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JP6275571B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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JP6275571B2
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Description

本発明は、使い捨ておむつに関する。
従来、前胴回り域と、後胴回り域と、前胴回り域と後胴回り域との間に位置する股下域とを有し、股下域を跨ぎ前胴回り域及び後胴回り域の少なくとも一方に向かって延びる吸収体と、吸収体の肌対向面側に配置されたトップシートと、吸収体よりも製品幅方向の外側において製品長手方向に伸縮するレッグ伸縮部と、を備えた使い捨ておむつが知られている。
かかる使い捨ておむつにおいて、排泄液を取り込み保持する能力を高めるために、吸収体とトップシートの間に液透過性の補助シートを設ける技術が知られている(特許文献1)。
特開平5-261126号公報
しかし、上述の使い捨ておむつは、以下の問題点があった。
特許文献1の使い捨ておむつの補助シートは、着用者の股下に位置する股下域から前側に延びている。よって、使い捨ておむつが体液を吸収した際に、補助シートの重みによって、主に使い捨ておむつの股下域が垂れ下がってしまう。補助シートが、垂れ下がってしまうことにより、使い捨ておむつが身体に沿って配置されず、体液の漏れが生じるおそれがある。
また、特許文献1の使い捨ておむつの吸収体は、吸収体の製品幅方向の外側に位置するレッグ伸縮部の収縮によって、製品長手方向に収縮する力がかかる。吸収体が収縮すると、吸収体、トップシート及び補助シートに意図しない皺が形成されることがある。その結果、着用者の身体に沿って補助シートが配置され難くなったり、トップシートの皺による肌への刺激が生じたりすることがあった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、着用者の肌への刺激を抑制しつつ、着用者の身体に沿って配置でき、体液の漏れを抑制できる使い捨ておむつを提供することを目的とする。
本開示に係る使い捨ておむつ(使い捨ておむつ10)は、前胴回り域(前胴回り域20)と、後胴回り域(後胴回り域30)と、前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に位置する股下域(股下域25)とを有し、前記股下域を跨ぎ、かつ前記前胴回り域と前記後胴回り域の少なくとも一方に延びる吸収体(吸収体40)と、前記吸収体よりも肌対向面側に配置された液透過性のトップシート(トップシート50)と、前記トップシートと前記吸収体との間に配置された液透過性の補助シート(補助シート55)と、前記後胴回り域の外側端に配置され、前記前胴回り域に止着する一対のファスニングテープ(ファスニングテープ90)と、前記前胴回り域に配置され、前記一対のファスニングテープがそれぞれ止着するターゲット部(ターゲット部95)と、一対の脚回り開口部(脚回り開口部35)の周囲に沿って形成され、少なくとも前記製品長手方向に伸縮可能な一対のレッグ伸縮部(レッグ伸縮部75)と、前記股下域に形成され、少なくとも前記製品長手方向に伸縮可能なクロッチ伸縮部(クロッチ伸縮部200)と、を備え、前記前胴回り域から前記後胴回り域に向かう製品長手方向(製品長手方向L)と、前記製品長手方向と直交する製品幅方向(製品幅方向W)とを有する使い捨ておむつであって、前記レッグ伸縮部は、前記クロッチ伸縮部よりも製品幅方向の外側において、前記クロッチ伸縮部よりも製品長手方向の外側に延出しており、前記補助シートの前端縁(補助シートの前端縁55F)は、前記製品長手方向において、前記ターゲット部の後端縁(ターゲット部の後端縁95R)から前記レッグ伸縮部の前端縁(レッグ伸縮部の前端縁75F)までの範囲内に配置されており、前記補助シートの後端縁(補助シートの後端縁55R)は、前記製品長手方向において、前記クロッチ伸縮部の後端縁(クロッチ伸縮部の後端縁200R)から前記レッグ伸縮部の後端縁(レッグ伸縮部の後端縁75R)までの範囲内に配置されていることを要旨とする。
本開示に係る使い捨ておむつによれば、着用者の身体に沿って配置でき、フィット性や装着感を向上できる使い捨ておむつを提供することができる。
本実施形態に係る使い捨ておむつの展開平面図である。 図1に示したF1-F1線に沿った使い捨ておむつの断面図である。 図1に示したF2-F2線に沿った使い捨ておむつの断面図である。 本実施形態に係る使い捨ておむつの着用者への装着状態を模式的に示す図である。 本実施形態に係る使い捨ておむつの着用者への装着状態を模式的に示す図である。 変形例に係る使い捨ておむつの展開平面図である。
次に、本発明に係る使い捨ておむつの実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
(1)使い捨ておむつの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る使い捨ておむつ10の展開平面図である。図2は、図1に示したF1-F1線に沿った使い捨ておむつ10の断面図である。図3は、図1に示したF2-F2線に沿った使い捨ておむつ10の断面図である。図1に示す展開平面図は、使い捨ておむつを構成するトップシート50、サイドフラップ70等の皺が形成されない状態まで、レッグ伸縮部75及びレッグサイド伸縮部80の弾性部材83を伸長させた状態の図である。
