JP6132155B2 - エンジンの吸気装置 - Google Patents
エンジンの吸気装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6132155B2 JP6132155B2 JP2013154527A JP2013154527A JP6132155B2 JP 6132155 B2 JP6132155 B2 JP 6132155B2 JP 2013154527 A JP2013154527 A JP 2013154527A JP 2013154527 A JP2013154527 A JP 2013154527A JP 6132155 B2 JP6132155 B2 JP 6132155B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intake
- passage
- chamber
- throttle
- engine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Description
このチャンバに流入する吸気には、ブローバイガスやEGR(Exhaust Gas Recirculation:排気再循環)ガスが還流されているので、これらのガスに含まれる水分や油分がチャンバ内において凝縮し、チャンバの下部に溜まることがある。このようにチャンバの下部に溜まった水分や油分を放置すると、氷結や吸気流路の閉塞等の問題が生じる。従って、これらの水分や油分をチャンバから吸い出し、吸気と共にエンジンのシリンダ内に導入する必要がある。
このように構成された本発明においては、エンジンの運転中、吸気がチャンバから絞り吸気通路に流入すると、流路断面積の減少に応じて吸気の流速が上昇すると共に圧力が低下し、チャンバの下部と絞り吸気通路の下流部との間に差圧が生じるが、吸出し通路が、この差圧が生じるチャンバの下部と絞り吸気通路の下流部とを連通させているので、チャンバの下部と絞り吸気通路の下流部との間に生じた差圧により、チャンバの下部に溜まった水分や油分を、この吸出し通路を介してチャンバから確実に吸い上げることができる。
特に、吸出し通路と絞り吸気通路との接続部には、拡大吸気通路がエンジンの複数のシリンダに向かって拡大する方向に向けられた複数の開口が形成されているので、吸出し通路によりチャンバの下部から吸い上げられた水分や油分は、これらの各開口からエンジンの複数のシリンダに向かって拡がりながら拡大吸気通路内に流れ込み、これにより、チャンバから吸い上げられた水分や油分を均等に分散させてエンジンの各シリンダ内に導入することができる。
このように構成された本発明においては、絞り吸気通路と吸出し通路との接続部の上流側において、この絞り吸気通路に形成された排気流入口からエンジンの排気が還流するので、排気流入口から還流した排気が、吸出し通路と絞り吸気通路との接続部に形成された開口に向かって下流側から吹き込むことを防止でき、吸出し通路から絞り吸気通路に流れ込んだ水分や油分が、還流したエンジンの排気により、絞り吸気通路と吸出し通路との接続部の上流側に向かって逆流することを防止できる。
また、排気流入口から還流した排気は、吸出し通路と絞り吸気通路との接続部に形成された開口に向かって直接吹き込まれないので、この排気に含まれているカーボンが開口の周囲に堆積することを抑制することができ、これにより、吸出し通路を経由して絞り吸気通路に流れ込む水分や油分の流れを維持することができる。
このように構成された本発明においては、チャンバには、水分を多く含む排気が導入された後に過給機により圧縮された吸気が流入するが、この吸気に含まれる水分がチャンバ内において凝縮した場合、その凝縮水を吸出し通路を介して確実にチャンバから吸い上げてエンジンの各シリンダ内に導入することができる。
このように構成された本発明においては、スロットル連通通路は、エンジンの運転中に差圧が生じるスロットルバルブの上流側と絞り吸気通路の下流部とを連通させているので、スロットルバルブを通過する吸気の一部は、スロットル連通通路を経由して絞り吸気通路の下流部に流れ、これにより、スロットル連通通路の中間部とチャンバの下部との間に差圧が生じるが、チャンバ連通通路が、この差圧が生じるチャンバの下部とスロットル連通通路の中間部とを連通させているので、スロットル連通通路の中間部とチャンバの下部との間に生じた差圧により、チャンバの下部に溜まった水分や油分を、チャンバ連通通路及びスロットル連通通路を介してチャンバから一層確実に吸い上げることができる。
このように構成された本発明においては、チャンバは、吸気を冷却するインタークーラを収容しているので、チャンバに流入した吸気がインタークーラにより冷却され、この吸気に含まれる水分がチャンバ内において凝縮するが、その凝縮水を吸出し通路を介して確実にチャンバから吸い上げてエンジンの各シリンダ内に導入することができる。
まず、図1により、本発明の実施形態による吸気装置が適用されたエンジンの吸排気系の構成を説明する。図1は、本発明の実施形態による吸気装置が適用されたエンジンの吸排気系の構成を示す概略構成図である。本実施形態では、本発明による吸気装置が4シリンダのディーゼルエンジンに適用された場合について説明する。
また、チャンバ58の流入口60に接続された吸気管16には、吸気の流量調整を行うスロットルバルブ62が設けられている。
また、図4に示すように、高圧EGRガスが還流する排気流入口68が、絞り吸気通路64と吸出し通路74の壁内通路90との接続部92の上流側において、この絞り吸気通路64に形成されており、高圧EGRガスは、この排気流入口68から、絞り吸気通路64と壁内通路90との接続部92の上流位置に向かって流入するようになっている。
