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JP6302791B2 - 配膳車 - Google Patents

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JP6302791B2
JP6302791B2 JP2014165940A JP2014165940A JP6302791B2 JP 6302791 B2 JP6302791 B2 JP 6302791B2 JP 2014165940 A JP2014165940 A JP 2014165940A JP 2014165940 A JP2014165940 A JP 2014165940A JP 6302791 B2 JP6302791 B2 JP 6302791B2
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Description

本発明は、断熱箱体の内部が冷気ダクトで区分されて、冷気ダクトの左右に保冷室が設けてある配膳車に関する。配膳車には冷却ユニットが設けてあって、冷却ユニットで生成した冷気を冷気ダクトから各保冷室に吹き出し供給する。
この種の配膳車は、例えば特許文献1に見ることができる。そこでは、庫室の内部を冷気供給ダクトと、その前後に隣接配置した冷気回収ダクトで区分し、冷却ユニットで生成した冷気を冷気供給ダクトから冷蔵保持空間へ吹出し供給している。詳しくは、蒸発器および冷却ファンなどの冷却ユニットを台車の下側に配置し、冷気供給ダクトの下部に配置した3個の冷却ファンで冷気を上向きに送給し、ダクト壁に開口した冷気吐出口から、多段状の区画室(トレイ収容空間)に冷気を吹出し供給している。この種の配膳車の庫室の前後には、冷蔵保持空間と加熱空間を開閉する4個のドアが設けてあり、隣接する冷蔵保持空間を開閉する2個のドアを同時に開放操作するために、冷気供給ダクトの左右厚みを、開放操作した2個のドアの合計厚みより大きく設定している。
特開2004−65499号公報(段落番号0014〜0017、図1)
トレイ収容空間が多段状に設けてある特許文献1の配膳車においては、個々のトレイ収容空間に対応する冷気吐出口をダクト壁に開口して、冷気供給ダクト内の冷気を全てのトレイ収容空間に向かって送給できるようにしている。さらに、冷気供給ダクトの下部に3個の冷却ファンを隣接配置して、冷気の送給量を向上している。しかし、冷却ファンに近い下側のトレイ収容空間に供給される冷気の送給量は十分ではあっても、冷却ファンから遠く離れた上側のトレイ収容空間に送給される冷気の量は十分ではない。そのため、トレイ収容空間の上下位置の違いによって、冷気の供給量に大きなばらつきがあり、温度むらを生じてしまう。また、3個の冷却ファンから送給された旋回空気流が、冷気供給ダクトの内部で衝突し干渉しあうため、ダクト内部における冷気の流れが大きく乱され、あるいは対流を生じやすく、その影響もあって上下位置に違いがないにも拘らず、冷気供給ダクトの左右のトレイ収容空間に冷気を均等に送給できないことがある。
多くの場合は、上記のような温度むらを解消するために、冷気供給ダクトの内部に冷気整流板や、遮蔽板などを部分的に設けて、冷気供給量のばらつきを調整している。しかし、冷気整流板や遮蔽板を付加したとしても、冷気供給量のばらつきの幅を小さくできるだけで、ばらつきそのものを解消できるわけではない。また、冷気整流板や遮蔽板を付加した分だけ、通路構造が複雑になるうえ、通路抵抗が増加するため冷却ファンの送風効率が低下する不利もある。
本発明の目的は、トレイ収容空間の上下位置や左右位置の違いや、冷気ダクトの内部における冷気の乱れに基づく冷気供給量のばらつきを解消して、多段状のトレイ収容空間に対して冷気をむらなく送給できる配膳車を提供することにある。
