JP6467867B2 - 透明ガスバリア性フィルム - Google Patents
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Description
リア層3、5、7とが順次積層されてなることを特徴としている。
ほど速くはないが、より高いガスバリア性を発現しやすい方法として、プラズマCVD法が好ましい。また、プラズマ発生装置の例としては、直流(DC)プラズマ、低周波プラズマ、高周波プラズマ、パルス波プラズマ、3極構造プラズマ、マイクロ波プラズマなどの低温プラズマ発生装置が用いられる。
来るだけ膜厚を薄くした方が好ましい。但し、膜厚を薄くすることで不足するガスバリア性については、後述するように、ガスバリア層を4層以上積層すること、かつ、積層する全てのガスバリア層の厚みの合計を10nm以上にすることで補っている。
トシール層の他の積層方法として、ヒートシール層の合成樹脂を、熱溶融押出する方法(エクストルージョンラミ)を用いることもできる。
透明フィルム基材1として、厚さ25μmである、ニ軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用意し、真空成膜装置内に設置して、電子線加熱方式で金属アルミニウムを蒸発させて、そこに酸素ガスを導入して、透明フィルム基材1の表面上に厚さ3nmの酸化アルミニウムからなる第1のガスバリア層2を積層した。
透明フィルム基材1の表面上に積層した第1のガスバリア層2を、電子線加熱方式で酸化珪素を蒸発させて、厚さ3nmの酸化珪素からなるガスバリア層にした。また更に、第2のガスバリア層3の表面上に積層した第1のガスバリア層4を、同じく電子線加熱方式で酸化珪素を蒸発させて、厚さ3nmの酸化珪素からなるガスバリア層にした。また更に、第2のガスバリア層5の表面上に積層した第1のガスバリア層6を、同じく電子線加熱方式で酸化珪素を蒸発させて、厚さ3nmの酸化珪素からなるガスバリア層にした。その他の条件は実施例1と同様して透明ガスバリア性フィルムを作製した。
透明フィルム基材1として、厚さ25μmである、ニ軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用意し、真空成膜装置内に設置して、電子線加熱方式で金属アルミニウムを蒸発させて、そこに酸素ガスを導入して、基材層1の表面上に厚さ9nmの酸化アルミニウムからなる第1のガスバリア層2を積層した。
第2のガスバリア層3、第2のガスバリア層5および第2のガスバリア層7を積層する際、真空成膜装置内で、ヘキサメチルジシロキサン(HMDSO)5sccm/酸素100sccmの混合ガスを電極間に導入し、13.56MHzの高周波を0.5kW印加してプラズマ化し、化学式SiOxCyで表される酸化珪素からなる第2のガスバリア層3、第2のガスバリア層5および第2のガスバリア層7のx値を1.9、y値を0.05とした。その他の条件は実施例1と同様にして透明ガスバリア性フィルムを作製した。
実施例1、2および比較例1、2で作製した透明ガスバリア性フィルムについて、以下の方法で評価した。結果を下記の表1に示す。
(1)40℃90%RH環境下の水蒸気透過度
モダンコントロール社製の水蒸気透過度計(MOCON PERMATRAN−W3/31)により、40℃90%RH環境下での水蒸気透過度(g/m2・day)を測定した。
(2)30℃70%RH環境下の酸素透過度
モダンコントロール社製の酸素透過度計(MOCON OX−TRAN−2/21)により、30℃70%RH環境下での酸素透過度(cc/m2・day)を測定した。
(3)屈曲試験(ゲルボ試験)後の水蒸気透過度および酸素透過度
下記条件にて屈曲試験(ゲルボ試験)を行い、上記(1)、(2)と同様にして、試験後の水蒸気透過度測定を40℃90%RH環境下で、試験後の酸素透過度測定を30℃70%RH環境下で行なった。
≪屈曲試験の条件≫
・屈曲工程:440度ねじり×3.5インチ直進+2.5インチ直進
・屈曲回数:室温×3回
・検体サイズ:205mm×290mm
表1からわかるように、実施例1、実施例2および、比較例1、比較例2は屈曲試験(ゲルボ試験)前の水蒸気透過度および酸素透過度は同等レベルであった。一方、第1のガスバリア層2と第2のガスバリア層3との膜厚を5nmより厚くした比較例1の透明ガスバリア性フィルムは、実施例1および実施例2の透明ガスバリア性フィルムと比較して、屈曲試験後の水蒸気透過度および酸素透過度が高く、ガスバリア性が劣る結果を示した。
が0.2より小さくなる比較例2の透明ガスバリア性フィルムは、実施例1および実施例2の透明ガスバリア性フィルムと比較して、屈曲試験後の水蒸気透過度および酸素透過度が高く、ガスバリア性が劣る結果を示した。
2・・・第1のガスバリア層
3・・・第2のガスバリア層
4・・・第1のガスバリア層
5・・・第2のガスバリア層
6・・・第1のガスバリア層
7・・・第2のガスバリア層
8・・・透明ガスバリア性フィルム
9・・・透明ガスバリア性フィルム
Claims (5)
- 透明フィルム基材面に、金属酸化物からなる透明な第1のガスバリア層と、化学式SiOxCyで表される酸化珪素のxが1.5以上2.0以下、炭素のyが0.2以上0.5以下である透明な第2のガスバリア層とからなる一組の複合ガスバリア層として、この順に該複合ガスバリア層を2層以上積層形成してなる透明ガスバリア性フィルムであり、前記第1のガスバリア層の厚さが1nm以上3nm以下であり、かつ前記第2のガスバリア層の厚さが1nm以上4nm以下であり、かつ積層形成された複合ガスバリア層の厚さの合計が10nm以上であることを特徴とする透明ガスバリア性フィルム。
- 前記第2のガスバリア層がプラズマCVD法により形成されたことを特徴とする請求項1に記載の透明ガスバリア性フィルム。
- 前記第1のガスバリア層が、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化チタンまたは酸化マグネシウムのいずれかからなることを特徴とする請求項1または2に記載の透明ガスバリア性フィルム。
- 前記第1のガスバリア層が、真空蒸着法により形成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の透明ガスバリア性フィルム。
- 前記透明フィルム基材の前記第1のガスバリア層が形成される面の算術平均粗さRaが1nm以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の透明ガスバリア性フィルム。
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