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JP6300853B2 - トランスミッションのための手動シフト操作用工具 - Google Patents

トランスミッションのための手動シフト操作用工具 Download PDF

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JP6300853B2
JP6300853B2 JP2016057216A JP2016057216A JP6300853B2 JP 6300853 B2 JP6300853 B2 JP 6300853B2 JP 2016057216 A JP2016057216 A JP 2016057216A JP 2016057216 A JP2016057216 A JP 2016057216A JP 6300853 B2 JP6300853 B2 JP 6300853B2
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Description

本発明は、トランスミッション、特にミッションケース内に多段式のギヤ変速機構と、そのギヤ変速機構の変速段確立用の複数のシフトフォークとが収容され、それらシフトフォークのシフト操作に用いるアクチュエータがミッションケースに装着されるトランスミッションに対し、アクチュエータに代わり手動でシフト操作するのに用いる手動シフト操作用工具に関する。
上記した多段式ギヤ変速機構の変速段切換え、即ちシフトフォークのシフト操作をアクチュエータで自動で行うようにしたトランスミッション(例えばデュアルクラッチトランスミッション)は、例えば特許文献1に示されるように従来公知である。
特許第5689880号公報
ところで上記トランスミッションでは、ミッションケース内に挿入されてアクチュエータの駆動力で軸方向移動及び回動が可能なシフトロッドがアクチュエータに連動連結される。そのシフトロッドには、これの軸方向移動により選定可能な複数のセレクト位置が設定されており、その各セレクト位置でシフトロッドをアクチュエータにより回動させることで、シフトロッドが複数のシフトフォークの被係合部の1つに係合してシフトフォークを電動でシフト操作できるようになっている。
このようなトランスミッションを製造ラインで組立てたときや、メンテナンスのために分解し再組立したときには、その組立検査のためにシフト操作が可能か否かを確認する必要があり、その確認に当たり、例えばミッションケースからアクチュエータを取外した状態でミッションケース内に挿入可能な手動シフト操作用工具を用いて手動でシフト操作を行うことが考えられる。この場合に、その工具のミッションケース内への挿入状態では、ミッションケース内の各シフトフォークと上記工具との係合状況等が外部から視認し辛く、その手動シフト操作を容易的確には行い得ない等の問題がある。
更に、ミッションケース内におけるシフトフォーク群の組付位置が異なる他機種のトランスミッションに対しては、その機種毎に専用の手動シフト操作用工具を用意する必要があってコスト増となり、工具の保管管理等も煩雑化する等の問題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、アクチュエータに代わり手動で容易的確にシフト操作可能である、トランスミッションのための手動シフト操作用工具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、多段式のギヤ変速機構を収容したミッションケース内に複数のシフトフォークが、それらシフトフォークの被係合部を所定方向に並列させるようにして配設され、前記ミッションケースに着脱可能に装着したアクチュエータには、ミッションケースのアクチュエータ用開口を通してミッションケース内に挿入されて該アクチュエータの駆動力で軸方向移動及び回動が可能なシフトロッドが連結され、そのシフトロッドには、これの軸方向移動により選定可能な複数のセレクト位置が設定されており、その各セレクト位置で前記シフトロッドを前記アクチュエータにより回動させることで、該シフトロッドが前記被係合部の1つに係合して対応する前記シフトフォークをシフト操作可能であるトランスミッションのための手動シフト操作用工具であって、
前記ミッションケースから前記アクチュエータを取外した状態で前記アクチュエータ用開口を通してミッションケース内に挿入可能なロッド部材と、このロッド部材に固設されて前記被係合部に選択的に係合し得るカム部材と、前記アクチュエータ用開口を覆い得る形状を有して前記ロッド部材に取付けられ、前記ミッションケースとの当接により該ロッド部材のミッションケース内への挿入深さを規定する透明材よりなる台座板と、前記挿入深さが前記カム部材を前記被係合部に係合可能とする所定深さに規定されるように、前記台座板の前記ロッド部材に対する固定位置をロッド部材の軸方向で調節し得る位置調節手段とを備え、前記台座板は、これを前記ミッションケースに当接させた状態でミッションケース内の前記被係合部及び前記カム部材を視認可能とする少なくとも1つの透孔を有していることを第1の特徴とする。
