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JP6455139B2 - 撮影システム - Google Patents

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JP6455139B2
JP6455139B2 JP2014261673A JP2014261673A JP6455139B2 JP 6455139 B2 JP6455139 B2 JP 6455139B2 JP 2014261673 A JP2014261673 A JP 2014261673A JP 2014261673 A JP2014261673 A JP 2014261673A JP 6455139 B2 JP6455139 B2 JP 6455139B2
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Description

本発明は、露光中、被写体の撮像面上の結像位置を制御することが可能な撮影システムに関する。
例えば、天体撮影において、撮影地点の緯度と、天体に向けた撮影光学系の焦点距離、撮影方位及び撮影仰角がわかればその天体像の移動軌跡が分かるので、GPSと方位センサ、姿勢センサを利用して算出した移動軌跡に応じて、撮像装置に内蔵された手ぶれ補正ユニットを駆動し、天体を追尾しながら長時間撮影を行えることは知られている(特許文献1)。また、いわゆるライブビュー撮影動作時に、ライブビュー画像を確認しながら撮影装置に内蔵された手ぶれ補正ユニットを駆動し、撮像素子が撮像する範囲の縦、横方向の傾きを調整できることも知られている(特許文献2)。
特開2010−122672号公報 特開2010−171941号公報
従来の天体撮影は、三脚及び雲台を動かして粗く構図を決め、その後ファインダー像または画像モニタのライブビュー画像を見ながら三脚または雲台を細かく動かして構図調整(微調整)している。しかし、撮影レンズが望遠になるほど三脚または雲台を細かく動かさなければならなくなるので調整操作が難しくなり、さらに撮影画面上の星像の移動が速くなるので構図の調整操作がさらに難しくなる。そのため構図決定に時間がかかると構図が変わってしまい、再度三脚または雲台を細かく動かして構図を決定しなければならない問題があった。かかる場合、特許文献2に記載された構図調整方法で構図を調整する手段が有用になるが、天体追尾撮影をする場合は構図調整でも追尾撮影でも手ぶれ補正ユニットを動かすため、構図調整で動かした方向へは天体を追尾する際に使用できる可動範囲が狭くなり、追尾可能な時間が短くなってしまう問題があった。
本発明は、撮影装置に内蔵された移動部材に最適な可動量を設定する撮影システムを提供することを目的とする。
すなわち本発明は、撮影光学系により撮像面上に形成された被写体像を撮像する撮像素子と、上記撮影光学系の少なくとも一部をなす光学要素と上記撮像素子の少なくとも一方を移動部材とし、この移動部材をその有限可動範囲において上記撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動して上記撮像素子の撮像面と被写体像とを相対移動させる移動手段を備え、上記有限可動範囲を、複数の目的のいずれかに対して利用する際、目的毎の可動範囲を、少なくとも露出時間を含む撮影条件に応じて設定すること、を特徴とする。
上記複数の利用目的には、上記撮像素子が撮像する被写体範囲を変更する為の利用や、撮影光学系と被写体の相対移動をキャンセルする為の利用を含むことができる。
別の観点からなる本発明は、撮影光学系により撮像面上に形成された被写体像を撮像する撮像素子と、上記撮影光学系の少なくとも一部をなす光学要素と上記撮像素子の少なくとも一方を移動部材とし、この移動部材をその有限可動範囲において上記撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動して上記撮像素子の撮像面と被写体像とを相対移動させる移動手段と、上記撮影光学系に対して相対移動する被写体の、上記撮像面上における移動方向及び移動速さを求める演算手段と、上記移動部材の上記有限可動範囲内における所定の位置に基づき、上記移動部材を上記演算手段が求めた上記移動方向及び移動速さで所定の時間内に移動可能な第1可動範囲を設定する第1可動範囲設定手段と、上記移動部材の有限可動範囲から上記第1可動範囲を除いた範囲を第2可動範囲として設定する第2可動範囲設定手段と、上記移動部材を、上記第2可動範囲において上記移動手段により駆動して上記撮像素子が撮像する被写体を変更する被写体変更手段と、を有することを特徴とする。
本発明の撮影システムはさらに、上記移動部材を上記設定された第2可動範囲の初期化位置に上記移動手段により移動させる初期化手段を備え、上記被写体変更手段は、上記初期化手段により上記移動部材を上記初期化位置に移動させた後に、上記移動手段により上記撮像素子が撮像する被写体を変更することができる。
