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JP6426355B2 - 毛髪および肌用化粧料 - Google Patents

毛髪および肌用化粧料 Download PDF

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Description

本発明は、紫外線から毛髪および肌を保護するための、毛髪および肌に使用できる化粧料に関する。
近年、紫外線が肌や毛髪に与える悪影響に気を配る傾向が高まり、肌に塗布するための紫外線吸収剤含有化粧料および毛髪に塗布するための紫外線吸収剤含有毛髪化粧料が知られている(たとえば、特許文献1および特許文献2参照)。そこで、肌にも毛髪にも塗布可能な紫外線吸収剤含有化粧料があれば、紫外線対策のためのケアを簡便にすることができる。
しかしながら、肌用の化粧料に求められる質感は、べたつきのなさ、肌なじみのよさといった質感であるのに対し、毛髪用の化粧料に求められる質感は、毛髪の柔らかさ、毛髪の指通りといった質感であり、両者を満足させる質感の化粧料を得ることは難しかった。
肌にも毛髪にも塗布可能な化粧料としては、低粘度エステル油、揮発性炭化水素油、植物油、不揮発性油および低粘度シリコーンを含むヘアおよびボディ用オイルが知られている(たとえば、特許文献3参照)。
しかしながら、特許文献3の実施例に記載された化粧料は、不揮発性炭化水素を12重量%含む。このように不揮発性炭化水素を多量に含むと、配合によっては、毛髪および肌にべたつきを生じることがある。
また、特許文献3には、さらに紫外線吸収剤を含んでよいことが記載されているが、具体的に記載されている紫外線吸収剤の量は0.1重量%以下であり、一般に紫外線防御を目的とする化粧料に配合されているよりもはるかに少ない。紫外線防御の目的を果たす量の紫外線吸収剤を含有する化粧料を毛髪に塗布すると、毛髪にきしみやごわつきを生じ、毛髪の指通りの良さが得られない。
特許第4643907号公報 特開2013−107838号公報 特開2014−1206号公報
本発明は、紫外線吸収剤を含有する化粧料であって、紫外線吸収剤を含有することによる毛髪のごわつきおよびきしみが抑制され、さらに毛髪用化粧料に求められる質感および肌用化粧料に求められる質感を兼ね備えることにより、毛髪および肌の両方に用いることができる化粧料を提供することを目的とする。
本発明は、たとえば以下の[1]〜[12]に関する。
[1]紫外線吸収剤(A)を0.5〜20重量%、揮発性炭化水素(B)を0.1〜40重量%、および高級アルコール(C)を0.1〜20重量%含有することを特徴とする毛髪および肌用化粧料。
[2]さらに多価アルコール(D)を0.1〜25重量%含有することを特徴とする[1]に記載の毛髪および肌用化粧料。
[3]さらに高分子エステル(E)を0.05〜5重量%含有することを特徴とする[1]または[2]に記載の毛髪および肌用化粧料。
[4]さらに非イオン性界面活性剤(F)を0.1〜20重量%含有することを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の毛髪および肌用化粧料。
[5]さらにテオブロマグランジフロルム種子油(G)を0.1〜5重量%含有することを特徴とする[1]〜[4]のいずれかに記載の毛髪および肌用化粧料。
[6]前記高級アルコール(C)が、炭素数が14〜22の直鎖アルキルアルコールであることを特徴とする[1]〜[5]のいずれかに記載の毛髪および肌用化粧料。
[7]前記紫外線吸収剤(A)が、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルおよびサリチル酸エチルヘキシルからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする[1]〜[6]のいずれかに記載の毛髪および肌用化粧料。
[8]前記揮発性炭化水素(B)が、ドデカン、イソデカン、イソドデカン、イソヘキサデカンおよび水添ポリイソブテンからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする[1]〜[7]のいずれかに記載の毛髪および肌用化粧料。
[9]前記多価アルコール(D)が、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリンおよびポリエチレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする[2]に記載の毛髪および肌用化粧料。
[10]前記高分子エステル(E)が、炭素数9以上の脂肪酸とアルコールおよびジオールからなる群から選ばれる1種とのエステルであることを特徴とする[3]に記載の毛髪および肌用化粧料。
[11]前記非イオン性界面活性剤(F)が、アルキルグルコシド系化合物、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル系化合物、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系化合物、グリセリン脂肪酸エステルおよびソルビタン脂肪酸エステルからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする[4]に記載の毛髪および肌用化粧料。
[12]さらに水を含み、水中油型化粧料であることを特徴とする[1]〜[11]のいずれかに記載の毛髪および肌用化粧料。
本発明の化粧料は、毛髪および肌を紫外線の影響から保護することができる。
