Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP6376924B2 - インクジェット印刷装置 - Google Patents

インクジェット印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6376924B2
JP6376924B2 JP2014196246A JP2014196246A JP6376924B2 JP 6376924 B2 JP6376924 B2 JP 6376924B2 JP 2014196246 A JP2014196246 A JP 2014196246A JP 2014196246 A JP2014196246 A JP 2014196246A JP 6376924 B2 JP6376924 B2 JP 6376924B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
print
color
head block
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014196246A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016064619A (ja
Inventor
番匠 利裕
利裕 番匠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Riso Kagaku Corp filed Critical Riso Kagaku Corp
Priority to JP2014196246A priority Critical patent/JP6376924B2/ja
Publication of JP2016064619A publication Critical patent/JP2016064619A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6376924B2 publication Critical patent/JP6376924B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は、2色以上のインクと対応して各色用の複数のヘッドブロックを印刷媒体搬送方向と直交する印字幅方向に向けて配置させてライン型インクジェットヘッド組立体を構成し、このライン型インクジェットヘッド組立体を用いて印刷媒体上にカラーのインク画像を印刷するインクジェット印刷装置に関する。
一般的に、インクジェット印刷装置は、用紙などの印刷媒体上にイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)などのインクを用いてインク画像をカラーで印刷できるので多用されている。
この種のインクジェット印刷装置において、用紙の幅一杯の印字幅を持つフルライン型のインクジェットヘッドを各インク色と対応して複数本配列する場合に、製造時の歩留まりの問題や、インク吐出不良時のヘッド交換性に問題があり、これを解決するために複数の記録素子基板を列状に千鳥に配置して複数色を印字できるフルライン型のインクジェット記録ヘッドがある(例えば、特許文献1参照)。
上記した従来のインクジェット記録ヘッド200では、図14に示す如く、記録素子基板201上に複数のインク吐出口(ノズル)202aを用紙Pの搬送方向と直交する印字幅方向(印字ライン方向)に沿って形成した記録ヘッド202が印字幅方向に11個配列されて一つの記録素子基板列が構成されている。
そして、所定色の色をそれぞれ吐出する4組の記録素子基板列(A1,A2),(B1,B2),(C1,C2),(D1,D2)は、各組ごとに用紙Pの搬送方向と直交する印字幅方向に向けて配置され、且つ、用紙搬送方向に隣り合って千鳥状に配列されるように2列に並んでおり、合計で8列に配列されている。
上記のようにインクジェット記録ヘッド200を構成したときに、用紙Pを搬送方向に送りながら4組の記録素子基板列(A1,A2),(B1,B2),(C1,C2),(D1,D2)から例えばイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)などのインクを吐出することで用紙P上にカラーのインク画像を印刷できる。
特開2007−181952号公報
ところで、インクジェット印刷装置に対して小型軽量化を図るにあたって、インクジェット記録ヘッドの小型化が要求されている。
上記した特許文献1に記載のインクジェット記録ヘッド200では、前述したように、例えば4色のインクを吐出する場合に、4組の記録素子基板列(A1,A2),(B1,B2),(C1,C2),(D1,D2)は、用紙Pの搬送方向と直交する印字幅方向に向けて配置され、且つ、用紙搬送方向に合計で8列必要となるが、8列よりも少ない配列にすることが可能であれば、インクジェット印刷装置及びインクジェット記録ヘッドを用紙Pの搬送方向に対して小型化することができる。
そこで、2色以上のインクと対応して各色用の複数のヘッドブロックを印刷媒体搬送方向と直交する印字幅方向に向けて配置させてライン型インクジェットヘッド組立体を構成し、このライン型インクジェットヘッド組立体を用いて印刷媒体上にカラーのインク画像を印刷する際、印刷媒体搬送方向に配列される複数のヘッドブロックのヘッド列数を低減して小型化を図ることができるインクジェット印刷装置を提供することを目的とする。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、第1の発明は、2色以上のインクと対応して各色用の複数のヘッドブロックを印刷媒体搬送方向と直交する印字幅方向に向けて配置させたライン型インクヘッド組立体を用いて、印刷媒体上で前記印字幅方向に設定した印字ラインに沿って前記2色以上のインク画像を印刷するインクジェット印刷装置において、
前記ライン型インクヘッド組立体は、
前記印字ラインを前記印字幅方向に前記ヘッドブロックの最大印字幅寸法で複数の領域に分割して、各分割領域と対応して各色用の前記ヘッドブロックをそれぞれ配置した際、いずれか一つの色を印字するヘッドブロックが前記印刷媒体搬送方向に複数のヘッド列として配列形成され、前記複数のヘッド列のうちで少なくとも一つのヘッド列には、前記いずれか一つの色を印字するヘッドブロックに対して前記印字幅方向に異なるインク色を印字するヘッドブロックを隣設させたことを特徴とするインクジェット印刷装置である。
また、第2の発明は、上記した第1の発明のインクジェット印刷装置において、
前記いずれか一つの色を印字するヘッドブロックに対して前記印字幅方向に隣接させた異なるインク色を印字するヘッドブロックは、両ヘッドブロックにおける各最大印字幅領域の間を前記印字幅方向に前記ヘッドブロックの前記印字幅方向外形寸法から最大印字幅寸法を引いた寸法以上ずらして配置されていることを特徴とするインクジェット印刷装置である。
また、第3の発明は、上記した第1又は第2の発明のインクジェット印刷装置において、
前記印刷媒体搬送方向に配列されたヘッド列において、いずれかの第一色を印字する前記ヘッドブロックから印字されるタイミングに対して、少なくとも他の第二色を印字する前記ヘッドブロックから印字されるタイミングがどの分割領域でも後になるように制御手段により制御されていることを特徴とするインクジェット印刷装置である。
また、第4の発明は、上記した第3の発明のインクジェット印刷装置において、
前記印刷媒体搬送方向に配列されたヘッド列において、いずれかの第一色を印字する前記ヘッドブロックから印字されるタイミングに対して、少なくとも他の第二色を印字する前記ヘッドブロックから印字されるタイミングを、印字された前記第一色のインクドットと前記第二色のインクドットが前記印刷媒体上で略1/2ドットピッチ印刷媒体搬送方向にずれるように制御手段により制御されていることを特徴とするインクジェット印刷装置である。
また、第5の発明は、上記した第1〜第4のいずれかの発明のインクジェット印刷装置において、
3色以上に対応して各色用の前記ヘッドブロックを配置し、前記印字ライン中の各分割領域でいずれかの色を印字する前記ヘッドブロックと、少なくとも他の一つの色を印字する前記ヘッドブロックとが印刷媒体搬送方向に略同一距離離れた位置に配置されていることを特徴とするインクジェット印刷装置である。
第1の発明のインクジェット印刷装置によると、とくに、2色以上のインクを使用可能とするライン型インクジェットヘッド組立体は、印字ラインを印字幅方向にヘッドブロックの最大印字幅寸法で複数の領域に分割して、各分割領域と対応して各色用のヘッドブロックをそれぞれ配置した際、いずれか一つの色を印字するヘッドブロックが印刷媒体搬送方向に複数のヘッド列として配列形成され、複数のヘッド列のうちで少なくとも一つのヘッド列には、いずれか一つの色を印字するヘッドブロックに対して印字幅方向に異なるインク色を印字するヘッドブロックを隣設させている。これにより、複数のヘッド列のうちで少なくとも一つのヘッド列に、一つの色を印字するヘッドブロックと、一つの色とは異なる色を印字するヘッドブロックとを隣設させる作用により、複数のヘッドブロックのヘッド列数を千鳥状に配列させた場合よりも低減することができるために、インクジェット印刷装置及びライン型インクジェットヘッド組立体は印刷媒体搬送方向に対して小型化を図ることができる。
また、第2の発明のインクジェット印刷装置によると、いずれか一つの色を印字するヘッドブロックに対して印字幅方向に隣接させた異なるインク色を印字するヘッドブロックは、両ヘッドブロックにおける各最大印字幅領域の間を前記印字幅方向にヘッドブロックの印字幅方向外形寸法から最大印字幅寸法を引いた寸法以上ずらして配置されている。これにより、複数のヘッド列のうちで少なくとも一つのヘッド列に、一つの色を印字するヘッドブロックと、一つの色とは異なる色を印字するヘッドブロックとを隣設させることができる。更に、上記した一つのヘッド列中で隣接するヘッドブロック同士をヘッドブロックの印字幅方向外形寸法から最大印字幅寸法を引いた寸法以上ずらすことによって、ヘッドブロックの取付位置調整やヘッドブロックの交換が容易になる。
