JP6299638B2 - オルガノポリフルオロシロキサンの製造方法 - Google Patents
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請求項1:
下記一般式(1)
請求項2:
下記一般式(1)
で示される環状トリシロキサンを共重合するようにした請求項1記載のオルガノポリフルオロシロキサンの製造方法。
請求項3:
重合触媒が、下記一般式(11)
で示される、ジオルガノシロキサン単位の繰り返しからなる主鎖骨格(分子鎖)の両末端がリチウムイオンで封鎖された、2官能性のリチウムシラノレート触媒、又は、下記一般式(12)
で示される分子鎖両末端がシラノール基で封鎖されたオルガノポリシロキサンとアルキルリチウム触媒又は単官能性のリチウムシラノレート触媒との混合物である請求項1又は2記載のオルガノポリフルオロシロキサンの製造方法。
請求項4:
アルキルリチウム触媒及び/又はリチウムシラノレート触媒を弱酸又は炭酸ガスにより中和する工程を含む請求項1〜3のいずれか1項記載のオルガノポリフルオロシロキサンの製造方法。
請求項5:
得られるオルガノポリフルオロシロキサンが下記一般式(2)又は一般式(5)で示されるものである請求項1〜4のいずれか1項記載のオルガノポリフルオロシロキサンの製造方法。
で示されるシリル基、l=0〜30の整数、m=0〜100の整数、n≧500の整数である。また、
で示されるシリル基、o=0〜30の整数、p=0〜100の整数、q≧500の整数である。また、
で示されるシリル基、l=0〜30の整数、m=0〜100、特に1〜100の整数、n≧500の整数である。
また、
で示されるシリル基、o=0〜30の整数、p=0〜100、特に1〜100の整数、q≧500の整数である。また、
で示される環状トリシロキサンとの混合物をアルキルリチウム触媒及びリチウムシラノレート触媒から選ばれる少なくとも1種の重合触媒及び非水溶性の重合促進剤の存在下に共重合させることにより製造することができる。
で示される環状トリシロキサンとを、下記一般式(11)
で示される、ジオルガノシロキサン単位の繰り返しからなる主鎖骨格(分子鎖)の両末端がリチウムイオンで封鎖された、2官能性のリチウムシラノレート触媒の存在下に、あるいは、下記一般式(12)
で示される分子鎖両末端がシラノール基(即ち、ケイ素原子に結合した水酸基)で封鎖されたオルガノポリシロキサンとアルキルリチウム触媒又は(単官能性の)リチウムシラノレート触媒との混合物の存在下に非水溶性の重合促進剤存在下に共重合させる方法を採用することができる。
で示される環状トリシロキサンとを、下記一般式(11)
で示される、ジオルガノシロキサン単位の繰り返しからなる主鎖骨格(分子鎖)の両末端がリチウムイオンで封鎖された、2官能性のリチウムシラノレート触媒の存在下に、あるいは、下記一般式(12)
で示される分子鎖両末端がシラノール基(即ち、ケイ素原子に結合した水酸基)で封鎖されたオルガノポリシロキサンとアルキルリチウム触媒又は(単官能性の)リチウムシラノレート触媒との混合物の存在下に非水溶性の重合促進剤存在下に共重合させる方法を採用することができる。
オルガノポリシロキサン(I)を下記方法で合成した。
オルガノポリシロキサン(I)の合成
2Lのセパラブルフラスコにトリス(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリメチルシクロトリシロキサン1,300g(2.78モル)を入れて窒素ガス雰囲気下で110℃に加熱し、ここにトリビニルトリメチルシクロトリシロキサン1.30g(5.0ミリモル)、及び下記式(11)で示される有機リチウム化合物のシロキサンオリゴマー0.73g(0.75ミリモル)と2,2−ジ(2−テトラヒドロフリル)プロパン0.065g(0.005質量%)を撹拌しながら添加し、引き続き110℃で90分重合反応をさせて、ポリフルオロアルキルメチルシロキサンを生成させ、該ポリフルオロアルキルメチルシロキサンに酢酸0.13g(2.2ミリモル)を添加し、100℃で1時間、次いで150℃で2時間撹拌して中和処理及び低分子シロキサンの除去をしたところ、分子鎖両末端がシラノール基(即ち、ケイ素原子に結合した水酸基)で封鎖された下記平均分子式(13)で示されるポリフルオロアルキルメチルシロキサン(以下、オルガノポリシロキサン(I)と略記する)が1,300.68g(収率99%)得られた。
オルガノポリシロキサン(II)の合成
2Lのセパラブルフラスコにトリス(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリメチルシクロトリシロキサン1,300g(2.78モル)を入れて窒素ガス雰囲気下で110℃に加熱し、ここにトリビニルトリメチルシクロトリシロキサン1.30g(5.0ミリモル)、及び下記式(11)で示される有機リチウム化合物のシロキサンオリゴマー0.73g(0.75ミリモル)を加え、110℃で重合反応を行ったが、6時間撹拌しても液状で生ゴム状にならなかった。オルガノポリシロキサン(II)の重合を中止した。
オルガノポリシロキサン(III)の合成
2Lのセパラブルフラスコにトリス(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリメチルシクロトリシロキサン1,300g(2.78モル)を入れて窒素ガス雰囲気下で110℃に加熱し、ここにトリビニルトリメチルシクロトリシロキサン1.30g(5.0ミリモル)、及び下記式(11)で示される有機リチウム化合物のシロキサンオリゴマー0.73g(0.75ミリモル)とジグライム0.065g(0.005質量%)を撹拌しながら添加し、引き続き110℃で180分重合反応をさせて、ポリフルオロアルキルメチルシロキサンを生成させ、該ポリフルオロアルキルメチルシロキサンに酢酸0.13g(2.2ミリモル)を添加し、100℃で1時間、次いで150℃で2時間撹拌して中和処理及び低分子シロキサンの除去をしたところ、分子鎖両末端がシラノール基(即ち、ケイ素原子に結合した水酸基)で封鎖された下記平均分子式(13)で示されるオルガノポリシロキサン(III)が1,270.40g(収率97%)得られた。
オルガノポリシロキサン(IV)の合成
2Lのセパラブルフラスコにトリス(3,3,3−トリフルオロプロピル)トリメチルシクロトリシロキサン1,300g(2.78モル)を入れて窒素ガス雰囲気下で110℃に加熱し、ここにトリビニルトリメチルシクロトリシロキサン1.30g(5.0ミリモル)、ここに下記式(11)で示される有機リチウム化合物のシロキサンオリゴマー0.73g(0.75ミリモル)とシクロペンチルメチルエーテル0.065g(0.005質量%)を加え110℃で重合反応を行ったが、6時間撹拌しても液状で生ゴム状にならなかった。オルガノポリシロキサン(IV)の重合を中止した。
Claims (5)
- アルキルリチウム触媒及び/又はリチウムシラノレート触媒を弱酸又は炭酸ガスにより中和する工程を含む請求項1〜3のいずれか1項記載のオルガノポリフルオロシロキサンの製造方法。
- 得られるオルガノポリフルオロシロキサンが下記一般式(2)又は一般式(5)で示されるものである請求項1〜4のいずれか1項記載のオルガノポリフルオロシロキサンの製造方法。
で示されるシリル基、l=0〜30の整数、m=0〜100の整数、n≧500の整数である。また、
で示されるシリル基、o=0〜30の整数、p=0〜100の整数、q≧500の整数である。また、
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JP2015057230A JP6299638B2 (ja) | 2015-03-20 | 2015-03-20 | オルガノポリフルオロシロキサンの製造方法 |
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