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JP6416667B2 - 薬液投与装置 - Google Patents

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JP6416667B2 JP2015048977A JP2015048977A JP6416667B2 JP 6416667 B2 JP6416667 B2 JP 6416667B2 JP 2015048977 A JP2015048977 A JP 2015048977A JP 2015048977 A JP2015048977 A JP 2015048977A JP 6416667 B2 JP6416667 B2 JP 6416667B2
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Description

本発明は、駆動源の駆動力により作動する押圧部材を薬液収容部内に充填されている薬液に対して押圧することにより当該薬液を生体内に持続的又は間欠的に投与する携帯型の薬液投与装置に関する。
この種の薬液投与装置は、例えば、再利用可能なリユース部と、リユース部に着脱可能な使い捨てのディスポ部とを備えている。このような薬液投与装置では、ディスポ側動力伝達部にリユース側動力伝達部を係合させ、駆動源の駆動力をリユース側動力伝達部及びディスポ側動力伝達部を介して押圧部材に伝達させている(例えば、特許文献1参照)。
特表2010−535057号公報
しかしながら、上述した薬液投与装置では、ディスポ部がリユース部から取り外された状態でリユース側動力伝達部が外部に露出しているため、リユース側動力伝達部に異物が付着する可能性がある。
このようなリユース側動力伝達部への異物の付着を抑制する方法として、リユース側動力伝達部の少なくとも一部を開閉可能に覆うカバー部を設けることが考えられる。しかしながら、ユーザは、リユース部にディスポ部を装着する際に、リユース側動力伝達部をディスポ側動力伝達部に確実に係合させるために、例えば、手指等でカバー部を開状態に保持する必要があり、装着作業が煩雑になることがある。また、ユーザは、ディスポ部をリユース部から取り外した際に、カバー部を閉め忘れるおそれがある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、リユース側動力伝達部にディスポ側動力伝達部を容易且つ確実に係合させることができ、且つディスポ部がリユース部から取り外された際にカバー部を確実に閉状態にしてリユース側動力伝達部への異物の付着を抑制することができる薬液投与装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る薬液投与装置は、駆動源の駆動力により動作する押圧部材を薬液収容部内に充填されている薬液に対して押圧することにより当該薬液を生体内に持続的又は間欠的に投与する携帯型の薬液投与装置であって、再利用可能なリユース部と、前記リユース部に着脱可能な使い捨てのディスポ部と、を備え、前記リユース部は、リユース側動力伝達部と、前記リユース側動力伝達部の少なくとも一部を開閉可能に覆うカバー部と、前記カバー部を閉状態に付勢する付勢手段と、前記カバー部に係合して前記付勢手段の付勢力に抗して当該カバー部を開状態に保持するストッパ部と、を有し、前記ディスポ部は、前記薬液収容部及び前記押圧部材と、前記リユース側動力伝達部に係合した状態で当該リユース側動力伝達部を介して前記駆動源の駆動力を前記押圧部材に伝達するディスポ側動力伝達部と、前記リユース部に前記ディスポ部が装着されることにより前記カバー部に接触し、当該カバー部及び前記ストッパ部の係合を解除するとともに前記カバー部を開状態に維持する係合解除部と、を有していることを特徴とする。
このような構成によれば、カバー部がストッパ部に係合することで開状態に保持されるので、ユーザは、リユース側動力伝達部をディスポ側動力伝達部に容易且つ確実に係合させることができる。また、リユース部にディスポ部が装着されることによりカバー部及びストッパ部の係合が解除されるので、リユース部からディスポ部が取り外された際に、付勢手段の作用下にカバー部がリユース側動力伝達部の少なくとも一部を覆うように自動的に閉状態となる。これにより、リユース側動力伝達部に異物が付着することを抑制することができる。
上記の薬液投与装置において、前記リユース部は、前記リユース側動力伝達部の一部が露出する開口部が形成されて当該リユース側動力伝達部を収容する筐体をさらに有し、前記カバー部は、閉状態で前記開口部を閉塞してもよい。