本発明の撮影システムはさらに、上記撮像素子の撮像面上を既知の軌跡で移動する被写体のデータと撮影システムのデータから、上記被写体の像が撮像面上で相対移動しない上記移動部材の追尾移動方向及び追尾移動速さを求める追尾撮影データ演算手段を備え、上記第1可動範囲設定手段は、上記移動部材の上記有限可動範囲内における所定の位置に基づき、上記追尾撮影データ演算手段が求めた上記追尾移動方向及び追尾移動速さで設定露出時間内に移動可能な第1可動範囲を設定することができる。
本発明の撮影システムはさらに、上記追尾撮影データ演算手段が求めた上記追尾移動方向及び追尾移動速さで、上記移動手段により上記移動部材を移動させて追尾撮影動作する追尾撮影手段を有することができる。
上記第2可動範囲設定手段は、上記第2可動範囲を、上記移動手段により上記移動部材を上記所定の位置から移動する追尾移動方向とは逆方向の範囲に設定することが好ましい。
記第1可動範囲設定手段は、上記移動部材が所定の位置である追尾移動開始位置から上記追尾移動方向及び追尾移動速さで設定露出時間内に移動したときの追尾移動終了位置を、上記移動部材の少なくとも一部が上記有限可動範囲の移動規制部と接触し得る位置に設定し、上記移動部材が上記追尾移動開始位置から上記追尾移動終了位置まで移動可能な範囲を第可動範囲として設定し、第可動範囲設定手段は、上記有限可動範囲から第可動範囲を除いた残りの範囲を第可動範囲として設定することができる。
上記被写体は天体であって、上記被写体のデータと撮影システムのデータは、天体の赤経と赤緯、撮影光学系の焦点距離、撮影地点の緯度と経度及び撮影時の日時データである。
上記被写体は天体であって、上記被写体のデータと撮影システムのデータは、撮影光学系の焦点距離、撮影仰角、撮影方位、及び撮影地点の緯度データである。
本発明によれば、撮影装置に内蔵された移動部材に最適な可動量を設定する撮影システムが得られる。
本発明による撮影システムに含まれるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 図2(A)は撮像素子の撮像面がその可動範囲の中心に位置している状態を示す図であり、図2(B)は撮像素子の撮像面がその可動範囲内で撮像面に対して平行移動している状態を示す図であり、図2(C)は撮像素子の撮像面がその可動範囲内で撮影光軸に対して回転移動している状態を示す図である。 デジタルカメラがその撮影光軸回りに水平から傾いている様子を示す図である。 撮像素子の撮像面がその有限可動範囲の中心に位置している状態を示す図である。 撮像素子の撮像面がその有限可動範囲内で天体自動追尾により移動した状態を示す図である。 撮像素子の撮像面の有限可動範囲と、天体追尾可能な第1可動範囲と、構図の調整が可能な第2可動範囲との関係を示す図である。 本発明による撮影システムの天体追尾及び構図調整モード動作を示すフローチャートである。 本発明による撮影システムの天体追尾及び構図調整モード動作を示すフローチャートである。 シフト量テーブルのテーブルデータを示す図である。
以下、図1ないし図8を参照して、本発明の撮影システムをカメラシステム(デジタルカメラ)10に適用した実施形態を説明する。
図1に示すように、本発明の撮影システムを適用したカメラシステム10は、カメラボディ11と撮影レンズ101(撮影光学系101L)を備えている。撮影光学系101Lは、図示しないが焦点調節レンズ群などの複数のレンズ群を備えている。カメラボディ11内には、撮影光学系101Lの後方に撮像素子(イメージセンサ)13が配設されている。撮影光学系101Lの光軸LOと撮像素子13の撮像面(撮像領域)14とは直交している。撮像素子13は、移動部材駆動ユニット(移動手段)15に搭載されている。移動部材駆動ユニット15は、固定ステージと、この固定ステージに対して可動な可動ステージと、固定ステージに対して可動ステージを移動させる電磁回路とを有しており、可動ステージに撮像素子13が保持されている。撮像素子13(可動ステージ)は、光軸LOと直交する所望の方向に所望の移動速度で平行移動制御され、さらに光軸LOと平行な仮想の軸を回動中心軸として所望の回転速度で回転制御される。このような移動部材駆動ユニット15は、例えば特開2007−25616号公報に記載されているカメラの手ぶれ補正装置の防振駆動ユニットとして公知である。撮像素子13は、移動部材を構成している。
撮影レンズ101は、撮影光学系101L内に、可変絞り装置103を備えている。この可変絞り装置103の絞り値(開閉度合い)は、カメラボディ11内に備えられた絞り駆動制御機構17によって制御される。撮影レンズ101は、撮影光学系101Lの焦点距離fを検出する焦点距離検出装置105を備えている。
