JP6327711B2 - 受信装置、放送システム、受信方法及びプログラム - Google Patents
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Description
本発明の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る放送システム1の構成を示すブロック図である。放送システム1は、送信装置11と、受信装置31とを含んで構成される。送信装置11は、例えば、放送事業者の放送設備を構成する。受信装置31は、送信装置11から放送される放送番組を受信し、受信した放送番組の映像を表示し、当該放送番組の音声を再生する。受信装置31は、例えば、各家庭や事業所等に設置される。
次に、本実施形態に係る送信装置11の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る送信装置11の構成を示すブロック図である。送信装置11は、番組データ生成部111、構成情報生成部112、多重化部113、暗号化部114及び送信部115を含んで構成される。
暗号化部114は、多重化部113から入力された多重化データを所定の暗号化方式(例えば、AES(Advanced Encryption Standard))を用いて暗号化する。暗号化部114は、暗号化した多重化データを送信部115に出力する。
送信部115は、暗号化部114から入力された多重化データを受信装置31に放送伝送路12を介して送信する。ここで、送信部115は、ベースバンド信号である多重化データで所定の搬送周波数を有する搬送波を変調させて、搬送周波数に対応したチャネル帯域の電波(放送波)をアンテナ(図示せず)により放射する。
次に、構成情報に含まれるMPTの例について説明する。
図3は、MPTの例を示す図である。図3に示す例では、MPTは、MPT記述子領域(MPT_descriptors_byte)とアセット毎にアセットタイプ(asset_type)を含む。MPT記述子領域(MPT_descriptors_byte)は、MPTの記述子が記述される領域である。構成情報生成部112は、MH−音声コンポーネント記述子(MH−Audio_Component_Descriptor())を生成する。MH−音声コンポーネント記述子(MH−Audio_Component_Descriptor())は、番組を構成する音声データに関するパラメータが記述される記述子である。サイマル音声を提供する場合には、構成情報生成部112は、再生方式毎にMH−音声コンポーネント記述子(MH−Audio_Component_Descriptor())を生成する。構成情報生成部112は、生成したMH−音声コンポーネント記述子(MH−Audio_Component_Descriptor())をMPT記述子領域(MPT_descriptors_byte)に含める。アセットタイプ(asset_type)には、アセットの種類を示す符号が記述される。構成情報生成部112は、アセットタイプ(asset_type)として、例えば、HEVCで符号化された映像データを示すhcv1と、MPEG−4オーディオで符号化された音声データを示すmp4aを記述する。
次に、MH−音声コンポーネント記述子の例について説明する。
図4は、MH−音声コンポーネント記述子の例を示す図である。図4に示す例では、MH−音声コンポーネント記述子(MH−Audio_Component_Descriptor()は、コンポーネント種別(component_type)、コンポーネントタグ(component_tag)、サイマルキャストグループ識別(simulcast_group_tag)及び主コンポーネントフラグ(main_component_tag)を含む。コンポーネント種別(component_type)には、再生方式を示す番号が記述される。コンポーネントタグ(component_tag)には、個々の再生方式の音声データのコンポーネントストリームを識別する番号が記述される。サイマルキャストグループ識別(simulcast_group_tag)には、1つのサイマルキャストを行う音声データのグループに属する音声データに対して同一の番号が記述される。但し、サイマルキャストを行わない音声データについては、特定の符号‘0xFF’が記述される。従って、サイマル音声を提供する場合には、構成情報生成部112は、再生方式間で共通であって、‘0xFF’以外の番号をサイマルキャストグループ識別(simulcast_group_tag)に記述する。サイマル音声を提供しない場合には、構成情報生成部112は、‘0xFF’をサイマルキャストグループ識別(simulcast_group_tag)に記述する。主コンポーネントフラグ(main_component_tag)は、その音声データが主音声であるか否かを示すフラグである。例えば、主音声として、いかなる受信装置においても再生可能な再生方式、例えば、シングルモノ1ch(モノラル1チャンネル)の音声データが主音声として指定されることがある。