このような構成によれば、リユース側動力伝達部への異物の付着を一層抑制することができる。
上記の薬液投与装置において、前記カバー部は、前記筐体に対して回動可能に支持された軸部と、前記軸部に設けられて前記開口部を閉塞するカバー部本体と、を有し、前記付勢手段は、前記カバー部に対して前記軸部の周方向に沿った第1付勢力を付与することにより前記カバー部を閉状態に付勢してもよい。
このような構成によれば、簡易な構成でカバー部を閉状態に付勢することができる。
上記の薬液投与装置において、前記カバー部は、当該カバー部が前記第1付勢力に抗して回転した際に、前記カバー部本体が前記ストッパ部を乗り越え、当該ストッパ部を乗り越えた前記カバー部本体の内面が前記ストッパ部に接触して前記第1付勢力による前記カバー部の回転が規制されることにより開状態で保持されてもよい。
このような構成によれば、ストッパ部でカバー部を容易に開状態に保持することができる。
上記の薬液投与装置において、前記カバー部は、前記筐体に対して前記軸部の軸線方向に沿って変位可能に設けられ、前記付勢手段は、前記カバー部に対して前記軸部の軸線方向に沿って前記ストッパ部に向けて第2付勢力を付与してもよい。
このような構成によれば、ユーザがカバー部を第1付勢力に抗して回転させながらカバー部を第2付勢力に抗して軸部の軸線方向に沿って変位させることにより、カバー部本体がストッパ部を乗り越え易くさせることができる。また、第2付勢力によりカバー部及びストッパ部の係合が意図せずに解除されることを抑えることができる。
上記の薬液投与装置において、前記カバー部本体の外面には、前記第2付勢力の付勢方向に向かって前記カバー部本体の内面側に傾斜して前記ストッパ部に接触する第1傾斜部が形成されていてもよい。
このような構成によれば、ユーザがカバー部を第1付勢力に抗して回転させて第1傾斜部をストッパ部に押し当てることにより、カバー部を第2付勢力に抗して軸部の軸線方向に容易に変位させることができる。これにより、カバー部本体がストッパ部をさらに乗り越え易くさせることができる。
上記の薬液投与装置において、前記付勢手段は、一端が前記筐体に係止されるとともに他端が前記カバー部本体に係止されたトーションスプリングであってもよい。
このような構成によれば、1つのトーションスプリングによりカバー部に対して第1付勢力及び第2付勢力を付与させることができるので、付勢手段を簡素化することができる。
上記の薬液投与装置において、前記係合解除部には、前記リユース部に対する前記ディスポ部の装着方向に向かって前記第2付勢力の付勢方向に傾斜した第2傾斜部が形成されていてもよい。
このような構成によれば、ユーザがリユース部にディスポ部を装着することにより、第2傾斜部に接触したカバー部本体が第2付勢力に抗して軸部の軸線方向に押されるため、カバー部及びストッパ部の係合を容易に解除することができる。
上記の薬液投与装置において、前記カバー部は、ユーザの手指により操作可能な摘み部を有していてもよい。
このような構成によれば、ユーザは、摘み部を操作することによりカバー部を容易に開状態にすることができる。
本発明によれば、カバー部がストッパ部に係合することで開状態に保持されるので、リユース側動力伝達部にディスポ側動力伝達部を容易且つ確実に係合させることができる。また、リユース部にディスポ部が装着されることによりカバー部及びストッパ部の係合が解除されるので、ディスポ部がリユース部から取り外された際に付勢手段の作用下にカバー部を確実に閉状態にしてリユース側動力伝達部への異物の付着を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る薬液投与装置の分解斜視図である。 図1のディスポ部の平面図である。 図1のリユース部の一部拡大斜視図である。 図4Aはカバー部及びストッパ部の係合動作を示す第1説明図であり、図4Bは前記係合動作を示す第2説明図であり、図4Cは前記係合動作を示す第3説明図である。 カバー部がストッパ部に係合された状態を示す斜視図である。 図6Aはカバー部及びストッパ部の係合解除動作を示す第1説明図であり、図6Bは前記係合解除動作を示す第2説明図であり、図6Cは前記係合解除動作を示す第3説明図である。 カバー部及びストッパ部の係合が解除されるとともにカバー部が開状態で維持された状態を示す一部断面斜視図である。
