〔実施形態1〕
本発明の第1実施形態について、図1〜図21を参照して以下に説明する。以下の特定の実施形態で説明する構成以外の構成については、必要に応じて説明を省略する場合があるが、他の実施形態で説明されている場合は、その構成と同じである。また、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。さらに、各図面に記載した構成の形状、ならびに、長さ、大きさおよび幅などの寸法は、実際の形状および寸法を反映させたものではなく、図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更している。
(撮影画像管理システム10)
図2は、本発明の第1実施形態に係る撮影画像管理システム10の構成を示す図である。図2に示すように、撮影画像管理システム10は、写真シール作成装置1(写真撮影編集装置)、携帯端末6、および管理サーバ4(サーバ)を備えている。
撮影画像管理システム10の概要について、以下に説明する。撮影画像管理システム10は、ユーザの写真撮影、画像の編集、画像の写真シールとしての印刷、および画像提供サイト(画像管理サービス)への画像の保存を実現するサービスをユーザに提供する。写真撮影、画像編集、および写真シール印刷のサービスは、ゲームセンターなどの店舗に設置された写真シール作成装置1によって提供される。画像保存のサービスは、画像提供サイトを管理する管理サーバ4によって提供される。ユーザは、自身が所持する携帯端末6を操作することによって、自身の撮影画像を画像提供サイトに保存することができる。
画像提供サイトへの画像の保存には、事前の会員登録が必要である。ユーザは、無料会員として自身を画像提供サイトに登録する。無料会員は、会費を支払う必要がないが、画像提供サイトは保存できる画像の枚数に制限を受ける。本実施形態では、無料会員は、一回のゲームごとに一枚の画像のみを画像提供サイトに保存できる。
ユーザは、自身の会員属性(会員種別)を、無料会員から有料会員に変更することができる。有料会員は、一定の会費を継続的に支払う必要がある代わりに、画像提供サイトに無制限に画像を保存できる。本実施形態では、一回の写真撮影によって生成された撮影画像を全て画像提供サイトに保存できる。
撮影画像管理システム10における写真撮影から画像保存までの流れについて、以下に簡潔に説明する。一人または複数人のユーザは、代金を写真シール作成装置1に支払い、写真撮影および画像編集に関するゲームをプレイする。ユーザはゲーム中に自身を被写体として撮影する。ユーザは、撮影によって生成された画像の中から、編集対象の画像をいくつか選択し、好きなように編集する。また、ユーザは、後で画像を画像提供サイトに保存するために、写真シール作成装置1に自身のメールアドレスを入力する。
ゲームの終了後、ユーザは写真シールを手に入れる。一方、写真シール作成装置1は、生成した画像に、入力されたユーザのメールアドレスを関連付けて、管理サーバ4に送信する。管理サーバ4は、受信したメールアドレス宛に、受信した画像を画像提供サイトに保存することを案内するメールを送信する。ユーザは、自身の携帯端末6においてこのメールを受信する。メールには、画像を画像提供サイトに保存するための手順が、記載されている。ユーザは、その手順に従い、画像を保存するための操作を携帯端末6に対して行う。この結果、画像提供サイトにおけるユーザ専用のアカウント領域に、画像が保存される。
画像提供サイトへの画像保存後、ユーザは、携帯端末6または所望の他の装置を用いて画像提供サイトにログインして、画像をダウンロードすることができる。
(写真シール作成装置の構成)
撮影画像管理システム10を構成する各装置の構成および機能について、以下に詳細に説明する。まず、写真シール作成装置1の詳細について、図3〜図11を参照して説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係る写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。この図に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13を備えている。写真シール作成装置1は、撮影ユニット11と編集部12とが接し、かつ、編集部12と事後接客部13とが接した状態で設置される。
(撮影ユニット11)
撮影ユニット11は、撮影部21および背景部22を備えている。撮影部21と背景部22とは、所定の距離だけ離れて設置される。撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において、撮影制御が行われる。
撮影部21は、撮影制御をユーザに行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影制御を行っているユーザの正面に位置する。撮影空間を正面に望む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影制御時にユーザによって用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいるユーザから見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aによって構成され、右側面が側面パネル42Bによって構成される。
背景部22は、正面を向いて撮影制御を行っているユーザの背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図4)から構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えばユーザによって選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
背景カーテンユニット25に収納される背景カーテンとしては、複数枚のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとして使用する昇降式カーテンを用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けると共に、合成用の背景画像を複数種類用意し、後述する編集制御において、ユーザが所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
(編集部12)
編集部12 は、撮影制御によって得られた画像を編集する処理である編集制御をユーザに行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集制御時にユーザによって用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
図3に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組のユーザが同時に編集することができるように、編集部12の正面側と背面側には編集制御に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集制御に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図4)が設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンによって囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、ユーザが編集制御を行う編集空間となる。
(事後接客部13)
図4は、写真シール作成装置の外観を他の角度からみた斜視図である。事後接客部13は事後接客を行い、ユーザに事後接客に対する操作を行わせる装置である。事後接客には、画像(編集済みの画像を含む)を管理サーバ4に送信する処理、ミニゲームをユーザに行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
図4に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の左側面に接するように編集部12に連結して設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客に対する操作時にユーザによって用いられるタブレット内蔵モニタ、および、画像(編集済みの画像を含む)が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っているユーザが事後接客に対する操作を行う事後接客空間となる。
(ユーザの移動)
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴うユーザの移動について図5を参照して説明する。図5は、ユーザの移動について説明する図である。
写真シール作成装置1のユーザは、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラおよびタッチパネルモニタなどを利用して撮影制御を行う。
なお、ユーザの画像の撮影においては、すべての撮影がシール紙に印刷される画像を撮影するものとは限らず、携帯端末6に送信するため(又は、携帯端末6において閲覧可能なように、管理サーバ4に送信するため)にのみ撮影される場合もある。これは、印刷される画像と携帯端末6に送信される画像との間でユーザの嗜好が異なることがあるためであり、ユーザの撮影時において、携帯端末6への送信を意識した撮影をしたいユーザの意向にこたえるものである。
撮影制御を終えたユーザは、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動したユーザは編集制御を開始する。編集空間A2−1のユーザと、編集空間A2−2のユーザは同時に編集制御を行うことができる。
編集制御が終了した後、画像(編集済みの画像を含む)の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集制御を終えたユーザは、編集空間A2−1で編集制御を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客を受け、当該事後接客に対する操作を行う。また、編集制御を終えたユーザは、編集空間A2−2で編集制御を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客を受け、当該事後接客に対する操作を行う。
画像の印刷が終了したとき、ユーザは、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
(各部材の構成)
次に、写真シール作成装置1に備えられる各部材の構成について説明する。
(撮影部21)
図6は、写真シール作成装置1に備えられる撮影部21の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル41は撮影空間A1で撮影制御を行うユーザの正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影制御を行うユーザの左側、右側に位置する。側面パネル42Aの上方には連結部23Aが固定され、側面パネル42Bの上方には連結部23Bが固定される。
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、タッチパネルモニタ93、非接触型ICリーダ/ライタ94A、および非接触型ICリーダ/ライタ94Bから構成される。
カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(complementary metal-oxide semiconductor)などの撮像素子によって構成され、撮影空間A1にいるユーザを撮影する。カメラ91によって取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。ユーザによって撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91によって取り込まれた画像は画像(静止画像)として保存される。
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルによって構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91によって取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、ユーザの選択操作をタッチパネルによって受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ93には、適宜、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
非接触型ICリーダ/ライタ94Aおよび94Bは、近接された非接触型ICと非接触通信(近接通信)を行い、非接触型ICからのデータの読み出しおよび非接触型ICに対するデータの書き込みを行うものである。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置される。また、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置される。撮影・表示ユニット81の下方の位置には、ベース部43の上面が一部突出する形で下ストロボ85が設けられる。
上ストロボ82は、ユーザを上前方から照射する。左ストロボ83は、ユーザを左前方から照射し、右ストロボ84は、ユーザを右前方から照射する。下ストロボ85は、ユーザを下前方から照射する。
ベース部43にはユーザの足元を照射する足元ストロボ86も設けられる。上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、および足元ストロボ86の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。後述するように、各蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、撮影空間A1内の明るさが、ユーザが行っている撮影制御の内容に応じて適宜調整される。
足元ストロボ86の右側には、ユーザがお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。
下ストロボ85を挟んでベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影制御を行うユーザが手荷物等を置くための荷物置場として用いられる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影制御の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
(背景部22)
図7は、写真シール作成装置1に備えられる背景部22の構成例を示す図である。上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
背面パネル51の上方であって、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の上方であって、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影制御を行っているユーザを右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
(編集部12)
図8は、写真シール作成装置1に備えられる編集部12の構成例を示す図である。この図に示すように、編集部12において、斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。また、タブレット内蔵モニタ131の左下側、すなわち、タッチペン132Aの下側には非接触型ICリーダ/ライタ95Aが設けられる。さらに、タブレット内蔵モニタ131の右下側、すなわち、タッチペン132Bの下側には非接触型ICリーダ/ライタ95Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aおよび132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方のユーザによって用いられ、タッチペン132Bは他方のユーザによって用いられる。
非接触型ICリーダ/ライタ95Aおよび95B(通信部)は、近接された非接触型ICと非接触通信(近接通信)を行い、非接触型ICからのデータの読み出しおよび非接触型ICに対するデータの書き込みを行うものである。
なお、編集部12において行われる画像の編集は、すべてが印刷される画像に対する編集であるとは限らず、ユーザが携帯端末6への送信のみを想定している画像(つまり、印刷されない画像)に対する編集である場合もある。これは、印刷される画像と携帯端末6へ送信されてweb上で利用される画像との間で、ユーザの嗜好に違いがあり、例えばブログなどに利用する画像などに対して、印刷される画像に対する編集とは異なる編集をしたいというユーザの意向にこたえるためのものである。
