図1は、例示的な実施形態に係る撮像システムの側面図である。本実施形態では、撮像システムは、撮像光学系1011を使用して被写体の画像を取得する撮像装置100を含む。
撮像装置100は、表示ユニット105上に表示されるグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI:graphical user interface)を用いて撮像を制御するためのインタラクティブ制御装置104と接続されている。インタラクティブ制御装置104は、表示ユニット105上に表示される仮想ポインタを制御するポインタデバイス107と接続されてもよい。表示ユニット上のGUIは、被写体の適切な画像を得るための準備を行う目的で撮像装置100の複数の光学素子を調整するために、仮想ポインタによって使用されてもよい。ポインタデバイス107は、ポインタデバイスの移動量またはポインタデバイスの位置を取得する。また、ポインタデバイスは、インタラクティブ制御装置に出力される2つの異なる種類の指示信号を生成するための2つのボタンを含む。
図1に示されているように、インタラクティブ制御装置104は、ポインタデバイス107によって制御される仮想ポインタにより選択されるアイコンを有するGUIを表示ユニット105上に表示するように構成された表示制御ユニット1041と、仮想ポインタの下のアイコンを選択するためのポインタデバイスの第1の指示信号を検出するように、および、ポインタデバイス107の第2の指示信号を検出するように構成されたクリック検出ユニット1042とを含んでもよい。
また、インタラクティブ制御装置は、撮像装置100の準備ステータスを取得するように構成されたステータス取得ユニット1043と、第1の指示信号を検出すると、検出された第1の指示信号により選択されたアイコンに応じて、特定の動作を撮像装置100に指示するように構成された制御ユニット1045とを含む。また、制御ユニット1045は、第2の指示信号を検出すると、第2の指示信号が検出されたときの準備ステータスに応じて、特定の動作を撮像装置100に指示するように構成されている。実施形態によれば、インタラクティブ制御装置104は、撮像装置100を制御するための複数の操作方法を提供する。
特定の動作は、例えば、撮像の開始であってもよい。取得されたステータスが、撮像に関する調整がすべて完了したことを示している場合、インタラクティブ制御装置100は、第2の指示信号の検出に対する応答として、撮像の開始を指示する。
制御ユニット1045は、第2の指示信号を検出すると、第2の指示信号が検出されたときに仮想ポインタの下にあるアイコンに応じて、特定の動作をOCT撮像装置に指示しないように構成されてもよい。第2の指示信号によって、仮想ポインタの位置に基づいた指示ではなく、撮像装置100の準備ステータスに基づいた指示が、撮像装置に供給されてもよい。これにより、特定のアイコンへ仮想ポインタを移動させるためにポインタデバイスを移動させなくても、ポインタデバイスを使用することによる迅速な指示が実現される。
一実施形態では、表示ユニット105上に表示されたGUIは、操作者がフォーカスレンズを手動で精密に調整するために1回の選択ごとの移動単位で撮像光学系1011のフォーカスレンズを移動させるためのアイコンを含んでもよい。アイコンは、ポインタデバイス107の第1のボタンに対応する第1の指示信号によって選択されてもよい。また、制御ユニットは、ポインタデバイス107の第2のボタンに対応する第2の指示信号の検出に応じて、準備ステータスに応じて、自動焦点調整を指示してもよい。また、GUIは、ポインタデバイス107の第1のボタンに対応する第1の指示信号によって選択される、自動焦点調整を開始するためのアイコンを含んでもよい。
本実施形態によれば、ポインタデバイス107を移動させずに、第2のボタンをクリックするだけで自動調整を行う操作方法が提供される。ポインタデバイス107を移動させ、第1のボタンをクリックすることによって手動で精密に調整を行う操作方法が提供される。また、ポインタデバイス107を移動させ、第2のボタンをクリックすることによって自動調整を行う操作方法が提供される。
制御ユニット1045から出力された指示は、撮像装置100の駆動ユニット1034によって受信される。駆動ユニット1034は、撮像光学系1011のフォーカスレンズなどの、撮像のために調整される各素子のためのモータまたは駆動機構を制御する。
撮像装置100は、眼科用撮像装置であってもよい。図1に示されているように、実施形態に係る撮像システムは、被検眼の眼底部または前眼部の断層画像を取得する光干渉断層(OCT)撮像装置を含む。実施形態のOCT撮像装置は、走査レーザ検眼鏡(SLO:scanning laser ophthalmoscope)形成ユニット1032および前眼部画像形成ユニット1033およびOCT画像形成ユニット1031を含む。
例示的な実施形態に係る眼科用撮像装置100の一般的な構成について、該眼科用撮像装置100の側面図である図1を参照しながら説明する。光学ヘッド101は、前眼部の画像ならびに眼の眼底の二次元画像および断層画像を取得するための測定光学系である。ステージユニット102(移動ユニットとも呼ばれる)を用いて、光学ヘッド101は、ベースユニット103に対して移動させることができる。ステージユニット102は、モータなどによって、図1のX方向、Y方向、およびZ方向に移動される。ベースユニット103は、以下で説明する分光器を含む。
ステージユニット102は、被検眼を撮像するために調整される素子であってもよい。表示ユニット105上に表示されるGUIは、x方向、Y方向、およびZ方向のそれぞれにおいて光学ヘッド101を移動させるためのアイコンを含む。また、GUIは、自動前眼部アライメントを指示するためのアイコンを含む。自動前眼部アライメントは、被検眼の前眼部画像を利用することによって、光学ヘッド101の位置を自動的に調整するために実行される。制御ユニット1045は、被検眼の前眼部画像が画像領域の特定の適切な位置で撮影されるように、ステージユニットを制御する。一実施形態では、X移動、Y移動、またはZ移動のためのアイコンは、第1のボタンをクリックすることによって選択され、光学ヘッド101は、アイコンの選択に応じて移動する。撮像装置100の準備ステータスが、ステージユニット102の調整が完了していないものである場合に、第2のボタンがクリックされると、光学ヘッド101は、自動的に調整される。
ステージユニット102のための制御ユニットとしても機能するインタラクティブ制御装置104は、ステージユニット102を制御しながら、断層画像を構成することができる。被写体に関する情報を記憶するための記憶ユニットとしても機能するハードディスク1040は、例えば、断層画像を撮影するためのプログラムを記憶している。表示制御ユニット(図示せず)は、モニタなどの表示ユニット105に、取得した画像および他の画像を表示させる。ポインティングデバイス(指示ユニット)107は、インタラクティブ制御装置104に指示を供給する。より具体的には、ポインティングデバイス107は、マウス(ポインティングデバイスとも呼ばれる)を含む。顎当て109が、被写体の下顎および額を固定するために設けられている。
撮像装置100の実施形態は、低コヒーレンス光の干渉を利用する光干渉断層撮影(OCT)によって被検物の断層画像(以下、光干渉断層画像とも呼ぶ)を撮影するOCT装置を含む。また、撮像装置100は、被検眼307の角膜および虹彩の画像(前眼部画像)を撮影するように構成されている。また、撮像装置100は、被検眼の眼底の画像を撮影するように構成されている。例示的な本実施形態に係る撮像装置100は、光学ヘッド101およびステージユニット102を含む。光学ヘッド101は、低コヒーレンス光源301と、OCT XYスキャナ334と、参照ミラー332−4と、OCTフォーカスレンズ335−5と、ラインセンサ382と、前眼部画像形成ユニット1033と、前眼部画像形成ユニット1033と、SLO画像形成ユニット1032とをさらに含む。低コヒーレンス光源301は、測定光と参照光とに分割される低コヒーレンス光を生成する。測定ビームは、OCTフォーカスレンズ335−5に進み、被検眼の眼底に焦点を合わせられる。また、測定ビームは、被検眼の眼底をスキャンするために、OCT XYスキャナ334に進む。OCT XYスキャナ334は、2つのスキャナ(図示せず)からなり、これにより、高速スキャナによってスキャンされる複数のBスキャン断層像が、低速スキャナによって規定される様々な位置で撮影され得るようになっている。このように、測定光は、被検眼に対して投射され、戻り光は、参照ミラー332−4によって反射された後の参照光と合成される。測定光および参照光の移動距離が同じ場合、合成された光は、被検眼の断層像に関する情報を含んでいる。合成された光は、ラインセンサ382に送られ、その結果、合成された光は、被検眼の眼底の断層像を計算するために検出され、使用される複数のスペクトル領域に分解される。
