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JP6578233B2 - 検索システム、検索方法、検索プログラム、記録媒体 - Google Patents

検索システム、検索方法、検索プログラム、記録媒体 Download PDF

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JP6578233B2 JP2016064023A JP2016064023A JP6578233B2 JP 6578233 B2 JP6578233 B2 JP 6578233B2 JP 2016064023 A JP2016064023 A JP 2016064023A JP 2016064023 A JP2016064023 A JP 2016064023A JP 6578233 B2 JP6578233 B2 JP 6578233B2
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Description

本発明は、検索システム、検索方法、検索プログラム、記録媒体に関し、特に、情報の検索を実行する検索システム、検索方法、検索プログラム、記録媒体に関する。
従来から、検索クエリの入力を受けて、ユーザが所望する情報を提供する検索システムが様々に提供されている。
例えば、特許文献1には、複数の文字列の入力を受け付け、これらの文字列が属する検索分野の組み合わせパターンを特定し、その組み合わせパターンごとに予め定められた優先度に従って、その優先度の降順に検索結果を提示するナビゲーション装置が開示されている。
また、特許文献2には、駅を評価する流動評価装置が開示されている。当該流動評価装置では、駅周辺の地価、駅周辺の店舗の評価、駅での降車人数を用いた評価を行っている。
特許5400179号公報 特開2015−203897号公報
ところで、上記特許文献においては、駅の評価方法として、より都市部など面的に評価が高くなるエリアで効果的に1つ1つの駅を評価することができないという問題がある。そのため、より異なった視点からの評価を行うことができる検索システムが望まれている。
そこで、本発明は、上述のような要望に鑑みてなされたものであり、駅などの特定の場所を検索対象として含む場合に、従来とは異なった視点での評価を行うことができる検索システム、検索方法、検索プログラム、記録媒体、を提供することを目的とする。
本発明の一実施態様に係る検索システムは、特定の地名と、当該特定の地名で示される場所に接続する路線の種別に関する情報を含む地図情報と、各路線の種別ごとの評価を示す評価情報とを記憶する記憶部と、特定の地名に係るキーワードの入力を受け付ける入力部と、入力部が受け付けたキーワードに対応する特定の地名に接続する路線の種別を地図情報から取得する取得部と、取得部が取得した路線の種別の評価を評価情報から特定する特定部と、特定部が特定した評価に基づいて、特定の地名の重要度を算出する算出部と、重要度を示す情報を出力する出力部とを備える。
これにより、検索システムは、特定の地名に関する重要度として、その特定の地名に入る路線(例えば、駅に入る列車の種別や、交差点に入る道路の種別)に応じた重要度を出力することができる。
実施の形態に係る検索システムの構成を示すブロック図である。 POI情報のデータ概念図である。 駅情報のデータ概念図である。 交差点情報のデータ概念図である。 (a)は、路線評価情報のデータ概念図である。(b)は、道路評価情報のデータ概念図である。 検索システムによる検索処理を示すフローチャートである。 駅周辺の地図情報の一例である。 交差点周辺の地図情報の一例である。 実施の形態に係る検索システムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施態様に係る検索システムについて、図面を参照しながら、詳細に説明する。
<実施の形態>
<構成>
本発明の一実施の形態に係る検索システム(図1の100に相当)は、特定の地名と、当該特定の地名で示される場所に接続する路線の種別に関する情報を含む地図情報と、各路線の種別ごとの評価を示す評価情報とを記憶する記憶部(図1の104に相当)と、特定の地名に係るキーワードの入力を受け付ける入力部(図1の103に相当)と、入力部が受け付けたキーワードに対応する特定の地名に接続する路線の種別を地図情報から取得する取得部(図1の105に相当)と、取得部が取得した路線の種別の評価を評価情報から特定する特定部(図1の105に相当)と、特定部が特定した評価に基づいて、特定の地名の重要度を算出する算出部(図1の105に相当)と、重要度を示す情報を出力する出力部(図1の105に相当)とを備える。
