JP6531089B2 - High post type work machine - Google Patents
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Description
本発明は、視認性向上のために運転室を含む旋回体を上下に延びるポストの上部に配置したいわゆるハイポスト型の作業機械に関する。 The present invention relates to a so-called high post type work machine in which a revolving structure including a cab is arranged above the vertically extending posts for improving visibility.
作業機械の一種として、作業機を取り付けた旋回体を上下に延びるポストの上部に配置したもの(以下「ハイポスト型作業機械」)がある。ハイポスト型作業機械は、例えば港湾での輸送船の船倉に対する船積みや陸揚げ、産廃処理現場の集積場でのスクラップの分別や搬出入の際、旋回体に設けられて高所に位置する運転室から作業場を俯瞰できるメリットがある。掘削作業でも、視認性が求められる場合にはハイポスト型作業機械が用いられる場合がある。 As one type of work machine, there is one in which a rotating body to which the work machine is attached is disposed at the upper part of a post extending vertically (hereinafter, "high post type work machine"). For example, high-post type working machines are installed on a revolving structure from the operator's cab located at a high place when loading or unloading a transport ship in the harbor of a port, sorting out scraps at a collection site of an industrial waste disposal site, There is an advantage to be able to look over the work place. Even in the case of digging work, high-post type work machines may be used when visibility is required.
ところで、旋回体には、エンジン、旋回装置、燃料タンク、作動油タンク等の機器類が搭載されており、定期的又は適時に機器類を点検する必要がある。こうした点検作業の一つに、例えばエンジンのオイルパン等に残留した汚れた潤滑油(廃油)、燃料タンクや作動油タンクの底部に溜まった凝縮水(ドレン)等の排出作業がある。以下、廃油やドレン等を総称して廃液と記載する。 By the way, equipments, such as an engine, a revolving device, a fuel tank, and a hydraulic oil tank, are mounted in a revolving unit, and it is necessary to inspect equipments regularly or timely. One of such inspection operations is, for example, a discharge operation of dirty lubricating oil (waste oil) remaining in an oil pan of an engine or the like, condensed water (drain) collected at the bottom of a fuel tank or a hydraulic oil tank. Hereinafter, waste oil, drain and the like are collectively referred to as waste liquid.
上記の廃液の排出作業の容易化を狙った技術として、特許文献1に、ポストの外周を囲うようにして円環状の廃液受けを設け、この廃液受けで旋回体の機器類からの廃液を受ける構造が開示されている。廃液受けには排出口が開けられており、この排出口から地上付近までホースが下方に延びている。点検時に廃液受けに溜まった廃液を排出する場合、ホースの先に廃液容器を設置してホースに設けたドレンコックを開けることで、廃液受け内の廃液がホースを介して廃液容器に導かれるようになっている。
As a technique aiming at facilitation of the above-mentioned waste liquid discharge operation, in
特許文献1に開示された廃液受けは、水平に(ポストの中心軸に直交するように)ポストに固定されている。仮に斜めに設置すると相対して低くなったところに廃液が集まって廃液受けから排液が溢れ兼ねないが、水平に設置することで廃液受けの容量に見合った廃液を受け入れることができる。廃液受けを底面が傾斜した構造にすることも考えられるが、円筒形のポストの周囲を囲う構造を想定すると楕円リングの樋状の形状となり、特殊形状となることから製作容易性が損なわれる。更には、ポストに対する着脱のために廃液受けは周方向に複数に分割された構造にする必要があり、分解及び組み付けを考慮した構造を前提とすると製作容易性は一層低下する。
The waste liquid receiver disclosed in
本発明の目的は、容量に見合った廃液を廃液受けで受けられる一方で点検時には廃液受けの廃液を円滑に排出することができ、しかも廃液受けの製作や着脱が容易なハイポスト型作業機械を提供することにある。 It is an object of the present invention to provide a high post type working machine capable of receiving waste liquid corresponding to the capacity by the waste liquid receptacle while smoothly discharging the waste liquid of the waste liquid receptacle at the time of inspection, and facilitating production and removal of the waste liquid receptacle. It is to do.
上記目的を達成するために、本発明は、上下方向に延びるポスト、該ポストの上部に旋回可能に設けた旋回体、該旋回体に設けた作業機、及び前記旋回体よりも下側に位置し前記旋回体から流出した廃液を受ける有底の廃液受けを備えたハイポスト型作業機械において、前記ポストの外周面に周方向に複数設けたポスト側のブラケットと、前記ポスト側のブラケットに対応して前記廃液受けに周方向に複数設けた廃液受け側のブラケットと、前記ポスト側のブラケットに対して対応する廃液受け側のブラケットを上下に移動可能に連結する連結機構と、前記ポスト側のブラケットに対して対応する廃液受け側のブラケットの位置を上下に調整する調整機構と、前記廃液受けに設けた少なくとも1つの排出口を備え、前記廃液受けが前記ポストの周囲を囲う円環状に構成されると共に、周方向に複数のパーツに分割されていることを特徴とする。
In order to achieve the above object, according to the present invention, a vertically extending post, a pivoting body pivotably provided on the upper portion of the post, a work machine provided on the pivoting body, and a position lower than the pivoting body A high-post type work machine having a bottomed waste liquid receiver for receiving waste liquid discharged from the rotating body, corresponding to a plurality of post side brackets provided circumferentially on the outer peripheral surface of the post, and the post side brackets And a connection mechanism for vertically movably connecting the corresponding waste fluid receiving bracket to the post side bracket, and a bracket for the post side. comprising an adjusting mechanism for adjusting the position of the waste receiving side of the bracket corresponding to pairs vertically, at least one outlet provided in the receiving the waste liquid, the waste liquid receiving said post Together configured annularly surrounding the periphery, characterized in that it is divided into a plurality of parts in the circumferential direction.