前眼部画像形成ユニット1033は、IR光源、IRカメラ、および眼の前眼部(角膜)にIRカメラの焦点を合わせるレンズを使用することによって、被検眼の前眼部(角膜および虹彩)の画像を撮影するために使用される。
SLO画像形成ユニット1032は、IR光源、IRカメラ、および眼の眼底にIRカメラの焦点を合わせるために使用されるレンズを使用することによって、被検眼の眼底の2D画像を撮影するために使用される。また、SLO画像形成ユニット1032の別の実施形態が、SLO(走査レーザ検眼鏡)を使用して実施され得ることは、当業者には自明である。
図2を参照しながら、本発明の実施形態に係るインタラクティブ制御装置104について説明する。インタラクティブ制御装置104は、有線または無線の接続を介して、ポインタデバイス107、および、撮像装置100のベースユニット103と接続されてもよい。
また、本発明の実施形態は、インタラクティブ制御ユニットとしてインタラクティブ制御装置の機能を有する撮像装置100を含む。また、本実施形態は、1つの独立した装置としてインタラクティブ制御装置およびポインタデバイスを含む装置を含む。
ポインタデバイス107は、第1のボタン1071と、第2のボタン1072と、位置出力ユニット1073とを含む。第1のボタン1071および第2のボタンは、双方とも、操作者がクリックすることができるものであり、また、ポインタデバイス107は、テーブルの上面において移動させることができる。ポインタデバイス107は、ポインタデバイスが載せられる平面に面したレーザ光源および検出器を有する。ポインタデバイス107の処理ユニットは、ポインタデバイス107の移動を光学的に検出する。位置出力ユニット1073は、検出された移動情報を位置情報としてインタラクティブ制御装置104に出力する。移動情報は、x方向およびy方向における移動量として出力される。
ポインタデバイス107は、マウス、ジョイスティック、トラックボールなどの任意のポインティングデバイス、またはキーボード、または表示ユニット106と一体化されたタッチパネルデバイス106であってもよい。例示的な本実施形態では、2つのボタン(左および右)ならびにホイールを有するマウスが、ユーザ入力機器として使用されている。例示的な一実施形態では、マウスの右ボタンの押下を、右クリックと呼び、マウスの左ボタンの押下を、左クリックと呼ぶ。ポインタデバイス107は、どちらのボタンが押下されたのかを認識することができ、また、ボタンの1回の一時的な押下(クリック)、ボタンの2回の一時的な押下(ダブルクリック)を認識し、これらの情報を表示制御ユニット1041に送信することができる。ポインタデバイス107は、いつホイールが回転されたのかを認識することもでき、さらに、ポインタデバイス107は、どれくらいホイールが回転されたのかを(パルスで)表示制御ユニット1041に通知する。ポインタデバイス107は、いつマウスが移動されたのかを認識することもでき、さらに、ポインタデバイス107は、いつマウスが移動され、どれくらいマウスが移動されたのかを表示制御ユニット1041に通知する。
ポインタデバイス107の実施形態は、シングルクリックによって第1の指示信号を出力し、ダブルクリックによって第2の指示信号を出力する1つのボタンを有するマウス機器を含む。また、ポインタデバイス107の実施形態は、操作者の指によって回転され得るトラックボールを有するポインタデバイスを含む。トラックボールの回転は、位置出力ユニット1073として機能する回転エンコーダによって検出されてもよい。また、ポインタデバイスの実施形態は、4つの各方向に向かって単位量だけ仮想ポインタを移動させるための4つのボタン、ならびに、第1の指示信号および第2の指示信号を生成するための2つのボタンを有するキーボード251を含む。
第1の指示信号および第2の指示信号ならびに移動情報は、ポインタデバイス107のインターフェースユニットを介して、インタラクティブ制御装置100に入力される。インターフェースユニットは、USB、PS/2、ブルートゥース、または他の有線もしくは無線のインターフェースであってもよい。処理ユニットは、情報の種類を判定し、それぞれの種類に対してイベントを発生させる。
クリック検出ユニット1042は、第1の信号または指示信号が、第1のボタン1071または第2のボタン1072のクリックに対応して、ポインタデバイス107から出力されたことを示すイベントの監視および検出を行う。クリック検出ユニット1042は、どちらの指示信号が入力されたのかを判定し、判定の結果を判定ユニット204に送信する。
位置検出ユニット1043は、仮想ポインタのための位置情報としての移動情報が、ポインタデバイス107の移動に対応して、ポインタデバイス107から出力されたことを示すイベントの監視および検出を行う。位置検出ユニット1043は、メモリ202に記憶されている現在の位置情報、および、ポインタデバイス107からの移動情報に基づいて、表示ユニット105の表示画面上の仮想ポインタの現在位置の位置を更新する。
判定ユニット204は、撮像装置100を制御するための信号を生成するために利用される情報を判定する。第1の指示信号が検出される場合、判定ユニット204は、位置情報およびGUIデータが、撮像装置100のための制御信号を生成するために利用されることを判定する。第2の指示信号が検出される別の場合、判定ユニット204は、準備ステータスが制御信号を生成するために利用されることを判定する。
解釈ユニット205は、どのアイコンまたはGUIボタンが仮想ポインタの下にあるのかを判定する。解釈ユニット205は、GUIを構成するアイコン、画像、またはボタンの位置を含むGUIデータを取得する。また、解釈ユニット205は、仮想ポインタの更新された位置データを取得する。解釈ユニット205は、表示ユニット105に表示されたGUI上の仮想ポインタの下にあるアイコン、画像、またはボタンを判定する。
ステータス取得ユニット1044は、別のインターフェースユニット、例えば、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)ポートを介して、ステータス監視ユニット231から準備ステータスを取得する。ステータス監視ユニット231は、撮像装置100を監視し、現在の準備ステータスを更新し、準備ステータスをメモリに記憶する。準備ステータスは、撮像装置100の素子のそれぞれの調整が完了したことを示す。OCT撮像装置において、これらの素子は、被検眼をスキャンするOCT撮像光、SLO撮像光、および前眼部撮像光を出射する低コヒーレンス光源と、撮像光によって被検眼をスキャンするOCTスキャナドライバと、光路長(コヒーレンスゲート)を調整するための参照ミラーと、OCT撮像光およびSLO撮像光の焦点を被検眼に合わせるためのフォーカスレンズと、干渉光を検出するOCTラインセンサと、SLO撮像光の反射光を検出するSLOイメージャと、前眼部撮像光の反射光を検出する前眼部イメージャと、被検眼と光学ヘッド101とをアライメントするステージユニット102とを含む。
