JP6320074B2 - アンテナ装置 - Google Patents
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Description
第1実施例のアンテナ装置1はMIMOに対応できるアンテナ装置とされ2個のエレメントを備えている。第1実施例のアンテナ装置1は、図1,2に示すように、ガラスエポキシ基板やテフロン基板等の高周波特性の良好な基材からなる基板10は、幅が狭くされた細長い矩形状とされている。基板10の表面には第1エレメント11のパターンが形成されており、基板10の裏面に第2エレメント12のパターンが形成されている。第1エレメント11は、ほぼ中央部が逆くの字状に折曲されており、下端から上端に向かって次第に幅が拡がるように逆三角形状に形成されて、上端部においては細長い形状とされている。第2エレメント12は第1エレメント11と同一の形状とされ、基板10を介して対面して形成されており、基板10の表面の構成と裏面の構成とは対象形となっている。この場合、第1エレメント11と第2エレメント12とは上部において基板10を介してクロスしているが、クロスしている部分を除いては両エレメントのパターンは重ならないように形成されている。第1エレメント11の下端は第1給電整合部11bに接続されており、上端には第1短縮コイル11aが接続されている。また、第2エレメント12の下端は第2給電整合部12bに接続されており、上端には第2短縮コイル12aが接続されている。第1給電整合部11bおよび第2給電整合部12bのパターンは基板10に対して約45°右回転して形成されており、第2給電整合部12bのパターンは相対的に第1給電整合部11bのパターンに対して角度θ1回転して形成されていることになる。なお、第1給電整合部11bおよび第2給電整合部12bの整合回路は、例えばπ型のLC回路とされパターンにコイルやコンデンサをハンダ付けしているがその図示は省略しており、整合回路のパターンのみを示している。
ここで、第1エレメント11と第2エレメント12とは、約λ/2の電気長の端部給電(電圧給電)のダイポールアンテナとなる。端部給電のダイポールアンテナでは給電点のインピーダンスが高くなるため、第1給電整合部11bにより整合をとって図示しない給電線から第1エレメント11に給電していると共に、第2給電整合部12bにより整合をとって図示しない給電線から第2エレメント12に給電している。
なお、基板10のほぼ中央に丸孔10aが、上部の両側に角穴10bがそれぞれ形成されていると共に、両側辺の中央より上部に第1溝部10dがそれぞれ形成され、上辺に第2溝部10eが形成され、下端の両側に互いに傾斜した切欠部10cがそれぞれ形成されている。これらの丸孔10a、角穴10b、第1溝部10d、第2溝部10eは、アンテナ装置1を後述する筐体内に収納する際に、取付用および位置決め用として用いられる。
第2実施例のアンテナ装置2はMIMOに対応できるアンテナ装置とされ2個のエレメントを備えている。第2実施例のアンテナ装置2は図3に示すように、第1実施例のアンテナ装置1の給電整合部の構成が異なるが、他の構成は第1実施例のアンテナ装置1と共通の構成とされている。ここでは、第2実施例のアンテナ装置2の給電整合部の説明を主に行い、共通の構成の説明はほぼ省略する。基板10の表面に第1エレメント11のパターンが形成されており、基板10の裏面に第2エレメント12のパターンが形成されている。第1エレメント11と第2エレメント12とは、ほぼ中央部が逆くの字状に折曲されて上部において基板10を介してクロスしているが、クロスしている部分を除いては両エレメントは重ならないように形成されている。第1エレメント11の下端は第1給電整合部21aに接続されており、上端には第1短縮コイル11aが接続されている。また、第2エレメント12の下端は第2給電整合部22aに接続されており、上端には第2短縮コイル12aが接続されている。第1給電整合部21aのパターンと第2給電整合部22aのパターンとは、ほぼ中央部だけが基板10を介して重なるように中央部から一側辺にかけて形成されている。なお、第1給電整合部21aおよび第2給電整合部22aの整合回路は、例えばπ型のLC回路とされているがコイルやコンデンサの図示は省略しており、整合回路のパターンのみを示している。
