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JP6316238B2 - バルーンカテーテル - Google Patents

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Description

本発明は、バルーンカテーテルに関する。
血管内の病変(狭窄部)に血管形成術を行うために使用するバルーンカテーテルには、バルーンの滑りを防止しながら狭窄部を効果的に拡張することが望まれる。
ここに、狭窄部を効果的に拡張するためのバルーンカテーテルとして、切り刃を備えた切開器をバルーンの外表面に複数装着してなるバルーンカテーテル(カッティングバルーンカテーテル)が開示されている(特許文献1)。
このようなバルーンカテーテルによれば、バルーンの拡張時に切り刃によって狭窄部に切り込みが入れられるので、拡張中の血管の応力が緩和されて狭窄部を効果的に拡張できるとされる。
しかしながら、特許文献1に記載のバルーンカテーテルでは、バルーンに切り刃を固定するのに特殊な搭載部(切開器)を設けなければならないという点で不利である。
また、金属からなる切り刃により狭窄部以外の正常な血管部位を傷付けてしまうおそれがある。さらに、かかる切り刃がバルーンから脱落してしまうことも考えられる。
このような問題を解決するとともに、バルーンの滑りを防止することができる血管形成用のバルーンカテーテルとして、バルーンの外表面からは分離した状態でバルーンの後端部から先端部まで延びる可撓性の細長い要素(滑り防止要素)が、バルーンの周方向に沿って等角度間隔で複数(3箇所)に設けられてなるものが開示されている(特許文献2)。
このようなバルーンカテーテルによれば、バルーンを拡張することにより、バルーンの両端に接着されている滑り防止要素を、バルーンの半径方向に移動させて病巣部と噛合わせることで、病巣部に長手方向軸線方向チャネルを形成し、これにより、バルーンの拡張時にバルーンが軸線方向に移動する(滑る)ことを防止することができるとされる。
特開平5−293176号公報 特表2005−517474号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載されたバルーンカテーテルにおいては下記のような問題がある。
すなわち、バルーンカテーテルの使用前(バルーンを拡張させる前)における滑り防止要素は、折り畳まれた状態のバルーンによって覆われているが、バルーンを一度拡張させた後に収縮させると、バルーンの先端部および後端部のみに接着されている(先端部および後端部以外のバルーンの外表面には接着されていない)当該滑り防止要素は、バルーンの外表面から離間して弛んだ状態となり、バルーンを拡張する前の状態に戻すことは困難である。
このため、このような状態のバルーンカテーテルを次の病変に向けて血管内を挿通させる際に、バルーンの外表面から離間して弛んだ状態の滑り防止要素が、血管の屈曲部位に引っ掛かることにより、バルーンカテーテルの挿通性が著しく損なわれる。
また、バルーンの外表面から滑り防止要素が離間している状態で当該バルーンの先端側へ他のデバイスを挿入したり、バルーンの後端側に他のデバイスがある状態で当該バルーンカテーテルを引き戻したりする際に、バルーンの外表面から離間して弛んだ状態の滑り防止要素が当該他のデバイスに引っ掛かって(バルーンの外表面と滑り防止要素との間に他のデバイスが入り込んで)、他のデバイスまたはバルーンカテーテルの破損(滑り防止要素の脱落を含む)を招くことがある。
また、収縮させたバルーンをガイディングカテーテルなどのルーメンに引き戻す際に、ガイディングカテーテルの開口に滑り防止要素が引っ掛かってしまい、これによって滑り防止要素が脱落してしまうことも考えられる。
また、可撓性の細長い滑り防止要素がバルーンの拡張時に伸びてしまうことなどにより当該滑り防止要素を病巣部と十分に噛み合わせること(長手方向軸線方向チャネルを形成すること)が困難となり、バルーンの滑りを十分に防止することができない。
さらに、バルーンの先端部および後端部における滑り防止要素の接着部の径がかなり大きくなるため、これによっても、バルーンカテーテルの挿通性、特に、細い血管に対する挿通性が著しく損なわれる。
本発明は、以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、バルーンの滑りを防止しながら狭窄部を効果的に拡張することができ、しかも、バルーンの滑りを防止するための要素が血管の屈曲部位や他のデバイスなどに干渉することがなく、当該要素が脱落することもない、血管内における挿通性および安全性に優れたバルーンカテーテルを提供することにある。