また、本発明は、第1の特徴に加えて、前記位置調節手段は、前記ロッド部材に軸方向に間隔をおいて並設される複数の位置決め孔よりなる位置決め孔群と、前記複数の位置決め孔に選択的に係脱可能に係止されて前記台座板に係止し得るピンとを備えることを第2の特徴とする。
また、本発明は、第2の特徴に加えて、トランスミッションの複数の機種に対応した複数の前記位置決め孔群が、前記ロッド部材の、軸方向で異なる位置に設けられることを第3の特徴とする。
また、本発明は、第1〜第3の何れかの特徴に加えて、前記ロッド部材を前記ミッションケース内に挿入した状態でミッションケース外に露出する、ロッド部材の基端部には、該ロッド部材の延長軸線上に配した回転操作用工具が相対回転不能に係合し得る工具受け部が設けられることを第4の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、アクチュエータを取外した状態でミッションケースのアクチュエータ用開口を通してミッションケース内に手動シフト操作用工具のロッド部材を挿入したときに、その挿入深さを、台座板とミッションケースとの当接により所定深さに規定でき、その規定深さでロッド部材を介してカム部材を回動操すれば、シフトフォークをアクチュエータに代わり手動でシフト操作可能となる。そして、このような手動シフト操作を、台座板のロッド部材に対する固定位置(従ってロッド部材の上記挿入深さ)を位置調節手段で調節して順次に行うことにより、全部のシフトフォークについて手動シフト操作が可能となるので、その手動シフト操作の可否結果により、トランスミッションが適正な組立状態にあるか否かを構造簡単な手動シフト操作用工具で確認可能となる。また上記手動シフト操作の作業中において、カム部材と被係合部との位置関係や係合状況等は、透明な台座板を透して視認し易い上、作業用ライトの光を透明な台座板を透してミッションケース内、従ってカム部材や被係合部に十分に照射できるから、手動シフト操作を容易的確に行うことができる。しかも上記台座板は透孔を有していて、この透孔を透してミッションケース内のカム部材等を作業者が直接視認できるため、台座板表面の傷や汚れ付着、光の反射等に因り透明な台座板が視界不良となる事態を確実に回避可能となる。
また本発明の第2の特徴によれば、位置調節手段は、ロッド部材に軸方向に間隔をおいて並設される複数の位置決め孔と、それら位置決め孔に選択的に係脱可能に係止されて台座板に係止し得るピンとを備えるので、構造簡単なピンの位置決め孔への抜差しによって上記固定位置の調節を容易に行うことができ、コスト節減が図られる。しかも細長いピンを使用することで、位置調節手段の特設に起因した台座板の視界低下やライト照射光の影の影響を効果的に抑えることができ、カム部材等の視認性がより向上する。
また本発明の第3の特徴によれば、トランスミッションの複数の機種に対応した複数の位置決め孔群が、ロッド部材の、軸方向で異なる位置に設けられるので、複数機種のトランスミッションに対する手動シフト操作を共通一個の手動シフト操作用工具で行うことが可能となる。これにより、トランスミッションの機種毎に専用工具を用意する必要はなくなり、コスト節減に寄与し得るばかりか、工具の保管管理等の取り扱いが簡便、容易となる。
また本発明の第4の特徴によれば、ロッド部材の基端部には、ロッド部材の延長軸線上に配した回転操作用工具が係合可能な工具受け部が設けられるので、トランスミッションの周囲空間が狭小な場合でも、周辺部材との干渉を回避しながら該回転操作用工具でロッド部材を支障なく回動操作可能となり、上記手動シフト操作の作業性が向上する。
本発明の一実施形態に係るトランスミッションの要部断面図 上記トランスミッションの要部を、ミッションケースを破断して示す斜視図 所定の変速過程での、上記トランスミッションのシフトフォークのシフトレール部(被係合部)とシフトロッド側の係合片との関係作用図を示すものであって、(I)は第7速へのシフト過程を、また(O)は第5速のシフト解除過程をそれぞれ示す 本発明の一実施形態に係る手動シフト操作用工具の分解斜視図 アクチュエータに代えて手動シフト操作用工具をミッションケースにセットした状態の上記トランスミッションの要部を、ミッションケースを破断して示す斜視図(図2対応斜視図) (A)は、アクチュエータ装着状態の上記トランスミッションの要部縦断面図(即ち図2の6(A)−6(A)矢視断面図)であり、また(B)は、アクチュエータに代えて手動シフト操作用工具をミッションケースにセットした状態の上記トランスミッションの要部縦断面図(即ち図5の6(B)−6(B)矢視断面図) (C)は図6の7(C)−7(C)矢視断面図、また(D)は図6の7(D)−7(D)矢視断面図 アクチュエータに代えて手動シフト操作用工具をミッションケースにセットした状態の他機種(前進9段)のトランスミッションの要部縦断面図(図6(B)対応断面図)
