JP6233398B2 - 空気調和装置の室内ユニット - Google Patents
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Description
本発明は、空気調和装置の室内ユニットに関する。
従来より、特許文献1に開示されるような、空気調和装置の室内ユニットが知られている。室内ユニットは、天井付近に設置される。室内ユニットは、加熱され又は冷却された空気を調和空気として室内空間へ吹き出す。
上述のような室内ユニットは、複数の吹出口を備えており、これらの吹出口から空気を吹き出す。例えば冷却された空気が、在室者に直接当たり続けると、在室者が不快感を覚えるおそれがある。
このような課題を解決するために、吹出口から吹き出される空気の流れ(吹出気流ともいう)を、できるだけ天井側に案内するための構造を採用することも考えられる。しかし、単純に吹出気流を天井側に案内するようにすると、天井面に沿うような吹出気流が形成され、天井が汚れやすくなるという問題が生じる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、吹出口から吹き出された空気が在室者に直接当たることを回避でき、且つこの空気によって天井が汚れることも回避できる空気調和装置の室内ユニットを提供することである。
第1の発明は、天井(C)に設置され、室内空間(S)へ調和空気を吹き出す空気調和装置の室内ユニットを対象とし、吹出口(26)が形成される化粧パネル(22)と、吹出口(26)から吹き出される調和空気の風向を調節する風向調節羽根(53)とを備え、化粧パネル(22)は、上記吹出口(26)の内周側に形成される内パネル部(22a)と、該吹出口(26)の外周側に形成される外パネル部(22b)とを有し、外パネル部(22b)は、吹出口(26)の上流部(61)の内壁を構成する側壁部(64a)と、該側壁部(64a)の下端から外周側に向かって斜め下方に延び、上記吹出口(26)の下流部(62)の内壁を構成する内傾斜部(64b)と、該内傾斜部(64b)の下端から外周側に向かって斜め上方に延び、上記室内空間(S)に面する外傾斜部(65)とを有し、上記風向調節羽根(53)は、上記吹出口(26)の外周側の方向に延出する延出部(56)を有し、上記空気調和装置の停止時において該延出部(56)の先端(57)が上記外傾斜部(65)の下方に位置し、水平吹き動作において該延出部(56)の先端(57)が上記内傾斜部(64b)の下方に位置するように構成されることを特徴とする。
第1の発明では、風向調節羽根(53)に延出部(56)が形成される。吹出口(26)から空気を水平方向に吹き出す水平吹き動作では、延出部(56)の先端(57)が内傾斜部(64b)の下方に位置する。つまり、この動作では、延出部(56)の先端(57)が側壁部(64a)よりも外周側に位置する。このため、吹出口(26)の上流部(61)及び下流部(62)を順に通過した空気は、内傾斜部(64b)と延出部(56)との間を通過しながら、水平方向へ案内される。つまり、本発明では、風向調節羽根(53)の先端(57)が側壁部(64a)よりも内周側に位置する場合よりも、風向調節羽根(53)を外周側に延ばしたため、吹出気流の水平方向の速度成分が大きくなる。これにより、在室者に直接当たる気流が形成されることを回避できる。
また、水平吹き動作では、風向調節羽根(53)の延出部(56)の先端(57)が外傾斜部(65)よりも内周側に位置する。仮に、風向調節羽根(53)の延出部(56)の先端(57)を外傾斜部(65)の下方まで延ばすと、吹出気流は延出部(56)と外傾斜部(65)との間に案内される。この場合、吹出気流は、外傾斜部(65)に沿って天井(C)側へ案内され、天井(C)面を沿う気流が形成されてしまうおそれがある。これに対し、本発明では、延出部(56)の先端(57)が内傾斜部(64b)の下方までしか延びていないため、吹出気流が天井(C)側へ導かれることを回避できる。
空気調和装置の停止時には、風向調節羽根(53)の延出部(56)の先端(57)が外傾斜部(65)の下方に位置する。これにより空気調和装置の停止時には、吹出口(26)の開口面を風向調節羽根(53)によって確実に覆うことができる。
第2の発明は、第1の発明において、上記風向調節羽根(53)は、上記水平吹き動作において、上記空気調和装置の運転時における該風向調節羽根(53)の可動範囲の上限高さ位置となるように構成される。
ここでいう「可動範囲」は、空気調和装置の運転時において、吹出口(26)から空気が吹き出されている状態における、風向調節羽根(53)の可動範囲を意味する。つまり、この「可動範囲」は、空気調和装置が停止する際における風向調節羽根(53)の可動範囲を意味するものではない。
第2の発明では、風向調節羽根(53)が、空気調和装置の運転時における可動範囲の上限高さ位置なるときに、水平吹き動作が行われる。この動作では、風向調節羽根(53)の延出部(56)の先端(57)が内傾斜部(64b)の下方に位置し、吹出気流が水平方向に案内される。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記風向調節羽根(53)の延出部(56)は、上記水平吹き動作において、該延出部(56)の上面(56a)が水平面に対して角度θ1を成すように斜め下方に延びており、上記角度θ1は、上記外傾斜部(65)の水平面に対する角度θ2以上であることを特徴とする。