本実施形態のOCT撮像装置では、素子のそれぞれが、メモリに記憶された所定の順番で調整されてもよい。一実施形態では、最初に、ステージユニット102の調整が、前眼部イメージャからの前眼部画像を利用して、被検眼と光学ヘッド101とのアライメント(前眼部アライメント)のために実行されてもよい。次に、SLOフォーカスレンズの調整が実行されてもよい。また、この状態において、SLOイメージャの駆動を開始することによって、SLO撮像が開始される。次に、OCTフォーカスレンズの調整が実行されてもよい。OCTフォーカスレンズの位置は、メモリに記憶されたルックアップテーブルを用いて、SLOフォーカスレンズの位置と対応付けられることができる。また、この状態において、OCTスキャナおよびOCTイメージャの駆動を開始することによって、OCT撮像(OCTプレビュー)が開始される。次に、参照ミラーの位置が、適切なコヒーレンスゲート位置のために調整されてもよい。OCTフォーカスレンズが適切に配置されているため、参照ミラーが適切に調整されると、被検眼のOCT画像が適切に取得される。こうして、すべての素子が調整され、OCT撮像装置が、被検眼の撮像(測定)のために準備される。
素子のそれぞれが、完全に調整されると、ステータス監視ユニット231は、準備ステータスを更新し、このステータスを現在のステータスとしてメモリに記憶する。制御ユニット1045は、判定ユニット204において判定された情報に基づいて、撮像装置100の素子の調整を指示するための制御信号を生成する。制御信号は、USBポートを介して、駆動ユニット1034に出力される。
制御ユニット1045は、ポインタデバイス107の指示信号に応じて、取得された準備ステータスに基づいて、その調整が完了していない少なくとも1つの素子の調整を指示する。
例えば、前眼部アライメントが完了していない状態では、制御ユニット1045は、第2のボタン1072がクリックされると、前眼部アライメントの開始を指示する。この状態では、第2のボタン1072は、自動前眼部アライメントをトリガするためのスイッチとして機能する。自動前眼部アライメントは、前眼部画像における瞳孔の位置に基づいて実行されてもよい。XYZステージは、画像の中心に位置を調整するために、XY方向において光学ヘッド101を移動させ、瞳孔のサイズを特定のサイズに調整するために、Z方向において光学ヘッド101を移動させる。
OCTプレビューが開始されていない状態では、制御ユニット1045は、第2のボタンのクリックにおうじて、SLOおよびSLO焦点調整の開始、コヒーレンスゲート調整の開始、およびOCT撮像の開始を指示する。この状態では、第2のボタン1072は、自動焦点調整および自動コヒーレンスゲート調整をトリガするためのスイッチとして機能する。自動SLO焦点調整は、SLO画像のピクセル値またはコントラストに基づいて実行されてもよい。SLOフォーカスレンズが調整されると、OCT撮像装置のCPUは、SLOフォーカスレンズの位置とOCTフォーカスレンズの位置との関係を示すルックアップテーブルを読み取る。そして、OCTフォーカスレンズの位置が調整される。
また、コヒーレンスゲートの調整が完了した(このことは、被検眼を撮像するための調整の完了を意味する)状態において、制御ユニット1045は、第2のボタンのクリックに応答じて、OCT撮像(測定)の開始を指示する。言い換えれば、制御ユニット1045は、準備ステータスに基づき、OCT撮像装置の被写体を撮像する準備が整っているか否かを判定する。制御ユニット1045は、制御ユニット1045がOCT撮像装置の準備が整っていることを判定した場合に、OCT撮像の開始をOCT撮像装置に指示する。この状態では、第2のボタン1072は、撮像の開始をトリガするためのスイッチとして機能する。
本実施形態によれば、インタラクティブ制御装置が提供され、インタラクティブ制御装置が、被検物の光干渉断層画像を撮影するように指示し、また、撮影パラメータがポインタデバイスによってユーザから取得された直後に断層画像の撮影を開始することができる制御ユニットを含む。
別の観点から言えば、制御ユニット1045は、撮像装置100の準備ステータスに従って、素子のうちの少なくとも1つを第2のボタン1072に割り当てる。また、制御ユニット1045は、グラフィカル・ユーザ・インターフェース上の仮想ポインタの位置に応じて素子のうちの少なくとも1つを第1のボタン1071に割り当てるように、さらに構成される。
制御ユニット1045は、ポインタデバイス107からの第1の指示信号の出力によってトリガされて、グラフィカル・ユーザ・インターフェースおよび検出された位置に応じて、特定の動作をOCT撮像装置に指示する第1の制御を実行する。また、制御ユニット1045は、ポインタデバイス107からの第2の指示信号の出力によってトリガされて、第2の指示信号が検出されたときの準備ステータスに応じて、特定の動作をOCT撮像装置に指示する第2の制御を実行する。判定ユニット204は、ポインタデバイスから出力された指示信号に応じて、第1の制御または第2の制御のどちらを実行するのかを判定する。このように、制御ユニット1045は、複数の指示信号がポインタデバイス107から出力される場合に、記憶された順番に連続して複数の素子を調整するように指示する。
駆動ユニット1034は、撮像装置100の素子の位置の移動または状態の調整を行うためのドライバを含む。ドライバのそれぞれは、特定量だけ素子を移動させるか、または、調整するために、モータなどの駆動ユニットに電圧を印加する。OCT撮像装置の駆動ユニット1034は、光源ドライバ232と、OCTスキャナドライバ233と、参照ミラードライバ234と、フォーカスドライバ235と、OCTラインセンサドライバ236と、SLOイメージャドライバ237と、前眼部イメージャドライバ238と、XYZステージドライバ239とを含んでもよい。
表示制御ユニット1041は、メモリ202に記憶されたGUI画像データを、表示ユニット105の表示画面の、GUI位置データに基づく所定の位置に表示する。さらにカーソル(仮想ポインタ)が、GUI画像データに含まれるアイコン、ボタン、または画像を選択するために表示画面に表示される。位置情報が、ポインタデバイス107から出力されると、表示制御ユニット1041は、カーソルの表示位置を更新する。表示制御ユニット1041は、GUI上の位置または撮像装置100から取得した準備ステータスに応じて、カーソルのアイコンを変更してもよい。
(測定光学系および分光器の構成)
例示的な本実施形態に係る眼科用撮像装置100における測定光学系および分光器の構成について、図3を参照しながら以下に説明する。
最初に、光学ヘッド101の内部構成について説明する。対物レンズ335−1が、被検眼307に面して配置されている。対物レンズ335−1の光軸において、第1のダイクロイックミラー332−1および第2のダイクロイックミラー332−2は、波長域に応じて、OCT光学系の光路351と、眼底の観察および固視灯のための光路352と、前眼部の観察のための光路353とに、光を分割する。同様に、第3のダイクロイックミラー323は、波長域に応じて、眼底観察用の電荷結合素子(CCD:charge−coupled device)346に向かう光路354と、固視灯391に向かう光路とに、光路352の光を分割する。光学ヘッド101は、レンズ335−3および335−4をさらに含む。レンズ335−3は、固視灯の焦点を調整するために、モータ(図示せず)によって駆動される。
CCD346は、眼底の観察のために設けられる照明光(図示せず)の波長、具体的には、約780nmの波長に対する感度を有する。固視灯391は、被検眼307の固視を容易にするために、可視光を発生させる。眼底の観察用の光学系は、例えば、走査レーザ検眼鏡(SLO)などの光学系を含んでもよい。光路353には、レンズ335−2および前眼部観察用の赤外線CCD371が設けられている。CCD371は、前眼部の観察のために設けられる照明光(図示せず)の波長、具体的には、約970nmの波長に対する感度を有する。さらに、光路353には、画像分割プリズム(図示せず)が設けられており、これによって、Z方向おける光学ヘッド101から被検眼307までの距離を、前眼部の観察画像において取得される分割画像として検出することが可能になっている。
