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JP6282031B2 - 空調用換気装置 - Google Patents

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JP6282031B2
JP6282031B2 JP2012248426A JP2012248426A JP6282031B2 JP 6282031 B2 JP6282031 B2 JP 6282031B2 JP 2012248426 A JP2012248426 A JP 2012248426A JP 2012248426 A JP2012248426 A JP 2012248426A JP 6282031 B2 JP6282031 B2 JP 6282031B2
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Description

本発明は、室内の炭酸ガス濃度に応じて換気を行う空調用換気装置に関するものである。
従来から、空調機のエネルギーを低減するとともに、快適な空気調和を行うために、給気ファンによって室外から室内へ導入される給気と、排気ファンによって室内から室外へ排出される排気との間で熱交換を行わせ、温度差を低減した給気を室内へ導くようにした熱交換型換気装置が用いられている。
事務所ビルなどでは、室内にいる人数の増減に応じて、室内の空気汚れの度合いは大きく異なる。通常、事務所ビルなどの換気設計は室内の在室率が100%状態で室内の炭酸ガス濃度が一定値以下となるように換気設計されているが、実際の室内の在室率は文献などの調査によると、50〜70%がほとんどであり、換気風量は例えば壁面に設置されたリモコンによって、ある風量に固定され設定されることが多い。このため、多人数が室内にいる場合には、室内の空気が汚れるという問題がある。また、早朝や夜間の時間帯では少人数或いは全然人がいない場合においては、過剰換気を行うことは空調負荷の増大となり、省エネ上好ましくない。
換気を壁面に設置されたリモコンでタイマーを設定し、換気運転を制御する場合もある。タイマーの設定内容は、運転のON/OFF、風量切換であり、それぞれを設定しタイマーによる自動換気運転をする。実際は、1日の時間帯ごとに室内の人数を想定し、運転のON/OFF、風量切換を設定するが、在室人数に応じた最適風量での換気の運転設定が難しく、過剰換気で外気負荷の増大に伴う空調機の消費エネルギーの増大または過少換気で炭酸ガス濃度の増大による室内の空気環境の汚染につながるという課題がある。
室内へ炭酸ガスセンサーを設置し、室内の炭酸ガス濃度が炭酸ガスセンサーの濃度しきい値以上になったら換気扇を運転あるいは換気風量を多くし、室内の炭酸ガス濃度が炭酸ガスセンサーの濃度しきい値以下となったら換気扇の運転を停止あるいは換気風量を少なくする制御方法がある。しかし、炭酸ガスセンサーの濃度しきい値はユーザーが目標としたい室内濃度ではなく、換気運転・停止あるいは換気風量を切換えるしきい値となるため、ユーザーが目標としたい室内濃度以下で適切な換気風量で制御することは困難であった。例えば、換気風量を抑制し省エネ性を向上させるため炭酸ガスセンサーの濃度しきい値を大きくすると、室内の炭酸ガス濃度が高い状況にあるにもかかわらず換気運転しないあるいは過少換気で炭酸ガス濃度の増大による室内の空気環境の汚染につながるという課題があった。一方で、室内の炭酸ガス濃度を一定値(例えば、建築物衛生法の基準値1000ppm)以下に保ちたいために炭酸ガスセンサーの濃度しきい値を低く設定すると、室内の炭酸ガス濃度が十分に低いにもかかわらず常時換気運転し、その結果、過剰換気で外気負荷の増大に伴う空調機の消費エネルギーの増大につながるという課題があった。
空調機と連動運転する熱交換型換気装置においては、快適な空気環境を提供し、換気による外気負荷を低減させ、空調機の省エネを図るために、室内の炭酸ガスを検知する炭酸ガスセンサーを室内に設置し、炭酸ガスの濃度に応じて熱交換型換気装置の風量を制御する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、室内の炭酸ガスを検知する炭酸ガスセンサーを熱交換型換気装置の内部に設置し、炭酸ガスの濃度に応じて熱交換型換気装置の風量を制御する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3551124号公報 特開平9−159208号公報