次に、コンポーネント種別(component_type)に記述される再生方式について説明する。
図5は、コンポーネント種別の例を示す図である。図5には、コンポーネント種別を示す番号として、‘0x01’、‘0x02’、‘0x03’、‘0x09’、‘0x0C’、‘0x11’が列挙されている。‘0x01’、‘0x02’、‘0x03’、‘0x09’、‘0x0C’、‘0x11’は、再生方式としてそれぞれ1/0モード、1/0+1/0モード、2/0モード、3/2.1モード、5/2.1モード、3/3/3−5/2/3−3/0/0.2モードを示す値である。ここで、…/〜とは、受聴点を基準とした再生用スピーカの配置が、前方に…個(…音声チャンネル)であり、後方に〜個(〜音声チャンネル)であることを意味する。また、小数点以下の数値は、低域の音声を再生するための音声チャンネル数を示す。なお、音声チャンネルは、音声の再生単位であるチャンネルを意味し、放送波の周波数帯域を示す放送チャンネルと区別される。従って、1/0モードは、シングルモノ1chを示す。1/0+1/0モードはデュアルモノ1ch×2を示す。2/0モードは、ステレオ2chを示す。3/2.1モードは、サラウンド5.1chを示す。5/2.1モードは、サラウンド7.1chを示す。なお、3/3/3−5/2/3−3/0/0.2モードは、サラウンド22.2chを示す。3/3/3−5/2/3−3/0/0.2モードの3/3/3とは、スピーカの配置が、受聴点を基準として上層前方、側方、後方に3個ずつであることを示す。5/2/3とは、スピーカの配置が、受聴点を基準として中層前方、側方、後方にそれぞれ5、2、3個であることを示す。3/0/0.2とは、スピーカの配置が、受聴点を基準として下層前方、側方、後方にそれぞれ5、0、2個であることを示す。但し、下層後方の2チャンネルは、いずれも低域の音声を再生するためのチャンネルである。
次に、6つの再生方式の音声A1、A1+1、A2、A5.1、A7.1、A22.2からなるサイマル音声が提供される場合を例にして、構成情報生成部112による各コンポーネントグループの設定例について説明する。
図6は、MH−音声コンポーネント記述子の設定例を示す図である。図6の第1列に示す例では、音声A1、A1+1、A2、A5.1、A7.1、A22.2について、サイマルキャストグループ識別(simulcast_group_tag)として共通の番号‘0x01’が設定されている。この設定は、これら6つの再生方式でサイマル音声が提供されることを示す。第2列では、音声A1、A1+1、A2、A5.1、A7.1、A22.2について、それぞれ異なるコンポーネントタグ(component_tag)‘0x10’、‘0x11’、‘0x12’、‘0x13’、‘0x14’、‘0x15’が設定されている。この設定により、それぞれの音声データが識別される。第3列では、音声A1、A1+1、A2、A5.1、A7.1、A22.2について、それぞれ異なるコンポーネント種別(component_type)‘0x01’、‘0x02’、‘0x03’、‘0x09’、‘0x0C’、‘0x11’が設定されている。この設定は、音声A1、A1+1、A2、A5.1、A7.1、A22.2の再生方式が、それぞれシングルモノ1ch、デュアルモノ1ch×2、ステレオ2ch、サラウンド5ch、サラウンド7.1ch、サラウンド22.2chであることを示す。第4列は、音声A1について主コンポーネントフラグ(main_component_flag)が‘1’であり、音声A1+1、A2、A5.1、A7.1、A22.2について、主コンポーネントフラグ(main_component_flag)が‘0’であることを示す。この設定は、音声A1が主音声であり、音声A1+1、A2、A5.1、A7.1、A22.2が、いずれも副音声であることを示す。
次に、受信装置31の構成について説明する。
図7は、本実施形態に係る受信装置31の構成を示すブロック図である。受信装置31は、受信部311(チューナー)、復号部312、分離部313、音声復号部314、拡声部315、映像復号部316、GUI合成部317、表示部318、記憶部322、操作入力部323、及び制御部331を含んで構成される。
復号部312は、受信部311から入力された多重化データ(暗号化されている)を、送信装置11の暗号化部114で用いられた方式に対応する復号方式(例えば、AES)で復号し、復号した多重化データを生成する。復号部312は、生成した多重化データを分離部313に出力する。
拡声部315は、音声復号部314から入力された音声データに基づく音声を再生する。拡声部315は、例えば、スピーカを含んで構成される。拡声部315は、少なくとも所定のチャンネル数に相当する個数のスピーカを含んで構成される。所定のチャンネル数とは、音声復号部314において音声データを処理可能な再生方式で指定されるチャンネル数に相当する。