(事後接客部13)
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。図9は、写真シール作成装置1に備えられる事後接客部13の構成例を示す図である。
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161(表示部)が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、事後接客の工程において用いられる画面が表示される。具体的には、タブレット内蔵モニタ161には、写真シール作成ゲームを行ったユーザに向けた広告、ミニゲーム、またはアンケートなどの情報が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下には非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、非接触型ICリーダ/ライタ163の下にはシール紙排出口164が設けられる。シール紙排出口164の下にはスピーカ165が設けられる。
非接触型ICリーダ/ライタ163は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しおよび非接触型ICに対するデータの書き込みを行う。
シール紙排出口164には、編集空間A2−1のユーザが編集制御を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2のユーザが編集制御を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタによって行われる。
スピーカ165は、事後接客時の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
なお、本実施形態に係る写真シール作成装置1は、図示しないが、事前接客部を備えていてもよい。事前接客部の構成については後述する。
(写真シール作成装置1の内部構成)
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。図10は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付す。重複する説明については適宜省略する。
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)などから構成され、ROM(Read Only Memory)206または記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部21、編集部12、事後接客部13、および印刷部211の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクまたはフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201によって適宜読み出される。なお、記憶部202は、広告レイアウトデータ202Aを格納している。広告レイアウトデータ202Aの詳細については後述する。
通信部203はインターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
ドライブ204には、光ディスクまたは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によってリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムおよびデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムおよびデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータおよびプログラムを一時的に記憶する。
撮影部21は、撮影空間A1におけるユーザの撮影制御に関する処理を行う。撮影部21は、硬貨処理部221、背景制御部222、照明制御部223、カメラ91、タッチパネルモニタ93、スピーカ224、および非接触型ICリーダ/ライタ94A、および非接触型ICリーダ/ライタ94Bから構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば300円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択がユーザによって手動で行われるようにしてもよい。
照明制御部223は、制御部201より供給される照明制御信号に従って、撮影空間A1内の各ストロボの発光を制御する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、足元ストロボ86と、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101、背面左ストロボ102、背面右ストロボ103が設けられる。各ストロボの内部には蛍光灯も設けられる。
また、照明制御部223は、各ストロボの内部に設けられる蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、ユーザが行っている撮影制御の段階に応じて撮影空間A1内の明るさを調整する。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像(画像)を制御部201に出力する。
非接触型ICリーダ/ライタ94Aおよび94Bは、近接された非接触型ICからデータを読み出し制御部201へ送信する。また、非接触型ICリーダ/ライタ94Aおよび94Bは、制御部201から受信したデータを非接触型ICに書き込む。
編集部12Aは、編集空間A2−1におけるユーザの編集制御に関する処理を行う。編集部12Aは、編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A、132B、スピーカ231、非接触型ICリーダ/ライタ95A、および非接触型ICリーダ/ライタ95Bから構成される。編集部12Bも編集部12Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2におけるユーザの編集制御に関する処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対するユーザの操作を検出する。ユーザの操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の画像の編集が行われる。非接触型ICリーダ/ライタ95Aおよび95Bも、非接触型ICリーダ/ライタ94Aおよび94Bと同様に、近接された非接触型ICからデータを読み出し制御部201へ送信し、制御部201から受信したデータを非接触型ICに書き込む。
事後接客部13は、事後接客空間A3における事後接客に関する処理を行う。事後接客部13は、タブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A、162B、非接触型ICリーダ/ライタ163、およびスピーカ165から構成される。
タブレット内蔵モニタ161の事後接客用モニタは、制御部201による制御に従って事後接客用の画面を表示する。また、タブレット内蔵モニタ161のタブレットは、ユーザの入力操作を入力信号として検出し、制御部201へと送信する。
印刷部211は、印刷制御を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。プリンタ241は、画像、またはユーザによる編集制御によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口164に排出する。一点鎖線で囲んで示す事後接客部13と印刷部211が、事後接客空間A3にいるユーザを相手とした事後接客に関する処理を行う構成となる。
また、印刷部211は、印刷制御に係る処理において、シール紙への撮影画像(又は編集画像)の印刷に加え、欄外(シール紙の端部など)に、管理サーバ4へ送信した画像を取得するためのURL(Uniform Resource Locater)、及び、シールID(画像取得用ID)などを印刷してもよい。シールIDとは、写真シール作成装置1において1ゲーム中に生成された1又は複数の画像(撮影画像および編集画像を含む)を一義的に特定するための識別子であり、ユーザが1ゲーム中に生成された画像を取得するための識別子である。ユーザは、画像を取得するためのURLにアクセスし、シールIDを入力することにより、写真シール作成装置1において1ゲーム中に生成された画像を取得するためのウェブページ(画像取得用ページ)を携帯端末6に表示させることができる。
これは、例えば、事後接客部13などにおいてユーザからメールアドレスの入力を受け付ける際に、タイムアウトやミス入力により正しいアドレスを受け付けることができず、画像を取得するためのURLなどの情報をユーザに送信することができないなど場合に、シール紙に印刷されているURLにアクセスしてシールIDを入力することによりユーザが画像を取得することができるようにするためである。
なお、印刷部211は、画像を取得するための情報として、URLではなく、例えば、所定のメールアドレス又はQRコード(登録商標)などを印刷してもよい。所定のメールアドレスが印刷されている場合には、ユーザは、当該所定のメールアドレスに空メールを送信することにより、画像を取得するためのURLが記載されたメールを管理サーバ4から受信することができる。また、シール紙にQRコード(登録商標)が印刷されている場合には、ユーザは、携帯端末6を用いてQRコード(登録商標)の示すウェブページへアクセスすることにより、画像取得用ページへ直接アクセスすることもできる。
本実施形態に係る写真シール作成装置1は、上述の通り事前接客部を備えていてもよい。事前接客部は、写真シール作成ゲームを行う前のユーザ(写真シール作成ゲームの開始の順番待ちをしているユーザ)に対し接客(事前接客)を行うものである。事前接客部は、少なくともタブレット内蔵モニタを備える。なお、当該タブレット内蔵モニタは、事後接客部の備えるタブレット内蔵モニタ161と同様の構成および機能を備えていればよい。また、事前接客部は、非接触型ICリーダ/ライタを備えていてもよい。なお、当該非接触型IDリーダ/ライタは、事後接客部13が備える非接触型IDリーダ/ライタ95Aおよび95Bと同様の構成および機能を備えていればよい。
(制御部の構成)
図11は、写真シール作成装置1に備えられる制御部201の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。この図に示すように、制御部201は、通信制御部311、撮影制御部312、編集制御部313、印刷制御部314、事後接客制御部315、および認証制御部316(識別情報取得手段、認証要求手段、認証位置取得手段)を備えている。
通信制御部311は、通信部203による外部の装置との通信を制御する。
撮影制御部312は、撮影部21による、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理と、ユーザの撮影制御に従いユーザグループを撮影する等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの撮影制御に関する処理とを制御する。撮影制御部312は、画像が撮影された日時に関する日時情報を生成することもできる。
編集制御部313は、編集部12Aおよび編集部12Bによる画像に対する落書き編集等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの編集制御に関する処理を制御する。
印刷制御部314は、印刷部211によるシール紙の印刷等、写真シール作成ゲームにおけるユーザの印刷制御に関する処理を制御する。
認証制御部316は、写真シール作成装置1において会員認証に係る処理を制御する。認証制御部316は、非接触型ICリーダ/ライタ95Aおよび95Bから、携帯端末6のユーザの認証に係る情報(認証情報)を受信する。認証情報としては、例えば、携帯端末6のユーザの、画像提供サイトでの会員IDおよびパスワードを用いることができる。
また、認証制御部316は、通信部203および通信制御部311を介して、受信した認証情報を管理サーバ4に送信することにより、管理サーバ4に会員認証を要求する。そして、認証制御部316は、管理サーバ4から、上記会員認証の認証結果を取得する。さらに、認証制御部316は、管理サーバ4での会員認証が成功した場合、会員認証が成功したユーザの識別情報(後で詳述する)をRAM207に格納する。
なお、認証制御部316は、写真シール作成装置1が事前接客部を設ける場合、当該事前接客部が備える非接触型IDリーダ/ライタから認証情報を受信してもよい。
なお、認証制御部316は、非接触型ICリーダ/ライタ95Aおよび95Bから認証情報を受信するのではなく、タッチパネルモニタ93、タブレット内蔵モニタ131または161等でユーザが直接入力した情報(会員ID、メールアドレス、およびパスワードなど)を認証情報として取得してもよい。
また、認証制御部316は、非接触型ICリーダ/ライタ95Aおよび95Bから認証情報を受信するのではなく、認証情報がエンコードされた二次元バーコードをカメラ91(または二次元バーコードを読み取るためのサブカメラ等)で読み取ることにより認証情報を取得し、後述の会員認証に係る処理を行ってもよい。
事後接客制御部315は、事後接客部13による、編集作業を終了したユーザグループを接客する処理等、写真シール作成ゲームにおける事後接客に関する処理を制御する。事後接客制御部315は、さらに詳しくは、広告データ取得部315A(画像データ送信手段)と、広告画面作成部315B(表示位置決定手段)と、事後接客用モニタ制御部315C(表示制御手段)とを備える。
広告データ取得部315Aは、RAM207に記憶された識別情報を読み出し、管理サーバ4に送信することにより、管理サーバ4から識別情報が示す会員ユーザの特性に応じた広告のデータを取得する。ここで、「識別情報」とは、会員ユーザを一意に示す情報、または情報の組合せである。識別情報としては、例えば画像提供サイトにおけるユーザの会員IDを用いることができる。広告データ取得部315Aは、取得した広告のデータ(広告データ)を広告画面作成部315Bに送る。なお、広告データの詳細については後述する。
なお、本実施形態では、広告データ取得部315Aは、1名の会員ユーザ、すなわち1つの会員IDに対し1つの広告データを受信することとする。しかしながら、広告データ取得部315Aは、1つの会員IDに対し、複数の広告データを受信してもよい。また、広告データ取得部315Aは、会員ユーザの特性に応じた広告データ以外に、会員ユーザを含む全ユーザに共通で提示する広告のデータを受信してもよい。
また、全ユーザ共通の広告データは、管理サーバ4から受信するのではなく、写真シール作成装置1自身が記憶部202に格納していてもよい。この場合、写真シール作成装置1は、管理サーバ4から会員ユーザの特性を示す情報を受信し、当該特性に応じた広告データを記憶部202から読み出せばよい。
さらにこの場合、写真シール作成装置1は、記憶部202に格納された広告データを、写真シール作成装置1のメンテナンス時や写真シール作成装置1を動作させる制御プログラム等のアップデート時に更新すればよい。また、写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の立ち上り時(起動時)もしくは一日の所定の時間帯に管理サーバ4とアクセスすることにより上記広告データを更新してもよい。また、広告データ取得部315Aは、管理サーバ4から得た広告データと、記憶部202から読み出した広告データとを広告画面作成部315Bへと送信してもよい。
広告画面作成部315Bは、広告データ取得部315Aが取得した広告データと、記憶部202に格納されている広告レイアウトデータ202Aとから、タブレット内蔵モニタ161に表示させる画面のデータ(広告画面データ)を作成するものである。ここで、広告レイアウトデータ202Aとは、広告データをタブレット内蔵モニタ161に表示する場合において、各広告データの表示レイアウトを既定するデータである。具体的には、広告レイアウトデータ202Aとは、ボタンや画像、テキストの表示枠などのオブジェクトの配置を既定する情報である。また、広告レイアウトデータ202Aは、広告データを埋め込む領域(広告データの表示枠)を1つ以上有する。
広告画面作成部315Bは、広告データ取得部315Aから受信した広告データの数に応じた広告レイアウトデータ202Aを記憶部202から読み出し、読み出した広告レイアウトデータ202Aに、広告データを合成する(埋め込む)ことにより、広告画面のデータを作成する。広告画面作成部315Bは、作成した広告画面のデータを、事後接客用モニタ制御部315Cへ送信する。
事後接客用モニタ制御部315Cは、タブレット内蔵モニタ161の表示制御を行うものである。事後接客用モニタ制御部315Cは、広告画面作成部315Bから広告画面のデータを受信すると、当該広告画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させる。
