JP6559188B2 - 組織因子経路インヒビター(tfpi)に対するモノクローナル抗体 - Google Patents
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Description
本願と関連する配列表は、EFS−Webにより電子形式で出願されており、その全体
を引用により本明細書の一部とする。配列表を含むテキストファイルの名称は、MSB7
329PCT_Sequence_Listing_ST25である。
ヒト組織因子経路インヒビター(TFPI)に結合する単離されたモノクローナル抗体
およびその断片ならびに関連する発明を提供する。
血液凝固は、血液が出血を止める安定した血栓を形成する過程である。該過程は、血中
を循環している多くのプロ酵素(proenzymes)およびプロ補因子(proco
factors)(または「凝固因子」)を含む。それらのプロ酵素およびプロ補因子は
、いくつかの経路を介して相互作用し、その間にそれらは、連続してもしくは同時に活性
化型に変換される。最終的に、該過程は、第Va因子、イオン化カルシウムおよび血小板
の存在下で活性化第X因子(FXa)により、プロトロンビンのトロンビンへの活性化を
生じる。活性化されたトロンビンは、順に、血小板凝集を誘導し、フィブリノーゲンをフ
ィブリンに変換し、その後、活性化第XIII因子(FXIIIa)により架橋されて血
栓を形成する。
性化経路(以前は内因性経路と呼ばれていた)および組織因子経路(以前は外因性経路と
呼ばれていた)。以前、凝固カスケードは、共通の経路に加えられる等しく重要な2個の
経路からなると考えられていた。現在では、血液凝固の開始についての主要な経路は、組
織因子経路であることが知られている。
り活性化され得る。FVIIaとその重要な補因子であるTFの複合体は、血液凝固カス
ケードの有力なイニシエーターである。
御される。TFPIは、FVIIa/TF複合体の天然のFXa依存性フィードバックイ
ンヒビターである。TFPIは、多価Kunitz型セリンプロテアーゼインヒビターの
メンバーである。生理学的には、TFPIは、活性化第X因子(FXa)に結合してヘテ
ロダイマー複合体を形成し、次いで、FVIIa/TF複合体と相互作用してその活性を
阻害し、その結果、血液凝固の組織因子経路を阻害する。原理上は、TFPI活性の妨害
は、FXaおよびFVIIa/TF活性を回復させ、その結果、組織因子経路の作用の持
続を延長させ、血友病AおよびBにおいて共通して欠損しているFXaの産生を増幅し得
る。
の阻害が、遅延した血液凝固時間を標準化するか、もしくは出血時間を短縮することを示
している。例えば、Nordfang et al.は、血友病血漿の延長した希釈プロ
トロンビン時間(dilute prothrombin time)が、TFPIに対
する抗体で血漿を処理した後に標準化されることを示した(Thromb. Haemo
st., 1991, 66(4):464−467)。同様に、Erhardtsen
et al.は、血友病Aウサギモデルにおける出血時間が抗TFPI抗体により顕著
に短縮することを示した(Blood Coagulation and Fibrin
olysis, 1995, 6:388−394)。これらの研究は、抗TFPI抗体
によるTFPIの阻害が血友病AもしくはBの処置において有用であり得ることを示す。
ポリクローナル抗TFPI抗体のみがこれらの研究において用いられた。
ローナル抗体が作製され、同定された。Yang et al., Chin. Med
. J., 1998, 111(8):718−721を参照のこと。希釈プロトロン
ビン時間(PT)および活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)についてのモノ
クローナル抗体の効果が試験された。実験は、抗TFPIモノクローナル抗体が第IX因
子を欠損した血漿の希釈トロンボプラスチン血液凝固時間を短縮することを示した。組織
因子経路が、生理学的な血液凝固においてだけでなく、血友病の出血においても重要な役
割を果たしていることが示される(Yang et al., Hunan Yi Ke
Da Xue Xue Bao, 1997, 22(4):297−300)。
ならびにポリクローナルもしくはモノクローナル抗体、またはその断片を含むTFPIイ
ンヒビターを含む、出血症状または凝固処置の処置または予防用組成物を開示している。
そのような組成物の使用は、正常な哺乳類血漿における凝固時間を短縮することがまた開
示されている。さらに、第VIII因子またはその変異型が、FVIIaおよびTFPI
インヒビターの開示された組成物中に含まれ得ることが示されている。FVIIIまたは
第IX因子とTFPIモノクローナル抗体の組み合わせについては、示されていない。
ンヒビターは、癌処置のために使用され得ることがまた示されている(Hungによる米
国特許第5,902,582号を参照のこと)。
れる。
体を作製するために、遺伝学的改変により作製されている。マウスモノクローナル抗体は
、短い血清半減期、ヒトエフェクター機能誘導不能、およびヒト抗マウス抗体の産生のた
めに、治療剤として限定的な使用を有することが示されていた。Brekke and
Sandlie, “Therapeutic Antibodies for Hum
an Diseases at the Dawn of the Twenty−fi
rst Century,” Nature 2, 53, 52−62(Jan. 2
003)を参照のこと。キメラ抗体は、ヒト抗キメラ抗体応答を生じることが示されてい
た。ヒト化抗体はさらに、抗体のマウス構成要素を最小化する。しかしながら、完全ヒト
抗体は、マウス構成要素に関連する免疫原性を完全に回避する。したがって、遺伝学的に
改変されたモノクローナル抗体の他の形態に関連する免疫原性を回避する完全ヒト抗体を
開発する必要性が存在する。特に、抗TFPIモノクローナル抗体を用いた血友病処置の
ために必要とされるような慢性的な予防処置は、マウス構成要素またはマウス起源が、所
要の頻回投与および治療の長期持続のために必要とされる場合、該治療に対して免疫応答
を発症する高いリスクを有する。例えば、血友病Aについての抗体治療は、患者の生涯に
わたって週1回の投与を必要とし得る。これは、免疫系に対する継続したチャレンジであ
り得る。したがって、血友病Aおよび関連する先天的および後天的な血液凝固欠乏もしく
は欠損の抗体治療のための完全ヒト抗体について、必要性が存在する。
s Cultures of Fused Cells Secreting Anti
body of Predefined Specificity,” Nature
256, 495−497(1975)に記載されたハイブリドーマ技術を用いて作製さ
れ得る。完全ヒト抗体はまた、原核生物および真核生物において組み換え的に産生され得
る。宿主細胞における抗体の組み換え的産生は、ハイブリドーマ産生よりも治療抗体のた
めに好ましい。組み換え的産生は、より高い産物の一貫性、より高い産生レベル、および
動物由来タンパク質の存在を最小化するか、もしくは除去する制御された製造の利点を有
する。これらの理由により、組み換え的に産生される抗TFPI抗体を有することが望ま
しい。
ヒト組織因子経路インヒビター(TFPI)に対するモノクローナル抗体が提供される
。さらに、該抗体をコードする単離された核酸分子が提供される。抗TFPIモノクロー
ナル抗体を含む医薬組成物ならびに血友病AおよびBのような先天的および後天的な血液
凝固欠乏もしくは欠損の処置法がまた提供される。抗TFPIモノクローナル抗体をそれ
を必要とする患者に投与することにより出血時間を短縮するための方法がまた提供される
。本発明により、ヒトTFPIに結合するモノクローナル抗体を製造する方法がまた提供
される。
本明細書で使用される「組織因子経路インヒビター」または「TFPI」なる用語は、
天然において細胞で発現するヒトTFPIのすべての変異型、アイソフォームおよび種ホ
モログを意味する。本発明の好ましい態様において、本発明の抗体のTFPIへの結合は
、血液凝固時間を減少させる。
「抗原結合部分」)もしくは一本鎖を意味する。該用語は、天然で生じるか、もしくは通
常の免疫グロブリン遺伝子断片組み換え工程により形成される全長免疫グロブリン分子(
例えば、IgG抗体)、または特定の結合活性を保持する免疫グロブリン分子の免疫学的
に活性な部分、例えば、抗体断片を含む。構造にかかわらず、抗体断片は、全長抗体によ
り認識されるものと同一の抗原と結合する。例えば、抗TFPIモノクローナル抗体断片
は、TFPIのエピトープに結合する。抗体の抗原結合機能は、全長抗体の断片により行
われ得る。抗体の「抗原結合部分」なる用語の範囲内に包含される結合断片の例は、下記
を含む:(i)VL、VH、CLおよびCH1ドメインからなる一価断片であるFab断
片;(ii)ヒンジ領域においてジスルフィド架橋により結合した2個のFab断片を含
む二価断片であるF(ab’)2断片;(iii)VHおよびCH1ドメインからなるF
d断片;(iv)抗体の単一アームのVLおよびVHドメインからなるFv断片;(v)
VHドメインからなるdAb断片(Ward et al.,(1989)Nature
341:544−546);および(vi)単離された相補性決定領域(CDR)。さ
らに、Fv断片の2個のドメインであるVLおよびVHは、別々の遺伝子によりコードさ
れるが、組み換え法を用いて、それらを単一タンパク質鎖として結合させる合成リンカー
によりそれらを結合させることができ、そこでは、VLおよびVHは、対となって一価分
子を形成する(一本鎖Fv(scFv)として既知である;例えば、Bird et a
l.(1988)Science 242:423−426;およびHuston et
al(1988)Proc. Natl. Acad. Sci. USA 85:5
879−5883を参照のこと)。そのような一本鎖抗体はまた、抗体の「抗原結合部分
」なる用語の範囲内に包含されることが意図される。これらの抗体断片は、当業者に既知
の慣用的な技術を用いて取得され、該断片は、インタクト抗体と同様の方法で使用のため
にスクリーニングされる。
、TFPIリガンドのTFPIへの結合の阻害/妨害を参照のこと)は、同義であり、部
分的および完全な阻害もしくは妨害の両方を包含する。阻害および妨害はまた、抗TFP
I抗体と接触させていないTFPIと比較して、抗TFPI抗体と接触させた場合におけ
るTFPIと生理学的な基質との結合親和性の任意の測定可能な減少、例えば、少なくと
も約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95
%、96%、97%、98%、99%、または100%までのTFPIと第Xa因子の相
互作用の妨害、またはTFPI−第Xa因子複合体と組織因子、第VIIa因子もしくは
組織因子/第VIIa因子の複合体の相互作用の妨害を含むことが意図される。
る用語は、単一分子組成物の抗体分子の調製物を意味する。モノクローナル抗体組成物は
、特定のエピトープについての単一結合特異性および親和性を示す。したがって、「ヒト
モノクローナル抗体」なる用語は、ヒト生殖細胞系列免疫グロブリン配列に由来する可変
および定常領域を有する単一結合特異性を示す抗体を意味する。本発明のヒト抗体は、ヒ
ト生殖細胞系列免疫グロブリン配列によりコードされていないアミノ酸残基(例えば、イ
ンビトロでの無作為もしくは部位特異的突然変異誘発によるか、またはインビボでの体細
胞突然変異により導入された突然変異)を含み得る。
存在しない抗体を意味することが意図される(例えば、TFPIに結合する単離抗体は、
TFPI以外の抗原に結合する抗体が実質的に存在しない)。しかしながら、ヒトTFP
Iのエピトープ、アイソフォームもしくは変異型に結合する単離抗体は、例えば他の種に
由来する他の関連抗原(例えば、TFPI種ホモログ)との交差反応を有する。さらに、
単離抗体は、他の細胞物質および/または化学物質が実質的に存在しないことであり得る
。
に、抗体は、少なくとも約105M−1の親和性で結合し、所定の抗原または密接に関連
する抗原以外の無関係な抗原(例えば、BSA、カゼイン)に結合する親和性よりも高い
親和性、例えば、少なくとも2倍以上の親和性で所定の抗原に結合する。「抗原を認識す
る抗体」および「抗原に特異的な抗体」なる用語は、本明細書において「抗原に特異的に
結合する抗体」なる用語と同義である。
07M−1、ある態様において、少なくとも約108M−1、ある態様において、少なく
とも約109M−1、1010M−1、1011M−1もしくはそれ以上、例えば、10
13M−1もしくはそれ以上までの結合親和性を意味する。しかしながら、「高親和性」
結合は、他の抗体アイソタイプについて変わり得る。例えば、IgMアイソタイプについ
ての「高親和性」結合は、少なくとも約1.0x107M−1の結合親和性を意味する。
本明細書で使用される「アイソタイプ」は、重鎖定常領域遺伝子によりコードされる抗体
クラス(例えば、IgMもしくはIgG1)を意味する。
抗原結合表面を形成する抗体分子の重鎖の可変領域または軽鎖の可変領域内の3個の超可
変領域のうちの1個を意味する。重鎖または軽鎖のN末端から順に、これらの相補性決定
領域は、各々「CDR1」、「CDR2」および「CDR3」として示される。CDRは
、抗原−抗体結合に関与し、CDR3は、抗原−抗体結合に特異的な特定の領域を含む。
したがって、抗原結合部位は、重鎖および軽鎖V領域の各々からのCDR領域を含む6個
のCDRを含み得る。
化学的特性を有するアミノ酸での置換を含み、ポリペプチドの生物学的もしくは生化学的
機能の欠損を生じないポリペプチドの修飾を意味する。「保存的アミノ酸置換」は、アミ
ノ酸残基が類似の側鎖を有するアミノ酸残基で置換される置換である。類似の側鎖を有す
るアミノ酸残基のファミリーは、当分野において定義されている。これらのファミリーは
、塩基性側鎖を有するアミノ酸(例えば、リシン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖
を有するアミノ酸(例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸)、非荷電極性側鎖を有する
アミノ酸(例えば、グリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、スレオニン、チロシ
ン、システイン)、非極性側鎖(例えば、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、
プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、β鎖側鎖を有するアミノ
酸(例えば、スレオニン、バリン、イソロイシン)、および芳香族側鎖を有するアミノ酸
(例えば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)を含む。本発明
の抗体は、保存的アミノ酸置換を有し得て、なお活性を保持していることが想定される。
は2個のポリペプチド、またはその指定された配列が適当なヌクレオチドまたはアミノ酸
挿入もしくは欠失を伴って最適に並べられ、比較された場合に、ヌクレオチドまたはアミ
ノ酸の少なくとも約80%において、通常は少なくとも約85%、好ましくは約90%、
91%、92%、93%、94%、または95%、より好ましくは少なくとも約96%、
97%、98%、99%、99.1%、99.2%、99.3%、99.4%、または9
9.5%において同一であることを示す。あるいは、核酸についての実質的な相同性は、
断片が選択的ハイブリダイゼーション条件下で鎖の相補体にハイブリダイズする場合に存
在する。本発明は、本明細書に記載された特定の核酸配列およびアミノ酸配列と実質的な
相同性を有する核酸配列およびポリペプチド配列を含む。
より共有される同一の位置の数の関数であり(すなわち、%同一性=同一の位置の数 /
位置の全数 x 100)、それは、2個の配列の最適アライメントについて導入され
る必要がある。配列の比較および2個の配列間の%同一性の決定は、数学的アルゴリズム
、例えば、VectorNTI(商標)のAlignX(商標)モジュール(Invit
rogen Corp., Carlsbad, CA)を用いて達成され得る。Ali
gnX(商標)について、多重アライメントの既定パラメーターは、下記のとおりである