しかしながら、前述した特許文献1の技術では、炭酸ガスセンサーによる風量制御を実施しても風量切換のための炭酸ガス濃度のしきい値が固定されているため、ユーザーが目標としたい室内の炭酸ガス濃度以下で換気風量を制御することが困難である。
また、特許文献2の技術では、熱交換型換気装置の内部に炭酸ガスセンサーが設置されているため、熱交換型換気装置の運転中は室内の炭酸ガス濃度が正確に検知可能であるが、熱交換型換気装置の停止中は、室内の炭酸ガス濃度の正確な検知が難しいため、炭酸ガス濃度に応じて自動的に換気をON/OFFすることや適切な風量制御が不可能である。
本発明は、前述のような課題を解決するためになされたものであり、任意に設定された設定目標濃度に応じて風量切換しきい値を設定し、余分な過剰換気を行うことなく、ユーザーの室内環境に応じた換気風量で換気を行うことができる空調用換気装置を提供することを目的とする。
本発明に係る空調用換気装置は、外気を給気風路を介して吸込み室内に給気する給気用送風機と、室内空気を排気風路を介して吸い込み外部へ排気する排気用送風機と、室内空気から炭酸ガス濃度を検知し、検知した炭酸ガス濃度と風量切換しきい値とを比較し、その結果を送出する炭酸ガスセンサーと、炭酸ガスセンサーの送出する結果に従って給気用送風機及び排気用送風機の風量を制御する制御部とを備え、炭酸ガスセンサーは、ユーザーによって選択された設定目標濃度より低く、当該設定目標濃度に応じた風量切換しきい値を自動的に設定し、過去の最大炭酸ガス濃度を記憶し、設定目標濃度と記憶した最大炭酸ガス濃度との差分値を算出し、差分値が正の値である場合に、差分値を風量切換しきい値に加算して補正する
本発明によれば、炭酸ガスセンサーは、設定目標濃度に応じて当該設定目標濃度より低い風量切換しきい値を設定し、過去の最大炭酸ガス濃度を記憶し、設定目標濃度と記憶した最大炭酸ガス濃度から差分値を算出し、その差分値を基に風量切換しきい値を補正するようにしている。このため、ユーザーの室内環境の炭酸ガス濃度を統計的に把握しながら、余分な過剰換気を抑制することができ、ユーザーの室内環境に応じた換気風量で換気を行うことができる。また、ユーザーの室内環境に応じた換気風量で換気を行うことができるため、空調機の空調負荷を低減させ省エネを促進することができる。
実施の形態1に係る空調用換気装置の内部構成を簡略化して示す断面図である。 実施の形態1に係る空調用換気装置における換気風量と炭酸ガス濃度との関係を示す図である。 図2において風量切換しきい値の補正に伴う換気風量と炭酸ガス濃度との関係を示す図である。 実施の形態1に係る空調用換気装置において炭酸ガス濃度が設定目標濃度を超えたときの換気風量と炭酸ガス濃度との関係を示す図である。 実施の形態2に係る空調用換気装置の内部構成を簡略化して示す断面図である。 実施の形態3に係る空調用換気装置の内部構成を簡略化して示す断面図である。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る空調用換気装置の内部構成を簡略化して示す断面図である。なお、符号OAは外気(Outdoor Air)、符号SAは給気(Supply Air)、符号RAは還気(Return Air)、符号EAは排気(Exhaust Air)を示している。
図1に示す空調用換気装置は、外観が板金でできた直方体状の筐体1によって形成され、内部に熱交換素子6を有する熱交換型換気装置である。この空調用換気装置13は、天井18の内側に隠蔽された状態で設置されている。空調用換気装置13は、前述の熱交換素子6の他に、筐体1の長手方向の一端面に縦方向に設けられた排気吐出口10及び外気吸込口7と、その一端面と対向する他端面に縦方向に設けられた給気吐出口8及び室内空気吸込口9と、外気吸込口7及び給気吐出口8を熱交換素子6を介して結ぶ給気風路11と、室内空気吸込口9及び排気吐出口10を熱交換素子6を介して結ぶ排気風路12と、給気用送風機3及び排気用送風機5と、炭酸ガスセンサー14と、リモコン17と、給気用送風機3及び排気用送風機5の風量を制御する制御部20とを備えている。
