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JP6548271B2 - アンテナ装置および無線機器 - Google Patents

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Description

本発明は、スプリットリング共振器アンテナを有し、小型化と配置の自由度との双方を実現するようにしたアンテナ装置および無線機器に関する。
近年の無線機器においては小型化の進展速度が著しく、無線機器内部のプリント基板も高密度実装となり、無線機器に搭載するアンテナについても、より柔軟に種々の位置に柔軟に配置することができ、かつ、さらなる小型化の確保が強く望まれるようになってきている。
以下に、本発明のアンテナ装置に関連する現状の技術について、図面を参照して説明する。図13は、本発明に関連する現状の技術におけるアンテナ装置の構成例を示す概要図であり、プリント基板等のGND(Ground:アース)板の内部に配置することが可能なスロットアンテナの基本形態を示している。つまり、図13に示すアンテナ装置100においては、GND板11の内部にスロットアンテナ12が配置された構成となっている。
図14は、図13に示したアンテナ装置100のスロットアンテナ12の部分を拡大した拡大図である。図14の拡大図においては、図13にて説明したように、GND板11の内部にスロットアンテナ12が配置され、該スロットアンテナ12の一辺に接続された給電導体13を介して給電部14からの交流電力を給電するという構成となっている。
ここで、スロットアンテナ12は、長辺方向を約λ/2(λ:アンテナ装置100の動作周波数における電磁波の波長を表す)の長さとし、短辺方向は長辺方向の長さと比べて十分に短くした直径からなる開口部を有する形状である、給電部14から給電導体13を介してスロットアンテナ12に交流電力を給電すると、スロットアンテナ12の長辺方向に磁流が発生し、該磁流を波源として電磁波を放射することによって、所望の周波数でスロットアンテナ12を動作させることができる。
次に、図15A、図15B、図15C、図15Dの各放射パターン図を参照して、図13および図14に示したアンテナ装置100のスロットアンテナ12の放射パターンについて説明する。図15の各図は、図13および図14のアンテナ装置100のスロットアンテナ12の放射パターンを示す放射パターン図である。
まず、図15Aは、図13および図14のアンテナ装置100のスロットアンテナ12の放射パターンの測定平面を示すために設定した座標軸を示す説明図であり、図15B、図15C、図15Dの各放射パターンの測定平面が、どの平面であるかを示している。図15Aに示すように、図14のアンテナ装置100のスロットアンテナ12の長辺方向と平行し、かつ、給電導体13の長辺方向と直交する方向がX軸であり、スロットアンテナ12の長辺方向と給電導体13の長辺方向との双方と直交する方向がY軸であり、スロットアンテナ12の長辺方向と直交し、かつ、給電導体13の長辺方向と平行する方向がZ軸である。
言い換えると、図14のアンテナ装置100のGND板11と平行する平面がXZ面であり、図14のアンテナ装置100のGND板11と直交し、かつ、スロットアンテナ12の長辺方向と平行する方向になる平面がXY面であり、図14のアンテナ装置100のGND板11と直交し、かつ、スロットアンテナ12の長辺方向と直交する方向になる平面がYZ面である。
図15Bは、図15Aに示すX軸とZ軸とからなるXZ面内における図13および図14のアンテナ装置100のスロットアンテナ12の放射パターンを示す放射パターン図である。また、図15Cは、図15Aに示すY軸とZ軸とからなるYZ面内における図13および図14のアンテナ装置100のスロットアンテナ12の放射パターンを示す放射パターン図である。また、図15Dは、図15Aに示すX軸とY軸とからなるXY面内における図13および図14のアンテナ装置100のスロットアンテナ12の放射パターンを示す放射パターン図である。
なお、放射パターン図とは、或る平面内において360°全方向にアンテナがどれだけのエネルギーを放射するかを示すものであり、該放射パターン図においてプロットされた放射パターンに関して、中心からの距離が長く、大きいパターンになるほど、エネルギーの放射量が大きく、アンテナの性能が高いことを示している。また、放射する電磁波の電界が振動する方向を偏波面と言う。そして、電界が大地面に対して水平方向に振動する電磁波を水平偏波と言い、一方、電界が大地面に対して垂直方向に振動する電磁波を垂直偏波と言う。一般に、アンテナから放射される電磁波は、水平偏波と垂直偏波とに分解して表される。
スロットアンテナ12を用いるアンテナ装置100の場合は、図14に示したように、GND板11の内部の任意の領域を開口することによって、アンテナとして動作させるので、自由な位置にアンテナを配置することができるものの、スロットアンテナ12の長辺方向の長さをλ/2にすることが必要であるため、スロットアンテナ12の長辺方向に大きな配置領域を必要とするという問題点がある。