ここで、第1エレメント11と第2エレメント12とは、約λ/2の電気長の端部給電(電圧給電)のダイポールアンテナとなる。端部給電のダイポールアンテナでは給電点のインピーダンスが高くなるため、第1給電整合部21aにより整合をとって図示しない給電線から第1エレメント11に給電していると共に、第2給電整合部22aにより整合をとって図示しない給電線から第2エレメント12に給電している。
第3実施例のアンテナ装置3はMIMOに対応できるアンテナ装置とされ2個のエレメントを備えている。第3実施例のアンテナ装置3は図6に示すように、第1実施例のアンテナ装置1の2個のエレメントの構成が異なるが、他の構成は第1実施例のアンテナ装置1と共通の構成とされている。ここでは、第3実施例のアンテナ装置3の2個のエレメントの説明を主に行い、共通の構成の説明はほぼ省略する。基板10の表面に逆三角形状の拡幅部が中途に形成された直線状の第1エレメント31のパターンが形成されており、基板10の裏面に逆三角形状の拡幅部が中途に形成された直線状の第2エレメント32のパターンが形成されている。第1エレメント31と第2エレメント32とは、基板10を介して対面するよう重なって形成されている。第1エレメント31の下端は第1給電整合部31bに接続されており、上端には第1短縮コイル31aが接続されている。また、第2エレメント32の下端は第2給電整合部32bに接続されており、上端には第2短縮コイル32aが接続されている。第1給電整合部31bのパターンおよび第2給電整合部32bのパターンは基板10に対して約45°右回転して形成されており、第2給電整合部32bのパターンは相対的に第1給電整合部31bのパターンに対してθ2回転して形成されていることになる。なお、第1給電整合部31bおよび第2給電整合部32bの整合回路は、例えばπ型のLC回路とされているがコイルやコンデンサの図示は省略しており、整合回路のパターンのみを示している。
ここで、第1エレメント31と第2エレメント32とは、約λ/2の電気長の端部給電(電圧給電)のダイポールアンテナとなる。端部給電のダイポールアンテナでは給電点のインピーダンスが高くなるため、第1給電整合部31bにより整合をとって図示しない給電線から第1エレメント31に給電していると共に、第2給電整合部32bにより整合をとって図示しない給電線から第2エレメント32に給電している。
第4実施例のアンテナ装置4はMIMOに対応できるアンテナ装置とされ、第1基板40、第2基板44、第3基板47に形成された4個のエレメントを備えている。第4実施例のアンテナ装置4における第1基板40の構成は、図8,9に示すように第1実施例のアンテナ装置1の基板10の構成と同様とされている。すなわち、ガラスエポキシ基板やテフロン基板等の高周波特性の良好な基材からなる第1基板40の表面に第1エレメント41のパターンが形成されており、第1基板40の裏面に第2エレメント42のパターンが形成されている。第1エレメント41は、ほぼ中央部が逆くの字状に折曲されており、下端から上端に向かって次第に幅が拡がるように逆三角形状に形成されて、上端部においては細長い形状とされている。第2エレメント42は第1エレメント41と同一の形状とされ、第1基板40を介して対面して形成されており、第1基板40の表面の構成と裏面の構成とは対象形となっている。この場合、第1エレメント41と第2エレメント42とは上部において第1基板40を介してクロスしているが、クロスしている部分を除いては両エレメントは重ならないように形成されている。第1エレメント41の下端は第1給電整合部41bに接続されており、上端には第1短縮コイル41aが接続されている。また、第2エレメント42の下端は第2給電整合部42bに接続されており、上端には第2短縮コイル42aが接続されている。第1給電整合部41bのパターンおよび第2給電整合部42bのパターンは第1基板40に対して約45°右回転して形成されており、第2給電整合部42bのパターンは相対的に第1給電整合部41bのパターンに対して角度θ3回転して形成されていることになる。なお、第1給電整合部41bおよび第2給電整合部42bの整合回路は、例えばπ型のLC回路とされているがコイルやコンデンサの図示は省略しており、整合回路のパターンのみを示している。