また、第3の発明のインクジェット印刷装置によると、印刷媒体搬送方向に配列されたヘッド列において、いずれかの第一色を印字するヘッドブロックから印字されるタイミングに対して、少なくとも他の第二色を印字するヘッドブロックから印字されるタイミングがどの分割領域でも後になるように制御手段により制御されている。これにより、ヘッドブロックの印字順が例えば第一色のブラック(K)から第二色のシンアン(C)の順に印字したら、他のヘッド列に存在するヘッドブロックも第一色のブラック(K)から第二色のシンアン(C)の順に印字するようにヘッドブロックを配列することで、第一色と第二色とが印字されるタイミングが各分割領域で入れ替わることがないので、印字順序により色味や濃度が変化する2色のインクを組み合わせて使用する場合にも各分割領域で色味が異なることが抑制できる。
また、第4の発明のインクジェット印刷装置によると、印刷媒体搬送方向に配列されたヘッド列において、いずれかの第一色を印字するヘッドブロックから印字されるタイミングに対して、少なくとも他の第二色を印字するヘッドブロックから印字されるタイミングを、印字された第一色のインクドットと第二色のインクドットが印刷媒体上で略1/2ドットピッチ印刷媒体搬送方向にずれるように制御手段により制御されている。これにより、ヘッドブロックが例えば300dpiで形成されていれば、1インクドットが84.7μmとなるので、第一色のインクドットに対して第二色のインクドットを印刷媒体搬送方向に略42.35μmずらすことで、第一色と第二色のインクドットの重なりを小さくすることが可能となるので、分割領域ごとに印字順序が入れ替わることにより色味や濃度が変化することを抑えることができる。
また、第5の発明のインクジェット印刷装置によると、3色以上に対応して各色用のヘッドブロックを配置し、印字ライン中の各分割領域でいずれかの色を印字するヘッドブロックと、少なくとも他の一つの色を印字するヘッドブロックとが印刷媒体搬送方向に略同一距離離れた位置に配置されている。これにより、印字ライン中の同一分割領域でいずれかの色が印字されてから他の一つの色を印字するまでのタイミングが各分割領域で略同一とすることができるので、いずれかの色を印字してから他の一つの色が印字されるまでの時間により色味や濃度が変化する2色のインクを組み合わせて使用する場合にも、各分割領域内で色味が異なることを抑制できる。
本発明に係るインクジェット印刷装置の概略構成を示した構成図である。 図1に示したライン型インクジェットヘッド組立体内に設けた一つのヘッドブロックを拡大して示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に対する比較例1のライン型インクジェットヘッド組立体を示した図である。 本発明の第1実施形態に係るライン型インクジェットヘッド組立体を示した図である。 本発明の第2〜第4実施形態に対する比較例2のライン型インクジェットヘッド組立体を示した図である。 本発明の第2実施形態に係るライン型インクジェットヘッド組立体を示した図である。 本発明の第3実施形態に係るライン型インクジェットヘッド組立体を示した図である。 本発明の第4実施形態に係るライン型インクジェットヘッド組立体を示した図である。 本発明の第5〜第7実施形態に対する比較例3のライン型インクジェットヘッド組立体を示した図である。 本発明の第5実施形態に係るライン型インクジェットヘッド組立体を示した図である。 本発明の第6実施形態に係るライン型インクジェットヘッド組立体を示した図である。 本発明の第7実施形態に係るライン型インクジェットヘッド組立体を示した図である。 本発明の第8実施形態に係るライン型インクジェットヘッド組立体を示した図である。 従来のインクジェット記録ヘッドを示した図である。
以下に本発明に係るインクジェット印刷装置の一実施形態について、図1〜図13を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るインクジェット印刷装置の概略構成を示している。また、図2は図1に示したライン型インクジェットヘッド組立体内に設けた一つのヘッドブロックを拡大して斜視的に示している。
図1に示す如く、本発明に係るインクジェット印刷装置1は、印刷媒体の一例となる用紙Pを用紙搬送方向の下流に向けて給紙する給紙部10と、給紙部10よりも用紙搬送方向の下流側に間隔を離して設けた一対のプーリ21,22間に巻回させたエンドレスベルト23を矢印方向に回転可能に設置して、エンドレスベルト23を介して用紙Pを搬送する用紙搬送手段(以下、ベルトプラテン部と記す)20とを備えている。
また、インクジェット印刷装置1は、ベルトプラテン部20により搬送される用紙Pと対向して2色以上のインクIKを突出できるライン型インクジェットヘッド組立体31が固定設置されて、2色以上のインクIKにより用紙P上にカラーのインク画像を印刷する印刷部30を備えている。
この際、ライン型インクジェットヘッド組立体31は、本発明の要部となるものであり、詳細な説明は後述するが、この内部には2色以上のインクと対応して各色用の複数のヘッドブロックを印刷媒体搬送方向と直交する印字幅方向に向けて配置させている。
更に、インクジェット印刷装置1は、印刷部30で印刷された印刷済みの用紙Pを排紙する排紙部40と、装置全体を制御する制御手段(以下、制御部と記す)50とを備えている。
上記のように構成したインクジェット印刷装置1において、印刷部30内に設置したライン型インクジェットヘッド組立体31により例えばブラック(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)など4色のインクIKを用いて用紙P上で印字幅方向に設定した印字ラインに沿ってカラーのインク画像を印刷する場合に、ライン型インクジェットヘッド組立体31を構成する複数のヘッドブロック32のヘッド列数を先に図14を用いて背景技術で説明した千鳥状に配列した8列のヘッド列数よりも低減して6列に配列することで、インクジェット印刷装置1及びライン型インクジェットヘッド組立体31を用紙Pの搬送方向に対して小型化することが本発明の要部となっている。
この際、図2に拡大して示す如く、実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31を構成する複数のヘッドブロック32は、全て同一寸法で同じ構造に形成されている。
即ち、上記したヘッドブロック32は、用紙搬送方向と直交する印字幅方向(印字ライン方向)に沿って長尺に形成されており、ケース部32k内に同一色のインクIKを吐出する複数のノズル32nが印字ライン方向に沿って設定された最大印字幅(ノズル列長)内で一直線状に配設されていると共に、ケース部32kの印字幅方向端部側に取付部32t,32tがケース部32kよりも一段低い高さで突出形成されている。
そして、ケース部32k内に配列された複数のノズル32nは、制御部50(図1)によって印字幅方向(印字ライン方向)と同じ方向である主走査方向に制御されている。一方、用紙Pは制御部50によって用紙搬送方向と同じ方向である副走査方向に制御されている。
更に、ヘッドブロック32の印字幅方向外形寸法L1は、用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に沿う用紙Pの幅寸法内にヘッドブロック32が2本以上設置できる値に設定されており、用紙Pの幅寸法内でのヘッドブロック32の設置数量は適宜設定されるものである。
これに伴って、複数のノズル32nを配設するために印字ライン方向に沿って設定された最大印字幅寸法L2がヘッドブロック32の印字幅方向外形寸法L1よりも短い値になっている。
ここで、用紙P上に印字ラインを用紙搬送方向と直交する印字幅方向に設定した際に、ライン型インクジェットヘッド組立体31は、同一色のインクIKを吐出する複数のノズル32nを最大印字幅内で印字ライン方向に沿って配設してヘッドブロック32を形成し、且つ、2色以上のインクIKを用いて印刷するために各色用の複数のヘッドブロック32の長手方向を用紙搬送方向と直交する印字幅方向(印字ライン方向)に向けて配置させている点は従来例と同じ構造である。
一方、本発明では、従来例とは異なって、ライン型インクジェットヘッド組立体31は、2色以上のインクIKを用いるにあたって、印字ラインを印字幅方向にヘッドブロック32の最大印字幅寸法L2で複数の領域に分割して、各分割領域と対応して各色用のヘッドブロック32をそれぞれ配置した際、いずれか一つの色を印字するヘッドブロック32が用紙搬送方向に複数のヘッド列として配列形成され、複数のヘッド列のうちで少なくとも一つのヘッド列には、いずれか一つの色を印字するヘッドブロック32に対して印字幅方向に隣設させた異なるインク色を印字するヘッドブロック32が、両ヘッドブロックにおける各最大印字幅領域の間を印字幅方向にヘッドブロック32の印字幅方向外形寸法L1から最大印字幅寸法L2を引いた寸法δ以上ずらして配置されていることで、ヘッド列数の低減を図っている。更に、上記した一つのヘッド列中で隣接するヘッドブロック32同士を寸法δ(=L1−L2)以上ずらすことによって、ヘッドブロック32の取付位置調整やヘッドブロック32の交換が容易になる。
そこで、ライン型インクジェットヘッド組立体31内で複数のヘッドブロック32に対してヘッド列数の低減を図って配列させるときに、先に図14を用いて背景技術で説明した千鳥状のヘッド列を参照しながら、本発明の実施形態に対して千鳥状に配列したヘッド列を比較例として拡大図示して、比較例と比較しながら各実施形態について図3〜図13を用いて順に説明する。
この際、比較例中のヘッドブロックと各実施形態中のヘッドブロックは、共に先に図2を用いて説明したと同じ形状寸法に形成されていると共に、各ヘッドブロックには、部品番号(例えば、102,32)と、インク色(例えば、ブラックを示すK)と、ヘッド列番号(例えば、第1ヘッド列を示す−1)とを付して、102K−1,32K−1のように記載して以下説明する。