図1に示すように検索システム100は、受信部102と、位置情報検出センサ101と、入力部103と、記憶部104と、CPU105と、を備える。検索システム100は、例えば、車両に搭載するナビゲーションシステムに搭載して用いる。検索システム100は、表示装置110に接続され、検索システム100による検索結果は表示装置110に表示される。
位置情報検出センサ101は、検索システム100が搭載されている車両の現在位置情報を取得するセンサである。具体的には、GPSやGNSS等の各種衛星電波を利用した測位システム、ジャイロスコープ等の自律航法システムを用いることによって実現される。この際、現在位置情報は、少なくとも自車両が存在する位置の緯度情報及び経度情報を含み、高度情報を含んでもよい。なお、位置情報検出センサ101による現在位置情報の取得は、例えば、走行道路上に設置されて設置位置情報を取得することができるビーコン等を用いるなどして取得してもよく、上記測位システムに限定されるものではない。位置情報検出センサ101は、これらの外部からの位置情報あるいは測位システムにより測位された現在位置情報を逐次(又は適時)取得し、取得した位置情報を現在位置情報として受信部102に伝達する。
受信部102は、位置情報検出センサ101から伝達された現在位置情報を受信し、CPU105に現在位置情報を伝達する機能を有する。また、受信部102は、外部の装置と通信を実行して、新たな施設情報を受信して、CPU105に伝達する機能も有する。
入力部103は、車両に搭乗するユーザからの入力を受け付ける。入力部103は、ナビゲーションシステムに対して、ユーザが入力した検索クエリを受け付ける。そして、受け付けた検索クエリをCPU105に伝達する。入力部103は、ユーザから車両の目的地に関する目的地情報を受け付けて、CPU105に伝達する。
記憶部104は、検索システム100が動作するうえで必要とする各種のプログラム及び地図情報を含む各種のデータを記憶する記録媒体である。記憶部104は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)等により実現される。記憶部104は、POI情報200と、駅情報300と、交差点情報400と、路線評価情報500と、道路評価情報510とを記憶している。POI情報200は、各種施設に関する情報である。駅情報300は、駅に関する情報であり、駅に入っている(接続している)路線の情報を含む。交差点情報400は、交差点に関する情報であり、交差点に接続している道路の情報を含む。路線評価情報500は、路線種別ごとの評価値を示す情報である。道路評価情報510は、道路種別ごとの評価値を示す情報である。なお、駅情報300と交差点情報400とは、POI情報200に含まれるようにして構成されてもよい。POI情報200と、駅情報300と、交差点情報400と、路線評価情報500と、道路評価情報510とのそれぞれの詳細については後述する。地図情報は、道路の接続関係や距離、形状、駅と路線の接続関係や形状を示す情報を含むとともに、各POIの位置を示す情報を含み、POI情報200、駅情報300、交差点情報400と関連付けられる。
CPU105は、記憶部104に記憶されているプログラム及び各種データを利用して、検索システム100が実行すべき処理を実行するプロセッサである。CPU105は、入力部103から検索クエリを受け付けてPOIを検索し、検索されたPOIを所定の順序で表示するための情報を表示装置110に出力する機能を有する。
CPU105は、入力部103から、検索クエリを受け取ると、検索クエリに合致するPOIを特定する。CPU105は、特定したPOIのスコアを算出し、算出したスコアを、特定したPOIに関する情報を表示するための表示順序を決定するための情報として表示装置110に出力する。CPU105は、受け付けた検索クエリに基づいて特定したPOIのスコアを以下のようにして出力する。
CPU105は、検索クエリが駅に関するものであった場合に、当該駅に入っている路線の種別に応じた駅の施設としてのスコアを算出する。路線の種別は、列車の呼称によって定めてもよいし、列車の運営体によって定めてもよいし、列車が走行する距離に応じて定めてもよい。本実施の形態においては、路線の種別として、「新幹線」、「JR在来線」、「私鉄」を設定した場合を説明する。CPU105は、駅に入っている路線の数だけ、その路線に対して路線評価情報500で評価される評価値を加算することでスコアを算出する。例えば、CPU105は、検索対象の駅に、「新幹線」が「2本」、「JR在来線」が「3本」入っている場合には、「新幹線」の評価値を「15」、「JR在来線」の評価値を「10」とすると、当該駅のスコアSを、S=15×2+10×3=60と算出する。