(1)本発明のバルーンカテーテルは、アウターシャフトと、
このアウターシャフトのルーメンに挿通されて、当該アウターシャフトの先端から延出するガイドワイヤ挿通用チューブと、
前記アウターシャフトの先端に接続されるとともに、当該アウターシャフトの先端から延出している前記ガイドワイヤ挿通用チューブの外周に接触しながら(自身の外周を接触させながら)軸方向に延びるよう配置されたバルーンと、
前記バルーンが接触している外周上の位置に対し周方向の反対側の位置において、前記ガイドワイヤ挿通用チューブの外周に固着または前記ガイドワイヤ挿通用チューブと一体的に形成され、前記ガイドワイヤ挿通用チューブの半径方向外側に突出する滑り防止要素とを備えてなることを特徴とする。
このような構成を有するバルーンカテーテルによれば、バルーンを拡張させたときに、その拡張力によって滑り防止要素を狭窄部に食い込ませて病変組織にチャネルを形成することができる。これにより、狭窄部を効果的に拡張させることができるとともに、拡張時のバルーンが軸線方向に移動する(滑る)ことを防止することができる。
しかも、従来のバルーンカテーテルとは異なり、滑り防止要素が、ガイドワイヤ挿通用チューブの外周に固着またはガイドワイヤ挿通用チューブと一体的に形成されているので、当該滑り防止要素が血管の屈曲部位や他のデバイスに干渉するようなことはなく、当該滑り防止要素がバルーンから離間して脱落することもない。
(2)本発明のバルーンカテーテルにおいて、前記滑り防止要素と、この滑り防止要素が固着またはこの滑り防止要素と一体形成されている前記ガイドワイヤ挿通用チューブの部分(滑り防止要素が位置する長さ方向の部分)とが、造影剤を含有する樹脂材料から形成されていることが好ましい。
このような構成のバルーンカテーテルによれば、滑り防止要素およびバルーンの位置をX線影像上で容易に把握することができる。
(3)本発明のバルーンカテーテルにおいて、前記バルーンは、円筒状部分と、その両端に位置する縮径部分とにより構成され、
前記滑り防止要素は、前記バルーンの円筒状部分が接触している外周上の位置に対し周方向の反対側の位置において、前記ガイドワイヤ挿通用チューブの外周に固着または前記ガイドワイヤ挿通用チューブと一体的に形成されていることが好ましい。
このような構成のバルーンカテーテルによれば、滑り防止要素により、その長手方向にバラツキのない押圧力を狭窄部に付与することができ、当該滑り防止要素を、その全長にわたり狭窄部に食い込ませて病変組織にチャネルを形成することができる。
本発明のバルーンカテーテルによれば、バルーンの滑りを確実に防止しながら狭窄部を効果的に拡張することができ、しかも、滑り防止要素が血管の屈曲部位や他のデバイスなどに干渉することがなく、当該滑り防止要素が脱落することもない。
従って、本発明のバルーンカテーテルは、血管内における挿通性および安全性に優れたものである。
本発明の一実施形態に係るバルーンカテーテルの側面図である。 図1に示したバルーンカテーテルの先端部分を示す斜視図である。 図1に示したバルーンカテーテルの先端部分を示す側面図である。 図1に示したバルーンカテーテルの先端部分における横断面であり、図4Aは、図1のA−A断面図、図4Bは、図1のB−B断面図、図4Cは、図1のC−C断面図である。 図1に示したバルーンカテーテルを構成するバルーンの折り畳み方の一例を示す断面図である。 図1に示したバルーンカテーテルを構成するバルーンの折り畳み方の他の例を示す断面図である。 図1に示したバルーンカテーテルを構成するバルーンの折り畳み方の更に他の例を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係るバルーンカテーテルの先端部分を示す斜視図である。 本発明の更に他の実施形態に係るバルーンカテーテルの先端部分を示す斜視図である。
図1〜図4(図4A〜図4C)に示す本実施形態のバルーンカテーテル100は、経皮的冠状動脈血管形成術(PTCA)などに使用される。