<第1実施形態に対する比較例1及び第1実施形態について>
図3は本発明の第1実施形態に対する比較例1のライン型インクジェットヘッド組立体を示している。また、図4は本発明の第1実施形態に係るライン型インクジェットヘッド組立体を示している。
図3に示した第1実施形態に対する比較例1のライン型インクジェットヘッド組立体100A及び図4に示した本発明の第1実施形態に係るライン型インクジェットヘッド組立体31Aでは、4色(K,C,M,Y)のインクIKを用いて用紙P上にカラーのインク画像を印刷する場合に、用紙P上に用紙搬送方向と直交して設定される印字ラインを印字幅方向にヘッドブロック102,32の最大印字幅寸法L2で2分割して、2分割した各領域に各色のインクIKを吐出する各色用のヘッドブロック102,32を配置している。
(比較例1)
図3に示す如く、比較例1のライン型インクジェットヘッド組立体100Aでは、ブラック(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)のインク色の順に複数のヘッドブロック102が用紙搬送方向と直交する印字幅方向に向けて配置され、且つ、用紙搬送方向に各色2列ずつ並設されて、合計で8列のヘッド列が形成されている。
即ち、比較例1のライン型インクジェットヘッド組立体100A内の第1ヘッド列には、ブラック(K)用のヘッドブロック102K−1が印字ラインの第1領域と対応して設置されている。また、第2ヘッド列には、ブラック(K)用のヘッドブロック102K−2が印字ラインの第2領域と対応して設置されている。
この際、第1ヘッド列のヘッドブロック102K−1の最大印字幅領域の下端と、第2ヘッド列のヘッドブロック102K−2の最大印字幅領域の上端とを略一致させることで、両ヘッドブロック102K−1,102K−2同士が用紙搬送方向に隣り合って千鳥状に配列されている。
以下、同様に、第3,第4ヘッド列には、シアン(C)用のヘッドブロック102C−3,102C−4が印字ラインの第1,第2領域と対応して設置され、両ヘッドブロック102C−3,102C−4同士が隣り合って千鳥状に配列されている。
また、第5,第6ヘッド列には、マゼンタ(M)用のヘッドブロック102M−5,102M−6が印字ラインの第1,第2領域と対応して設置され、両ヘッドブロック102M−5,102M−6同士が隣り合って千鳥状に配列されている。
更に、第7,第8ヘッド列には、イエロー(Y)用のヘッドブロック102Y−7,102Y−8が印字ラインの第1,第2領域と対応して設置され、両ヘッドブロック102Y−7,102Y−8同士が隣り合って千鳥状に配列されている。
そして、用紙P上で印字ラインの同一分割領域に設置した各色用のヘッドブロック32から吐出された各色のインクKをK,C,M,Yの順に重ね合わせてカラー印刷している。
上記から複数のヘッドブロック102が千鳥状に配列された比較例1のライン型インクジェットヘッド組立体100Aでは、複数のヘッドブロック102のヘッド列数が合計で8列となるために用紙搬送方向に対して大型になってしまうので、以下に述べる第1実施形態によりヘッド列数の低減を図っている。
(第1実施形態)
図4に示す如く、第1実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31Aでは、複数のヘッドブロック32が4色(K,C,M,Y)のインクIKと対応して用紙搬送方向と直交する印字幅方向に向けて配置され、且つ、用紙搬送方向に6列のヘッド列で配列されている。
即ち、第1実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31Bの第1ヘッド列には、ブラック(K)用のヘッドブロック32K−1が印字ラインの第1領域側に偏った中間上方領域と対応して設置されている。
また、第2ヘッド列には、シアン(C)用のヘッドブロック32C−2が印字ラインの第1領域と対応して設置されていると共に、シアン(C)用のヘッドブロック32C−2の下方にブラック(K)用のヘッドブロック32K−2が用紙搬送方向と直交する印字幅方向(印字ライン方向又は主走査方向)に隣り合うヘッドブロック32の取付分(寸法δ)ずらして隣設されている。
この際、第1ヘッド列のヘッドブロック32K−1の最大印字幅領域の下端と、第2ヘッド列のヘッドブロック32K−2の最大印字幅領域の上端とを略一致させていると共に、第2ヘッド列のヘッドブロック32C−2の最大印字幅領域の下端を、第1ヘッド列のヘッドブロック32K−1の最大印字幅領域の下端及び第2ヘッド列のヘッドブロック32K−2の最大印字幅領域の上端に対して用紙搬送方向と直交する印字幅方向に沿ってヘッドブロック32の印字幅方向外形寸法L1から最大印字幅寸法L2を引いた寸法δ以上ずらすことで、第2ヘッド列に2色(K,C)用の各ヘッドブロック32C−2,32K−2を設置することができる。
言い換えると、第2ヘッド列内では、印字幅方向に隣設させたC用,K用のヘッドブロック32C−2,32K−2が、隣り合う各最大印字幅領域の間を印字幅方向にヘッドブロック32の印字幅方向外形寸法L1から最大印字幅寸法L2を引いた寸法δ以上ずらして配置されている。
この際、ヘッドブロック32を印字幅方向(印字ライン方向)にずらす寸法δは、印字幅方向に隣り合うヘッドブロック32の取付分と等価であり、寸法δ以上の限界は該当する分割領域内にヘッドブロック32の最大印字幅領域が収まることができる範囲内とする。
また、第3ヘッド列には、シアン(C)用のヘッドブロック32C−3が印字ラインの第2領域側に偏った中間下方領域と対応して設置されており、且つ、このヘッドブロック32C−3の最大印字幅領域の上端を第2ヘッド列のヘッドブロック32C−2の最大印字幅領域の下端に略一致させている。
以下、同様に、第4ヘッド列には、マゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−4が印字ラインの中間上方領域と対応して設置されている。また、第5ヘッド列には、イエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−5と、マゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−5とが印字幅方向に寸法δずらして隣設されている。更に、第6ヘッド列には、イエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−6が印字ラインの中間下方領域と対応して設置されている。
上記から用紙P上に設定される印字ライン内がヘッドブロック32の最大印字幅寸法L2で2分割されているので、同一色のインクIKを吐出するヘッドブロック32が用紙搬送方向に2列に配列され、且つ、2列のうちの1列に2色用の各ヘッドブロック32が印字幅方向に隣り合うヘッドブロック32の取付分(寸法δ)以上ずらして隣設されている。
更に、印字ライン中の各分割領域に、いずれかの色を印字するヘッドブロック32と、少なくとも他の一つの色を印字するヘッドブロック32とが用紙搬送方向に略同一距離離れた位置に配置されている。
具体的には、第1,第4ヘッド列中で印字ラインの中間上方領域に配置された第一色用のヘッドブロック32K−1と第二色用のヘッドブロック32M−4との距離と、第2,第5ヘッド列中で印字ラインの第1領域に配置された第一色用のヘッドブロック32C−2と第二色用のヘッドブロック32Y−5との距離と、第2,第5ヘッド列中で印字ラインの第2領域に配置された第一色用のヘッドブロック32K−2と第二色用のヘッドブロック32M−5との距離と、第3,第6ヘッド列中で印字ラインの中間下方領域に配置された第一色用のヘッドブロック32C−3と第二色用のヘッドブロック32Y−6との距離が略同一に設定されている。
即ち、3色以上に対応して各色用のヘッドブロック32を配置し、印字ライン中の各分割領域でいずれかの色を印字するヘッドブロック32と、少なくとも他の一つの色を印字するヘッドブロック32とが印刷媒体搬送方向に略同一距離離れた位置に配置されている。
これにより、印字ライン中の同一分割領域でいずれかの色が印字されてから他の一つの色を印字するまでのタイミングが各分割領域で略同一とすることができるので、いずれかの色を印字してから他の一つの色が印字されるまでの時間により色味や濃度が変化する2色のインクIKを組み合わせて使用する場合にも、各分割領域内で色味が異なることを抑制できる。
そして、制御部50(図1)の指令により、用紙P上で印字ラインの同一分割領域に設置した各色用のヘッドブロック32から吐出された各色のインクKを重ね合わせてカラー印刷している。
上記したように、実施形態1のライン型インクジェットヘッド組立体31Aでは、4色(K,C,M,Y)のインクIKを用いても、一つの色を印字するヘッドブロック32が印刷媒体方向に複数のヘッド列(2列)として配列されたときに、複数のヘッド列(2列)のうちで少なくとも一つのヘッド列に、一つの色を印字するヘッドブロックと、一つの色とは異なる色を印字するヘッドブロックとを隣設させる作用により、複数のヘッドブロック32のヘッド列数が合計で6列となるために用紙搬送方向に対して比較例1よりも小型化を図ることができる。
尚、上記した第1実施形態では、4色(K,C,M,Y)のインクIKを用いた場合について説明したが、使用するインクIKは2色以上であれば良い。
この場合に、例えば、2色のインクIKを用いた場合には、千鳥配列の比較例1ではヘッド列数が4列となるが、第1実施形態ではヘッド列数が3列となるので小型化を図ることができる。
<第2〜第4実施形態に対する比較例2及び第2〜第4実施形態について>
図5は本発明の第2〜第4実施形態に対する比較例2のライン型インクジェットヘッド組立体を示している。また、図6〜図8は本発明の第2〜第4実施形態に係るライン型インクジェットヘッド組立体を示している。
