1.画像形成装置の全体構成
図1に示すように、画像形成装置1は、横置きタイプのダイレクトタンデム型カラーレーザプリンタである。
画像形成装置1は、開口21を有する本体ケーシング2と、プロセスユニット3と、スキャナユニット4と、ベルトユニット5と、定着ユニット6とを備えている。
本体ケーシング2は、略ボックス形状に形成されている。本体ケーシング2は、フロントカバー22と、給紙トレイ7と、排紙トレイ8とを有している。
開口21は、本体ケーシング2の前端部に配置されている。開口21は、プロセスユニット3の通過を許容するように、本体ケーシング2の内外を前後方向に連通している。
フロントカバー22は、本体ケーシング2の前端部に配置されている。フロントカバー22は、略平板形状を有している。フロントカバー22は、上下方向に延び、その下端部を支点として本体ケーシング2の前壁に揺動可能に支持されている。フロントカバー22は、開口21を開放または閉鎖するように構成されている。
給紙トレイ7は、本体ケーシング2の底部に配置されている。給紙トレイ7は、用紙Pを収容するように構成されている。
排紙トレイ8は、本体ケーシング2の上壁に配置されている。排紙トレイ8は、用紙Pが載置されるように、本体ケーシング2の上面から下方へ凹んでいる。
プロセスユニット3は、本体ケーシング2の中央に配置されている。プロセスユニット3は、開口21を介して、本体ケーシング2内に位置する内方位置と、本体ケーシング2外に位置する外方位置とに、前後方向に沿ってスライド移動可能である。また、プロセスユニット3は、内方位置において、ベルトユニット5から相対的に離れる図12Bに示す第1内方位置と、第1内方位置から下方に移動し、ベルトユニット5と相対的に近づく図1および図14Dに示す第2内方位置との間を移動可能である。プロセスユニット3は、図1に示すように、ドラムユニット9と、複数(4つ)の現像カートリッジ10とを備えている。
ドラムユニット9は、複数(4つ)の感光ドラム11と、複数(4つ)のスコロトロン型帯電器12とを備えている。
感光ドラム11は、プロセスユニット3の下端部に回転可能に支持されている。4つの感光ドラム11は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに対応している。4つの感光ドラム11は、前方から後方に向かって、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に互いに間隔を隔てて並列配置されている。感光ドラム11は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。
スコロトロン型帯電器12は、対応する感光ドラム11の後上方に間隔を隔てて配置されている。
4つの現像カートリッジ10は、内部に収容されるトナーの色を除いて、同じ構成である。現像カートリッジ10は、対応する感光ドラム11の上方に配置されている。現像カートリッジ10は、現像ローラ13と、供給ローラ14とを備えている。
現像ローラ13は、現像カートリッジ10の下端部において、後方へ露出するように回転可能に支持されている。現像ローラ13は、感光ドラム11の前上端部に接触している。
供給ローラ14は、現像ローラ13の前上方に配置されている。供給ローラ14は、現像ローラ13の前上端部に接触している。
スキャナユニット4は、本体ケーシング2の上端部に配置されている。スキャナユニット4は、図1に実線で示すように、感光ドラム11に向かって、画像データに基づいてレーザービームを出射し、感光ドラム11を露光する。
ベルトユニット5は、プロセスユニット3の下方に配置されている。ベルトユニット5は、駆動ローラ15、従動ローラ16と、ベルト17と、複数(4つ)の転写ローラ18とを備えている。
駆動ローラ15は、ベルトユニット5の後端部に配置されている。
従動ローラ16は、駆動ローラ15の前方に間隔を隔てて対向配置されるように、ベルトユニット5の前端部に配置されている。
ベルト17は、ドラムユニット9が内方位置における第2内方位置に位置するときに、その上方部分がすべての感光ドラム11と接触するように、駆動ローラ15および従動ローラ16の周りに巻回されている。ベルト17は、駆動ローラ15の駆動、および、従動ローラ16の従動により、その上方部分が前方から後方へ向かって移動するように、周回移動される。
転写ローラ18は、対応する感光ドラム11の下方において、ベルト17の上方部分を挟んで配置されている。
定着ユニット6は、ベルトユニット5の後方に配置されている。定着ユニット6は、加熱ローラ19と、加熱ローラ19に接触する加圧ローラ20とを備えている。
そして、画像形成装置1が画像形成動作を開始すると、スコロトロン型帯電器12は、感光ドラム11の表面を一様に帯電する。その後、スキャナユニット4は、感光ドラム11の表面を露光する。これにより、画像データに基づく静電潜像が、感光ドラム11の表面に形成される。
また、供給ローラ14は、現像カートリッジ10内のトナーを現像ローラ13に供給する。このとき、トナーは、現像ローラ13と供給ローラ14との間で正極性に摩擦帯電され、現像ローラ13上に担持される。
そして、現像ローラ13は、担持されたトナーを、感光ドラム11の表面上の静電潜像に供給する。これにより、トナー像が、感光ドラム11の表面上に担持される。
用紙Pは、各種ローラの回転により、給紙トレイ7から前上方へ搬送された後、後上方へUターンされて、所定のタイミングで1枚ずつ、イエローの感光ドラム11とベルト17との間に給紙される。その後、用紙Pは、ベルト17によって前方から後方へ向かって搬送される。感光ドラム11上のトナー像は、用紙Pが感光ドラム11と転写ローラ18との間を通過するときに、用紙Pに転写される。
その後、用紙Pは、加熱ローラ19と加圧ローラ20との間を通過するときに加熱および加圧される。このとき、用紙P上のトナー像は、用紙Pに熱定着される。その後、用紙Pは、排紙トレイ8に排紙される。
2.ドラムユニットの詳細
ドラムユニット9は、図2および図7に示すように、平面視略矩形の枠形状を有している。ドラムユニット9は、複数(4つ)の穴40および複数(4つ)の穴41を有する第1位置決め板28および第2位置決め板29と、上記した4つの感光ドラム11と、複数(4つ)のクリーニングユニット30と、搬送ユニット31と、前板32と、後板33と、第1側板34と、複数(4つ)の穴142を有する第2側板35と、ユニット基準軸36とを備えている。
(1)第1位置決め板および第2位置決め板
第1位置決め板28は、図7に示すように、ドラムユニット9の右端部に配置されている。第1位置決め板28は、図4Bに示すように、前後方向に長い側面視略矩形の平板形状を有している。第1位置決め板28は、ユニット基準軸36が挿通される穴44を有する傾斜部42と、切欠48を有する屈折部43とを備えている。
4つの穴40は、前後方向に互いに等間隔を隔てて配置されている。穴40は、感光ドラム11に対応して配置されている。穴40は、側面視略円形状を有している。
4つの穴41は、前後方向に互いに等間隔を隔てて配置されている。穴41は、対応する穴40の後方に配置されている。穴41は、側面視略矩形状を有している。
