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JP6376087B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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本発明は、動力伝達装置に関する。
エンジンおよびモータを駆動力源として備えるハイブリッド車両(HV車両)において、セレクタブルワンウェイクラッチを搭載した動力伝達装置が知られている。例えば特許文献1には、OD(オーバードライブ)ロックのブレーキ機構としてセレクタブルワンウェイクラッチを用いた動力伝達装置が開示されている。
特開2015−77846号公報
ここで、従来の動力伝達装置は、機械式のオイルポンプによって各部品に潤滑油を供給するが、その際に、セレクタブルワンウェイクラッチに潤滑油を供給するための専用の潤滑経路を設けていた。すなわち、オイルポンプから送り出される潤滑油は、一般的に、軸心からの遠心力によって複数の部品を順次潤滑しながら流れるが、セレクタブルワンウェイクラッチに対しては、他の部品とは別経路で、他の部品を経由することなく軸心から直接潤滑油を供給していた。そのため、セレクタブルワンウェイクラッチに十分な量の潤滑油を供給するにはオイルポンプから送り出す潤滑油の量を増やす必要があり、オイルポンプの体格が大きくなるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、オイルポンプの体格を大きくすることなく、セレクタブルワンウェイクラッチに十分な量の潤滑油を供給することができる動力伝達装置を提供することを課題とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る動力伝達装置は、エンジンの動力が入力される入力軸の周りに配置された遊星歯車機構と、前記入力軸の周りに配置されており、かつ前記遊星歯車機構よりも径方向外側まで伸びているとともに、前記遊星歯車機構の外周に位置する延在部を有するノッチプレートと、前記ノッチプレートに対して前記入力軸の軸方向に対向して配置されているポケットプレートとを含むセレクタブルワンウェイクラッチと、を備える動力伝達装置において、前記遊星歯車機構のリングギヤには、径方向に貫通した貫通孔が形成されており、前記ポケットプレートの内周面と前記ノッチプレートの延在部の内周面とは、それぞれ前記リングギヤの外周面と対向しており、前記ポケットプレートと前記ノッチプレートの延在部との間の間隙は、前記径方向において、前記リングギヤの貫通孔と対向していることを特徴とする。
これにより、動力伝達装置は、遊星歯車機構の最も外側に配置されるリングギヤの貫通孔と、ポケットプレートとノッチプレートの延在部との間隙とが径方向で重なることにより、軸心から遠心力によって流れた潤滑油がリングギヤの貫通孔を経由してセレクタブルワンウェイクラッチ内に供給される。
また、本発明に係る動力伝達装置は、上記発明において、前記ポケットプレートと前記ノッチプレートの延在部との間の間隙において、前記リングギヤの貫通孔と前記径方向で対向する位置に、前記径方向外側を底面とする溝部が形成されていることを特徴とする。
これにより、動力伝達装置は、ポケットプレートとノッチプレートの延在部との間隙に、リングギヤの貫通孔と対向するように溝部を形成することで、リングギヤの貫通孔を通る潤滑油を溝部によって受け止めて、セレクタブルワンウェイクラッチ内に供給することができる。
また、本発明に係る動力伝達装置は、上記発明において、前記ノッチプレートの延在部は、前記ノッチプレートの外周側において、前記入力軸の軸方向における前記ポケットプレート側に延びる第1延在部と、前記第1延在部の先端側において、前記径方向外側に延びる第2延在部と、を有し、前記ポケットプレートの内周面と前記第1延在部の内周面とは、それぞれ前記リングギヤの外周面と対向しており、前記ポケットプレートにおいて前記第2延在部と対向する面と、前記第2延在部において前記ポケットプレートと対向する面との間の間隙は、前記径方向において、前記リングギヤの貫通孔と対向していることを特徴とする。
