JP6398360B2 - 4輪駆動車のクラッチ制御装置 - Google Patents
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Description
この4輪駆動車のクラッチ制御装置において、前記噛み合いクラッチの締結/解放制御と前記駆動力配分摩擦クラッチの締結/解放制御を行うクラッチ制御手段と、前記駆動源の駆動源トルクを制御する駆動源トルク制御手段と、を設けた。
前記クラッチ制御手段は、解放状態の前記噛み合いクラッチに対し締結要求があると、先に前記駆動力配分摩擦クラッチの締結制御を行い、前記駆動力配分摩擦クラッチの締結制御中に前記噛み合いクラッチのクラッチ差回転の増減勾配を監視し、クラッチ差回転が回転同期判定閾値以下になると、前記噛み合いクラッチの噛み合い締結を開始する。
前記駆動源トルク制御手段は、前記クラッチ差回転の増減勾配が減少から増加へ移行したと判定されると、前記駆動源トルクを低下するトルクダウン制御を開始する。
ここで、駆動分岐位置よりも下流位置とは、駆動分岐位置から副駆動輪に向かう駆動力伝達経路上で駆動分岐位置よりも副駆動輪側の位置をいう。
すなわち、駆動力配分摩擦クラッチが締結制御されると、噛み合いクラッチの出力側回転数が上昇するため、噛み合いクラッチのクラッチ差回転は時間の経過と共に減少し、主駆動輪が非スリップ状態のときは、クラッチ差回転が回転同期判定閾値以下まで減少する。しかし、主駆動輪がスリップ状態のときは、時間の経過と共に減少していたクラッチ差回転がある差回転になると限界になり、その後、クラッチ差回転は増加へ移行し、時間の経過と共にクラッチ差回転が拡大する。一方、噛み合いクラッチを締結するときは、クラッチ差回転は小さいほど(クラッチ差回転が無いほど)、音振性能は良くなる。
これに対し、クラッチ差回転の増減勾配に着目し、クラッチ差回転の増減勾配が減少から増加へ移行したと判定、すなわち、主駆動輪がスリップ状態と判定されると、トルクダウン制御が開始される。つまり、主駆動輪がスリップ状態になると、トルクダウン制御により駆動源トルクを低下させ、スリップを低下させて、クラッチ差回転の増減勾配を増加から減少に移行させる。言い換えれば、クラッチ差回転を減少させる。このため、主駆動輪がスリップ状態になっても、クラッチ差回転を非スリップ状態と同様に回転同期判定閾値以下まで減少させてから、噛み合いクラッチが締結される。
この結果、噛み合いクラッチの締結要求時、主駆動輪がスリップ状態である場合に音振性能を向上させて、4輪駆動状態へ遷移することができる。
施例1に基づいて説明する。
実施例1における前輪駆動ベースの4輪駆動車(4輪駆動車の一例)のクラッチ制御装置の構成を、「4輪駆動車の駆動系構成」、「4輪駆動車の制御系構成」、「駆動モード切り替え構成」、「クラッチ制御構成」に分けて説明する。
図1は、クラッチ制御装置が適用された前輪駆動ベースの4輪駆動車の駆動系構成を示す。以下、図1に基づき、4輪駆動車の駆動系構成を説明する。
すなわち、ドグクラッチ8と電制カップリング16を共に解放する2輪駆動モード(=ディスコネクト2輪駆動モード)を選択することが可能な駆動系構成としている。このドグクラッチ8と電制カップリング16を解放することにより、ドグクラッチ8より下流側の駆動系回転(プロペラシャフト12等の回転)が停止することで、フリクション損失やオイル攪拌損失などが抑えられ、燃費向上が達成される。
図2は、クラッチ制御装置が適用された前輪駆動ベースの4輪駆動車の制御系構成を示す。以下、図2に基づき、4輪駆動車の制御系構成を説明する。
図3は、「オートモード」が選択されたときのクラッチ制御で用いられる車速VSPとアクセル開度ACCに応じた駆動モード切り替えマップを示し、図4は、駆動モード(ディスコネクト2輪駆動モード・スタンバイ2輪駆動モード・コネクト4輪駆動モード)の切り替え遷移を示す。以下、図3及び図4に基づき、駆動モード切り替え構成を説明する。
