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JP6537422B2 - 自動分析装置および自動分析装置における試料分注方法 - Google Patents

自動分析装置および自動分析装置における試料分注方法 Download PDF

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Description

本発明は、血液や尿などの試料を自動的に分析する自動分析装置に関する。
血液や尿などの試料を分析する自動分析装置の分野では、分注プローブを用いて試料容器又は試薬容器から試料又は試薬を吸引し反応容器へ分注するという作業が行われる。
分注作業は高速で行われるため、試料容器から反応容器へ分注プローブを移動させている間に、分注プローブの先端から試料が飛散るという問題があった。その問題へ対応する先行技術しては、特許文献1に記載された技術がある。
特許文献1には、試料容器から試料を分注プローブで吸引後、分注プローブ先端に付着した試料を飛散らせないために、反応容器へ分注プローブを移動するときの加速度を小さくすることが提案されている。
特開平03−054474号公報
上記のような自動分析装置では、処理能力を向上し、検体の処理数を増加させる必要性から、高速な分注動作が要求されている。
このため、特許文献1に記載の技術のように、反応容器への分注プローブの移動加速度を小さくすると、高速な分注動作を行うことが困難となる。
しかしながら、試料の分注動作を高速化した場合、自動分析装置が分注プローブを吸引位置から吐出位置へ移動する間に慣性力の影響により分注プローブから検体が吐出し、分注プローブ先端から検体が飛散したり、分注プローブ先端へ検体が回り込みプローブ側面へ検体が付着したりして分注精度を悪化させるという問題が生じてしまう。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、試料分注の動作速度を高速化しながら、分注プローブからの液漏れを抑制可能な自動分析装置及び自動分析装置における試料分注方法を実現することである。
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成される。
自動分析装置において、反応容器が配置される反応ディスクと、試料が収容されたる試料容器と、上記試料容器に収容された試料を吸引し、上記反応容器に吐出する試料分注機構であり、垂直方向に延び、試料又は水を吸引する分注プローブと、この分注プローブと連通し、この分注プローブが吸引した試料又は水を収容し、水平方向に延びる配管と、上記分注プローブ及び上記配管を水平方向に移動する水平方向移動機構と、上記分注プローブ及び上記配管を垂直方向に移動する垂直方向移動機構とを有する上記試料分注機構と、試薬を吸引し、上記反応容器に吐出する試薬分注機構と、上記反応容器に収容された試料を分析する分析部と、上記反応ディスク、上記試料分注機構、上記試薬分注機構、上記分析部の動作を制御する制御部とを備える。
上記制御部は、上記試料分注機構の上記水平方向移動機構による上記分注プローブ及び上記配管の水平方向への移動期間の一部と、上記試料分注機構の上記垂直方向移動機構による上記分注プローブ及び上記配管の垂直方向への移動期間の一部とを互いに同期間とし、上記配管に収容された試料又は水の水平方向への慣性力と上記分注プローブに収容された試料又は水の垂直方向への慣性力とを相殺し、上記分注プローブから試料が吐出することを抑制する。
また、自動分析装置の試料分注方法において、自動分析装置は、反応容器が配置される反応ディスクと、試料が収容されたる試料容器と、上記試料容器に収容された試料を吸引し、上記反応容器に吐出する試料分注機構であり、垂直方向に延び、試料又は水を吸引する分注プローブと、この分注プローブと連通し、この分注プローブが吸引した試料又は水を収容し、水平方向に延びる配管と、上記分注プローブ及び上記配管を水平方向に移動する水平方向移動機構と、上記分注プローブ及び上記配管を垂直方向に移動する垂直方向移動機構とを有する上記試料分注機構と、試薬を吸引し、上記反応容器に吐出する試薬分注機構と、上記反応容器に収容された試料を分析する分析部と、動作制御部とを有し、上記試料分注機構の上記水平方向移動機構による上記分注プローブ及び上記配管の水平方向への移動期間の一部と、上記試料分注機構の上記垂直方向移動機構による上記分注プローブ及び上記配管の垂直方向への移動期間の一部とを互いに同期間とし、上記配管に収容された試料又は水の水平方向への慣性力と上記分注プローブに収容された試料又は水の垂直方向への慣性力とを相殺し、上記分注プローブから試料が吐出することを抑制する。
本発明によれば、試料分注の動作速度を高速化しながら、分注プローブからの液漏れを抑制可能な自動分析装置及び自動分析装置における試料分注方法を実現することができる。