本発明の目的は、通路抵抗が増加するのを防止しながら、多段状のトレイ収容空間に対して冷気をむらなく送給でき、従って、循環ファンの送風効率を向上してランニングコストを削減できる配膳車を提供することにある。
本発明の配膳車は図4に示すように、断熱箱体1の内部が吹出通路47を備えた冷気ダクト12で区分されて、冷気ダクト12の左右に保冷室14が設けてあり、断熱箱体1に設けた冷却ユニットで生成した冷気を、吹出通路47を介して保冷室14へ吹出し供給する。冷却ユニットは、蒸発器24および循環ファン26と、これら両者24・26を収容する断熱ボックス25を含んで構成されていて、循環ファン26で加圧送給した冷気を、断熱ボックス25に設けた冷気通口62を介して吹出通路47へ送給する。保冷室14の内部には、トレイ受け31を含む仕切ユニットが多段状に配置されて、各トレイ受け31の上側にトレイ収容空間Sが設けてある。吹出通路47のダクト壁には、各トレイ収容空間Sに向かって冷気を吹出す吹出口56が開口してある。図2に示すように、吹出通路47の内部に前通路51と後通路52を形成し、前通路51および後通路52の内部に隔壁53を配置して、前通路51および後通路52の内部を、左通路54と右通路55に区分する。隔壁53の上端を、冷気通口62の内部において循環ファン26の吹出口と対向させて、循環ファン26で加圧送給した直後の冷気を、隔壁53で左通路54と右通路55へ向かって分配送給することを特徴とする。
板状のパネル体で形成した隔壁53の上部に、上すぼまり状の分配部60を形成する。
図6に示すように、断熱ボックス25の内部に、それぞれ遠心式のファンからなる前後一対の循環ファン26を配置する。一対の循環ファン26で加圧送給した冷気を、それぞれ冷気通口62を介して前通路51と後通路52に送給する。
隔壁53は発泡樹脂製の厚板を素材にして形成する。前通路51および後通路52の内部を、隔壁53で左通路54と右通路55に区分する。
吸込通路48に臨む左右のダクト壁の下部に、下側複数段のトレイ収容空間Sに対応して一群の吸込口57を開口する。
前通路51および後通路52に配置した隔壁53の前後を、前区分壁45と中間区分壁49の対向面に設けた挟持溝61と、後区分壁46と中間区分壁49の対向面に設けた挟持溝61で挟持固定する。
本発明に係る配膳車においては、トレイ収容空間Sへ冷気を吹出し送給する冷気ダクト12に吹出通路47を設け、吹出通路47の内部に前通路51と後通路52を形成した。さらに、前通路51および後通路52の内部に隔壁53を配置して、前通路51および後通路52の内部を、左通路54と右通路55に区分した。また、隔壁53の上端を、冷気通口62の内部において循環ファン26の吹出口と対向させて、循環ファン26で加圧送給した直後の冷気を、隔壁53で左通路54と右通路55へ向かって分配送給できるようにした。このように、吹出通路47の内部を、前通路51と後通路52、左通路54と右通路55に細分化した冷気送給構造によれば、左通路54と右通路55の通路断面積を、吹出通路47の通路断面積の4分の1以下に小さくして、左右通路54・55における冷気の流動速度を大きくできるので、通路内で対流や渦が発生するのを解消して、冷気の到達度合を向上し、トレイ収容空間Sの上下位置の違いで冷気の送給量がばらつくのを解消できる。また、循環ファン26で加圧送給した直後の冷気を、隔壁53で左通路54と右通路55へ向かって確実に分配送給するので、左右の通路54・55における冷気の送給量がばらつくのを解消できる。
従って、本発明の配膳車によれば、トレイ収容空間Sの上下位置あるいは左右位置の違いや、冷気ダクト12の内部で対流や渦が発生するのに伴って冷気供給量がばらつくのを解消して、多段状のトレイ収容空間Sに対して冷気をむらなく送給できる。さらに、循環ファン26で加圧送給した直後の冷気を、隔壁53で強制的に分配して、トレイ収容空間Sに対する冷気の送給量を均一化するので、冷気整流板や、遮蔽板などを部分的に設けて、冷気供給量のばらつきを調整する場合に比べて、吹出通路47の通路抵抗が増加するのを防止できる。従って、多段状のトレイ収容空間Sに対して冷気をむらなく送給しながら、循環ファン26の送風効率を向上できる。