ここで、写真シール作成装置1の利用者が、タブレット内蔵モニタ161において当該広告が表示されている画面領域をタップする(広告を選択する)と、事後接客制御部315はタップが行われた位置を取得し、当該位置から、タップされた(選択された)広告を特定する。そして、事後接客制御部315は、特定した広告についてのさらに詳細な広告(詳細広告)を、ユーザのメールアドレス宛てに送信してもよい。なお、ユーザのメールアドレスは、事後接客時にユーザにより直接入力されるものであってもよいし、後述する会員認証が成功した際に、管理サーバ4から会員情報として受信してもよい。もしくは、上述のように広告を表示しているタブレット内蔵モニタ161の所定の領域がタップされたとき、写真シール作成装置1が、管理サーバ4にタップされた広告と、その広告を提示する対象のユーザを特定する情報とを通知してもよい。そして、管理サーバ4は、後述する会員情報を参照し、写真シール作成装置1から通知されたユーザのメールアドレス宛てに詳細広告や問合せ先(広告主への問合せ)の情報を含むメールを送信してもよい。
これにより、写真シール作成装置1のユーザは、より深く広告内容を知りたい時はタブレット内蔵モニタ161に表示されている広告をタップすることにより、タップした広告の詳細広告を携帯端末6で取得および閲覧することができる。
なお、写真シール作成装置1(タブレット内蔵モニタ161)を複数のユーザが利用している場合、その全ての利用者のメールアドレスに詳細広告を送信してもよい。または、ユーザにより広告がタップ(選択)された後で、現在タブレット内蔵モニタ161を利用(閲覧)していると想定される利用者の情報(ニックネーム、メールアドレスなど)を表示し、ユーザに詳細広告の送信先を選択させてもよい。
さらに、写真シール作成装置1が、非接触型ICリーダ/ライタ、およびタブレット内蔵モニタ等を備えた事前接客部を設ける場合、写真シール作成装置1の制御部201は、図示しないが、事前接客制御部を備える。
事前接客制御部は、事前接客部による事前接客に関する処理を制御する。具体的には、事前接客制御部は、事前接客の間に認証制御部316が認証に成功した場合、認証制御部316から認証情報を取得する。そして、事前接客制御部は、事後接客制御部315と同様の方法で、ユーザの特性に合致した広告データを受信し、事前接客部のタブレット内蔵モニタにユーザ向けの広告を表示させる。
これにより、写真シール作成装置1は、ユーザに写真シール作成ゲームが始まる前に、当該ユーザの特性に合致した広告を提示することができる。換言すると、写真シール作成装置1は、ユーザのゲーム開始までの待ち時間を事前接客の時間とし、当該ユーザ向けの広告を提示することで、待ち時間を有効に活用してユーザに効果的に広告を提示することができる。
(管理サーバ4)
次に、管理サーバ4の詳細について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る管理サーバ4の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、管理サーバ4は、主に、制御部401、記憶部402、および通信部403を備えている。制御部401は、管理サーバ4に備えられる各部材を統括制御する。記憶部402は、管理サーバ4において使用される各種データを記憶する。通信部403は、撮影画像管理システム10を構成する他の装置と通信する。
(制御部401の詳細)
図1に示すように、制御部401は、通信制御部411、メール作成部412(メール作成手段)、ウェブページ作成部413、画像管理部414、認証部415(認証手段)、および表示広告決定部416(ユーザ特性特定手段、広告決定手段)を備えている。
(通信制御部411)
通信制御部411は、通信部403による通信を制御する。
(メール作成部412)
メール作成部412は、写真シール作成装置1で遊んだユーザのメールアドレス宛に送信されるメールを作成する。本実施形態では、メール作成部412は、メールデータベース421に格納されているデータを用いて、通信制御部411から入力されたメールアドレス宛に送信される、画像の保存を案内するメールを作成し、通信制御部411に出力する。
(ウェブページ作成部413)
ウェブページ作成部413は、携帯端末6に表示されるウェブページを作成する。本実施形態では、ウェブページ作成部413は、ウェブページデータベース423に格納されているデータを用いて、携帯端末6から受信したアクセス要求に応じたウェブページを作成し、通信制御部411に出力する。詳細は後述するが、ウェブページ作成部413は、ユーザの会員種別に応じたウェブページを作成する。
なお、以下において「ページ」は、例えば、ウェブページのように、管理サーバ4が携帯端末6等の通信端末に送信して表示するためのデータを意味する。上記ページには、通常、テキストデータおよび画像データが含まれており、さらに、音声データおよび動画データが含まれていてもよい。
(画像管理部414)
画像管理部414は、画像提供サイトを通じてユーザに提供される画像を管理する。本実施形態では、画像管理部414は、写真シール作成装置1によって作成された画像のうち、ユーザによって指定された画像を画像データベース424に保存する。
(認証部415)
認証部415は、写真シール作成装置1からのユーザ認証の要求を受け付け、ユーザ認証を行うものである。認証部415は、写真シール作成装置1から、会員認証に必要な情報(認証情報)を受信すると、当該認証情報を用いて会員認証を行う。そして、認証部415は、認証結果を写真シール作成装置1へと送信する。
(表示広告決定部416)
表示広告決定部416は、写真シール作成装置1からの広告データの要求を受け付け、後述の広告データベース425から、写真シール作成装置1が表示する広告データを諸条件に従って決定するものである。具体的には、諸条件は、会員ユーザの年齢、性別、趣味、嗜好、住所、学校、職業等の会員属性から決定される。また、上記諸条件は、写真シール作成装置1の操作履歴、使用した合成用画像の種類(特にメイク用(コスメ用)の合成画像処理を使用した場合の、合成用画像の種類)、カラーコンタクトを使用した場合の、当該カラーコンタクトの色等に応じて決定してもよい。
表示広告決定部416は、決定した広告データを広告データベース425から読み出し、写真シール作成装置1へと送信する。表示広告決定部416の広告を決定する処理の詳細については後述する。
(記憶部402の詳細)
図1に示すように、記憶部402は、メールデータベース421、会員データベース422、ウェブページデータベース423、および画像データベース424を有している。
(メールデータベース421)
メールデータベース421は、ユーザに送信するメールを作成するための各種データを格納している。
(会員データベース422)
会員データベース422は、画像提供サイトの会員であるユーザに関する各種情報である会員情報422A(ユーザ情報)を格納している。会員情報422Aは、写真シール作成装置1を利用するユーザを特定する情報(ユーザ特定情報)をユーザ別に格納したデータである。ユーザ特定情報としては、例えば、ユーザの会員ID、メールアドレス、ニックネーム、生年月日、住所、会員属性、入会日、および、ユーザが保有する携帯端末の端末IDなどを挙げることができる。また、会員属性としては、例えば、有料会員および無料会員などの会員種別を挙げることができる。なお、会員情報422Aのデータ構造の詳細については後述する。
(ウェブページデータベース423)
ウェブページデータベース423は、携帯端末6に表示される画像提供サイトのウェブページを作成するための各種データを格納している。
(画像データベース424)
画像データベース424は、写真シール作成装置1によって作成されたユーザの画像のうち、画像提供サイトに保存するようにユーザによって指示された画像を格納している。画像データベース424には、画像が、会員データベース422に会員として登録されているユーザごとに区別されて格納されている。
図示はしないが、記憶部402は、写真シール作成装置1から受信した画像などのデータを一時的に保存する一時保存データベースも有している。
(広告データベース425)
広告データベース425は広告データ(図示せず)と、当該広告データに関する情報である広告関連情報425Aとを格納する。ここで、「広告データ」とは、写真シール作成装置1の事後接客制御部315が、事後接客部13のタブレット内蔵モニタ161に表示させる広告のデータである。広告データは、ユーザに広告、通知、または操作を要求するための内容を少なくとも含むデータである。広告データはまた、1件の広告を表示するためのテキスト、画像、動画、およびこれらを動的に表示させるためのスクリプト等から成る一連のデータであってもよい。広告データはそれぞれ、広告関連情報425Aと対応づけられている。なお、広告関連情報425Aのデータ構造の詳細については後述する。
(通信部403の詳細)
本実施形態では、写真シール作成装置1および携帯端末6が、通信部403の通信相手である。通信部403は、通信制御部411の制御を受けることによって、他の装置からデータを受信したり、他の装置にデータを送信したりする。
(携帯端末6)
図12は、本発明の実施形態1に係る携帯端末6の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、携帯端末6は、主に、制御部601、記憶部602、通信部603、入力部604、および表示部605を備えている。制御部601は、携帯端末6に備えられる各部材を統括制御する。記憶部602は、携帯端末6において使用される各種データを記憶する。携帯端末6は、撮影画像管理システム10を構成する他の装置と通信する。入力部604は、タッチパネルなどの、ユーザが携帯端末6に情報を入力するための装置である。表示部605は、液晶表示装置などの、情報を表示するための装置である。
(制御部601の詳細)
図12に示すように、制御部601は、通信制御部611、入力制御部612、表示制御部613、および非接触型IC614を備えている。
通信制御部611は、通信部603による通信を制御する。入力制御部612は、入力部604における情報入力を制御する。表示制御部613は、表示部605における情報表示を制御する。たとえば、通信制御部611から入力されたウェブページを表示制御部613が表示部605に出力することによって、当該ウェブページを表示部605に表示させることができる。
非接触型IC614は、写真シール作成装置1の非接触型ICリーダ/ライタと通信を行うものである。より具体的には、非接触型IC614は、非接触型ICリーダ/ライタと近接すると、当該非接触型ICリーダ/ライタに携帯端末6のユーザの認証情報を送信する。なお、非接触型IC614は、写真シール作成装置1の非接触型ICリーダ/ライタ94A、94B、95A、95B、および163のいずれと通信を行ってもよい。
(会員登録処理)
撮影画像管理システム10では、画像提供サイトに会員登録したユーザが、撮影画像を画像提供サイトに保存することができる。ユーザは、所定の手順に従い自身を画像提供サイトに無料会員として登録する。その手順について、図13を参照して以下に説明する。図13は、会員登録処理時に携帯端末6の表示部605に表示されるウェブページの一例を示す画面遷移図である。
ユーザは、画像提供サイトに会員登録するために、携帯端末6を用いて画像提供サイトにアクセスする。この結果、図13の(a)に示すような画像提供サイトのトップページ1001が、携帯端末6の表示部605に表示される。トップページ1001は、会員ログイン処理を進めるためのリンク画像1002、および無料会員登録処理を進めるためのリンク画像1003を少なくとも含む。
ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、無料会員登録を進めるためのリンク画像1003を選択する。この結果、携帯端末6は、管理サーバ4と通信し、結果として、図13の(b)に示すような、無料会員登録用のウェブページ1011を表示部605に表示する。
ウェブページ1011は、無料会員登録されるユーザを特定する情報(ユーザ特定情報)を入力するための入力フォーム1012、および、入力されたユーザ特定情報を管理サーバ4に送信するためのリンク画像1013を少なくとも含む。ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、ユーザの会員ID、パスワード、およびメールアドレスなどの各種の個人情報を、ユーザ特定情報として入力フォーム1012に入力する。ユーザは、ユーザ特定情報の入力完了後、リンク画像1013を選択する。これにより携帯端末6は、ユーザ特定情報を管理サーバ4に送信すると共に、ユーザの無料会員登録を管理サーバ4に要求する。
管理サーバ4の通信制御部411は、携帯端末6から送信されたユーザ特定情報を通信部403を通じて受信する。通信制御部411は、受信したユーザ特定情報をメール作成部412に出力すると共に、会員登録用メールの作成をメール作成部412に指示する。この指示を受けて、メール作成部412は、図13の(c)に示すような会員登録用メール1021を作成する。会員登録用メール1021は、受信したユーザ特定情報に含まれるメールアドレス宛のメールであり、無料会員登録の完了を示すウェブページへのURL1022を含んでいる。メール作成部412は、作成した会員登録用メール1021を通信制御部411に出力する。通信制御部411は、入力された会員登録用メール1021を、通信部403を介してユーザのメールアドレス宛に送信する。
携帯端末6は、送信された会員登録用メール1021を受信し、表示部605に表示する。ユーザは、表示された会員登録用メール1021を確認し、URL1022を選択する。これにより携帯端末6は、URL1022によって特定されるウェブページを、管理サーバ4に要求する。
この要求を受けて、管理サーバ4は、無料会員登録を完了させる。具体的には、管理サーバ4が、会員データベース422にユーザ用のアカウント領域を作成し、当該アカウント領域に、ユーザ特定情報を保存する。このとき、ユーザが無料会員であることを表す情報を、アカウント領域に追加する。最後に、管理サーバ4は、無料会員登録が完了したことを示すウェブページを作成し、携帯端末6に送信する。
なお、ユーザは、無料会員の登録後、会員ID及びパスワードを入力することにより画像提供サイトにログインし、所定の手続きを踏むことによって、自身を有料会員として画像提供サイトに登録することができる。この登録完了後、ユーザのアカウント領域には、ユーザが有料会員であることを表す情報が追加される。
(サービスの流れ)
次に、撮影画像管理システム10によって提供されるサービスの流れの詳細について、図14および図15を参照して以下に説明する。図14は、撮影画像管理システム10における写真撮影から画像保存までの一連の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
(写真撮影)
図14に示すように、ユーザは、写真シール作成装置1においてゲームのプレイを開始する(ステップS1)。具体的には、ユーザは、写真シール作成装置1の正面パネル41の前に立ち、ゲームのプレイに必要な料金の硬貨を、硬貨投入返却口87に投入する。撮影制御部312は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを、硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定する。
所定の金額分の硬貨が投入されたと判定した場合、撮影制御部312は、撮影部21を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ93にライブビュー表示させ、ユーザによる撮影制御に従って、撮影空間A1にいるユーザを被写体として撮影する(ステップS2)。この撮影制御は撮影処理時間内に複数回行われる。
なお、撮影制御における処理として、シール紙への印刷用の画像の撮影ではなく、携帯端末6への送信用の画像の撮影として、所定の回数の撮影を行うこともある。この場合には、携帯端末6への送信用の画像に適した画像として、合成用画像をクロマキ合成した画像、及び、色フィルターによるフィルタリング処理などの画像処理を施した画像を、撮影時に作成することもある。
写真撮影の終了後、撮影制御部312は、撮影空間A1にいるユーザに対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。この案内は、案内画面を撮影部21のタッチパネルモニタ93に表示させることによって、または、音声案内をスピーカ224から出力させることによって、行われる。
(画像編集)
案内が終了すると、編集制御部313はまず、認証制御部316に対し会員認証の開始を通知する。認証制御部316は当該通知を受けると、会員認証を行う(ステップS200)なお、会員認証については後で詳述する。