本発明が適用される自動分析装置の全体概略構成図である。 自動分析装置の一部である分注機構の概略動作制御説明図である。 試料分注機構の構成説明図である。 分注プローブとアームの詳細を示す図である。 自動分析装置の基本的な分注動作の説明図である。 本発明とは異なる例における分注機構のx軸方向及びz軸方向の速度変化説明図である。 配管に生じるx方向の慣性力の説明図である。 本発明とは異なる例における分注機構に移動速度が与えられたときの分注プローブの先端からの液体吐出量を示すグラフである。 本発明の実施例1における試料分注機構のx軸方向及びz軸方向の速度変化説明図である。 本発明の実施例1における慣性力相殺説明図である。 本発明の実施例1の動作が行われたときの分注プローブの先端からの液体吐出量を示すグラフである。 本発明の実施例1における制御装置(制御部)の機能ブロック図である。 回転機構を用いて水平移動動作を行うときの各機構の速度を示すグラフである。 アームの回転で生ずる慣性力によって発生する試料の吐出量を示すグラフである。 本発明の実施例2における回転機構のアームの回転により発生する慣性力が試料を分注プローブから吐出することを抑制する方法を説明するグラフである。 本発明の実施例2における回転機構のアームの回転により発生する慣性力が試料を分注プローブから吐出することを抑制する方法を説明するグラフである。 本発明とは異なる場合の例であって、試料分注機構のx軸方向の移動とアームの向きを変更して移動動作を行うときの各機構の動作速度の例を示す図である。 分注機構が図17に示すような動作を行ったときの分注プローブの先端からの試料吐出量のグラフである。 本発明の実施例3による方法であり、図7に示した慣性力による試料の吐出を防止する方法を示す図である。 図19に示す動作が行われた場合の、分注プローブの先端からの試料吐出量を示す図である。 試料分注機構の上昇動作を行うときの試料分注機構の各機構の速度を示すグラフである。 z軸方向のプラス方向に試料分注機構を移動させる動作を行うときに生じる慣性力の説明図である。 試料分注機構が図21に示した動作を行った場合の分注プローブの先端からの試料吐出量を示す図である。 本発明の実施例4における試料分注機構の上昇動作で発生する慣性力による試料の吐出を抑制する方法を示すグラフである。 x軸方向への移動動作の加速動作の開始によりはたらく慣性力の説明図である。 試料分注機構1が、図24に示すような動作を行った場合の、分注プローブ8の先端からの試料吐出量を示す図である。 本発明の実施例5が適用される自動分析装置の全体概略構成図である。 試料分注機構1Aと試料分注機構1Bの配置構成を示す図である。 本発明の実施例4における試料分注機構1Aと1Bとの動作を比較したタイムチャートである。 本発明とは異なる例(比較例)の場合における2台の試料分注機構の動作パターン図である。 本発明の実施例5における2台の試料分注機構1A、1Bの動作パターン図である。 比較例の動作パターンでの慣性力による吐出量のグラフと、本発明の実施例5の動作パターンでの慣性力による吐出量とを示すグラフである。 分離空気を使用する場合の例を示す図である。
本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1は、本発明が適用される自動分析装置100の全体概略構成図である。
図1において、試料が収容された複数個の試料容器6が試料容器ラック5(図2に示す)に配置され、試料容器搬送機構4により、反応ディスク2の近辺に搬送される。反応ディスク2には複数個の反応容器3が配置されており、反応ディスク2が回転駆動されることにより、複数の反応容器3も回転移動される構造となっている。
試料容器6に収容された試料は、試料分注機構1により吸引され、反応ディスク2上の反応容器3に吐出される。また、試薬ディスク19には複数個の試薬容器18が配置されており、試薬ディスク19が回転駆動されることにより、複数の試薬容器18回転移動される構造となっている。
図1には示していないが、試薬分注機構22(図12に示す)により、試薬ディスク19上の試薬容器18から試薬が吸引され、反応ディスク2上の反応容器3に吐出される。
また、図1には示していないが、分析部23(図12に示す)により反応容器3内の試料が分析される。
図2は、自動分析装置100の一部である分注機構1の概略動作制御説明図である。制御装置7により、反応ディスク2、複数の試料容器6を収容するラック5を搬送する試料容器搬送機構4、試料分注機構1の動作が制御される。
図3は、試料分注機構1の構成説明図である。図3において、分注プローブ8は、−z軸方向に向くようにアーム9に固定されている。アーム9は、回転機構(回転方向移動機構)10に接続されている。アーム9は、回転機構10により回転軸10aを中心として水平面で回転する(垂直軸であるz軸まわりで回転する)。回転機構10は、並進機構(垂直方向移動機構(Z方向移動機構))11に接続されている。プローブ8とアーム9と回転機構10は、並進機構11によりz軸方向に並進移動する。