そして、本発明の化粧料は、毛髪および肌にべたつきを生じることなく、毛髪および肌にうるおいを与えることができる。また、本発明の化粧料を毛髪に塗布すると、紫外線吸収剤を含むにもかかわらず、毛髪にきしみやごわつきを生じないため、毛髪が柔らかく、指通りがよい。さらには、本発明の化粧料は、肌へのなじみがよく、毛髪にツヤとまとまりを与える。
多価アルコールを含んだ態様では、肌なじみがさらに優れ、高分子エステルを含んだ態様では、毛髪の指通りがさらに優れ、非イオン界面活性剤を含んだ態様では、毛髪のまとまりがさらに優れ、テオブロマグランジフロルム種子油を含んだ態様では、毛髪のツヤがさらに優れる。
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明の毛髪および肌用化粧料(以下、「化粧料」ともいう。)は、紫外線吸収剤(A)(以下、「(A)成分」ともいう。)を0.5〜20重量%、揮発性炭化水素(B)(以下、「(B)成分」ともいう。)を0.1〜40重量%、および高級アルコール(C)(以下、「(C)成分」ともいう。)を0.1〜20重量%含有することを特徴とする。なお、化粧料全量を100重量%とする。
1.化粧料の成分
(1)紫外線吸収剤(A)
(A)成分としては、特に限定されないが、UV-A波を吸収する成分として、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルおよびt−ブチルメトキシジベンゾイルメタン等が挙げられ、ならびにUV-B波を吸収する成分として、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルおよびサリチル酸エチルヘキシル等が挙げられる。これらは、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルは、肌および毛髪にべたつきを生じることがなく、毛髪を柔らかくし、毛髪の指通りも良好であることから好ましい。また、毛髪および肌を紫外線による損傷から有効に防止する観点から、UV-A波を吸収する成分およびUV-B波を吸収する成分は、併用することが好ましい。
化粧料中の(A)成分の含有量は、0.5〜20重量%であり、髪の柔らかさの観点から好ましくは1〜15重量%であり、肌および毛髪のべたつき、ならびに毛髪の指通りの観点からより好ましくは2〜10重量%である。
(A)成分の含有量が上記範囲にあると、毛髪および肌を紫外線による損傷から防止する効果が高いとともに、肌および毛髪にべたつきを生じることなく、肌にうるおいおよび毛髪に柔らかさを与えることができる。(A)成分の含有量が上記範囲よりも少ないと、毛髪および肌を紫外線による損傷から防止する効果が十分に得られない。(A)成分の含有量が上記範囲を超えると、肌や地肌に刺激を与えたり、毛髪がごわついたり、きしんだりして指通りが悪くなるとともに、毛髪が硬い感触となる。
(2)揮発性炭化水素(B)
(B)成分は、沸点が260℃以下の炭化水素をいい、化粧品に通常配合されるものであれば特に限定されないが、ドデカン、イソデカン、イソドデカン、イソヘキサデカンおよび水添ポリイソブテン等が挙げられる。これらは、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
(B)成分の市販品としては、PARAFOL12-97(SASOL社製)、ISODODECANE(INEOS Europe Limited製)、パールリーム3(日油株式会社製)が挙げられる。
化粧料中の(B)成分の含有量は、0.1〜40重量%であり、肌および毛髪のべたつきの観点から好ましくは0.5〜20重量%であり、肌なじみおよび毛髪のうるおいの観点からより好ましくは1〜15重量%である。
(B)成分の含有量が上記範囲にあると、肌および毛髪に生じるべたつきを抑制することができ、(A)成分による毛髪のごわつきおよびきしみが抑制され毛髪の指通りが良好となる。また、化粧料の肌なじみがよい。(B)成分の含有量が上記範囲よりも少ないと、肌および毛髪に生じるべたつきを抑制することができず、化粧料の肌なじみも悪い。そして、(A)成分による毛髪のごわつきおよびきしみを抑制できないため、毛髪の指通りが悪い。また、毛髪にツヤを与えることができない。(B)成分の含有量が上記範囲を超えると、肌および毛髪にうるおいを与える効果を損ない、毛髪のツヤおよびまとまりも損なわれる。また、化粧料の洗い落ちが悪い。
(3)高級アルコール(C)
本明細書において、高級アルコールとは、炭素数が6以上のアルコールをいう。(C)成分としては、特に限定されないが、アラキルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等の炭素数が14〜22の直鎖アルキルアルコール等が挙げられる。これらは、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。これらの中でもミリスチルアルコールが、肌なじみが最も良好であり、および肌および毛髪に生じるべたつきも少ないことから好ましい。
化粧料中の(C)成分の含有量は、0.1〜20重量%であり、肌のうるおいおよび髪の柔らかさの観点から好ましくは0.3〜15重量%であり、肌のべたつき、毛髪のうるおいおよび毛髪の指通りの観点からより好ましくは0.5〜10重量%である。
(C)成分の含有量が上記範囲にあると、肌および毛髪にべたつきを生じることなく肌および毛髪にうるおいを与え、毛髪に柔らかさを与えるとともに、毛髪の指通りを良好にすることができる。(C)成分の含有量が上記範囲よりも少ないと、肌および毛髪にうるおいを与えることができず、毛髪が硬い触感になるとともにごわつく。(C)成分の含有量が上記範囲を超えると、肌および毛髪にべたつきを生じるとともに、洗い落ちも悪くなる。