:ギャップ開始ペナルティ(gap opening penalty):10;ギャッ
プ伸長ペナルティ(gap extension penalty):0.05;ギャッ
プ分離ペナルティ範囲(gap separation penalty range)
:8;アライメント遅延(alignment delay)についての%同一性:40
.(さらなる詳細は、http://www.invitrogen.com/site
/us/en/home/LINNEA−Online−Guides/LINNEA−
Communities/Vector−NTI−Community/Sequenc
e−analysis−and−data−management−software−
for−PCs/AlignX−Module−for−Vector−NTI−Adv
ance.reg.us.htmlにおいて見出される)。
(また、グローバル配列アライメントと呼ばれる)は、CLUSTALWコンピューター
プログラム(Thompson et al., Nucleic Acids Res
earch, 1994, 2(22):4673−4680)を用いて決定され得て、
それは、Higgins et al.のアルゴリズム(Computer Appli
cations in the Biosciences(CABIOS), 1992
, 8(2):189−191)に基づくものである。配列アライメントにおいて、クエ
リーおよび対象配列の両方は、DNA配列である。該グローバル配列アライメントの結果
は、%同一性である。ペアワイズアライメント(pairwise alignment
s)により%同一性を計算するために、DNA配列のCLUSTALWアライメントにお
いて使用される好ましいパラメーターは、下記のとおりである:マトリクス=IUB、k
−タプル(k−tuple)=1、Top Diagonalsの数(Number o
f Top Diagonals)=5、ギャップペナルティ=3、ギャップ開始ペナル
ティ=10、ギャップ伸長ペナルティ=0.1。多重アライメントについて、下記のCL
USTALWパラメーターが好ましい:ギャップ開始ペナルティ=10,ギャップ伸長パ
ラメーター=0.05;ギャップ分離ペナルティ範囲=8;アライメント遅延についての
%同一性=40。
形態で存在し得る。天然の環境において通常関連している他の細胞構成要素から分離され
た(purified away)場合に、核酸は「単離される」か、または「実質的に
純粋に」なる。核酸を単離するために、下記のような標準的な技術が使用され得る:アル
カリ/SDS処理、CsClバンディング、カラムクロマトグラフィー、アガロースゲル
電気泳動および当分野において既知の他の技術。
ヒトTFPIに対するヒト抗体ライブラリーのパニングおよびスクリーニングから44
個のTFPI結合抗体が同定された。各モノクローナル抗体の重鎖可変領域および軽鎖可
変領域が塩基配列決定され、それらのCDR領域が同定された。各モノクローナル抗体の
これらの領域に相当する配列識別番号(「配列番号」)を表1に要約する。
領域(「VL」)の配列識別番号(「配列番号」)の要約。各重鎖および軽鎖のCDR領
域(「CDR1」、「CDR2」、および「CDR3」)についての配列識別番号がまた
提供される。N.A.:核酸配列;A.A.:アミノ酸配列。
体であって、配列番号388−430からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むCD
R3を含む、抗体が提供される。これらのCDR3は、パニングおよびスクリーニングの
間に同定された抗体の重鎖から同定される。さらなる態様において、この抗体はさらに、
(a)配列番号302−344からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むCDR1、
(b)配列番号345−387からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むCDR2、
または(c)配列番号302−344からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むCD
R1および配列番号345−387からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むCDR
2の両方を含む。
に由来するCDR3を共有する抗体が提供される。したがって、本発明は、ヒト組織因子
経路インヒビターに結合する単離モノクローナル抗体であって、配列番号259−301
からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗体に向けられる。さら
なる態様において、抗体はさらに、(a)配列番号173−215からなる群から選択さ
れるアミノ酸配列を含むCDR1、(b)配列番号216−258からなる群から選択さ
れるアミノ酸配列を含むCDR2、または(c)配列番号173−215からなる群から
選択されるアミノ酸配列を含むCDR1および配列番号216−258からなる群から選
択されるアミノ酸配列を含むCDR2の両方を含む。
鎖に由来するCDR3および軽鎖に由来するCDR3を含む。したがって、本発明は、ヒ
ト組織因子経路インヒビターに結合する抗体であって、配列番号388−430からなる
群から選択されるアミノ酸配列を含むCDR3および配列番号259−301からなる群
から選択されるアミノ酸配列を含むCDR3を含む、抗体が提供される。さらなる態様に
おいて、抗体はさらに、(a)配列番号302−344からなる群から選択されるアミノ
酸配列を含むCDR1、(b)配列番号345−387からなる群から選択されるアミノ
酸配列を含むCDR2、(c)配列番号173−215からなる群から選択されるアミノ
酸配列を含むCDR1、および/または(d)配列番号216−258からなる群から選
択されるアミノ酸配列を含むCDR2を含む。
(a)配列番号173、216および259を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号302、345および388を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(b)配列番号174、217および260を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号303、346および389を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(c)配列番号175、218および261を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号304、347および390を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(d)配列番号176、219および262を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号305、348および391を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(e)配列番号177、220および263を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号306、349および392を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(f)配列番号178、221および264を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号307、350および393を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(g)配列番号179、222および265を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号308、351および394を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(h)配列番号180、223および266を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号309、352および395を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(i)配列番号181、224および267を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号310、353および396を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(j)配列番号182、225および268を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号311、354および397を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(k)配列番号183、226および269を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号312、355および398を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(l)配列番号184、227および270を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号313、356および399を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(m)配列番号185、228および271を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号314、357および400を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(n)配列番号186、229および272を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号315、358および401を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(o)配列番号187、230および273を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号316、359および402を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(p)配列番号188、231および274を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号317、360および403を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(q)配列番号189、232および275を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号318、361および404を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(r)配列番号190、233および276を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号319、362および405を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(s)配列番号191、234および277を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号320、363および406を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(t)配列番号192、235および278を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号321、364および407を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(u)配列番号193、236および279を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号322、365および408を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(v)配列番号194、237および280を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号323、366および409を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(w)配列番号195、238および281を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号324、367および410を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(x)配列番号196、239および282を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号325、368および411を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(y)配列番号197、240および283を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号326、369および412を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(z)配列番号198、241および284を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域なら
びに配列番号327、370および413を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(aa)配列番号199、242および285を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域な
らびに配列番号328、371および414を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(bb)配列番号200、243および286を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域な
らびに配列番号329、372および415を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(cc)配列番号201、244および287を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域な
らびに配列番号330、373および416を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(dd)配列番号202、245および288を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域な
らびに配列番号331、374および417を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(ee)配列番号203、246および289を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域な
らびに配列番号332、375および418を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(ff)配列番号204、247および290を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域な
らびに配列番号333、376および419を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(gg)配列番号205、248および291を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域な