傾斜部42は、第1位置決め板28の前端部から、前上方に向かって延びる側面視略矩形の略平板形状を有している。傾斜部42は、穴46を有する膨出部45を備えている。
穴44は、傾斜部42の前上端部に配置されている。穴44は、側面視略円形状を有している。
膨出部45は、傾斜部42の前上方と後下方とを結ぶ方向における略中央から、前下方に向かって膨出する側面視略三角形の略平板形状を有している。
穴46は、膨出部45と傾斜部42との連続部分に配置されている。穴46は、側面視略円形状を有している。
屈折部43は、第1位置決め板28の後端部から、上方に向かって延びる側面視略矩形の平板形状を有している。
切欠48は、屈折部43の後端部に配置されている。切欠48は、屈折部43の後端縁から前方へ向かって切り欠かれている。切欠48は、後端部が開放された側面視略V字形状を有している。
第2位置決め板29は、図7および図8に示すように、第1位置決め板28から左方に間隔を隔てて、ドラムユニット9の左端部に配置されている。第2位置決め板29は、第1位置決め板28と略同一形状を有している。第2位置決め板29は、第1位置決め板28が傾斜部42において膨出部45を備えているのに対し、膨出部45において屈折部43を備えていない。なお、第2位置決め板29について、上記の構成以外は、第1位置決め板28と同一であるため、その他の説明を省略する。
(2)感光ドラム
感光ドラム11は、図7に示すように、ドラム本体50と、第1フランジ51と、第2フランジ52と、ドラムカップリング53とを備えている。
ドラム本体50は、第1位置決め板28と第2位置決め板29との間に配置されている。ドラム本体50は、左右に延びる略円筒形状の金属管であり、外周面において感光層を有している。
第1フランジ51は、ドラム本体50の右端部に相対回転不能に嵌まっている。第1フランジ51は、大径部51Aと、小径部51Bとを備えている。
大径部51Aは、第1フランジ51の左端部に配置されている。大径部51Aは、右端部が閉鎖された略円筒形状を有している。大径部51Aの外径は、ドラム本体50の内径と略同じである。大径部51Aは、ドラム本体50の右端部において、ドラム本体50内に挿入されている。
小径部51Bは、大径部51Aの右壁から右方へ突出している。小径部51Bは、大径部51Aと中心軸線を共有する略円筒形状を有している。小径部51Bの外径は、大径部51Aの外径よりも小さい。小径部51Bは、第1位置決め板28の対応する穴40に嵌まっている。
これにより、第1位置決め板28は、第1フランジ51を支持することで、感光ドラム11を位置決めしている。
第2フランジ52は、ドラム本体50の左端部に相対回転不能に嵌まっている。第2フランジ52は、大径部52Aと、ギア部52Cと、小径部52Bとを備えている。
大径部52Aは、第2フランジ52の右端部に配置されている。大径部52Aは、略円筒形状を有している。大径部52Aの外径は、ドラム本体50の内径と略同じである。大径部52Aは、ドラム本体50の左端部において、ドラム本体50内に挿入されている。
ギア部52Cは、大径部52Aの左方に隣接配置されている。ギア部52Cは、大径部52Aと中心軸線を共有し、左右方向に厚みを有する略円板形状を有している。ギア部52Cは、周面すべてにわたってギア歯を有している。
小径部52Bは、ギア部52Cから左方へ突出している。小径部52Bは、大径部52Aおよびギア部52Cと中心軸線を共有する略円筒形状を有している。小径部52Bの外径は、大径部52Aおよびギア部52Cの外径よりも小さい。小径部52Bは、第2位置決め板29の対応する穴40に嵌まっている。
これにより、第2位置決め板29は、第2フランジ52を支持することで、感光ドラム11を位置決めしている。
ドラムカップリング53は、感光ドラム11の左端部に配置されている。ドラムカップリング53は、円板部53Aと、軸部53Bとを備えている。
円板部53Aは、第2位置決め板29の左方に配置されている。円板部53Aは、左右方向に厚みを有する略円板形状を有している。円板部53Aの直径は、第2フランジ52の大径部52Aよりも小径であり、小径部52Bよりも大径である。円板部53Aは、後述する本体ケーシング2の本体カップリング155と相対回転不能に係合するように構成されている。
軸部53Bは、円板部53Aから右方へ突出している。軸部53Bは、円板部53Aと中心軸線を共有する略円筒形状を有している。軸部53Bの外径は、小径部52Bの内径と略同じである。軸部53Bは、第2フランジ52の小径部52Bに、相対回転不能に嵌まっている。
(3)クリーニングユニット
クリーニングユニット30は、図7および図8に示すように、対応する感光ドラム11の後方に配置されている。クリーニングユニット30は、感光ドラム11のドラム本体50の表面に付着、残留したトナーを除去するように構成されている。クリーニングユニット30は、フレーム60と、クリーニング部材61と、クリーニング搬送部材62と、除電部材63とを備えている。
フレーム60は、本体部66と、第1壁部67と、第2壁部68とを備えている。
本体部66は、フレーム60の後端部に配置されている。本体部66は、左右方向に延び、左右方向両端部が閉鎖された略角筒形状を有している。本体部66は、ブレード支持部70と、廃トナー搬送部71と、ギア収容部72と、除電部材収容部73とを有している。
ブレード支持部70は、図8に示すように、本体部66の上端部に配置されている。ブレード支持部70は、左右方向に延びる略板形状を有している。
廃トナー搬送部71は、ブレード支持部70の下方に配置されている。廃トナー搬送部71は、左右方向に延び、左端部が閉鎖され、右端部と前端部とが開放された略半円筒形状を有している。廃トナー搬送部71の上端部は、ブレード支持部70の下端部に連続している。
ギア収容部72は、図7に示すように、廃トナー搬送部71の左方に配置されている。ギア収容部72は、左右方向に延び、左右両端部が閉鎖され、前端部が開放された略半円筒形状を有している。
除電部材収容部73は、図8に示すように、廃トナー搬送部71の下方に配置されている。除電部材収容部73は、左右方向に延び、前端部が開放された略角筒形状を有している。除電部材収容部73の上端部は、廃トナー搬送部71の下端部に連続している。
第1壁部67は、図7に示すように、フレーム60の右端部に配置されている。第1壁部67は、本体部66の右端部から前方へ延びる略平板形状を有している。第1壁部67は、第1位置決め板28の内面に接触している。
第2壁部68は、図7および図8に示すように、フレーム60の左端部に配置されている。第2壁部68は、本体部66の左端部から前方へ延びる略平板形状を有している。第2壁部68は、第2位置決め板29の内面に接触している。
クリーニング部材61は、図8に示すように、支持部材75と、ブレード76とを備えている。
支持部材75は、金属からなり、左右方向に延びる略平板形状を有している。支持部材75は、フレーム60のブレード支持部70に固定されている。
ブレード76は、ゴムなどの弾性部材からなり、左右方向に延びる略平板形状を有している。ブレード76の上端部は、支持部材75に固定されている。ブレード76の下端部は、廃トナー搬送部71の上方半分を被覆するように、廃トナー搬送部71の前方に向かい合っている。また、ブレード76の下端部は、後方に湾曲した状態で、感光ドラム11のドラム本体50の後端部に接触している。
