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JP6243788B2 - スクライブヘッドおよびスクライブ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板にスクライブラインを形成するために用いられるスクライブヘッドおよびスクライブヘッドを備えたスクライブ装置に関する。
従来、ガラス基板等の脆性材料基板の分断は、基板表面にスクライブラインを形成するスクライブ工程と、形成されたスクライブラインに沿って基板表面に所定の力を付加するブレイク工程とによって行われる。スクライブ工程では、スクライビングホイールの刃先が、基板表面に押し付けられながら、所定のラインに沿って移動される。スクライブラインの形成には、スクライブヘッドを備えたスクライブ装置が用いられる。
上記スクライブ工程において、スクライブラインを形成するための刃先が、一の刃先から他の刃先へと切り替えられることがある。また、スクライブラインの形成の際に、刃先が押さえ付けられる面と反対側の面が、バックアップローラによって押さえられることもある。このような刃先の切り替えやバックアップローラの適用に円滑に対応するための構成として、たとえば、特許文献1に開示された構成を用いることができる。この構成では、一つのスクライブヘッドに、刃先やバックアップローラを保持するための2つのホルダが昇降可能に設けられる。
特開2011―194628号公報
上記特許文献1に開示された構成では、2つのホルダを切り替えるための切替モータが、ホルダを昇降させるための昇降モータとは別に、スクライブヘッドに設けられる。このため、スクライブヘッドの重量が増加し、また、切り替えと昇降とを連携させるための機構が複雑になる。また、このように機構が複雑なため、ホルダの切り替え動作に要する時間が長くなるとの問題も起こり得る。
かかる課題に鑑み、本発明は、簡素な構成により円滑にホルダを切り替えることが可能なスクライブヘッドおよびスクライブ装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、基板のスクライブに用いられるスクライブヘッドに関する。この態様に係るスクライブヘッドは、基板に接近および離間可能に配された第1のホルダと、前記基板に接近および離間可能に配された第2のホルダと、前記第1のホルダおよび前記第2のホルダを昇降させるためのモータと、前記モータによって回転される回転部と、前記回転部の回転を前記第1のホルダおよび前記第2のホルダに伝達する伝達機構と、を備える。前記伝達機構は、前記回転部の回転位置に応じて、前記第1のホルダと前記第2のホルダの前記基板に対する接近および離間を切り替える連携部を備える。
本態様に係るスクライブヘッドによれば、モータによって回転部が回転されることにより、第1のホルダと第2のホルダの何れか一方が基板に接近する。よって、簡単な構成により円滑に、スクライブ動作に用いるホルダを切り替えることができる。
第1の態様に係るスクライブヘッドにおいて、前記伝達機構は、前記回転部が第1の方向に中立位置から回転すると前記第1のホルダを前記基板に接近させ、前記回転部が前記第1の方向と反対の第2の方向に前記中立位置から回転すると前記第2のホルダを前記基板に接近させるよう構成され得る。こうすると、回転体の回転方向を切り替えることにより、スクライブ動作に用いるホルダを切り替えることができる。
第1の態様に係るスクライブヘッドにおいて、前記連携部は、前記回転部に設けられたカム面と、前記第1のホルダに設けられ前記カム面に当接する第1のカムフォロアと、前記第2のホルダに設けられ前記カム面に当接する第2のカムフォロアと、前記第1のカムフォロアおよび前記第2のカムフォロアを前記カム面に接近する方向に付勢する弾性部材と、を備える構成とされ得る。このようにカムとカムフォロアによってホルダを切り替える構成を用いることにより、伝達機構の簡素化を図ることができ、且つ、ホルダの昇降制御を良好に行うことができる。
この場合、前記第1のホルダが前記基板に接近する動作位置にあるとき、前記第2のカムフォロアは前記カム面と非接触であり、前記第2のホルダが前記基板に接近する動作位置にあるとき、前記第1のカムフォロアは前記カム面と非接触であることが望ましい。こうすると、一方のホルダがスクライブ動作に用いられる場合に他方のホルダのカムフォロアがカムの回転に負荷となることがなく、一方のホルダの昇降制御をより良好に行うことができる。
この場合、スクライブヘッドは、前記第1のホルダおよび前記第2のホルダをそれぞれ前記非接触の状態に維持するためのストッパーを備える構成とされ得る。こうすると、簡素な構成により確実に、スクライブ動作に用いられない方のホルダのカムフォロアをカム面に対して非接触状態に維持することができる。
本発明の第2の態様はスクライブ装置に関する。第2の態様に係るスクライブ装置は、上記第1の態様のスクライブヘッドと、切断対象の基板を支持する支持部と、前記支持部に支持された前記基板に対して前記スクライブヘッドを移動させる移動機構と、を備える。
本態様に係るスクライブ装置によれば、上記第1の態様のスクライブヘッドと同様の作用および効果が奏され得る。