カメラボディ11は、撮像素子13で撮像した画像を表示する画像モニタ23と、撮像素子13で撮像した画像を保存するメモリーカード25を備えている。またカメラボディ11は、スイッチ手段として、電源スイッチ27と、レリーズスイッチ28と、設定スイッチ29と、構図調整スイッチ30を備えている。電源スイッチ27は、カメラシステム10の電源のオンオフを切り替えるためのスイッチである。レリーズスイッチ28は、焦点調節動作、測光動作及び撮影動作を開始させるためのスイッチである。設定スイッチ29は、天体自追尾撮影モードや通常撮影モードなどの撮影モードを選択して設定するスイッチである。構図調整スイッチ30は、撮像素子13を、移動部材駆動ユニット15を介して光軸LOと直交するX(軸)方向及びY(軸)方向の平行移動と、光軸LOと平行な回動中心軸周りの回動により構図調整(微調整)するためのスイッチである。
カメラボディ11は、移動部材駆動ユニット15を手ブレ補正(ブレ軽減)のために用いる際にカメラシステム10に加わるブレを検出するためのX方向ジャイロセンサGSX、Y方向ジャイロセンサGSY、及び回転検出ジャイロセンサGSRを備えている。手ぶれ補正動作は、撮影光学系と被写体の相対移動をキャンセルする為の動作であって、撮像面14上の被写体像が撮像面14に対して相対移動しないように移動部材駆動ユニット15を動作させる。
カメラボディ11は、GPSユニット31と、方位角センサ33と、重力センサ35とを備えている。GPSユニット31は、カメラシステム10の撮影地点の緯度ε(経度データ及び現在時間)を検出する。方位角センサ33は、カメラシステム10の撮影方位角(方位)Aを検出する。重力センサ35は水準機能を有しており、カメラシステム10(撮影光学系101L)の撮影仰角hと、図3に示すカメラボディ11(撮像素子13)の姿勢データξを検出する。姿勢データξは、カメラボディ11(撮像素子13)の基準方向からの撮影光軸LO(撮像素子13の撮像面14の中心C)を中心とする回転角である。カメラボディ11(撮像素子13)の基準方向は、例えばカメラボディ11の底辺が水平になる方向である。この水平方向を基準方向及びX軸としたとき、矩形の撮像面14の一対の長辺と平行な長辺方向を撮像面基準軸X′とすると、この撮像面基準軸X′が基準方向Xとなす角度(回転角)が姿勢データξである。カメラシステム10は、カメラボディ11の底辺及び撮影光軸LOが水平方向を向いているときを正位置状態にあるという。撮像素子13は、初期位置(初期状態)では撮像面基準軸X′がカメラボディ11の底辺と平行になり、カメラボディ11が正位置状態にあるときには撮像面基準軸X′が水平方向を向く。図3には、X軸と直交する方向(鉛直方向)がY軸として、撮像面基準軸X′と直交する軸がY′軸として示されている。
カメラボディ11は、被写体に対する合焦状態(デフォーカス量)を検出する測距センサと、被写体の輝度を測定する測光センサを備えることができる。これらの測距センサと測光センサを備えれば、撮像素子13に撮像動作させなくても、被写体に合焦させ、適正露出値を測定することができる。
カメラシステム10は、通常撮影時には、電源スイッチ27がオンすると、撮像素子13に撮像動作をさせて、撮像した画像を画像モニタ23に表示するライブビュー撮影動作を開始する。CPU21は、ライブビュー撮影動作において、画像信号から適正露出値となる絞り値、シャッター速度(露出時間、露光時間)及びISO感度を設定する露出値設定動作や、いわゆる画像コントラスト法による焦点調節動作などを実行する。CPU21は、レリーズスイッチ28がオンすると、設定した絞り値及びシャッター速度で撮像素子13を静止画撮像駆動し、静止画撮像駆動が終了したら、撮像素子13から画像データを読み出して、ホワイトバランス調整や所定画像フォーマットへの変換等の画像処理を施し、表示用に変換した撮影画像データを画像モニタ23に表示するとともに、所定画像フォーマットに変換した画像ファイル(撮影画像データ)をメモリーカード25に保存する。
カメラシステム10は、撮像素子13を移動部材駆動ユニット15により光軸LOと直交する面内において移動及び回転が可能(したがって、有限可動範囲16内の任意の位置に任意の軌跡で移動可能)である。図2(A)乃至(C)には、撮像素子13の移動及び回転が可能な有限可動範囲16をクロスハッチングで示した。図2(A)に示すように、撮像素子13の撮像面14は、矩形をなしており、この矩形の撮像面14が撮像エリアを構成している。撮像素子13(撮像面14)の周囲に示したクロスハッチングの領域が撮像素子13を移動及び回転できる有限可動範囲16である。撮像素子13は、少なくともその一部が有限可動範囲16の輪郭に干渉したとき、移動が阻止される。有限可動範囲16の輪郭線は、撮像素子13の一部と接触して移動を規制する移動規制部を構成している。