隔壁53を板状のパネル体で形成し、その上部に上すぼまり状の分配部60を形成すると、循環ファン26で加圧送給した直後の冷気を分配部60で円滑に分配して、左通路54と右通路55に送給される冷気の量をさらに均等化できる。また、分配部60が上すぼまり状に形成してあるので、循環ファン26で加圧送給された冷気を、分配部60で変向案内してトレイ収容空間Sに臨むダクト壁、つまり吹出口56が開口してあるダクト壁に沿って流動させて、各トレイ収容空間Sに確実に冷気を吹出し供給できる利点もある。
断熱ボックス25の内部に一対の循環ファン26を設けて、各循環ファン26から加圧送給された冷気を、それぞれ冷気通口62を介して前通路51と後通路52に個別に送給するので、一対の循環ファン26から送給された冷気同士が通路内で干渉し合うのを確実に防止して、冷気を効果的に送給できる。
前通路51および後通路52の内部を、発泡樹脂製の厚板からなる隔壁53で左通路54と右通路55に区分すると、左通路54と右通路55の断面積をさらに小さくして、各通路54・55における冷気の流動速度をさらに大きくすることができる。従って、多段状のトレイ収容空間Sに対する冷気の送給をさらに好適に行って、各トレイ収容空間Sにおける冷気温度のばらつきを、さらに効果的に抑止できる。また、発泡樹脂製の厚板で隔壁53を形成すると、隔壁53の表面で冷気が結露するのを阻止して、結露水が冷気とともに吹出口56から吹出されるのを防止できる。また、隔壁53の重量を小さくできるので、その加工や組立てを行う際の取扱いを軽快に行える。
吸込通路48に臨む左右のダクト壁の下部に、下側複数段のトレイ収容空間Sに対応して一群の吸込口57を開口すると、吸込口57が設けられた保冷室14の下半部側に、循環ファン26のより大きな吸引圧を作用させて、各トレイ収容空間Sに吹出された冷気を保冷室14の下半部側へ循環させることができる。また、吸込口57が開口してある下側のトレイ収容空間Sにおいては、空間内部を負圧に近い状態に維持して、吹出口56からの冷気の吹出しを促進できるので、循環ファン26から遠く離れているにもかかわらず、下側段のトレイ収容空間Sに対して充分な量の冷気を送給することができる。
前区分壁45と中間区分壁49の対向面、および後区分壁46と中間区分壁49の対向面のそれぞれに挟持溝61を形成し、これらの挟持溝61で隔壁53の前後を挟持固定すると、隔壁53を固定するための専用部品を用意する必要もなく隔壁53を固定できる。また、隔壁53を固定するための専用部品を吹出通路47の内部に設ける場合には、吹出通路47の通路抵抗が増加するのを避けられないが、こうした不具合も同時に解消できる。
本発明に係る冷気の吹出通路構造を示す縦断面図である 図1におけるD−D線断面図である。 片側のドアを開いた状態の配膳車の正面図である。 配膳車の縦断正面図である。 図4におけるA−A線断面図である。 図4におけるB−B線断面図である。 図6におけるC−C線断面図である。 仕切ユニットの斜視図である。 配膳車の横断平面図である。
(実施例) 図1から図9に本発明に係る配膳車の実施例を示す。本実施例における前後、左右、上下とは、図2、図3および図5に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図3に示すように配膳車は、前後面が開口する断熱箱体1と、断熱箱体1を支持する台車2とを有し、断熱箱体1の上部に冷却ユニットを収容する機械室3が設けてある。台車2は6個のキャスター4で支持されており、その周囲にはバンパー5が設けてある。図3において符号Tは、食器が載置されるプラスチック製のトレイである。