使い捨ておむつ10は、前胴回り域20と、股下域25と、後胴回り域30と、を有する。前胴回り域20は、着用者の前胴回り部(腹部分)と接する部分である。また、後胴回り域30は、着用者の後胴回り部(背部分)と接する部分である。股下域25は、前胴回り域20と後胴回り域30との間に位置する。
また、使い捨ておむつ10には、一対の脚回り開口部35が形成される。脚回り開口部35は、使い捨ておむつの製品幅方向の外側縁に設けられており、使い捨ておむつが着用者に着用された状態で、着用者の脚回りに沿って配置される部分である。なお、外側縁は、製品幅方向の外側端であり、内側縁は、製品幅方向の内側端である。外端縁は、製品長手方向の外側端であり、内端縁は、製品長手方向の内側端である。
なお、本実施形態では、前胴回り域20から後胴回り域30に向かう方向を製品長手方向Lと呼び、製品長手方向Lと直交する方向を製品幅方向Wと呼ぶ。
使い捨ておむつ10は、股下域25を跨ぎ前胴回り域20及び後胴回り域30に延びる吸収体40を備える。吸収体40は、吸収性コア40aと被覆シート40bとによって構成される。
吸収性コア40aは、従来の使い捨ておむつと同様の材料によって構成でき、粉砕パルプや高吸収ポリマーなど、公知の部材や材料を用いて適宜構成することができる。吸収性コア40aは、シート状の被覆シート40bによって包まれている。被覆シート40bは、吸収性コア40aを被覆するシートである。被覆シート40bの少なくとも肌面側の一部は、透液性を有する各種の繊維不織布もしくはティッシュシートによって構成される。
吸収体40の肌対向面側には、液透過性のトップシート50が備えられる。トップシート50は、親水性不織布や織物、開口プラスチックフィルム、開口疎水性不織布などの液透過性のシートによって形成される。また、吸収体40の裏面側(非肌対向面側)には、液不透過性のバックシート60aが備えられる。バックシート60aは、防漏シートとして機能する。
吸収体40とトップシート50の間には、補助シート55が備えられる。補助シートは、吸収体40の一部を覆うように配置されている。補助シート55の前端縁55F及び後端縁55Rは、後述する第1切欠き115及び第2切欠き125よりも製品長手方向の外側に位置する。より詳細には、補助シート55の前端縁55Fは、第1切欠き115よりも前方に位置し、補助シート55の後端縁55Rは、第2切欠き125よりも後方に位置する。
また、補助シート55の前端縁55F及び後端縁55Rは、後述するクロッチ伸縮部200よりも製品長手方向外側に位置する。補助シート55の前端縁55Fは、製品長手方向において、後述するターゲット部の後端縁95Rからレッグ伸縮部の前端縁75Fまでの範囲内に配置されている。なお、ターゲット部の後端縁95Rからレッグ伸縮部の前端縁75Fまでの範囲は、ターゲット部の後端縁95Rとレッグ伸縮部の前端縁75Fを含む範囲である。また、補助シートの後端縁55Rは、製品長手方向Lにおいて、クロッチ伸縮部200の後端縁200Rからレッグ伸縮部75の後端縁75Rまでの範囲内に配置されている。なお、クロッチ伸縮部200の後端縁200Rからレッグ伸縮部75の後端縁75Rまでの範囲は、クロッチ伸縮部200の後端縁200Rとレッグ伸縮部75の後端縁75Rを含む範囲である。
補助シート55は、トップシート50と同様のシートに構成できる。補助シート55は、液透過性を有し、トップシート側から吸収体に向けて体液を導く。また、補助シート55は、トップシート50よりも嵩高であることが好ましい。
補助シート55は、厚み方向において第1切欠き115及び第2切欠き125の一部に重なっている。なお、補助シート55は、第1切欠き115及び第2切欠き125の全体に重なっていてもよいし、第1切欠き115及び第2切欠き125に重なっていなくてもよい。なお、本実施の形態において、2つの部材が重なる状態とは、2つの部材が直接重なっている状態のみならず、2つの部材の間に他の部材が配置され、2つの部材が間接的に重なっている状態も含むものである。本実施の形態の補助シート55は、第1切欠き115及び第2切欠き125の内側縁に重なっているが、第1切欠き115及び第2切欠き125の外側縁に重なっていない。
吸収体40の外側縁には、サイドフラップ70がそれぞれ備えられる。サイドフラップ70は、1枚または2枚以上の複数枚重ねた不織布によって構成されている。また、一対のサイドフラップ70には、ファスニングテープ90がそれぞれ備えられる。
吸収体を構成する被覆シート40b、補助シート55、トップシート50、サイドフラップ70は、それぞれ積層され、各シート同士は、接着剤によって接合されている。
ファスニングテープ90は、後胴回り域30において、製品幅方向Wに沿って延び、前胴回り域のターゲット部95に止着されることにより、使い捨ておむつ10を着用者の身体に保持する。
ターゲット部95は、前胴回り域内において、吸収体が配置されている吸収体配置領域に少なくとも一部が配置され、一対のファスニングテープ90がそれぞれ止着するように構成されている。
吸収体40の製品幅方向の外側には、脚回り開口部35の周囲に形成され、製品長手方向Lに伸縮可能な一対のレッグ伸縮部75が備えられる。レッグ伸縮部75は、製品長手方向Lにおいて、クロッチ伸縮部200よりも長いと共に、製品幅方向Wにおいて、クロッチ伸縮部200よりも外側に備えられている。
レッグ伸縮部75は、脚回り開口部35を製品長手方向に伸縮できるように構成されていればよく、脚回り開口部35に沿って配置されていてもよいし、一部が脚回り開口部35に対して傾斜した状態で配置されていてもよい。
また、レッグ伸縮部75は、伸縮性シート等によって実質的に製品長手方向に収縮する部分であり、収縮力が発揮されない状態で伸縮性シートが配置された部分を除く概念である。
レッグ伸縮部75は、サイドフラップ70と外装シート60との間に配置されている。或いは、吸収体40と外装シート60との間に配置されるバックシート60aが備えられる領域では、レッグ伸縮部75は、バックシート60aとサイドフラップ70との間に配置されている。
本実施の形態のレッグ伸縮部75は、伸縮性シートによって構成されている。
また、かかる伸縮性シートの代わりに、ポリウレタン弾性繊維や天然ゴムからなる糸状・帯状の弾性部材を、1本又は複数本配置することによってレッグ伸縮部75を構成してもよい。
また、一対のレッグ伸縮部75の製品幅方向Wにおける内側には、製品長手方向Lに沿って延びる一対のレッグサイド伸縮部80が備えられる。レッグサイド伸縮部80は、サイドフラップの内側縁に設けられており、レッグ伸縮部よりも製品幅方向の内側に配置される起立性の伸縮ギャザーである。サイドフラップ70は、内側縁においてトップシート側に折り返されており、2層積層されている。この2層のサイドフラップ70間に、長手方向に伸長された状態で弾性部材83が設けられている。弾性部材は、左右のサイドフラップそれぞれに2本ずつ設けられている。このサイドフラップ70と弾性部材83とでレッグサイド伸縮部80が形成される。
レッグサイド伸縮部80は、バックシート60a等に接合される接合部分81と、弾性部材83が配置され、製品長手方向に収縮する収縮部分82と、を有する。レッグサイド伸縮部80は、着用時には接合部分81を基端部として立ち上がり、収縮部分82を頂点として着用者の肌と接触する。
レッグサイド伸縮部80の接合部分81は、使い捨ておむつの製品長手方向全域に亘って配置された第1接合部分811と、第1接合部分811よりも製品幅方向の内側に配置された第2接合部分812と、を有する。第1接合部分811は、バックシート60aに接合される。第2接合部分812は、収縮部分82の製品長手方向の外側に位置する。第2接合部分812は、トップシート50に接合される。
補助シートの前端縁55F及び補助シートの後端縁55Rは、第2接合部分812よりも製品長手方向の内側に配置される。すなわち、補助シートの前端縁55Fは、前胴回り域に配置された第2接合部分812よりも後方に配置されている。補助シートの後端縁55Rは、後胴回り域に配置された第2接合部分812よりも前方に配置されている。
また、製品幅方向における一対のファスニングテープ間には、製品幅方向に伸縮可能な腰回り伸縮部85が設けられている。腰回り伸縮部85は、ファスニングテープ間を幅方向に収縮する。
本実施形態において、腰回り伸縮部85は、伸縮性シートによって構成されている。腰回り伸縮部85を構成する部材については、特に限定されない。腰回り伸縮部85は、外装シート60とバックシート60aとの間に配置されている。
ファスニングテープ90は、後胴回り域30に対応するサイドフラップ70の領域に取り付けられている。ファスニングテープ90は、サイドフラップ70に連結された基材シート91と、複数の係合部材としての係合フック(図示せず)が設けられ、基材シート91に固定されたフックシート92と、を備える。フックシート92は、係合部材が設けられた領域である。
ターゲット部95は、前胴回り域の外装シート60の非肌対向側の面に設けられている。ターゲット部95は、ファスニングテープの係合フックが引っ掛かるように構成されており、フックとループの係止システムのループとして機能する。ターゲット部としては、例えば、エアースルー不織布を用いることができる。
また、股下域の吸収体40には、第1低目付部としての第1切欠き115及び第2低目付部としての第2切欠き125が形成される。第1切欠き115及び第2切欠き125は、吸収体40に形成されたスリットである。スリットは、吸収性コアが存在しない部分である。第1切欠き115及び第2切欠き125は、製品幅方向に沿って延びている。なお、本実施の形態において「製品幅方向に沿って延びる」とは、少なくとも製品幅方向に一定の範囲を有する構成であればよく、製品幅方向に延び、かつに製品長手方向に延びるように構成、及び製品幅方向に延び、かつ製品幅方向に傾斜する構成も含むものである。
第1切欠き115及び第2切欠き125は、それぞれ吸収性コア40aの外側縁から製品幅方向の内側に向かって延びる切欠き形状である。第1切欠き115は、左右一対であり、製品幅方向に離間して設けられている。第2切欠き125は、左右一対であり、製品幅方向に離間して設けられている。使い捨ておむつが装着された状態で、左右の第1切欠き115を繋ぐラインに沿って吸収体の折り目が形成され、左右の第2切欠き125を繋ぐラインに沿って吸収体40の折り目が形成される。
第1切欠き115と第2切欠き125は、製品長手方向に間隔を空けて配置されている。第2切欠き125は、第1切欠き115よりも後方に配置されている。着用時において吸収体40には、製品幅方向に沿った折り目が製品長手方向に離間して形成される。
第1切欠き115と第2切欠き125は、製品長手方向においてクロッチ伸縮部が配置された領域内に配置される。すなわち、クロッチ伸縮部の前端縁200Fは、第1切欠き115の前端縁よりも前側に位置し、クロッチ伸縮部200の後端縁200Rは、第2切欠き125の後端縁200Rよりも後側に位置する。第1切欠き115と第2切欠き125が形成されていることにより、着用時に、着用者の股部にて身体に沿って平坦な「底部」が形成され易い。