並進機構11は、並進機構(水平方向移動機構(X方向移動機構))12に接続されている。プローブ8とアーム9と回転機構10と並進機構11は、並進機構12によりx軸方向に並進移動する。回転機構10は他の水平方向移動機構と定義することも可能である。また、水平方向移動機構である並進機構12を、プローブ8とアーム9とを直線移動させる直線移動機構と定義することも可能である。
図3の試料分注機構1には、関節の軸が3つあるが、実際に用いられている試料分注機構1にはx、z軸方向の並進機構の2軸やz軸並進機構と回転機構の2軸のものも多くある。本発明は、2軸の場合も3軸の場合も用いることができる。
本発明の実施例1を、z軸方向の並進機構11とx軸方向の並進機構12の2軸が駆動する場合の例にして説明する。
図4は、図3における分注プローブ8とアーム9の詳細を示す図である。図4に示すように、アーム9に固定されている分注プローブ8は、配管13と接続されている。配管13は、アーム9の長手方向である水平方向に伸びるように固定されている。分注プローブ8は配管13と連通し、垂直方向に延びている。
図5は、自動分析装置100の基本的な分注動作の説明図である。動作Aは、試料容器6の上方へ分注プローブ8を移動させる動作を示す。動作Bは、分注プローブ8を下降させて、分注プローブ8の先端を試料容器6に入れ、試料を吸引させる動作を示す。
また、動作Cは、分注プローブ8を上昇させて、分注プローブ8の先端を試料容器6から出す動作を示す。動作Dは、分注プローブ8を反応容器3の上方へ移動させる動作である。また、動作Eは、分注プローブ8を下降させて、分注プローブ8の先端を反応容器3に入れ、試料を吐出する動作である。動作Fは、分注プローブ8を上昇させて、分注プローブ8の先端を反応容器3から出す動作であり、動作Gは、分注プローブ8を元の位置へ戻す動作である。
図5における動作Dの動作を行うとき、本発明とは異なる技術においては、分注プローブ8の高さを変えないようにx軸方向の並進機構のみを用いて動作を行っている。
動作Dの動作を行うときの試料分注機構1のx軸方向及びz軸方向の速度は、例えば、図6に示すように与えられる。図6は、本発明とは異なる例における分注機構のx軸方向及びz軸方向の速度変化説明図である。図6において、x軸方向の速度がプラス方向であることは、反応ディスク2に向かう方向である。
図6において、x軸方向の速度は、速度0から加速し、一定速度となった後に、減速する動作Dを行い、z軸方向の速度は0を維持している。x軸方向の動作である動作Dにおける減速動作のときに、図7に示されるx方向の慣性力14が配管13に生じる。図7の慣性力14は、配管13内の試料が分注プローブ8の先端方向へ流すようにはたらき、試料が分注プローブ8から吐出して漏れる(漏洩)可能性がある。
図8は、図6に示した試料分注機構1に移動速度が与えられたときの、分注プローブ8の先端からの液体吐出量を示すグラフである。図8において、正の値になるときに分注プローブ8から試料の吐出が起こり、負の値になるときには分注プローブ8の内部に試料の引き込みが起こることを示している。図8に示した液体の吐出が起こる原因は、図7に示した慣性力14である。
図9は、本発明の実施例1における試料分注機構1のx軸方向及びz軸方向の速度変化説明図であり、図7に示した慣性力14による試料の吐出を防止する方法を示している。図9において、z軸方向のプラス方向は、上昇を示し、マイナス方向は下降を示す。
図5に示した動作Eは、分注プローブ8を下降させる動作である。本発明の実施例1においては、図5の動作Dの減速動作開始と動作Eの加速動作開始をあわせることにより試料の吐出を防止する。
図9においては、動作Dのx軸方向の速度の減少開始時点tにて、z軸方向のマイナス方向(下降方向)への加速を開始し、時点tにて一定下降速度となる動作Eが示されている。時点tは動作Dにおいて、減速動作が終了し、一定速度となった後の時点であり、適切な余裕時間を考慮した時点である。
動作Eの加速動作を開始すると、図10に示されるように、分注プローブ8に上向き(プラス方向)の慣性力15がはたらく。分注プローブ8にはたらく慣性力15は、分注プローブ8内の試料を配管13の方へ流すようにはたらき、試料が分注プローブ8から吐出することを抑制することができる。
図11は、図9に示した動作が行われたときの、分注プローブ8の先端からの液体吐出量を示すグラフである。図11のグラフと図8のグラフとを比較すると、図6に示される減速のときに吐出が起こらなくなっていることがわかる。また、試料分注機構1を図9に示したように動作駆動させると、動作Dと動作Eとが一部重複して同期間に行われるため、動作Dの終了後に動作5を開始する場合と比較して試料分注作業の時間を短縮することができる。つまり、試料分注機構1の動作速度を上昇させながら、試料分注機構1のノズル8先端からの試料の不要な漏れを抑制することができるとともに、試料分注作業時間を短縮することができる。
図12は、本発明の実施例1における制御装置(制御部)7の機能ブロック図である。ただし、図12の機能ブロックは、本発明の実施例1についての機能を示し、他の機能については、省略してある。