本発明によれば、容量に見合った廃液を廃液受けで受けられる一方で点検時には廃液受けの廃液を円滑に排出することができ、しかも廃液受けの製作や着脱が容易にできる。 According to the present invention, the waste liquid corresponding to the capacity can be received by the waste liquid receptacle, while the waste liquid from the waste liquid receptacle can be discharged smoothly at the time of inspection, and moreover, the production and removal of the waste liquid receptacle can be facilitated.
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
1.作業機械
図1は本発明の一実施形態に係るハイポスト型作業機械の外観構造を表す左側面図、図2は背面図、図3は平面図である。以降、運転席に着いた作業者の前側(図1中の左側)、後側(同右側)、左側(図2中の左側)、右側(同右側)を作業機械の前、後、左、右とし、それぞれ単に前側、後側、左側、右側と記載する。なお、後述する作業機30については一部のみ図示している。
1. Work machine Fig. 1 is a left side view showing an appearance structure of a high post type work machine according to an embodiment of the present invention, Fig. 2 is a rear view, and Fig. 3 is a plan view. After that, the front side (left side in Fig. 1), back side (same right side), left side (left side in Fig. 2), right side (same right side) of the operator who arrived at the driver's seat before, after, left, The right side is referred to as the front side, the rear side, the left side, and the right side, respectively. Note that only a part of the
図1−図3に例示したハイポスト型作業機械100(以下、作業機械100)は油圧ショベルをベースマシンとしたものであり、走行体10、ポスト19、旋回体20及び作業機30を備えている。この作業機械100の用途は様々あるが、例えば港湾等で輸送船の船倉に積み込まれた石炭等の資材を陸揚げする際に用いられる。作業機械100の各要素について説明してゆく。
The high post type working machine 100 (hereinafter, working machine 100) illustrated in FIGS. 1 to 3 is a hydraulic shovel as a base machine, and includes a
(1)走行体
走行体10は作業機械100を地面に対して支持する基礎構造体であり、作業機械100は走行体10により自走して移動することができる。走行体10はホイール式でも良いが本実施形態ではクローラ式であり、トラックフレーム11及び左右の走行装置12を備えている。
(1) Traveling Body The
トラックフレーム11はセンタフレーム13及び左右のサイドフレーム14(左側のみ図示)によって上方から見てH型に形成されている。サイドフレーム14はセンタフレーム13の左右両側に設けられており、前後に延びている。センタフレーム13の後面には、後述する廃液容器Xを載置するための平板状の台座15が後方に突出して設けられている。
The
左右の走行装置12は、トラックフレーム11の各サイドフレーム14に設けられており、遊動輪16、駆動輪17、履帯(クローラ)18及び走行用油圧モータ(図示せず)を備えている。遊動輪16及び駆動輪17は各サイドフレーム14の前端及び後端に回転自在に設けられており、履帯18は遊動輪16及び駆動輪17に掛け回されている。左右の駆動輪17には個別に走行用油圧モータが連結されており、走行用油圧モータによって履帯18を遊動輪16及び駆動輪17の間で循環駆動することで走行体10が走行する。走行用油圧モータは運転室内の操作レバー装置(不図示)の操作に応じて駆動される。
The left and right
(2)ポスト
ポスト19は旋回体20を高位置で支持するものである。このポスト19は上下に延びる厚肉な円筒体であり、下端部がボルト等を用いてトラックフレーム11のセンタフレーム13上に固定されている。ポスト19の長さ(走行体10と旋回体20の間隔)は少なくともポスト19の直径よりも大きい。
(2) Post The
(3)旋回体
旋回体20は、旋回フレーム21、運転室22、カウンタウェイト23、動力室24等を備えている。
(3) The revolving unit The revolving
旋回フレーム21は旋回体20のベースフレームであり、旋回輪25を介してポスト19の上部に設けられている。旋回輪25はポスト19の上端側に設けられており、詳細には図示していないが、内輪、外輪及び複数の転動体(鋼球)で構成されている。内輪はポスト19の上端部に、外輪は旋回フレーム21の下部に固定されており、内輪と外輪の間に複数の転動体が介在している。内輪には旋回体20側に設けた旋回モータ56(図3)の出力軸スプロケットと噛み合う内歯車が設けられており、旋回モータ56を駆動することで内輪に対して外輪を回転させ、外輪に取り付けられた旋回体20がポスト19に対して旋回する構成である。旋回モータ56には電動モータを用いることもできるが、本実施形態では油圧モータが用いてある。