光路351は、前述したようなOCT光学系を形成しており、被検眼307の眼底の断層画像を取得するために使用される。より具体的には、光路351は、断層画像を形成するための干渉信号を取得するために使用される。OCT XYスキャナ334は、光ビームによって眼底をスキャンする。ミラーとして示されているOCT XYスキャナ334は、2つの軸方向XおよびYにおいてスキャンを実行する。光学ヘッド101は、OCTフォーカスレンズ335−5およびレンズ335−6をさらに含む。OCTフォーカスレンズ335−5は、ファイバ331−2から出射される、低コヒーレント光源301からの光ビームの焦点を被検眼307の眼底に合わせるための焦点調整を実行するために、モータ(図示せず)によって駆動される。ファイバ331−2は、光カプラ331と接続されている。同時に、焦点調整のおかげで、被検眼307の眼底からの光は、スポット画像を形成し、ファイバ331−2の一端に入射する。
以下では、低コヒーレント光源301からの光路、参照光学系、および分光器の構成について説明する。低コヒーレント光源301、参照ミラー332−4、分散補償ガラス315、光カプラ331、光カプラ331の一体部分として光カプラ331と接続されているシングルモード光ファイバ131−1〜331−4、レンズ335−7、および分光器380が、マイケルソン干渉計を形成している。
低コヒーレント光源301から出射した光ビームは、光ファイバ331−1および光カプラ331を通過し、光カプラ331において、光ビームは、光ファイバ331−2に向かう測定ビームと、光ファイバ331−3に向かう参照ビームとに分割される。測定ビームは、観察対象である、被検眼307の眼底を照明するために、上述したOCT光学系の光路を通過する。測定ビームは、網膜により反射および散乱されて、同じ光路を辿って光カプラ331に進む。参照ビームは、光ファイバ331−3、レンズ335−7、および分散補償ガラス315を通過し、反射用の参照ミラー332−4に到達する。分散補償ガラス315は、測定ビームおよび参照ビームの分散を補償するために、挿入されている。参照ビームは、同じ光路を辿って光カプラ331に戻る。光カプラ331は、測定ビームと参照ビームとを合成して干渉光(合成光とも呼ばれる)にする。測定ビームおよび参照ビームが、概略同じ光路長を有する場合、干渉が発生する。参照ミラー332−4は、光軸の方向において調整可能なように、モータおよび駆動機構(図示せず)によって保持されている。これにより、参照ビームの光路長は、被検眼307に応じて変動する、測定ビームの光路長と等しくなるように調整することができる。干渉光は、光ファイバ331−4を介して分光器380に案内される。
測定ビーム用の偏光調整ユニット339−1が、光ファイバ331−2に設けられている。参照ビーム用の偏光調整ユニット339−2が、光ファイバ331−3に設けられている。偏光調整ユニット339−1および339−2は、それぞれが、光ファイバ331−2および331−3のループ形状の経路として形成された部分を含む。測定ビームおよび参照ビームの偏光状態は、各ファイバの縦方向が中心となるようにこれらのループ形状部を巻き、この結果、ファイバ331−2および331−3をねじることによって、互いに調整することができる。例示的な本実施形態に係る装置では、測定ビームおよび参照ビームの偏光状態は、前もって調整され、固定される。分光器380は、レンズ335−8および335−9、回折格子381、ならびにラインセンサ382を含む。光ファイバ331−4から出射した干渉光は、レンズ335−8によって、おおよそ平行な光へ平行化される。次に、平行光は、レンズ335−3を介してラインセンサ382において画像を形成するために、回折格子381によって分散される。
以下では、低コヒーレント光源301およびその周辺について、より詳細に説明する。低コヒーレント光源301は、スーパールミネセントダイオード(SLD:super luminescent diode)、すなわち、一般的な低コヒーレンス光源である。低コヒーレント光源301は、855nmの中心波長および約100nmの波長帯域を有する。光軸の方向において取得される断層画像の解像度に影響を与える帯域は、重要なパラメータである。例示的な本実施形態では、採用されている低コヒーレント光源の種類は、SLDである。しかしながら、低コヒーレンス光を出射することができれば、任意の他の種類の低コヒーレント光源、例えば、増幅自然放出(ASE:amplified spontaneous emission)デバイスが、、使用されてもよい。人間の眼が測定対象であるため、中心波長として近赤外光が適している。横断方向において取得される断層画像の解像度に影響を与える中心波長は、短波長であることが好ましい。以上の2つの理由から、中心波長は、855nmに設定されている。
例示的な本実施形態では、マイケルソン干渉計が採用されている。しかしながら、マッハツェンダー干渉計が同様に使用されてもよい。測定ビームと参照ビームとの光量の差が、比較的小さい場合は、1つの分割・合成ユニットが設けられるマイケルソン干渉計が、分割ユニットおよび合成ユニットが別々に設けられるマッハツェンダー干渉計よりも好ましい。
(走査レーザ検眼鏡)
図3を参照しながら、本実施形態に係るSLOの光学系の概略的な全体構成について説明する。
低コヒーレント光源345から出射した照明ビームは、プリズム348によって偏向され、SLO XYスキャナ347によってスキャンされる。SLO XYスキャナ347は、実際は、互いに近接して配置された2つのミラー(Xスキャンミラー347−1およびYスキャンミラー347−2)から構成されている。したがって、SLO XYスキャナ347は、光軸に対して垂直な方向において眼底をラスタースキャンすることができる。
照明ビームの焦点位置は、SLOフォーカスレンズ341およびレンズ342によって調整されてもよい。SLOフォーカスレンズ342は、焦点を調整するために、モータによって駆動されてもよい。
検査される眼に進入した後、照明ビームは、眼底によって反射されるか、または、散乱され、この結果、戻りビームとして戻る。戻りビームは、プリズム348に再び進入し、プリズム348を通過したビームは、センサ346に進入する。センサ346は、眼底の各測定点における戻りビームの光強度を電圧に変換し、電圧を示す信号をメモリ制御・信号処理部304に供給する。メモリ制御・信号処理部304は、二次元画像である眼底画像を生成するために、供給された信号を使用する。メモリ制御・信号処理部304の一部は、この実施形態において眼底画像を撮るための眼底撮像ユニットを構成するために、上述した光学系およびセンサ346と協働する。さらに、メモリ制御・信号処理部304は、テンプレートとして眼底における血管の交差領域または分岐領域などの特徴を有する特徴点を含む所定の形状およびサイズの領域を二次元画像から抽出する。したがって、テンプレートは、特徴点を含む領域の画像データである。ここでは、メモリ制御・信号処理部304は、眼底画像からのテンプレートの先に言及した抽出を実行するためのテンプレート抽出ユニットを構成する機能を有する。テンプレートマッチングは、抽出されたテンプレートを使用することによって、新たに生成された二次元画像に対して実行され、これにより、検査される眼の移動量が計算される。さらに、メモリ制御・信号処理部304は、計算された移動量に応じてトラッキングを実行する。
また、メモリ制御・信号処理部304は、キーボードやマウス(図示せず)を含み、外部入力に対応している。さらに、メモリ制御・信号処理部304は、眼底撮像の開始および終了を制御する。また、メモリ制御・信号処理部304は、モニタ(図示せず)を含み、検査される眼の眼底画像および特定の情報を表示してもよい。これにより、操作者は、画像内の眼底を観察することが可能になる。さらに、メモリ制御・信号処理部304によって抽出されたテンプレートは、検査される眼の入力特定情報と共に、メモリ部に記録される。具体的には、抽出されたテンプレート、および、このテンプレートの抽出元である眼底画像が撮られた、検査された眼を特定する特定の情報は、互いに関連付けられて、メモリ制御・信号処理部304のメモリ制御によりメモリ部に記録される。