かくのごときスロットアンテナ12における問題点を解決するための小型アンテナとして、例えば、特許文献1の特許第6020451号公報「アンテナ装置および電子装置」にも記載されているように、環状(ループ状)の導体の一部を切断した略C字型の形状をなすスプリットリング共振器(Split_Ring Resonator:以降、「SRR共振器」と表現することもある)をアンテナに利用したスプリットリング共振器アンテナ(以降、「SRRアンテナ」と表現することもある)が搭載されたアンテナ装置が開発されている。
前記特許文献1に記載の技術においては、誘電体層を挟んで対向する第1の導体層と第2の導体層それぞれが略C字状に連続する第1スプリットリング部および第2スプリットリング部を有し、該第1スプリットリング部および該第2スプリットリング部を導体ビアで接続することによって、スプリットリング共振器自体をアンテナ放射体となすものであり、アンテナを低コストで形成することができ、かつ、図13に示したスロットアンテナ12に比し、アンテナの大幅な小型化を図ることができる。
図16は、本発明に関連する現状の技術におけるSRRアンテナを用いたアンテナ装置の基本形態を示す概念図である。図16のアンテナ装置200に示すように、SRRアンテナ(スプリットリング共振器アンテナ)は、図13に示したアンテナ装置100のスロットアンテナ12の場合と同様、プリント基板等のGND板21の一部を開口した構造からなるが、図13の場合とは異なり、アンテナの長辺方向にλ/2の長さの大きな領域を確保する必要がないので、SRRアンテナは、前述したように、小型化を図ることができる。
つまり、図16に示すように、SRRアンテナとして動作するアンテナ装置200は、小型化が可能であり、GND板21とスプリットリング共振器22と給電部23とを備え、スプリットリング共振器22をGND板21の外周部の一辺に接するように配置した構成になっている。
図17は、図16に示したアンテナ装置200のスプリットリング共振器22の部分を拡大した拡大図である。図17に示すように、スプリットリング共振器22は、GND板21の外周部の一辺に接するように配置された開口部221内に配置される。また、給電部23には給電導体222が接続され、給電部23から交流電力がスプリットリング共振器22に対して給電される。さらに、開口部221にスプリット部を形成するとともに、開口部221の側面を形成する一辺を給電導体222に接続するように、第1の導体223がGND板21の外周部に接するように配置される。また、第1の導体223との間で開口部221にスプリット部を形成するために、GND板21の外周部に接するように配置されている開口部221の他方の側面を形成する一辺と接続するように、第2の導体224が配置された構成となっている。
さらに、第1の導体223と第2の導体224とが互いに最も接近する部分に、それぞれ、第1のスプリット部導体225と第2のスプリット部導体226とが開口部221の外周部と直角になるように接続されて、第1のスプリット部導体225と第2のスプリット部導体226が互いに対向してスプリット部を形成している。
図18は、図16および図17に示したアンテナ装置200(SRRアンテナ)の動作周波数における電流の流れを模式的に表わした図であり、矢印付きの太い破線は電流の流れを示している。スプリットリング共振器22は、図18に矢印付きの太い破線で示す電流の経路が示すように、給電部23と、給電導体222と、第1の導体223の一部と、第2の導体224と、第2の導体224と開口部221との接続部から給電部23までをつなぐ開口部221の外周部の一部とによって等価的に構成されるコイル部分と、第1のスプリット部導体225と第2のスプリット部導体226とが形成するスプリット部によって等価的に構成されるコンデンサ部分とでもって、直列共振回路を構成している。
SRRアンテナの動作周波数は、該直列共振回路の共振周波数によって決定される。そこで、SRRアンテナであるはアンテナ装置200、スプリットリング共振器22の周辺のGND板21を流れる高周波電流を波源として、該共振周波数と同じ周波数の電磁波を放射することになる。
特許第6020451号公報
近年の無線機器においては、前述したように、小型化の勢いは著しく、内部に実装するプリント基板も高密度実装が進み、内蔵するアンテナ装置についても、より柔軟に種々の位置に配置することができ、かつ、できる限り小型化を図ることへの強い要望がある。
しかしながら、本発明に関連する現状の技術におけるアンテナ装置においては、前述した図16や図17に記載のようなSRRアンテナを適用したアンテナ装置であっても、かかる要望に応えることができていないという、解決するべき課題がある。すなわち、例えば、図17に示したSRRアンテナの場合、スプリット部を形成するためには、GND板21の外周側の一辺に接するようにスプリットリング共振器22を配置することが必要であり、アンテナの配置位置の自由度が制限されてしまうので、種々の位置に柔軟に配置できようにするという課題を解決することができない。
(本発明の目的)
