JP6414289B1 - ホース継手金具の形状測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ホース継手金具10の軸心O1に対するソケット14の表面の半径方向の半径方向位置データを、2次元形状検出部40を用いてホース継手金具10の軸心O1と平行な方向に沿って、ソケット14の全周にわたって検出するようにした。正確でばらつきが少ない半径方向位置データに基づいてソケット14の外径、加締め位置、加締め爪残幅、真円度、円筒度といったソケット14の表面に関する測定データを得ることができる。
【選択図】図2
Description
ホース継手金具は互いに結合されたニップルとソケットとを有し、ニップルの外周部とソケットの内周部との間に環状空間が形成されている。
ホース継手金具のホース端部への取り付けは、環状空間にホースが挿入された状態でソケットの軸心方向に沿った加締め範囲でソケットの外周面がその半径方向内側に加締められることでなされる(特許文献1参照)。
従来、ホースの端部に取り付けられたホース継手金具の検査は、ソケットの加締められた箇所の外径やソケットの加締められた箇所のソケットの長手方向における加締め位置をノギスを用いて手作業で測定することで、また、それら測定された外径に基づいて円筒度や真円度を算出することでなされている。
そして、得られた外径、加締め位置、円筒度、真円度といった測定データを基準範囲と比較してホース継手金具の合否判定を行っている。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、本発明の目的は、測定データのばらつきが少なく、また、測定データの再現性を高める上で有利となり、ホース継手金具の合否判定を確実にかつ効率的に行なう上で有利なホース継手金具の形状測定装置を提供することにある。
請求項2記載の発明は、前記2次元形状検出部により前記ソケットの全周にわたって検出された前記半径方向位置データに基づいて前記ソケットの表面の三次元形状を表す形状データを生成する形状データ生成部と、前記ソケットの表面に関する測定データを前記形状データから生成する測定データ生成部とを備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記測定データに基づいて合否判定を行なう判定部をさらに備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記2次元形状検出部は、その幅方向が前記ホース継手金具の軸心と平行する帯状の検出光を前記ホース継手金具の表面に照射する光源部と、前記表面で反射した反射光を受光し受光した反射光の位置データを検出する受光部と、前記位置データから三角測距法に基づいて前記半径方向位置データを算出する算出部とを備えることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記2次元形状検出部は、前記ホース継手金具の軸心回りに等間隔をおいて複数個配置されていることを特徴とする。
そのため、従来のようにノギスを用いて手作業で測定データの取得を行なう場合に比較して測定データのばらつきが少なく、また、測定データの再現性を高める上で有利となり、ホース継手金具の合否判定を確実にかつ効率的に行なう上で有利となる。
請求項2記載の発明によれば、形状データからソケットの表面の様々な箇所の様々な測定データを得る上で有利となる。
請求項3記載の発明によれば、正確でばらつきが少ない測定データに基づいて合否判定を行なうようにしたので、ホース継手金具の検査を効率的に行なう上で有利となる。
請求項4記載の発明によれば、形状測定装置の構成の簡素化、コストダウンを図る上で有利となる。
請求項5記載の発明によれば、半径方向位置データをソケットの全周にわたって検出するために要する時間を短縮化する上で有利となる。
まず、ホースの端部に取り付けられるホース継手金具について説明する。
図1に示すように、ホース継手金具10は金属製のニップル12と金属製のソケット14とを備えている。
ニップル12は、同軸上に並べられた口金部16と、ソケット加締め用凹部18と、芯管部20とを備え、それら口金部16、ソケット加締め用凹部18、芯管部20の軸心上に流体送給用の孔22が貫設されている。
口金部16は、機器側に着脱可能に連結される部分であり、鍔部24と、鍔部24に回転可能に設けられた袋ナット26とを備え、本実施の形態では、雌型の口金部16となっている。
袋ナット26は、機器側の雄ねじに結合される箇所であり、その内周部が雌ねじ部2602となっている。
なお、口金部16の構成は雌型や雄型を含め様々な形式のものが存在するが、本発明は、口金部16の構成の如何に拘わらず、従来公知の様々な形式のニップル12を備えるホース継手金具10に適用可能である。