ここで、第1エレメント41と第2エレメント42とは、約λ/2の電気長の端部給電(電圧給電)のダイポールアンテナとなる。端部給電のダイポールアンテナでは給電点のインピーダンスが高くなるため、第1給電整合部41bにより整合をとって図示しない給電線から第1エレメント41に給電していると共に、第2給電整合部42bにより整合をとって図示しない給電線から第2エレメント42に給電している。
なお、第1基板40のほぼ中心軸上に幅の狭い第1長孔40aおよび第2長孔40bが形成されていると共に、上辺のほぼ中央に第1溝部40dが形成され、下部の両側に互いに傾斜した斜辺40cが形成されて下辺には第2溝部40eが形成されている。これらの第1長孔40a、第2長孔40b、第1溝部40d、第2溝部40eは、第1基板40に後述する第2基板44および第3基板47を組み付ける際に用いられる。
ここで、第3エレメント45と第4エレメント46とは、約λ/2の電気長の端部給電(電圧給電)のダイポールアンテナとなる。端部給電のダイポールアンテナでは給電点のインピーダンスが高くなるため、第3給電整合部49aにより整合をとって図示しない給電線から第3エレメント45に給電していると共に、第4給電整合部49bにより整合をとって図示しない給電線から第4エレメント46に給電している。
なお、第1エレメント41および第2エレメント42は、第3エレメント45および第4エレメント46と短絡しないように、第1長孔40aおよび第2長孔40bの周囲においてエレメントのパターンが逃げるように形成されている。
また、第1エレメント41と第3エレメント45との間のアイソレーションの周波数特性を図14(a)に、第1エレメント41のVSWRの周波数特性を図14(b)に、第3エレメント45のVSWRの周波数特性を図14(c)に示す。これらの図を参照すると、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域においてアイソレーションは約−14dB以上の良好なアイソレーション特性が得られている。また、814MHz〜894MHzの設計周波数帯域において第1エレメント41のVSWR特性は約2.8以内となり約855MHzに共振する特性とされ、第3エレメント45のVSWR特性は約4.1以内となり、約845MHzに共振するVSWR特性となっている。
このように、第4実施例のアンテナ装置4は、幅の狭い第1基板40と、第1基板40にほぼ直交する第2基板44および第3基板47の表面と裏面とにそれぞれ第1エレメント41、第2エレメント42、第3エレメント45および第4エレメント46とを形成しているが、第1エレメント41ないし第4エレメント46との形状を逆くの字状に折曲することにより、互いにほぼ重ならないようになると共に、第1給電整合部41bのパターンと第2給電整合部42bのパターンとの角度、第3給電整合部49aのパターンと第4給電整合部49bのパターンとの角度が約90°とされていることから、上記設計周波数帯域において動作させるに十分なアイソレーション特性およびVSWR特性が得られたと考えられる。
第5実施例のアンテナ装置5はMIMOに対応できるアンテナ装置とされ2個のエレメントを備えている。第5実施例のアンテナ装置5は図16に示すように、2個のエレメントを備えているが、第1実施例のアンテナ装置1の2個のエレメントは異なり、2個のエレメントがクロスしない構成とされており、他の構成は第1実施例のアンテナ装置1と共通の構成とされている。ここでは、第5実施例のアンテナ装置5の2個のエレメントの説明を主に行い、共通の構成の説明はほぼ省略する。第5実施例のアンテナ装置5においては、基板50の表面に第1エレメント51のパターンが形成されており、基板50の裏面に第2エレメント52のパターンが形成されている。