第3の発明の風向調節羽根(53)の延出部(56)は、斜め下方に延び、延出部(56)の上面(56a)が水平面に対して角度θ1を成している。この角度θ1は、内傾斜部(64b)の水平面に対する角度θ2と同じか、それよりも大きい。このように、角度θ1を比較的大きくすることで、延出部(56)に沿って流れる空気が、外傾斜部(65)側へ案内されることを回避できる。この結果、吹出気流が外傾斜部(65)の表面を伝って天井(C)側へ導かれることを回避できる。
第4の発明は、第1又は第2の発明において、上記風向調節羽根(53)の延出部(56)は、上記水平吹き動作において、該延出部(56)の上面(56a)が水平面に対して角度θ1を成すように斜め下方に延びており、上記角度θ1が、上記内傾斜部(64b)の水平面に対する角度θ3以下であることを特徴とする。
第4の発明の風向調節羽根(53)の延出部(56)は、斜め下方に延び、延出部(56)の上面(56a)が水平面に対して角度θ1を成している。この角度θ1は、外傾斜部(65)の水平面に対する角度θ3と同じか、それよりも小さい。このように、角度θ1を比較的小さくすることで、延出部(56)に沿って流れる空気が、在室者に向かって案内されることを回避できる。
第5の発明は、第1又は第2の発明において、上記風向調節羽根(53)の延出部(56)は、上記水平吹き動作において、該延出部(56)の上面(56a)が水平面に対して角度θ1を成すように斜め下方に延びており、上記角度θ1は、上記外傾斜部(65)の水平面に対する角度θ2以上で、且つ上記内傾斜部(64b)の水平面に対する角度θ3以下であることを特徴とする。
第5の発明では、角度θ1を、角度θ2以上且つ角度θ3以下とすることで、吹出気流が在室者に直接あたることを一層効果的に回避しつつ、且つ天井汚れも一層効果的に回避できる。
第6の発明は、第1乃至第5のいずれか1つの発明において、上記外パネル部(22b)の下面には、結露水を保持するパネル側の溝(66)が形成され、上記風向調節羽根(53)の下面には、結露水を保持する羽根側の溝(58)が形成され、上記水平吹き動作時には、上記パネル側の溝(66)が露出され、上記空気調和装置の停止時には、上記パネル側の溝(66)が上記風向調節羽根(53)によって覆われるとともに、上記羽根側の溝(58)が上記パネル側の溝(66)と鉛直方向にオーバーラップすることを特徴とする。
第6の発明では、外パネル部(22b)の下面に溝(66)が形成される。このため、外パネル部(22b)の表面で結露水が発生した際、この結露水をパネル側の溝(66)の内部に表面張力によって保持できる。また、風向調節羽根(53)の下面に溝(58)が形成される。このため、風向調節羽根(53)の表面で結露水が発生した際、この結露水を羽根側の溝(58)の内部に表面張力によって保持できる。
水平吹き動作時には、パネル側の溝(66)が露出される。このため、在室者が化粧パネル(22)を見たときには、パネル側の溝(66)が視認されることになる。一方、空気調和装置の停止時には、風向調節羽根(53)がパネル側の溝(66)を覆う位置となる。このとき、羽根側の溝(58)は、パネル側の溝(66)と鉛直方向にオーバーラップする。このため、空気調和装置の停止と水平吹き動作とを相互に切り換えたとしても、在室者が視認する溝(58,66)の位置が大きく変化することがない。
本発明では、水平吹き動作において、風向調節羽根(53)の延出部(56)の先端(57)を内傾斜部(64b)の下方に位置させたため、吹出気流を水平方向へ案内できる。この結果、吹出気流が在室者に直接あたることを回避でき、在室者の快適性を向上できる。また、このようにすると、吹出気流が天井(C)に沿って流れることも回避できるため、吹出気流により天井(C)が汚れてしまうことも防止できる。
空気調和装置の停止時には、風向調節羽根(53)によって吹出口(26)の全体を覆うことができる。これにより、在室者に対する室内ユニットの美観を向上できる。
第2の発明では、風向調節羽根(53)が可動範囲の上限高さにあるときに、吹出気流を水平方向へ案内できる。
第3の発明では、角度θ1を角度θ2以上とすることで、吹出気流が天井(C)に沿って流れることを確実に回避できる。
第4及び第5の発明では、角度θ1を角度θ3以下とすることで、吹出気流が在室者に直接あたることを確実に回避できる。
第6の発明では、外パネル部(22b)と風向調節羽根(53)との双方にそれぞれ溝(58,66)を形成することで、外パネル部(22b)や風向調節羽根(53)の表面で生じた結露水が下方へ滴下することを抑制できる。
また、空気調和装置の停止と水平吹き動作とを切り換えてもで、在室者の視認する溝(58,66)の位置がほとんど変化しない。このため、このような切り換えに伴い在室者が違和感を覚えることを回避でき、美観を向上できる。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施形態および変形例は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
〈室内ユニットの構成〉
図1に示すように、本実施形態の室内ユニット(10)は、いわゆる天井埋込型に構成されている。この室内ユニット(10)は、図外の室外ユニットと共に空気調和装置を構成する。空気調和装置では、室内ユニット(10)と室外ユニットを連絡配管で接続することによって、冷媒が循環して冷凍サイクルを行う冷媒回路が形成されている。
図1に示すように、本実施形態の室内ユニット(10)は、いわゆる天井埋込型に構成されている。この室内ユニット(10)は、図外の室外ユニットと共に空気調和装置を構成する。空気調和装置では、室内ユニット(10)と室外ユニットを連絡配管で接続することによって、冷媒が循環して冷凍サイクルを行う冷媒回路が形成されている。