この態様に係るスクライブ装置において、前記第1のホルダには、たとえば、スクライブラインを形成するための第1の刃先が保持され、前記第2のホルダには、たとえば、スクライブラインを形成するための第2の刃先または基板を押さえるためのローラが保持される。第2のホルダに第2の刃先が保持される場合、回転部を回転させることにより、スクライブ動作に用いる刃先を第1の刃先と第2の刃先との間で切り替えることができる。第2のホルダにローラが保持される場合、回転部を回転させることにより、スクライブ動作に用いる対象物を第1の刃先とローラとの間で切り替えることができる。
以上のとおり、本発明によれば、簡素な構成により円滑にホルダを切り替えることが可能なスクライブヘッドおよびスクライブ装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
実施の形態に係るスクライブ装置の構成を示す模式図である。 実施の形態に係るスクライブヘッドの構成を示す一部分解斜視図である。 実施の形態に係るスクライブヘッドの構成を示す正面図である。 実施の形態に係るスクライブヘッドの構成を示す側面図である。 実施の形態に係るスクライブヘッドの構成を示す斜視図である。 実施の形態に係るカッターホイールが下降されたときのスクライブヘッドの構成を示す正面図である。 実施の形態に係るカッターホイールが下降されたときのスクライブヘッドの構成を示す側面図である。 実施の形態に係るバックアップローラが下降されたときのスクライブヘッドの構成を示す正面図である。 実施の形態に係るバックアップローラが下降されたときのスクライブヘッドの構成を示す側面図である。 実施の形態に係るスクライブ装置の要部構成を示すブロック図、およびスクライブ装置の動作の流れを示すフローチャートである。 変更例に係るスクライブヘッドの駆動部と昇降部を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図には、便宜上、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸が付記されている。X−Y平面は水平面に平行で、Z軸方向は鉛直方向である。
本実施の形態において、コンベア11は、特許請求の範囲に記載の「支持部」に相当し、サーボモータ211は、特許請求の範囲に記載の「モータ」に相当する。また、円筒カム212は、特許請求の範囲に記載の「回転部」に相当する。また、カム面212a、212bと、カムフォロア221、231と、弾性部材225b、235bとは、特許請求の範囲に記載の「連携部」に相当する。また、連結部222、232と、押圧部224、234と、リニアガイド225a、235aと、ホルダガイド226、236と、ホルダ保持体227、237は、特許請求の範囲に記載の「伝達機構」に相当する。また、ホイールホルダ228は、特許請求の範囲に記載の「第1のホルダ」に相当する。また、ホイールホルダ238は、特許請求の範囲に記載の「第2のホルダ」に相当する。また、カッターホイール229は、特許請求の範囲に記載の「第1の刃先」または「第2の刃先」に相当する。また、バックアップローラ239は、特許請求の範囲に記載の「ローラ」に相当する。ただし、上記特許請求の範囲と本実施の形態との対応付けにより、特許請求の範囲に係る発明が本実施の形態に限定されるものではない。
図1(a)、(b)は、スクライブ装置1の構成を示す模式図である。図1(a)は、Y軸正側からスクライブ装置1を見た模式図、図1(b)は、X軸負側からスクライブ装置1を見た模式図である。
図1(a)を参照して、スクライブ装置1は、コンベア11と、支柱12a、12bと、可動ガイド13a、13bと、可動ガイド14a、14bと、摺動ユニット15、16と、2つのスクライブヘッド2を備える。
図1(b)に示すように、コンベア11は、スクライブヘッド2が設けられている箇所を除き、Y軸方向に延びるように設けられている。コンベア11上には、マザー基板Gが載置される。マザー基板Gは、一対のガラス基板が相互に貼り合わされた基板構造を有する。マザー基板Gは、コンベア11によりY軸方向に送られる。
支柱12a、12bは、スクライブ装置1のベースにコンベア11を挟んで垂直に設けられている。可動ガイド13a、13bおよび可動ガイド14a、14bは、それぞれ、X軸方向に平行となるように、支柱12a、12bの間に架設されている。摺動ユニット15、16は、それぞれ、可動ガイド13a、13b、可動ガイド14a、14bに摺動自在に設けられている。可動ガイド13a、13bおよび可動ガイド14a、14には、それぞれ、所定の駆動機構が設けられており、この駆動機構により、摺動ユニット15、16がX軸方向に摺動される。
Z軸負側のスクライブヘッド2は、駆動部21と、昇降部22、23を備える。昇降部22には、カッターホイール229(図3参照)が装着されており、昇降部23には、バックアップローラ239(図3参照)が装着されている。駆動部21は、昇降部22と昇降部23のどちらか一方を上昇させ、他の一方を下降させる。Z軸正側のスクライブヘッド2も、Z軸負側のスクライブヘッドと同様の構成を備える。2つのスクライブヘッド2は、一方のスクライブヘッド2のカッターホイール229と他方のスクライブヘッド2のバックアップローラ239とが互いに対向するように配置されている。