このバルーンカテーテル100は、樹脂チューブからなる先端側シャフト10(アウターシャフト)と、先端側シャフト10の後端に接続されたチューブからなる後端側シャフト20と、先端側シャフト10のルーメンに挿通されて、この先端側シャフト10の先端から延出するガイドワイヤ挿通用チューブ30と、先端側シャフト10の先端に接続されるとともに、先端側シャフト10の先端から延出しているガイドワイヤ挿通用チューブ30の先端部分の外周に自身の外周を接触させながら軸方向に延びるよう配置されたバルーン40と、このバルーン40の外周が接触しているガイドワイヤ挿通用チューブ30の外周上の位置に対して当該ガイドワイヤ挿通用チューブ30の周方向の反対側の位置において、当該ガイドワイヤ挿通用チューブ30の半径方向外側に突出するように、当該ガイドワイヤ挿通用チューブ30と一体的に形成された滑り防止要素50と、後端側シャフト20の後端に接続されたハブ60と、後端側シャフト20の後端とハブ60との接続部に設けられたストレインリリーフ70と、先端側シャフト10のルーメンに挿通されているコアワイヤ(図示省略)とを備えている。
バルーンカテーテル100を構成する先端側シャフト10は、樹脂チューブからなるアウターシャフトである。
先端側シャフト10(アウターシャフト)には、バルーン40を拡張させるための流体を流通するルーメン(拡張ルーメン)が形成されている。
先端側シャフト10を構成する樹脂チューブの外径は、通常0.7〜1.0mmとされ、この樹脂チューブの内径は、通常0.65〜0.95mmとされる。
先端側シャフト10の長さは、通常150〜450mmとされる。
先端側シャフト10を構成する樹脂チューブの材料としては、ポリアミド、ポリエーテルポリアミド、ポリウレタン、ポリエーテルブロックアミド(PEBAX)(登録商標)およびナイロンなどの熱可塑性樹脂を挙げることができ、これらのうちPEBAXが好ましい。
先端側シャフト10を構成する樹脂チューブの硬度はD型硬度計による硬度で63〜80であることが好ましい。
先端側シャフト10の後端には後端側シャフト20が接続されている。
バルーンカテーテル100を構成する後端側シャフト20には、先端側シャフト10のルーメンに連通するルーメン(拡張ルーメン)が形成されている。
後端側シャフト20は、例えば、ステンレス、Ni−Ti合金、Cu−Mn−Al系合金などの金属チューブ(ハイポチューブ)から構成されており、この金属チューブの先端部分には、螺旋状のスリットが形成されていてもよい。
また、後端側シャフト20は、樹脂チューブから構成されていてもよい。
後端側シャフト20を構成する樹脂チューブの材料としては、先端側シャフト10を構成する樹脂チューブの材料と同様のものを挙げることができる。
後端側シャフト20を構成する金属チューブは、その先端部が先端側シャフト10を構成する樹脂チューブの後端部に挿入されているとともに、その後端部がハブ60に挿入されている。
後端側シャフト20を構成する金属チューブの外径は、通常0.5〜0.8mmとされ、この金属チューブの内径は、通常0.4〜0.7mmとされる。
後端側シャフト20の長さは、通常900〜1500mmとされる。
バルーンカテーテル100を構成するガイドワイヤ挿通用チューブ30はガイドワイヤを挿通するためのルーメン(ガイドワイヤルーメン)を形成する樹脂チューブである。
ガイドワイヤ挿通用チューブ30は先端側シャフト10のルーメンに挿通され、ガイドワイヤ挿通用チューブ30の先端部分は、先端側シャフト10の先端15から延出している。
図1に示すように、ガイドワイヤ挿通用チューブ30の後端は、先端側シャフト10の側面において開口しており、この開口31はガイドワイヤポートとなっている。
また、ガイドワイヤ挿通用チューブ30の先端には開口32が形成されている。
ガイドワイヤ挿通用チューブ30の外径は、通常0.48〜0.60mmとされ、その内径は通常0.35〜0.45mmとされる。
ガイドワイヤ挿通用チューブ30の開口31の形成位置から後端側シャフト20の先端までの軸方向の距離としては、通常50mm以下とされ、好ましくは5〜50mmとされる。
ガイドワイヤ挿通用チューブ30の構成材料としては、PEBAX、ナイロン、PEEKなどの合成樹脂を挙げることができる。
ガイドワイヤ挿通用チューブ30を構成する樹脂の曲げ弾性率(JIS K 7171に準拠して測定される曲げ弾性率)は、通常50〜10,000MPaとされ、好ましくは150〜5,000MPa、更に好ましくは3,500〜4,200MPaとされる。 ガイドワイヤ挿通用チューブ30を構成する樹脂の硬度は、D型硬度計による硬度で55以上であることが好ましい。
なお、ガイドワイヤ挿通用チューブ30を構成する樹脂の曲げ弾性率および硬度は、軸方向に異なるものであってもよい。
先端側シャフト10の先端15にはバルーン40の後端が固定(固着)されている。
バルーンカテーテル100を構成するバルーン40は、ガイドワイヤ挿通用チューブ30の先端部分の外周に対して自身の外周を接触させながら軸方向に延びるよう配置され、バルーン40の先端は、ガイドワイヤ挿通用チューブ30の先端部分の外周に固定(固着)されている。すなわち、ガイドワイヤ挿通用チューブ30の先端部分とバルーン40とは外接(両者の外周どうしが接触)している。