GUI(Graphical User Interface)合成部317は、映像復号部316から入力された映像データと、制御部331から入力された各種のGUI画面データとを合成し、表示用の映像を示す映像データを生成する。GUI画面データには、例えば、放送チャンネルを選択するための選局画面データ、電子番組表(EPG:Electric Program Guide)データ、等がある。
表示部318は、GUI合成部317から入力された映像データに基づく映像を再生する。従って、表示部318には、受信した映像データに係る映像にGUI画面が重畳して表示される。表示部318は、例えば、ディスプレイを含んで構成される。
操作入力部323は、ユーザーによる操作入力を受け付けて生成される操作信号を取得し、取得した操作信号を制御部331に出力する。操作信号は、例えば、電源のオン/オフを示す信号、放送波のチャネルを示す信号、がある。操作入力部323は、例えば、操作ボタン、リモートコントローラ、携帯端末装置等の電子機器から操作信号を受信する入力インタフェース、等である。
次に、本実施形態に係る制御部331の構成について説明する。図8は、本実施形態に係る制御部331の構成を示すブロック図である。制御部331は、サービス検出部332、方式選択部333及び選局部334を含んで構成される。
次に、方式選択部333が参照する音声再生方式テーブルの例について説明する。
図9は、音声再生方式テーブルの例を示す図である。音声再生方式テーブルは、音声復号部314が処理能力を有する再生方式を示すコンポーネント種別の番号を表すデータである。図9に示す例では、音声再生方式テーブルは、コンポーネント種別として、‘0x01’、‘0x02’、‘0x03’、‘0x09’、‘0x09’を示す。これにより、音声復号部314が、再生方式としてシングルモノ1ch、デュアルモノ1ch×2、ステレオ2ch、サラウンド5ch、サラウンド7.1chのいずれも処理可能であることが示される。
次に、本実施形態に係る受信処理について説明する。
図10は、本実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。
(ステップS101)受信部311は、送信装置11が送信した放送波を受信し、受信した放送波を復調する。復号部312は、復調により得られた、暗号化された多重化データを復号する。分離部313は、復号により得られた多重化データを番組データと構成情報に分離する。その後、ステップS102に進む。
(ステップS102)サービス検出部332は、分離された構成情報からMPTを検出し、検出したMPTを解析することにより放送される番組に複数の再生方式の音声(サイマル音声)があるか否かを判定する。その後、ステップS103に進む。
(ステップS104)方式選択部333は、MPTを解析して特定された再生方式のうち、記憶部322に予め記憶した音声処理方式テーブルを参照して、音声復号部314が処理能力を有する再生方式を特定し、特定した再生方式のうち最上位の方式を選択する。その後、ステップS105に進む。
(ステップS105)方式選択部333は、選択した再生方式で音声データを復号すると決定し、当該再生方式を示す方式選択情報を音声復号部314に出力する。その後、ステップS106に進む。
次に、受信した番組データに含まれる音声データに対する再生方式判定処理について説明する。以下の再生方式判定処理は、ステップS102におけるサイマル音声の有無の判定の際に行われる。
(ステップS201)サービス検出部332は、検出したMPTのMPT記述子領域(MPT_descriptors_byte)からMH−音声コンポーネント記述子(MH−Audio_Component_Descriptor()を抽出する。その後、ステップS202に進む。
(ステップS202)サービス検出部332は、抽出したMH−音声コンポーネント記述子(MH−Audio_Component_Descriptor()からサイマルキャストグループ識別(simulcast_group_tag)に記述された番号を読み取る。その後、ステップS203に進む。
この構成により、受信装置31は、受信した複数の再生方式の音声データのうち、いずれかの方式の音声データに基づく音声を再生することができる。そのため、受信装置31は、合成処理による品質の劣化を伴わずに番組制作者が意図した音声を再生することができる。
この構成により、受信装置31は、受信した複数の再生方式の音声データのうち、復号可能であって最も処理能力の高い方式の音声データに基づく音声を再生することができる。そのため、ユーザーは番組制作者が意図した音声サービスのうち最も原音への再現性が高い音声サービスを享受することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。上述した説明と同一の構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
受信装置31は、サービス検出部332に代えてサービス検出部332a(図示せず)を備える。サービス検出部332aは、MPTに代えてMH−イベント情報テーブル(MH−EIT:MH−Event Information Table)を用いてマルチビューサービスが提供されるか否かを判定する。
なお、処理対象のMH−EITは、例えば、その時点で放送されている番組に係るMH−EITであってもよいし、受信予約の対象となる番組に係るMH−EITであってもよい。
次に、構成情報に含まれるMH−EITの例について説明する。
図12は、MH−EITの例を示す図である。図12に示す例では、MH−EITは、イベント(番組)毎に、イベント識別(event_id)、開始時刻(start_time)、継続時間(duration)及び記述子領域(descriptor())を含む。イベント識別(event_id)には、個々のイベントの識別番号が記述される。開始時刻(start_time)、継続時間(duration)には、そのイベント(番組)の開始時刻、継続時間がそれぞれ記述される。従って、方式選択部333は、これらの情報を読み取ることにより、番組の開始時刻、終了時刻を知得し、放送状態(開始前、放送中、終了済) を判定することができる。記述子領域(descriptor())は、上述したMH−音声コンポーネント記述子(MH−Audio_Component_Descriptor())が記述される領域である。また、各イベントについて、複数の記述子領域(descriptor())が記述可能である。つまり、1つの番組について音声データの再生方式を指定するMH−音声コンポーネント記述子(MH−Audio_Component_Descriptor())が複数個、例えば、複数の音声データのストリーム(アセットに相当)のそれぞれについて記述されることがある。
次に、本実施形態に係る受信処理について説明する。
図13は、本実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。本実施形態に係る受信処理は、ステップS101、S102a、及びS103−S106を含む。ステップS101、及びS103−S106の処理は、図10に示すものと同様であるため、それらの説明を援用する。
図13に示す処理では、ステップS101の処理が終了した後、ステップS102aに進む。
(ステップS102a)サービス検出部332aは、分離された構成情報からMH−EITを検出し、検出したMH−EITを解析することにより放送される番組に複数の再生方式の音声(サイマル音声)があるか否かを判定する。なお、MH−EITの解析において、サービス検出部332aは、MPTに代えてMH−EITについて再生方式判定処理(図11)を行う。その後、ステップS103に進む。
この構成により、受信装置31は、受信した複数の再生方式の音声データのうち、いずれかの再生方式の音声データに基づく音声を再生することができる。そのため、受信装置31は、合成処理による品質の劣化を伴わずに番組制作者が意図した音声を再生することができる。また、MH−EITから1つの番組で複数の再生方式の音声データが提供されるサイマル音声の存在を番組単位で効率的に検出することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述した説明と同一の構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
上述した実施形態に係る受信装置31の方式選択部333は、受信した複数の再生方式の音声データのうち、最も再生能力の高い再生方式の音声データを選択していたため、必ずしもユーザー所望の再生方式が選択されるとは限られない。本実施形態では、次に説明する構成を備えることにより、放送中の番組データに含まれる複数の再生方式の音声データから、ユーザーが所望の方式の音声データを選択できるようにする。
方式選択部333bは、方式選択部333と同様に、記憶部322に予め記憶した音声処理方式テーブルを参照し、サービス検出部332から入力されたサービス情報が示す再生方式のうち、音声復号部314が処理能力を有する再生方式を特定する。
他方、方式選択部333bには、特定した再生方式のいずれかを示す操作信号が操作入力部323から入力されるとき、入力された操作信号に基づいて再生方式を選択する。方式選択部333bは、選択した再生方式を示す方式選択情報を生成し、生成した方式選択情報を音声復号部314に出力する。
次に、サービス通知部335bが表示部318に表示させる方式選択ボタンの例を示す。
図15は、本実施形態に係る方式選択ボタンの例(方式選択ボタン41)を示す図である。図15に示す例では、3種類の再生方式(ステレオ2ch、サラウンド5.1ch、サラウンド7.1ch)の音声データが処理可能である受信装置31が、送信装置11から4種類の再生方式(ステレオ2ch、サラウンド5.1ch、サラウンド7.1ch、サラウンド22.2ch)の音声データを受信した場合を例にする。
方式選択ボタン41に付された「ステレオ」の文字42−1、「5.1ch」の文字42−2、及び「7.1ch」の文字42−3は、再生方式として、それぞれステレオ2ch、サラウンド5.1ch、サラウンド7.1chが可能であることを示す表示である。
次に、本実施形態に係る受信処理について説明する。
図16は、本実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。本実施形態に係る受信処理は、ステップS101−S103、S105、S106、及びS111b−S116bを含む。ステップS101−S103、S105及びS106の処理は、図10に示すものと同様であるため、それらの説明を援用する。
図16に示す処理では、ステップS103においてサイマル音声があると判定された場合(ステップS103 YES)、ステップS111bに進む。サイマル音声がないと判定された場合(ステップS103 NO)、ステップS116bに進む。
(ステップS112b)サービス通知部335bは、方式選択ボタンデータを記憶部322から読み取り、特定された再生方式を示す文字を方式選択ボタンに重ね合わせた方式選択ボタンを示す通知情報をGUI合成部317に出力する。これにより、方式選択ボタンが表示部318に表示される。その後、ステップS113bに進む。
(ステップS115b)サービス通知部335bは、通知情報の出力を停止する。これにより、方式選択ボタンが消去される。その後、図16に示す処理を終了する。
この構成により、受信装置31は、受信した複数の方式の音声データのうち、復号可能であって操作入力に応じて選択された方式の音声データに基づく音声を再生することができる。そのため、ユーザーは、番組制作者が意図した音声サービスのうち、所望の再生可能な音声サービスを選択することができる。
この構成により、選択された放送チャンネルで受信した番組を構成する音声データから、ユーザーが所望の方式の音声データに基づく音声を再生することができる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。上述した説明と同一の構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
本実施形態では、次に説明する構成を備えることにより、受信予約時に受信しようとする番組で放送されることになる複数の再生方式の音声データから、ユーザーが所望の方式の音声データを選択できるようにする。受信予約は、録画予約、視聴予約のいずれであってもよい。
受信予約部336cは、EPGデータが示す番組から、操作入力部323から入力された操作信号に基づいて、受信予約に係る番組を選択する。受信予約部336cは、例えば、操作信号が示す位置が、EPG上の表示領域に含まれる番組を選択する。受信予約部336cは、選択した番組を示す番組情報をサービス検出部332aに出力する。
よって、音声復号部314は、操作入力により指示された受信時間において、選択された再生方式を用いて音声データについて復号処理を行い、映像復号部316は映像データについて復号処理を行う。
次に、本実施形態に係る受信処理について説明する。
図18は、本実施形態に係る受信処理を示すフローチャートである。本実施形態に係る受信処理は、ステップS101−S103、S105、S111b−S114b、S116b、及びS121c−S124cを含む。ステップS101−S103及びS105の処理は、図10に示すものと同様であり、ステップS111b−S114b、S116b、の処理は、図16に示すものと同様であるため、それらの説明を援用する。
(ステップS121c)受信予約部336cは、構成情報から抽出したMH−SDTが示す放送チャンネル毎にEITが示す個々の番組の放送時間を特定する。受信予約部336cは、番組毎の放送チャンネルと特定した放送時間を、放送チャンネル毎に放送時間の順序で配列したEPGデータを生成する。受信予約部336cは、生成したEPGデータをGUI合成部317に出力することにより、表示部318にEPGを表示させる。その後、ステップS122cに進む。
(ステップS122c)受信予約部336cは、EPGデータが示す番組から、操作入力部323から入力された操作信号に基づいて受信予約、つまり視聴又は録画予約に係る番組を選択する。その後、ステップS102に進む。ステップS102では、選択された番組に係るMH−EITが解析される。
(ステップS123c)サービス通知部335bは、表示部318に表示させていた方式選択ボタンを消去させる。その後、ステップS124cに進む。
(ステップS124c)音声復号部314は、受信予約部336cで指示された受信開始時刻において、方式選択部333bが選択した再生方式を用いて音声データについて復号処理を開始する。その後、図18に示す処理を終了する。
この構成により、選択された番組で受信されることになる複数の方式の音声データのうち、いずれかの方式の音声データを記憶又はその音声を再生することができる。そのため、選択された番組で放送されることになる番組について、音声合成処理による品質の劣化を伴わずに番組制作者が意図した音声に係る音声データのうち所望の方式の音声データを記録又はその音声を再生することができる。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。上述した説明と同一の構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