図4および図5に示すように、断熱箱体1は直方体状に組まれる躯体フレーム7と、躯体フレーム7の上下面を塞ぐ天井パネル8および底面パネル9と、躯体フレーム7の左右面を塞ぐ左パネル10および右パネル11と、断熱箱体1の内部を左右に区分する冷気ダクト12などで構成してある。天井パネル8、底面パネル9、左パネル10、右パネル11は、いずれも断熱材を内蔵する断熱パネルからなる。断熱箱体1の内部空間は、冷気ダクト12によって左右2個の収容室13に区画されている。また、各収容室13に仕切ユニットを多段状に配置して、冷気ダクト12の左右に保冷室14を区画し、さらに仕切ユニットと左右のパネル10・11の間に保温室15を区画している。
図3および図5に示すように、各収容室13の前後の開口面は、それぞれ観音開き構造の一対のドア17で揺動開閉でき、各ドア17は、開口面の両側の上下に配置したドアヒンジ18で支持してある。ドア17の内面の四周縁部には、ドアパッキン19が設けてあり、その内部に棒状の磁石(図示していない)が配置してある。この磁石の磁気吸着作用で、ドア17と断熱箱体1との接合部分をドアパッキン19で封止でき、さらにドア17を閉じ状態に保持できる。
図4に示すように、機械室3に収容した冷却ユニットは、圧縮機21、凝縮器22、送風ファン23、蒸発器24、および2個の循環ファン26と、蒸発器24と循環ファン26を収容する断熱ボックス25などで構成する。機械室3の側端の上部には、制御装置27と、台車2を移動操作するハンドル28が設けてある。制御装置27は、冷却ユニットおよびパネルヒーター66の作動状態を制御して、保冷室14および保温室15の温度状態を調整する。制御装置27には、商用電源を接続するためのコネクターと、温度設定器と、保冷室14および保温室15内の温度状態を表示する表示器などが設けてある。図5および図6に示すように、断熱ボックス25には、冷却ユニットで生成した冷気を吹出通路47へ送給する2個の冷気通口62と、保冷室14内の循環空気を吸込む循環空気通口63とが設けてある。冷気通口62の上開口には、遠心ファンからなる循環ファン26の吹出口が配置してあり、循環空気通口63は、蒸発器24の吸い込み面側に臨んで形成してある。
図8において仕切ユニットは、収容室13の内部を保冷室14と保温室15に区分する仕切体30と、その両側に連結されて収容室13の内部を上下に区分するトレイ受け31で構成する。仕切体30の下面には前後一対のメインシャッター32が出退自在に設けてあり、仕切体30の上面の前後3個所にはサブシャッター33が出退自在に設けてある。仕切体30は、左右一対のベース枠34の間に断熱体を挟込み、その前後端に端面キャップ35を締結固定して構成してある。
トレイ受け31は、アルミニウム合金を素材とする板状の押出成型品からなり、その仕切体30との連結端に下向きの第1連結壁36が一体に形成され、他側の上下に第2連結壁37が一体に形成してある。第1連結壁36および第2連結壁37は、それぞれトレイ受け31の前端から後端まで連続して形成してある。第1連結壁36に設けた連結溝を、ベース枠34に設けた鉤形の連結突起に差込み連結したのち、端面キャップ35をベース枠34の前後端に締結固定することにより、左右のトレイ受け31を仕切体30と一体化できる。軽量化のために、トレイ受け31の板面の前後には四角形状の減肉開口38が形成してある(図8参照)。なお、保温室15の側に収容されるトレイ受け31の左右長さは、保冷室14の側に収容されるトレイ受け31の左右長さよりも大きく設定されている。
各仕切ユニットを固定支持するために、躯体フレーム7の左右前後の縦柱41(図9参照)と、左右中央に配置した前後一対の中柱42との対向面のそれぞれに、クランク状に折り曲げた連結金具43を、上下一対ずつ一定間隔おきに固定している(図5参照)。上下の連結金具43の間に、左右のトレイ受け31の第2連結壁37を差込み装着することにより、各仕切ユニットを躯体フレーム7および中柱42に固定して、各トレイ受け31の上側にトレイ収容空間Sを形成することができる。図3に示すように、最上段の仕切体30は、サブシャッター33が省略してあって、天井パネル8にブラケットを介して締結固定してある。最下段の仕切体30は、メインシャッター32が省略してあって、その分だけ上下寸法が小さく設定してある。