第1エレメント51と第2エレメント52とは同一の形状とされ、ほぼ中央部が逆くの字状に折曲されているが、互いに重ならないように形成されている。第1エレメント51の下端は第1給電整合部51bに接続されており、上端には第1短縮コイル51aが接続されている。また、第2エレメント52の下端は第2給電整合部52bに接続されており、上端には第2短縮コイル52aが接続されている。第1給電整合部51bのパターンと第2給電整合部52bのパターンとは、基板50に対して約45°右回転して形成されており、第2給電整合部52bのパターンは相対的に第1給電整合部51bのパターンに対して角度θ5回転して形成されていることになる。なお、第1給電整合部51bおよび第2給電整合部52bでは、例えばπ型のLC回路とされているがコイルやコンデンサの図示は省略しており、整合回路のパターンのみを示している。また、基板50の下端には互いに傾斜した切欠部50cがそれぞれ形成されている。
ここで、第1エレメント51と第2エレメント52とは、約λ/2の電気長の端部給電(電圧給電)のダイポールアンテナとなる。端部給電のダイポールアンテナでは給電点のインピーダンスが高くなるため、第1給電整合部51bにより整合をとって図示しない給電線から第1エレメント51に給電していると共に、第2給電整合部52bにより整合をとって図示しない給電線から第2エレメント52に給電している。
図18に示す第1参考例のアンテナ装置6は、2個の同一の形状のエレメントを備えているが、第1実施例のアンテナ装置1の2個のエレメントとは異なり、2個のエレメントにおける逆くの字状に折曲する位置が異なっている。ただし、他の構成は第1実施例のアンテナ装置1と共通の構成とされている。ここでは、第1参考例のアンテナ装置6の2個のエレメントの説明を主に行い、共通の構成の説明については省略する。第1参考例のアンテナ装置6においては、基板60の表面に第1エレメント61のパターンが形成されており、基板60の裏面に第2エレメント62のパターンが形成されている。第1エレメント61と第2エレメント62とは、同形状とされ逆くの字状に折曲されているが、折曲されている位置が下部とされており、第1エレメント61と第2エレメント62とは上部において基板60を介してクロスしているが、クロスしている部分を除いては両エレメントは重ならないように形成されている。第1エレメント61の下端は第1給電整合部61bに接続されており、上端には第1短縮コイル61aが接続されている。また、第2エレメント62の下端は第2給電整合部62bに接続されており、上端には第2短縮コイル62aが接続されている。第1給電整合部61bのパターンと第2給電整合部62bのパターンとは、基板60に対して約45°右回転して形成されており、第2給電整合部62bのパターンは相対的に第1給電整合部61bのパターンに対して角度θ6回転して形成されていることになる。なお、第1給電整合部61bおよび第2給電整合部62bでは、整合回路のパターンのみを示している。
図20に示す第2参考例のアンテナ装置6’は、2個の同一の形状のエレメントを備えているが、第1参考例のアンテナ装置6の2個のエレメントとは異なり、2個のエレメントにおける逆くの字状に折曲する位置を上部にした構成だけが異なっている。すなわち、第2参考例のアンテナ装置6’においては、基板60の表面に第1エレメント61’のパターンが形成されており、基板60の裏面に第2エレメント62’のパターンが形成されている。第1エレメント61’と第2エレメント62’とは、ほぼ中央部が逆くの字状に折曲されているが、折曲されている位置が上部とされており、第1エレメント61’と第2エレメント62’とは上部において基板60を介してクロスしている。他の構成は、第1参考例のアンテナ装置6と同様とされているので、その説明は省略する。
このように、幅が狭く細長い矩形状の基板の表面と裏面とに逆くの字状に折曲された同形状の第1エレメントと第2エレメントとをそれぞれ形成する場合は、ほぼ中央部を逆くの字状に折曲すると良好なアイソレーション特性が得られることが分かる。