本発明の実施形態を添付図面に基づいて以下に説明する。
図1において、自動車に搭載されるパワーユニットUは、内燃機関(図示せず)と、その内燃機関の出力を変速して駆動輪に伝達するデュアルクラッチ式トランスミッションTとを備える。トランスミッションTは、前進7段・後進1段の多段式ギヤ変速機構GTをミッションケース1内に収容した平行軸式トランスミッションであり、そのギヤ変速機構GTの変速段切換、並びに後進段及びパーキング選択段は、ミッションケース1にボルトB等の締結手段を以て着脱可能に装着した電動式アクチュエータAの駆動力で切換えられる。そのアクチュエータAの作動、並びにトランスミッションTに内蔵の後述する第1,第2クラッチ(図示せず)の作動は車載の電子制御装置ECUにより制御される。
トランスミッションTは、本実施形態では内燃機関のクランク軸に上記第1クラッチを介して接続された第1入力軸2と、クランク軸に第1クラッチとは並列関係にある上記第2クラッチを介して接続された第2入力軸3と、クランク軸に第2クラッチ、第2入力軸3及びアイドル軸を介して接続されたリバース軸4と、両入力軸2,3と平行に延び且つ左右の駆動車輪にディファレンシャル機構5を介して連動連結される出力軸6とを備えている。
ミッションケース1内において、第1入力軸2と出力軸6間には、その両軸間で奇数段(例えば1速、3速、5速、7速)の変速段を各々確立可能な複数の歯車列が介装される。また第2入力軸3と出力軸6間には、その両軸間で偶数段(例えば2速、4速、6速)の変速段を各々確立可能な複数の歯車列が介装される。更にリバース軸5と出力軸6間には後進段を確立可能な歯車列が介装される。
図2,図3及び図6(A)を併せて参照して、ミッションケース1内には、各変速段の歯車列を確立可能な複数のシフトフォークF1〜F5、例えば第1速の歯車列を確立させるべく第1速選択用同期機構をシフト操作し得る第1シフトフォークF1と、第4速及びリバースの歯車列を選択的に確立させるべく第4速選択用同期機構及びリバース選択用同期機構を選択的にシフト操作し得る第2シフトフォークF2と、第3速及び第7速の歯車列を選択的に確立させるべく第3速−第7速選択用同期機構を選択的にシフト操作し得る第3シフトフォークF3と、第2速及び第6速の歯車列を選択的に確立させるべく第2速−第6速選択用同期機構を選択的にシフト操作し得る第4シフトフォークF4と、第5速の歯車列を確立させるべく第5速選択用同期機構をシフト操作する操作態様及びパーキング機構を作動させる操作態様を選択的にとり得る第5シフトフォークF5とが収容されている。尚、上記した各歯車列及び各同期機構の構造は、従来周知であるので、図示を省略する。
上記第1〜第5シフトフォークF1〜F5は、入力軸2,3の軸線に沿う方向でミッションケース1に所定の摺動範囲で摺動可能に支持される摺動軸部11j〜15jと、その摺動軸部11j〜15jに基部が固設されるフォーク爪部11t〜15tと、摺動軸部11j〜15jにフォーク爪部11t〜15tとは反対側で固設されて上下方向に並列配置されるシフトレール部11a〜15aとを各々備える。
シフトフォークF1〜F5のフォーク爪部11t〜15tは、それらシフトフォークF1〜F5と対応する上記同期機構に係合しており、その同期機構を摺動軸部11j〜15jの軸線に沿って駆動することでシフト操作(即ち各変速段の歯車列の確立操作)が可能となっている。
また各シフトレール部11a〜15aは、所定形状の係合孔11ah〜15ahを有する略矩形の平板状に形成され、その係合孔11ah〜15ahの内周面は、後述する係合片16〜20が摺動可能に係合するカム面となる。
ところで上記したアクチュエータAには、ミッションケース1の上壁に形成したアクチュエータ用開口1aを通してミッションケース1内に挿入されるシフトロッドLの上端部が連動連結される。このシフトロッドLは、アクチュエータAの駆動力で軸方向(即ちセレクト方向)移動と、ロッド軸線回りの正,逆転方向(即ちシフト方向)の回動とが何れも駆動可能である。このシフトロッドLは、ミッションケース1内でギヤ変速機構GTの側方空間において鉛直線に対しやや傾斜した姿勢(即ち上記シフトレール部11a〜15aの並列方向に延びる姿勢)で配置され、そのロッドLの下端部は、ミッションケース1の下部内壁に設けた支持孔1hに回動可能且つ抜差可能に嵌挿される。
