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JP6464535B2 - 移動式作業足場 - Google Patents

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JP6464535B2 JP2017059241A JP2017059241A JP6464535B2 JP 6464535 B2 JP6464535 B2 JP 6464535B2 JP 2017059241 A JP2017059241 A JP 2017059241A JP 2017059241 A JP2017059241 A JP 2017059241A JP 6464535 B2 JP6464535 B2 JP 6464535B2
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Description

本発明は、コンクリート用型枠に設置され、主に表面の均し作業を含むコンクリート打設工程において使用される移動式作業足場に関する。
従来、コンクリートの打設工程においては、コンクリート用型枠の外周部に足場(以下、外周固定足場という)を設置し、作業員が外周固定足場上でバイブレータを用いた締固め作業や打設されたコンクリートの均し作業を行っていた(例えば、特許文献1を参照)。
特開2005−127079号公報
しかしながら、コンクリート打設区画の平面積が大きく、外周固定足場からコンクリート打設区画中央部までの距離が大きい場合、作業員が外周固定足場上で作業を行うことが困難であって、作業員が型枠内に入って作業をしなければならない場合があった。
一方、型枠内に鉄筋を配設する鉄筋コンクリート構造物の場合には、作業を行う範囲の鉄筋上に足場板を仮固定し、作業が終了した範囲の足場を随時撤去しつつ作業を行う方法が一般に用いられているが、この方法では、足場板の設置及び撤去に手間がかかるという問題があった。
また、防波堤上部工等のように無筋コンクリート構造物の場合には、型枠内に鉄筋が配置されておらず、足場板を設置することができないという問題があった。
そこで、本発明は、このような従来の問題に鑑み、コンクリート打設用の型枠上を移動できる移動式作業足場の提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決するための請求項1に記載の発明の特徴は、対向する堰板を有する型枠上を移動可能な移動式作業足場であって、両端部が型枠に支持され、前記対向する堰板間に跨って架設される互いに平行な複数のレールと、該複数のレール上に移動可能に架設された架台と、隣り合う前記レール間に配置され、前記対向する堰板間に架設されるレール間隔保持材とを備えている移動式作業足場にある。
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記架台は、前記レール上を移動する移動体を備え、該移動体は、前記レールの側部に配置される案内ローラーを備えていることにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項2の構成に加え、前記案内ローラーは、平行な一対の前記レールの外側のみ又は内側のみに配置されていることにある。
本発明に係る移動式作業足場は、請求項1に記載の構成を具備することによって、無筋コンクリート構造物の場合のように、型枠内に足場を設置する鉄筋等が無い場合であっても、型枠上の所望の位置に足場を設けることができ、型枠の変形を防止し、レール間隔を一定に保持することができ、作業員が架台に搭乗した状態でコンクリートの締固め作業や均し作業等を行うことができ、或いは、打設したコンクリートの上面を歩くことなく型枠内の所望の位置で作業することができる。また、従来の型枠内に配設された鉄筋等に足場板を支持させる構造とは異なり、作業毎に足場板の設置及び撤去する必要がなく、効率よく作業を行うことができる。
また、本発明において、請求項2に記載の構成を具備することによって、架台がレールより脱線することを防止することができる。
さらに、本発明において、請求項3に記載の構成を具備することによって、脱線を防止しつつ、架台が円滑にレール上を移動することができる。