図22に示す第3参考例のアンテナ装置7は、2個の同一の形状のエレメントを備えているが、第1実施例のアンテナ装置1の基板とは異なり、横幅を広げた基板とされて基板の表面と裏面とに逆くの字状に折曲されたエレメントがそれぞれ形成されている。他の構成は第1実施例のアンテナ装置1と共通の構成とされている。ここでは、共通の構成についての説明は省略する。第3参考例のアンテナ装置7においては、横幅が広げられた基板70の表面に第1エレメント71のパターンが形成されており、基板70の裏面に第2エレメント72のパターンが形成されている。第1エレメント71と第2エレメント72とは、同形状とされほぼ中央部が逆くの字状に折曲されており、第1エレメント71と第2エレメント72とは上部において基板70を介してクロスしているが、クロスしている部分を除いては両エレメントは重ならないように形成されている。第1エレメント71の下端は第1給電整合部71bに接続されており、上端には第1短縮コイル71aが接続されている。また、第2エレメント72の下端は第2給電整合部72bに接続されており、上端には第2短縮コイル72aが接続されている。第1給電整合部71bのパターンと第2給電整合部72bのパターンとは、基板70に対して約45°右回転して形成されており、第2給電整合部72bのパターンは相対的に第1給電整合部71bのパターンに対して角度θ7回転して形成されていることになる。なお、第1給電整合部71bおよび第2給電整合部72bでは、整合回路のパターンのみを示している。
図24に示す第4参考例のアンテナ装置8は、2個の同一の形状のエレメントを備えているが、第3参考例のアンテナ装置7の基板の横幅をさらに広げた基板とされて、基板の表面と裏面とに逆くの字状に折曲されたエレメントがそれぞれ形成されている。他の構成は第3参考例のアンテナ装置7と共通の構成とされている。ここでは、共通の構成についての説明は省略する。第4参考例のアンテナ装置8においては、さらに横幅が広げられた基板80の表面に第1エレメント81のパターンが形成されており、基板80の裏面に第2エレメント82のパターンが形成されている。第1エレメント81と第2エレメント82とは、同形状とされほぼ中央部が逆くの字状に折曲されており、第1エレメント81と第2エレメント82とは上部において基板80を介してクロスしているが、クロスしている部分を除いては両エレメントは重ならないように形成されている。第1エレメント81の下端は第1給電整合部81bに接続されており、上端には第1短縮コイル81aが接続されている。また、第2エレメント82の下端は第2給電整合部82bに接続されており、上端には第2短縮コイル82aが接続されている。第1給電整合部81bのパターンと第2給電整合部82bのパターンとは、基板80に対して約45°右回転して形成されており、第2給電整合部82bのパターンは相対的に第1給電整合部81bのパターンに対して角度θ8回転して形成されていることになる。なお、第1給電整合部81bおよび第2給電整合部82bでは、整合回路のパターンのみを示している。
このように、逆くの字状に折曲されている第1エレメントと第2エレメントとが表面と裏面とにそれぞれ形成されている基板の幅を拡げるにしたがってアイソレーション特性は良好になるが、基板の面積が大きくなって小型化をすることが困難となり、基板の幅を狭くして小型化してもアイソレーション特性を良好にすることができる本発明のアンテナ装置は、従来のアンテナ装置に比して格別の作用効果を奏していることが分かる。
これらの図に示すように第6実施例のアンテナ装置9は、断面コ字状のカバー91と、カバー91の開放面を閉塞するよう嵌合されるベース92からなる筐体90の内部に、上記第1実施例ないし第3実施例および第5実施例のアンテナ装置1〜3,5のいずれかを収納したアンテナ装置とされている。図27,図28には一例として第1実施例のアンテナ装置1を筐体90内に収納した構成が示されており、第1エレメント11と第1給電整合部11bのパターンが表面に、第2エレメント12と第2給電整合部12bのパターンが裏面に形成されている基板10において、第1給電整合部11bに接続された同軸ケーブル93aが導出されていると共に、第2給電整合部12bに接続された同軸ケーブル93bが導出されている。同軸ケーブル93aと同軸ケーブル93bとは導出部においてほぼ直交して導出されており、基板10の切欠部10cに一部が嵌入されて導出されている。
断面コ字状のカバー91の中央部よりやや上部の両側部91bの内面に板状の凸状リブ91cが横方向にそれぞれ形成されており、上部の内側面に細い板状の凸状リブ91dが形成されている。また、コ字状とされた低い高さの3つの押さえリブ91eが所定間隔毎に内面に形成されており、下端には底部91aが形成されている。さらに、カバー91の開放面から内側に突出するよう断面がクサビ状とされた係合片91fが両側部91bに3つずつ形成されている。合計6つの係合片91fは、ベース92に形成されている合計6つの係合部92dの形成位置に対応して形成されている。
なお、カバー91およびベース92は合成樹脂製とされ、筐体90は電波に対して透明となる。また、第2,3,5実施例のアンテナ装置2,3,5を筐体90内に収納する際には丸孔と角穴を基板の所定位置に形成すれば良い。丸孔と角穴を基板に形成する際に、基板に形成されているエレメントのパターンが切断されてしまう場合は、切断される丸孔あるいは角穴の周囲にパターンを形成して切断されることを防止する。
以上説明した本発明の実施例のアンテナ装置において、第1エレメントおよび第2エレメントを逆くの字状に折曲している実施例のアンテナ装置においては、逆くの字状に折曲することに替えてくの字状に折曲しても良く、ほぼ中央部において第1エレメントと第2エレメントとの間隔が大きくなるように折曲されていれば良い。また、第1給電整合部のパターンと第2給電整合部のパターンが基板に対して回転して形成されている実施例のアンテナ装置においては、第1給電整合部のパターンに対する第2給電整合部のパターンの角度が約90°とされていたが、これに限ることはなく約90°±約30°とされていれば、同様のアイソレーション特性およびVSWR特性を得ることができる。
また、上記説明した第4実施例のアンテナ装置においては、第1の基板、第2の基板および第3の基板を用いていたが、第1エレメントおよび第2エレメントが表面と裏面とにそれぞれ形成された第1の基板と、第3エレメントおよび第4エレメントが表面と裏面とにそれぞれ形成された第2の基板とを用意し、断面十字状になるよう第1の基板と第2の基板を組み合わせて構成しても良い。また、第1給電整合部あるいは第3給電整合部のパターンに対して第2給電整合部あるいは第4給電整合部のパターンを回転させずに形成するようにしても良い。
Claims (7)
- 幅が狭くされた細長い矩形状の基板と、
該基板の表面に形成された第1エレメントのパターンと、
前記基板の裏面に形成された前記第1エレメントとほぼ同形状の第2エレメントのパターンと、
前記基板の下部に形成され、前記第1エレメントの下端が接続されている第1給電整合部のパターンと、
前記基板の下部に形成され、前記第2エレメントの下端が接続されている第2給電整合部のパターンとを備え、
前記第1エレメントと前記第2エレメントとは、幅が狭くされた前記基板の幅方向と直交する方向に形成されており、前記第1エレメントと前記第2エレメントとの間隔がほぼ中央部において大きくなるように、前記第1エレメントおよび前記第2エレメントのほぼ中央部が折曲されていることを特徴とするアンテナ装置。 - 幅が狭くされた細長い矩形状の基板と、
該基板の表面に形成された第1エレメントのパターンと、
前記基板の裏面に形成された前記第1エレメントとほぼ同形状の第2エレメントのパターンと、
前記基板の下部に形成され、前記第1エレメントの下端が接続されている第1給電整合部のパターンと、
前記基板の下部に形成され、前記第2エレメントの下端が接続されている第2給電整合部のパターンとを備え、