第1切欠き115の内側縁115Iは、製品長手方向おいて、第1切欠き115の外側縁115Oにおける前端縁115OFと、第1切欠き115の外側縁115Oにおける後端縁115ORと、の間に位置する。すなわち、第1切欠き115の内側縁115Iは、第1切欠き115の外側縁115Oよりも製品長手方向の外側に延出しない。
また、第2切欠き125の内側縁125Iは、製品長手方向おいて、第2切欠き125の外側縁125Oにおける前端縁125OFと、第2切欠き125の外側縁125Oにおける後端縁125ORと、の間に位置する。すなわち、第2切欠き125の内側縁125Iは、第2切欠き125の外側縁125Oよりも製品長手方向の外側に延出しない。このような形状であることにより、切欠きの外側縁の収縮が切欠きの内側縁に向かって集まり、その収縮による皺が製品幅方向に沿って形成され易くなる。すなわち、切欠きによって形成される皺が製品幅方向に沿って形成される。
第1切欠き115及び第2切欠き125は、クロッチ伸縮部200の外側縁を製品幅方向において跨いでいる。なお、左右一対の第1切欠き115は、互いに連通することなく、離間していることが望ましい。また、左右一対の第2切欠き125も、互いに連通することなく、離間していることが望ましい。吸収性コア40aは、第1切欠き及び第2切欠きによって切り離されることなく、連続していることが好ましい。
第1切欠き115(第2切欠き125)の内側縁は、平面視にて円弧状である。また、第1切欠き115及び第2切欠き125は、吸収体の外側縁に対して緩やかな曲線状で連なっている。より詳細には、第1切欠き115の外側縁115Oにおける前端縁115OFから第1切欠きの内側縁115Iに向かうラインは、後方に向かいつつ製品幅方向の内側に向かって延びている。第1切欠き115の外側縁115Oにおける前端縁115OFから第1切欠きの内側縁115Iに向かうラインと、吸収体の外側縁と、がなす角度は、鋭角である。よって、第1切欠き115によって、吸収体の外側縁から係る力や皺を徐々に製品幅方向の内側に向けて導くことができる。同様に、第2切欠き125の外側縁125Oにおける前端縁125OFから第2切欠きの内側縁125Iに向かうラインは、後方に向かいつつ製品幅方向の内側に向かって延びている。第2切欠き125の外側縁125Oにおける前端縁125OFから第2切欠きの内側縁125Iに向かうラインと、吸収体の外側縁と、がなす角度は、鋭角である。よって、第2切欠き125によっても、吸収体の外側縁から係る力や皺を徐々に製品幅方向の内側に向けて導くことができる。
また、第1切欠き115の外側縁115Oにおける前端縁115OFから第1切欠きの内側縁115Iに向かうライン及び第1切欠き115の外側縁115Oにおける後端縁115ORから第1切欠きの内側縁115Iに向かうラインは、第1切欠き115の製品長手方向の内側に向かう凸状である。同様に、第2切欠き125の外側縁125Oにおける前端縁125OFから第2切欠きの内側縁125Iに向かうライン及び第2切欠き125の外側縁125Oにおける後端縁125ORから第2切欠きの内側縁125Iに向かうラインは、第2切欠き125の製品長手方向の内側に向かう凸状である。このような形状により、切欠きの面積を小さくすることができ、吸収性能を確保しつつ、切欠きによって吸収体を変形させることができる。
第1切欠き115及び第2切欠き125は、製品幅方向W外側に行くに連れて製品長手方向Lにおける長さが広くなっている。第1切欠き115の外側縁における収縮量及び第2切欠き125の外側縁による収縮量が大きいため、第1切欠き115及び第2切欠き125によって形成される皺が製品幅方向に沿い易くなる。また、第1切欠き115の外側縁における収縮量及び第2切欠き125の外側縁による収縮量が大きいため、使い捨ておむつの股下領域がより丸みを帯びた形状となる。また、このような形状により、吸収性コア40aの製品幅方向W外側がより縮み易くなるため、平坦な「底部」がより容易に形成される。更には、第1切欠き115よりも前胴回り域20寄りに位置する吸収性コア40a、及び第2切欠き125よりも後胴回り域30寄りに位置する吸収性コア40aが、「底部」から立ち上がり、着用者の体(腹部および臀部)の丸みに沿うように湾曲し易くなるため、使い捨ておむつそのものの形状が着用者の体の形により近づくことができる。
なお、低目付部は、スリットに限定されない。低目付部は、吸収性コアにおいて周囲よりも吸収性材料の目付が低い部分であってもよい。
股下域25には、少なくとも製品長手方向に伸縮可能なクロッチ伸縮部200が設けられている。クロッチ伸縮部は、吸収体40の他の部分よりも、使い捨ておむつの着用時において股下域の一部に平坦な形状を更に維持し易く構成されている。クロッチ伸縮部200は、少なくとも製品長手方向Lまたは製品幅方向Wに伸縮可能に構成されている。クロッチ伸縮部200は、平面視にて補助シート55及び吸収体40に重なって配置されている。クロッチ伸縮部は、第1切欠き115及び第2切欠き125の少なくとも一部と重なり、かつ第1切欠き115及び第2切欠き125よりも製品長手方向の外側に延出する。