給気風路11は、外気OAを室内へ給気SAするための風路で、外気吸込口7と熱交換素子6との間に形成された外気熱交換前風路11aと、熱交換素子6と給気吐出口8との間に形成された外気熱交換後風路11bとを有している。排気風路12は、室内空気(還気RA)を室外へ排気EAするための風路で、室内空気吸込口9と熱交換素子6との間に形成された室内空気熱交換前風路12aと、熱交換素子6と排気吐出口10との間に形成された室内空気熱交換後風路12bとを有している。この構成により、給気風路11と排気風路12は、熱交換素子6で交差している。
給気用送風機3は、外気熱交換後風路11b内で給気吐出口8と連結され、内部に給気用モータ2を備えている。排気用送風機5は、室内空気熱交換後風路12b内で排気吐出口10と連結され、内部に排気用モータ4を備えている。給気用モータ2と排気用モータ4は、制御部20からの制御に応じて回転速度が可変する。給気風路11及び排気風路12には、外気OAや還気RAに含まれる埃などの目詰まりによる熱交換素子6の性能低下を防止するためのエアフィルター15、16が取り外しに自在に設置されている。
熱交換素子6は、平板紙上に波板紙(コルゲートシート)を接着して形成された平板状の給気通路と、同様に平板紙上に波板紙(コルゲートシート)を接着して形成された平板状の排気通路とが互いに直交するように多数積層されたものであり、給気風路11を通過する給気SAと排気風路12を通過する排気EAとの間で熱交換を行なう。
リモコン17は、運転のON/OFF、風量の切換、換気モードの切換、運転タイマーの設定などが可能になっている。また、リモコン17は、ユーザーによって設定目標濃度が選択されたときには、その設定目標濃度を炭酸ガスセンサー14に制御部20を介して入力する。
炭酸ガスセンサー14は、室内空気熱交換前風路12aに設置され、室内空気の炭酸ガス濃度を検知する。筐体1の内部に炭酸ガスセンサー14を設置することは、制御部20と炭酸ガスセンサー14を接続する制御線を最短長にできるなど施工コストを削減するために最適である。なお、炭酸ガスセンサー14を室内空間に設置し、制御線を制御部20に接続して制御する方法もある(図5参照)。
制御部20は、筐体1にメンテナンスできる位置に配置され、炭酸ガスセンサー14からの情報、即ち、炭酸ガス濃度が弱風量と微弱風量の切換しきい値以下の情報が入力されたときに、微弱風量運転となるように給気用モータ2と排気用モータ4の運転を制御する。また、制御部20は、炭酸ガス濃度が弱風量と微弱風量の切換しきい値以上で、強風量と弱風量の切換しきい値以下のときには、弱風量運転となるように給気用モータ2と排気用モータ4の運転を制御する。更に、制御部20は、炭酸ガス濃度が強風量と弱風量の切換しきい値を超えたときには、強風量運転となるように給気用モータ2と排気用モータ4の運転を制御する。
この風量制御により、室内の空気環境を快適に維持しつつ、換気による外気負荷を低減させることが可能となるので、空調機の省エネ化を図ることができる。また、無駄な換気がなくなり必要な換気量を満足させるだけ空調用換気装置13を運転すればよいので、空調用換気装置自体の消費電力の低減にもなる。
次に、炭酸ガス濃度に応じた風量制御について図2、図3及び図4を用いて説明する。
図2は実施の形態1に係る空調用換気装置における換気風量と炭酸ガス濃度との関係を示す図、図3は図2において風量切換しきい値の補正に伴う換気風量と炭酸ガス濃度との関係を示す図、図4は実施の形態1に係る空調用換気装置において炭酸ガス濃度が設定目標濃度を超えたときの換気風量と炭酸ガス濃度との関係を示す図である。
現在、建築物衛生法にて炭酸ガス(二酸化炭素)濃度の上限値とする設定目標濃度が建築物の使用目的に応じて定められている。例えば、延べ面積3000m以上の建屋においては、1000ppm以下と定められている。図2、図3及び図4においては、炭酸ガス濃度の検知による風量制御は、建築物衛生法で定められている1000ppmを設定目標濃度とした場合であるが、これは限定されるものではない。