らびに配列番号334、377および420を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(hh)配列番号206、249および292を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域な
らびに配列番号335、378および421を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(ii)配列番号207、250および293を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域な
らびに配列番号336、379および422を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(jj)配列番号208、251および294を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域な
らびに配列番号337、380および423を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(kk)配列番号209、252および295を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域な
らびに配列番号338、381および424を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(ll)配列番号210、253および296を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域な
らびに配列番号339、382および425を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(mm)配列番号211、254および297を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域な
らびに配列番号340、383および426を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(nn)配列番号212、255および298を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域な
らびに配列番号341、384および427を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(oo)配列番号213、256および299を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域な
らびに配列番号342、385および428を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(pp)配列番号214、257および300を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域な
らびに配列番号343、386および429を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;
(qq)配列番号215、258および301を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域な
らびに配列番号344、387および430を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域;ま
たは
(rr)配列番号194、237および280を含むアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域な
らびに配列番号335、378および421を含むアミノ酸配列を含む重鎖可変領域
を含む重鎖および軽鎖可変領域を含む。
(a)配列番号2のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号4のポリペプ
チド配列を有する重鎖可変領域;
(b)配列番号6のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号8のポリペプ
チド配列を有する重鎖可変領域;
(c)配列番号10のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号12のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(d)配列番号14のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号16のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(e)配列番号18のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号20のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(f)配列番号22のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号24のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(g)配列番号26のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号28のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(h)配列番号30のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号32のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(i)配列番号34のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号36のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(j)配列番号38のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号40のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(k)配列番号42のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号44のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(l)配列番号46のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号48のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(m)配列番号50のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号52のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(n)配列番号54のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号56のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(o)配列番号58のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号60のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(p)配列番号62のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号64のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(q)配列番号66のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号68のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(r)配列番号70のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号72のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(s)配列番号74のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号76のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(t)配列番号78のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号80のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(u)配列番号82のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号84のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(v)配列番号86のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号88のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(w)配列番号90のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号92のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(x)配列番号94のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号96のポリ
ペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(y)配列番号98のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号100のポ
リペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(z)配列番号102のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号104の
ポリペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(aa)配列番号106のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号108
のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(bb)配列番号110のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号112
のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(cc)配列番号114のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号116
のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(dd)配列番号118のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号120
のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(ee)配列番号122のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号124
のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(ff)配列番号126のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号128
のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(gg)配列番号130のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号132
のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(hh)配列番号134のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号136
のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(ii)配列番号138のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号140
のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(jj)配列番号142のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号144
のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(kk)配列番号146のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号148
のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(ll)配列番号150のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号152
のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(mm)配列番号154のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号156
のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(nn)配列番号158のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号160
のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(oo)配列番号162のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号164
のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(pp)配列番号166のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号168
のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域;
(qq)配列番号170のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号172
のポリペプチド配列を有する重鎖可変領域;または
(rr)配列番号86のポリペプチド配列を有する軽鎖可変領域および配列番号136の
ポリペプチド配列を有する重鎖可変領域
を含む抗体に向けられる。
4、配列番号8、配列番号12、配列番号16、配列番号20、配列番号24、配列番号
28、配列番号32、配列番号36、配列番号40、配列番号44、配列番号48、配列
番号52、配列番号56、配列番号60、配列番号64、配列番号68、配列番号72、
配列番号76、配列番号80、配列番号84、配列番号88、配列番号92、配列番号9
6、配列番号100、配列番号104、配列番号108、配列番号112、配列番号11
6、配列番号120、配列番号124、配列番号128、配列番号132、配列番号13