また、ホース接続部96とT字分岐部102との間には、ホース接続部96から分岐部に向かってその流路断面積が減少する絞り部106が形成されている。
上述した実施形態は、本発明による吸気装置18が4シリンダのディーゼルエンジンに適用された場合について説明したが、これとは異なるシリンダ数のディーゼルエンジンやガソリンエンジンについても、本発明による吸気装置18を適用することができる。
特に、吸出し通路74と絞り吸気通路64との接続部92には、拡大吸気通路70がエンジン1の複数の各吸気ポート26に向かって拡大する方向に向けられた複数の開口94が形成されているので、吸出し通路74によりチャンバ58の下部から吸い上げられた水分や油分は、これらの各開口94から各吸気ポート26に向かって拡がりながら拡大吸気通路70内に流れ込み、これにより、チャンバ58から吸い上げられた水分や油分を均等に分散させてエンジン1の各シリンダ2内に導入することができる。
また、排気流入口68から還流した高圧EGRガスは、吸出し通路74と絞り吸気通路64との接続部92に形成された開口94に向かって直接吹き込まれないので、高圧EGRガスに含まれているカーボンが開口94の周囲に堆積することを抑制することができ、これにより、吸出し通路74を経由して絞り吸気通路64に流れ込む水分や油分の流れを維持することができる。
2 シリンダ
6 吸気路
8 排気路
14 過給機
18 吸気装置
20 インタークーラ
42 高圧EGR装置
44 低圧EGR装置
58 チャンバ
60 流入口
62 スロットルバルブ
64 絞り吸気通路
68 排気流入口
70 拡大吸気通路
72 接続口
74 吸出し通路
76 スロットル連通通路
78 チャンバ連通通路
80、104 管状部材
86 ホース
88 アスピレータ
92 接続部
94 開口
106 絞り部
Claims (5)
- エンジンの複数のシリンダ内に吸気を導入する吸気装置であって、
吸気が流入する流入口が形成され、この流入口からその流路断面積が拡大するように形成されたチャンバと、
上記チャンバから上方に延びるように設けられ、上記チャンバからその流路断面積が減少するように形成された絞り吸気通路と、
上記絞り吸気通路の出口と上記エンジンの複数のシリンダとを連通させ、上記絞り吸気通路からその流路断面積が拡大するように形成された拡大吸気通路と、
上記チャンバの下部と上記絞り吸気通路の下流部とを連通させる吸出し通路と、を有し、
上記吸出し通路と上記絞り吸気通路との接続部には、上記拡大吸気通路が上記エンジンの複数のシリンダに向かって拡大する方向に向けられた複数の開口が形成され、
スロットルバルブが上記チャンバの流入口の上流側にのみ設けられている、
ことを特徴とするエンジンの吸気装置。 - エンジンの複数のシリンダ内に吸気を導入する吸気装置であって、
吸気が流入する流入口が形成され、この流入口からその流路断面積が拡大するように形成されたチャンバと、
上記チャンバから上方に延びるように設けられ、上記チャンバからその流路断面積が減少するように形成された絞り吸気通路と、
上記絞り吸気通路の出口と上記エンジンの複数のシリンダとを連通させ、上記絞り吸気通路からその流路断面積が拡大するように形成された拡大吸気通路と、
上記チャンバの下部と上記絞り吸気通路の下流部とを連通させる吸出し通路と、を有し、
上記吸出し通路と上記絞り吸気通路との接続部には、上記拡大吸気通路が上記エンジンの複数のシリンダに向かって拡大する方向に向けられた複数の開口が形成され、
エンジンの排気が還流する排気流入口が、上記絞り吸気通路と上記吸出し通路との接続部の上流側において、上記絞り吸気通路に形成されている、エンジンの吸気装置。 - 上記吸気装置は、還流された排気を含む吸気を過給する過給機を備えたエンジンの複数のシリンダ内に、上記過給機により過給された吸気を導入するものであって、
上記チャンバは、上記過給機の下流側に設けられている、請求項1又は2に記載のエンジンの吸気装置。 - エンジンの複数のシリンダ内に吸気を導入する吸気装置であって、
吸気が流入する流入口が形成され、この流入口からその流路断面積が拡大するように形成されたチャンバと、
上記チャンバから上方に延びるように設けられ、上記チャンバからその流路断面積が減少するように形成された絞り吸気通路と、
上記絞り吸気通路の出口と上記エンジンの複数のシリンダとを連通させ、上記絞り吸気通路からその流路断面積が拡大するように形成された拡大吸気通路と、
上記チャンバの下部と上記絞り吸気通路の下流部とを連通させる吸出し通路と、
上記チャンバの流入口の上流側に設けられたスロットルバルブと、を有し、
上記吸出し通路と上記絞り吸気通路との接続部には、上記拡大吸気通路が上記エンジンの複数のシリンダに向かって拡大する方向に向けられた複数の開口が形成され、
上記吸出し通路は、上記スロットルバルブの上流側と上記絞り吸気通路の下流部とを連通させるスロットル連通通路と、上記チャンバの下部と上記スロットル連通通路の中間部とを連通させるチャンバ連通通路とを備える、エンジンの吸気装置。 - 上記吸気装置は、吸気を冷却するインタークーラを備えたエンジンの複数のシリンダ内に、上記インタークーラにより冷却された吸気を導入するものであって、
上記チャンバは、上記インタークーラを収容する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のエンジンの吸気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013154527A JP6132155B2 (ja) | 2013-07-25 | 2013-07-25 | エンジンの吸気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013154527A JP6132155B2 (ja) | 2013-07-25 | 2013-07-25 | エンジンの吸気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015025394A JP2015025394A (ja) | 2015-02-05 |
