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JP6259806B2 - 三次元計測装置 - Google Patents

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JP6259806B2 JP2015251053A JP2015251053A JP6259806B2 JP 6259806 B2 JP6259806 B2 JP 6259806B2 JP 2015251053 A JP2015251053 A JP 2015251053A JP 2015251053 A JP2015251053 A JP 2015251053A JP 6259806 B2 JP6259806 B2 JP 6259806B2
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Description

本発明は、位相シフト法を利用して三次元計測を行う三次元計測装置に関するものである。
一般に、プリント基板上に電子部品を実装する場合、まずプリント基板上に配設された所定の電極パターン上にクリーム半田が印刷される。次に、該クリーム半田の粘性に基づいてプリント基板上に電子部品が仮止めされる。その後、前記プリント基板がリフロー炉へ導かれ、所定のリフロー工程を経ることで半田付けが行われる。昨今では、リフロー炉に導かれる前段階においてクリーム半田の印刷状態を検査する必要があり、かかる検査に際して三次元計測装置が用いられることがある。
近年では、光を用いた非接触式の三次元計測装置が種々提案されている。中でも、位相シフト法を用いた三次元計測装置がよく知られている。
位相シフト法を利用した三次元計測装置においては、所定の照射手段により被計測物に対し所定の縞パターンを照射する。照射手段は、所定の光を発する光源と、該光源からの光を縞パターンに変換する格子とを備えてなる。格子は、光を透過する透光部と、光を遮る遮光部とが交互に並ぶように配置された構成となっている。
そして、被計測物の真上に配置した撮像手段を用いて被計測物上に照射された縞パターンを撮像する。撮像手段としては、レンズ及び撮像素子等からなるCCDカメラ等が用いられる。
上記構成の下、カメラにより撮像された画像データ上の各画素の光の強度(輝度)Iは下式(U1)で与えられる。
I=f・sinφ+e ・・(U1)
但し、f:ゲイン、e:オフセット、φ:縞パターンの位相。
そして、例えば被計測物を連続移動させつつ、縞パターンの位相を4段階(φ+0、φ+90°、φ+180°、φ+270°)にシフトさせ、これらに対応する強度分布I0、I1、I2、I3をもつ画像データを順次取り込み、下記式(U2)に基づいて位相φを求める(例えば、特許文献1参照)。
φ=tan-1[(I1−I3)/(I2−I0)] ・・(U2)
この位相φを用いて、三角測量の原理に基づき被計測物上の各座標(X,Y)における高さ(Z)を求めることができる。
一般に、位相シフト法を用いる三次元計測装置においては、計測精度を高めるため、正弦波状の光強度分布を有する縞パターンを照射する。しかし、精度の良い正弦波状の光強度分布を有する縞パターンを照射することは非常に難しい。
これに対し、近年では、格子を介して変換した矩形波状の光強度分布を有する縞パターンを、ピントをずらして被計測物に照射することにより、正弦波状の光強度分布を有する縞パターンとして照射する技術も見受けられる(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−247375号公報 特開2007−85862号公報
しかしながら、ピントを合わせる場合とは異なり、縞パターンのピントのずれ具合を所望の状態に維持管理することは非常に難しく、被測定物上に照射される縞パターンの光強度分布(波形)が崩れやすく、正弦波状の光強度分布とならないおそれがある。
また、被計測物との相対位置関係によって縞パターンのピントのずれ具合も異なるため、被計測物との相対位置関係が変化すると、縞パターンの光強度分布(波形)も変化してしまうおそれがある。
さらに、ピントをずらして照射するため、テレセントリック光学系を用いて縞パターンを照射することもできない。
結果として、三次元計測における計測精度の低下が懸念される。
尚、上記課題は、必ずしもプリント基板上に印刷されたクリーム半田等の高さ計測に限らず、他の三次元計測装置の分野においても内在するものである。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、位相シフト法を利用した三次元計測を行うにあたり、計測精度の飛躍的な向上を図ることのできる三次元計測装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.所定の光を発する光源と、該光源からの光を所定の縞パターンに変換する格子とを有し、前記縞パターンを被計測物(例えばプリント基板)に対し照射可能な照射手段と、
前記縞パターンの照射された前記被計測物を撮像可能な撮像手段と、
前記照射手段及び前記撮像手段と前記被計測物とを相対移動可能な移動手段と、
前記照射手段から照射される縞パターンとの相対位置関係(位相)が異なる前記被計測物に係る複数の画像データ(前記被計測物上の各座標位置における光強度分布が異なる複数の画像データ)を取得可能な画像取得手段と、
前記画像取得手段により取得された複数の画像データを基に、正弦波の光強度分布を有する縞パターンが照射されていることを前提として下式(U1)で求められる前記複数の画像データ上の各画素の光の輝度Iの関係を利用して位相φを求め高さを演算する位相シフト法により前記被計測物の三次元計測を実行可能な画像処理手段とを備え、
前記画像取得手段が前記複数の画像データのうちの1つの画像データを取得する上で、
記被計測物の相対移動期間中と少なくとも一部が重なる所定期間において複数回に分けて撮像(露光)を行う撮像処理を実行し、該撮像結果を前記被計測物上の各座標位置毎に加算若しくは平均する処理を実行するものであり、
前記所定の縞パターンは、非正弦波状の光強度分布を有する縞パターンであることを特徴とする三次元計測装置。
I=f・sinφ+e ・・・(U1)
但し、f:ゲイン、e:オフセット、φ:縞パターンの位相
上記手段1によれば、照射手段及び撮像手段と被計測物とを相対移動させると共に、所定の縞パターン(例えば矩形波状の光強度分布を有する縞パターン)が照射された被計測物を複数回に分けて撮像し該撮像結果を被計測物上の各座標位置毎に加算若しくは平均する。
これにより、位相シフト法による三次元計測を行う上で必要な、縞パターンとの相対位置関係(光強度分布)が異なる被計測物に係る複数の画像データのうちの1つの画像データを取得する上で、単に所定の縞パターンを照射し撮像した場合よりも、理想的な正弦波により近い光強度分布を有する画像データを取得することが可能となる。
手段によれば、ピントを合わせた状態で縞パターンを照射したとしても、正弦波状の光強度分布を有する画像データを取得することができる。ピントを合わせた状態で縞パターンを照射することが可能となることで、縞パターンの光強度分布(波形)を維持しやすくなる。さらには、テレセントリック光学系を用いた縞パターンの照射も可能となる。
結果として、位相シフト法を利用した三次元計測を行うにあたり、計測精度の飛躍的な向上を図ることができる。
尚、上記「被計測物の相対移動」に係る移動動作は、被計測物が連続して相対移動する連続動作であってもよいし、被計測物が間欠的に相対移動する(所定量ずつ相対移動する)間欠動作であってもよい。
尚、上記「非正弦波」とは、例えば「矩形波」、「台形波」、「三角波」、「のこぎり波」など、「正弦波」ではない所定の波を意味する。
一般に、非正弦波状(例えば矩形波状)の光強度分布を有する縞パターンを照射し三次元計測を行うよりも、正弦波の光強度分布を有する縞パターンを照射し三次元計測を行う方が計測精度が良い。
しかし、上述したように、正弦波の光強度分布を有する縞パターンを照射手段により生成することは非常に難しく、機械的構成を複雑化するおそれがある。
この点、本手段1によれば、照射手段の機械的構成を複雑化することなく、正弦波ではない非正弦波状(例えば矩形波状)の光強度分布を有する縞パターンを照射しつつも、比較的簡単な制御処理や演算処理等により、正弦波状の光強度分布を有する画像データを取得することができる。結果として、機械的構成の複雑化を抑制し、ひいては製造コストの抑制を図ることができる。
手段2.所定の光を発する光源と、該光源からの光を所定の縞パターンに変換する格子とを有し、前記縞パターンを被計測物(例えばプリント基板)に対し照射可能な第1照射手段と、
前記縞パターンとは異なる第2の光である均一光を前記被計測物に対し照射可能な第2照射手段と、
前記各種光の照射された前記被計測物を撮像可能な撮像手段と、
前記各照射手段及び前記撮像手段と前記被計測物とを相対移動可能な移動手段と、
前記第1照射手段から照射される縞パターンとの相対位置関係が異なる前記被計測物に係る複数の画像データ(前記被計測物上の各座標位置における光強度分布が異なる複数の画像データ)を取得可能な第1画像取得手段と、
前記第1画像取得手段により取得された複数の画像データを基に、正弦波の光強度分布を有する縞パターンが照射されていることを前提として下式(U1)で求められる前記複数の画像データ上の各画素の光の輝度Iの関係を利用して位相φを求め高さを演算する位相シフト法により前記被計測物の三次元計測を実行可能な第1画像処理手段(三次元計測手段)と、
前記第1画像取得手段が前記複数の画像データのうちの所定の画像データを取得する際に行われる所定の撮像処理が実行された後、次の画像データの取得に係る撮像処理が実行されるまでの間に、前記第2照射手段から照射された前記第2の光の下で撮像される前記被計測物に係る画像データを取得可能な第2画像取得手段と、
前記第2画像取得手段により取得された画像データに基づき、所定の処理を実行する第2画像処理手段(特定処理実行手段)とを備え、
前記第1画像取得手段が前記複数の画像データのうちの1つの画像データを取得する上で
記被計測物の相対移動期間中と少なくとも一部が重なる所定期間において複数回に分けて撮像(露光)を行う撮像処理を実行し、該撮像結果(撮像された複数の画像データの各画素の輝度値)を前記被計測物上の各座標位置毎に加算若しくは平均する処理を実行するものであり、
前記所定の縞パターンは、非正弦波状の光強度分布を有する縞パターンであり、
前記第2画像取得手段による同一波長の均一光による撮像が複数回行われることを特徴とする三次元計測装置。
I=f・sinφ+e ・・・(U1)
但し、f:ゲイン、e:オフセット、φ:縞パターンの位相
上記手段2によれば、上記手段1と同様の作用効果が奏される。さらに、本手段では、上記位相シフト法による三次元計測を目的とした複数回の撮像処理が行われる合間に、第2照射手段から照射された第2の光の下で被計測物の撮像が行われる。つまり、上記位相シフト法による三次元計測を行う上で必要な全ての画像データを取得するのに要する時間を延ばすことなく、当該三次元計測用の画像データの取得に加え、当該三次元計測とは異なる他の用途に用いる画像データ(特定処理実行手段により所定の処理を実行するための画像データ)を別途取得することができる。
結果として、複数種類の計測を組み合せて行うことが可能となり、位相シフト法を利用した三次元計測を行うにあたり、計測効率の低下を抑制しつつ、計測精度の向上等を図ることができる。
ここで、上記「第2照射手段(第2の光)」を複数種類備えた構成としてもよい。そして、第1画像取得手段により取得される複数の画像データが全て撮像されるまでの間に、これら複数種類の光を切替えて照射可能な構成としてもよい。かかる構成により、複数種類の用途に用いる画像データを別途取得することができ、上記作用効果をさらに高めることができる。尚、複数種類の光には、均一光(光強度が一定の光)は勿論のこと、例えば輝度の異なる2種類の均一光など、輝度の異なる同種の光も含まれる。
輝度の異なる複数種類の光を照射することにより、被計測物上の各部位の明暗の違いに基づく各種不具合の発生を抑制することができる。例えば、被計測物としてのプリント基板上のクリーム半田の印刷部分の周囲(以下、背景領域という)の色は様々である。これは、ガラスエポキシ樹脂やレジスト膜に種々の色が使用されるためである。そして、例えば黒色などの比較的暗い色の背景領域では、撮像手段による撮像に基づく画像データのコントラストが小さくなってしまう。つまり、画像データ上、上記縞パターンの明暗の差(輝度差)が小さくなってしまうのである。そのため、背景領域の高さの計測が困難となるおそれがある。本来であれば基板上に印刷されたクリーム半田の高さをより高精度で計測するためには、その基板内に高さ基準を採ることが望ましい。しかしながら、背景領域を高さ基準面として適正に利用できないため、その基板内に高さ基準を採ることができないといった不具合を生じるおそれがある。
そこで、例えば縞パターンの輝度を替え、半田印刷領域(明部)に適した輝度による撮像と、背景領域(暗部)に適した輝度による撮像とを別々に行い、高さ基準を適切に計測することにより、上記不具合の発生を抑制することができる。
また、「第2の光」として均一光を照射すれば、輝度画像データを取得することが可能となる。ひいては当該輝度画像データを基に、例えば上記三次元計測により得られた三次元データに対しマッピングを行うことや、計測領域の抽出を行うこと等が可能となるため、さらなる計測精度の向上等を図ることができる。
尚、上記「被計測物の相対移動期間中と少なくとも一部が重なる所定期間において連続して撮像を行う(又は複数回に分けて撮像を行う)撮像処理」を実行することには、被計測物の相対移動開始前の停止中に撮像処理を開始する場合や、被計測物の相対移動停止後の停止中に撮像処理を終了する場合なども含まれる。例えば被計測物の相対移動停止中に撮像処理を開始した後、被計測物の相対移動を開始し、該被計測物の相対移動が停止した後、該撮像処理を終了する構成としてもよい。
手段3.前記第1画像取得手段が前記複数の画像データのうちの所定の画像データを取得する際に行われる所定の撮像処理が実行された後、次の画像データの取得に係る撮像処理が実行されるまでの間が複数回あり、
各回毎に前記第2画像取得手段による同一波長の均一光による撮像が行われることを特徴とする手段2に記載の三次元計測装置。
手段4.前記位相シフト法においては、前記縞パターンの位相を、φ+0、φ+90°、φ+180°、φ+270°の4段階にシフトさせ、これらに対応する光の輝度I 0 、I 1 、I 2 、I 3 を求め、下式(U2)に基づいて位相φを求めることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の三次元計測装置。
φ=tan -1 [(I 1 −I 3 )/(I 2 −I 0 )] ・・・(U2)
手段.前記移動手段は、前記被計測物を連続移動させるものであることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の三次元計測装置。
上記手段によれば、例えば連続移動する被計測物に対し所定の縞パターンが照射され、被計測物が所定量(例えば縞パターンの位相90°分に相当する距離)移動する毎に、上記撮像処理(所定期間連続して撮像する処理又は複数回に分けて撮像する処理)が行われる。結果として、被計測物を停止させることなく連続移動させつつ、三次元計測等を行うことができるため、計測効率の向上、ひいては生産効率の向上等を図ることができる。
また、撮像期間中(所定期間中)に撮像される被計測物上の各座標位置における縞パターンの相対位置(位相)が常に変化することとなるため、一部に相対移動していない縞パターンのデータが含まれる場合よりも、理想的な正弦波により近い光強度分布を有する画像データを取得することが可能となる。結果として、さらなる計測精度の向上を図ることができる。
但し、被計測物が間欠的に相対移動する間欠動作を行う場合であっても、例えば被計測物の相対移動の開始と同時又は相対移動中に前記撮像処理を開始し、該被計測物の相対移動の停止と同時又は相対移動中に前記撮像処理を終了する構成とすれば、本手段と同様の作用効果が奏される。
手段.前記格子は、光を透過する透光部と、光を遮る遮光部とが交互に並ぶ配置構成となっていることを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載の三次元計測装置。
上記手段によれば、上記手段と同様の作用効果が奏される。本手段のような2値的な格子を用いることにより、少なくとも輝度が最大かつ一定となる平坦なピーク部分(以下、「明部」という)と、輝度が最小かつ一定となる平坦なピーク部分(以下、「暗部」という)とを有した光強度分布の縞パターンを照射することができる。つまり、矩形波状又は台形波状の光強度分布を有する縞パターンを照射することができる。
通常、格子を通過する光は完全な平行光ではなく、透光部及び遮光部の境界部における回折作用等に起因して、縞パターンの「明部」と「暗部」の境界部には中間階調域が生じ得るため、完全な矩形波にはならない。
ここで、格子における透光部及び遮光部の配置間隔など、構成によっても異なるが、「明部」と「暗部」の境界部における中間階調域の輝度勾配が急峻な場合には、矩形波状の光強度分布を有する縞パターンとなり、中間階調域の輝度勾配が緩やかな場合には、台形波状の光強度分布を有する縞パターンとなる。
手段.前記被計測物は、クリーム半田が印刷されたプリント基板であること、又は、半田バンプが形成されたウエハ基板であることを特徴とする手段1乃至のいずれかに記載の三次元計測装置。
上記手段によれば、プリント基板に印刷されたクリーム半田、又は、ウエハ基板に形成された半田バンプの高さ計測等を行うことができる。ひいては、クリーム半田又は半田バンプの検査において、その計測値に基づいてクリーム半田又は半田バンプの良否判定を行うことができる。従って、かかる検査において、上記各手段の作用効果が奏されることとなり、精度よく良否判定を行うことができる。結果として、半田印刷検査装置又は半田バンプ検査装置における検査精度の向上を図ることができる。
基板検査装置を模式的に示す概略斜視図である。 プリント基板の断面図である。 基板検査装置の電気的構成を示すブロック図である。 プリント基板上に照射された縞パターンの態様を模式的に示した図である。 時間経過と共に変化するカメラの撮像範囲と、プリント基板上の座標位置との関係を説明するための模式図である。 プリント基板が縞パターンの1/4周期(位相90°)相当分の距離を移動する間において、時間経過(t1〜t15)と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板上の各座標位置における照射光の態様、並びに、これらと撮像素子の各画素の座標位置(X46〜X60)との関係を説明するための対応表である。 プリント基板が縞パターンの1/4周期(位相90°)相当分の距離を移動する間において、時間経過(t1〜t15)と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板上の各座標位置における照射光の態様、並びに、これらと撮像素子の各画素の座標位置(X31〜X45)との関係を説明するための対応表である。 プリント基板が縞パターンの1/4周期(位相90°)相当分の距離を移動する間において、時間経過(t1〜t15)と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板上の各座標位置における照射光の態様、並びに、これらと撮像素子の各画素の座標位置(X16〜X30)との関係を説明するための対応表である。 プリント基板が縞パターンの1/4周期(位相90°)相当分の距離を移動する間において、時間経過(t1〜t15)と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板上の各座標位置における照射光の態様、並びに、これらと撮像素子の各画素の座標位置(X1〜X15)との関係を説明するための対応表である。 プリント基板が縞パターンの1/4周期(位相90°)相当分の距離を移動する間において、時間経過(t16〜t30)と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板上の各座標位置における照射光の態様、並びに、これらと撮像素子の各画素の座標位置(X46〜X60)との関係を説明するための対応表である。 プリント基板が縞パターンの1/4周期(位相90°)相当分の距離を移動する間において、時間経過(t16〜t30)と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板上の各座標位置における照射光の態様、並びに、これらと撮像素子の各画素の座標位置(X31〜X45)との関係を説明するための対応表である。 プリント基板が縞パターンの1/4周期(位相90°)相当分の距離を移動する間において、時間経過(t16〜t30)と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板上の各座標位置における照射光の態様、並びに、これらと撮像素子の各画素の座標位置(X16〜X30)との関係を説明するための対応表である。 プリント基板が縞パターンの1/4周期(位相90°)相当分の距離を移動する間において、時間経過(t16〜t30)と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板上の各座標位置における照射光の態様、並びに、これらと撮像素子の各画素の座標位置(X1〜X15)との関係を説明するための対応表である。 プリント基板が縞パターンの1/4周期(位相90°)相当分の距離を移動する間において、時間経過(t31〜t45)と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板上の各座標位置における照射光の態様、並びに、これらと撮像素子の各画素の座標位置(X46〜X60)との関係を説明するための対応表である。 プリント基板が縞パターンの1/4周期(位相90°)相当分の距離を移動する間において、時間経過(t31〜t45)と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板上の各座標位置における照射光の態様、並びに、これらと撮像素子の各画素の座標位置(X31〜X45)との関係を説明するための対応表である。 プリント基板が縞パターンの1/4周期(位相90°)相当分の距離を移動する間において、時間経過(t31〜t45)と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板上の各座標位置における照射光の態様、並びに、これらと撮像素子の各画素の座標位置(X16〜X30)との関係を説明するための対応表である。 プリント基板が縞パターンの1/4周期(位相90°)相当分の距離を移動する間において、時間経過(t31〜t45)と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板上の各座標位置における照射光の態様、並びに、これらと撮像素子の各画素の座標位置(X1〜X15)との関係を説明するための対応表である。 プリント基板が縞パターンの1/4周期(位相90°)相当分の距離を移動する間において、時間経過(t46〜t60)と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板上の各座標位置における照射光の態様、並びに、これらと撮像素子の各画素の座標位置(X46〜X60)との関係を説明するための対応表である。 プリント基板が縞パターンの1/4周期(位相90°)相当分の距離を移動する間において、時間経過(t46〜t60)と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板上の各座標位置における照射光の態様、並びに、これらと撮像素子の各画素の座標位置(X31〜X45)との関係を説明するための対応表である。 プリント基板が縞パターンの1/4周期(位相90°)相当分の距離を移動する間において、時間経過(t46〜t60)と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板上の各座標位置における照射光の態様、並びに、これらと撮像素子の各画素の座標位置(X16〜X30)との関係を説明するための対応表である。 プリント基板が縞パターンの1/4周期(位相90°)相当分の距離を移動する間において、時間経過(t46〜t60)と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板上の各座標位置における照射光の態様、並びに、これらと撮像素子の各画素の座標位置(X1〜X15)との関係を説明するための対応表である。 撮像タイミングt1〜t15にて撮像された複数の画像データの座標位置を位置合せした状態を模式的に示した表である。 撮像タイミングt16〜t30にて撮像された複数の画像データの座標位置を位置合せした状態を模式的に示した表である。 撮像タイミングt31〜t45にて撮像された複数の画像データの座標位置を位置合せした状態を模式的に示した表である。 撮像タイミングt46〜t60にて撮像された複数の画像データの座標位置を位置合せした状態を模式的に示した表である。 プリント基板の各座標位置に係る各種データを各種カテゴリー(第1位相グループ、第2位相グループ)ごとに整理して並べ替えた状態を模式的に示した表である。 プリント基板の各座標位置に係る各種データを各種カテゴリー(第3位相グループ、第4位相グループ)ごとに整理して並べ替えた状態を模式的に示した表である。 プリント基板の各座標位置に係る各種データを各種カテゴリー(赤色グループ、緑色グループ、青色グループ、近赤外色グループ)ごとに整理して並べ替えた状態を模式的に示した表である。 第1のシミュレーションにおける所定時間経過毎のプリント基板上(位相0°〜114°相当位置)における光強度分布を示す表である。 第1のシミュレーションにおける所定時間経過毎のプリント基板上(位相120°〜234°相当位置)における光強度分布を示す表である。 第1のシミュレーションにおける所定時間経過毎のプリント基板上(位相240°〜354°相当位置)における光強度分布を示す表である。 第1のシミュレーションに関する表であって、(a)はプリント基板上(位相0°〜90°相当位置)における理想的な正弦波の光強度分布を示す表であり、(b)は各座標位置における輝度値の各種平均値を示す表であり、(c)は理想値と各種平均値との差を示す表である。 第1のシミュレーションに関する表であって、(a)はプリント基板上(位相96°〜186°相当位置)における理想的な正弦波の光強度分布を示す表であり、(b)は各座標位置における輝度値の各種平均値を示す表であり、(c)は理想値と各種平均値との差を示す表である。 第1のシミュレーションに関する表であって、(a)はプリント基板上(位相192°〜282°相当位置)における理想的な正弦波の光強度分布を示す表であり、(b)は各座標位置における輝度値の各種平均値を示す表であり、(c)は理想値と各種平均値との差を示す表である。 第1のシミュレーションに関する表であって、(a)はプリント基板上(位相288°〜354°相当位置)における理想的な正弦波の光強度分布を示す表であり、(b)は各座標位置における輝度値の各種平均値を示す表であり、(c)は理想値と各種平均値との差を示す表である。 第1のシミュレーションに係る縞パターンの光強度分布を表したグラフである。 図32〜図35の(a)に示す理想的な正弦波の光強度分布を表したグラフである。 図32〜図35の(b)に示す各種平均値をプロットしたグラフである。 図32〜図35の(c)に示す各種平均値と理想値との差をプロットしたグラフである。 第2のシミュレーションにおける所定時間経過毎のプリント基板上(位相0°〜114°相当位置)における光強度分布を示す表である。 第2のシミュレーションにおける所定時間経過毎のプリント基板上(位相120°〜234°相当位置)における光強度分布を示す表である。 第2のシミュレーションにおける所定時間経過毎のプリント基板上(位相240°〜354°相当位置)における光強度分布を示す表である。 第2のシミュレーションに関する表であって、(a)はプリント基板上(位相0°〜90°相当位置)における理想的な正弦波の光強度分布を示す表であり、(b)は各座標位置における輝度値の各種平均値を示す表であり、(c)は理想値と各種平均値との差を示す表である。 第2のシミュレーションに関する表であって、(a)はプリント基板上(位相96°〜186°相当位置)における理想的な正弦波の光強度分布を示す表であり、(b)は各座標位置における輝度値の各種平均値を示す表であり、(c)は理想値と各種平均値との差を示す表である。 第2のシミュレーションに関する表であって、(a)はプリント基板上(位相192°〜282°相当位置)における理想的な正弦波の光強度分布を示す表であり、(b)は各座標位置における輝度値の各種平均値を示す表であり、(c)は理想値と各種平均値との差を示す表である。 第2のシミュレーションに関する表であって、(a)はプリント基板上(位相288°〜354°相当位置)における理想的な正弦波の光強度分布を示す表であり、(b)は各座標位置における輝度値の各種平均値を示す表であり、(c)は理想値と各種平均値との差を示す表である。 第2のシミュレーションに係る縞パターンの光強度分布を表したグラフである。 図43〜図46の(a)に示す理想的な正弦波の光強度分布を表したグラフである。 図43〜図46の(b)に示す各種平均値をプロットしたグラフである。 図43〜図46の(c)に示す各種平均値と理想値との差をプロットしたグラフである。 (a)〜(d)は、別の実施形態におけるカメラ及び照明装置の処理動作を説明するためのタイミングチャートである。
以下、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。まず被計測物としてのプリント基板の構成について詳しく説明する。
図2に示すように、プリント基板1は、平板状をなし、ガラスエポキシ樹脂等からなるベース基板2に、銅箔からなる電極パターン3が設けられている。さらに、所定の電極パターン3上には、クリーム半田4が印刷形成されている。このクリーム半田4が印刷された領域を「半田印刷領域」ということにする。半田印刷領域以外の部分を「背景領域」と総称するが、この背景領域には、電極パターン3が露出した領域(記号A)、ベース基板2が露出した領域(記号B)、ベース基板2上にレジスト膜5がコーティングされた領域(記号C)、及び、電極パターン3上にレジスト膜5がコーティングされた領域(記号D)が含まれる。なお、レジスト膜5は、所定配線部分以外にクリーム半田4がのらないように、プリント基板1の表面にコーティングされるものである。
次に、本実施形態における三次元計測装置を具備する基板検査装置の構成について詳しく説明する。図1は、基板検査装置10を模式的に示す概略構成図である。
基板検査装置10は、プリント基板1を搬送する搬送手段(移動手段)としてのコンベア13と、プリント基板1の表面に対し斜め上方から所定の光を照射する照明装置14と、該光の照射されたプリント基板1を撮像する撮像手段としてのカメラ15と、コンベア13や照明装置14、カメラ15の駆動制御など基板検査装置10内における各種制御や画像処理、演算処理を実施するための制御装置16(図3参照)とを備えている。制御装置16は、本実施形態における画像取得手段(第1画像取得手段、第2画像取得手段)や画像処理手段(第1画像処理手段、第2画像処理手段)を構成する。
コンベア13には、図示しないモータ等の駆動手段が設けられており、該モータが制御装置16により駆動制御されることによって、コンベア13上に載置されたプリント基板1が所定方向(図1右方向)へ定速で連続搬送される。これにより、カメラ15の撮像範囲Wは、プリント基板1に対し逆方向(図1左方向)へ相対移動していくこととなる。
照明装置14は、5つの照明を備え、照射される光が制御装置16により切替制御される。具体的には、縞パターン(縞状のパターン光)を照射可能な第1照明14Aと、全範囲において光強度が一定の赤色均一光を照射可能な第2照明14Bと、全範囲において光強度が一定の緑色均一光を照射可能な第3照明14Cと、全範囲において光強度が一定の青色均一光を照射可能な第4照明14Dと、全範囲において光強度が一定の近赤外色均一光を照射可能な第5照明14Eとを備えている。このうち、第1照明14Aが所定の縞パターンを照射する照射手段(第1照射手段)を構成し、他の第2照明14B〜第5照明14Eがそれぞれ第2の光として所定の均一光を照射する第2照射手段を構成する。
第1照明14A〜第5照明14Eは、公知のものであるため、図面を用いた詳細な説明は省略する。例えば第1照明14Aは、所定の光を発する光源や、該光源からの光を縞パターンに変換する格子板を備えている。ここで、光源から発せられた光は集光レンズに導かれ、そこで平行光にされた後、格子板を介して投影レンズに導かれ、縞パターンとして照射されることとなる。
尚、上記公知の構成に加え、集光レンズや投影レンズなど、第1照明14A等の光学系にテレセントリック光学系を用いた構成としてもよい。プリント基板1は、コンベア13により搬送される際に高さ位置が微妙に変化してしまうおそれがある。テレセントリック光学系を用いれば、このような変化に影響を受けることなく、精度良く計測を行うことができる。
また、格子板は、光を透過する直線状の透光部と、光を遮る直線状の遮光部とが、光源の光軸と直交する所定方向に交互に並んだ配置構成となっている。これにより、プリント基板1に対し、その搬送方向に沿って縞状(矩形波状又は台形波状)の光強度分布を有する縞パターンを照射することができる。
図4に示すように、本実施形態では、縞の方向がプリント基板1の搬送方向(X方向)と直交する縞パターンが照射される。すなわち、搬送されるプリント基板1上において搬送方向(X方向)と直交する方向(Y方向)に平行な縞パターンが照射される。
通常、格子板を通過する光は完全な平行光でなく、透光部及び遮光部の境界部における回折作用等に起因して、縞パターンの「明部」及び「暗部」の境界部に中間階調域が生じ得るため、完全な矩形波にはならない。但し、図4では、簡略化のため、中間階調域を省略し、明暗2値の縞模様で縞パターンを図示している。
ここで、格子板における透光部及び遮光部の配置間隔など、構成によっても異なるが、「明部」と「暗部」の境界部における中間階調域の輝度勾配が急峻な場合には、矩形波状の光強度分布を有する縞パターンとなり(図36参照)、中間階調域の輝度勾配が緩やかな場合には、台形波状の光強度分布を有する縞パターンとなる(図47参照)。
カメラ15は、レンズや撮像素子等を備え、その光軸がコンベア13上に載置されたプリント基板1に垂直な方向(Z方向)に沿って設定されている。本実施形態では、撮像素子としてCCDセンサを採用している。
カメラ15によって撮像された画像データは、該カメラ15内部においてデジタル信号に変換された上で、デジタル信号の形で制御装置16に入力され、後述する画像データ記憶装置24に記憶される。そして、制御装置16は、該画像データを基に、後述するような画像処理や演算処理等を実施する。
次に、制御装置16の電気的構成について図3を参照して詳しく説明する。図3は、基板検査装置10の概略を示すブロック図である。
図3に示すように、制御装置16は、基板検査装置10全体の制御を司るCPU及び入出力インターフェース21、キーボードやマウス、タッチパネル等で構成される「入力手段」としての入力装置22、CRTや液晶などの表示画面を有する「表示手段」としての表示装置23、カメラ15により撮像された画像データなどを記憶するための画像データ記憶装置24、該画像データに基づいて得られた三次元計測結果など、各種演算結果を記憶するための演算結果記憶装置25、設計データなどの各種情報を予め記憶しておくための設定データ記憶装置26などを備えている。尚、これら各装置22〜26は、CPU及び入出力インターフェース21に対し電気的に接続されている。
次に、基板検査装置10にて実行される三次元計測処理等の各種処理について詳しく説明する。
制御装置16は、コンベア13を駆動制御してプリント基板1を定速で連続搬送する。そして、制御装置16は、コンベア13に設けられた図示しないエンコーダからの信号に基づいて、照明装置14及びカメラ15を駆動制御する。
より詳しくは、プリント基板1が所定量Δx搬送される毎、つまり所定時間Δtが経過する毎に、所定の順序で照明装置14から照射される光を切替えると共に、該光の照射されたプリント基板1をカメラ15により撮像する。所定時間Δtが経過する毎にカメラ15により撮像された画像データは、随時、画像データ記憶装置24へ転送され記憶される。
尚、本実施形態では、前記所定量Δxが、第1照明14Aから照射される縞パターンの位相6°相当分の距離に設定されている。また、プリント基板1の搬送方向(X方向)におけるカメラ15の撮像範囲Wが縞パターンの1周期(位相360°)相当分の長さに設定されている。勿論、所定量Δxやカメラ15の撮像範囲Wは、これに限定されるものではなく、これより長くてもよいし、短くてもよい。
ここで、照明装置14から照射される光と、カメラ15により撮像されるプリント基板1との関係について具体例を挙げ詳しく説明する。
図5は、時間経過と共に相対移動するカメラ15の撮像範囲Wと、プリント基板1上の座標位置との関係を説明するための模式図である。図6〜21は、プリント基板1が縞パターンの1周期(位相360°)相当分の距離を移動する間において、時間経過(t1〜t60)と共に変化する照射光の種類、及び、プリント基板1上の各座標位置における照射光の態様(縞パターンの位相や均一光の色)、並びに、これらと撮像素子の各画素の座標位置(X1〜X60)との関係を説明するための対応表である。
尚、プリント基板1上における搬送方向(X方向)と直交する方向(Y方向)については、プリント基板1のY方向全範囲がカメラ15の撮像範囲内に含まれ、X方向の同一座標位置におけるY方向の各座標位置については照射光の種類及び態様に違いはない。
また、カメラ15と照明装置14の位置関係は固定されているため、照明装置14から照射される縞パターンの位相は、撮像素子の各座標X1〜X60に対し固定されている。例えば撮像素子の座標X60で「0°」、座標X59で「6°」、座標X58で「12°」、・・・、座標X1で「354°」となる。一方、搬送されるプリント基板1上の各座標位置(例えば座標P60)においては、後述するように時間経過(t1〜t60)と共に縞パターンの位相が「6°」ずつ変化していく。但し、図6〜21で示される縞パターンの位相は、高さ位置「0」かつ平面をなす基準面に照射された場合を想定したものである。
図6〜図9に示すように、撮像タイミングt1においては、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P1〜P60に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
ここから所定時間Δtが経過した撮像タイミングt2(図6〜図9参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P2〜P61に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt3(図6〜図9参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P3〜P62に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt4(図6〜図9参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P4〜P63に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt5(図6〜図9参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P5〜P64に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt6(図6〜図9参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P6〜P65に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt7(図6〜図9参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P7〜P66に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt8(図6〜図9参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P8〜P67に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt9(図6〜図9参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P9〜P68に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt10(図6〜図9参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P10〜P69に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt11(図6〜図9参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P11〜P70に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt12(図6〜図9参照)においては、第2照明14Bから赤色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P12〜P71に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。なお、図6〜図9中の各座標位置において「R1」とあるのは、該位置に照射された光が「赤色均一光」であることを指す。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt13(図6〜図9参照)においては、第3照明14Cから緑色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P13〜P72に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。なお、図6〜図9中の各座標位置において「G1」とあるのは、該位置に照射された光が「緑色均一光」であることを指す。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt14(図6〜図9参照)においては、第4照明14Dから青色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P14〜P73に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。なお、図6〜図9中の各座標位置において「B1」とあるのは、該位置に照射された光が「青色均一光」であることを指す。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt15(図6〜図9参照)においては、第5照明14Eから近赤外色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P15〜P74に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。なお、図6〜図9中の各座標位置において「NIR1」とあるのは、該位置に照射された光が「近赤外色均一光」であることを指す。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt16(図10〜図13参照)においては、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P16〜P75に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt17(図10〜図13参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P17〜P76に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt18(図10〜図13参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P18〜P77に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt19(図10〜図13参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P19〜P78に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt20(図10〜図13参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P20〜P79に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt21(図10〜図13参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P21〜P80に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt22(図10〜図13参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P22〜P81に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt23(図10〜図13参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P23〜P82に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt24(図10〜図13参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P24〜P83に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt25(図10〜図13参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P25〜P84に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt26(図10〜図13参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P26〜P85に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt27(図10〜図13参照)においては、第2照明14Bから赤色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P27〜P86に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。なお、図10〜図13中の各座標位置において「R2」とあるのは、該位置に照射された光が「赤色均一光」であることを指す。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt28(図10〜図13参照)においては、第3照明14Cから緑色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P28〜P87に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。なお、図10〜図13中の各座標位置において「G2」とあるのは、該位置に照射された光が「緑色均一光」であることを指す。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt29(図10〜図13参照)においては、第4照明14Dから青色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P29〜P88に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。なお、図10〜図13中の各座標位置において「B2」とあるのは、該位置に照射された光が「青色均一光」であることを指す。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt30(図10〜図13参照)においては、第5照明14Eから近赤外色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P30〜P89に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。なお、図10〜図13中の各座標位置において「NIR2」とあるのは、該位置に照射された光が「近赤外色均一光」であることを指す。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt31(図14〜図17参照)においては、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P31〜P90に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt32(図14〜図17参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P32〜P91に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt33(図14〜図17参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P33〜P92に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt34(図14〜図17参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P34〜P93に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt35(図14〜図17参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P35〜P94に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt36(図14〜図17参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P36〜P95に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt37(図14〜図17参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P37〜P96に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt38(図14〜図17参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P38〜P97に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt39(図14〜図17参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P39〜P98に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt40(図14〜図17参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P40〜P99に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt41(図14〜図17参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P41〜P100に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt42(図14〜図17参照)においては、第2照明14Bから赤色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P42〜P101に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。なお、図14〜図17中の各座標位置において「R3」とあるのは、該位置に照射された光が「赤色均一光」であることを指す。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt43(図14〜図17参照)においては、第3照明14Cから緑色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P43〜P102に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。なお、図14〜図17中の各座標位置において「G3」とあるのは、該位置に照射された光が「緑色均一光」であることを指す。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt44(図14〜図17参照)においては、第4照明14Dから青色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P44〜P103に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。なお、図14〜図17中の各座標位置において「B3」とあるのは、該位置に照射された光が「青色均一光」であることを指す。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt45(図14〜図17参照)においては、第5照明14Eから近赤外色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P45〜P104に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。なお、図14〜図17中の各座標位置において「NIR3」とあるのは、該位置に照射された光が「近赤外色均一光」であることを指す。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt46(図18〜図21参照)においては、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P46〜P105に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt47(図18〜図21参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P47〜P106に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt48(図18〜図21参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P48〜P107に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt49(図18〜図21参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P49〜P108に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt50(図18〜図21参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P50〜P109に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt51(図18〜図21参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P51〜P110に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt52(図18〜図21参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P52〜P111に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt53(図18〜図21参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P53〜P112に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt54(図18〜図21参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P54〜P113に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt55(図18〜図21参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P55〜P114に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt56(図18〜図21参照)においては、再度、第1照明14Aから縞パターンが照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P56〜P115に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt57(図18〜図21参照)においては、第2照明14Bから赤色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P57〜P116に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。なお、図18〜図21中の各座標位置において「R4」とあるのは、該位置に照射された光が「赤色均一光」であることを指す。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt58(図18〜図21参照)においては、第3照明14Cから緑色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P58〜P117に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。なお、図18〜図21中の各座標位置において「G4」とあるのは、該位置に照射された光が「緑色均一光」であることを指す。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt59(図18〜図21参照)においては、第4照明14Dから青色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P59〜P118に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。なお、図18〜図21中の各座標位置において「B4」とあるのは、該位置に照射された光が「青色均一光」であることを指す。
さらに所定時間Δtが経過した撮像タイミングt60(図18〜図21参照)においては、第5照明14Eから近赤外色均一光が照射される。この際、カメラ15の撮像範囲W(X1〜X60)には、プリント基板1上の座標P60〜P119に相当する範囲が位置しており、該範囲が撮像されることとなる。なお、図18〜図21中の各座標位置において「NIR4」とあるのは、該位置に照射された光が「近赤外色均一光」であることを指す。
このようにして、プリント基板1の所定の座標位置(例えば座標P60)に係る全てのデータが取得されると、上記各画像データの座標位置を位置合せする(各画像データの相互間の座標系を合せる)位置合せ処理を実行する(図22〜図25参照)。かかる処理を実行する機能が本実施形態における位置合せ手段を構成する。図22〜図25は、撮像タイミングt1〜t60において取得した複数の画像データの座標位置を位置合せした状態を模式的に示した表である。
続いて、複数の画像データの同一座標位置に係る各種データを各座標位置ごとにまとめた上で、予め設定したグループ(カテゴリー)ごとに整理して、演算結果記憶装置25に記憶する(図26〜図28参照)。図26〜図28は、図22〜図25に示したプリント基板1の各座標位置に係る各種データを、予め設定したグループごとに整理して並べ替えた状態を模式的に示した表である。但し、図26〜図28では、プリント基板1の座標P60に係る部分のみを例示している。
図26〜図28に示すように、本実施形態では、7つのグループに分けられる。詳しくは、第1位相グループ[θ]、第2位相グループ[θ+90°]、第3位相グループ[θ+180°]、第4位相グループ[θ+270°]、赤色グループ[R]、緑色グループ[G]、青色グループ[B]、近赤外色グループ[NIR]に分けて整理される。
第1位相グループ[θ]は、撮像タイミングt1〜t11において撮像された位相0°〜位相60°(位相が6°ずつ異なる位相60°相当分)の範囲における11個の輝度値からなる(図26参照)。
第2位相グループ[θ+90°]は、撮像タイミングt16〜t26において撮像された位相90°〜位相150°(位相が6°ずつ異なる位相60°相当分)の範囲における11個の輝度値からなる(図26参照)。
第3位相グループ[θ+180°]は、撮像タイミングt31〜t41において撮像された位相180°〜位相240°(位相が6°ずつ異なる位相60°相当分)の範囲における11個の輝度値からなる(図27参照)。
第4位相グループ[θ+270°]は、撮像タイミングt46〜t56において撮像された位相270°〜位相330°(位相が6°ずつ異なる位相60°相当分)の範囲における11個の輝度値からなる(図27参照)。
赤色グループ[R]は、撮像タイミングt12,t27,t42,t57において赤色均一光の下で撮像された4個の輝度値(R1,R2,R3,R4)からなる(図28参照)。
緑色グループ[G]は、撮像タイミングt13,t28,t43,t58において緑色均一光の下で撮像された4個の輝度値(G1,G2,G3,G4)からなる(図28参照)。
青色グループ[B]は、撮像タイミングt14,t29,t44,t59において青色均一光の下で撮像された4個の輝度値(B1,B2,B3,B4)からなる(図28参照)。
近赤外色グループ[NIR]は、撮像タイミングt15,t30,t45,t60において近赤外色均一光の下で撮像された4個の輝度値(NIR1,NIR2,NIR3,NIR4)からなる(図28参照)。
上記グループ分けが終了すると、制御装置16は、上記各位相グループに含まれる11個の輝度値を加算して、その平均値を算出する平均処理を実行する。そして、制御装置16は、前記平均処理により取得した値を演算結果記憶装置25に記憶する。
これにより、プリント基板1の各座標位置ごとにそれぞれ4通りの輝度値(各位相グループの輝度平均値)を取得することができる。結果として、プリント基板1全体についての光強度分布の異なる4通りの画像データを取得することができる。尚、上記構成により、ここで取得される4通りの画像データは、正弦波状の光強度分布を有する縞パターンの位相を90°ずつシフトさせ撮像した4通りの画像データと同様の画像データとなる。
続いて、制御装置16は、上記のように取得した4通りの画像データ(各座標の4通りの輝度値)を基に、背景技術においても説明した公知の位相シフト法により三次元計測(高さ計測)を行い、かかる計測結果を演算結果記憶装置25に記憶する。主として、かかる処理を実行する機能により本実施形態における第1画像処理手段(三次元計測手段)が構成される。
また、制御装置16は、上記グループ分けが終了すると、上記各色グループに含まれる4個の輝度値を加算して、その平均値を算出する平均処理を実行する。そして、制御装置16は、前記平均処理により取得した値を演算結果記憶装置25に記憶する。
そして、制御装置16は、上記のように取得した各値を基に、赤・緑・青・近赤外色の各色成分を有したプリント基板1全体の輝度画像データ(以下、カラー画像データという)を生成し、演算結果記憶装置25に記憶する。主として、かかる処理を実行する機能により本実施形態における第2画像処理手段(特定処理実行手段)が構成される。
続いて、上記カラー画像データの各画素の色情報を判別して各種計測対象領域の抽出を行う。例えば「白色」の画素の範囲を半田印刷領域として抽出し、「赤色」の画素の範囲を電極パターン3の露出した電極領域(背景領域)として抽出し、「緑色」の画素の範囲をベース基板2又はレジスト膜5の露出した基板領域(背景領域)として抽出する。
次に、制御装置16は、上記のように得られた計測結果を基にクリーム半田4の印刷状態の良否判定を行う。具体的には、制御装置16は、高さ基準面より所定長以上、高くなったクリーム半田4の印刷範囲を検出し、この範囲内での各部位の高さを積分することにより、印刷されたクリーム半田4の量を算出する。
続いて、制御装置16は、このようにして求めたクリーム半田4の位置、面積、高さ又は量等のデータを、予め設定データ記憶装置26に記憶されている基準データ(ガーバデータなど)と比較判定し、この比較結果が許容範囲内にあるか否かによって、クリーム半田4の印刷状態の良否を判定する。
以下、本実施形態に係る基板検査装置10の作用効果をシミュレーションにより検証した結果を示す。まず、矩形波状の光強度分布を有する縞パターンを照射した場合におけるシミュレーション(第1のシミュレーション)の結果について図29〜図39を参照して説明する。
本シミュレーションでは、「明部」と「暗部」の境界部に位相「6°」相当分の中間階調域(輝度勾配)が存在する矩形波状の光強度分布を有する縞パターンを照射した。
図29〜図31は、プリント基板1上の各座標位置と、時間経過(撮像タイミングt1〜t11)と共に変化する縞パターンの輝度値との関係を示した表である。つまり、所定時間経過毎のプリント基板1上の光強度分布を示す表である。ここでは輝度が最大となる「明部」の輝度値を「1」、輝度が最小となる「暗部」の輝度値を「0」と仮定してシミュレーションを行っている。
尚、以下同様であるが、図29〜図39において、横軸として示した位相値は、プリント基板1上の各座標位置を示すものであり、本シミュレーションにおいて基準とする撮像タイミングt6でプリント基板1(基準面)に照射される縞パターンの各位相に対応するプリント基板1上の位置を指す。
図29〜図31に示すとおり、撮像タイミングt6においては、位相「6°」位置〜位相「174°」位置の範囲が輝度値「1」の「明部」となり、位相「186°」位置〜位相「354°」位置の範囲が輝度値「0」の「暗部」となっている。また、「明部」と「暗部」の境界部にあたる位相「180°」位置と、位相「0°」位置には、それぞれ輝度値が除変する位相「6°」相当分の中間階調域が存在する。つまり、撮像タイミングt6における縞パターンの光強度分布は、図36のグラフのようになる。
そして、撮像タイミングt6より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt7においては、位相「12°」位置〜位相「180°」位置の範囲が輝度値「1」の「明部」となり、位相「192°」位置〜位相「0°」位置の範囲が輝度値「0」の「暗部」となる。さらに、撮像タイミングt7より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt8においては、位相「18°」位置〜位相「186°」位置の範囲が輝度値「1」の「明部」となり、位相「198°」位置〜位相「6°」位置の範囲が輝度値「0」の「暗部」となる。
このように、縞パターンの光強度分布が所定時間Δt経過する毎に位相「6°」相当分ずつ図29〜図31の右方向へ移動していく。
次に理想的な正弦波の光強度分布を有する縞パターンと比較しつつ検証する。図32〜図35の(a)は、プリント基板1上の各座標位置と、理想的な正弦波の光強度分布(理想値)との関係を示した表である。ここでは、撮像タイミングt6における上記矩形波状の光強度分布を有する縞パターンと周期、振幅及び位相が同一となる理想的な正弦波の光強度分布を示している。撮像タイミングt6における理想的な正弦波は、図37に示すグラフのようになる。
図32〜図35の(b)は、撮像タイミングt6にて撮像された画像データを中心に前後所定時間内に撮像された複数の画像データ(プリント基板1上の同一座標位置に係る複数の輝度値)について平均処理を行った結果(平均値)を、プリント基板1上の各座標位置毎に示した表である。
より詳しくは、図32〜図35の(b)では、最上段に比較例として、平均処理を行わない場合の撮像タイミングt6にて撮像された画像データ(1個の輝度値)をそのまま示している。
上から2段目には、撮像タイミングt6を中心に前後1個ずつ、すなわち撮像タイミングt5〜t7にて撮像された3個の画像データ(プリント基板1上の同一座標位置に係る3個の輝度値)を平均した3コ平均値が示されている。
上から3段目には、撮像タイミングt6を中心に前後2個ずつ、すなわち撮像タイミングt4〜t8にて撮像された5個の画像データ(プリント基板1上の同一座標位置に係る5個の輝度値)を平均した5コ平均値が示されている。
上から4段目には、撮像タイミングt6を中心に前後3個ずつ、すなわち撮像タイミングt3〜t9にて撮像された7個の画像データ(プリント基板1上の同一座標位置に係る7個の輝度値)を平均した7コ平均値が示されている。
上から5段目には、撮像タイミングt6を中心に前後4個ずつ、すなわち撮像タイミングt2〜t10にて撮像された9個の画像データ(プリント基板1上の同一座標位置に係る9個の輝度値)を平均した9コ平均値が示されている。
上から6段目には、撮像タイミングt6を中心に前後5個ずつ、すなわち撮像タイミングt1〜t11にて撮像された11個の画像データ(プリント基板1上の同一座標位置に係る11個の輝度値)を平均した11コ平均値が示されている。
そして、図32〜図35の(b)に示す上記各平均値をそれぞれプロットすると、図38に示すグラフのようになる。
また、図32〜図35の(c)は、図32〜図35の(a)に示した各理想値と図32〜図35の(b)に示した各平均値の差を、プリント基板1上の各座標位置毎に示した表である。
より詳しくは、図32〜図35の(c)では、最上段に比較例として、平均処理を行わない場合の撮像タイミングt6にて撮像された画像データ(1個の輝度値)と各理想値との差を示している。
上から2段目には、上記各3コ平均値と各理想値との差が示されている。上から3段目には、上記各5コ平均値と各理想値との差が示されている。上から4段目には、上記各7コ平均値と各理想値との差が示されている。上から5段目には、上記各9コ平均値と各理想値との差が示されている。上から6段目には、上記各11コ平均値と各理想値との差が示されている。
そして、図32〜図35の(c)に示す上記各値をそれぞれプロットすると、図39に示すグラフのようになる。また、図35(c)の右端には、プリント基板1上の各座標位置毎に示された上記各値の平均と、各値の最大値が示されている。
図35(c)の右端、図38,39等を見てわかるとおり、3コ平均値よりも5コ平均値、5コ平均値よりも7コ平均値といったように、平均個数が増加するにしたがって理想の正弦波(理想値)との誤差が減少していき、11コ平均値が最も誤差が小さくなっている。従って、本シミュレーションにおいては、11コ平均値を用いて位相シフト法による三次元計測を行うことがより好ましい。
次に、台形波状の光強度分布を有する縞パターンを照射した場合におけるシミュレーション(第2のシミュレーション)の結果について図40〜図50を参照して説明する。
本シミュレーションでは、「明部」と「暗部」の境界部に位相「78°」相当分の中間階調域(輝度勾配)が存在する台形波状の光強度分布を有する縞パターンを照射した。
図40〜図42は、プリント基板1上の各座標位置と、時間経過(撮像タイミングt1〜t11)と共に変化する縞パターンの輝度値との関係を示した表である。つまり、所定時間経過毎のプリント基板1上の光強度分布を示す表である。ここでは輝度が最大となる「明部」の輝度値を「1」、輝度が最小となる「暗部」の輝度値を「0」と仮定してシミュレーションを行っている。
尚、以下同様であるが、図40〜図50において、横軸として示した位相値は、プリント基板1上の各座標位置を示すものであり、本シミュレーションにおいて基準とする撮像タイミングt6でプリント基板1(基準面)に照射される縞パターンの各位相に対応するプリント基板1上の位置を指す。
図40〜図46に示すとおり、撮像タイミングt6においては、位相「42°」位置〜位相「138°」位置の範囲が輝度値「1」の「明部」となり、位相「222°」位置〜位相「318°」位置の範囲が輝度値「0」の「暗部」となっている。また、「明部」と「暗部」の境界部にあたる位相「144°」位置〜位相「216°」位置と、位相「324°」位置〜位相「36°」位置には、それぞれ輝度値が除変する位相「78°」相当分の中間階調域が存在する。つまり、撮像タイミングt6における縞パターンの光強度分布は、図47のグラフのようになる。
そして、撮像タイミングt6より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt7においては、位相「48°」位置〜位相「144°」位置の範囲が輝度値「1」の「明部」となり、位相「228°」位置〜位相「324°」位置の範囲が輝度値「0」の「暗部」となる。さらに、撮像タイミングt7より所定時間Δtが経過した撮像タイミングt8においては、位相「54°」位置〜位相「150°」位置の範囲が輝度値「1」の「明部」となり、位相「234°」位置〜位相「330°」位置の範囲が輝度値「0」の「暗部」となる。
このように、縞パターンの光強度分布が所定時間Δt経過する毎に位相「6°」相当分ずつ図40〜図42の右方向へ移動していく。
次に理想的な正弦波の光強度分布を有する縞パターンと比較しつつ検証する。図43〜図46の(a)は、プリント基板1上の各座標位置と、理想的な正弦波の光強度分布(理想値)との関係を示した表である。ここでは、撮像タイミングt6における上記台形波状の光強度分布を有する縞パターンと周期、振幅及び位相が同一となる理想的な正弦波の光強度分布を示している。撮像タイミングt6における理想的な正弦波は、図48に示すグラフのようになる。
図43〜図46の(b)は、撮像タイミングt6にて撮像された画像データを中心に前後所定時間内に撮像された複数の画像データ(プリント基板1上の同一座標位置に係る複数の輝度値)について平均処理を行った結果(平均値)を、プリント基板1上の各座標位置毎に示した表である。
より詳しくは、図43〜図46の(b)では、最上段に比較例として、平均処理を行わない場合の撮像タイミングt6にて撮像された画像データ(1個の輝度値)をそのまま示している。
上から2段目には、撮像タイミングt6を中心に前後1個ずつ、すなわち撮像タイミングt5〜t7にて撮像された3個の画像データ(プリント基板1上の同一座標位置に係る3個の輝度値)を平均した3コ平均値が示されている。
上から3段目には、撮像タイミングt6を中心に前後2個ずつ、すなわち撮像タイミングt4〜t8にて撮像された5個の画像データ(プリント基板1上の同一座標位置に係る5個の輝度値)を平均した5コ平均値が示されている。
上から4段目には、撮像タイミングt6を中心に前後3個ずつ、すなわち撮像タイミングt3〜t9にて撮像された7個の画像データ(プリント基板1上の同一座標位置に係る7個の輝度値)を平均した7コ平均値が示されている。
上から5段目には、撮像タイミングt6を中心に前後4個ずつ、すなわち撮像タイミングt2〜t10にて撮像された9個の画像データ(プリント基板1上の同一座標位置に係る9個の輝度値)を平均した9コ平均値が示されている。
上から6段目には、撮像タイミングt6を中心に前後5個ずつ、すなわち撮像タイミングt1〜t11にて撮像された11個の画像データ(プリント基板1上の同一座標位置に係る11個の輝度値)を平均した11コ平均値が示されている。
そして、図43〜図46の(b)に示す上記各平均値をそれぞれプロットすると、図49に示すグラフのようになる。
また、図43〜図46の(c)は、図43〜図46の(a)に示した各理想値と図43〜図46の(b)に示した各平均値の差を、プリント基板1上の各座標位置毎に示した表である。
より詳しくは、図43〜図46の(c)では、最上段に比較例として、平均処理を行わない場合の撮像タイミングt6にて撮像された画像データ(1個の輝度値)と各理想値との差を示している。
上から2段目には、上記各3コ平均値と各理想値との差が示されている。上から3段目には、上記各5コ平均値と各理想値との差が示されている。上から4段目には、上記各7コ平均値と各理想値との差が示されている。上から5段目には、上記各9コ平均値と各理想値との差が示されている。上から6段目には、上記各11コ平均値と各理想値との差が示されている。
そして、図43〜図46の(c)に示す上記各値をそれぞれプロットすると、図50に示すグラフのようになる。また、図46(c)の右端には、プリント基板1上の各座標位置毎に示された上記各値の平均と、各値の最大値が示されている。
図46(c)の右端、図49,50等を見てわかるとおり、3コ平均値よりも5コ平均値、5コ平均値よりも7コ平均値といったように、平均個数が増加するにしたがって理想の正弦波(理想値)との誤差が減少していき、11コ平均値が最も誤差が小さくなっている。従って、本シミュレーションにおいては、11コ平均値を用いて位相シフト法による三次元計測を行うことがより好ましい。
以上詳述したように、本実施形態では、位相シフト法による三次元計測を行う上で必要な4通りの画像データのうちの1つの画像データを取得する際には、連続搬送されるプリント基板1に対し矩形波状又は台形波状の光強度分布を有する縞パターンを照射する。そして、プリント基板1が所定量搬送される毎に撮像された複数回分の画像データの輝度値をプリント基板1の各座標位置毎に加算して、その平均値を算出する。
これにより、単に矩形波状又は台形波状の光強度分布を有する縞パターンを照射し撮像した場合よりも、理想的な正弦波により近い光強度分布を有する画像データを取得することが可能となる。
また、本実施形態によれば、ピントを合わせた状態で縞パターンを照射したとしても、正弦波状の光強度分布を有する画像データを取得することができる。ピントを合わせた状態で縞パターンを照射することが可能となることで、縞パターンの光強度分布(波形)を維持しやすくなる。
結果として、位相シフト法を利用した三次元計測を行うにあたり、計測精度の飛躍的な向上を図ることができる。
さらに、本実施形態によれば、機械的構成を複雑化することなく、正弦波ではない矩形波状又は台形波状の光強度分布を有する縞パターンを照射しつつも、比較的簡単な制御処理や演算処理等により、正弦波状の光強度分布を有する画像データを取得することができる。結果として、機械的構成の複雑化を抑制し、ひいては製造コストの抑制を図ることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、三次元計測装置を、プリント基板1に印刷形成されたクリーム半田4の高さを計測する基板検査装置10に具体化したが、これに限らず、例えば基板上に印刷された半田バンプや、基板上に実装された電子部品など、他のものの高さを計測する構成に具体化してもよい。
(b)上記実施形態では、位相シフト法による三次元計測を行う上で、位相が90°ずつ異なる4通りの画像データを取得する構成となっているが、位相シフト回数及び位相シフト量は、これらに限定されるものではない。位相シフト法により三次元計測可能な他の位相シフト回数及び位相シフト量を採用してもよい。
例えば位相が120°(又は90°)ずつ異なる3通りの画像データを取得して三次元計測を行う構成としてもよいし、位相が180°(又は90°)ずつ異なる2通りの画像データを取得して三次元計測を行う構成としてもよい。
(c)上記実施形態では、矩形波状又は台形波状の光強度分布を有する縞パターンを照射して、正弦波状の光強度分布を有する画像データを取得する構成となっている。
これに限らず、例えば三角波状やのこぎり波状など、他の非正弦波状の光強度分布を有する縞パターンを照射して、正弦波状の光強度分布を有する画像データを取得する構成としてもよい。勿論、可能であれば、中間階調域(輝度勾配)が存在しない矩形波状の光強度分布を有する縞パターンを照射し、正弦波状の光強度分布を有する画像データを取得する構成としてもよい。
また、理想的な正弦波ではない、正弦波に近似した(正弦波状の)光強度分布を有する縞パターンを照射し、理想的な正弦波により近い光強度分布を有する画像データを取得する構成としてもよい。