すなわち、2WD走行(Disconnect)→2WD走行(Stand-by)の切り替え遷移速度(図4の矢印F)を速くし、2WD走行(Stand-by)→2WD走行(Disconnect)の切り替え遷移速度(図4の矢印G)を遅くしている。同様に、2WD走行(Disconnect)→4WD走行(Connect)の切り替え遷移速度(図4の矢印H)を速くし、4WD走行(Connect)→2WD走行(Disconnect)の切り替え遷移速度(図4の矢印I)を遅くしている。これに対し、2WD走行(Stand-by)→4WD走行(Connect)の切り替え遷移速度(図4の矢印J)と、4WD走行(Connect)→2WD走行(Stand-by)の切り替え遷移速度(図4の矢印K)は、同じ速い速度にしている。
図5は、エンジンコントロールモジュール31及び4WDコントロールユニット34にて実行されるクラッチ制御処理流れを示す(駆動源トルク制御手段、クラッチ制御手段)。以下、エンジントルク制御処理とクラッチ制御処理構成をあらわす図5の各ステップについて説明する。このフローチャートは、「オートモード」の選択時であり、かつ、駆動モードとして、ドグクラッチ8と電制カップリング16が共に解放されている「ディスコネクト2輪駆動モード」が選択されているときに開始される。
ここで、ドグクラッチ8に対し締結要求が出されるのは、「ディスコネクト2輪駆動モード」の選択時、「コネクト4輪駆動モード」又は「スタンバイ2輪駆動モード」へのモード遷移と判定されたときである。
ここで、カップリングアクチュエータ49に対する締結指令は、短時間にて電制カップリング16が完全締結状態となる急勾配指令とする。
ここで、クラッチ差回転ΔNは、ドグクラッチ8の入力回転数(左右前輪速平均値)から出力回転数(リングギア回転数検出値に基づく演算値)を差し引くことで演算される。なお、出力回転数は、電制カップリング16を介してドグクラッチ8に回転が伝達される側の回転数であり、入力回転数は、電制カップリング16を介さずにドグクラッチ8に回転が伝達される側の回転数である。
ここで、回転同期判定閾値αは、ドグクラッチ8の噛み合い締結が可能な回転同期状態を判定するクラッチ差回転値であり、固定値で与えても良いし、車速VSP等に応じた可変値で与えても良い。
ここで、エンジントルクダウン制御は、「ΔN/dtが減少→増加」が「ΔN/dtが増加→減少」になるようにエンジントルクを低下する制御を行う。
ここで、ドグクラッチ8が噛み合い締結を完了したか否かの判断は、ドグクラッチストロークセンサ53からのストローク情報に基づいて行う。
ここで、「オートモード」のうち、「エコオートモード」の選択時には、電制カップリング16を完全解放する指令とし、「スポーツオートモード」の選択時には、電制カップリング16を締結直前の解放状態を保つ指令とする。
実施例1の4輪駆動車のクラッチ制御装置における作用を、「ドグクラッチの締結制御作用」、「エンジントルクダウン制御によるドグクラッチの同期作用」、「ドグクラッチ締結制御での他の特徴作用」に分けて説明する。
まず、図5のフローチャートに基づき、ドグクラッチ8の締結制御処理動作の流れを説明する。例えば、「ディスコネクト2輪駆動モード」が選択されているコースト走行中、アクセル踏み込み操作を行ったことで、動作点が図3のL点からM点へ移動したとき、領域区分線Aを横切るタイミングでドグクラッチ8に対し締結要求が出される。又は、動作点が図3のP点からQ点へ移動したとき、領域区分線Bを横切るタイミングでドグクラッチ8に対し締結要求が出される。
しかし、電制カップリング16の締結開始前は、ドグクラッチ8の出力側回転が停止しているため、クラッチ差回転ΔNが最大であり、電制カップリング16の締結開始域ではドグクラッチ8の出力側回転の上昇に伴いクラッチ差回転ΔNが減少する。このため、電制カップリング16の締結開始から少しの間は、ステップS6での回転同期判定条件が成立しない。よって、ステップS6の条件が成立するまでは、図5のフローチャートにおいて、ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5→ステップS6へと進む流れが繰り返される。