図2(B)に示すように、撮像素子13(撮像面14)は、その有限可動範囲16内で、撮影光学系101Lの光軸LOと直交するXY平面(図2の描画面)と平行な面内において、所望の移動速度で平行移動制御される。(以下では、図2(B)中の右方向へのX方向移動量と上方向へのY方向移動量を正の符号で示し、左方向へのX方向移動量と下方向へのY方向移動量を負の符号で示す。)
図2(C)に示すように、撮像素子13(撮像面14)は、その有限可動範囲16内で、撮影光学系101Lの光軸LOと平行な回動中心軸周りに、所望の回転速度で回転制御される。以下では、図2(C)中の反時計回り方向への回転角度を正の符号で示し、時計回り方向への回転角度を負の符号で示す。
撮像素子13(撮像面14)の有限可動範囲16は、移動部材駆動ユニット15とカメラボディ11の機械的リミットによって規定される。図示実施形態では撮像素子13及び有限可動範囲16が長方形なので、撮像素子13は、4個の角部が有限可動範囲16の輪郭線から外方に出ない範囲で移動及び回動可能である。
カメラボディ11は、撮像素子13(撮像面14)の有限可動範囲16における、撮像素子13(撮像面14)の初期位置からの光軸直交方向の実平行移動可能量と、光軸LOと平行な軸周りの実回転可能角度とを対応付けてテーブルデータ化した移動可能量テーブル36を内蔵している。本実施形態では、撮像素子13(撮像面14)の初期位置を、矩形の撮像面14の撮像面基準軸X′が水平方向(X軸)を向き、かつ、矩形の撮像面14の中心が撮影光学系101Lの光軸LOと一致する位置に設定している(図2(A))。
移動可能量テーブル36は、カメラシステム10の個体毎に決まる固体固有のテーブルなので、カメラシステム10の製造時に本実施形態の天体追尾撮影機能をデフォルトで備えさせる場合には、工場での製造時に取得してカメラボディ11内にメモリ部として備えられる。移動可能量テーブル36は、カメラシステム10の製造後に本実施形態の天体追尾撮影機能を追加させる場合には、サービスセンターで追記してもよいし、ファームウェアのアップデートによりカメラシステム10自身に取得させてカメラボディ11内のメモリ部に保存することにより備えてもよい。移動可能量テーブル36の一例を図9に示した。
移動可能量テーブル36は、撮像素子13(撮像面14)の有限可動範囲16における、撮像素子13(撮像面14)の基準姿勢位置からの光軸直交方向の実平行移動可能量(X軸方向の移動可能量とY軸方向の移動可能量)と、光軸と平行な軸周りの実回転可能角度とを対応付けて保持している。本実施形態では、撮像素子13(撮像面14)の基準姿勢位置を、矩形の撮像面14の長辺が水平方向(X軸)を向いており、かつ、矩形の撮像面14の中心が撮影光学系101Lの光軸LOと一致している位置(図2(A))に設定している。
より具体的に、移動可能量テーブル36は、撮影光学系101Lの光軸LOと直交するXY平面内で、撮像素子13(撮像面14)の有限可動範囲16を基準姿勢位置からX、Y方向にそれぞれ±2mmとしたときに、この有限可動範囲16を8×8のマトリクス状(X、Y方向に0.5mm刻み)に仮想的に区画して、このマトリクス状の区画ごとに実回転可能角度を保持している。
この移動可能量テーブル36によれば、撮像素子13(撮像面14)がその基準姿勢位置からX、Y方向ともに−0.5mm〜+0.5mmにあるときは、−2°〜+2°の実回転可能角度がある。一方、撮像素子13(撮像面14)がその基準姿勢位置からX方向に+1.5mm〜+2.0mmでY方向に−2.0mm〜−1.5mmにあるときは、−0.5°〜+0.3°の実回転可能角度がある。
本実施形態では、移動可能量テーブル36に、撮像素子13(撮像面14)の基準姿勢位置からのX、Y方向移動量に対応する実回転可能角度を保持させることで、撮像素子13(撮像面14)の可動範囲を簡単かつ高精度に知ることができる。その構成は、例えば特開2013−5244号公報に記載されている。
カメラシステム10は、通常のライブビュー撮影動作の場合、手ぶれ補正を上下左右に均等に行えるように、また光学設計上の利点のため、撮像素子13の初期位置は有限可動範囲16の中央付近に設定する(図2(A)、図4)。撮像素子13の中心Cが有限可動範囲16の中心と一致する。撮像素子13は、有限可動範囲16内である図内の矢印の範囲で、手ぶれ補正、構図調整及び天体追尾撮影のための移動が可能である。
この初期位置から天体追尾を行った場合は図5のようになる。設定時間だけ天体追尾を行うと、矢印の長さだけ撮像素子13が移動する。ここで、撮像素子13を図4の初期状態から構図調整により可動限界位置まで移動した場合には、後に追尾撮影を行おうとしても、撮像素子13を移動することができないため、天体追尾撮影ができなくなってしまう。
そこで本実施形態のカメラシステム10は、図6に示したように、先に天体追尾する露出時間を設定して(あるいは、撮影者によって設定された露出時間に応じて)、その設定露出時間内に撮像素子13を追尾移動させる方向及び速さ(追尾移動方向及び追尾移動速さ)を求め、撮像素子13の追尾移動を可能にする追尾用可動範囲16aを求めて、追尾用可動範囲16a(図6の碁盤目部分)を有限可動範囲16(図6のクロスハッチング部分)の中から確保する。この実施形態では、追尾移動が終了したときの撮像素子13が有限可動範囲16の境界と接するように追尾用可動範囲16aを設定する。
カメラシステム10(CPU21)は、有限可動範囲16の残りの範囲(図6の点線の長方形内)を構図調整用可動範囲(第2可動範囲)16′として設定し、撮像素子13を上下左右に均等に移動可能とする中央位置、つまり初期化位置に撮像素子13を移動させてライブビュー撮影動作をスタートさせる。構図調整用の初期化位置は、初期位置から天体追尾を行う移動方向とは逆方向に移動した位置になる。その後、構図調整用可動範囲16′内であれば自由に構図を調整することが可能になる。構図調整終了後、CPU21は、撮像素子13の当該構図調整後の位置を追尾移動開始位置として追尾撮影動作する。
以下、簡単のため撮像素子13をX軸、Y軸方向に平行移動のみし、回転させる駆動や補正については考慮しないものとして説明するが、回転させる場合には回転量についても考慮して可動可能範囲を設定する。撮像素子13が平行移動だけでなく回動もする場合の可動範囲の設定方法は、例えば特開2013−5244号公報に記載されている。
カメラシステム10は、焦点距離検出装置105が検出した焦点距離f、方位角センサ33及び重力センサ35により検出した姿勢データξ、撮影仰角hと撮影方位角A及びGPSユニット31により検出した撮影地点の緯度εにより(または焦点距離f、姿勢データξ、撮影する天体の赤経と赤緯、撮影地点の緯度と経度及び撮影時の日時データにより)、天体像が撮像面14上を相対移動する移動方向と移動速さを演算し、さらに追尾撮影したい露出時間で天体像が撮像面14上を移動する移動量(移動軌跡)を演算する。より具体的には、CPU21は、撮像素子13(撮像面14)上での天体像の移動量に基づいて、所定の位置の撮像素子13(撮像面14)の所定時間あたりの光軸直交方向の理論平行移動量Δx、Δyと(図2(B)、図5参照)、光軸と平行な軸回りの理論回転角度α(図2(C))とを算出し、天体追尾用撮影時間(設定露出時間)における移動量(移動方向と量、移動軌跡)を演算する。
CPU21は、演算した天体像の移動量(移動軌跡)により、天体追尾撮影に必要な撮像素子13(撮像面14)の所定の位置からの可動範囲を追尾用可動範囲16aとして求める(図5参照)。そうしてこの追尾用可動範囲16aを有限可動範囲16から除外し、残った可動範囲を構図調整用可動範囲16′として設定し、構図調整用可動範囲16′の略中央位置である初期化位置に撮像素子13を位置させる(図6参照)。構図調整は、撮像素子13を、構図調整用可動範囲16′内で微動させて行う。
構図調整後の撮像素子13は、少なくとも追尾用可動範囲16a内で追尾動作が可能であるから、追尾撮影のための露出時間を確保しつつ、撮影したい天体の構図微調整が最大限できる。
CPU21は、構図調整終了後、天体追尾撮影動作を、設定撮影時間(露出時間)が経過するまで、撮像素子13(撮像面14)を、算出した所定時間T(=Δt)あたりの理論平行移動量Δx、Δyと理論回転角度αに基づく移動軌跡に合わせて平行移動及び回転移動しながら行う。これにより、カメラシステム10の撮影光学系101Lによって撮像素子13の撮像面14に形成された天体像が、露光中、撮像素子13の撮像面14に対して移動しない一定位置に形成されるので、カメラシステム10に対して日周運動する天体の天体像を静止した状態で撮影できる。
カメラシステム10による天体追尾及び構図調整動作について、さらに図7と図8に示したフローチャートを参照して詳細に説明する。この天体追尾及び構図調整動作は、CPU21により統括的に制御される。撮影者は、カメラシステム10を三脚(雲台)に装着して、撮影目的の星が撮影画面内に入るように、三脚、雲台を操作して構図を調整(粗調整)する。この三脚装着状態で、カメラシステム10の電源をオンすることにより、カメラシステム10は、天体追尾及び構図調整動作を行う。
CPU21は、電源スイッチ27がONしているか否かチェックし(S11)、電源スイッチ27がONしていないとき(S11:NO)、このフローチャートを抜ける(終了)。CPU21は、この終了動作は、カメラシステム10の所定の部材への電源をオフして待機状態となり、所定時間が経過したらこのフローチャートに入る待機動作である。
CPU21は、電源スイッチ27がONしているとき(S11:YES)、天体追尾&構図調整モードが選択されているか否かチェックする(S12)。天体追尾&構図調整モードが選択されていないとき(S12:NO)、通常撮影モードを設定し(S24)、レリーズスイッチ28がONしたか否かチェックし(S25)、オンしていなければステップS24に戻り(S25:NO)、オンしていれば通常撮影動作を実行して(S25:YES、S26)ステップS11に戻る。通常撮影動作は、撮像素子13に一定時間間隔で撮像動作させて撮像した画像を画像モニタ23に表示するライブビユー撮影動作と、自動焦点調節動作及び測光動作等を含む。そうして通常撮影動作中に、レリーズスイッチ28のオン操作を受けると、測光動作により得た被写体輝度に応じて絞り値、シャッター速度、ISO感度を設定し、撮像素子13に静止画撮像動作させて、撮像した画像をメモリーカード25に保存し、画像モニタ23に表示する。