これにより、動力伝達装置は、遊星歯車機構の最も外側に配置されるリングギヤの貫通孔と、ポケットプレートとノッチプレートの第2延在部との間隙とが径方向で重なることにより、軸心から遠心力によって流れた潤滑油がリングギヤの貫通孔を経由してセレクタブルワンウェイクラッチ内に供給される。
本発明に係る動力伝達装置によれば、遊星歯車機構を潤滑した後にセレクタブルワンウェイクラッチを潤滑することで、セレクタブルワンウェイクラッチ専用の潤滑経路を設ける必要がないため、オイルポンプの体格を大きくすることなく、セレクタブルワンウェイクラッチに十分な量の潤滑油を供給することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る動力伝達装置の構成を示す断面図である。 図2Aは、本発明の第1実施形態に係る動力伝達装置における潤滑経路を示す図である。 図2Bは、本発明の第1実施形態に係る動力伝達装置における各潤滑経路の油量を示す図である。 図3は、本発明の第2実施形態に係る動力伝達装置の構成を示す断面図である。 図4Aは、従来技術に係る動力伝達装置における潤滑経路を示す図である。 図4Bは、従来技術に係る動力伝達装置における各潤滑経路の油量を示す図である。
本発明の実施形態に係る動力伝達装置について、図1〜図4Bを参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、以下で参照する図1、図2A、図3および図4Aは、動力伝達装置の一部(入力軸の上半分)を示す断面図である。
本実施形態に係る動力伝達装置を備える車両は、駆動力源としてエンジンおよびモータを備えるハイブリッド車両(HV車両)、またはプラグインハイブリッド車両(PHV車両)である。本実施形態に係る動力伝達装置は、図1に示すように、エンジン(図示省略)からの動力が入力される入力軸1と、内部に入力軸1が挿通され、当該入力軸1に対して相対回転可能な回転機(図示省略)のロータ軸2と、ダブルピニオン型の遊星歯車機構3と、セレクタブルワンウェイクラッチ(以下、SOWCという)4と、オイルポンプ5と、これらの部材を収容する収容ケースであるリアケース6と、を備えている。
遊星歯車機構3は、図1に示すように、サンギヤ31、ピニオンギヤ32、リングギヤ33およびキャリア34を備えている。遊星歯車機構3において、サンギヤ31はロータ軸2と接続され、ピニオンギヤ32はオイルポンプ5と接続されている。なお、サンギヤ31とリングギヤ33との間には、ピニオンギヤ32の他に、当該ピニオンギヤ32とは別軸のピニオンギヤがもう一つに配置されている。そして、キャリア34がそれらのピニオンギヤを自転、およびサンギヤ31周りに公転できるように保持している。また、遊星歯車機構3は、リアケース6内において、入力軸1の周りであって、当該入力軸1とSOWC4との間に配置されている。
SOWC4は、遊星歯車機構3の回転要素(リングギヤ33)の回転を規制または許容するものである。SOWC4は、図1に示すように、遊星歯車機構3の周り、より詳細には遊星歯車機構3のリングギヤ33の外周に配置されている。そして、SOWC4は、遊星歯車機構3よりも径方向外側まで伸びるように構成されている。
SOWC4は、入力軸1の軸方向に対向して配置されたポケットプレート41と、ノッチプレート42と、を備えている。また、図1では図示を省略したが、ポケットプレート41とノッチプレート42との間には、SOWC4の係合状態と非係合状態とを切り替えるためのセレクタプレートが配置されている。また、ポケットプレート41およびノッチプレート42は、全体の形状としては、入力軸1の軸周りに環状に形成されている。
なお、前記した「軸方向」とは、入力軸1が伸びる方向と平行な方向であって、動力伝達装置における回転要素(遊星歯車機構3、SOWC4等)の回転軸の方向のことを示している。また、以降の説明で用いる「径方向」とは、軸方向に直交する方向であって、動力伝達装置における前記回転要素の径方向のことを示している。