クリーニング搬送部材62は、図7および図8に示すように、廃トナー搬送部71内に配置されている。クリーニング搬送部材62は、左右方向に延びる右ねじ状のオーガスクリューである。クリーニング搬送部材62の左端部は、ギア収容部72と廃トナー搬送部71との間の壁に相対回転可能に支持されている。また、クリーニング搬送部材62の左端部は、ギア収容部72と廃トナー搬送部71との間を貫通して、ギア収容部72内に配置されている。クリーニング搬送部材62は、図7に示すように、ギア78を備えている。
ギア78は、ギア収容部72内において、クリーニング搬送部材62の左端部に相対回転不能に支持されている。ギア78は、左右方向に延びる略円筒形状を有し、その周面すべてにわたってギア歯を有している。ギア78は、感光ドラム11の第2フランジ52の後方に配置されている。ギア78は、感光ドラム11の第2フランジ52のギア部52Cに噛み合っている。
除電部材63は、図8に示すように、除電部材収容部73内に固定されている。除電部材63は、左右方向に延びる半円柱形状を有している。除電部材63の前面は、上下方向中央が前方へ膨出するように、側面視略円弧形状を有している。除電部材63は、用紙Pにトナー像を転写した後の感光ドラム11のドラム本体50の表面のトナーを、対応するクリーニング部材61によって除去する前に露光し、対応する感光ドラム11のドラム本体50の表面の電荷を低減する。
(4)搬送ユニット
搬送ユニット31は、図2および図6に示すように、ドラムユニット9の右下端部に配置されている。搬送ユニット31は、クリーニングユニット30によって感光ドラム11の表面上から除去されたトナーを、後述する廃トナー収容ユニット150へ搬送するように構成されている。搬送ユニット31は、図4Aおよび図9に示すように、フレームの一例としての搬送管80と、第1搬送部材81と、第2搬送部材82と、第1ギア84と、第2ギア85と、ギアカバー86と、シャッタユニット88とを備えている。
搬送管80は、前後方向、すなわち、ドラムユニット9の移動方向に延びている。搬送管80は、第1搬送部91と、第2搬送部92と、第1搬送部材81が挿通される穴111および第2搬送部材82が挿通される穴112を有する閉鎖部93とを備えている。
第1搬送部91は、第1搬送管95と、複数(4つ)の接続部96とを備えている。
第1搬送管95は、前後方向に延び、後端部が閉鎖された略円筒形状を有している。第1搬送管95は、図10Bに示すように、第1位置決め板28の下端部の左方に隣接配置されている。
4つの接続部96は、図4Aおよび図4Cに示すように、第1搬送管95の上方において、前後方向に互いに間隔を隔てて配置されている。接続部96は、挿入部97と、連通部98と、固定穴101を有する固定部99とを備えている。
挿入部97は、接続部96の前上端部に配置されている。挿入部97は、左右方向に延び、左端部が開放され、右端部が閉鎖された略円筒形状を有している。挿入部97は、図7に示すように、クリーニングユニット30のフレーム60の右端部に、図示しないシール部材を介して接続されている。クリーニングユニット30のクリーニング搬送部材62の右端部は、挿入部97内に挿入されている。
連通部98は、図4Cおよび図9に示すように、除電部材63の後方において、挿入部97の後下方に配置されている。連通部98は、上下方向に延びる略角筒形状を有している。連通部98の後上端部は、上方に向かうにつれて、前方に向かって傾斜している。連通部98の前上端部は、挿入部97の後下端部に連通している。連通部98の下端部は、第1搬送管95の上端部に連通している。
固定部99は、図4Aおよび図4Cに示すように、接続部96の後上端部に配置されている。固定部99は、連通部98の右端部から上方へ延びる側面視略矩形の平板形状を有している。
固定穴101は、固定部99の中央に配置されている。固定穴101は、固定部99を左右方向に貫通している。固定穴101は、側面視略円形状を有している。
そして、固定部99は、図示しないが、クリーニングユニット30のフレーム60の右端部と、第1位置決め板28との間に挟まれ、ねじ部材が固定穴101に挿入されるように螺合されることにより、クリーニングユニット30のフレーム60と、第1位置決め板28とに対して固定されている。
第2搬送部92は、図9および図10Aに示すように、連結管103と、第2搬送管104と、開口の一例としての排出口107を有する第3搬送管105と係合部106とを備えている。
連結管103は、第2搬送部92の左上端部に配置されている。連結管103は、前後方向に延び、第1搬送管95と中心軸線を共有する略円筒形状を有している。連結管103は、第1搬送管95の前端部に嵌まっている。
第2搬送管104は、図4Cおよび図10Aに示すように、連結管103の前端部の右下方に配置されている。第2搬送管104は、左上方と右下方とを結ぶ方向に向かって延び、前方が開放された略角筒形状を有している。つまり、第2搬送管104は、第1搬送管95の延びる方向と交差する方向に延びている。第2搬送管104の左上端部は、連結管103の前端部における右下端部に連通している。つまり、第2搬送管104は、連結管103を介して、第1搬送管95の前端部と連結されている。
第3搬送管105は、図5Aおよび図9に示すように、第2搬送管104の右下端部から後方に延び、後端部が閉鎖された略円筒形状を有している。第3搬送管105は、第1搬送管95が延びる方向と同じ方向に沿って延びている。第3搬送管105は、第2搬送管104によって、第1搬送管95とその内外が連通されるように接続されている。言い換えると、第2搬送管104は、第1搬送管95と、第3搬送管105とを連結している。第3搬送管105は、図10Bに示すように、第1位置決め板28の下方に配置されている。第3搬送管105の後端部は、図9に示すように、最前端の感光ドラム11の中心軸線よりも前方、かつ、最前端の接続部96よりも前方に位置している。
排出口107は、第3搬送管105の後端部に配置されている。排出口107は、第3搬送管105の下方周壁を上下方向に貫通している。排出口107は、底面視略矩形状を有している。排出口107は、最前端の感光ドラム11の中心軸線よりも前方に位置している。排出口107は、図10Bに示すように、上下方向において、第1位置決め板28と重なっている。
係合部106は、図4Aおよび図10Aに示すように、連結管103の上部から上方に向かって突出する側面視略矩形の略平板形状を有している。係合部106は、第1位置決め板28の膨出部45の左方に配置されている。係合部106は、ボス108を備えている。
ボス108は、係合部106の右面から右方に向かって突出する略円筒形状を有している。ボス108は、第1位置決め板28の穴46に嵌まっている。
閉鎖部93は、図4Cおよび図9に示すように、搬送管80の前端部に配置されている。閉鎖部93は、左上方と右下方とを結ぶ方向に延びる正面視略矩形の略平板形状を有している。閉鎖部93は、挿入部113と、第1ギア84を支持する支持部115と、第2ギア85を支持する支持部116とを備えている。