Z軸負側のスクライブヘッド2の昇降部22と、Z軸正側のスクライブヘッド2の昇降部23を、それぞれ、マザー基板Gに近接させることにより、Z軸負側のカッターホイール229(図3参照)が、マザー基板Gの上面に圧接される。このとき、マザー基板Gの下面は、周面が平らなバックアップローラ239(図3参照)によって受け止められる。そして、所定の駆動機構(図示せず)により摺動ユニット15、16がX軸方向に送られる。これにより、Z軸負側のカッターホイール229(図3参照)がマザー基板Gの上面に圧接された状態で移動し、マザー基板Gの上面にスクライブラインが形成される。マザー基板Gの下面にスクライブラインが形成される場合には、Z軸正側のカッターホイール229(図3参照)と、Z軸負側のバックアップローラ239(図3参照)が、マザー基板Gに近接される。
このように、一対のガラス基板が相互に貼り合わされたマザー基板Gに対して、スクライブラインが形成される場合、適宜、カッターホイール229(図3参照)と、バックアップローラ239(図3参照)を切り替える必要がある。また、樹脂基板を切断する場合には、樹脂基板をカッティングする際に盛り上がった樹脂を抑え込むために、圧潰ローラが用いられる。このように、スクライブヘッド2では、複数種類のツールが用いられ得る。そこで、本実施の形態では、簡易にツールを切り替えることができる構成が設けられている。
図2は、スクライブヘッド2の構成を示す一部分解斜視図である。
スクライブヘッド2は、駆動部21と、昇降部22、23と、ベースプレート24と、トッププレート25と、ボトムプレート26と、シール部材27と、カバー28とを備える。
ベースプレート24は、X軸正方向に見たときに、略長方形の輪郭を有する。ベースプレート24の2つの側面には、段部24aが形成されている。ベースプレート24には、複数のネジ孔が形成されている。
トッププレート25は、上面視において、略長方形の輪郭を有する。トッププレート25の側面には、段部25aが形成されている。トッププレート25の中央には、開口が形成されている(図示せず)。トッププレート25の段部25aには、複数のネジ孔が形成されている。また、トッププレート25には、給気用継手25bが設けられている。
ボトムプレート26は、上面視において、略長方形の輪郭を有する。ボトムプレート26の側面には、段部26aが形成されている。ボトムプレート26には、開口26b、26cが形成されている。ボトムプレート26の段部26aには、複数のネジ孔が形成されている。
図2の状態において、トッププレート25とボトムプレート26は、ネジによって、ベースプレート24に螺着されている。この状態で、段部24a、25a、26aは、一続きとなっている。すなわち、トッププレート25に形成された段部25aの両端が、ベースプレート24の2つの側面に形成された段部24aの上端にそれぞれ繋がっている。また、ボトムプレート26に形成された段部26aの両端が、ベースプレート24の2つの側面に形成された段部24aの下端にそれぞれ繋がっている。
図2の状態において、ベースプレート24は、X軸正側の側面とX軸負側の側面がそれぞれY−Z平面(鉛直面)に平行となっている。また、トッププレート25は、Z軸正側の側面とZ軸負側の側面がそれぞれX−Y平面(水平面)に平行となっており、ボトムプレート26は、Z軸正側の側面とZ軸負側の側面がそれぞれX−Y平面(水平面)に平行となっている。すなわち、トッププレート25とボトムプレート26は、ベースプレート24に垂直に繋がり、且つ、所定の間隔をおいて互いに正対向するように、ベースプレート24に取り付けられている。
図3は、駆動部21と昇降部22、23をX軸負側から見た構成を示す正面図である。図4(a)は、駆動部21と昇降部22をY軸正側から見た構成を示す側面図である。図4(b)は、駆動部21と昇降部23をY軸負側から見た構成を示す側面図である。なお、図3、図4(a)、(b)では、連結部222が透視された状態が示されている。また、図3、図4(a)、(b)には、円筒カム212が中立位置にあるときの状態が示されている。
図3を参照して、駆動部21は、サーボモータ211と、円筒カム212を備える。
サーボモータ211は、出力軸の軸心がZ軸に平行となるように配されている。サーボモータ211は、出力軸が円筒カム212の上部に形成された穴に圧入されている。また、サーボモータ211の出力軸の付け根部分は、トッププレート25に形成された開口の径よりもやや小さい円柱部となっている。サーボモータ211は、この円柱部がトッププレート25の開口に略隙間なく挿入されるようにして、トッププレート25の上面に設置されている。
円筒カム212は、円柱が2つの方向から斜めに切り欠かれた形状を有する。サーボモータ211の出力軸と円筒カム212は、ネジによって圧着固定されている。したがって、サーボモータ211が駆動されると、円筒カム212は、サーボモータ211の出力軸と一体となって、X−Y平面に平行な方向に回転する。図4(a)に示すように、円筒カム212のカム面212aは、X−Y平面(水平面)に対して、所定の角度で傾斜している。また、図4(b)に示すように、円筒カム212のカム面212bは、X−Y平面(水平面)に対して、所定の角度で傾斜している。図3に示すように円筒カム212が中立位置にあるとき、カム面212aとカム面212bは、互いに左右方向に対称な形状となっている。
図3を参照して、昇降部22は、カムフォロア221と、連結部222と、ストッパー223a、223bと、押圧部224と、リニアガイド225aと、弾性部材225bと、ホルダガイド226と、ホルダ保持体227と、ホイールホルダ228と、カッターホイール229を備える。同様に、昇降部23は、カムフォロア231と、連結部232と、ストッパー233a、233bと、押圧部234と、リニアガイド235aと、弾性部材235bと、ホルダガイド236と、ホルダ保持体237と、ホイールホルダ238と、バックアップローラ239を備える。昇降部22と昇降部23は、X−Z平面に対して面対称となるように配されている。
カムフォロア221は、Y軸に平行な固定軸222aにより、連結部222に回転可能に軸支されている。円筒カム212のカム面212a(図4(a)参照)は、カムフォロア221の外周面に当接している。円筒カム212がサーボモータ211により回転されると、カム面212a(図4(a)参照)とカムフォロア221の当接位置が、Z軸方向に変化する。これにより、カムフォロア221が上下方向(Z軸方向)に移動される。
連結部222は、1つの角が切り欠かれた略長方体の形状を有する。連結部222の上側(Z軸負側)には、カムフォロア221を軸支するための固定軸222aが固着されており、連結部222の下側(Z軸正側)には、押圧部224を連結固定するための2つの固定軸222bが固着されている。連結部222は、図示の如く、切り欠き部222cが押圧部224の上面に掛けられるようにして、カムフォロア221と押圧部224を連結している。したがって、カムフォロア221に伝えられた駆動力は、連結部222を介して、押圧部224に伝えられる。
図4(a)に示すように、ストッパー223aは、ネジ状の部材であり、連結部222の上面中央に固着されている。ストッパー223bは、ネジ状の部材であり、トッププレート25のストッパー223aに対向する位置に固着されている。ストッパー223aの上面およびストッパー223bの下面は、X−Y平面に平行となっている。ストッパー223aは、ストッパー223bと当接することにより連結部222に連結されたカムフォロア221の上側への移動を所定の範囲に制限する。すなわち、円筒カム212が所定以上に回転したとしても、ストッパー223aがストッパー223bに当接することによって、連結部222およびカムフォロア221の上昇が抑制され、カムフォロア221とカム面212aの間には、隙間が発生する。
押圧部224は、背面(X軸負側の面)にガイド受け部224aが設けられている。ガイド受け部224aは、ネジによって押圧部224に固着されている。押圧部224の下面(Z軸正側の面)には、円筒部224bが形成されている。円筒部224bの外周の径は、ボトムプレート26の開口26b(図2参照)の径よりもやや小さい。円筒部224bはボトムプレート26の開口26bに挿入される。円筒部224bの下端面は、ホルダ保持体227にネジ留めされている。
リニアガイド225aは、Z軸方向に延びるように、ベースプレート24にネジによって固着されている。押圧部224のガイド受け部224aは、リニアガイド225aと噛み合っている。これにより、押圧部224は、リニアガイド225aによって、上下方向(Z軸方向)に案内される。弾性部材225bは、上端がトッププレート25に固定されたネジの先端に形成された穴に掛けられており、下端が押圧部224の背面に形成された凸部に引っ掛けられている。なお、弾性部材225bは、Y軸正側とベースプレート24のY軸方向の中央付近に、それぞれ、設けられている。押圧部224は、弾性部材225bによって、上方向(Z軸負方向)に付勢されている。弾性部材225bは、たとえば、コイルバネによって構成されている。
ホルダガイド226は、板部226aと、円筒部226bからなっている。円筒部226bの内側は、上下方向(Z軸方向)に貫通する開口となっている。ホルダガイド226の板部226aは、ボトムプレート26の下面(Z軸正側)にネジによって螺着されている。円筒部226bの内周の径は、押圧部224の円筒部224bの外周の径よりも僅かに大きい。押圧部224が上下方向(Z軸方向)に移動すると、押圧部224の円筒部224bが、円筒部226bの内周に沿って移動する。また、ホルダガイド226は、円筒部226bの外周に沿って、後述するホルダ保持体227を上下方向(Z軸方向)に案内する。
ホルダ保持体227には、Z軸正側とZ軸負側に、それぞれ開口が形成されている。Z軸負側の開口の径は、ホルダガイド226の円筒部226bの外周の径よりも僅かに大きい。Z軸正側の開口の径は、Z軸負側の開口の径よりも小さい。ホルダガイド226の円筒部226bがホルダ保持体227のZ軸負側の開口に挿入されて、ホルダ保持体227は、ネジにより押圧部224の円筒部224bに螺着される。これにより、ホルダ保持体227は、押圧部224に組み付けられる。
ホイールホルダ228は、ホルダ保持体227によってZ軸正側に保持されている。ホイールホルダ228は、ホイール形状のカッターホイール229を、X軸に平行な2つの支軸によって、回転可能に軸支する。カッターホイール229は、先端がマザー基板Gの表面にスクライブラインを形成するための刃となっている。
昇降部23は、バックアップローラ239を除き、昇降部22と略同様にして構成されている。昇降部23のホイールホルダ238は、バックアップローラ239を、X軸に平行な2つの支軸によって、回転可能に軸支する。バックアップローラ239は、周面が平らな形状を有している。
図2に戻り、シール部材27は、ゴム枠27a〜27dと、留め具27eからなる。ゴム枠27a〜27dは、それぞれ、空気を通さない弾性部材である。ゴム枠27aは、トッププレート25の段部25aに、ゴム枠27bは、ボトムプレート26の段部26aに嵌り込む形状を有している。ゴム枠27c、27dは、それぞれ、ベースプレート24のY軸負側の段部24aとY軸正側の段部24aに嵌り込む形状を有している。ゴム枠27a〜27dの厚みは、段部24a、25aおよび26aの深さよりもやや小さい。留め具27eは、ベースプレート24の段部24aのZ軸方向の幅よりもやや大きい。
カバー28は、左カバー部28aと、右カバー部28bからなる。左カバー部28aは、板状の左側面部28cと、左側面部28cのX軸負側の端部が折り曲げられた折り曲げ部28dから構成されている。右カバー部28bは、板状の右側面部28eと前面部28fと、右側面部28eのY軸正側の端部がX軸負側に一段高い段部28gから構成されている。
ゴム枠27aが段部25aに、ゴム枠27bが段部26aに、ゴム枠27c、27dが段部24aに嵌め込まれた状態で、左カバー部28aの上下の端部がゴム枠27a、27b、27dの表面に当てられる。そして、左カバー部28aの折り曲げ部28dと右カバー部28bの段部28gの間にスポンジ28hが挟み込まれるようにし、右カバー部28bの上下の端部がゴム枠27a、27b、27cの表面に当てられる。この状態で、左カバー部28a、右カバー部28bの端縁に形成された孔を介して、ネジがベースプレート24、トッププレート25およびボトムプレート26に螺着される。
そして、留め具27eがゴム枠27a、27b、27cを覆うようにベースプレート24のY軸負側の側面に取り付けられ、留め具27eがネジによりベースプレート24に螺着される。これにより、左側面部28cの上下の端部がゴム枠27a、27bに押し付けられ、左側面部28cのX軸正側の端部がゴム枠27a、27b、27dに押し付けられるようにして、左カバー部28aがベースプレート24、トッププレート25およびボトムプレート26に固定される。また、前面部28fおよび右側面部28eの上下の端部がゴム枠27a、27bに押し付けられ、右側面部28eのX軸正側の端部がゴム枠27a、27b、27cに押し付けられるようにして、右カバー部28bがベースプレート24、トッププレート25およびボトムプレート26に固定される。こうして、図5に示すようにスクライブヘッド2が組み立てられる。
図5は、スクライブヘッド2の構成を示す斜視図である。
図5に示すように、駆動部21が収容されるベースプレート24とトッププレート25およびボトムプレート26の間の空間がカバー28により囲われている。このように、駆動部21は、カバー28と、ベースプレート24とトッププレート25と、ボトムプレート26により形成された閉空間内に配されているため、スクライブヘッド2の側面等から駆動部21にカレットや塵埃等が侵入することが抑制される。また、トッププレート25の給気用継手25bから空気が供給されることにより、閉空間内から外部に向かう空気の流れができ、カレットや塵埃等が駆動部21に侵入することがさらに抑制される。
図1(b)に示すように、一対のガラス基板が相互に貼り合わされたマザー基板Gに対して、スクライブラインが形成される場合、上下に一対のスクライブヘッド2が配されることにより基板が挟み込まれる。この場合、バックアップローラ239は、反対側に配されるスクライブヘッド2のカッターホイール229に対向し、カッターホイール229よって与えられる圧力を受けて基板を支持する。
図6〜図7(b)を参照して、カッターホイール229を降下させる動作について説明する。
図6は、駆動部21と昇降部22、23をX軸負側から見た構成を示す側面図である。図7(a)は、駆動部21と昇降部22をY軸正側から見た構成を示す側面図である。図7(b)は、駆動部21と昇降部23をY軸負側から見た構成を示す側面図である。なお、図7(a)、(b)では、連結部222が透視された状態が示されている。
図6を参照して、サーボモータ211が駆動され、サーボモータ211の出力軸がZ軸負側から見て時計回りに回転すると、サーボモータ211の出力軸と一体的に装着された円筒カム212がZ軸負側から見て時計回りに中立位置から回転する。これにより、図7(a)に示すように、カム面212aとカムフォロア221の当接位置が斜面を下る方向に移動し、連結部222を介して押圧部224が下方向(Z軸正側)に移動する。
このとき、図7(b)に示すように、押圧部234は、弾性部材235bによって、上方向(Z軸負方向)に付勢されているため、カム面212bとカムフォロア231の当接位置が斜面を昇る方向に移動する。押圧部224は、リニアガイド225aに案内されて下方向に移動し、押圧部224の円筒部224bに固定されたホルダ保持体227は、ホルダガイド226の円筒部226bに案内されて下方向に移動する。同時に、押圧部234は、リニアガイド235aに案内されて上方向に移動し、押圧部234の円筒部234bに固定されたホルダ保持体237は、ホルダガイド236の円筒部236bに案内されて上方向に移動する。
こうして昇降部23が上方向に移動すると、間もなく、ストッパー233aがストッパー233bに当接する。これにより、昇降部23の上方向の移動が抑制され、カムフォロア231と円筒カム212のカム面212bの間に、隙間が発生する。したがって、他方の昇降部22を下方向に移動させる際にカムフォロア231が負荷となることがなく、昇降部22を円滑に下方向に移動させることができる。
図8〜図9(b)を参照して、バックアップローラ239を降下させる動作について説明する。
図8は、駆動部21と昇降部22、23をX軸負側から見た構成を示す側面図である。図9(a)は、駆動部21と昇降部22をY軸正側から見た構成を示す側面図である。図9(b)は、駆動部21と昇降部23をY軸負側から見た構成を示す側面図である。なお、図9(a)、(b)では、連結部222が透視された状態が示されている。
図8を参照して、サーボモータ211が駆動され、サーボモータ211の出力軸がZ軸負側から見て反時計回りに回転すると、サーボモータ211の出力軸と一体的に装着された円筒カム212がZ軸負側から見て反時計回りに中立位置から回転する。これにより、図9(b)に示すように、カム面212bとカムフォロア231の当接位置が斜面を下る方向に移動し、連結部232を介して押圧部234が下方向(Z軸正側)に移動する。
このとき、図9(a)に示すように、押圧部224は、弾性部材225bによって、上方向(Z軸負方向)に付勢されているため、カム面212aとカムフォロア221の当接位置が斜面を昇る方向に移動する。押圧部234は、リニアガイド235aに案内されて下方向に移動し、押圧部234の円筒部234bに固定されたホルダ保持体237は、ホルダガイド236の円筒部236bに案内されて下方向に移動する。同時に、押圧部224は、リニアガイド225aに案内されて上方向に移動し、押圧部224の円筒部224bに固定されたホルダ保持体227は、ホルダガイド226の円筒部226bに案内されて上方向に移動する。
こうして昇降部22が上方向に移動されると、間もなく、ストッパー223aがストッパー223bに当接する。これにより、昇降部22の上方向の移動が抑制され、カムフォロア221と円筒カム212のカム面212aの間に、隙間が発生する。したがって、他方の昇降部23の下方向に移動させる際にカムフォロア221が負荷となることがなく、昇降部23を円滑に下方向に移動させることができる。
こうして、円筒カム212が一方に回動されることにより、図1(b)に示すように、Z軸負側のマザー基板Gにカッターホイール229が圧接され、Z軸正側のマザー基板Gにバックアップローラ239が圧接されて、Z軸負側のマザー基板Gにスクライブラインが形成される。また、Z軸正側のマザー基板Gにスクライブラインが形成される場合には、円筒カム212が他方に回動されることにより、Z軸負側のマザー基板Gにバックアップローラ239が圧接され、Z軸正側のマザー基板Gにカッターホイール229が圧接される。これにより、Z軸正側のマザー基板Gにスクライブラインが形成される。
図10(a)は、スクライブ装置1の要部構成を示すブロック図である。
制御部3は、制御プログラムに従って各部を制御する。移動機構4は、コンベア11に載置されたマザー基板Gに対してスクライブヘッド2を移動させる機構部である。移動機構4は、図1に示す支柱12a、12bと、可動ガイド13a、13bと、可動ガイド14a、14bと、摺動ユニット15、16を含んでいる。
図10(b)は、スクライブ装置1の動作の流れを示すフローチャートである。
コンベア11にマザー基板Gがセットされると、制御部3は、スクライブヘッド2を先頭のスクライブラインの開始位置に移動させる(S11)。次に、制御部3は、移動機構4と駆動部21を制御し、ホイールホルダ228またはホイールホルダ238をマザー基板Gに接近させる(S12)。たとえば、図10(a)において、上側のスクライブヘッド2のホイールホルダ228がマザー基板Gに接近され、下側のスクライブヘッド2のホイールホルダ238がマザー基板Gに接近される。この制御は、上記のように円筒カム212を中立位置から何れか一方の方向に所定の位置まで回転させることにより行われる。これにより、カッターホイール229とバックアップローラ239がマザー基板Gに圧接される。
そして、制御部3は、移動機構4と駆動部21を制御し、マザー基板Gにカッターホイール229とバックアップローラ239が圧接された状態で、先頭のスクライブラインに対するスクライブ動作を実行する(S13)。このとき、制御部3は駆動部21のサーボモータ211に所定のトルクを維持させる。これにより、マザー基板G表面に現れる起伏が、サーボモータ211のトルクと、円筒カム212のカム面によって吸収される。
