JP6665661B2 - 調光フィルム、調光フィルムの製造方法 - Google Patents
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Description
前記液晶層の厚み方向における、厚みの差分値が0.1μm以上0.6μm以下である2種類以上のスペーサーの配置によって、前記液晶層において、厚みの異なる第1及び第2の領域が設けられた調光フィルム。
前記第1及び第2の領域が、帯状の領域である調光フィルム。
前記スペーサーが、ビーズスペーサーである調光フィルム。
前記スペーサーが、フォトレジストによる柱形状のスペーサーである調光フィルム。
前記スペーサーが、前記第1の積層体に設けられたビーズスペーサーであり、
前記ビーズスペーサーが当接する前記第2の積層体の部位のビッカース硬度値Bが11.8以上35.9以下であり、
前記第1の積層体を平面視した状態で、前記第1の積層体上で前記ビーズスペーサーが占める面積の比率である占有率Aと、前記ビッカース硬度値Bとの乗算値A×Bが、0.42以上である調光フィルム。
透明フィルム材による第2の基材に少なくとも配向層を製造して第2の積層体を製造する第2の積層体製造工程と、
前記第1及び第2の積層体により液晶層を挟持してなる液晶セルを製造する積層工程とを備え、
前記第1の積層体製造工程は、
少なくとも第1のスペーサーを配置した第1の領域と、前記液晶層の厚み方向において、前記第1のスペーサーより0.1μm以上0.6μm以下小さい厚みの第2のスペーサーのみを配置した第2の領域とを、前記第1の基材上に形成するスペーサー配置工程を備える調光フィルムの製造方法。
前記第1及び第2のスペーサーがビーズスペーサーであり、
前記スペーサー配置工程は、
前記第1の領域に対応する開口を備えたマスクを前記第1の基材に配置して前記第1のスペーサーを散布して、
前記第1のスペーサーを配置した第1の領域と、前記第2のスペーサーのみを配置した第2の領域とを形成する調光フィルム。
〔調光フィルム〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る調光フィルムの説明に供する断面図である。この調光フィルム1は、建築物の窓ガラス、ショーケース、屋内の透明パーテーション等の調光を図る部位に、粘着剤層等により貼り付けて使用され、印加電圧の可変により透過光の光量を制御する。
液晶セル4は、フィルム形状による第1及び第2の積層体である下側積層体5及び上側積層体6により液晶層8を挟持して構成される。下側積層体5は、透明フィルム材による基材10に、透明電極11、配向層12、第1及び第2のスペーサー13A及び13Bを配置して製造される。上側積層体6は、透明フィルム材による基材15に、透明電極16、配向層17を配置して製造される。液晶セル4は、この下側積層体5及び上側積層体6に設けられた透明電極11、16の駆動により、VA方式のシングルドメイン方式により液晶層8に設けられた液晶材料の配向を制御し、これにより透過光の偏光面を制御する。
第1及び第2のスペーサー13A及び13Bは、大きさの異なるセルギャップを製造するためのスペーサーであり、この実施形態では、直径の異なるビーズスペーサーである。調光フィルム1では、この第1及び第2のスペーサー13A及び13Bの配置により、セルギャップをパターニングし、液晶層8の厚みを液晶層8の面内方向で変化させる。これにより調光フィルム1では、液晶層8において、厚みの異なる部位を密接して配置して、この厚みの異なる部位による透過光の色味を平均値化することにより、色味の劣化を防止する。また視野角の変化による諧調の変化についても平均値化し、これにより中間諧調における視野角特性の劣化を防止する。
図3は、このように第1及び第2のスペーサー13A、13Bの配置により第1及び第2の領域AR1、AR2を順次交互に設けた場合の確認に供した特性曲線図である。この図3において、符号L1、L2、L3は、直径3.5μm、直径3.7μm、直径3.8μmのスペーサーのみを配置した場合のシミュレーション結果である。これらのシミュレーション結果では、スペーサーの直径を大きくしてセルギャップを大きくした場合、可視光域の長波長側(波長500nm以上)で、徐々に透過率が増大することが判る。
ここでこの実施形態では、下側積層体5にビーズスペーサー13A及び13Bを配置して調光フィルムを製造するようにして、ビーズスペーサー13A及び13Bが当接する上側積層体6の部位のビッカース硬度値Bが11.8以上35.9以下であるように設定され、ビーズスペーサー13A及び13Bの占有率Aと、ビッカース硬度値Bとの乗算値A×Bが、0.42以上であるように設定される。なおここで占有率Aは、下側積層体5を平面視した状態(鉛直方向から見た状態)で、下側積層体5の面積に対するビーズスペーサー13A及び13Bの面積の占める割合である。これによりこの実施形態では、ビーズスペーサーに関する信頼性を従来に比して一段と向上する。なお、ビッカース硬度の値は、以下の実施例に記載の条件における測定値である。