穴111は、閉鎖部93の左上方部分における略中央に配置されている。穴111は、正面視円形状を有している。穴111は、第1搬送部材81と中心軸線を共有している。
穴112は、閉鎖部93の右下方部分における略中央に配置されている。穴112は、正面視略円形状を有している。穴112は、第2搬送部材82と中心軸線を共有している。
挿入部113は、図9に示すように、閉鎖部93の後面から後方に向かって延びている。挿入部113は、図10Aに示すように、断面視略楕円筒形状を有している。挿入部113は、第2搬送部92の前端部に嵌まっている。
支持部115は、図9に示すように、穴111の周縁からわずかに間隔を隔てた閉鎖部93の前面から、前方に向かって延びる略円筒形状を有している。支持部115は、穴111と中心軸線を共有している。
支持部116は、穴112の周縁からわずかに間隔を隔てた閉鎖部93の前面から、前方に向かって延びる略円筒形状を有している。支持部116は、穴112と中心軸線を共有している。
第1搬送部材81は、第1搬送部91の第1搬送管95内に配置されている。第1搬送部材81は、前後方向に延びる第1軸線A1について回転可能な右ねじ状のオーガスクリューである。第1搬送部材81の後端部は、第1搬送管95の後壁に回転可能に支持されている。第1搬送部材81の前端部は、閉鎖部93の穴111を通過し、閉鎖部93の支持部115の前端部よりも前方まで延びている。
第2搬送部材82は、第2搬送部92の第3搬送管105内に配置されている。第2搬送部材82は、前後方向に延びる第2軸線A2について回転可能な右ねじ状のオーガスクリューである。第2搬送部材82は、第1搬送部材81の右下方に配置されている。言い換えると、第1搬送部材81の第1軸線A1は、第2搬送部材82の第2軸線A2よりも上方にある。また、第2搬送部材82は、第1搬送部材81と平行である。第2搬送部材82の前後方向寸法は、第1搬送部材81の前後方向寸法よりも短い。第2搬送部材82の後端部は、第3搬送管105の後壁に回転可能に支持されている。第2搬送部材82の前端部は、閉鎖部93の穴112を通過し、閉鎖部93の支持部116の前端部よりも前方まで延びている。
第1ギア84は、閉鎖部93の前方において、第1搬送部材81の前端部に相対回転不能に支持されている。第1ギア84は、前後方向に延びる略円筒形状を有し、その周面すべてにわたってギア歯を有している。つまり、第1ギア84は、第1搬送部材81に固定され、第1搬送部材81とともに回転可能である。また、第1ギア84は、第1ボス121を備えている。
第1ボス121は、第1ギア84の後面から後方に向かって突出し、第1ギア84と中心軸線を共有する略円筒形状を有している。第1ボス121は、閉鎖部93の支持部115に回転可能に嵌まっている。
第2ギア85は、閉鎖部93の前方において、第2搬送部材82の前端部に相対回転不能に支持されている。第2ギア85は、前後方向に延びる略円筒形状を有し、その周面すべてにわたってギア歯を有している。つまり、第2ギア85は、第2搬送部材82に固定され、第2搬送部材82とともに回転可能である。第2ギア85は、第1ギア84の右下端部と噛合している。また、第2ギア85は、第2ボス122を備えている。
第2ボス122は、第2ギア85の後面から後方に向かって突出し、第2ギア85と中心軸線を共有する略円筒形状を有している。第2ボス122は、閉鎖部93の支持部116に回転可能に嵌まっている。
ギアカバー86は、図4Cおよび図9に示すように、搬送ユニット31の前端部に配置されている。ギアカバー86は、後方および左下方が開放された略ボックス形状を有している。ギアカバー86は、第1ギア84の左下端部および第2ギア85の左下端部が露出するように、第1ギア84および第2ギア85を前方から被覆している。また、ギアカバー86は、第1搬送部材81を支持する支持部124と、第2搬送部材82を支持する支持部125とを備えている。
支持部124は、ギアカバー86の前壁の後面から、後方に向かって突出する略円筒形状を有している。支持部124は、第1搬送部材81と中心軸線を共有している。支持部124は、第1搬送部材81の前端部を相対回転可能に受け入れている。
支持部125は、支持部124の右下方において、ギアカバー86の後面から、後方に向かって突出する略円筒形状を有している。支持部125は、第2搬送部材82と中心軸線を共有している。支持部125は、第2搬送部材82の前端部を相対回転可能に受け入れている。
シャッタユニット88は、図2に示すように、第2搬送部92の第3搬送管105に組み付けられている。シャッタユニット88は、シャッタ130と、付勢部材131とを備えている。
シャッタ130は、第3搬送管105の排出口107を閉鎖する図5Aに示す閉鎖位置と、第3搬送管105の排出口107を開放する図5Bに示す開放位置とに回動可能に構成されている。なお、以下のシャッタ130の説明においては、シャッタ130が、図5Aに示す閉鎖位置にある状態を基準として説明する。
シャッタ130は、図4Aおよび図5Aに示すように、連通口134を有するシャッタ本体133と、突起部135とを備えている。
シャッタ本体133は、前後方向に延びる略円筒形状を有している。シャッタ本体133は、その内部に第3搬送管105を受け入れている。
連通口134は、シャッタ本体133の右方周壁を左右方向に貫通している。連通口134は、側面視略矩形状を有している。連通口134は、前後方向において、第3搬送管105の排出口107と略同じ位置に位置している。
突起部135は、シャッタ130の前端部に配置されている。突起部135は、シャッタ本体133と一体に成形されている。突起部135は、シャッタ本体133の径方向外方に突出しており、L字形状を有している。突起部135は、第1板136と、第2部の一例としての第2板137と、第1部の一例としての第3板138とを備えている。
第1板136は、シャッタ本体133の右前端部から、前方に向かって延びる略平板形状を有している。第1板136は、第3搬送管105の周面に沿って湾曲している。第1板136の曲率半径は、シャッタ本体133の半径と略同じである。
第2板137は、シャッタ本体133の右前端部から、右方に向かって延びている。突起部135は、正面視略矩形の略平板形状を有している。
第3板138は、第1板136の上端部と、第2板137の上端部とを連結する平面視略矩形の略平板形状を有している。つまり、第3板138は、第2板137の上端部から、前方に向かって延びている。また、言い換えると、第2板137は、第3板138の後端部から、下方に向かって延びている。第3板138の上面は、第2面の一例としての被押圧面138Aとして構成されている。被押圧面138Aは、平面である。
なお、突起部135において、第2板137と、第3板138との連続部分は、湾曲部139として構成されている。
湾曲部139は、第2板137から第3板138に向かうにつれて湾曲している。湾曲部139は、後方を向いている。湾曲部139の周面は、第4面の一例としての湾曲面139Aとして構成されている。
そして、突起部135は、シャッタ130が図5Bに示す開放位置に位置するときに、シャッタ本体133から下方に向かって延びる第1位置に位置し、シャッタ130が図5Aに示す閉鎖位置に位置するときに、シャッタ本体133から右方に向かって延びる第2位置に位置する。