前記第1エレメントと前記第2エレメントとは、幅が狭くされた前記基板の幅方向と直交する方向に形成されており、前記第1給電整合部のパターンおよび前記第2給電整合部のパターンが、前記基板に対して所定角度だけ回転して形成されており、前記第1給電整合部のパターンに対する前記第2給電整合部のパターンの角度が約90°±約30°とされていることを特徴とするアンテナ装置。 - 幅が狭くされた細長い矩形状の基板と、
該基板の表面に形成された第1エレメントのパターンと、
前記基板の裏面に形成された前記第1エレメントとほぼ同形状の第2エレメントのパターンと、
前記基板の下部に形成され、前記第1エレメントの下端が接続されている第1給電整合部のパターンと、
前記基板の下部に形成され、前記第2エレメントの下端が接続されている第2給電整合部のパターンとを備え、
前記第1エレメントと前記第2エレメントとは、幅が狭くされた前記基板の幅方向と直交する方向に形成されており、前記第1エレメントと前記第2エレメントとの間隔がほぼ中央部において大きくなるように、前記第1エレメントおよび前記第2エレメントのほぼ中央部が折曲されていると共に、
前記第1給電整合部のパターンおよび前記第2給電整合部のパターンが、前記基板に対して所定角度だけ回転して形成されており、前記第1給電整合部のパターンに対する前記第2給電整合部のパターンの角度が約90°±約30°とされていることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1ないし請求項3のアンテナ装置のいずれかが、断面コ字状のカバー内に収納され、該カバーの開放面に平板状のベースが嵌着されて閉塞されていることを特徴とするアンテナ装置。
- 幅が狭くされた細長い矩形状の第1基板と、断面が十字状になるよう前記第1基板に直交して配置された第2基板とを備えるアンテナ装置であって、
前記第1基板の表面に、第1エレメントのパターンと該第1エレメントの下端が接続されている第1給電整合部のパターンとが形成され、
前記第1基板の裏面に、第2エレメントのパターンと該第2エレメントの下端が接続されている第2給電整合部のパターンとが形成され、
前記第2基板の表面に、第3エレメントのパターンと該第3エレメントの下端が接続されている第3給電整合部のパターンとが形成され、
前記第2基板の裏面に、第4エレメントのパターンと該第4エレメントの下端が接続されている第4給電整合部のパターンとが形成され、
前記第1エレメントと前記第2エレメントとは、幅が狭くされた前記第1基板の幅方向と直交する方向に形成されていると共に、前記第3エレメントと前記第4エレメントとは、幅が狭くされた前記第2基板の幅方向と直交する方向に形成されており、前記第1エレメントないし前記第4エレメントはほぼ同形状とされ、前記第1エレメントと前記第2エレメントとの間隔がほぼ中央部において大きくなるように、前記第1エレメントおよび前記第2エレメントのほぼ中央部が折曲されていると共に、前記第3エレメントと前記第4エレメントとの間隔がほぼ中央部において大きくなるように、前記第3エレメントおよび前記第4エレメントのほぼ中央部が折曲されていることを特徴とするアンテナ装置。 - 前記第1給電整合部のパターンおよび前記第2給電整合部のパターンが、前記第1基板に対して所定角度だけ回転して形成されており、前記第1給電整合部のパターンに対する前記第2給電整合部のパターンの角度が約90°±約30°とされていると共に、前記第3給電整合部のパターンおよび前記第4給電整合部のパターンが、前記第2基板に対して所定角度だけ回転して形成されており、前記第3給電整合部のパターンに対する前記第4給電整合部のパターンの角度が約90°±約30°とされていることを特徴とする請求項5記載のアンテナ装置。
- 前記第2基板をほぼ半截した第2基板Aと第2基板Bとを、縦方向に配置した前記第1基板の両側に横方向に配置して、前記第2基板Aと前記第2基板Bとで前記第1基板を挟持するように組み付けることにより、前記第1基板と前記第2基板とが、断面が十字状になるよう配置されることを特徴とする請求項5または6記載のアンテナ装置。
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