The
運転室22は、旋回フレーム21の前部において旋回中心に対して左右方向の一方側(本実施形態では左側)にオフセットした位置に配置されている。運転室22の内部には、作業者が座る運転席の他、作業機30や走行体10、旋回体20等の動作を指示する操作装置等が配置されている。
The driver's
カウンタウェイト23は作業機30との重量のバランスをとるための錘であり、旋回フレーム21の後端に設けられている。
The
動力室24は、運転室22とカウンタウェイト23の間に位置するように旋回フレーム21上に設けられている。動力室24には、図3に示したように、エンジン51、油圧ポンプ52、ラジエータ53、作動油タンク54、燃料タンク55、旋回モータ56等が収容されている。
The
(4)作業機
作業機30は、作業腕及び作業具(例えばグラップル)を含む多関節型のフロント作業装置であり、旋回体20に設けられている。作業腕は、ブーム33及びブームシリンダ34の他、図示しないアーム、アームシリンダ及びアタッチメントシリンダを備えている。ブーム33は旋回体20の前部に上下方向に回動可能に連結され、アームはブーム33の先端に、作業具はアームの先端に、それぞれ回動可能に連結されている。ブームシリンダは旋回体20及びブーム33に、アームシリンダはブーム33及びアームに、それぞれ両端が連結されている。アタッチメントシリンダは、基端がアームに連結される一方、先端がリンクを介してそれぞれアームの先端部及び作業具に連結されている。ブームシリンダ、アームシリンダ及びアタッチメントシリンダはいずれも油圧シリンダである。作業具にはグラップルに代えて、作業機械100の用途に応じてバケットやマグネット、クラムシェルバケット等が用いられることもある。
(4) Work machine The
(5)乗降路等
旋回体20はポスト19によって地上から高い位置で支持されているので、作業機械100には作業者等が歩行するための乗降路が設置されている。この乗降路はフロア(足場)41,42及びステップ43,44を含む。下側のフロア41は、ポスト19の上下方向の中間部位に固定して設けられており、ポスト19の周囲を囲って旋回体20の下部を広くカバーしている。上側のフロア42は、旋回フレーム21の左右両側に設けられ、それぞれ前後方向に延在している。また、下側のステップ43は、フロア41の左右両側に設けられており、図のように前後方向と走行方向が一致した状態でフロア41から走行体10の左右の履帯18に向けて斜め下向きに延びている。上側のステップ44は、左右のフロア42に設けられており、左右のフロア42から下側のフロア41に向けて斜め下向きに延びている。
(5) Boarding Passage, etc. Since the
(6)点検対象機器類の例
動力室24に収容されたエンジン51、油圧ポンプ52、ラジエータ53、作動油タンク54、燃料タンク55、旋回モータ56等は定期的又は適時に点検対象となる機器類の代表例である。
(6) Example of inspection target equipment The
エンジン51は油圧ポンプ52等を駆動する原動機であり、旋回フレーム21の後部においてカウンタウェイト23より前側に配置されている。本実施形態では、エンジン51は出力軸を左右に延ばした横置き姿勢で動力室24内に収容されている。エンジン51の下部側には、エンジン51用の潤滑油を貯留するオイルパン57が設けられている。
The
油圧ポンプ52は、エンジン51の左側に配置されており、エンジン51と軸が連結されている。エンジン51で駆動されることにより、油圧ポンプ52は作動油タンク54内の作動油を吸い込んで圧油として吐出し、作業機械100に搭載された各油圧アクチュエータに圧油を供給する。
The
ラジエータ53はエンジン51の右側に配設されている。ラジエータ53にはエンジン51を冷却するエンジン冷却水が流通する放熱部が備わっており、この放熱部を通して放熱させることによってエンジン冷却水を冷却する。
The
作動油タンク54は各油圧アクチュエータに供給される作動油を貯溜するもので、エンジン51の前側に位置するように旋回フレーム21の左側部分に設けられている。
The hydraulic oil tank 54 stores hydraulic oil supplied to each hydraulic actuator, and is provided on the left side portion of the
燃料タンク55はエンジン51に供給する燃料を貯留するものであり、エンジン51の前側に位置するように旋回フレーム21の右端部分に設けられている。
The
旋回モータ56は作動油タンク54と燃料タンク55との間に位置するように旋回フレーム21に取り付けられている。旋回モータ56は、油圧モータと減速機で構成され、本実施形態では2基設けられている。旋回モータ56の減速機を介して出力される回転動力が前述した旋回輪25の内輪に伝えられると、ポスト19に対して旋回中心O(図3)を中心として旋回体20が旋回する。
The
(7)廃液路
図3に示したように、エンジン51のオイルパン57の底面、油圧ポンプ52、ラジエータ53、作動油タンク54の底面、燃料タンク55の底面には、廃液ホース51a,52a,53a,54a,55aの基端が接続されている。また、一方の旋回モータ56には廃液ホース56Aaの基端が、他方の旋回モータ56には後述する廃液ホース56Baの基端が接続されている。廃液ホース51a,52a,53a,54a,55a,56Aa,56Baは接続された機器類から出される廃油やドレン等の廃液を排出するための廃液路を構成するものである。
(7) Waste fluid path As shown in FIG. 3,