JP6132155B2 true JP6132155B2 (ja) | 2017-05-24 |
Family
ID=52490242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013154527A Active JP6132155B2 (ja) | 2013-07-25 | 2013-07-25 | エンジンの吸気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6132155B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6777591B2 (ja) * | 2017-06-07 | 2020-10-28 | 日野自動車株式会社 | 凝縮水処理装置 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS627925A (ja) * | 1985-07-03 | 1987-01-14 | Yanmar Diesel Engine Co Ltd | 多気筒エンジンの空気冷却器付き吸気装置 |
JPH0742626A (ja) * | 1993-07-29 | 1995-02-10 | Nissan Motor Co Ltd | ディーゼル機関の排気還流装置 |
JP3218883B2 (ja) * | 1994-10-03 | 2001-10-15 | トヨタ自動車株式会社 | 吸気通路内蓄積オイルの排出構造 |
JP5440271B2 (ja) * | 2010-03-08 | 2014-03-12 | 株式会社デンソー | 車両用インテークマニホールド |
JP5772274B2 (ja) * | 2011-06-20 | 2015-09-02 | 株式会社デンソー | 内燃機関の吸気装置 |
JP2013139742A (ja) * | 2012-01-04 | 2013-07-18 | Denso Corp | 吸気装置 |
-
2013
- 2013-07-25 JP JP2013154527A patent/JP6132155B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015025394A (ja) | 2015-02-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20150159596A1 (en) | Blowby gas ventilation system for supercharger-equipped internal combustion engine | |
JP2005226476A (ja) | 吸気通路内蓄積オイルの排出構造 | |
JP2012140876A (ja) | 排気ターボ過給機のハウジング構造 | |
JP2017538895A5 (ja) | ||
JP2005147010A (ja) | ターボ過給エンジンの排気還流装置 | |
JP4925880B2 (ja) | 過給器付内燃機関の排気還流装置 | |
JP6429320B2 (ja) | ガス還流装置 | |
US9528427B2 (en) | Intake system for engine | |
JP4916380B2 (ja) | 内燃機関用の吸気マニホールド | |
JP2013234668A (ja) | 燃焼機関 | |
JP6086042B2 (ja) | エンジンの吸気装置 | |
JP6132155B2 (ja) | エンジンの吸気装置 | |
KR100786297B1 (ko) | 엔진 흡기장치 | |
JP4713406B2 (ja) | 多気筒エンジン | |
JP6131794B2 (ja) | エンジンの吸気装置 | |
KR101393941B1 (ko) | 흡기 매니폴드 구조 | |
JPH07301165A (ja) | 内燃機関の吸気ダクト装置 | |
WO2020017218A1 (ja) | エンジンの蒸発燃料処理装置 | |
JP4778311B2 (ja) | 多気筒エンジン | |
JP5670170B2 (ja) | 過給式多気筒エンジン | |
JP6213373B2 (ja) | 過給器の給気装置 | |
JP6213232B2 (ja) | エンジンの吸気装置 | |
JP6136918B2 (ja) | エンジンの吸気装置 | |
JP2012036805A (ja) | 熱交換部材、および、それを用いた吸気システム | |
JP2012127261A (ja) | 多気筒エンジンのegr装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170104 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170303 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170323 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170405 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6132155 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |