JP6438551B2 - 置換アントラニル酸誘導体を製造する方法 - Google Patents
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Description
R1は、好ましくは、C1−C3−アルキル、C6−アリール又は一般式(II)で表
されるヘタリールラジカルであり;
R1は、さらに好ましくは、C1−C2−アルキル又は一般式(II)で表されるヘタ
リールラジカルであり;
ここで、上記式(II)において、
R8は、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、C1−C4−アルコキ
シ、C1−C4−アルキルチオ、C1−C4−アルキルスルフィニル、C1−C4−アル
キルスルホニル(ここで、これらは、フッ素又は塩素で1置換されていてもよいか又は同
じように若しくは異なるように多置換されていてもよい)であるか、又は、フッ素、塩素
、シアノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ若しくはC3−C
6−トリアルキルシリルであり;
R8は、好ましくは、フッ素、塩素又はC1−C6−アルキルであり;
R8は、さらに好ましくは、フッ素又は塩素であり;
Zは、CH又はNであり;
Zは、好ましくは、及び、さらに好ましくは、Nであり;
及び、
Yは、水素、フッ素、塩素であるか、又は、フッ素若しくは塩素で1回若しくは複数回
同じように若しくは異なるように置換されていてもよいC1−C6−アルキル、C3−C
6−シクロアルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルチオ、C1−C4
−アルキルスルフィニル、C1−C4−アルキルスルホニルであるか、又は、シアノ、ア
ルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、C3−C6−トリアルキルシ
リルであるか、又は、一般式(III)
ここで、上記式(III)において、
R9は、C1−C5−アルキル(ここで、該アルキルは、ハロゲンで1置換されていて
もよいか又は同じように若しくは異なるように多置換されていてもよい)であり;
R9は、好ましくは、C1−C3−ペルフルオロアルキルであり;
R9は、さらに好ましくは、CF3又はC2F5であり;
R2は、OR5ラジカル又はNR6R7ラジカルであり;
R2は、好ましくは、及び、さらに好ましくは、OR5であり;
R2は、同様に、好ましくは、及び、さらに好ましくは、NR6R7であり;
ここで、
R5、R6及びR7は、それぞれ独立して、水素、C1−C6−アルキル又はC6−C
10−アリールであり;
R5、R6及びR7は、好ましくは、それぞれ独立して、水素、C1−C3−アルキル
又はC6−アリールであり;
R5、R6及びR7は、さらに好ましくは、それぞれ独立して、水素又はC1−C2−
アルキルであり;
R3は、水素であるか、又は、フッ素若しくは塩素で1回若しくは複数回同じように若
しくは異なるように置換されていてもよいC1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキ
シ若しくはC3−C6−シクロアルキルであり;
R3は、同様に、ハロゲンであり;
R3は、好ましくは、C1−C5−アルキルであり;
R3は、さらに好ましくは、メチル、エチル又はtert−ブチルであり;
R3は、同様に、好ましくは、及び、さらに好ましくは、塩素であり;
R4は、水素、フッ素、塩素、シアノであるか、又は、フッ素若しくは塩素で1回若し
くは複数回同じように若しくは異なるように置換されていてもよいC1−C4−アルキル
、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルチオ、C1−C4−アルキルスルフィ
ニル、C1−C4−アルキルスルホニル、C1−C4−アルキルアミノ、ジ(C1−C4
−アルキル)アミノ、C3−C6−シクロアルキルアミノ、(C1−C4−アルコキシ)
イミノ、(C1−C4−アルキル)(C1−C4−アルコキシ)イミノ、SF5若しくは
C3−C6−トリアルキルシリルであり;
R4は、好ましくは、水素、塩素又はシアノであり;
R4は、さらに好ましくは、塩素又はシアノである〕
で表される置換アントラニル酸誘導体を調製するための新規方法に関し、ここで、該調製
方法は、式(IV)
R1ラジカル、R3ラジカル及びR4ラジカルは、それぞれ、上記で定義されていると
おりであり;
及び、
Xは、塩素、臭素又はヨウ素であり、好ましくは、臭素又はヨウ素であり、さらに好ま
しくは、臭素である〕
で表される置換アントラニル酸誘導体を、パラジウム触媒の存在下、及び、場合により、
同時にホスフィンリガンドの存在下で、一酸化炭素、及び、一般式(V)
で表される化合物と、反応させることを特徴とする。
剤(例えば、塩化チオニル、塩化オキサリル、ホスゲン、メタンスルホニルクロリド又は
トルエンスルホニルクロリド)の存在下で一般式(VIII)
誘導体を得ることが可能であるということは、文献に既に記載されている(WO 200
3/015519;WO 2003/106427;WO 2004/067528;W
O 2006/062978;WO 2008/010897;WO 2008/070