本発明の化粧料は、さらに多価アルコール(D)(以下、「(D)成分」ともいう。)、高分子エステル(E)(以下、「(E)成分」ともいう。)、非イオン性界面活性剤(F)(以下、「(F)成分」ともいう。)およびテオブロマグランジフロルム種子油(G)(以下、「(G)成分」ともいう。)からなる群から選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。
(4)多価アルコール(D)
本明細書において、多価アルコールとは、2個以上のヒドロキシル基を有するアルコールをいう。(D)成分としては、特に限定されないが、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリンおよびポリエチレングリコール等が挙げられる。これらは、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。これらの中でもプロピレングリコールが、肌なじみが最も良好であり、および肌および毛髪に生じるべたつきも少ないことから好ましい。
化粧料中の(D)成分の含有量は、好ましくは0.1〜25重量%であり、肌および毛髪のうるおい、ならびに肌および毛髪のべたつきの観点からより好ましくは1〜10重量%である。
本発明の化粧料に(D)成分を配合すると、化粧料の肌なじみがさらに良好になる。(D)成分の含有量が上記範囲にあると、肌なじみの効果が優れ、べたつきを生じることもない。
(5)高分子エステル(E)
本明細書においては、高分子エステルとは、分子量が1500以上のエステルをいう。
(E)成分としては、特に限定されないが、炭素数9以上の脂肪酸とアルコールおよびジオールからなる群から選ばれる1種とのエステルが挙げられ、具体的には、炭素数9〜22の脂肪酸2つ以上と高級アルコールとのエステル、たとえば、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)等が挙げられる。これらは、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルが、指通りをより良好にするため、好ましい。
化粧料中の(E)成分の含有量は、好ましくは0.05〜5重量%であり、肌および毛髪のうるおい、ならびに肌および毛髪のべたつきの観点からより好ましくは0.1〜3重量%である。
本発明の化粧料に(E)成分を配合すると、毛髪に薄い被膜が形成され、毛髪の指通りがより良好になる。(E)成分の含有量が上記範囲にあると、肌および毛髪のべたつきを抑制しながら、毛髪の指通りを向上させることができ、洗い落ちも良好である。
(6)非イオン性界面活性剤(F)
(F)成分としては、特に限定されないが、ラウリルグルコシド、ミリスチルグルコシド、セチルグルコシドおよびステアリルグルコシド等のアルキルグルコシド系化合物、セテス−2、セテス−6、セテス−20、セテス−40、ベヘネス−5およびベヘネス−30等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル系化合物、PEG−40水添ヒマシ油、PEG−10水添ヒマシ油等のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系化合物、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられ、これらは、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、ラウリルグルコシド、ミリスチルグルコシド、セチルグルコシド、ステアリルグルコシド、セテス−2、セテス−40、ベヘネス−5、ベヘネス−30、グリセリン脂肪酸エステルおよびソルビタン脂肪酸エステルが好ましく、アルキル基の炭素数が12〜20のアルキルグルコシドが、髪のまとまりをより良好にするためより好ましい。
化粧料中の(F)成分の含有量は、好ましくは0.1〜20重量%であり、肌および毛髪のべたつき、ならびに毛髪のまとまりの観点からより好ましくは0.5〜10重量%である。
本発明の化粧料に(F)成分を配合すると、毛髪のまとまりをより向上させることができ、化粧料の洗い落ちも良好にすることができる。(F)成分の含有量が上記範囲にあると、肌および毛髪のべたつきを抑制しながら、毛髪のまとまりを向上させることができる。
(7)テオブロマグランジフロルム種子油(G)
化粧料中の(G)成分の含有量は、好ましくは0.1〜5重量%である。
本発明の化粧料に(G)成分を配合すると、毛髪の自然なツヤをより向上させることができる。(G)成分の含有量が上記範囲にあると、肌および毛髪のべたつきを抑制しながら、毛髪のツヤを向上させることができる。
(8)その他の成分
本発明の化粧料は、さらに、本発明の効果を損なわない範囲で、上記成分以外に、油剤、乳化剤、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、生薬類、pH調整剤、キレート剤、防腐剤、清涼剤、ビタミン類、蛋白質、香料、抗菌剤、酸化防止剤、抗炎症剤、および色素等の添加剤を含有することができる。