クロッチ伸縮部200は、レッグ伸縮部75とは離間して設けられている。クロッチ伸縮部200は、吸収性コア40aと重なる位置(本実施形態では、吸収性コア40aを包む被覆シート40bとバックシート60aとの間の位置)において、当該重なる位置における吸収性コア40aの幅方向の長さの60%以上を収縮させるように構成されている。このように、クロッチ伸縮部200によって吸収性コア40aが配置された部分を収縮させることにより、吸収性コア40aが縮み、吸収性コア40aが縮まない部分と比較して平坦な形状を維持し易くなる。
一方、クロッチ伸縮部200よりも製品長手方向の外側に位置する前胴回り域や後胴回り域に位置する吸収性コア40aは、クロッチ伸縮部200によって収縮していない。したがって、ファスニングテープにより、着用者の腰・ウエスト回りに保持された状態において、使い捨ておむつの股下部に平坦な形状で維持されるクロッチ伸縮部200が過度に身体に密着することなく、結果、クロッチ伸縮部200が適度に身体に沿って配置される。
また、クロッチ伸縮部200が、製品長手方向Lに沿って伸縮可能であるため、前胴回り域20及び後胴回り域30が、クロッチ伸縮部200の収縮によって立ち上がり易くなり、着用時には、着用者の股部にて身体に沿って平坦な股下域を形成することができる。その結果、クロッチ伸縮部200から前胴回り域20及び後胴回り域30が立ち上がるので、使い捨ておむつ10の着用者へのフィット性が向上する。
クロッチ伸縮部200は、伸縮性シートによって構成されることが好ましい。伸縮性シートは、例えば、レッグ伸縮部75と同様の伸縮性シートによって構成することができる。
また、かかる伸縮性シートの代わりに、ポリウレタン弾性繊維や天然ゴムからなる糸状・帯状の弾性部材を、複数本配置することによってクロッチ伸縮部200を構成してもよい。
(2)使い捨ておむつの製造方法
次に、本実施形態に係る使い捨ておむつの製造方法の一例について説明する。なお、本実施の形態において説明しない方法については、既存の方法を用いることができる。また、以下に説明する製造方法は、一例であり、他の製造方法によって製造することもできる。吸収性物品の製造方法は、構成部品形成工程と、構成部品載置工程と、脚回り形成工程と、切断工程とを少なくとも含む。
構成部品形成工程では、吸収性物品を構成する構成部品を形成する。具体的には、例えば、吸収材料を積層して吸収性コア40aを成型し、当該吸収性コア40aを被覆シート40bで覆うことによって、吸収体40を製造する。
構成部品載置工程では、バックシートを構成するウェブ上に、レッグ伸縮部75を構成する伸縮性シートや、トップシートを構成するウェブ等の他のウェブ、防漏シート、吸収体等の使い捨ておむつ10を構成する構成部品を載置する。
より具体的には、レッグ伸縮部75を構成する伸縮性シートを伸長させ、更に幅方向に変位させつつ間欠ドラム上に転写し、間欠ドラム上で個々の製品長さに伸縮性シートを切断する。間欠ドラムの回転に伴って伸縮性シート同士の間隔を設け、伸縮性シートを連続するウェブ上に転写する。このようにしてレッグ伸縮部を曲線状に配置できる。
脚回り形成工程は、レッグ伸縮部75の外側縁に沿って、トップシート50、外装シート60、及びバックシート60aを切断する。これにより、着用者の脚回りに配置される脚回り開口部35が形成される。
切断工程では、トップシート50、バックシート60a、吸収体40等が配置された連続体を製品幅方向Wに沿って一製品の大きさに切断する。これにより、使い捨ておむつ10が製造される。
(3)使い捨ておむつの装着状態
次いで、このように構成された使い捨ておむつの装着状態について説明する。図4及び図5は、使い捨ておむつが着用者に装着されている状態を示す図である。図4は、着用者の側面から視認した側面図であり、図5は、図1のF2-F2を基準とした断面における装着状態の一部を模式的に示した図である。
使い捨ておむつ10が着用者に装着された状態では、ファスニングテープ90がターゲット部95に止着され、使い捨ておむつ10が着用者の腰回りに保持されている。脚回り開口部35は、レッグ伸縮部75によって収縮し、着用者の脚回りに密着している。
股下域25では、クロッチ伸縮部200が伸縮し、吸収体40が第1切欠き115及び第2切欠き125を基点に幅方向に沿って曲がる。吸収体40が第1切欠き115及び第2切欠き125を基点に変形することにより、股下域に平坦な「底部」が形成される。
吸収体40よりも肌対向面側には、補助シート55が配置されている。補助シートの前端縁55Fは、製品長手方向において、ターゲット部の後端縁に一致している。補助シートの前端縁55F及びターゲット部の後端縁には、剛性差及び補助シートの厚みによる段差が形成されている。そのため、使い捨ておむつは、剛性差及び段差を基点として変形する。補助シートの前端縁55Fは、お腹の窪み(膨らみの基端)に合わせて配置されている。よって、剛性差及び厚みによる折り線がお腹の窪みに沿い、お腹の膨らみに沿って使い捨ておむつが配置される。
一方、補助シートの後端縁55Rは、製品長手方向において、クロッチ伸縮部の後端縁からレッグ伸縮部の後端縁までの範囲内に配置されている。補助シートの後端縁55Rには、剛性差及び補助シートの厚みによる段差が形成されている。使い捨ておむつは、剛性差及び厚みを基点として変形する。補助シートの後端縁55Rは、臀部の膨らみ(膨らみの頂点)に合わせて配置されている。よって、剛性差及び厚みによる折り線が臀部の膨らみに沿い、臀部を包むように配置される。
(4)作用・効果