158;WO 2008/082502;WO 2009/006061;WO 200
9/061991;WO 2009/085816;WO 2009 111553;B
ioorg. & Med. Chem. Lett. 15(2005) 4898−
4906;Bioorg. & Med. Chem. 16(2008) 3163−
3170)。
例えば、上記で与えられている定義を有する)によって、示すことができる:
(a)R2=OR5(ここで、R5は、H又はNR6R7ではない)
般式(VII)で表される対応する置換アントラニル酸誘導体を入手できることが必要で
ある。一般式(VII)で表されるこれらの置換アントラニル酸誘導体は、既知であるか
、又は、既知有機化学的方法によって調製することができる。しかしながら、一般式(V
II)で表されるこれらの置換アントラニル酸誘導体の一部は、複雑な方法で、多段階で
且つ高コストでのみ、調製することが可能である。このことは、避けることのできない収
率損失の結果として、最終生成物に関する不経済な高コストをもたらし得る。.
式(I)で表される置換アントラニル酸誘導体は、既知殺虫抗力を有する化合物として
、高い関心が持たれている(例えば、以下のものを参照されたい:Bioorg. &
Med. Chem. Lett. 15(2005) 4898−4906;Bior
g. & Med. Chem. 16(2008) 3163−3170)。さらに、
一般式(IX)で表される置換アントラニル酸誘導体をパラジウム触媒、リガンド、第1
級アミン及び塩基の存在下で一酸化炭素と反応させることによって一般式(VII)で表
される置換アントラニル酸誘導体を得ることができるということも、既に知られている(
WO 2012/103436)。しかしながら、一般式(IV)で表されるアントラニ
ル酸アミドを対応して使用することが可能であるということは、知られていない。
めの、より経済的に実行可能な新規方法を提供することである。
で表される化合物と反応させて、一般式(I)で表される置換アントラニル酸誘導体を生
成させることを特徴とする。
で定義されているとおりである〕
で表される新規化合物も提供する。
R1は、フッ素若しくは塩素で1回若しくは複数回同じように若しくは異なるように置
換されていてもよいC1−C6−アルキル若しくはC6−C10−アリールであるか、又
は、一般式(II)
ここで、上記式(II)において、
R8は、フッ素若しくは塩素で1回若しくは複数回同じように若しくは異なるように置
換されていてもよいC1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、C1−C4−
アルコキシ、C1−C4−アルキルチオ、C1−C4−アルキルスルフィニル、C1−C
4−アルキルスルホニルであるか、又は、フッ素、塩素、シアノ、アルキルアミノ、ジア
ルキルアミノ、シクロアルキルアミノ若しくはC3−C6−トリアルキルシリルであり、
好ましくは、フッ素、塩素又はC1−C6−アルキルであり、さらに好ましくは、フッ素
又は塩素であり;
Zは、CH又はNであり、好ましくは、Nであり;
及び、
Yは、水素、フッ素、塩素であるか、又は、フッ素若しくは塩素で1回若しくは複数回
同じように若しくは異なるように置換されていてもよいC1−C6−アルキル、C3−C
6−シクロアルキル、C1−C4−アルコキシ、C1−C4−アルキルチオ、C1−C4
−アルキルスルフィニル、C1−C4−アルキルスルホニルであるか、又は、シアノ、ア
ルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、C3−C6−トリアルキルシ
リルであるか、又は、一般式(III)
ここで、上記式(III)中、
R9は、C1−C5−アルキル(ここで、該アルキルは、ハロゲンで1置換されていて
もよいか又は同じように若しくは異なるように多置換されていてもよい)であり;
R9は、好ましくは、C1−C3−ペルフルオロアルキルであり;
R9は、さらに好ましくは、CF3又はC2F5であり;
R3は、塩素であり;
R3は、さらに、メチルであり;
R4は、塩素又はシアノであり;
及び、
Xは、臭素又はヨウ素である〕
で表される化合物である。
ここで、上記式(III)において、
R9は、CF3又はC2F5であり;
R3は、メチルであり;
R4は、塩素又はシアノであり;
及び、
Xは、臭素である〕
で表される化合物である。
ができる:
N−(2−ブロモ−4−シアノ−6−メチルフェニル)−1−(3−クロロピリジン−
2−イル)−3−{[5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]メ
チル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド;
N−(2−ブロモ−4−クロロ−6−メチルフェニル)−1−(3−クロロピリジン−
2−イル)−3−{[5−(ペンタフルオロエチル)−2H−テトラゾール−2−イル]
メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド。
1個以上のフッ素原子又は塩素原子で置換されているアルキル基(=フルオロアルキル
基又はクロロアルキル基)は、例えば、トリフルオロメチル(CF3)、ジフルオロメチ