図4は図3に示したポスト及び周辺要素を拡大して表した図である。図4において、エンジン51のオイルパン57に接続された廃液ホース51aの先端には、ホース継手51bを介して出口管51cが接続されている。同様に廃液ホース52a,53a,54a,55a,56Aa,56Baの先端には、それぞれホース継手52b,53b,54b,55b,56Ab,56Bbを介して出口管52c,53c,54c,55c,56Ac,56Bcが接続されている。ホース継手51a,52b,53b,54b,55b,56Ab,56Bbは旋回フレーム21の上面に固着されている。出口管51c,52c,53c,54c,55c,56Ac,56Bcは旋回フレーム21を貫通し、旋回フレーム21の下側に下向きに突出している。出口管51c,52c,53c,54c,55c,56Ac,56Bcには、それぞれドレンコック51d,52d,53d,54d,55d,56Ad,56Bdが設けられている。また、出口管51c,52c,53c,54c,55c,56Ac,56Bcは、旋回体20の旋回中心Oを中心とする同一円周に沿って配置されており、旋回体20の旋回角度によらず上から見て円環状の廃液受け70(後述)の上方に位置するようになっている。なお、図1−図4ではポスト19に対する廃液受け70の取り付け構造は図示省略してある。
FIG. 4 is an enlarged view of the post and peripheral elements shown in FIG. In FIG. 4, an
廃液受け70には排出口79(図5)が設けられており、この排出口79には排出管路としてのドレンホース58の基端(上端)が接続している。排出口79の口径は、廃液容器Xの口金サイズに合わせることで、例えば廃液容器Xに取り付けるコック等を取り付けることも容易である。ドレンホース58は廃液受け70に溜まった廃液を廃液容器Xに導く可撓性の管路である。このドレンホース58はポスト19に沿って配管され、排出口79からトラックフレーム11に設けた台座15の近傍まで上下に延び、ポスト19の外周面に複数のホースクランプ59で固定されている。図4等のように台座15上に廃液容器Xが載置された場合、ドレンホース58の先端(下端)を廃液容器Xに挿入できるようになっている。廃液容器Xは、空き缶等の適宜の容器である。ドレンホース58の下部には、地上の作業者が開閉操作できる位置にドレンコック61(図4)が設けられている。廃液容器Xは必ずしもトラックフレーム11の台座15上に載置する必要はなく、例えば地上に置いた廃液容器X内にドレンホース58の下端部を挿入してもよい。
The
(8)廃液受け
図5は図4中のV−V線による矢視断面図、図6は図5中の矢印VIによる矢視図、図7は図6中のVII部の拡大図、図8は図6において廃液受けを取り外したポストの図である。また、図9は廃液受けの分割パーツの平面図、図10は図9の矢印Xによる矢視図、図11は図9中の矢印XIによる矢視図、図12は図9中の矢印XIIによる矢視図、図13は図9中のXIII−XIII線による矢視断面図である。これらの図に示した廃液受け70は、旋回体20から流出した廃液(出口管51c−56Bcから落下する廃液等)を受ける有底の樋状の部材であり、ポスト19の周囲を囲う円環状(ポスト19と同心円状)に構成されている。また、廃液受け70は、上述した出口管51c−56Bcの鉛直下方をカバーするように、下側のフロア41よりも上側で旋回体20よりも下側の位置(例えば下側のフロア41に立った作業者の手の届く高さ)に配置されている。
(8) Waste liquid receiving FIG. 5 is a sectional view taken along line V-V in FIG. 4, FIG. 6 is a sectional view taken along arrow VI in FIG. 5, FIG. 7 is an enlarged view of part VII in FIG. 8 is a view of the post from which the waste liquid receptacle is removed in FIG. 9 is a plan view of the divided parts of the waste liquid receptacle, FIG. 10 is an arrow view by arrow X in FIG. 9, FIG. 11 is an arrow view by arrow XI in FIG. 9, and FIG. 12 is an arrow XII in FIG. FIG. 13 is a cross-sectional view taken along line XIII-XIII in FIG. The
廃液受け70は、底壁71、内周壁72及び外周壁73を含んでおり、周方向の任意の部分を鉛直に切断した断面は、上側が開口したコの字型(U字型)の形状をしている(図7、図13等参照)。底壁71は水平な平板をドーナツ状に形成したものであり、内周壁72及び外周壁73は平板を曲げ加工して円筒状に形成されている。内周壁72は底壁71の内周部に、外周壁73は底壁71の外周部に溶接等で液密に連結されている。
The
また、円環状の廃液受け70は、周方向に複数のパーツ70A,70B,70C,70Dに分割(本実施形態では4つに等分)されている。パーツ70A−70Dは概ね同一構成であり、ここではパーツ70Aの構成を説明する。図9−図13に示したようにパーツ70Aの周方向の一方側の端部にはブラケット74が、他方側の端部にはブラケット75が取り付けられている。ブラケット74,75は、パーツ70Aの下面に溶接等で固定された水平面Hと貫通孔76を開けた鉛直面Vとで、図11及び図12に示したように旋回中心Oから見てL字型に構成されている。ブラケット74,75はまた、鉛直面Vを起点としてパーツ70Aの端部から離れる方向に水平面Hが延びる姿勢でパーツ70Aに取り付けられている。一方側のブラケット74の鉛直面Vは、パーツ70Aの一端(言い換えれば隣接するパーツ70Bの他端)から距離Z(例えば鉛直面の板厚と同程度の寸法)だけ離れた位置にある(図12参照)。反対に他方側のブラケット75の鉛直面Vは、パーツ70Aの他端(言い換えれば隣接するパーツ70Dの一端)から同じ距離Zだけ突出した位置にある(図12参照)。