そして、時刻t1と時刻t2の中間から時刻t2の間で、クラッチ差回転ΔNが増加を開始し、ΔN増減勾配が減少勾配から増加勾配へと移行する。これと同時に、駆動輪ΔNが上昇している。すなわち、「ディスコネクト2輪駆動モード」の選択中に左右前輪6,7がスリップ状態であることを示している。つまり、ΔN増減勾配により、左右前輪6,7がスリップ状態であると判定される。
ドグクラッチ8は、クラッチ差回転の有無に関係なく締結できる駆動力配分摩擦クラッチとは異なり、クラッチ入出力回転を同期状態にして噛み合わせる噛み合いクラッチである。このため、ドグクラッチ8が解放されている「ディスコネクト2輪駆動モード」が選択されているとき、ドグクラッチ8の締結要求があると、先にドグクラッチ8の入出力回転が同期回転状態になったか否かを判定し、クラッチ締結を開始する必要がある。
(a) 主駆動輪がスリップ状態であるとき、差回転を小さくできる量が車両状態によって限定されてしまい、噛み合いクラッチを締結できないことがある。すなわち、左右前輪のタイヤが滑る路面では、プロペラシャフトを同期回転して噛み合いクラッチのクラッチ差回転を減少させていっても、さらにタイヤが滑るため、クラッチ差回転の減少はある値から減少しなくなる。
(b) 主駆動輪がスリップ状態であるとき、クラッチ差回転のある状態で噛み合いクラッチを強制的に締結しようとすると、音振性能を満足する適切な差回転を判断するのが難しい。すなわち、クラッチ差回転を監視していても、クラッチ差回転が最小となるポイントを過ぎたタイミングでないと判断できない。
しかし、電制カップリング16の締結制御中に、左右前輪6,7がスリップ状態になり前輪タイヤが滑る場合は、図6に示すように、時刻t1から時間の経過と共に減少していたクラッチ差回転ΔNが、時刻t1と時刻t2の中間から増加する。すなわち、時刻t1から時刻t2の中間から、スリップによるタイヤ回転(クラッチ入力回転)の上昇により、時間の経過と共にクラッチ差回転ΔNが拡大する。
一方、ドグクラッチ8を締結するときは、クラッチ差回転ΔNは小さいほど(クラッチ差回転ΔNが無いほど)、音振性能は良くなる。
この結果、ドグクラッチ8の締結要求時、左右前輪6,7がスリップ状態である場合に音振性能を向上させて、4輪駆動状態へ遷移することができる。同様に音振性能を向上させて、スタンバイ2輪駆動モード状態へ遷移することもできる(ステップS5のステップS12)。
実施例1では、ドグクラッチ8の噛み合い締結が完了したことが判定されると(図5のステップS9のYES、図6の時刻t1から時刻t2の間)、エンジントルクダウン制御を終了する(図5のステップS10、図6の時刻t3)構成とした。
したがって、クラッチ締結完了後、エンジントルクダウン制御を行っていたエンジントルクを、運転者の要求に応じたエンジントルクに制御することができる。
ドグクラッチ8に対し締結要求があるとき、「ディスコネクト2輪駆動モード」から「スタンバイ2輪駆動モード」へ切り替えるときと「コネクト4輪駆動モード」へ切り替えるときとでは、締結制御(若しくは結果)が異なる。すなわち、「コネクト4輪駆動モード」への切り替えは、2輪駆動状態から4輪駆動状態に切り替える駆動モードの切り替えである。一方、「スタンバイ2輪駆動モード」への切り替えは、2輪駆動状態から2輪駆動状態というように2輪駆動状態を維持したままでの駆動モードの切り替えであるため、運転者に極力違和感を与えることなく行いたいという要求がある。
これに対し、「ディスコネクト2輪駆動モード」から「スタンバイ2輪駆動モード」へ切り替えるとき、クラッチ差回転ΔNが回転同期判定閾値α以下となるタイミングにてドグクラッチ8の締結が開始される。