図2及び図3に示すように、室内ユニット(10)は、ケーシング(20)と、室内ファン(31)と、室内熱交換器(32)と、ドレンパン(33)と、ベルマウス(36)と、制御器(90)とを備えている。
〔ケーシング〕
ケーシング(20)は、室内空間(S)の天井(C)に設置されている。ケーシング(20)は、ケーシング本体(21)と化粧パネル(22)とによって構成されている。このケーシング(20)には、室内ファン(31)と、室内熱交換器(32)と、ドレンパン(33)と、ベルマウス(36)とが収容されている。
ケーシング(20)は、室内空間(S)の天井(C)に設置されている。ケーシング(20)は、ケーシング本体(21)と化粧パネル(22)とによって構成されている。このケーシング(20)には、室内ファン(31)と、室内熱交換器(32)と、ドレンパン(33)と、ベルマウス(36)とが収容されている。
ケーシング本体(21)は、室内空間(S)の天井(C)に形成された開口に挿入されて配置されている。ケーシング本体(21)は、下面が開口する概ね直方体状の箱形に形成されている。このケーシング本体(21)は、概ね平板状の天板(21a)と、天板(21a)の周縁部から下方に延びる側板(21b)とを有している。
〔室内ファン〕
図3に示すように、室内ファン(31)は、下方から吸い込んだ空気を径方向の外側に向けて吹き出す遠心送風機である。室内ファン(31)は、ケーシング本体(21)の内部中央に配置されている。室内ファン(31)は、室内ファンモータ(31a)によって駆動される。室内ファンモータ(31a)は、天板(21a)の中央部に固定されている。
図3に示すように、室内ファン(31)は、下方から吸い込んだ空気を径方向の外側に向けて吹き出す遠心送風機である。室内ファン(31)は、ケーシング本体(21)の内部中央に配置されている。室内ファン(31)は、室内ファンモータ(31a)によって駆動される。室内ファンモータ(31a)は、天板(21a)の中央部に固定されている。
〔ベルマウス〕
ベルマウス(36)は、室内ファン(31)の下方に配置されている。このベルマウス(36)は、ケーシング(20)へ流入した空気を室内ファン(31)へ案内するための部材である。ベルマウス(36)は、ドレンパン(33)と共に、ケーシング(20)の内部空間を、室内ファン(31)の吸い込み側に位置する一次空間(21c)と、室内ファン(31)の吹き出し側に位置する二次空間(21d)とに仕切っている。
ベルマウス(36)は、室内ファン(31)の下方に配置されている。このベルマウス(36)は、ケーシング(20)へ流入した空気を室内ファン(31)へ案内するための部材である。ベルマウス(36)は、ドレンパン(33)と共に、ケーシング(20)の内部空間を、室内ファン(31)の吸い込み側に位置する一次空間(21c)と、室内ファン(31)の吹き出し側に位置する二次空間(21d)とに仕切っている。
〔室内熱交換器〕
室内熱交換器(32)は、いわゆるクロスフィン型のフィン・アンド・チューブ熱交換器である。図2に示すように、室内熱交換器(32)は、平面視でロ字状に形成され、室内ファン(31)の周囲を囲むように配置されている。つまり、室内熱交換器(32)は、二次空間(21d)に配置されている。室内熱交換器(32)は、その内側から外側へ向かって通過する空気を、冷媒回路の冷媒と熱交換させる。
室内熱交換器(32)は、いわゆるクロスフィン型のフィン・アンド・チューブ熱交換器である。図2に示すように、室内熱交換器(32)は、平面視でロ字状に形成され、室内ファン(31)の周囲を囲むように配置されている。つまり、室内熱交換器(32)は、二次空間(21d)に配置されている。室内熱交換器(32)は、その内側から外側へ向かって通過する空気を、冷媒回路の冷媒と熱交換させる。
〔ドレンパン〕
ドレンパン(33)は、いわゆる発泡スチロール製の部材である。図3に示すように、ドレンパン(33)は、ケーシング本体(21)の下端を塞ぐように配置されている。ドレンパン(33)の上面には、室内熱交換器(32)の下端に沿った水受溝(33b)が形成されている。水受溝(33b)には、室内熱交換器(32)の下端部が入り込んでいる。水受溝(33b)は、室内熱交換器(32)において生成したドレン水を受け止める。
ドレンパン(33)は、いわゆる発泡スチロール製の部材である。図3に示すように、ドレンパン(33)は、ケーシング本体(21)の下端を塞ぐように配置されている。ドレンパン(33)の上面には、室内熱交換器(32)の下端に沿った水受溝(33b)が形成されている。水受溝(33b)には、室内熱交換器(32)の下端部が入り込んでいる。水受溝(33b)は、室内熱交換器(32)において生成したドレン水を受け止める。
図2に示すように、ドレンパン(33)には、主吹出し通路(34)と副吹出し通路(35)とが四つずつ形成されている。主吹出し通路(34)及び副吹出し通路(35)は、室内熱交換器(32)を通過した空気が流れる通路であって、ドレンパン(33)を上下方向に貫通している。主吹出し通路(34)は、断面が細長い長方形状の貫通孔である。主吹出し通路(34)は、ケーシング本体(21)の四つの辺のそれぞれに沿って一つずつ配置されている。副吹出し通路(35)は、断面がやや湾曲した矩形状の貫通孔である。副吹出し通路(35)は、ケーシング本体(21)の四つの角部のそれぞれに一つずつ配置されている。つまり、ドレンパン(33)では、その周縁に沿って、主吹出し通路(34)と副吹出し通路(35)とが交互に配置されている。
〔化粧パネル〕