本実施の形態では、鍔部24に対向して大径部28が設けられ、ソケット加締め用凹部18は、大径部28と袋ナット26との間で軸方向および周方向全周に連続して設けられている。
芯管部20の外周面には、ホース抜け止め用の凹部2002が複数設けられ、それら各凹部2002は芯管部20の周方向に連続している。
このようにソケット14がニップル12に取り付けられると、芯管部20の外周面と、この外周面に対向するソケット14の内周面との間に、ホース30の端部が挿入される環状空間Sが形成される。
環状空間Sは、大径部28と反対に位置するニップル12およびソケット14の端部1404が開口部となっている。
ホース30は、例えば、内面ゴム層と、内面ゴム層の外側に形成された補強層と、補強層の外側に形成された外面ゴム層とを備えている。
環状空間Sにホース30が挿入された状態で、ソケット14の軸心方向に沿った加締め範囲でソケット14がその半径方向内側に加締められ、これにより、ホース30の内面ゴム層の内周面の全周がニップル12の外周面の全周に密着された状態でホース継手金具10がホース30に取着される。
また、ホース30は、ゴム製の他、合成樹脂製であってもよく、ホース30として従来公知の様々な材料を用いたものが使用可能である。
これによりホース30とホース継手金具10の組立体32が得られる。
図2に示すように、形状測定装置34は、金具支持部36と、ホース支持部38と、2次元形状検出部40と、回転移動部42と、コントローラ44(図8)と、制御装置46(図8)とを含んで構成されている。
金具支持部36は、軸部材48と、軸部材48を支持する金具側支持部材50とを含んで構成されている。
軸部材48は、その先部に、組立体32のホース継手金具10のニップル12の口金部16の孔22に係合することでホース継手金具10の軸心O1を位置決めする円錐面からなる係合部4802が設けられている。
軸部材48はその軸心を水平方向に向けた状態で金具側支持部材50で支持されている。
金具側支持部材50は、水平面上に載置された3軸テーブル52Aで支持され、金具側支持部材50は、水平面上で直交するX軸、Y軸方向と、鉛直方向であるZ軸方向にそれぞれμm単位で調整可能である。
図2、図4に示すように、ホース支持部38は、一対のクランプ部材54と、アクチュエータ56と、ホース側支持部材58とを含んで構成されている。
一対のクランプ部材54は、互いに対向する面5402に、組立体32のホース30の外周面に係合することでホース30の軸心O2を位置決めするV溝5404が形成されている。
アクチュエータ56は、本実施の形態では、一対のアーム5602を接近、離間する方向に平行移動させる平行ハンドを用いて構成されている。
一対のクランプ部材54は、一対のアーム5602に取着され、アクチュエータ56は、一対のクランプ部材54を水平方向に沿って接近、離間する方向に平行移動させることにより、一対のクランプ部材54が組立体32のホース30の外周面を挟持する挟持位置と、その挟持を解除する解除位置とに移動させるものである。
ホース側支持部材58は、一対のクランプ部材54の対向する面5402が鉛直方向に沿って延在し、かつ、一対のクランプ部材54のV溝5404が水平方向に延在するようにアクチュエータ56を支持するものである。
ホース側支持部材58は、水平面上に載置された3軸テーブル52Bで支持され、ホース側支持部材58は、水平面上で直交するX軸、Y軸方向と、鉛直方向であるZ軸方向にそれぞれμm単位で調整可能である。
なお、ホース継手金具10が図5に示すようにニップル12が屈曲したベンドタイプであった場合には、金具支持部36として、ホース支持部38と同様にV溝5404を有する一対のクランプ部材54を用い、ソケット14寄りのニップル12の部分1210の外周面を支持するものを用いれば良い。
図1、図2に示すように、本実施の形態では、回転移動部42は、ベース60と、回転板62と、回転支持機構64と、モータ66とを含んで構成されている。
ベース60は、均一厚さの矩形板状を呈し、不図示のフレームにより、厚さ方向を水平方向に向けて支持されている。
ベース60の中心部には、厚さ方向に貫通する円形のベース孔6002が形成されている。
回転板62は、その中心部に組立体32が挿通可能な大きさで形成された孔6202と、厚さ方向の両側に位置する一対の環状の側面6204と、一対の環状の側面6204の外周部を接続する外周面6206とを備えている。
回転板62は、その軸心O3をベース孔6002の軸心と一致させた状態で回転支持機構64を介してベース60に回転可能に支持されている。
回転板62の一方の側面6204には、回転板62と同心状に延在するリングギア63が設けられ、リングギア63の内周部に歯部が形成されている。
第1カムフォロア64Aと第2カムフォロア64Bは、それぞれ不図示の軸と、軸に回転可能に結合された筒状のリング6402とを含んで構成されている。