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、アンテナの小型化と配置の自由度との双方を実現することが可能なアンテナ装置および無線機器を提供することを、その目的としている
前述の課題を解決するため、本発明によるアンテナ装置および無線機器は、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明によるアンテナ装置は、
GND板の内部に配置した開口部と、前記開口部の一辺に接続され、交流電力が給電される給電導体とを有し、無線信号を送受信するアンテナ装置において、
第1のスプリット部導体と第2のスプリット部導体とを前記開口部の内部において互いに対向する位置に配置してスプリット部を形成し、前記第1のスプリット部導体に接続した第3のスプリット部導体と前記第2のスプリット部導体に接続した第4のスプリット部導体とを、前記開口部の互いに対向する二辺にそれぞれ接続することにより並列スプリットリング共振器を構成し、該並列スプリットリング共振器でもってアンテナを形成した
ことを特徴とする。
(2)本発明によるアンテナ装置は、
GND板の内部に配置した開口部と、前記開口部の一辺に接続され、交流電力が給電される給電導体とを有し、無線信号を送受信するアンテナ装置において、
前記開口部の内部において前記給電導体と対向する位置に第1のスプリット部導体を配置して、スプリット部を形成し、前記第1のスプリット部導体に接続した第3のスプリット部導体を前記開口部の一辺に接続して並列スプリットリング共振器を構成し、該並列スプリットリング共振器でもってアンテナを形成した
ことを特徴とする。
(3)本発明による無線機器は、無線信号を送受信するアンテナ装置を備えた無線機器において、前記アンテナ装置が、前記(1)または(2)に記載のアンテナ装置であることを特徴とする。
本発明のアンテナ装置および無線機器によれば、以下のような効果を奏することができる。
すなわち、本発明においては、プリント基板等のGND板(アース板)の内部に並列スプリットリング共振器を配置してSRRアンテナ(スプリットリング共振器アンテナ)として動作するように構成しているので、本発明に関連する現状の技術におけるスロットアンテナと比較して、小型化を図ることができ、さらに、本発明に関連する現状の技術におけるSRRアンテナと比較して、配置の自由度を向上させ、自由な領域に配置することができる。
本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成例を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態として図1に示したアンテナ装置の並列スプリットリング共振器の部分を拡大した拡大図である。 本発明の第1の実施形態として図1に示したアンテナ装置と本発明に関連する現状の技術の一つとして図13に示すスロットアンテナを用いたアンテナ装置とのサイズを模式的に比較した模式図である。 本発明の第1の実施形態として図1、図2に示したアンテナ装置のSRRアンテナの動作周波数における電流の流れを模式的に表わした模式図である。 図1、図2に示した並列スプリットリング共振器の等価回路を示す回路図である。 図1、図2に示したアンテナ装置のSRRアンテナのインピーダンス特性の一例を示すスミスチャートである。 図1、図2に示したアンテナ装置のSRRアンテナのリターンロス特性の一例を示す特性図である。 図1および図2のアンテナ装置のSRRアンテナの放射パターンの測定平面を示すために設定した座標軸を示す説明図である。 図8Aに示すX軸とZ軸とからなるXZ面内における図1および図2のアンテナ装置のSRRアンテナの放射パターンを示す放射パターン図である。 図8Aに示すY軸とZ軸とからなるYZ面内における図1および図2のアンテナ装置のSRRアンテナの放射パターンを示す放射パターン図である。 図8Aに示すX軸とY軸とからなるXY面内における図1および図2のアンテナ装置のSRRアンテナの放射パターンを示す放射パターン図である。 本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置の並列スプリットリング共振器の部分を拡大した拡大図である。 本発明の第2の実施形態として図9に示したアンテナ装置のSRRアンテナの動作周波数における電流の流れを模式的に表わした模式図である。 図9に示したアンテナ装置のSRRアンテナのインピーダンス特性の一例を示すスミスチャートである。 図9に示したアンテナ装置のSRRアンテナのリターンロス特性の一例を示す特性図である。 本発明に関連する現状の技術におけるアンテナ装置の構成例を示す概要図である。 図13に示したアンテナ装置のスロットアンテナの部分を拡大した拡大図である。 図13および図14のアンテナ装置のスロットアンテナの放射パターンの測定平面を示すために設定した座標軸を示す説明図である。 図15Aに示すX軸とZ軸とからなるXZ面内における図13および図14のアンテナ装置のスロットアンテナの放射パターンを示す放射パターン図である。 図15Aに示すY軸とZ軸とからなるYZ面内における図13および図14のアンテナ装置のスロットアンテナの放射パターンを示す放射パターン図である。 図15Aに示すX軸とY軸とからなるXY面内における図13および図14のアンテナ装置のスロットアンテナの放射パターンを示す放射パターン図である。 本発明に関連する現状の技術におけるSRRアンテナを用いたアンテナ装置の基本形態を示す概念図である。 図16に示したアンテナ装置のスプリットリング共振器の部分を拡大した拡大図である。 図16および図17に示したアンテナ装置(SRRアンテナ)の動作周波数における電流の流れを模式的に表わした模式図である。