会員認証が終了すると、編集制御部313は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影制御を終えたユーザの移動先とした方の編集空間に対応する編集部12を制御することによって、編集部12に画像を編集させる(ステップS3)。具体的には、編集制御部313は、編集対象画像として選択または取得された画像に合成するための合成用画像をユーザに選択させ、選択された合成用画像を画像に合成させ、得られた合成画像を、ユーザによる編集操作に従って編集する。また、携帯端末6への送信用の画像に対する編集として、例えば、画像を所定のサイズにトリミングする処理、色フィルターによるフィルタリング処理、及び、複数の画像を一つの画像として仕上げるコラージュ合成処理などの処理を行うこともできる。
編集の終了後、編集制御部313は、編集空間A2−1または編集空間A2−2において編集制御を終えたユーザに、事後接客空間A3への移動を案内する。この案内は、案内画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させることによって、または、案内音声をスピーカ231から出力させることによって、行われる。
なお、上述の会員認証(ステップS200)は、撮影空間A1における写真撮影(ステップS2)の終了後、後述の事後接客(ステップS5)の開始までの期間であれば、どのタイミングで行ってもよい。また、会員認証は、上記期間内であれば複数回行われてもよい。
(写真シール印刷)
案内の終了後、印刷制御部314は、ユーザによって選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる(ステップS4)。印刷が終了すると、事後接客制御部315は、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、プリンタ241は、管理サーバ4及び写真シール作成装置1から同じ手順で画像を取得可能なように、写真シール作成装置1において作成されたシールIDおよび、画像取得情報(画像取得サイトのURL、または、取得のためのメールアドレスなど)が欄外に印刷され、また、所定の画像が中央部に印刷されたシール紙をシール紙排出口164に排出する。
(事後接客)
印刷中、事後接客制御部315は、事後接客部13を制御し、印刷終了待機中のユーザに対する事後接客に関する処理を制御する(ステップS5)。具体的には、事後接客制御部315は、事後接客部13による事後接客に関する処理として、写真シール作成ゲームにおいて画像(編集済みの画像を含む)を管理サーバ4に送信するための処理を制御する。その際、事後接客制御部315は、ゲームをプレイしたユーザのメールアドレスを入力するためのメールアドレスの入力画面、および、送信する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させる。ユーザは、タッチペン162Aまたはタッチペン162Bを用いることによって、現在用いているメールアドレスを入力すると共に、管理サーバ4に送信したい画像を選択する。
(画像送信)
通信制御部311は、入力されたメールアドレスおよび選択された画像もしくは制御部201が送信対象と決定した画像を、通信部203を通じて管理サーバ4に送信する(ステップS6)。このとき送信される画像には、当該画像を一義的に特定するための識別子(画像ID)が関連付けられている。写真シール作成装置1から送信されたメールアドレス、画像、および画像IDを、管理サーバ4の通信部403が受信し(ステップS7)、通信制御部411に出力する。通信制御部411は、受信した画像を、記憶部402の図示しない一時保存データベースに保存する。保存された画像などのデータは、規定の期限が経過するまで一時保存データベースに格納され続け、期限が経過すると自動的に一時保存データベースから削除される。
なお、通信制御部311は、メールアドレスや画像の他に、写真シール作成装置1に対するユーザの操作ログや、画像編集時の合成用画像(落書き)の選択状況等、ユーザが利用した機能に係る情報を送信してもよい。
なお、通信制御部311は、管理サーバ4に対し、ユーザが選択した所定の枚数の画像だけではなく、ユーザが将来有料会員になる場合を考慮して、すべての画像を送信してもよい。これにより、ユーザは、無料会員の状態で撮影したあと、サイト上で有料会員になった場合に、無料会員の状態で撮影したすべての画像を取得することができる。
(案内メールの作成および送信)
通信制御部411は、受信したメールアドレスおよび画像IDをメール作成部412に出力する。メール作成部412は、通信制御部411から受け取ったメールアドレス宛に送信される、画像の保存をユーザに案内する案内メールを作成する。その手順は次の通りである。メール作成部412は、画像IDをウェブページ作成部413に出力すると共に、当該画像IDによって特定される画像を保存するためのウェブページを示すURL1102の生成を、ウェブページ作成部413に要求する。ウェブページ作成部413は、要求されたURL1102を生成し、メール作成部412に出力する。
メール作成部412は、案内メールを作成するためのデータをメールデータベース421から取得する。そして、当該データ、URL1102、およびユーザのメールアドレスを用いて、図15の(a)に示す案内メール1101を作成する。案内メール1101の本文中には、URL1102が記載されている。メール作成部412は、作成した案内メール1101を通信制御部411に出力する。通信制御部411は、通信部403を介して、ユーザのメールアドレス宛に案内メール1101を送信する(ステップS8)。
なお、メール作成部412は、画像IDとその画像IDにかかわる画像とをまとめるウェブページではなく、シールIDをユーザに入力してもらうだけのウェブページを示すURLを含む案内メールを送信してもよい。この場合には、管理サーバ4は、案内メールに含まれるURLの示すウェブページ上において、携帯端末6からシール紙の欄外に印刷されたシールIDの入力を受け付け、当該管理サーバ4に送信されている画像を表示するようにしてもよい。
(画像保存用ウェブページの要求および送信)
携帯端末6の通信部603は、送信された案内メール1101を受信し(ステップS9)、通信制御部611に出力する。通信制御部611は、入力された案内メール1101を表示制御部613に出力する。表示制御部613は、入力された案内メール1101を表示部605に出力する。ユーザは、表示部605に表示された案内メール1101を確認し、画像提供サイトに画像を保存するために、入力部604を用いてURL1102を選択する(ステップS10)。
入力制御部612は、入力部604における選択入力を受け付け、URL1102が選択されたことを通信制御部611に通知する。これを受けて通信制御部611は、選択されたURL1102に対応するウェブページを、管理サーバ4に要求する。具体的な手順は次の通りである。通信制御部611は、記憶部602に格納されているユーザの会員IDを取得し、この会員IDを含みかつウェブページの提供を求める所定のリクエストを、通信部603を通じて管理サーバ4に送信する。
通信制御部411は、送信されたリクエストを通信部403を通じて受信し(ステップS11)、ウェブページ作成部413に出力する。ウェブページ作成部413は、リクエストに含まれる会員IDを会員データベース422に照会することによって、ユーザの会員種別を判定する(ステップS12)。本実施形態では、ウェブページ作成部413は、ユーザが無料会員および有料会員のいずれであるかを判定し、判定結果に応じたウェブページを作成する。ウェブページ作成部413は、ユーザが無料会員であると判定した場合には、図15(b)に示すような、無料会員が画像を保存するためのウェブページ1103を作成する。一方、ユーザが有料会員であると判定した場合には、図15(c)に示すような、有料会員が画像を保存するためのウェブページ1107を作成する。
図15(b)に示すように、ウェブページ1103は、一つのサムネイル画像1104、ユーザに有料会員の登録を促すリンク画像1105、および、画像提供サイトに画像を一枚保存するためのリンク画像1106を含んでいる。ユーザが無料会員である場合には保存できる画像が一枚であるため、サムネイル画像1104は、その一枚の画像のサムネイルである。なお、当該一枚の画像とは、写真シール作成装置1においてユーザにより選択された画像である。一方、画像が複数枚ある場合、サムネイル画像1104は、これら複数の画像のいずれかのサムネイルである。
図15(c)に示すように、ウェブページ1107は、一つのサムネイル画像1104、および、全ての画像を保存するためのリンク画像1108を含んでいる。
本例では、ユーザは無料会員であるので、ウェブページ作成部413は、無料会員用のウェブページ1103を作成する。ウェブページ作成部413は、作成したウェブページ1103を通信制御部411に出力する。通信制御部411は、入力されたウェブページ1103を、通信部403を通じて携帯端末6に送信する(ステップS13)。
(画像保存)
携帯端末6は、通信部603を通じてウェブページ1103を受信する(ステップS14)。ウェブページ1103は、通信制御部611を介して表示制御部613に出力される。表示制御部613は、入力されたウェブページ1103を表示部605に出力する。ユーザは、表示部605に表示されたウェブページ1103を確認する。ユーザが無料会員である場合、画像が複数枚あったとしても、画像提供サイトに保存できるのは、それらのうちのいずれか一枚である。ユーザは、一枚の画像を保存したい場合、入力部604を通じてリンク画像1106を選択する。なお、当該保存したい画像は、写真シール作成装置1において携帯端末6へ送信する画像として選択した画像に限られず、例えば、画像提供サイトにアクセスしている携帯端末6において保存対象の画像として指定された画像であってもよい。
入力制御部612は、入力部604における選択入力を受け付け、リンク画像1106が選択されたことを通信制御部611に通知する。これを受けて、通信制御部611は、画像保存の指示を管理サーバ4に送信する(ステップS15)。
送信された保存指示を、通信制御部411が通信部403を通じて受信する(ステップS16)。これにより通信制御部411は、画像の保存を画像管理部414に指示する。画像管理部414は、この指示を受けて、一時保存データベースに格納されているユーザの画像を、ユーザの会員IDに関連付けて画像データベース424に保存する(ステップS17)。その際、画像が一枚なら、その画像を保存する。一方、画像が複数枚なら、そのうちのいずれか一つ(たとえばサムネイル画像1104に対応する画像)を保存する。これにより、図14に示す一連の処理は完了する。
なお、無料会員であるユーザは、全ての画像を保存したい場合、リンク画像1105を選択する。この場合、有料会員登録のための一連の処理が撮影画像管理システム10において行われる。そして登録が完了すると、全ての画像がユーザの会員IDに関連付けられて画像データベース424に保存される。
また、ユーザが有料会員である場合の保存処理は、本質的には上述した無料会員の場合の保存処理と同じである。ただし、ユーザは、ウェブページ1107に含まれるリンク画像1108を選択する。これにより管理サーバ4は、画像データベース424におけるユーザのアカウント領域に、全ての画像を保存する。なお、ユーザによる保存する画像(無料会員であれば1枚の画像、有料会員であれば全ての画像)の選択は、写真シール作成装置1において受け付けられていてもよい。この場合には、画像管理部414は、写真シール作成装置1において選択されている画像を画像データベース424に保存すればよい。
(携帯端末6への画像保存)
以下に、画像提供サイトに保存された画像をユーザの携帯端末6に保存する際の処理の流れについて、図16および図17を参照して説明する。図16は、撮影画像管理システム10における携帯端末6への画像保存に関する一連の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図17は、携帯端末6への画像保存処理時に携帯端末6の表示部605に表示されるウェブページの一例を示す画面遷移図である。
ユーザは、画像提供サイトにログインするために、画像提供サイトにアクセスする。その結果、図17(a)に示すような画像提供サイトのトップページ1001が、携帯端末6の表示部605に表示される。ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、画像提供サイトへの会員ログイン処理を進めるためのリンク画像1002を選択する。入力制御部612はこの選択操作を受け付けて、リンク画像1002が選択されたことを通信制御部611に通知する。これにより通信制御部611は、ユーザの会員IDおよびパスワードを記憶部602から読み出し、通信部603を通じて管理サーバ4に送信すると共に、画像提供サイトへのログインを管理サーバ4に要求する(ステップS21)。なお、通信制御部611は、リンク画像1002が選択された場合に、ユーザの会員IDおよびパスワードを入力するためのウェブページを取得してもよい。この場合には、管理サーバ4は、ウェブページにおいて会員IDおよびパスワードの入力を受け付ければよい。
管理サーバ4の通信制御部411は、この要求を、通信部403を通じて受け付ける(ステップS22)。次に通信制御部411は、受信した会員IDおよびパスワードをウェブページ作成部413に出力すると共に、会員トップページ1031の作成をウェブページ作成部413に指示する。
ウェブページ作成部413は、入力された会員IDおよびパスワードを会員データベース422と照合することによって、ユーザが画像提供サイトに会員として登録されているか否かを判定する。登録されていると判定した場合、ウェブページデータベース423から、会員トップページ1031を生成するためのデータを取得する。ウェブページ作成部413は、当該データを用いて、図17(b)に示すような会員トップページ1031を生成し、通信制御部411に出力する。会員トップページ1031は、画像提供サイトに保存されているユーザの画像の一覧を表示するためのリンク画像1032を含んでいる。通信制御部411は、通信部403を通じて会員トップページ1031を携帯端末6に送信する(ステップS23)。
携帯端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて、会員トップページ1031を受信する。通信制御部611は、受信した会員トップページ1031を表示制御部613に出力する。表示制御部613は、会員トップページ1031を表示部605に出力する。結果、表示部605に会員トップページ1031が表示される(ステップS24)。
ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、リンク画像1032を選択する(ステップS25)。入力制御部612が、この選択操作を受け付けて、リンク画像1032が選択されたことを通信制御部611に通知する。これにより通信制御部611は、画像提供サイトに保存されているユーザの画像の一覧を含むウェブページの提供を求めるリクエストを、通信部603を通じて管理サーバ4に送信する。
管理サーバ4の通信制御部411は、送信されたリクエストを、通信部403を通じて受け付ける(ステップS26)。次に通信制御部411は、画像データベース424に保存されているユーザの画像の一覧を含む画像一覧ページ1041の生成を、ウェブページ作成部413に指示する。
ウェブページ作成部413は、画像一覧ページ1041を生成するためのデータを、ウェブページデータベース423から取得する。ウェブページ作成部413は、データを用いると共に、画像データベース424に保存されているユーザの全画像を参照することによって、図17(c)に示すような画像一覧ページ1041を生成し、通信制御部411に出力する。画像一覧ページ1041は、画像データベース424に保存されているユーザの全画像を個別に表す、複数のサムネイル画像1042を含んでいる。通信制御部411は、通信部403を通じて画像一覧ページ1041を携帯端末6に送信する(ステップS27)。
携帯端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて画像一覧ページ1041を受信する。通信制御部611は、受信した画像一覧ページ1041を表示制御部613に出力する。表示制御部613は、画像一覧ページ1041を表示部605に出力する。結果、表示部605に画像一覧ページ1041が表示される(ステップS28)。
ユーザは、携帯端末6の入力部604を操作することによって、表示中のサムネイル画像1042のうち、携帯端末6に保存したい画像に対応するサムネイル画像1042を選択する(ステップS29)。入力制御部612は、この選択操作を受け付けて、サムネイル画像1042が選択されたことを通信制御部611に通知する。これにより通信制御部611は、選択されたサムネイル画像1042に対応する画像の提供を求めるリクエストを、通信部603を通じて管理サーバ4に送信する。
管理サーバ4の通信制御部411は、通信部403を通じて、送信されたリクエストを受信する(ステップS30)。次に通信制御部411は、携帯端末6から提供を求められたユーザの画像を通信制御部411に出力するように、画像管理部414に指示する。
画像管理部414は、指示された画像を画像データベース424から取得し、通信制御部411に出力する。通信制御部411は、通信部403を通じて、入力された画像を携帯端末6に送信する(ステップS31)。
携帯端末6の通信制御部611は、通信部603を通じて、送信された画像を受信し、記憶部602に保存する(ステップS32)。以上により、携帯端末6への画像保存処理が完了する。
なお、上述の説明では、携帯端末6が画像提供サイトへログインすることにより画像を取得する構成を例に挙げて説明したが、本実施形態では、シールIDを用いて画像を取得することもできる。例えば、携帯端末6は、シール紙に印刷されているURL(又は、案内メールに含まれるURL)の示すウェブページにアクセスすると共に、ユーザによるシールIDの入力操作を受け付けることにより、画像取得用ページにアクセスする。
このとき、画像取得用ページは、ユーザが有料会員である場合にはシールIDにより特定される画像であって1ゲーム中に生成された全ての画像をユーザが選択可能に一覧表示し、ユーザが無料会員である場合にシールIDにより特定される全画像のうち1枚の画像のみをユーザが選択可能に一覧表示してもよい。また、画像取得用ページは、ユーザが無料会員である場合には、写真シール作成装置1において予め選択されている1枚の画像のみを表示してもよい。なお、画像取得用ページには、編集画像のみが一覧表示されることが好ましいが、例えば、編集画像の生成されていない撮影画像が存在する場合には編集画像と編集画像の生成されていない撮影画像とを一覧表示してもよいし、編集画像および撮影画像の全てを一覧表示してもよいし、特に限定されるものではない。
携帯端末6は、画像取得用ページにおいて一覧表示されている画像のうち、ユーザにより選択された画像を管理サーバ4から取得し、記憶部602に保存する。なお、ユーザが有料会員である場合には、携帯端末6は、画像取得用ページにおいて一覧表示されている画像に対するユーザの選択操作を受け付けることなく、一覧表示されている全ての画像を管理サーバ4から取得し、記憶部602に保存してもよい。
(写真シール作成装置における会員認証と広告表示)
本発明の実施形態1に係る写真シール作成装置1は、会員認証(図14のS200)に成功したユーザそれぞれの特性に応じた広告を、事後接客部13のタブレット内蔵モニタ161に表示する。ユーザ(会員ユーザ)の特性は、管理サーバ4の会員データベース422に格納されている、会員ユーザそれぞれの会員情報(ユーザ特定情報および会員属性の少なくともいずれか)から特定または推定される。ユーザの特性とは、例えば、ユーザの年齢、性別、趣味、嗜好、住所、学校、職業、行動パターン(写真シール作成装置1の操作履歴、使用した合成用画像の種類)などである。
以下、写真シール作成装置1における会員認証と、会員認証後に事後接客部13にて、タブレット内蔵モニタ161に各ユーザ向けの広告を表示する方法とを、図18〜図21を用いて説明する。まず、図18および図19を用いて、会員データベース422が格納する会員情報422Aと、広告データベース425が格納する広告関連情報425Aについて詳細に説明する。
≪会員情報のデータ構造≫
図18は、会員情報422Aのデータ構造および具体例を示す図である。会員情報422Aの1行は、会員ユーザ1名に関する各種情報を示している。また、会員情報422Aは、「会員ID」列の情報に、他の列の情報が対応づけられて格納される。
なお、図18において、会員情報422Aをテーブル形式のデータ構造にて示したことは一例であって、会員情報422Aのデータ構造をテーブル形式に限定する意図はない。以降、データ構造を説明するためのその他の図においても同様である。
「会員ID」列には、画像提供サイトのユーザを一意に示す会員IDが格納される。つまり、会員IDは、図18に示す会員情報422Aの各行が示すユーザの識別情報である。「パスワード」列、「ニックネーム」列、「メールアドレス」列、「生年月日」列、および「住所」列には、会員登録時にユーザが入力した、または会員登録後にユーザが変更したパスワード、ニックネーム、メールアドレス、生年月日、および住所を示す情報が、それぞれ格納される。
「会員属性」列には、各会員ユーザの特性を示す情報が格納される。「会員属性」列は、例えば、「会員種別」列と、「利用頻度」列とを含む。「会員種別」列には、ユーザの会員種別を示す情報が格納される。図18に示す具体例では、「会員種別」列において、ユーザが有料会員(「有料」)であるか無料会員(「無料」)であるかを示す情報が格納されている。
「利用頻度」列には、ユーザが画像提供サイトを利用する頻度(利用頻度)を示す情報が格納される。図18に示す具体例では、上記利用頻度は、特定の期間内にユーザが画像提供サイトを利用した(ログインした)回数が一定数以上の場合、利用頻度が高い(「高」)ことを示す情報を格納し、上記回数が一定数未満の場合、利用頻度が低い(「低」)ことを示す情報を格納する。
なお、会員情報422Aは、少なくとも、ユーザを一意に特定可能な情報、またはユーザを一意に特定可能な情報の組合せを備えていればよく、その他のデータは必須ではない。しかしながら、会員情報422Aは、ユーザ個々人の特性をより詳細に記憶するために、ユーザの特性を示す各種情報(特に、会員属性)をより多く含むことが望ましい。例えば、会員情報422Aは、必要に応じて、会員属性としてユーザの趣味などを含んでいてもよい。
≪広告関連情報の構成≫
図19は、広告関連情報425Aのデータ構造および具体例を示す図である。図19において、広告関連情報のデータテーブルの1行は、1件の広告データに関する一連の情報を示す。また、広告関連情報425Aは、「広告ID」列の情報に、他の列の情報が対応づけられて格納される。
「広告ID」列には、各広告を一意に示すIDナンバーが格納される。なお、当該IDナンバーの形式は特に限定されない。「データ」列には、管理サーバ4が広告データベース425から読み出す、1件分の一連の広告データの格納場所を示す情報が格納される。なお、広告データはタブレット内蔵モニタ161が表示できるならばその形式は特に限定されない。また、広告データは、画像(静止画)でも動画でもよい。
「条件1」および「条件2」列には、表示広告決定部416が、写真シール作成装置1に送信する広告を決定するための条件を示す情報が格納される。
ここで、「条件1」および「条件2」列が示す条件は、前述した会員情報422Aの各パラメータと対応している。例えば、図19によると、広告ID:001が示す広告データの「条件1」列には、「利用頻度:低」である。これは、広告ID:001が示す広告データが、会員情報422Aの「利用頻度」列が示す画像提供サイトの利用頻度が「低」である場合に表示広告決定部416に選択されることを意味する。
同様に、広告ID:002が示す広告データは、会員情報422Aの「会員種別」列が「無料」である(すなわち、ユーザが無料会員である)場合に表示広告決定部416に選択される。
また、複数列(図19の例では「条件1」および「条件2」列)にそれぞれ条件が示されている場合、これら複数の条件のいずれかを満たすことを表示条件としてもよいし、当該複数の条件を全て満たすことを表示条件としてもよい。
例えば、広告ID:003が示す広告データは、ユーザが無料会員である、または会員ユーザの住所が東京都内である場合に表示広告決定部416に選択されてもよいし、ユーザが無料会員であり、かつユーザの住所が東京都内である場合に表示広告決定部416に選択されてもよい。なお、以下では、図19で「条件1」および「条件2」列の両方に条件が示されている場合、これらの条件を全て満たすことが表示条件であるとして説明する。
なお、「条件1」および「条件2」列の情報は必須ではない。例えば、図19では、「条件1」および「条件2」にてハイフン(−)が記載されている箇所は、情報が格納されていない(特に条件が規定されていない)ことを示す。また、図19では管理サーバ4が1つまたは2つの条件により表示広告を決定することとしたが、これらの条件の数も特に限定されない。したがって、広告関連情報425Aは、「条件1」および「条件2」列以降も列を持ち、各広告データについてさらに細かい表示条件を設けていてもよい。
≪会員認証および広告表示の概要≫
次に、図20を参照して、写真シール作成装置1における会員認証および広告表示の概略を説明する。図20は、本発明の第1実施形態における写真シール作成装置1が、ユーザに応じた広告を表示するときの具体例を示す図である。図20の(a)は、編集部12にてユーザが行う、会員認証のための操作(動作)を示す。また、図20の(b)は、図20の(a)に示したユーザの操作による会員認証が成功した場合、事後接客部13のタブレット内蔵モニタ161に表示される広告αおよびβを示す。
なお、図20の(a)に示すユーザAは、図18に示した会員情報において、会員ID:A001で示されるユーザであるとする。また、ユーザBは、図18に示した会員情報422Aにおいて、会員ID:A002で示されるユーザであるとする。加えて、ユーザAの所持する携帯端末6を便宜上、携帯端末6Aとし、ユーザBの所持する携帯端末6を携帯端末6Bとする。
また、以降の説明では、ユーザAとユーザBがグループで、写真シール作成装置1における写真シール作成ゲームを行うこととする。なお、ここで言う「グループ」は、写真シール作成装置1で一緒に(同じゲーム内で)写真を撮るユーザ1名以上の集団を示す。
図20の(a)に示す通り、写真シール作成装置1は、編集部12において、タブレット内蔵モニタ131の左下側に非接触型ICリーダ/ライタ95A、右下側に非接触型ICリーダ/ライタ95Bを備える。図示の通り、ユーザAが携帯端末6A(非接触型IC614)を非接触型ICリーダ/ライタ95Aに近接させると、非接触型ICリーダ/ライタ95Aは携帯端末6A(非接触型IC614)の近接を検知し、携帯端末6Aから認証情報を読み取り、認証制御部316に送る。認証制御部316は、上記認証情報を用いて会員認証を行う。そして、会員認証が成功すると、認証制御部316は、RAM207にユーザAの識別情報として、会員ID(A001)を記憶する。
ユーザBについても、ユーザBが携帯端末6Bを非接触型ICリーダ/ライタ95Bに近接させることにより、ユーザAと同様の会員認証が行われる。そして、認証制御部316は、RAM207にユーザBの識別情報として、会員ID(A002)を記憶する。
なお、図20の(a)では便宜上、ユーザAおよびユーザBの会員認証に係る動作を一図で示しているが、ユーザAおよびユーザBの会員認証は同時に行われなくともよい。また、ユーザAとユーザBは同じ非接触型ICリーダ/ライタで順番に会員認証を行ってもよい。
このようにして、グループの各ユーザによる会員認証の操作が行われ、その後、写真シール作成ゲームの工程として、ユーザによる編集制御(落書き)(図14のS4)がなされ、その後シールの印刷処理(図14のS4)が行われる。ここで、印刷処理(図14のS5)が始まると、事後接客制御部315はタブレット内蔵モニタ161を制御することにより、事後接客を行う。
このとき、事後接客制御部315はRAM207が記憶しているユーザAおよびユーザBの会員IDを管理サーバ4へと送信する。管理サーバ4の表示広告決定部416は、受信したユーザAおよびユーザBの会員IDに対応する会員情報を特定し、当該会員情報が示す特性に応じた広告を、そのユーザ向けの表示広告と決定する。
例えば、図18の会員情報422Aによると、ユーザAは東京在住の有料会員である。このようなユーザAの特性に応じて、管理サーバ4の表示広告決定部416は、「東京で開催する、有料会員限定イベント」の広告αを写真シール作成装置1の事後接客制御部315に送信する。
一方、図18の会員情報422Aによると、ユーザBもユーザAと同様、東京在住ではあるが、無料会員のユーザであり、かつ画像提供サイトの利用頻度が低い。このように、画像提供サイトの利用に不慣れと推定されるユーザBに応じて、表示広告決定部416は、「画像提供サイトへの画像の保存手順」を示す広告βを事後接客制御部315に送信する。
そして、事後接客制御部315は、表示広告決定部416から受信した広告αおよびβをタブレット内蔵モニタ161に表示させる。すなわち、タブレット内蔵モニタ161には、図20の(b)に示すように、ユーザAおよびユーザBそれぞれの特性に応じた広告が表示される。
このように、写真シール作成装置1は、会員認証が成功したユーザそれぞれの特性に応じた広告を、タブレット内蔵モニタ161に表示させる。つまり、写真シール作成装置1の各ユーザに対して、適切な広告を提示することができる。
なお、図20の例では、タブレット内蔵モニタ161の表示画面をユーザの数(2名)で分割し、分割した領域それぞれに広告αとβとを表示することとした。しかしながら、写真シール作成装置1の広告の表示方法はこれに限られない。例えば、事後接客制御部315は、受信した広告αおよびβを、タブレット内蔵モニタ161の表示画面に交互に表示させることとしてもよい。
また、写真シール作成装置1は、会員認証が成功したユーザの会員情報を管理サーバ4から取得し、記憶部202などで記憶しておいてもよい。さらに、この場合、広告画面作成部315Bは広告画面のデータを作成する際に、各広告データに、当該広告データに対応するユーザの名前(ニックネーム)などを併せて表示してもよい。また、写真シール作成装置1の事後接客制御部315は、会員情報としてユーザの画像(顔写真等)を含む場合は、広告データと当該ユーザの画像とを合成し、それをタブレット内蔵モニタ161に表示してもよい。例えば、事後接客制御部315は、広告データに含まれる商品の画像と、会員情報から取得したユーザの画像とを合成し、ユーザが商品を使用しているかのような画像を作成し、広告としてタブレット内蔵モニタ161に表示させてもよい。
また、事後接客制御部315は、管理サーバ4からユーザの会員情報を取得する場合、有料会員のユーザに向けた広告に、当該有料会員の利益になる情報を追加してもよい。例えば、管理サーバ4は、ユーザが有料会員の場合は、提示する広告(広告データ)と、当該広告が紹介する商品(またはサービス)等の割引クーポンの表示に係るデータとを写真シール作成装置1に送信してもよい。また、写真シール作成装置1の事後接客制御部315は、受信した広告データとともに、上記クーポンをタブレット内蔵モニタ161に表示させてもよい。そして、ユーザによりタブレット内蔵モニタ161で広告が表示されている領域がタップされた場合、管理サーバ4は、上記クーポンを会員情報が示すユーザのメールアドレス宛てに送信してもよい。
なお、管理サーバ4は、ユーザが無料会員の場合は、上述したように、広告に関連するクーポンが存在する広告データであっても、当該クーポンの表示に係る情報を写真シール作成装置1に送信しない(または、写真シール作成装置1にてタブレット内蔵モニタ161に表示しない)こととしてもよい。
これにより、管理サーバ4は、有料会員にのみ特典を与えることができる。したがって、管理サーバ4は、無料会員に、有料会員となる動機付けをすることができる。
(会員認証処理)
次に、携帯端末6、写真シール作成装置1、および管理サーバ4の間で行われる会員認証処理(図14のS200)についてより詳しく説明する。
撮影空間A1における写真撮影(図14のS2)が終了すると、撮影制御部312はユーザに、編集空間A2−1またはA2−2への移動の案内を行うとともに、認証制御部316に対し会員認証の開始を通知する。認証制御部316は通知を受けると、非接触型ICリーダ/ライタ95Aおよび非接触型ICリーダ/ライタ95Bを起動(通信待機)させる。ここで、ユーザの携帯端末6(非接触型IC614)が非接触型ICリーダ/ライタ95Aまたは95Bに近接すると、非接触型ICリーダ/ライタ95Aまたは95Bは、非接触型IC614と通信を開始する。なお、非接触通信の通信規格は、従来ある規格を用いればよい。
非接触型ICリーダ/ライタ95Aまたは95Bは、非接触型IC614に携帯端末6のユーザの認証情報(例えば、会員IDおよびパスワード)を要求する。当該要求を受けて、非接触型IC614は、制御部601を介し、記憶部602から携帯端末6のユーザの認証情報を読み出し、非接触型ICリーダ/ライタ95Aまたは95Bに送信する。
非接触型ICリーダ/ライタ95Aまたは95Bは、非接触型IC614から認証情報を受信すると、これらを制御部201の認証制御部316へ送信する。認証制御部316は、非接触型ICリーダ/ライタ95Aまたは95Bから受信した認証情報を管理サーバ4に送信するとともに、管理サーバ4に会員認証の要求を送信する。
管理サーバ4の認証部415は、通信部403および通信制御部411を介し、上記会員認証の要求と、認証情報とを受信する。そして、認証部415は、受信した認証情報を、会員データベース422の会員情報422Aと照合することによって、上記認証情報が示すユーザが画像提供サイトの会員か否かを判定する。上記認証情報が会員情報422Aに登録されている場合、認証部415は、写真シール作成装置1に対し、会員認証が成功した旨を通知する。一方、上記認証情報が会員情報422Aに登録されていない場合、認証部415は写真シール作成装置1に対し、会員認証が失敗した旨を通知する。