油剤の例としては、不揮発性炭化水素、植物油およびロウ類が挙げられ、本明細書では、不揮発性炭化水素は沸点が260℃を超えるものとして定義するが、具体例としては、流動パラフィン、スクワレン、パラフィン、セレシン、スクワラン、ワセリンおよびマイクロクリスタリンワックスなどが挙げられる。植物油としては、アボガド油、椿油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、亜麻仁油、サフラワー油、綿実油、大豆油、落下生油、茶実油およびコメヌカ油等が挙げられる。ロウ類としては、キャンデリラロウ、カルナバロウ、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、還元ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピルおよびラノリン脂肪酸オクチルドデシルなどが挙げられる。これらは1種類単独で用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。これら油脂の好ましい配合量については、後述する。
乳化剤としてはステアリン酸トリエタノールアミン塩等の脂肪酸とアルカリとから得られる脂肪酸塩ならびに両性、アニオン性およびカチオン性界面活性剤等が挙げられる。
界面活性剤の例としては、ラウリル硫酸Na、オレフィン(C14−16)スルホン酸Na、コカミドプロピルベタイン、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、セトリモニウムブロミド、およびステアリルトリモニウムクロリドなどが挙げられる。これらは1種類単独で用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。
保湿剤の例としてはアミノ酸類等が挙げられる。
増粘剤の例としてはカルボキシビニルポリマー、カルボキシエチルセルロースおよびキサンタンガムなどのアニオン系、ノニオン系およびカチオン系の増粘剤が挙げられる。カチオン系の増粘剤としては、(ジメチルアクリルアミド/メタクリル酸エチルトリモニウムクロリド)コポリマーなどが挙げられる。アニオン系の増粘剤としては、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマーが挙げられる(VPはビニルピロリドンを示す)。これらは1種類単独で用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。これら増粘剤を含む場合は、配合量は好ましくは0.01〜5重量%である。
生薬類の例としては、植物エキスが挙げられ、たとえばダイサンチクエキス、アルニカエキス、カモミラエキス、シコンエキス、シナノキエキス、スギナエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セージエキス、トウキエキス、ノバラエキス、ビワ葉エキス、マロニエエキス、モモ葉エキス、ヨクイニンエキスおよびローズマリーエキスなどが挙げられる。これらは1種類単独で用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。
pH調整剤としてはトリエタノールアミン等が挙げられる。
キレート剤、防腐剤、清涼剤、ビタミン類、蛋白質、香料、抗菌剤、酸化防止剤、抗炎症剤および色素については、当業者に公知のものが用いられる。
本発明の化粧料は、上記成分の他に水を加えて100重量%とすることが好ましい。水としては、イオン交換水、蒸留水、精製水および天然水などが挙げられ、殺菌済みのものが好ましい。水の含有量としては、1重量%〜99重量%が好ましく、20重量%〜95重量%がより好ましい。
2.化粧料
本発明の化粧料は、毛髪および肌のいずれに用いても、毛髪および肌にべたつきを生じることなく、毛髪および肌にうるおいを与えることができる。このような効果が得られるのは、高級アルコールと揮発性炭化水素とを組み合わせて配合していることによる。両者を組み合わせて配合することにより、毛髪や肌にうるおいを与える効果が損なわれることなく、高級アルコールにより生じるべたつきを抑制することができる。一方、不揮発性炭化水素、ロウ類および植物油脂を高級アルコールと組み合わせて用いると、毛髪および肌にべたつきを生じる。そのため、本発明の化粧料は、不揮発性炭化水素を実質的に含まないことが最も好ましく、含む場合であっても、5重量%未満であることが好ましい。同様に、ロウ類も実質的に含まないことが最も好ましく、含む場合であっても、5重量%未満であることが好ましい。植物油脂も実質的に含まないことが最も好ましく、含む場合であっても、5重量%未満であることが好ましい。
3.剤型
本発明の化粧料の剤型としては、特に限定されないが、ハンドリングの良好さおよびべたつきのなさの観点から水中油型化粧料であることが好ましく、たとえばヘアジェル、ヘアローション、ヘアワックス、ヘアミルク、ヘアクリーム、洗い流さないトリートメント、ヘアミスト、ヘアスプレー、ヘアフォーム等が挙げられる。
4.製造方法
本発明の化粧料は、上述した各成分を、公知の方法で、撹拌、混合、加熱、溶解、分散等することによって製造することができ、製造方法はとくに限定されない。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例では、以下の市販品を用いた。
ドデカン:PARAFOL12-97、SASOL社製、(沸点216.2℃、炭素末12)
流動パラフィン:流動パラフィン、Witco社製
ワセリン:白ワセリン、島貿易株式会社製
ポリエチレングリコール400:P.E.G #400、三洋化成工業株式会社製
ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル:LUSPLAN SR-DM4、日本精化株式会社製(ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルおよびトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルの混合物。)
