ぱちんこ遊技機に関する。
現在最も普及しているぱちんこ遊技機は、始動口(スタートチャッカー)に遊技球が入球したことを契機として、7セグ等の表示部上で「特別図柄」(或いは主遊技図柄)と称される図柄が変動表示され、当該特別図柄が特定態様(例えば「7」)となった場合、通常遊技状態よりも遊技者にとって利益状態の高い特別遊技状態{通常時は閉状態にある大入賞口(いわゆるアタッカー)が所定条件で開放する内容の遊技}に移行するタイプの機種(いわゆる「第一種ぱちんこ遊技機」)である。ここで、遊技者の利益に直結する特別図柄の表示制御の負担を軽減するために、前記の「特別図柄」とは別に、遊技の興趣性を高めるための演出用の「装飾図柄」と称される図柄が、前記特別図柄の変動とシンクロした形で、前記表示部よりもサイズが大きい液晶等のディスプレー上で変動表示される。そして、特別図柄の変動が開始されると装飾図柄もこれに合わせて変動を開始し、特別図柄が特定態様(例えば「7」)で停止した場合、装飾図柄もこれに合わせて所定態様(例えば「777」)で停止することとなる。そして、遊技者は、装飾図柄が所定態様で停止したことにより、特別遊技へ移行が確定したことを認識する。
ここで、当該仕組みはこの種のぱちんこ遊技機で共通するので、他種との差別化を図るためには、前記図柄の変動態様を含めた演出全般に対し、いかに工夫を凝らし高い興趣性を付与するかということに注力されている。例えば、「特別図柄」の変動表示が開始できない状況にある場合、始動口に遊技球が入球したことを契機として、当該変動表示を保留する機能を備え、当該保留消化時における遊技内容を事前に報知又は示唆するよう構成することで遊技の興趣性を向上させる手法(いわゆる保留先読み演出)がその一つである。
特開2010−158382
特開2010−110479
特開2011−156039
特開2011−156041
しかしながら、保留先読み演出は従来から多用されているため、興趣性向上を目指すべく、その制御方法については更なる改善が必要となっているという課題が存在する。
本態様に係るぱちんこ遊技機は、
大当りの期待度を示唆する複数種類の先読み予告演出を実行可能な先読み予告演出実行手段を備えたぱちんこ遊技機であって、
前記複数種類の先読み予告演出のうちの一の先読み予告演出は、装飾図柄の変動表示中であっても前記装飾図柄の変動固定時間中であっても演出が開始可能な第1先読み予告演出であり、
前記複数種類の先読み予告演出のうちの一の先読み予告演出は、前記変動固定時間が終了した後の前記装飾図柄の変動開始に基づいて演出が開始され、第2先読み予告演出であり、
複数種類の演出モードに応じた演出を実行可能に構成されており、
前記複数種類の演出モードのうちの一の演出モードは、第1の演出モードであり、
前記複数種類の演出モードのうちの一の演出モードは、前記第1の演出モードとは異なる第2の演出モードであり、
前記第1の演出モードと前記第2の演出モードとで、前記先読み予告演出が開始される割合が異なるように構成されており、
保留数に対応する数の保留アイコンを表示可能な表示手段を備え、
前記保留数が増加した場合に、増加した保留数に対応した保留アイコンを前記表示手段に表示させ、
前記第1先読み予告演出は、前記保留アイコンを用いた表示による先読み予告演出であり、
前記第1先読み予告演出は、前記保留アイコンを表示するタイミングで開始可能であり、
前記第1先読み予告演出は、先読み予告演出の開始後において前記保留アイコンの表示態様が複数回変化することがあり、
前記第1先読み予告演出は、先読み予告演出の開始後に前記保留アイコンの表示態様が変化したときには変化前よりも大当りの期待度が高まるようになっており、
前記第1先読み予告演出の開始後に前記第2先読み予告演出が開始される場合があり、
前記先読み予告演出の実行契機となった装飾図柄の変動態様が所定の態様となるときには、前記第1先読み予告演出及び前記第2先読み予告演出のうち、一方の先読み予告演出は実行可能であり、他方の先読み予告演出は実行せず、
前記先読み予告演出の実行契機となった装飾図柄の変動態様が所定の態様とは異なる特定の態様となるときには、前記第1先読み予告演出及び前記第2先読み予告演出の双方の先読み予告演出が実行可能であり、
第2の演出モードには、第1の演出モードから移行可能であり、
前記第1の演出モードにて前記第1先読み予告演出を実行開始する場合において、当該第1先読み予告演出が当該第1の演出モードにて終了する予定である場合には、当該第1先読み予告演出を実行開始し得るよう構成されており、
前記第1の演出モードにて前記第1先読み予告演出を実行開始する場合において、当該第1先読み予告演出が前記第2の演出モードにて終了する予定である場合には、当該第1先読み予告演出を実行開始しないよう構成されており、
前記第1の演出モードにて前記第2先読み予告演出を実行開始する場合において、当該第2先読み予告演出が当該第1の演出モードにて終了する予定である場合には、当該第2先読み予告演出を実行開始し得るよう構成されており、
前記第1の演出モードにて前記第2先読み予告演出を実行開始する場合において、当該第2先読み予告演出が前記第2の演出モードにて終了する予定である場合には、当該第2先読み予告演出を実行開始しないよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
尚、本態様に係るぱちんこ遊技機は、
大当りとなることを示す第1の図柄と、大当りとならないことを示す第2の図柄と、大当りとならないことを示し前記第2の図柄と異なる第3の図柄とを含む複数の特別図柄を停止表示可能であり、
前記第2の図柄が停止表示される場合には、前記第3の図柄が停止表示される場合よりも前記先読み予告演出が実行されやすく、
前記第2の図柄が停止表示されることに基づいて前記第1先読み予告演出が行われる場合には、前記第3の図柄が停止表示されることに基づいて前記第1先読み予告演出が行われる場合よりも保留アイコンの表示態様が複数回変化する第1先読み予告演出が行われやすい
ことを特徴としてもよい。
<付記>
尚、本態様とは異なる別態様について以下に列記しておくが、これらには何ら限定されることなく実施することが可能である。
本別態様に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)と、
第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)により第一乱数が取得された場合、第一識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第一乱数を一時記憶して、第一保留が生起するよう制御する第一乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある第一保留に係る第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)により第二乱数が取得された場合、第二識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第二乱数を一時記憶して、第二保留が生起するよう制御する第二乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
ある第二保留に関する第二識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある第二保留に係る第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第一乱数に基づく当否判定結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後、又は、第二乱数に基づく当否判定結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と
を備え、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類数は複数であり、第二乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第二識別情報の停止表示態様に係る種類数も複数であり、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類として、非当選時第一識別情報停止表示態様Aと非当選時第一識別情報停止表示態様Bと非当選時第一識別情報停止表示態様Cとを少なくとも有しており、
第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合における第一識別情報の変動表示期間よりも、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Cとなる場合における第一識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されており、
第二乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第二識別情報の停止表示態様に係る種類として、非当選時第二識別情報停止表示態様Aと非当選時第二識別情報停止表示態様Bと非当選時第二識別情報停止表示態様Cとを少なくとも有しており、
可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、非開放容易状態と非開放容易状態よりも可変部材が開放状態となり易い開放容易状態とを有しており、
非開放容易状態である場合においては、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合、及び、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Cとなる場合のいずれとなるかに応じて、第一識別情報の変動表示態様の選択傾向が異なり、
開放容易状態である場合においては、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Aとなる場合、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Bとなる場合、及び、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Cとなる場合のいずれとなるかに応じて、第二識別情報の変動表示態様の選択傾向が異なり、
非開放容易状態である場合においては、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Aとなる場合、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Bとなる場合、及び、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Cとなる場合のいずれとなるかに拘わらず、第二識別情報の変動表示態様の選択傾向が同一となるか、又は、当該いずれとなるかに応じた第二識別情報の変動表示態様の選択傾向が、開放容易状態である場合と比較して相対的に相違せず、
前記第一識別情報の変動表示態様の選択傾向が異なるよう構成するに際しては、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合には、当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第一保留の数に応じて、第一識別情報の変動表示期間に係る平均値が相違し得る一方、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様B又は非当選時第一識別情報停止表示態様Cとなる場合には、当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第一保留の数に拘わらず、第一識別情報の変動表示期間に係る平均値が均一となり、
前記第二識別情報の変動表示態様の選択傾向が異なるよう構成するに際しては、
ある第二保留に関する第二識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Aとなる場合には、当該ある第二保留に関する第二識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第二保留の数に応じて、第二識別情報の変動表示期間に係る平均値が相違し得る一方、
ある第二保留に関する第二識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様B又は非当選時第二識別情報停止表示態様Cとなる場合には、当該ある第二保留に関する第二識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第二保留の数に拘わらず、第二識別情報の変動表示期間に係る平均値が均一となるよう構成されており、
第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合における第一識別情報の変動表示期間よりも、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Cとなる場合における第一識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されており、且つ、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Bとなる場合における第二識別情報の変動表示期間よりも、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Cとなる場合における第二識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されており、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様は、非当選時第一識別情報停止表示態様Aよりも非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなり難く、且つ、非当選時第一識別情報停止表示態様Bよりも非当選時第一識別情報停止表示態様Cとなり難いよう構成されており、
第二乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第二識別情報の停止表示態様は、非当選時第二識別情報停止表示態様Aよりも非当選時第二識別情報停止表示態様Bとなり難く、且つ、非当選時第二識別情報停止表示態様Bよりも非当選時第二識別情報停止表示態様Cとなり難いよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
尚、上記における選択傾向とは、変動パターンに由来するものと、保留数に由来するものとがある。変動パターンに由来する場合には、選択される変動パターンや種別などが異なる一方、保留数に由来する場合には、保留消化時における残存保留数に依存するか依存しないか、であり、これらのいずれかを採用すればよい。
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、保留先読み演出に関する制御方法を改善することができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。
図2は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。
図3は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。
図4は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。
図5は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。
図6は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。
図7は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。
図8は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。
図9は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図10は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図11は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度A変動態様決定処理のフローチャートである。
図12は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度B変動態様決定処理のフローチャートである。
図13は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図14は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図15は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図16は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図17は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図18は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。
図19は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。
図20は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。
図21は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図22は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での小当り遊技制御処理のフローチャートである。
図23は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。
図24は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。
図25は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第1主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。
図26は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第2主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。
図27は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での先読み保留内容決定処理のフローチャートである。
図28は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。
図29は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。
図30は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。
図31は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での滞在ステージ決定処理のフローチャートである。
図32は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度A変動態様決定処理のフローチャートである。
図33は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図34は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図35は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図36は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図37は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。
図38は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。
図39は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。
図40は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図41は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第1主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。
図42は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第2主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。
図43は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。
図44は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での先読み実行中演出内容決定処理のフローチャートである。
図45は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での滞在ステージ決定処理のフローチャートである。
図46は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。
図47は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第2主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。
図48は、第2実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。
図49は、第2実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での演出モード決定処理のフローチャートである。
図50は、第2実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図51は、第2実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度A変動態様決定処理のフローチャートである。
図52は、第2実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度種別決定処理のフローチャートである。
図53は、第2実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図54は、第2実施形態からの変更例4に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。
図55は、第2実施形態からの変更例4に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での振分遊技実行処理のフローチャートである。
図56は、第2実施形態からの変更例4に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
図57は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
図58は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での変動付加時間制御処理のフローチャートである。
図59は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での変動固定時間決定処理のフローチャートである。
図60は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。
図61は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での付加時間中演出内容決定処理のフローチャートである。
図62は、第3実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での変動固定時間決定処理のフローチャートである。
実施するための形態
はじめに、本明細書における各用語の意義について説明する。「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、賞球払い出しの無い「スルーチャッカー」への通過も含む。「開状態、開放状態」及び「閉状態、閉鎖状態」とは、例えば、一般的な大入賞口(いわゆる、アタッカー)の構成においては、開状態=入賞容易状態であり、閉状態=入賞非容易状態となる。また、例えば、遊技盤(遊技者側)から突き出した状態(以下、進出状態と呼ぶことがある)と遊技盤内(遊技者側と反対側)に引っ込んだ状態(以下、退避状態と呼ぶことがある)とを採り得る構成(いわゆる、ベロ型アタッカー)においては、進出状態=入賞容易状態であり、退避状態=入賞非容易状態となる。「乱数」とは、ぱちんこ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数であり、狭義の乱数の他に擬似乱数も含む(例えば、乱数としてはハード乱数、擬似乱数としてはソフト乱数)。例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、本明細書では、乱数の数とか複数個の乱数、といった形で乱数を個数表示していることがあるが、乱数取得の契機となる入球口(例えば始動入球口)の一回の入球により取得された乱数を一個と称している(即ち、前記の例だと、当選乱数+変動態様決定乱数+図柄決定乱数・・・という乱数の束を一個の乱数と称している)。また、例えば、一種の乱数(例えば当選乱数)が、別種の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。「遊技状態」とは、例えば、大入賞口が開放状態となり得る特別遊技状態、特別遊技状態への移行抽選確率が予め定められた値である非確率変動遊技状態よりも特別遊技状態への移行抽選確率が高い確率変動遊技状態、特別遊技への移行抽選契機となる始動口への入賞に対する補助が有る補助遊技状態(いわゆる、普通図柄時短状態、例えば、始動口に可変部材が取り付けられている場合では、可変部材の開放期間が長い、可変部材の開放当選確率が高い、可変部材の開放抽選の結果報知の時間が短い)、等の任意の一又は複数の組合せである。「保留数に拘らず平均値が均一」とは、保留数に依存せずに変動時間が選択されることを意味しているが、その他の規定内容としては、例えば、(1)ハズレに係る停止図柄「HA」では保留数aでの変動時間平均値と、保留数aよりも大きい保留数である保留数bでの変動時間の平均値に第一の差分が出て、ハズレに係る停止図柄「HB」では保留数aでの変動時間の平均値と保留数bでの変動時間の平均値に差分が生じない、又は、第一の差分よりも第二の差分が出て、第二の差分が第一の差分よりも小さいことである、(2)保留数c(例えば、保留数4個)でのハズレに係る停止図柄「HA」時に、選択され得るすべての変動態様に割り当てられた乱数範囲における、最も選択され易い変動態様を対象として割り当てられた乱数範囲の占める割合を占有率αとし、保留数c(例えば、保留数4個)でのハズレに係る停止図柄「HB」時に、選択され得るすべての変動態様に割り当てられた乱数範囲における、最も選択され易い変動態様を対象として割り当てられた乱数範囲の占める割合を占有率βとした場合に、占有率βよりも占有率αの方が高い(即ち、当該最も選択され易い変動態様が集中して選択され易い)値であることである。
以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機を二つ混在させたような機種(第1種第1種複合機)である。但し、これには何ら限定されず、他の遊技機(例えば、従来の第1種、第2種、第3種、一般電役等のぱちんこ遊技機)に応用された場合も範囲内である。尚、本実施形態は、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、本実施形態では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい。
ここで、各構成要素について説明する前に、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の特徴(概略)を説明する。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠D12、前枠D14、透明板D16、扉D18、上球皿D20、下球皿D22及び発射ハンドルD44を含む。まず、外枠D12は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠D14は、外枠D12の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠D12に開閉可能に取り付けられる。前枠D14は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板D16は、ガラス等により形成され、扉D18により支持される。扉D18は、図示しないヒンジ機構を介して前枠D14に開閉可能に取り付けられる。上球皿D20は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿D22への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿D22は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、遊技機の上部左右等にはスピーカD24が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レールD32と内レールD34とにより区画された遊技領域D30が形成されている。そして、当該遊技領域D30には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10、補助遊技始動口H10、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20、演出表示装置SG、補助遊技図柄表示装置H20、センター飾りD38及びアウト口D36が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
次に、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技始動口入球検出装置A11sを備える。ここで、第1主遊技始動口入球検出装置A11sは、第1主遊技始動口A10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技始動口入球検出装置B11sと、第2主遊技始動口電動役物B11dと、を備える。ここで、第2主遊技始動口入球検出装置B11sは、第2主遊技始動口B10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、第2主遊技始動口電動役物B11dは、第2主遊技始動口B10に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、本実施形態においては、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが重ねるように配置されており、且つ、第1主遊技始動口A10の存在により、第2主遊技始動口B10の上部が塞がれている。また、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球と、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球のどちらもが、第1主遊技始動口A10及び第2主遊技始動口B10に誘導されるよう構成されている。
尚、本実施形態では、第2主遊技始動口B10側に電動役物を設けるよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技始動口A10側に電動役物を設けるよう構成してもよい。更には、本実施形態では、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが、上下に重ねるように配置されているが、これにも限定されず、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とを離隔して配置するよう構成してもよい。そのように構成した場合、第2主遊技始動口電動役物B11dの上部を塞ぐ部材を設けてもよい。また、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口A10に誘導され易い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され難く、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口A10に誘導され難い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され易いよう構成してもよい。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側にそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。
次に、補助遊技始動口H10は、補助遊技始動口入球検出装置H11sを備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置H11sは、補助遊技始動口H10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口H10への遊技球の入球は、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dを拡開させるための抽選の契機となる。
ここで、本実施形態においては、補助遊技始動口H10は、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、誘導され易く、遊技領域D30の左側を流下する遊技球が誘導され難いよう構成されている{但し、これには限定されず、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、補助遊技始動口H10に誘導され易いよう構成してもよい(例えば、遊技領域D30に左右に夫々、補助遊技始動口H10を設けてもよい)}。
次に、アウト口D36の右上方には、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20とが重なるように配置されており、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、アウト口D36に到達する前に、第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20が配置されている領域を通過し易いよう構成されている。
次に、第1大入賞口C10は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄にて停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の右上方、且つ、第2大入賞口C20の下方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口C10は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞口入賞検出装置C11sと、第1大入賞口電動役物C11d(及び第1大入賞口ソレノイドC13)と、を備える。ここで、第1大入賞口入賞検出装置C11sは、第1大入賞口C10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報を生成する。第1大入賞口電動役物C11dは、第1大入賞口C10に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口C10を可変させる(第1大入賞口ソレノイドC13を励磁して可変させる)。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第2大入賞口C20は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の右上方、且つ、第1大入賞口C10の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第2大入賞口C20は、遊技球の入球を検出するための第2大入賞口入賞検出装置C21sと、第2大入賞口電動役物C21d(及び第2大入賞口ソレノイドC23)と、を備える。ここで、第2大入賞口入賞検出装置C21sは、第2大入賞口C20への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入球情報を生成する。そして、第2大入賞口C20内に入球した遊技球は、第2大入賞口入賞検出装置C21sよって検出されるよう構成されている。次に、第2大入賞口電動役物C21dは、第2大入賞口C20に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに第2大入賞口C20を可変させる。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)と、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される{但し、これには限定されず、いずれの主遊技図柄が表示されたのかを遊技者が認識困難となるよう、7セグメントLEDを用いて記号等によって表示することが好適である。また、保留数表示においても、4個のランプから構成されていることには限定されず、最大4個分の保留数を表示可能に構成(例えば、1個のランプから構成されており、保留数1:点灯、保留数2:低速点滅、保留数3:中速点滅、保留数4:高速点滅、するよう構成)されていればよい}。
尚、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置SGのような液晶ディスプレーに、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置SGは、第1主遊技図柄・第2主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置SGは、装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される表示領域SG10を備える。ここで、表示領域SG10は、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を表示する装飾図柄表示領域SG11と、を有している。尚、演出表示装置SGは、本実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)は、4個のランプから構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
次に、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄表示部H21gと、補助遊技図柄保留表示部H21hとを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部H21hは、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
次に、センター飾りD38は、演出表示装置SGの周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置SGの保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプD26は、遊技領域D30又は遊技領域D30以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口A10(第2主遊技始動口B10)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御基板Mと、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置SG上での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段(サブメイン制御部)SMと、主に演出表示を実行するサブサブ制御部SSと、賞球タンクKT、賞球レールKR及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンクKTから供給される遊技球を上球皿D20へ払い出す払出ユニットKE10等を備える賞球払出装置(セット基盤)KEと、払出ユニットKE10による払出動作を制御する賞球払出制御基板KHと、上球皿D20の遊技球(貯留球)を遊技領域D30へ1球ずつ発射する発射装置D42と、発射装置D42の発射動作を制御する発射制御基板D40と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源供給ユニットEと、ぱちんこ遊技機の電源をオン・オフするスイッチである電源スイッチEa等が、前枠D14裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板Mと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板KHと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板S(本例では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとが一つの基板上に配置されている)と、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニットEと、を主体として構成されている。ここで、副制御基板Sは、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部SMと、演出表示装置SG上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御部SSの2つの制御部とを備えている。尚、主制御基板M、賞球払出制御基板KH、サブメイン制御部SM及びサブサブ制御部SSには、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。ここで、特に図示していないが、主制御基板Mが搭載するROMに関しては、不正行為によって改造されたプログラム等を書き込まれることを防止するため、未使用の領域を設けないよう構成することが好適である(例えば、未使用領域を全て0によって充填、使用している領域を若い番地に詰めて書き込む、等)。また、ノイズや不正行為によって、通常時には参照しないデータを参照してしまうことを防止するため、未使用のデータ(例えば、スペック違いの遊技機において参照するデータや、開発段階でのテストにのみ使用するデータ等)を設けないよう構成することが好適である。また、RAMの領域を使用する際についても同様に、若い番地に詰めて領域を使用し、未使用のプログラム領域を設けないよう構成することが好適である。以下、各基板の概略構成及び各基板・装置間の電気的な接続態様について概説する。
まず、主制御基板Mは、入賞口センサNs{前述した第1主遊技始動口入球検出装置A11s、第2主遊技始動口入球検出装置B11s、補助遊技始動口入球検出装置H11s、第1大入賞口入賞検出装置C11s、第2大入賞口入賞検出装置C21s、一般入賞検出装置(不図示であるが、一般入球口とは、賞球はあるが図柄抽選を行わない入球口である)}、図示略する駆動ソレノイド(前述した、第1大入賞口ソレノイドC13、第2大入賞口ソレノイドC23等)、情報表示LED(不図示)等、遊技の進行に必須となる入出力装置と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。更に、主制御基板Mは、賞球払出制御基板KHと、副制御基板S(サブメイン制御部SM・サブサブ制御部SS)とも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球払出等に関する情報(コマンド)を賞球払出制御基板KHに、演出・遊技の進行状態等に関する情報(コマンド)を副制御基板Sにそれぞれ送信可能に構成されている。尚、主制御基板Mは、外部接続端子(不図示)を介してホールコンピュータHC等と接続可能となっており、外部接続端子を介してホールコンピュータHCと配線接続することで、主制御基板Mから外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
また、本実施形態では、図3の矢印表記の通り、主制御基板Mと賞球払出制御基板KHとは、双方向通信が可能となるよう構成されている一方、主制御基板Mとサブメイン制御部SMとは、主制御基板Mからサブメイン制御部SMへの一方向通信が可能となるよう構成されている(通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい)。尚、制御基板間(制御装置間)の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。
次に、賞球払出制御基板KHは、遊技球の払出を実行する賞球払出装置KEと、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付けて賞球払出制御基板KHに伝達する遊技球貸出装置Rとに接続されている。また、図示略するが、本実施形態では、賞球払出制御基板内に、発射装置の制御回路部が併設されており、賞球払出制御基板と発射装置(発射ハンドル・発射モータ・球送り装置等)とも接続されている。尚、本実施形態では、遊技球貸出装置Rを別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板KHにより貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行ってもよい。
次に、副制御基板Sは、前述したように装飾図柄等を表示する演出表示装置SGと、スピーカD24と、遊技効果ランプD26と、その他演出用の駆動装置(不図示)と接続されている。本実施形態では、前述の通り、副制御基板S内にサブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを有しており、サブメイン制御部SMによりスピーカD24から出力させる音声の制御、遊技効果(電飾)ランプD26の点灯制御並びに、演出表示装置上で表示する表示内容の決定制御が行われ、サブサブ制御部SSにより、演出表示装置上の表示制御(実体的な表示制御)が行われるように構成されている。尚、本実施形態では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを、副制御基板Sにて一体化されるよう構成されているが、これに限定されるわけではない(別基板として構成してもよいが、一体化するよう構成することでスペースメリットや配線等にノイズが混入してしまう事態を低減できるといったメリットが生ずる)。また、両制御部での作業分担についても、例えばサブサブ制御部SSにより音声制御を実行させる(VDPに音声制御回路が一体化されたものを採用する場合に好適)等、適宜変更できる。また、賞球として物理的な賞球を付与せずに電子的な価値を付与してもよい。
次に、図4のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御基板Mは、遊技に係る遊技周辺機器(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器H)、演出に係るサブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、主制御基板Mからの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御基板KHと、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)は、画像演出を実行するサブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、各種遊技効果ランプD26(例えばサイドランプ)やスピーカD24等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御基板KHは、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出装置KEと電気的に接続されている。尚、主制御基板M、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、サブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、賞球払出制御基板KH等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御基板Mに含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に含まれるとする各手段を主制御基板Mに搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御基板Mは、遊技用の情報の取得を制御する遊技用情報制御手段MJと、遊技の内容を決定するための遊技内容決定手段MNと、特別遊技や特定遊技等の遊技の進行を司る遊技進行手段MPと、現在及び過去の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、主遊技図柄や補助遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオン・オフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段MBと、遊技周辺機器側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報{例えば、16R大当り、8R大当り、4R大当り、ハズレ}、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信制御手段MT(及び未送信コマンドを蓄積するコマンド送信用バッファMT10)と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御基板KHを制御する賞球払出決定手段MHと、を有している。