図5に示した第2〜第4実施形態に対する比較例2のライン型インクジェットヘッド組立体100B及び図6〜図8に示した本発明の第2〜第4実施形態に係るライン型インクジェットヘッド組立体31B〜31Dでは、4色(K,C,M,Y)のインクIKを用いて用紙P上にカラーのインク画像を印刷する場合に、用紙P上に用紙搬送方向と直交して設定される印字ラインを印字幅方向にヘッドブロック102,32の最大印字幅寸法L2で3分割して、3分割した各領域に各色のインクIKを吐出する各色用のヘッドブロック102,32を配置している。
(比較例2)
図5に示す如く、比較例2のライン型インクジェットヘッド組立体100Bでは、4色(K,C,M,Y)用の複数のヘッドブロック102が用紙搬送方向と直交する印字幅方向に向けて配置され、且つ、用紙搬送方向に各色2列ずつ設置されて、合計で8列のヘッド列が形成されている。
即ち、比較例2のライン型インクジェットヘッド組立体100B内の第1ヘッド列には、ブラック(K)用のヘッドブロック102K−1が印字ラインの第1領域と、この第1領域に対して一つの最大印字幅領域分だけ間隔を隔てた第3領域とに対応して設置されている。
また、第2ヘッド列には、ブラック(K)用のヘッドブロック102K−2が印字ラインの第2領域と対応して設置されている。
これにより、第1ヘッド列の2本のヘッドブロック102K−1と、第2ヘッド列のヘッドブロック102K−2とが用紙搬送方向に隣り合って千鳥状に配列されている。
以下、同様に、第3ヘッド列には、シアン(C)用のヘッドブロック102C−3が印字ラインの第1,第3領域と対応して設置され、また、第4ヘッド列には、シアン(C)用のヘッドブロック102C−4が印字ラインの第2領域と対応して設置されているので、第3ヘッド列と第4ヘッド列とが千鳥状に配列されている。
また、第5ヘッド列には、マゼンタ(M)用のヘッドブロック102M−5が印字ラインの第1,第3領域と対応して設置され、また、第6ヘッド列には、マゼンタ(M)用のヘッドブロック102M−6が印字ラインの第2領域と対応して設置されているので、第5ヘッド列と第6ヘッド列とが千鳥状に配列されている。
更に、第7ヘッド列には、イエロー(Y)用のヘッドブロック102Y−7が印字ラインの第1,第3領域と対応して設置され、また、第8ヘッド列には、イエロー(Y)用のヘッドブロック102Y−8が印字ラインの第2領域と対応して設置されているので、第7ヘッド列と第8ヘッド列とが千鳥状に配列されている。
上記から複数のヘッドブロック102が千鳥状に配列された比較例2のライン型インクジェットヘッド組立体100Bでも、複数のヘッドブロック102のヘッド列数が合計で8列となるために用紙搬送方向に対して大型になってしまうので、以下に述べる第2〜第4実施形態によりヘッド列数の低減を図っている。
(第2実施形態)
図6に示す如く、第2実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31Bでは、複数のヘッドブロック32が4色(K,C,M,Y)のインクIKと対応して用紙搬送方向と直交する印字幅方向に向けて配置され、且つ、用紙搬送方向に6列のヘッド列で配列されている。
即ち、第2実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31B内の第1ヘッド列には、ブラック(K)用のヘッドブロック32K−1が印字ラインの第1領域側に偏った中間上方領域と対応して設置され、且つ、ブラック(K)用のヘッドブロック32K−1の下方にシアン(C)用のヘッドブロック32C−1が印字幅方向(印字ライン方向)に隣り合うヘッドブロック32の取付分(寸法δ)ずらして隣設されている。
この際、第1ヘッド列内では、印字幅方向に隣設させたK用,C用のヘッドブロック32K−1,32C−1が、隣り合う各最大印字幅領域の間を、印字幅方向にヘッドブロック32の印字幅方向外形寸法L1から最大印字幅寸法L2を引いた寸法δ以上ずらして配置されている。
また、第2ヘッド列には、シアン(C)用のヘッドブロック32C−2が印字ラインの第1領域と対応して設置されていると共に、シアン(C)用のヘッドブロック32C−2の下方にブラック(K)用のヘッドブロック32K−2が印字幅方向に寸法δずらして隣設されている。
この際、第1ヘッド列のヘッドブロック32K−1の最大印字幅領域の下端と、第2ヘッド列のヘッドブロック32K−2の最大印字幅領域の上端とを略一致させていると共に、第2ヘッド列のヘッドブロック32C−2の最大印字幅領域の下端を、第1ヘッド列のヘッドブロック32K−1の最大印字領域の下端及び第2ヘッド列のヘッドブロック32K−2の最大印字幅領域の上端に対して印字幅方向にヘッドブロック32の印字幅方向外形寸法L1から最大印字幅寸法L2を引いた寸法δ以上ずらしている。
言い換えると、第2ヘッド列内では、印字幅方向に隣設させたC用,K用のヘッドブロック32C−2,32K−2が、隣り合う各最大印字幅領域の間を印字幅方向にヘッドブロック32の印字幅方向外形寸法L1から最大印字幅寸法L2を引いた寸法δ以上ずらして配置されている。
また、第3ヘッド列には、シアン(C)用のヘッドブロック32C−3が印字ラインの第2領域側と対応して設置されていると共に、シアン(C)用のヘッドブロック32C−3の下方にブラック(K)用のヘッドブロック32K−3が印字幅方向に寸法δずらして隣設されているので印字ラインの第3領域と対応して設置されている。
この際、第2ヘッド列のヘッドブロック32K−2の最大印字幅領域の下端と、第3ヘッド列のヘッドブロック32K−3の最大印字幅領域の上端とを略一致させていると共に、第3ヘッド列のヘッドブロック32C−3の最大印字幅領域の下端を、第2ヘッド列のヘッドブロック32K−2の最大印字領域の下端及び第3ヘッド列のヘッドブロック32K−3の最大印字幅領域の上端に対して印字幅方向にヘッドブロック32の印字幅方向外形寸法L1から最大印字幅寸法L2を引いた寸法δ以上ずらしている。
言い換えると、第3ヘッド列内でも、印字幅方向に隣設させたC用,K用のヘッドブロック32C−3,32K−3が、隣り合う各最大印字幅領域の間を印字幅方向にヘッドブロック32の印字幅方向外形寸法L1から最大印字幅寸法L2を引いた寸法δ以上ずらして配置されている。
以下、同様に、第4ヘッド列には、マゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−4が中間上方領域と対応して設置され、且つ、マゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−4の下方にイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−4が印字幅方向に寸法δずらして隣設されている。
また、第5ヘッド列には、イエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−5が印字ラインの第1領域と対応して設置されていると共に、イエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−5の下方にマゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−5が印字幅方向に寸法δずらして隣設されている。
更に、第6ヘッド列には、イエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−6が印字ラインの第2領域と対応して設置されていると共に、イエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−6の下方にマゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−6が印字幅方向に寸法δずらして隣設されている。
上記から用紙P上に設定される印字ライン内がヘッドブロック32の最大印字幅寸法L2で3分割されているので、同一色のインクIKを吐出するヘッドブロック32が用紙搬送方向に3列に配列され、且つ、各列共に2色用の各ヘッドブロック32が印字幅方向に隣り合うヘッドブロック32の取付分(寸法δ)以上ずらして隣設されている。
更に、この第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、印字ライン中の各分割領域に、いずれかの色を印字するヘッドブロック32と、少なくとも他の一つの色を印字するヘッドブロック32とが用紙搬送方向に略同一距離離れた位置に配置されているので、第1実施形態と同様の効果が得られる。
そして、制御部50(図1)の指令により、用紙P上で印字ラインの同一分割領域に設置した各色用のヘッドブロック32から吐出された各色のインクKを重ね合わせてカラー印刷している。
この際、印刷媒体搬送方向に配列されたヘッド列において、印字ライン中の同一分割領域でいずれかの第一色を印字するヘッドブロック32から印字されるタイミングに対して、少なくとも他の第二色を印字するヘッドブロック32から印字されるタイミングがどの分割領域でも後になるように制御部50(図1)により制御されている。
これにより、ヘッドブロックの印字順が例えば第一色のブラック(K)から第二色のシンアン(C)の順に印字したら、他のヘッド列に存在するヘッドブロックも第一色のブラック(K)から第二色のシンアン(C)の順に印字するようにヘッドブロックを配列することで、印字ライン中の同一分割領域でいずれかの第一色と第二色とが印字されるタイミングが各分割領域で入れ替わることがないので、印字順序により色味や濃度が変化する2色のインクIKを組み合わせて使用する場合にも各分割領域で色味が異なることが抑制できる。
更に、印刷媒体搬送方向に配列されたヘッド列において、印字ライン中の同一分割領域でいずれかの第一色を印字するヘッドブロック32から印字されるタイミングに対して、少なくとも他の第二色を印字するヘッドブロックから印字されるタイミングを、印字された第一色のインクドットと第二色のインクドットが用紙P上で略1/2ドットピッチ用紙搬送方向にずれるように制御部50(図1)により制御されている。
これにより、ヘッドブロック32が例えば300dpiで形成されていれば、1インクドットが84.7μmとなるので、第一色のインクドットに対して第二色のインクドットを印刷媒体搬送方向に略42.35μmずらすことで、第一色と第二色のインクドットの重なりを小さくすることが可能となるので、分割領域ごとに印字順序が入れ替わることにより色味や濃度が変化することを抑えることができる。
上記したように、実施形態2のライン型インクジェットヘッド組立体31Bでも、4色(K,C,M,Y)のインクIKを用いても、一つの色を印字するヘッドブロック32が印刷媒体方向に複数のヘッド列(3列)として配列されたときに、複数のヘッド列(3列)のうちで少なくとも一つのヘッド列に、一つの色を印字するヘッドブロックと、一つの色とは異なる色を印字するヘッドブロックとを隣設させる作用により、複数のヘッドブロック32のヘッド列数が合計で6列となるために用紙搬送方向に対して比較例2よりも小型化を図ることができる。
(第3実施形態)
図7に示す如く、第3実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31Cは、複数のヘッドブロック32のヘッド配置が先に図6を用いて説明した第2実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31Bと同じであるが、第2実施形態に対してマゼンタ(M)用とシアン(C)用のヘッドブロック32の各配置位置を入れ替えている点が異なっている。
即ち、実施形態3のライン型インクジェットヘッド組立体31Cでは、ブラック(K)用のヘッドブロック32K−1,32K−2,32K−3及びイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−4,32Y−5,32Y−6は、図6を用いて説明した第2実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31Bとそれぞれ同じ位置に配置されている。
一方、第2実施形態とは異なって、マゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−1,32M−2,32M−3は第1,第2,第3ヘッド列に配置され、また、シアン(C)用のヘッドブロック32C−4,32C−5,32C−6は第4,第5,第6ヘッド列に配置されている。
そして、図7に示したヘッド配列により、制御部50(図1)の指令により、例えば、第1ヘッド列の中間上方領域に設置したブラック(K)用のヘッドブロック32K−1で1色目のブラック(K)のインクIKが吐出されてから第4ヘッド列の中間上方領域に設置したシアン(C)用のヘッドブロック32C−4で2色目のシアン(C)のインクIKが吐出されるタイミングと、第2ヘッド列の第1領域に設置したマゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−2で1色目のマゼンタ(M)のインクIKが吐出されてから第5ヘッド列の第1領域に設置したイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−5で2色目のイエロー(Y)のインクIKが吐出されるタイミングが同じになる。
即ち、印字ラインの一つの同一分割領域間で重ねて印字されるタイミングと、一つの同一分割領域とは異なる他の同一分割領域間で重ねて印字されるタイミングが同じになっている。
これにより、着弾した各色のインク滴が用紙Pに浸透する時間に対して、次のインク滴が着弾するまでの時間がばらつくことを抑制できるので、ブリード(にじみ)や用紙P上での混色により色味や濃度が印字ラインの各領域で異なることを抑制できる。
(第4実施形態)
図8に示す如く、第4実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31Dでは、複数のヘッドブロック32が4色(K,C,M,Y)のインクIKと対応して用紙搬送方向と直交する印字幅方向に向けて配置され、且つ、用紙搬送方向に6列のヘッド列で配列されているが、印字ラインの同一分割領域で2列を用いてブラック(K)とシアン(C)、マゼンタ(M)とイエロー(Y)とをそれぞれ組として各色用のヘッドブロック32が配置されている。
即ち、第4実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31D内の第1,第2ヘッド列には、ブラック(K)用のヘッドブロック32K−1及びシアン(C)用のヘッドブロック32C−2の組が印字ラインの第1領域側に偏った中間上方領域と対応して並設され、且つ、ブラック(K)用のヘッドブロック32K−1及びシアン(C)用のヘッドブロック32C−2の組の下方にマゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−1及びイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−2の組が印字幅方向に隣り合うヘッドブロック32の取付分(寸法δ)ずらして並設されている。
この際、第1,第2ヘッド列内では、印字幅方向に隣設させた各色用のヘッドブロック32の組が、隣り合う各最大印字幅領域の間を印字幅方向にヘッドブロック32の印字幅方向外形寸法L1から最大印字幅寸法L2を引いた寸法δ以上ずらして配置されている。
以下、同様に、第3,第4ヘッド列では、マゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−3及びイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−4の組が印字ラインの第1領域と対応して並設され、且つ、マゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−3及びイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−4の組の下の方にブラック(K)用のヘッドブロック32K−3及びシアン(C)用のヘッドブロック32C−4の組が印字幅方向に寸法δずらして並設されている。
更に、第5,第6ヘッド列では、マゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−5及びイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−6の組が印字ラインの第2領域と対応して並設され、且つ、マゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−5及びイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−6の組の下方にブラック(K)用のヘッドブロック32K−5及びシアン(C)用のヘッドブロック32C−6の組が印字幅方向に寸法δずらして並設されている。
上記から用紙P上に設定される印字ライン内がヘッドブロック32の最大印字幅寸法L2で3分割されているので、異なる2色のインクIKを吐出する各色用のヘッドブロック32の組が用紙搬送方向に3つに分かれて配列され、且つ、各列共に2色用の各ヘッドブロック32が印字幅方向に隣り合うヘッドブロック32の取付分(寸法δ)以上ずらして隣設されている。
これにより、第1,第2ヘッド列と、第3,第4ヘッド列と、第5,第6ヘッド列は、印字ラインの同一分割領域で各色の組がそれぞれ配置されて、6列のヘッド配列により比較例2よりも小型化を図ることができる。
そして、図8に示したヘッド配列により、ブラック(K)とシアン(C)の各インクIK、及び、マゼンタ(M)とイエロー(Y)の各インクIKは、印字順序が入れ替わらないために、制御部50(図1)の指令により、例えば、黒データをブラック(K)とシアン(C)の各インクIKで印字する場合に一部の領域で青みが強くなったりすることを抑制でき、また、赤データをマゼンタ(M)とイエロー(Y)の各インクIKで印字する際にも一部の領域で黄色みが強くなったりすることを抑制できる。
<第5〜第7実施形態に対する比較例3及び第5〜第7実施形態について>
図9は本発明の第5〜第7実施形態に対する比較例3のライン型インクジェットヘッド組立体を示している。また、図10〜図12は本発明の第5〜第7実施形態に係るライン型インクジェットヘッド組立体を示している。
図9に示した第5〜第7実施形態に対する比較例3のライン型インクジェットヘッド組立体100C及び図10〜図12に示した本発明の第5〜第7実施形態に係るライン型インクジェットヘッド組立体31E〜31Gでは、4色(Y,M,C,K)のインクIKを用いて用紙P上にカラーのインク画像を印刷する場合に、先に図5に示した比較例2の技術的思想、及び、先に図6〜図8に示した第2〜第4実施形態の技術的思想を適用している。
この際、比較例3のライン型インクジェットヘッド組立体100C及び第5〜第7実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31E〜31Gでは、用紙P上に用紙搬送方向と直交して設定される印字ライン内の領域分割数を比較例2及び第2〜第4実施形態よりも増やしており、印字ラインを印字幅方向にヘッドブロック102,32の最大印字幅寸法L2で3以上に分割(例えば4分割)して、3以上に分割した各領域に各色のインクIKを吐出する各色用のヘッドブロック102,32を配置している。
(比較例3)
図9に示す如く、比較例3のライン型インクジェットヘッド組立体100Cでも、先に図5に示した比較例2と略同様に、4色(K,C,M,Y)用の複数のヘッドブロック102が用紙搬送方向に各色2列ずつ設置されて、合計で8列のヘッド列が形成されている。
即ち、比較例3のライン型インクジェットヘッド組立体100C内の第1ヘッド列には、ブラック(K)用のヘッドブロック102K−1が印字ラインの第1領域と、この第1領域に対して一つの最大印字幅領域分だけ間隔を隔てた第3領域とに対応して設置されている。
また、第2ヘッド列には、ブラック(K)用のヘッドブロック102K−2が印字ラインの第2領域と、この第2領域に対して一つの最大印字幅領域分だけ間隔を隔てた第4領域とに対応して設置されている。
これにより、第1ヘッド列の2本のヘッドブロック102K−1と、第2ヘッド列の2本のヘッドブロック102K−2とが用紙搬送方向に隣り合って千鳥状に配列されている。
以下、同様に、第3ヘッド列には、シアン(C)用のヘッドブロック102C−3が印字ラインの第1,第3領域と対応して設置され、また、第4ヘッド列には、シアン(C)用のヘッドブロック102C−4が印字ラインの第2,第4領域と対応して設置されているので、第3ヘッド列と第4ヘッド列とが千鳥状に配列されている。
また、第5ヘッド列には、マゼンタ(M)用のヘッドブロック102M−5が印字ラインの第1,第3領域と対応して設置され、また、第6ヘッド列には、マゼンタ(M)用のヘッドブロック102M−6が印字ラインの第2,第4領域と対応して設置されているので、第5ヘッド列と第6ヘッド列とが千鳥状に配列されている。
更に、第7ヘッド列には、イエロー(Y)用のヘッドブロック102Y−7が印字ラインの第1,第3領域と対応して設置され、また、第8ヘッド列には、イエロー(Y)用のヘッドブロック102Y−8が印字ラインの第2,第4領域と対応して設置されているので、第7ヘッド列と第8ヘッド列とが千鳥状に配列されている。
上記から複数のヘッドブロック102が千鳥状に配列された比較例3のライン型インクジェットヘッド組立体100Cでも、複数のヘッドブロック102のヘッド列数が合計で8列となるために用紙搬送方向に対して大型になってしまうので、以下に述べる第5〜第7実施形態によりヘッド列数の低減を図っている。
(第5実施形態)
図10に示す如く、第5実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31Eでは、先に図6に示した第2実施形態の技術的思想と同様に、複数のヘッドブロック32が4色(K,C,M,Y)のインクIKと対応して用紙搬送方向に6列のヘッド列で配列されている。
即ち、第5実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31E内の第1ヘッド列には、ブラック(K)用のヘッドブロック32K−1が印字ラインの第1領域側に偏った中間上方領域と対応して設置され、且つ、ブラック(K)用のヘッドブロック32K−1の下方にシアン(C)用のヘッドブロック32C−1が印字幅方向に寸法δずらして設置され、更に、シアン(C)用のヘッドブロック32C−1の下方にブラック(K)用のヘッドブロック32K−1が印字幅方向に寸法δずらして設置されている。
また、第2ヘッド列には、シアン(C)用のヘッドブロック32C−2が印字ラインの第1領域と対応して設置されていると共に、シアン(C)用のヘッドブロック32C−2の下方にブラック(K)用のヘッドブロック32K−2が印字幅方向に寸法δずらして設置され、更に、ブラック(K)用のヘッドブロック32K−2の下方にシアン(C)用のヘッドブロック32C−2が印字幅方向に寸法δずらして設置されている。
また、第3ヘッド列には、シアン(C)用のヘッドブロック32C−3が印字ラインの第2領域側と対応して設置されていると共に、シアン(C)用のヘッドブロック32C−3の下方にブラック(K)用のヘッドブロック32K−3が印字幅方向に寸法δずらして設置されている。
この際、第1,第2,第3ヘッド列内では、印字幅方向に隣設させた各色用のヘッドブロック32が、隣り合う各最大印字幅領域の間を用紙搬送方向と直交する印字幅方向にヘッドブロック32の印字幅方向外形寸法L1から最大印字幅寸法L2を引いた寸法δ以上ずらして配置されている。
以下、同様に、第4ヘッド列にはマゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−4が中間上方領域と対応して設置され、且つ、マゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−4の下方にイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−4とマゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−4とが順に隣設されている。
また、第5ヘッド列には、イエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−5が印字ラインの第1領域と対応して設置され、且つ、イエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−5の下方にマゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−5とイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−5とが順に隣設されている。
更に、第6ヘッド列には、イエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−6が印字ラインの第2領域と対応して設置され、且つ、イエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−の下方にマゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−6が隣設されている。
上記から用紙P上に設定される印字ライン内がヘッドブロック32の最大印字幅寸法L2で3以上に分割されているので、同一色のインクIKを吐出するヘッドブロック32が用紙搬送方向に3列に配列され、且つ、各列共に2色用の各ヘッドブロック32が印字幅方向に隣り合うヘッドブロック32の取付分(寸法δ)以上ずらして隣設されている。
そして、制御部50(図1)の指令により、用紙P上で印字ラインの同一分割領域に設置した各色用のヘッドブロック32から吐出された各色のインクKを重ね合わせてカラー印刷している。
上記したように、実施形態5のライン型インクジェットヘッド組立体31Eでも、4色(K,C,M,Y)のインクIKを用いても、一つの色を印字するヘッドブロック32が印刷媒体方向に複数のヘッド列(3列)として配列されたときに、複数のヘッド列(3列)のうちで少なくとも一つのヘッド列に、一つの色を印字するヘッドブロックと、一つの色とは異なる色を印字するヘッドブロックとを隣設させる作用により、複数のヘッドブロック32のヘッド列数が合計で6列となるために用紙搬送方向に対して比較例3よりも小型化を図ることができる。
(第6実施形態)
図11に示す如く、第6実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31Fは、複数のヘッドブロック32のヘッド配置が先に図10を用いて説明した第5実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31Eと同じであるが、第5実施形態に対してマゼンタ(M)用とシアン(C)用のヘッドブロック32の各配置位置を入れ替えている点が異なっている。
即ち、実施形態6のライン型インクジェットヘッド組立体31Fでは、ブラック(K)用のヘッドブロック32K−1,32K−2,32K−3及びイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−4,32Y−5,32Y−6は、図10を用いて説明した第5実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31Eとそれぞれ同じ位置に配置されている。
一方、第5実施形態とは異なって、マゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−1,32M−2,32M−3は第1,第2,第3ヘッド列に配置され、また、シアン(C)用のヘッドブロック32C−4,32C−5,32C−6は第4,第5,第6ヘッド列に配置されている。
そして、図11に示したヘッド配列により、制御部50(図1)の指令により、例えば、第1ヘッド列の中間上方領域に設置したブラック(K)用のヘッドブロック32K−1で1色目のブラック(K)のインクIKが吐出されてから第4ヘッド列の中間上方領域に設置したシアン(C)用のヘッドブロック32C−4で2色目のシアン(C)のインクIKが吐出されるタイミングと、第2ヘッド列の第1領域に設置したマゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−2で1色目のマゼンタ(M)のインクIKが吐出されてから第5ヘッド列の第1領域に設置したイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−5で2色目のイエロー(Y)のインクIKが吐出されるタイミングが同じになる。
これにより、着弾した各色のインク滴が用紙Pに浸透する時間に対して、次のインク滴が着弾するまでの時間がばらつくことを抑制できるので、ブリード(にじみ)や用紙P上での混色より色味や濃度が印字ラインの各領域で異なることを抑制できる。
(第7実施形態)
図12に示す如く、第7実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31Gでは、先に図8に示した第4実施形態の技術的思想と同様に、複数のヘッドブロック32が4色(K,C,M,Y)のインクIKと対応して用紙搬送方向に6列のヘッド列で配列されているが、印字ラインの同一分割領域で2列を用いてブラック(K)とシアン(C)、マゼンタ(M)とイエロー(Y)とをそれぞれ組として各色用のヘッドブロック32が配置されている。