リモコン17にて「風量自動制御」を選択すると、炭酸ガスセンサー14は、室内の炭酸ガス濃度を検知するためのセンシング動作を開始する。短時間で安定した室内の炭酸ガス濃度を炭酸ガスセンサー14で検知させる必要があるため、空調用換気装置13の最大風量の強風量が最適であるが、安定した炭酸ガス濃度を検知できればこの限りではない。
炭酸ガスセンサー14には、設定目標濃度とその設定目標濃度に応じて設定された風量切換しきい値とを有している。設定目標濃度は、ユーザーが目標としたい室内の炭酸ガス濃度であり、炭酸ガス濃度の検知に応じて換気の風量制御を行う場合、超えてはならない値である。例えば、炭酸ガスセンサー14は、リモコン17の操作により設定目標濃度1000ppmが選択された場合、室内の炭酸ガス濃度が1000ppm以下になるように、その設定目標濃度に応じた風量切換しきい値を設定する。風量切換しきい値は、室内の炭酸ガス濃度が設定目標濃度より低くなるように設定された値である。
例えば、設定目標濃度を1000ppmと選択した場合は、強風量と弱風量の切換しきい値は800ppm、弱風量と微弱風量の切換しきい値は700ppmと自動で設定される。つまり、炭酸ガスセンサー14は、設定目標濃度が1000ppmと選択された場合、強風量と弱風量の切換しきい値を800ppm、弱風量と微弱風量の切換しきい値を700ppmと自動的に設定する。
炭酸ガスセンサー14は、設定目標濃度を複数保有しており、ユーザーが空調用換気装置13を使用する環境に応じて設定が可能になっている。例えば、設定目標濃度が1500ppm、1000ppm、800ppmと選択可能である。炭酸ガスセンサー14は、設定目標濃度を1500ppmと選択された場合、強風量と弱風量の切換しきい値を1300ppm、弱風量と微弱風量の切換しきい値を1000ppmと自動的に設定する。また、炭酸ガスセンサー14は、設定目標濃度が800ppmと選択された場合、強風量と弱風量の切換しきい値を600ppm、弱風量と微弱風量の切換しきい値を400ppmと自動的に設定する。
図2は設定目標濃度を1000ppmと選択した場合の風量制御を示している。強風量と弱風量の切換しきい値は800ppm、弱風量と微弱風量の切換しきい値は700ppmと自動設定され、700ppm以下では微弱風量運転、701ppm〜800ppmは弱風量運転、801ppmを超えた場合には強風量運転となり、室内の炭酸ガス濃度を検知することで3段階の風量切換制御が可能となっている。
前述したように、炭酸ガスセンサー14が空調用換気装置13の室内空気熱交換前風路12aに設置されており(図1参照)、リモコン17にて「風量自動制御」を選択した場合、炭酸ガスセンサー14による風量自動制御は、室内の炭酸ガス濃度が低濃度であっても、運転を停止することなく最低風量(微弱風量)で連続運転する。つまり、炭酸ガスセンサー14は炭酸ガス濃度のセンシング動作を常時行っている。これは、空調用換気装置13が天井18内に隠蔽設置されているため、運転を停止した場合、空調用換気装置13内部に風が流れなくなり、室内空気熱交換前風路12aに設置された炭酸ガスセンサー14で室内の炭酸ガス濃度を正確に検知できないためである。なお、室内空気熱交換前風路12aに設置された炭酸ガスセンサー14が室内の炭酸ガス濃度を検知可能であれば、連続運転以外に間欠運転でもよい。
炭酸ガスセンサー14は、炭酸ガス濃度のセンシング動作を行っているときに、過去の最大炭酸ガス濃度を記憶し、記憶した最大炭酸ガス濃度を参照して各切換しきい値を自動的に補正する。
風量の切換しきい値を自動的に補正する機能について、図2と図3にて説明する。
図2では、室内の最大炭酸ガス濃度が900ppmである。この最大炭酸ガス濃度の情報を記憶しておき、設定目標濃度1000ppmと比較し、差分値の100ppm(設定目標濃度1000ppm −最大炭酸ガス濃度が900ppm)を強風量と弱風量の切換しきい値の800ppmに加算し、差分値の100ppmを弱風量と微弱風量の切換しきい値の700ppmに加算する。風量の切換しきい値を自動的に補正する期間は、過去の最大炭酸ガス濃度の情報を記憶する期間と同じであり、期間は任意に設定可能である。例えば、風量の切換しきい値を1週間間隔で補正する場合は、過去1週間の最大炭酸ガス濃度を記憶し、風量の切換しきい値を1ヶ月間隔で補正する場合は、過去1ヶ月の最大炭酸ガス濃度を記憶し、記憶した最大炭酸ガス濃度と設定目標濃度との差分値を風量の切換しきい値に加算して補正する。