本発明に係る移動式作業足場の使用態様の一例を示す平面図である。 同上のA−A線矢視断面図である。 図1中の移動体部分を示す部分拡大平面図である。 同上の側面図である。 同上のC−C線矢視断面図である。 (a)(b)はそれぞれ本発明に係る移動式作業足場の駆動手段の態様を説明するための図1中のB−B線矢視断面図である。
次に、本発明に係る移動式作業足場の実施態様を図1〜図6に示した実施例に基づいて説明する。尚、図中符号1は型枠、符号2はコンクリート、符号3は型枠1上に設置される移動式作業足場である。
型枠1は、型枠1の周方向に互いに間隔を置いて設置された複数の支柱(縦バタ材)4a,4a…と、各支柱4a,4a…に跨がる丸鋼管からなる横バタ材4b,4bと、横バタ材4bを介して支柱4a,4a…の内側に保持された型枠パネルによって構成された堰板5,5…を備え、直立した堰板5,5…によって四方が囲まれた矩形枠状を成している。
支柱4a,4a…は、溝形鋼、H型鋼、角型鋼管等の部材をもって構成され、互いに型枠周方向に間隔を置いて建て込まれ、隣り合う支柱4a,4a間に跨って型枠パネルが保持され、型枠1の一方を塞ぐ堰板5が形成される。
型枠パネルの態様は、特に限定されないが、メタルフォーム等の鋼製型枠パネルのように、型枠パネル自体の剛性が高いものを使用することが好ましい。
また、互いに対向する堰板(型枠パネル)間には、特に図示しないが、セパレータが配設され、コンクリート2打設時に作用する側圧に対抗するようにしている。
尚、この型枠1の上部の外周部には、外周固定足場6と、外周固定足場6に支持された手摺7,7…とが設けられている。
移動式作業足場3は、図1、図2に示すように、対向する堰板間に跨って架設された互いに平行な一対のレール8,8と、レール8,8に移動可能に支持された架台9と、架台9を移動させる駆動手段とを備え、架台9が型枠1の上方をレール8,8に沿って移動できるようになっている。
また、移動式作業足場3には、レール8,8間にあって、対向する堰板5,5の上端縁中央部間に架設された梁状のレール間隔保持材10を備え、レール間隔保持材10の両端部が対向する堰板5,5の上端縁部にそれぞれ固定されている。
このレール間隔保持材10は、対向する堰板5,5…の上端縁間を互いに支持させ、コンクリート2の打設時に各堰板5,5…に作用する側圧に対抗し、堰板5,5の撓みや歪みを防止することによって、対向する堰板5,5に跨って配置されたレール8,8の間隔を保持するようになっている。尚、このレール間隔保持材10は、型枠用の巾止め材と兼用してもよい。
レール8,8は、一定の長さを有するH型鋼等をもって構成され、少なくとも架台9が支持される帯状の軌道8aを備えた梁状に形成されている。
各レール8,8は、一定の間隔をおいて互いに対向する堰板5,5を跨ぐように配置されるとともに、その両端部が支柱4a,4a…上に架け渡した梁材に載置されている。
架台9は、各レール8上を移動する一対の移動体11,11と、両移動体11,11に支持された架台本体12とを備え、レール8,8に沿って移動できるようになっている。
架台本体12は、一定幅を有する平面視帯状に形成され、前後に手摺13,13を備え、作業員が架台本体12上に乗って移動しつつ、コンクリート打設工程の各作業及びその補助を行えるようになっている。
各移動体11は、図3〜図5に示すように、架台本体12の両側部に固定された取付フレーム14,14と、取付フレーム14,14の下端に固定されたスカート部15と、スカート部15内に配置された車輪16,16とを備え、車輪16,16を介してレール8,8の軌道8a上を移動できるようになっている。
取付フレーム14は、L型鋼等によって構成され、架台本体12の側面にボルト等によって固定されている。
スカート部15は、溝形鋼等によって構成され、取付フレーム14の下端に溶接等によって固定された天板15aと、天板15aの両側縁より垂下された一対の側板15b,15bとを備え、天板15aの下面に車輪16,16が回転自在に支持されている。