また、CPU105は、検索クエリが交差点に関するものであった場合に、当該交差点に接続している道路の種別に応じたスコアを算出する。道路の種別は、道路の呼称によって定めてもよいし、道路幅(物理的な長さで分類してもよいし、車線数で分類してもよい)によって定めてもよいし、道路が国道か私道かによって分類してもよい。本実施の形態においては、道路の種別として、「国道幹線道路」、「その他の国道」、「私道」を設定した場合を説明する。CPU105は、交差点に入っている道路の数だけ、その道路に対して道路評価情報510で評価される評価値を加算することでスコアを算出する。例えば、CPU105は、検索対象の交差点に、「国道幹線道路」が「1本」、「その他の国道」が「2本」、「私道」が「1本」入っている場合には、「国道幹線道路」の評価値を「15」、「その他の国道」の評価値を「10」、「私道」の評価値を「5」とすると、当該交差点のスコアSをS=15×1+10×2+5×1=40と算出する。
また、CPU105は、駅及び交差点以外のPOIについては、ここでは詳細を省略するが、POIの現在位置からの距離や、過去の検索結果や、ユーザの訪問数などに応じたスコアを算出するとともに、検索したPOIがいずれかの駅又は交差点から所定距離内(例えば、100m以内)に位置する場合には、当該所定距離内の駅又は交差点に対して算出されたスコアに所定の係数をかけた値を、POIに対して算出したスコアに加算し、加算後のスコアをPOIのスコアとして表示装置110に出力する。
CPU105は、このようにして、検索された検索対象全てについて、スコアを算出し、当該スコアを表示装置110に対して出力する。表示装置110は、受け付けたスコアの高い順に、駅や交差点を含むPOIを並べて表示する。これにより、検索システム100は、駅の施設としての重要度に基づく表示順序で駅の識別情報を表示することができる。
<データ>
図2は、POI情報200のデータ構成例を示すデータ概念図である。図2に示すように、POI情報200は、POI名称201と、位置情報202と、説明情報203とが対応付けられた情報である。
POI名称201は、POIの名称を示す情報である。
位置情報202は、対応するPOIの位置を示す情報であり、経度と緯度とからなる。
説明情報203は、対応するPOIに関する説明文であり、検索結果として提示される場合の説明としての文章である。
POI情報200には、ここに示した情報以外の情報が含まれてよく、その他には、例えば、対応するPOIを示すアイコン情報や、対応するPOIの写真などが対応付けられてもよい。
図3は、駅情報300のデータ構成例を示すデータ概念図である。図3に示すように、駅情報300は、駅名称301と、位置情報302と、接続路線情報303と、説明情報304とが対応付けられた情報である。
駅名称301は、駅の名称を示す情報である。
位置情報302は、対応する駅の位置を示す情報であり、経度と緯度とからなる。ここでは、一点の情報として示しているが、駅の位置を示す情報は、範囲情報であってもよい。
接続路線情報303は、対応する駅に接続している路線の種別ごとの本数を示す情報である。
説明情報304は、対応する駅に関する説明文であり、検索結果として提示される場合の説明としての文章である。
図3の例で言えば、「東京」駅の位置は、「(X1、X2)」であり、接続している路線としては、「新幹線」が「5」本、「JR在来線」が「11」本、「私鉄」が「1」本あることが認識できる。
図4は、交差点情報400のデータ構成例を示すデータ概念図である。図4に示すように、交差点情報は、交差点名称401と、位置情報402と、接続路線情報403と、説明情報404とが対応付けられた情報である。
交差点名称401は、交差点の名称を示す情報である。
位置情報402は、対応する交差点の位置を示す情報であり、経度と緯度とからなる。ここでは、一点の情報として示しているが、交差点の位置を示す情報は、範囲情報であってもよい。
接続路線情報403は、対応する交差点に接続している路線の種別ごとの本数を示す情報である。
説明情報304は、対応する交差点に関する説明文であり、検索結果として提示される場合の説明としての文章である。
図4の例で言えば、「東京A」交差点の位置は、「(X1、Y1)」であり、接続している道路として、「国道幹線道路」が「4」本、「国道」が「2」本、私道が「0」本であることが認識できる。
図5(a)は、路線評価情報500のデータ構成例を示すデータ概念図である。図5(a)に示すように、路線評価情報500は、路線種別501と、評価値502とが対応付けられた情報である。
路線種別501は、路線の種別を示す情報である。本実施の形態においては、路線の種別として、「新幹線」、「JR在来線」、「私鉄」の三種を設定している。
評価値502は、対応する路線の評価値を示す情報であって、対応する路線が駅に入っている場合に、当該駅の施設としてのスコアを算出する際に利用する数値を示す情報である。
図5(a)の例で言えば、路線「新幹線」には、評価値「15」が対応付けられており、検索対象の駅に「新幹線」が入っている場合には、CPU105は、その駅のスコアを算出する際に、評価値「15」を利用して算出する。