即ち、第7実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31G内の第1,第2ヘッド列には、ブラック(K)用のヘッドブロック32K−1及びシアン(C)用のヘッドブロック32C−2の組が印字ラインの第1領域側に偏った上方領域と対応して並設され、且つ、ブラック(K)用のヘッドブロック32K−1及びシアン(C)用のヘッドブロック32C−2の組の下方にマゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−1及びイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−2の組が印字幅方向に寸法δずらして並設され、更に、マゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−1及びイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−2の組の下方にブラック(K)用のヘッドブロック32K−1及びシアン(C)用のヘッドブロック32C−2の組が印字幅方向に寸法δずらして並設されている。
この際、第1,第2ヘッド列内では、印字幅方向に隣設させた各色用のヘッドブロック32の組が、隣り合う各最大印字幅領域の間を印字幅方向にヘッドブロック32の印字幅方向外形寸法L1から最大印字幅寸法L2を引いた寸法δ以上ずらして配置されている。
以下、同様に、第3,第4ヘッド列では、マゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−3及びイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−4の組が印字ラインの第1領域と対応して並設され、且つ、マゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−3及びイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−4の組の下方にブラック(K)用のヘッドブロック32K−3及びシアン(C)用のヘッドブロック32C−4の組が印字幅方向に寸法δずらして並設され、更に、ブラック(K)用のヘッドブロック32K−3及びシアン(C)用のヘッドブロック32C−4の組の下方にマゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−3及びイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−4の組が印字幅方向に寸法δずらして並設されている。
更に、第5,第6ヘッド列では、マゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−5及びイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−6の組が印字ラインの第2領域と対応して並設され、且つ、マゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−5及びイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−6の組の下方にブラック(K)用のヘッドブロック32K−5及びシアン(C)用のヘッドブロック32C−6の組が印字幅方向に寸法δずらして並設されている。
上記から用紙P上に設定される印字ライン内がヘッドブロック32の最大印字幅寸法L2で3以上に分割されているので、異なる2色のインクIKを吐出する各色用のヘッドブロック32の組が用紙搬送方向に3つに分かれて配列され、且つ、各列共に2色用の各ヘッドブロック32が印字幅方向に隣り合うヘッドブロック32の取付分(寸法δ)以上ずらして隣設されている。
これにより、第1,第2ヘッド列と、第3,第4ヘッド列と、第5,第6ヘッド列は、印字ラインの同一分割領域で各色の組がそれぞれ配置されて、6列のヘッド配列により比較例3よりも小型化を図ることができる。
そして、図12に示したヘッド配列により、ブラック(K)とシアン(C)の各インクIK、及び、マゼンタ(M)とイエロー(Y)の各インクIKは、印字順序が入れ替わらないために、制御部50(図1)の指令により、例えば、黒データをブラック(K)とシアン(C)の各インクIKで印字する場合に一部の領域で青みが強くなったりすることを抑制でき、また、赤データをマゼンタ(M)とイエロー(Y)の各インクIKで印字する際にも一部の領域で黄色みが強くなったりすることを抑制できる。
<第8実施形態について>
図13は本発明の第8実施形態に係るライン型インクジェットヘッド組立体を示している。
図13に示した本発明の第8実施形態に係るライン型インクジェットヘッド組立体31Hでは、4色(K,C,M,Y)のインクIKに例えばレッド(R)のインクIKを加えて、合計で5色(K,C,M,Y,R)を用いて用紙P上にカラーのインク画像を印刷するように構成されている。
この第8実施形態の場合に、ブラック(K)に対して先に図5に示した比較例2の技術的思想、及び、4色(C,M,Y,R)に対して先に図8に示した第4実施形態の技術的思想を適用して、用紙P上に用紙搬送方向と直交して設定される印字ラインを印字幅方向にヘッドブロック32の最大印字幅寸法L2で3分割して、3分割した各領域に各色のインクIKを吐出する各色用のヘッドブロック32を配置して、合計で8列のヘッド列が形成されている。
尚、この第8実施形態において、5色目のインクIKにレッド(R)を用いているが、これに代えてライトマゼンタや、ライトシアンや、オレンジなどのインクIKを用いても良い。
即ち、第8実施形態のライン型インクジェットヘッド組立体31Hの第1ヘッド列には、ブラック(K)用のヘッドブロック32K−1が印字ラインの第1,第3領域と対応して設置され、また、第2ヘッド列には、ブラック(K)用のヘッドブロック32K−2が印字ラインの第2領域と対応して設置されているので、第1ヘッド列と第2ヘッド列とが千鳥状に配列されている。
また、第3,第4ヘッド列には、シアン(C)用のヘッドブロック32C−3及びマゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−4の組が印字ラインの第1領域側に偏った中間上方領域と対応して並設され、且つ、シアン(C)用のヘッドブロック32C−3及びマゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−4の組の下方にイエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−3及びレッド(R)用のヘッドブロック32R−4の組が印字幅方向に寸法δずらして並設されている。
以下、同様に、第5,第6ヘッド列では、イエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−5及びレッド(R)用のヘッドブロック32R−6の組が印字ラインの第1領域と対応して並設され、且つ、イエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−5及びレッド(R)用のヘッドブロック32R−6の組の下方にシアン(C)用のヘッドブロック32C−5及びマゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−6の組が印字幅方向に寸法δずらして並設されている。
更に、第7,第8ヘッド列では、イエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−7及びレッド(R)用のヘッドブロック32R−8の組が印字ラインの第2領域と対応して並設され、且つ、イエロー(Y)用のヘッドブロック32Y−7及びレッド(R)用のヘッドブロック32R−8の組の下方にシアン(C)用のヘッドブロック32C−7及びマゼンタ(M)用のヘッドブロック32M−8の組が印字幅方向に寸法δずらして並設されている。
これにより、第3,第4ヘッド列と、第5,第6ヘッド列と、第7,第8ヘッド列は、印字ラインの同一分割領域で各色の組がそれぞれ配置されている。
更に、5色(K,C,M,Y,R)のインクIKを用いてヘッド列を従来例のように千鳥状に配列した場合にはヘッド列数は10列になるが、実施形態8のライン型インクジェットヘッド組立体31Hでは、5色(K,C,M,Y,R)のインクIKを用いても、複数のヘッドブロック32のヘッド列数が合計で8列となるために用紙搬送方向に対して小型化を図ることができる。
1…インクジェット印刷装置、
10…給紙部、20…用紙搬送手段(ベルトプラテン部)、30…印刷部、
31,31A〜31H…ライン型インクジェットヘッド組立体、
32,32K,32C,32M,32Y,32R…ヘッドブロック、
32k…ケース部、32n…ノズル、32t…取付部、
40…排紙部、50…制御手段(制御部)、
L1…ヘッドブロックの印字幅方向外形寸法、L2…最大印字幅寸法、
IK…インク、P…用紙。

Claims (6)

  1. 2色以上のインクと対応して各色用の複数のヘッドブロックを印刷媒体搬送方向と直交する印字幅方向に向けて配置させたライン型インクヘッド組立体を用いて、印刷媒体上で前記印字幅方向に設定した印字ラインに沿って前記2色以上のインク画像を印刷するインクジェット印刷装置において、
    前記ライン型インクヘッド組立体は、
    前記印字ラインを前記印字幅方向に前記ヘッドブロックの最大印字幅寸法で複数の領域に分割して、各分割領域と対応して各色用の前記ヘッドブロックをそれぞれ配置した際、いずれか一つの色を印字するヘッドブロックが前記印刷媒体搬送方向に複数のヘッド列として配列形成され、前記複数のヘッド列のうちで少なくとも一つのヘッド列には、前記いずれか一つの色を印字するヘッドブロックに対して前記印字幅方向に異なるインク色を印字するヘッドブロックを隣設させており、