ル(CHF2)、CCl3、CFCl2、CF3CH2、ClCH2、CF3CCl2か
ら選択される。
ヒドロカルビル基である。
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチ
ル、n−ヘキシル、1,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、n−ヘプチル、
n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシルの意味が包含される。
ヒドロカルビル基である。
ロカルビルラジカル(ここで、該芳香族ヒドロカルビルラジカルは、O、N、P及びSか
ら選択される1個、2個又はそれ以上のヘテロ原子を有することができ、並びに、さらな
る基で置換され得る)である。
れていない限り、アリール基で置換されていて且つアルキレン鎖を有し得る、それぞれ、
アルキル基及びアルコキシ基である。特に、アリールアルキルの定義には、例えば、ベン
ジル及びフェニルエチルの意味が包含され、並びに、アリールアルコキシの定義には、例
えば、ベンジルオキシの意味が包含される。
連して、異なって定義されていない限り、アルキル基で置換されていて且つC1−8−ア
ルキレン鎖を有することができ且つアリール骨格内又はアリールオキシ骨格内にO、N、
P及びSから選択される1個以上のヘテロ原子を有し得る、それぞれ、アリール基及びア
リールオキシ基である。
カップリング反応に関して慣習的な全ての作用剤である。その例としては、以下のものを
挙げることができる:酸ハロゲン化物形成物質、例えば、ホスゲン、三臭化リン、三塩化
リン、五塩化リン、オキシ塩化リン、塩化オキサリル又は塩化チオニル;無水物形成物質
、例えば、クロロギ酸エチル、クロロギ酸メチル、クロロギ酸イソプロピル、クロロギ酸
イソブチル又はメタンスルホニルクロリド;カルボジイミド類、例えば、N,N’−ジシ
クロヘキシルカルボジイミド(DCC);又は、別の慣習的な縮合剤、例えば、五酸化リ
ン、ポリリン酸、1,1’−カルボニルジイミダゾール、2−エトキシ−N−エトキシカ
ルボニル−1,2−ジヒドロキノリン(EEDQ)、トリフェニルホスフィン/四塩化炭
素、ブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、ビス(2−オキソ
−3−オキサゾリジニル)ホスフィンクロリド若しくはベンゾトリアゾール−1−イルオ
キシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート。さらに、ポリ
マー担持試薬(例えば、ポリマー結合シクロヘキシルカルボジイミド)も使用することが
できる。
することができる。そのようなものとしては、好ましくは、以下のものを挙げることがで
きる:脂肪族、脂環式又は芳香族の炭化水素類、例えば、石油エーテル、ヘキサン、ヘプ
タン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカ
リン;ハロゲン化炭化水素類、例えば、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメ
タン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン又はトリクロロエタン;エーテル類、
例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル
、メチルtert−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメト
キシエタン、1,2−ジエトキシエタン又はアニソール;ケトン類、例えば、アセトン、
ブタノン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノン;ニトリル類、例えば、アセト
ニトリル、プロピオニトリル、n−ブチロニトリル、イソブチロニトリル又はベンゾニト
リル;アミド類、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドン又はヘキサメチルリン酸トリアミ
ド;又は、それらの混合物。
は水酸化カリウム、炭酸アルカリ金属塩、例えば、Na2CO3、K2CO3、及び、酢
酸アルカリ金属塩、例えば、NaOAc、KOAc、LiOAc、及び、さらに、アルカ
リ金属アルコキシド、例えば、NaOMe、NaOEt、NaOt−Bu、KOt−Bu
である。同様に、適切な塩基は、有機塩基、例えば、トリアルキルアミン類、アルキルピ
リジン類、ホスファゼン類及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン(DB
U)である。好ましいのは、有機塩基、例えば、ピリジン類、アルキルピリジン類、例え
ば、2,6−ジメチルピリジン、2−メチル−5−エチルピリジン又は2,3−ジメチル
ピリジンである。
さらに好ましくは、30℃〜+80℃の温度で実施し、さらに好ましくは、30℃〜60
℃の温度で実施する。
、オートフレーブ内で高圧下で又は減圧下で実施することも可能である。
る。
は、4−ジメチルアミノピリジン又は1−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどを挙げるこ