またシフトロッドLには、複数のシフトレール部11a〜15aの係合孔11ah〜15ahに選択的に係合して該係合孔との協働によりカム作用を発揮し得る複数の係合片16〜20、例えば単一のインギヤ用係合片16及び複数のオフギヤ用係合片17〜20が、軸方向に所定間隔で固設される。
そして、シフトロッドLは、これをアクチュエータAにより軸方向移動させることで、特定の係合片即ちインギヤ用係合片16を、複数あるシフトレール部11a〜15aの1つの係合孔11ah〜15ahに対向させるセレクト位置となり、またその各セレクト位置でシフトロッドLをアクチュエータAにより回動させることで、インギヤ用係合片16が、これと対向するシフトレール部11a〜15aの係合孔11ah〜15ahに係合して、そのシフトレール部11a〜15aをカム作用でオフギヤ位置(即ち中立位置)からインギヤ位置に移動、即ちシフト操作できるようになっている。
また他の係合片、即ち複数のオフギヤ用係合片17〜20は、シフトロッドLが上記各セレクト位置にあるときに、少なくとも1つのオフギヤ用係合片17〜20が他のシフトレール部11a〜15aの少なくとも1つの係合孔11ah〜15ahに対向する配置となっている。また、その各セレクト位置でシフトロッドLをアクチュエータAにより回動させることで、少なくとも1つのオフギヤ用係合片17〜20が、これと対向するシフトレール部11a〜15aの係合孔11ah〜15ahに係合して、そのシフトレール部11a〜15aをカム作用で上記インギヤ位置からオフギヤ位置(即ち中立位置)に移動、即ちシフト解除操作できるようになっている。
次に、上記したようなシフト操作・シフト解除操作のプロセスの一例を図3を参照して説明する。図3(a)(f)に示す状態は、第5速から第6速にシフトアップ後の第6速走行中(即ち第1クラッチが断、第2クラッチが接の状態)において、第7速にシフトアップ(即ちプリシフト)する直前の状態を示しており、シフトロッドLは、オフギヤ位置即ち中立位置にある第3シフトフォークF3のシフトレール部13aにインギヤ用係合片16を対向させ、且つ第5速のインギヤ位置にある第5シフトフォークF5のシフトレール部15aにオフギヤ用係合片19を対向させるセレクト位置に選定される。
このセレクト位置で、例えばシフトロッドLを正転方向(図3反時計方向)に回動させると、図3(I)の[a]〜[e]に示すように第3シフトフォークF3のシフトレール部13aがインギヤ用係合片16との係合によりオフギヤ位置から第7速のインギヤ位置まで移動する。それと共に、第5シフトフォークF5のシフトレール部15aが、図3(O)の[f]〜[j]に示すように、オフギヤ用係合片19との係合により第5速のインギヤ位置からオフギヤ位置からまで移動する。このようにして第6速の走行中に、第7速へのプリシフトが実行され、その後、第1,第2クラッチの断接切換により第6速から第7速へ変速可能である。
尚、シフトフォークF1〜F5とミッションケース1との間には、シフトレール部11a〜15a(シフトフォークF1〜F5)がインギヤ位置及びオフギヤ位置にあるときに、その各々の位置を保持するためのディテント荷重を発生させるディテント機構(図示せず)が設けられる。
上記したデュアルクラッチ式トランスミッションTでは、例えば、第1クラッチが接続状態に且つ第2クラッチが遮断状態にあって奇数変速段(1速,3速,5速又は7速)が確立した状態で自動車が走行しているときに、シフトチェンジ(シフトダウン又はシフトアップ)指令がなされた場合は、電子制御装置ECUにより、隣接する偶数変速段(2速,4速,6速)を予め確立させるプリシフトを行い、そのプリシフト状態で第1クラッチの遮断と第2クラッチの接続とを適時行うことで奇数変速段から偶数変速段へのシフトチェンジを速やかに実行することができる。
同様に、第1クラッチが遮断状態に且つ第2クラッチが接続状態にあって偶数変速段が確立した状態で自動車が走行しているときに、シフトチェンジ指令がなされた場合は、電子制御装置ECUにより、隣接する奇数変速段を予め確立させるプリシフトを行い、そのプリシフト状態で第2クラッチの遮断と第1クラッチの接続とを適時行うことで偶数変速段から奇数変速段へのシフトチェンジを速やかに実行することができる。
ところで上記トランスミッションTを製造ラインで組立てたときや、メンテナンスのために分解し再組立したときには、その組立が適正に行われたかの確認作業、例えば複数のシフトフォークF1〜F5がミッションケース1内の正規の組付位置に在って各々のインギヤ位置又はオフギヤ位置に適切にシフト操作可能か否かの確認作業を行う必要がある。そこで、その確認作業をアクチュエータAのミッションケース1からの取外し状態で実行可能とする手動シフト操作用工具Kの一例を、図4〜図7を併せて参照して説明する。