ここで、遊技用情報制御手段MJは、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段MJ10と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段MJ20と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段MJ30と、を有している。また、遊技進行手段MPは、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段MP10と、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dの開閉決定に直接関連する各種処理を行うための第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bと、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段MP30と、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)の移行を伴わずに第1大入賞口C10を開放し得る小当り遊技の実行を司る小当り遊技制御手段MP40と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段MP50と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段MJ10は、第1主遊技始動口A10に遊技球が入球したか否かを判定する第1主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Aと、第2主遊技始動口B10に遊技球が入球したか否かを判定する第2主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Bと、補助遊技始動口H10に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技始動口入球判定手段MJ11‐Hと、第1大入賞口C10に遊技球が入球したか否かを判定する、第1大入賞口入球判定手段MJ11‐C10と、第2大入賞口C20に遊技球が入球したか否かを判定する、第2大入賞口入球判定手段MJ11‐C20と、を有している。
次に、乱数取得判定実行手段MJ20は、第1主遊技始動口A10への遊技球の入球に基づき第1主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1主遊技図柄決定乱数等)を取得する第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Aと、第2主遊技始動口B10への遊技球の入球に基づき第2主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2主遊技図柄決定乱数等)を取得する第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Bと、補助遊技側選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Hと、を有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類(例えば、当選乱数や変動態様決定乱数)により割り振られた「0」〜「65535」や「0」〜「255」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。このような方法で乱数を取得することにより、遊技者に予想され難い、非周期的な乱数を発生させることが可能である。逆に、例えば、ある抽選に使用した乱数を使用して、次回の乱数を生成する方法の場合、当該次回の乱数を予想され易くなってしまう。そのため、乱数を発生させるに際し、前回の抽選で使用された乱数を用いることなく、新たな乱数を発生させることが好適である。
次に、保留制御手段MJ30は、保留消化及び変動開始に係る処理を制御する保留消化制御手段MJ31と、第1主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第1主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Aに保留するための第1主遊技図柄保留手段MJ32‐Aと、第2主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第2主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bに保留するための第2主遊技図柄保留手段MJ32‐Bと、補助遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hに保留するための補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hと、を有している。
ここで、保留消化制御手段MJ31は、変動を開始する条件を充足したか否かを判定する変動開始条件充足判定手段MJ31jを有している。
次に、第1主遊技図柄保留手段MJ32‐A、第2主遊技図柄保留手段MJ32‐B及び補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐A、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐B及び補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hを夫々有している。
次に、遊技内容決定手段MNは、特別遊技の当否及び第2主遊技始動口電動役物B11dの開放可否を抽選する当否抽選手段MN10と、当否抽選の結果、当りである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当りフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段MN20と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄を決定するための図柄内容決定手段MN40と、各乱数に基づき、各図柄の変動態様(変動時間等)を決定するための変動態様決定手段MN50と、後述する限定頻度時における主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する限定頻度変動態様決定手段MN52と、を有している。ここで、当否抽選手段MN10は、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う第1主遊技当否抽選手段MN11‐Aと、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う第2主遊技当否抽選手段MN11‐Bと、補助遊技図柄に関しての当否抽選を行う補助遊技当否抽選手段MN11‐Hとを、有している。ここで、第1主遊技当否抽選手段MN11‐A、第2主遊技当否抽選手段MN11‐B及び補助遊技当否抽選手段MN11‐Hは、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐Aと、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐Bと、補助遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される補助遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐Hを夫々有している。また、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度時における主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照されるテーブルであって、遊技状態や特別遊技終了後の主遊技図柄の変動回数等によって参照するテーブルが決定されるよう構成された複数のテーブルからなる限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taと、限定頻度A時に、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taのうちのどのテーブルを参照するかを決定するために特別遊技終了後からの主遊技図柄の変動回数をカウントする限定頻度カウンタAMN52cと、限定頻度B時に、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taのうちのどのテーブルを参照するかを決定するために特別遊技終了後からの主遊技図柄の変動回数をカウントする限定頻度カウンタBMN52c-2と、限定頻度に係る情報(フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bと、を有している。尚、限定頻度変動態様決定手段MN52が限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taを参照する場合には、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)を参照する場合と、(1)共通のテーブルを参照して変動態様の選択率を異ならせる(即ち、選択対象となる変動態様自体は同一であるが、選択率が異なる)、(2)選択対象となる変動態様及び選択率は同一であるが、選択された変動態様に係る変動時間値に更なる固定値を加算する、(3)異なる変動態様{第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)には存在しない変動態様}が存在する、(4)選択され得るすべての変動態様が相違するよう構成してもよい。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
ここで、限定頻度とは、特定の図柄が停止表示された後の主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率が、当該特定の図柄が停止表示される前の主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率とは異なる状態(限定頻度状態であり、即ち、特定の変動期間においてのみ特殊な変動パターンテーブルが選択される状態)のことである。尚、限定頻度状態となる契機としては、特定の図柄が停止する以外に、大入賞口の開放、大入賞口の開放契機となる図柄(大当り図柄、小当り図柄、等)の停止、あるタイミング(特定の図柄停止後、停止後の変動開始、等のタイミング)から所定の変動回数の経過等としてもよい。尚、特殊な変動パターンテーブルとは、各遊技状態(確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)にて参照される主遊技テーブル3(現在の遊技状態における限定期間内のみで参照されるのではなく、現在の遊技状態における次回大当り、小当り又は特定の図柄の停止時まで参照される変動態様決定用抽選テーブルである)以外の変動態様決定用抽選テーブルである。尚、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taを参照している状態を、以降、限定頻度時(特に、第2主遊技始動口電動役物B11dが開放し易い状態であることを伴うものを限定頻度A時、第2主遊技始動口電動役物B11dが開放し難い状態であることを伴うものを限定頻度B時)、限定頻度状態、限定頻度中、等と呼ぶことがある。
ここで、主遊技乱数に基づいて当否抽選を実行する際、当否抽選手段MN10は、主遊技乱数値が、すべての当り乱数値のいずれかと同じ値であるか否かを判定する、又は、当り乱数値の一部又は全部が連続した数値である場合には、主遊技乱数値が当り乱数値の上限値以下であり下限値以上であるか否かを判定することにより、当否判定を実行する。このような当否判定を実行することで、正確な判定処理を実行できることとなる。逆に、当り乱数範囲の上限のみとの比較、又は下限のみとの比較によって当否判定を実行する場合、乱数範囲の端の値(例えば、乱数値の範囲が0〜1023である場合、0又は1023)を当り乱数値とする必要があるため、不正(例えば、主制御基板Mに電流を流す不正行為であり、記憶領域のビットがすべて0又は1になり易い)に対して脆弱になってしまう危険性がある。また、本例では、一つの乱数を用いて1回の抽選を実行するよう構成している{1回の抽選に複数の乱数を用いる(いわゆる、2段階抽選を実行する)場合、二つの乱数が同期することを防ぐ必要があるため}。
次に、図柄内容決定手段MN40は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の停止図柄を決定する第1主遊技図柄決定手段MN41‐Aと、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の停止図柄を決定する第2主遊技図柄決定手段MN41‐Bと、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技図柄決定手段MN41‐Hと、を有している。
ここで、第1主遊技図柄決定手段MN41‐Aは、第1主遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Aを有しており、当該第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技図柄決定手段MN41‐Bは、第2主遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Bを有しており、当該第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Bは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技図柄決定手段MN41‐Hは、補助遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Hを有しており、当該補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Hは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
次に、変動態様決定手段MN50は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する第1主遊技変動態様決定手段MN51‐Aと、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する第2主遊技変動態様決定手段MN51‐Bと、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する補助遊技変動態様決定手段MN51‐Hと、を有している。
ここで、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐Aは、第1主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Aを有しており、当該第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技変動態様決定手段MN51‐Bは、第2主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Bを有しており、当該第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Bは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技変動態様決定手段MN51‐Hは、補助遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される補助遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Hを有しており、当該補助遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Hは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
次に、表示制御手段MP10は、第1主遊技図柄表示装置A20の第1主遊技図柄表示部A21g上及び第2主遊技図柄表示装置B20の第2主遊技図柄表示部B21g上で、所定時間第1主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cと、補助遊技図柄表示装置H20の補助遊技図柄表示部H21g上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄制御手段MP11‐Hとを有している。
ここで、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、ゼロクリア可能な第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐C(デクリメントカウンタ)を有している。更に、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Hを更に備えている。
次に、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物B11dを開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21‐Bと、第2主遊技始動口電動役物B11dの駆動(開放)時間を計測する第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t‐Bとを有している。
次に、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否かを判定する条件判定手段MP31と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態となる大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を決定し、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内にセットする特別遊技内容決定手段MP32と、第1大入賞口C10又は第2大入賞口C20を所定条件で開状態にする特別遊技(大当り)を実行するための特別遊技実行手段MP33と、特別遊技に関する各種処理の時間管理(例えば、第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20の開閉時間)を行うための特別遊技時間管理手段MP34と、を有している。ここで、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口電動役物C11dと第2大入賞口電動役物C21dを開閉させる第1・第2大入賞口電動役物開閉制御手段MP33‐Cと、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20への入賞球を計測する入賞球カウンタMP33cを有している。特別遊技時間管理手段MP34は、ラウンド時間を管理する特別遊技用タイマMP34tを更に有している。また、特別遊技内容決定手段MP32は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bにセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブルMP32taを更に有している(テーブルの詳細については不図示)。
次に、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技における第1大入賞口C10の開放時間を計測する小当り遊技用タイマMP41tと、小当り遊技に係る情報を一時記憶する小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bと、を有している。
次に、特定遊技制御手段MP50は、確率変動遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する確変遊技終了条件判定手段MP51と、時間短縮遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する時短遊技終了条件判定手段MP52を有している。ここで、時短遊技終了条件判定手段MP52は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタMP52c、を有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、主遊技図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、本実施形態においては、時間短縮遊技中には、非時間短縮遊技中と比較して、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2主遊技始動口電動役物B11dの開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本実施形態における時間短縮遊技は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する(時短回数制限無しの確率変動遊技を除く)。即ち、時短回数は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動(停止)毎に減算されるよう構成されている。尚、上記の確変遊技終了条件判定手段MP51及び時短遊技終了条件判定手段MP52は、例えば、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(いわゆる、転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段MBは、第1主遊技(第1主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)及び第2主遊技(第2主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cと、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hと、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bと、特定遊技における現在の遊技状態(例えば、時短の残り回数、特定遊技に関する各種フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bと、を有している。
ここで、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cは、現在変動中の第1又は第2主遊技図柄(変動開始条件が成立した第1又は第2主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hは、現在変動中の補助遊技図柄(変動開始条件が成立した補助遊技図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Hを有している。
次に、遊技周辺機器について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1主遊技側の周辺機器である第1主遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2主遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2主遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Hと、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SM、サブサブ制御部SS(及び演出表示装置SG)等、を有している。ここで、サブメイン制御部SMにより制御される演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口A10と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置A20と、を有している。
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口B10と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置B20と、を有している。
次に、第1・第2主遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20を有している。
次に、補助遊技周辺機器Hは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dの開放の契機となる補助遊技始動口H10と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置H20とを有している。
次に、演出表示制御手段(サブメイン制御部)SMは、主制御基板M側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段SM10と、演出表示に係る演出内容の決定処理及び表示制御処理を司る演出表示制御手段SM20と、サブサブ制御部SS側との情報送受信を制御する情報送受信制御手段SM40と、を有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段SM10は、主制御基板M側からの第1主遊技及び第2主遊技に関する図柄情報や表示指示情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段SM11bを有している。
次に、演出表示制御手段SM20は、装飾図柄の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾図柄表示制御手段SM21と、装飾図柄の保留個数管理や保留表示処理を司る装図保留情報表示制御手段SM22と、保留先読み演出を実行するための保留先読み演出実行制御手段SM26と、背景画像の決定処理及び表示制御処理を司る背景演出表示制御手段SM23と、予告演出内容の決定処理及び表示制御処理を司る予告演出表示制御手段SM24と、リーチ演出内容の決定処理及び表示制御処理を司るリーチ演出表示制御手段SM25と、を有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段SM21は、主制御基板M側からの情報に基づいて、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する装図表示内容決定手段SM21nと、装飾図柄の図柄変動に係る各種情報(変動態様情報、停止図柄情報、各種フラグ等)を一時記憶するための装図表示関連情報一時記憶手段SM21bと、装飾図柄の変動時間を計時するための装図変動時間管理タイマSM21tと、を有している。ここで、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照される装図変動内容決定用抽選(参照)テーブルSM21taを更に有している(テーブルの詳細については不図示)。
次に、装図保留情報表示制御手段SM22は、装飾図柄に係る保留に関する情報を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段SM22bを有している。
次に、保留先読み演出実行制御手段SM26は、保留先読み演出の実行可否を判定する保留先読み演出実行可否判定手段SM26kと、保留先読みに係る情報を一時記憶するための先読み関連情報一時記憶手段SM26bと、を有している。
次に、背景演出表示制御手段SM23は、主制御基板M側からの情報に基づいて、背景演出の表示内容を決定する背景演出表示内容決定手段SM23nと、背景演出表示に係る情報を一時記憶するための背景演出関連情報一時記憶手段SM23bと、滞在ステージ{演出の系統のグループであり、滞在ステージが異なると、予告演出、背景演出、リーチ演出、サウンド態様、等が異なる(又は異なり得る)こととなる}のうち、「覚醒ステージ」に滞在している場合に、当該「覚醒ステージ」に滞在する変動回数を計測する覚醒ステージ滞在カウンタSM23cと、滞在ステージのうち、「悪魔ステージ」に滞在している場合に、当該「悪魔ステージ」に滞在する変動回数を計測する悪魔ステージ滞在カウンタSM23c-2と、を有している。
次に、予告演出表示制御手段SM24は、主制御基板M側からの情報に基づいて、予告演出の表示内容や表示タイミング等を決定する予告演出表示内容決定手段SM24nと、予告演出表示に係る情報を一時記憶するための予告演出関連情報一時記憶手段SM24bと、を有している。
次に、リーチ演出表示制御手段SM25は、主制御基板M側からの情報に基づいて、リーチ演出の表示内容や表示タイミング等を決定するリーチ演出表示内容決定手段SM25nと、リーチ演出表示に係る情報を一時記憶するためのリーチ演出関連情報一時記憶手段SM25bと、を有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、サブメイン制御部SM側との情報送受信を制御する副情報送受信制御手段SS10と、演出表示装置SG上の表示領域SG10へ画像を表示する画像表示制御手段SS20と、を有している。ここで、画像表示制御手段SS20は、サブメイン制御部SM側から受信したコマンドや各種画像表示に係る情報を一時記憶するための画像表示関連情報一時記憶手段SS21bを更に有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、演出表示手段(サブサブ制御部)SSからの情報に基づいて演出に係る画像を表示する演出表示装置SGと電気的に接続されている。ここで、演出表示装置SGは、画像を表示する表示領域SG10を有している。
ここで、表示領域SG10は、装飾図柄を変動表示するための装飾図柄表示領域SG11と、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、を有している。
尚、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20が、主制御基板Mと情報伝達可能に接続されており、残る演出表示手段(サブサブ制御部)SSが、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMと情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20は、主制御基板Mにより制御され、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMにより制御されることを意味する。尚、主制御基板Mと片方向通信(一方向通信)により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
ここから、フローチャートを用いて、本実施形態に係る遊技機における一般的な処理の流れの一例について説明する。フローチャートは主に、処理ステップ(長方形にて図示)、判断(ひし形にて図示)、流れ線(矢印)、開始・終了・復帰等を示す端子(角丸長方形にて図示)によって構成されている。また、処理ステップの内、別のフローチャートにて詳細を図示している場合、当該別のフローチャートを参照するものをサブルーチン(左右の線が二重線である長方形にて図示)として図示している。ここで、遊技機の開発段階においては、スペック違いの遊技機を同時に開発することも行われているが、本例においては、メイン側の処理内に、スペック違いの遊技機で実行するサブルーチン(通常は使用しないサブルーチン)を残さないよう構成しており、ノイズや不正行為によって、通常時には実行されない未使用サブルーチンに係る処理が実行されることを防止している。
はじめに、図5は、主制御基板Mが行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。遊技機の電源投入後、同図(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後(不図示)、ステップ1002で、主制御基板Mは、RAMクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニットEのリセットボタン(RAMクリアボタン)が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にRAMの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ1002でYesの場合、ステップ1004で、主制御基板Mは、主制御基板M側のRAM内容(例えば、遊技状態一時記憶手段MB内の情報等)を全てクリアする。次に、ステップ1006で、情報送信制御手段MTは、主制御基板MのRAMをクリアしたことを示すラムクリア情報(コマンド)をサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。他方、ステップ1002でNoの場合は、ステップ1008で、主制御基板Mは、主制御基板MにおけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ1010で、主制御基板Mは、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ1010でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ1004の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ1010でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ1012で、主制御基板Mは、主制御基板MにおけるRAM内に記憶(バックアップ)されている電断時の各種情報コマンドを取得し、ステップ1014で、取得した各種情報コマンドをサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。次に、ステップ1016で、主制御基板Mは、同図(b)によって示される主制御基板M側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をTとする)を許可し{その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図(b)が実行されることとなる}、ステップ1018の処理に移行する。尚、ステップ1018後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御基板Mは、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
尚、主制御基板Mが搭載する一時記憶領域(RAM等)の初期値は、特別遊技が実行される値とならないよう構成することが好適である(プログラムの処理開始直後に、ノイズや不正行為により、特別遊技の実行判定を行う処理を実行してしまった場合に特別遊技が誤って実行されることを防止するため)。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御基板Mは、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込み)を契機として、ステップ1100で、主制御基板Mは、後述の補助遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御基板Mは、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御基板Mは、後述の主遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御基板Mは、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御基板Mは、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1700で、主制御基板Mは、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1800で、主制御基板Mは、後述の小当り遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1997で、主制御基板M(特に賞球払出決定手段MH)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理(賞球払出装置KEの駆動制御等を賞球払出制御基板KHに実行させ、その結果を管理するための処理等)を実行する。次に、ステップ1998で、主制御基板Mは、外部信号の出力処理(外部端子板、ホールコンピュータHC等への情報出力)を実行する。次に、ステップ1999で、主制御基板Mは、制御コマンド送信処理(前述の各処理でセットされたコマンドをサブメイン制御部側に送信する)を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。尚、制御コマンド送信処理においては、サブメイン制御部SM側でコマンドを受信する順序が重要である(例えば、あるコマンドを受信した後に他のコマンドを受信することで正常に処理が実行される)場合があるため、主制御基板M側でコマンドを送信することを決定した順(コマンドをセットした順)に、コマンドを送信するよう構成されている。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御基板Mは、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ1020で、主制御基板Mは、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ1022で、主制御基板Mは、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、図6は、図5におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技始動口入球判定手段MJ11‐Hは、補助遊技始動口H10に遊技球が入球(流入、ゲートの場合は通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Hは、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Hは、補助遊技内容決定乱数(例えば、補助遊技図柄当選乱数)を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。尚、ステップ1102又はステップ1104でNoの場合も、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。
次に、図7は、図5におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリアを参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hを参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hにアクセスし、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、補助遊技図柄決定手段MN41‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hを参照して補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)を取得すると共に、補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Hを参照し、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該保留球に基づく補助遊技図柄乱数に基づき停止図柄を決定(例えば、補助遊技時短フラグがオンである場合には、オフである場合と比して高確率で当選図柄を選択)して補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Hに一時記憶する。次に、ステップ1218で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Cに補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には5秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Hをスタートした後、補助遊技図柄表示部H21g上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。
次に、ステップ1224で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Cを参照して、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Hを参照して補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部H21g上で確定表示する。そして、ステップ1228で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21‐Bは、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t‐Bに電動役物の開放時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には6秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には0.5秒)をセットする。次に、ステップ1234で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物B11dを開放する。次に、ステップ1238で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t‐Bを参照して、電動役物の開放時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物B11dを閉鎖すると共に、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230又はステップ1238でNoの場合には次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
また、本フローチャートでは、便宜上、ステップ1226での停止図柄表示後、すぐに次のステップに移行しているが、これには限定されない。その場合には、500ms程度の停止表示固定時間を経てから次の処理に移行するよう構成してもよい(例えば、停止表示固定中フラグ及びタイマを利用して分岐処理を行うことによりこの処理を達成可能である)。
次に、図8は、図5におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Aは、第1主遊技始動口A10の第1主遊技始動口入球検出装置A11sから第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Aは、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Aを参照し、主遊技(特に第1主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Aは、第1主遊技内容決定乱数を取得する。尚、本実施形態では、第1主遊技内容決定乱数として、当否を決定するための当否抽選乱数、当り時の図柄を決定するための図柄抽選乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、これら3つの乱数は夫々更新周期・乱数範囲の異なる乱数生成手段から生成され、本タイミングで一連的に取得するようになっている。次に、ステップ1308で、第1主遊技図柄保留手段MJ32‐Aは、当該取得した第1主遊技内容決定乱数を第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Aに一時記憶(保留)する。次に、ステップ1310で、保留制御手段MJ30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア及び小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bのフラグエリアを参照し、特別遊技実行フラグ及び小当り実行フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1310でYesの場合、ステップ1312で、保留制御手段MJ30は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314で、保留制御手段MJ30は、保留情報(当否抽選乱数及び図柄決定乱数)に基づき、当該記憶した保留に係る当否結果及び停止図柄を事前判定する。次に、ステップ1316で、保留制御手段MJ30は、当該新たに生起した保留の当否結果及び停止図柄情報に係るコマンドを、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1318に移行する。このように、本実施形態においては、事前判定した停止図柄に係る情報をサブ側に送信するよう構成されているため、事前判定結果が第1主遊技のハズレに係る停止図柄である「HA」の場合と「HB」の場合とでは異なる停止図柄に係るコマンドがサブ側に送信されることとなる(図13に示すように、本実施形態においては、ハズレに係る停止図柄を複数種類有している)。
次に、ステップ1318で、保留制御手段MJ30は、保留情報(変動態様決定用乱数)に基づき、当該記憶した保留に係る変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループ(非時短変動態様グループ及び時短変動態様グループ)を事前判定する(変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループに関しては、図14〜図17の主遊技テーブル3及び限定頻度テーブル参照)。尚、本実施形態においては、1つの変動態様グループには複数種類の変動態様(変動時間)が含まれ得るよう構成されている。次に、ステップ1320で、保留制御手段MJ30は、新たな保留発生に係るコマンド(第1主遊技内容決定乱数の保留発生コマンド、変動態様乱数区切り情報に係るコマンド等)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1322に移行する。尚、本実施形態のように図柄情報をサブ側に送信するよう構成した場合、サブ側で実行する演出として大当りを示唆する演出を実行してもよく、そのような構成とした場合には、当該大当りとなる主遊技図柄の停止図柄を遊技者に報知し得る構成とすることが望ましい(主遊技図柄の停止図柄が大当りとなる場合にのみ停止図柄を報知する)。また、ステップ1302、ステップ1304、ステップ1310又はステップ1312でNoの場合も、ステップ1322に移行する。
このように、本実施形態においては、主遊技内容決定乱数(第1主遊技内容決定乱数又は第2主遊技内容決定乱数)取得時(又は保留発生時)に変動態様乱数区切り情報、変動態様グループを判定するよう構成されている。
尚、保留が生起したタイミングにて、サブ側へ主遊技内容決定乱数情報、当否乱数区切り情報、変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループ情報を送信するよう構成してもよいが、更に、サブ側に送信する情報はこれには限定されず、主遊技図柄の停止図柄に係る情報、大当りとなる主遊技図柄の利益態様に係る情報(停止予定の主遊技図柄に係る特別遊技のラウンド数、等)、保留入賞直後の保留数(第1主遊技側又は第2主遊技側の入賞した側の保留数のみでも、第1主遊技側と第2主遊技側との両方の保留数でもよい)に係る情報、等を送信し得るよう構成してもよい{当否乱数区切り情報とは、第1主遊技側(第2主遊技側)における夫々の遊技状態と、乱数値(又は乱数値範囲)と、当否抽選結果と、を紐づけてグループ分けした乱数区切り情報の一つであり、例えば、確率変動遊技状態であっても非確率変動遊技状態であってもハズレ、確率変動遊技状態であっても非確率変動遊技状態であっても当り、確率変動遊技状態であれば当りであるが非確率変動遊技状態であればハズレ、等のグループ分けを挙げることができる}。