本実施形態では、次に説明する構成を備えることにより、複数の再生方式及び言語のセットの音声データを示す表示を、所定の言語を他の言語よりも優先して表示部318に表示させる。
具体的には、サービス検出部332dは、MPT又はMH−EITに記述されたMH−音声コンポーネント記述子(MH−Audio_Component_Descriptor()から言語コード(ISO_639_language_code)を読み取る。そして、サービス検出部332dは、アセット毎に特定した再生方式と言語とのセットを示すサービス情報をサービス通知部335bに出力する。
次に、サービス通知部335dが表示部318に表示させる方式選択ボタンの例を示す。
図20は、本実施形態に係る方式選択ボタンの例(方式選択ボタン51)を示す図である。方式選択ボタン51は、6つのセット52−1〜52−6を示し、日本語に係るセット52−1〜52−3が、他の言語もしくは言語が設定されていないセット52−4〜52−6よりも優先されていることを示す。セット52−1は、ステレオ2chによる日本語の音声、セット52−2は、サラウンド5.1chによる日本語の音声、セット52−3は、サラウンド7.1chによる日本語の音声、セット52−4は、ステレオ2chによる英語の音声をそれぞれ示す。セット52−5、52−6では、いずれも言語が指定おらず、再生方式としてサラウンド5.1ch、7.1chがそれぞれ指定されている。セット52−1〜52−6の表示により、図15に示す例と同様に、該当するセットに係る音声データを選択するための操作が可能である。
このように、受信装置31において日本語に係るセットが、他の言語に係るセットもしくは言語の指定がないセットよりも先の順序に配列される。そのため、ユーザーは日本語に係るセットに関する音声データの選択が促される。
なお、サービス通知部335dは、優先度が高いセットほど表示部318に対して高い視認性で表示させてもよい。視認性を高くするために、サービス通知部335dは、より大きい文字を用いてもよいし、背景の輝度とのコントラストを強調してもよい。
この構成により、番組を構成する音声データの複数の方式及び言語のセットのうち、所定の言語と方式のセットを示す情報が、他の言語と方式のセットを示す情報よりも優先して通知される。そのため、ユーザーに対して所定の言語を含むセットに係る音声の選択を促すことができる。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれるものである。
受信装置31において方式選択部333は、上位の再生方式として音声チャンネル数が多い再生方式を選択する場合を例にしたが、これには限られない。例えば、2以上の再生方式において、音声チャンネル数が同一でサンプリング周波数が異なる場合には、方式選択部333はサンプリング周波数が高い再生方式を選択してもよい。また、2以上の再生方式において、音声チャンネル数及びサンプリング周波数が同一で量子化精度が異なる場合には、方式選択部333は量子化精度が高い再生方式を選択してもよい。
(1)受信したデータから1つの番組で複数の方式の音声データの存在を検出する検出部と、前記音声データを復号する復号部と、前記複数の方式のうち前記復号部が処理可能な方式のいずれかを選択する選択部と、を備える受信装置。
Claims (3)
- 受信した放送信号から分離したMMTパッケージテーブルに含まれ、同一内容を異なる音声モードで伝送する音声アセットに対し同じ値をとるサイマルキャストグループ識別に基づいて複数の音声モードの音声アセットを検出し、
前記複数の音声モードのうち再生可能な音声モードの音声アセットのいずれかを選択する
受信装置。 - 受信装置における受信方法であって、
受信した放送信号から分離したMMTパッケージテーブルに含まれ、同一内容を異なる音声モードで伝送する音声アセットに対し同じ値をとるサイマルキャストグループ識別に基づいて複数の音声モードの音声アセットを検出する過程と、
前記複数の音声モードのうち再生可能な音声モードの音声アセットのいずれかを選択する過程と、
を有する受信方法。 - 受信装置のコンピュータに、
受信した放送信号から分離したMMTパッケージテーブルに含まれ、同一内容を異なる音声モードで伝送する音声アセットに対し同じ値をとるサイマルキャストグループ識別に基づいて複数の音声モードの音声アセットを検出する手順と、
前記複数の音声モードのうち再生可能な音声モードの音声アセットのいずれかを選択する手順と、
を実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014227532A JP6327711B2 (ja) | 2014-11-07 | 2014-11-07 | 受信装置、放送システム、受信方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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