6、配列番号140、配列番号144、配列番号148、配列番号152、配列番号15
6、配列番号160、配列番号164、配列番号168、および配列番号172で示され
るアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも89%、90%、9
1%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、もしくは9
9.5%の同一性を有するアミノ酸配列を含むヒト重鎖可変領域を含む、抗体がまた提供
される。
2、配列番号6、配列番号10、配列番号14、配列番号18、配列番号22、配列番号
26、配列番号30、配列番号34、配列番号38、配列番号42、配列番号46、配列
番号50、配列番号54、配列番号58、配列番号62、配列番号66、配列番号70、
配列番号74、配列番号78、配列番号82、配列番号86、配列番号90、配列番号9
4、配列番号98、配列番号102、配列番号106、配列番号110、配列番号114
、配列番号118、配列番号122、配列番号126、配列番号130、配列番号134
、配列番号138、配列番号142、配列番号146、配列番号150、配列番号154
、配列番号158、配列番号162、配列番号166、および配列番号170で示される
アミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも93%、94%、95
%、96%、97%、98%、99%、もしくは99.5%の同一性を有するアミノ酸配
列を含むヒト軽鎖可変領域を含む、抗体がまた提供される。
書に記載された実験において単離されるFabクローンにより記載され得る。ある態様に
おいて、組み換え抗体は、下記のクローンの重鎖および/または軽鎖CDR3を含む:T
P−2A2、TP−2A5.1、TP−2A6、TP−2A8、TP−2A10、TP−
2B1、TP−2B3、TP−2B4、TP−2B8、TP−2B9、TP−2C1、T
P−2C7、TP−2D7、TP−2E3、TP−2E5、TP−2F9、TP−2G2
、TP−2G4、TP−2G5、TP−2G6、TP−2G7、TP−2G9、TP−2
H10、TP−3A2、TP−3A3、TP−3A4、TP−3B3、TP−3B4、T
P−3C1、TP−3C2、TP−3C3、TP−3D3、TP−3E1、TP−3F1
、TP−3F2、TP−3G1、TP−3G3、TP−3H2、TP−4A7、TP−4
A9、TP−4B7、TP−4E8、TP−4G8、またはTP−4H8。ある態様にお
いて、抗体はさらに、これらの抗体のCDR2を含み得て、さらにこれらの抗体のCDR
1を含み得る。他の態様において、抗体はさらに、CDRの任意の組み合わせを含み得る
。
1領域、ヒト重鎖CDR2領域、およびヒト重鎖CDR3領域(ここで、該ヒト重鎖CD
R3領域は、TP−2A2、TP−2A5.1、TP−2A6、TP−2A8、TP−2
A10、TP−2B1、TP−2B3、TP−2B4、TP−2B8、TP−2B9、T
P−2C1、TP−2C7、TP−2D7、TP−2E3、TP−2E5、TP−2F9
、TP−2G2、TP−2G4、TP−2G5、TP−2G6、TP−2G7、TP−2
G9、TP−2H10、TP−3A2、TP−3A3、TP−3A4、TP−3B3、T
P−3B4、TP−3C1、TP−3C2、TP−3C3、TP−3D3、TP−3E1
、TP−3F1、TP−3F2、TP−3G1、TP−3G3、TP−3H2、TP−4
A7、TP−4A9、TP−4B7、TP−4E8、TP−4G8、またはTP−4H8
の重鎖CDR3である);および(2)ヒト軽鎖フレームワーク領域、ヒト軽鎖CDR1
領域、ヒト軽鎖CDR2領域、およびヒト軽鎖CDR3領域(ここで、該ヒト軽鎖CDR
3領域は、TP−2A2、TP−2A5.1、TP−2A6、TP−2A8、TP−2A
10、TP−2B1、TP−2B3、TP−2B4、TP−2B8、TP−2B9、TP
−2C1、TP−2C7、TP−2D7、TP−2E3、TP−2E5、TP−2F9、
TP−2G2、TP−2G4、TP−2G5、TP−2G6、TP−2G7、TP−2G
9、TP−2H10、TP−3A2、TP−3A3、TP−3A4、TP−3B3、TP
−3B4、TP−3C1、TP−3C2、TP−3C3、TP−3D3、TP−3E1、
TP−3F1、TP−3F2、TP−3G1、TP−3G3、TP−3H2、TP−4A
7、TP−4A9、TP−4B7、TP−4E8、TP−4G8、またはTP−4H8の
軽鎖CDR3である)を含む抗TFPI抗体であって、TFPIに結合する抗体が提供さ
れる。抗体はさらに、TP−2A2、TP−2A5.1、TP−2A6、TP−2A8、
TP−2A10、TP−2B1、TP−2B3、TP−2B4、TP−2B8、TP−2
B9、TP−2C1、TP−2C7、TP−2D7、TP−2E3、TP−2E5、TP
−2F9、TP−2G2、TP−2G4、TP−2G5、TP−2G6、TP−2G7、
TP−2G9、TP−2H10、TP−3A2、TP−3A3、TP−3A4、TP−3
B3、TP−3B4、TP−3C1、TP−3C2、TP−3C3、TP−3D3、TP
−3E1、TP−3F1、TP−3F2、TP−3G1、TP−3G3、TP−3H2、
TP−4A7、TP−4A9、TP−4B7、TP−4E8、TP−4G8、またはTP
−4H8の重鎖CDR2および/または軽鎖CDR2を含み得る。抗体はさらに、TP−
2A2、TP−2A5.1、TP−2A6、TP−2A8、TP−2A10、TP−2B
1、TP−2B3、TP−2B4、TP−2B8、TP−2B9、TP−2C1、TP−
2C7、TP−2D7、TP−2E3、TP−2E5、TP−2F9、TP−2G2、T
P−2G4、TP−2G5、TP−2G6、TP−2G7、TP−2G9、TP−2H1
0、TP−3A2、TP−3A3、TP−3A4、TP−3B3、TP−3B4、TP−
3C1、TP−3C2、TP−3C3、TP−3D3、TP−3E1、TP−3F1、T
P−3F2、TP−3G1、TP−3G3、TP−3H2、TP−4A7、TP−4A9
、TP−4B7、TP−4E8、TP−4G8、またはTP−4H8の重鎖CDR1およ
び/または軽鎖CDR1を含み得る。
A2、TP−2A5.1、TP−2A6、TP−2A8、TP−2A10、TP−2B1
、TP−2B3、TP−2B4、TP−2B8、TP−2B9、TP−2C1、TP−2
C7、TP−2D7、TP−2E3、TP−2E5、TP−2F9、TP−2G2、TP
−2G4、TP−2G5、TP−2G6、TP−2G7、TP−2G9、TP−2H10
、TP−3A2、TP−3A3、TP−3A4、TP−3B3、TP−3B4、TP−3
C1、TP−3C2、TP−3C3、TP−3D3、TP−3E1、TP−3F1、TP
−3F2、TP−3G1、TP−3G3、TP−3H2、TP−4A7、TP−4A9、
TP−4B7、TP−4E8、TP−4G8、またはTP−4H8のCDR1、2および
/または3領域の正確なアミノ酸配列を含み得る。
2A2、TP−2A5.1、TP−2A6、TP−2A8、TP−2A10、TP−2B
1、TP−2B3、TP−2B4、TP−2B8、TP−2B9、TP−2C1、TP−
2C7、TP−2D7、TP−2E3、TP−2E5、TP−2F9、TP−2G2、T
P−2G4、TP−2G5、TP−2G6、TP−2G7、TP−2G9、TP−2H1
0、TP−3A2、TP−3A3、TP−3A4、TP−3B3、TP−3B4、TP−
3C1、TP−3C2、TP−3C3、TP−3D3、TP−3E1、TP−3F1、T
P−3F2、TP−3G1、TP−3G3、TP−3H2、TP−4A7、TP−4A9
、TP−4B7、TP−4E8、TP−4G8、またはTP−4H8の正確なCDR配列
からのいくらかの逸脱物が可能であり得ることを十分に理解している。したがって、他の
態様において、改変抗体は、例えばTP−2A2、TP−2A5.1、TP−2A6、T
P−2A8、TP−2A10、TP−2B1、TP−2B3、TP−2B4、TP−2B
8、TP−2B9、TP−2C1、TP−2C7、TP−2D7、TP−2E3、TP−
2E5、TP−2F9、TP−2G2、TP−2G4、TP−2G5、TP−2G6、T
P−2G7、TP−2G9、TP−2H10、TP−3A2、TP−3A3、TP−3A
4、TP−3B3、TP−3B4、TP−3C1、TP−3C2、TP−3C3、TP−
3D3、TP−3E1、TP−3F1、TP−3F2、TP−3G1、TP−3G3、T
P−3H2、TP−4A7、TP−4A9、TP−4B7、TP−4E8、TP−4G8
、またはTP−4H8の1個またはそれ以上のCDRと少なくとも90%、91%、92
%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%または99.5%同一で
ある1個またはそれ以上のCDRからなり得る。
、IgM、IgA1、IgA2、分泌型IgA、IgD、およびIgE抗体(これらに限
定されるものではない)のいずれかであり得る。
ナル抗体が提供される。
単離完全ヒトモノクローナル抗体が提供される。
上記のモノクローナル抗体のいずれかをコードする単離核酸分子がまた提供される。
モノクローナル抗体は、宿主細胞において本発明の態様によるモノクローナル抗体の可
変領域をコードするヌクレオチド配列を発現させることにより組み換え的に産生され得る
。ヌクレオチド配列を含む核酸は、発現ベクターの助けを得て、製造のために適当な宿主
細胞に導入され、発現され得る。したがって、ヒトTFPIに結合するモノクローナル抗
体を製造する方法であって、下記工程:
(a)本発明のモノクローナル抗体をコードする核酸分子を宿主細胞に導入する工程;
(b)該宿主細胞を培養して、宿主細胞内においてモノクローナル抗体を発現させる工程
;(c)産生されたモノクローナル抗体を単離および精製する工程
を含み、ここで、該核酸分子が本発明のモノクローナル抗体をコードするヌクレオチド配
列を含む、方法がまた提供される。
の技術により取得された部分もしくは全長軽鎖および重鎖をコードするDNAが発現ベク
ターに挿入され、その結果、遺伝子が転写および翻訳制御配列と操作可能に結合する。本
明細書において「操作可能に結合」なる用語は、ベクター内の転写および翻訳制御配列が
抗体遺伝子の転写および翻訳を制御するというそれらの意図される機能を発揮するように
、抗体がベクターに連結されることを意味することが意図される。発現ベクターおよび発
現制御配列は、使用される発現宿主細胞と適合するように選択される。抗体軽鎖遺伝子お
よび抗体重鎖遺伝子は、別々のベクターに挿入されるか、またはより一般には、両遺伝子
は同じ発現ベクターに挿入され得る。抗体遺伝子は、標準的な方法により発現ベクターに
挿入される(例えば、抗体遺伝子断片およびベクター上の相補的制限酵素部位の連結、ま
たは制限酵素部位が存在しない場合における平滑末端連結)。本明細書に記載される抗体
の軽鎖および重鎖可変領域を用いて、望まれるアイソタイプの重鎖定常および軽鎖定常領
域をすでにコードする発現ベクターにそれらを挿入することにより、任意の抗体アイソタ
イプの全長抗体遺伝子を作製することができ、その結果、VH断片は、ベクター内のCH
断片と操作可能に結合し、VL断片は、クター内のCL断片と操作可能に結合する。さら
にあるいは、組み換え発現ベクターは、宿主細胞からの抗体の分泌を促進するシグナルペ
プチドをコードし得る。抗体鎖遺伝子は、シグナルペプチドが抗体鎖遺伝子のアミノ末端
とインフレームで結合するように、ベクターにクローン化され得る。シグナルペプチドは
、免疫グロブリンシグナルペプチドまたは異種シグナルペプチド(すなわち、非免疫グロ
ブリンタンパク質に由来するシグナルペプチド)であり得る。
ける抗体鎖遺伝子の発現を制御する制御配列を有し得る。「制御配列」なる用語は、抗体
鎖遺伝子の転写もしくは翻訳を制御するプロモーター、エンハンサーおよび他の発現制御
エレメント(例えば、ポリアデニル化シグナル)を含むことが意図される。そのような制
御配列は、例えば、Goeddel;Gene Expression Technol
ogy. Methods in Enzymology 185, Academic
Press, San Diego, Calif.(1990)に記載されている。
制御配列の選択を含む発現ベクターの設計は、形質転換される宿主細胞の選択、望まれる
タンパク質発現のレベルなどのような要因に依存し得ることが当業者により理解される。
哺乳類宿主細胞発現のための制御配列の例は、哺乳類細胞における高レベルのタンパク質
発現を志向するウイルスエレメント、例えば、サイトメガロウイルス(CMV)、シミア
ンウイルス40(SV40)、アデノウイルス(例えば、アデノウイルス主要後期プロモ
ーター(AdMLP))およびポリオーマに由来するプロモーターおよび/またはエンハ
ンサーを含む。あるいは、非ウイルス制御配列、例えば、ユビキチンプロモーターまたは
β−グロビンプロモーターが使用され得る。
ば、宿主細胞内でのベクターの複製を制御する配列(例えば、複製開始点)および選択可
能マーカー遺伝子を有し得る。選択可能マーカー遺伝子は、ベクターが導入された宿主細
胞の選択を促進する(例えば、Axel et al.による米国特許第4,399,2
16号、第4,634,665号および第5,179,017号を参照のこと)。例えば
、一般に、選択可能マーカー遺伝子は、ベクターが導入された宿主細胞において、薬剤、
例えば、G418、ハイグロマイシンまたはメトトレキサートに対する耐性を付与する。
選択可能マーカー遺伝子の例は、ジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)遺伝子(メトトレキ
サート選択/増幅を用いたdhfr−宿主細胞での使用のために)を含む。
な技術により宿主細胞に導入される。「導入」なる用語のさまざまな形態は、外因性DN
Aの原核もしくは真核宿主細胞への導入のために通常使用される広範な技術、例えば、エ
レクトロポレーション、リン酸カルシウム沈殿、DEAE−デキストラン導入などを包含
することが意図される。原核もしくは真核宿主細胞内で本発明の抗体を発現させることが
理論上は可能であるが、真核細胞、および最も好ましくは哺乳類宿主細胞における抗体の
発現が、そのような真核細胞、および特定の哺乳類細胞が原核細胞と比較した場合に、適
当に折り畳まれ、免疫学的に活性な抗体を構築および分泌する可能性が高いために最も好
ましい。
(CHO細胞)(Urlaub and Chasin,(1980)Proc. Na
tl. Acad. Sci. USA 77:4216−4220に記載されたdhf
r− CHO細胞を含み、DHFR選択可能マーカー、例えば、R. J. Kaufm
an and P. A. Sharp(1982)Mol. Biol. 159:6
01−621に記載されたものと共に使用される)、NSO骨髄腫細胞、COS細胞、H
KB11細胞およびSP2細胞を含む。抗体遺伝子をコードする組み換え発現ベクターが
哺乳類宿主細胞に導入されると、抗体は、宿主細胞内での抗体の発現または宿主細胞が増
殖している培養培地中への抗体の分泌を可能にするのに十分な時間、宿主細胞を培養する
ことにより産生される。抗体は、標準的なタンパク質精製法、例えば、限外ろ過、サイズ
排除クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィーおよび遠心分離を用いて、培養
培地から回収され得る。
抗体は、主に、6個の重鎖および軽鎖CDRに位置するアミノ酸残基を介して標的抗原
と相互作用する。このために、CDR内のアミノ酸配列は、CDRの外側の配列よりも個
々の抗体間で多様性がある。例えば、本発明によるモノクローナル抗体の軽鎖および重鎖
可変部の各々におけるCDR領域が同定されている、図6および7を参照のこと。CDR
配列は、多くの抗体−抗原相互作用に関与しているので、異なる特性を有する異なる抗体
に由来するフレームワーク配列に移植された特定の天然で生じる抗体に由来するCDR配
列を含む発現ベクターを構築することにより、特定の天然で生じる抗体の特性を模倣した
組み換え抗体を発現させることが可能である(例えば、Riechmann, L. e
t al., 1998, Nature 332:323−327;Jones, P
. et al., 1986, Nature 321:522−525;およびQu
een, C. et al., 1989, Proc. Natl. Acad.