Further, the annular
即ち、パーツ70A−70Dを繋げてゆくと隣接するパーツ同士の底壁71、内周壁72及び外周壁73の端部が互いに接触し、これに距離Zだけオフセットした位置で隣接するパーツ同士のブラケット74,75が対面接触するようになっている。ブラケット74,75には貫通孔76が水平に3つずつ開けられており(貫通孔76の数に限定はない)、貫通孔76を利用してボルト・ナット78で締結することで円環状の廃液受け70が組み上がる。このとき、ブラケット74,75の接触位置がパーツの端部からオフセットしていることで、パーツ70A−70Dの一端がブラケット75の上部に掛かり、パーツの端部同士の上下方向の位置決め精度が確保されている。
That is, when the
また、パーツ70A−70Dの一端部には、底壁71、内周壁72及び外周壁73からなるコの字型の内壁面に沿うように、パーツ70A−70Dの断面形状に応じたコの字型断面のカバー部材77(図12、図13等参照)が取り付けられている。カバー部材77は隣接する2つのパーツに跨る薄い部材であり、仮にパーツ間に隙間が生じても隙間がカバー部材77でカバーされるようになっている。前述した排出口79はパーツ70Aの底壁71に1つ設けられている。排出口79は栓80で開閉することができるようになっている。なお、他のパーツ70B−70Dにも排出口79を設けることはできるが、本実施形態ではパーツ70B−70Dには排出口79を設けていない。排出口79の有無を除いてパーツ70A−70Dの構造は共通している。
In addition, a U-shaped cross section corresponding to the cross-sectional shape of the
(9)連結機構
次に、ポスト19に対する廃液受け70の取り付け構造について説明する。図8に示したように、ポスト19の外周面に周方向に複数(本例では4つ)のブラケット81が溶接等により取り付けられている。
(9) Coupling mechanism Next, the attachment structure of the
このポスト側のブラケット81には、廃液受け70に複数(この例では4つ)設けた上記ブラケット75が対応する。つまり、ポスト側のブラケット81と廃液受け側のブラケット75を連結することで、廃液受け70はポスト19に対して取り付けられる。また、ブラケット81は、ポスト19に対する溶接部を縦に長くとるために、図7や図8に示したようにポスト19に近い側(ポスト19の径方向内側)の部分を遠い側(径方向外側)の部分よりも上下に長くしてある。本実施形態では、廃液受け側のブラケット75のボルト・ナット78との干渉を避けてポスト19に近い側(ポスト19の径方向内側)の部分を他の部分に対して上側に延ばしている。
The
ブラケット75,81を連結する連結機構は、廃液受け側のブラケット75に溶接したナット82、ポスト側のブラケット81に設けた長穴83、及びボルト84等からなる。ナット82はブラケット75の隣接するパーツのブラケット74との対向面に溶接されており、この例では縦に2つ並べて配置されている。ブラケット75にはナット82のネジ穴に対応して貫通孔(不図示)が設けられている。長穴83は、2つのナット82のピッチに対して上下に長く設けられている。
The connection mechanism for connecting the
ブラケット75,81を連結する場合、ブラケット75に対して隣接するパーツのブラケット74と反対側にポスト側のブラケット81を対面させ、このブラケット81の長穴83を通してナット82にボルト84を締め込む。これにより廃液受け側のブラケット75とボルト84との間にポスト側のブラケット81が挟み込まれ、ブラケット71,84が互いに固定されてポスト19に廃液受け70が固定される。ボルト84とブラケット81との間にはワッシャを介在させると良い。このように長穴83に通したボルト84を締め込む連結機構であり、ボルト84を緩めれば長穴83の範囲内でボルト84の移動が許容される。この連結機構は、ポスト側のブラケット81に対して対応する廃液受け側のブラケット75を上下に移動可能に連結する機構を構成する。
When the
(10)調整機構
次に、廃液受け70の傾斜を調整する機構について説明する。上述したようにポスト側のブラケット81に対して廃液受け側のブラケット75の位置が上下移動可能であるため、ブラケット81に対して対応するブラケット75の位置を上下に調整することで、廃液受け70の傾斜方向及び傾斜角度を調整することができる。この調整機構は、ポスト側のブラケット81に設けた長穴85及び調整ボルト86、並びに廃液受け側のブラケット75に設けたピン87等からなる。
(10) Adjustment Mechanism Next, a mechanism for adjusting the inclination of the
長穴85は、長穴83と並んで上下に延在している。長穴85は長穴83の上端の高さが合わせてあり、2本のボルト84をガイドする長穴83に対し、2本のボルト84のピッチ程度だけ長手方向に短く形成されている。長穴85は長穴83に対してポスト19の径方向の内側に位置している。
The
ピン87は廃液受け側のブラケット75に対して溶接等で固定されており、対応するポスト側のブラケット81側に向かって突出し、ブラケット75,81が連結された状態で長穴85に挿入される。また、ポスト側のブラケット81には、板厚内を通るネジ穴89(図7等)が設けられている。このネジ穴89はブラケット81の下面から長穴85の下側の内壁面まで上下方向に貫通している。
The
調整ボルト86はネジ穴89に下側からねじ込まれ、先端が長穴85の内部空間に突出するとピン87の外周面の下半側に当たるようになっている。
The adjusting
上記構成により、例えば通常時は長穴85の内壁の下端にピン87が支持されており、調整ボルト86を締め込んで調整ボルト86の先端が長穴85の内部に突出すると調整ボルト86によってピン87が押し上げられる。なお、調整ボルト86の緩み防止のために、ナット88を介して調整ボルト86をネジ穴89にねじ込み、ナット88を締め込んで調整ボルト86をブラケット75に対して強固に固定できるようにすることが好ましい。
With the above configuration, for example, the
(11)シール機構
ポスト19に対する廃液受け70の傾斜を許容するため、廃液受け70の内周面とポスト19の外周面との間には隙間が存在している。この隙間が大きいほど廃液受け70の傾斜角を大きくすることができる。常温の作動油は水平に対して1.8度程度の傾斜で流動することを本願発明者は確認しており、廃液受け70を1.8度以上傾斜させられるように廃液受け70とポスト19との間の隙間が確保してある。但し、旋回体20の廃液の主な流出口である出口管51c−56Bcの配置直径よりも廃液受け70の内径を大きくすることはできないので、廃液受け70とポスト19との間の隙間の上限寸法は出口管51c−56Bcとの位置関係で制限される。本実施形態では、この廃液受け70とポスト19との間の隙間をシールするシール部材90(図7等)を備えている。このシール部材90は廃液受け70の内周壁72の上部に内周壁72に沿ってリング状に取り付けられている。シール部材90で形成されるリングは上に行くほど縮径し、シール部材90の先端(断面における上端)は廃液受け70とポスト19の間の隙間を跨いでポスト19の配収面に接触している。シール部材90は可撓性の素材で形成されており、廃液受け70の傾斜角度の変化に応じて柔軟に変形する。
(11) Sealing Mechanism In order to allow inclination of the
2.作業手順
作業機械100を運転する場合、作業者は地上から履帯18に上がり、ステップ43を経由してフロア41上に昇り、フロア41からステップ44を経由してフロア42上に昇った後、フロア42を通って運転室22内に乗込む。そして運転席に座り、操作装置を適宜操作して旋回体20を旋回させつつ作業機30を動作させることにより、作業機械100の用途に応じた作業(例えば輸送船の積荷の陸揚げ作業)をすることができる。旋回体20がポスト19上に設けられているので、運転室22内の作業者は作業具を用いる場所(例えば輸送船の船倉の内部)を高い位置から俯瞰でき、円滑に作業を進めることができる。運転中、例えば出口管51c−56Bcのドレンコック51d−56Bdは開けておき、また廃液受け70は水平にしておく。
2. Work procedure When operating the working
一方、機体の点検作業(ここでは廃液の回収作業)をする場合、作業者はフロア41上に昇り、廃液受け70の廃液の溜まり具合を確認する。廃液受け70には運転中に出口管51c−56Bcから落下する機器類の廃液が溜まる。また、旋回体20を旋回させる旋回機構には、特に図示していないが旋回輪25の内輪と旋回モータ56の出力軸スプロケットとの噛み合いを潤滑するために内輪に沿って円環状のグリスバス(不図示)が設けられている。グリスバスは機構上密閉できないため、スプロケットの回転により跳ねたグリスがグリスバスの外部に飛散することもある。このグリスが旋回輪25とポスト19との間から浸み出した場合、滴下するグリスは勿論、ポスト19の外周面を伝うグリスもシール部材90にガイドされて廃液受け70で受け止められる。廃液受け70の廃液を回収する場合、作業者は地上に降りて(又は別の作業者に頼んで)台座15に廃液容器Xを設置し、ドレンホース58の先端を廃液容器Xに挿入してドレンコック61を開ける。また、廃液受け70の排出口79に栓80がしてある場合には栓80を抜く。これにより廃液受け70の廃液が排出口79から流出し、ドレンホース58を通って廃液容器Xに流れ込む。これで廃液受け70の廃液が十分に排出されれば、以上と逆の手順を行って点検作業を完了する。
On the other hand, when the inspection work of the airframe (in this case, the waste liquid recovery work) is performed, the operator ascends on the
但し、廃液受け70が水平の状態では、廃液受け70の液位が低いと廃液の排出が進まない場合がある。そのような場合、作業者は周囲4箇所のボルト84(図7等)を緩め、選択した調整ボルト86を回転操作して廃液受け側のブラケット75のポスト側のブラケット81に対する上下方向の位置関係を調整する。例えば排出口79の反対側(図5中の上側)にあるポスト側のブラケット75の調整ボルト86を締め込んで廃液受け側のピン87を押し上げ、廃液受け70を傾斜させる。
However, when the
図14は廃液受け70が傾斜した状態を表した図、図15は図14のXV部の拡大図、図16は図14のXVI部の拡大図である。図14は図6を図中右側から見た図示に相当する。図15ではピン87は長穴85の下端部で支持されたままだが、図16では調整ボルト86がピン87を大きく押し上げている。そのため廃液受け70は排出口79から遠い側が相対して高くなり、排出口79に向かって下るように傾斜する。これにより廃液受け70に停滞する廃液が流動して排出口79に流れ込み、廃液容器Xに回収される。その後は以上と逆の手順を行って点検作業を完了する。
FIG. 14 is a view showing the
なお、特に図示していないが、他の2箇所(先の例では図5中の左右両側にあるブラケット75)の調整ボルト86は必ずしも操作する必要はない。しかし、廃液受け70を傾斜させている間も廃液受け70の荷重を4箇所で支持するようにする場合、ピン87に当たる位置まで調整ボルト86を締め込むようにする。また、調整ボルト86は周方向に90度ピッチで4箇所あるので、これらを適宜操作することによって廃液受け70の傾斜方向は場面に応じて任意に調整することができる。調整ボルトはスパナ等の手工具で操作することもできるが、電動工具で回転操作することによって容易かつ迅速に廃液受け70の傾斜操作をすることができる。