図4A、図4B、および図4Cは、前眼部の軸横断画像467、眼底の軸横断画像427、および網膜の縦方向の断層画像407の図である。なお、これらはすべて、OCT撮像装置によって撮影される。前眼部画像467は、OCTによる測定の前に被検眼と撮像光学系1011とをアライメントするためのものである。眼底画像427は、測定前にOCTのスキャンライン位置を決定するためのものであり、測定後に診断を行うためのものである。断層画像407は、測定前にスキャンライン位置を確認し、測定後に眼底の診断を行うためのものである。
画像407、427、および467は、表示ユニット105上にGUIとして表示される。画像407、427、および467は、IEEE1394(いわゆるファイヤワイヤ)またはカメラリンクインターフェースを介して、撮像装置100からインタラクティブ制御装置に送信される。一実施形態では、接続線は、通信帯域を広げるために二重にされてもよい。これにより、撮像時と画像の表示時との時間差が少なくなる。
図5を参照しながら、表示ユニット105上に表示されたGUI、および、操作者とインタラクティブ制御装置104との相互作用について説明する。
例示的な本実施形態では、表示制御ユニット1041は、表示ユニット105におけるGUIおよび撮影された画像の表示を制御するように構成されており、また、ユーザの指示を処理するようにも構成されている。また、表示制御ユニット1041は、撮影状態を制御するように構成された撮影状態コントローラ(図示せず)を含む。また、表示制御ユニット1041は、ポインタデバイス107から取得する指示に基づいて、表示ユニット105にマウスカーソルを表示する。また、表示制御ユニット1041は、表示ユニット105上の座標を認識し、カーソルが表示ユニット105のどの領域にあるのかを特定することができる。また、前眼部画像が、表示ユニット105に表示されている場合、表示制御ユニット1041は、前眼部画像内のカーソルの位置を認識する。同様に、表示制御ユニット1041は、いつカーソルが眼底画像または断層画像またはGUIのいずれかのアイコンの上にあるのかを認識する。例示的な本実施形態では、マウスが、ポインタデバイス107として使用され、表示制御ユニット1041は、ポインタデバイス107から取得したマウスの移動量に応じて、表示ユニット105上のカーソルの位置の移動および認識を行う。したがって、表示制御ユニット1041は、ポインタデバイス107が、ボタンの左クリックまたはマウスのホイールの回転を認識したときに、カーソルの位置を認識する。
表示制御ユニット1041は、制御ユニット1045の現在の状態を制御する撮影状態マシンを含む。例示的な本実施形態において、状態は、前眼部アライメント状態、OCTプレビュー状態、およびOCT測定状態である。状態は、ユーザが入力する指示に応じて変化する。
撮影状態が変化するたびに、表示制御ユニット1041は、更新された撮影状態を制御ユニット1045に送信する。
ポインタデバイス107から取得したユーザ入力に応じて、表示制御ユニット1041は、撮影情報(撮影パラメータを生成するために必要な情報)を制御ユニット1045に送信する。撮影パラメータは、OCTスキャン位置、焦点調整、XYZステージ位置などであってもよい。
制御ユニット1045は、撮像装置100を制御するように構成されている。制御ユニット1045は、OCT断層像、前眼部画像、および眼底画像の、撮像装置100による撮影に必要な指示および撮影パラメータを与える。他の態様では、撮影制御ユニットは、光学ヘッド位置、OCTスキャン位置およびOCT焦点、ならびにコヒーレンスゲート位置などに関する指示を与える。光学ヘッド位置は、OCTのサンプリングビーンが被検眼の眼底をスキャンすることができるような、光学ヘッドと被検眼との相対位置を意味する。OCTスキャン位置は、OCTがスキャンされることになる、被写体の眼底の位置を意味する。OCT焦点は、OCT断層画像が十分なコントラストを有するような、OCTの焦点を意味する。コヒーレンスゲート位置は、参照光の光路とサンプリング光の光路との差がゼロである位置を意味する。
制御ユニット1045は、以下の撮影状態、すなわち、前眼部アライメント状態、OCTプレビュー状態、またはOCT測定状態のうちの1つの状態にあり得る。
表示ユニット105は、GUIならびにOCT画像形成ユニット1031から取得した画像(前眼部画像、眼底画像、および断層画像)をユーザ(図示せず)に示すように構成されている。表示ユニット105によって示されるGUIのレイアウトおよび画像の位置は、表示制御ユニット1041によって制御される。
以下の処理工程が、前眼部アライメントを実行するために、例示的な本実施形態に係る撮像装置によって実行される。前眼部アライメントは、眼の眼底へのOCT測定ビームの投射を可能にするためにステージユニット102を制御することによって光学ヘッド102の位置を調整することである。図5を参照しながら、処理フローについて説明する。図5は、表示ユニット105によってユーザに対して表示されるGUI500の例を示している。
OCT画像形成ユニット1031は、OCT撮影ユニットから被検眼の前眼部画像を取得し、該前眼部画像を表示制御ユニット1041に送信し、表示制御ユニット1041は、表示ユニット105に該画像を表示することによって、ユーザ(図示せず)に前眼部画像501を示す。また、表示制御ユニット1041は、XYステージアイコン502およびZステージアイコン503を表示ユニット105に表示し、これらのアイコンは、ステージユニット102の移動制御を示すために使用される。ポインタデバイス107は、マウスの移動を検出し、さらに、左または右のボタンが押下された(クリックされた)か否かを検出する。次に、表示制御ユニット1041は、ユーザが、アイコン上にカーソルを移動させ、これを左クリックしたか否かを判定する。XYステージアイコン502の上矢印/下矢印は、Yステージの上下移動のためのものである。XYステージアイコン502の左矢印/右矢印は、Xステージの左右移動のためのものである。Zステージアイコン503の左矢印/右矢印は、Zステージの前後移動のためのものである。表示制御ユニット1041は、ユーザがアイコンを左クリックしたことを検出すると、表示制御ユニット1041は、XYZステージを移動させるために、対応するコマンドを制御ユニット1045に送信する。また、アイコンを使用する代わりに、ユーザは、前眼部画像を左クリックするか、または、カーソルが前眼部画像上にあるときにホイールを使用することによって、ステージユニット102の移動を制御できる。ユーザが、前眼部画像を左クリックすると、表示制御ユニット1041は、クリックされた位置を前眼部画像の中心に持っていくために、移動量を計算してXYZステージに送信する。
一実施形態では、自動前眼部アライメントが、アライメント開始アイコン512の選択に応じて、前眼部画像501における被検眼の瞳孔を解析することから、開始されてもよい。
以下のフローは、眼底画像およびOCT断層画像の焦点を調整するために、例示的な本実施形態に係る撮像装置によって実行される。図5を参照しながら、処理フローについて説明する。
OCT画像形成ユニット1031は、OCT撮影ユニットから被検眼の眼底画像を取得し、該眼底画像を表示制御ユニット1041に送信し、表示制御ユニット1041は、表示ユニット105に該画像を表示することによって、ユーザ(図示せず)に眼底画像504を示す。また、表示制御ユニット1041は、表示ユニット105に焦点アイコン505を表示し、これらのアイコンは、眼底カメラの焦点の移動制御を示すために使用される。ポインタデバイス107は、マウスの移動を検出し、表示制御ユニット1041は、ユーザが、アイコン上にカーソルを移動させ、これを左クリックしたか否かを判定する。焦点アイコン505の左矢印/右矢印によって、より近い点またはより遠い点に眼底焦点を移動させることができる。表示制御ユニット1041は、ユーザがアイコンを左クリックしたことを検出すると、表示制御ユニット1041は、眼底カメラの焦点を移動させるために、対応するコマンドを制御ユニット1045に送信する。ユーザは、画像の合焦しているか否かを判断するために、眼底画像504を観察し、必要に応じて焦点アイコン505を左クリックすることによって、焦点位置を変更することができる。また、アイコンを使用する代わりに、ユーザは、カーソルが前眼部画像上にあるときにホイールを使用することによって、眼底カメラの焦点の移動を制御してもよい。ユーザにより各調整が行われた後、眼底カメラの焦点の値はさらに、眼底カメラの焦点と同じ点にOCT測定ビームの焦点を調整するために、OCTフォーカスレンズ335−5に供給される。
以下の工程は、コヒーレンスゲート調整用のOCT参照ミラーの位置を調整するために、および、OCT断層像のスキャン位置を調整するために、例示的な本実施形態に係る撮像装置によって実行される。図5を参照しながら、処理フローについて説明する。
OCT画像形成ユニット1031は、OCT撮影ユニットから被検眼のOCT断層画像を取得し、該OCT断層画像を表示制御ユニット1041に送信し、表示制御ユニット1041は、表示ユニット105に該画像を表示することによって、ユーザ(図示せず)に対して垂直断層画像506および水平断層画像507を示す。また、表示制御ユニット1041は、表示ユニット105にコヒーレンスゲート(CG:coherence gate)アイコン508を表示し、これらのアイコンは、参照ミラー332−4の移動制御を示すために使用される。ポインタデバイス107は、マウスの移動を検出し、表示制御ユニット1041は、ユーザが、アイコン上にカーソルを移動させ、これを左クリックしたか否かを判定する。CGアイコン508の上矢印/下矢印によって、参照ビーム光路が、測定ビーム光路よりも長くまたは短くなり得るようにOCT参照ミラーの位置を移動させることができる。表示制御ユニット1041は、ユーザがアイコンを左クリックしたことを検出すると、表示制御ユニット1041は、参照ミラーの位置を移動させるために、対応するコマンドを制御ユニット1045に送信する。ユーザは、被検眼の眼底の断層像が画像内にあるか否かを判断するために、垂直断層画像506および水平断層画像507を観察し、必要に応じてCGアイコン508を左クリックすることによって、参照ミラーの位置を変更することができる。また、アイコンを使用する代わりに、ユーザは、カーソルが前眼部画像上にあるときにホイールを使用することによって、参照ミラーの移動を制御してもよい。
また、表示制御ユニット1041は、ユーザが、OCTスキャン位置マーク509上にカーソルを移動させたか否かを検出する。ユーザが、OCTスキャン位置マーク509を左クリックし、これを眼底画像504上へドラッグすると、表示制御ユニット1041は、眼底画像504上のOCTスキャン位置マーク509の最終位置の位置を計算する。次に、表示制御ユニット1041は、これらの情報を制御ユニット1045に送信し、制御ユニット1045は、OCT XYスキャナ334のための情報を制御するために、表示制御ユニット1041からの情報を変換する。次に、OCT XYスキャナ334は、被検眼の眼底の位置で、すなわち、眼底画像504上のOCTスキャン位置マーク509の位置に応じて、OCT断層像のスキャンを実行するために、OCTスキャナを移動させる。
一実施形態において表示されるGUIが、図6Aおよび図6Bに示されている。図6AのGUIでは、前眼部アライメントが完了していない場合、眼底画像504ならびに断層画像506および507を表示する領域は、白色であってもよく、アイコン505、508、510、および511は、表示制御ユニット1041によって無効にされてもよい。また、前眼部画像501、アイコン502および503、ならびにアイコン512は、表示制御ユニット1041によって有効にされてもよい。これにより、前眼部アライメントに関する画像またはアイコンのみが有効にされ、これにより、OCT撮像装置の準備ステータスが操作者に通知される。
図6Bに示されているように、アライメントが完了すると、すべてがOCTプレビュー撮像に関する画像504、506、および607の領域ならびにアイコン505、508、および510が、有効な状態へ変更される。これにより、プレビュー撮像のためにSLO撮像光およびOCT撮像光の焦点調整が必要なことが、操作者に通知される。
このステータスでは、前眼部画像501の領域ならびにアイコン502および503は、依然として有効であってもよい。なぜなら、被検眼と光学ヘッド101との相対位置が変更されてもよく、さらなるアライメントが、OCTによる測定の開始の前に、適切な撮像を行うために必要とされるからである。
図7のフローチャートを参照しながら、一実施形態に係る撮像装置100のインタラクティブ制御の工程について説明する。
ステップS701では、撮像システム100は、装置の各中央処理ユニット(CPU)によって初期化される。制御ユニット1045は、撮影状態または準備ステータスを前眼部アライメント状態に初期化する。一実施形態では、この初期化は、撮像装置100またはインタラクティブ制御装置104の電源スイッチを押下することによってトリガされてもよい。一方の装置の電源スイッチの押下に応じて、一方の装置および他方の装置に対するトリガ信号が生成され、双方の装置が初期化される。これにより、医療用撮像の開始前の準備の時間が短縮される。
ステップS702では、表示制御ユニット1041が、図5または図6Aに示されているように、GUIを表示する。
ステップS703では、クリック検出ユニット1042によって、クリック検出ユニット1042が第2のボタン1072のクリックを検出したか否かが判定される。
第2のボタン1072のクリックが検出された場合に実行されるステップS704では、判定ユニット204が、指示信号を出力し、ステータス取得ユニット1044が、撮像装置100から現在の準備ステータス情報を取得する。一実施形態では、ステータス取得ユニット1044は、現在の準備ステータスの変化に対応して、撮像装置100から準備ステータス情報を連続的に受信する。準備ステータスは、メモリ202に記憶されてもよく、また、準備ステータスの受信に応じて、表示制御ユニット1041によって表示されてもよい。これにより、準備ステータスの現在のステータスが、操作者に通知される。
ステップS705では、制御ユニット1045は、ステータスに応じて動作ステップを実行するように指示するための信号を生成する。この工程のさらなる詳細については、図8を参照しながら、以下で説明する。
ステップS706では、クリック検出ユニット1042によって、クリック検出ユニット1042が第1のボタン1071のクリックを検出したか否かが判定される。一実施形態では、ステップS703およびステップS706の工程の順番が、交換可能であってもよい。あるいは、ステップS703およびステップS706は、1つのステップに統合されてもよい。
第1のボタン1071のクリックが検出された場合に実行されるステップS707では、解釈ユニット205は、カーソルの現在の位置およびGUIデータ202(これらは、双方ともメモリ203に記憶されている)に基づいて、仮想ポインタの下のアイコンまたは画像を判定する。
ステップS708では、制御ユニット1045は、表示ユニット105上に表示されているポインタの位置およびGUIデータに応じて動作ステップを実行するように指示する。
ステップS709では、インタラクティブ制御ユニット104のCPUは、被検眼の撮像の完了を示す完了信号が検出されたか否かを判定する。終了アイコン508の選択に応じて、完了信号が検出された場合、被検眼の撮像の工程が検出される。完了信号が検出されない場合、ステップS703の工程が再び実行される。一実施形態では、完了信号、第1のボタン1071および第2のボタン1072に対応する第1の指示信号および第2の指示信号が、連続かつ並行して。ステップの一部の順番は変更されてもよい。
図8のフローチャートを参照しながら、ステップS705における工程について説明する。以下の処理フローは、撮影状態の遷移を制御するために、例示的な本実施形態に係る撮像装置によって実行される。図8を参照しながら、処理フローについて説明する。また、図5が、処理フローの実行中のGUI500の例を示すために参考として使用される。
