JP6334944B2 - 瓦屋根上設置物品用の支持固定金具 - Google Patents
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Description
この先端部の支持部がソーラーパネル等の屋根上設置物品を支持する架台を支持し、固定することができるものである。
この文献中に記載の架台支持具8が本願発明に係る支持固定金具と同種物品であり、その構成は、上に記載した支持固定金具と同様の構成を有するものである。
この架台支持具8は、屋根の流れ方向Yに葺設された瓦T1、T2の間から外部に露出するように設置されるものである。
その本体部は鋼製帯板を適宜折曲して形成したものからなり、屋根下地の補強板Sに固定される固定部8aの先端側に第1折曲部F1を設けて上方に延長し、その後第2折曲部F2により瓦T1の上面に沿うように折曲して瓦T1、T2の間から外部に延長し、その後第3折曲部F3で上方に起立して延長し、最後に第4折曲部F4にて今度は逆に基端側に向かって折曲し、流れ方向Yの上向きに延長して支持部8bを形成したものである。
この支持部8bは、第4折曲部F4から基端側に、即ち固定部8a側に折曲されて延長されたものである。
この従来の架台支持具8においては、例えば台風などの強風に煽られて、ソーラーパネルの下面から上方に向かう負荷が掛かった際には、その第1折曲部F1に負荷される力により、その第1折曲部F1が損傷を受ける危険性があったのである。
下記特許文献3に記載の「瓦屋根上設置物品用架台の支持金具」にあっては、本願出願人が上記特許文献1に係る発明の欠点である第1折曲部F1の問題点を解決すべく当該支持固定金具を改良したものであった。
勿論、この構成及び構造の改良によってもその強度が維持されることもその課題となる。
これにより、本発明においては、固定面部と支持面部との高さの調整が可能となるのである。つまり、瓦屋根の各種の形態に適合させて、或いは屋根上設置物品の固定高さをも調整することが出来ることとなるのである。
この支持部の態様により、支持部が固定部の先端面部に螺着されるため、その支持面部の向きを自在に変更することが出来るものとなる。
即ち、この支持部の支持面部を屋根の流れ方向の上向きにも、或いは、反対側の下向きにも適宜必要に応じて設定し、固定することが出来るのである。
或いは、現実の施工に際しては想定し難いが、螺子による固定のため、支持部の支持面部の方向をその360度何れの方向にも設定し固定することも可能なものとなるのである。
この態様によると、当該支持部がその中央の連結面部で螺子により下方の固定部に固定されるため、その中央部で支持されることとなり、その両側に位置する2つの支持面部によって極めて良好に屋根上設置物品の支持固定部材を支持し、固定することができることとなるのである。
勿論その高さ調整は、上記第2発明と同様に、調整可能であり、レベル調整板も不要となる。
これによって、本発明に係る支持固定金具によって支持固定される部材の取付位置を屋根の流れ方向に当該長孔の所定範囲内で調整し変更することができることとなる。
水は上から下に流れるため、螺子挿通孔の開口部の位置を他よりも高い位置にして、防水効果を向上させたものである。
即ち、前記固定面部の螺子挿通孔の周縁部の凸部の裏面には窪み部が生じるため、この窪み部に防水パッキンやその他の防水用シーリング部材を設備したものである。
図1は、本発明の支持固定金具に係る第1実施形態を示しており、その(A)が斜視図、その(B)が側面図、その(C)が上方に位置する支持部の向きを変更した状態を示す斜視図である。
本体部の下方に位置する固定部11は、鋼製の帯状板材を適宜折曲したものから形成され、その基端側(屋根の流れ方向Yの上側)の固定面部11bと、この固定面部11bの先端側の起立部11kと、その先端側の先端面部11tとから構成される。
この凹所11hは、先端面部11tの適宜位置に上方に起立する段部11dを設けることによって形成され、この凹所11hの略中央部分に螺子挿通孔が形成されている。
これによって、(B)図から解る通り、先端面部11tの下面とボルト頭部15hの下面とがほぼ面一状態となるのである。
連結面部12bの略中央部には螺子挿通孔が設けられボルト15の軸部が挿通できる。
この際に、長孔12hは、長手方向に長く穿設されているために、上記支持固定部材の固定位置をその長手方向に少し調整することができる。
この固定面部11bの屋根下地材への固定に際しては、その屋根下地材の上に補強板材を介して螺着し固定することが好ましい。
この支持面部12sの上には、例えばソーラーパネルを支持し固定する架台の縦桟や、横桟を支持する固定部材等を支持し固定することができることとなるのである。
このように本発明においては、支持固定金具10を2つの部材から構成した関係上、固定部11は、同じ形態で屋根下地材に固定されるが、この固定部11に連結固定される支持部12の支持面部12sは、屋根の流れ方向Yの上向き又は下向きの何れの向きにも変更して固定できるものである。
これが本発明の第一の特徴部分となる。
そして、これら凸部の裏面に形成された窪み部に防水パッキン等の防水用シーリング部材を充填することも極めて好ましいこととなる。上記同様に、防水効果を高めるためである。
この図においては、和瓦から成る屋根に本発明に係る支持固定金具が取り付け固定されている。
和瓦Kは、屋根の流れ方向Yにその手前側(図中左側/軒側)がその下方に位置する和瓦の上に、その上端部分がその上方に位置する和瓦の下に順次重ねられて配設される。
同様に、和瓦Kの図中左上側は、隣接する和瓦の上に、他方図中右下側は、隣接する和瓦の下に重ね合わされて順次配設される。
固定部11の先端面部11tは、和瓦Kの下面から、下方に隣接する和瓦の上面に沿って外部に露出して延長する。
これにより、支持部12の支持面部12sの高さが決定され、及び、その支持面部12sの方向も決定される。
この図2においては、その支持面部12sは、屋根の流れ方向Yの上向きに設置固定されている。
図では、既に螺子25が螺着された状態に描かれているが、この螺子25を用いて、両者が螺着固定されるのである。
この図で支持固定される支持固定部材30は、ソーラーパネルを支持する横桟を支持固定するための支持固定部材である。
その長手方向長さは略300mm程度のもので、その底面部に設けた螺子穴を利用して本発明に係る支持固定金具10の支持部12と螺着され固定される。
勿論、本発明に係る支持固定金具10に上記支持固定部材30でなく、長尺状の縦桟を固定して、ソーラーパネルを設置することもできる。
この図からよく解る通り、本発明に係る支持固定金具の固定部11の固定面部を屋根下地材Sに補強板材Hを介して螺子によって固定し、支持部11の先端面部を瓦Kの間から外部に延長させ、その先端面部の螺子15によって上方の支持部12を固定する。
次に、この支持部12の支持面部に螺子25により、太陽電池モジュール等の枠部Mを支持固定できる支持固定部材30を螺着し固定する。
そして、この支持固定部材30に横桟34が横桟固定部31、32、33によって固定されるのである。
太陽電池モジュールの枠部Mは、この横桟34によって固定されることとなる。
この第2実施形態においては、固定部11は、上記第1実施形態のものと同様であるが、支持部22が上記第1実施形態と異なる。
この先端面部11tの凹所11hに螺子15の軸部を下方向から挿通し、ナット16a16b、16cを利用して適宜高さ調整を行い支持部22を固定できる。
従って、この第2実施形態においては、その連結面部22bが中央に設けられている関係上、その支持面部22s、22sは、180度回転させても同じ形態となる。
直交する横方向に配設し固定することも可能となる。
更に、支持面部22sの両側側縁部が上方に起立され、起立縁部22gが設けられている点も上記第1実施形態と同じである。
また、この実施形態では、支持面部22sに設けた螺子挿通孔は、丸孔にて形成しているが、この丸孔を長手方向に長い長孔に形成するのも自由である。
そして、これらの凸部の裏面に形成された窪み部内に防水パッキン等の防水用シーリング部材を充填することも極めて好ましいことである。
まず、本発明に係る支持固定金具のサイズは、適宜設定することができる。
同様に、支持部においても帯状板材を折曲したものでなくともよく、その基端側又は中央部の連結面部と起立部と支持面部が設けられていればよく、その形状は自由に設計することができる。
支持部の支持面部に設けた螺子挿通用の長孔の長手方向長さも自由である。
支持面部の両側に設けた側縁起立部の高さ、及び長手方向長さも自由に設計することができる。
固定部及び支持部にそれぞれ設けられている起立部の高さも適宜設定することができる。
11 固定部
11b 固定面部
11k 起立部
11t 先端面部
11d 段部
11h 凹所
12、22 支持部
12b、22b 連結面部
12k、22k 起立部
12s、22s 支持面部
12g、22g 起立縁部
12h 長孔
15 ボルト
15h ボルト頭部
16、16a、16b、16c ナット
H 補強板
S 屋根下地材
Y 流れ方向(屋根の)
Claims (8)
- 瓦屋根上設置物品を支持する架台等の支持固定部材を支持し固定できる支持固定金具であって、
その本体部が下方に位置する固定部と上方に位置する支持部との2つの部材からなり、
前記固定部は、その基端側が屋根下地材に固定される固定面部を有し、この固定面部から上方に起立する起立部を経て屋根の流れ方向に折曲する先端面部を有して瓦の間から外部に露出し、その先端面部の下面にはボルト等の螺子頭部が位置する凹所が形成され、
前記支持部は、前記固定部の先端面部とボルト・ナット等の螺子によって相互に連結固定される連結面部と、この連結面部から上方に起立する起立部を経て屋根の流れ方向に折曲して形成される支持面部とから成り、
これにより、前記固定部の固定面部を屋根下地材に固定し、前記固定部の先端面部と前記支持部の連結面部との高さを前記螺子により調整して固定し、支持部の支持面部上に瓦屋根上設置物品を支持固定するための支持固定部材を固定できることを特徴とする瓦屋根上設置物品用の支持固定金具。 - 前記支持部の連結面部を、支持部の一方端部に設け、起立部を経て支持面部が他方端部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の瓦屋根上設置物品用の支持固定金具。
- 前記支持部の連結面部を、支持部の中央部に設け、連結面部の両端に起立部を設けて支持面部が両端部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の瓦屋根上設置物品用の支持固定金具。
- 前記固定部の先端面部に上方に起立する段部を設けて当該先端部に前記螺子頭部が位置する凹所を形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の瓦屋根上設置物品用の支持固定金具。
- 前記支持部の支持面部には螺子挿通孔が設けられ、この螺子挿通孔が支持部の長手方向に長い長孔に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の瓦屋根上設置物品用の支持固定金具。
- 前記支持部の支持面部の両側側縁部に上方に起立する起立縁部をそれぞれ設け、当該支持面部上に載置される瓦屋根上設置物品の支持固定部材をガイドできるようにしたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の瓦屋根上設置物品用の支持固定金具。
- 前記固定部の固定面部を屋根下地材に固定するために複数の螺子挿通孔を前記固定面部に設け、これら螺子挿通孔の周縁部を上方に膨出して凸部を設け、これにより雨水等の浸入を防止できるようにしたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の瓦屋根上設置物品用の支持固定金具。
- 前記凸部の裏面に形成された窪み部に防水パッキン等の防水用シーリング部材を設けたことを特徴とする請求項7に記載の瓦屋根上設置物品用の支持固定金具。
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