CPU21は、天体追尾&構図調整モードが選択されているとき(S12:YES)、追尾可能時間を計算し(S13)、追尾可能時間内で追尾時間を入力する(S14)。入力された追尾時間が、設定露出時間である。追尾可能時間は、被写体データである焦点距離fと、撮影位置の緯度εと、撮影方位角Aと、撮影仰角h及び姿勢データξとに基づいて演算した天体像が撮像素子13(撮像面14)上を移動する方向及び速さ(移動量、移動軌跡)を求め、この移動量により撮像素子13の追尾用可動範囲16aを、有限可動範囲16内で設定する。追尾時間は、所定の最長追尾可能時間内において、撮影者が手動で入力するか、あるいはCPU21が自動設定する。撮影者が手動で追尾時間を設定する場合は、画像モニタ23に設定可能な最長追尾可能時間を表示して、その時間内で撮影者が追尾時間を設定できるようにする。追尾時間を自動設定する場合は、有限可動範囲16中に構図調整用可能範囲16′が残るように設定する。例えば、最長追尾可能時間の30%乃至70%の範囲で設定するように設定してもよい。最長追尾可能時間に対する追尾時間の比率は、撮影者が選択できるようにしてもよい。ここでCPU21は、被写体データに基づいて撮像素子13(撮像面14)の移動方向と移動速さを求める追尾撮影データ演算手段と、追尾用可動範囲(第1可動範囲)16aを設定する第1可動範囲設定手段と、構図調整用可動範囲(第2可動範囲)16′を設定する第2可動範囲設定手段を構成している。
CPU21は、撮像素子13を設定された追尾時間で追尾駆動する追尾駆動量を演算し(S15)、構図調整用可動範囲16′と初期化位置を設定して撮像素子13を初期化位置に移動し(S16)、ライブビユー撮影動作を開始し(S17)、ステップS18に進む。初期化位置は、構図調整用可動範囲16′の略中央位置であり、CPU21は、撮像素子13を移動部材駆動ユニット15により構図調整用可動範囲16′の中央位置に移動する。ここでCPU21は、撮像素子13を構図調整用可動範囲16′の初期化位置に移動部材駆動ユニット15により移動する初期化手段を構成している。なお、ライブビュー撮影動作は、電源がオンされたとき(S11:YES)に開始してもよい。
撮影者は、画像モニタ23に表示された天体像を見ながら、構図調整スイッチ30を操作して構図を調整する。構図の調整は、構図調整スイッチ30からの構図調整信号を受けた移動部材駆動ユニット15が、撮像素子13を構図調整用可動範囲16′で、X軸、Y軸と平行な方向に微小距離単位でステップ移動し、光軸LO周り微小角度単位でステップ回転移動して行う。構図調整スイッチ30、CPU21、移動部材駆動ユニット15は、撮像素子13を構図調整用可動範囲16′内で移動部材駆動ユニット15により移動して構図を調整する移動手段を構成している。
CPU21は、ステップS18に進むと、撮像素子13を1ステップ動かすか否か(構図調整信号が入力されたか否か)チェックし、1ステップ移動するとき(S18:YES)、撮像素子13は構図調整用可動範囲16′内か否か、つまり、撮像素子13を1ステップ移動しても撮像素子13が構図調整用可動範囲16′から出ないか否かチェックする(S19)。構図調整用可動範囲16′内であれば1ステップ移動してステップS18に戻り(S19:YES、S20、S18)、構図調整用可動範囲16′内でなければ撮像素子13を移動せずにステップS18に戻る(S19:NO、S21、S18)。
CPU21は、撮像素子13を1ステップ動かさないとき(構図調整信号が入力されていないとき)(S18:NO)、レリーズスイッチ28がオンしているか否かチェックし(S22)、オンしていなければステップS18に戻る(S22:NO、S18)。
CPU21は、レリーズスイッチ28がオンしているとき(S22:YES)、追尾撮影動作を実行し(S23)、追尾撮影動作が終了するとステップS11に戻る。追尾撮影動作では、可変絞り装置103を駆動して所定段絞り込み、撮像素子13をバルブ(長時間)露光動作させるとともに、バルブ露光動作の間、ステップS15で演算した、天体像の移動方向及び移動速さに基づき、天体像が撮像面14に対して相対的に移動しない移動方向と移動速さ、回転方向と回転速度で移動部材駆動ユニット15を介して撮像素子13を追尾駆動する。CPU21は、ステップS15で求めた追尾移動方向及び追尾移動速さで、移動部材駆動ユニット15により撮像素子13を移動させて追尾撮影を実行する追尾撮影手段を構成している。