    前記印刷媒体搬送方向に配列されたヘッド列において、いずれかの第一色を印字する前記ヘッドブロックから印字されるタイミングに対して、少なくとも他の第二色を印字する前記ヘッドブロックから印字されるタイミングがどの分割領域でも後になるように制御手段により制御されていることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 前記印刷媒体搬送方向に配列されたヘッド列において、いずれかの第一色を印字する前記ヘッドブロックから印字されるタイミングに対して、少なくとも他の第二色を印字する前記ヘッドブロックから印字されるタイミングを、印字された前記第一色のインクドットと前記第二色のインクドットが前記印刷媒体上で略1/2ドットピッチ印刷媒体搬送方向にずれるように制御手段により制御されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷装置。
  3. 3色以上に対応して各色用の前記ヘッドブロックを配置し、前記印字ライン中の各分割領域でいずれかの色を印字する前記ヘッドブロックと、少なくとも他の一つの色を印字する前記ヘッドブロックとが前記印刷媒体搬送方向に略同一距離離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット印刷装置。
  4. 前記いずれか一つの色を印字するヘッドブロックに対して前記印字幅方向に隣接させた異なるインク色を印字するヘッドブロックは、両ヘッドブロックにおける各最大印字幅領域の間を前記印字幅方向に前記ヘッドブロックの印字幅方向外形寸法から最大印字幅寸法を引いた寸法以上ずらして配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のインクジェット印刷装置。
  5. 2色以上のインクと対応して各色用の複数のヘッドブロックを印刷媒体搬送方向と直交する印字幅方向に向けて配置させたライン型インクヘッド組立体を用いて、印刷媒体上で前記印字幅方向に設定した印字ラインに沿って前記2色以上のインク画像を印刷するインクジェット印刷装置において、
    前記ライン型インクヘッド組立体は、
    前記印字ラインを前記印字幅方向に前記ヘッドブロックの最大印字幅寸法で複数の領域に分割して、各分割領域と対応して各色用の前記ヘッドブロックをそれぞれ配置した際、いずれか一つの色を印字するヘッドブロックが前記印刷媒体搬送方向に複数のヘッド列として配列形成され、前記複数のヘッド列のうちで少なくとも一つのヘッド列には、前記いずれか一つの色を印字するヘッドブロックに対して前記印字幅方向に異なるインク色を印字するヘッドブロックを隣設させており、
    前記印刷媒体搬送方向に配列されたヘッド列において、いずれかの第一色を印字する前記ヘッドブロックから印字されるタイミングに対して、少なくとも他の第二色を印字する前記ヘッドブロックから印字されるタイミングを、印字された前記第一色のインクドットと前記第二色のインクドットが前記印刷媒体上で略1/2ドットピッチ印刷媒体搬送方向にずれるように制御手段により制御されていることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  6. 2色以上のインクと対応して各色用の複数のヘッドブロックを印刷媒体搬送方向と直交する印字幅方向に向けて配置させたライン型インクヘッド組立体を用いて、印刷媒体上で前記印字幅方向に設定した印字ラインに沿って前記2色以上のインク画像を印刷するインクジェット印刷装置において、
    前記ライン型インクヘッド組立体は、
    前記印字ラインを前記印字幅方向に前記ヘッドブロックの最大印字幅寸法で複数の領域に分割して、各分割領域と対応して各色用の前記ヘッドブロックをそれぞれ配置した際、いずれか一つの色を印字するヘッドブロックが前記印刷媒体搬送方向に複数のヘッド列として配列形成され、前記複数のヘッド列のうちで少なくとも一つのヘッド列には、前記いずれか一つの色を印字するヘッドブロックに対して前記印字幅方向に異なるインク色を印字するヘッドブロックを隣設させており、
    3色以上に対応して各色用の前記ヘッドブロックを配置し、前記印字ライン中の各分割領域でいずれかの色を印字する前記ヘッドブロックと、少なくとも他の一つの色を印字する前記ヘッドブロックとが前記印刷媒体搬送方向に略同一距離離れた位置に配置されていることを特徴とするインクジェット印刷装置。
JP2014196246A 2014-09-26 2014-09-26 インクジェット印刷装置 Active JP6376924B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014196246A JP6376924B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 インクジェット印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014196246A JP6376924B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 インクジェット印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016064619A JP2016064619A (ja) 2016-04-28
JP6376924B2 true JP6376924B2 (ja) 2018-08-22

Family

ID=55804766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014196246A Active JP6376924B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 インクジェット印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6376924B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007181952A (ja) * 2006-01-05 2007-07-19 Canon Inc インクジェット記録ヘッド
JP2013193284A (ja) * 2012-03-17 2013-09-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2015030181A (ja) * 2013-08-02 2015-02-16 セイコーエプソン株式会社 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016064619A (ja) 2016-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100612022B1 (ko) 와이드 프린트헤드를 구비한 잉크젯 프린터의 인쇄방법 및장치
CN101985254B (zh) 流体喷射装置和流体喷射方法
JP6390495B2 (ja) 液体吐出装置、及び、液体吐出ヘッド
US20060274117A1 (en) Printhead unit and color inkjet printer having the same
US6776474B2 (en) Method of printing color images with ink jet printer
JP4797374B2 (ja) 全幅アレイ・プリントヘッド、及び、1組のプリントバーを含む非接合式プリントヘッド
EP4210956B1 (en) Swapping dot data for single-pass monochrome printing at high speeds
US8550587B2 (en) Liquid ejecting apparatus and liquid ejecting method
US9162479B2 (en) Inkjet printer having offset nozzle arrays
US9199461B2 (en) Print head die
JP2005178378A (ja) カラープリンタ用のプリントヘッド、プリンタの非接合式全幅アレイ・プリントバーの数を減らすための方法、及び、1組のプリントバーを含む非接合式プリントヘッド
US9358788B2 (en) Print head die
CN103057270A (zh) 流体喷射装置和流体喷射方法
JP6376924B2 (ja) インクジェット印刷装置
TWI546200B (zh) 噴墨列印模組
US20040113975A1 (en) Color printing with reduced hue shift
US8926040B2 (en) Printing device and printing method
US9199464B2 (en) Inkjet printer with offset ink nozzle array
US9039142B2 (en) Ink-jet printing module
JP5464923B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP6825564B2 (ja) ライン型インクジェットプリンター及びラインヘッド
US9079397B1 (en) Inkjet printer having switched firing of adjacent nozzles applying common color
US8342648B2 (en) Inkjet head
JP6760339B2 (ja) 液体吐出装置、及び、液体吐出ヘッド
JP6705466B2 (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法、および印刷用プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180724

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6376924

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250