以下、本発明に係る薬液投与装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係る薬液投与装置10は、筒体20内に充填した薬液をプランジャ22の押圧作用下に生体内に持続的又は間欠的に投与する携帯型の薬液投与装置10であって、パッチ式のインスリンポンプとして構成されている。ただし、薬液投与装置10は、パッチ式に限定されるものではなく、チューブ式等であってもよい。
図1に示すように、薬液投与装置10は、使い捨てのディスポ部12と、再利用可能なリユース部14とを有している。ディスポ部12は、片側(Z2方向)が開口した平箱形状のベース部16を備えており、ベース部16は、平面視で略長方形状をなしている。ベース部16は、図示しないクレードルに着脱可能に構成されている。なお、クレードルは、ユーザ(患者)の皮膚に貼着可能なホルダ(保持部材)である。
図2に示すように、このようなクレードルには、カニューレを有するカニューレ機構18が装着されている。クレードルの初期状態において、カニューレ機構18は、クレードルに装着されておらず、図示しない穿刺機構に保持されている。当該穿刺機構を操作すると、カニューレを含むカニューレ機構18が生体側に移動することに伴って、カニューレが生体に穿刺されるとともにカニューレ機構18がクレードルに固定(装着)される。
ベース部16には、薬液が充填される薬液収容部としての筒体20と、筒体20に設けられた押圧部材としてのプランジャ22と、ディスポ側動力伝達部24と、電池26とが設けられている。
筒体20は、ベース部16の長手方向(X1、X2方向)に沿って円筒状に延在している。筒体20の先端部(X1方向の端部)は、外径及び内径が先端に向かって縮径している。このような筒体20の先端部には、筒体20内へ薬液を導入するための導入ポート28と、筒体20内の薬液を導出するための導出ポート30とが形成されている。導出ポート30には、筒体20内の流体をカニューレに導く導出管32が連通している。
プランジャ22は、樹脂材料等で一体的に成形されており、筒体20の軸線方向に沿って液密に摺動可能に筒体20内に設けられている。プランジャ22は、先端側を構成するプランジャ本体34と、プランジャ本体34に設けられて後端側を構成する押し子36とを有している。プランジャ本体34のうち円筒状に形成された後端側には、一対のパッキン38が装着されている。
押し子36は、プランジャ本体34から後方(X2方向)に向かって筒体20の外側まで延出した一対の延出部40と、延出部40の後端部に設けられた一対の爪部42とを備えている。延出部40は、ベース部16の短手方向(Y1、Y2方向)に沿って互いに離間して配設されている。
ディスポ側動力伝達部24は、プランジャ22と同軸に設けられた送りねじ軸44と、送りねじ軸44に螺合されたナット部46と、送りねじ軸44に一体回転可能に係止された伝達軸48と、伝達軸48に固定された平歯車50とを有している。送りねじ軸44は、その一端部が軸受52によって軸支されている。
ナット部46は、樹脂材料によって一体的に成形されており、略直方体形状に形成されたナット部本体54と、ナット部本体54に設けられたスライド部56とを有している。ナット部本体54には、送りねじ軸44が螺合するねじ孔58と、ねじ孔58を両側から挟むようにして形成されて爪部42が挿通する一対の貫通孔60とが形成されている。ナット部本体54の外面には、例えば、金属材料等で構成された補強カバー62が装着されている。
スライド部56は、ベース部16に設けられてプランジャ22の軸線方向に沿って延在した案内壁64に対してスライドする。すなわち、ナット部46は、使用前の状態において、プランジャ22に接触しない初期位置にあり、送りねじ軸44の回転作用下に初期位置から移動し、プランジャ22に接触してプランジャ22を先端側に押圧する。伝達軸48は、送りねじ軸44と同軸に配設された状態でベース部16に設けられた一対の軸受66によって軸支されている。
リユース部14は、ベース部16に着脱可能な蓋体68を備えており、蓋体68は、ベース部16の開口を閉塞するようにベース部16に装着される。蓋体68には、駆動源としてのモータ70と、モータ70の駆動力をディスポ側動力伝達部24に伝達するリユース側動力伝達部72と、リユース側動力伝達部72を収容する筐体74と、筐体74に設けられたカバー部76と、カバー部76に設けられた付勢部材(付勢手段)78と、カバー部76が係合するストッパ部80とを有している。
モータ70は、リユース部14にディスポ部12が装着された際に、リユース部14が電池26と電気的に接続し、当該電池26の電力により駆動可能となる。リユース側動力伝達部72は、複数の歯車を含んで構成されている。リユース側動力伝達部72の出力歯車82は、リユース部14にディスポ部12が装着された状態で、ディスポ側動力伝達部24の平歯車50に噛み合う(係合する)ように構成されている(図2参照)。なお、リユース側動力伝達部72は、歯車機構に限定されず、Vベルトやチェーン等を含んで構成されていてもよい。
図3に示すように、筐体74は、直方体形状に形成された状態で蓋体68の内面(Z1方向を指向する面)に固定されている。筐体74の側壁(Y1方向に位置する側壁)には、出力歯車82が露出する開口部84が形成されている(図5参照)。カバー部76は、開口部84を開閉可能に筐体74に設けられている。具体的には、カバー部76は、筐体74の一対の軸受86、88に回動可能に支持された軸部90と、軸部90に一体的に設けられて開口部84を閉塞するカバー部本体92と、カバー部本体92に設けられた摘み部94とを有している。
図4Aに示すように、軸部90は、その軸線方向に沿って筐体74に対して変位可能となっている。カバー部本体92は、筐体74の外方(Y1方向)に向けて円弧状に膨出している。また、カバー部本体92の外周面の先端部(軸部90とは反対側の端部)には、X2方向に向かってカバー部本体92の内面側に傾斜した第1傾斜部96が形成されている。摘み部94は、カバー部本体92の一方の側面からX1方向に沿って突出しており、ユーザが手指で操作可能に構成されている。
付勢部材78は、トーションスプリングとして構成されており、その内孔に軸部90が挿通するように一方の軸受86とカバー部本体92との間に介設されている。そして、付勢部材78は、その一端が軸受86に係止されるとともに他端がカバー部本体92の外面に係止されている。
すなわち、付勢部材78は、カバー部76に対して軸部90の周方向に沿った第1付勢力を付与することによりカバー部76を閉状態に付勢している。また、付勢部材78は、カバー部76に対して軸部90の軸線方向に沿ってX2方向に向かう第2付勢力を付与している。
このように、本実施形態では、付勢部材78をトーションスプリングとして構成することにより、1つの付勢部材78によりカバー部76に第1付勢力及び第2付勢力を付与させることできるので、付勢部材78を簡素化することができる。
ただし、付勢手段は、トーションスプリングからなる付勢部材78に限定されず、任意のばね部材やゴム部材等を適宜組み合わせて構成することも可能である。つまり、付勢手段は、カバー部76に対して第1付勢力及び第2付勢力を付与することが可能であれば、どのような構成であっても構わない。
ストッパ部80は、カバー部本体92に係合して付勢部材78の第1付勢力に抗してカバー部76を開状態に保持する。ストッパ部80は、略L字状に形成されており、蓋体68の内面からZ1方向に突出した脚部98と、脚部98の先端部からX1方向に沿って延出した腕部100とを有している。
図1、図6A、及び図7に示すように、このような薬液投与装置10において、ディスポ部12は、リユース部14にディスポ部12が装着されることによりカバー部76に接触し、カバー部76及びストッパ部80の係合を解除するとともにカバー部76を開状態に維持する係合解除部102を有している。
係合解除部102は、ベース部16からリユース部14側(Z2方向)に向かって突出している。係合解除部102の先端部には、先端(リユース部14に対するディスポ部12の装着方向)に向かって第2付勢力の付勢方向(X2方向)に傾斜した第2傾斜部104が形成されている。
本実施形態に係る薬液投与装置10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。まず、ユーザは、包装容器からディスポ部12を取り出す。この状態で、ディスポ部12の筒体20内に薬液は充填されておらず、ナット部46はプランジャ22に接触しない初期位置にある(図2参照)。
次に、ユーザは、筒体20に対するプランジャ22の位置を調節し、薬液が密閉保存されているバイアル等の薬液容器から筒体20内に適切な量の薬液を充填する。その後、ユーザは、閉状態にあるカバー部76の摘み部94を手指で摘み、付勢部材78の第1付勢力に抗して軸部90の周方向にカバー部76を回転させる。そうすると、カバー部本体92の第1傾斜部96がストッパ部80の腕部100に接触する(図4A参照)。
そして、カバー部76をさらに回転させると、カバー部76は、付勢部材78の第2付勢力に抗して筐体74に対してX1方向に移動して腕部100を乗り越える(図4B参照)。その後、カバー部76は、付勢部材78の第2付勢力の作用下に筐体74に対してX2方向に移動し、カバー部本体92の内面が腕部100に接触(係合)して開状態に保持される(図4C及び図5参照)。