以上の通り本カメラシステム10は、天体追尾撮影において、先に追尾させたい露出時間を設定して撮像素子13の追尾用可動範囲16aと構図調整用可動範囲16′を設定し、撮像素子13を構図調整用可動範囲16′の初期化位置(中央位置)に位置させて撮像素子13を構図調整用可動範囲16′内で移動させて構図調整を行うので、撮像素子13を構図調整用可動範囲16′のどの移動規制限界まで移動しても、追尾用可動範囲16aが確保されているので、使用者が望む構図での天体追尾撮影を簡単に行うことができる。従って本カメラシステム10によれば、天体追尾撮影する場合に、カメラシステム10を装着した雲台や三脚を細かく動かしたりしなくても、天体追尾に使用する移動部材(撮像素子13)に必要な可動範囲(第1可動範囲)を残した上で移動部材(撮像素子13)の移動による構図調整が容易な撮影システムが得られる。
追尾用可動範囲(第1可動範囲)16aは、撮像素子13を所定の位置から移動させる追尾移動方向側に設定し、構図調整用可動範囲(第2可動範囲)16′は撮像素子13の追尾移動方向とは逆方向側に設定する。より具体的に、追尾用可動範囲16aは、撮像素子13が所定の位置である追尾移動開始位置から設定された追尾移動方向及び追尾移動速さで設定露出時間内に移動したときの追尾移動終了位置を、撮像素子13の少なくとも一部が有限可動範囲16の移動規制部と接触し得るまたは接触する直前の位置に設定し、このとき撮像素子13が移動を開始した追尾移動開始位置から追尾移動終了位置までの可動範囲を追尾用可動範囲16aに設定することができる。そうして有限可動範囲16の残りの可動範囲を構図調整用可動範囲16′として設定する。追尾用可動範囲16aを無駄なく確保しつつ、構図調整用可動範囲16′を効率よく広く設定することが可能になる。
以上の実施形態では、天体の移動量(移動軌跡または移動方向と移動速さ)を撮影光学系の焦点距離fと、撮影位置の緯度εと、撮影方位角Aと、撮影仰角h及び姿勢データξにより求めたが、撮影天体の移動量(移動軌跡または移動方向と移動速さ)は、撮影光学系の焦点距離f、姿勢データξ、天体の赤経と赤緯、撮影地点の緯度と経度及び撮影時の日時データにより求めることができる。
以上の実施形態では、撮像素子13を「移動部材」として、この撮像素子13を光軸直交平面内で駆動する態様を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、撮影光学系101Lの少なくとも一部をなすレンズ(光学要素)を「移動部材」として、このレンズ(光学要素)を撮影レンズ101内に設けたボイスコイルモータ(駆動機構)によって光軸直交平面内で駆動する態様も可能である。あるいは、撮像素子13と撮影光学系101Lの少なくとも一部をなすレンズ(光学要素)の双方を「移動部材」として、これらを光軸直交平面内で駆動する態様も可能である。いずれの態様であっても、撮像素子13上に形成された被写体像が移動しないように撮像素子13とレンズを移動させて追尾撮影効果を得ることができる。
また、「移動部材」を天体追尾撮影と構図調整の2つの目的の為に共用する態様を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、例えば、移動部材を駆動制御することで、天体追尾撮影と構図調整の他に、手ぶれ補正、水平自動補正にも利用可能なので、これらの複数の利用目的の為に「移動部材」を共用する場合にも同様の効果を得ることができる。
以上の実施形態では、天体追尾撮影を目的とする可動範囲として第1可動範囲及び第2可動範囲を設定したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、有限可動範囲を他の目的に対して利用する際、各目的の撮影条件に応じて可動範囲を設定することができる。
以上の実施形態では、撮影システムをレンズ交換式ミラーレスのデジタルカメラに適用したが、本発明は、デジタル一眼レフカメラ、レンズとカメラボディとが一体のデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮影システムに適用できる。
10 デジタルカメラ(撮影システム)
11 カメラボディ
13 撮像素子(撮像手段)
14 撮像面(撮像域)
15 移動部材駆動ユニット(移動手段)
16 有限可動範囲
16a 追尾用可動範囲(第1可動範囲)
16′ 構図調整用可動範囲(第2可動範囲)
21 CPU(追尾撮影データ演算手段、第1可動範囲設定手段、第2可動範囲設定手段、初期化手段、被写体変更手段、追尾撮影手段)
23 画像モニタ
25 メモリーカード
27 電源スイッチ
28 レリーズスイッチ
29 設定スイッチ
30 構図調整スイッチ(被写体変更手段)
31 GPSユニット
33 方位角センサ
35 重力センサ
36 移動可能量テーブル
101 撮影レンズ
101L 撮影光学系
103 可変絞り装置
105 焦点距離検出装置
GSX X方向ジャイロセンサ
GSY Y方向ジャイロセンサ