複数の第1カムフォロア64Aは、回転板62の外周面6206の周方向に間隔をおいた複数箇所でそれらの軸がベース孔6002の周囲のベース60の箇所に位置調節可能に取り付けられることで設けられている。
複数の第2カムフォロア64Bは、回転板62の外周面6206の周方向に間隔をおいた複数箇所でそれらの軸が位置調節可能にブラケット6404に取り付けられることで設けられ、ブラケットはベース孔6002の周囲のベース60の箇所に支持されている。
複数の第1カムフォロア64Aは、回転板62の外周面6206の周方向に間隔をおいた複数箇所で外周面6206に係合し、回転板62の軸心O3方向と直交する方向の位置を決定する。
複数の第2カムフォロア64Bは、回転板62の外周面6206の周方向に間隔をおいた複数箇所で、回転板62の両側の側面6204に係合し、回転板62の軸心O3方向の位置を決定する。
したがって、回転板62は、複数の第1カムフォロア64Aと複数の第2カムフォロア64Bによりその軸心が決定され、回転板62の軸心O3は複数の第1カムフォロア64Aと複数の第2カムフォロア64Bにより位置調節可能である。
モータ66は、その回転量に応じた検出信号を生成するエンコーダ68を備えている。
したがって、モータ66が回転することにより駆動ギア6602、リング6402ギア63を介して回転板62がその軸心O3を中心として回転駆動され、言い換えると、回転板62がホース30の軸心O2とホース継手金具10の軸心O1とを中心として回転駆動される。
また、本実施の形態では、駆動ギア6602としてコントロールバックラッシュギア、ノーバックラッシュギアなどを用いることでバックラッシュを抑制している。
これにより、ホース継手金具10の軸心O1とを中心として回転駆動される2次元形状検出部40のガタを無くして回転角度の精度を確保し、2次元形状検出部40によって得られるホース継手金具10の軸心O1に対するソケット14の半径方向の半径方向位置データの精度の向上が図られている。
例えば、回転板62に回転駆動力を伝達する機構として、モータ66で駆動される駆動側プーリーと、回転板62に回転駆動力を与える従動側プーリーと、それらプーリー間に掛け回されたタイミングベルトとを用いるなど、従来公知の様々な回転駆動機構が使用可能である。
図6に示すように、2次元形状検出部40は、光源部4002と、受光部4004と、算出部4006とを含んで構成されている。
光源部4002は、その幅方向がホース継手金具10の軸心O1と平行する帯状の検出光L1をソケット14の表面に照射するものである。
検出光L1としてレーザー光、本実施の形態では、青色レーザー光が使用される。
青色レーザーは、ソケット14の表面に照射された場合に乱反射が少なく検出精度を高める上で有利となる。
受光部4004は、表面で反射した反射光L2を受光し受光した反射光L2の位置データを検出するものである。
算出部4006は、位置データから三角測距法に基づいて半径方向位置データを算出するものである。
そのため、回転移動部42は、回転板62を180度回転させることにより、第1、第2の2次元形状検出部40A、40Bによってホース継手金具10の軸心O1に対するソケット14の半径方向の半径方向位置データがソケット14の全周にわたって検出されることになる。
なお、2次元形状検出部40の数は1個でもよく、その場合には、1個の2次元形状検出部40によってソケット14の半径方向位置データをソケット14の全周にわたって検出するために、回転移動部42が回転板62を360度回転させればよい。
また、2次元形状検出部40の数は3個でもよく、その場合には、3個の2次元形状検出部40によってソケット14の半径方向位置データをソケット14の全周にわたって検出するために、回転移動部42が回転板62を120度回転させればよい。
要するに2次元形状検出部40の数を増やすほど回転板62の回転量を小さくでき、したがって、ソケット14の半径方向の半径方向位置データをソケット14の全周にわたって検出するために要する時間を短縮する上で有利となる。
コントローラ44は、エンコーダ68からモータ66の回転量に応じた検出信号を受け付けると共に、第1、第2の2次元形状検出部40からソケット14の半径方向位置データを受け付け、ソケット14の周方向の角度位置とソケット14の半径方向の半径方向位置データとを同期させたデータを生成するものであり、言い換えると、ソケット14の周方向の角度位置に対応付けられたソケット14の半径方向の半径方向位置データを生成するものである。
ROM4604は制御プログラムなどを格納し、RAM4606はワーキングエリアを提供するものである。
ハードディスク装置4608は、後述する形状データ生成部46A、測定データ生成部46B、判定部46C、制御部46Dを実現するための制御プログラムなどを格納している。
キーボード4610およびマウス4612は、操作者による操作入力を受け付けるものである。
ディスプレイ4614はデータを表示出力するものである。
インターフェース4616は、外部機器とデータ、信号の授受を行うためのものであり、本実施の形態では、インターフェース4616は、コントローラ44からソケット14の周方向の角度位置に対応付けられたソケット14の半径方向の半径方向位置データを受け付けると共に、アクチュエータ56、モータ66に制御信号を与える。
形状データ生成部46Aは、2次元形状検出部40によりソケット14の全周にわたって検出された半径方向位置データに基づいてソケット14の表面の三次元形状を表す形状データを生成するものである。
測定データ生成部46Bは、ソケット14の表面に関する測定データを形状データから生成するものである。
なお、測定データは以下に例示したものに限定されず、適宜設定されることは無論である。
(1)ソケット14の外径
図9に示すように、ソケット14のうち加締められた範囲においてソケット14の長手方向における位置が異なる3箇所の外径を第1、第2、第3外径D1、D2、D3とする。
第1、第2、第3外径D1、D2、D3のソケット14の長手方向の位置は、例えば、ソケット加締め用凹部18側のソケット14の端部1402からの距離によって規定される。
また、図10に示すように、第1、第2、第3外径D1、D2、D3として、ソケット14の周方向に45度毎に4個の寸法を測定する。
したがって、合計12個の外径が測定されることになる。
(2)加締め位置
図9に示すように、ソケット加締め用凹部18側のソケット14の端部1402からソケット14が加締められた範囲のうちソケット14の口金部16に近い側の箇所までの距離を加締め位置Pとする。
また、ソケット14の周方向に45度毎に8個の加締め位置Pが測定されることになる。
(3)加締め爪残幅
図9、図10に示すように、ソケット14の周方向に間隔をおいて長手方向に沿って形成される凸部1410の周方向に沿った距離を加締め爪残幅Wとする。
本実施の形態では、加締め爪を8個用いるため、8個の加締め爪残幅Wが測定されることになる。
(4)真円度
第2外径D2の最大値と最小値との差分を真円度とする。
したがって、真円度は1個測定されることになる。
(5)円筒度
第1外径D1と第3外径D3との差分を円筒度とする。
第1外径D1と第3外径D3は、それぞれソケット14の周方向に45度毎に4個ずつ測定されるので、ソケット14の周方向に45度毎に4個の円筒度が算出されることになる。
合否判定の結果は、例えば、制御装置46のディスプレイに表示され、あるいは、制御装置46に接続され作業現場に設置された報知ランプによって表示される。
制御部46Dは、アクチュエータ56、モータ66の制御を行なうものである。
形状測定装置34による測定を行なうに先立って、金具支持部36およびホース支持部38の位置調節を行なう(ステップS10)。
金具支持部36の位置調節は次のように行なう。
回転板62にダイヤルゲージを固定し、ダイヤルゲージの測定子を軸部材48の外周面に当てつけた状態とする。
次に回転板62を回転させてダイヤルゲージにより軸部材48の軸心と回転板62の軸心O3とのずれ量を測定し、このずれ量がゼロとなるように金具支持部36の3軸調整テーブル52Aを調整する。
ホース支持部38に、均一外径で直線状に精度良く加工された芯金を支持させる。
回転板62にダイヤルゲージを固定し、ダイヤルゲージの測定子を芯金の外周面に当てつけた状態とする。
次に回転板62を回転させてダイヤルゲージにより芯金の軸心と回転板62の軸心O3とのずれ量を測定し、このずれ量がゼロとなるように金具支持部36の3軸調整テーブル52Bを調整する。
金具支持部36およびホース支持部38の位置調節が終了したならば、ダイヤルゲージを回転板62から取り外すと共に、ホース支持部38から芯金を取り外す。
すなわち、測定対象となる組立体32のホース継手金具10のニップル12の孔6202に金具支持部36の係合部4802を係合させる。
次いで、ホース支持部38の解除位置にある一対のクランプ部材54のV溝5404の間に組立体32のホース30の部分を位置させたならば、制御部46Dの制御によってアクチュエータ56を作動させ、一対のクランプ部材54を挟持位置に移動させ、一対のクランプ部材54のV溝5404間にホース30の部分を挟持させる。
これにより、組立体32のホース継手金具10の軸心O1が回転板62の軸心O3と一致する。
次いで、制御装置46は、ソケット14の表面に関する測定データを形状データから生成する(ステップS18:測定データ生成部46B)。
測定データが生成されたならば、測定データに基づいて合否判定を行なう(ステップS20:判定部46C)。
合否判定が終了したならば、ホース支持部38を操作してホース30の挟持を解除し、組立体32を金具支持部36およびホース支持部38から取り外す(ステップS22)。
そして、次の組立体32があるか否かを判定する(ステップS24)。
ステップS24が肯定ならば動作を終了し、否定ならばステップS12に戻り次の組立体32の測定を行なう。
このような動作を繰り返して行なうことにより組立体32の測定が行われる。
したがって、正確でばらつきが少ない半径方向位置データに基づいてソケット14の外径、加締め位置、加締め爪残幅、真円度、円筒度といったソケット14の表面に関する測定データを得ることができる。
そのため、従来のようにノギスを用いて手作業で測定データの取得を行なう場合に比較して測定データのばらつきが少なく、また、測定データの再現性を高める上で有利となり、ホース継手金具10の合否判定を確実にかつ効率的に行なう上で有利となる。
また、2次元形状検出部40を用いてソケット14の外径を測定する場合、本実施の形態と異なり、ソケット14に対して軸心O1と直交する方向に延在する帯状の検出光を照射することでソケット14の外径を測定することも考えられる。
しかしながら、この場合は、測定するソケット14の長手方向の位置や周方向の位置に対応した数の2次元形状検出部40を用意する必要がある。
これに対して本実施の形態では、半径位置データを検出すべきソケット14の軸心方向に沿った範囲を単一の2次元形状検出部40で検出するので、原理的には単一の2次元形状検出部40で足り、コストを抑制しつつ、しかも様々な測定データを簡単に得る上で有利となる。
したがって、形状データからソケット14の表面の様々な箇所の様々な測定データを得る上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、光源部4002と受光部4004と算出部4006とを備える2次元形状検出部40を用いたので、形状測定装置34の構成の簡素化、コストダウンを図る上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、2次元形状検出部40は、ホース継手金具10の軸心O1回りに等間隔をおいて複数個配置されているので、回転移動部42による2次元形状検出部40のホース継手金具10の軸心O1を中心とした回転移動量を低減できる。
そのため、半径方向位置データをソケット14の全周にわたって検出するために要する時間を短縮化する上で有利となる。
12 ニップル
14 ソケット
34 形状測定装置
40 2次元形状検出部
40A 第1の2次元形状検出部
40B 第2の2次元形状検出部
4002 光源部
4004 受光部
4006 算出部
L1 検出光
L2 反射光
42 回転移動部
46 制御装置
46A 形状データ生成部
46B 測定データ生成部
46C 判定部
46D 制御部
O1 ホース継手金具の軸心
Claims (5)
- ニップルの外周部とソケットの内周部との間の環状空間にホースが挿入された状態で前記ソケットの軸心方向に沿った加締め範囲で前記ソケットの外周面がその半径方向内側に加締められたホース継手金具の形状測定装置であって、
前記ニップルを支持する金具支持部と、
前記ホースを支持するホース支持部と、
前記ホース継手金具の軸心に対する前記ソケットの表面の半径方向の半径方向位置データを、前記ホース継手金具の軸心と平行な方向に沿って検出する2次元形状検出部と、
前記2次元形状検出部によって前記半径方向位置データが前記ソケットの全周にわたって検出されるように、前記2次元形状検出部を前記ホース継手金具の軸心を中心として回転移動させる回転移動部と、
を備えることを特徴とするホース継手金具の形状測定装置。 - 前記2次元形状検出部により前記ソケットの全周にわたって検出された前記半径方向位置データに基づいて前記ソケットの表面の三次元形状を表す形状データを生成する形状データ生成部と、
前記ソケットの表面に関する測定データを前記形状データから生成する測定データ生成部と、
を備えることを特徴とする請求項1記載のホース継手金具の形状測定装置。 - 前記測定データに基づいて合否判定を行なう判定部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項2記載のホース継手金具の形状測定装置。 - 前記2次元形状検出部は、
その幅方向が前記ホース継手金具の軸心と平行する帯状の検出光を前記ホース継手金具の表面に照射する光源部と、
前記表面で反射した反射光を受光し受光した反射光の位置データを検出する受光部と、
前記位置データから三角測距法に基づいて前記半径方向位置データを算出する算出部と、
を備えることを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載のホース継手金具の形状測定装置。 - 前記2次元形状検出部は、前記ホース継手金具の軸心回りに等間隔をおいて複数個配置されている、
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載のホース継手金具の形状測定装置。
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