図5(b)は、道路評価情報510のデータ構成例を示すデータ概念図である。図5(b)に示すように、道路評価情報510は、道路種別511と評価値512とが対応付けられた情報である。
道路種別511は、道路の種別を示す情報である。本実施の形態においては、道路の種別として、「国道幹線道路」、「その他の国道」、「私道」の三種を設定している。「国道幹線道路」は、地域、都市内において、主要な地点を結ぶ道路である。「その他の国道」は、国道幹線道路以外の国道である。「私道」は、個人または団体が所有している土地を道路として使用している区域である。
評価値512は、対応する道路の評価値を示す情報であって、対応する道路が交差点に入っている場合に当該交差点のスコアを算出する際に利用する数値を示す情報である。
図5(b)の例で言えば、道路「国道幹線道路」には、評価値「15」が対応付けられており、検索対象の交差点に「国道幹線道路」が入っている場合には、CPU105は、その交差点のスコアを算出する際に、評価値「15」を利用して算出する。
<動作>
図6は、検索システム100の検索に係る動作を示すフローチャートである。
検索システム100の入力部103は、検索クエリを受け付ける(ステップS601)。入力部103は、受け付けた検索クエリをCPU105に伝達する。
CPU105は、検索クエリから、POI情報200と、駅情報300と、交差点情報400とを検索して、1以上の検索対象を特定する(ステップS602)。そして、CPU105は、検索された1以上の検索対象各々のスコアを算出する。
CPU105は、検索対象名が駅名を含むか否かを、検索対象の名称が駅情報300に登録されていたか否かに応じて判定する(ステップS603)。CPU105は、検索対象が駅名を含むと判定した場合には(ステップS603のYES)、駅情報300を参照して駅に入っている路線の種別ごとの路線の数を特定する(ステップS604)。次に、CPU105は、検索対象の駅名が、地域の名称を冠するか否かを判定する(ステップS605)。そして、CPU105は、検索対象の駅に入っている路線の種別の評価値とその数、並びに、駅名が地域の名称を冠するかに基づいて駅のスコアを算出し(ステップS606)、ステップS614に移行する。
検索対象名が駅名を含まない場合(ステップS603のNO)、CPU105は、検索対象が交差点名を含むか否かを、検索対象の名称が交差点情報に登録されていたか否かに応じて判定する(ステップS607)。
検索対象が交差点名を含む場合には(ステップS607のYES)、交差点情報400を参照して交差点と接続している道路の種別ごとの道路の数を特定する(ステップS608)。次に、CPU105は、検索対象の交差点名が、地域の名称を冠するか否かを判定する(ステップS609)。そして、CPU105は、検索対象の交差点に入っている道路の種別の評価値とその数、並びに、交差点名が地域の名称を冠するかに基づいて交差点のスコアを算出し(ステップS610)、ステップS614に移行する。
検索対象名が駅名も交差点名も含まない場合(ステップS607のNO)、CPU105は、検索対象の位置情報から、所定距離内に駅または交差点が存在するか否かを判定する(ステップS611)。
検索対象が、駅又は交差点から所定距離内に存在する場合に(ステップS611のYES)、CPU105は、所定距離内に存在する駅又は交差点に対して算出されたスコアを加味して、検索対象のスコアを算出し(ステップS612)、ステップS614に移行する。
検索対象が、駅又は交差点から所定距離内に存在しない場合に(ステップS611のNO)、CPU105は、駅又は交差点のスコアを加味せずに検索対象のスコアを算出し(ステップS613)、ステップS614に移行する。
ステップS614において、CPU105は、ステップS602において検索された全ての検索対象について、スコアを算出したか否かを判定する(ステップS614)。全ての検索対象について、スコアを算出していない場合には(ステップS614のNO)、ステップS603に戻る。全ての検索対象について、スコアを算出している場合には(ステップS614のYES)、CPU105は、検索対象の識別情報(例えば、検索対象の名称)と、算出したスコアを対応付けて表示装置110に出力して(ステップS615)終了する。
これにより、表示装置110は、検索システム100が検索クエリから検索した検索対象の識別情報を、その対応付けられたスコアの順序で表示する。また、このとき、伝達されたスコアそのものを表示することとしてもよい。
<駅と接続路線について>
図7を用いて、駅と接続路線の関係並びに周辺のPOIのスコア算出について説明する。図7においては、路線711、713、714及び712、713、714は、ひとつながりの路線であるものとする。図7においては、路線711と712は見やすくするために合流しているように示した。