したがって、「ディスコネクト2輪駆動モード」から噛み合いクラッチの噛み合い締結を経由して「スタンバイ2輪駆動モード」へ切り替えるとき、運転者に極力違和感を与えることなく行いたいという要求に応えることができる。
この構成により、「ディスコネクト2輪駆動モード」が選択されているとき、ベベルギア9、出力ピニオン10、後輪出力軸11、プロペラシャフト12、ドライブピニオン13、リングギア14、リアデファレンシャル15のデフケースの回転が停止する。
したがって、「ディスコネクト2輪駆動モード」が選択されているとき、ドグクラッチ8から電制カップリング16までの駆動系回転が停止する作用を示し、フリクション損失やオイル攪拌損失などが有効に抑えられ、燃費向上を達成することができる。
実施例1の4輪駆動車のクラッチ制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
主駆動輪(左右前輪6,7)から副駆動輪(左右後輪19,20)への駆動分岐位置と、駆動分岐位置よりも下流位置とのうち、一方の位置に噛み合いクラッチ(ドグクラッチ8)を設け、他方の位置に駆動力配分摩擦クラッチ(電制カップリング16)を設けた4輪駆動車のクラッチ制御装置において、
噛み合いクラッチ(ドグクラッチ8)の締結/解放制御と駆動力配分摩擦クラッチ(電制カップリング16)の締結/解放制御を行うクラッチ制御手段(4WDコントロールユニット34、図5)と、
駆動源(横置きエンジン1)の駆動源トルク(エンジントルク)を制御する駆動源トルク制御手段(エンジンコントロールモジュール31、図5)と、を設け、
クラッチ制御手段(4WDコントロールユニット34、図5)は、解放状態の噛み合いクラッチ(ドグクラッチ8)に対し締結要求があると、先に駆動力配分摩擦クラッチ(電制カップリング16)の締結制御を行い、駆動力配分摩擦クラッチ(電制カップリング16)の締結制御中に噛み合いクラッチ(ドグクラッチ8)のクラッチ差回転ΔNの増減勾配ΔN/dtを監視し、クラッチ差回転ΔNが回転同期判定閾値α以下になると、噛み合いクラッチ(ドグクラッチ8)の噛み合い締結を開始し(図5)、
駆動源トルク制御手段(エンジンコントロールモジュール31、図5)は、クラッチ差回転ΔNの増減勾配ΔN/dtが減少(減少勾配)から増加(増加勾配)へ移行したと判定されると、駆動源トルク(エンジントルク)を低下するトルクダウン制御(エンジントルクダウン制御)を開始する(図5)。
このため、噛み合いクラッチ(ドグクラッチ8)の締結要求時、主駆動輪(左右前輪6,7)がスリップ状態である場合に音振性能を向上させて、4輪駆動状態へ遷移することができる。
このため、(1)の効果に加え、クラッチ締結完了後、エンジントルクダウン制御を行っていたエンジントルクを、運転者の要求に応じたエンジントルクに制御することができる。
駆動モード切替制御手段(4WDコントロールユニット34)は、「ディスコネクト2輪駆動モード」から「スタンバイ2輪駆動モード」へ切り替え遷移するとき、又は、「ディスコネクト2輪駆動モード」から「コネクト4輪駆動モード」へ切り替え遷移するとき、クラッチ制御手段(4WDコントロールユニット34、図5)に対して噛み合いクラッチ(ドグクラッチ8)の締結要求を出力する(図3、図4)。
このため、(1)又は(2)の効果に加え、「ディスコネクト2輪駆動モード」から噛み合いクラッチ(ドグクラッチ8)の噛み合い締結を経由して「スタンバイ2輪駆動モード」へ切り替えるとき、運転者に極力違和感を与えることなく行いたいという要求に応えることができる。
駆動力配分摩擦クラッチ(電制カップリング16)は、トランスファギア(ベベルギア9、出力ピニオン10)からプロペラシャフト12及びデファレンシャル(リアデファレンシャル15)を経由した副駆動輪(左後輪19)へのドライブシャフト(左後輪ドライブシャフト17)の位置に配置した(図1)。