以下、本発明によるアンテナ装置および無線機器の好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明によるアンテナ装置について説明するが、無線信号を送受信するアンテナ装置を備えた可搬型の無線機器に、本発明によるアンテナ装置を搭載するようにしても良いことは言うまでもない。また、以下の各図面に付した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではないことも言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、
プリント基板等のGND(Ground:アース)板の内部に配置された開口部と、
前記開口部の一辺に接続されて、交流電力を給電する給電導体と、
前記開口部の内部に互いに対向するように配置した2本の導体によって形成されるスプリット(またはスリット)部と、
前記スプリット部を形成する2本の前記導体と前記開口部の互いに対向する二辺とをそれぞれ接続する導体と、
を少なくとも備えて構成していることを主要な特徴している。而して、前記GND板の外周部のいずれの辺とも接していない前記GND板の内部に開口部を配置しても、SRRアンテナとして動作することが可能であるので、アンテナの配置の自由度と小型化との双方を実現することが可能になる。
[第1の実施形態]
次に、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態の構成例)
まず、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成例について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成例を示す概念図であり、プリント基板等のGND(Ground:アース)板の内部にスプリットリング共振器アンテナ(SRRアンテナ)を配置した場合の基本形態を示している。
図1に示すアンテナ装置10においては、GND板1の外周部のいずれの辺にも接しないように、GND板1の内部に開口部2を配置し、該開口部2の内部に並列スプリットリング共振器6を形成した構成になっている。
並列スプリットリング共振器6は、開口部2の内部にスプリット部導体3を配置してスプリット部を形成し、開口部2の一辺に接続された給電導体4を介して給電部5からの交流電力を給電することによって構成される。ここで、開口部2の内部に配置するスプリット部導体3は、詳細は後述するが、開口部2の内部に互いに対向するように配置した2本の導体と、該2本の導体と開口部2の互いに対向する二辺とをそれぞれ接続する導体とによって構成される。そして、互いに対向するように配置した2本の前記導体によって、スプリット(またはスリット)部が形成される。
つまり、図1に示すアンテナ装置10は、本発明に関連する現状の技術として図16に示したアンテナ装置200(SRRアンテナ:スプリットリング共振器アンテナ)からの主な変更点として、GND板1の外周部のいずれの辺にも接しないように、GND板1の内部に開口部2を配置したこと、GND板1の内部に配置した開口部2の互いに対向する二辺にスプリット部を形成するためのスプリット部導体3を接続していること、開口部2の一辺に給電導体4を接続して給電部5からの交流電力を給電していること、そして、2つの直列共振回路を並列に接続した並列スプリットリング共振器6を構成していること、が挙げられる。
図2は、本発明の第1の実施形態として図1に示したアンテナ装置10の並列スプリットリング共振器6の部分を拡大した拡大図である。図2の拡大図においては、図1にて説明したように、GND板1の内部に設けた開口部2内に並列スプリットリング共振器6が配置され、該開口部2の一辺に接続された給電導体4を介して給電部5からの交流電力を給電するという構成となっている。
GND板1の内部に設けた開口部2の内部には、スプリット部を形成するためのスプリット部導体3として、第1のスプリット部導体31、第2のスプリット部導体32、第3のスプリット部導体33、第4のスプリット部導体34の4本の導体が配置されている。第1のスプリット部導体31と第2のスプリット部導体32とは、開口部2内で互いに対向するように配置される。また、第3のスプリット部導体33は、第1のスプリット部導体31と開口部2の一辺とを接続するように配置される。また、第4のスプリット部導体34は、第2のスプリット部導体32と開口部2の他の一辺(すなわち、第3のスプリット部導体33が接続された開口部2の一辺と対向する位置にある一辺)とを接続するように配置される。