バルーン40は、先端側シャフト10および後端側シャフト20のルーメンを流通する液体によって拡張する。ここに、液体としては、生理食塩水や造影剤を挙げることができる。
バルーン40は、円筒状部分41と、その両端に位置する縮径部分42とによって構成されている。拡張時におけるバルーン40(円筒状部分41)の直径としては、通常1.0〜5.0mmとされ、好ましくは2.0〜4.0mmとされる。
バルーン40の長さとしては、通常5〜40mmとされ、好ましくは10〜30mmとされる。
ガイドワイヤ挿通用チューブ30の開口31の形成位置からバルーン40の後端位置までの軸方向の距離としては、通常150〜300mmとされる。
バルーン40の構成材料としては、従来公知のバルーンカテーテルを構成するバルーンと同一のものを使用することができ、好適な材料としてPEBAXを挙げることができる。
本実施形態のバルーンカテーテル100は、バルーン40の外周が接触しているガイドワイヤ挿通用チューブ30の外周上の位置に対して周方向の反対側の位置において、当該ガイドワイヤ挿通用チューブ30の先端部分と一体的に形成され、当該ガイドワイヤ挿通用チューブ30の半径方向外側に突出する滑り防止要素50を備えている。
バルーンカテーテル100を構成する滑り防止要素50は、図4Aに示すように、略三角形状の横断面を有している。ここに、この三角形の頂角(θ)としては30〜100°であることが好ましく、更に好ましくは40〜60°とされる。
この角度(θ)が狭すぎる場合には、バルーンの拡張時において、滑り防止要素の先端が変形して(特に、滑り防止要素の硬度が低いとき)狭窄部に食い込ませることができないことがある。他方、この角度(θ)が広すぎる場合にも、バルーンの拡張時において当該滑り防止要素を狭窄部に食い込ませることができなくなることがある。
この滑り防止要素50は、ガイドワイヤ挿通用チューブ30の先端部分(バルーン40の円筒状部分41が接触している部分30A)と一体的に形成されている。
このような滑り防止要素50によれば、その長手方向にバラツキのない押圧力を血管の狭窄部に付与することができるとともに、当該滑り防止要素50が脱落することを確実に防止することができる。
また、滑り防止要素50と、これと一体形成されたガイドワイヤ挿通用チューブ30の部分30Aとを構成する樹脂材料(図中、網点で示す部分を構成する樹脂材料)には造影剤が含有されている。
これにより、滑り防止要素50およびバルーン40(円筒状部分41)の位置をX線影像上で容易に把握することができる。
滑り防止要素50を構成する樹脂の曲げ弾性率(JIS K 7171に準拠して測定される曲げ弾性率)は、通常50〜10,000MPaとされ、好ましくは150〜5,000MPa、更に好ましくは3,500〜4,200MPaとされる。
滑り防止要素50を構成する樹脂の硬度は、D型硬度計による硬度で55以上であることが好ましい。
滑り防止要素50の曲げ弾性率が低すぎる場合には、バルーンの拡張時において、滑り防止要素の先端が変形して狭窄部に食い込ませることができない。他方、滑り防止要素を構成する樹脂の曲げ弾性率が高すぎる場合には、バルーンの拡張時において、狭窄部との間に介在するバルーン壁を傷つけるおそれがある。また、そのような滑り防止要素が位置するバルーン部分が撓みにくくなり、彎曲している血管に追従して当該部分をカーブさせることが困難となるために、バルーンカテーテルとしての血管挿通性が損なわれることがある。
バルーンカテーテル100を構成するバルーン40を血管の狭窄部において拡張させると、これに伴って、滑り防止要素50が当該狭窄部に食い込んで病変組織にチャネルを形成する。これにより、狭窄部を効果的に拡張させることができるとともに、拡張時のバルーンが軸線方向に移動する(滑る)ことを防止することができる。
図5A〜図5Cに示すように、収縮状態のバルーン40は、ガイドワイヤ挿通用チューブ30の先端部分および滑り防止要素50のまわりを巻回するようにして折り畳むことができる。
ここに、従来のバルーンカテーテルでは、バルーンの外側に複数配置されている滑り防止要素がバルーンを折り畳む際の邪魔になって綺麗に折り畳むことができないが、ガイドワイヤ挿通用チューブ30の先端部分と一体的に形成されている滑り防止要素50を備えたこのバルーンカテーテル100によれば、容易かつ綺麗にバルーン40を折り畳むことができる。