続いて、ユーザは、リユース部14に対してディスポ部12を装着する。具体的には、ユーザは、リユース部14及びディスポ部12を互いに近接させる。これにより、係合解除部102の第2傾斜部104がカバー部本体92の第1傾斜部96に向かって移動する。(図6A参照)。
そして、第2傾斜部104が第1傾斜部96に接触すると、カバー部76が付勢部材78の第2付勢力に抗してストッパ部80に対してX1方向に移動する(図6B参照)。これにより、カバー部本体92及び腕部100の係合が解除される(図6C及び図7参照)。
このとき、係合解除部102の先端がカバー部本体92に接触することにより、ストッパ部80との係合が解除されたカバー部76は、開状態で維持される。また、リユース側動力伝達部72の出力歯車82がディスポ側動力伝達部24の平歯車50に噛み合い(図2参照)、ディスポ部12の電池26の電力がリユース部14の構成部品に供給される。
このように、本実施形態では、カバー部76がストッパ部80に係合することで開状態に保持されているので、ユーザは、リユース側動力伝達部72の出力歯車82をディスポ側動力伝達部24の平歯車50に容易且つ確実に噛み合わせる(係合させる)ことができる。
続いて、ユーザは、薬液投与装置10のプライミングを行う。具体的には、図示しないリモコンを操作してモータ70を回転駆動させる。そうすると、モータ70の回転駆動力がリユース側動力伝達部72及びディスポ側動力伝達部24に伝達されるため、送りねじ軸44が回転し、ナット部46が案内壁64をスライドしながらプランジャ22側に進行する。
ナット部46がプランジャ22の先端側に進行すると、一対の爪部42がナット部46の貫通孔60を構成する壁面に当たり一対の延出部40が互いに近接するように撓む。そして、爪部42が貫通孔60を通り抜けると、爪部42は元の位置に復帰することによりナット部46がプランジャ22に対して係止されることとなる。これにより、ナット部46は、プランジャ22を先端側に押圧可能となる。その後、さらに、ナット部46を進行させることにより、筒体20内の薬液がプランジャ22に押圧されて導出管32の内孔が薬液で満たされてプライミングが完了する。
続いて、ユーザは、図示しないクレードルを皮膚の所定位置に貼着して、穿刺機構を用いてクレードルに係止されているカニューレを生体内に留置させる。次いで、ディスポ部12及びリユース部14をクレードルに装着し、モータ70を回転させることにより筒体20内の薬液が生体内に持続的又は間欠的に投与されることとなる。
薬液投与が完了すると、ユーザは、クレードルからディスポ部12及びリユース部14を取り外した後で、リユース部14からディスポ部12を取り外す。そうすると、リユース部14及びディスポ部12の装着時にカバー部76及びストッパ部80の係合が解除されているので、係合解除部102がカバー部本体92から離間することにより、カバー部76が付勢部材78の第1付勢力の作用下に軸部90の周方向に回転して自動的に閉状態となる。これにより、リユース側動力伝達部72に異物が付着することが抑制される。
本実施形態によれば、リユース側動力伝達部72を筐体74に収容し、筐体74の開口部84をカバー部76で閉塞しているので、リユース側動力伝達部72への異物の付着を一層抑制することができる。
また、筐体74の軸受86、88に対して回動可能に支持された軸部90に筐体74の開口部84を閉塞するカバー部76を設け、軸部90の周方向に沿った付勢部材78の第1付勢力をカバー部本体92に付与することによりカバー部76を閉状態に付勢しているので、簡易な構成でカバー部76を閉状態に付勢することができる。
本実施形態によれば、カバー部76は、カバー部76が第1付勢力に抗して回転した際に、カバー部本体92が腕部100を乗り越え、腕部100を乗り越えたカバー部本体92の内面が腕部100に接触して第1付勢力によるカバー部76の回転が規制されることにより開状態に保持される。よって、ストッパ部80でカバー部76を容易に開状態に保持することができる。
また、軸部90がその軸線方向に沿って軸受86、88に対して変位可能に設けられ、付勢部材78がカバー部76に対してX2方向の第2付勢力を付与している。そのため、ユーザがカバー部76を第1付勢力に抗して回転させて第1傾斜部96を腕部100に押し当てることにより、カバー部76を第2付勢力に抗して軸部90の軸線方向に変位するので、カバー部本体92が腕部100を乗り越えやすくすることができる。さらにまた、第2付勢力によりカバー部本体92及び腕部100の係合が意図せずに解除されることを抑えることができる。