図7は、地図情報の一部を図示したものである。図7に示す地図情報の場合、駅701には、路線713(路線711と、路線712)と、路線715とが入っており、駅701のスコアを算出する際には、路線711と、路線712と、路線715との評価値が加味されたスコアが算出される。
一方、駅702のスコアを算出する場合には、駅702には、路線713(路線711と、路線712)が入っており、駅702のスコアを算出する際には、路線711と、路線712との評価値が加味されたスコアが算出される。
図7の場合、POI721〜724が含まれ、それぞれのPOIを中心とする点線で示す円は、各POI721〜724からの所定距離の範囲を示している。POI721、POI722の場合、所定距離内に、駅701が含まれるので、POI721、POI722のスコアには、駅701に対して算出されたスコアが加味される。POI723の場合、駅701と駅702との双方が含まれるので、駅701と駅702とに対して算出されたスコアが加味されたスコアが算出される。POI724から所定距離内には、いずれの駅も含まれないので、POI724のスコアには、駅に基づくスコアが伝播しない。
<交差点と接続道路について>
図8を用いて、交差点と接続道路の関係並びに周辺のPOIのスコア算出について説明する。図8は、地図情報の一部を図示したものである。図8においては、交差点801には、道路811と、道路812と、道路813と、道路814とが接続しており、交差点801のスコアを算出する際には、道路811〜814の道路の種別に応じた評価値が加味されて、スコアとして算出される。一方、交差点802には、道路811と、道路815と、道路816とが接続しており、交差点802のスコアを算出する際には、道路811、815、816の道路の種別に応じて評価値が加味されて、スコアとして算出される。
図8の場合POI821〜824が含まれ、それぞれのPOIを中心とする点線で示す円は、各POIからの所定距離の範囲を示している。POI821、822、823の場合、所定距離内に交差点801が含まれることから、それぞれのスコアを算出する際には、交差点801に対して算出されるスコアを加味して算出する。一方、POI824から所定距離内に交差点801は含まれないため、POI824のスコアを算出する際には、交差点801のスコアを加味することなく、算出する。
<まとめ>
本実施の形態に係る検索システム100は、駅の施設としてのスコアを、駅に入る路線の種別及びその本数に応じて算出することができる。また、検索システム100は、交差点のスコアを、交差点に入る道路の種別及びその本数に応じて算出することができる。駅や交差点の重要性は、駅又は交差点に入る路線や道路の種別に応じて異なってくるので、客観的な指標として、路線種別や道路種別を用いて、駅や交差点のスコアを算出することができる。これらのスコアは、駅や交差点の重要度の指標とすることができ、表示装置110は、そのスコアに応じた順序で検索結果として表示することができる。また、駅や交差点の周囲に存在するPOIについては、駅や交差点から近いといった理由から、重要な駅や交差点の周辺に存在するPOIほど、駅や交差点の影響を受けて重要性が増す。したがって、本実施の形態に係る検索システム100は、POIのスコアに、周辺の駅や交差点のスコアを伝播させることができるので、よりユーザ期待値に沿った検索結果を提供することができる。
<参考例>
上記実施の形態に、本発明の一実施態様に係る検索システムについて説明したが、本発明の思想はこれに限定されるものではない。以下、本発明の思想として含まれる各種参考例について説明する。
(1)上記実施の形態において、路線の種別の一例として、「新幹線」、「JR在来線」、「私鉄」の場合を説明したが、路線の種別はこれに限定されるものではない。例えば、路線長に応じて分類してもよいし、路線を走行する列車の種類に応じて分類してもよい。
路線を走行する列車の種類とは、例えば、「特別急行」、「急行」、「普通」といった列車が走行する走行距離に応じた種類のことを指す。そして、路線評価情報500においては、走行距離の長い列車が停泊する駅ほど評価が高くなるように評価値を設定する。したがってこの場合には、「特別急行」の評価値>「急行」の評価値>「普通」の評価値となるように評価値を設定するとよい。
(2)上記実施の形態において、ステップS602において検索対象を検索できなかった場合には、CPU105は、エラー情報を表示装置110に出力し、表示装置110は、検索対象を検索できなかったことを示すエラー情報を表示することとしてもよい。
(3)上記実施の形態において、特に記載していないが、ステップS606、S610及びS612において算出されるスコアにも、スコア613で算出するスコアと同様の要素を用いた評価を加味してもよい。すなわち、CPU105は、駅や交差点の訪問者数や、現在位置情報からの距離といった要素に基づく評価値を加味してスコアを算出することとしてもよい。