化粧パネル(22)は、四角い厚板状に形成された樹脂製の部材である。化粧パネル(22)の下部は、ケーシング本体(21)の天板(21a)よりも一回り大きな正方形状に形成されている。この化粧パネル(22)は、ケーシング本体(21)の下面を覆うように配置されている。また、化粧パネル(22)の下面は、ケーシング(20)の下面を構成し、室内空間(S)に露出している。
化粧パネル(22)は、四角い厚板状に形成された樹脂製の部材である。化粧パネル(22)の下部は、ケーシング本体(21)の天板(21a)よりも一回り大きな正方形状に形成されている。この化粧パネル(22)は、ケーシング本体(21)の下面を覆うように配置されている。また、化粧パネル(22)の下面は、ケーシング(20)の下面を構成し、室内空間(S)に露出している。
化粧パネル(22)は、吹出口(26)の内周側に形成される内パネル部(22a)と、吹出口(26)の外周側に形成される外パネル部(22b)とを有する。内パネル部(22a)及び外パネル部(22b)は、略正方形の枠状に形成される。
図3及び図4に示すように、内パネル部(22a)の中央部には、正方形状の一つの吸込口(23)が形成されている。吸込口(23)は、内パネル部(22a)を上下に貫通し、ケーシング(20)内部の一次空間(21c)に連通する。ケーシング(20)へ吸い込まれる空気は、吸込口(23)を通って一次空間(21c)へ流入する。吸込口(23)には、格子状の吸込グリル(41)が設けられている。また、吸込グリル(41)の上方には、吸込フィルタ(42)が配置されている。
内パネル部(22a)と外パネル部(22b)との間には、概ね四角い輪状の吹出口(26)が、吸込口(23)を囲むように形成されている。図4に示すように、吹出口(26)は、四つの主吹出し開口(24)と、四つの副吹出し開口(25)とに区分されている。
主吹出し開口(24)は、主吹出し通路(34)の断面形状に対応した細長い開口である。主吹出し開口(24)は、化粧パネル(22)の四つの辺のそれぞれに沿って一つずつ配置されている。
化粧パネル(22)の主吹出し開口(24)は、ドレンパン(33)の主吹出し通路(34)と一対一に対応している。各主吹出し開口(24)は、対応する主吹出し通路(34)と連通する。
副吹出し開口(25)は、1/4円弧状の開口である。副吹出し開口(25)は、化粧パネル(22)の四つの角部のそれぞれに一つずつ配置されている。化粧パネル(22)の副吹出し開口(25)は、ドレンパン(33)の副吹出し通路(35)と一対一に対応している。
図6に示すように、主吹出し開口(24)の内部には、上流通路(61)と下流通路(62)とが形成される。
上流通路(61)は、主吹出し開口(24)の上流端に形成される上流部を構成する。上流通路(61)は、化粧パネル(22)を上下に貫通している。上流通路(61)の流路の幅(図6の左右方向の幅)は、上流端から下流端に亘って概ね一定である。
下流通路(62)は、上流通路(61)の下端と連続し、主吹出し開口(24)の下流端に形成される下流部を構成する。下流通路(62)は、上端から下端に向かうにつれて、化粧パネル(22)の外縁へ近づくように化粧パネル(22)を斜めに貫通している。下流通路(62)の流路の幅は、上流端から下流端に向かうにつれて徐々に大きくなっている。
図6に示すように、内パネル部(22a)の外縁には、主吹出し開口(24)に面する内側通路面(63)が形成される。内側通路面(63)は、上流通路(61)に面する第1内壁部(63a)と、下流通路(62)に面する第2内壁部(63b)とを含んでいる。第1内壁部(63a)は、略鉛直な平面状に構成される。第2内壁部(63b)は、上端から下端に向かうにつれて化粧パネル(22)の外縁に近づくような曲面状に形成されている。
図6に示すように、外パネル部(22b)の内縁には、主吹出し開口(24)に面する外側通路面(64)が形成される。外側通路面(64)は、上流通路(61)に面する側壁部(64a)と、下流通路(62)に面する内傾斜部(64b)とを含んでいる。側壁部(64a)は、略鉛直な平面状に構成される。内傾斜部(64b)は、側壁部(64a)の下端から、外周側に向かって斜め下方に傾斜している。側壁部(64a)に対して内傾斜部(64b)が屈曲する角度は、側壁部(64a)に対して外傾斜部(65)が屈曲する角度よりも大きい。
外パネル部(22b)には、室内空間(S)に面する外傾斜部(65)が形成されている。外傾斜部(65)は、内傾斜部(64b)の下端から外周側に向かって斜め上方に延びている。外傾斜部(65)の下端の下面には、3つの溝(66)(パネル溝)が形成される。各溝(66)は、吹出口(26)の側辺に沿って延びている。各溝(66)は、外パネル部(22b)の表面で発生した結露水を表面張力によって保持する。これにより、外パネル部(22b)の表面の結露水が滴下するのを防止できる。なお、上記溝(66)の数は単なる例示であり、1つ、2つ、又は4つ以上であってもよい。
〔風向調節機構〕
風向調節機構(50)は、主吹出し開口(24)から吹き出される調和空気の気流の方向(吹出気流の方向)を調節する。風向調節機構(50)は、回動軸(51)と、支持部材(52)と、風向調節羽根(53)とを有している。回動軸(51)、支持部材(52)、及び風向調節羽根(53)は、4つの主吹出し開口(24)の各々に対応するように1つずつ設けられる。
風向調節機構(50)は、主吹出し開口(24)から吹き出される調和空気の気流の方向(吹出気流の方向)を調節する。風向調節機構(50)は、回動軸(51)と、支持部材(52)と、風向調節羽根(53)とを有している。回動軸(51)、支持部材(52)、及び風向調節羽根(53)は、4つの主吹出し開口(24)の各々に対応するように1つずつ設けられる。