次に、ステップ1322で、第2主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Bは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口入球検出装置B11sから第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1322でYesの場合、ステップ1324で、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Bは、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bを参照し、主遊技(特に第2主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1324でYesの場合、ステップ1326で、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Bは、第2主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、第2主遊技内容決定乱数として、第1主遊技内容決定手段と同様に当否抽選乱数、図柄抽選乱数、変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、第1主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲と第2主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲(例えば第1主遊技用の当否抽選乱数と第2主遊技用の当否抽選乱数の取得範囲)を同じに設定している。次に、ステップ1328で、第2主遊技図柄保留手段MJ32‐Bは、当該取得した第2主遊技内容決定乱数を第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bに一時記憶(保留)する。次に、ステップ1330で、保留制御手段MJ30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア及び小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bのフラグエリアを参照し、特別遊技実行フラグ又は小当り実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1330でYesの場合、ステップ1334で、保留制御手段MJ30は、保留情報(当否抽選乱数及び図柄決定乱数)に基づき、当該記憶した保留に係る当否結果及び停止図柄を事前判定する。次に、ステップ1336で、保留制御手段MJ30は、当該新たに生起した保留の当否結果及び停止図柄情報に係るコマンドを、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1338に移行する。
尚、ステップ1330でNoの場合、ステップ1332で、保留制御手段MJ30は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1332でYesの場合には、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。他方、ステップ1332でNoの場合、ステップ1334に移行する。
次に、ステップ1338で、保留制御手段MJ30は、保留情報(変動態様決定用乱数)に基づき、当該記憶した保留に係る変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループ(非時短変動態様グループ及び時短変動態様グループ)を事前判定する(変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループに関しては、図14〜図17の主遊技テーブル3及び限定頻度テーブルを参照)。次に、ステップ1340で、保留制御手段MJ30は、新たな保留発生に係るコマンド(第2主遊技内容決定乱数の保留発生コマンド、変動態様乱数区切り情報に係るコマンド等)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。また、ステップ1322又はステップ1324でNoの場合も、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。
尚、ステップ1308及びステップ1328で、第1主遊技内容決定乱数の記憶及び第2主遊技内容決定乱数の記憶を実行しているが、主制御基板のRAMの記憶領域に、主遊技内容決定乱数を記憶する場合には、専用の記憶領域を確保し、主遊技内容決定乱数に係る情報を記憶しているバイト内には当該「主遊技内容決定乱数」に係る情報のみを記憶する(各種タイマ値等、その他の情報を記憶しない)よう構成することが好適である(同じ1バイト内に記憶した別のデータを操作する際に、ノイズ等によって主遊技内容決定乱数に係る情報が書き換わってしまうことを防止するため)。また、当否抽選乱数については、当該当否抽選乱数を取得してから、当該当否抽選乱数に係る当否抽選を実行するまでの間に、遊技状態の変化(既に記録されている保留に係る遊技状態の変化のみならず、新たに発生した保留によって遊技状態の変化が起こる可能性があるため、当該抽選乱数に係る当否抽選実行時の遊技状態は予測不可能である)が発生し得るため、当否抽選を実行するまでは当該抽選乱数を記憶するよう構成されている。尚、本実施形態においては、保留の情報に係るサブメイン制御部SMへのコマンドは、非時間短縮遊技状態においては第1主遊技に係る保留生起時にのみ送信し得る一方、時間短縮遊技状態においては第2主遊技に係る保留生起時にのみ送信し得るよう構成したが、いずれの遊技状態であっても第1主遊技に係る保留であるか第2主遊技に係る保留であるかに拘らず、当該コマンドを送信し得るよう構成してもよく、そのような場合には、サブメイン制御部SMが受信した当該コマンドを使用するか否かの判断を実行するよう構成してもよい。また、サブメイン制御部SMへ送信する当否結果情報に係るコマンドの具体例は、「D000H:はずれ、D001H:低確ならはずれ、高確なら当り、D002H:低確、高確両方で当り、D003H:小当り」であり、サブメイン制御部SMへ送信する停止図柄情報に係るコマンドの具体例は、「D100H:16R確変当り、D101H:16R非確変当り、D102H:2R確変当り」であり、サブメイン制御部SMへ送信する変動態様乱数区切り情報に係るコマンドの具体例は、「D200H:区切り1(時間短縮遊技状態ならグループ1、非時間短縮遊技状態ならグループ1、限定頻度状態ならグループ1)、D201H:区切り2(時間短縮遊技状態ならグループ1、非時間短縮遊技状態ならグループ2、限定頻度状態ならグループ1)、D202H:区切り3(時間短縮遊技状態ならグループ2、非時間短縮遊技状態ならグループ2、限定頻度状態ならグループ1)となっている。
次に、図9は、図5におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、保留消化制御手段MJ31は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bを参照し、第2主遊技図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(1)で、遊技内容決定手段MNは、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(2)で、遊技内容決定手段MNは、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
このように、本実施形態においては、第2主遊技図柄の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1主遊技図柄の保留の方が先でも)、第2主遊技図柄の保留消化を優先して実行するよう構成されているが、これには限定されない(入賞順序に基づく保留消化や、双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選する並列抽選を実行するよう構成してもよい)。
次に、図10は、図9におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ1403で、保留消化制御手段MJ31は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、当該変動開始条件は、特別遊技中(又は条件装置作動中)でない、且つ、主遊技図柄変動中でない、且つ、主遊技図柄の保留が存在する、且つ、小当り遊技中ではないことが条件となる。尚、本例では図示していないが、変動固定時間(主遊技図柄の確定表示後、当該確定表示図柄を停止表示する時間)を設ける場合、変動固定時間中には、次変動の変動開始条件を満たさないよう構成してもよい。
ステップ1403でYesの場合、ステップ1405及びステップ1406で、保留消化制御手段MJ31は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐A(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐B)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)を読み出すと共に、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐A(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐B)から削除し、当該一時記憶されている残りの情報をシフトする(保留消化処理)。次に、ステップ1408で、当否抽選手段MN10は、各遊技状態に対応する第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐B)を参照し、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、当選抽選乱数)に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。
ここで、図13(主遊技テーブル1)は、第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、確率変動遊技状態時における大当り当選確率は、非確率変動遊技状態時における大当り当選確率よりも高確率となるよう構成されている。尚、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。また、本実施形態においては、遊技状態を移行させ得ない当り(いわゆる小当り)については例示しているが、小当りが発生(小当りに当選)しないよう構成してもよい。また、本実施形態においては、第1主遊技側のハズレ図柄が複数(本例では、「HA」及び「HB」の2種類)存在する一方で、第2主遊技側のハズレ図柄が単数(本例では、「HC」)存在するよう構成されている。尚、第1主遊技(第2主遊技)側のハズレ図柄の個数に関してはあくまでも一例であり、これには何ら限定されない(例えば、第1主遊技側のハズレ図柄の個数を3つ以上としたり、第1主遊技側のハズレ図柄を単数とし且つ第2主遊技側のハズレ図柄を複数としたり、第1主遊技及び第2主遊技側の双方においてハズレ図柄を複数とする、等としてもよい)。また、本例においては、第1主遊技側のハズレ図柄において、「HA」の割合が「HB」の割合よりも多いよう構成されているが、これには限定されない(例えば、「HB」の割合が「HA」の割合よりも多いよう構成したり、これらを同等の割合としてもよい)。
次に、ステップ1410で、第1主遊技図柄決定手段MN41‐A(第2主遊技図柄決定手段MN41‐B)は、第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐A(第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐B)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、図柄抽選乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに一時記憶する。
ここで、図13(主遊技テーブル2)は、第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐A(第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、大当りに当選した場合、複数の主遊技図柄候補(本例では、「3A・4A・5A・7A・9A」及び「3B・4B・5B・7B」)の内から一つの主遊技図柄が大当り図柄として決定されるよう構成されている。尚、当該主遊技図柄を参照して決定される特別遊技のラウンド数及び大入賞口の開放時間は、3A、3B及び4Bが2R短開放大当り(大入賞口の開放時間が長開放大当りと比較して短時間となっている大当り)、4A、5A、9A及び5Bが4R長開放大当り(大入賞口の開放時間が短開放大当りと比較して長時間となっている大当り)、7A及び7Bが16R長開放大当りとなっている(大入賞口の開放時間が短開放大当りと比較して長時間となっている大当り)。尚、乱数値や停止図柄の種類についても、あくまで一例であり、これには限定されない{例えば、本実施形態においては、ハズレ図柄は第1主遊技側に2種類(「HA」及び「HB」の2種類)、第2主遊技側に1種類(「HC」の1種類)設けているが、これには限定されず、第1主遊技側と第2主遊技側とのいずれにも、ハズレ図柄は複数種類設けてもよいし、第1主遊技側と第2主遊技側とのいずれのハズレ図柄も1種類となるよう構成してもよい}。
次に、ステップ1412で、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐A(第2主遊技変動態様決定手段MN51‐B)は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリアを参照し、限定頻度Aフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1412でYesの場合、ステップ1450で、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐A(第2主遊技変動態様決定手段MN51‐B)は、後述する、限定頻度A変動態様決定処理を行い、ステップ1418に移行する。他方、ステップ1412でNoの場合、ステップ1414で、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐A(第2主遊技変動態様決定手段MN51‐B)は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリアを参照し、限定頻度Bフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1414でYesの場合、ステップ1500で、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐A(第2主遊技変動態様決定手段MN51‐B)は、後述する、限定頻度B変動態様決定処理を行い、ステップ1418に移行する。また、ステップ1414でNoの場合、ステップ1416で、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐A(第2主遊技変動態様決定手段MN51‐B)は、各遊技状態に対応する第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに一時記憶して、ステップ1418に移行する。
ここで、図14〜図17に示す主遊技テーブル3は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)の一例である(尚、本図においては、主遊技テーブル3のみならず、限定頻度テーブルを同時に示しているが、これに関しては後述する)。本図に示されるように、本実施形態においては、主遊技図柄の当否抽選結果、主遊技時短フラグ状態に基づき、ある乱数値に対する主遊技図柄の変動態様(変動時間)が決定され得るよう構成されている。例えば、ある乱数値に関して、主遊技図柄の当否抽選結果が当りの場合には、相対的に変動時間が長時間となる変動態様が決定され易く、主遊技時短フラグがオンである場合(時短遊技状態)には、相対的に変動時間が短時間となる変動態様が決定され易いよう構成されている。尚、本例はあくまでも一例であり、変動態様(変動時間)の種類や選択率等には何ら限定されない。また、時間短縮遊技状態(主遊技時短フラグがオンの場合)における第1主遊技側の図柄変動時間が相対的に長時間となるよう構成してもよい{第2主遊技側での図柄変動が実行されることが遊技者にとって有利となるよう構成されていた際、第1主遊技側の図柄変動効率を低下させることで第2主遊技側の保留が生起し易い(遊技者にとって有利となる)状況を構築することを趣旨とするため、第1主遊技側の始動口と第2主遊技側の始動口とを打ち分けできない場合において特に効果を発揮する}。
また、本図(特に、図15)に示すように、本例においては、第1主遊技側の変動態様に関して、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄(保留消化時において停止予定の図柄)が「HA」である場合、短時間(本例では、変動時間が15秒以下)である変動態様が選択され易い(即ち、大当り期待度が相対的に低い演出が選択され易い)ように構成されている。他方、本例においては、第1主遊技側の変動態様に関して、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HB」の場合、決定図柄が「HA」の場合よりも相対的に長時間(本例では、変動時間が30秒以上)である変動態様が選択され易く(即ち、大当り期待度が相対的に高い演出が選択され易く)、且つ、選択される変動時間の平均値が相対的に長時間となるように構成されている。また、本実施形態においては、第1主遊技側の変動態様に関して、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HB」の場合、決定図柄が「HA」の場合よりも長時間となる所定の変動態様(例えば、120秒となる変動態様)が選択され易いように構成されている。尚、第2主遊技側のハズレに係る停止図柄を複数種類有するよう構成してもよく、そのような場合には、前述の構成(「HA」と「HB」に係る構成)を第2主遊技側のハズレに係る停止図柄に適用してもよい。
次に、ステップ1418で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに一時記憶された図柄変動表示開始指示コマンド(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等の決定した主遊技図柄に関する情報及び現在の遊技状態に係るコマンド等)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1420で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cが、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Cにセットする。次に、ステップ1422で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上で、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1424で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cのフラグエリア内にある、変動中フラグをオンにし、ステップ1428に移行する。
他方、ステップ1403でNoの場合、ステップ1426で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cのフラグエリアを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1426でYesの場合にはステップ1428に移行し、ステップ1426でNoの場合には次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、ステップ1428で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1428でYesの場合、ステップ1430で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1432で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1434で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cのフラグエリア内にある、変動中フラグをオフにする。
次に、ステップ1436で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、当該主遊技図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1436でYesの場合、ステップ1438で、遊技内容決定手段MNは、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオンにし、ステップ1550に移行する。他方、ステップ1436でNoの場合には、ステップ1440で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、当該主遊技図柄の停止図柄が小当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1440でYesの場合、ステップ1442で、遊技内容決定手段MNは、小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bのフラグエリア内にある、小当りフラグをオンにし、ステップ1550に移行する。尚、ステップ1440でNoの場合にも、ステップ1550に移行する。
次に、ステップ1550で、特定遊技制御手段MP50は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。尚、ステップ1428でNoの場合にも、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図11は、図10におけるステップ1450のサブルーチンに係る、限定頻度A変動態様決定処理のフローチャートである(本実施形態においては、限定頻度Aは、前述したように、第2主遊技始動口電動役物B11dが開放し易い状態であることを伴う限定頻度となっている)。まず、ステップ1452で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタAMN52cを参照し、当該カウンタ値が継続可否値(第2主遊技始動口電動役物B11dが開放し易い状態=時間短縮遊技の最終変動となり得る変動に係る値であり、本例では、41及び1)であるか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta(限定頻度テーブルA-1)を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に係る変動態様(変動時間)を決定し、ステップ1458に移行する。ここで、継続可否値とは時間短縮遊技状態が終了し得る限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値であり、本実施形態においては、特別遊技の終了後に付与され得る時短回数は20回又は60回となっており、当該特別遊技終了から、20回及び60回目の変動開始前に、限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値は継続可否値となる。
ここで、図14〜図17に示すテーブルは、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta(特に、限定頻度テーブルA‐1)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、限定頻度カウンタAフラグがオンであり、且つ、限定頻度カウンタ値が継続可否値(本例では、41又は1)である場合に限定頻度テーブルA‐1が参照される。
他方、ステップ1452でNoの場合、ステップ1456で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta(限定頻度テーブルA-2)を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果、主遊技図柄に関する停止図柄に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定し、ステップ1458に移行する。
ここで、図14〜図17に示すテーブルは、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta(特に、限定頻度テーブルA‐2)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、限定頻度カウンタAフラグがオンであり、且つ、限定頻度カウンタ値が継続可否値(本例では、41又は1)以外である場合に限定頻度テーブルA‐2が参照される。
次に、ステップ1458で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1460で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタAMN52cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1460でYesの場合、ステップ1462で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある、限定頻度Aフラグをオフにし、次の処理(ステップ1418の処理)に移行する。尚、ステップ1460でNoの場合も、次の処理(ステップ1418の処理)に移行する。
次に、図12は、図10におけるステップ1500のサブルーチンに係る、限定頻度B変動態様決定処理のフローチャートである(限定頻度Bとは、前述したように、第2主遊技始動口電動役物B11dが開放し難い状態であることを伴う限定頻度である)。まず、ステップ1502で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta(限定頻度テーブルB)を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果、主遊技図柄に関する停止図柄に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定する。次に、ステップ1504で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタBMN52c-2のカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1506で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタBMN52c-2を参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1506でYesの場合、ステップ1508で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある、限定頻度Bフラグをオフにし、次の処理(ステップ1418の処理)に移行する。尚、ステップ1506でNoの場合も、次の処理(ステップ1418の処理)に移行する。
ここで、図14〜図17に示す限定頻度テーブルBは、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taの一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、限定頻度Bフラグがオンである場合に限定頻度テーブルBが参照される。
ここで、図14〜図17を参照し、本実施形態に係る変動態様乱数区切り情報及び変動態様決定用抽選テーブルに関して詳述する。同図に示されるように、本実施形態においては、ある乱数値(又は乱数値範囲)に対して、変動態様乱数区切り情報が決定されるよう構成されている。当該変動態様乱数区切り情報は、第1主遊技側の当り時(ハズレ時)、第2主遊技側の当り時(ハズレ時)の夫々のテーブルに設けられている。より詳細には、第2主遊技側のハズレ時において区切り1〜区切り2の2つの区切りに区切られており(主遊技図柄の変動時間が最も短時間となり得る変動態様は区切り1に、主遊技図柄の変動時間が最も長時間となり得る変動態様は区切り2となる)、第1主遊技側の当り時及び第2主遊技側の当り時において3つの区切りに区切られており(主遊技図柄の変動時間が最も短時間となり得る変動態様は区切り1に、主遊技図柄の変動時間が最も長時間となり得る変動態様は区切り3となる)、第1主遊技側のハズレ時において区切り1〜区切り4までの4つの区切りに区切られている(主遊技図柄の変動時間が最も短時間となり得る変動態様は区切り1に、主遊技図柄の変動時間が最も長時間となり得る変動態様は区切り4となる)。
また、主遊技時短フラグのオン・オフ、及び、参照するテーブルが通常の(非限定頻度での)変動態様決定用テーブルであるか限定頻度テーブルであるか{限定頻度フラグ(限定頻度Aフラグ又は限定頻度Bフラグ)のオン・オフ(更には、限定頻度Aフラグに関しては、限定頻度カウンタAのカウンタ値が所定の値であるか否か)}、によって、変動時間及び変動態様グループの乱数値範囲が相違(例えば、同じグループ1であっても乱数値の範囲が相違)し得るよう構成されており、変動態様乱数区切り情報をサブ側に送信することによって、これらの遊技状態に応じた変動態様グループがサブ側にて導出可能となるよう構成されている。即ち、保留の生起時と保留の消化時とで遊技状態が遷移した場合に、保留の生起時に予定されていた変動態様グループと保留の消化時に実行される変動態様グループとが相違し得ることとなる(例えば、保留の生起時には非時間短縮遊技状態であるため変動態様グループがグループ1となる予定であったが、保留の消化時には時間短縮遊技状態となったため実際の変動態様グループがグループ2となり得る)のであるが、すべての遊技状態に亘って共通の変動態様グループが割り当てられている変動態様乱数区切り情報に関しては、当該変動態様乱数区切り情報をサブ側で受信した時点で(その後の遊技状態遷移を考慮することなく)、いわゆる保留先読み演出を正常に実行することが可能となる。尚、本実施形態の、図14〜図17における「共通」とは、テーブル内容の変動時間及び変動態様、等が共通であること意味しているが、(1)変動態様は異なり変動時間値が同一である、(2)実行される演出態様が同一である、(3)遊技状態に拘らず(例えば、確率変動遊技状態や非確率変動遊技状態といった遊技状態に拘わらず)同一の演出態様を実現するためのテーブルであり、主制御基板Mにおける処理(変動パターン番号の割り当て等)は異なるが、演出態様は実質的に同一であることを「共通」としてもよい。また、停止図柄(決定図柄)によって、選択され得る変動態様の候補及び/又は候補数が異なるよう構成してもよい。また、図14〜図17の変動態様乱数区切り情報は、第1主遊技側の変動であるか第2主遊技側の変動であるか及び当否抽選結果が当りであるかハズレであるかによって、異なる変動態様乱数区切り情報を形成するよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技側の変動であるか第2主遊技側の変動であるか及び当否抽選結果が当りであるかハズレであるかも含めた1つの変動態様乱数区切り情報を形成するよう構成してもよい。
また、本図に示すように、本例においては、保留数に応じて変動時間が相違し得るよう構成している。例えば、非時間短縮遊技状態時における第1主遊技図柄変動に関し、当否抽選結果がハズレ且つハズレ図柄が「HA」の場合、第1主遊技側の保留数に応じて参照する変動態様決定テーブル内容を切り替える(保留数が0〜1個の場合と、保留数が2〜3個の場合と、で参照する変動態様決定テーブル内容を変更する)よう構成している。即ち、当否抽選結果がハズレ時である場合の決定図柄が「HA」の場合、変動時間(及び演出態様)が変動開始時の保留数によって相違し得る{保留消化時まで変動時間(及び演出態様)が不確定となり得る}よう構成されている一方、当否抽選結果がハズレ時である場合の決定図柄が「HB」である場合、保留消化時の保留数によらずに変動時間(及び演出態様)が確定され得るよう構成されている。尚、本例はあくまで一例であり、変動態様決定テーブル内容を切り替える基準とする保留数は適宜変更可能である(例えば、0個・1〜2個・3個の3つの区切りとしたり、0個・1個・2個・3個の4つの区切りとする、等としてもよい)。また、当否抽選結果がハズレである場合における、決定図柄が「HA」である場合と、「HB」である場合とのどちらもが、変動開始時の保留数によって変動時間が相違し得るよう構成してもよい。そのように構成した場合の構成例としては、(1)保留数が0〜1個の場合の変動時間の平均値と保留数が2〜3個の場合の変動時間の平均値との差分が、決定図柄が「HA」である場合よりも「HB」である場合の方が小さくなる構成(2)決定図柄が「HA」である場合よりも「HB」である場合の方が保留数に依存せずに変動態様(変動時間)が決定される確率が高い(乱数範囲が広い)構成としてもよい。
ここで、本例においては、非時間短縮遊技状態時における第1主遊技側の図柄変動に関して、当否抽選結果がハズレであり且つ決定図柄が「HA」である場合、保留数が0〜1個の場合、乱数値が「0〜799」の場合にはグループ1となり、乱数値が「800〜1023」の場合にはグループ2となる一方で、保留数が2〜3個の場合、乱数値が「0〜899」の場合にはグループ1となり、乱数値が「900〜1023」の場合にはグループ2となる。従って、乱数値が「0〜799」の場合には、変動態様グループがグループ1に、乱数値が「900〜1023」の場合には、変動態様グループがグループ2に確定されるが、乱数値が「800〜899」の場合には、保留の消化時まで変動態様グループがグループ1となるかグループ2となるかが不明となっている。換言すれば、当否抽選結果がハズレ時である場合の決定図柄が「HA」である場合、変動態様グループが一義的に決定され得る乱数値(又は乱数値範囲)(本例では、「0〜799」又は「900〜1023」の乱数値)と、変動態様グループが一義的に決定され難い乱数値(又は乱数値範囲)(本例では、「800〜899」の乱数値)と、が存在するため、当否抽選結果がハズレ時である場合の決定図柄が「HA」となる保留を対象とする先読み演出を行う場合、保留消化時において当該変動が実際にはどの変動態様グループに属しているかを判断するための、保留数の判定が必要となり得ることとなる。また、新たに生起した保留の変動態様グループが一義的に決定され得る乱数値(又は乱数値範囲)である場合に、先読み抽選を実行し得るよう構成することが望ましく、そのように構成することで適切な先読み抽選を実行することが可能となる(例えば、ある保留に係る乱数値が「900〜1023」の場合には、当該ある保留の消化時において残存している保留数がいずれの場合であっても「グループ2」となるため、仮に、この「グループ2」の変動態様グループにおいてリーチ演出を実行するよう構成していた場合、当該ある保留が生起した際において、当該ある保留に関する決定図柄が「HA」となる予定であっても、保留先読み演出の実行が可能となる=最終的にリーチ演出が発生することが判明しているため、当該リーチ演出に向けての保留先読み演出を実行しても齟齬が起きない)。
尚、本例では、各グループに含まれる変動時間が同じ範囲の変動時間となる(例えば、ハズレ時において、時間短縮遊技状態であるか否かに拘わらず、グループ1には変動時間15秒以下の変動が含まれる)よう構成しているが、これには限定されず、選択され得る変動時間が全く異なる(例えば、非時間短縮遊技状態では、10〜120秒の変動時間が選択され、時間短縮遊技状態では、1〜5秒、及び10秒の変動時間が選択される)ような場合には、遊技状態に依らない絶対的な変動時間によって変動態様グループを切り分けるのではなく、ある遊技状態中における相対的な変動時間によって変動態様グループを切り分ける(例えば、非時間短縮遊技状態では、変動時間が10〜15秒の変動をグループ1、時間短縮遊技状態では、変動時間が1〜1.5秒の変動をグループ1、と切り分ける)よう構成してもよい。また、変動時間によってグループを切り分けることにも限定されず、例えば、演出の実行内容に基づいて切り分けたグループ情報(例えば、キャラクタAが登場する複数のリーチ演出の内のいずれかのリーチ演出を実行する変動をグループA、キャラクタBが登場する複数のリーチ演出の内のいずれかのリーチ演出を実行する変動をグループBとして切り分けた範囲情報であり、即ち、当該リーチ演出が実行された際の大当り期待度とリンクさせた情報)をサブ側に送信し得るよう構成してもよい。
本例の構成によれば、先読み演出対象となるある保留において、当該ある保留の生起したタイミングと、当該ある保留が消化されるタイミングとで、遊技状態が相違し得る場合(例えば、当該ある保留より前に消化される保留が大当りである場合等)等の遊技状態が移行する場合も考慮した、適切な先読み演出を実行することが可能となる。より具体的には、確率変動遊技状態時に生起したある保留に関して、当該ある保留の消化タイミングにおいては非確率変動遊技状態となる場合、当該ある保留に関する変動態様乱数区切り情報に含まれる変動態様グループが、すべて期待値の高いグループに属している(遊技状態が変化しても、対象とする保留の期待度を維持出来る)、又は、確率変動遊技状態と非確率変動遊技状態とで同一の変動態様グループとなる場合には、当該ある保留に関する先読み演出を実行可能とし、当該ある保留に関する変動態様乱数区切り情報に含まれる変動態様グループとして、非確率変動遊技状態を参照した場合に期待値の低いグループを含む(遊技状態が変化することで対象とする保留の期待度が下がる可能性がある)、又は、確率変動遊技状態と非確率変動遊技状態とで異なる変動態様グループとなる場合、当該ある保留に関する先読み演出を実行不可能とする、等とすることが出来る。
また、このように遊技状態が遷移して、予定されていた変動態様グループと実際に実行される変動態様グループとが相違し得る例としては、(1)主遊技保留内に保留が複数存在している状況において、主遊技保留内のある保留が消化されて大当り(又は小当り)となり、当該ある保留に係る特別遊技終了後(又は小当りに係る特典遊技終了後)に遊技状態が遷移(例えば、非確率変動遊技状態から確率変動遊技状態へと遷移)し、当該ある保留の消化時に残存している主遊技保留内の保留の変動態様グループが相違し得る例、(2)特別遊技終了後(又は小当り終了後)から主遊技図柄が所定回数変動終了したことを契機として遊技状態が遷移(例えば、特別遊技終了後に時間短縮遊技状態となり、特別遊技終了後から主遊技図柄が50回変動したタイミングで非時間短縮遊技状態に遷移、等)し得るよう構成し、特別遊技終了後(又は小当り終了後)から所定回数の主遊技図柄の変動が終了する以前に生起した保留が、特別遊技終了後から所定回数の主遊技図柄の変動が終了した以降に消化される場合に変動態様グループが相違し得る例、(3)遊技状態が確率変動遊技状態である場合に主遊技図柄の変動毎に非確率変動遊技状態へと移行する抽選(いわゆる転落抽選)を実行するよう構成し、確率変動遊技状態にてトリガ保留が生起し、トリガ保留の消化以前に転落抽選に当選したことにより変動態様グループが相違し得る例、等が挙げられる。
また、本実施形態においては、例えば、主遊技時短フラグのオン・オフによって、同一の変動態様グループ(例えば、主遊技時短フラグがオンの場合のグループ1と主遊技時短フラグがオフの場合のグループ1)であっても、当該同一の変動態様グループが有する乱数の範囲が相違し得るよう構成されており、当該相違している乱数の範囲のみからなる変動態様乱数区切り情報(例えば、第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルの当り時の区切り1)が複数存在している。また、同一の変動態様グループが有する乱数の範囲の内の主遊技時短フラグのオンとオフのどちらの場合にも含まれている乱数の範囲のみからなる変動態様乱数区切り情報(例えば、第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルの当り時の区切り3)も存在している。尚、各テーブルにおける変動態様乱数区切り情報の種類の数(例えば、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルのハズレ時における、区切り1〜区切り4の4つ)は、変動態様グループの種類の数(例えば、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルのハズレ時における、グループ1〜グループ3の3つ)よりも多くなるよう構成されている。
また、本実施形態においては、変動態様グループの内のグループ3(グループC)は、所定時間以上の変動時間(本例では、60秒以上)となる予定の場合のみ変動態様グループとして選択され得るよう構成されている。そのため、変動態様グループの内のグループ3(グループC)が選択された場合に相対的に変動時間が長時間となる{換言すれば、大当りとなる期待度が高くなる(選択され得る変動態様の内大当りの占める割合が高くなる)}こととなる。また、図15に示されるように、グループ3は時間短縮遊技状態時よりも非時間短縮遊技状態時の場合に選択され易い(乱数の範囲が広い)よう構成されている場合もある{時間短縮遊技状態中(特に、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態中)は、変動時間が短時間となる変動が選択され易いよう構成することで、次回の大当りまでに要する時間を短縮し、遊技のストレスを軽減できる。また、時間短縮遊技状態では、第2主遊技始動口電動役物B11dが開放され易く、第2主遊技始動口B10への入球が容易であり、保留が存在しない状況が発生し難いため}。尚、これには限定されず、グループ3が非時間短縮遊技状態時よりも時間短縮遊技状態時の場合に選択され易く構成してもよい{時間短縮遊技中(特に、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態中)は、非時間短縮遊技状態中よりも遊技者にとって有利な遊技状態であるため、期待度の高い演出を多用して遊技者の期待感を煽ることが有効である}。また、変動態様グループのグループ化に関する方針は適宜変更してもよく、グループの数、各グループに属する変動態様(変動時間)の数や種類については、以上のような例示に限定されるものではない。例えば、本例では、グループ3(グループC)に属するものは「所定時間以上の変動時間となる予定のもの」であるが、それ以外にも、「選択され得る最も長時間である変動時間となる予定のもの」としてもよいし「当該グループに属する変動態様(変動時間)の平均値が所定時間以上」としてもよいし、「大当りが確定するもの」としてもよい。また、サブメイン制御部SMにて実行される演出態様(例えば、ハズレ演出、ノーマルリーチ演出、スーパーリーチ演出1、スーパーリーチ演出2、大当り確定スーパーリーチ演出、等)との対応付けにて、変動態様グループを切り分けるように構成してもよい(ハズレ演出対応変動態様グループ、ノーマルリーチ演出対応変動態様グループ、・・・、大当り確定スーパーリーチ演出対応変動態様グループ)。
また、本実施形態においては、主遊技時短フラグのオン・オフ、及び、参照するテーブルが通常の変動態様決定用テーブルであるか限定頻度テーブルであるかによって、変動時間及び変動態様グループが有する乱数の範囲が相違し得るよう構成されているが、遊技状態が非確率変動遊技状態であるか確率変動遊技状態であるか、等によって変動時間及び/又は変動態様グループが有する乱数の範囲が相違し得るよう構成してもよい。
また、本例においては、第2主遊技変動態様決定用テーブルにおいて、非確率変動状態且つ非時間短縮遊技状態にて、第2主遊技図柄が大当り図柄の場合のみに選択され得る特定の変動態様(本例では、変動時間が40秒である変動態様)を有するように構成されている。このような構成とすることにより、特定の演出が選択された場合、第2主遊技図柄が大当り図柄であることが遊技者にも認識され得るため、当該特定の演出が実行されるか否かの演出を行う等、演出に多様性を持たせ、遊技の興趣性を向上させることができる。尚、本例はあくまでも一例であり、例えば、非確率変動状態且つ非時間短縮遊技状態にて、第2主遊技図柄が大当り図柄の場合のみにリーチ演出が選択され得る一方で、第2主遊技図柄がハズレ図柄の場合には、非リーチ演出のみが実行され得るように構成してもよい。尚、別の遊技状態(確率変動状態且つ非時間短縮遊技状態や、限定頻度状態)において、同様に、第2主遊技図柄が大当り図柄の場合のみに特定のリーチ演出(又は、リーチ演出)が選択され得るよう構成してもよい。
また、本例においては、図15に示されるように、第1主遊技側の変動態様において、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HA」である場合、非時間短縮遊技状態時において参照される第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルと、限定頻度Bフラグがオンの場合(本例では、例えば、小当りに当選した場合等)に参照される限定頻度テーブルBと、のテーブルの内容(例えば、乱数値に対応した変動時間及び変動態様グループ)が同一となっている。即ち、本実施形態においては、第1主遊技側においては、変動パターンテーブルが変更された場合でも、非時間短縮遊技状態である場合、ハズレ図柄(本例では、「HA」であるが、「HB」についても同様のテーブル構成としてもよい)に係るテーブルの内容(乱数値に対応する変動時間、変動態様グループ、変動態様が保留数に依存するか否か、等)が同一となり得るように構成されている。尚、本例はあくまで一例であり、確率変動遊技状態であるか否かによって、ハズレ図柄に係るテーブルの内容を変更し得る(又は同一とし得る)構成としてもよいし、第2主遊技側の変動態様において同様の構成を設けてもよい。
また、本例においては、当否抽選結果がハズレであり且つ決定図柄が同一(「HA」又は「HB」)であったとしても、遊技状態に応じて異なる変動態様が選択され得るように構成されている。例えば、第1主遊技側の変動態様決定用テーブルにおいて、当否抽選結果がハズレであり且つ決定図柄が「HB」である場合に関して、非時間短縮遊技状態である場合には、変動時間が30秒以上となる演出のみが選択されるよう構成されている一方で、時間短縮遊技状態である場合には、変動時間が5秒である演出が選択され得る(具体的には、非時間短縮遊技状態である場合、時間短縮遊技状態である場合と比較して、変動時間が短い演出が選択され易い)ように構成されている。更には、当否抽選結果がハズレであり且つ決定図柄が「HA」である第1主遊技側の変動態様決定用テーブルにおいて、時間短縮遊技状態である場合には、非時間短縮遊技状態である場合と比較して、変動時間が短い(本例では、5秒)変動である変動態様が相対的に選択され易いように構成されている。尚、本例は一例であり、遊技状態が異なる場合でも、決定図柄が同一である場合には、同一の変動態様(より具体的には、例えば、変動時間)が選択されるように構成してもよい。また、本実施形態においては、決定図柄が「HA」の場合には、非時間短縮遊技状態である場合には、保留数によって変動態様(変動時間)が相違し得る{変動態様(変動時間)が保留数に依存し得る}一方、時間短縮遊技状態である場合には、保留数によって変動態様(変動時間)が相違しないよう構成されている。また、決定図柄が「HB」の場合には、遊技状態に拘らず、保留数によって変動態様(変動時間)が相違しないよう構成されている。
尚、本例はあくまでも一例であり、当否抽選結果がハズレであり且つ決定図柄が「HB」である場合、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合と、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合とで、変動時間が長時間(本例では、変動時間が60秒以上)となる変動態様の選択割合を異なるものとしてもよい{より具体的には、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合には、相対的に変動時間が長時間(本例では、変動時間が60秒以上)となる変動態様の選択割合を高める又は低めるように構成してもよい}。同様に、当否抽選結果がハズレであり且つ決定図柄が「HA」である場合、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合と、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合とで、変動時間が短時間(本例では、変動時間が20秒以上)となる変動態様の選択割合を異なるものとしてもよい{より具体的には、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態である場合には、相対的に変動時間が短時間(本例では、変動時間が20秒以上)となる変動態様の選択割合を高める又は低めるように構成してもよい}。