図2および図9に示すように、冷気ダクト12は、前後一対の中柱42の間に配置固定してあり、その内部は、左右のダクト壁の間に固定した前区分壁45と後区分壁46で、前後中央の吹出通路47と、吹出通路47の前後に隣接する吸込通路48に区分してある。また、吹出通路47の内部を、同通路47の前後中央に配置した前後一対の中間区分壁49で、前通路51と後通路52に区分している。さらに、前通路51と後通路52の左右中央に隔壁53を配置して、各通路51・52の内部を左通路54と右通路55に区分して、吹出通路47の内部を4個の区画に細分化している。図5に示すように、左通路54および右通路55に臨む左右のダクト壁には、各トレイ収容空間Sに向かって冷気を吹出す吹出口56が開口され、吸込通路48に臨む左右のダクト壁には、下側3段のトレイ収容空間Sに対応して一群の吸込口57が開口してある。
隔壁53は、厚みが20mm前後の発泡樹脂製の厚板を素材にして形成されており、その上部に上すぼまりくさび状の分配部60が形成してある。図2に示すように前区分壁45、中間区分壁49、および後区分壁46の対向面の左右中央には、縦方向に連続する挟持溝61がそれぞれ凹み形成してあり、これらの挟持溝61で、各隔壁53の前後縁を左右動不能に挟持固定している。分厚い隔壁53で前通路51と後通路52を左右に区分することにより、各通路51・52における左通路54と右通路55の左右方向の通路幅を、隔壁53の厚みとほぼ同じにして、左通路54および右通路55の通路断面積を吹出通路47の通路断面積の6分の1以下に小さくすることができる。その意味は後述する。
循環ファン26から加圧送給された冷気は、それぞれ冷気通口62を介して前通路51と後通路52に送給される。各通路51・52に送給された冷気を、左通路54および右通路55へ均等に分配して送給するために、分配部60の上端を冷気通口62の内部において循環ファン26の吹出口と近接対向させている。これにより、循環ファン26で加圧送給した直後の冷気を、分配部60で円滑に分配して、左通路54へ向かう流れと、右通路55へ向かう流れに均等に分配して送給でき、従って、冷気ダクト12の左右の保冷室14へ冷気を均等に吹出し供給できる。断熱ボックス25を支持する天井パネル8には、冷気通口62および循環空気通口63に連続する冷気開口64と循環気開口65が形成してある。
冷却ユニットを駆動すると、蒸発器24で冷却された冷気が前後の循環ファン26に吸い込まれて加圧され、その吹出口から冷気通口62と冷気開口64を介して前後の吹出通路47へと送給され、一群の吹出口56から各トレイ収容空間Sへと吹出される。図6および図7に示すように、保冷室14内の冷気は、室内空気および食品を冷却したのち、一群の吸込口57から吸込通路48内へ吸込まれ、循環気開口65と循環空気通口63を介して再び蒸発器24へと循環する。
図4に示すように、左パネル10および右パネル11の内部には、それぞれパネルヒーター66が設けられており、パネルヒーター66を駆動することにより、その輻射熱が保温室15に放射されて保温室15内の空気および食品を加熱できる。保温室15に臨む左パネル10および右パネル11の壁面には、遠赤外線放射塗料が塗布されており、パネルヒーター66の熱を効率よく放射できる。
冷却ユニットの稼働に伴って生じる除霜水や結露水などのドレン水を排出するために、機械室3から台車2の下面にわたってドレン構造を設けている。図6においてドレン構造は、断熱ボックス25の上面に設けたドレン凹部67と、ドレン凹部67で集水されたドレン水を流下案内するドレンホース68と、吹出通路47の内底に設けたドレンパン69と、ドレンパン69で集水されたドレン水を貯留するドレンタンク70(図4参照)とで構成する。ドレンホース68は、ドレン凹部67のドレン穴から導出されて、前後の中間区分壁49の間のホース通路71に沿って垂下してある。このように、ドレンホース68をホース通路71内に配置すると、主にドレンホース68で排出される除霜水を、吹出通路47を通過する冷気から隔離して、除霜水が冷気とともにトレイ収容空間Sへ吹出されるのを防止できる。
図6において、保冷室14側の最下段のトレイ収容空間Sに臨む吹出通路47のダクト壁のうち、左側のダクト壁にドレンパン69を清掃するための清掃窓74が開口してある。清掃窓74は、その外側面に設けた窓カバー75を上下スライドすることにより開閉できる。
以上のように、吹出通路47の内部を前通路51と後通路52に区分し、さらに、各通路51・52の内部を隔壁53で左通路54と右通路55に細分化すると、冷気を吹出し案内する左通路54と右通路55の通路断面積を小さくすることができる。従って、循環ファン26から加圧送給される冷気を、細分化されていない吹出通路47に送給する場合に比べて、左通路54と右通路55を通過する冷気の流動速度を、通路断面積が小さい分だけ向上できる。また、冷気の流動速度が増加する分だけ、左通路54と右通路55の内部の圧力は小さくなり、その結果、循環ファン26から吹出された冷気は、流動速度が低下する前に前通路51と後通路52の底部まで到達でき、途中に設けられた吹出口56から各トレイ収容空間Sへと吹き出される。また、分厚い隔壁53で前通路51と後通路52を左右に区分して、左通路54と右通路55の左右方向の通路幅を、隔壁53の厚みとほぼ同じにするので、左通路54と右通路55の通路断面積を、吹出通路47の通路断面積の6分の1以下に小さくして、同通路54・55を通過する冷気の流動速度をさらに向上して、吹出口56から各トレイ収容空間Sへ均等に冷気を吹出すことができる。
循環ファン26で加圧送給した直後の冷気を分配部60で左通路54と右通路55とに分配するので、両通路54・55に送給される冷気の量を均等にして、冷気ダクト12の左右のトレイ収容空間Sへ冷気を均等に吹出し供給できる。さらに、冷気の大半は分配部60で分配されるのと同時に、分配部60で変向案内されて、吹出口56が開口してあるダクト壁に沿って流動する傾向があり、そのため、各トレイ収容空間Sに確実に冷気を吹出し供給しながら下向きに流動する。上記の実施例では、下側3段のトレイ収容空間Sに対応するダクト壁に限って一群の吸込口57を開口した。そのため、保冷室14の下半部側に、循環ファン26のより大きな吸引圧を作用させて、各トレイ収容空間Sに吹出された冷気を保冷室14の下半部側へ循環させることができる。とくに、吸込口57が開口してある下側3段のトレイ収容空間Sにおいては、空間内部を負圧に近い状態に維持して、吹出口56からの冷気の吹出しを促進できるので、循環ファン26から遠く離れているにもかかわらず、下側3段のトレイ収容空間Sに対して充分な量の冷気を送給することができる。
因みに、冷気ダクト12の左右厚みは、中柱42の左右幅を基準にして設定されており、中柱42の左右幅は、保冷室14を開閉する中央のドア17を同時に開放操作したときの合計厚みより僅かに大きく設定してある。これは、各ドア17を開放して、左右の収納室13に対してトレイTを同時に出し入れ可能とするためであり、さらに、冷気ダクト12に沿って隙間が形成されるのを避けて、上下に隣接するトレイ収容空間Sの間で冷気が自由に行き来するのを抑止するためである。こうした設計上の事情もあって、従来の配膳車における冷気ダクト12の左右幅は大きく設定してあり、そのため、冷気ダクト12の内部で対流や渦が発生しやすい状況にあった。しかし、上記の実施例のように、吹出通路47の内部を前通路51と後通路52に区分し、さらにその内部を隔壁53で左通路54と右通路55に細分化すると、両通路54・55を通過する冷気の流動速度を向上して、左通路54や右通路55で対流や渦が発生するのを解消でき、その分だけ循環ファン26の送風効率を向上できる。
上記の実施例以外に、冷気ダクト12における吹出通路47と吸込通路48の前後の配置関係は自由に設定できるので、実施例で説明した通路の配置構造には限定しない。循環ファン26は遠心ファンである必要はなく、軸流ファンであってもよい。分配部60は、くさび状に形成する必要はなく、左右一対の外膨らみ状の湾曲面や、左右一対の内凹み状の湾曲面で上すぼまり状に形成してあってもよい。必要があれば、冷気通口62および冷気開口64に整流構造を設けて、左通路54および右通路55内における冷気の流れを整えることができる。隔壁53は、中空のパネルで形成することができ、その場合の中空のパネルはプラスチック成型品や、プラスチック板材で形成することができる。
1 断熱箱体
12 冷気ダクト
13 収容室
14 保冷室
24 蒸発器
25 断熱ボックス
26 循環ファン
45 前区分壁
46 後区分壁
47 吹出通路
48 吸込通路
49 中間区分壁
51 前通路
52 後通路
53 隔壁
54 左通路
55 右通路
56 吹出口
60 分配部
62 冷気通口
S トレイ収容空間

Claims (6)

  1. 断熱箱体(1)の内部が吹出通路(47)を備えた冷気ダクト(12)で区分されて、冷気ダクト(12)の左右に保冷室(14)が設けてあり、断熱箱体(1)に設けた冷却ユニットで生成した冷気を、吹出通路(47)を介して保冷室(14)へ吹出し供給する配膳車であって、
    冷却ユニットは、蒸発器(24)および循環ファン(26)と、これら両者(24・26)を収容する断熱ボックス(25)を含んで構成されていて、循環ファン(26)で加圧送給した冷気を、断熱ボックス(25)に設けた冷気通口(62)を介して吹出通路(47)へ送給しており、
    保冷室(14)の内部には、トレイ受け(31)を含む仕切ユニットが多段状に配置されて、各トレイ受け(31)の上側にトレイ収容空間(S)が設けられており、
    吹出通路(47)のダクト壁には、各トレイ収容空間(S)に向かって冷気を吹出す吹出口(56)が開口されており、
    吹出通路(47)の内部に前通路(51)と後通路(52)が形成され、前通路(51)および後通路(52)の内部に隔壁(53)を配置して、前通路(51)および後通路(52)の内部が、左通路(54)と右通路(55)に区分されており、
    隔壁(53)の上端を、冷気通口(62)の内部において循環ファン(26)の吹出口と対向させて、循環ファン(26)で加圧送給した直後の冷気を、隔壁(53)で左通路(54)と右通路(55)へ向かって分配送給することを特徴とする配膳車。
  2. 板状のパネル体で形成した隔壁(53)の上部に、上すぼまり状の分配部(60)が形成してある請求項1に記載の配膳車。
  3. 断熱ボックス(25)の内部に、それぞれ遠心式のファンからなる前後一対の循環ファン(26)が配置されており、
    一対の循環ファン(26)で加圧送給した冷気が、それぞれ冷気通口(62)を介して前通路(51)と後通路(52)に送給されている請求項1または2に記載の配膳車。
  4. 隔壁(53)が発泡樹脂製の厚板を素材にして形成されており、
    前通路(51)および後通路(52)の内部が、隔壁(53)で左通路(54)と右通路(55)に区分してある請求項1から3のいずれかひとつに記載の配膳車。
  5. 吸込通路(48)に臨む左右のダクト壁の下部に、下側複数段のトレイ収容空間(S)に対応して一群の吸込口(57)が開口してある請求項1から4のいずれかひとつに記載の配膳車。
  6. 前通路(51)および後通路(52)に配置した隔壁(53)の前後が、前区分壁(45)と中間区分壁(49)の対向面に設けた挟持溝(61)と、後区分壁(46)と中間区分壁(49)の対向面に設けた挟持溝(61)で挟持固定してある請求項3から5のいずれかひとつに記載の配膳車。
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