当該スクライブラインの終了位置までスクライブがなされると(S14:YES)、制御部3は、移動機構4と駆動部21にスクライブ動作を終了させる(S15)。そして、制御部3は、移動機構4と駆動部21を制御し、ホイールホルダ228またはホイールホルダ238をマザー基板Gから離間させる(S16)。たとえば、図10(a)において、上側のスクライブヘッド2のホイールホルダ228がマザー基板Gから離間され、下側のスクライブヘッド2のホイールホルダ238がマザー基板Gから離間される。この動作により、円筒カム212が図3に示す中立位置に位置づけられる。したがって、上側のスクライブヘッド2のカッターホイール229およびバックアップローラ239と、下側のスクライブヘッド2のカッターホイール229およびバックアップローラ239は、何れも、マザー基板Gから離間した状態となる。
S11〜S16の動作は、マザー基板Gに設定された全てのスクライブラインに対するスクライブが完了するまで繰り返される(S17)。マザー基板Gの下側に対して、スクライブラインが形成される場合、制御部3は、図10(a)において、下側のホイールホルダ228がマザー基板Gに接近し、上側のホイールホルダ238がマザー基板Gに接近するように、駆動部21を制御する。全てのスクライブラインに対するスクライブが完了すると(S17:YES)、制御部3は、当該マザー基板Gに対するスクライブ動作を終了する。
<実施形態の効果>
以下、本実施の形態による作用および効果について説明する。
図6に示すように、サーボモータ211の出力軸がZ軸負側から見て時計周りに回転されると、カッターホイール229が下降され、バックアップローラ239が上昇される。他方、図8に示すように、サーボモータ211の出力軸がZ軸負側から見て反時計周りに回転されると、バックアップローラ239が下降され、カッターホイール229が上昇される。これらの昇降動作が1つのサーボモータ211と円筒カム212を備える駆動部21によって行われる。このように、本実施の形態では、簡素な構成でカッターホイール229とバックアップローラ239を切り替えることができる。
また、図9(a)に示すように、バックアップローラ239を下降させた状態では、ストッパー223a、223bが互いに当接して、カムフォロア221とカム面212aが非接触となる。このため、カムフォロア221とカム面212aが円筒カム212の回転に負荷となることがない。よって、円滑かつ精度よく、バックアップローラ239の制御を行うことができる。また、図7(b)に示すように、カッターホイール229を下降させた状態では、ストッパー223a、233bによって、カムフォロア231とカム面212bが非接触となる。このため、カムフォロア231とカム面212bが円筒カム212の回転に負荷となることがなく、カッターホイール229の制御を円滑に行うことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も上記以外に種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、円筒カム212とカムフォロア221、231によって、ホイールホルダ228、238が昇降されたが他の駆動手段によって、ホイールホルダが昇降されても良い。たとえば、図11に示すように、ラック・アンド・ピニオン方式によりホイールホルダが昇降されても良い。
図11は、変更例に係るスクライブヘッドの駆動部と昇降部を示す模式図である。
変更例に係るスクライブヘッドは、駆動部51と、昇降部52、53を含んでいる。駆動部51は、歯車511を備え、歯車511の回転軸には、図示しないモータが接続されている。昇降部52、53は、それぞれ、上下方向に延びる板状のラックギア521、531と、ツールホルダ522、532と、カッターツール523、533を備える。歯車511は、ラックギア521、531に噛合している。
モータによって歯車511が回転されると、ラックギア521、531がそれぞれ、上下対称に駆動される。すなわち、昇降部52が歯車511により下方向に送られる場合、昇降部53が歯車により上方向に送られる。これにより、上記実施の形態と同様に、1つの駆動部51により、2つのカッターツール523、533を適宜切り替えることができる。
また、上記実施の形態では、サーボモータ211の出力軸がZ軸負側から見て時計周りに回転されると昇降部22が下降され、サーボモータ211の出力軸がZ軸負側から見て反時計周りに回転されると昇降部23が下降されるように円筒カム212のカム面212a、212bが構成された。これに代えて、たとえば、円筒カム212の回転方向を反転させずに一方向に回転させながら、昇降部22の切り替えが行われてもよい。たとえば、0度〜180度の回動範囲において、昇降部22が下降され、180度〜360度の回動範囲で、昇降部23が下降されるように、円筒カム212が制御されても良い。この場合、カム面の形状とカムフォロアの構成は、かかる制御の変更に伴って適宜変更され得る。
また、上記実施の形態では、図3に示すように、ストッパー223a、223b、233a、233bは、それぞれ、別体として構成されたが、たとえば、連結部222、223の上面を上方向に突出させることによりストッパー223a、223bが形成されていても良いし、トッププレート25の下面を下方向に突出させることによりストッパー233a、233bが形成されていても良い。この他、ストッパーは、円筒カム212のカム面212a、212bとカムフォロア221、231が非接触の状態にすることができれば、どのような形態であっても良い。