認証制御部316は、管理サーバ4の認証部415から会員認証の結果を受信する。会員認証が成功した場合、認証制御部316は、会員認証が成功したユーザの識別情報(会員ID)を、RAM207に格納する。そして、認証制御部316は、タブレット内蔵モニタ131に、当該ユーザの会員認証が成功した旨を示す画面を表示させる。なお、認証制御部316は、上記ユーザ向けの広告が、後の事後接客部13のタブレット内蔵モニタ161のどこに(どの領域に)表示されるのかを画面または音声によりユーザに通知してもよい。
なお、本実施形態では、ユーザ認証において、編集部12の非接触型ICリーダ/ライタ95Aおよび95Bの少なくともいずれかが非接触型IC614と通信を行うこととした。しかしながら、これに限られず、本実施形態に係る写真シール作成装置1は、撮影部21の非接触型ICリーダ/ライタ94Aおよび94B、ならびに事後接客部13の非接触型ICリーダ/ライタ163の少なくともいずれかを用いてユーザ認証を行ってもよい。
さらに、上述の説明では、非接触通信(非接触型ICおよび非接触型ICリーダ/ライタ)を用いてユーザ認証を行うこととしたが、本実施形態において、写真シール作成装置1と携帯端末6との間の通信は、写真シール作成装置1が携帯端末6から認証情報を受信できる方法でありさえすればよく、その通信方法は特に限定されない。
写真シール作成装置1は、上述の会員認証を、写真シール作成装置1を利用する1グループに対し行う。より詳しくは、写真シール作成装置1は、会員認証を所定の期間受け付け、所定の期間内に会員認証により得た識別情報を、1グループのユーザそれぞれの会員認証の結果であるとしてRAM207に格納する。
ここで、「所定の期間」とは、グループ内のいずれかのユーザが会員認証を開始(非接触通信を開始)してから、当該グループの各ユーザが会員認証を終了することができる程度の時間、または、ユーザにより、写真シール作成装置1にグループ単位での会員認証の開始が指示されてから、当該グループ単位での会員認証の終了、またはゲームの次工程の開始が指示されるまでの期間を示す。
以上の会員認証に係る処理の結果、写真シール作成装置1は、携帯端末6のユーザが画像提供サイトの会員であるか否かを特定することができる。また、写真シール作成装置1は、会員認証に成功したユーザの識別情報をグループ単位で、写真シール作成装置1のRAM207に格納する。
なお、本実施形態に係る写真シール作成装置1は、管理サーバ4とリアルタイムに通信を行うのではなく、管理サーバ4から認証に必要な情報を予めダウンロードしておいてもよい。そして、写真シール作成装置1は、認証制御部316が認証情報をした場合、上記ダウンロードしておいた情報を用いて、写真シール作成装置1内で会員認証を行ってもよい。
具体的には、写真シール作成装置1は、例えば通信負荷が比較的少ない午前中や夜間などに管理サーバ4と通信を行い、各ユーザの会員情報422Aを管理サーバ4からダウンロードし記憶部202に格納しておく。
この状態で、認証制御部316が非接触型ICリーダ/ライタ95Aまたは95B等から認証情報を取得すると、認証制御部316は、当該認証情報と、ダウンロードしておいた会員情報422Aとを照合することによって、上記認証情報が示すユーザが画像提供サイトの会員か否かを判定する。そして、認証制御部316は、会員認証が成功した場合(認証情報が示すユーザが会員であった場合)、当該ユーザの識別情報をRAM207に格納する。
上記構成によると、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの1プレイごとに(1グループの会員認証ごとに)管理サーバ4と通信する必要が無くなる。したがって、管理サーバ4との通信頻度を抑えることができる。また、上記構成によると、ユーザが写真シール作成ゲームをプレイしている時に、通信トラブルにより会員認証の終了まで長時間待たされる事態や、ユーザ認証が異常終了するような事態を避けることができる。
(表示広告決定部416の広告の決定方法)
最後に、管理サーバ4における、表示広告の決定処理の流れを、図21を用いて詳述する。図21は、写真シール作成装置1が広告を表示する処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
写真シール作成装置1の事後接客制御部315において、写真シール作成ゲームにおける事後接客処理の制御が開始すると、広告データ取得部315Aは、RAM207から、会員認証に成功したユーザの識別情報をグループ単位で読み出し、当該識別情報をユーザ1名分ずつ管理サーバ4に送信する(ステップS500)。
管理サーバ4の表示広告決定部416は、当該識別情報を受信すると(ステップS502)、まず、識別情報をキーとして、会員データベース422を検索することにより、会員データベース422から識別情報が示すユーザの会員情報を読み出す(ステップS503)。次に、表示広告決定部416は、広告関連情報425Aを検索し、取得した会員情報が示すユーザの特性のいずれかと条件(例えば、「条件1」および「条件2」列に規定された条件)が合致する広告を特定する(ステップS504)。そして、表示広告決定部416は、当該広告関連情報425Aが示す広告データ(図19において「データ」列で示されるデータ)を広告データベース425から読み出し、写真シール作成装置1へと送信し(ステップS506)、写真シール作成装置1の広告データ取得部315Aは、上記広告データを受信する(ステップS508)。
ここで、広告データ取得部315Aは、グループ単位で読み出した識別情報全てに応じた広告データを管理サーバ4から受信したか否かを確認する。換言すると、広告データ取得部315Aは、1グループ内で、会員認証が成功したユーザ全員分に対応する広告データを取得したか否かを確認する(ステップS510)。まだ対応する広告を取得していない識別情報(ユーザ)が有る場合(ステップS510でNO)、広告データ取得部315AはステップS500に戻り、当該識別情報を管理サーバ4へと送信する。また、管理サーバ4も、上記識別情報が示すユーザの特性に応じた広告データを特定し、写真シール作成装置1に送信する(ステップS502〜S506)。
一方、広告データ取得部315Aは、グループ単位で読み出した識別情報全てに応じた広告データを得られた場合(ステップS510でYES)、取得した広告データを広告画面作成部315Bに送信する。広告画面作成部315Bは、広告データ取得部315Aから受信した広告データの数に応じて広告レイアウトデータ202Aを読み出す(ステップS512)。そして、広告画面作成部315Bは、読み出した広告レイアウトデータ202Aに、広告データ取得部315Aから受信した広告データを合成することにより、広告画面を作成する(ステップS514)。最後に、事後接客用モニタ制御部315Cが、広告画面作成部315Bから受信した広告画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させる(ステップS516)。
以上の処理により、写真シール作成装置1は、RAM207に格納された識別情報、すなわち会員認証に成功したユーザそれぞれの特性に応じた広告をタブレット内蔵モニタ161に表示させることができる。また、写真シール作成装置1は、RAM207において、1グループとして格納した識別情報の数、すなわち、1グループ(1回のゲーム)内で会員認証に成功したユーザの数に応じて、表示する広告の数および表示レイアウト(表示画面上の配置位置、配置領域を定める情報)を決定することができる。したがって、写真シール作成装置1は、1回の写真シール作成ゲームに参加したユーザそれぞれに向けて、それぞれの特性に応じた広告を提示することができる。
なお、広告データ取得部315Aは、グループ内の全てのユーザの識別情報を一度に管理サーバ4に送信し、後述のステップS502〜S506の処理を行わせてもよい。この場合、広告データ取得部315AはS510の処理を行わなくてもよい。
また、本実施形態に係る写真シール作成装置1は、ユーザの特性に応じた内容のアンケート、または所定の商品もしくはサービス等の抽選への応募画面のデータ、またはクーポン等を管理サーバ4から取得し、これをタブレット内蔵モニタ161に表示してもよい。この場合、管理サーバ4の表示広告決定部416は、広告データの代わりに(または広告データと共に)、写真シール作成装置1に表示させるアンケート、応募画面のデータ、またはクーポン等を決定し、写真シール作成装置1に送信すればよい。
なお、写真シール作成装置1は、タブレット内蔵モニタ161にクーポンを表示する場合、モニタに、広告主などの認証(特典を付与して良いかの認証)のQRコード(登録商標)を表示し、ユーザが携帯端末6等で上記QRコード(登録商標)を読み取ることにより、広告主等から特典をもらえるようにしてもよい。
さらに、タブレット内蔵モニタ161にアンケートまたは応募画面が表示された状態で、ユーザにより、タブレット内蔵モニタ161の所定領域がタップされる、あるいはタブレット内蔵モニタ161に表示された所定のボタン等が押下されると、事後接客制御部315は、当該アンケートまたは応募画面等に対するユーザの選択および入力操作を可能としてもよい。そして、事後接客制御部315は上記選択および入力の結果(すなわち、アンケートの回答や応募に必要な情報など)を取得し、管理サーバ4、または上記アンケートおよび上記応募画面の広告主に送信する。
また、上述のアンケートおよび応募広告でない、通常の広告においても、タブレット内蔵モニタ161の所定の領域(広告が表示されている領域)をタップすることで、ユーザがその広告に関心を示したことを、当該広告の広告主へ通知してもよい。
さらに、写真シール作成装置1は、上述のように広告を表示しているタブレット内蔵モニタ161の所定の領域がタップされたとき、管理サーバ4にタップされた広告の種類(広告データに付された広告IDなど)と、その広告を取得するために用いたユーザ特定情報(その広告を提示する対象のユーザ)を送信してもよい。そして、管理サーバ4は、会員情報を参照し、受信したユーザ特定情報が示すユーザのメールアドレス宛てに詳細広告や問合せ先(広告主への問合せ)の情報を含むメールを送信してもよい。
また、写真シール作成装置1が会員認証に成功したユーザの会員情報を管理サーバ4から受信し記憶しておく場合、写真シール作成装置1は、上述のように広告を表示しているタブレット内蔵モニタ161の所定の領域がタップされた時、ユーザの会員情報から当該ユーザのメールアドレスを特定し、当該メールアドレス宛てに詳細広告や問合せ先の情報を含むメールを送信してもよい。
また、管理サーバ4は、各ユーザの会員情報422Aに広告データの送信履歴を含んでいてもよい。具体的には、各ユーザの会員情報422Aに、写真シール作成装置1に送信した(すなわち、ユーザ向けに提示した)広告データの広告IDと、当該広告データの送信時刻とを記録してもよい。そして、表示広告決定部416は、所定期間内に写真シール作成装置1に送信した、すなわち、所定期間内にユーザ向けに提示した広告データについては、写真シール作成装置1に送信する(表示させる)対象から外してもよい。
例えば、表示広告決定部416は、ユーザの会員情報を読み出したとき、当該会員情報のうち広告データの送信履歴を参照し、送信時刻が現在時刻から所定時間内である広告(以降、既表示広告と称する)があるか否かを判定する。そして、表示広告決定部416は、既表示広告がある場合は既表示広告の広告IDを特定する。
次に、表示広告決定部416は、広告関連情報425Aを検索し、会員情報が示すユーザの特性のいずれかと条件が合致する広告を特定する。このとき、既表示広告(既表示広告の広告IDが示す広告関連情報425A)は検索から除外する。すなわち、現在時刻から所定時間内に一度送信している広告は、検索の対象から除外する。以降、表示広告決定部416は上述した通り、ユーザの特性に合致する広告を特定し、写真シール作成装置1へと送信する。
以上の処理により、管理サーバ4は、短期間に、同一ユーザに向けた同一広告を写真シール作成装置1に送信することを防ぐことができる。換言すると、管理サーバ4は、同じユーザに短期間に何度も同じ広告を見せることを防止できる。
さらに、管理サーバ4は、各ユーザの会員情報422Aとして、写真シール作成装置1に送信した広告データの詳細広告を携帯端末6に送信したか否かを示す情報も記録していてもよい。そして、表示広告決定部416は、所定期間内に携帯端末6に詳細広告を送信した広告(詳細送信済広告)のデータについては、写真シール作成装置1に表示させる対象から外してもよい。
例えば、表示広告決定部416は、会員情報を読み出したとき、当該会員情報のうち広告データの送信履歴を参照し、詳細送信済広告の広告IDを特定する。そして、表示広告決定部416は、広告関連情報425Aを検索する際に、上記詳細送信済広告が示す広告関連情報425Aは検索から除外してもよい。
(実施形態1の変形例)
≪1:会員認証した位置に応じて、広告表示位置を変更する場合≫
本発明に係る写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1上でユーザが会員認証の操作を行った位置(例えば、非接触型ICリーダ/ライタの設置位置)に応じて、タブレット内蔵モニタ161の表示画面の表示レイアウト(各ユーザに対応した広告データの配置)を決定してもよい。
この場合、非接触型ICリーダ/ライタ94A、94B、95A、95B、および163は、携帯端末6の非接触型IC614から受信した認証情報を認証制御部316(認証位置取得手段)に送信するときに、当該認証情報とともに認証位置情報を送信する。
ここで、認証位置情報とは、ユーザが会員認証に係る操作を行った、写真シール作成装置1上の位置を示す情報である。認証位置情報としては、例えば、ユーザが非接触通信を行った非接触型ICリーダ/ライタを識別する(非接触型ICリーダ/ライタの設置位置を識別する)情報などを用いることができる。
また、会員認証の方法として、例えばカメラ91またはサブカメラ等を用いた画像認識(二次元コード読み取りなど)を用いる場合は、当該カメラ91の撮影範囲における認識対象物の位置座標を認証位置情報とすればよい。もしくは、上記撮影範囲を所定の領域に区切り、認識対象(二次元コードやユーザの顔、指紋など)が、上記所定の領域のいずれに含まれているかを示す情報を認証位置情報とすればよい。
また、タッチパネルモニタ93、タブレット内蔵モニタ131または161等でユーザが直接入力した情報(会員ID、メールアドレス、およびパスワードなど)を認証情報として会員認証を行う場合は、上記認証情報を入力した位置(上記認証情報の入力フォームの位置等)からユーザの位置を特定し、認証位置情報としてもよい。
そして、認証制御部316は、管理サーバ4にて会員認証が成功した場合、識別情報に、上記非接触型ICリーダ/ライタから受信した認証位置情報を紐付けて、RAM207に格納する。
また、広告データ取得部315Aは、管理サーバ4から広告データを受信すると、当該広告データを要求する際に管理サーバ4に送信した識別情報、すなわち、広告データが示す広告の提示対象となるユーザの識別情報を特定する。広告データ取得部315Aはさらに、当該識別情報に対応する認証位置情報を特定し、上記広告データと、特定した認証位置情報とを対応づけて、広告画面作成部315Bに送信する。
広告画面作成部315Bは、広告データ取得部315Aから広告データおよび認証位置情報を受信する。広告画面作成部315Bは、広告データを広告レイアウトデータ202Aに合成するときに、広告データを認証位置情報に対応する位置に配置する。例えば、広告画面作成部315Bは、広告画面上での各広告データの位置関係が、各広告データに対応する認証位置情報が示す位置関係に対応するように、各広告データを配置する。
このとき、広告データに関連付けて、例えば「詳細資料希望」などのボタンを配置してもよい。そして、タブレット内蔵モニタ161上で当該ボタンの領域がタップまたは押下された場合、タブレット内蔵モニタ161に更に詳細広告を表示してもよい。
また、写真シール作成装置1が会員認証に成功したユーザの会員情報を管理サーバ4から受信し記憶しておく場合、写真シール作成装置1は、上述のように「詳細資料希望」のボタンがタップまたは押下された場合、ユーザの会員情報から当該ユーザのメールアドレスを特定し、当該メールアドレス宛てに詳細広告や問合せ先(広告主への問合せ)の情報を含むメールを送信してもよい。
以下、認証位置情報を利用して各広告の配置を決定する方法について、図20を再び参照し、具体的に説明する。図20の(a)に示したように、編集部12において、ユーザAがタブレット内蔵モニタ131の左下側の非接触型ICリーダ/ライタ95Aで会員認証を行い、ユーザBがタブレット内蔵モニタ131の右下側の非接触型ICリーダ/ライタ95Bで会員認証を行ったとする。この場合、ユーザAの会員認証が成功すると、ユーザAの識別情報と共に、ユーザAの会員認証が非接触型ICリーダ/ライタ95Aで行われたことを示す情報(認証位置情報)が、ユーザAの識別情報と紐付けられた状態で、RAM207に記憶される。
ユーザBについても同様に、会員認証が成功すると、当該会員認証が非接触型ICリーダ/ライタ95Bで行われたことを示す情報が、ユーザBの識別情報と紐付けられた状態で、RAM207に記憶される。