なお、給電導体4は、第3のスプリット部導体33および第4のスプリット部導体34と平行に配置され、給電導体4の一端は、第3のスプリット部導体33の一端が接続されている開口部2の一辺に接続されている。給電導体4の他端は、給電部5に接続され、給電部5から交流電力を給電される。
図3は、本発明の第1の実施形態として図1に示したアンテナ装置10と本発明に関連する現状の技術の一つとして図13に示すスロットアンテナを用いたアンテナ装置100とのサイズを模式的に比較した模式図である。図3に示すように、並列スプリットリング共振器6からなるSRRアンテナを用いる図1に示すアンテナ装置10は、スロットアンテナ12を用いる図13に示すアンテナ装置100と比較して、アンテナの長辺方向の長さが大幅に縮小されていることが概念的に理解することができる。
(第1の実施形態の動作の説明)
次に、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置として図1、図2に示したアンテナ装置10の動作例について、その一例を、図面を参照しながら説明する。図4は、本発明の第1の実施形態として図1、図2に示したアンテナ装置10のSRRアンテナの動作周波数における電流の流れを模式的に表わした模式図であり、矢印付きの太い破線は電流の流れを示している。
SRRアンテナを構成する並列スプリットリング共振器6においては、給電部5から供給される電力により、図4に矢印付きの太い破線で示す電流の経路が示すように、給電導体4と、開口部2の外周部の一部と、第3のスプリット部導体33と、第1のスプリット部導体31と、第2のスプリット部導体32と、第4のスプリット部導体34と、前述の開口部2の外周部の一部に対向する位置にある開口部2の外周部の一部とによって構成されるループ状の第1の経路に第1の電流Iが流れる。同様に、第3のスプリット部導体33と、第1のスプリット部導体31と、第2のスプリット部導体32と、第4のスプリット部導体34と、給電導体4とは反対側になる開口部2の外周部の一部とによって構成されるループ状の第2の経路にも第2の電流Iが流れる。そして、並列スプリットリング共振器6は、第1の経路を流れる第1の電流Iと第2の経路を流れる第2の電流Iとを波源として電磁波を放射することになる。
ここで、第1の電流Iが流れる第1の経路によって等価的に構成される第1のコイル部分L1と、第2の電流Iが流れる第2の経路によって等価的に構成される第2のコイル部分L2と、第1のスプリット部導体31と第2のスプリット部導体32とによって等価的に構成されるコンデンサ部分Cとは、図5に示すように、等価的に、2つの直列共振回路を並列に接続した共振回路を形成していることになる。図5は、図1、図2に示した並列スプリットリング共振器6の等価回路を示す回路図である。
したがって、図1、図2に示したアンテナ装置10のSRRアンテナの動作周波数は、等価的に2つの直列共振回路を並列に接続して構成される前記共振回路の共振周波数によって決定され、該共振周波数と同じ周波数の電磁波を放射することになる。
なお、図4において、第1の電流Iが流れる第1の経路および第2の電流Iが流れる第2の経路のいずれか一方または双方の長さを変更することによって、それぞれに等価的に構成される第1のコイル部分L1および第2のコイル部分L2のいずれか一方または双方のインダクタンスを変化させることが可能であり、而して、前記共振周波数(すなわちSRRアンテナの動作周波数)を適切な周波数に調整することが可能である。あるいは、開口部2の大きさを変えることによって、第1の電流Iが流れる第1の経路および第2の電流Iが流れる第2の経路の長さを変更させて、それぞれに等価的に構成される第1のコイル部分L1および第2のコイル部分L2のインダクタンスを変化させることが可能であり、而して、前記共振周波数(すなわちSRRアンテナの動作周波数)を適切な周波数に調整することが可能である。
同様に、第1のスプリット部導体31および第2のスプリット部導体32のいずれか一方または双方の長さを変えることによって、等価的に構成されるコンデンサ部分Cのキャパシタンスを変化させることが可能であり、而して、前記共振周波数(すなわちSRRアンテナの動作周波数)を適切な周波数に調整することが可能である。さらには、第1のスプリット部導体31と第2のスプリット部導体32との間の間隔を変えることによって、等価的に構成されるコンデンサ部分Cのキャパシタンスを変化させることも可能であり、而して、前記共振周波数(すなわちSRRアンテナの動作周波数)を適切な周波数に調整することが可能である。
また、開口部2の外周部のうち、給電導体4と開口部2との接続点から見てスプリット部導体3と開口部2との接続点とは反対側に位置する給電導体4側の開口部2の外周部の一部によって構成されるループ状の第3の経路(すなわち、第1の電流Iと第2の電流Iとのいずれも流れていない経路)は、等価的に、給電導体4を短絡することになる。かかる給電導体4側の開口部2の外周部の一部と給電導体4とからなるループ状の第3の経路は、図1、図2に示したSRRアンテナの共振周波数におけるインピーダンスの軌跡を、基準抵抗値50Ωに近付けるインピーダンス整合素子の働きをしている。したがって、該第3の経路のループの長さを調整することにより、該共振周波数(すなわちSRRアンテナの動作周波数)におけるSRRアンテナの入力インピーダンスを基準抵抗値50Ωに近付けるように調整することが可能である。
次に、図1、図2に示したアンテナ装置10のSRRアンテナが、良好なアンテナ特性を備えていることを、図6および図7の特性図を参照して説明する。図6は、図1、図2に示したアンテナ装置10のSRRアンテナのインピーダンス特性の一例を示すスミスチャートである。また、図7は、図1、図2に示したアンテナ装置10のSRRアンテナのリターンロス特性の一例を示す特性図である。図6には、スミスチャートを用いて周波数に対するインピーダンスの軌跡が太線で表示されている。図6において、この太線が示すインピーダンスの軌跡が、スミスチャートの中心に最接近する点または中心を通る水平線と交差する点が、図1、図2の並列スプリットリング共振器6の共振周波数すなわちSRRアンテナの動作周波数におけるインピーダンスを示している。図6に示すように、図1、図2のアンテナ装置10(SRRアンテナ)は、共振周波数におけるインピーダンスが、アンテナの基準抵抗値50Ωにかなり近づいている特性を有していることが分かる。
また、図7のリターンロス特性図は、図6のスミスチャートに示すインピーダンス特性と全く同じ測定をしていて、単に、チャート(図表)が異なるだけである。リターンロス特性図においては、共振周波数におけるインピーダンスが、基準抵抗値の50Ωに近ければ近いほど、共振周波数におけるリターンロスの値が小さな値になるように表現される。つまり、図6のスミスチャートにおいて共振周波数におけるインピーダンスの軌跡が中心に近ければ近いほど、図7のリターンロス特性図のリターンロスの値が小さくなり、リターンロスの値が小さい値になればなる程、アンテナ特性が良好になることを意味している。
なお、図7のリターンロス特性図において、リターンロスの値が谷になる部分に当たる周波数を、アンテナの共振周波数と呼び、アンテナとして動作している周波数(動作周波数)を示している。アンテナとして良好に動作するためには、一般的に、アンテナが動作する周波数(動作周波数)において、リターンロスの値が−5dB以下であることが望ましいとされている。図7のリターンロス特性図に矢印で示すように、図1、図2のアンテナ装置10(SRRアンテナ)は、共振周波数(すなわちアンテナの動作周波数)において、リターンロスの値が、−5dBよりも遥かに小さい値になっており、良好なアンテナとして動作することが分かる。
次に、図8A、の各放射パターン図を参照して、図1および図2に示したアンテナ装置10のSRRアンテナの放射パターンについて説明する。図8B、図8C、図8Dの各図は、図1および図2のアンテナ装置10のSRRアンテナの放射パターンを示す放射パターン図である。
まず、図8Aは、図1および図2のアンテナ装置10のSRRアンテナの放射パターンの測定平面を示すために設定した座標軸を示す説明図であり、図8B、図8C、図8Dの各放射パターンの測定平面が、どの平面であるかを示している。図8Aに示すように、図1のアンテナ装置10のスプリット部導体3が形成するスプリット部の長辺方向と平行し、かつ、給電導体4の長辺方向と直交する方向がX軸であり、スプリット部導体3が形成するスプリット部の長辺方向と給電導体4の長辺方向との双方と直交する方向がY軸であり、スプリット部導体3が形成するスプリット部の長辺方向と直交し、かつ、給電導体4の長辺方向と平行する方向がZ軸である。
言い換えると、図1のアンテナ装置10のGND板1と平行する平面がXZ面であり、図1のアンテナ装置10のGND板1と直交し、かつ、給電導体4の長辺方向と直交する方向になる平面がXY面であり、図14のアンテナ装置10のGND板11と直交し、かつ、給電導体4の長辺方向と平行する方向になる平面がYZ面である。
図8Bは、図8Aに示すX軸とZ軸とからなるXZ面内における図1および図2のアンテナ装置10のSRRアンテナの放射パターンを示す放射パターン図である。また、図8Cは、図8Aに示すY軸とZ軸とからなるYZ面内における図1および図2のアンテナ装置10のSRRアンテナの放射パターンを示す放射パターン図である。また、図8Dは、図8Aに示すX軸とY軸とからなるXY面内における図1および図2のアンテナ装置10のSRRアンテナの放射パターンを示す放射パターン図である。
図8B、図8C、図8Dそれぞれに示す放射パターンの大きさからも明らかなように、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置として図1および図2に示したアンテナ装置10のSRRアンテナは、本発明に関連する現状の技術として図13に示したアンテナ装置100のスロットアンテナ12と比較して、アンテナ性能を落とすことなく小型化を実現することが可能であることが分かる。さらには、前述したように、GND板1の内部の任意の領域に任意の大きさで配置することを可能にした構成としているので、本発明に関連する現状の技術として図16および図17に示したアンテナ装置200のSRRアンテナと比較して、アンテナ装置の配置の自由度を向上させることもできる。
(第1の実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本発明の第1の実施形態のアンテナ装置10は、GND板1の内部に並列スプリットリング共振器6を配置して構成しているので、本発明に関連する現状の技術におけるスロットアンテナ例えば図13、図14に示すアンテナ装置100のスロットアンテナ12と比較して、小型化を図ることができ、さらに、本発明に関連する現状の技術におけるSRRアンテナ例えば図16、図17に示すアンテナ装置200のSRRアンテナと比較して、自由な領域に配置することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
図9は、本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置の並列スプリットリング共振器の部分を拡大した拡大図である。第2の実施形態として図9に示すアンテナ装置10Aの並列スプリットリング共振器6Aと、第1の実施形態として図2に示したアンテナ装置10の並列スプリットリング共振器6との相違点は、次の点にある。
すなわち、図9に示すアンテナ装置10Aの並列スプリットリング共振器6Aにおいては、まず、給電導体4Aを第1のスプリット部導体31と平行に配置し、第1のスプリット部導体31と給電導体4とを対向させる構成としていることである。そして、次の相違点は、図9に示すアンテナ装置10Aの並列スプリットリング共振器6Aにおいては、給電導体4Aと第1のスプリット部導体31とによって等価的にコンデンサ部分を構成することになるので、図2の並列スプリットリング共振器6において備えられていた第2のスプリット部導体32と第4のスプリット部導体34とを削除した構成としていることである。
図10は、本発明の第2の実施形態として図9に示したアンテナ装置10AのSRRアンテナの動作周波数における電流の流れを模式的に表わした模式図であり、矢印付きの太い破線は電流の流れを示している。
SRRアンテナを構成する並列スプリットリング共振器6Aにおいては、給電部5から供給される電力により、図10に矢印付きの太い破線で示す電流が流れる経路が示すように、給電導体4Aの給電部5側の一部と、第1のスプリット部導体31と、第3のスプリット部導体33と、給電部5側の開口部2の外周部の一部とによって構成されるループ状の第1の経路に第1の電流Iが流れる。同様に、第1のスプリット部導体31と、第3のスプリット部導体33と、給電部5とは反対側の開口部2の外周部の一部と、給電部5とは反対側の給電導体4Aの一部とによって構成されるループ状の第2の経路に第2の電流Iが流れる。そして、第1の実施形態のアンテナ装置10の場合と同様に、第1の経路を流れる第1の電流Iと第2の経路を流れる第2の電流Iとを波源として電磁波を放射することになる。
なお、図9に示す並列スプリットリング共振器6Aにおいても、第1の経路や第2の経路のいずれか一方または双方の長さの変更、または、第1のスプリット部導体31の長さの変更、第1のスプリット部導体31と給電導体4Aとの間の間隔の変更、のいずれか1ないし複数を行うことにより、並列スプリットリング共振器6Aの共振周波数(SRRアンテナの動作周波数)を変更して、適切な周波数に調整することが可能である。また、給電導体4Aと該給電導体4A側の開口部2の外周部の一部とによって構成されるループ状の第3の経路(すなわち、第1の電流Iと第2の電流Iとのいずれも流れていない経路)の長さを調整することによって、SRRアンテナの入力インピーダンスを調整することも可能である。
次に、図9に示したアンテナ装置10AのSRRアンテナが、良好なアンテナ特性を備えていることを、図11および図12の特性図を参照して説明する。図11は、図9に示したアンテナ装置10AのSRRアンテナのインピーダンス特性の一例を示すスミスチャートである。また、図12は、図9に示したアンテナ装置10AのSRRアンテナのリターンロス特性の一例を示す特性図である。図11のスミスチャートに示すように、図9のアンテナ装置10A(SRRアンテナ)は、共振周波数におけるインピーダンスが、アンテナの基準抵抗値50Ωにかなり近づいている特性を有していることが分かる。また、図12のリターンロス特性図に矢印で示すように、図9のアンテナ装置10A(SRRアンテナ)は、共振周波数(すなわちアンテナの動作周波数)において、リターンロスの値が、−5dB以下の小さい値になっており、良好なアンテナとして動作することが分かる。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
1 GND板
2 開口部
3 スプリット部導体
4 給電導体
4A 給電導体
5 給電部
6 並列スプリットリング共振器
6A 並列スプリットリング共振器
10 アンテナ装置
10A アンテナ装置
11 GND板
12 スロットアンテナ
13 給電導体
14 給電部