脚回り開口部35に沿ってレッグ伸縮部75が配置されているため、製品長手方向においてレッグ伸縮部75が配置されている領域は、全体的に製品長手方向において収縮する。このとき、脚回り開口部35よりも製品長手方向Lの内側に、製品長手方向Lに伸縮するクロッチ伸縮部200が配置されている。クロッチ伸縮部200が製品長手方向Lに収縮することにより、一対のレッグ伸縮部75間の領域における製品長手方向Lの収縮を吸収できる。その結果、吸収体40や、吸収体40の肌対向面側に配置されたトップシート50及び補助シート55に意図しない皺が形成されることを抑制し、吸収体40、トップシート50及び補助シート55を意図した形態で維持し、吸収体40、トップシート50及び補助シート55を体に沿って配置できる。
補助シートの前端縁55Fは、製品長手方向Lにおいて、ターゲット部95の後端縁95Rからレッグ伸縮部75の前端縁75Fまでの範囲内に配置されている。よって、ターゲット部の後端縁95Rからレッグ伸縮部の前端縁まで75Fの範囲内に補助シートの前端縁55Fによる剛性差及び補助シート55の厚みによる段差が形成される。使い捨ておむつは、剛性差及び段差を基点として変形し易くなる。着用時に当該補助シートの前端縁55Fをお腹の窪み(膨らみの基端)に合わせて配置することにより、剛性差及び厚みによる折り線がお腹の窪みに沿い、お腹の膨らみに沿って使い捨ておむつ10を配置できる。特に、乳幼児は、成人と比べてお腹が膨れた体型であることが多く、このような乳幼児において好適に使用できる。
また、当該変形基点となる補助シートの前端縁55Fは、レッグ伸縮部75よりも製品長手方向Lの外側に位置する。例えば、補助シートの前端縁55Fがレッグ伸縮部75よりも製品長手方向Lの内側に位置する構成にあっては、補助シートの前端縁55Fの位置がレッグ伸縮部の収縮によってずれることがある。しかし、補助シートの前端縁55Fがレッグ伸縮部75よりも製品長手方向Lの外側に位置するため、補助シートの前端縁55Fの位置ずれを抑制し、お腹の膨らみに沿って使い捨ておむつを配置できる。
一方、補助シートの後端縁55Rは、製品長手方向Lにおいて、クロッチ伸縮部の後端縁200Rからレッグ伸縮部の後端縁75Rまでの範囲内に配置されている。よって、クロッチ伸縮部の後端縁200Rからレッグ伸縮部の後端縁75Rまでの範囲内には、補助シートの後端縁55Rによる剛性差及び補助シートの厚みによる段差が形成される。使い捨ておむつは、剛性差及び厚みを基点として変形し易くなる。着用時に当該補助シートの後端縁55Rを臀部の膨らみ(膨らみの頂点)に合わせて配置することにより、剛性差及び厚みによる折り線が臀部の膨らみに沿い、臀部を包むように配置できる。
また、着用者に装着された場合、クロッチ伸縮部200によって、着用者の股下部において、平坦な「底部」が形成されることになり、使い捨ておむつ10が、着用者との間で適度な空間を保持することができ、排泄物を吸収した後も、着用者の股下部において垂れ下がることはない。そのため、補助シート55が、折れ曲がってしまうという事態も発生せず、かかる補助シートにおいて、着用者の排泄口から排泄される排泄物を適切に取り込み保持することができる。
更には、平坦な「底部」が形成されることで、使い捨ておむつ10が垂れ下がる場合に比べて、補助シート55内に取り込まれた排泄物の拡散が、重力の影響を受けにくくなるため、排泄物の拡散が好適に行われる。
また、使い捨ておむつ10が、着用者の身体に沿って装着されるため、補助シート55を含めて吸収体40ごと着用者の身体に密着しておらず、補助シート55が密着による加圧を受けることもないため、補助シート55における排泄物の取り込み速度も好適とされる。つまり、補助シート55の有する機能である排泄物の保持や拡散や取り込みについて本来の性能を発揮できる状態となる。
補助シートの前端縁55F及び補助シートの後端縁55Rは、レッグサイド伸縮部80の第2接合部分812よりも製品長手方向Lの内側に配置される。そのため、補助シート55の前端縁55F及び補助シートの後端縁55Rは、収縮部分82の収縮によって着用者側に引き寄せられる。よって、補助シートの前端縁55F及び補助シートの後端縁55Rが着用者の体に沿って配置され易くなる。
クロッチ伸縮部200が第1切欠き115と第2切欠き125よりも製品長手方向Lの外側に延出する。そのため、クロッチ伸縮部200が配置された領域内がより柔軟に変形でき、レッグ伸縮部75の収縮を吸収し、意図しない箇所での皺の発生を抑制できる。その結果、吸収体40、トップシート50及び補助シート55に意図しない皺が形成されることを抑制し、吸収体40及び補助シート55を意図した形態で維持し、体に沿って配置できる。
なお、補助シート55は、厚み方向において低目付部(第1切欠き115及び第2切欠き125)の少なくとも一部に重なっている。補助シート55が低目付部(第1切欠き115及び第2切欠き125)に重なって配置されているため、低目付部を基点に吸収体40が変形した際に、補助シート55が収縮し易くなる。吸収体40の変形基点に対する肌対向面側を、補助シート55によって緩やかな曲線状に形成でき、より身体の丸みに沿って使い捨ておむつを配置できる。
第1切欠き115及び第2切欠き125は、それぞれ製品幅方向Wに間隔を空けて一対で配置されている。切欠きは、平面視にてクロッチ伸縮部200の四隅に配置されている。クロッチ伸縮部200の皺を集める切欠きを前後左右に間隔を空けて配置することにより、切欠きに囲まれた領域において皺を抑制する効果を得ることができる。
(5)その他の実施形態
図6は、変形例に係る使い捨ておむつ10Aの展開平面図である。図6に示す展開平面図は、使い捨ておむつを構成するトップシート50、サイドフラップ70等の皺が形成されない状態まで、レッグ伸縮部75、股伸縮部130及びレッグサイド伸縮部80の弾性部材83を伸長させた伸長状態の図である。