そして、ユーザによる編集制御が終わり、写真シール作成装置1において事後接客処理を行う段階になると、事後接客制御部315の広告データ取得部315Aは、管理サーバ4からユーザAおよびBの特性に合致する広告を取得する。このとき、広告データ取得部315Aは、RAM207から、ユーザAおよびBの識別情報に加え、当該識別情報に紐づく認証位置情報を読み出し、広告データと対応づけて広告画面作成部315Bへと送信する。
広告画面作成部315Bは、ユーザAおよびユーザBにそれぞれ対応する広告データを受信すると、受信した広告データの数(会員認証に成功したユーザの人数:2名)の分だけ表示枠が存在する広告レイアウトデータ(例えば、表示画面を2分割するような広告枠となっている広告レイアウトデータ)を、広告レイアウトデータ202Aから読み出す。そして、広告画面作成部315Bは、ユーザAおよびユーザBに対する広告データをそれぞれ広告レイアウトデータ202Aに合成する。
このとき、広告画面作成部315Bは、ユーザAおよびユーザBの認証位置情報を参照し、広告データの配置を決定する。具体的には、タブレット内蔵モニタ131の左(左下側:非接触型ICリーダ/ライタ95A)にて認証を行ったユーザAに対応する広告データは、広告レイアウトデータ202Aにおいて左側の領域に配置する。また、タブレット内蔵モニタ131の右(右下側:非接触型ICリーダ/ライタ95B)にて認証を行ったユーザBに対応する広告データは、広告レイアウトデータ202Aにおいて右側の領域に配置する。
このように合成され出来上がった広告画面のデータは、事後接客用モニタ制御部315Cにより、タブレット内蔵モニタ161に表示される。したがって、タブレット内蔵モニタ161の表示画面の左側には、ユーザAの特性に合致した広告が表示される。また、タブレット内蔵モニタ161の表示面の右側には、ユーザBの特性に合致した広告が表示される。
ここで、「ユーザAおよびBが会員認証を行った位置」は、事後接客のときに、ユーザAおよびBがタブレット内蔵モニタ161を見る場合の、ユーザAおよびBそれぞれの立ち位置に近いと推定できる。つまり、タブレット内蔵モニタ131の左側で会員認証の操作を行ったユーザAは、編集空間A2−1(またはA2−2)から事後接客空間A3に移動した場合も、事後接客空間A3において左側に位置している可能性が高い。同様に、タブレット内蔵モニタ131の右側で会員認証の操作を行ったユーザBは、事後接客空間A3でも右側に位置している可能性が高い。
このように、1つのグループが、撮影空間A1から編集空間A2−1またはA2−2へ、さらに事後接客空間A3へと移動しても(図5)、グループ内の各ユーザの立ち位置は変わらない可能性が高い。そのため、本実施形態に係る写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1上で上記会員ユーザが会員認証を行った位置に応じて、上記決定した広告の表示位置(表示レイアウト)を決定することにより、写真シール作成装置1のユーザそれぞれに対し、より適切な位置(ユーザが広告を見易い位置)に広告を表示することができるという効果を奏する。
なお、上述のように詳細広告をユーザの携帯端末6に送付する場合、つまり、タブレット内蔵モニタ161に表示された広告または広告に対応するボタン等がタップされた場合、管理サーバ4は、認証位置情報を参照することにより、認証位置情報に対応するユーザ(ユーザの携帯端末6)にのみ上記詳細広告を送信してもよい。もしくは、管理サーバ4は、上述の場合でもユーザ全員に詳細広告を送信してもよい。
なお、写真シール作成装置1は、認証に失敗したユーザ(認証失敗ユーザ)についても認証位置情報を取得し、当該ユーザの識別情報と紐付けてRAM207に格納していてもよい。そして、広告画面作成部315Bは、上記認証失敗ユーザの分の広告(例えば、全ユーザ共通の広告や、メールアドレス等を入力する画面など)と、認証に成功したユーザの広告とを表示可能な広告レイアウトデータを読み出し、タブレット内蔵モニタ161に表示する画面を作成してもよい。
例えば、ユーザAが画像提供サイトの会員であり、ユーザBが画像提供サイトの非会員であり、上述のようにユーザAおよびBが会員認証を試みたとする。この場合、広告画面作成部315Bは、ユーザAの特性に応じた広告を左に、メールアドレス等の入力操作を行う画面を右に配置した画面データを作成し、タブレット内蔵モニタ161は当該画面データを表示する。
このように、管理サーバ4は、認証に成功したユーザと失敗したユーザとで異なる広告等を表示することができる。例えば、管理サーバ4は、会員認証に成功したユーザには広告を提示する一方、上記認証失敗ユーザには操作入力が要求することができる。これにより、管理サーバ4は認証失敗ユーザに、会員ユーザになったときの利点(ここでは、操作入力が要求されない)を見せることができる。そのため、管理サーバ4は、認証失敗ユーザ、すなわち非会員のユーザに、会員ユーザになる動機付けをすることができる。
≪2:ユーザの特性に応じた広告メールを送信する場合≫
本実施形態に係る管理サーバ4はユーザの特性に応じた広告メールを作成し、ユーザに対し配信してもよい。ここで、「広告メール」とは、ユーザに対し、特定の商品、イベント、およびサービス等を推奨する情報を含むメールを示す。
本変形例の場合、管理サーバ4の制御部401は、写真シール作成装置1から識別情報を受信すると(図21のステップS502)、メール作成部412にて当該識別情報が示すユーザの会員情報422Aを読み出す。次に、メール作成部412は、メールデータベース421からメール作成に必要な各種データを読み出し、会員情報422Aが示すユーザの特性に応じた広告メールを作成する。そして、メール作成部412は、作成した広告メールを、読み出した会員情報422Aが示すメールアドレス宛に送信する。
なお、本変形例の場合、写真シール作成装置1は、タブレット内蔵モニタ161に広告を表示しなくてもよい。すなわち、表示広告決定部416における広告データの決定および送信は必須ではない。換言すると、図21のステップS504以降の処理は、必ずしも行わなくてもよい。
また、管理サーバ4は、図21のステップS504までの処理を行い、表示広告決定部416が決定した広告データを、メール作成部412に送信してもよい。そして、メール作成部412は、受信した広告データと、メールデータベース421の各種データとから広告メールを作成してもよい。
なお、メール作成部412は、広告メールの代わりに、会員情報が示すユーザの特性に応じたアンケート(または、アンケートサイトへのリンク)を含むメールを作成し送信してもよい。この場合、管理サーバ4は、会員情報が示すユーザの特性に応じた情報(アンケート)をユーザに提示できるだけでなく、さらにユーザから、提示したアンケートに対するレスポンスを得られるという利点がある。また、メール作成部412は、広告メールの代わりに、ユーザの特性に応じた商品、サービス、クーポン、イベントへの参加権等を景品とするプレゼント応募や抽選を案内するメールを作成し、送信してもよい。
≪3:アプリケーションを用いて会員認証および広告表示する場合≫
本実施形態では、写真シール作成装置1は、自機の非接触型ICリーダ/ライタ(94A、94B、95A、95Bなど)と、携帯端末6の非接触型IC614との非接触通信によって携帯端末6のユーザの識別情報を取得することとした。しかしながら、本発明に係る写真シール作成装置1および携帯端末6は、上記非接触通信以外の方法でユーザの識別情報を送受信してもよい。
例えば、携帯端末6は、自機にインストールされた所定のアプリケーション(以降、認証アプリと称する)がユーザにより起動され、所定の操作が行われた場合に、写真シール作成装置1と通信し、ユーザの識別情報を送信してもよい。なお、上記通信の規格としては、例えば赤外線通信や、BlueTooth(登録商標)などが挙げられる。
より具体的には、携帯端末6の制御部601は、ユーザにより認証アプリの起動および識別情報の送信指示(または会員認証の開始指示)がなされると、記憶部602に格納されたユーザの識別情報を読み出す。そして、制御部601は、認証アプリの1機能として、ユーザの識別情報を、通信制御部611および通信部603を介し写真シール作成装置1へと送信する。一方、写真シール作成装置1の認証制御部316は、通信部403および通信制御部411を介し上記識別情報を受信する。
さらに、本発明に係る管理サーバ4は、携帯端末6宛てに広告メールを送信する代わりに、携帯端末6にインストールされた所定のアプリケーション(以降、広告表示アプリと称する)に向けて、広告を含む所定の画面データを送信することにより、広告表示アプリ中の画面で広告を表示させてもよい。
より具体的には、管理サーバ4の表示広告決定部416は、写真シール作成装置1から受信したユーザの識別情報に対応するユーザの特性を特定する。続いて、表示広告決定部416は、広告関連情報425Aを参照し、上記ユーザの特性に応じた広告データを特定する。そして、制御部401は、写真シール作成ゲームの事後接客の工程中に、または写真シール作成ゲームが終了すると、上記広告データを含んだ広告表示アプリ向けの画面データを作成し、携帯端末6へと送信する。携帯端末6は管理サーバ4から上記画面データを受信すると、起動中の広告表示アプリ(または新たに起動した広告表示アプリ)において、上記画面データを表示する。
なお、ここで言う「画面データ」とは必ずしも携帯端末6または広告表示アプリの表示域全体分のデータでなくてもよい。例えば、画面データとは、携帯端末6の広告表示アプリにおいて、ポップアップ表示されるバナー広告などであってもよい。また、上記認証アプリと広告表示アプリは同じアプリケーションでも良いし、それぞれ異なるアプリケーションであってもよい。
〔実施形態2〕
本発明に係る管理サーバは、ユーザが写真シール作成装置において利用した機能を示す情報を取得し、当該情報に応じた広告をユーザに提示してもよい。以下、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の説明では便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材には同じ符号を付記し、その説明を省略する。以降の実施形態でも同様である。
(管理サーバ5の要部構成)
まず始めに、本実施形態に係る管理サーバ5(サーバ)の要部構成について説明する。図22は、本実施形態に係る管理サーバ5の要部構成を示すブロック図である。図示の通り、管理サーバ5は、通信制御部711と、メール作成部712(メール作成手段)と、利用機能特定部715(利用機能特定手段)とを含む点において、実施形態1に係る管理サーバ4と異なる。
なお、本実施形態における管理サーバ5および写真シール作成装置1においては、会員認証処理(図14のステップS200)、ならびに広告データの決定および表示処理(図21の全ての処理)は必須ではない。そのため、管理サーバ5は、実施形態1に係る管理サーバ4が備えている認証部415、表示広告決定部416、および広告データベース425を、必ずしも備えていなくてもよい。また、本実施形態に係る写真シール作成装置1は、RAM207、広告データ取得部315A、広告画面作成部315B、および事後接客用モニタ制御部315Cを、必ずしも備えていなくてもよい。また、本実施形態に係る携帯端末6は、非接触型IC614を必ずしも備えていなくてもよい。
≪通信制御部≫
通信制御部711は、通信部403による通信を制御する。通信制御部711は、写真シール作成装置1からユーザのメールアドレス、撮影画像(写真シール作成装置1において、ユーザに選択された画像)、および撮影画像の画像IDを受信する。通信制御部711は、受信した撮影画像を記憶部402の図示しない一時保存データベースに保存するとともに、当該撮影画像および画像IDを、利用機能特定部715に送信する。通信制御部711はまた、メールアドレスおよび画像IDをメール作成部712に出力する。
≪利用機能特定部≫
利用機能特定部715は、写真シール作成装置1から受信した撮影画像を解析することにより、当該画像の撮影にてユーザが利用した機能を特定するものである。利用機能特定部715は、通信部403および通信制御部411を介し、写真シール作成装置1から撮影画像(編集済みの画像を含む)および撮影画像の画像IDを受信する。
そして、利用機能特定部715は、当該画像を解析することにより、当該画像の撮影に係るゲーム(写真シール作成ゲーム)にてユーザが利用した機能を特定する。以降、利用機能特定部715が特定した、撮影画像の撮影に係るゲームにてユーザが利用した機能を、「利用機能」と称する。利用機能特定部715は、特定した利用機能を示す情報(利用機能情報)を、撮影画像の画像IDと関連づけて、メール作成部712へと送信する。
より具体的には、利用機能特定部715は、画像解析により撮影画像に施されている画像編集処理(加工処理)を特定することにより、利用機能を特定する。ここで、「画像編集処理」とは、例えば写真シール作成ゲームの写真撮影の工程(図14のステップS2)においてユーザが選択した撮影コースで行われる画像編集処理である。ここで、「選択した撮影コースで行われる画像編集処理」とは、写真シール作成装置1が、写真シール作成ゲームで撮影した画像を、選択された撮影コースの設定に応じて画像編集処理することを示す。具体的には、写真シール作成装置1は、選択された撮影コースに応じて、撮影画像に含まれる被写体(ユーザ)の目の大きさ、顔の大きさ、肌の白さ等を修正する。したがって、利用機能特定部715は、上記修正の種類を特定する。
また、上記画像編集処理とは、例えば、写真シール作成ゲームの編集工程(図14のステップS3)においてユーザが指示(選択)した画像編集処理(落書き)である。
このように、画像編集処理は、ユーザが写真シール作成装置1の各種機能を利用した結果、撮影画像に施されるものである。したがって、利用機能特定部715は、撮影画像に施された画像編集処理を特定することにより、利用機能(撮影コース、落書きなど)を特定することができる。
なお、利用機能特定部715は、1枚の撮影画像から複数の画像編集処理を特定することにより、複数の利用機能を特定してもよい。また、利用機能特定部715は、画像編集処理を特定できなかった場合、写真シール作成装置1から受信した撮影画像に画像編集処理が施されていなかったこと(利用機能なし)を、メール作成部712に通知すればよい。
なお、利用機能特定部715は、撮影画像に施された画像編集処理を特定できれば、どのような解析方法を用いてもよい。一例としては、例えば、利用機能特定部715は、写真シール作成装置1から編集済みの撮影画像と、未編集(未加工)の撮影画像とを受信し、これらの画像を比較照合することにより、編集済みの撮影画像に含まれている落書きを特定すればよい。
また、利用機能特定部715は、写真シール作成装置1からユーザの操作内容のログ情報を受信し、受信したログ情報から画像編集に係る操作を特定し、その操作内容から画像編集処理を特定してもよい。
≪メール作成部≫
メール作成部712は、実施形態1に係るメール作成部412が備える機能に加えて、利用機能特定部715から受信した利用機能情報を用いて、広告メールを作成する機能を備える。メール作成部712は、通信制御部711からメールアドレスと、当該メールアドレスに対応する画像IDとを受信する。また、メール作成部712は、利用機能特定部715から利用機能情報と、利用機能情報に対応する画像IDとを受信する。
メール作成部712は、利用機能情報を受信すると、メールデータベース421からメール作成に必要な各種データを読み出し、利用機能情報に応じた広告メールを作成する。メール作成部712は、作成した広告メールを、利用機能情報に対応する画像IDと一致する画像IDに対応するメールアドレス宛に送信する。
ここで、「利用機能情報に応じた広告メール」の具体例を説明する。例えば、メール作成部712が利用機能特定部715から、「カラーコンタクトレンズ(カラコン)のスタンプ(落書き)」、または「人物の目を大きくする画像処理」のいずれかを示す利用機能情報を受信したとする。この場合、メール作成部712は、お勧めのカラコンの画像(広告)や、カラコンを販売するサイトへのリンク(URL)などを含むメールを作成する。
また例えば、メール作成部712が利用機能特定部715から、「つけまつげのスタンプ(落書き)」を示す利用機能情報を受信した場合、メール作成部712は、つけまつげの広告や、つけまつげの施術を取り扱う美容サロンの情報などを含むメールを作成する。
また例えば、メール作成部712が利用機能特定部715から、アイシャドウやチークを付ける落書きを示す利用機能情報を受信した場合、メール作成部712は、化粧品サイトへのリンクや、化粧品購入の際に利用可能なクーポンを含む広告メールを作成してもよい。
このように、メール作成部712は、各商品やサービス等の需要が見込めるユーザに向けて広告メールを送信することができる。つまり、メール作成部712は、ユーザにより適した情報を発信することができる。