Sci. U.S.A. 86:10029−10033を参照のこと)。そのようなフ
レームワーク配列は、生殖細胞系列抗体遺伝子配列を含む公のDNAデータベースから取
得され得る。これらの生殖細胞系列配列は、それらが完全に集合した可変遺伝子を含んで
いない(B細胞成熟の間にV(D)J連結(joining)により形成される)ために
、成熟した抗体遺伝子配列とは異なる。元の抗体と同様の結合特性を有するインタクト組
み換え抗体を再構築するために、特定の抗体の全DNA配列を取得することは必要ではな
い(WO 99/45962を参照)。CDR領域にわたる部分的な重鎖および軽鎖配列
は、一般にこの目的のために十分である。部分的配列は、どの生殖細胞系列可変および連
結遺伝子断片が組み換え抗体可変遺伝子に関与するかを決定するために使用される。次い
で、生殖細胞系列配列は、可変領域の欠損部分を埋めるために使用される。重鎖および軽
鎖リーダー配列は、タンパク質成熟の間に切断され、最終的な抗体の特性に関与しない。
したがって、発現構築体のために対応する生殖細胞系列リーダー配列を使用する必要があ
る。欠損配列を付加するために、クローン化cDNA配列が、連結またはPCR増幅によ
り合成オリゴヌクレオチドと組み合わされ得る。あるいは、全可変領域は、一組の短い重
複オリゴヌクレオチドとして合成され、PCR増幅により組み合わされ、全体の合成可変
領域クローンが作製され得る。この工程は、特定の制限酵素部位の排除もしくは包含、ま
たは特定のコドンの最適化のような特定の利点を有する。
ドを設計するために使用され、天然の配列と同一のアミノ酸をコードする能力を有する合
成V配列が作製される。合成重鎖およびκ鎖配列は、下記の3つの点で天然の配列とは異
なり得る:繰り返しヌクレオチド塩基のストリングがオリゴヌクレオチド合成およびPC
R増幅を促進するために遮断される;最適な翻訳開始部位がKozakルール(Koza
k, 1991, J. Biol. Chem. 266:19867−19870)
にしたがって組み込まれる;およびHindIII部位が翻訳開始部位の上流で改変され
る。
は、対応する非コードオリゴヌクレオチドのほぼ真ん中で30−50ヌクレオチド切片に
切断される。したがって、各鎖について、オリゴヌクレオチドは、150−400ヌクレ
オチドの断片にわたる重複二本鎖セットに構築され得る。次いで、該プールは、鋳型とし
て使用され、150−400ヌクレオチドのPCR増幅産物が産生される。一般に、単一
の可変領域オリゴヌクレオチドセットは、2つのプールに分割され、それは、別々に増幅
され、2個の重複PCR産物が産生される。次いで、これらの重複産物は、PCR増幅に
より組み合わされ、完全な可変領域が形成される。発現ベクター構築体に容易にクローン
化され得る断片を作製するために、PCR増幅において重鎖または軽鎖定常領域の重複断
片を含むことがまた望ましくあり得る。
開始配列、定常領域配列、3’非翻訳領域配列、ポリアデニル化配列、および転写終結配
列と組み合わされ、発現ベクター構築体が形成される。重鎖および軽鎖発現構築体は、単
一ベクターにおいて組み合わされ、宿主細胞に共導入、連続導入、または別々に導入され
、次いで、誘導され、両鎖を発現する宿主細胞が形成される。
6、TP2G7、TP4B7などの構造的特徴は、TFPIに結合する機能を保持する、
構造的に関連するヒト抗TFPI抗体を作製するために使用される。とりわけ、本発明の
モノクローナル抗体の特に同定された重鎖および軽鎖領域の1個またはそれ以上のCDR
を既知のヒトフレームワーク領域およびCDRと組み換え的に結合させることができ、さ
らに組み換え的に改変された本発明のヒト抗TFPI抗体を作製し得る。
)ヒト重鎖フレームワーク領域およびヒト重鎖CDR(ここで、ヒト重鎖CDR3は、配
列番号388−430のアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列を含む)および/また
は(2)ヒト軽鎖フレームワーク領域およびヒト軽鎖CDR(ここで、軽鎖CDR3は、
配列番号259−301のアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列を含む)を含む抗体
(ここで、該抗体は、TFPIに結合する能力を保持する)を製造することを含む、方法
が提供される。他の態様において、該方法は、本発明の他のCDRを用いて実施される。
治療上有効量の抗TFPIモノクローナル抗体および薬学的に許容される担体を含む医
薬組成物がまた提供される。「薬学的に許容される担体」は、製剤化を補助するか、もし
くは製剤を安定させるために有効成分に加えられ得て、患者に対して顕著な副作用毒性効
果を生じない物質である。そのような担体の例は、当業者に既知であり、水、糖、例えば
、マルトースもしくはスクロース、アルブミン、塩、例えば、塩化ナトリウムなどを含む
。他の担体は、例えば、E. W. MartinによるRemington’s Ph
armaceutical Sciencesに記載されている。そのような組成物は、
治療上有効量の少なくとも1個の抗TFPIモノクローナル抗体を含み得る。
は分散剤の即時調製用滅菌粉末を含む。薬学的に活性な物質のための該媒体および物質の
使用は、当分野において既知である。組成物は、好ましくは、非経腸投与のために製剤化
される。組成物は、溶液、マイクロエマルジョン、リポソーム、または高い薬物濃度のた
めに適当な他の秩序構造として製剤化され得る。担体は、例えば水、エタノール、ポリオ
ール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコールなど
)およびその適当な混合物を含む溶媒もしくは分散媒体であり得る。ある場合において、
それは、組成物中に等張剤、例えば、糖、ポリアルコール、例えば、マンニトール、ソル
ビトール、または塩化ナトリウムを含み得る。
わせを含む適当な溶媒に必要とされる用量で組み込み、その後、フィルター滅菌を行うこ
とにより製造され得る。一般に、分散剤は、活性化合物を、必須の分散剤媒体および上記
で列挙された必要とされる他の成分を含む滅菌ビヒクルに組み込むことにより製造される
。滅菌注射用溶液の製造のための滅菌粉末の場合において、製造法のいくつかは、真空乾
燥および凍結乾燥技術であり、それらは、上記のその滅菌ろ過溶液からの有効成分と任意
のさらに望まれる成分の粉末を産生する。
モノクローナル抗体は、先天的および後天的な血液凝固欠乏もしくは欠損を処置するた
めの治療目的で使用され得る。例えば、上記の態様におけるモノクローナル抗体は、TF
PIとFXaの相互作用を妨害するか、またはTF/FVIIa活性のTFPI依存的阻
害を妨害するために使用され得る。さらに、モノクローナル抗体はまた、FXaのTF/
FVIIa誘導産生を回復させ、FXaのFVIIIもしくはFIX依存的増幅の不十分
性をバイパスするために使用され得る。
(例えば、血友病Aおよび血友病B)の処置における治療的使用を有する。そのような障
害は、治療上有効量の抗TFPIモノクローナル抗体をそれを必要とする患者に投与する
ことにより処置され得る。モノクローナル抗体はまた、外傷および脳卒中のような適応症
における制御不能な出血の処置における治療的使用を有する。したがって、治療上有効量
の本発明の抗TFPIモノクローナル抗体をそれを必要とする患者に投与することを含む
、出血時間を短縮させるための方法がまた提供される。
用され得る。例えば、本発明の1個またはそれ以上の抗体と第VIIa因子、第VIII
因子または第IX因子のような血液凝固因子の共投与は、血友病を処置するために有用で
あると考えられる。1つの態様において、(a)ヒト組織因子経路インヒビターに結合す
る第1量のモノクローナル抗体および(b)第2量の第VIII因子または第IX因子を
投与することを含む、先天的および後天的な血液凝固欠乏もしくは欠損を処置する方法で
あって、該第1量および第2量が共に該欠乏もしくは欠損を処置するのに有効である、方
法が提供される。他の態様において、(a)ヒト組織因子経路インヒビターに結合する第