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル:クロダモル GTCC-LQ-(SG)、クローダジャパン株式会社製
セテアリルグルコシド:TEGO care CG 90、EVONIK社製
テオブロマグランジフロルム種子脂:クロピュアクパス、クローダジャパン株式会社製
(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー:アリストフレックスAVC、クラリアントジャパン株式会社製
セテス−6:ニッコールBC5.5、日光ケミカルズ株式会社製
セテス−20:エマレックス120、日本エマルジョン株式会社製
PEG−40水添ヒマシ油:エマレックスHC−40、日本エマルジョン株式会社製
PEG−10水添ヒマシ油:エマレックスHC−10、日本エマルジョン株式会社製
表中の化粧料の各成分の配合量の単位は、重量%であり、化粧料全量を100重量%とする。また、配合量は純分で表わす。
各実施例及び比較例における評価は、専門パネラー10名が、官能試験にて、以下の評価項目について以下の基準に基づいて評価し、全員の総意で決定した。
なお、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルは、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルの市販品に含まれているために、配合量を記載した。
(3)〜(5)の評価は、室温(25℃)の条件下、0.1gの化粧料を、人の前腕部(3cm×15cm)に手で塗布し、評価を行った。(6)〜(11)の評価は、室温(25℃)の条件下、2gの化粧料を、肩までのセミロングの長さの女性の毛髪全体に手で塗布し、評価を行った。
(1)紫外線からの防御効果(肌)
トランスポアサージカルテープ 1527−3(スリーエムヘルスケア(株)製)(8cm×5cm)に、化粧料0.08mlを塗布し、SPFアナライザー UV−1000(labsphere社製)を用いて、SPF値の測定を行い、下記の基準で評価した。
◎:SPF値が15以上である。
○:SPF値が4以上15未満である。
×:SPF値が4未満である。
(2)紫外線からの防御効果(髪)
後頭部の毛の根元より5mm付近から5cm×10本の毛髪試料を採取し、蓋付きプラスチックシャーレに入れた。前記シャーレ内をホウ酸バッファーでpH9.0に調整したイオン交換水で浸し蓋をした。その後、蓋(27.6cm2)の上に化粧料1gを塗布し、スガ試験機株式会社製テーブルサンTS-2型を用いて、40℃の条件下で、シャーレに蓋の上から紫外線(紫外線の照度136W/m2)を120時間当てた。その後、シャーレから毛髪試料を取り出し、カトーテック株式会社製KES-G1-SHを用いて引っ張り試験を行い、毛髪の強度低下を測定した。また、後頭部から採取した後、紫外線照射を行なわなかった毛髪についても、同様の引っ張り試験を行った。紫外線照射を行なった毛髪の強度を、紫外線照射を行なわなかった毛髪の強度と比較し、下記の基準で評価した。
◎:紫外線を照射していない毛髪に対して強度低下がほとんど起こっていない。(紫外線を照射していない毛髪の強度の0%以上10%未満の低下である。)
○:紫外線を照射していない毛髪に対してやや強度低下が起こっている。(紫外線を照射していない毛髪の強度の10%以上25%未満の低下である。)
×:紫外線を照射していない毛髪に対して強度低下が起こっている。(紫外線を照射していない毛髪の強度の25%以上の低下である。)
(3)肌のべたつき
肌に化粧料を塗布してから5分後の肌のべたつきを、触感により下記の基準で評価した。
◎◎:べたつきがなく、手触りが良い。
◎:べたつきがない。
○:べたつきが少ない。
△:べたつきがある。
×:不快を感じるほどの、べたつきがある。
(4)肌のなじみ
化粧料を肌に塗布した際の肌へのなじみの良さを、触感により下記の基準で評価した。
◎◎:非常になじみが良い。
◎:なじみが良い。
○:ややなじみが良い。
×:なじみにくい。
(5)肌のうるおい
肌に化粧料を塗布してから5分後の肌のうるおいを触感で評価した。
◎◎:非常にうるおっている。
◎:うるおっている。
○:ややうるおっている。
×:うるおっていない。
(6)髪のべたつき
毛髪に化粧料を塗布後、直ちに毛流れ(ヘアスタイル)を作った。その作った毛流れ(ヘアスタイル)に沿って、手櫛を通してのべたつきの触感を、下記基準で評価した。
◎◎:べたつきがなく、手触りが良い。
◎:べたつきがない。
○:べたつきが少ない。
△:べたつきがある。
×:不快を感じるほどの、べたつきがある。
(7)髪の柔らかさ
毛髪に化粧料を塗布後、直ちに毛流れ(ヘアスタイル)を作った。その作った毛流れ(ヘアスタイル)に沿って、手櫛を通しての柔らかさの触感を、下記基準で評価した。
◎:非常に柔らかい。
○:柔らかい。
×:柔らかくない。
(8)髪のツヤ
毛髪に化粧料を塗布後、直ちに毛流れ(ヘアスタイル)を作った。その作った毛流れ(ヘアスタイル)のツヤを、目視により下記基準で評価した。
◎◎:非常にツヤがある。
◎:ツヤがある。
○:ややツヤがある。
×:ツヤがない。
(9)髪の指通り(きしみ、ごわつきのなさ)
毛髪に化粧料を塗布後、直ちに毛流れ(ヘアスタイル)を作った。その作った毛流れ(ヘアスタイル)に沿って、手櫛を通しての指通りの触感を、下記基準で評価した。
◎◎:指通りが非常に良い。
◎:指通りが良い。
○:指通りが少し良い。
△:指通りが悪い。
×:非常に指通りが悪い。
(10)髪のまとまり