(4)上記実施の形態においては、駅や交差点が地域の名称を冠する場合に、CPU105は、名称として冠される地域の範囲が広いほど、加点されるようにスコアを算出することとしてもよい。例えば、検索対象として、「銀座一丁目」と、「銀座駅」とが検索された場合には、「銀座駅」に加点するように構成してもよい。また、名称から特定される地域の広さについて複数の閾値を設けて、各閾値範囲に応じて加点する点数を設定し、駅や交差点の名称に関される地域のスコアとして、対応する点数を加点することとしてもよい。
(5)上記実施の形態において示したスコアの算出式は一例であり、駅や交差点に入る路線や道路の種別に応じた評価値に基づいて、スコアが算出されていれば、どのような算出式を用いてもよい。
例えば、上記実施の形態において示した検索対象である駅のスコアの算出方法として、駅に入っている路線毎の評価値とその路線本数の乗算値を合計する例を示したが、複数種類の路線が駅に入っている場合に、各路線ごとの評価値を取得し、それらの評価値のうち、最も評価が高い評価値をその駅のスコアとして用いることとしてもよい。また、あるいは、特定の路線が入っている場合には、当該特定の路線が入っていない駅とは異なり、固定の値をスコアとして予め設定しておいてもよい。
(6)上記実施の形態において、地図情報は、POI情報200、駅情報300、交差点情報400と関連付けられることとしているが、地図情報が、POI情報200、駅情報300、交差点情報400を含む態様で構成されてもよい。また、POI情報200は、駅情報300と交差点情報400とを含む態様で構成されてもよい。
(7)上記実施の形態においては、駅情報300や交差点情報400は、一つの駅は一つの駅として駅名称301に登録される例を示したが、駅情報300や交差点情報400は、検索対象として、路線の種別ごとの駅や、道路の種別ごとの交差点名を保持していてもよい。すなわち、上記の図3の駅情報300を例に説明すれば、東京駅には新幹線とJR在来線と私鉄の全てが入っていることから、駅情報300は、駅名称301として、「東京(新幹線)」、「東京(JR在来線」、「東京(私鉄)」という検索対象名を保持するように構成してもよい。また、秋葉原の場合であれば、駅名称301として、「秋葉原(JR在来線)」、「秋葉原(私鉄)」という検索対象名を保持するように構成してもよい。交差点名も同様の構成を有してもよい。そして、それぞれの名称の駅や交差点を路線評価情報500や道路評価情報510の評価値に従ってスコアを算出することとしてもよい。
(8)上記実施の形態においては、検索システム100は、車両に搭載して使用する所謂カーナビゲーションシステムであるとして説明したがこれはその限りではない。検索システム100は、例えば、車両に接続して使用する携帯型端末(例えば、スマートフォン、携帯電話機、携帯型ゲーム機など)により実現されてもよい。
(9)上記実施の形態において、検索システム100の各機能部は、各部の機能を実現する集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)およびメモリを用いてソフトウェアによって実現してもよい。また、各機能部は、1または複数の集積回路により実現されてよく、複数の機能部の機能を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。例えば、図9に示すように、検索システム100は、位置情報検出回路101aと、受信回路102aと、入力受付回路103aと、記憶回路104aと、制御回路105aとを含んで構成されてよい。そして、各回路は、上記実施の形態における同名の各部に対応し、同様の機能を有するように構成されてよい。なお、制御回路105aは、上記実施の形態におけるCPU105に対応する。
検索システム100の各機能部をソフトウェアにより実現する場合、検索システム100は、各機能を実現するソフトウェアである検索プログラムの命令を実行するCPU、上記検索プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記検索プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記検索プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記検索プログラムは、当該検索プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。本発明は、上記検索プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、上記検索プログラムは、例えば、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装できる。