1量のモノクローナル抗体および(b)第2量の第VIII因子または第IX因子を投与
することを含む、先天的および後天的な血液凝固欠乏もしくは欠損を処置する方法であっ
て、該第1量および第2量が共に該欠乏もしくは欠損を処置するのに有効であり、さらに
第VII因子が共投与されない、方法が提供される。本発明はまた、治療上有効量の本発
明ののモノクローナル抗体および第VIII因子または第IX因子の組み合わせを含むが
、第VII因子を含まない、医薬組成物を含む。「第VII因子」は、第VII因子およ
び第VIIa因子を含む。これらの組み合わせ治療は、血液凝固因子の必要な点滴頻度を
減少させ得る。共投与または組み合わせ治療は、各々別々に製剤化されるか、または1つ
の組成物中に共に製剤化される2個の治療剤の投与を意味し、別々に製剤化された場合に
は、ほぼ同じ時間点または異なる時間点で投与されるが、同じ治療期間である。
においては、患者の血液凝固欠損の重篤度と共に変わり得る用量および頻度で、血友病A
もしくはBを患う対象に非経腸で投与され得る。
され得る。例えば、Fab断片として存在する本発明の抗体のボーラス投与は、0.00
25から100 mg/kg体重、0.025から0.25 mg/kg、0.010か
ら0.10 mg/kgまたは0.10−0.50 mg/kgの量であり得る。持続点
滴について、Fab断片として存在する本発明の抗体は、1−24時間、1−12時間、
2−12時間、6−12時間、2−8時間、または1−2時間の間、0.001から10
0 mg/kg体重/分、0.0125から1.25 mg/kg/分、0.010から
0.75 mg/kg/分、0.010から1.0 mg/kg/分、または0.10−
0.50 mg/kg/分で投与され得る。全長抗体(全長定常領域を有する)として存
在する本発明の抗体の投与について、投与量は、約1−10 mg/kg体重、2−8
mg/kg、または5−6 mg/kgであり得る。そのような全長抗体は、一般に、3
0分から3時間延長した点滴により投与され得る。投与の頻度は、状態の重篤度に依存し
得る。頻度は、週に3回から2もしくは3週毎に1回の範囲内であり得る。
gの抗TFPI抗体の用量が、週1回、2週間に1回、または月1回、皮下注射により患
者に投与され得る。
凝固時間を有効に増大させるか、またはインビボで測定可能な利益を生じるのに必要であ
る抗TFPIモノクローナル抗体または該抗体と第VIII因子もしくは第IX因子の組
み合わせの量を意味する。正確な量は、治療組成物の構成要素および物理的特性、意図さ
れる患者集団、個々の患者の考慮事項などを含むがこれらに限定されない多くの要因に依
存し、当業者により容易に決定され得る。
一般的な材料および方法
実施例1. ヒトTFPIに対するヒト抗体ライブラリーのパニングおよびスクリーニン
グ
TFPIに対するヒト抗体ライブラリーのパニング
ヒトTFPI(American Diagnostica)に対するファージディス
プレイコンビナトリアルヒト抗体ライブラリーHuCal Gold(Rothe et
al., J. Mol. Biol., 2008, 376:1182−1200
)をパニングすることにより、抗TFPI抗体を選択した。要約すると、96ウェルMa
xisorpプレートを、4℃で一晩、200 μlのTFPI(5 μg/ml)で被
覆し、次いで、プレートを、5% ミルクを含むPBSバッファーでブロックした。0.
01% Tween−20を含むPBS(PBST)でプレートを洗浄した後、コンビナ
トリアルヒト抗体ライブラリーのアリコートをTFPIで被覆されたウェルに加え、2時
間インキュベートした。非結合ファージをPBSTで洗い流し、抗原結合ファージをジチ
オスレイトールで溶出し、E. coli株TG1に感染させ、増幅させた。次回のパニ
ングのために、ヘルパーファージによりファージをレスキューした。全3回のパニングを
行い、ELISAアッセイにおいて、最後の2回からのクローンをヒトTFPIに対して
スクリーニングした。
ヒトTFPIに結合する抗体クローンを選択するために、2回目および3回目のパニン
グからのファージクローンのFab遺伝子を細菌発現ベクターにサブクローン化し、E.
coli株TG1において発現させた。細菌溶解物をヒトTFPI被覆化Maxiso
rpプレートのウェルに加えた。洗浄後、HRP結合ヤギ抗ヒトFabを検出抗体として
使用し、過酸化水素を含むAmplexRed(Invitrogen)を加えることに
より、プレートを発現させた。バックグラウンドよりも少なくとも5倍以上高いシグナル
を陽性として考えた。抗ヒトTFPI抗体のマウスTFPIに対する交差反応を、同様の
マウスTFPI結合ELISAにより決定した。プレートをマウスTFPI(R&D S
ystem)、BSAおよびリゾチームで被覆した。最後の2個の抗原(BSAおよびリ
ゾチーム)をネガティブコントロールとして使用した。代表的な一組のデータを図1に示
す。
TFPIに対するHuCal Goldヒト抗体ライブラリーのパニングおよびスクリ
ーニング後、DNA塩基配列決定を陽性抗体クローンについて行い、44個の特定の抗体
配列を生じた(表2)。これらの抗体配列の内、29個がλ軽鎖であり、15個がκ軽鎖
であった。重鎖可変領域の我々の解析は、28個のVH3、14個のVH6、1個のVH
1および1個のVH5を示す。
上記44個のヒトTFPI結合クローンをまた、ELISAによりマウスTFPIへの
結合について試験した。19個の抗体について、マウスTFPIに対する交差反応が見出
された。マウス血友病モデルを用いた試験を容易にするために、我々はさらに、これらの
19個の抗体およびヒトTFPIに特異的な5個の抗体を特徴づけた。代表的な一組のデ
ータを図1に示す。これらの抗体のいずれもがELISAにおいてBSAまたはリゾチー
ムに結合しなかった。
抗TFPI抗体(Fab断片として)を細菌株TG1において発現させ、精製した。要
約すると、抗体発現プラスミドを含む細菌株TG1の単一コロニーを取り出し、34 μ
g/ml クロラムフェニコールおよび1% グルコースの存在下、8 mlの2xYT
培地で一晩増殖させた。7 ml容量の培養物を、34 μg/ml クロラムフェニコ
ールおよび0.1% グルコースを含む250 mlの新鮮な2xYT培地に移した。イ
ンキュベーションの3時間後、Fab発現を誘導するために、0.5 mM IPTGを
加えた。培養を、25℃で一晩、継続した。培養物を遠心分離し、細菌細胞を沈殿させた
。次いで、沈殿物をBug Buster溶解バッファー(Novagen)に再懸濁し
た。遠心分離後、細菌溶解物の上清をろ過した。製造者の指示にしたがって、Ni−NT
Aカラム(Qiagen)を介して、Fab断片を親和性精製した。
精製化Fab抗体を用いて、抗TFPI抗体のヒトもしくはマウスTFPIに対するE
C50を決定した。上記と同様に、EC50をELISAにより評価した。SoftMa
xを用いて、結果を解析した。抗TFPI抗体の結合親和性をBiacoreアッセイに
おいて決定した。要約すると、抗原(すなわち、ヒトもしくはマウスTFPI)を、製造
者の指示にしたがって、アミンカップリングキット(GE HealthCare)を用
いてCM5−チップに固定した。固定化TFPIの量を、約300 RUを提供する抗原
量に調整した。抗体Fabを移動相において解析し、精製化抗体の少なくとも5個の異な
る濃度(0.1、0.4、1.6、6.4および25 nM)をBiacoreアッセイ
において使用した。Biacore T100 Evaluationソフトウェアを用
いて、動力学および結合親和性を計算した。
792 nM)およびマウスTFPI(0.06から1035 nM)に対するさまざま
なEC50を示し、したがって、Biacoreにより決定された親和性は、ヒトTFP
Iに対してさまざまであった(1.25から1140 nM)。マウスTFPIに対する
FabのBiacore試験において、親和性のバリエーションはより小さかった(3.