図12において、制御部7は、試料分注機構1の動作速度等の制御プログラム等やデータが格納されたメモリ76と、全体動作制御部70と、x方向動作制御部73と、回転動作制御部74と、z方向動作制御部75とを備える。
全体制御部70は、メモリ76に格納されたプログラム等に従って、試薬分注機構22、試薬ディスク19、反応ディスク2、試料容器搬送機構4、分析部23の動作を制御する。
また、全体動作制御部70は、x方向動作制御部73と、回転動作制御部74と、z方向動作制御部75とを指令する。x方向動作制御部73、回転動作制御部74、z方向動作制御部75は、全体動作制御部70からの指令に従って、試料分注機構1のx方向移動機構12、回転機構10、z方向移動機構11の動作を制御する。
つまり、x方向移動機構12は、x方向動作制御部73により、図9に示す動作Dを行い、z方向移動機構11は、z方向動作制御部75により図9に示す動作Eを行う。
なお、全体動作制御部70は、試料分注機構1の試料吸引動作、試料吐出動作についても、動作制御を行う。
以上のように、本発明の実施例1によれば、試料分注機構1が試料を吸引した後、x方向(水平方向)への移動開始後、吸引した試料が分注プローブ8の先端から吐出する方向に慣性力が作用する減速動作の開始と共に、z方向におけるマイナス方向(垂直下降方向)へ加速移動(吸引した試料が分注プローブ8の先端から吐出する方向とは逆方向に慣性力がはたらく方向への加速移動)を開始するようにして、垂直移動の加速と水平移動の加速を一部同期間として、慣性力を互いに相殺するように構成したので、試料分注機構1の動作速度を上昇させながら、試料分注機構1のノズル8先端からの試料の不要な漏れを抑制することができるとともに、試料分注作業時間を短縮することができる。
よって、分注の動作速度を高速化しながら、分注プローブからの液漏れを抑制可能な自動分析装置及び自動分析装置における試料分注方法を実現することができる。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について説明する。実施例2が適用される自動分析装置100、分注機構1、制御部7の構成は実施例1と同様であるので、図示及びその詳細な説明は省略する。
図5に示した動作Dを行うとき、回転機構10のみを駆動させて、分注プローブ8の高さを変えないようにして分注プローブ8を移動させる場合がある。
回転機構10を用いて動作Dを行うときの各機構10、12の速度は、例えば、図13に示す速度となる。図13に示すようにして動作Dを行うと、アーム9の回転動作のときにプローブ8内の試料に遠心力がはたらき、図7に示される慣性力14が配管13に生じる。図7に示した配管13に生じる慣性力14は、配管13内の試料を分注プローブ8の先端部の方へ流すようにはたらき、試料が分注プローブ8から吐出して漏れる可能性がある。
図14は、図13に示す回転速度が試料に与えられたときの、分注プローブ8の先端からの試料の吐出量を示すグラフである。図14において、正の値になるときに分注プローブ8から試料の吐出が起こり、負の値になるときには分注プローブ8の内部に試料の引き込みが起こる。図14に示すように、試料の吐出が起こる原因は、図13に示されるアーム9の回転によって生じる慣性力14(図7)である。
図15は、本発明の実施例2における、回転機構10のアーム9の回転により発生する慣性力14が試料を分注プローブ8から吐出することを抑制する方法を説明するグラフである。図5に示した動作Eにおける垂直方向への下降動作加速の開始を、アーム9の回転動作開始前の時点tから開始し、アーム9の回転動作を開始して、終了する期間は、動作Eの加速を継続し、アーム9の回転動作が終了し、適切な余裕時間を考慮した時点tで加速を停止し、一定速度で下降させる。
回転機構10の動作は、回転動作制御部74により制御される。
分注プローブ8には図10に示した慣性力15がはたらく。分注プローブ8にはたらく慣性力15は、分注プローブ8内の試料を配管13の方へ流すようにはたらき、試料が分注プローブ8から吐出することが抑制される。
図16は、図15に示すz軸方向への加速動作が行われたときの、分注プローブ8の先端からの試料の吐出量を示すグラフである。図16に示す試料の吐出量と、図14に示す試料の吐出量とを比較すると、図16に示した試料吐出量はマイナス(試料引き込み)となっており、アーム9の回転による試料の吐出が起こらなくなっていることがわかる。また、アーム9の回転動作と分注プローブ8の下降動作とが一部重複して行われるため、試料分注作業の時間を短縮することができる。
以上のように、本発明の実施例2によれば、試料分注機構1が試料を吸引した後、アーム9の回転移動開始前、z方向におけるマイナス方向(垂直下降方向)へ加速移動を開始し、アーム9の回転移動開始後から終了するまで、z方向におけるマイナス方向へ加速下降移動を維持し、アーム9の回転移動の終了後に、z方向におけるマイナス方向へ加速下降移動を停止し、垂直移動の加速と水平移動の加速を一部同期間として、慣性力を互いに相殺するように構成したので、試料分注機構1の動作速度を上昇させながら、試料分注機構1のノズル8先端からの試料の不要な漏れを抑制することができるとともに、試料分注作業時間を短縮することができる。