(10)本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
(11)上記実施の形態および各種変形例に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。
100 検索システム
101 位置情報検出センサ
102 受信部
103 入力部
104 記憶部
105 CPU(取得部、特定部、算出部、出力部、判定部、検索部)

Claims (22)

  1. 特定の地名と、当該特定の地名で示される場所に接続する路線の種別に関する情報を含む地図情報と、各路線の種別ごとの評価を示す評価情報とを記憶する記憶部と、
    前記特定の地名に係るキーワードの入力を受け付ける入力部と、
    前記入力部が受け付けたキーワードに対応する特定の地名に接続する路線の種別を前記地図情報から取得する取得部と、
    前記取得部が取得した路線の種別の評価を前記評価情報から特定する特定部と、
    前記特定部が特定した評価に基づいて、前記特定の地名の重要度を算出する算出部と、
    前記重要度を示す情報を出力する出力部とを備える検索システム。
  2. 前記特定の地名は、駅名であり、
    前記算出部は、前記特定の地名として、駅の施設としての重要度を算出することを特徴とする請求項1に記載の検索システム。
  3. 前記特定の地名は、道路の交差点名であることを特徴とする請求項1に記載の検索システム。
  4. 前記検索システムは、さらに、
    前記入力部で受け付けた前記キーワードが所定範囲の地域の名称を含むか否かを判定する判定部を備え、
    前記判定部が前記入力部で受け付けた前記キーワードが所定範囲の地域の名称を含むと判定した場合に、前記算出部は、前記入力部が受け付けたキーワードで示される特定の地名の重要度を、所定範囲の地域の名称を含まない特定の地名よりも高くなるように、算出する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の検索システム。
  5. 前記算出部は、さらに、前記入力部で受け付けたキーワードを含む前記特定の地名が複数ある場合であって、それぞれ所定範囲の地域の名称を含む特定の地名であると判定したときには、前記所定範囲が広い地域に該当する特定の地名は前記重要度が高くなるように、当該特定の地名の重要度を算出する
    ことを特徴とする請求項4に記載の検索システム。
  6. 前記地図情報は、さらに、施設に関する施設情報を含み、
    前記算出部は、さらに、前記特定の地名に対して算出された重要度を用いて、当該特定の地名から所定範囲内に含まれる前記施設の重要度を算出する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の検索システム。
  7. 前記入力部は、さらに、駅名又は交差点名に関する文字列を前記キーワードとして受け付け、
    前記検索システムは、さらに、
    前記キーワードに基づいて、前記地図情報を検索して検索結果情報を出力する検索部と、
    前記キーワードに対して得られた1以上の検索結果情報を、前記重要度の高い順に提示する提示部とを備える
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の検索システム。
  8. 検索方法が実行する検索方法であって、
    特定の地名と、当該特定の地名で示される場所に接続する路線の種別に関する情報を含む地図情報と、各路線の種別ごとの評価を示す評価情報とを記憶する記憶ステップと、
    前記特定の地名に係るキーワードの入力を受け付ける入力ステップと、
    前記入力ステップにおいて受け付けたキーワードに対応する特定の地名に接続する路線の種別を前記地図情報から取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得した路線の種別の評価を前記評価情報から特定する特定ステップと、
    前記特定ステップにおいて特定した評価に基づいて、前記特定の地名の重要度を算出する算出ステップと、
    前記重要度を示す情報を出力する出力ステップとを含む検索方法。
  9. 前記特定の地名は、駅名であり、
    前記算出ステップは、前記特定の地名として、駅の施設としての重要度を算出することを特徴とする請求項8に記載の検索方法。
  10. 前記特定の地名は、道路の交差点名であることを特徴とする請求項8に記載の検索方法。
  11. 前記検索方法は、さらに、
    前記入力ステップで受け付けた前記キーワードが所定範囲の地域の名称を含むか否かを判定する判定ステップを含み、