なお、以下の変形例の説明においては、上述した実施形態に係る使い捨ておむつ10と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
変形例に係る使い捨ておむつ10Aは、製品長手方向Lに伸縮する一対の臀部伸縮部77が形成されている。臀部伸縮部77は、レッグ伸縮部75よりも製品幅方向の外側に配置されている。臀部伸縮部77は、製品長手方向に伸縮可能に構成されている。臀部伸縮部77は、糸ゴム等によって実質的に製品長手方向に収縮する部分であり、収縮力が発揮されない状態で糸ゴム等が配置された部分を除く概念である。
臀部伸縮部の前端縁77Fは、脚回り開口部35の製品長手方向の中心よりも後方に位置する。よって、レッグ伸縮部75の後部かつ製品幅方向Wの外側の領域が臀部伸縮部77によって収縮し、後胴回り域30の脚回り開口部35近傍(臀部の股下側の端部)を後方及び製品幅方向の外側に引き上げることができる。
例えば、一般的に使い捨ておむつを装着する際は、使い捨ておむつの股下域25を着用者の股下に当てた状態で、使い捨ておむつを製品長手方向Lに引っ張り、ファスニングテープ90等で固定する。このように装着すると、ファスニングテープ90の止着部分と股下域25との間で使い捨ておむつが引っ張られ、脚回り開口部35が着用者の脚回りに沿って配置されないことがある。
特に、着用者の臀部側の面積は、着用者の腹側の面積に比べて大きい。そのため、装着時に後胴回り域の製品幅方向端部が内側に巻き込まれ、着用者の臀部の一部が露出してしまうおそれがある。しかし、臀部伸縮部77によって後胴回り域30に使い捨ておむつを寄せることができ、着用者の臀部が露出してしまう不具合を抑制できる。
レッグ伸縮部75と臀部伸縮部77とによって収縮されたフリル状の収縮部が形成される。レッグ伸縮部75と臀部伸縮部77によってフリル状の収縮部を身体に密着させることができる。
補助シートの後端縁55Rは、製品長手方向Lにおいて臀部伸縮部が配置された領域内に配置されるため、臀部伸縮部77の収縮によって着用者側に引き寄せられる。よって、補助シートの後端縁55Rが着用者の体に沿いやすくなり、より臀部に沿わせて使い捨ておむつを配置できる。
また、変形例に係る使い捨ておむつは、クロッチ伸縮部200が形成されていない。変形例に係る使い捨ておむつは、股伸縮部130が形成されている。
股伸縮部130は、吸収性コア40aよりも製品幅方向の外側かつレッグ伸縮部75よりも製品幅方向の内側に配置されている。股伸縮部130は、使い捨ておむつの厚み方向において吸収性コアに重ならないように配置されている。股伸縮部130は、複数の糸状の弾性部材によって構成されている。股伸縮部130は、トップシート50とバックシート60aの間に配置されている。なお、股伸縮部130は、外装シート60とバックシート60aの間に配置されていてもよい。
股伸縮部130は、股下域において使い捨ておむつの最も幅が狭い領域におけるサイドフラップ70の外側縁と吸収体の外側縁の中心を通り、製品長手方向に延びる線FL1よりも、製品幅方向の内側に位置する。
一般的に、使い捨ておむつ10の股下域25は、装着時に、下方向に垂れ下がり、着用者の身体と離れ易い。しかし、本実施形態に係る使い捨ておむつ10は、股伸縮部130の収縮によって着用者の股下側に吸収性コア40aを引き上げることができる。よって、使い捨ておむつと着用者の身体とが離れることを抑制できる。
股伸縮部130によって着用者の股下側に吸収性コア40aを引き上げ続けることができるため、吸収性コア40aに体液の重みが掛かった場合であっても、当該吸収性コア40aが着用者から離れることを抑制できる。よって、排泄後においても吸収性能を確保できる。すなわち、変形例に係る使い捨ておむつは、クロッチ伸縮部の代わりに、股伸縮部130によって股下域の吸収性コア40aを引き上げる。
また、股伸縮部130から製品幅方向に延びる領域に第1切欠き115及び第2切欠き125が配置されている。よって、股伸縮部130による引き上げ効果が更に発揮される。また、吸収性コアは、使い捨ておむつが着用者に装着された状態で股伸縮部130によって部分的に曲がる。吸収性コアが形成されているため、当該吸収性コアの曲がり方が滑らかになり、着用時の違和感を低減させることができる。
また、変形例として、使い捨ておむつは、使い捨ておむつの包装状態において、製品幅方向に沿った折り目を起点に折り畳まれていてもよい。変形例においては、折り目の少なくとも一部が、使い捨ておむつの平面視において、低目付部に重なっていることが望ましい。包装状態の折り目の周囲には、折り目による皺が形成される。しかし、当該折り目と低目付部が重なっていることにより、折り目による皺を低目付け部に集めることができる。よって、折り目の周囲による皺を軽減できる。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
10…使い捨ておむつ
20…前胴回り域
25…股下域
30…後胴回り域
35…脚回り開口部
40…吸収体
40a…吸収性コア
40b…被覆シート
50…トップシート
55…補助シート
60…外装シート
60a…バックシート
70…サイドフラップ
75…レッグ伸縮部
80…レッグサイド伸縮部
81…接合部分
82…収縮部分
83…弾性部材
85…腰回り伸縮部
90…ファスニングテープ
115…第1切欠き
125…第2切欠き
200…クロッチ伸縮部
L…製品長手方向
W…製品幅方向