とができる。
するパラジウム触媒は、パラジウム(II)塩、例えば、塩化パラジウム、臭化パラジウ
ム、ヨウ化パラジウム、酢酸パラジウム若しくはパラジウムアセチルアセトネート〔これ
らは、場合により、さらなるリガンド(例えば、アルキルニトリル類)によって安定化さ
せることができる〕、又は、Pd(0)種、例えば、活性炭担持パラジウム、Pd(PP
h3)4、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム若しくはトリス(ジベンジリデン
アセトン)ジパラジウムである。好ましいのは、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジ
ウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、塩化パラジウム、臭化パラジウ
ム及び酢酸パラジウムであり;特に好ましいのは、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラ
ジウム、塩化パラジウム及び酢酸パラジウムである。
)で表される置換アントラニル酸誘導体に基づいて、0.001〜20モルパーセントで
ある。好ましくは、0.005〜10モルパーセントを使用し、さらに好ましくは、0.
01〜5モルパーセントを使用する。
素、直鎖若しくは分枝鎖のC1−C8−アルキル、ビニル、アリール又はヘテロアリール
(ここで、該ヘテロアリールは、ピリジン、ピリミジン、ピロール、チオフェン及びフラ
ンの群から選択される)であり、ここで、これらは、直鎖若しくは分枝鎖のC1−C8−
アルキル又はC6−C10−アリール、直鎖若しくは分枝鎖のC1−C8−アルキルオキ
シ又はC1−C10−アリールオキシ、直鎖若しくは分枝鎖のハロゲン化C1−C8−ア
ルキル又はハロゲン化C6−C10−アリール、C6−C10−アリールオキシカルボニ
ル、直鎖若しくは分枝鎖のC1−C8−アルキルアミノ、直鎖若しくは分枝鎖のC1−C
8−ジアルキルアミノ、C1−C8−アリールアミノ、C1−C8−ジアリールアミノ、
ヒドロキシル、カルボキシル、シアノ及びハロゲン(例えば、フッ素又は塩素)からなる
群から選択されるさらなる置換基で置換され得る〕
で表されるリガンドである。
その例としては、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,2−ビス(ジフェ
ニルホスフィノ)プロパン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、2,2’−
ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル及び1,1’−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)フェロセンなどを挙げることができる。
−ブチルホスフィン及びトリアダマンチルホスフィン、並びに、さらに、トリアリールホ
スフィン類、例えば、トリフェニルホスフィン、トリ(オルト−トリル)ホスフィン又は
トリ(パラ−メトキシフェニル)ホスフィンである。特に好ましいのは、トリフェニルホ
スフィンである。
パラジウム錯体を使用することも可能である。
当量のホスフィンを使用する。好ましくは、2〜15モル当量のホスフィンを使用する。
一酸化炭素は、典型的には、気体形態で導入し、そして、該反応は、通常、オートフレー
ブ内で実施する。慣習的には、0.1〜50バールのCO圧で、好ましくは、1〜25バ
ールで、実施する。
ボニル又はモリブデンヘキサカルボニル)の形態で導入することも、原理上は可能である
。好ましくは、気体状の一酸化炭素を用いて実施する。
ば、トリアルキルアミン類、アルキルピリジン類、ホスファゼン類及び1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]ウンデセン(DBU)などである。好ましいのは、有機塩基、例え
ば、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチル
アミン、ピリジン、アルキルピリジン類、例えば、2,6−ジメチルピリジン、2−メチ
ル−5−エチルピリジン又は2,3−ジメチルピリジンなどである。
(V)又は一般式(VI)で表される化合物は、一般式(IV)で表される置換アントラ
ニル酸誘導体に基づいて、典型的には、過剰量で使用する。一般式(V)又は一般式(V
I)で表される化合物は、同時に溶媒としても役に立つ様な量で、使用することも可能で
ある。
下記調製実施例によって、本発明について例証するが、該調製実施例は、本発明を限定
するものではない。
l]のN−(2−ブロモ−4−シアン−6−メチルフェニル)アセトアミドと3.89g
[21mmol]のトリ−n−ブチルアミンと0.131g[0.5mmol]のトリフ
ェニルホスフィンと0.035g[0.05mmol]のビス(トリフェニルホスフィン
)パラジウム(II)クロリドと2gの水を合する。密閉した後、そのオートクレーブに
一酸化炭素をパージし、110℃まで加熱し、そして、10バールの一酸化炭素圧を維持
する。18時間経過した後、その混合物を室温まで冷却し、オートクレーブを減圧し、そ