よって、分注の動作速度を高速化しながら、分注プローブからの液漏れを抑制可能な自動分析装置及び自動分析装置における試料分注方法を実現することができる。
(実施例3)
次に、本発明の実施例3について説明する。実施例3が適用される自動分析装置100、分注機構1、制御部7の構成は実施例1と同様であるので、図示及びその詳細な説明は省略する。
自動分析装置100においては、図5における動作Dを行うときには、x軸方向の並進機構12と、回転機構10の両方を駆動させて行う場合がある。図17は、本発明とは異なる場合の例であって、試料分注機構1のx軸方向の移動とアーム9の向きを変更して動作Dを行うときの各機構の動作速度の例を示す図である。
図17に示した動作速度で試料分注機構1の動作を行うと、x軸方向への減速のときと、アーム9が回転しているとき、配管13に慣性力14が生じる。試料分注機構1の配管13に生じる慣性力14は、配管13内の試料を分注プローブ8の先端部へ流すようにはたらき、試料が分注プローブ8から吐出して漏れる可能性がある。
図18は、分注機構1が図17に示すような動作を行ったときの、分注プローブ8の先端からの試料吐出量のグラフである。図18において、正の値になるときに分注プローブ8から試料の吐出が起こり、負の値になるときには分注プローブ8の内部に試料の引き込みが起こる。図18に示すように、試料の吐出が起こる原因は、図17に示すx軸方向の減速のときと、アーム9が回転しているときに生じる慣性力14である。
図19は、本発明の実施例3による方法であり、図7に示した慣性力14による試料の吐出を防止する方法を示す図であり、図9に示した動作と、図15に示した動作とを組み合わせた動作となっている。つまり、x軸方向へ動作Dにおける減速開始と共に、動作Eのz軸方向のマイナス方向への加速動作を開始し、その後、動作Dとしてのアーム9の回転動作を開始する。そして、x軸方向の動作Dの減速動作の終了後であり、かつ、アーム9の回転動作の終了後に、動作Eの加速動作を終了する。
試料分注機構1における、x軸方向への減速動作と、アーム9の回転動作に、z軸方向のマイナス方向への動作を重畳させることにより、慣性力14を慣性力15により相殺して、分注プローブ8の先端から試料が漏れることを抑制することができる。
図20は、図19に示す動作が行われた場合の、分注プローブ8の先端からの試料吐出量を示す図である。図20と図18とを比較すると、図17に示したx軸方向の減速のときとアーム9の回転動作時に試薬の吐出が起こらなくなっていることがわかる。また、図19に示すように試料分注機構1を動作させると、動作Dと動作Eとが一部重複して行われるため、試料分注作業時間を短縮することができる。
よって、試料分注機構1による試料分注動作において、x軸方向への移動とアーム9の回転動作とを併用する場合であっても、垂直移動の加速と水平移動の加速を一部同期間として、慣性力を互いに相殺するように構成したので、分注の動作速度を高速化しながら、分注プローブからの液漏れを抑制可能な自動分析装置及び自動分析装置における試料分注方法を実現することができる。
(実施例4)
次に、本発明の実施例4について説明する。実施例4が適用される自動分析装置100、分注機構1、制御部7の構成は実施例1と同様であるので、図示及びその詳細な説明は省略する。
本発明の実施例とは異なる例において、図5における動作Cを行うとき、分注プローブ8を鉛直方向に真っ直ぐ上昇させている。動作Cを行うときの試料分注機構1の各機構の速度は、例えば、図21に示すように与えられる。
図21において、z軸方向のプラス方向に試料分注機構1を移動させる動作Cを行うと、加速動作のときに、図22に示される下方向の慣性力16が分注プローブ8の配管13に生じる。配管13に生じる慣性力16は、配管13内の試料を分注プローブ8の先端の方へ流すようにはたらき、試料が分注プローブ8から漏れる。
図23は、試料分注機構1が図21に示した動作を行った場合の、分注プローブ8の先端からの試料吐出量を示す図である。図23において、正の値になるときに分注プローブ8から試料の吐出が起こり、負の値になるときには分注プローブ8の内部に試料の引き込みが起こることを示している。図23に示すような試料の吐出が起こる原因は、図22に示したように、試料分注機構1の上昇時における加速動作により生じる慣性力16である。
図24は、本発明の実施例4における、試料分注機構1の上昇動作で発生する慣性力16による試料の吐出を抑制する方法を示すグラフである。図24に示す試料吐出抑制方法は、図5に示した動作Cと動作Dとの開始をあわせることにより試料の吐出を抑制する方法である。
図24において、時点tにて、x軸方向への移動である動作Dの加速動作を開始すると、図25に示すように、分注プローブ8に慣性力17がはたらく。分注プローブ8は、動作Dでは図25の右から左方向への移動における加速であるから、分注プローブ8にはたらく慣性力17は、分注プローブ8内の試料を分注プローブ8内部に引き込むようにはたらき、試料が分注プローブ8から吐出することを抑制することができる。