回動軸(51)は、主吹出し開口(24)の側辺に沿うように、該主吹出し開口(24)の長手方向に延びている。回動軸(51)は、主吹出し開口(24)の内部(より厳密には、下流通路(62)の内部)に配置される。回動軸(51)は、駆動モータ(54)(図4を参照)によって回転駆動される。
支持部材(52)は、回動軸(51)と風向調節羽根(53)とを連結するアームである。支持部材(52)の一端は回動軸(51)に連結し、支持部材(52)の他端は風向調節羽根(53)の幅方向両端の間の中間部に連結している。
風向調節羽根(53)は、吹出気流の方向を上下方向に調節する。風向調節羽根(53)は、化粧パネル(22)の主吹出し開口(24)の長手方向の一端から他端に亘って延びる細長い板状に形成されている。図3に示すように、風向調節羽根(53)は、回動軸(51)まわりに回動可能に支持部材(52)に支持されている。風向調節羽根(53)は、その横断面(長手方向と直交する断面)の形状が、回動軸(51)から遠ざかる方向に凸となるように湾曲している。
水平吹き動作の状態(図6に示す状態)の風向調節羽根(53)は、吹出口(26)の内部に位置する部分が基部(55)を構成し、残りの部分は延出部(56)を構成している。水平吹き動作において、基部(55)は、第2内壁部(63b)に沿うような形状をしている。つまり、水平吹き動作中の基部(55)は、第2内壁部(63b)と略平行に形成されている。延出部(56)は、水平吹き動作において、吹出口(26)の下端開口面から室内空間(S)まで、吹出口(26)の外周側に向かって延出している。
延出部(56)の先端(57)の下部には、複数(本例では3つ)の溝(58)(羽根溝)が形成される。各溝(58)は、風向調節羽根(53)の長手方向に延びている。各溝(58)は、風向調節羽根(53)の表面で発生した結露水を表面張力によって保持する。これにより、風向調節羽根(53)の表面の結露水が滴下するのを防止できる。
〈制御器〉
制御器(90)は、室内ユニット(10)の動作を制御するように構成されている。図5に示すように、制御器(90)は、風向制御部(91)を備えている。風向制御部(91)は、駆動モータ(54)を作動させることによって風向調節羽根(53)の位置を制御するように構成されている。具体的に、風向制御部(91)は、空気調和装置の運転時において、水平吹出し動作の状態(図6の状態)と、下吹出し動作の状態(図7の状態)との間の回動範囲で、風向調節羽根(53)の位置(角度)を制御する。つまり、本実施形態の風向調節羽根(53)は、水平吹き動作において、空気調和装置の運転時の可動範囲の上限高さとなる。また、本実施形態の風向調節羽根(53)は、下吹出し動作において、空気調和装置の運転時の可動範囲の下限高さとなる。更に、風向制御部(91)は、空気調和装置の停止時において、風向調節羽根(53)を停止位置(図8の状態)とする。
制御器(90)は、室内ユニット(10)の動作を制御するように構成されている。図5に示すように、制御器(90)は、風向制御部(91)を備えている。風向制御部(91)は、駆動モータ(54)を作動させることによって風向調節羽根(53)の位置を制御するように構成されている。具体的に、風向制御部(91)は、空気調和装置の運転時において、水平吹出し動作の状態(図6の状態)と、下吹出し動作の状態(図7の状態)との間の回動範囲で、風向調節羽根(53)の位置(角度)を制御する。つまり、本実施形態の風向調節羽根(53)は、水平吹き動作において、空気調和装置の運転時の可動範囲の上限高さとなる。また、本実施形態の風向調節羽根(53)は、下吹出し動作において、空気調和装置の運転時の可動範囲の下限高さとなる。更に、風向制御部(91)は、空気調和装置の停止時において、風向調節羽根(53)を停止位置(図8の状態)とする。
図9に模式的に示すように、風向制御部(91)は、風向調節羽根(53)を少なくとも6段階の位置(P0〜P5)で調節する。P0は、風向調節羽根(53)の停止位置に対応する。P1は、風向調節羽根(53)の水平吹き動作の位置(本実施形態に係る上限高さ位置)に対応する。P5は、風向調節羽根(53)の下吹き動作の位置(下限高さ位置)に対応する。Δθは、空気調和装置の運転時における風向調節羽根の可動範囲を示す。風向調節羽根(53)は、空気調和装置の運転時において、P1とP2との間の3つの位置(P2、P3、及びP4)にも調節可能となっている。
風向制御部(91)は、各風向調節羽根(53)の位置をそれぞれ個別に制御可能である。
〈風向調節羽根、及び化粧パネルの寸法関係〉
図6に示すように、外側通路面(64)の下端の高さをh1とし、内側通路面(63)の下端の高さをh2とする。側壁部(64a)に沿った鉛直面をa1とし、内傾斜部(64b)と外傾斜部(65)との境界を通る鉛直面をa2とする。空気調和装置が水平吹き動作を行う状態(図6の状態)において、風向調節羽根(53)の延出部(56)の上面(56a)の水平面に対する角度をθ1、外傾斜部(65)の水平面に対する角度をθ2、内傾斜部(64b)の水平面に対する角度をθ3とする。
図6に示すように、外側通路面(64)の下端の高さをh1とし、内側通路面(63)の下端の高さをh2とする。側壁部(64a)に沿った鉛直面をa1とし、内傾斜部(64b)と外傾斜部(65)との境界を通る鉛直面をa2とする。空気調和装置が水平吹き動作を行う状態(図6の状態)において、風向調節羽根(53)の延出部(56)の上面(56a)の水平面に対する角度をθ1、外傾斜部(65)の水平面に対する角度をθ2、内傾斜部(64b)の水平面に対する角度をθ3とする。