また、ストッパー223a、223b、233a、233bを設けずに、円筒カム212のカム面212a、212bとカムフォロア221、231が常に接触するように構成することもできる。ただし、この場合は、スクライブラインの形成に用いられない方の昇降部のカムフォロアが円筒カム212の回転の負荷となり、スクライブラインの形成に用いられる方の昇降部の制御が安定になることが懸念される。よって、円滑かつ精度よく昇降部を制御するには、上記実施の形態のように、ストッパー223a、223b、233a、233bによってカム面212a、212bとカムフォロア221、231とを非接触状態とするのが望ましい。
また、上記実施の形態では、ホイールホルダ228にカッターホイール229、ホイールホルダ238にバックアップローラ239が保持されたが、ホイールホルダ238にもカッターホイール229が保持されていても良い。
また、上記実施の形態では、マザー基板Gの表面にスクライブラインを形成するカッターとして、支軸周りに回転するカッターホイール229が用いられたが、スクライブラインを形成するカッターはこれに限られない。たとえば、マザー基板Gの表面に圧接しながら回転することなく移動するカッターを用いたスクライブヘッドにも、本発明を適用可能である。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 … スクライブ装置
2 … スクライブヘッド
4 … 移動機構
11 … コンベア
211 … サーボモータ
212 … 円筒カム
212a、212b … カム面
221、231 … カムフォロア
222、232 … 連結部
223a、223b、233a、233b … ストッパー
224、234 … 押圧部
225a、235a … リニアガイド
225b、235b … 弾性部材
226、236 … ホルダガイド
227、237 …ホルダ保持体
228、238 … ホイールホルダ
229 … カッターホイール
239 … バックアップローラ
G … マザー基板

Claims (7)

  1. 基板のスクライブに用いられるスクライブヘッドであって、
    前記基板に接近および離間可能に配された第1のホルダと、
    前記基板に接近および離間可能に配された第2のホルダと、
    前記第1のホルダおよび前記第2のホルダを昇降させるためのモータと、
    前記モータによって回転される回転部と、
    前記回転部の回転を前記第1のホルダおよび前記第2のホルダに伝達する伝達機構と、を備え、
    前記伝達機構は、前記回転部の回転位置に応じて、前記第1のホルダと前記第2のホルダの前記基板に対する接近および離間を切り替える連携部を備える、
    ことを特徴とするスクライブヘッド。
  2. 請求項1に記載のスクライブヘッドにおいて、
    前記伝達機構は、前記回転部が第1の方向に中立位置から回転すると前記第1のホルダを前記基板に接近させ、前記回転部が前記第1の方向と反対の第2の方向に前記中立位置から回転すると前記第2のホルダを前記基板に接近させる、
    ことを特徴とするスクライブヘッド。
  3. 請求項1または2に記載のスクライブヘッドにおいて、
    前記連携部は、
    前記回転部に設けられたカム面と、
    前記第1のホルダに設けられ前記カム面に当接する第1のカムフォロアと、
    前記第2のホルダに設けられ前記カム面に当接する第2のカムフォロアと、
    前記第1のカムフォロアおよび前記第2のカムフォロアを前記カム面に接近する方向に付勢する弾性部材と、を備える、
    ことを特徴とするスクライブヘッド。
  4. 請求項3に記載のスクライブヘッドにおいて、
    前記第1のホルダが前記基板に接近する動作位置にあるとき、前記第2のカムフォロアは前記カム面と非接触であり、前記第2のホルダが前記基板に接近する動作位置にあるとき、前記第1のカムフォロアは前記カム面と非接触である、
    ことを特徴とするスクライブヘッド。
  5. 請求項4に記載のスクライブヘッドにおいて、
    前記第1のホルダおよび前記第2のホルダをそれぞれ前記非接触の状態に維持するためのストッパーを備える、
    ことを特徴とするスクライブヘッド。
  6. 請求項1ないし5の何れか一項に記載のスクライブヘッドと、
    切断対象の基板を支持する支持部と、
    前記支持部に支持された前記基板に対して前記スクライブヘッドを移動させる移動機構と、を備える、
    ことを特徴とするスクライブ装置。
  7. 請求項6に記載のスクライブヘッドにおいて、
    前記第1のホルダには、スクライブラインを形成するための第1の刃先が保持され、
    前記第2のホルダには、スクライブラインを形成するための第2の刃先または基板を押さえるためのローラが保持される、
    ことを特徴とするスクライブ装置。
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