(d)照射手段の構成は、上記実施形態に係る照明装置14(第1照明14A〜第5照明14E)に限定されるものではない。
例えば上記実施形態では、第1照明14Aにおいて、光源からの光を縞パターンに変換する格子として格子板を採用している。
これに限らず、例えば、格子として液晶パネルを採用してもよい。液晶パネルは、一対の透明基板間に液晶層が形成されると共に、一方の透明基板上に配置された共通電極と、これと対向するように他方の透明基板上に複数並設された帯状電極とを備え、駆動回路により、各帯状電極にそれぞれ接続されたスイッチング素子(薄膜トランジスタ等)をオンオフ制御し、各帯状電極に印加される電圧を制御することにより、各帯状電極に対応する各格子ラインの光透過率が切替えられ、光透過率の高い透光部と、光透過率の低い遮光部とが交互に並ぶ格子パターンを形成する。
また、液晶パネルに代えて、デジタルミラーデバイスを用いたDLP(登録商標)を格子として採用してもよい。
また、上記実施形態では、縞パターンを照射する第1照明14Aのみならず、均一光を照射する第2照明14B〜第5照明14Eを備えた構成となっているが、これに限らず、位相シフト法による三次元計測を行う上で必要な画像データを取得するだけであれば、第1照明14Aだけを備えた構成としてもよい。
(e)上記実施形態では、透光部と遮光部とが交互に並ぶ2値的な格子(格子板)を採用しているが、これに限らず、例えば格子板や液晶パネルに3段階以上に透過率が異なる多値的な格子パターンが形成された構成としてもよい。
(f)上記実施形態では、コンベア13によりプリント基板1を連続移動することにより、照明装置14及びカメラ15とプリント基板1との位置関係を相対移動させる構成となっているが、これに限らず、照明装置14及びカメラ15からなる計測ヘッドを動かし、プリント基板1との位置関係を相対移動させる構成としてもよい。
(g)コンベア13に限らず、他の移動手段を採用してもよい。また、プリント基板1を連続移動するのではなく、間欠移動する構成としてもよい。
尚、プリント基板1を間欠移動させる場合には、例えば図51(a)に示すように、プリント基板1の移動開始(開始タイミングM1)と同時又はその後にカメラ15による撮像処理を開始し(開始タイミングN1)、該プリント基板1の移動停止(終了タイミングM2)と同時又はその前にカメラ15による撮像処理を終了する(終了タイミングN2)構成としてもよい。
これに代えて、図51(b)に示すように、プリント基板1の移動開始(開始タイミングM1)前にカメラ15による撮像処理を開始し(開始タイミングN1)、該プリント基板1の移動停止(終了タイミングM2)と同時又はその前にカメラ15による撮像処理を終了する(終了タイミングN2)構成としてもよい。
また、図51(c)に示すように、プリント基板1の移動開始(開始タイミングM1)と同時又はその後にカメラ15による撮像処理を開始し(開始タイミングN1)、該プリント基板1の移動停止(終了タイミングM2)後にカメラ15による撮像処理を終了する(終了タイミングN2)構成としてもよい。
また、図51(d)に示すように、プリント基板1の移動開始(開始タイミングM1)前にカメラ15による撮像処理を開始し(開始タイミングN1)、該プリント基板1の移動停止(終了タイミングM2)後にカメラ15による撮像処理を終了する(終了タイミングN2)構成としてもよい。
(h)上記実施形態では、位相シフト法による三次元計測を行う上で必要な4通りの画像データのうちの1つの画像データを取得する際に行われる各撮像処理において、プリント基板1が所定量搬送される毎に撮像された複数回分(例えば撮像タイミングt1〜t11)の画像データの輝度値をプリント基板1の各座標位置毎に加算して、その平均値を算出する構成となっている。
これに限らず、平均値を算出する処理を省略し、複数回分の画像データの輝度値をプリント基板1の各座標毎に加算した加算データ(画像データ)を基に三次元計測を行う構成としてもよい。
また、プリント基板1の移動中(例えば撮像タイミングt1〜t11)において連続して縞パターンを照射する構成としてもよい。さらに、これを連続して撮像(露光)し、該撮像された画像データを基に三次元計測を行う構成としてもよい。
尚、一般に撮像素子が受光した光量(受光量)が多いほど、より計測に適した画質の良い画像、つまりノイズや量子化誤差の影響が小さい画像を得ることができる。しかし、撮像(露光)時間が長いと、撮像素子が飽和レベルに達してしまい、画像がいわゆる「白飛び」してしまう。これに対し、上記実施形態のようにプリント基板1の移動中に撮像(露光)を複数回に分けて繰り返し行い、画素毎に輝度値を加算することで、飽和させることなく、受光量のより多い画像を得ることができる。
一方、撮像素子が飽和レベルに達しない範囲であれば、プリント基板1の移動中に連続して撮像(露光)を行う方が処理負担が少ない。
(i)上記実施形態では、カメラ15の撮像素子としてCCDセンサを採用しているが、撮像素子はこれに限定されるものではなく、例えばCMOSセンサ等を採用してもよい。
尚、一般のCCDカメラ等を用いた場合には、露光中にデータ転送を行うことができないため、上記実施形態のようにプリント基板1が所定量搬送される毎に撮像(露光)を行う場合には、その間にデータ転送(読出)を行う必要がある。
これに対し、カメラ15として、CMOSカメラや、データ転送中に露光可能な機能を持ったCCDカメラ等を用いた場合には、撮像(露光)とデータ転送とを一部で重複して行うことができるため、プリント基板1の連続搬送に適しており、計測時間の短縮化を図ることができる。
(j)上記実施形態では、カラー画像データ(輝度画像データ)を、各種計測対象領域の抽出処理を行うために利用しているが、これに代えて又は加えて、他の用途に使用してもよい。例えば、三次元計測により得られた三次元データに対しカラー画像データをマッピングする構成としてもよい。かかる構成とすれば、被計測物の濃淡を表現することができ、三次元画像の質感を高めることができる。その結果、被計測物の形状を瞬時に把握することが容易となり、確認作業に要する時間を著しく軽減させることができる。
1…プリント基板、4…クリーム半田、10…基板検査装置、13…コンベア、14…照明装置、14A〜14E…照明、15…カメラ、16…制御装置、24…画像データ記憶装置、25…演算結果記憶装置、W…撮像範囲。

Claims (7)

  1. 所定の光を発する光源と、該光源からの光を所定の縞パターンに変換する格子とを有し、前記縞パターンを被計測物に対し照射可能な照射手段と、
    前記縞パターンの照射された前記被計測物を撮像可能な撮像手段と、
    前記照射手段及び前記撮像手段と前記被計測物とを相対移動可能な移動手段と、
    前記照射手段から照射される縞パターンとの相対位置関係が異なる前記被計測物に係る複数の画像データを取得可能な画像取得手段と、
    前記画像取得手段により取得された複数の画像データを基に、正弦波の光強度分布を有する縞パターンが照射されていることを前提として下式(U1)で求められる前記複数の画像データ上の各画素の光の輝度Iの関係を利用して位相φを求め高さを演算する位相シフト法により前記被計測物の三次元計測を実行可能な画像処理手段とを備え、
    前記画像取得手段が前記複数の画像データのうちの1つの画像データを取得する上で、
    前記被計測物の相対移動期間中と少なくとも一部が重なる所定期間において複数回に分けて撮像を行う撮像処理を実行し、該撮像結果を前記被計測物上の各座標位置毎に加算若しくは平均する処理を実行するものであり、
    前記所定の縞パターンは、非正弦波状の光強度分布を有する縞パターンであることを特徴とする三次元計測装置。

    I=f・sinφ+e ・・・(U1)
    但し、f:ゲイン、e:オフセット、φ:縞パターンの位相
  2. 所定の光を発する光源と、該光源からの光を所定の縞パターンに変換する格子とを有し、前記縞パターンを被計測物に対し照射可能な第1照射手段と、
    前記縞パターンとは異なる第2の光である均一光を前記被計測物に対し照射可能な第2照射手段と、
    前記各種光の照射された前記被計測物を撮像可能な撮像手段と、
    前記各照射手段及び前記撮像手段と前記被計測物とを相対移動可能な移動手段と、
    前記第1照射手段から照射される縞パターンとの相対位置関係が異なる前記被計測物に係る複数の画像データを取得可能な第1画像取得手段と、
    前記第1画像取得手段により取得された複数の画像データを基に、正弦波の光強度分布を有する縞パターンが照射されていることを前提として下式(U1)で求められる前記複数の画像データ上の各画素の光の輝度Iの関係を利用して位相φを求め高さを演算する位相シフト法により前記被計測物の三次元計測を実行可能な第1画像処理手段と、
    前記第1画像取得手段が前記複数の画像データのうちの所定の画像データを取得する際に行われる所定の撮像処理が実行された後、次の画像データの取得に係る撮像処理が実行されるまでの間に、前記第2照射手段から照射された前記第2の光の下で撮像される前記被計測物に係る画像データを取得可能な第2画像取得手段と、
    前記第2画像取得手段により取得された画像データに基づき、所定の処理を実行する第2画像処理手段とを備え、
    前記第1画像取得手段が前記複数の画像データのうちの1つの画像データを取得する上で
    記被計測物の相対移動期間中と少なくとも一部が重なる所定期間において複数回に分けて撮像を行う撮像処理を実行し、該撮像結果を前記被計測物上の各座標位置毎に加算若しくは平均する処理を実行するものであり、
    前記所定の縞パターンは、非正弦波状の光強度分布を有する縞パターンであり、
    前記第2画像取得手段による同一波長の均一光による撮像が複数回行われることを特徴とする三次元計測装置。

    I=f・sinφ+e ・・・(U1)
    但し、f:ゲイン、e:オフセット、φ:縞パターンの位相
  3. 前記第1画像取得手段が前記複数の画像データのうちの所定の画像データを取得する際に行われる所定の撮像処理が実行された後、次の画像データの取得に係る撮像処理が実行されるまでの間が複数回あり、
    各回毎に前記第2画像取得手段による同一波長の均一光による撮像が行われることを特徴とする請求項2に記載の三次元計測装置。
  4. 前記位相シフト法においては、前記縞パターンの位相を、φ+0、φ+90°、φ+180°、φ+270°の4段階にシフトさせ、これらに対応する光の輝度I0、I1、I2、I3を求め、下式(U2)に基づいて位相φを求めることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の三次元計測装置。

    φ=tan-1[(I1−I3)/(I2−I0)] ・・・(U2)
  5. 前記移動手段は、前記被計測物を連続移動させるものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の三次元計測装置。
  6. 前記格子は、光を透過する透光部と、光を遮る遮光部とが交互に並ぶ配置構成となっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の三次元計測装置。
  7. 前記被計測物は、クリーム半田が印刷されたプリント基板であること、又は、半田バンプが形成されたウエハ基板であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の三次元計測装置。
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