21 GND板
22 スプリットリング共振器
23 給電部
31 第1のスプリット部導体
32 第2のスプリット部導体
33 第3のスプリット部導体
34 第4のスプリット部導体
100 アンテナ装置
200 アンテナ装置
221 開口部
222 給電導体
223 第1の導体
224 第2の導体
225 第1のスプリット部導体
226 第2のスプリット部導体

Claims (10)

  1. GND板の内部に配置した開口部と、前記開口部の一辺に接続され、交流電力が給電される給電導体とを有し、無線信号を送受信するアンテナ装置において、
    第1のスプリット部導体と第2のスプリット部導体とを前記開口部の内部において互いに対向する位置に配置してスプリット部を形成し、前記第1のスプリット部導体に接続した第3のスプリット部導体と前記第2のスプリット部導体に接続した第4のスプリット部導体とを、前記開口部の互いに対向する二辺にそれぞれ接続することにより並列スプリットリング共振器を構成し、該並列スプリットリング共振器でもってアンテナを形成した
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記給電導体と前記開口部の外周部の一部と前記第3のスプリット部導体と前記第1のスプリット部導体と前記第2のスプリット部導体と前記第4のスプリット部導体と前記開口部の外周部の前記一部に対向する位置にある前記開口部の外周部の一部とが順にループ状に配置されてなる第1の経路
    および
    前記第3のスプリット部導体と前記第1のスプリット部導体と前記第2のスプリット部導体と前記第4のスプリット部導体と前記給電導体とは反対側になる前記開口部の外周部の一部とが順にループ状に配置されてなる第2の経路
    のいずれか一方または双方の長さを変更することにより、アンテナの動作周波数を調整することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1のスプリット部導体および前記第2のスプリット部導体の一方または双方の長さの変更、前記第1のスプリット部導体と前記第2のスプリット部導体との間の間隔の変更、のうちいずれか1ないし複数の変更を行うことにより、アンテナの動作周波数を調整することを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記開口部の大きさを変更することにより、アンテナの動作周波数を調整することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のアンテナ装置。
  5. 前記給電導体と該給電導体側の前記開口部の外周部の一部とによって構成されるループ状の第3の経路の長さを変更することにより、アンテナの入力インピーダンスを調整することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のアンテナ装置。
  6. GND板の内部に配置した開口部と、前記開口部の一辺に接続され、交流電力が給電される給電導体とを有し、無線信号を送受信するアンテナ装置において、
    前記開口部の内部において前記給電導体と対向する位置に第1のスプリット部導体を配置して、スプリット部を形成し、前記第1のスプリット部導体に接続した第3のスプリット部導体を前記開口部の一辺に接続して並列スプリットリング共振器を構成し、該並列スプリットリング共振器でもってアンテナを形成した
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  7. 前記給電導体を介して給電する給電部側に位置する前記給電導体の一部と前記第1のスプリット部導体と前記第3のスプリット部導体と前記給電部側の前記開口部の外周部の一部とによって構成されるループ状の第1の経路
    および、
    前記第1のスプリット部導体と前記第3のスプリット部導体と、前記給電部とは反対側の前記開口部の外周部の一部と前記給電部とは反対側の前記給電導体の一部とによって構成されるループ状の第2の経路
    のいずれか一方または双方の長さを変更することにより、アンテナの動作周波数を調整することを特徴とする請求項6に記載のアンテナ装置。
  8. 前記第1のスプリット部導体の長さの変更、前記第1のスプリット部導体と前記給電導体との間の間隔の変更、のいずれか一方または双方の変更を行うことにより、アンテナの動作周波数を調整することを特徴とする請求項6または7に記載のアンテナ装置。
  9. 前記給電導体と、前記開口部の外周部の一部とにより構成されるループ状の第3の経路の長さを調整することにより、アンテナの動作周波数を調整することを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載のアンテナ装置。
  10. 無線信号を送受信するアンテナ装置を備えた無線機器において、前記アンテナ装置が、請求項1ないし8のいずれかに記載のアンテナ装置であることを特徴とする無線機器。
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