また、上述の通り、本実施形態においては、当否抽選結果がハズレであり、決定図柄が「HA」であり且つ非時間短縮遊技状態である場合、第1主遊技側の変動態様において、変動時間が変動開始時の保留数によって相違し得るグループを有するよう構成している。他方、同様に決定図柄が「HA」であっても、時間短縮遊技状態である場合の第1主遊技側の変動態様においては、保留消化時の保留数によらずに変動時間(及び演出態様)が確定され得るよう構成されている。尚、本例はあくまで一例であり、例えば、当否抽選結果がハズレであり且つ決定図柄が「HA」(「HB」)である場合には、遊技状態(確率変動状態であるか否か及び/又は時間短縮遊技状態であるか否か)に拘わらず、変動時間(及び演出態様)が変動開始時の保留数によって相違し得る{又は、非時間短縮遊技状態において、第1主遊技側の決定図柄が「HB」である場合、保留消化時の保留数によらずに一の変動時間(及び演出態様)に確定され得る}ように構成してもよい。
また、本実施形態においては、停止図柄が「HA」となる予定である保留の場合には、当該「HA」に係る保留の消化時における保留数によって、変動態様の選択傾向が相違し得るよう構成されており、変動態様乱数区切り情報によって、当該「HA」に係る保留の消化時の保留数によって変動態様グループが相違する場合と相違しない場合とがあるよう構成されている。また、停止図柄が「HB」となる予定である保留の場合には、当該「HB」に係る保留の消化時における保留数によって、変動態様の選択傾向が相違しないよう構成されていることを改めて補足しておく。
次に、図18は、図10におけるステップ1550のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1552で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技確変フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1552でYesの場合、ステップ1570で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cを参照し、当該カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1570でYesの場合、ステップ1572で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1574で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cを参照し、当該カウンタ値(残り時短回数)が0であるか否かを判定する。ステップ1574でYesの場合、ステップ1576及びステップ1578で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグをオフにし、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。尚、ステップ1552、ステップ1570又はステップ1574でNoの場合にも、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図19は、図5におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、条件判定手段MP31は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、条件装置作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604で、特別遊技制御手段MP30は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、特定遊技フラグ(主遊技確変フラグ・主遊技時短フラグ・補助遊技時短フラグ)をオフにする。次に、ステップ1606で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cの値をゼロクリアする。次に、ステップ1608で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値及び限定頻度カウンタBMN52c‐2のカウンタ値をクリアする。次に、ステップ1610で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある、限定頻度Aフラグ及び限定頻度Bフラグをオフにする。次に、ステップ1612で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオンにする。次に、ステップ1614で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオフにし、次の処理(ステップ1700の処理)に移行する。尚、ステップ1602でNoの場合も、次の処理(ステップ1700の処理)に移行する。
次に、図20は、図5におけるステップ1700のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1702で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1702でYesの場合、ステップ1704及びステップ1706で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1707で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)に初期値(本例では、1)をセットする。次に、ステップ1708で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技を開始する旨の情報(特別遊技開始表示指示コマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1712に移行する。
他方、ステップ1702でNoの場合、ステップ1710で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1710でYesの場合には、ステップ1712に移行する。尚、ステップ1710でNoの場合には、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。
次に、ステップ1712で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、ラウンド継続フラグがオフであるか否か、換言すれば、各ラウンドの開始直前であるか否かを判定する。ステップ1712でYesの場合、即ち、各ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1714で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bに開放パターン(例えば、主遊技図柄の停止図柄が3A、3B又は4Bの場合、「0.2秒間開放→1.0秒間閉鎖→0.2秒間開放→閉鎖」という開放パターン、主遊技図柄の停止図柄が4A、5A、7A、9A、5B又は7Bの場合、「29.0秒間開放→閉鎖」という開放パターン)をセットする。次に、ステップ1716で、特別遊技実行手段MP33は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値をゼロクリアする。次に、ステップ1718で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオンにする。次に、ステップ1720で、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口電動役物C21d)を駆動して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を開放し、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)に所定時間(例えば29秒)をセットしてスタートし、ステップ1722に移行する。他方、ステップ1712でNoの場合、即ち、大入賞口が開放中である場合、ステップ1714〜1720の処理を行うことなく、ステップ1722に移行する。
次に、ステップ1722で、特別遊技実行手段MP33は、現在の特別遊技中に係る遊技状態コマンド(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1724で、特別遊技実行手段MP33は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値を参照し、当該ラウンドで第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)に所定個数(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1724でYesの場合には、ステップ1728に移行する。他方、ステップ1724でNoの場合、ステップ1726で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)を参照して大入賞口開放に係る所定時間(例えば、29秒)が経過したか否かを判定する。ステップ1726でYesの場合にも、ステップ1728に移行する。尚、ステップ1726でNoの場合には、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。
次に、ステップ1728で、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口C20の第2大入賞口電動役物C21d)の駆動を停止して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を閉鎖する。次に、ステップ1730で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1732で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1733で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値に1を加算する。次に、ステップ1734で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、最終ラウンドが終了したか否か(例えば、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値が最大ラウンド数を超過したか否か)を判定する。ステップ1734でYesの場合、ステップ1736で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1738で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技を終了する旨の情報(特別遊技終了表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。そして、ステップ1750で、特定遊技制御手段MP50は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。尚、ステップ1734でNoの場合にも、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。
次に、図21は、図20におけるステップ1750のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1752で、特定遊技制御手段MP50は、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、停止図柄が確変大当り図柄(特別遊技の実行終了後に確率変動遊技状態に移行する大当り図柄であり、本例では、3A・5A・7A・9A・3B・5B・7B)であるか否かを判定する。ステップ1752でYesの場合、ステップ1754で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオンにし、ステップ1756に移行する。他方、ステップ1752でNoの場合、即ち、停止図柄が非確変大当り図柄(特別遊技の実行終了後に確率変動遊技状態に移行しない大当り図柄であり、本例では、4A・4B)の場合も、ステップ1756に移行する。
次に、ステップ1756で、特定遊技制御手段MP50は、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、停止図柄が確変・時短大当り図柄(特別遊技の実行終了後に確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行する大当り図柄であり、本例では、5A・7A・9A・3B・5B・7B)であるか否かを判定する。ステップ1756でYesの場合、ステップ1758で、特定遊技制御手段MP50は、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、停止図柄が覚醒ステージ確変・時短大当り図柄(本例では、5A・3B)であるか否かを判定する。尚、覚醒ステージ確変・時短大当り図柄とは、大当り終了後に、覚醒ステージ(滞在ステージであり、当該ステージ終了時に、遊技者に対して、確率変動遊技状態であるか否かを報知し得るステージ)に移行する大当り図柄である。ステップ1758でYesの場合、ステップ1760で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタAMN52に所定回数(本例では、60回)をセットする。次に、ステップ1762で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある、限定頻度Aフラグをオンにする。次に、ステップ1764で、特定遊技制御手段MP50は、覚醒ステージ移行コマンド(覚醒ステージに移行する旨の情報に係るコマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1778に移行する。尚、ステップ1758でNoの場合にも、ステップ1778に移行する。
他方、ステップ1756でNoの場合(即ち、本例では、停止図柄が3A・4A・4Bのいずれかである場合)、ステップ1766で、特定遊技制御手段MP50は、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、停止図柄が非確変・時短大当り図柄(特別遊技の実行終了後に非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行する大当り図柄であり、本例では、4A・4B)であるか否かを判定する。ステップ1766でYesの場合、ステップ1768で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値に、大当り図柄に基づいた時短回数をセットする(大当り図柄の種類によって時短回数が異なり得るよう構成されており、例えば、停止図柄4Aが更に4A‐1と4B‐1とに細分化されていた場合において、4A‐1又は4B‐1の場合は20回、4A‐2又は4B‐2の場合は60回、の時短回数とする等)。このように、本例では、4A図柄(4B図柄)に属する大当り図柄の中に、時短回数が20回である4A‐1(4B‐1)と、時短回数が60回である4A‐2(4B‐2)と、が含まれるよう構成しているが、大当り図柄の種類及び時短回数の種類はこれには限定されず、その他の時短回数(例えば、時短回数が40回)である4A‐3(4B‐3)を更に設ける等してもよく、また、例示した各大当り図柄における時短回数や4A図柄(4B図柄)内の、4A‐1及び4A‐2(4B‐1及び4B‐2)の割合等も適宜変更可能である。次に、ステップ1770で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値に、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値にセットされた時短回数と同じ値(20回又は60回)をセットする。次に、ステップ1772で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある、限定頻度Aフラグをオンにする。次に、ステップ1774で、特定遊技制御手段MP50は、覚醒ステージ移行コマンド及び限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値に係るコマンドを、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1778に移行する。他方、ステップ1766でNoの場合{即ち、停止図柄が、潜伏確変大当り図柄(本例では、3A)の場合}、ステップ1776で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、大当り当選時において、主遊技確変フラグ又は主遊技時短フラグの少なくとも一方がオンであったか否かを判定する。ステップ1776でYesの場合、ステップ1778に移行する。
次に、ステップ1778及びステップ1780で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。
他方、ステップ1776でNoの場合{即ち、主遊技確変フラグ及び主遊技時短フラグがオフ(通常遊技状態)である場合}、ステップ1782で、特定遊技制御手段MP50は、悪魔ステージ移行コマンド(悪魔ステージに移行する旨の情報に係るコマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1800の処理)に移行する。尚、通常遊技状態において当選した「3A」図柄に係る特別遊技終了後には確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態に移行すると共に、通常遊技状態において当選した小当り遊技終了後には通常遊技状態のままとなり、いずれの場合も略同一の演出を実行するよう構成されている。その結果、「3A」図柄か小当り図柄かいずれの当り図柄に係る特別遊技(小当り遊技)が実行されたかが遊技者は判別困難となり(いわゆる、潜伏状態を創出し)、遊技の興趣性を向上させることとなるのである。
次に、図22は、図5におけるステップ1800のサブルーチンに係る、小当り遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1802で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bのフラグエリアを参照し、小当りフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1802でYesの場合、ステップ1804で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bのフラグエリア内にある、小当りフラグをオフにする。次に、ステップ1806で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bに開放パターン(本例では、潜伏確変大当り図柄に係る特別遊技の実行時と同様の第1大入賞口C10の開閉パターンであり、例えば、0.2秒間開放→1.0秒間閉鎖→0.2秒間開放→閉鎖)をセットする。次に、ステップ1808で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bのフラグエリア内にある、小当り実行フラグをオンにする。次に、ステップ1810で、小当り遊技制御手段MP40は、第1大入賞口C10を開放すると共に、小当り遊技用タイマMP41tをスタートする(タイマ値がカウントダウンされる)。次に、ステップ1811で、小当り遊技制御手段MP40は、特別遊技開始表示指示コマンド(サブ側へのコマンドであり、本例では、小当り遊技中の演出態様は、潜伏確変大当り図柄に係る特別遊技中の演出態様と同一となっているため、潜伏確変大当り図柄の場合と同一のコマンドとなっている)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1812に移行する。尚、本実施形態においては、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態(通常遊技状態)において小当り又は潜伏確変大当りに当選した場合に、小当り遊技中の第1大入賞口C10の開放態様及び演出態様を、潜伏確変大当り図柄に係る特別遊技中と同一とすると共に、小当り遊技終了後と潜伏確変大当り図柄に係る特別遊技終了後に実行される滞在ステージも同一とすることで、小当り図柄と潜伏確変大当り図柄とのいずれの大当り図柄に係る特別遊技(又は、小当り遊技)が実行されたかが遊技者は判別困難となり(いわゆる、潜伏状態を創出し)、遊技の興趣性を向上させることとなるのである。
他方、ステップ1802でNoの場合、ステップ1811で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bのフラグエリアを参照し、小当り実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1811でYesの場合、ステップ1812に移行する。
次に、ステップ1812で、小当り遊技制御手段MP40は、第1大入賞口入賞検出装置C11sを参照し、第1大入賞口C10に入賞(入球)があったか否かを判定する。ステップ1812でYesの場合、ステップ1814で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bを参照して第1大入賞口C10に所定個数(例えば、10個)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1814でYesの場合には、ステップ1818に移行する。他方、ステップ1812又はステップ1814でNoの場合、ステップ1816で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技用タイマMP41tを参照して大入賞口開放に係る所定時間(本例では、例えば、0.2秒間開放→1.0秒間閉鎖→0.2秒間開放→閉鎖に係る1.4秒)が経過したか否かを判定する。ステップ1816でYesの場合、ステップ1818に移行する。
次に、ステップ1818で、小当り遊技制御手段MP40は、第1大入賞口電動役物C11dの駆動を停止して第1大入賞口C10を閉鎖する。次に、ステップ1820で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技用タイマMP41tを停止してリセットする。次に、ステップ1822で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bのフラグエリア内にある小当り実行フラグをオフにする。次に、ステップ1823で、小当り遊技制御手段MP40は、特別遊技終了表示指示コマンド(サブ側へのコマンドであり、本例では、小当り遊技中の演出態様は、潜伏確変大当り図柄に係る特別遊技中の演出態様と同一となっているため、潜伏確変大当り図柄の場合と同一のコマンドとなっている)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1824に移行する。
次に、ステップ1824で、小当り遊技制御手段MP40は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技確変フラグ及び主遊技時短フラグがオフ(通常遊技状態)であるか否かを判定する。ステップ1824でYesの場合、ステップ1826で、小当り遊技制御手段MP40は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある、限定頻度Bフラグをオンにする。次に、ステップ1828で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技関連情報一時記憶手段MP40bを参照し、停止している主遊技図柄は短回数小当り図柄{本例では、1Kであり、長回数小当り図柄(2K)よりも、小当り遊技終了後に限定頻度テーブルが参照される変動回数が少なくなっている}であるか否かを判定する。ステップ1828でYesの場合、ステップ1830で、小当り遊技制御手段MP40は、限定頻度カウンタBMN52c-2に短回数(10回)をセットし、ステップ1834に移行する。他方、ステップ1828でNoの場合、ステップ1832で、小当り遊技制御手段MP40は、限定頻度カウンタBMN52c-2に長回数(30回)をセットし、ステップ1834に移行する。次に、ステップ1834で、小当り遊技制御手段MP40は、悪魔ステージ移行コマンド及び限定頻度カウンタBMN52c-2のカウンタ値に係るコマンド(サブ側へのコマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップの1997処理)に移行する。尚、ステップ1811、ステップ1816又はステップ1824でNoの場合にも、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。尚、本実施形態においては、小当り遊技実行中において開放する大入賞口を第1大入賞口C10としたが、これには限定されず、小当り遊技実行中において開放する大入賞口を第2大入賞口C20としてもよい、そのように構成した場合には、潜伏確変大当り図柄(本例では、3A)に係る特別遊技の実行中において開放する大入賞口も第2大入賞口C20とすることが好適である。
次に、図23〜図31を参照して、サブメイン制御部SM側で実行される制御処理を説明する。まず、図23は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。ここで、同図(d)の処理は、遊技機への電源投入時等のリセット後に実行されるサブメイン制御部SM側での処理である。即ち、遊技機への電源投入時において、ステップ2002で、サブメイン制御部SMは、メイン側(主制御基板M側)から受信した情報に基づき、初期処理を実行する(例えば、RAMクリア情報を受信した場合→サブ側のRAMを初期化、各種情報コマンドを受信した場合→電断時の演出関連情報をサブ側のRAMに再セット)。次に、ステップ2003で、サブメイン制御部SMは、装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶されている保留に係る情報から、トリガ保留(入賞時先読み抽選に当選した保留)である旨の情報を削除し(トリガ保留である旨の情報を有する保留が保留内に存在しない場合には、本処理は実行せずに次の処理に移行する)、保留表示態様をすべて「白色」にて表示する(先読み演出に係る処理をリセットする)。尚、電断時の処理はこれには限定されず、電断の復帰後も、トリガ保留である旨の情報や保留表示態様に係る情報を削除せずに、先読み演出を継続し得るよう構成してもよい。そのように構成する場合、例えば、サブ側に電断中も情報を維持しておくことが可能な退避領域を設け、電断発生時には演出に係る情報を当該退避領域にバックアップし、電断復帰時にバックアップした情報を復元するよう構成すればよい。また、電断復帰時や変動開始時、変動停止時、保留発生時(当該新たに発生した保留以外の保留に関しても)にメイン側から保留の内容に係る情報を再度受信するよう構成してもよい{尚、本例では特に図示していないが、電断復帰時において、メイン側からは保留数に係る情報のみが送信される(保留の内容に係る情報が送信されない)よう構成されている。そのため、電断時に存在していた保留に係る情報は、電断復帰後には存在しないため、当該保留に対しては先読み演出を実行不能となるのである(尚、電断復帰時にメイン側から保留に係る情報を受信するよう構成し、当該保留に対して先読み演出を実行し得るよう構成してもよい)。尚、装飾図柄の変動中に電断が発生した場合には、当該電断時の情報を維持する機能を有していない場合、メイン側から当該変動の終了コマンドを受信するまでの間は暗転画面(例えば、「準備中」等と表示する画面)が表示されることとなる}。その後、サブメイン制御部SMの繰り返し処理ルーチンである(b)を繰り返し実行するループ処理に移行する。ここで、(b)が実行された場合、同図(b)の処理に示されるように、まず、ステップ2100で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ2300で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ2400で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ2500で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する特別遊技関連表示制御処理を実行する。次に、ステップ2600で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する滞在ステージ決定処理を実行する。次に、ステップ2999で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、表示コマンド送信制御処理(これら一連のサブルーチンでセットされたコマンドをサブサブ制御部SS側に送信する)を実行し、本繰り返し処理ルーチンを終了する。
以上のように、サブメイン制御部SMは、リセット後、サブメイン側ルーチン(S2100〜S2999)をループ処理する形態を採用している。また、同図(c)の処理は、サブメイン制御部SMの割り込み処理であり、前述した主制御基板MにおけるSTB信号線からの信号がサブメイン制御部SMのCPUの一端子(本例では、NMI端子)に接続されていた場合における処理フロー(c)である。即ち、サブメイン制御部SMのCPUにおいてNMI割り込みが発生した場合(STB信号線がオンとなった場合)、ステップ2004で、サブメイン制御部SMは、主制御基板M側からのコマンド入力ポート(前述したデータ信号線の入力ポート)を確認する。そして、ステップ2006で、サブメイン制御部SMは、当該確認結果に基づき、サブメイン制御部SM側のRAM(例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11b)に、主制御基板M側から送信されたコマンドを一時記憶し、本割り込み処理直前に実行されていた処理へ復帰する。
次に、図24は、図23におけるステップ2100のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ2102で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から新たな保留発生に係るコマンド(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、ステップ2104で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタ(本例では、第1主遊技用が最大4個、第2主遊技用が最大4個)に「1」を加算する。次に、ステップ2106で、装図保留情報表示制御手段SM22は、主制御基板M側から送信された新たな保留の当否結果及び停止図柄情報に係るコマンドを装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶する。次に、ステップ2108で、装図保留情報表示制御手段SM22は、主制御基板M側から送信された保留発生コマンドに基づき、保留情報(特に、変動態様グループ、変動態様乱数区切り情報、等)を、装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶する。尚、メイン側から、当否結果、停止図柄、変動態様グループ、変動態様乱数区切り情報、に係る情報が送信されなかった場合には、ステップ2106又はステップ2108にて、当該情報は保留情報一時記憶領域に一時記憶されないこととなる。次に、ステップ2110で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該新たな保留は第1主遊技側の保留であるか否かを判定する。ステップ2110でYesの場合、ステップ2150で、装図保留情報表示制御手段SM22は、後述する第1主遊技入賞時先読み判定処理を実行し、ステップ2112に移行する。他方、ステップ2110でNoの場合、ステップ2200で、装図保留情報表示制御手段SM22は、後述する第2主遊技入賞時先読み判定処理を実行し、ステップ2112に移行する。
次に、ステップ2112で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留はトリガ保留である旨の情報を有しているか否かを判定する。ステップ2112でYesの場合、ステップ2250で、装図保留情報表示制御手段SM22は、後述する、先読み保留内容決定処理を実行し、ステップ2122に移行する。他方、ステップ2112でNoの場合も、ステップ2122に移行する。
他方、ステップ2102でNoの場合、ステップ2114で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から図柄変動表示開始指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2114でYesの場合、ステップ2116で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタから「1」を減算する。次に、ステップ2118で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該図柄変動に係る保留情報(特に、当否結果、停止図柄情報、変動態様グループ及び変動態様乱数区切り情報)を、装図保留情報一時記憶手段SM22bから削除すると共に、残りの保留情報をシフトする。次に、ステップ2120で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ2122に移行する。尚、ステップ2114でNoの場合にもステップ2122に移行する。
次に、ステップ2122で、装図保留情報表示制御手段SM22は、演出表示手段SSを駆使して決定した保留表示態様にて演出表示装置SG上(特に、第1保留表示部SG12、第2保留表示部SG13)に、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタ値と同数の保留表示ランプを点灯表示し、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。
次に、図25は、図24におけるステップ2150のサブルーチンに係る、第1主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。本処理を先読み抽選の禁則条件に係る処理と先読み抽選に係る処理の二つに分けて説明する。前者の先読み抽選の禁則処理においては、まず、ステップ2152で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、保留内に第2主遊技保留(第1主遊技側よりも優先して消化されてしまう保留)が存在しないか否かを判定する。ステップ2152でYesの場合、ステップ2154で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在の遊技状態が時間短縮遊技状態ではないか否かを判定する。ステップ2154でYesの場合、ステップ2158で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、保留内にトリガ保留である旨の情報を有する保留が存在していないか否かを判定する。ここで、トリガ保留とは、入賞時先読み抽選(第1主遊技入賞時先読み抽選、第2主遊技入賞時先読み抽選)に当選した保留である。ステップ2158でYesの場合、ステップ2160で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留以前の保留に大当りとなる保留が存在しないか否かを判定する。ステップ2160でYesの場合、ステップ2162に移行する。
次に、後者の先読み抽選に係る処理においては、まず、ステップ2162で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留は大当りとなる保留であるか否かを判定する。ステップ2162でYesの場合、ステップ2164で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/3)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2174に移行する。他方、ステップ2162でNoの場合、ステップ2166で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留に係る停止図柄は「HA」であるか否かを判定する。ステップ2166でYesの場合、ステップ2168で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留の変動態様グループはグループ3であるか否かを判定する。このように、本実施形態においては、先読み抽選の実行可否を判定する場合に、変動態様グループを考慮して当該先読み抽選の実行可否を判定するよう構成している。尚、先読み抽選の実行可否を判定する場合に、変動態様乱数区切り情報を考慮して当該先読み抽選の実行可否を判定するよう構成してもよい。ステップ2168でYesの場合、ステップ2170で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/10)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2174に移行する。他方、ステップ2166でNoの場合(即ち、当該新たな保留に係る停止図柄が「HB」である場合)、ステップ2172で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/3)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2174に移行する。このように、本実施形態においては、第1主遊技に係る停止図柄が「HA」である場合よりも「HB」である場合のほうが先読み抽選に当選しやすいよう構成されている。
次に、ステップ2174で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該入賞時先読み抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2174でYesの場合、ステップ2176で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22b内にある、当該入賞時先読み抽選に当選した新たな保留に「トリガ保留」である旨の情報を付加して一時記憶し、次の処理(ステップ2112の処理)に移行する。
他方、ステップ2152でNoの場合(保留内に第2主遊技保留が存在している場合)、ステップ2178で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22b内に一時記憶されている保留に係る情報から「トリガ保留」である旨の情報を削除し(トリガ保留である旨の情報を有する保留が保留内に存在しない場合には、本処理は実行せずに次の処理に移行する)、次の処理(ステップ2112の処理)に移行する。尚、ステップ2154、ステップ2158、ステップ2160、又はステップ2174でNoの場合にも、次の処理(ステップ2112の処理)に移行する。尚、ステップ2178の処理は、第2主遊技側の保留が存在(発生)した場合、本実施形態のような第2主遊技側優先消化の遊技機においては、当該新たに発生した第2主遊技側の保留を先に消化するため、予定されていた変動順とならなくなり、複数変動に亘る先読み演出が正常に実行されない事態を回避するための構成である。また、先読み抽選の禁則条件として、当該新たな保留以前の保留に、特定の変動態様グループの保留(又は、特定の変動態様乱数区切り情報の保留)が存在しないか否かという条件を禁則条件としてもよい。
次に、図26は、図24におけるステップ2200のサブルーチンに係る、第2主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。本処理を先読み抽選の禁則条件に係る処理と先読み抽選に係る処理の二つに分けて説明する。前者の先読み抽選の禁則処理においては、まず、ステップ2202で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在の遊技状態が時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ2202でYesの場合、ステップ2204で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、保留内にトリガ保留である旨の情報を有する保留が存在していないか否かを判定する。ステップ2204でYesの場合、ステップ2206で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留以前の保留に大当りとなる保留が存在しないか否かを判定する。ステップ2206でYesの場合、ステップ2208に移行する。
次に、後者の先読み抽選に係る処理においては、まず、ステップ2208で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留は大当りとなる保留であるか否かを判定する。ステップ2208でYesの場合、ステップ2210で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/3)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2220に移行する。他方、ステップ2208でNoの場合、ステップ2212で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留の変動態様グループはグループCであるか否かを判定する。ステップ2212でYesの場合、ステップ2216で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/5)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2220に移行する。他方、ステップ2212でNoの場合、ステップ2220に移行する。
次に、ステップ2220で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該入賞時先読み抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2220でYesの場合、ステップ2222で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22b内にある、当該入賞時先読み抽選に当選した新たな保留に「トリガ保留」である旨の情報を付加して一時記憶し、次の処理(ステップ2112の処理)に移行する。尚、ステップ2202、ステップ2204、ステップ2206又はステップ2220でNoの場合にも、次の処理(ステップ2112の処理)に移行する。
次に、図27は、図24におけるステップ2250のサブルーチンに係る、先読み保留内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2252で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、トリガ保留は大当りとなる保留であるか否かを判定する。ステップ2252でYesの場合、ステップ2254で、装図保留情報表示制御手段SM22は、トリガ保留の表示態様を、保留表示態様決定テーブル(大当り時)を参照して決定し、次の処理(ステップ2122の処理)に移行する。他方、ステップ2252でNoの場合、ステップ2256で、トリガ保留の表示態様を、保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)を参照して決定し、次の処理(ステップ2122の処理)に移行する。
ここで、同図下段の2つのテーブルは、保留表示態様決定テーブル(大当り時)と保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)である。本実施形態においては、保留変化演出実行時に変化し得るトリガ保留の表示態様を保留表示態様決定テーブル(大当り時)を参照して決定する場合の選択され得る表示態様の種類は、虹色、赤色、緑色、青色の4つであり、保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)を参照して決定する場合の選択され得る表示態様の種類は、赤色、緑色、青色の3つであり、保留表示態様決定時専用の乱数によって抽選される。尚、保留表示態様決定テーブル(大当り時)参照時においては赤色が最も選択され易く、他方、保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)参照時においては青色が最も選択され易くなっており、保留変化演出が発生した際の保留の表示態様毎の大当り期待度は、虹色が大当り時のみで選択され、虹色を除く色としては、期待度が高いものから赤色、緑色、青色の順となっている。尚、変化し得る表示態様はあくまで一例であり、種類を増減させても、変化し得る色を変更しても何ら問題ない。また、本例では、保留の表示色によって大当りとなる期待度を示唆し得るよう構成したが、これには限定されず、例えば、大当りとなった場合における(又は、大当りとなる期待度と併せて)、特別遊技実行後の遊技状態を示唆し得るよう構成してもよい。そのように構成する場合、特に、確率変動遊技状態中において、保留の表示色によって、その保留にて大当りとなった場合の、特別遊技実行後に確率変動遊技状態へと移行する期待度を示唆する(例えば、保留表示色が赤色であれば確変期待度大、青色であれば確変期待度小、等)よう構成することで、遊技者にとって有利な確率変動遊技状態が継続するか終了するかを煽る、効果的な演出を実行することが可能である。
このように、本実施形態においては、保留変化演出の実行時には、複数種類の保留の表示態様から選択された表示態様によって大当り期待度が相違し得るよう構成されている。また、先読み演出の実行中(先読み抽選に当選したタイミングからトリガ保留に係る主遊技図柄の変動終了まで)に複数回の保留変化演出を実行し得るよう構成してもよい。このように構成し、例えば、先読み演出の実行中に保留変化演出が2回実行される場合において、1回目の保留変化演出で変化する保留の表示態様が青色であった場合には、2回目の保留変化演出で変化する保留の表示態様は緑色又は赤色となるようにする、即ち、保留変化演出が実行されるたびに大当り期待度の高い保留の表示態様へと変化(ランクアップ)していくよう構成することが望ましい(遊技者の期待感を損なわないため)。また、保留表示変化に係る演出はこれには限定されず、結果的に保留表示変化を伴わない演出態様を設けてよく、例えば、変動開始時(又は、保留消化時)に保留が震えるような演出が起こり、そのまま保留表示が変化しない演出態様(所謂、ガセパターン)と、その後保留表示変化が実行される演出態様とを設けてもよい。
次に、図28は、図23におけるステップ2300のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2302で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2302でYesの場合、ステップ2304で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ2306で、装図表示内容決定手段SM21n(及び予告演出表示内容決定手段SM24n、リーチ演出表示内容決定手段SM25n)は、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄・変動態様)と、装図変動内容決定用抽選テーブルSM21taとを参照して、装飾図柄の停止図柄{例えば、主遊技図柄に係る停止図柄が大当り図柄である場合には、「7・7・7」等のゾロ目、ハズレ図柄である場合には、「1・3・5」等のバラケ目}及び変動態様{例えば、主遊技図柄に係る変動態様が短時間変動である場合には、非リーチ、長時間変動である場合には、ノーマルリーチやスーパーリーチ等}を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21b(及び予告演出関連情報一時記憶手段SM24b、リーチ演出関連情報一時記憶手段SM25b)に一時記憶する。次に、ステップ2308で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。尚、ステップ2302でNoの場合にも、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。
次に、図29は、図23におけるステップ2400のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2402で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2402でYesの場合、ステップ2404で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ2406で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ2408で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tをスタートし、ステップ2410に移行する。尚、ステップ2402でNoの場合にも、ステップ2410に移行する。
次に、ステップ2410で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2410でYesの場合、ステップ2412で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tのタイマ値を確認する。次に、ステップ2414で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tと装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2414でYesの場合、ステップ2416で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の変動表示コマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2426に移行する。
他方、ステップ2414でNoの場合、ステップ2418で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tと装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の停止表示タイミング(仮停止表示タイミング)に到達したか否かを判定する。ステップ2418でYesの場合、ステップ2420で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の停止表示コマンド(仮停止表示コマンド)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)する。
他方、ステップ2418でNoの場合、ステップ2422で、予告演出表示制御手段SM24(及びリーチ演出表示制御手段SM25)は、装図変動時間管理タイマSM21tと予告演出関連情報一時記憶手段SM24b(及びリーチ演出関連情報一時記憶手段SM25b)に一時記憶された変動態様とに基づき、予告画像やリーチ画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2422でYesの場合、ステップ2424で、予告演出表示制御手段SM24(及びリーチ演出表示制御手段SM25)は、当該予告画像やリーチ画像に係る画像表示コマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2426に移行する。尚、ステップ2422でNoの場合にも、ステップ2426に移行する。
次に、ステップ2426で、装飾図柄表示制御手段SM21は、主遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する(例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から主遊技図柄が停止表示される旨の情報を受信したか否かを判定する)。ステップ2426でYesの場合、ステップ2428で、装飾図柄表示制御手段SM21は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、覚醒ステージフラグ(後述する覚醒ステージ滞在中にオンとなるフラグであり、ステップ2614にてオンとなる)がオンであるか否かを判定する。ステップ2428でYesの場合、ステップ2430で、装飾図柄表示制御手段SM21は、覚醒ステージ滞在カウンタSM23cのカウンタ値を1減算(デクリメント)し、ステップ2432に移行する。尚、ステップ2428でNoの場合にも、ステップ2432に移行する。次に、ステップ2432で、装飾図柄表示制御手段SM21は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、悪魔ステージフラグ(後述する悪魔ステージ滞在中にオンとなるフラグであり、ステップ2634にてオンとなる)がオンであるか否かを判定する。ステップ2432でYesの場合、ステップ2434で、装飾図柄表示制御手段SM21は、悪魔ステージ滞在カウンタSM23c-2のカウンタ値を1減算(デクリメント)し、ステップ2436に移行する。尚、ステップ2432でNoの場合にも、ステップ2436に移行する。
次に、ステップ2436で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の停止表示コマンド(確定表示コマンド)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2438で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tを停止すると共にリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2440で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2500の処理)に移行する。尚、ステップ2410又はステップ2426でNoの場合にも、次の処理(ステップ2500の処理)に移行する。
次に、図30は、図23におけるステップ2500のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2502で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2502でYesの場合、ステップ2504で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から特別遊技開始表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2504でYesの場合、ステップ2506及びステップ2508で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置SG上で大当り開始表示を行い(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)、ステップ2512に移行する。尚、ステップ2502でNoの場合にも、ステップ2512に移行する。
次に、ステップ2512で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側から逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置SG上にてラウンド数と入賞個数を逐次表示する(遊技性や大当りの種類等に基づき、必要に応じて適宜実行すればよい)。
次に、ステップ2514で、背景演出表示制御手段SM23は、当該実行中の大当りの当選時の遊技状態と停止中の大当り図柄に基づき、実行中の特別遊技に係る演出を表示するコマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する(例えば、潜伏確変大当り図柄に係る特別遊技や小当り遊技の場合には、特別遊技終了後の遊技状態を遊技者が認識できないような演出が実行され得る)。次に、ステップ2516で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から特別遊技終了表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2516でYesの場合、ステップ2518で、背景演出表示制御手段SM23は、演出表示装置SG上で、大当り終了表示を行う(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)。次に、ステップ2520で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2600の処理)に移行する。尚、ステップ2504又はステップ2516でNoの場合にも、次の処理(ステップ2600の処理)に移行する。
次に、図31は、図23におけるステップ2600のサブルーチンに係る、滞在ステージ決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2602で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、覚醒ステージフラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2602でYesの場合、ステップ2604で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から覚醒ステージ移行コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2604でYesの場合、ステップ2606で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして、「覚醒ステージ」をセットする。次に、ステップ2608で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値に係るコマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2608でYesの場合、ステップ2610で、背景演出表示制御手段SM23は、当該受信した限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値を覚醒ステージ滞在カウンタSM23cにセットし、ステップ2614に移行する。他方、ステップ2608でNoの場合、ステップ2612で、背景演出表示制御手段SM23は、覚醒ステージ滞在カウンタSM23cに所定回数(本例では、60回)をセットし、ステップ2614に移行する。尚、ステップ2612の処理を実行する場合には、メイン側の遊技状態は確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態となっていることを補足しておく。
次に、ステップ2614で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、覚醒ステージフラグをオンにし、ステップ2616に移行する。尚、ステップ2602でNoの場合にも、ステップ2616に移行する。次に、ステップ2616で、背景演出表示制御手段SM23は、覚醒ステージ滞在カウンタSM23cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。尚、覚醒ステージ滞在カウンタSM23cのカウンタ値は1変動毎(主遊技図柄の停止毎)に1減算されていくよう構成されている。ステップ2616でYesの場合、ステップ2618に移行する。他方、ステップ2616でNoの場合、ステップ2619で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、特別遊技に当選したか否かを判定する。ステップ2619でYesの場合、ステップ2620で、背景演出表示制御手段SM23は、覚醒ステージ滞在カウンタSM23cのカウンタ値をゼロクリアし、ステップ2618に移行する。次に、ステップ2618で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、覚醒ステージフラグをオフにし、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。尚、ステップ2619でNoの場合にも、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。
他方、ステップ2604でNoの場合、ステップ2621で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、悪魔ステージフラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2621でYesの場合、ステップ2622で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から悪魔ステージ移行コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2622でYesの場合、ステップ2624で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして、「悪魔ステージ」をセットする。次に、ステップ2626で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から限定頻度カウンタBMN52c-2のカウンタ値に係るコマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2626でYesの場合、ステップ2628で、背景演出表示制御手段SM23は、当該受信した限定頻度カウンタBMN52c-2のカウンタ値を悪魔ステージ滞在カウンタSM23c-2にセットし、ステップ2634に移行する。他方、ステップ2626でNoの場合、ステップ2630で、背景演出表示制御手段SM23は、悪魔ステージ遊技状態報知値決定用テーブルを参照し、抽選により、悪魔ステージ遊技状態報知値を決定する。ここで、同図下段は、悪魔ステージ遊技状態報知値決定用テーブルの一例である。同図に示されるように、悪魔ステージ遊技状態報知値は10と30の2種類の値が選択され得るよう構成されており、10よりも30の方が選択され易くなっている(遊技状態が確率変動遊技状態である場合には、大きい値が選択され易くなっている)。次に、ステップ2632で、背景演出表示制御手段SM23は、悪魔ステージ滞在カウンタSM23c-2に当該決定した悪魔ステージ遊技状態報知値をセットし、ステップ2634に移行する。尚、ステップ2630の処理を実行する場合には、メイン側の遊技状態は確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態となっていることを補足しておく。
次に、ステップ2634で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、悪魔ステージフラグをオンにし、ステップ2636に移行する。尚、ステップ2621でNoの場合にも、ステップ2636に移行する。次に、ステップ2636で、背景演出表示制御手段SM23は、悪魔ステージ滞在カウンタSM23c-2を参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。尚、悪魔ステージ滞在カウンタSM23c-2のカウンタ値は1変動毎(主遊技図柄の停止毎)に1減算されていくよう構成されている。ステップ2636でYesの場合、ステップ2638に移行する。他方、ステップ2636でNoの場合、ステップ2639で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、特別遊技に当選したか否かを判定する。ステップ2639でYesの場合、ステップ2640で、背景演出表示制御手段SM23は、悪魔ステージ滞在カウンタSM23c-2のカウンタ値をゼロクリアし、ステップ2638に移行する。次に、ステップ2638で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、悪魔ステージフラグをオフにし、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。尚、ステップ2639でNoの場合にも、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。
他方、ステップ2622でNoの場合、ステップ2641で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bのフラグエリアを参照し、現在の遊技状態は確率変動遊技状態であるか否かを判定する。ステップ2641でYesの場合、ステップ2642で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして「確変ステージ」(確率変動遊技状態に滞在し得ることとなる滞在ステージ)をセットし、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。他方、ステップ2641でNoの場合、ステップ2644で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして「非確変ステージ」(非確率変動遊技状態に滞在し得ることとなる滞在ステージ)をセットし、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。
以上のように構成することで、本実施形態に係る遊技機においては、第1主遊技に係るハズレ図柄を2種類設け、非時間短縮遊技状態において、一方のハズレ図柄(本例では、「HA」)が決定された場合には、当該ハズレ図柄に係る変動時の保留数によって変動態様が相違し得る、且つ、変動時間が相対的に短時間となるよう構成し、他方のハズレ図柄(本例では、「HB」)が決定された場合には、当該ハズレ図柄に係る変動時の保留数によって変動態様が相違せず、且つ、変動時間が相対的に長時間となるよう構成すると共に、保留の生起時に変動態様グループと変動態様乱数区切り情報とをサブ側に送信するよう構成することで、決定されたハズレ図柄によって、変動態様の選択傾向を相違されることができると共に、変動態様グループと変動態様乱数区切り情報とによって、先読み抽選の実行可否を判定することができることとなり、データ容量の削減ができることとなる。
尚、本実施形態においては、先読み抽選(入賞時先読み抽選)の禁則条件として、保留内に第2主遊技保留が存在する、時間短縮遊技状態である、保留内に大当りとなる保留が存在する(新たに生起した保留を除く)、保留内にトリガ保留である旨の情報を有する保留が存在する、等の条件を例示したが、先読み抽選の禁則条件はこれには限定されず、例えば、確率変動遊技状態である、所定の背景演出を実行中である、主遊技保留数が所定数以下である、所定のリーチ演出を実行予定である、等を禁則条件としてもよい。
また、本実施形態においては、先読み抽選の抽選タイミングを、主遊技始動口(第1主遊技始動口A10)への遊技球の入賞タイミングとしたが、これには限定されず、主遊技図柄の変動停止タイミング(装飾図柄の変動停止タイミング)、主遊技図柄の変動途中の所定のタイミング(装飾図柄の変動途中の所定のタイミング)、主遊技図柄の変動開始タイミング(装飾図柄の変動開始タイミング)、等としてもよい。
また、本実施形態においては、所定の大当り(4A、5A、3B、4B)終了後には限定頻度に移行し得るよう構成されており、所定の大当り以外の大当り(3A、7A、9A、5B、7B)終了後には限定頻度に移行しないよう構成されている。
(第2実施形態)
ここで、本実施形態では、第1主遊技に係るハズレ図柄を2種類、第2主遊技に係るハズレ図柄を1種類としたが、ハズレ図柄の種類や決定したハズレ図柄に基づく変動態様の選択傾向はこれには限定されない。そこで、本実施形態とは異なるハズレ図柄の種類や決定したハズレ図柄に基づく変動態様の選択傾向となる構成の一例を第2実施形態とし、以下、本実施形態との相違点についてのみ、詳述する。尚、第2実施形態に係る遊技機については、次回の大当りが発生するまで確率変動遊技状態が継続するタイプの遊技機ではなく、確率変動遊技状態が所定回転数分(例えば、80回の図柄変動が行われる間)継続しても大当りが発生しない場合には、非確率変動遊技状態へ移行するタイプの遊技機である(所謂、STタイプの遊技機である)ことを補足しておく。また、この確率変動遊技状態が継続している期間中においては、ある限定頻度状態から他の限定頻度状態への遷移が発生する遊技性となっている。更に、第2実施形態は、本実施形態をベースとした変形例でもあるため、本実施形態において示したいずれの構成についても、第2実施形態で適用可能であることも補足しておく。
はじめに、図32は、第2実施形態における、図10のステップ1450(第2)のサブルーチンに係る、限定頻度A変動態様決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1464で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタAMN52cを参照し、当該カウンタ値Gが第1段階範囲内の値(80≧G>50)であるか否かを判定する。ステップ1464でYesの場合、ステップ1466で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta(限定頻度テーブルA-1)を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に係る変動態様(変動時間)を決定し、ステップ1474に移行する。
他方、ステップ1464でNoの場合、ステップ1468で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタAMN52cを参照し、当該カウンタ値Gが第2段階範囲内(50≧G>10)の値であるか否かを判定する。ステップ1468でYesの場合、ステップ1470で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta(限定頻度テーブルA-2)を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果、第2主遊技側の保留球数、主遊技図柄に関する停止図柄に基づき、主遊技図柄に係る変動態様(変動時間)を決定し、ステップ1474に移行する。
他方、ステップ1468でNoの場合、換言すると、限定頻度カウンタ値Gが第3段階範囲内(10≧G)の値である場合、ステップ1472で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta(限定頻度テーブルA-3)を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に係る変動態様(変動時間)を決定し、ステップ1474に移行する。
次に、ステップ1474で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタAMN52cを参照し、当該カウンタ値Gが0であるか否かを判定する。ステップ1474でYesの場合、ステップ1476で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある、限定頻度Aフラグをオフにし、次の処理(ステップ1418の処理)に移行する。尚、ステップ1474でNoの場合にも、次の処理(ステップ1418の処理)に移行する。
次に、図33は、第2実施形態における、図10にて参照される変動態様決定用抽選テーブル(主遊技テーブル1)の一例である。同図に示されるように、第2実施形態においては、第1主遊技側のハズレ図柄が複数(本例では、「HA」、「HB」及び「HC」の3種類)存在し、更に、第2主遊技側のハズレ図柄も複数(本例では、「HD」、「HE」及び「HF」の3種類)存在するよう構成されている(更には、第1主遊技側のハズレ図柄の数と、第2主遊技側のハズレ図柄の数とを同数としている)。また、第2実施形態においては、第1主遊技(第2主遊技)側のハズレ図柄において、「HA」(「HD」)の割合が「HB」(「HE」)の割合よりも多く、「HB」(「HE」)の割合が「HC」(「HF」)の割合よりも多くなるよう構成されている。また、第2実施形態においては、ハズレ図柄によって、変動態様の選択傾向が相違し得るよう構成されている(詳細は後述する)。
次に、図34〜図37は、第2実施形態における、図10にて参照される変動態様決定用抽選テーブル(主遊技テーブル2)の一例である。同図に示されるように、第2実施形態における限定頻度テーブル(限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta)は、本実施形態と異なり、限定頻度テーブルA‐1、限定頻度テーブルA‐2、限定頻度テーブルA‐3及び限定頻度テーブルBから構成されており、特別遊技終了後に確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態(有利状態A)となった場合には、主遊技図柄の変動回数に基づいて、「限定頻度テーブルA‐1→限定頻度テーブルA‐2→限定頻度テーブルA‐3」の順に参照する限定頻度テーブルが切り替わっていくよう構成されている。より詳細には、限定頻度テーブルA‐1は、限定頻度カウンタAMN52cの値(例えば、Gとする)が所定の範囲内の値(80≧G>50)である場合に参照され得るテーブルであり、限定頻度テーブルA‐2は、限定頻度カウンタ値Gが所定の範囲内の値(50≧G>10)である場合に参照され得るテーブルであり、限定頻度テーブルA‐3は、限定頻度カウンタ値Gが所定の範囲内の値(10≧G)である場合に参照され得るテーブルである。尚、限定頻度テーブルA‐1と限定頻度テーブルA‐3とを参照する場合には、保留数に拘らず変動態様が決定され、他方、限定頻度テーブルA−2を参照する場合には、保留数によって変動態様が相違し得るよう構成されている。
また、同図(特に、図35)に示すように、本例においては、第1主遊技側の変動態様決定用テーブルにおいて、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HA」である場合、短時間(本例では、変動時間が15秒以下)である変動態様が選択され易い(即ち、大当り期待度が比較的低い演出が選択され易い)ように構成されている。他方、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HC」の場合、決定図柄が「HA」の場合よりも相対的に長時間(本例では、変動時間が60秒以上)である変動態様が選択され易い(即ち、大当り期待度が比較的高い演出が選択され易い)ように構成されている。更に、当非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HB」である場合、特定の変動態様(本例では、変動時間が60秒となる変動態様)以外の変動態様が選択され易いように構成されている。
ここで、非時間短縮遊技状態時(時間短縮遊技状態時)における第1主遊技(第2主遊技)側の変動態様にて、当否抽選結果がハズレ且つハズレ図柄が「HA」(「HD」)である保留に関しては、保留消化時の保留数によって変動時間が相対的に相違し得るよう構成し、当否抽選結果がハズレ且つハズレ図柄が「HB」又は「HC」(「HE」又は「HF」)である保留に関しては、保留消化時の保留数によって変動時間が相対的に相違し難いよう構成している。例えば、非時間短縮遊技状態時(時間短縮遊技状態時)における第1主遊技図柄変動(第2主遊技図柄変動)に関し、当否抽選結果がハズレ且つハズレ図柄が「HA」(「HD」)の場合、第1主遊技側の保留数に応じて参照する変動態様決定テーブル内容を切り替える(保留数が0〜1個の場合と、保留数が2〜3個の場合と、で参照する変動態様決定テーブル内容を変更する)よう構成している。具体的には、決定図柄が「HA」(「HD」)の場合、変動時間(及び演出態様)が変動開始時の保留数によって相違し得る{保留消化時まで変動時間(及び演出態様)が不確定となり得る}よう構成されている{決定図柄が「HB」又は「HC」(「HE」又は「HF」)である場合、保留消化時の保留数によらずに変動時間(及び演出態様)が確定され得るよう構成されている。 尚、これには限定されず、非時間短縮遊技状態時(時間短縮遊技状態時)における第1主遊技(第2主遊技)側の変動態様にて、当否抽選結果がハズレ且つハズレ図柄が「HA」又は「HB」(「HD」又は「HE」)である保留に関しては、保留消化時の保留数によって変動時間が相対的に相違し得るよう構成し、当否抽選結果がハズレ且つハズレ図柄が「HC」(「HF」)である保留に関しては、保留消化時の保留数によって変動時間が相対的に相違し難いよう構成してもよい。
他方、非時間短縮遊技状態時における第1主遊技側の変動態様にて、ハズレ図柄が「HB」又は「HC」の場合に関して、通常時においては、変動時間が長変動(例えば、60秒以上)となるリーチ演出が選択され易いのに対して、限定頻度時(限定頻度Bフラグがオンの場合)には、限定頻度テーブルBに示されるように、変動時間が長変動(例えば、60秒以上)となるリーチ演出が選択され難いように構成されている。
更に、同図に示されるように、ハズレ時において、限定頻度テーブルA‐3は限定頻度テーブルA‐2よりも相対的に短時間の変動時間が選択され易くなっており、限定頻度テーブルA‐1は、限定頻度テーブルA‐3よりも更に短時間の変動時間が選択され易くなっている。このように構成することで、遊技状態が確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である場合には次回特別遊技当選まで当該遊技状態が継続することが確定しているため、所定の期間{本例では、特別遊技終了時から30回目の変動終了時まで(31回目の変動開始時から70回目の変動終了時まで)}大当りに当選しなかった場合に、参照するテーブルを、限定頻度テーブルA‐1から限定頻度テーブルA‐2(限定頻度テーブルA‐2から限定頻度テーブルA‐3)に切り替えることで変動時間が相対的に変化するため、大当りに当選するまでの時間に変化が生じ、遊技者の倦怠感を軽減できることとなる。
ここで、図37に示されるように、第2主遊技図柄変動に関して、「HF」(及び「HE」)図柄決定時には、時間短縮遊技状態時においては変動時間が相対的に長変動となる変動態様が選択され易い一方で、非時間短縮遊技状態時においては変動時間が相対的に短変動となる変動態様が選択され易いよう構成されている。
第2実施形態においては、第1主遊技側の変動態様に関して、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HB」の場合、決定図柄が「HA」の場合よりも相対的に長時間(本例では、変動時間が30秒以上)である変動態様が選択され易く(即ち、大当り期待度が相対的に高い演出が選択され易く)、且つ、選択される変動時間の平均値が相対的に長時間となるように構成されている。また、本実施形態においては、第1主遊技側の変動態様に関して、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HB」の場合、決定図柄が「HA」の場合よりも長時間となる所定の変動態様(例えば、120秒となる変動態様)が選択され易いように構成されている。
また、第1主遊技側の変動態様に関して、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HC」の場合、決定図柄が「HA」及び「HB」の場合よりも相対的に長時間(本例では、変動時間が60秒以上)である変動態様が選択され易く(即ち、大当り期待度が相対的に高い演出が選択され易く)、且つ、選択される変動時間の平均値が相対的に長時間となるように構成されている。また、本実施形態においては、第1主遊技側の変動態様に関して、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HC」の場合、決定図柄が「HA」及び「HB」の場合よりも長時間となる所定の変動態様(例えば、120秒となる変動態様)が選択され易いように構成されている。
また、第2実施形態においては、第2主遊技側の変動態様に関して、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HB」の場合、決定図柄が「HA」の場合よりも相対的に長時間(本例では、変動時間が30秒以上)である変動態様が選択され易く(即ち、大当り期待度が相対的に高い演出が選択され易く)、且つ、選択される変動時間の平均値が相対的に長時間となるように構成されている。また、本実施形態においては、第1主遊技側の変動態様に関して、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HB」の場合、決定図柄が「HA」の場合よりも長時間となる所定の変動態様(例えば、120秒となる変動態様)が選択され易いように構成されている。
また、第1主遊技側の変動態様に関して、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HC」の場合、決定図柄が「HA」及び「HB」の場合よりも相対的に長時間(本例では、変動時間が60秒以上)である変動態様が選択され易く(即ち、大当り期待度が相対的に高い演出が選択され易く)、且つ、選択される変動時間の平均値が相対的に長時間となるように構成されている。また、本実施形態においては、第1主遊技側の変動態様に関して、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HC」の場合、決定図柄が「HA」及び「HB」の場合よりも長時間となる所定の変動態様(例えば、120秒となる変動態様)が選択され易いように構成されている。ここで、第2実施形態においては、第2主遊技図柄変動に関する大当り図柄が複数種存在し、更に、異なる大当り図柄においては遊技者に対する有利度が異なる(本例においては、例えば、大当り図柄が3Bの場合には、2R短開放大当りとなり相対的に有利度が低く、大当り図柄が7Bの場合には、16R長開放大当りとなり相対的に有利度が高い)よう構成している。このような状況下、更に、非時間短縮遊技状態時において、第2主遊技図柄変動で、特定の演出{例えば、リーチ演出や変動時間が相対的に長変動となる変動)が発生した際に、当該特定の演出で有利度の高い大当りとならなかった場合には、相対的に有利度の低い大当りとなる(又は、相対的に有利度の低い大当りとなり易い)ように構成してもよい(その前提として、非時間短縮遊技状態時におけるハズレ時での第2主遊技図柄変動においては、当該ハズレ時に決定された図柄の種類に拘わらず、当該特定の演出が実行されない又は実行され難い構成がある)。
第2実施形態においては、第1主遊技側の変動態様に関して、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HB」の場合、決定図柄が「HA」の場合よりも相対的に長時間(本例では、変動時間が30秒以上)である変動態様が選択され易く(即ち、大当り期待度が相対的に高い演出が選択され易く)、且つ、選択される変動時間の平均値が相対的に長時間となるように構成されている。また、第2実施形態においては、第1主遊技側の変動態様に関して、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HB」の場合、決定図柄が「HA」の場合よりも長時間となる所定の変動態様(例えば、120秒となる変動態様)が選択され易いように構成されている。
また、第1主遊技側の変動態様に関して、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HC」の場合、決定図柄が「HA」及び「HB」の場合よりも相対的に長時間(本例では、変動時間が60秒以上)である変動態様が選択され易く(即ち、大当り期待度が相対的に高い演出が選択され易く)、且つ、選択される変動時間の平均値が相対的に長時間となるように構成されている。また、第2実施形態においては、第1主遊技側の変動態様に関して、非時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HC」の場合、決定図柄が「HA」及び「HB」の場合よりも長時間となる所定の変動態様(例えば、120秒となる変動態様)が選択され易いように構成されている。
また、第2実施形態においては、第2主遊技側の変動態様に関して、時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HE」の場合、決定図柄が「HD」の場合よりも相対的に長時間(本例では、変動時間が30秒以上)である変動態様が選択され易く(即ち、大当り期待度が相対的に高い演出が選択され易く)、且つ、選択される変動時間の平均値が相対的に長時間となるように構成されている。また、第2実施形態においては、第2主遊技側の変動態様に関して、時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HE」の場合、決定図柄が「HD」の場合よりも長時間となる所定の変動態様(例えば、120秒となる変動態様)が選択され易いように構成されている。
また、第2主遊技側の変動態様に関して、時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HF」の場合、決定図柄が「HD」及び「HE」の場合よりも相対的に長時間(本例では、変動時間が60秒以上)である変動態様が選択され易く(即ち、大当り期待度が相対的に高い演出が選択され易く)、且つ、選択される変動時間の平均値が相対的に長時間となるように構成されている。また、第2実施形態においては、第2主遊技側の変動態様に関して、時間短縮遊技状態時に、当否抽選結果がハズレ且つ決定図柄が「HF」の場合、決定図柄が「HD」及び「HE」の場合よりも長時間となる所定の変動態様(例えば、120秒となる変動態様)が選択され易いように構成されている。
また、本例では、主遊技図柄のハズレに係る変動、且つ保留球が2個又は3個の場合において、3段階STの第2段階で最も選択され易い変動時間(5秒)と第3段階で最も選択され易い変動時間(20秒)では第3段階のほうが長い変動時間になっている。他方、主遊技図柄の大当りに係る変動、且つ保留球が2個又は3個の場合において、3段階STの第2段階で最も選択され易い変動時間(60秒)と第3段階で最も選択され易い変動時間(20秒)では第2段階のほうが長い変動時間になっている。
次に、図38は、第2実施形態における、図10のステップ1550のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ1554(第2)〜ステップ1560(第2)及びステップ1580(第2)である。まず、ステップ1554(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cを参照し、当該カウンタ値が0より大きいか否かを判定する。ステップ1554(第2)でYesの場合、ステップ1556(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1558(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1558(第2)でYesの場合、ステップ1560(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオフにし、ステップ1570に移行する。尚、ステップ1554(第2)又はステップ1558(第2)でNoの場合にも、ステップ1570に移行する。他方、ステップ1578で補助遊技時短フラグをオフにした後、ステップ1580(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技終了コマンド(サブ側へのコマンドであり、特定遊技が終了し、通常遊技状態となった旨の情報に係るコマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図39は、第2実施形態における、図5のステップ1600のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ1605(第2)及びステップ1615(第2)である。即ち、ステップ1604で特定遊技フラグをオフにした後、ステップ1605(第2)で、特別遊技制御手段MP30は、確変回数カウンタMP51cのカウンタ値をゼロクリアし、ステップ1606に移行する。他方、ステップ1614で条件装置作動フラグをオフにした後、ステップ1615(第2)で、特別遊技制御手段MP30は、特定遊技終了コマンド(サブ側へのコマンドであり、特定遊技が終了し、通常遊技状態となった旨の情報に係るコマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1700の処理)に移行する。
次に、図40は、第2実施形態における、図20のステップ1750のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ1755(第2)、ステップ1761(第2)、ステップ1763(第2)、ステップ1779(第2)、ステップ1783-1(第2)及びステップ1783-2(第2)である。即ち、ステップ1754で主遊技確変フラグをオンにした後、ステップ1755(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cに所定回数(80回)をセットし、ステップ1756に移行する。他方、ステップ1756でYes又はステップ1776でYesの場合、ステップ1761(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタAMN52cに所定回数(80回)をセットし、ステップ1762に移行する。
他方、ステップ1762で限定頻度Aフラグをオンにした後、ステップ1763(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技開始コマンド(サブ側へのコマンドであり、特定遊技が開始し、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態となった旨の情報に係るコマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1779(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cに所定回数(80回)をセットし、ステップ1778に移行する。
他方、ステップ1776でNoの場合、ステップ1783-1(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタBMN52c-2に所定回数(30回)をセットする。次に、ステップ1783-2(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある限定頻度Bフラグをオンにし、ステップ1784に移行する。このように、第2実施形態においては、ST中において、短開放大当り(3A・3B)に当選した場合には確変回数カウンタMP51cに所定回数(本例では、80回)が再セットされ、限定頻度カウンタ値が0から増加していくこととなるが、一方、小当りに当選した場合には、限定頻度カウンタ値はクリアされず、当該小当り当選前の限定頻度カウンタ値を引き継ぐこととなる。
次に、図41は、第2実施形態における、図24のステップ2150のサブルーチンに係る、第1主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ2161(第2)であり、その目的は、先読み抽選の対象となる保留以前の保留はすべて短時間の変動時間とすることである。即ち、ステップ2160で新たな保留以前の第1主遊技側の保留に大当りとなる保留が存在しなかった場合に、ステップ2161(第2)で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留以前の第1主遊技側の保留の停止図柄が全て「HA」(相対的に最も短時間の変動時間が選択され易い第1主遊技側のハズレ図柄)であるか否かを判定する。ステップ2161(第2)でYesの場合にはステップ2162に移行し、Noの場合には次の処理(ステップ2112の処理)に移行する。尚、本例においては、当該新たな保留以前の第1主遊技側の保留が全てハズレHAについての保留である場合にのみ、保留先読み抽選を実行し得るよう構成されているが、これには限定されず、例えば、当該新たな保留以前の第1主遊技側の保留が全てハズレHAについての保留であり、且つ、グループ1の保留(区切り1又は2に該当する保留)である場合にのみ、保留先読み抽選を実行し得るよう構成してもよい。
次に、図42は、第2実施形態における、図24のステップ2200のサブルーチンに係る、第2主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ2207-1(第2)、ステップ2207-2(第2)、ステップ2223(第2)〜ステップ2230(第2)、ステップ2232(第2)〜ステップ2238(第2)及びステップ2240(第2)であり、その目的は、特定遊技中(時間短縮遊技状態中)に、滞在ステージによって先読み抽選の実行態様を相違させることである。即ち、ステップ2206でYesの場合、ステップ2207-1(第2)で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留以前の第2主遊技側の保留の停止図柄が全て「HD」(相対的に最も短時間の変動時間が選択され易い第2主遊技側のハズレ図柄)であるか否かを判定する。ステップ2207-1(第2)でYesの場合、ステップ2207-2(第2)で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bを参照し、現在セットされている滞在ステージは「長演出ステージ」(限定頻度テーブルA-2を参照して変動態様を決定することとなる滞在ステージ)であるか否かを判定する。ステップ2207-2(第2)でYesの場合にはステップ2208に移行する。他方、ステップ2207-2(第2)でNoの場合、ステップ2223(第2)で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bを参照し、現在セットされている滞在ステージは「固定演出ステージ」(限定頻度テーブルA-3を参照して変動態様を決定することとなる滞在ステージ)であるか否かを判定する。ステップ2223(第2)でYesの場合、ステップ2224(第2)で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留は大当りとなる保留であるか否かを判定する。ステップ2224(第2)でYesの場合、ステップ2226(第2)で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、所定確率(本例では、1/4)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2220に移行する。他方、ステップ2224(第2)でNoの場合(即ち、当該新たな保留がハズレとなる保留である場合)、ステップ2230(第2)で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、所定確率(本例では、1/6)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2220に移行する。尚、ステップ2223(第2)でNoの場合{即ち、現在セットされている滞在ステージが「短演出ステージ」(限定頻度テーブルA‐1を参照しているステージ)である場合}、次の処理(ステップ2112の処理)に移行する。尚、本例においては、当該新たな保留以前の第2主遊技側の保留が全てハズレHDについての保留である場合にのみ、保留先読み抽選を実行し得るよう構成されているが、これには限定されず、例えば、当該新たな保留以前の第2主遊技側の保留が全てハズレHDについての保留であり、且つ、グループAの保留(区切り1又は2に該当する保留)である場合にのみ、保留先読み抽選を実行し得るよう構成してもよい。
次に、ステップ2220でYesの場合、ステップ2232(第2)で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶された保留数を参照し、前記抽選に当選した保留(トリガ保留)が消化されるまでの主遊技図柄の変動停止回数Ha(0〜4回)を導出する。次に、ステップ2234(第2)で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、滞在ステージ管理カウンタSM23c‐3を参照し、当該カウンタ値に基づき、現在の滞在ステージが終了するまでの主遊技図柄の変動停止回数Hbを導出する。次に、ステップ2236(第2)で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、先読み演出を実行する回数(本例では、Ha)が、最低先読み演出回数(有効な先読み演出を実行するための最低回数であり、例えば、2回)以上であるか否かを判定する。ステップ2236(第2)でYesの場合、ステップ2238(第2)で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該導出したHa及びHbが、Ha≦Hbの関係を充足している(先読み演出が現在の滞在ステージ中に終了する)か否かを判定する。ステップ2238(第2)でYesの場合、ステップ2222で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22b内にある、当該入賞時先読み抽選に当選した新たな保留に「トリガ保留」である旨の情報を付加して一時記憶する。次に、ステップ2240(第2)で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、先読み演出実行カウンタSM26cにHaをセットし、次の処理(ステップ2112の処理)に移行する。他方、ステップ2207-1(第2)、ステップ2236(第2)又はステップ2238(第2)でNoの場合にも、次の処理(ステップ2112の処理)に移行する。
このように、第二実施形態においては、「短演出ステージ」に滞在している場合には、先読み抽選を実行しないよう構成されている。尚、本例はあくまで一例であり、これには限定されず、例えば、「固定演出ステージ」において先読み抽選を実行せず、「短演出ステージ」においては先読み抽選を実行し得るよう構成してもよい。
このように、第二実施形態においては、ハズレに係る保留のうち、「HA」と「HD」とについては、先読み抽選の対象外となるよう構成されている(グループ3となることがないため)。尚、これには限定されず、「HA」と「HD」とも先読み抽選の対象としてもよい。そのように構成する場合には、その他のハズレ図柄よりも先読み抽選に当選し難いよう構成することが望ましい。また、第1主遊技に係る先読み抽選の場合は「HB」よりも「HC」のほうが、第2主遊技に係る先読み抽選の場合は、「HE」よりも「HF」のほうが、グループ3が選択される確率が高いため(乱数値が多いため)に先読み抽選に当選しやすいよう構成されている。また、トリガ保留以前に消化される保留の停止図柄は第1主遊技に係る先読み抽選の場合はすべて「HA」、第1主遊技に係る先読み抽選の場合はすべて「HD」となっている。また、第2主遊技側に係る先読み抽選は、当該先読み抽選の対象となる保留が消化される時に、滞在ステージが現在と相違する場合には、先読み抽選を実行しないよう構成されている。
次に、図43は、第2実施形態における、図23のステップ2300のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ2350(第2)である。即ち、ステップ2306で、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶した後、ステップ2350(第2)で、装図表示内容決定手段SM21nは、後述の先読み実行中演出内容決定処理を行う。
次に、図44は、第2実施形態における、図43のステップ2350(第2)のサブルーチンに係る、先読み実行中演出内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2352で、装図表示内容決定手段SM21nは、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、特定遊技実行中フラグ(特定遊技実行中フラグは、ステップ2656でオンとなるフラグである。)がオフであるか否かを判定する。ステップ2352でYesの場合、ステップ2364で、装図表示内容決定手段SM21nは、先読み演出実行カウンタSM26cのカウンタ値が0より大きいか否かを判定する。ステップ2364でYesの場合、ステップ2366で、装図表示内容決定手段SM21nは、先読み演出実行カウンタSM26cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ2368で、装図表示内容決定手段SM21nは、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、現在セットされている滞在ステージが「長演出ステージ」であるか否かを判定する。ステップ2368でYesの場合、ステップ2370で、装図表示内容決定手段SM21nは、「長演出ステージ」専用の先読み演出(例えば、変動開始時に「あと○○回で…!」と先読み演出実行カウンタSM26cの値をカウントダウンする演出)を表示するコマンドをセットし、次の処理(ステップ2308の処理)に移行する。
他方、ステップ2368でNoの場合、換言すれば、「固定演出ステージ」で先読み演出を実行する場合、ステップ2372で、保留先読み演出実行制御手段SM26は、「固定演出ステージ」の変動時における当否煽り段階での演出内容を、当該ステージ専用の先読み演出(例えば、大当り期待度に基づき、背景表示色が変化する演出、等)に決定し、次の処理(ステップ2308の処理)に移行する。尚、ステップ2352又はステップ2364でNoの場合にも、次の処理(ステップ2308の処理)に移行する。
次に、図45は、第2実施形態における、図23のステップ2600のサブルーチンに係る、滞在ステージ先読み実行中演出内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2652で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から特定遊技開始コマンドを受信したか否かを判定する{本例では、メイン側で非確率変動・非時間短縮遊技状態から、確率変動・時間短縮遊技状態に移行したか否かを判定}。ステップ2652でYesの場合、ステップ2654で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージ管理カウンタSM23cの値に初期値(例えば、1)をセットする。次に、ステップ2656で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特定遊技実行中フラグをオンにし、ステップ2666に移行する。
ここで、特定遊技実行中フラグとは、特定遊技(例えば、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態であり、いわゆるST)状態であることを示すフラグであり、特定遊技の開始を契機としてオンとなり、大当り又は滞在ステージ管理カウンタSM23cの値が上限値(例えば、STの上限回数である80)を超えたことを契機としてオフとなるよう構成されている。
他方、ステップ2652でNoの場合、ステップ2658で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側から特定遊技終了コマンドを受信した否かを判定する{例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照して判定、又は滞在ステージ管理カウンタSM23cの値が上限値(例えば、STの上限回数である80)を超えたかを判定}。ステップ2658でYesの場合、ステップ2660で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージ管理カウンタSM23cの値をリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2662で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特定遊技実行中フラグをオフにし、ステップ2666に移行する。尚、ステップ2658でNoの場合にも、ステップ2666に移行する。
次に、ステップ2666で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、特定遊技実行中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2666でYesの場合、ステップ2668で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、新たに主遊技図柄が停止したか否かを判定する。ステップ2668でYesの場合、ステップ2670で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージ管理カウンタSM23cの値に1加算(インクリメント)し、ステップ2672に移行する。他方、ステップ2668でNoの場合、ステップ2670の処理を実行せずに、ステップ2672に移行する。
次に、ステップ2672で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージ管理カウンタSM23cを参照し、当該カウンタ値が第1の範囲内の値(1〜30)であるか否かを判定する。ステップ2672でYesの場合、ステップ2674で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして「短演出ステージ」をセット(背景演出関連情報一時記憶手段SM23bに一時記憶)し、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。
他方、ステップ2672でNoの場合、ステップ2676で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージ管理カウンタSM23cを参照し、当該カウンタ値が第2の範囲内の値(31〜70)であるか否かを判定する。ステップ2676でYesの場合、ステップ2678で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして「長演出ステージ」をセット(背景演出関連情報一時記憶手段SM23bに一時記憶)し、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。
他方、ステップ2676でNoの場合、ステップ2680で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージ管理カウンタSM23cを参照し、当該カウンタ値が第3の範囲内の値(71〜80)であるか否かを判定する。ステップ2680でYesの場合、ステップ2682で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして「固定演出ステージ」をセット(背景演出関連情報一時記憶手段SM23bに一時記憶)し、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。尚、ステップ2666又はステップ2680でNoの場合(例えば、特定遊技中でない場合)にも、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。
(作用)
次に、図46を参照しながら、第2実施形態における作用について説明する。はじめに、同図は、特別遊技の終了後から、特定遊技中の先読み演出について示した作用図である。尚、本例においては大当りに当選せずに特定遊技が終了した場合を例示している。
まず、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である状況下、第1主遊技側の保留球が消化され、第2主遊技側の保留球が4個になった後、図中1のタイミングにおいて、第2主遊技図柄の変動が開始することとなる。次に、図中2のタイミングにおいて、特別遊技後に主遊技図柄が30回変動したことを契機として、短演出ステージが終了し、長演出ステージに移行することとなる。
次に、図中3のタイミングにおいて、先読み演出の実行契機となり得るトリガ保留が発生したことにより先読み演出実行可否の判断が行われる。本タイミングにおいては、トリガ保留消化までの変動停止回数Haが3回であり、長演出ステージが終了するまでの変動停止回数Hbが40回であり(Ha≦Hb)であるため、先読み演出が実行されることとなる。次に、図中4のタイミングにおいて、先読み演出の実行が決定してから最初の第2主遊技図柄の変動が開始したため、当該変動から先読み演出が実行される。
次に、図中5のタイミングにおいて、トリガ保留の消化に係る第2主遊技図柄の変動が開始される。当該トリガ保留に係る変動はハズレであり、また、長演出ステージにおけるトリガ保留に係る変動は10秒以上の変動時間であるため、60秒の変動時間となっている。次に、図中6のタイミングにおいて、トリガ保留に係る主遊技図柄の変動が終了したことを契機として、先読み演出が終了することとなる。
次に、図中7のタイミングにおいて、先読み演出の実行契機となり得るトリガ保留が発生したことにより先読み演出実行可否の判断が行われる。本タイミングにおいては、トリガ保留消化までの変動停止回数Haが3回であり、長演出ステージが終了するまでの変動停止回数Hbが1回であり(Ha>Hb)であるため、先読み演出が実行されないこととなる。次に、図中8のタイミングにおいて、特別遊技後に主遊技図柄が70回変動したことを契機として、長演出ステージが終了し、固定演出ステージに移行することとなる。
次に、図中9のタイミングにおいて、先読み演出の実行契機となり得るトリガ保留が発生したことにより先読み演出実行可否の判断が行われる。本タイミングにおいては、トリガ保留消化までの変動停止回数Haが2回であり、固定演出ステージが終了するまでの変動停止回数Hbが10回であり(Ha≦Hb)であるため、先読み演出が実行されることとなる。次に、図中10のタイミングにおいて、先読み演出の実行が決定してから最初の第2主遊技図柄の変動が開始したため、当該変動から先読み演出が実行される。次に、図中11のタイミングにおいて、トリガ保留に係る主遊技図柄の変動が終了したことに契機として、先読み演出が終了することとなる。尚、当該先読み演出は固定演出ステージにおける先読み演出であるため、トリガ保留に係る変動時間も5秒となっている。次に、図中12のタイミングにおいて、特別遊技後に主遊技図柄が80回変動したことを契機として、固定演出ステージが終了し、特定遊技も終了することとなる。
以上のように構成することで、第2実施形態に係る遊技機においては、第1主遊技側と第2主遊技側との夫々にハズレ図柄を3種類ずつ設け、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態において、特別遊技終了後からの変動回数によって、参照する限定頻度テーブル(変動態様決定用テーブル)を切り替えるよう構成することによって、参照する限定頻度テーブルによってハズレ図柄の性質が相違させることができると共に、変動態様グループと変動態様乱数区切り情報とによって、先読み抽選の実行可否を判定することができることとなり、データ容量の削減ができることとなる。
(第2実施形態からの変更例1)
尚、第2実施形態においては、先読み演出が滞在ステージの終了を跨ぐ場合には、当該先読み演出を実行しないよう構成したが、これには限定されず、先読み演出が適切に実行されるよう工夫することで、遊技の興趣性を更に高める演出とすることが可能である。そこで、そのような構成を第2実施形態からの変更例1とし、以下、第2実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
まず、図47は、第2実施形態からの変更例1における、図24におけるステップ2200のサブルーチンに係る、第2主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ2242(第2変1)、ステップ2244(第2変1)、ステップ2246(第2変1)及びステップ2248(第2変1)である。即ち、ステップ2222で、前記入賞時先読み抽選に当選した新たな保留に「トリガ保留」である旨の情報を付加して一時記憶した後、ステップ2242(第2変1)で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留が大当りとなる保留であるか否かを判定する(尚、その他の構成として、当該新たな保留が、大当りとなる保留であるか否か、又は、ハズレとなる保留でありハズレ図柄が「HF」であるか否か、を判定してもよい)。ステップ2242(第2変1)でYesの場合、ステップ2240(第2)に移行する。他方、ステップ2242(第2変1)でNoとなる場合(即ち、当該新たな保留がハズレとなる保留である場合)、ステップ2244(第2変1)で、保留先読み演出実行制御手段SM26は、Ha≦Hbであるか否か、換言すると、先読み演出抽選に当選した保留が現在の滞在ステージ中に消化されるか否かを判定する。ステップ2244(第2変1)でYesの場合、ステップ2246(第2変1)で、保留先読み演出実行制御手段SM26は、先読み演出実行カウンタSM26cにHaをセットし、次の処理(ステップ2122の処理)に移行する。他方、ステップ2244(第2変1)でNoの場合、ステップ2248(第2変1)で、保留先読み演出実行制御手段SM26は、先読み演出実行カウンタSM26cにHbをセットし、次の処理(ステップ2112の処理)に移行する。
以上のように変更することにより、第2実施形態からの変更例1においては、大当りに係る先読み演出実行時には、当該先読み演出が次の滞在ステージに跨って実行される予定の場合にも跨がずに実行される場合と同様に実行され、他方、ハズレに係る先読み演出(いわゆる、ガセ演出)実行時には、当該先読み演出が次の滞在ステージに跨って実行される予定の場合には、現在の滞在ステージにおける最終変動にて当該先読み演出が終了するよう構成されており、多様な先読み演出が実行され遊技の興趣性が高まることとなる。
また、第2実施形態からの変更例1においては、大当りに係る先読み演出実行時には、当該先読み演出が次の滞在ステージに跨って実行される予定となった場合にもそのまま実行され、他方、ハズレに係る先読み演出実行時には、当該先読み演出が次の滞在ステージに跨って実行される予定となった場合には、現在の滞在ステージにおける最終変動にて当該先読み演出が終了することにより、滞在ステージの最終変動にて先読み演出が実行されている場合、次の変動で先読み演出が継続して実行された場合に、当該先読み演出は大当りに係る先読み演出であることが確定的になる。よって、遊技者は、滞在ステージの切り替わりの変動に着目することになり遊技の興趣性が高まることとなる。尚、本実施形態においては、先読み演出抽選を実行した後、滞在ステージを跨ぐかの判断に応じて先読み演出の実行可否判断(及び、中断するか否かの判断)を行っているが、これには限定されず、先読み演出に係る処理の順序は適宜変更してもよく、例えば滞在ステージを跨ぐことが判定された後に先読み演出抽選を実行するよう構成してもよい。
尚、第2実施形態からの変更例1においては、先読み演出が次の滞在ステージに跨って実行された場合に大当りとなることが確定的となり、次の滞在ステージに跨らずに終了した場合にはハズレとなることが確定的となるよう構成したが、これには限定されず、逆に、次の滞在ステージに跨らずに終了した場合には大当りとなることが確定的となるよう構成してもよいし、先読み演出が次の滞在ステージに跨ぐ場合にも跨がない場合にも、大当りとハズレの両方に当選し得るよう構成して、大当りとなる期待度を相違させてもよい(例えば、滞在ステージを跨いで先読み演出が実行された場合には、当該先読みに係る変動が大当りとなる可能性が、ハズレとなる可能性よりも高い)。また、大当りに係る先読み演出実行時に、当該先読み演出が現在の滞在ステージにおける最終変動にて終了することになった場合には、大当りとなる保留(トリガ保留)消化時に係る変動で大当りが確定的となる演出(例えば、大当り確定の告知音発生、大当り確定の役物落下、等)を実行するよう構成してもよい。
(第2実施形態からの変更例2)
尚、第2実施形態においては、特定遊技中において、常に同じパターンで各滞在ステージが切り替わるよう構成したが、これには限定されず、特定遊技中の演出切り替わりパターンを複数設けることによって、遊技の興趣性を更に高めることが可能である。そこで、そのような構成を第2実施形態からの変更例2とし、以下、第2実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
まず、図48は、第2実施形態からの変更例2における、図23におけるステップ2500のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ2525(第2変2)及びステップ2650(第2変2)である。即ち、ステップ2514で、前記実行中の大当りの当選時の遊技状態と停止中の大当り図柄に基づき、実行中の特別遊技に係る演出を表示するコマンドをセットした後、ステップ2525(第2変2)で、背景演出表示制御手段SM23は、当該大当りは初当り(非確率変動遊技状態及び非時間短縮遊技状態における大当り)であるか否かを判定する。ステップ2525(第2変2)でYesの場合、ステップ2650(第2変2)で、背景演出表示制御手段SM23は、後述する演出モード決定処理を行い、ステップ2516に移行する。他方、ステップ2525(第2変2)でNoの場合も、ステップ2516に移行する。
次に、図49は、第2実施形態からの変更例2における、図48のステップ2650(第2変2)のサブルーチンに係る、演出モード決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2652で、予告演出表示制御手段SM24は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、実行中の特別遊技のラウンドが演出モード選択ラウンド(本例では、第1R)であるか否かを判定する。ステップ2652でYesの場合、ステップ2654で、背景演出表示制御手段SM23は、演出モード選択を促す画像表示に係るコマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2656で、背景演出表示制御手段SM23は、サブ入力ボタン入力検出装置SBsを参照して、新たにサブ入力ボタンSBが押下されたか否かを判定する。ステップ2656でYesの場合、ステップ2658で、背景演出表示制御手段SM23は、セットされている演出モードを切り替え(例えば、バトルモード→逃走モード、逃走モード→バトルモード)、ステップ2660に移行する。尚、ステップ2652又はステップ2656でNoの場合にも、ステップ2660に移行する。
ここで、本例においては、演出モード選択ラウンド開始時には「バトルモード」がセットされ、演出モード決定後に電断が発生した場合には、当該電断復帰後においてはデフォルトの演出モードである「バトルモード」が再セットされるよう構成されている。
次に、ステップ2660で、予告演出表示制御手段SM24は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、実行中の特別遊技のラウンドが演出モード決定ラウンド(本例では、第2R)であるか否かを判定する。ステップ2660でYesの場合、ステップ2662で、背景演出表示制御手段SM23は、演出モード選択ラウンド終了時にセットされていた演出モードを表示するコマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、次の処理(ステップ2516の処理)に移行する。尚、ステップ2660でNoの場合にも、次の処理(ステップ2516の処理)に移行する。
以上のように変更することにより、第2実施形態からの変更例2においては、或る滞在ステージに演出内容決定テーブルを複数設け、特別遊技中にどの演出内容テーブルを参照して演出態様を決定するかを遊技者が任意に選択し得るよう構成することで、特定遊技中の演出バリエーションが増えることとなると共に、遊技者の趣向に合わせた演出を実行することができるようになり、遊技の興趣性が高まることとなる。
(第2実施形態からの変更例3)
尚、第2実施形態においては、特別遊技終了後に時間短縮遊技状態となる変動回数と確率変動遊技状態となる変動回数とが常に同一の変動回数となるよう構成したが、これには限定されず、特別遊技終了後に時間短縮遊技状態となる変動回数と、確率変動遊技状態となる変動回数とを相違させることで、新たな遊技性を創出することが可能である。そこで、そのような構成を第2実施形態からの変更例3とし、以下、第2実施形態からの変更点についてのみ詳述する。尚、第2実施形態からの変更例3においては、限定頻度B時(限定頻度として、限定頻度B時となる態様)を有しないよう構成されており、第2実施形態とは、大当り図柄の内容(大当り終了後に移行する遊技状態)が異なるよう構成されている。
まず、図50は、第2実施形態からの変更例3における、図9におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ1413(第2変3)、ステップ1415(第2変3)、ステップ1450(第2変3)、ステップ1417(第2変3)及びステップ1850(第2変3)である。即ち、ステップ1410で、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定した後、ステップ1413(第2変3)で、第1主遊技図柄決定手段MN41‐A(第2主遊技図柄決定手段MN41‐B)は、限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1413(第2変3)でYesの場合、ステップ1415(第2変3)で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある特定遊技種別フラグ(長特定遊技フラグ、類似短特定遊技フラグ、短特定遊技フラグ)をオフにし、ステップ1416に移行する。他方、ステップ1413(第2変3)で、Noの場合、ステップ1450(第2変3)で限定頻度変動態様決定手段MN52は、後述する限定頻度A変動態様決定処理を実行する。次に、ステップ1417(第2変3)で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタAMN52cのカウンタ値を1減算(デクリメント)し、ステップ1418に移行する。
また、ステップ1436で、停止図柄が大当り図柄であった場合、ステップ1850(第2変3)で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、後述する限定頻度種別決定処理を実行し、ステップ1438に移行する。
次に、図51は、第2実施形態からの変更例3における、図50のステップ1450(第2変3)のサブルーチンに係る、限定頻度A変動態様決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1478で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリアを参照し、長特定遊技フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1478でYesの場合、ステップ1479で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタAMN52cを参照し、当該カウンタ値Gが第1段階範囲内(本例では、80≧G>50)の値であるか否かを判定する。ステップ1479でYesの場合、ステップ1480で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta内の限定頻度テーブルA‐1を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定して次の処理{ステップ1417(第2変3)の処理}に移行する。
他方、ステップ1479でNoの場合、ステップ1482で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタAMN52cを参照し、当該カウンタ値Gが第2段階範囲内(本例では、50≧G>10)の値であるか否かを判定する。ステップ1482でYesの場合、ステップ1483で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta内の限定頻度テーブルA‐2を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果、第2主遊技側の保留球数に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定して次の処理{ステップ1417(第2変3)の処理}に移行する。他方、ステップ1482でNoの場合、ステップ1484で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta内の限定頻度テーブルA‐3を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定して次の処理{ステップ1417(第2変3)の処理}に移行する。尚、当該ステップ1478〜ステップ1484の処理が、長特定遊技に係る変動態様を決定する処理である。
他方、ステップ1478でNoの場合、ステップ1486で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリアを参照し、短特定遊技フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1486でYesの場合、ステップ1487で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)内の主遊技テーブル3を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定して次の処理{ステップ1417(第2変3)の処理}に移行する。尚、当該ステップ1486及びステップ1487の処理が、短特定遊技に係る変動態様を決定する処理である。
また、ステップ1486でNoの場合、換言すれば、類似短特定遊技フラグがオンの場合、ステップ1488で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタAMN52cを参照し、当該カウンタ値Gが第1段階範囲内(本例では、80≧G>50)の値であるか否かを判定する。ステップ1488でYesの場合、ステップ1489で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)内の主遊技テーブル3を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定して次の処理{ステップ1417(第2変3)の処理}に移行する。
他方、ステップ1488でNoの場合、ステップ1490で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタAMN52cを参照し、当該カウンタ値Gが第2段階範囲内(本例では、50≧G>10)の値であるか否かを判定する。ステップ1490でYesの場合、ステップ1492で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta内の限定頻度テーブルA‐2を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果、第2主遊技側の保留球数に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定して次の処理{ステップ1417(第2変3)の処理}に移行する。他方、ステップ1490でNoの場合、ステップ1494で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52ta内の限定頻度テーブルA‐3を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定して次の処理{ステップ1417(第2変3)の処理}に移行する。尚、当該ステップ1488〜ステップ1494の処理が、類似短特定遊技に係る変動態様を決定する処理である。
ここで、同図下段の限定頻度テーブル参照表は、各特定遊技における限定頻度カウンタ値毎に、参照する限定頻度テーブルを纏めた表である。同図に示されるように、長特定遊技フラグがオンの場合には、参照するテーブルは、限定頻度テーブルA‐1→限定頻度テーブルA‐2→限定頻度テーブルA‐3の順に切り替わり、類似短特定遊技フラグがオンの場合には、参照するテーブルは、主遊技テーブル3→限定頻度テーブルA‐2→限定頻度テーブルA‐3の順に切り替わり、短特定遊技フラグがオンの場合には、参照するテーブルは、主遊技テーブルのみとなっている。また、類似短特定遊技フラグがオンの場合と短特定遊技フラグがオンの場合とで、初めに参照する限定頻度テーブルが同じであるため、遊技者にとってはいずれの特定遊技であるか(特定遊技がいつまで続くのか)を判別し難くなっている。
このように、短特定遊技フラグがオンである場合(3Aに係る大当り終了後である場合)には、限定頻度テーブルA−1は参照せずに、主遊技テーブル3を参照するよう構成されている、また、時間短縮遊技終了後(30変動経過後)も、長特定遊技フラグがオンの場合には限定頻度テーブルA−2が参照されることに対し、短特定遊技フラグがオンである場合には主遊技テーブル3が参照されることとなる。また、3Aにかかる大当り終了後であっても、当該大当り当選時の遊技状態が時間短縮遊技状態である場合には、当該大当り終了後には、限定頻度テーブルA‐1が参照されることとなる。
次に、図52は、第2実施形態からの変更例3における、図50のステップ1850(第2変3)のサブルーチンに係る、限定頻度種別決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1852で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、当該大当りが確率変動遊技状態中の大当りであったか否かを判定する。ステップ1852でYesの場合、ステップ1856で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタAMN52cに所定回数A(例えば、80回)をセットする。次に、ステップ1858で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある長特定遊技フラグをオンにし、次の処理(ステップ1438の処理)に移行する。
他方、ステップ1852でNoの場合、換言すれば、当該大当り図柄が通常遊技状態中の大当り(初当り)であった場合、ステップ1854で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、当該停止中の大当り図柄は長特定遊技図柄(本例では、7A・7B・5B・3B)であるか否かを判定する。ステップ1854でYesの場合ステップ1856に移行する。
他方、ステップ1854でNoの場合には、ステップ1860で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、停止中の大当り図柄が類似短特定遊技図柄(本例では、5A)であるか否かを判定する。ステップ1860でYesの場合、ステップ1862で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタAMN52cに所定回数A(例えば、80回)をセットする。次に、ステップ1864で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある類似短特定遊技フラグをオンにし、次の処理(ステップ1438の処理)に移行する。他方、ステップ1860でNoの場合、換言すれば、停止中の大当り図柄が短特定図柄(本例では、3A)である場合、ステップ1866で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタAMN52cに所定回数B(例えば、30回である場合を図示しているが、これには限定されない。尚、所定回数Aよりも少ない回数であることが好適である)をセットする。次に、ステップ1868で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある短特定遊技フラグをオンにし、次の処理(ステップ1438の処理)に移行する。
次に、図53は、第2実施形態からの変更例3における、図20におけるステップ1750のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ1755(第2変3)、ステップ1784(第2変3)及びステップ1786(第2変3)である。即ち、ステップ1754で主遊技確変フラグをオンにした後、ステップ1755(第2変3)及びステップ1763(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cに所定回数(本例では、80回)をセットすると共に、特定遊技開始コマンド(サブ側へのコマンド)をセットする。次に、ステップ1784(第2変3)で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、短特定遊技フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1784(第2変3)でYesの場合、ステップ1779(第2)に移行して、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cに所定回数(本例では、80回)をセットする。他方、ステップ1784(第2変3)でNoの場合{短特定遊技である(即ち、大当り図柄が3Aである)場合)には、ステップ1786(第2変3)で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cに所定回数(本例では、30回)をセットし、ステップ1778に移行する。
このように、第2実施形態からの変更例3においては、短特定遊技フラグがオンの場合(3Aに係る大当り終了後の場合)には、確変回数カウンタMP51cには80回がセットされ、時短回数カウンタMP52cには30回がセットされるため、確変回数と時短回数とが相違するよう構成されている。
以上のように変更することで、第2実施形態からの変更例3によれば、特別遊技後の時間短縮遊技状態である期間(変動回数)を大当り図柄によって異ならせると共に、時間短縮遊技状態である期間が短い場合と長い場合とで、同一の変動態様決定テーブルを参照し得ることで、時間短縮遊技状態となる変動回数が異なる場合にも同一の変動態様(及び演出内容)にて変動(及び演出)が実行されるため、遊技者は実行されている時間短縮遊技状態がいつまで続くのかを認識し難くなり、遊技者の期待感を煽る演出を実行することで遊技の興趣性が高まることとなる。
尚、本例はあくまで一例であり、これには限定されず、例えば、類似短特定遊技である場合、短特定遊技である場合には選択されない変動態様及び/又は、変動態様は同じであっても異なる演出内容を有するよう構成してもよい。そのように構成した場合、当該類似短特定遊技においてのみ選択される変動態様にて図柄変動(又は演出)が実行された場合には、時間短縮遊技状態である期間が相対的に長いことを遊技者が認識できることとなる(逆に、短特定遊技においてのみ選択される変動態様・演出内容を有していてもよい)。
(第2実施形態からの変更例4)
尚、第2実施形態においては、特別遊技終了後には必ず回数制限付きの確率変動遊技状態に移行すると共に、当該確率変動遊技状態である期間の演出を段階的に切り替えることによって、遊技の興趣性を向上するよう構成した。しかし、第2実施形態の構成では、大当り図柄によって確率変動遊技状態に移行するか否か、という点では遊技者の期待感を煽ることができない。そこで、そのような課題を解決するための構成を、第2実施形態からの変更例4とし、以下、第2実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
まず、図54は、第2実施形態の変更例4における、図5のステップ1700のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態との相違点は、ステップ1711(第2変4)及びステップ1900(第2変4)であり、その目的は、振分遊技(特定領域を有する第2大入賞口C20を開放する単位遊技)を実行し得るよう構成することである。即ち、ステップ1711(第2変4)で、特別遊技実行手段MP33は、現在実行するラウンドが振分遊技実行ラウンド(本例では第2R、4R)であるか否かを判定する。ステップ1711(第2変4)でYesの場合、ステップ1900(第2変4)で、振分遊技実行制御手段MP36は、後述する振分遊技実行処理を実行し、ステップ1734に移行する。他方、ステップ1711(第2変4)でNoの場合には、ステップ1712に移行し、本実施形態と同様の処理を実行する。尚、本例では特に図示していないが、第2実施形態の変更例4に係る遊技機では、振分遊技を実行するラウンドが第2Rと第4Rであるため、いずれの図柄で大当りした場合であっても、そのいずれの振分遊技実行ラウンド(第2、第4R)をも実行し得るよう、特別遊技における最低ラウンド数を4ラウンドに設定する(実行されない振分遊技が存在してしまうようなラウンド数の特別遊技を設定しない)よう構成することが好適である。
次に、図55は、第2実施形態の変更例4における、図54のステップ1900(第2変4)のサブルーチンに係る、振分遊技実行処理のフローチャートである。まず、ステップ1902で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、振分遊技実行中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1902でYesの場合、ステップ1916に移行する。他方、ステップ1902でNoの場合、ステップ1904で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、停止している主遊技図柄は長開放図柄(5A・5B・7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ1904でYesの場合、ステップ1906で、振分遊技実行制御手段MP36は、特定領域C22を有する第2大入賞口C20の開放パターンとして、長開放パタ−ン(例えば、15秒間の開放であって、特定領域C22への入球が確定的となるよう設計された開放パターン)をセットし、ステップ1910に移行する。他方、ステップ1904でNoの場合(即ち、停止している主遊技図柄が3A・3Bである場合)には、ステップ1908で、振分遊技実行制御手段MP36は、特定領域C22を有する第2大入賞口C20の開放パタ−ンとして、短開放パタ−ン(例えば、0.1秒間の開放であって、特定領域C22への非入球が確定的となるよう設計された開放パタ−ン)をセットし、ステップ1910に移行する。
次に、ステップ1910で、振分遊技実行制御手段MP36は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値をクリアする。次に、ステップ1912で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、振分遊技継続フラグをオンにする。次に、ステップ1914で、振分遊技実行制御手段MP36は、セットされた開放パターンにて第2大入賞口C20を開放し、ステップ1916に移行する。
次に、ステップ1916で、振分遊技実行制御手段MP36は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値を確認し、第2大入賞口C20に遊技球が所定個数(10個)入賞したか否かを判定する。ステップ1916でYesの場合、ステップ1920に移行する。他方、ステップ1916でNoの場合には、ステップ1918で、振分遊技実行制御手段MP36は、第2大入賞口C20の開放期間(セットされた開放パターン)が終了したか否かを判定する。ステップ1918でYesの場合、ステップ1920に移行する。次に、ステップ1920で、振分遊技実行制御手段MP36は、第2大入賞口C20を閉鎖する。次に、ステップ1922で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、振分遊技実行中フラグをオフにする。次に、ステップ1924で、振分遊技実行制御手段MP36は、当該振分遊技の実行ラウンドにおいて特定領域C22への遊技球の入球があったか否かを判定する。ステップ1924でYesの場合、ステップ1926で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、主遊技確変移行予約フラグをオンにし、ステップ1928に移行する。ステップ1924でNoの場合も、ステップ1928に移行する。次に、ステップ1928で、振分遊技実行制御手段MP36は、ラウンド数カウンタに1を加算し(振分遊技の実行ラウンドを終了し)、次の処理(ステップ1734の処理)に移行する。尚、ステップ1918でNoの場合にも、次の処理(ステップ1734の処理)に移行する。
次に、図56は、第2実施形態の変更例4における、図20のステップ1750のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。第2実施形態との相違点は、ステップ1788(第2変4)、ステップ1789(第2変4)、ステップ1790(第2変4)及びステップ1792(第2変4)についてであり、その目的は、第2実施形態にて実行する振分遊技において、特定領域C22への入球があったか否かによって、確率変動遊技状態への移行可否及び時間短縮遊技状態における変動回数の上限値を異ならせることである。即ち、ステップ1788(第2変4)で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技確変移行予約フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1788(第2変4)でYesの場合、ステップ1789(第2変4)で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある主遊技確変移行予約フラグをオフにし、ステップ1754に移行する。他方、ステップ1763(第2)で、特定遊技開始コマンド(サブ側へのコマンド)をセットした後、ステップ1790(第2変4)で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタMN52cに所定回数(本例では、80回)をセットし、ステップ1778に移行する。
他方、ステップ1788(第2変4)でNoの場合、ステップ1792(第2変4)で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cに所定回数(本例では、50回であるが、これには限定されない)をセットし、ステップ1778に移行する。このように、第2実施形態からの変更例4においては、特別遊技実行中に特定領域C22への遊技球の検出がなかった場合には、限定頻度Aフラグがオンとならず、限定頻度状態に移行せず、且つ、確率変動遊技状態にも移行せず、且つ、特定領域C22への遊技球の検出があった場合と時短回数が相違するよう構成されている。また、相違する時短回数(「80−50=30回」)は1段階目に滞在する変動回数(30回)と同値となっている。
以上のように、第2実施形態からの変更例4に係る、特別遊技中の特定領域への遊技球の入球有無によって、当該特別遊技実行後に確率変動遊技状態へと移行するか否かを決定する(特定領域に入球ありで確率変動遊技状態に移行し、入球なしで確率変動遊技状態に移行しない)遊技機(いわゆる、玉確タイプの遊技機)において、確率変動遊技状態とならなかった場合の非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態中の変動態様(及び演出)を確率変動遊技状態中の変動態様(及び演出)と異ならせることで、遊技者の利益態様に応じた、適切な演出を実行することができるのである。尚、本例では特に図示していないが、振分遊技を実行する際には、専用の演出(第2大入賞口C20が長開放となるか否かを煽る演出、特定領域C22への入球がなされるか否かを煽る演出、特定領域C22への入球がなされた旨を報知する演出、等)が実行されるよう構成してもよい{実行態様には特に限定されないが、例えば、特定領域C22への入球がなされた旨を報知する演出である場合には、当該入球がなされたタイミング(直後であることが望ましい)にて、演出表示装置SGや演出表示装置SGの前面に設けられた演出装置(例えば、いわゆる演出用の可動体役物や導光板等)にて、当該報知を実行するよう構成することを例示することができる(例えば、演出表示装置SG上に「V」と描かれた画像を表示する、或いは、演出用の可動体役物を初期位置から演出可能な位置へ変位させる、或いは、導光板に光を照射することで導光板上に像を浮かび上がらせる、等)}。
また、第2実施形態からの変更例4においては、第2大入賞口が開状態となる単位遊技(ラウンド)における開放態様が、複数存在する(例えば、2種類)。具体的には、特に図示していないが、第一の時間(好適には、遊技球の1発射間隔未満又は以下)開放し得る第一単位遊技と、前記第一の時間開放した後、所定時間の閉鎖を経て、前記第一の時間よりも長い第二の時間再び開放(又は開閉)し得る第二単位遊技と、を有する。このように、第一の単位遊技及び第二の単位遊技を実行可能と構成することにより、確率変動移行への期待度が低い第一の時間の開放動作が終了した後であっても、確率変動移行への期待度が高い第二の時間の開放動作が実行される可能性を持たせることができる。その結果、特別遊技中における遊技の興趣性を高めることが可能となる。尚、前記第二の時間は、特定領域への入球を担保すべく、遊技球の1発射間隔以上又は超であることが好適であり、(当該ラウンドの上限入賞個数の半分)×(遊技球の1発射間隔)以上又は超であることがより好適であり、(当該ラウンドの上限入賞個数)×(遊技球の1発射間隔)以上又は超であることが特に好適である。
また、第2実施形態〜第2実施形態からの変更例4に係る遊技機においては、限定頻度A時には3段階(「1段階目→2段階目→3段階目」とする)の限定頻度テーブルを参照し得るよう構成されており、このような構成における先読み演出(又は、先読み抽選)の実行態様の変更例としては、(1)それぞれの段階で、専用の先読み演出が存在する、(2)複数の段階で共通の先読み演出が存在する、(3)いずれかの段階では先読み演出の発生頻度が他の段階と比較して減少する、(4)一又は複数の段階(例えば、2段階目)では先読み抽選が実行され得るが、その他の段階(例えば、1段階目や3段階目)では先読み抽選が実行されない、等の構成が挙げられる。また、先読み抽選の対象となる保留に係る停止図柄(決定した停止図柄)によって、先読み演出(又は、先読み抽選)の実行態様が相違し得るよう構成してもよく、このような構成における先読み演出(又は、先読み抽選)の実行態様としては、(A)停止図柄が「HF」の場合にのみ前述の(1)〜(3)の先読み演出(又は、先読み抽選)の実行態様となる、(B)当該停止図柄が「HF」の場合にのみ先読み抽選を実行し得る、(C)当該停止図柄が「HF」の場合、当該停止図柄が「HD」又は「HE」の場合よりも高確率で先読み抽選が実行される(又は、先読み抽選に当選し易い)、等の構成が挙げられる。
また、いずれかの段階で発生する演出を限定頻度状態でない時にも発生するよう構成してもよい。
また、第2実施形態〜第2実施形態からの変更例4に係る遊技機においては、滞在している滞在ステージから次の演出ステージに切り替わる場合において、当該滞在している滞在ステージの最終変動において、滞在ステージの切り替わり時専用の演出(ステージが切り替わる旨を示唆する演出)を実行し得るよう構成してもよい。そのように構成する場合には、当該演出を実行する変動時には専用のテーブル(ステージ切替テーブル)を参照し、当該演出を実行するための変動時間が担保されるよう構成することが望ましい。また、滞在ステージの最終変動においては、ハズレ時にのみ専用の変動態様が選択され、当り時においては当該滞在ステージにおける通常の当り演出が実行されるよう構成してもよく、そのように構成することで、当該演出を初めて見る遊技者にとっては、演出の切り替わりを理解し易く、また、当該演出を熟知した遊技者にとっては、滞在ステージが切り替わる最終変動の演出によって当否結果が予測できるため、遊技の興趣性が高まることとなる。また、滞在ステージ最終変動では専用の変動パターンとなることを利用して、滞在ステージの最終変動において大当りとなる場合にも、ステージ切替演出と略同一の演出を実行しておき、当該演出後(又は途中)に大当りとなる演出を実行し得るよう構成してもよい。