Although not particularly shown, the
3.効果
(1)廃液の排出性
本実施形態によれば、普段は廃液受け70を水平にしておくことで、一箇所に廃液が集まることを抑制し、廃液受け70の容量に見合った廃液を受け止めることができる。このとき、廃液受け70がポスト19の周囲を囲う円環状に形成されているので、旋回体20の旋回角度によらず廃液受け70で廃液を受け止めることができる。その一方で、点検時には調整ボルト86を適宜操作して廃液受け70を傾斜させることで、排出口79に廃液を円滑に導き排出することができる。
3. Effect (1) Effluent of Waste Liquid According to the present embodiment, by keeping the
(2)製作容易性
廃液受け70は水平姿勢を基本としているため、シンプルな構造とすることができる。本実施形態では、全周において実質同一断面形状の円環状の構成である。従って、傾斜した状態でポストに固定する廃液受け(この場合、楕円型の特殊形状となる)に比べて、廃液受け70を容易に製作することができる。
(2) Ease of Manufacture Since the
(3)着脱容易性
廃液受け70は周方向に分割されているので、ポスト19に対して容易に着脱することができる。
(3) Ease of Detachment Since the
(4)回収効率
廃液受け70が傾斜可能な構造であるため、廃液受け70とポスト19の間には隙間が確保してある。従って、単純に廃液受け70とポスト19との間に隙間を確保した構造とすると、廃液がポスト19の外周面を伝って流れた場合、この廃液についてはポスト19との間の隙間を通過して廃液受け70で受け止められない。それに対し、本実施形態では廃液受け70とポスト19の間の隙間がシール部材90でシールしてあるので、ポスト19の外周面を伝う廃液もシール部材90でガイドして廃液受け70で受け止めることができる。これにより廃液の回収効率が向上し、また必要以上の廃液の拡散を抑止することで、清掃等の負担も軽減することができる。
(4) Recovery efficiency Since the
(5)廃液回収作業の負担軽減
仮に出口管51c−56Bcから直接廃液容器Xで廃液を受ける場合、廃液容器Xを持って地上とフロア41の間を行き来しなければならない。廃液回収後の廃液容器Xは重くなるので、この作業は労力を要する。また、廃液を回収した廃液容器Xをフロア41から降りる際に作業者が廃液を溢してしまうこともある。
(5) Burden of Waste Liquid Recovery Work If waste liquid is directly received from the
それに対し、本実施形態では廃液受け70からドレンホース58を介して地上付近に設置した廃液容器Xに廃液を導く構成としているので廃液容器Xを持ってフロア41に上がる必要がない。従って、廃液回収作業の負担を大きく軽減することができる。また、廃液容器Xから廃液を溢すリスクも低減できるので、作業現場の環境を良好に保ち、また清掃の負担を軽減することができる。
On the other hand, in the present embodiment, since the waste liquid is introduced from the
(6)廃液の漏洩抑制
廃液受け70を分割構造としているため、隣接するパーツ間に隙間ができると廃液が漏れる場合があるが、仮に隣接するパーツ間に隙間があっても薄いカバー部材77が跨って覆うので廃液の漏洩を抑制することができる。
(6) Leakage suppression of waste liquid The waste liquid may leak if there is a gap between adjacent parts because the
(7)パーツの共通化
仮にパーツ70A−70Dのいずれかの交換に備えて予備のパーツを用意しておくことを考えると、交換対象がパーツ70A−70Dのいずれになるかで排出口79の要否が異なってくる。しかし、排出口79は栓80で塞げるため、予備のパーツについては排出口79を持つものをストックしておけば、排出口79を要するパーツとしても排出口79が不要なパーツとしても用いることができ、必要時にパーツ交換の作業を円滑に実施できる。
(7) Commonality of parts Assuming that spare parts are prepared in preparation for replacement of any of the
4.変形例
図17及び図18は変形例に係るポスト側のブラケットの構造を表す図であり、図7に対応する図である。これら変形例が先に説明した実施形態と相違する点はポスト側のブラケットの形状のみであり、その他の部分は図7と同符号を付して説明を省略する。
4. Modification FIG. 17 and FIG. 18 are views showing the structure of a bracket on the post side according to a modification, corresponding to FIG. The difference between these modifications and the embodiment described above is only the shape of the bracket on the post side, and the other parts are denoted by the same reference numerals as in FIG.