空気調和装置が水平吹き動作を行う状態(図6の状態)では、風向調節羽根(53)の延出部(56)の先端(57)が次のような配置となる。延出部(56)の先端(57)は、h1及びh2よりも低い位置となる。つまり、延出部(56)の先端(57)は、化粧パネル(22)よりも下側に位置する。延出部(56)の先端(57)は、a1とa2との間に位置する。つまり、延出部(56)の先端(57)は、内傾斜部(64b)の下方に位置する。換言すると、延出部(56)の先端(57)は、外傾斜部(65)の下端よりも、吹出口(26)の内周側寄りに位置する。
延出部(56)が下方に傾斜する角度θ1は、外傾斜部(65)の傾斜する角度θ2より大きい。角度θ1は、内傾斜部(64b)の傾斜する角度θ3よりも小さい。角度θ3は、角度θ2よりも大きい。角度θ1は、角度θ2と同じであってもよい。角度θ1は、角度θ3と同じであってもよい。角度θ2は、角度θ3と同じであってもよい。
回動軸(51)の軸心Pは、化粧パネル(22)との位置関係が次のようになる。軸心Pは、h1よりも低い。つまり、軸心Pは、外側通路面(64)の下端よりも低い位置にある。軸心Pは、h2よりも高い。つまり、軸心Pは、内側通路面(63)の下端よりも高い位置にある。
〈空気調和装置の運転動作〉
室内ユニット(10)の運転中には、室内ファン(31)が回転する。室内ファン(31)が回転すると、室内空間(S)の室内空気が、吸込口(23)を通ってケーシング(20)内の一次空間(21c)へ流入する。一次空間(21c)へ流入した空気は、室内ファン(31)に吸い込まれ、二次空間(21d)へ吹き出される。
室内ユニット(10)の運転中には、室内ファン(31)が回転する。室内ファン(31)が回転すると、室内空間(S)の室内空気が、吸込口(23)を通ってケーシング(20)内の一次空間(21c)へ流入する。一次空間(21c)へ流入した空気は、室内ファン(31)に吸い込まれ、二次空間(21d)へ吹き出される。
二次空間(21d)へ流入した空気は、室内熱交換器(32)を通過する間に冷却され又は加熱され、その後に四つの主吹出し通路(34)と四つの副吹出し通路(35)へ分かれて流入する。主吹出し通路(34)へ流入した空気は、主吹出し開口(24)を通って室内空間(S)へ吹き出される。副吹出し通路(35)へ流入した空気は、副吹出し開口(25)を通って室内空間(S)へ吹き出される。
冷房運転中の室内ユニット(10)では、室内熱交換器(32)が蒸発器として機能し、空気が室内熱交換器(32)を通過する間に冷却される。一方、暖房運転中の室内ユニット(10)では、室内熱交換器(32)が凝縮器として機能し、空気が室内熱交換器(32)を通過する間に加熱される。
〈風向調節羽根の動作〉
空気調和装置の運転時には、風向調節羽根(53)が、回動軸(51)まわりに回転移動することによって、吹出気流の方向を変更する。空気調和装置の運転時の風向調節羽根(53)は、水平吹き動作中の位置(図6に示す水平吹き位置)と、下吹き動作中の位置(図7に示す下吹き位置)との間を移動可能となっている。つまり、空気調和装置の運転中の風向調節羽根(53)の可動範囲は、図6に示す水平吹き位置と図7に示す下吹き位置との間である。空気調和装置の停止時には、風向調節羽根(53)が図8に示す停止位置(閉鎖位置)となる。
空気調和装置の運転時には、風向調節羽根(53)が、回動軸(51)まわりに回転移動することによって、吹出気流の方向を変更する。空気調和装置の運転時の風向調節羽根(53)は、水平吹き動作中の位置(図6に示す水平吹き位置)と、下吹き動作中の位置(図7に示す下吹き位置)との間を移動可能となっている。つまり、空気調和装置の運転中の風向調節羽根(53)の可動範囲は、図6に示す水平吹き位置と図7に示す下吹き位置との間である。空気調和装置の停止時には、風向調節羽根(53)が図8に示す停止位置(閉鎖位置)となる。
〔水平吹き位置〕
水平吹き動作では、風向調節羽根(53)が図6に示す水平吹き位置となる。この状態では、風向調節羽根(53)の延出部(56)の先端(57)が内傾斜部(64b)の下方に位置する。つまり、水平吹き動作中の風向調節羽根(53)は、延出部(56)の先端(57)がa1とa2との間に位置する。
水平吹き動作では、風向調節羽根(53)が図6に示す水平吹き位置となる。この状態では、風向調節羽根(53)の延出部(56)の先端(57)が内傾斜部(64b)の下方に位置する。つまり、水平吹き動作中の風向調節羽根(53)は、延出部(56)の先端(57)がa1とa2との間に位置する。
例えば延出部(56)の先端(57)がa1よりも内周側(図6におけるの左側)に位置すると、主吹出し開口(24)を流出した空気を吹出口(26)の外周側へ案内し難くなる。つまり、吹出気流の水平方向の速度成分が小さくなり、空気が在室者に直接あたり易くなる。
また、例えば延出部(56)の先端(57)がa2よりも外周側(図6における右側)に位置すると、延出部(56)と外傾斜部(65)との間の空気の流路が形成される。この場合、延出部(56)の上側を流れる空気は、外傾斜部(65)に沿うように斜め上方へ案内され、天井(C)の表面に到達し易くなる。従って、水平吹き動作が連続して行われることで、天井(C)面が汚れてしまうという不具合が生じる。
これに対し、本実施形態では、延出部(56)の先端(57)がa1よりも外周側に位置するため、吹出気流の水平方向の速度成分が大きくなり、在室者に吹出気流が直接あたるのを回避できる。従って、在室者がドラフトを感じることを抑制できる。