図26は、試料分注機構1が、図24に示すような動作を行った場合の、分注プローブ8の先端からの試料吐出量を示す図である。図26を図23と比較すると、図24に示される動作Cの加速が与えられている時間に試料引き込みがおこっていることがわかる。また、図24に示すように試料分注機構1を動作させると、動作Cと動作Dとが重複して行われるため、試料分注作業時間を短縮することができる。
よって、試料分注機構1による試料分注動作において、垂直移動の加速と水平移動の加速を一部同期間として、慣性力を互いに相殺するように構成したので、分注の動作速度を高速化しながら、分注プローブからの液漏れを抑制可能な自動分析装置及び自動分析装置における試料分注方法を実現することができる。
(実施例5)
次に、本発明の実施例5について説明する。
上述した実施例1〜4は、試料分注機構が1台の場合の例であるが、実施例5は、試料分注機構を2台配置する場合に適用した例である。
図27は、本発明の実施例5が適用される自動分析装置101の全体概略構成図である。
図27において、試料分注機構(第1の試料分注機構)1Aと試料分注機構(第2の試料分注機構)1Bとが、反応ディスク2と試料搬送装置4との間に、互いには並行に配置されている。他の構成は、図1に示した自動分析装置100と同様となっている。また、試料分注機構1Aと試料分注機構1Bとは、互いに同様な構成となっており、図3に示した構成となっている。
図28は、試料分注機構1Aと試料分注機構1Bの配置構成を示す図である。図28に示した試料分注機構1Aと試料分注機構1Bとは、互いに向かい合わせに配置され、試料分注機構1Aから見た反応ディスク2に配置された反応容器3の配置と、試料分注機構1Bから見た反応ディスク2に配置された反応容器3の配置とは異なっている。
図29は、試料分注機構1Aと1Bとの動作を比較したタイムチャートであり、横軸は時間を示している。図29において、試料分注機構1Aと1Bとは対称的な動作を行っている。つまり、試料分注機構1Aが試料吸引動作を行っている期間、試料分注機構1Bは試料吐出動作を行い、試料分注機構1Aが試料吸引位置から吐出位置に移動する期間に、試料分注機構1Bは試料吐出位置から吸引位置に移動する。
そして、試料分注機構1Aが、試料を吐出し、吐出位置から吸引位置に移動する間、試料分注機構1Bは、試料を吸引し、吸引位置から吐出位置に移動する。
以降、試料分注機構1Aは、試料吸引動作から、試料吐出、試料吸引位置への動作を繰り返し、試料分注機構1Bは、試料吐出動作から、試料吸引、試料吐出位置への動作を繰り返す。
図30は、本発明とは異なる例(比較例)の場合における2台の試料分注機構の動作パターン図である。図30において、試料分注機構1Aでは、x軸方向の速度がプラス方向であることは、分注プローブ8が反応ディスク2に向かう方向であり、マイナス方向であることは、反応ディスク2から遠ざかる方向である。試料分注機構1Bでは、x軸方向の速度がマイナス方向であることは、反応ディスク2に向かう方向であり、プラス方向であることは、反応ディスク2から遠ざかる方向である。
試料分注機構1A及び1Bは、x軸方向動作速度がプラス方向又はマイナス方向となっている期間、z軸方向の速度に変化は無く、図6に示した速度パターンと同様に、慣性力により、試料分注機構1A及び1Bのプローブ先端から試料が吐出する可能性がある。
図31は、本発明の実施例5における2台の試料分注機構1A、1Bの動作パターン図である。
図31において、試料分注機構1Aにおける速度波形の(a)部分では、x軸の正の方向に移動するときの加速により試料が分注プローブ8内に引き込まれることを利用して、x軸の正の方向に移動する期間にz軸の正の方向(上昇方向)にも移動させ、加速により試料が分注プローブ8の先端から吐出する量を低減している。
試料分注機構1Aにおける速度波形の(b)部分では、z軸の負の方向(下降方向)に移動するときの加速により試料が分注プローブ8内に引き込まれることを利用して、x軸の正の方向に移動するときの減速により試料が分注プローブ8の先端から吐出する量を低減している。
試料分注機構1Bにおける速度波形の(c)部分では、z軸の正の方向に移動するときの減速により試料が分注プローブ8内に引き込まれることを利用して、x軸の負の方向に移動するときの加速により試料が分注プローブ8の先端から吐出する量を低減している。
試料分注機構1Bにおける速度波形の(d)部分では、x軸の負の方向に移動するときの減速とz軸方向の負の方向に移動するときの加速により試料が分注プローブ8に引き込まれることを利用して、アーム9の回転の遠心力により試料が分注プローブ8から吐出する量を低減している。
図32は、比較例の動作パターンでの慣性力による吐出量のグラフと、本発明の実施例5の動作パターンでの慣性力による吐出量とを示すグラフである。図32の(A)は比較例をし、図32の(B)は本発明の実施例5を示している。
図32に示すように、本発明の実施例5は、試料分注機構1A、1B共に、比較例よりも、慣性力による試料の吐出量が大幅に減少している。