この手動シフト操作用工具Kは、ミッションケース1からアクチュエータAを取外した状態でアクチュエータ用開口1aを通してミッションケース1内に挿入可能なロッド部材21と、このロッド部材21に固設されて複数のシフトフォークF1〜F5のシフトレール部11a〜15aに選択的に係合し得るカム部材23と、アクチュエータ用開口1aを覆い得る形状を有してロッド部材21に取付けられ、ミッションケース1との当接によりロッド部材21のミッションケース1内への挿入深さを規定する透明材(例えばポリカーボネート)よりなる台座板25と、上記挿入深さがカム部材23を複数のシフトレール部11a〜15aに係合し得る所定深さに規定されるように、台座板25のロッド部材21に対する固定位置(本実施形態では抜け止め位置)をロッド部材21の軸方向で調節可能な第1位置調節手段31とを少なくとも備えている。
ロッド部材21は、直線棒状に形成されており、そのロッド先端部(下端部)は、ミッションケース1下部内壁の上記支持孔1hに抜差可能に嵌挿される。またロッド部材21の下端寄りの中間部には上記カム部材23が固着される。このカム部材23は、本実施形態ではシフトロッドLに固定のインギヤ用係合片16と略同一又は類似の形状に形成されるが、この形状に限定されず、少なくともシフトレール部11a〜15aに選択的に係合してシフト操作可能なカム形状であればよい。
またロッド部材21をミッションケース1内に挿入した状態でミッションケース1外に露出する、ロッド部材21の基端部(上端部)には、該ロッド部材21の延長軸線上に配した回転操作用工具W(例えばその延長軸線上に延びるソケットレンチ)を相対回転不能に係合させる工具受け部26が設けられる。
また台座板25は、本実施形態では円板状に形成される。そして、この台座板25は、それの外周縁部をミッションケース1上壁のアクチュエータ用開口1aの内周面に設けた環状段部sに嵌合、載置させることで、ミッションケース1上の定位置、即ち上記開口1aを塞ぐ所定のセット位置に位置決め、保持可能である。
この台座板25の中心部には、ロッド部材21を回転及び摺動可能に嵌挿させるロッド嵌挿孔25aが設けられる。また台座板25には、これのミッションケース1への上記セット状態で、ミッションケース1内の複数のシフトフォークF1〜F5のシフトレール部11a〜15a及びカム部材23を直接視認可能とする少なくとも1つ(本実施形態では4個)の透孔25hを、ロッド嵌挿孔25aの周囲に放射状に有している。尚、各透孔25hの形状は、本実施形態では扇形に形成しているが、透孔25hを通しての上記視認を許容する形状であれば、実施形態の形状に限定されない。
また第1位置調節手段31は、上記した前進7段のデュアルクラッチ式トランスミッションTの手動シフト操作(例えば組立検査)に用いるものであって、ロッド部材21に軸方向に所定間隔で並設される複数の位置決め孔21a〜21eよりなる第1位置決め孔群H1と、それら位置決め孔21a〜21eに選択的に係脱可能に係止されて台座板25に係止し得るピンとしての抜け止めピン40とで構成される。その抜け止めピン40は、本実施形態では位置決め孔21a〜21eに挿通可能な直線状のピン本体40mと、ピン本体40mの一端に連設されてロッド部材21の外周に弾性的に圧接し得るスナップ腕部40aとを備えるが、同様の抜け止め機能を発揮し得る従来周知の種々のスナップピンを代用可能である。
而して、台座板25のロッド嵌挿孔21aに下方よりロッド部材21を嵌挿させ且つ抜け止めピン40を位置決め孔21a〜21eの1つに係止させた状態では、台座板25のロッド部材21から上方・下方への抜け出しが、抜け止めピン40・カム部材23によりそれぞれ規制されるため、その規制範囲で台座板25がロッド部材21に対し摺動可能である。
また本実施形態の手動シフト操作用工具Kには、上記第1位置調節手段31に加えて、前進9段・後進1段のデュアルクラッチ式トランスミッションT′の手動シフト操作(例えば組立検査)に対応可能な第2位置調節手段32が設けられる。この第2位置調節手段32は、ロッド部材21に軸方向に間隔をおいて並設される複数の位置決め孔22a〜22eよりなる第2位置決め孔群H2と、その位置決め孔群H2における位置決め孔22a〜22eの1つに選択的に係脱可能に係止されて台座板25に係止し得る抜け止めピン40とで構成される。
次に本実施形態の作用を説明する。トランスミッションTを製造ラインで組立てたときや、メンテナンスのために分解し再組立したときには、その組立が適正に行われたかの確認作業、例えば複数のシフトフォークF1〜F5(従ってそのシフトレール部11a〜15a)がミッションケース1内の正規の組付位置に在って各々のシフト位置に適切にシフト操作可能か否かの確認作業を行う必要がある。
その確認作業を行うに当たっては、先ず、ボルトBを緩めてミッションケース1からアクチュエータAを取外すと共に、アクチュエータAと連結状態にあるシフトロッドLを、ミッションケース1のアクチュエータ用開口1aを通してミッションケース1内より引き抜くようにする。