次に、風量の切換しきい値を補正した場合の風量動作について図3を用いて説明する。
図2に示す風量の切換しきい値と比較すると、強風量と弱風量の切換しきい値は800→900ppm、弱風量と微弱風量の切換しきい値は700→800ppmと補正されるため、微弱風量と弱風量での運転時間が長くなり、強風量の運転時間が短くなっている。
従来の制御では、炭酸ガスセンサー14による風量制御を実施しても風量の切換しきい値が固定されているため、室内の在室率パターンに応じた換気ができず過剰換気となり、余分な換気負荷が発生して空調負荷になっている場合があった。本実施の形態においては、過去の室内の最大炭酸ガス濃度を記憶することで、設定目標濃度との差分値を算出して風量の切換しきい値を補正するため、ユーザーの室内環境の炭酸ガス濃度を統計的に把握しながら、余分な過剰換気を抑制することができ、ユーザーの室内環境に応じた換気風量で換気を行うため、空調機の空調負荷を低減させ省エネ化を促進することができる。
次に、設定目標濃度に対して過去の最大炭酸ガス濃度が低かった場合の風量制御について図4を用いて説明する。
過去の最大炭酸ガス濃度が低かった場合は、設定目標濃度1000ppmに対し、強風量と弱風量の切換しきい値が1150ppm、弱風量と微弱風量の切換しきい値が950ppmとなることもある。このような場合、室内の在室率が低い場合は微弱風量でも室内の炭酸ガス濃度を設定目標濃度1000ppm以下の環境を維持可能である。しかし、室内の在室率が急に高くなった場合は、微弱風量の運転では換気量が足りず、室内の炭酸ガス濃度を設定目標濃度1000ppm以下の環境を維持できなくなる。換気量が足りず、室内の炭酸ガス濃度が設定目標濃度1000ppmを超えてしまった場合は、強風量と弱風量の切換しきい値を800ppm、弱風量と微弱風量の切換しきい値を700ppmのデフォルト設定に変更する(図2参照)。変更後は、炭酸ガス濃度が800ppmを超えている状況であれば強風量で運転するため、室内の炭酸ガス濃度は低下する。
以上のように実施の形態1によれば、室内の炭酸ガス濃度を検知して過去の最大炭酸ガス濃度を記憶し、記憶した最大炭酸ガス濃度と設定目標濃度との差分値を算出して風量の切換しきい値を補正するようにしている。このため、ユーザーの室内環境の炭酸ガス濃度を統計的に把握しながら、余分な過剰換気を抑制することができ、ユーザーの室内環境に応じた換気風量で換気を行うことができる。また、ユーザーの室内環境に応じた換気風量で換気を行うことができるため、空調機の空調負荷を低減させ省エネ化を促進することができる。
実施の形態2.
図5は実施の形態2に係る空調用換気装置の内部構成を簡略化して示す断面図である。なお、実施の形態1で説明した図1と同様の部分には同じ符号を付している。
実施の形態2においては、実施の形態1と異なる構成として、炭酸ガスセンサー14を室内空間に設置していることである。この場合、炭酸ガスセンサー14が室内空間に設置されているため、空調用換気装置13の室内空気熱交換前風路12aに炭酸ガスセンサー14を設置する場合と比べ、空調用換気装置13の運転が停止しても室内空間の炭酸ガス濃度を正確に検知できる。なお、炭酸ガスセンサー14の機能、及び炭酸ガス濃度に応じて給気用モータ2と排気用モータ4の運転を制御する点は実施の形態1と同様である。
以上のように実施の形態2によれば、炭酸ガスセンサー14が室内空間に設置されているので、空調用換気装置13の運転が停止しても室内空間の炭酸ガス濃度を正確に検知できる。また、室内空気熱交換前風路12aに設置された炭酸ガスセンサー14で室内の炭酸ガス濃度を正確に検知するために必要な連続運転や間欠運転といったセンシング動作が不要となるため、さらなる換気運転の時間の削減が可能となり、外気負荷の低減による空調機の省エネ効果を増加させることができる。
実施の形態3.