付勢部材131は、図4Aおよび図9に示すように、前後方向に沿って線材が螺旋状に巻回されるコイル形状を有するコイルばねである。付勢部材131は、その内部に第3搬送管105の前端部を受け入れている。付勢部材131は、前後方向において、シャッタ130の突起部135と重なっている。付勢部材131は、図示しないが、その線材の一端部が第3搬送管105に固定され、その他端部が突起部135に固定されており、常には、突起部135を第2位置に位置させ、シャッタ130が閉鎖位置に位置するように、正面視反時計回り方向に付勢している。
(5)前板、後板、第1側板、第2側板およびユニット基準軸
前板32は、図2および図6に示すように、ドラムユニット9の前端部に配置されている。前板32は、左右方向に長い正面視略矩形の平板形状を有している。前板32は、第1位置決め板28の前端部と、第2位置決め板29の前端部との間に架設されている。前板32は、前把持部32Aを備えている。
前把持部32Aは、前板32の左右方向中央に配置されている。前把持部32Aは、前板32の前面から前方へ突出し、左右方向に延びる略平板形状を有している。
後板33は、ドラムユニット9の後端部に配置されている。後板33は、左右方向に長い正面視略矩形の平板形状を有している。後板33は、第1位置決め板28の後端部と、第2位置決め板29の後端部との間に架設されている。後板33は、後把持部33Aを備えている。
後把持部33Aは、後板33の上端部に配置されている。後把持部33Aは、後板33の上面から上方へ突出し、左右方向に延びている。後把持部33Aは、背面視略矩形の枠形状を有している。
第1側板34は、図2および図7に示すように、第1位置決め板28の右方に配置されている。第1側板34は、第1位置決め板28よりも上下方向に幅広な側面視略矩形の平板形状を有している。
第2側板35は、図3および図6に示すように、第2位置決め板29の左方に配置されている。第2側板35は、第2位置決め板29よりも上下方向に幅広な側面視略矩形の平板形状を有している。第2側板35は、複数(4つ)の被位置決め部143を備えている。
4つの穴142は、図3および図7に示すように、前後方向に互いに間隔を隔てて配置されている。穴142は、感光ドラム11に対応して配置されている。穴142は、側面視略円形状を有している。穴142は、対応する感光ドラム11のドラムカップリング53を受け入れている。
4つの被位置決め部143は、図3および図6に示すように、前後方向に互いに間隔を隔てて配置されている。被位置決め部143は、被位置決め部143の前下方に位置している。被位置決め部143は、第2側板35の左面から右方に向かって突出している。被位置決め部143は、左方に向かうにつれて、細くなる角錐台形状を有している。
ユニット基準軸36は、図2および図3に示すように、ドラムユニット9の前端部に配置されている。ユニット基準軸36は、金属からなり、左右方向に延びる略円柱形状を有している。ユニット基準軸36は、図6および図12Bに示すように、第1位置決め板28および第2位置決め板29の穴44に挿通されている。ユニット基準軸36は、その右端部が第1側板34よりも右方に突出し、その左端部が第2側板35よりも左方に位置している。
3.本体ケーシングの構成
本体ケーシング2は、図1および図12Bに示すように、廃トナー収容ユニット150と、本体基準板153と、本体基準軸154と、本体カップリング155(図7参照)と、位置決め部157と(図6参照)と、当接部171(図6参照)とを備えている。
廃トナー収容ユニット150は、図1に示すように、ベルトユニット5の下方に配置されている。廃トナー収容ユニット150は、略ボックス形状を有している。廃トナー収容ユニット150は、クリーニングユニット30で除去されたトナーを貯留するように構成されている。廃トナー収容ユニット150は、図9および図10Bに示すように、導入管160を備えている。
導入管160は、廃トナー収容ユニット150の前端部の右端部に配置されている。導入管160は、第1部分161と、第2部分162とを備えている。
第1部分161は、図10Aおよび図10Bに示すように、左右方向に延びる角筒形状を有している。第1部分161の左端部は、図示しないが、廃トナー収容ユニット150の内部空間に連通している。
第2部分162は、図9および図10Bに示すように、ベルトユニット5の前端部の右方に配置されている。第2部分162は、上下方向に延びる角筒形状を有している。第2部分162の下端部は、第2部分162と連通している。
本体基準板153は、図12Bに示すように、本体ケーシング2の前端部内に配置されている。なお、本体基準板153は、左右方向に間隔を隔てて、2つ配置されている。本体基準板153は、載置部153Aと、立設部153Bとを備えている。
載置部153Aは、本体基準板153の下端部に配置されている。載置部153Aは、前後方向に延びる略角柱形状を有している。
立設部153Bは、載置部153Aの後端部から上方に向かって延びる略角柱形状を有している。
本体基準軸154は、図1および図12Bに示すように、本体ケーシング2の後端部内に配置されている。本体基準軸154は、金属からなり、左右方向に延びる略円柱形状を有している。
4つの本体カップリング155は、図7に示すように、本体ケーシング2の左端部において、前後方向に互いに間隔を隔てて並列配置されている。本体カップリング155は、対応する感光ドラム11の左方に配置されており、プロセスユニット3が本体ケーシング2に装着された状態において、その右端部が感光ドラム11のドラムカップリング53に嵌まるように構成されている。本体カップリング155は、公知の連動機構により、フロントカバー22の開閉動作に連動して、左右方向に沿って移動するように構成されている。また、本体カップリング155は、本体ケーシング2に備えられる図示しないモータなどの駆動源からの駆動力が伝達されることにより、回転するように構成されている。
位置決め部157は、図6に示すように、本体ケーシング2内において、左下方に配置されている。位置決め部157は、前後方向に延びる略角柱形状を有している。
当接部171は、図6および図12Bに示すように、本体ケーシング2内において、本体基準板153の下方であって、廃トナー収容ユニット150の導入管160の前方に配置されている。当接部171は、図11Aおよび図11Bに示すように、穴185を有する傾斜板174と、押圧板175と、連結板176と、穴187を有する突出部177と、補強部178とを備えている。
傾斜板174は、側面視略三角形状の略平板形状を有している。傾斜板174は、その前面が後方に向かうにつれて、下方に傾斜している。この傾斜板174における前面が、第3面の一例としての傾斜面174Aとして構成されている。傾斜面174Aは、前方を向いている。傾斜面174Aの上下方向寸法は、ドラムユニット9の第1内方位置と、第2内方位置との間における上下方向における移動量よりも大きい。また、傾斜板174における傾斜面174Aの左端縁は、面取りされている。この傾斜板174における面取り部が、第5面の一例としての第1摺擦面174Bとして構成されている。つまり、第1摺擦面174Bは、傾斜面174Aと連続している。また、第1摺擦面174Bは、後方に向かうにつれて、下方に傾斜している。