表1は、このビーズスペーサーに関する構成の確認に供した試験結果を示す図表である。この表1における実施例、比較例は、ビーズスペーサー及びこのビーズスペーサーが当接する配向層に関する構成が異なる点を除いて、同一に構成される。より具体的に、これら実施例、比較例の調光フィルムは、下側積層体5にのみビーズスペーサーを設けるようにし、このビーズスペーサーの大きさの選定、塗布量により占有率Aを可変した。また配向層23Aを製造する際の条件により、ビーズスペーサーの先端が当接する第2の積層体の部位のビッカース硬度値Bを設定した。
図4は、調光フィルム1の製造工程の説明に供するフローチャートである。この製造工程は、上側積層体製造工程SP2及び下側積層体製造工程SP3において、それぞれ上側積層体6及び下側積層体5が製造される。また積層工程SP4において、液晶層8を間に挟んで、上側積層体6及び下側積層体5を積層した後、シール剤により一体化して調光フィルム1が製造される。
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態を組み合わせることができ、さらには上述の実施形態を種々に変更することができる。
2、3 直線偏光板
3A 位相差フィルム
4 液晶セル
5 下側積層体(第1の積層体)
6 上側積層体(第2の積層体)
8 液晶層
10、15 基材
11、16 透明電極
12、17 配向層
13A、13B スペーサー
Claims (7)
- 少なくとも配向層を備えてなる第1の積層体と第2の積層体により液晶層を挟持し、前記第1の積層体及び又は前記第2の積層体に設けられた透明電極による駆動により前記液晶層の液晶の配向を制御して透過光を制御する調光フィルムであり、
第1のスペーサーと、前記液晶層の厚み方向において、前記第1のスペーサーより0.1μm以上0.6μm以下小さい厚みの第2のスペーサーと、を有し、
少なくとも前記第1のスペーサーが配置され、前記液晶層のセルギャップが前記第1のスペーサーの厚みに調整された第1の領域と、
前記第2のスペーサーのみが配置され、前記液晶層のセルギャップが前記第2のスペーサーの厚みに調整された第2の領域と、が設けられた
調光フィルム。 - 前記第1の領域と前記第2の領域が、帯状の領域である
請求項1に記載の調光フィルム。 - 前記第1のスペーサーと前記第2のスペーサーが、ビーズスペーサーである
請求項1又は請求項2に記載の調光フィルム。 - 前記第1のスペーサーと前記第2のスペーサーが、フォトレジストによる柱形状のスペーサーである
請求項1又は請求項2に記載の調光フィルム。 - 前記第1のスペーサーと前記第2のスペーサーが、前記第1の積層体に設けられたビーズスペーサーであり、
前記第1のスペーサーと前記第2のスペーサーが、当接する前記第2の積層体の部位のビッカース硬度値Bが11.8以上35.9以下であり、
前記第1の積層体を平面視した状態で、前記第1の積層体上で前記ビーズスペーサーが占める面積の比率である占有率Aと、前記ビッカース硬度値Bとの乗算値A×Bが、0.42以上である
請求項3に記載の調光フィルム。 - 透明フィルム材による第1の基材に少なくとも配向層を製造して第1の積層体を製造する第1の積層体製造工程と、
透明フィルム材による第2の基材に少なくとも配向層を製造して第2の積層体を製造する第2の積層体製造工程と、
前記第1の積層体及び前記第2の積層体により液晶層を挟持してなる液晶セルを製造する積層工程と
を備え、
前記第1の積層体製造工程は、
少なくとも第1のスペーサーを配置した第1の領域と、前記液晶層の厚み方向において、前記第1のスペーサーより0.1μm以上0.6μm以下小さい厚みの第2のスペーサーのみを配置した第2の領域とを、前記第1の基材上に形成するスペーサー配置工程を備える
調光フィルムの製造方法。 - 前記第1のスペーサー及び前記第2のスペーサーがビーズスペーサーであり、
前記スペーサー配置工程は、
前記第1の基材に前記第2のスペーサーを散布し、
前記第2のスペーサーが散布された前記第1の基材に前記第1の領域に対応する開口を備えたマスクを配置して、前記第1のスペーサーを散布することにより、前記第1の領域と、前記第2の領域とを形成する
請求項6に記載の調光フィルムの製造方法。
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