また、延出部(56)の先端(57)がa2よりも内周側に位置するため、吹出気流が外傾斜部(65)の表面を伝って斜め上方へ案内されることを回避できる。従って、吹出気流が天井(C)側へ導かれることも回避でき、ひいては天井(C)面の汚れを抑制できる。
延出部(56)の水平面に対する角度θ1は、外傾斜部(65)の水平面に対する角度θ2以上である。角度θ1が小さすぎると、延出部(56)の上側を通過する空気が、外傾斜部(65)側へ到達し易くなり、ひいては天井(C)側へ導かれ易くなる。これに対し、θ1≧θ2とすることで、吹出気流が外傾斜部(65)を伝って天井(C)側へ導かれることを確実に防止できる。
延出部(56)の水平面に対する角度θ1は、内傾斜部(64b)の水平面に対する角度θ3以下である。角度θ1が大きすぎると、延出部(56)の上側を通過する空気が、下方へ流れてしまい、在室者に直接あたってしまう可能性がある。これに対し、θ1≦θ3とすることで、吹出気流が在室者にあたることを確実に防止できる。
本実施形態では、風向調節機構(50)の回動軸(51)の軸心Pをh1とh2の間に位置させている。回動軸(51)の軸心P1をh1よりも低くすると、外パネル部(22b)と延出部(56)との間の距離をある程度確保できる。これにより、外パネル部(22b)と延出部(56)との間を流れる吹出気流を十分に確保でき、吹出気流の水平方向の速度成分を更に増大できる。従って、吹出気流が在室者に直接あたることを一層確実に防止できる。
延出部(56)が外傾斜部(65)に対して相対的に低い位置となることで、吹出気流が外傾斜部(65)の表面に導かれることも回避できる。従って、天井汚れの防止効果を更に向上できる。
回動軸(51)の軸心P1をh2よりも高くすることで、風向調節羽根(53)による吹出気流の案内の機能が損なわれてしまうことも回避できる。
〔下吹き位置〕
下吹き動作では、風向調節羽根(53)が図7に示す下吹き位置となる。この状態では、風向調節羽根(53)の延出部(56)の先端(57)がa1よりも内周側に位置する。主吹出し開口(24)を流出した空気は、主として下方へ案内される。
下吹き動作では、風向調節羽根(53)が図7に示す下吹き位置となる。この状態では、風向調節羽根(53)の延出部(56)の先端(57)がa1よりも内周側に位置する。主吹出し開口(24)を流出した空気は、主として下方へ案内される。
〔停止位置〕
空気調和装置の停止時には、風向調節羽根(53)が図8に示す停止位置となる。この状態では、風向調節羽根(53)の延出部(56)の先端(57)が外傾斜部(65)の下方に位置する。これにより、主吹出し開口(24)は、風向調節羽根(53)によって完全に閉塞される。この結果、室内ユニット(10)の美観が向上する。
空気調和装置の停止時には、風向調節羽根(53)が図8に示す停止位置となる。この状態では、風向調節羽根(53)の延出部(56)の先端(57)が外傾斜部(65)の下方に位置する。これにより、主吹出し開口(24)は、風向調節羽根(53)によって完全に閉塞される。この結果、室内ユニット(10)の美観が向上する。
このように、風向調節羽根(53)は、主吹出し開口(24)を閉塞するまでの長さを有する。つまり、風向調節羽根(53)は、水平吹き動作において、吹出気流の水平方向の速度成分を十分大きくできる程度の長さを有している。
空気調和装置の停止時には、風向調節羽根(53)の羽根溝(58)が、化粧パネル(22)のパネル溝(66)と鉛直方向に概ねオーバーラップする。つまり、本実施形態の空気調和装置は、運転時に在室者が視認するパネル溝(66)の位置(図6及び図7を参照)と、停止時に在室者が視認する羽根溝(58)の位置(図8を参照)とが、化粧パネル(22)の周方向において概ね一致する。このため、空気調和装置の運転のON/OFFに伴って、在室者が視認する溝(58,66)の位置が大きく変化することがない。従って、空気調和装置のON/OFFに伴って、在室者が違和感を覚えることを抑制でき、美観を向上できる。
−実施形態の効果−
本実施形態では、水平吹き動作において、風向調節羽根(53)の延出部(56)の先端(57)を内傾斜部(64b)の下方に位置させたため、吹出気流を水平方向へ案内できる。この結果、吹出気流が在室者に直接あたることを回避でき、在室者の快適性を向上できる。また、このようにすると、吹出気流が天井(C)に沿って流れることも回避できるため、吹出気流により天井(C)が汚れてしまうことも防止できる。
本実施形態では、水平吹き動作において、風向調節羽根(53)の延出部(56)の先端(57)を内傾斜部(64b)の下方に位置させたため、吹出気流を水平方向へ案内できる。この結果、吹出気流が在室者に直接あたることを回避でき、在室者の快適性を向上できる。また、このようにすると、吹出気流が天井(C)に沿って流れることも回避できるため、吹出気流により天井(C)が汚れてしまうことも防止できる。
空気調和装置の停止時には、風向調節羽根(53)によって吹出口(26)の全体を覆うことができる。これにより、在室者に対する室内ユニットの美観を向上できる。
図6に示すように、延出部(56)の角度θ1を、外傾斜部(65)の角度θ2以上で且つ内傾斜部(64b)の角度θ3以下とすることで、吹出気流が天井(C)に沿って流れることを確実に回避でき、吹出気流が在室者に直接あたることを確実に回避できる。
図6に示すように、回動軸(51)の軸心Pをh1より低く、且つh2よりも高くすることで、吹出気流が在室者に直接あたることを更に確実に回避できる。また、吹出気流が天井(C)に沿って流れることも更に確実に回避できる。