次いで、手動シフト操作用工具Kのロッド部材21を、アクチュエータ用開口1aを通してミッションケース1内に挿入する。その挿入深さは、台座板25とミッションケース1(即ち上記開口1aの周縁部、より具体的に言えば開口1a内周面の環状段部s)との当接により所定深さに規定される。尚、上記挿入作業の前には予め、抜け止めピン40を第1位置調節手段31の位置決め孔21a〜21eの任意の1つに係止させておき、これにより、そのピン40を係止させた位置決め孔21a〜21eに対応した所定深さに、ロッド部材21の挿入深さが規定される。
このとき、もしトランスミッションTの組立状態が適正であれば、ロッド部材21に固定のカム部材23は、シフトフォークF1〜F5のシフトレール部11a〜15aの1つに対向した位置に在る筈であり、その対向位置にカム部材23が在るか否かを透明な台座板25を透してミッションケース1外から目視で確認する。尚、上記目視確認には、外部のライトの照射光を透明な台座板25を透してミッションケース1内に当てることで作業を支障なく行うことができる。
このようにして上記対向位置にカム部材23が在ることが目視確認できたら、ロッド部材21上端部の工具受け部26に、ロッド延長線上に配した回転操作用工具Wの先端部を係合させ、この工具Wでロッド部材21を正転方向及び逆転方向に所定角度回動させることにより、対応するシフトフォークF1〜F5(シフトレール部11a〜15a)を手動でシフト操作できるか否かを確認する。その際、このシフト操作が適度な操作抵抗で実行可能であれば、対応するシフトフォークF1〜F5が適正な組付状態にあると判定する。尚、上記確認作業の際には、ロッド延長線上に配した回転操作用工具Wでロッド部材21を回転操作可能であるため、トランスミッションTの周囲空間が狭小(例えば自動車のエンジンルーム、狭い整備工場等)であっても、周辺の備品との干渉を回避しながら該回転操作用工具Wでロッド部材21を支障なく回動操作可能となり、確認作業の作業性向上が図られる。
そして、このような確認作業を、台座板25のロッド部材21に対する固定位置(本実施形態では抜け止め位置)を第1位置調節手段31で変更した上で、上記確認作業と同様の手順で順次に行う。この場合、台座板25のロッド部材21に対する固定位置(抜け止め位置)の変更は、抜け止めピン40を第1位置調節手段31における位置決め孔21a〜21eの他の1つに係止させることで行われ、これにより、そのピン40を係止させた位置決め孔21a〜21eに対応した所定深さに、ロッド部材21の挿入深さが規定される。
かくして、全部のシフトフォークF1〜F5に対し、それらのシフトレール部11a〜15aがミッションケース1内で正規の組付位置に在って手動でシフト操作できるか否か(延いては、トランスミッションTが適正な組立状態にあるか否か)を、構造簡単な単一の手動シフト操作用工具Kを以て容易且つ的確に確認することができる。
また上記確認作業に当たり、台座板25が透明体であることから、ミッションケース1内でのカム部材23とシフトレール部11a〜15aとの関係位置、係合状況等が台座板25を透して視認し易くなり、のみならず、作業用ライトの照射光を外部から台座板25を透してミッションケース1内に照射し易くなって、ミッションケース1内のカム部材23やシフトレール部11a〜15a等を的確に照らすことができる。これにより、確認作業をより的確に行うことができる。
その上、台座板25は、ミッションケース1内のカム部材23等を直接視認可能とする複数の透孔23hを有するため、台座板25表面の傷や汚れ(例えば潤滑油)付着による透過不良を回避でき、更には作業用ライト光の反射等に因り透明な台座板25が視界不良となる事態を部分的な反射に止めて確実に回避できる。これにより、ミッションケース1内のカム部材23等をより明確に視認可能になると共に、外部からライト光をカム部材23等に対し一層的確に照射可能となる。
また本実施形態の第1位置調節手段31は、ロッド部材21に軸方向に間隔をおいて並設される複数の位置決め孔21a〜21eと、その位置決め孔21a〜21eの1つに選択的に係止される抜け止めピン40とを備えるため、細長い抜け止めピン40を使用することで、位置調節手段31に起因した台座板25の視界低下やライト照射光の影の影響が効果的に抑えられ、確認作業時におけるカム部材23等の視認性がより向上する。
ところで前記実施形態の手動シフト操作用工具Kは、他機種、例えば前進9段・後進1段のデュアルクラッチ式トランスミッションT′(図8参照)の手動シフト操作(例えば組立検査)にも兼用できるように構成されている。