このため、(3)の効果に加え、「ディスコネクト2輪駆動モード」が選択されているとき、フリクション損失やオイル攪拌損失などが有効に抑えられ、燃費向上を達成することができる。
2 変速機
3 フロントデファレンシャル
4 左前輪ドライブシャフト
5 右前輪ドライブシャフト
6 左前輪(主駆動輪)
7 右前輪(主駆動輪)
8 ドグクラッチ(噛み合いクラッチ、D/C)
9 ベベルギア(トランスファギア)
10 出力ピニオン(トランスファギア)
11 後輪出力軸
12 プロペラシャフト
13 ドライブピニオン
14 リングギア
15 リアデファレンシャル
16 電制カップリング(駆動力配分摩擦クラッチ)
17 左後輪ドライブシャフト(ドライブシャフト)
18 右後輪ドライブシャフト
19 左後輪(副駆動輪)
20 右後輪(副駆動輪)
31 エンジンコントロールモジュール(駆動源トルク制御手段)
32 変速機コントロールモジュール
33 ABSアクチュエータコントロールユニット
34 4WDコントロールユニット(クラッチ制御手段、駆動モード切替制御手段)
Claims (4)
- 左右前輪と左右後輪のうち、一方を駆動源に接続される主駆動輪とし、他方を前記駆動源にクラッチを介して接続される副駆動輪とし、
前記主駆動輪から前記副駆動輪への駆動分岐位置と、前記駆動分岐位置よりも下流位置とのうち、一方の位置に噛み合いクラッチを設け、他方の位置に駆動力配分摩擦クラッチを設けた4輪駆動車のクラッチ制御装置において、
前記噛み合いクラッチの締結/解放制御と前記駆動力配分摩擦クラッチの締結/解放制御を行うクラッチ制御手段と、
前記駆動源の駆動源トルクを制御する駆動源トルク制御手段と、を設け、
前記クラッチ制御手段は、解放状態の前記噛み合いクラッチに対し締結要求があると、先に前記駆動力配分摩擦クラッチの締結制御を行い、前記駆動力配分摩擦クラッチの締結制御中に前記噛み合いクラッチのクラッチ差回転の増減勾配を監視し、クラッチ差回転が回転同期判定閾値以下になると、前記噛み合いクラッチの噛み合い締結を開始し、
前記駆動源トルク制御手段は、前記クラッチ差回転の増減勾配が減少から増加へ移行したと判定されると、前記駆動源トルクを低下するトルクダウン制御を開始する
ことを特徴とする4輪駆動車のクラッチ制御装置。 - 請求項1に記載された4輪駆動車のクラッチ制御装置において、
前記駆動源トルク制御手段は、前記噛み合いクラッチの噛み合い締結が完了したことが判定されると、前記トルクダウン制御を終了する
ことを特徴とする4輪駆動車のクラッチ制御装置。 - 請求項1又は請求項2に記載された4輪駆動車のクラッチ制御装置において、
前記4輪駆動車の駆動モードとして、前記噛み合いクラッチと前記駆動力配分摩擦クラッチを解放するディスコネクト2輪駆動モードと、前記噛み合いクラッチを締結し前記駆動力配分摩擦クラッチを解放するスタンバイ2輪駆動モードと、前記噛み合いクラッチと前記駆動力配分摩擦クラッチを締結するコネクト4輪駆動モードと、を有し、車両状態に応じて前記駆動モードの切り替え制御を行う駆動モード切替制御手段を備え、
前記駆動モード切替制御手段は、前記ディスコネクト2輪駆動モードから前記スタンバイ2輪駆動モードへ切り替え遷移するとき、又は、前記ディスコネクト2輪駆動モードから前記コネクト4輪駆動モードへ切り替え遷移するとき、前記クラッチ制御手段に対して前記噛み合いクラッチの締結要求を出力する
ことを特徴とする4輪駆動車のクラッチ制御装置。 - 請求項3に記載された4輪駆動車のクラッチ制御装置において、
前記噛み合いクラッチは、前記副駆動輪への駆動分岐位置に設けたトランスファギアより上流位置に配置し、
前記駆動力配分摩擦クラッチは、前記トランスファギアからプロペラシャフト及びデファレンシャルを経由した前記副駆動輪へのドライブシャフトの位置に配置した
ことを特徴とする4輪駆動車のクラッチ制御装置。
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