《その他の実施形態》
図6に示す水平吹き動作は、空気調和装置の運転時における風向調節羽根(53)の可動範囲の上限高さ位置で行われる。しかし、この可動範囲の中間位置において、水平吹き動作を行うようにしてもよい。
図6に示す水平吹き動作は、空気調和装置の運転時における風向調節羽根(53)の可動範囲の上限高さ位置で行われる。しかし、この可動範囲の中間位置において、水平吹き動作を行うようにしてもよい。
上記各実施形態では、室内ユニット(10)は4方向に調和空気を吹き出すように構成されているが、例えば、2方向に調和空気を吹き出すように構成されていてもよいし、1方向に調和空気を吹き出すように構成されていてもよい。
上記各実施形態において、副吹出し開口(25)および副吹出し通路(35)を省略した構成としてもよい。
回動軸(51)の軸心Pは、外側通路面(64)の下端よりも高い位置であってもよい。
室内ユニット(10)は、天井付近に設置されるものであれば、如何なる形式であってもよく、例えば天井吊り下げ式であってもよい。
以上説明したように、本発明は、空気調和装置の室内ユニットについて有用である。
C 天井
S 室内空間
22 化粧パネル
22a 内パネル部
22b 外パネル部
26 吹出口
53 風向調節羽根
56 延出部
56a 上面
57 先端
58 溝
61 上流通路(上流部)
62 下流通路(下流部)
64a 側壁部
64b 内傾斜部
65 外傾斜部
66 溝
S 室内空間
22 化粧パネル
22a 内パネル部
22b 外パネル部
26 吹出口
53 風向調節羽根
56 延出部
56a 上面
57 先端
58 溝
61 上流通路(上流部)
62 下流通路(下流部)
64a 側壁部
64b 内傾斜部
65 外傾斜部
66 溝
Claims (6)
- 天井(C)に設置され、室内空間(S)へ調和空気を吹き出す空気調和装置の室内ユニットであって、
吹出口(26)が形成される化粧パネル(22)と、
上記吹出口(26)から吹き出される調和空気の風向を調節する風向調節羽根(53)とを備え、
上記化粧パネル(22)は、上記吹出口(26)の内周側に形成される内パネル部(22a)と、該吹出口(26)の外周側に形成される外パネル部(22b)とを有し、
上記外パネル部(22b)は、
上記吹出口(26)の上流部(61)の内壁を構成する側壁部(64a)と、
上記側壁部(64a)の下端から外周側に向かって斜め下方に延び、上記吹出口(26)の下流部(62)の内壁を構成する内傾斜部(64b)と、
上記内傾斜部(64b)の下端から外周側に向かって斜め上方に延び、上記室内空間(S)に面する外傾斜部(65)とを有し、
上記風向調節羽根(53)は、
上記吹出口(26)の外周側の方向に延出する延出部(56)を有し、
上記空気調和装置の停止時において該延出部(56)の先端(57)が上記外傾斜部(65)の下方に位置し、水平吹き動作において該延出部(56)の先端(57)が上記内傾斜部(64b)の下方に位置するように構成される
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。 - 請求項1において、
上記風向調節羽根(53)は、上記水平吹き動作において、上記空気調和装置の運転時における該風向調節羽根(53)の可動範囲の上限高さ位置となるように構成される
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。 - 請求項1又は2において、
上記風向調節羽根(53)の延出部(56)は、上記水平吹き動作において、該延出部(56)の上面(56a)が水平面に対して角度θ1を成すように斜め下方に延びており、
上記角度θ1は、上記外傾斜部(65)の水平面に対する角度θ2以上である
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。 - 請求項1又は2において、
上記風向調節羽根(53)の延出部(56)は、上記水平吹き動作において、該延出部(56)の上面(56a)が水平面に対して角度θ1を成すように斜め下方に延びており、
上記角度θ1が、上記内傾斜部(64b)の水平面に対する角度θ3以下である
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。 - 請求項1又は2において、
上記風向調節羽根(53)の延出部(56)は、上記水平吹き動作において、該延出部(56)の上面(56a)が水平面に対して角度θ1を成すように斜め下方に延びており、
上記角度θ1は、上記外傾斜部(65)の水平面に対する角度θ2以上で、且つ上記内傾斜部(64b)の水平面に対する角度θ3以下である
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。 - 請求項1乃至5のいずれか1つにおいて、
上記外パネル部(22b)の下面には、結露水を保持するパネル側の溝(66)が形成され、
上記風向調節羽根(53)の下面には、結露水を保持する羽根側の溝(58)が形成され、
上記水平吹き動作時には、上記パネル側の溝(66)が露出され、
上記空気調和装置の停止時には、上記パネル側の溝(66)が上記風向調節羽根(53)によって覆われるとともに、上記羽根側の溝(58)が上記パネル側の溝(66)と鉛直方向にオーバーラップする
ことを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
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