その他機種のトランスミッションT′は、ミッションケース1内における第1〜第5シフトフォークF1〜F5(従ってシフトレール部11a〜15a)の組付位置が、先のトランスミッションTのそれとは異なっている。そして、この組付位置の違いに対応可能すべく、手動シフト操作用工具Kのロッド部材21には、他機種のトランスミッションT′のシフトフォークF1〜F5(シフトレール部11a〜15a)の組付位置に対応してミッションケース1内への挿入深さを調節可能とするための第2位置調節手段32が併設される。
この第2位置調節手段32は、第1位置調節手段31の第1位置決め孔群H1とは軸方向に異なる位置で、ロッド部材21に軸方向に所定間隔で並設される複数の位置決め孔22a〜22e(即ち第2位置決め孔群H2)と、上記した抜け止めピン40とで構成される。
上記他機種のトランスミッションT′においては、例えば、第1シフトフォークF1がリバースの歯車列を確立させる選択態様とパーキング機構を作動させる選択態様とを選択可能に構成され、また第2シフトフォークF2が第7速又は第9速の歯車列を確立させる選択態様を選択可能に構成され、また第3シフトフォークF3が第6速又は第8速の歯車列を確立させる選択態様を選択可能に構成され、また第4シフトフォークF4が第3速又は第5速の歯車列を確立させる選択態様を選択可能に構成され、また第5シフトフォークF5が第2速又は第4速の歯車列を確立させる選択態様を選択可能に構成される。尚、このトランスミッションT′のギヤ変速機構は、全部のシフトフォークF1〜F5が中立位置にある状態では第1速が選択されるように構成される。
而して、上記他機種のトランスミッションT′の組立確認検査の際には、手動シフト操作用工具Kのロッド部材21をミッションケース1内に挿入するときの挿入深さが、第2位置調節手段32で台座板25のロッド部材21に対する上記固定位置(抜け止め位置)を調節することで規定される。その組立確認検査の手順は、トランスミッションTの組立検査時の上記した手順と同様であるので、図8で、図6(B)と対応する検査時のミッションケース断面図を示すに留め、説明は省略する。
このように本実施形態の手動シフト操作用工具Kは、複数機種のトランスミッションT,T′に対応した複数の位置決め孔群H1,H2がロッド部材21の、軸方向で異なる位置に設けられていて、複数機種のトランスミッションT,T′の組立確認に共通一個の手動シフト操作用工具Kで対応可能となる。これにより、トランスミッションT,T′の機種毎に専用の手動シフト操作用工具を用意する必要はなく、それだけコスト節減が図られ、また工具の保管管理等の取り扱いも簡便となる。
また、以上の説明では、トランスミッションT,T′が適正に組立てられたか否かの確認に本発明に係る手動シフト操作用工具Kを用いるようにしたが、この手動シフト操作用工具Kを変速不良の原因究明にも使用可能である。即ち、トランスミッションT,T′に変速不良が認められた場合には、上記した組立確認の検査手法と同様の手順で、アクチュエータAに代えてミッションケース1に手動シフト操作用工具Kをセットし、その状態で該工具Kを介してシフトフォークF1〜F5を手動でシフト操作し得るか(即ち全部のシフトフォークF1〜F5をインギヤ位置に移動させ得るか)を確認する。この場合、手動シフト操作用工具KでシフトフォークF1〜F5をシフト操作し得るのであれば、ギヤ変速機構GT側は正常と考えられるので、アクチュエータAの動作不良と判定可能である。また手動シフト操作用工具KでシフトフォークF1〜F5をシフト操作できなければ、ギヤ変速機構GTの機構内部の故障と判定可能である。
また、自動車の故障等のために牽引走行させる必要がある場合において、仮にアクチュエータAが不調でトランスミッションT,T′のギヤ変速機構GTを中立位置(上記したオフギヤ位置)にシフト操作できないときは、アクチュエータAに代えて本発明の手動シフト操作用工具Kを使用して、ギヤ変速機構GTを中立位置に手動でシフト操作することができる。これにより、アクチュエータAによる電動シフト操作が困難な場合でも、牽引走行が可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、前記実施形態では、トランスミッションとしてデュアルクラッチ式トランスミッションTを例示したが、本発明のトランスミッションは、デュアルクラッチ式に限定されず、即ち、アクチュエータの駆動力によりシフトロッドが軸方向(即ちセレクト方向)に移動し且つ各セレクト位置でシフトロッドが回動駆動されてシフト操作可能である種々のトランスミッションに実施可能である。
また、前記実施形態では、手動シフト操作用工具Kを異なる機種(前進7段・9段)のトランスミッションT,T′の手動シフト操作に共用できるものを示したが、本発明では、上記位置調節手段31,32の何れか一方を省略することで、単一機種のトランスミッションに専用の手動シフト操作用工具として実施してもよい。