毛髪に化粧料を塗布後、直ちに毛流れ(ヘアスタイル)を作った。その作った毛流れ(ヘアスタイル)のまとまりの程度を、目視により下記基準で評価した。
◎◎:しっかりまとまっている。
◎:まとまっている。
○:ややまとまっている。
×:まとまっていない。
(11)髪のうるおい
毛髪に化粧料を塗布後、直ちに毛流れ(ヘアスタイル)を作った。その作った毛流れ(ヘアスタイル)に沿って、手櫛を通してうるおいの触感を、下記基準で評価した。
◎◎:非常にうるおっている。
◎:うるおっている。
○:ややうるおっている。
×:うるおっていない。
[実施例1]
化粧料中、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンが0.1重量%、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルが0.4重量%、ドデカンが10重量%、ミリスチルアルコールが6重量%および(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマーが0.5重量%となるように、各成分および水を混合し、均一になるまで十分攪拌して化粧料を製造した。
[実施例2〜6ならびに比較例1および2]
t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンおよびメトキシケイヒ酸エチルヘキシルの配合量を表1に示す量とした以外は、実施例1と同様にして化粧料を製造した。
[実施例7]
t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンの代わりにジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルを1重量%となる量で用い、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルを4重量%とした以外は、実施例1と同様にして化粧料を製造した。
[実施例8]
t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンを1重量%とし、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルの代わりにサリチル酸エチルヘキシルを4重量%となる量で用いた以外は、実施例1と同様にして化粧料を製造した。
Figure 0006426355
[実施例9]
化粧料中、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンが1重量%、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルが4重量%、ドデカンが0.1重量%、ミリスチルアルコールが6重量%および(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマーが0.5重量%となるように、各成分および水を混合し、均一になるまで十分攪拌して化粧料を製造した。
[実施例10〜14ならびに比較例3および4]
ドデカンの配合量を表2に示す量とした以外は、実施例9と同様にして化粧料を製造した。
[比較例5]
ドデカンの代わりに流動パラフィンを10重量%となる量で用いた以外は、実施例9と同様にして化粧料を製造した。
[比較例6]
ドデカンの代わりにワセリンを10重量%となる量で用いた以外は、実施例9と同様にして化粧料を製造した。
Figure 0006426355
[実施例15]
化粧料中、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンが1重量%、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルが4重量%、ドデカンが10重量%、ミリスチルアルコールが0.1重量%および(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマーが0.5重量%となるように、各成分および水を混合し、均一になるまで十分攪拌して化粧料を製造した。
[実施例16〜20ならびに比較例7および8]
ミリスチルアルコールの配合量を表3に示す量とした以外は、実施例15と同様にして化粧料を製造した。
[実施例21]
ミリスチルアルコールの代わりにステアリルアルコールを6重量%となる量で用いた以外は、実施例15と同様にして化粧料を製造した。
[実施例22]
ミリスチルアルコールの代わりにベヘニルアルコールを6重量%となる量で用いた以外は、実施例15と同様にして化粧料を製造した。
Figure 0006426355
[実施例23]
化粧料中、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンが1重量%、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルが4重量%、ドデカンが10重量%、ミリスチルアルコールが6重量%、プロピレングリコールが0.1重量%および(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマーが0.5重量%となるように、各成分および水を混合し、均一になるまで十分攪拌して化粧料を製造した。
[実施例24〜26]
プロピレングリコールの配合量を表4に示す量とした以外は、実施例23と同様にして化粧料を製造した。
[実施例27]
プロピレングリコールの代わりに1,3−ブチレングリコールを5重量%となる量で用いた以外は、実施例23と同様にして化粧料を製造した。
[実施例28]