(第3実施形態)
尚、本実施形態においては、変動態様決定用抽選テーブルを参照して決定された主遊技図柄の変動時間中に演出を実行するよう構成したが、演出を実行可能な期間はこれには限定されない。そこで、変動態様決定用抽選テーブルを参照して決定された主遊技図柄の変動時間中以外にて演出を実行し得る構成を第3実施形態とし、以下、本実施形態からの相違点についてのみ詳述する。
はじめに、図57は、第3実施形態における、図9のステップ1400(1)、(2)のサブルーチンに係る、第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ1930(第3)、ステップ1950(第3)及びステップ1443(第3)〜ステップ1447(第3)であり、その目的は、いわゆる変動固定時間(主遊技図柄は確定的に停止表示しているものの、当該期間中においては新たな図柄変動が開始されない期間であり、当該確定的に停止表示された主遊技図柄の種類を認識し易くするための時間)を設けることである。尚、第3実施形態においては、主遊技図柄の変動開始条件として、「変動固定時間中でない」という条件が追加されている。
まず、ステップ1450、ステップ1500又はステップ1416の処理の実行後、ステップ1930(第3)で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、後述する変動付加情報制御処理を実行する。次に、ステップ1950(第3)で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、後述する変動固定時間決定処理を実行し、ステップ1418に移行する。このように、本例においては、主遊技図柄の変動に係る変動開始条件充足時に当該変動に係る変動固定時間を決定するよう構成されている。他方、ステップ1434で変動中フラグがオフとなった後、ステップ1444(第3)で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、ステップ1950(第3)にて決定された変動固定時間を変動固定時間タイマMP12tにセットして当該タイマをスタートする。次に、ステップ1445(第3)で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b-Cのフラグエリア内にある変動固定中フラグをオンにし、ステップ1446(第3)に移行する。
他方、ステップ1426でNoの場合、ステップ1443(第3)で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b-Cのフラグエリアを参照し、変動固定中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1443(第3)でYesの場合、ステップ1446(第3)に移行し、Noの場合には、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、ステップ1446(第3)で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、変動固定時間タイマMP12tを参照し、当該タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ1446(第3)でYesの場合、ステップ1447(第3)で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b-Cのフラグエリア内にある変動固定中フラグをオフにし、ステップ1436に移行する。尚、ステップ1446(第3)でNoの場合には、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図58は、第3実施形態における、図57のステップ1930(第3)のサブルーチンに係る、変動付加時間制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1931で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技確変フラグがオフ且つ主遊技時短フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1931でYesの場合、ステップ1932で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b-Cを参照し、当該変動の停止図柄は付加大当り図柄(変動付加時間を付加し得る大当り図柄であり、本例では、3A・4A・5A)であるか否かを判定する。ステップ1932でYesの場合、ステップ1938に移行する。
他方、ステップ1932でNoの場合、ステップ1933で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b-Cを参照し、当該変動の停止図柄は小当り図柄(本例では、1K・2K)であるか否かを判定する。ステップ1933でYesの場合、ステップ1938に移行し、Noの場合には次の処理{ステップ1950(第3)の処理}に移行する。
他方、ステップ1931でNoの場合、ステップ1934で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技確変フラグがオン且つ主遊技時短フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1934でYesの場合、ステップ1935で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b-Cを参照し、当該変動の停止図柄は潜伏確変大当り図柄(本例では、3A)であるか否かを判定する。ステップ1935でYesの場合、ステップ1938に移行する。他方、ステップ1935でNoの場合、ステップ1936で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b-Cを参照し、当該変動の停止図柄は小当り図柄(本例では、1K・2K)であるか否かを判定する。ステップ1936でYesの場合、ステップ1938に移行する。他方、ステップ1936でNoの場合には次の処理{ステップ1950(第3)の処理}に移行する(当該変動の停止図柄が4A又は5Aの場合にも変動付加時間は付加されない)。
次に、ステップ1938で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、ステップ1450又はステップ1416にて決定された当該変動の変動時間に、変動付加時間(所定条件を満たした場合に、決定された変動時間に付加される時間であり、本例では、20秒)を付加する。次に、ステップ1940で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b-Cを参照し、当該変動の停止図柄は所定の大当り図柄(覚醒ステージに移行し得る大当り図柄であり、本例では、4A・5A)であるか否かを判定する。ステップ1940でYesの場合、ステップ1942で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、覚醒ステージ移行報知演出実行コマンド(覚醒ステージに移行する旨を遊技者に報知する演出である覚醒ステージ移行報知演出を実行するためのコマンド)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、次の処理{ステップ1950(第3)の処理}に移行する。他方、ステップ1940でNoの場合、即ち、当該変動の停止図柄が潜伏確変大当り図柄(本例では、3A)又は小当り図柄(1K・2K)の場合、ステップ1944で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、悪魔ステージ移行報知演出実行コマンド(悪魔ステージに移行する旨を遊技者に報知する演出である悪魔ステージ移行報知演出を実行するためのコマンド)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、次の処理{ステップ1950(第3)の処理}に移行する。
尚、本例では、ステップ1944にて、当該変動の停止図柄が「3A」である場合に悪魔ステージ移行報知演出を実行するよう構成したが、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて当該変動の停止図柄が「3A」となった場合には、当該「3A」に係る特別遊技終了後には、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行するため、「確変ステージ」に移行する旨を報知する演出を実行するよう構成してもよい。また、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態にて当該変動の停止図柄が「3A」となった場合にも、当該「3A」に係る特別遊技終了後には、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態に移行するよう構成してもよい。また、「4A」、「5A」図柄に係る特別遊技終了後に非時間短縮遊技状態に移行するよう構成してもよい。
次に、図59は、第3実施形態における、図57のステップ1950(第3)のサブルーチンに係る、変動固定時間決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1952で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b-Cを参照し、当該変動は第1主遊技側に係る変動であるか否かを判定する。ステップ1952でYesの場合、ステップ1956で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b-Cを参照し、当該変動の停止図柄は「HB」であるか否かを判定する。ステップ1956でYesの場合、ステップ1958で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、当該変動の変動固定時間を第1長時間(第1主遊技に係る変動のうち長時間となる変動固定時間であり、本例では、1.1秒)に決定し、次の処理(ステップ1418の処理)に移行する。他方、ステップ1956でNoの場合、ステップ1960で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、当該変動の変動固定時間を第1短時間(第1主遊技に係る変動のうち短時間となる変動固定時間であり、本例では、0.8秒)に決定し、次の処理(ステップ1418の処理)に移行する。他方、ステップ1952でNoの場合、ステップ1962で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、当該変動の変動固定時間を第2時間(第2主遊技に係る変動固定時間であり、本例では、0.5秒)に決定し、次の処理(ステップ1418の処理)に移行する。
ここで、同図下段は、変動固定時間演出実行イメージ図である。同図に示されるように本例においては、変動固定時間中に実行され得る演出は、変動固定時間を第1長時間(1.1秒)の時間値分担保できる場合のみ実行可能に構成されている(1.1秒間の演出が実行されるため)。よって、変動固定時間が第1長時間(1.1秒)の場合にのみ当該変動固定時間中の演出を実行し、変動固定時間が第1短時間(0.8秒)又は第2時間(0.5秒)である場合には、当該変動における装飾図柄の変動停止タイミング以降は演出が実行されない(変動固定時間中は演出が実行されない)よう構成されている。尚、これには限定されず、変動固定時間中に実行される実行時間の異なる演出を複数設け、決定される変動固定時間によって当該複数の演出の実行可否を判定するよう構成してもよい。
尚、本例においては、第1主遊技側に係る変動固定時間が「1.1秒」と「0.8秒」との2種類設けられており、第2主遊技側に係る変動固定時間が「0.5秒」の1種類設けられており、第2主遊技側に係る変動固定時間が最も短時間となっている。また、本例では、決定され得る変動時間と変動固定時間を合計した、変動開始から次変動が開始されるまでの時間値は、第1主遊技側の時間値と第2主遊技側の時間値とでは同値となり得ないよう構成されている。また、不図示であるが、2つの変動において、変動固定時間が異なる場合には変動態様や演出態様は相違するように構成されている。また当該変動の停止図柄が「HB」となる場合のみ、第1主遊技側の変動固定時間が第1長時間(1.1秒)となるよう構成されており、その場合の変動時間は、長時間となり易い(主遊技時短フラグがオフの場合には30秒以上の変動時間のみが選択される)よう構成されており(HBの場合にのみ選択され得るため)、変動時間が長時間となった場合の背景演出は、「通常背景→リーチ背景→通常背景」となり、リーチ背景から通常背景へと移行するための演出が変動固定時間(1.1秒)にて実行されることとなる。また、変動固定時間が第1長時間(1.1秒)である場合には、第1短時間(0.8秒)である場合よりも通常背景にて装飾図柄が仮停止している時間が、相対的に短くなるよう構成してもよく、例えば、(1)変動固定時間が第1長時間(1.1秒)である場合には、リーチ背景時は装飾図柄が仮停止している時間であるが、その後の通常背景においては変動固定時間である一方、第1短時間(0.8秒)である場合には、通常背景時に装飾図柄が仮停止している時間が存在する、(2)変動固定時間が第1長時間(1.1秒)である場合には、リーチ背景後の通常背景における装飾図柄が仮停止している時間は0.1秒である一方、第1短時間(0.8秒)である場合には、通常背景時に装飾図柄が仮停止している時間は0.4秒である、(3)変動固定時間が第1長時間(1.1秒)である場合の、リーチ背景後の通常背景における装飾図柄が仮停止している時間と、変動固定時間が第1短時間(0.8秒)である場合の、リーチ背景後の通常背景における装飾図柄が仮停止している時間とが同一時間であるよう構成してもよい。
次に、図60は、第3実施形態における、図5のステップ2300のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ2700(第3)である。即ち、ステップ2306で装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定した後、ステップ2700(第3)で、装図表示内容決定手段SM21nは、後述する、付加時間中演出内容決定処理を実行し、ステップ2308に移行する。
次に、図61は、第3実施形態における、図60のステップ2700(第3)のサブルーチンに係る、付加時間中演出内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2702で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から覚醒ステージ移行報知演出実行コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2702でYesの場合、ステップ2704で、装図表示内容決定手段SM21nは、付加時間中演出{付加された変動付加時間(本例では、変動に係る時間の後半20秒間となる)中に実行される演出}として、覚醒ステージ移行報知演出(覚醒ステージに移行する旨を報知する演出)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、次の処理(ステップ2308の処理)に移行する。他方、ステップ2702でNoの場合には、ステップ2706で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から悪魔ステージ移行報知演出実行コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2706でYesの場合、ステップ2708で、装図表示内容決定手段SM21nは、付加時間中演出{付加された変動付加時間(本例では、変動に係る時間の後半20秒間となる)中に実行される演出}として、悪魔ステージ移行報知演出(悪魔ステージに移行する旨を報知する演出)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、次の処理(ステップ2308の処理)に移行する。尚、ステップ2706でNoの場合にも、次の処理(ステップ2308の処理)に移行する。
ここで、同図下段は、移行ステージ報知演出イメージ図である。同図においては、変動時間が60秒に決定された後、変動付加時間として20秒が付加された変動について例示している。同図に示されるように、装飾図柄変動が開始し、60秒後に中列に装飾図柄の停止図柄としてボタンチャレンジ図柄(「世」図柄)が停止する。その直後にサブ入力ボタンSBの押下を促す演出が表示され(本例では、連打演出)、大当り図柄(又は小当り図柄)に基づいて、覚醒ステージ移行報知演出と悪魔ステージ移行報知演出のいずれかを実行する。尚、覚醒ステージ移行報知演出実行後は覚醒ステージに移行し、悪魔ステージ移行報知演出実行後は悪魔ステージに移行し、当該滞在ステージ終了後には現在の遊技状態を報知するよう構成されている。また、覚醒ステージと悪魔ステージとに滞在している変動回数が多い程、確率変動遊技状態である可能性が高くなるよう(非確率変動遊技状態である可能性が低くなるよう)構成されている。また、変動付加時間を設けない構成において、覚醒ステージや悪魔ステージに移行するための演出を実行する場合の演出態様として、(1)変動中に、チャンス目(例えば、246などの偶数バラケ目等の特殊装飾図柄の停止図柄の組み合わせ)が停止する、(2)装飾図柄停止時の演出が画面割れ演出(背景演出や装飾図柄の表示等がガラスが割れるようなエフェクトと共に視認できなくなった後、覚醒ステージ又は悪魔ステージに移行する演出)になる、(3)ボタン連打演出を実行しない、等の演出態様が挙げられる。
以上のように構成することで、第3実施形態に係る遊技機においては、主遊技図柄の変動態様を決定した後に変動付加時間を付加し得るよう構成し、且つ、所定の条件で時間値が相違し得る複数の変動固定時間を設け、当該変動付加時間及び変動固定時間専用の演出を設けることにより、遊技の興趣性が高まることとなる。
(第3実施形態からの変更例1)
尚、第3実施形態においては、第1主遊技側に係る変動であるか否かと、ハズレに係る停止図柄の種類によって、変動固定時間が相違し得るよう構成したが、変動固定時間を決定する条件はこれには限定されない。そこで、そのような構成を第3実施形態からの変更例1とし、以下、第3実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
はじめに、図62は、第3実施形態からの変更例1における、図57のステップ1950(第3変1)のサブルーチンに係る、変動固定時間決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1964で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技時短フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1964でYesの場合、ステップ1966で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b-Cを参照し、第2主遊技保留内に変動態様グループがグループCとなる保留があるか否かを判定する。ステップ1966でYesの場合、ステップ1967で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、所定確率(例えば、1/10)で当選する固定時間変更抽選を実行する。次に、ステップ1968で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、当該抽選結果を参照し、当該抽選に当選したか否かを判定する。ステップ1968でYesの場合、ステップ1970で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、当該変動の変動固定時間を特定時間(本例では、3秒)に決定し、次の処理(ステップ1418の処理)に移行する。他方、ステップ1966又はステップ1968でNoの場合、ステップ1971で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、当該変動の変動固定時間を時短短時間(本例では、0.5秒)に決定し、次の処理(ステップ1418の処理)に移行する。
他方、ステップ1964でNoの場合、ステップ1972で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b-Cを参照し、第1主遊技保留内に変動態様グループがグループ3となる保留があるか否かを判定する。ステップ1972でYesの場合、ステップ1973で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、所定確率(例えば、1/5)で当選する固定時間変更抽選を実行する(時間短縮遊技状態においては、非時間短縮遊技状態と比較して、相対的に変動時間が短時間となっているため変動固定時間が長時間となる当該抽選の当選率は時間短縮遊技状態よりも非時間短縮遊技状態の場合の方が高くなっている)。次に、ステップ1974で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、当該抽選結果を参照し、当該抽選に当選したか否かを判定する。ステップ1974でYesの場合、ステップ1976で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、当該変動の変動固定時間を特定時間(本例では、3秒)に決定し、次の処理(ステップ1418の処理)に移行する。他方、ステップ1972又はステップ1974でNoの場合、ステップ1978で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11-Cは、当該変動の変動固定時間を非時短短時間(本例では、0.8秒)に決定し、次の処理(ステップ1418の処理)に移行する。
このように、本例では、遊技状態によって変動固定時間が異なるよう構成されており、特定の変動固定時間(特定時間であり、本例では、3秒)も遊技状態によって選択確率が相違するよう構成されている。また、固定時間変更抽選に当選した場合には、当該抽選の実行契機となった保留に係る変動以前の変動固定時間を、すべて特定時間(本例では、3秒)とする(又は、高確率で特定時間とする)よう構成してもよい。また、固定時間変更抽選に当選した場合には、当該抽選の実行契機となった保留に係る変動以前の変動固定時間を、すべて短時間(例えば、0.1秒)としてもよい(又は、高確率で短時間としてもよい)。そのように構成することにより、当該抽選の実行契機となった保留に係る変動開始までの時間を短くすることができる。
尚、不図示であるが、特定時間の変動固定時間中に実行される演出は、ムービー演出(動画像を表示する演出)、フリーズ演出(演出表示装置SG上に突然暗転した画像が表示される演出)等、遊技者が保留内に大当りとなる保留が存在することに期待感を持つような演出を実行することが望ましい。
以上のように構成することで、第3実施形態に係る遊技機においては、特定の変動態様グループが決定された場合に、変動固定時間を特定時間とし得るよう構成することで、遊技者は変動固定時間が特定時間であることを認識することで、保留内に大当り期待度の高い保留が存在することに期待感を持つことができ、遊技の興趣性が高まることとなる。
また、本例においては、変動時間をリーチ変動となる以前の期間であるAブロックと、リーチ変動となる以降の期間であるBブロックとの2つのブロックに分割して決定し、当該変動時間に変動付加時間及び/又は変動固定時間を付加して1つの変動を形成するよう構成してもよい。
また、本例においては、変動固定時間を長時間(リーチとなる変動時間と同程度の時間であって、例えば、30秒)とし、当該変動固定時間中にリーチ演出を実行し得るよう構成してもよい。また、変動時間<変動固定時間として、変動時間においてリーチ演出を実行し、変動固定時間において擬似リーチ演出を実行するよう構成してもよい。例えば、変動固定時間を90秒とし、変動時間を60秒として、変動時間に係る装飾図柄の停止図柄を、特殊停止組み合わせ(前述した、チャンス目)である「123」とし(「4○4」のような、左列と右列を同一の停止図柄とし、中列の停止図柄を特殊図柄としてもよい)、その後の変動固定時間で、当該変動が大当りであるかハズレであるかを煽るための煽り演出を実行し、その後装飾図柄停止図柄が「444」となるような演出が実行されることとなる。
また、本例においては、保留数が多いほど変動固定時間として短時間の変動固定時間が選択され易いよう構成してもよい。
また、本例においては、保留の生起時に、当該保留に係る、当否結果と停止図柄と変動態様グループと変動態様乱数区切り情報とをサブ側に送信し得るよう構成されているため、保留の生起時と当該生起した保留の消化時とで遊技状態が相違する場合にも、当否結果や変動態様グループが同一であるか否か(相違しないか否か)を判別可能である。よって、当否結果や変動態様グループが同一である場合には保留の生起時と当該生起した保留の消化時とで遊技状態が相違する場合にも、先読み演出を遊技状態を跨いで実行してもよいし、実行する先読み演出の種類によって、遊技状態を跨いで先読み演出を実行する場合と、実行しない場合とが存在するよう構成してもよい。
また、先読み演出を複数種類設け、トリガ保留の変動態様によって実行可否が相違する先読み演出と、トリガ保留の変動態様に拘らず実行可能な先読み演出を設けてもよい。また、複数の先読み演出は同時に発生し得るよう構成してもよく、先読み演出開始時に複数の先読み演出を同時に開始してもよいし、1つの先読み演出の実行途中で、他の先読み演出が開始されるよう構成してもよい。また、先読み演出のランクアップ(例えば、保留表示色が「青→赤」に変化するなど大当りの期待度が高まる)するタイミングも、同時に実行してもよいし、先読み演出毎に異なるタイミングでランクアップするよう構成してもよい。また、先読み演出の種類を複数設けてもよく、例えば、保留表示態様が変化する先読み演出、装飾図柄の停止出目(停止図柄の組み合わせ)にて大当り期待度を示唆するチャンス目先読み演出、背景変化先読み演出、カウントダウン予告先読み演出、等を設けてもよい。また、当該複数の先読み演出は、同時に発生し得る先読み演出の種類又は組み合わせ、いずれかが発生した際のランクアップ度合(1段階UP、2段階UP、UPしない)、最初に出現する表示態様の大当り期待度、等が先読み抽選の契機となった保留に係る停止予定の図柄等によって相違し得るよう構成してもよく、例えば、「HC」に係る先読み演出実行時には、「HB」に係る先読み演出実行時よりも、同時に発生し得る先読み演出の種類又は組み合わせが多い、いずれかが発生した際のランクアップ度合が高い、大当り期待度が高い表示態様が最初に出現し易い、等としてもよい。
尚、本例においては、保留内にトリガ保留が存在している場合には先読み抽選を実行しないよう構成したが、先読み抽選を実行しない条件はこれには限定されず、例えば、保留内にリーチ変動(リーチ演出を実行することとなる主遊技図柄の変動)となる保留が存在している場合に先読み抽選を実行しないよう構成してもよい。
尚、本例に係る遊技機の構成として、主遊技図柄の1回の変動中において、「左・中・右図柄の仮停止表示→再変動(いわゆる擬似変動)」を複数回繰り返した後に主遊技図柄を停止させることで、主遊技図柄の1回の変動中にあたかも主遊技図柄が複数回変動しているように遊技者に対して見せる演出手法である擬似連続変動を実行し得るよう構成してもよい。また、そのように構成した場合、先読み演出の実行中においては、トリガ保留以前に消化される保留に係る変動中の演出としては擬似連続変動を実行せず、トリガ保留に係る変動中の演出として擬似連続変動を実行し得るよう構成してもよい。
(まとめ)
尚、以上の実施例において示した構成に基づき、以下のような概念を抽出(列記)することができる。但し、以下に列記する概念はあくまで一例であり、これら列記した概念の結合や分離(上位概念化)は勿論のこと、以上の実施例において示した更なる構成に基づく概念を、これら概念に付加してもよい。
本態様(1)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)と、
第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第一乱数に基づく当否判定結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後、又は、第二乱数に基づく当否判定結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と
を備え、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類数は、第二乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第二識別情報の停止表示態様に係る種類数よりも多く、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類として、非当選時第一識別情報停止表示態様Aと非当選時第一識別情報停止表示態様Bとを少なくとも有しており、
第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合における第一識別情報の変動表示期間よりも、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合における第一識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
本態様(2)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)と、
第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)により第一乱数が取得された場合、第一識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第一乱数を一時記憶して、第一保留が生起するよう制御する第一乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある第一保留に係る第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)により第二乱数が取得された場合、第二識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第二乱数を一時記憶して、第二保留が生起するよう制御する第二乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
ある第二保留に関する第二識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある第二保留に係る第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第一乱数に基づく当否判定結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後、又は、第二乱数に基づく当否判定結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と
を備え、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類数は、第二乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第二識別情報の停止表示態様に係る種類数よりも多く、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類として、非当選時第一識別情報停止表示態様Aと非当選時第一識別情報停止表示態様Bとを少なくとも有しており、
第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合における第一識別情報の変動表示期間よりも、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合における第一識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されており、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合には、当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第一保留の数に応じて、第一識別情報の変動表示期間に係る平均値が相違し得る一方、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合には、当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第一保留の数に拘わらず、第一識別情報の変動表示期間に係る平均値が均一となるよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
本態様(3)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)と、
第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)により第一乱数が取得された場合、第一識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第一乱数を一時記憶して、第一保留が生起するよう制御する第一乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある第一保留に係る第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)により第二乱数が取得された場合、第二識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第二乱数を一時記憶して、第二保留が生起するよう制御する第二乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
ある第二保留に関する第二識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある第二保留に係る第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第一乱数に基づく当否判定結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後、又は、第二乱数に基づく当否判定結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と
を備え、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類数は、第二乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第二識別情報の停止表示態様に係る種類数よりも多く、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類として、非当選時第一識別情報停止表示態様Aと非当選時第一識別情報停止表示態様Bとを少なくとも有しており、
第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合における第一識別情報の変動表示期間よりも、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合における第一識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されており、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合には、当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第一保留の数に応じて、第一識別情報の変動表示期間に係る平均値が相違し得る一方、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合には、当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第一保留の数に拘わらず、第一識別情報の変動表示期間に係る平均値が均一となるよう構成されており、
少なくとも第一識別情報の変動表示態様を決定する際に依存する遊技状態として、通常変動状態と、通常変動状態と比較して第一識別情報の変動表示態様の選択傾向が異なる特定変動状態とを有しており、
通常変動状態において、ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合には、当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第一保留の数に応じて、第一識別情報の変動表示期間に係る平均値が相違し得る一方で、通常変動状態において、ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合には、当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第一保留の数に拘わらず、第一識別情報の変動表示期間に係る平均値が均一となり、
特定変動状態において、ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合には、当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第一保留の数に拘わらず、第一識別情報の変動表示期間に係る平均値が均一となる一方で、特定変動状態において、ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合には、当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第一保留の数に拘わらず、第一識別情報の変動表示期間に係る平均値が均一となるよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
本態様(4)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)と、
第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)により第一乱数が取得された場合、第一識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第一乱数を一時記憶して、第一保留が生起するよう制御する第一乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある第一保留に係る第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)により第二乱数が取得された場合、第二識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第二乱数を一時記憶して、第二保留が生起するよう制御する第二乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
ある第二保留に関する第二識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある第二保留に係る第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第一乱数に基づく当否判定結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後、又は、第二乱数に基づく当否判定結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と
を備え、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類数は、第二乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第二識別情報の停止表示態様に係る種類数よりも多く、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類として、非当選時第一識別情報停止表示態様Aと非当選時第一識別情報停止表示態様Bとを少なくとも有しており、
第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合における第一識別情報の変動表示期間よりも、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合における第一識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されており、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合には、当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第一保留の数に応じて、第一識別情報の変動表示期間に係る平均値が相違し得る一方、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合には、当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第一保留の数に拘わらず、第一識別情報の変動表示期間に係る平均値が均一となるよう構成されており、
ある第一保留が生起した後から当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足するより前に、当該ある第一保留の存在を遊技者に対して示す保留先読み情報を遊技者に対して事前に示唆又は報知可能であり、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合における第一識別情報の変動表示態様に係るグループとして、当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第一保留の数に応じて第一識別情報の変動表示態様が所定種類の内から選択されるか否かが変化し得る非当選時第一識別情報停止表示態様A対応グループ1と、当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第一保留の数に拘わらず、第一識別情報の変動表示態様が特定種類の内から選択されることが確定的となる非当選時第一識別情報停止表示態様A対応グループ2とを有しており、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合における第一識別情報の変動表示態様においては、当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第一保留の数に拘わらず、第一識別情報の変動表示態様が規定種類の内から選択されることが確定的となり、
ある第一保留が生起した後から当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足するより前に、当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した際に予定されている第一識別情報の停止表示態様を事前判定し、当該事前判定結果が、非当選時第一識別情報停止表示態様Aである場合と非当選時第一識別情報停止表示態様Bである場合とでは、前記保留先読み情報を遊技者に対して事前に示唆又は報知するための条件が相違するよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
本態様(5)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)と、
第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)により第一乱数が取得された場合、第一識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第一乱数を一時記憶して、第一保留が生起するよう制御する第一乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある第一保留に係る第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)により第二乱数が取得された場合、第二識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第二乱数を一時記憶して、第二保留が生起するよう制御する第二乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
ある第二保留に関する第二識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある第二保留に係る第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第一乱数に基づく当否判定結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後、又は、第二乱数に基づく当否判定結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と
を備え、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類数は複数であり、第二乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第二識別情報の停止表示態様に係る種類数も複数であり、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類として、非当選時第一識別情報停止表示態様Aと非当選時第一識別情報停止表示態様Bと非当選時第一識別情報停止表示態様Cとを少なくとも有しており、
第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合における第一識別情報の変動表示期間よりも、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Cとなる場合における第一識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されており、
第二乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第二識別情報の停止表示態様に係る種類として、非当選時第二識別情報停止表示態様Aと非当選時第二識別情報停止表示態様Bと非当選時第二識別情報停止表示態様Cとを少なくとも有しており、
可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、非開放容易状態と非開放容易状態よりも可変部材が開放状態となり易い開放容易状態とを有しており、
非開放容易状態である場合においては、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合、及び、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Cとなる場合のいずれとなるかに応じて、第一識別情報の変動表示態様の選択傾向が異なり、
開放容易状態である場合においては、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Aとなる場合、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Bとなる場合、及び、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Cとなる場合のいずれとなるかに応じて、第二識別情報の変動表示態様の選択傾向が異なり、
非開放容易状態である場合においては、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Aとなる場合、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Bとなる場合、及び、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Cとなる場合のいずれとなるかに拘わらず、第二識別情報の変動表示態様の選択傾向が同一となるか、又は、当該いずれとなるかに応じた第二識別情報の変動表示態様の選択傾向が、開放容易状態である場合と比較して相対的に相違せず、
前記第一識別情報の変動表示態様の選択傾向が異なるよう構成するに際しては、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合には、当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第一保留の数に応じて、第一識別情報の変動表示期間に係る平均値が相違し得る一方、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様B又は非当選時第一識別情報停止表示態様Cとなる場合には、当該ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第一保留の数に拘わらず、第一識別情報の変動表示期間に係る平均値が均一となり、
前記第二識別情報の変動表示態様の選択傾向が異なるよう構成するに際しては、
ある第二保留に関する第二識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Aとなる場合には、当該ある第二保留に関する第二識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第二保留の数に応じて、第二識別情報の変動表示期間に係る平均値が相違し得る一方、