そして、このバルーン40を拡張させてから収縮させた後においても、使用前と同様の形態に容易かつ綺麗に折り畳むことができる。すなわち、この実施形態のバルーンカテーテル100はリラップ性にも優れている。
本実施形態のバルーンカテーテル100によれば、狭窄部を効果的に拡張させることができるとともに、拡張時のバルーン40が滑ることを有効に防止することができる。
すなわち、ガイドワイヤ挿通用チューブ30の先端部分と一体的に形成されている滑り防止要素50は強度的に優れているとともに、このバルーンカテーテル100の使用時においては、ガイドワイヤ挿通用チューブ30に挿通されたガイドワイヤによって当該滑り防止要素50が支持される(補強される)ので、バルーン40を拡張させることにより、滑り防止要素50を血管の狭窄部に確実に食い込ませて病変組織にチャネルを形成することができ、これにより、血管の応力が緩和されて狭窄部を効果的に拡張できるとともに、病変組織との摩擦抵抗が増大してバルーン40が軸線方向に移動する(滑る)ことを防止することができる。
また、本実施形態のバルーンカテーテル100によれば、滑り防止要素50が、ガイドワイヤ挿通用チューブ30の先端部分と一体的に形成されているので、当該滑り防止要素50が血管の屈曲部位や他のデバイスに干渉するようなことはなく、当該滑り防止要素50がバルーン40から離間して脱落することもない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明のバルーンカテーテルはこれらに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、滑り防止要素の形状や個数は、当該滑り防止要素をバルーン壁を介して狭窄部に食い込ませることができれば特に限定されるものでなく、例えば、長さの短い複数の滑り防止要素(例えば、図6Aに示す滑り防止要素51,52,53)を直線上に配置してもよい。また、図6Bに示すように滑り防止要素51’,52’,53’を間隔を置いて配置してもよい。
また、バルーンが接触している位置に対し周方向の反対側の位置におけるガイドワイヤ挿通用チューブの外周に、ガイドワイヤ挿通用チューブとは別に成形した滑り防止要素を接着などにより固着することによって本発明のバルーンカテーテルを構成してもよい。
また、上記の実施形態では、ラピットエクスチェンジタイプのバルーンカテーテル100について説明したが、本発明のバルーンカテーテルは、例えば、基端(手元)から先端までガイドワイヤが挿通されるオーバーザワイヤタイプのバルーンカテーテルであってもよい。
100 バルーンカテーテル
10 先端側シャフト(アウターシャフト)
15 先端側シャフトの先端
20 後端側シャフト
30 ガイドワイヤ挿通用チューブ
30A バルーンの円筒状部分が接触しているガイドワイヤ挿通用チューブの部分
31 開口(ガイドワイヤポート)
32 開口 40 バルーン
41 円筒状部分
42 縮径部分
50 滑り防止要素
60 ハブ
70 ストレインリリーフ

Claims (3)

  1. アウターシャフトと、
    前記アウターシャフトのルーメンに挿通されて、前記アウターシャフトの先端から延出するガイドワイヤ挿通用チューブと、
    前記アウターシャフトの先端に接続されるとともに、前記アウターシャフトの先端から延出している前記ガイドワイヤ挿通用チューブの外周に接触しながら軸方向に延びるよう配置されたバルーンと、
    前記バルーンが接触している外周上の位置に対し周方向の反対側の位置において、前記ガイドワイヤ挿通用チューブの外周に固着または前記ガイドワイヤ挿通用チューブと一体的に形成され、前記ガイドワイヤ挿通用チューブの半径方向外側に突出する滑り防止要素とを備えてなることを特徴とするバルーンカテーテル。
  2. 前記滑り防止要素と、前記滑り防止要素が固着または前記滑り防止要素と一体形成されている前記ガイドワイヤ挿通用チューブの部分とが、造影剤を含有する樹脂材料から形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記バルーンは、円筒状部分と、その両端に位置する縮径部分とにより構成され、
    前記滑り防止要素は、前記バルーンの円筒状部分が接触している外周上の位置に対し周方向の反対側の位置において、前記ガイドワイヤ挿通用チューブの外周に固着または前記ガイドワイヤ挿通用チューブと一体的に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバルーンカテーテル。
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