プロピレングリコールの代わりにポリエチレングリコール400を5重量%となる量で用いた以外は、実施例23と同様にして化粧料を製造した。
Figure 0006426355
[実施例29]
化粧料中、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンが1重量%、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルが4重量%、ドデカンが10重量%、ミリスチルアルコールが6重量%、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルが0.05重量%、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルが0.08重量%、および(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマーが0.5重量%となるように、各成分および水を混合し、均一になるまで十分攪拌して化粧料を製造した。
[実施例30〜33]
ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルおよびトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルの配合量を表5に示す量とした以外は、実施例29と同様にして化粧料を製造した。
Figure 0006426355
[実施例34]
化粧料中、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンが1重量%、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルが4重量%、ドデカンが10重量%、ミリスチルアルコールが6重量%、セテアリルグルコシドが0.1重量%および(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマーが0.5重量%となるように、各成分および水を混合し、均一になるまで十分攪拌して化粧料を製造した。
[実施例35〜37]
セテアリルグルコシドの配合量を表6に示す量とした以外は、実施例34と同様にして化粧料を製造した。
Figure 0006426355
[実施例38]
化粧料中、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンが1重量%、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルが4重量%、ドデカンが10重量%、ミリスチルアルコールが6重量%、テオブロマグランジフロルム種子油が0.1重量%および(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマーが0.5重量%となるように、各成分および水を混合し、均一になるまで十分攪拌して化粧料を製造した。
[実施例39]
テオブロマグランジフロルム種子油の配合量を表7に示す量とした以外は、実施例38と同様にして化粧料を製造した。
Figure 0006426355
[実施例40]
化粧料中、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンが1重量%、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルが4重量%、ドデカンが10重量%、ミリスチルアルコールが6重量%、プロピレングリコールが4重量%、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルが0.4重量%、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルが0.6重量%、セテアリルグルコシドが1重量%、テオブロマグランジフロルム種子油が1重量%および(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマーが0.5重量%となるように、各成分および水を混合し、均一になるまで十分攪拌して化粧料を製造した。
Figure 0006426355
[実施例41]
化粧料中、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンが1重量%、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルが4重量%、ドデカンが10重量%、ミリスチルアルコールが6重量%、ステアリン酸が1重量%およびトリエタノールアミンが0.3重量%となるように、各成分および水を混合し、均一になるまで十分攪拌して化粧料を製造した。
[実施例42]
化粧料中、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンが1重量%、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルが4重量%、ドデカンが10重量%、ミリスチルアルコールが6重量%、セテス−6が2重量%およびセテス−20が2重量%となるように、各成分および水を混合し、均一になるまで十分攪拌して化粧料を製造した。
[実施例43]
化粧料中、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンが1重量%、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルが4重量%、ドデカンが10重量%、ミリスチルアルコールが6重量%、PEG−40水添ヒマシ油が3重量%およびPEG−10水添ヒマシ油が1重量%となるように、各成分および水を混合し、均一になるまで十分攪拌して化粧料を製造した。