穴185は、傾斜板174の前上端部に配置されている。穴185は、側面視略円形状を有している。
押圧板175は、当接部171の下端部に配置されている。押圧板175は、傾斜板174の下端部から下方に向かって突出する正面視略矩形の平板形状を有している。押圧板175の右面は、傾斜板174の右面と面一である。押圧板175の左面は、傾斜板174の左面よりも右方に位置しており、第1面の一例としての押圧面175Aとして構成されている。つまり、押圧面175Aは、左方を向いている。押圧面175Aは、平面である。
連結板176は、傾斜板174の下端部と、押圧板175の上端部とを連結しており、前下方から見て略三角形状の略平板形状を有している。連結板176は、傾斜板174の傾斜面174Aに沿って、傾斜している。つまり、連結板176の前下面は、傾斜面174Aと面一である。連結板176の前上面は、左方に向かうにつれて、下方に傾斜している。連結板176の前上面が、第6面の一例としての第2摺擦面176Aとして構成されている。第2摺擦面176Aは、後方に向かうにつれて、下方に傾斜している。第2摺擦面176Aは、第1摺擦面174Bおよび押圧面175Aの両方と連続している。
なお、連結板176の第2摺擦面176Aと、傾斜板174の第1摺擦面174Bとが、併せて、ガイド面の一例として構成されている。
突出部177は、押圧板175の右下端部に配置されている。突出部177は、押圧板175の右下端部から前方に向かって突出する略角柱形状を有している。
穴187は、突出部177の側面視略中央に配置されている。穴187は、側面視略円形状を有している。
補強部178は、傾斜板174の下端部と、連結板176の下端部と、押圧板175の上端部とを連結している。補強部178は、側面視三角柱形状を有している。
そして、当接部171は、図示しないが、穴185および穴187を介して、本体ケーシング2に対してねじ部材によって螺合されることにより、本体ケーシング2に対して位置決めされ、固定されている。
4.ドラムユニットの着脱動作
ドラムユニット9を本体ケーシング2に対して装着するには、作業者は、まず、図1に示すように、本体ケーシング2のフロントカバー22をその下端部を支点として揺動させ、開口21を開放する。
次いで、作業者は、図1および図2に示すように、ドラムユニット9の前把持部32Aおよび後把持部33Aを把持して、ドラムユニット9を外方位置に位置させ、開口21を介してドラムユニット9を後方へ押し込む。
すると、ドラムユニット9は、図12Aおよび図12Bに示すように、本体ケーシング2内を後方へ移動し、内方位置における第1内方位置に位置する。
このとき、ドラムユニット9は、ベルトユニット5に対して、相対的に前上方に位置している。
また、突起部135の湾曲面139Aは、前後方向に投影したときに、当接部171の傾斜面174Aと重なっている。
次いで、作業者は、図12Cおよび図12Dに示すように、ドラムユニット9を本体ケーシング2内にさらに押し込む。
これにより、ドラムユニット9において、まず、突起部135の湾曲面139Aが、当接部171の傾斜面174Aに干渉する。
すると、傾斜面174Aが後方に向かうにつれて、下方に傾斜していることにより、ドラムユニット9が後方に移動することで、突起部135が下方に押され、シャッタ130が正面視時計回りに回動し始める。
そして、突起部135の湾曲面139Aは、当接部171の傾斜面174Aから離間し、第1摺擦面174Bに接触される。
次いで、作業者は、図13Aおよび図13Bに示すように、ドラムユニット9を本体ケーシング2内にさらに押し込む。
すると、ドラムユニット9は、その移動途中において、本体ケーシング2の図示しないガイドによって、わずかに下方に移動しながら、後方へ移動する。
そして、第1摺擦面174Bが後方に向かうにつれて、下方に傾斜していることにより、ドラムユニット9が後方に移動することで、湾曲面139Aが第1摺擦面174Bに案内されるようにして、突起部135がさらに下方に押される。
これにより、シャッタ130は、正面視時計周りにさらに回動する。
次いで、作業者は、図13Cおよび図13Dに示すように、ドラムユニット9を本体ケーシング2内にさらに押し込む。
すると、突起部135の湾曲面139Aは、当接部171の第1摺擦面174Bに案内された後、第1摺擦面174Bから離間し、第2摺擦面176Aに接触される。
そして、第2摺擦面176Aが後方に向かうにつれて、左方に傾斜していることにより、ドラムユニット9が後方に移動することで、湾曲面139Aが第2摺擦面176Aに案内されるようにして、突起部135が左下方に押される。
これにより、シャッタ130は、正面視時計回りにさらに回動する。
次いで、作業者は、図14Aおよび図14Bに示すように、ドラムユニット9を本体ケーシング2内にさらに押し込む。
すると、突起部135は、湾曲面139Aが第2摺擦面176Aに案内されるようにして、さらに左下方に押される。
これにより、シャッタ130が正面視時計回りにさらに回動する。
このとき、前後方向において、ドラムユニット9のユニット基準軸36は、本体基準板153の載置部153Aの上方に位置している。
また、ドラムユニット9は、切欠48内に、本体基準軸154を受け入れる。
次いで、作業者は、図14Cおよび図14Dに示すように、ドラムユニット9を本体ケーシング2内にさらに押し込む。
すると、ドラムユニット9は、本体ケーシング2内をさらに後下方に移動し、内方位置における第2内方位置に位置する。
これにより、第1位置決め板28の切欠48は、本体基準軸154の右端部に嵌まる。また、図示しないが、第2位置決め板29の切欠48は、本体基準軸154の左端部に嵌まる。また、ユニット基準軸36の右端部は、右方の本体基準板153の載置部153Aに載置される。また、図示しないが、ユニット基準軸36の左端部は、左方の本体基準板153の載置部153Aに載置される。
そして、感光ドラム11の下端部は、ベルト17の上方部分に接触する。
また、突起部135は、湾曲面139Aが、当接部171の第2摺擦面176Aに案内された後、第2摺擦面176Aから離間し、当接部171の押圧板175の左方に配置される。
これにより、突起部135の被押圧面138Aが、当接部171の押圧面175Aと接触する。
こうして、当接部171が突起部135を左方に向かって押圧することにより、突起部135が下方に向かって延びる第1位置に位置する。これにより、シャッタ130は、付勢部材131の付勢力に抗して、図4Cおよび図10Bに示すように、連通口134がシャッタ本体133の下方に位置し、第3搬送管105の排出口107と上下方向において連通する開放位置に位置する。第3搬送管105の排出口107は、図9および図10Bに示すように、廃トナー収容ユニット150の導入管160の第2部分162の上端部に連結される。搬送管80は、排出口107を介して、廃トナー収容ユニット150の導入管160の第2部分162の上端部に連通される。
また、ドラムユニット9は、4つの被位置決め部143が位置決め部157と接触することにより、左右方向において位置決めされる。