GSR 回転検出ジャイロセンサ

Claims (11)

  1. 撮影光学系により撮像面上に形成された被写体像を撮像する撮像素子と、
    上記撮影光学系の少なくとも一部をなす光学要素と上記撮像素子の少なくとも一方を移動部材とし、この移動部材をその有限可動範囲において上記撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動して上記撮像素子の撮像面と被写体像とを相対移動させる移動手段を備え、
    上記有限可動範囲を、複数の目的のいずれかに対して利用する際、目的毎の可動範囲を、少なくとも露出時間を含む撮影条件に応じて設定すること、を特徴とする撮影システム。
  2. 請求項1記載の撮影システムにおいて、上記複数の利用目的には、上記撮像素子が撮像する被写体範囲を変更する為の利用が含まれることを特徴とする撮影システム。
  3. 請求項1または2記載の撮影システムにおいて、上記複数の利用目的には、撮影光学系と被写体の相対移動をキャンセルする為の利用が含まれることを特徴とする撮影システム。
  4. 撮影光学系により撮像面上に形成された被写体像を撮像する撮像素子と、
    上記撮影光学系の少なくとも一部をなす光学要素と上記撮像素子の少なくとも一方を移動部材とし、この移動部材をその有限可動範囲において上記撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動して上記撮像素子の撮像面と被写体像とを相対移動させる移動手段と、
    上記撮影光学系に対して相対移動する被写体の、上記撮像面上における移動方向及び移動速さを求める演算手段と、
    上記移動部材の上記有限可動範囲内における所定の位置に基づき、上記移動部材を上記演算手段が求めた上記移動方向及び移動速さで所定の時間内に移動可能な第1可動範囲を設定する第1可動範囲設定手段と、
    上記移動部材の有限可動範囲から上記第1可動範囲を除いた範囲を第2可動範囲として設定する第2可動範囲設定手段と、
    上記移動部材を、上記第2可動範囲において上記移動手段により駆動して上記撮像素子が撮像する被写体を変更する被写体変更手段と、
    を有することを特徴とする撮影システム。
  5. 請求項記載の撮影システムにおいて、さらに、上記移動部材を上記設定された第2可動範囲の初期化位置に上記移動手段により移動させる初期化手段を備え、
    上記被写体変更手段は、上記初期化手段により上記移動部材を上記初期化位置に移動させた後に、上記移動手段により上記撮像素子が撮像する被写体を変更する撮影システム。
  6. 請求項または記載の撮影システムにおいて、さらに、上記撮像素子の撮像面上を既知の軌跡で移動する被写体のデータと撮影システムのデータから、上記被写体の像が撮像面上で相対移動しない上記移動部材の追尾移動方向及び追尾移動速さを求める追尾撮影データ演算手段を備え、
    上記第1可動範囲設定手段は、上記移動部材の上記有限可動範囲内における所定の位置に基づき、上記追尾撮影データ演算手段が求めた上記追尾移動方向及び追尾移動速さで設定露出時間内に移動可能な第1可動範囲を設定する撮影システム。
  7. 請求項記載の撮影システムにおいて、さらに、上記追尾撮影データ演算手段が求めた上記追尾移動方向及び追尾移動速さで、上記移動手段により上記移動部材を移動させて追尾撮影動作する追尾撮影手段を有する撮影システム。
  8. 請求項6または7記載の撮影システムにおいて、上記第2可動範囲設定手段は、上記第2可動範囲を、上記移動手段により上記移動部材を上記所定の位置から移動する追尾移動方向とは逆方向の範囲に設定する撮影システム。
  9. 請求項ないしのいずれか1項記載の撮影システムにおいて、上記第1可動範囲設定手段は、上記移動部材が所定の位置である追尾移動開始位置から上記追尾移動方向及び追尾移動速さで設定露出時間に移動したときの追尾移動終了位置を、上記移動部材の少なくとも一部が上記有限可動範囲の移動規制部と接触し得る位置に設定し、上記移動部材が上記追尾移動開始位置から上記追尾移動終了位置まで移動可能な範囲を第可動範囲として設定し、第可動範囲設定手段は、上記有限可動範囲から第可動範囲を除いた残りの範囲を第可動範囲として設定する撮影システム。
  10. 請求項ないしのいずれか1項記載の撮影システムにおいて、上記被写体は天体であって、上記被写体のデータと撮影システムのデータは、天体の赤経と赤緯、撮影光学系の焦点距離、撮影地点の緯度と経度及び撮影時の日時データである撮影システム。
  11. 請求項ないしのいずれか1項記載の撮影システムにおいて、上記被写体は天体であって、上記被写体のデータと撮影システムのデータは、撮影光学系の焦点距離、撮影仰角、撮影方位、及び撮影地点の緯度データである撮影システム。
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