図6は実施の形態3に係る空調用換気装置の内部構成を簡略化して示す断面図である。なお、実施の形態1で説明した図1と同様の部分には同じ符号を付している。
実施の形態3においては、実施の形態1と異なる構成として、天井18に人感センサー19を設置していることである。人感センサー19は、制御線を介して制御部20に接続され、室内の人を感知したときには、その情報を制御部20に送出する。制御部20は、人感センサー19からの人感知の情報が入力されたときに空調用換気装置13を運転し、運転中はさらに室内空気熱交換前風路12aに設置された炭酸ガスセンサー14からの情報に従って給気用モータ2と排気用モータ4の運転を制御する。人感センサー19が室内の人を感知しない場合、空調用換気装置13は停止する。なお、炭酸ガスセンサー14の機能については実施の形態1と同様である。また、空調用換気装置13と運転連動する機器は人感センサー19だけに限らず、人を感知できるセンサーであれば何れでもよい。
炭酸ガスセンサー14が空調用換気装置13内部に設置された事例では、人感センサー19がない場合は、室内に人がいるかいないかわからないため、炭酸ガスセンサー14にて室内炭酸ガス濃度を正確に検知するために必要な連続運転や間欠運転といったセンシング動作が必要となっていた。
しかし、本実施の形態3のように人感センサー19がある場合は、室内に人がいる時のみ空調換気装置13を運転させるため、炭酸ガスセンサー14にて室内の炭酸ガス濃度を正確に検知するために必要な連続運転や間欠運転といったセンシング動作が不要となる。このため、さらなる換気運転の時間の削減が可能となり、外気負荷の低減による空調機の省エネ効果を増加させることができる。
なお、実施の形態1、2、3では、空調用換気装置13を熱交換型換気装置として説明したが、熱交換素子6を持たない換気装置に適用できることはいうまでもない。
1 筐体、2 給気用モータ、3 給気用送風機、4 排気用モータ、5 排気用送風機、6 熱交換素子、7 外気吸込口、8 給気吐出口、9 室内空気吸込口、10 排気吐出口、11 給気風路、11a 外気熱交換前風路、11b 外気熱交換後風路、12 排気風路、12a 室内空気熱交換前風路、12b 室内空気熱交換後風路、13 空調用換気装置、14 炭酸ガスセンサー、15、16 エアフィルター、17 リモコン、18 天井、19 人感センサー、20 制御部。

Claims (7)

  1. 外気を給気風路を介して吸込み室内に給気する給気用送風機と、
    室内空気を排気風路を介して吸い込み外部へ排気する排気用送風機と、
    室内空気から炭酸ガス濃度を検知し、検知した炭酸ガス濃度と風量切換しきい値とを比較し、その結果を送出する炭酸ガスセンサーと、
    前記炭酸ガスセンサーの送出する前記結果に従って前記給気用送風機及び前記排気用送風機の風量を制御する制御部と
    を備え、
    前記炭酸ガスセンサーは、ユーザーによって選択された設定目標濃度より低く、当該設定目標濃度に応じた風量切換しきい値を自動的に設定し、過去の最大炭酸ガス濃度を記憶し、前記設定目標濃度と記憶した前記最大炭酸ガス濃度との差分値を算出し、前記差分値が正の値である場合に、前記差分値を前記風量切換しきい値に加算して補正する
    ことを特徴とする空調用換気装置。
  2. 前記風量切換しきい値は、少なくとも、強風量と弱風量の切換しきい値と、前記切換しきい値より低い弱風量と微弱風量の切換しきい値とに分けられ、
    前記差分値が正の値である場合に、前記差分値を前記各切換しきい値に加算して補正することを特徴とする請求項1記載の空調用換気装置。
  3. 前記炭酸ガスセンサーは、前記排気風路内の室内空気の吸込み側に設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空調用換気装置。
  4. 前記制御部は、前記炭酸ガスセンサーからの情報が入力されている間、当該情報に従って前記給気用送風機及び前記排気用送風機の風量を制御することを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の空調用換気装置。
  5. 前記炭酸ガス濃度が前記設定目標濃度を超えたときに、前記風量切換しきい値を前記炭酸ガスセンサーが前記設定目標濃度に応じて自動的に設定したデフォルト設定の風量切換しきい値に戻すことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の空調用換気装置。
  6. 室内に設置された人感センサーを備え、
    前記制御部は、前記人感センサーで室内の人が検知されたときに、前記給気用送風機及び前記排気用送風機を運転し、前記炭酸ガスセンサーからの情報に従って風量を制御することを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の空調用換気装置。
  7. 前記給気風路を流れる外気を前記排気風路を流れる室内空気とで熱交換する熱交換素子を備えたことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の空調用換気装置。
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