ステップS801では、制御ユニット1045によって、工程が初期化される。
ステップS802では、制御ユニット1045によって、撮影状態が前眼部アライメント状態であるか否かが確認される。撮影状態が、前眼部アライメント状態と異なる場合、処理はステップS804に進む。撮影状態が、前眼部アライメント状態である場合、処理はステップS803に進む。
ステップS803では、撮像装置のこの例示的な実施形態は、前眼部アライメント状態中に行われる処理を実行する。前眼部アライメント状態では、ステージユニット102を制御することによる光学ヘッド101の位置の調整のみが、先に説明したように許可される。前眼部アライメント状態中は、制御ユニット1045は、眼底画像の撮影を指示することができず、また、OCT画像を撮影することもできない。また、表示制御ユニット1041は、調整に関するアイコンを無効にすることによって、眼底画像の焦点の調整、参照ミラー位置の調整、およびOCT断層像のスキャン位置の調整を阻止する。ステップS803では、プレビュー開始アイコン510が有効にされ、測定開始アイコン511が無効にされる。解釈ユニット205によって、プレビュー開始アイコン510が左クリックされたことが検出されると、制御ユニット1045は、撮影状態をOCTプレビュー状態に変更する。さらにステップS803では、クリック検出ユニット1042によって、カーソルがGUI500上にあるときに、ユーザが、マウスを右クリックしたことが検出されると、制御ユニット1045は、撮影状態をOCTプレビュー状態に変更する。
ステップS804では、制御ユニット1045によって、撮影状態がOCTプレビュー状態にあるか否かが確認される。撮影状態が、プレビュー状態と異なる場合、処理はステップS806に進む。撮影状態が、OCTプレビュー状態の場合、処理はステップS805に進む。
ステップS805では、撮像装置のこの例示的な実施形態は、プレビュー状態中に行われる処理を実行する。プレビュー状態では、ステージユニット102を制御することによる光学ヘッド101の位置の調整が、先に説明したように許可される。プレビュー状態中、制御ユニット1045は、眼底画像の撮影、さらには、OCT画像の撮影を実行するように指示する。また、表示制御ユニット1041は、先に説明したように、調整に関するアイコンを有効にすることによって、眼底画像の焦点の調整、参照ミラーの位置の調整、およびOCT断層像のスキャン位置の調整を許可する。
プレビュー状態では、プレビュー開始アイコン510が、プレビュー中止アイコン(図示せず)に変更され、測定開始アイコン511が有効にされる。解釈ユニット205によって、プレビュー中止アイコンが左クリックされたことが検出されると、制御ユニット1045は、撮影状態を前眼部アライメント状態に変更する。解釈ユニット205によって、測定開始アイコン511アイコンが左クリックされたことが検出されると、制御ユニット1045は、撮影状態をOCT測定状態に変更する。さらにステップS805では、クリック検出ユニット1042によって、カーソルがGUI500上にあるときに、ユーザが、マウスを右クリックしたことが検出されると、制御ユニット1045は、撮影状態をOCT測定状態に変更する。
撮像装置の別の実施形態では、ステップS805において、表示制御ユニット1045は、自動前眼部アライメント、眼底画像の焦点の自動調整、および参照ミラーの位置の自動調整を実行するように指示する。これらの自動機能は、撮影状態がOCTプレビュー状態に変更された直後に実行される。
自動前眼部アライメントは、以下のように実行されてもよい。すなわち、表示制御ユニット1041が、最初に、被検眼の前眼部画像を取得し、次に、前眼部画像における被検眼の瞳孔の中心の位置を認識するために、前眼部画像の画像処理を実行する。次に、表示制御ユニット1041が、この瞳孔の位置情報を制御ユニット1045に送信する。次に、制御ユニット1045が、瞳孔の位置と前眼部画像の中心との位置の差に対応する、XYステージの移動量を計算する。Zステージは、前眼部画像の焦点状態を解析することによって調整できる。次に、制御ユニット1045が、前眼部画像が鮮明になるように、Zステージを移動させる。次に、XYZ移動に関して計算された量が、ステージユニット102に送信され、これに応じて、ステージユニット102が、光学ヘッド101の位置を移動させる。
眼底画像の自動焦点調整は、以下のように実行されてもよい。すなわち、表示制御ユニット1041が、最初に、被検眼の眼底画像を取得し、次に、この画像のコントラストを計算するために、この画像の画像処理を実行する。次に、表示制御ユニット1041が、SLO画像形成ユニット1032の焦点の位置を移動させるために、制御ユニット1045にコマンドを送信する。移動後、表示制御ユニット1041が、被検眼の別の眼底画像を取得し、次に、この画像のコントラストを計算する。「焦点を移動させ、眼底画像のコントラストを計算する」このサイクルは、コントラスト値が所定の閾値よりも高くなるまで行われる。このサイクルが完了すると、眼底画像の焦点の値情報が、OCT焦点機構に送信され、これに応じて、OCT焦点の位置が設定される。
OCT参照ミラー(コヒーレンスゲート)の自動調整は、以下のように実行されてもよい。すなわち、表示制御ユニット1041が、最初に、被検眼のOCT断層画像を取得し、次に、網膜の画像が取得されたか否かを確認するために、この画像の画像処理を実行する。次に、表示制御ユニット1041が、参照ミラー332−4の参照ミラーの位置を移動させるために、制御ユニット1045にコマンドを送信する。移動後、表示制御ユニット1041が、被検眼の別のOCT断層画像を取得し、次に、網膜の画像が取得されたか否かを確認する。「参照ミラーを移動させ、網膜画像が取得されたか否かを確認する」このサイクルは、網膜画像が取得されるまで行われる。
自動機能は、前眼部アライメント、焦点調整、および参照ミラーの位置調整の順番で実行される。また、これらの自動機能は、表示制御ユニット1041が、これらの自動機能を実行させるためのユーザからの入力を検出したときに、ステップS805で任意の回数、実行されてもよい。
ステップS806では、制御ユニット1045によって、撮影状態がOCT測定状態にあるか否かが確認される。撮影状態がOCT測定状態と異なる場合、処理はステップS808に進む。撮影状態がOCT測定状態の場合、処理はステップS807に進む。
ステップS807では、撮像装置のこの例示的な実施形態は、OCT測定状態中に行われる処理を実行する。OCT測定状態では、制御ユニット1045は、被検眼の眼底の領域を連続的にスキャンして、OCT断層像のセットを取得するために、撮像装置100にコマンドを送信する。撮像装置100が、OCT断層像の撮影を完了すると、制御ユニット1045は、撮影状態を前眼部アライメント状態に変更する。
OCT測定状態では、表示制御ユニット1041は、先に説明したように、光学ヘッド101の位置の調整、眼底画像の焦点の調整、および参照ミラーの位置の調整、ならびにOCT断層像のスキャン位置の調整を許可しない。別の例示的な実施形態では、制御ユニット1045は、被検眼の眼底の運動を補償する目的でOCT断層像のスキャン位置を変更するために、OCTスキャナドライバにコマンドを送信する。
OCT測定状態では、プレビュー中止アイコンが無効にされ、測定開始アイコン511が、測定中止アイコン(図示せず)に変更される。解釈ユニット1042によって、測定中止アイコンがマウスを用いて左クリックされたことが検出されると、制御ユニット1045は、撮影状態を前眼部アライメント状態に変更し、制御ユニット1045は、OCT断層像の撮影を中止するために、撮像装置100にコマンドを送信する。画像装置の別の例示的な実施形態では、ステップS805において、クリック検出ユニット1042によって、カーソルがGUI500上にあるときに、ユーザが、マウスを右クリックしたことが検出されると、制御ユニット1045は、撮影状態を前眼部アライメント状態に変更し、制御ユニット1045は、OCT断層像の撮影を中止するために、撮像装置100にコマンドを送信する。