また、各移動体11には、取付フレーム14にレール8と交差する方向に支持されたローラー支持体17と、ローラ支持体17の両端に支持され、レール8,8の側方に配置される案内ローラー18,18…とを備え、案内ローラー18,18…がレール8,8側面に案内された状態で移動し、架台9の脱線が防止されている。
案内ローラー18,18…は、取付フレーム14の両端部より垂下された回転軸18aと、回転軸18aに回転自在に支持された円柱状のローラー本体18bとを備え、両ローラー本体18b,18bの外周面がレール8の側面に当接し、案内ローラー18,18によってレール8を把持するようになっている。
尚、案内ローラー18,18…は、互いに隣り合うレール8,8の外側のみ又は内側のみに配置してもよい。その場合、各レール8,8に対し案内ローラー18,18…が一方側のみで案内されるので、脱線を防止しつつ円滑に移動することができる。
駆動手段は、例えば、図6(a)に示すように、一端が架台本体12に連結され、他端側が型枠1上端部(本実施例では外周固定足場6の手摺7部分)に支持された滑車19を介して折り返された移動用ロープ20を備え、架台9上の作業員が移動用ロープ20を引っ張ることにより、移動用ロープ20に引っ張られて架台9が移動するようになっている。
また、駆動手段は、図6(b)に示すように、架台9上にウインチ21を設置し、ウインチ21より繰り出したワイヤ22の先端を移動方向前方の型枠1上端(本実施例では手摺7)に固定し、ウインチ21の巻取り動作により架台9が移動するようにしてもよい。
このように構成された移動式作業足場3では、駆動手段によって架台9がレール8,8上を移動し、且つ、作業員が架台9上を移動することができるので、作業員が型枠1内に入らずとも型枠1上の所望の位置で作業することができる。
よって、作業員は、型枠1上の所望の位置において、架台9に搭乗した状態でコンクリート締固め作業や均し作業等を行うことができ、或いは、打設したコンクリート2上を歩くことなく型枠1内の所望の位置で作業することができる。
さらに、この移動式作業足場3は、無筋コンクリート構造物のように型枠内に足場板を設置可能な鉄筋が存在しない場合であっても適用でき、また、型枠内の鉄筋に足場板を設置するような場合と異なり、作業毎に足場板を撤去する必要が無いので効率よく作業を行うことができる。
尚、上述の実施例では、架台9を一対のレール8,8に支持させた例について説明したが、レールは3本以上の複数であってもよい。
また、上述の実施例では、レール間隔保持材10をレール8,8と平行に設けた例について説明したが、レール8,8と交差する方向で対向する堰板5,5間にレール間隔保持材10とは別途に型枠用の巾止め材を設置してもよい。
尚、上述の実施例では、四方が堰板に囲まれた型枠を例に説明したが、型枠は、少なくとも互いに対向する二面の堰板を備えていればよく、例えば、既設のコンクリート構造物の端面を利用し、当該既設コンクリート構造物と連続してコンクリートを打設する場合には、堰板は対向する二面又は三面を囲むように配置されていればよい。
1 型枠
2 コンクリート
3 移動式作業足場
4 支柱(縦バタ材)
5 型枠パネル
6 外周固定足場
7 手摺
8 レール
9 架台
10 レール間隔保持材
11 移動体
12 架台本体
13 手摺
14 取付フレーム
15 スカート部
16 車輪
17 ローラー支持体
18 案内ローラー
19 滑車
20 移動用ロープ
21 ウインチ
22 ワイヤ

Claims (3)

  1. 対向する堰板を有する型枠上を移動可能な移動式作業足場であって、
    両端部が型枠に支持され、前記対向する堰板間に跨って架設される互いに平行な複数のレールと、該複数のレール上に移動可能に架設された架台と、隣り合う前記レール間に配置され、前記対向する堰板間に架設されるレール間隔保持材とを備えていることを特徴とする移動式作業足場。
  2. 前記架台は、前記レール上を移動する移動体を備え、該移動体は、前記レールの側部に配置される案内ローラーを備えている請求項1に記載の移動式作業足場。
  3. 前記案内ローラーは、平行な一対の前記レールの外側のみ又は内側のみに配置されている請求項2に記載の移動式作業足場。
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