08から51.8 nM)。
に対する24個の抗体の結合活性(hTFPI:ヒトTFPI;mTFPI:マウスTF
PI;Neg:シグナルは、バックグラウンドの2倍未満であった;ND:実施なし)
同定されたすべての抗TFPI抗体は完全ヒトFabであり、それは、治療剤としてヒ
トIgGに適当に変換され得る。しかしながら、この実施例にいて、選択されたFabを
、マウスモデルにおける試験のためにより適当なマウスIgG定常領域を含むキメラ抗体
に変換した。選択された抗体の可変領域を、マウス定常領域を含む哺乳類発現ベクターに
移植した。次いで、完全集合IgG分子をHKB11細胞に導入して、発現させた(Me
i et al., Mol. Biotechnol., 2006, 34:165
−178)。培養物上清を回収して、濃縮した。製造者の指示にしたがって、Hitra
p Protein Gカラム(GE Healthcare)を介して、抗TFPI
IgG分子を親和性精製した。
抗TFPI中和抗体を、3個の実験条件下でのTFPI活性の阻害に基づいて選択した
。TFPIの活性を、ACTICHROME(登録商標)TFPI活性アッセイ(Ame
rican Diagnostica Inc., Stamford, CT)(すな
わち、第X因子を活性化して第Xa因子にするTF/FVIIa複合体の触媒活性を阻害
するTFPIの能力を測定するための三段階発色アッセイ)を用いて測定した。抗TFP
I抗体の中和活性は、回復したFXa産生量に比例する。最初の設定において、精製化抗
TFPI抗体を、示された濃度でヒトもしくはマウス組み換えTFPI(R&D Sys
tem)と共にインキュベートした。インキュベーション後、サンプルをTF/FVII
aおよびFXと混合し、次いで、TF/FVIIa複合体の残余活性を、高度に特異的な
fXa発色基質であるSPECTROZYME(登録商標)FXaを用いて測定した。こ
の基質は、該アッセイにおいて産生されるFXaによってのみ切断され、p−ニトロアニ
リン(pNA)発色団を放出し、それを405 nmで測定した。サンプル中に存在する
TFPI活性を、既知のTFPI活性レベルを用いて構築された標準曲線から補間した。
アッセイをエンドポイント様式で行った。他の2個の設定において、抗TFPI抗体を正
常なヒト血漿もしくは血友病A血漿にスパイクし、回復したFXa産生を測定した。
液凝固時間を短縮する
本質的にWelsch et al., Thrombosis Res., 199
1, 64(2):213−222に記載されたとおり、dPTアッセイを行った。要約
すると、ヒト正常血漿(FACT, George King Biomedical)
、ヒトTFPI欠損血漿(American Diagnostica)または血友病A
血漿(George King Biomedical)を、血漿と0.1当量のコント
ロールバッファーまたは抗TFPI抗体を混合することにより調整した。25℃で30分
間のインキュベーション後、血漿サンプル(100 μl)を、トロンボプラスチンの起
源として200 μlの適当に希釈された(1:500希釈)Simplastin(B
iometieux)と組み合わせて、fibrometer STA4(Stago)
を用いて血液凝固時間を決定した。PBSまたは0.1 M 塩化ナトリウム、0.1%
ウシ血清アルブミンおよび20 μM 塩化カルシウムを含む0.05 M Tris
に基づくバッファー(pH 7.5)で、トロンボプラスチンを希釈した。
は第IX因子の組み合わせは、ROTEMアッセイにおいて血液凝固時間を短縮する
ROTEMシステム(Pentapharm GmbH)は、4チャンネル装置、コン
ピューター、血漿標準物、アクチベーターならびに使い捨てカップおよびピン(cups
and pins)を含んでいた。ROTEM止血システムのトロンボエラストグラフ
ィパラメーターは、下記を含んでいた:血液凝固を開始するための反応時間を反映する血
液凝固時間(CT)(データ収集の開始後、2 mmの振幅を得るために必要とされる時
間);血液凝固増幅を反映する血栓形成時間(CFT)およびα角、ならびに血栓の硬度
を反映する最大振幅および最大弾性係数。ROTEMアッセイにおいて、300 μlの
新鮮なクエン酸全血もしくは血漿を評価した。製造者の指示にしたがって、すべての構成
要素を再構成し、混合しつつ、各システムのために必要とされる期間の間、データを収集
した。要約すると、20 μlのCaCl2(200 mmol)を加えながら、300
μlの血液もしくは血漿を、自動ピペットを用いてROTEMカップ内で回収/分配す
る(withdrawing/dispensing)ことにより、サンプルを混合し、
その直後にサンプルを混合し、データ収集を開始した。コンピューター制御(ソフトウェ
ア2.96版)ROTEMシステムを用いて、データを2時間収集した。
イの例示的な結果を図3および5に示す。図3は、TP−2A8−Fabを単独で、また
は組み換えFVIIIと組み合わせた場合に、ヒト血友病A血漿またはマウス血友病A全
血における血液凝固時間を短縮させることを示す(ROTEMシステムをNATEMで開
始させた)。図5は、IgG様式での抗TFPI抗体(TP−2A8、TP−3G1およ
びTP−3C2)がネガティブコントロールマウスIgG抗体と比較して血液凝固時間を
短縮したことを示す。これらの結果および当分野における理解に基づいて、当業者は、こ
れらの抗TFPI抗体と組み換えFIXの組み合わせがまた、これらの抗体単独の場合と
比較して血液凝固時間を短縮させることを予測し得る。
TFPIの機能妨害についてTFPI抗体を調べるために、発色アッセイACTICH
ROMEおよび希釈プロトロンビン時間(dPT)を用いて、パニングおよびスクリーニ
ングから得られた抗体の機能活性を試験した。両アッセイにおいて、モノクローナルラッ
ト抗TFPI抗体(R&D System)をポジティブコントロールとして用い、ヒト
ポリクローナルFabをネガティブコントロールとして用いた。発色アッセイにおいて、
8個の抗体は、ラットモノクローナル抗体と比較して50%以上TFPI活性を阻害した
(表4)。dPTアッセイにおいて、これらの8個の抗TFPI Fabのすべては、高
い阻害活性(80秒未満まで血液凝固時間を短縮する)を示し、8個中4個のFabは、
70秒未満のdPTを示した。dPTの短縮における4個の代表的なクローンの用量依存
性を図2に示す。しかしながら、低いTFPI阻害活性を示すか、またはTFPI阻害活
性を示さない他のヒト抗TFPI Fabはまた、dPTにおける血液凝固時間を短縮し
た。例えば、TP−3B4およびTP−2C7は、25%未満の阻害活性を示すのみであ
ったが、70秒未満までdPTを短縮し得た。阻害性活性およびdPTの単純な線形回帰
解析は、有意な相関を示す(p=0.0095)が、大きな分散を有する(決定係数(R
square)=0.258)。
て試験し、ここで、低いレベルの第VIII因子を有するヒト血友病A血漿またはマウス
血友病A全血を使用した。図3に示されたとおり、ポリクローナルウサギ抗TFPI抗体
と比較すると、Fab−2A8は、ヒト血友病A血漿において同様の活性を示し、220
0秒から約1700秒まで血液凝固時間(CT)を減少させた。マウス血友病A全血を使
用すると、コントロール抗体であるウサギ抗TFPIは、2700秒から1000秒まで
CTを短縮し、Fab−2A8は、2650秒から1700秒までCTを短縮した。これ
らの結果は、Fab−2A8がヒト血漿およびマウス血液において血液凝固時間を有意に
短縮させ得ることを示す(p=0.03)。
第Xa因子産生および希釈プロトロンビン時間のインビトロアッセイは、24個の抗T
FPI Fab、TP−2A8、TP−2B3、TP−2G6、TP−3C2、TP−3
G1およびTP−4B7のうちの少なくとも6個がTFPI機能を妨害し得ることを示す
。血友病Aマウスを用いたインビボ試験を容易にするために、我々は、マウスIgG1ア
イソタイプを用いてこれらの6個の抗TFPIヒトFabキメラIgGに変換した。Ig
G発現ベクターをHKB11細胞に導入し、発現した抗体を培養上清において回収し、P
rotein Gカラムで精製した。代表的なクローンである2G6−FabをIgGに
変換すると、2G6−IgGは、ヒトTFPIに結合するEC50の2倍の増加(0.4
8 nMから0.22 nM)およびマウスTFPIに結合するEC50のの10倍の増
加(5.18 nMから0.51 nM)を示した。ヒトおよびマウスTFPIに結合す
るIgG−2G6の結果を図4に示す。
効果
薬理学的評価のために、マウス尾静脈切断モデルを確立した。このモデルは、正常な個
体と重篤な血友病の間で観察される広範囲にわたる出血表現型をシュミレートする。これ
らの試験のために、血友病A雄マウス(8週齢、20から26 g)を用いた。尾静脈投
与により、損傷前に、抗TFPIモノクローナル抗体(40 μg/マウス)を単独で、
または血液凝固因子、例えば、FVIII(0.1 IU/マウス)と共にマウスに投与
した。投与の24時間後に、先端から2.7 mmの位置で(直径で)、左尾静脈を切断
した。切断後24時間にわたって、生存を観察した。組み換えFVIIIと共に提供され
ると、生存率は、用量依存的であることが示された(データは示していない)。図8で示
されるデータは、別々の試験からのものであった(各々、n=15およびn=10)。結
果は、TP−2A8−IgGが、コントロールマウスIgGと比較して血友病Aマウスの
生存率を有意に延長させ、組み換えFVIIIと組み合わされた場合には、薬剤単独の場
合と比較して改善された生存率を示すことを示した。
固時間および血栓形成時間を短縮した
抗TFPI抗体および組み換えFVIIa(Novo Nordisk)の組み合わせ
効果を、EXTEM(1:1000希釈)およびマウス血友病A全血を用いて、ROTE
Mシステムにより評価した。示された量の抗TFPI抗体、TP−2A8−IgG(「2
A8」)、および組み換えFVIIa(「FVIIa」)を300 μlのクエン酸マウ
ス血友病A全血に加えて、EXTEMシステムにより血液凝固を開始させた。図9は、T
P−2A8−IgGまたは組み換えFVIIaのマウス血友病A全血への添加が、それぞ
れ血液凝固時間および血栓形成時間を短縮させることを示す。TP−2A8−IgGおよ
び組み換えFVIIa(「2A8 + FVIIa」)の組み合わせはさらに、血液凝固
時間および血栓形成時間を短縮させ、これは、抗TFPI抗体と組み換えFVIIaの組
み合わせがインヒビターを有するか、もしくは有さない血友病患者の処置において有用で
あることを示す。
血液凝固時間を短縮した
非血友病患者から採取された全血において血友病を誘導する中和FVIII抗体を用い
たROTEMアッセイで、選択された抗TFPI抗体である2A8および4B7をまた試
験した。図10は、正常なヒト血液が約1000秒の血液凝固時間を有することを示す。
FVIII中和抗体(PAH, 100 μg/mL)の存在下において、血液凝固時間
は、約5200秒まで延長された。延長された血液凝固時間は、抗TFPI抗体である2
A8または4B7の添加により有意に短縮され、これは、抗TFPI抗体がインヒビター
を有する血友病患者の処置において有用であることを示す。
する
ウエスタンブロットおよびELISAを用いて、阻害性抗体がTFPIのどのドメイン
に結合するかを決定した。組み換え全長ヒトTFPIもしくはTFPIドメインをこれら
の試験のために使用した。実施例3と同様の方法でELISAを行った。ウエスタンブロ
ットにおいて、ヒトTFPIもしくはドメインを、4−12% Bis−Tris SD
S PAGEランニングバッファーMES(Invitrogen, Carlsbad
, CA)に流し、次いで、セルロース膜に移した。阻害性抗体と共に10分間インキュ
ベーションした後、SNAPidシステム(Millipore, Billerica