Figure 0006426355
表1から、(A)成分の含有量が本願発明の範囲より少ないと、紫外線からの防御効果が得られず、肌のうるおいおよび髪の柔らかさも得られないことがわかる。(A)成分の含有量が本願発明の範囲より多いと、紫外線からの防御効果は十分であるが、肌および毛髪にべたつきを生じるとともに、毛髪の柔らかさ、指通りおよびまとまりが悪く、化粧料の肌へのなじみも悪いことがわかる。
表2から、比較例5および6を参照すると、(B)成分の揮発性炭化水素の代わりに、不揮発性炭化水素を使用すると、肌および毛髪にべたつきを生じるとともに、化粧料の肌へのなじみも悪いことがわかる。また、(B)成分の含有量が本願発明の範囲より少ないと、肌および毛髪にべたつきを生じるとともに、化粧料の肌へのなじみも悪く、毛髪のツヤおよび指通りも悪いことがわかる。(B)成分の含有量が本願発明の範囲より多いと、肌および毛髪にべたつきはないが、肌および毛髪のうるおいおよび毛髪のツヤおよびまとまりが劣ることがわかる。
表3から、(C)成分の中でも、ミリスチルアルコールは、肌および毛髪のべたつきおよびうるおい、化粧料の肌へのなじみ、毛髪の柔らかさ、ツヤおよび指通りの点で、他の(C)成分よりも優れることがわかる。(C)成分の含有量が本願発明の範囲より少ないと、肌および毛髪にうるおいを与えることができず、毛髪の柔らかさおよび指通りも悪いことがわかる。(C)成分の含有量が本願発明の範囲より多いと、肌および毛髪にべたつきを生じるとともに、肌なじみが悪いことがわかる。
表4から、(D)成分を配合すると、肌および毛髪にべたつきを生じることなく、肌および毛髪にうるおいを与えることができ、化粧料の肌なじみも向上させることがわかる。
表5から、(E)成分を配合すると、毛髪の指通りが良好になることがわかる。(E)成分を配合するために用いた市販品LUSPLAN SR-DM4には、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルが配合されているが、実施例29と実施例33を比較すると、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルは、毛髪の指通りを向上させる効果はないことがわかる。
表6から、(F)成分を配合すると、毛髪のまとまりが向上することがわかる。
表7から、(G)成分を配合すると、毛髪のツヤが向上することがわかる。
表8から、(A)〜(G)成分を、本発明に規定する量で配合した化粧料は、紫外線防御効果に優れ、肌の状態および毛髪の状態を向上させる効果に優れることがわかる。

Claims (9)

  1. 紫外線吸収剤(A)を0.5〜20重量%、揮発性炭化水素(B)を0.1〜40重量%、高級アルコール(C)を0.1〜20重量%、および高分子エステル(E)を0.05〜5重量%含有し、
    前記高級アルコール(C)が、炭素数が14の直鎖アルキルアルコールであり、
    前記高分子エステル(E)が、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルである
    ことを特徴とする毛髪および肌用化粧料。
  2. さらに多価アルコール(D)を0.1〜25重量%含有することを特徴とする請求項1に記載の毛髪および肌用化粧料。
  3. さらに非イオン性界面活性剤(F)を0.1〜20重量%含有することを特徴とする請求項1または2に記載の毛髪および肌用化粧料。
  4. さらにテオブロマグランジフロルム種子油(G)を0.1〜5重量%含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛髪および肌用化粧料。
  5. 前記紫外線吸収剤(A)が、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルおよびサリチル酸エチルヘキシルからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の毛髪および肌用化粧料。
  6. 前記揮発性炭化水素(B)が、ドデカン、イソデカン、イソドデカン、イソヘキサデカンおよび水添ポリイソブテンからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の毛髪および肌用化粧料。
  7. 前記多価アルコール(D)が、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリンおよびポリエチレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項2に記載の毛髪および肌用化粧料。
  8. 前記非イオン性界面活性剤(F)が、アルキルグルコシド系化合物、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル系化合物、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油系化合物、グリセリン脂肪酸エステルおよびソルビタン脂肪酸エステルからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項3に記載の毛髪および肌用化粧料。
  9. さらに水を含み、水中油型化粧料であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の毛髪および肌用化粧料。
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