の反応混合物を塩化メチレンと一緒に撹拌し、ケイ藻土で濾過する。その濾液を、最初に
希塩酸で洗浄し、次いで、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮する。こ
れにより、1.14gの標題化合物が得られる。
GC/MS(sil.):m/e=362(M+、2×sil.、10%)、347(M
+−15、2×sil.、45%)。
N−(2−ブロモ−4−シアノ−6−メチルフェニル)−1−(3−クロロピリジン−
2−イル)−3−{[5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]メ
チル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
チル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボン酸
を20mLのアセトニトリルに溶解させた溶液に、1.86gの3−メチルピリジンを添
加する。次いで、0℃で、1.37gのメタンスルホニルクロリドを滴下して加える。0
℃で30分間経過した後、得られた赤い色の溶液を、2.11gの4−アミノ−3−ブロ
モ−5−メチルベンゾニトリルと1.12gの3−メチルピリジンを20mLのアセトニ
トリルに溶解させた溶液に、ゆっくりと滴下して加える。その反応混合物を室温で1時間
撹拌し、及び、40℃で1時間撹拌し、そして、室温まで冷却し、それに、水及び塩化メ
チレンを加える。その有機相を取り除き、希塩酸で洗浄し、脱水し、濃縮する。得られた
粗製生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル)で精製する
。これにより、1.30gの標題化合物が薄いベージュ色の固体として得られる。
2−({[1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−{[5−(トリフルオロメチ
ル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−イル]カルボ
ニル}アミノ)−5−シアノ−3−メチル安息香酸メチル
−ブロモ−4−シアノ−6−メチルフェニル)−1−(3−クロロピリジン−2−イル)
−3−{[5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}−1
H−ピラゾール−5−カルボキサミドと0.463gのトリ−n−ブチルアミンと0.0
66gのトリフェニルホスフィンと0.035gのビス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(II)クロリドと10mLのメタノールを合する。密閉した後、そのオートクレ
ーブに一酸化炭素をパージし、110℃まで加熱し、そして、10バールの一酸化炭素圧
を維持する。18時間経過した後、その混合物を室温まで冷却し、オートクレーブを減圧
し、その反応混合物を塩化メチレンと一緒に撹拌し、ケイ藻土で濾過する。その濾液を、
最初に希塩酸で洗浄し、次いで、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮す
る。これにより、0.49gの標題化合物が得られる。
1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−(ジメチルカルバモ
イル)−6−メチルフェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾ
ール−2−イル]メチル}−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド
−ブロモ−4−シアノ−6−メチルフェニル)−1−(3−クロロピリジン−2−イル)
−3−{[5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾール−2−イル]メチル}−1
H−ピラゾール−5−カルボキサミドと0.463gのトリ−n−ブチルアミンと0.0
66gのトリフェニルホスフィンと0.035gのビス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(II)クロリドと2mLのジメチルアミンを合する。密閉した後、そのオートク
レーブに一酸化炭素をパージし、110℃まで加熱し、そして、10バールの一酸化炭素
圧を維持する。18時間経過した後、その混合物を室温まで冷却し、オートクレーブを減
圧し、その反応混合物を塩化メチレンと一緒に撹拌し、ケイ藻土で濾過する。その濾液を
、最初に希塩酸で洗浄し、次いで、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮
する。これにより、0.475gの標題化合物が得られる。
Claims (3)
- R3が、メチルであり;
及び、
Xが、臭素又はヨウ素である;
請求項1に記載の一般式(IV)で表される化合物。 - Zが、Nであり;
R9が、CF3又はC2F5であり;
R3が、メチルであり;
及び、
Xが、臭素である;
請求項1及び2のいずれかに記載の一般式(IV)で表される化合物。
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