ステップS808では、制御ユニット1045によって、撮影状態が終了状態であるか否かが確認される。任意の他の撮影状態にある場合に、解釈ユニット1042によって、終了CGアイコン508上での左クリックが検出されると、制御ユニット1045は、撮影状態を終了状態に設定する。撮影状態が終了状態である場合、撮像装置のこの例示的な実施形態の処理フローは完了する。撮影状態が終了状態と異なる場合、表示制御ユニット1045は、メッセージを示してもよいし、または、エラーを通知してもよい。
撮像装置の別の例示的な実施形態では、1つのボタンを有するマウスが使用され、2つのボタンを有するマウスによって行われる左クリックは、シングルクリックと置き換えることができ、また、右クリックは、ダブルクリックと置き換えることができる。
撮像装置の別の例示的な実施形態では、2つのボタンを有するマウスの左/右クリックの代わりに、キーボードのキーが同様に使用されてもよい。
以下では、図9を参照しながら、本発明の別の実施形態について説明する。上記の例示的な実施形態では、マウスの右クリックが検出された後に行われる処理は、撮影状態の状態に応じて変化する。この例示的な実施形態によれば、ユーザは、撮影状態を変更するためにアイコンへカーソルを移動させる必要がない。ユーザは、前眼部アライメント、焦点、またはコヒーレンスゲートの調整を行った直後に、たんにマウスの右ボタンをクリックするだけで、次の撮影状態に非常に速く移行することができる。
上記の例示的な実施形態では、ユーザが、非常に速く撮影状態を変更することができる一方で、ユーザはまた、右クリックの使用を間違えて、自分が望んでいないときに撮影状態を変更してしまう可能性がある。
この別の例示的な実施形態では、表示制御ユニット1041は、マウスの右クリックが使用可能な、または、使用不可能な、GUI500のいくつかの領域を設けている。
例示的な本実施形態に関する機能ブロック図は、第1の例示的な実施形態と実質的に同じであるため、説明は省略する。
この例示的な実施形態では、制御ユニット1045は、例えば、カーソルが、前眼部画像501、眼底画像504、垂直断層画像506または水平断層画像507、XYステージアイコン502、およびZステージアイコン503などの上にあるとき、左クリックが認識されるGUIの領域では、マウスの右クリックを認識しない。言い換えれば、制御ユニット1045は、上記の状況では撮影状態に関する変更を実行しない。
別の例示的な実施形態では、表示制御ユニット1041は、マウスの右クリックが使用可能な、または、使用不可能な、より大きないくつかの領域をGUI500に設けている。図9において、この別の例示的な実施形態では、制御ユニット1045は、カーソルが、点線によって囲まれた内部領域である、領域901〜906のようなGUI500の領域にあるとき、マウスの右クリックを認識しない。言い換えれば、制御ユニット1045は、カーソルが点線によって囲まれた内部領域にあるとき、撮影状態の変更を実行しない。
例示的な本実施形態では、マウスの右クリックが検出された後に行われる処理は、撮影状態の状態に応じて変化するが、GUIの領域であって、カーソルがこれらの領域内にある場合に右クリックを受け付けない領域があることによって、ユーザが意図せずに撮影状態の状態を変更してしまう可能性が低減される。
以下では、図10を参照しながら、本発明のさらに別の実施形態について説明する。上記の先の例示的な実施形態では、ユーザは、非常に速く撮影状態を変更することができるが、ユーザは、マウスの左ボタンおよび右ボタンを使用する必要があるか、または、マウスを用いて対応するシングルクリックもしくはダブルクリックを実行する必要がある。別の例示的な実施形態では、表示制御ユニット1041は、マウスがOCT撮影の調整に使用され得る領域の近傍にポップアップアイコンを追加している。
例示的な本実施形態に関する機能ブロック図は、第1の例示的な実施形態と同じであるため、説明は省略する。
図10に示されているGUI500を参照してみると、この例示的な実施形態では、表示制御ユニット1041は、マウスの左クリックが使用され得る領域の近傍にポップアップアイコンを追加している。例えば、カーソルが、前眼部画像501上にあるときに、ポップアップアイコン1009が、前眼部画像501の近傍の位置に示される。別の例示的な実施形態では、ポップアップアイコン1009は、前眼部画像501内に示すことができる。解釈ユニット1042は、カーソルがポップアップアイコン1009上にある間に、マウスがクリックされたか否かを検出する。解釈ユニット1042によって、このマウスのクリックが検出されると、制御ユニット1045が、撮影状態を次の状態に変更し、さらに、ポップアップアイコンの機能を変更する。
上記の例示的な実施形態では、同じマウスボタンが、OCT断層像の撮影を調整するために、さらには、撮影状態の状態を変更するために使用され得る。
図11を参照しながら、本発明のさらに別の実施形態について説明する。この実施形態では、インタラクティブ制御装置104は、上述した実施形態の機能を実行するためにメモリ機器に記録されたプログラムを読み出し、実行するシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPUもしくはMPUなどの機器)によって、および、方法であって、そのステップが、システムまたは装置のコンピュータによって、例えば、上述した実施形態の機能を実行するためにメモリ機器に記録されているプログラムを読み出し、実行することによって、実行される方法によって、同様に実現されてもよい。
本実施形態のインタラクティブ制御装置は、中央処理ユニット(CPU)1101と、メモリと、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)1103と、リード・オンリー・メモリ1104と、撮像装置100との通信用のインターフェースユニット(I/F)1105と、ポインタデバイス107との接続用のユニバーサル・シリアル・バスポートまたはPS/2ポートと、表示ユニット105との接続用のデジタル・ビデオ・インターフェース1107とを含み、これらはすべて、内部バス1108によって接続されている。
メモリ1102は、GUI画像データおよびGUI位置データを含むGUIデータ1151を記憶していてもよい。また、メモリは、上述したように、本発明の実施形態を実現するために、ソフトウェアプログラムモジュールを記憶していてもよい。また、メモリは、クリック検出モジュール1152と、表示制御モジュール1153と、位置取得モジュール1154と、判定モジュール1155と、ステータス情報取得モジュール1156と、撮像装置100を制御するための信号生成モジュールとを記憶していてもよい。
モジュールは、本実施形態の工程、例えば、図7および図8に示した工程を実行するために、CPU1101によって読み出され、実行される。モジュール1152〜1157はそれぞれ、図2を参照しながら説明したようなユニット1042、1041、1043、および205、204、1044、および1045として機能してもよい。
インターフェースユニット(I/F)1105は、撮影した画像をインタラクティブ制御装置に送信するための2つの有線カメラリンクインターフェースユニットと、インタラクティブ制御装置からの制御信号および撮像装置からの準備ステータス信号を送信するためのユニバーサル・シリアル・バスポートとを含んでもよい。また、I/F1105は、画像の複数フレームの送信および受信を行う同期シリアル通信のための信号を送信するためのインターフェースユニットを含んでもよい。
この目的のために、プログラムが、例えば、ネットワークを介して、または、メモリ機器(例えば、コンピュータ可読媒体)として機能する様々な種類の記録媒体からコンピュータに提供される。
本発明について、例示的な実施形態を参照しながら説明してきたが、本発明が、開示した例示的な実施形態に限定されるわけではないことが理解されるべきである。以下の特許請求の範囲は、あらゆる修正例、均等な構造、および機能を包含するように、最も広く解釈されるべきである。