また、前記実施形態では、台座板25のロッド部材21に対する固定位置の位置調節手段31,32として、ロッド部材21に対し摺動可能な台座板25の、ロッド部材21に対する抜け止め位置(外方への摺動限界位置)を軸方向で調節し得るものを示したが、本発明の位置調節手段は、前記実施形態に限定されず、例えば、台座板のロッド部材に対する固着位置を軸方向で任意に調節し得る位置調節手段も含まれる。即ち、本発明の「固定位置」には、前記実施形態に示す如く台座板のロッド部材に対する抜け止め位置(摺動限界位置)が含まれることは元より、台座板のロッド部材に対する固着位置も含まれる。
A・・・・・・アクチュエータ
F1〜F5・・第1〜第5シフトフォーク(複数のシフトフォーク)
G・・・・・・ギヤ変速機構
H1,H2・・第1,第2位置決め孔群(位置決め孔群)
K・・・・・手動シフト操作用工具
L・・・・・シフトロッド
T・・・・・トランスミッション
W・・・・・回転操作用工具
1・・・・・ミッションケース
1a・・・・アクチュエータ用開口
11a〜15a・・第1〜第5シフトフォークのシフトレール部(被係合部)
21・・・・ロッド部材
21a〜21e,22a〜22e・・位置決め孔
23・・・・カム部材
25・・・・台座板
25h・・・透孔
26・・・・工具受け部
31,32・・第1,第2位置調節手段(位置調節手段)
40・・・・・抜け止めピン

Claims (4)

  1. 多段式のギヤ変速機構(G)を収容したミッションケース(1)内に複数のシフトフォーク(F1〜F5)が、それらシフトフォーク(F1〜F5)の被係合部(11a〜15a)を所定方向に並列させるようにして配設され、前記ミッションケース(1)に着脱可能に装着したアクチュエータ(A)には、ミッションケース(1)のアクチュエータ用開口(1a)を通してミッションケース(1)内に挿入されて該アクチュエータ(A)の駆動力で軸方向移動及び回動が可能なシフトロッド(L)が連結され、そのシフトロッド(L)には、これの軸方向移動により選定可能な複数のセレクト位置が設定されており、その各セレクト位置で前記シフトロッド(L)を前記アクチュエータ(A)により回動させることで、該シフトロッド(L)が前記被係合部(11a〜15a)の1つに係合して対応する前記シフトフォーク(F1〜F5)をシフト操作可能であるトランスミッションのための手動シフト操作用工具であって、
    前記ミッションケース(1)から前記アクチュエータ(A)を取外した状態で前記アクチュエータ用開口(1a)を通してミッションケース(1)内に挿入可能なロッド部材(21)と、このロッド部材(21)に固設されて前記被係合部(11a〜15a)に選択的に係合し得るカム部材(23)と、前記アクチュエータ用開口(1a)を覆い得る形状を有して前記ロッド部材(21)に取付けられ、前記ミッションケース(1)との当接により該ロッド部材(21)のミッションケース(1)内への挿入深さを規定する透明材よりなる台座板(25)と、前記挿入深さが前記カム部材(23)を前記被係合部(11a〜15a)に係合可能とする所定深さに規定されるように、前記台座板(25)の前記ロッド部材(21)に対する固定位置をロッド部材(21)の軸方向で調節し得る位置調節手段(31,32)とを備え、
    前記台座板(25)は、これを前記ミッションケース(1)に当接させた状態でミッションケース(1)内の前記被係合部(11a〜15a)及び前記カム部材(23)を視認可能とする少なくとも1つの透孔(25h)を有していることを特徴とする、トランスミッションのための手動シフト操作用工具。
  2. 前記位置調節手段(31,32)は、前記ロッド部材(21)に軸方向に間隔をおいて並設される複数の位置決め孔(21a〜21e,22a〜22e)よりなる位置決め孔群(H1,H2)と、前記複数の位置決め孔(21a〜21e,22a〜22e)に選択的に係脱可能に係止されて前記台座板(25)に係止し得るピン(40)とを備えることを特徴とする、請求項1に記載のトランスミッションのための手動シフト操作用工具。
  3. トランスミッションの複数の機種に対応した複数の前記位置決め孔群(H1,H2)が、前記ロッド部材(21)の、軸方向で異なる位置に設けられることを特徴とする、請求項2に記載のトランスミッションのための手動シフト操作用工具。
  4. 前記ロッド部材(21)を前記ミッションケース(1)内に挿入した状態でミッションケース(1)外に露出する、ロッド部材(21)の基端部には、該ロッド部材(21)の延長軸線上に配した回転操作用工具(W)が相対回転不能に係合し得る工具受け部(26)が設けられることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のトランスミッションのための手動シフト操作用工具。
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