なお、メール作成部712は、広告メールを作成するときに、通信部403および通信制御部711を介して、インターネット上から広告となる情報を収集し、収集した情報を用いて広告メールを作成してもよい。例えば、メール作成部712は、インターネット上のエステ情報または化粧品情報の提供サイトから、特定の化粧品に関する情報を集め、集めた化粧品の情報を含むメールを広告メールとして作成してもよい。
また、メール作成部712は、広告メールの代わりに、利用機能情報に応じたアンケートメールを作成し送信してもよい。この場合、管理サーバ5は、利用機能に応じた情報(アンケート)をユーザに提示できるだけでなく、さらにユーザから、提示したアンケートに対するレスポンスを得られるという利点がある。また、メール作成部712は、広告メールの代わりに、利用機能情報に応じた商品、サービス、クーポン、イベントへの参加権等を景品とするプレゼント応募や抽選を案内するメールを作成し、送信してもよい。
本実施形態に係る管理サーバ5は、上記処理を行うことにより、写真シール作成装置においてユーザが利用した機能に応じた広告をユーザに配信することができる。したがって、管理サーバ5は、ユーザに対し、より適切な情報を発信することができる。
また、管理サーバ5の利用機能特定部715は、受信した撮影画像だけでなく、画像データベース424(または一時保存データべース)に保存している画像から利用機能をそれぞれ特定し、特定した利用機能を種々のサービスの提供時に利用してもよい。この場合、管理サーバ5の制御部401は、上記画像データベース424に保存している画像の中から特定の情報と関連する利用機能を含む画像を特定してもよい。そして、制御部401は、特定した画像または当該画像を表示するリンク等を含む広告メールまたは画像提供サイトのウェブページを作成し、ユーザに提示してもよい。
例えば、制御部401は、インターネット上の所定のSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)で注目されているキーワードと最も相関の大きい利用機能を含む画像を特定し、当該画像を広告メールで送信したり、画像提供サイト上で提示したりしてもよい。
さらに、上記広告メールおよびウェブページは、特定した画像に対応する携帯送信画像(待ち受け画面用の画像や、ブログまたはSNS掲載用の画像など)を表示するためのリンクを含んでいてもよい。例えば、管理サーバ5はSNSで注目されているキーワードと最も相関の大きい利用機能を含む画像を特定した場合で、特定した画像に対応するSNS用の画像(例えばSNSのトップページに用いるアイコン)が管理サーバ5に保存されている場合は、そのSNS用の画像を表示するためのリンクを含む上記広告メールまたはウェブページを作成および送信し、携帯端末6に表示させてもよい。
(実施形態2の変形例)
≪1:利用機能情報に応じた広告を、写真シール作成装置にて表示する≫
なお、本実施形態に係る管理サーバ5は、表示広告決定部416にて利用機能情報に応じた広告データを写真シール作成装置1に送信することにより、写真シール作成装置1のタブレット内蔵モニタ161などに、利用機能情報に応じた広告を表示させてもよい。
本変形例の場合、管理サーバ5は、表示広告決定部416、および広告データベース425を備える。また、写真シール作成装置1は、広告データ取得部315A、広告画面作成部315B、および事後接客用モニタ制御部315Cを備える。
本変形例の場合、利用機能特定部715は利用機能情報を表示広告決定部416へと送信する。表示広告決定部416は、広告関連情報425Aを参照することにより、利用機能情報に応じた広告データ(利用機能情報と条件が合致する広告データ)を決定し、当該広告データを写真シール作成装置1へと送信する。写真シール作成装置1の事後接客制御部315は上記広告データを受信し、当該広告データに基づき広告画面のデータを作成し、それをタブレット内蔵モニタ161に表示させる。
つまり、管理サーバ5は、利用機能に応じた広告メールを特定し当該広告データを携帯端末6にする代わりに(または広告メールを特定するとともに)、利用機能に応じた広告データを特定し、当該広告データを写真シール作成装置1に送信する。したがって、上述した「利用機能情報に応じた広告メール」の具体例は、「広告メール」を「広告データ」とすることにより、本変形例でも実現可能である。
上記処理により、写真シール作成装置1は、ユーザが写真シール作成装置において利用した機能を示す情報を管理サーバ5に解析させ、さらに当該情報に応じた広告を管理サーバ5から受信し、これをユーザに提示することができる。したがって、写真シール作成装置1は、ユーザに対しより適切な情報を発信することができる。
なお、本実施形態に係る管理サーバ5は、メール作成部712にて作成した広告メールの送信と、本変形例にて説明した、写真シール作成装置1(タブレット内蔵モニタ161)における広告表示との両方を行ってもよい。その際、広告メールの内容と、タブレット内蔵モニタ161に表示する広告の内容とを関連させることがより望ましい。
例えば、広告メールとして、撮影画像のコンテストの告知のメールを送信した場合、写真シール作成装置1のタブレット内蔵モニタ161において、例えば上記コンテストへの応募用の画像の作成方法を案内する広告を表示することが望ましい。
≪2:写真シール作成装置にて利用機能を特定する≫
また、本実施形態に係る写真シール作成装置1は、ユーザが写真シール作成装置において利用した機能を示す情報を管理サーバ5の代わりに取得してもよい。
本変形例では、写真シール作成装置1の撮影制御部312(装置利用機能特定手段)は、写真シール作成ゲームの写真撮影工程(図14のステップS2)において撮影部21のタッチパネルモニタ93が検出する入力信号を受信し、当該入力信号から、ユーザの指示操作を特定する。なお、ここで言う「ユーザ」は、1名のユーザであっても、グループ内の複数のユーザであってもよい。以降も同様である。
また、本変形例では、編集制御部313(装置利用機能特定手段)は、写真シール作成ゲームの編集工程(図14のステップS3)において編集部12のタブレット内蔵モニタ131が検出する入力信号を受信し、当該入力信号から、ユーザの指示操作を特定する。ここで、「ユーザの指示操作」とは、具体的には、撮影モードの選択、背景の選択、スタンプ、画像加工など、写真シール作成ゲームの写真撮影工程および編集工程においてユーザが利用した機能、すなわち利用機能を示す。
なお、本実施形態に係る写真シール作成装置1は、撮影制御部312および編集制御部313の少なくともいずれかにおいて、上述のようにユーザの指示操作を特定することにより、利用機能を特定すればよい。撮影制御部312および編集制御部313の少なくともいずれかにて特定された利用機能を示す情報(利用機能情報)は、事後接客制御部315(装置利用機能送信手段)が撮影画像を管理サーバ5に送信するときに、当該撮影画像とともに管理サーバ5へと送信される。
そして、管理サーバ5のメール作成部712は、通信部403および通信制御部711を介して上記利用機能情報を受信すると、当該利用機能情報に応じた広告メールを作成し、送信する。なお、本変形例に係る写真シール作成装置1は、管理サーバ5に広告メールを作成および送信させる代わりに、管理サーバ5から上記利用機能情報に応じた広告データを取得し、これをタブレット内蔵モニタ161にて表示してもよい。
≪3:会員認証と利用機能情報の取得との組み合わせ≫
また、本実施形態に係る写真シール作成装置1は、自装置にて利用機能を特定する場合、実施形態1にて説明した会員認証(図14のステップS200)を携帯端末6および管理サーバ5と行い、会員認証が成功したユーザの識別情報と、利用機能情報とを紐付けて記憶してもよい。つまり、写真シール作成装置1は、利用機能情報が、どの会員ユーザにより利用された機能を示すかを、識別情報を用いて把握してもよい。
この場合、管理サーバ5は、実施形態1に係る管理サーバ4と同様、認証部415を含む。そして、写真シール作成装置1の撮影制御部312または編集制御部313は、上記会員認証に成功したユーザの指示操作から利用機能を特定し、利用機能情報を記憶部202に格納した当該ユーザの識別情報に対応付けて保存する。
そして、広告データ取得部315Aは、格納した識別情報(識別情報が示すユーザの特性)および利用機能情報に応じた広告を管理サーバ5に要求する。もしくは、事後接客制御部315は、撮影画像とともに、識別情報と、識別情報に対応付けられた利用機能とを送信することにより、管理サーバ5に、識別情報(識別情報が示すユーザの特性)および利用機能情報に応じた広告メールを作成させてもよい。
さらに、本実施形態に係る写真シール作成装置1は、認証位置(写真シール作成装置1において、ユーザが会員認証に係る操作を行った位置)を取得し、当該認証位置を示す情報(認証位置情報)と、識別情報と、利用機能情報とを紐付けて記憶していてもよい。つまり、写真シール作成装置1は、1グループ中の会員ユーザがそれぞれ、どこに居るか(どのような立ち位置の関係でゲームを行っているか)を認証位置情報から把握しておくことにより、編集工程(図14のS3)などにおいてユーザにより入力される操作指示が、それぞれどのユーザの操作指示(すなわち、利用機能)であるのかを把握してもよい。以下、図23を用いて本変形例について詳述する。
図23は、写真シール作成装置1の編集部12(編集部12Aまたは編集部12B)において、編集工程(図14のステップS3)で表示される画面およびユーザの操作の一例を示している。なお、図23においても図20と同様に、ユーザAがタブレット内蔵モニタ131の左下側の非接触型ICリーダ/ライタ95Aで会員認証を行い、ユーザBがタブレット内蔵モニタ131の右下側の非接触型ICリーダ/ライタ95Bで会員認証を行ったとする。
編集制御部313は、タブレット内蔵モニタ131に、ユーザが編集(画像加工)処理を行うための画面を表示させる。図示の通り、画面左上部には、ユーザAの撮影画像1310Aが表示され、画面右上部には、ユーザBの撮影画像1310Bが表示される。また、画面左下部には撮影画像1310Aを編集するための編集内容(落書き)の選択肢群1310Cが表示され、画面右下部には撮影画像1310Bを編集するための落書きの選択肢群1310Dが表示される。
このように、編集制御部313は、グループ内で会員認証が成功したユーザの人数および当該ユーザの認証位置情報により、編集画面の表示レイアウト(画面の分割数、撮影画像、選択肢群の表示位置関係およびその数)を決定しタブレット内蔵モニタ131に表示させる。なお、編集制御部313は図示の通り、各ユーザの識別情報(または当該識別情報に対応する会員情報を取得している場合は会員情報)、例えばニックネームや会員IDなどを、タブレット内蔵モニタ131に表示してもよい。
そして、写真シール作成装置1は、タブレット内蔵モニタ131の表示画面を線分1320で2分割し、線分1320の左側領域への入力を、ユーザAによる指示操作であるとして、当該指示操作からユーザAの利用機能を特定する。一方、写真シール作成装置1は、線分1320の右側領域への入力を、ユーザBによる指示操作であるとして、当該指示操作からユーザBの利用機能を特定する。
より具体的に説明すると、画面左下部に位置する選択肢群1310Cにおける入力(例えば、図示の通りカラコン:ブラウンを選択したという情報)は、ユーザAの利用機能であるとして、ユーザAの識別情報と紐付けられる。また、画面右下部に位置する選択肢群1310Dにおける入力(カラコン:なしを選択したという情報)は、ユーザBの利用機能であるとして、ユーザBの識別情報と紐付けられる。
以上の処理により、写真シール作成装置1は、自機に行われた指示操作が、どのユーザが行った指示操作であるか判別することができる。また、写真シール作成装置1は、識別情報と、認証位置情報と、利用機能情報とを対応付けて記憶することにより、ゲームを行うユーザが複数人のグループである場合も、自機に行われた指示操作(すなわち、ユーザが選択した機能)がグループ内のどの会員ユーザにより行われた指示操作であるかを把握することができる。
そして、写真シール作成装置1は、事後接客の工程において、グループ内の各ユーザの利用機能に応じた広告を管理サーバ5から取得し、タブレット内蔵モニタ161に表示することができる。もしくは、写真シール作成装置1は、各ユーザの利用機能に応じた広告メールを、管理サーバ5に作成および送信させることができる。
≪4:撮影画像から利用機能以外の情報を特定する≫
なお、利用機能特定部715は、撮影画像を解析することで、利用機能情報以外の情報を得て、当該情報をメール作成部712に送信してもよい。
例えば、利用機能特定部715は、撮影画像を解析することにより、当該画像に写っている人物が化粧をしているか否かを特定し、化粧の有無を示す情報をメール作成部712に送信してもよい。さらに、メール作成部712は、利用機能特定部715から上記人物が化粧をしていない旨を示す情報を受信した場合、当該情報に応じて、化粧品サイトへのリンクや、化粧品購入の際に利用可能なクーポンを含む広告メールを作成してもよい。
ここで、メール作成部712の作成したメールの送信先メールアドレスは、写真シール作成装置1から受信したメールアドレスである。すなわち、上記メールアドレスは、上記撮影画像に含まれる人物(化粧をしていない人物)のメールアドレスである可能性が高い。そのため、メール作成部712は、化粧品の需要が見込めるユーザのメールアドレス(と推定されるアドレス)に向けて、化粧品サイトへのリンクを含む広告メールを送信することができる。つまり、メール作成部712は、ユーザにより適した情報を発信することができる。
≪5:装置情報を加味して広告メールを作成する≫
なお、本実施形態に係る管理サーバ5は、撮影画像、画像ID、およびメールアドレスの他に、例えば写真シール作成装置1の機種名、設置場所(都道府県、地域など)、および撮影日時など、写真シール作成装置1にて得られる各種情報(装置情報)を写真シール作成装置1から受信し、装置情報に応じた広告メール(またはアンケートメール)を作成および送信してもよい。
この場合、写真シール作成装置1は装置情報を管理サーバ5に送信し、管理サーバ5の通信制御部711は、写真シール作成装置1から受信した装置情報をメール作成部712へと送信する。そして、メール作成部712は、装置情報と、利用機能情報とに応じた広告メールなどを作成する。
例えば、メール作成部712が、写真シール作成装置1から装置情報として、撮影日時を受信したとする。この場合、メール作成部712は、例えば撮影日時が土曜日、日曜日、または祝日のいずれかである場合に、写真シール作成装置1の利用アンケートを含むメールを作成し送信してもよい。
また例えば、装置情報として機種名を受信した場合、メール作成部712は、装置情報が示す機種名と同機種の写真シール作成装置1が設置されている場所をアナウンスする広告メールを作成し送信してもよい。
≪6:利用機能情報等を、会員情報にフィードバックする≫
さらに、本実施形態に係る管理サーバ5は、利用機能特定部715が得た情報(利用機能情報など)、および装置情報を、会員情報422Aのユーザ特定情報や会員属性として記憶してもよい。なお、この場合も、管理サーバ5は、写真シール作成装置1との間で会員認証を行い、ユーザの識別情報を得ていることが望ましい。
例えば、会員情報422Aが会員属性として、「カラコンのスタンプの利用回数」を格納していたとする。この場合で、利用機能特定部715が撮影画像にカラコンのスタンプが施されていることを特定した場合、利用機能特定部715は、会員情報422Aの、「カラコンのスタンプの利用回数」のカウントを1増加させる。
このように、利用機能情報など、写真シール作成装置1にて得られる各種情報を会員情報422Aに蓄積していくことにより、管理サーバ5は、会員情報422Aを、ユーザの特性(趣味、嗜好など)をより正確に反映させた情報にすることができる。
さらにこの場合、メール作成部712は、会員情報422Aが示すユーザの特性(ユーザ特定情報または会員属性の少なくともいずれか)を加味して広告メールを作成してもよい。例えば、会員情報422Aが示すユーザの住所は東京都であるが、装置情報が示す写真シール作成装置1の設置場所(ユーザがゲームを行った筐体の場所)は他県の特定の施設内であったとする。この場合、上記住所(会員情報)と上記設置場所(装置情報)との両方を加味すると、当該ユーザは、遠出して上記特定の施設に居ると推定される。そこで、メール作成部712は、広告メールとして、上記特定の施設限定の落書きなどを案内するメールを送信すればよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
写真シール作成装置1、管理サーバ4、管理サーバ5、および携帯端末6の制御ブロック(特に制御部201、制御部401および制御部601)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、写真シール作成装置1、管理サーバ4、管理サーバ5、および携帯端末6は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することによって、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークまたは放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。