そして、作業者がフロントカバー22を閉めると、フロントカバー22の閉鎖動作に連動して、公知の連動機構により、本体カップリング155が、右方に移動し、対応する感光ドラム11のドラムカップリング53に嵌まる。
これにより、ドラムユニット9の装着動作が完了する。
また、ドラムユニット9を外方位置に移動させるには、作業者は、上記した動作と逆に、ドラムユニット9を操作する。
詳しくは、作業者は、まず、本体ケーシング2のフロントカバー22を開放する。
すると、フロントカバー22の開放動作に連動して、公知の連動機構により、図7に示すように、本体カップリング155が左方に移動し、ドラムカップリング53から離間する。
次いで、作業者は、ドラムユニット9の前把持部32Aを把持して、ドラムユニット9を前方へ引き出す。
すると、ドラムユニット9は、本体ケーシング2の図示しないガイドによって、わずかに前上方へ、第1内方位置にむけて移動する。
そして、ドラムユニット9の移動に伴って、シャッタ130は、付勢部材131によって、正面視反時計回りに付勢されながら、突起部135が当接部171の押圧面175Aと離間し、第2摺擦面176Aおよび第1摺擦面174Bに案内されるようにして、正面視反時計回りに回動する。
これにより、シャッタ130は、図2および図4Aに示すように、突起部135が右方に向かって延びる第2位置に位置し、シャッタ本体133の周壁によって排出口107を閉鎖する閉鎖位置に移動する。
その後、図12Aおよび図12Bに示すように、突起部135が当接部171から離間し、ドラムユニット9は、内方位置における第1内方位置に位置する。
そして、作業者は、ドラムユニット9を前方へさらに引き出す。
これにより、ドラムユニット9は、外方位置に位置し、ドラムユニットの引き出し動作が完了する。
5.クリーニング動作
次いで、感光ドラム11のドラム本体50の表面に付着し、残留したトナーのクリーニング動作について、説明する。
画像形成動作において、感光ドラム11のドラム本体50に残留したトナーは、図8に示すように、感光ドラム11が回転することにより、クリーニングユニット30のクリーニング部材61のブレード76が、感光ドラム11のドラム本体50と接触し、ドラム本体50の表面に残留したトナーを掻き取り、除去する。
そして、ドラム本体50の表面から除去されたトナーは、フレーム60の本体部66の廃トナー搬送部71内に落下する。つまり、クリーニング部材61によって、ドラム本体50の表面に残留したトナーが回収される。
このとき、クリーニング搬送部材62は、ギア78が感光ドラム11の第2フランジ52と噛合していることにより、右側面視時計回りに回転している。
これにより、廃トナー搬送部71内のトナーは、クリーニング搬送部材62によって、右方に搬送される。
そして、廃トナー搬送部71内を右方に搬送された廃トナーは、図9に示すように、接続部96の挿入部97および連通部98を介して、第1搬送管95内に流入する。
このとき、第2搬送部材82は、図7に示すように、第2ギア85が、本体ケーシング2の図示しない駆動ギアからの駆動力が伝達されることにより、正面視反時計回りに回転している。
また、第1搬送部材81は、第1ギア84に対して、第2ギア85を介して、本体ケーシング2の図示しない駆動ギアからの駆動力が伝達されることにより、正面視時計回りに回転する。
これにより、図9に示すように、第1搬送管95内に流入したトナーは、第1搬送部材81によって、前方に搬送される。
こうして、4つの感光ドラム11のドラム本体50の表面から掻き取られたトナーは、まとめられて、第1搬送管95内を後方から前方に向けて搬送される。
そして、第1搬送管95の前端部に搬送されたトナーは、第2搬送部92の連結管103内に流入する。
このとき、トナーは、第1搬送部材81によって前方に搬送されることにより、閉鎖部93の後面に当接し、トナーの自重により、第2搬送管104内を右下方に向かって移動し、第3搬送管105の前端部に流入する。
次いで、第3搬送管105の前端部に流入したトナーは、第2搬送部材82によって、後方に向かって搬送される。
これにより、トナーは、第3搬送管105内において、排出口107まで搬送され、排出口107を介して、導入管160に排出される。
そして、トナーは、導入管160を介して、廃トナー収容ユニット150に貯留される。
以上により、感光ドラム11のドラム本体50の表面に残留したトナーのクリーニング動作が完了する。
6.作用効果
(1)この画像形成装置1によれば、図6に示すように、シャッタ130は、ドラムユニット9が内方位置に位置したときに、突起部135の被押圧面138Aが本体ケーシング2の当接部171の押圧面175Aに押されることにより、開放位置に位置する。また、ドラムユニット9は、被位置決め部143が位置決め部157に当接するようにして、本体ケーシング2に対して左方に向けて位置決めされる。
つまり、当接部171の押圧面175Aが突起部135の被押圧面138Aを押し、シャッタ130を開放位置に位置させる方向と、ドラムユニット9を本体ケーシング2に対して位置決めする方向とが同一である。
そのため、内方位置において、本体ケーシング2の当接部171との接触により、シャッタ130を開放位置に位置させることができながら、ドラムユニット9を本体ケーシング2に対して確実に位置決めすることができる。
また、内方位置において、本体ケーシング2の当接部171との接触により、シャッタ130を付勢部材131に抗して閉鎖位置から開放位置に移動させると、付勢部材131の反力が左方にかかるので、ドラムユニット9を本体ケーシング2に対してより確実に位置決めすることができる。
(2)また、この画像形成装置1によれば、図12Cおよび図12Dに示すように、ドラムユニット9を外方位置から内方位置に移動させることによって、突起部135の湾曲面139Aを、当接部171の傾斜面174Aに干渉させて、シャッタ130を回動させることができる。
そのため、シャッタ130を回動させるための機構を設けることなく、ドラムユニット9の外方位置から内方位置への移動動作によって、シャッタ130を開放位置に位置させることができる。
(3)また、この画像形成装置1によれば、図6に示すように、ドラムユニット9が内方位置から外方位置へ向かう方向と、ドラムユニット9を本体ケーシング2に対して位置決めする方向とが直交しているので、当接部171の押圧面175Aによって、突起部135の被押圧面138Aを押すことによって、ドラムユニット9を外方位置に向かわせることなく、確実に内方位置に位置決めすることができる。
(4)また、この画像形成装置1によれば、図5Aおよび図5Bに示すように、突起部135をL字形状にすることにより、突起部135の剛性を高めることができる。そして、図12Cおよび図12Dに示すように、高い剛性を有する突起部135の第3板138と第2板137との連続部分である湾曲部139の湾曲面139Aを、当接部171の傾斜面174Aに干渉させることで、シャッタ130を安定して回動させることができる。
(5)また、この画像形成装置1によれば、図12Cおよび図12Dに示すように、傾斜面174Aが後方に向かうにつれ、下方に傾斜しているので、突起部135の湾曲面139Aが本体ケーシング2の傾斜面174Aに接触している間には、突起部135を下方に向けて移動させることができ、シャッタ130を確実に回動させることができる。