オイルポンプ5は、リアケース6内に配置された各部品に潤滑油を供給するための機械式のオイルポンプである。このオイルポンプ5は、エンジンの入力軸1の回転に伴って駆動される。リアケース6は、図1に示すように、入力軸1、ロータ軸2、遊星歯車機構3、SOWC4、オイルポンプ5等の部品を収容するものである。
ここで、前記したように、従来の動力伝達装置では、SOWCに潤滑油を供給するための専用の潤滑経路を設けていたため、SOWCに十分な量の潤滑油を供給するにはオイルポンプから送り出す潤滑油の量を増やす必要があり、オイルポンプの体格が大きくなるという問題があった。
従来の動力伝達装置の場合、オイルポンプ5から送り出される潤滑油は、例えば図4Aにおける(1)〜(6)のような経路を流れる。すなわち、潤滑油はまず軸心(入力軸1)に流れ込み、経路(1)、経路(2)および経路(3)に分岐する。経路(1)を流れる潤滑油は、SOWC104を潤滑する経路(4)と、遊星歯車機構103を潤滑する経路(5)とに分岐する。そして、経路(5)でピニオンギヤ32、リングギヤ133を潤滑した潤滑油は、経路(6)を流れてオイルポンプ5側に還流する。
また、経路(2)を流れる潤滑油は、サンギヤ31を潤滑した後、経路(6)に合流する。そして、経路(3)を流れる潤滑油は、リアケース6内におけるその他の部品(図示省略)を潤滑する。このように、従来の動力伝達装置では、経路(1)、経路(4)に示すように、他の部品を経由することなく、軸心からの潤滑油を、SOWC104に直接供給している。
ここで、各潤滑経路を流れる潤滑油の油量は、図4Bに示すように、オイルポンプ5から送り出される潤滑油の油量を10とした場合、経路(1)で油量は2、経路(2)で油量は1、経路(3)で油量は7、経路(4)で油量は1、経路(5)で油量は1、経路(6)で油量は2、となる。
このように、従来の動力伝達装置では、軸心からSOWC104に対して直接潤滑油を供給していたが、本実施形態に係る動力伝達装置では、前記した問題を解決するために、軸心からSOWC4に対して直接潤滑油を供給する(図4Bにおける経路(1)→経路(4))のではなく、遊星歯車機構3を潤滑した後の潤滑油をSOWC4に供給できるような構成とした。
すなわち、本実施形態に係る動力伝達装置では、図1に示すように、遊星歯車機構3のリングギヤ33に貫通孔33aが形成されている。この貫通孔33aは、円筒状に形成されているリングギヤ33の内周面側と外周面側とを、径方向に貫通する孔である。貫通孔33aは、図1では1つのみ図示しているが、リングギヤ33の周方向に複数形成されていても構わない。また、貫通孔33aの形状は、例えば円形状(真円、楕円)等が挙げられる。
また、本実施形態に係る動力伝達装置では、ノッチプレート42が遊星歯車機構3の外周に位置する延在部を有している。この延在部は、具体的には図1に示すように、ノッチプレート42の外周側において、入力軸1の軸方向におけるポケットプレート41側に延びる第1延在部42Aと、第1延在部42Aの先端側において、径方向外側に延びる第2延在部42Bと、を有している。
また、本実施形態に係る動力伝達装置は、図1に示すように、ポケットプレート41とノッチプレート42の延在部との間の間隙43が、径方向において、リングギヤ33の貫通孔33aと対向している。なお、前記した間隙43とは、具体的には、ポケットプレート41において第2延在部42Bと対向する面と、第2延在部42Bにおいてポケットプレート41と対向する面との間の間隙(空間)のことを示している。
ここで、従来のSOWC104は、ノッチプレート142が全体として平板状に形成されており(図4A参照)、ポケットプレート141の内周面141aのみがリングギヤ133の外周面と対向していた。そして、ポケットプレート141とノッチプレート142との間の間隙143は、リングギヤ133とは対向していなかった。
一方、本実施形態に係るSOWC4は、図1に示すように、ノッチプレート42が折り曲げ加工されることで第1延在部42Aおよび第2延在部42Bからなる延在部が形成されている。すなわち、第1延在部42Aは、例えば従来の平板状のノッチプレート142の外周側が軸方向においてポケットプレート41側に折れ曲がった形状を有している。また、第2延在部42Bは、第1延在部42Aの先端であって、入力軸1の軸方向におけるポケットプレート41側の先端が径方向外側にさらに折れ曲がった形状を有している。