図17に示した変形例に係るポスト側のブラケット81Aは、同図のように周方向から見て矩形状に形成されており、ポスト19に近い側(ポスト19の径方向内側)の部分と遠い側(径方向外側)の部分の上下方向の寸法が同じになっている。図7に示したように溶接部を長くとる必要がない場合には、図17に示したような形状のブラケット81Aとしても良い。ブラケット形状の簡素化による製作容易化のメリットがある。
The
図18に示した変形例に係るポスト側のブラケット81Bは、長穴85の下側の部分が切り欠かれている点で図7のブラケット81と相違しており、その他は図7のブラケット81と同様である。切り欠きの分、ポスト19に対する溶接部は図7のブラケット81に比べて短くなっているが、同時にネジ穴89の長さも短くなっている。ネジ穴89が短くなった分、調整ボルト86を短くすることができることが利点である。なお、長穴83,85の位置関係を逆にすれば、図7のブラケット81と同等の溶接部の長さを確保することもできる。
The bracket 81B on the post side according to the modification shown in FIG. 18 is different from the
5.その他
以上の例では、廃液受け70の底壁71を水平な平板で形成した場合を例示したが、底壁71は平板形状に限定されず、例えば断面V字型、断面U字型にしても良い。
5. Others In the above example, the
また、廃液受け70の排出口79と廃液容器Xとをドレンホース58で接続した構造を例に挙げて説明したが、ドレンホース58や台座15等は省略しても良い。この場合、例えば排出口79にコック等を取り付け、コックの直下に来るように廃液容器Xをフロア41に置き、栓80を外してコックを開くことで廃液受け70の廃液を廃液容器Xに回収することができる。反対に、排出口79の数に応じてドレンホース58を1本だけ設けた構造を例示したが、廃液受け70に排出口79を複数設ける場合には、排出口79の数に応じた数のドレンホース58を設けることも考えられる。ドレンホース58を複数設ける場合、それぞれが廃液容器Xと排出口79を接続する構成とすることもできるが、複数のドレンホース58を合流させ、廃液容器Xに対する接続部については1本にまとめる構成とすることもできる。一度に設置できる廃液容器Xの数も1つには限定されない。
Although the structure in which the
また、ブラケット75,81の連結機構やブラケット81に対するブラケット75の位置の調整機構についても以上の例で説明した構造に限定されない。例えば連結機構を構成する長穴83を、下方が開口したスリットに代えることもできる。これら長穴83やスリットは鉛直に延びる構成に限定されず、廃液受け70の傾斜動作時にボルト84が描く軌跡に合わせて斜め又は弧状にしても良い。連結機構を構成するボルト84にしても、例えばクランプ機構で代用可能である。この場合、ポスト19に対する廃液受け70の拘束はピン87と長穴85でもできるので、長穴83を省略する構成も考えられる。調整機構については、ポスト側のブラケット81に長穴85、廃液受け側のブラケット75にピン87を設けた構成としたが、ポスト側のブラケット81にピン87、廃液受け側のブラケット75に長穴85を設けた構成も考えられる。この場合、調整ボルト86は長穴85に対して上からアクセスするように廃液受け側のブラケット75に調整ボルト86を取り付ける。これにより、調整ボルト86を閉めこんで行くとピン87を基点として廃液受け70が上昇する。その他、調整ボルト86に代えてジャッキやシリンダ等の昇降機構を用いることも考えられる。
Further, the connection mechanism of the
また、以上の例では走行体10を基礎構造体とした作業機械100を例に挙げて説明したが、ポスト19が基礎構造体を兼ねる構成とすることもできる。つまり、地面に固定されたポスト19の上部に旋回体20が取り付けられた固定式の作業機械である。この場合、作業機械の設置場所港湾に限定されず、例えば台船の甲板、掘削現場や産廃処理場の地面等にも、作業機械は設置され得る。これらのような作業機械にも本発明は適用でき、同様の効果を得ることができる。
Moreover, although the working
19…ポスト、20…旋回体、30…作業機、70…廃液受け、70A−70D…パーツ、75…ブラケット(廃液受け側のブラケット)、77…カバー部材、79…排出口、80…栓、81,81A,81B…ブラケット(ポスト側のブラケット)、82…ナット(連結機構)、83…長穴(連結機構)、84…ボルト(連結機構)、85…長穴(調整機構)、86…調整ボルト(調整機構)、87…ピン(調整機構)、88…ナット(調整機構)、89…ネジ穴(調整機構)、90…シール部材、100…ハイポスト型作業機械
19
Claims (4)
前記ポストの外周面に周方向に複数設けたポスト側のブラケットと、
前記ポスト側のブラケットに対応して前記廃液受けに周方向に複数設けた廃液受け側のブラケットと、
前記ポスト側のブラケットに対して対応する廃液受け側のブラケットを上下に移動可能に連結する連結機構と、
前記ポスト側のブラケットに対して対応する廃液受け側のブラケットの位置を上下に調整する調整機構と、
前記廃液受けに設けた少なくとも1つの排出口を備え、
前記廃液受けが前記ポストの周囲を囲う円環状に構成されると共に、周方向に複数のパーツに分割されていることを特徴とするハイポスト型作業機械。 A vertically extending post, a pivoting body pivotably provided at an upper portion of the post, a work machine provided to the pivoting body, and a bottom located below the pivoting body and receiving waste fluid discharged from the pivoting body High post type work machine equipped with
A plurality of post-side brackets provided circumferentially on the outer peripheral surface of the post;
A plurality of waste solution receiving side brackets provided circumferentially in the waste solution receiving side corresponding to the post side brackets;
A coupling mechanism for vertically movably coupling a corresponding waste fluid receiving side bracket to the post side bracket;
And adjusting mechanism for adjusting the position of the waste receiving side of the bracket corresponding to pairs to the post side of the bracket in the vertical,
At least one outlet provided in the waste liquid receiver,
A high post type working machine characterized in that the waste liquid receptacle is formed in an annular shape surrounding the periphery of the post, and is divided into a plurality of parts in the circumferential direction.
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