(6)また、この画像形成装置1によれば、図11Aおよび図11Bに示すように、当接部171が第1摺擦面174Bと第2摺擦面176Aとから構成されるガイド面を備えていることにより、突起部135を第1摺擦面174Bによって案内した後、第2摺擦面176Aによって案内することで、突起部135の被押圧面138Aを本体ケーシング2の押圧面175Aまで案内することができ、シャッタ130を確実に開放位置に位置させることができる。
(7)また、この画像形成装置1によれば、図12Bおよび図14Dに示すように、ドラムユニット9は、外方位置から内方位置に移動するときに、後方だけでなく、下方にも移動し、本体ケーシング2に対して装着される。
そのため、ドラムユニット9を本体ケーシング2に対して円滑に移動させることができる。
また、ドラムユニット9に対して、内方位置から外方位置に向かう方向への力がかかることを抑制することができ、ドラムユニット9をより確実に本体ケーシング2に対して位置決めすることができる。
(8)また、この画像形成装置1によれば、図12Aおよび図14Cに示すように、傾斜面174Aの上下方向における寸法が、ドラムユニット9の第1内方位置から第2内方位置へ向かうときの上下方向における移動量よりも大きいので、突起部135の湾曲面139Aを、本体ケーシング2の傾斜面174Aに当接させることで、シャッタ130を確実に回動させることができる。
(9)また、この画像形成装置1によれば、図5Aおよび図5Bに示すように、シャッタ130を、円筒形状を有する搬送管80の第3搬送管105に対して回動させるという簡易な構成により、開放位置と閉鎖位置とに位置させることができる。
(10)また、この画像形成装置1によれば、図2に示すように、ドラムユニット9は、4つの感光ドラム11と、4つのクリーニングユニット30と、すべてのクリーニングユニット30と接続され、排出口107を有する搬送管80とを備えている。
そのため、このドラムユニット9では、感光ドラム11の表面に付着したトナーをクリーニングユニット30によって除去し、クリーニングユニット30によって除去されたトナーを、搬送管80の第3搬送管105の排出口107から排出することができる。
(11)また、この画像形成装置1によれば、図4Bおよび図4Cに示すように、コイルばねからなる付勢部材131によってシャッタ130を付勢するという簡易な構成により、シャッタ130を閉鎖位置に向けて付勢することができる。
(12)また、この画像形成装置1によれば、図11Aに示すように、当接部171の押圧面175Aが平面であり、図5Aに示すように、突起部135の被押圧面138Aが平面であることにより、図14Cに示すように、押圧面175Aによって、被押圧面138Aを確実に押すことができる。
そのため、シャッタ130を確実に開放位置に位置させることができながら、ドラムユニット9を本体ケーシング2に対して確実に位置決めすることができる。
7.変形例
図15Aおよび図15Bを参照して、本発明の変形例を説明する。なお、変形例において、上記した実施形態と同様の部材には、同様の符号を付し、その説明を省略する。
上記した実施形態では、図2および図9に示すように、ドラムユニット9は、複数の感光ドラム11および複数のクリーニングユニット30を備えている。
そして、ドラムユニット9では、クリーニングユニット30によって感光ドラム11の表面から除去されたトナーを搬送ユニット31によって、廃トナー収容ユニット150へ搬送している。
これに対して、本発明の変形例では、図15Aおよび図15Bに示すように、画像形成装置1は、本体ケーシング2内に位置する内方位置と、本体ケーシング2外に位置する外方位置とに、前後方向に沿って移動可能なドラムユニットの一例としてのプロセスカートリッジ200を備えている。
プロセスカートリッジ200は、図示しないが、内部に1つの感光ドラム11および1つのクリーニングユニット30を備えている。
そして、プロセスカートリッジ200では、クリーニングユニット30によって感光ドラム11の表面から除去されたトナーを、搬送ユニット203によって、廃トナー収容ユニット150へ搬送する。
プロセスカートリッジ200は、筐体202と、搬送ユニット203とを備えている。
筐体202は、前後方向に延びる略ボックス形状を有している。筐体202は、その内部に、トナーを収容している。筐体202は、被位置決め部210を備えている。
被位置決め部210は、筐体202の後端部に配置されている。被位置決め部210は、筐体202の後壁の左下端部から、後方に向かって突出する略円柱形状を有している。
搬送ユニット203は、プロセスカートリッジ200の後端部における右下端部に配置されている。搬送ユニット203は、開口の一例としての排出口214を有するフレームの一例としてのとしての搬送管213と、シャッタユニット88とを備えている。
搬送管213は、プロセスカートリッジ200の後端部における右下端部に配置されている。搬送管213は、前後方向に延び、後端部が閉鎖された略円筒形状を有している。搬送管213は、その前端部において、筐体202と内外が連通されるように接続されている。
排出口214は、搬送管213の後端部に配置されている。排出口214は、搬送管213の下方周壁を上下方向に貫通している。
シャッタユニット88は、上記した実施形態と同一の構成を有しており、シャッタ130のシャッタ本体133が、内部に搬送管213を受け入れている。
本体ケーシング2は、本体基準板220を備えている。
本体基準板220は、本体ケーシング2の後端部内に配置されている。本体基準板220は、載置部220Aと、立設部220Bとを備えている。
載置部220Aは、本体基準板220の下端部に配置されている。載置部220Aは、左右方向に延びる略角柱形状を有している。
立設部220Bは、載置部220Aの左端部から上方に向かって延びる略角柱形状を有している。
そして、プロセスカートリッジ200を本体ケーシング2に対して装着するときには、作業者は、上記した実施形態と同様に、開口21を介してプロセスカートリッジ200を後方へ押し込む。
すると、プロセスカートリッジ200は、本体ケーシング2内を後方へ移動する。
これにより、プロセスカートリッジ200の被位置決め部210が、本体基準板220の載置部220Aに載置される。
また、シャッタ130は、上記した実施形態と同様に、突起部135が本体ケーシング2の当接部171に対して接触することにより、正面視時計回りに回動し、閉鎖位置から開放位置に位置する。
これにより、搬送管213の排出口214は、廃トナー収容ユニット150の導入管160の上端部に連結される。搬送管213は、排出口214を介して、廃トナー収容ユニット150の導入管160の上端部に連通される。
そして、突起部135の被押圧面138Aが、当接部171の押圧面175Aと接触し、当接部171が突起部135を左方に向かって押圧することにより、被位置決め部210が本体基準板220の立設部220Bの右面に対して接触する。
以上により、プロセスカートリッジ200が本体ケーシング2に対して位置決めされる。
そして、このような変形例においても、上記した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。