    前記判定ステップにおいて、前記入力ステップにおいて受け付けた前記キーワードが所定範囲の地域の名称を含むと判定した場合に、前記算出ステップは、前記入力ステップにおいて受け付けたキーワードで示される特定の地名の重要度を、所定範囲の地域の名称を含まない特定の地名よりも高くなるように、算出する
    ことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の検索方法。
  12. 前記算出ステップは、さらに、前記入力ステップで受け付けたキーワードを含む前記特定の地名が複数ある場合であって、それぞれ所定範囲の地域の名称を含む特定の地名であると判定したときには、前記所定範囲が広い地域に該当する特定の地名は前記重要度が高くなるように、当該特定の地名の重要度を算出する
    ことを特徴とする請求項11に記載の検索方法。
  13. 前記地図情報は、さらに、施設に関する施設情報を含み、
    前記算出ステップは、さらに、駅または交差点に対して算出された重要度を用いて、前記施設の重要度を算出する
    ことを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載の検索方法。
  14. 前記入力ステップは、さらに、駅名又は交差点名に関する文字列を前記キーワードとして受け付け、
    前記検索方法は、さらに、
    前記キーワードに基づいて、前記地図情報を検索して検索結果情報を出力する検索ステップと、
    前記キーワードに対して得られた1以上の検索結果情報を、前記重要度の高い順に提示する提示ステップとを含む
    ことを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記載の検索方法。
  15. コンピュータに、
    特定の地名と、当該特定の地名で示される場所に接続する路線の種別に関する情報を含む地図情報と、各路線の種別ごとの評価を示す評価情報とを記憶する記憶機能と、
    前記特定の地名に係るキーワードの入力を受け付ける入力機能と、
    前記入力機能が受け付けたキーワードに対応する特定の地名に接続する路線の種別を前記地図情報から取得する取得機能と、
    前記取得機能が取得した路線の種別の評価を前記評価情報から特定する特定機能と、
    前記特定機能が特定した評価に基づいて、前記特定の地名の重要度を算出する算出機能と、
    前記重要度を示す情報を出力する出力機能とを実現させる検索プログラム。
  16. 前記特定の地名は、駅名であり、
    前記算出機能は、前記特定の地名として、駅の施設としての重要度を算出することを特徴とする請求項15に記載の検索プログラム。
  17. 前記特定の地名は、道路の交差点名であることを特徴とする請求項15に記載の検索プログラム。
  18. 前記検索プログラムは、さらに、
    前記入力機能で受け付けた前記キーワードが所定範囲の地域の名称を含むか否かを判定する判定機能を実現させ、
    前記判定機能が前記入力機能が受け付けた前記キーワードが所定範囲の地域の名称を含むと判定した場合に、前記算出機能は、前記入力機能が受け付けたキーワードで示される特定の地名の重要度を、所定範囲の地域の名称を含まない特定の地名よりも高くなるように、算出する
    ことを特徴とする請求項15〜17のいずれか1項に記載の検索プログラム。
  19. 前記算出機能は、さらに、前記入力機能で受け付けたキーワードを含む前記特定の地名が複数ある場合であって、それぞれ所定範囲の地域の名称を含む特定の地名であると判定したときには、前記所定範囲が広い地域に該当する特定の地名は前記重要度が高くなるように、当該特定の地名の重要度を算出する
    ことを特徴とする請求項18に記載の検索プログラム。
  20. 前記地図情報は、さらに、施設に関する施設情報を含み、
    前記算出機能は、さらに、駅または交差点に対して算出された重要度を用いて、前記施設の重要度を算出する
    ことを特徴とする請求項15〜19のいずれか1項に記載の検索プログラム。
  21. 前記入力機能は、さらに、駅名又は交差点名に関する文字列を前記キーワードとして受け付け、
    前記検索プログラムは、さらに、
    前記キーワードに基づいて、前記地図情報を検索して検索結果情報を出力する検索機能と、
    前記キーワードに対して得られた1以上の検索結果情報を、前記重要度の高い順に提示する提示機能とを実現させる
    ことを特徴とする請求項15〜20のいずれか1項に記載の検索プログラム。
  22. 請求項15〜21のいずれか1項に記載の検索プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。


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