, MA)を用いて膜を3回洗浄した。1から10,000希釈でのHRP結合ロバ抗マ
ウス抗体(Pierce, Rockford, IL)を膜と共に10分間インキュベ
ートした。同様の洗浄工程後、SuperSignal基質(Pierce, Rock
ford, IL )を用いて、膜を発現させた。コントロール抗Kunitzドメイン
1抗体は、全長TFPI、切断型TFPIおよびドメインに結合するが、阻害性抗TFP
I抗体は、Kunitzドメイン2を含むTFPIにのみ結合する。これは、Kunit
zドメイン2への結合が抗体の阻害性作用のために必要であることを示す。
本発明は一態様において以下を提供する。
[項目1]
ヒト組織因子経路インヒビター(TFPI)のKunitzドメイン1およびKunitzドメイン2を含む結合部位に特異的に結合する、単離されたヒトモノクローナルIgG抗体を含む、治療組成物であって、抗体重鎖が配列番号16と少なくとも80%の相同性を有するアミノ酸配列から構成され、抗体軽鎖が配列番号14と少なくとも80%の相同性を有するアミノ酸配列から構成され、前記重鎖が配列番号305と少なくとも80%の相同性を有するアミノ酸配列から構成されるCDR−1領域、配列番号348と少なくとも80%の相同性を有するアミノ酸配列から構成されるCDR−2領域、および配列番号391と少なくとも80%の相同性を有するアミノ酸配列から構成されるCDR−3領域を有し、かつ該ヒトモノクローナルIgGがTFPI活性の50%以上の阻害を示す、組成物。
[項目2]
第VIII因子または第IX因子をさらに含む、項目1に記載の組成物。
[項目3]
第VII因子が存在しない、項目2に記載の組成物。
[項目4]
抗体がBiacoreアッセイにより、1.25から1140nMのヒトTFPIへの結合親和性を有する、項目1に記載の組成物。
[項目5]
抗体が皮下注射用の薬学的に許容される担体中に製剤化される、項目1に記載の組成物。
[項目6]
重鎖CDR−2領域が配列番号348と少なくとも80%の相同性を有する、項目1に記載の組成物。
[項目7]
重鎖CDR−3領域が配列番号391と少なくとも80%の相同性を有する、項目1に記載の組成物。
[項目8]
抗体が一本鎖の断片である、項目1に記載の組成物。
[項目9]
抗体重鎖が配列番号305に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−1領域、配列番号348に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−2領域、および配列番号391に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−3領域を有する、項目1に記載の組成物。
[項目10]
抗体重鎖が配列番号305に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−1領域、配列番号348に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−2領域、および配列番号391に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−3領域を有し、かつ抗体軽鎖が配列番号176に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−1領域、配列番号219に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−2領域、および配列番号262に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−3領域を有する、項目1に記載の組成物。
[項目11]
抗体重鎖が配列番号16に示されるアミノ酸配列から構成される、項目1に記載の組成物。
[項目12]
抗体軽鎖が配列番号14に示されるアミノ酸配列から構成される、項目10に記載の組成物。
[項目13]
抗体がBiacoreアッセイにより、1.25nMのヒトTFPIへの結合親和性を有する、項目1に記載の組成物。
[項目14]
抗体が注射用の薬学的に許容される担体中に10から100mgの用量で製剤化される、項目1に記載の組成物。
[項目15]
ヒト組織因子経路インヒビター(TFPI)のKunitzドメイン1およびKunitzドメイン2を含む結合部位に特異的に結合する、単離されたヒトモノクローナルIgG抗体を含む、治療組成物であって、抗体重鎖が配列番号160と少なくとも80%の相同性を有するアミノ酸配列から構成され、抗体軽鎖が配列番号158と少なくとも80%の相同性を有するアミノ酸配列から構成され、前記重鎖が配列番号341と少なくとも80%の相同性を有するアミノ酸配列から構成されるCDR−1領域、配列番号384と少なくとも80%の相同性を有するアミノ酸配列から構成されるCDR−2領域、および配列番号427と少なくとも80%の相同性を有するアミノ酸配列から構成されるCDR−3領域を有し、かつ該ヒトモノクローナルIgGがTFPI活性の50%以上の阻害を示す、組成物。
[項目16]
第VIII因子または第IX因子をさらに含む、項目15に記載の組成物。
[項目17]
第VII因子が存在しない、項目16に記載の組成物。
[項目18]
抗体がBiacoreアッセイにより、15.8nMのヒトTFPIへの結合親和性を有する、項目15に記載の組成物。
[項目19]
抗体が注射用の薬学的に許容される担体中に10から100mgの用量で製剤化される、項目15に記載の組成物。
[項目20]
重鎖CDR−1領域が配列番号341と少なくとも85%の相同性を有する、項目15に記載の組成物。
[項目21]
重鎖CDR−2領域が配列番号384と少なくとも85%の相同性を有する、項目15に記載の組成物。
[項目22]
重鎖CDR−3領域が配列番号427と少なくとも85%の相同性を有する、項目15に記載の組成物。
[項目23]
抗体が一本鎖の断片である、項目15に記載の組成物。
[項目24]
抗体重鎖が配列番号341に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−1領域、配列番号384に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−2領域、および配列番号427に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−3領域を有する、項目15に記載の組成物。
[項目25]
抗体重鎖が配列番号160に示されるアミノ酸配列から構成される、項目15に記載の組成物。
[項目26]
抗体重鎖が配列番号341に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−1領域、配列番号384に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−2領域、および配列番号427に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−3領域を有し、かつ抗体軽鎖が配列番号212に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−1領域、配列番号255に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−2領域、および配列番号298に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−3領域を有する、項目15に記載の組成物。
[項目27]
抗体重鎖が配列番号160に示されるアミノ酸配列から構成され、かつ抗体軽鎖が配列番号158に示されるアミノ酸配列から構成される、項目15に記載の組成物。
Claims (18)
- ヒト組織因子経路インヒビター(TFPI)のKunitzドメイン1およびKunitzドメイン2を含む結合部位に特異的に結合する、単離されたヒトモノクローナルIgG抗体を含む、治療組成物であって、抗体重鎖が配列番号305に示されるCDR−1領域、配列番号348に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−2領域、および配列番号391に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−3領域を有し、抗体軽鎖が配列番号176に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−1領域、配列番号219に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−2領域、および配列番号262に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−3領域を有する、組成物。
- 第VIII因子または第IX因子をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
- 第VII因子が存在しない、請求項2に記載の組成物。
- 抗体が表面プラズモン共鳴分析法により、1.25から1140nMのヒトTFPIへの結合親和性を有する、請求項1に記載の組成物。
- 抗体が皮下注射用の薬学的に許容される担体中に製剤化される、請求項1に記載の組成物。
- 抗体が一本鎖の断片である、請求項1に記載の組成物。
- 抗体重鎖が配列番号16に示されるアミノ酸配列から構成される、請求項1に記載の組成物。
- 抗体軽鎖が配列番号14に示されるアミノ酸配列から構成される、請求項1に記載の組成物。
- 抗体が表面プラズモン共鳴分析法により、1.25nMのヒトTFPIへの結合親和性を有する、請求項1に記載の組成物。
- 抗体が注射用の薬学的に許容される担体中に10から100mgの用量で製剤化される、請求項1に記載の組成物。
- ヒト組織因子経路インヒビター(TFPI)のKunitzドメイン1およびKunitzドメイン2を含む結合部位に特異的に結合する、単離されたヒトモノクローナルIgG抗体を含む、治療組成物であって、抗体重鎖が配列番号341に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−1領域、配列番号384に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−2領域、および配列番号427に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−3領域を有し、抗体軽鎖が配列番号212に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−1領域、配列番号255に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−2領域、および配列番号298に示されるアミノ酸配列から構成されるCDR−3領域を有する、組成物。
- 第VIII因子または第IX因子をさらに含む、請求項11に記載の組成物。
- 第VII因子が存在しない、請求項12に記載の組成物。
- 抗体が表面プラズモン共鳴分析法アッセイにより、15.8nMのヒトTFPIへの結合親和性を有する、請求項11に記載の組成物。
- 抗体が注射用の薬学的に許容される担体中に10から100mgの用量で製剤化される、請求項11に記載の組成物。
- 抗体が一本鎖の断片である、請求項11に記載の組成物。
- 抗体重鎖が配列番号160に示されるアミノ酸配列から構成される、請求項11に記載の組成物。
- 抗体重鎖が配列番号160に示されるアミノ酸配列から構成され、かつ抗体軽鎖が配列番号158に示されるアミノ酸配列から構成される、請求項11に記載の組成物。
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