本実施形態では、カバー部本体92に摘み部94を設けているので、ユーザは、摘み部94を操作することによりカバー部76を容易に開状態にすることができる。
本実施形態に係る薬液投与装置10は、上述した構成に限定されない。ストッパ部80は、カバー部本体92に係合してストッパ部80を開状態に保持することが可能であれば、任意の構成を採用し得る。
10…薬液投与装置 12…ディスポ部
14…リユース部 20…筒体(薬液収容部)
22…プランジャ(押圧部材) 24…ディスポ側動力伝達部
70…モータ(駆動源) 72…リユース側動力伝達部
76…カバー部 78…付勢部材(付勢手段)
80…ストッパ部 102…係合解除部

Claims (9)

  1. 駆動源の駆動力により動作する押圧部材を薬液収容部内に充填されている薬液に対して押圧することにより当該薬液を生体内に持続的又は間欠的に投与する携帯型の薬液投与装置であって、
    再利用可能なリユース部と、
    前記リユース部に着脱可能な使い捨てのディスポ部と、を備え、
    前記リユース部は、
    リユース側動力伝達部と、
    前記リユース側動力伝達部の少なくとも一部を開閉可能に覆うカバー部と、
    前記カバー部を閉状態に付勢する付勢手段と、
    前記カバー部に係合して前記付勢手段の付勢力に抗して当該カバー部を開状態に保持するストッパ部と、を有し、
    前記ディスポ部は、
    前記薬液収容部及び前記押圧部材と、
    前記リユース側動力伝達部に係合した状態で当該リユース側動力伝達部を介して前記駆動源の駆動力を前記押圧部材に伝達するディスポ側動力伝達部と、
    前記リユース部に前記ディスポ部が装着されることにより前記カバー部に接触し、当該カバー部及び前記ストッパ部の係合を解除するとともに前記カバー部を開状態に維持する係合解除部と、を有していることを特徴とする薬液投与装置。
  2. 請求項1記載の薬液投与装置において、
    前記リユース部は、前記リユース側動力伝達部の一部が露出する開口部が形成されて当該リユース側動力伝達部を収容する筐体をさらに有し、
    前記カバー部は、閉状態で前記開口部を閉塞することを特徴とする薬液投与装置。
  3. 請求項2記載の薬液投与装置において、
    前記カバー部は、
    前記筐体に対して回動可能に支持された軸部と、
    前記軸部に設けられて前記開口部を閉塞するカバー部本体と、を有し、
    前記付勢手段は、前記カバー部に対して前記軸部の周方向に沿った第1付勢力を付与することにより前記カバー部を閉状態に付勢することを特徴とする薬液投与装置。
  4. 請求項3記載の薬液投与装置において、
    前記カバー部は、当該カバー部が前記第1付勢力に抗して回転した際に、前記カバー部本体が前記ストッパ部を乗り越え、当該ストッパ部を乗り越えた前記カバー部本体の内面が前記ストッパ部に接触して前記第1付勢力による前記カバー部の回転が規制されることにより開状態で保持されることを特徴とする薬液投与装置。
  5. 請求項4記載の薬液投与装置において、
    前記カバー部は、前記筐体に対して前記軸部の軸線方向に沿って変位可能に設けられ、
    前記付勢手段は、前記カバー部に対して前記軸部の軸線方向に沿って前記ストッパ部に向けて第2付勢力を付与することを特徴とする薬液投与装置。
  6. 請求項5記載の薬液投与装置において、
    前記カバー部本体の外面には、前記第2付勢力の付勢方向に向かって前記カバー部本体の内面側に傾斜して前記ストッパ部に接触する第1傾斜部が形成されていることを特徴とする薬液投与装置。
  7. 請求項5又は6に記載の薬液投与装置において、
    前記付勢手段は、一端が前記筐体に係止されるとともに他端が前記カバー部本体に係止されたトーションスプリングであることを特徴とする薬液投与装置。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載の薬液投与装置において、
    前記係合解除部には、前記リユース部に対する前記ディスポ部の装着方向に向かって前記第2付勢力の付勢方向に傾斜した第2傾斜部が形成されていることを特徴とする薬液投与装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の薬液投与装置において、
    前記カバー部は、ユーザの手指により操作可能な摘み部を有していることを特徴とする薬液投与装置。
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