また、ポケットプレート41の内周面41aとノッチプレート42の延在部、具体的には第1延在部42Aの内周面42aとが、それぞれリングギヤ33の外周面と対向している。そして、ポケットプレート41とノッチプレート42の第2延在部42Bとの間隙43と、リングギヤ33の貫通孔33aとが、径方向で対向するように、リングギヤ33の外周面と内周面41a,42aの位置が調整されている。すなわち、貫通孔33aにおいて、径方向外側に間隙43が位置している。
なお、前記した間隙43と貫通孔33aとが径方向で対向するとは、より具体的には、ポケットプレート41において第2延在部42Bと対向する面と、第2延在部42Bにおいてポケットプレート41と対向する面との間の間隙43が、貫通孔33aの開口端と、入力軸1の軸方向で重なっている状態(ラップしている状態)のことを示している。
このような構成を備える動力伝達装置の場合、オイルポンプ5から送り出される潤滑油は、例えば図2Aにおける(1)〜(7)のような経路を流れる。すなわち、潤滑油はまず軸心(入力軸1)に流れ込み、経路(1)、経路(2)および経路(3)に分岐する。経路(1)を流れる潤滑油は、経路(5)でピニオンギヤ32を潤滑し、経路(6)でリングギヤ33を潤滑する。そして、経路(6)を流れる潤滑油は、貫通孔33aを経由してSOWC4内に流入し、経路(4)でSOWC4を潤滑する。また、経路(6)を流れる潤滑油は、経路(7)にも分岐し、オイルポンプ5側に還流する。
また、経路(2)を流れる潤滑油は、サンギヤ31を潤滑した後、経路(7)に合流する。そして、経路(3)を流れる潤滑油は、リアケース6内におけるその他の部品(図示省略)を潤滑する。このように、本実施形態に係る動力伝達装置では、経路(1)、経路(5)、経路(6)、経路(4)に示すように、軸心からの潤滑油を、他の部品(ピニオンギヤ32、リングギヤ33)を経由してSOWC4に供給している。
ここで、各潤滑経路を流れる潤滑油の油量は、図2Bに示すように、オイルポンプ5から送り出される潤滑油の油量を9とした場合、経路(1)で油量は1、経路(2)で油量は1、経路(3)で油量は7、経路(4)で油量は1、経路(5)で油量は1、経路(6)で油量は2、経路(7)では油量は1、となる。従って、本実施形態に係る動力伝達装置の場合、従来(図4B)と比較して、経路(4)でSOWC4に同じ油量(油量:1)の潤滑油を供給する際に、オイルポンプ5から送り出す潤滑油をより少なくすることができる。言い換えると、仮にオイルポンプ5から同じ量の潤滑油を送り出す場合、本実施形態に係る動力伝達装置は、オイルポンプ5の体格を大きくすることなく、従来よりも多くの潤滑油をSOWC4に供給することが可能となる。
このように、本実施形態に係る動力伝達装置は、遊星歯車機構3の最も外側に配置されるリングギヤ33の貫通孔33aと、ポケットプレート41とノッチプレート42の延在部(第2延在部42B)との間隙とが径方向で重なることにより、軸心(入力軸1)から遠心力によって流れた潤滑油がリングギヤ33の貫通孔33aを経由してSOWC4内に供給される。従って、遊星歯車機構3を潤滑した後にSOWC4が潤滑されることによりで、SOWC4専用の潤滑経路(図4Bにおける経路(1)→経路(4))を設ける必要がないため、オイルポンプ5の体格を大きくすることなく、SOWC4に十分な量の潤滑油を供給することができる。
なお、図1に示した実施形態では、貫通孔33aを経由した潤滑油を、ポケットプレート41とノッチプレート42との間隙43で受け止めるように構成されているが、例えば加工や組み付けの際のばらつき等によって貫通孔33aと前記間隙43とが入力軸1の軸方向に多少ずれる可能性もある。この場合、例えば図3に示すように、ポケットプレート41とノッチプレート42の延在部(第2延在部42B)との間の間隙43において、リングギヤ33の貫通孔33aと径方向で対向する位置に、径方向外側を底面とする溝部43aを形成することが好ましい。