実施例5においても、実施例4と同様に、試料分注機構1A、1Bによる試料分注動作において、垂直移動の加速と水平移動の加速を一部同期間として、慣性力を互いに相殺するように構成することが可能である。
以上のように、本発明の実施例5のように2つの試料分注機構1A、1Bを備える場合でも、垂直移動の加速と水平移動の加速を一部同期間として、慣性力を互いに相殺するように構成したので、分注の動作速度を高速化しながら、分注プローブからの液漏れを抑制可能な自動分析装置及び自動分析装置における試料分注方法を実現することができる。
なお、上述した実施例1〜5において、図33に示すように、システム水30aを吸引し、分離空気30bを吸引した後に、試液体料30cを吸引し、反応容器内に吐出する例についても、本発明は適用可能である。
図33に示したように、分離空気30bを使用する場合は、液体試料が微小量であるので、慣性力により試料が吐出すると、分析に十分な量の試料を確保することが出来ない場合が生じる。
分離空気を使用する場合に、本発明を適用すれば、慣性力による試料の吐出量を低減でき、分析に十分な量の試料を確保することができる。
また、実施例5においては、試薬分注機構1A、1Bのx軸方向の加減速と、アームの回転方向の加速減速と、z軸方向の加減速との実行期間の関係を説明したが、実施例1と実施例2のように、試薬分注機構1A、1Bのx軸方向の加減速と、z軸方向の加減速との実行期間の関係のみ調整してもよい。また、アームの回転方向の加速減速と、z軸方向の加減速との実行期間の関係のみを調整してもよい。
さらに、本発明は、試薬分注機構にも適用可能である。
100、101・・・自動分析装置、1、1A、1B・・・試料分注機構、 2・・・反応ディスク、 3・・・反応容器、 4・・・搬送装置、 5・・・試料容器ラック、 6・・・試料容器、 7・・・制御装置、 8・・・分注プローブ、 9・・・ アーム、 10・・・回転機構、 10a・・・回転軸、 11・・・並進機構(z方向移動機構)、 12・・・並進機構(x方向移動機構)、 13・・・配管、 14、15,16、17・・・慣性力、 18・・・試薬容器、 19・・・試薬ディスク、 22・・・試薬分注機構、 23・・・分析部、 70・・・全体制御部、 73・・・x方向動作制御部、 74・・・回転動作制御部、 75・・・z方向動作制御部、 76・・・メモリ

Claims (13)

  1. 反応容器が配置される反応ディスクと、
    試料が収容されたる試料容器と、
    上記試料容器に収容された試料を吸引し、上記反応容器に吐出する試料分注機構であり、垂直方向に延び、試料又は水を吸引する分注プローブと、この分注プローブと連通し、この分注プローブが吸引した試料又は水を収容し、水平方向に延びる配管と、上記分注プローブ及び上記配管を水平方向に移動する水平方向移動機構と、上記分注プローブ及び上記配管を垂直方向に移動する垂直方向移動機構とを有する上記試料分注機構と、
    試薬を吸引し、上記反応容器に吐出する試薬分注機構と、
    上記反応容器に収容された試料を分析する分析部と、
    上記反応ディスク、上記試料分注機構、上記試薬分注機構、上記分析部の動作を制御する制御部と、
    を備え、上記制御部は、上記試料分注機構の上記水平方向移動機構による上記分注プローブ及び上記配管の水平方向への移動期間の一部と、上記試料分注機構の上記垂直方向移動機構による上記分注プローブ及び上記配管の垂直方向への移動期間の一部とを互いに同期間とし、上記配管に収容された試料又は水の水平方向への慣性力と上記分注プローブに収容された試料又は水の垂直方向への慣性力とを相殺し、上記分注プローブから試料が吐出することを抑制することを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    上記制御部は、上記水平方向移動機構が上記分注プローブ及び上記配管を水平方向に減速させる期間の一部と、上記垂直方向移動機構が上記分注プローブ及び上記配管を垂直下降方向に加速させる期間の一部とを互いに同期間とすることを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    上記水平方向移動機構は、上記分注プローブ及び上記配管をこの配管の一端を中心として水平面で回転させる回転機構であり、上記制御部は、上記回転機構が上記分注プローブ及び上記配管を回転させる期間の一部と、上記垂直方向移動機構が上記分注プローブ及び上記配管を垂直下降方向に加速させる期間の一部とを互いに同期間とすることを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    上記水平方向移動機構は、上記分注プローブ及び上記配管を直線移動させる直線移動機構と、上記分注プローブ及び上記配管をこの配管の一端を中心として水平面で回転させる回転機構とを有し、上記制御部は、上記回転機構が上記分注プローブ及び上記配管を回転させる期間の一部と、上記垂直方向移動機構が上記分注プローブ及び上記配管を垂直下降方向に加速させる期間の一部とを同期間とすることを特徴とする自動分析装置。