ある第二保留に関する第二識別情報の変動表示開始条件を充足した際に第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様B又は非当選時第二識別情報停止表示態様Cとなる場合には、当該ある第二保留に関する第二識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している第二保留の数に拘わらず、第二識別情報の変動表示期間に係る平均値が均一となるよう構成されており、
第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合における第一識別情報の変動表示期間よりも、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Cとなる場合における第一識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されており、且つ、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Bとなる場合における第二識別情報の変動表示期間よりも、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Cとなる場合における第二識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されており、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様は、非当選時第一識別情報停止表示態様Aよりも非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなり難く、且つ、非当選時第一識別情報停止表示態様Bよりも非当選時第一識別情報停止表示態様Cとなり難いよう構成されており、
第二乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第二識別情報の停止表示態様は、非当選時第二識別情報停止表示態様Aよりも非当選時第二識別情報停止表示態様Bとなり難く、且つ、非当選時第二識別情報停止表示態様Bよりも非当選時第二識別情報停止表示態様Cとなり難いよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
尚、上記における選択傾向とは、変動パターンに由来するものと、保留数に由来するものとがある。変動パターンに由来する場合には、選択される変動パターンや種別などが異なる一方、保留数に由来する場合には、保留消化時における残存保留数に依存するか依存しないか、であり、これらのいずれかを採用すればよい。
本態様(6)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)により乱数が取得された場合、識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある保留に係る前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
前記乱数に基づく当否判定結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と
を備え、
前記乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における識別情報の停止表示態様に係る種類として、非当選時識別情報停止表示態様Aと非当選時識別情報停止表示態様Bとを少なくとも有しており、
識別情報の停止表示態様が非当選時識別情報停止表示態様Aとなる場合における識別情報の変動表示期間よりも、識別情報の停止表示態様が非当選時識別情報停止表示態様Bとなる場合における識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されており、
ある保留が生起した後から当該ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足するより前に、当該ある保留の存在を遊技者に対して示す保留先読み情報を遊技者に対して事前に示唆又は報知可能であり、
ある保留が生起した後から当該ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足するより前に、当該ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した際に予定されている識別情報の停止表示態様を事前判定し、当該事前判定結果が、非当選時識別情報停止表示態様Bである場合には、前記保留先読み情報を遊技者に対して事前に示唆又は報知し得る一方で、当該事前判定結果が、非当選時識別情報停止表示態様Aである場合には、前記保留先読み情報を遊技者に対して事前に示唆又は報知しないか、或いは、当該事前判定結果が非当選時識別情報停止表示態様Bである場合と比較して、前記保留先読み情報を遊技者に対して事前に示唆又は報知する頻度が相対的に低下するよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
本態様(7)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)により乱数が取得された場合、識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある保留に係る前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
前記乱数に基づく当否判定結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と
を備え、
前記乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における識別情報の停止表示態様に係る種類として、非当選時識別情報停止表示態様Aと非当選時識別情報停止表示態様Bと非当選時識別情報停止表示態様Cとを少なくとも有しており、
識別情報の停止表示態様が非当選時識別情報停止表示態様Aとなる場合における識別情報の変動表示期間よりも、識別情報の停止表示態様が非当選時識別情報停止表示態様Cとなる場合における識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されており、
ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した際に識別情報の停止表示態様が非当選時識別情報停止表示態様Aとなる場合には、当該ある保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している保留の数に応じて、識別情報の変動表示期間に係る平均値が相違し得る一方、
ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した際に識別情報の停止表示態様が非当選時識別情報停止表示態様B又は非当選時識別情報停止表示態様Cとなる場合には、当該ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した時点で残存している保留の数に拘わらず、識別情報の変動表示期間に係る平均値が均一となるよう構成されており、
ある保留が生起した後から当該ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足するより前に、当該ある保留の存在を遊技者に対して示す保留先読み情報を遊技者に対して事前に示唆又は報知可能であり、
ある保留が生起した後から当該ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足するより前に、当該ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した際に予定されている識別情報の停止表示態様を事前判定し、当該事前判定結果が、非当選時識別情報停止表示態様B又は非当選時識別情報停止表示態様Cである場合には、前記保留先読み情報を遊技者に対して事前に示唆又は報知し得る一方で、当該事前判定結果が、非当選時識別情報停止表示態様Aである場合には、前記保留先読み情報を遊技者に対して事前に示唆又は報知しないか、或いは、当該事前判定結果が非当選時識別情報停止表示態様B又は非当選時識別情報停止表示態様Cである場合と比較して、前記保留先読み情報を遊技者に対して事前に示唆又は報知する頻度が相対的に低下するよう構成されており、且つ、当該事前判定結果が非当選時識別情報停止表示態様Bである場合と当該事前判定結果が非当選時識別情報停止表示態様Cである場合とでは、前記保留先読み情報を遊技者に対して事前に示唆又は報知する頻度が相違するよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
本態様(8)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)と、
第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第一乱数に基づく当否判定結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後、又は、第二乱数に基づく当否判定結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と
を備え、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類数は複数であり、第二乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第二識別情報の停止表示態様に係る種類数も複数であり、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類として、非当選時第一識別情報停止表示態様Aと非当選時第一識別情報停止表示態様Bとを少なくとも有しており、
第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合における第一識別情報の変動表示期間よりも、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合における第一識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されており、
第二乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第二識別情報の停止表示態様に係る種類として、非当選時第二識別情報停止表示態様Aと非当選時第二識別情報停止表示態様Bとを少なくとも有しており、
第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Aとなる場合における第二識別情報の変動表示期間よりも、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Bとなる場合における第二識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されており、
可変部材の開放容易性に関する遊技状態として、非開放容易状態と非開放容易状態よりも可変部材が開放状態となり易い開放容易状態とを有しており、
開放容易状態である場合且つ第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Bとなる場合における第二識別情報の変動表示期間よりも、非開放容易状態である場合且つ第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Bとなる場合における第二識別情報の変動表示期間の方が、相対的に短期間となり易いよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
本態様(9)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)と、
第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)により第一乱数が取得された場合、第一識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第一乱数を一時記憶して、第一保留が生起するよう制御する第一乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある第一保留に係る第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)により第二乱数が取得された場合、第二識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第二乱数を一時記憶して、第二保留が生起するよう制御する第二乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
ある第二保留に関する第二識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある第二保留に係る第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第一乱数に基づく当否判定結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後、又は、第二乱数に基づく当否判定結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と
を備え、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類数は複数であり、第二乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第二識別情報の停止表示態様に係る種類数も複数であり、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類として、非当選時第一識別情報停止表示態様Aと非当選時第一識別情報停止表示態様Bとを少なくとも有しており、
第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合における第一識別情報の変動表示期間よりも、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合における第一識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されており、
第二乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第二識別情報の停止表示態様に係る種類として、非当選時第二識別情報停止表示態様Aと非当選時第二識別情報停止表示態様Bとを少なくとも有しており、
可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、非開放容易状態と非開放容易状態よりも可変部材が開放状態となり易い開放容易状態とを有しており、
非開放容易状態である場合においては、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合、及び、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合のいずれとなるかに応じて、第一識別情報の変動表示態様の選択傾向が異なり、
開放容易状態である場合においては、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Aとなる場合、及び、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Bとなる場合のいずれとなるかに応じて、第二識別情報の変動表示態様の選択傾向が異なり、
少なくとも第二識別情報の変動表示態様を決定する際に依存する遊技状態として、第一変動状態と、第一変動状態と比較して第二識別情報の変動表示態様の選択傾向が異なる第二変動状態とを有し、開放容易状態が維持されている期間中において、第一変動状態から第二変動状態への遊技状態の遷移が発生し得るよう構成されており、
開放容易状態であり且つ第一変動状態である場合において第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合における第一識別情報の変動表示態様の選択傾向と、開放容易状態であり且つ第二変動状態である場合において第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合における第一識別情報の変動表示態様の選択傾向とが異なるよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
尚、上記における選択傾向とは、変動パターンに由来するものと、保留数に由来するものとがある。変動パターンに由来する場合には、選択される変動パターンや種別などが異なる一方、保留数に由来する場合には、保留消化時における残存保留数に依存するか依存しないか、であり、これらのいずれかを採用すればよい。
本態様(10)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)と、
第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)により第一乱数が取得された場合、第一識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第一乱数を一時記憶して、第一保留が生起するよう制御する第一乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
ある第一保留に関する第一識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある第一保留に係る第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)により第二乱数が取得された場合、第二識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された第二乱数を一時記憶して、第二保留が生起するよう制御する第二乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
ある第二保留に関する第二識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある第二保留に係る第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第一乱数に基づく当否判定結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後、又は、第二乱数に基づく当否判定結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と
を備え、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類数は複数であり、第二乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第二識別情報の停止表示態様に係る種類数も複数であり、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類として、非当選時第一識別情報停止表示態様Aと非当選時第一識別情報停止表示態様Bとを少なくとも有しており、
第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合における第一識別情報の変動表示期間よりも、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合における第一識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されており、
第二乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第二識別情報の停止表示態様に係る種類として、非当選時第二識別情報停止表示態様Aと非当選時第二識別情報停止表示態様Bとを少なくとも有しており、
第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Aとなる場合における第二識別情報の変動表示期間よりも、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Bとなる場合における第二識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されており、
可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に関する遊技状態として、非開放容易状態と非開放容易状態よりも可変部材が開放状態となり易い開放容易状態とを有しており、
開放容易状態である場合且つ第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Bとなる場合における第二識別情報の変動表示期間よりも、非開放容易状態である場合且つ第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Bとなる場合における第二識別情報の変動表示期間の方が、相対的に短期間となり易いよう構成されており、
非開放容易状態である場合においては、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合、及び、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合のいずれとなるかに応じて、第一識別情報の変動表示態様の選択傾向が異なり、
開放容易状態である場合においては、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Aとなる場合、及び、第二識別情報の停止表示態様が非当選時第二識別情報停止表示態様Bとなる場合のいずれとなるかに応じて、第二識別情報の変動表示態様の選択傾向が異なり、
少なくとも第二識別情報の変動表示態様を決定する際に依存する遊技状態として、第一変動状態と、第一変動状態と比較して第二識別情報の変動表示態様の選択傾向が異なる第二変動状態とを有し、開放容易状態が維持されている期間中において、第一変動状態から第二変動状態への遊技状態の遷移が発生し得るよう構成されており、
開放容易状態であり且つ第一変動状態である場合において第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合における第一識別情報の変動表示態様の選択傾向と、開放容易状態であり且つ第二変動状態である場合において第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合における第一識別情報の変動表示態様の選択傾向とが異なるよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
尚、上記における選択傾向とは、変動パターンに由来するものと、保留数に由来するものとがある。変動パターンに由来する場合には、選択される変動パターンや種別などが異なる一方、保留数に由来する場合には、保留消化時における残存保留数に依存するか依存しないか、であり、これらのいずれかを採用すればよい。
本態様(11)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
演出の表示制御を司る副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)と、
第一識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
第二識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
第一識別情報が停止表示された時点から、所定期間に亘って当該第一識別情報が停止表示された状態を維持する期間であって、当該所定期間内においては第一識別情報の変動表示開始条件が新たに充足され得ない期間である第一識別情報表示固定期間と、第二識別情報が停止表示された時点から、当該所定期間とは異なる特定期間に亘って当該第二識別情報が停止表示された状態を維持する期間であって、当該特定期間内においては第二識別情報の変動表示開始条件が新たに充足され得ない期間である第二識別情報表示固定期間と、が設けられ得るよう構成されており、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)と、
遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)により受信された遊技情報に基づき、演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示される演出表示内容を制御する演出表示制御手段(例えば、演出表示制御手段SM20)と
を備え、
第一識別情報表示固定期間が設けられることとなる第一識別情報の変動表示中において表示される演出表示内容と、第二識別情報表示固定期間が設けられることとなる第二識別情報の変動表示中において表示される演出表示内容とが、同一の演出表示内容となり得るよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
本態様(12)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)と、
第一識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
第二識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と
を備え、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類として、非当選時第一識別情報停止表示態様Aと非当選時第一識別情報停止表示態様Bとを少なくとも有しており、
第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合における第一識別情報の変動表示期間よりも、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合における第一識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されており、
第一識別情報が停止表示された時点から、所定期間に亘って当該第一識別情報が停止表示された状態を維持する期間であって、当該所定期間内においては第一識別情報の変動表示開始条件が新たに充足され得ない期間である第一識別情報表示固定期間と、第二識別情報が停止表示された時点から、特定期間に亘って当該第二識別情報が停止表示された状態を維持する期間であって、当該特定期間内においては第二識別情報の変動表示開始条件が新たに充足され得ない期間である第二識別情報表示固定期間と、が設けられ得るよう構成されており、
第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合において設けられる第一識別情報表示固定期間と、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合において設けられる第一識別情報表示固定期間とが、異なる期間となるよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
本態様(13)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
所定の入球口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには当該所定の入球口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには当該所定の入球口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
演出の表示制御を司る副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)と、
前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
遊技内容決定手段による決定に従い、識別情報表示部にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
前記乱数に基づく当否判定結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能であって、識別情報の停止表示態様が所定種類の態様である場合には、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)への所定個数の入球があるか又は所定期間が経過するまで可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を開状態とし得る単位遊技を複数回実行する第一特別遊技を実行し、識別情報の停止表示態様が当該所定種類の態様とは異なる特定種類の態様である場合には、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)への所定個数の入球があるか又は所定期間が経過するまで可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を開状態とし得る単位遊技を一回実行する第二特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
前記当否判定結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、第一特別遊技の実行前後においては、低確率抽選状態及び高確率抽選状態に係る遊技状態が変化し得るよう制御する一方で、第二特別遊技の実行前後においては、低確率抽選状態及び高確率抽選状態に係る遊技状態が変化しないよう制御する抽選状態移行制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
第一特別遊技の実行内容として、期待賞球数が所定数となる第一高利益特別遊技と、期待賞球数が当該所定数よりも少ない第一低利益特別遊技と、のいずれかを実行可能であり、
識別情報の停止表示態様が前記所定種類の態様の内の第一停止表示態様である場合には、第一高利益特別遊技が実行された後に高確率抽選状態となり、識別情報の停止表示態様が前記所定種類の態様の内の第二停止表示態様である場合には、第一低利益特別遊技が実行された後に低確率抽選状態となり、識別情報の停止表示態様が前記所定種類の態様の内の第三停止表示態様である場合には、第一低利益特別遊技が実行された後に高確率抽選状態となるよう構成されており、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)と、
遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)により受信された遊技情報に基づき、演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示される演出表示内容を制御する演出表示制御手段(例えば、演出表示制御手段SM20)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側にて特別遊技が実行された後において、所定の演出表示内容を表示可能であり、当該所定の演出表示内容が表示された場合には、識別情報が変動表示された後から停止表示されるまでを一単位とし、当該所定の演出表示内容が表示された後から起算して当該一単位の繰り返し回数が所定回数に到達するまで、当該所定の演出表示内容を継続して表示させるよう構成されており、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側にて識別情報の停止表示態様が前記第一停止表示態様であることに起因して特別遊技が実行された場合、主遊技部(例えば、主制御基板M)側にて識別情報の停止表示態様が前記第二停止表示態様であることに起因して特別遊技が実行された場合、主遊技部(例えば、主制御基板M)側にて識別情報の停止表示態様が前記第三停止表示態様であることに起因して特別遊技が実行された場合、及び、主遊技部(例えば、主制御基板M)側にて識別情報の停止表示態様が前記特定種類の態様であることに起因して特別遊技が実行された場合、のいずれにおいても共通する演出表示内容を、前記所定の演出表示内容として表示し得るよう構成されており、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側にて特別遊技が実行された後における前記所定の演出表示内容が継続して表示される期間を示唆又は報知する数値であって、当該数値が大きくなるほど当該特別遊技が実行された後において高確率抽選状態となる期待度が高くなるよう決定された数値を、前記所定回数として設定するよう構成されており、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側にて特別遊技が実行された後、前記所定の演出表示内容が表示開始されてから起算して前記一単位の繰り返し回数が前記所定回数に到達した以降は、主遊技部(例えば、主制御基板M)側にて高確率抽選状態であるか否かを遊技者に対して確定的に報知するよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
本態様(14)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
演出の表示制御を司る副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)と、
第一識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
第二識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
第一乱数に基づく当否判定結果が非当選である場合における第一識別情報の停止表示態様に係る種類として、非当選時第一識別情報停止表示態様Aと非当選時第一識別情報停止表示態様Bとを少なくとも有しており、
第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Aとなる場合における第一識別情報の変動表示期間よりも、第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合における第一識別情報の変動表示期間の方が、相対的に長期間となり易いよう構成されており、
第一識別情報が停止表示された時点から、所定期間に亘って当該第一識別情報が停止表示された状態を維持する期間であって、当該所定期間内においては第一識別情報の変動表示開始条件が新たに充足され得ない期間である第一識別情報表示固定期間と、第二識別情報が停止表示された時点から、当該所定期間とは異なる特定期間に亘って当該第二識別情報が停止表示された状態を維持する期間であって、当該特定期間内においては第二識別情報の変動表示開始条件が新たに充足され得ない期間である第二識別情報表示固定期間と、が設けられており、
第一識別情報表示固定期間は、第一の期間及び当該第一の期間よりも長い第二の期間の少なくとも何れかを採り、且つ、第一識別情報表示固定期間は、第二識別情報表示固定期間よりも相対的に長期間となるよう構成されており、
第一識別情報の停止表示態様が非当選時第一識別情報停止表示態様Bとなる場合における第一識別情報表示固定期間として、少なくとも前記第二の期間を採り得るよう構成されており、
所定の遊技状態において、第一識別情報の変動表示期間と第二識別情報の変動表示期間とが同一となる場合であっても、第一識別情報表示固定期間と第二識別情報表示固定期間とが異なるよう構成されており、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)と、
遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)により受信された遊技情報に基づき、演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示される演出表示内容を制御する演出表示制御手段(例えば、演出表示制御手段SM20)と
を備え、
第一識別情報表示固定期間が前記第一の期間を採る場合と、第一識別情報表示固定期間が前記第二の期間を採る場合とでは、第一識別情報表示固定期間内において表示される演出表示内容を異ならせ得るよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
本態様(15)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
乱数取得手段により乱数が取得された場合、識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段(第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐C)と、
ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある保留に係る前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定結果に基づく識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、識別情報表示部にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐C)と
を備え、
識別情報が停止表示された時点から、所定期間に亘って当該識別情報が停止表示された状態を維持する期間であって、当該所定期間内においては識別情報の変動表示開始条件が新たに充足され得ない期間である識別情報表示固定期間が設けられており、
ある保留が生起した後から当該ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足するより前に、当該ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した際に予定されている遊技内容を事前判定可能であり、当該事前判定の結果に基づき、当該ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足するより前に設けられる識別情報表示固定期間を可変させるよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
本態様(16)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
遊技の進行を司る主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出の表示制御を司る副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)により乱数が取得された場合、当否判定許可条件を充足するまで当該取得された乱数を保留として一時記憶する乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
当否判定許可条件を充足した場合、前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段MN10)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて停止識別情報が停止表示された後、遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御し、高確率抽選状態である場合、識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、当該特別遊技の実行終了後から起算して当該一単位の繰り返し回数が所定回数に到達するまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得る抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後での高確率抽選状態における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が前記所定回数未満となる特定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得る変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度変動態様決定手段MN52)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する手段であって、当否判定許可条件を充足していない保留に関する情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ事前に送信し得る遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
第一変動期間状態である場合においては、当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第一の保留数である場合と当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第一の保留数よりも多い第二の保留数である場合とで、当該当否判定許可条件を充足した際の前記当否判定の結果が非当選となる場合における識別情報の変動表示期間の平均値に所定期間の平均値差分が生じる一方、
第二変動期間状態である場合においては、当否判定許可条件を充足した際の前記当否判定の結果が非当選となる場合における識別情報の変動表示期間の平均値として、当否判定許可条件を充足した時点での保留数に応じた前記所定期間分の平均値差分が生じない(又は、第一変動期間状態である場合における平均値差分よりも小さい)よう構成されており、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、表示情報受信手段SM10)と、
遊技情報受信手段(例えば、表示情報受信手段SM10)により前記保留に関する情報が受信された場合、当該受信された保留に関する情報において所定条件を充足した際には、当該所定条件を充足した保留の存在を示唆又は報知する保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示し得るよう制御する保留先読み演出表示制御手段(例えば、保留先読み演出実行制御手段SM26)と
を備え、
第一変動期間状態にて生起した保留に係る前記一単位の実行によって、前記特定回数に到達することが予定されている場合には、保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて非表示とし得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
M 主制御基板、MJ 遊技用情報制御手段
MJ10 入球判定手段、
MJ11‐A 第1主遊技始動口入球判定手段
MJ11‐B 第2主遊技始動口入球判定手段、MJ11‐H 補助遊技入球口入球判定手段
MJ11‐C10 第1大入賞口入球判定手段、MJ11‐C20 第2大入賞口入球判定手段
MJ20 乱数取得判定実行手段、MJ21‐A 第1主遊技乱数取得判定実行手段
MJ21‐B 第2主遊技乱数取得判定実行手段、MJ21‐H 補助遊技乱数取得判定実行手段
MJ30 保留制御手段、MJ31 保留消化制御手段
MJ31j 変動開始条件充足判定手段、MJ32 図柄保留手段
MJ32‐A 第1主遊技図柄保留手段、MJ32b‐A 第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段
MJ32‐B 第2主遊技図柄保留手段、MJ32b‐B 第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段
MJ32‐H 補助遊技図柄保留手段、MJ32b‐H 補助遊技図柄保留情報一時記憶手段
MN 遊技内容決定手段、MN10 当否抽選手段
MN11‐A 第1主遊技当否抽選手段、MN11ta‐A 第1主遊技用当否抽選テーブル
MN11‐B 第2主遊技当否抽選手段、MN11ta‐B 第2主遊技用当否抽選テーブル
MN11‐H 補助遊技当否抽選手段、MN11ta‐H 補助遊技用当否抽選テーブル
MN20 特別遊技移行決定手段、MN40 図柄内容決定手段
MN41‐A 第1主遊技図柄決定手段、MN41ta‐A 第1主遊技図柄決定用抽選テーブル
MN41‐B 第2主遊技図柄決定手段、MN41ta‐B 第2主遊技図柄決定用抽選テーブル
MN41‐H 補助遊技図柄決定手段、MN41ta‐H 補助遊技図柄決定用抽選テーブル
MN50 変動態様決定手段、MN51‐A 第1主遊技変動態様決定手段
MN51ta‐A 第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル、MN51‐B 第2主遊技変動態様決定手段
MN51ta‐B 第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル、MN51‐H 補助遊技変動態様決定手段
MN51ta‐H 補助遊技変動態様決定用抽選テーブル、MN52 限定頻度変動態様決定手段
MN52ta 限定頻度変動態様決定用抽選テーブル、MN52c 限定頻度カウンタA
MN52c-2 限定頻度カウンタB、MN52b 限定頻度関連情報一時記憶手段
MP 遊技進行手段、MP10 表示制御手段
MP11‐C 第1・第2主遊技図柄制御手段、MP11t‐C 第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマ
MP11‐H 補助遊技図柄制御手段、MP11t‐H 補助遊技図柄変動管理用タイマ
MP20‐B 第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段、MP21‐B 第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段
MP22t‐B 第2主遊技始動口電動役物開放タイマ、MP30 特別遊技制御手段
MP31 条件判定手段、MP32 特別遊技内容決定手段
MP32ta 特別遊技内容参照テーブル、MP33 特別遊技実行手段
MP33‐C 第1・第2大入賞口電動役物開閉制御手段、MP33c 入賞球カウンタ
MP34 特別遊技時間管理手段、MP34t 特別遊技用タイマ
MP40 小当り遊技制御手段、MP41t 小当り遊技用タイマ
MP40b 小当り遊技関連情報一時記憶手段、MP50 特定遊技制御手段
MP51 確変終了条件判定手段、MP52 時短終了条件判定手段
MP52c 時短回数カウンタ、MB 遊技状態一時記憶手段
MB10‐C 第1・第2主遊技状態一時記憶手段、MB11b‐C 第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段
MB10‐H 補助遊技状態一時記憶手段、MB11b−H 補助遊技図柄情報一時記憶手段
MB20b 特別遊技関連情報一時記憶手段、MB30b 特定遊技関連情報一時記憶手段
MT 情報送信制御手段
MT10 コマンド送信用バッファ、MH 賞球払出決定手段
A 第1主遊技周辺機器、A10 第1主遊技始動口
A11s 第1主遊技始動口入球検出装置、A20 第1主遊技図柄表示装置
A21g 第1主遊技図柄表示部、A21h 第1主遊技図柄保留表示部
B 第2主遊技周辺機器、B10 第2主遊技始動口
B11s 第2主遊技始動口入球検出装置、B11d 第2主遊技始動口電動役物
B20 第2主遊技図柄表示装置、B21g 第2主遊技図柄表示部
B21h 第2主遊技図柄保留表示部、C 第1・第2主遊技共用周辺機器
C10 第1大入賞口、C11s 第1大入賞口入賞検出装置
C11d 第1大入賞口電動役物、C20 第2大入賞口
C21s 第2大入賞口入賞検出装置、C21d 第2大入賞口電動役物
H 補助遊技周辺機器、H10 補助遊技始動口
H11s 補助遊技始動口入球検出装置、H20 補助遊技図柄表示装置
H21g 補助遊技図柄表示部、H21h 補助遊技図柄保留表示部
S 副制御基板、SM 演出表示制御手段(サブメイン制御基板)
SM10 表示情報受信手段、SM11b メイン側情報一時記憶手段
SM20 演出表示制御手段、SM21 装飾図柄表示制御手段
SM21n 装図表示内容決定手段、SM21ta 装図変動内容決定用抽選テーブル
SM21b 装図関連情報一時記憶手段、SM21t 装図変動時間管理タイマ
SM22 装図保留情報表示制御手段、SM22b 装図保留情報一時記憶手段
SM26 保留先読み演出実行制御手段、SM26k 保留先読み演出実行可否判定手段
SM26b 先読み関連情報一時記憶手段、SM23 背景演出表示制御手段
SM23n 背景演出表示内容決定手段、SM23b 背景演出関連情報一時記憶手段
SM23c 覚醒ステージ滞在カウンタ、SM23c-2 悪魔ステージ滞在カウンタ
SM24 予告演出表示制御手段、SM24n 予告演出表示内容決定手段
SM24b 予告演出関連情報一時記憶手段、SM25 リーチ演出表示制御手段
SM25n リーチ演出表示内容決定手段、SM25b リーチ演出関連情報一時記憶手段
SM40 情報送受信制御手段
SS 演出表示手段(サブサブ制御部)、SS10 副情報送受信制御手段
SS20 画像表示制御手段、SS21b 画像表示関連情報一時記憶手段
SG 演出表示装置、SG10 表示領域
SG11 装飾図柄表示領域、SG12 第1保留表示部
SG13 第2保留表示部
KH 賞球払出制御基板
KE 賞球払出装置