溝部43aは、図3に示すように、径方向外側に向かって凹状に形成されている。また、溝部43aは、ポケットプレート41の内周面41aおよびノッチプレート42の第1延在部42Aの内周面42aにそれぞれ形成された溝部43aの一部が合わさることで構成されている。また、溝部43aは、ポケットプレート41の内周面41aおよびノッチプレート42の第1延在部42Aの内周面42aの周方向に一様に形成されており、内周面41aおよび内周面42aの周面全体に形成されている。
このように、本実施形態に係る動力伝達装置は、ポケットプレート41とノッチプレート42の延在部(第2延在部42B)との間隙43において、リングギヤ33の貫通孔33aと径方向で対向する位置に、径方向外側に向かって溝部43aを形成することで、リングギヤ33の貫通孔33aを通る潤滑油を溝部43aによって受け止めて、SOWC4A内に供給することができる。
以上、本発明に係る動力伝達装置について、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
例えば、前記したSOWC4は、図1に示すように、ノッチプレート42が折り曲げ加工されることで、入力軸1の軸方向に延びる第1延在部42Aと、径方向に延びる第2延在部42Bとからなる延在部が形成されていたが、延在部の構成はこれに限定されない。例えば、第2延在部42Bを、入力軸1の軸方向においてポケットプレート41とは反対の方向に厚く形成することで、第2延在部42Bが第1延在部42Aを兼ねる形状、すなわち径方向に延びる第2延在部42Bのみで延在部を構成しても構わない。
1 入力軸
2 ロータ軸
3,103 遊星歯車機構
31 サンギヤ
32 ピニオンギヤ
33,133 リングギヤ
33a 貫通孔
34 キャリア
4,4A,104 セレクタブルワンウェイクラッチ(SOWC)
41,141 ポケットプレート
41a,141a 内周面
42,142 ノッチプレート
42A 第1延在部
42B 第2延在部
42a 内周面
43,143 間隙
43a 溝部
5 オイルポンプ
6 リアケース(収容ケース)

Claims (3)

  1. エンジンの動力が入力される入力軸の周りに配置された遊星歯車機構と、
    前記入力軸の周りに配置されており、かつ前記遊星歯車機構よりも径方向外側まで伸びているとともに、前記遊星歯車機構の外周に位置する延在部を有するノッチプレートと、前記ノッチプレートに対して前記入力軸の軸方向に対向して配置されているポケットプレートとを含むセレクタブルワンウェイクラッチと、
    を備える動力伝達装置において、
    前記遊星歯車機構のリングギヤには、径方向に貫通した貫通孔が形成されており、
    前記ポケットプレートの内周面と前記ノッチプレートの延在部の内周面とは、それぞれ前記リングギヤの外周面と対向しており、
    前記ポケットプレートと前記ノッチプレートの延在部との間の間隙は、前記径方向において、前記リングギヤの貫通孔と対向していることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記ポケットプレートと前記ノッチプレートの延在部との間の間隙において、前記リングギヤの貫通孔と前記径方向で対向する位置に、前記径方向外側を底面とする溝部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記ノッチプレートの延在部は、
    前記ノッチプレートの外周側において、前記入力軸の軸方向における前記ポケットプレート側に延びる第1延在部と、
    前記第1延在部の先端側において、前記径方向外側に延びる第2延在部と、
    を有し、
    前記ポケットプレートの内周面と前記第1延在部の内周面とは、それぞれ前記リングギヤの外周面と対向しており、
    前記ポケットプレートにおいて前記第2延在部と対向する面と、前記第2延在部において前記ポケットプレートと対向する面との間の間隙は、前記径方向において、前記リングギヤの貫通孔と対向していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達装置。
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