  5. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    上記制御部は、上記水平方向移動機構が上記分注プローブ及び上記配管を水平方向に加速させる期間の一部と、上記垂直方向移動機構が上記分注プローブ及び上記配管を垂直上昇方向に加速させる期間の一部とを互いに同期間とすることを特徴とする自動分析装置。
  6. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    上記試料分注機構は、互いに並列に配置された第1の試料分注機構と第2の試料分注機構とを有することを特徴とする自動分析装置。
  7. 請求項6に記載の自動分析装置において、
    上記制御部は、上記第1の試料分注機構の上記水平方向移動機構が上記分注プローブ及び上記配管を水平方向に減速させる期間の一部と、上記垂直方向移動機構が上記分注プローブ及び上記配管を垂直下降方向に加速させる期間の一部とを互いに同期間とし、上記第2の試料分注機構の上記水平方向移動機構が上記分注プローブ及び上記配管を水平方向に加速させる期間の一部と、上記垂直方向移動機構が上記分注プローブ及び上記配管を垂直下降方向に加速させる期間の一部とを互いに同期間とすることを特徴とする自動分析装置。
  8. 請求項7に記載の自動分析装置において、
    上記第1の試料分注機構及び第2の試料分注機構のそれぞれは、上記分注プローブ及び上記配管をこの配管の一端を中心として水平面で回転させる回転機構を有し、上記制御部は、上記第1の試料分注機構及び第2の試料分注機構のそれぞれの上記回転機構が上記分注プローブ及び上記配管を回転させる期間の一部と、上記垂直方向移動機構が上記分注プローブ及び上記配管を垂直下降方向に加速させる期間の一部とを同期間とすることを特徴とする自動分析装置。
  9. 反応容器が配置される反応ディスクと、試料が収容されたる試料容器と、上記試料容器に収容された試料を吸引し、上記反応容器に吐出する試料分注機構であり、垂直方向に延び、試料又は水を吸引する分注プローブと、この分注プローブと連通し、この分注プローブが吸引した試料又は水を収容し、水平方向に延びる配管と、上記分注プローブ及び上記配管を水平方向に移動する水平方向移動機構と、上記分注プローブ及び上記配管を垂直方向に移動する垂直方向移動機構とを有する上記試料分注機構と、試薬を吸引し、上記反応容器に吐出する試薬分注機構と、上記反応容器に収容された試料を分析する分析部と、動作制御部とを有する自動分析装置の試料分注方法において、
    上記試料分注機構の上記水平方向移動機構による上記分注プローブ及び上記配管の水平方向への移動期間の一部と、上記試料分注機構の上記垂直方向移動機構による上記分注プローブ及び上記配管の垂直方向への移動期間の一部とを互いに同期間とし、
    上記配管に収容された試料又は水の水平方向への慣性力と上記分注プローブに収容された試料又は水の垂直方向への慣性力とを相殺し、
    上記分注プローブから試料が吐出することを抑制することを特徴とする自動分析装置の試料分注方法。
  10. 請求項9に記載の自動分析装置の試料分注方法において、
    上記水平方向移動機構が上記分注プローブ及び上記配管を水平方向に減速させる期間の一部と、上記垂直方向移動機構が上記分注プローブ及び上記配管を垂直下降方向に加速させる期間の一部とを互いに同期間とすることを特徴とする自動分析装置の試料分注方法。
  11. 請求項9に記載の自動分析装置の試料分注方法において、
    上記水平方向移動機構は、上記分注プローブ及び上記配管をこの配管の一端を中心として水平面で回転させる回転機構であり、上記回転機構が上記分注プローブ及び上記配管を回転させる期間の一部と、上記垂直方向移動機構が上記分注プローブ及び上記配管を垂直下降方向に加速させる期間の一部とを互いに同期間とすることを特徴とする自動分析装置の試料分注方法。
  12. 請求項9に記載の自動分析装置の試料分析方法において、
    上記水平方向移動機構は、上記分注プローブ及び上記配管を直線移動させる直線移動機構と、上記分注プローブ及び上記配管をこの配管の一端を中心として水平面で回転させる回転機構とを有し、上記制御部は、上記回転機構が上記分注プローブ及び上記配管を回転させる期間の一部と、上記垂直方向移動機構が上記分注プローブ及び上記配管を垂直下降方向に加速させる期間の一部とを同期間とすることを特徴とする自動分析装置の試料分析方法。
  13. 請求項9に記載の自動分析装置の試料分注方法において、
    上記制御部は、上記水平方向移動機構が上記分注プローブ及び上記配管を水平方向に加速させる期間の一部と、上記垂直方向移動機構が上記分注プローブ及び上記配管を垂直上昇方向に加速させる期間の一部とを互いに同期間とすることを特徴とする自動分析装置の試料分注方法。
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