Claims (9)

  1. 前胴回り域と、後胴回り域と、前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に位置する股下域と、を有し、
    前記股下域を跨ぎ前記前胴回り域及び前記後胴回り域の少なくとも一方に向かって延びる吸収体と、
    前記吸収体よりも肌対向面側に配置された液透過性のトップシートと、
    前記トップシートと前記吸収体との間に配置された液透過性の補助シートと、
    前記後胴回り域の外側端に配置され、前記前胴回り域に止着する一対のファスニングテープと、
    前記前胴回り域に配置され、前記一対のファスニングテープがそれぞれ止着するターゲット部と、
    一対の脚回り開口部の周囲に形成され、少なくとも製品長手方向に伸縮可能な一対のレッグ伸縮部と、
    前記股下域に形成され、少なくとも前記製品長手方向に伸縮可能なクロッチ伸縮部と、
    を備え、
    前記前胴回り域から前記後胴回り域に向かう製品長手方向と、前記製品長手方向と直交する製品幅方向とを有する使い捨ておむつであって、
    前記レッグ伸縮部は、前記クロッチ伸縮部よりも製品幅方向の外側において、前記製品長手方向において前記クロッチ伸縮部を跨って配置されており、
    前記補助シートの前端縁は、前記製品長手方向において、前記ターゲット部の後端縁から前記レッグ伸縮部の前端縁までの範囲内に配置されており、
    前記補助シートの後端縁は、前記製品長手方向において、前記クロッチ伸縮部の後端縁から前記レッグ伸縮部の後端縁までの範囲内に配置されている、使い捨ておむつ。
  2. 前記レッグ伸縮部よりも前記製品幅方向の内側に配置され、かつ前記製品長手方向に伸縮するレッグサイド伸縮部と、を備え、
    前記レッグサイド伸縮部は、
    前記製品長手方向に伸縮する収縮部分と、
    前記収縮部分よりも前記製品長手方向の外側において、前記トップシートに接合された接合部分と、を有し、
    前記補助シートの前端縁及び前記補助シートの後端縁は、前記接合部分よりも製品長手方向の内側に配置される、請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記吸収体は、前記製品幅方向に沿って延び、周囲よりも吸収材料の目付が低い低目付部を有し、
    前記低目付部は、前記吸収体の吸収性コアの外側縁から前記製品幅方向の内側に向かって延びる第1低目付部と、
    前記吸収体の吸収性コアの外側縁から前記製品幅方向の内側に向かって延び、前記第1低目付部よりも後側に位置する第2低目付部と、を有し、
    前記クロッチ伸縮部は、前記第1低目付部及び前記第2低目付部の少なくとも一部と重なり、かつ前記第1低目付部及び前記第2低目付部よりも製品長手方向の外側に延出する、請求項1又は請求項2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記低目付部は、前記吸収体の吸収性コアの外側縁から前記製品幅方向の内側に向かって延びる切欠き形状であり、
    前記低目付部の内側縁は、前記製品長手方向おいて、前記低目付部の外側縁における前端縁と、前記低目付部の外側縁における後端縁と、の間に位置する、請求項3に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記第1低目付部は、前記製品幅方向に間隔を空けて一対で配置され、
    前記第2低目付部は、前記製品幅方向に間隔を空けて一対で配置されている、請求項3又は請求項4に記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記第1低目付部の外側縁における前端縁から前記第1低目付部の内側縁に向かうライン及び前記第1低目付部の外側縁における後端縁から前記第1低目付部の内側縁に向かうラインは、前記第1低目付部の製品長手方向の内側に向かう凸状であり、
    前記第2低目付部の外側縁における前端縁から前記第2低目付部の内側縁に向かうライン及び前記第2低目付部の外側縁における後端縁から前記第2低目付部の内側縁に向かうラインは、前記第2低目付部の製品長手方向の内側に向かう凸状である、請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記使い捨ておむつは、前記使い捨ておむつの包装状態において、前記製品幅方向に沿った折り目を起点に折り畳まれており、
    前記折り目の少なくとも一部は、前記使い捨ておむつの平面視において、前記低目付部に重なっている、請求項3から請求項のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  8. 前記レッグ伸縮部よりも前記製品幅方向の外側には、前記股下域と前記後胴回り域とに跨って配置され、かつ前記製品長手方向に伸縮する一対の臀部伸縮部が形成され、
    前記補助シートの後端縁は、前記製品長手方向において前記臀部伸縮部が配置された領域内に配置される、請求項1から請求項のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  9. 前記補助シートの前端縁は、前記ターゲット部の後端縁と一致する、請求項1から請求項8のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
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