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JP6119374B2 - 媒体処理装置及び媒体取引装置 - Google Patents

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Description

本発明は媒体処理装置及び媒体取引装置に関し、例えば紙幣等の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動取引装置(ATM)等に適用して好適なものである。
従来、金融機関や店舗等で使用される現金自動取引装置等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金するようになされている。
現金自動取引装置としては、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う紙幣入出金部と、投入された紙幣の金種及び真偽を鑑別すると共に紙幣の記番号を識別する鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、紙幣を搬送する搬送部と、金種毎に紙幣を格納するリサイクル庫とを有するものがある。(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−2921号公報
ところで紙幣には、流通過程で汚れや痛み、折れ、破れ等が発生するため、記番号が付された部分にこれらの汚れや痛み等があった場合、鑑別部で記番号を識別する際に文字又は数字を特定できない場合がある。
その場合、現金自動取引装置は、特定できなかった不定な文字又は数字を、例えば「A?C12?4567」のように、不定を示す字(例えば「?」)で記録する。
この不定な文字又は数字が多い場合、紙幣の特定ができなくなったり、予め登録された記番号が付された紙幣を検出する際に検出精度が低下してしまったりして、信頼性が低下してしまうおそれがあった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、信頼性を高め得る媒体処理装置及び媒体取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体処理装置においては、収容された媒体を搬送部に繰り出すと共に、当該搬送部から搬送された媒体を集積する媒体収容部と、搬送部上に設けられ、媒体に付された識別字を識別し、複数の字から構成された識別字のうち、識別できなかった字数が所定の閾値以上であった場合、当該識別字を識別不可であると判別する鑑別部と、鑑別部において識別字が識別可能であると判別された媒体を、媒体を一時的に保持する一時保留部へ搬送する一方、鑑別部において識別字が識別不可であると判別された媒体を、媒体収容部へ搬送する制御部とを設けるようにした。
この媒体処理装置は、識別字の識別の可否によって媒体の搬送先を変更し、識別字を識別できなかった識別不可媒体を、識別できた識別可能媒体とは分別することにより、入金処理時においては識別不可媒体を利用者へ返却して媒体処理装置内部へ取り込むことを防ぎ、収納処理時においては識別不可媒体を識別可能媒体とは分別して収納して流通を防ぎ、出金処理時においては識別不可媒体を利用者へ出金せずに流通を防ぐことができる。
また本発明の媒体取引装置においては、媒体に関する取引を受け付ける接客部と、収容された媒体を搬送部に繰り出すと共に、当該搬送部から搬送された媒体を集積する媒体収容部と、搬送部上に設けられ、媒体に付された識別字を識別し、複数の字から構成された識別字のうち、識別できなかった字数が所定の閾値以上であった場合、当該識別字を識別不可であると判別する鑑別部と、鑑別部において識別字が識別可能であると判別された媒体を、媒体を一時的に保持する一時保留部へ搬送する一方、鑑別部において識別字が識別不可であると判別された媒体を、媒体収容部へ搬送する制御部とを設けるようにした。
この媒体取引装置は、識別字の識別の可否によって媒体の搬送先を変更し、識別字を識別できなかった識別不可媒体を、識別できた識別可能媒体とは分別することにより、入金処理時においては識別不可媒体を利用者へ返却して媒体処理装置内部へ取り込むことを防ぎ、収納処理時においては識別不可媒体を識別可能媒体とは分別して収納して流通を防ぎ、出金処理時においては識別不可媒体を利用者へ出金せずに流通を防ぐことができる。
本発明によれば、識別字の識別の可否によって媒体の搬送先を変更し、識別字を識別できなかった識別不可媒体を、識別できた識別可能媒体とは分別することにより、入金処理時においては識別不可媒体を利用者へ返却して媒体処理装置内部へ取り込むことを防ぎ、収納処理時においては識別不可媒体を識別可能媒体とは分別して収納して流通を防ぎ、出金処理時においては識別不可媒体を利用者へ出金せずに流通を防ぐことができる。かくして本発明は、信頼性を高め得る媒体処理装置及び媒体取引装置を実現できる。
現金自動取引装置の構成を示す斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す左側面図である。 現金自動取引装置の制御構成を示すブロック図である。 紙幣の構成を示す略線図である。 記番号の構成を示す略線図である。 第1の実施の形態による入金設定処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態による入金処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態による収納設定処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態による収納処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態による出金設定処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態による出金処理手順を示すフローチャートである。 入金処理における紙幣の経路を示す略線図である。 収納処理における紙幣の経路を示す略線図である。 出金処理における紙幣の経路を示す略線図である。 第2の実施の形態による入金設定処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による入金処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による収納設定処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による収納処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による出金設定処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による出金処理手順を示すフローチャートである。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動取引装置の構成]
図1に外観を示すように、現金自動取引装置1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行うようになされている。
筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所、すなわち前面の上部から上面に渡る部分が斜めに切り落とされたような形状となっており、この部分に接客部3が設けられている。
接客部3は、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7及びレシート発行口8が設けられており、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行うようになされている。
カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。
入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。また入出金口5は、シャッタを駆動することにより開放又は閉塞するようになされている。
操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。
この操作表示部6は、記番号の識別結果に基づき紙幣の搬送先を変更する識別結果搬送先設定機能を有効とするか否かの設定や、当該識別結果搬送先設定機能における判定処理の際に用いられる各種閾値等の入力を係員から受け付ける。
テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理キーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。
レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部(図示せず)が設けられている。
筐体2内には、現金自動取引装置1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。
以下では、現金自動取引装置1のうち利用者が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した利用者から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
[1−2.紙幣入出金機の内部構成]
紙幣入出金機10は、図3に示すように、制御部12が各部(入金庫28、リサイクル庫26、紙幣入出金部16、鑑別部18、搬送部24、一時保留部20及びセレクタ22)を統轄制御する。
制御部12は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部14から主制御部9を介し所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引、収納処理や出金取引等の種々の処理を行う。
記憶部14は、鑑別部18が紙幣を鑑別した鑑別結果及び紙幣の記番号の識別結果等を取引情報と合わせて記憶すると共に、係員により入力された各種閾値等を記憶する。
紙幣入出金機10の内部には、図2に示すように上側に紙幣入出金部16、紙幣の金種や真偽を判定すると共に紙幣に付された記番号を読み取り識別する鑑別部18及び入金紙幣等を一時的に保留する一時保留部20が設けられている。
搬送部24は、図示しないローラやベルト等により、図中太線で示す搬送路に沿って長方形の紙幣を短辺方向に搬送するようになされている。搬送部24は、鑑別部18を前後方向に挿通させるように紙幣を搬送し、当該鑑別部18の後側と一時保留部20及び紙幣入出金部16とをそれぞれ接続している。また搬送部24は、鑑別部18の前側と紙幣入出金部16、リサイクル庫26及び入金庫28とを接続している。
搬送部24の分岐点には、セレクタ22が設けられており、制御部12の制御に基づき回動することにより、紙幣の搬送先を切り替える。
鑑別部18は、その内部で紙幣を搬送しながら、光学素子や磁気検出素子等を用いて当該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等(正損)を鑑別し、その鑑別結果を制御部12へ通知する。
また鑑別部18は、撮像した紙幣の画像データから、図4に示すように紙幣毎に付与されその紙幣の一面に予め印刷された英数字等で構成された紙幣識別情報である記番号IDを読み取り識別する。このとき鑑別部18は、記番号IDの全字数のうち、汚れ等により識別できなかった記番号の字数である不定字数Cuを計数し、識別した字と計数結果とを識別結果として制御部12へ通知する。これに応じて制御部12は、取得した識別結果に基づいて当該紙幣の搬送先を決定する。
一時保留部20は、入金時に利用者が紙幣入出金部16へ投入した紙幣を一時的に保留し、鑑別部18で入金可能と鑑別された入金可能紙幣を入金が確定するまで一時的に保留する一方、入金不可と鑑別された入金不可紙幣を、所謂後入れ先出しで紙幣入出金部16へ排出する。
また一時保留部20は、出金時において鑑別部18で出金不可能と鑑別された出金不可紙幣を、出金可能な紙幣が出金されるまで一時的に保留し、その後当該出金不可紙幣を入金庫28へ排出する。
紙幣入出金機10(図2)の内部には、下側に金種別のリサイクル庫26と、鑑別部18において例えば破損した紙幣と鑑別され鑑別結果が異常であった紙幣、5千券や2千券等の還流されない金種の紙幣、並びに鑑別部18において記番号を読み取った際に計数された不定字数Cuが所定の不定字数閾値Ct以上であったために識別結果が異常であった紙幣を格納する入金庫28とが設けられている。
リサイクル庫26は、収納排出機構により、搬送部24から搬送されてきた紙幣を取り込んで収納すると共に、収納されている紙幣を排出して搬送部24へ供給するようになされている。
図5に示すように、記番号IDは、例えば左側に配置されA〜Zのアルファベット等の文字が3字並べられて構成される文字部LETと、当該文字部LETの右側に配置され0〜9の数字が7字並べられて構成される数字部NUMとにより構成されている。因みに、国によっては、この文字部LETには数字が混在している場合もある。
この記番号は、紙幣が現金自動取引装置1内部でジャムした場合や、顧客が取り忘れた紙幣を現金自動取引装置1が取り込んだ場合等、紙幣の特定が必要な際に、保存された記番号識別結果から紙幣を特定し、顧客へ証拠情報として提示するに用いられる。
また記番号は、現金自動取引装置1において偽札が発見された場合、偽札の記番号と、保存された記番号識別結果及び取引情報を照合し、現金自動取引装置1へ入金された経緯を特定したり、顧客が入金した紙幣の場合、顧客へ証拠情報として提示したりする際に用いられる。
さらに記番号は、大量に流通している偽札があり、それらの偽札の記番号が特定されている場合、予めそれらの記番号を鑑別部18に登録し、ある一定数以上の字数が一致した紙幣が入金された場合にその紙幣を偽札として検出する際にも用いられる。
鑑別部18は、特定できなかった不定な文字又は数字を、例えば「A?C12?4567」のように、不定を示す字(例えば「?」)で記録する。この場合、2字が識別できなかったため、不定字数Cuは2となる。
かかる構成において現金自動取引装置1は、鑑別部18による紙幣の鑑別結果及び識別結果等をもとに主制御部9及び制御部12が各部を制御して、紙幣の入金処理、収納処理及び出金処理を行う。
すなわち現金自動取引装置1は、入金取引時、利用者により操作表示部6を介して入金取引が選択され、さらに入出金口5に紙幣が投入されると、投入された紙幣を紙幣入出金部16から1枚ずつ鑑別部18に搬送する。
ここで現金自動取引装置1は、鑑別部18の鑑別結果及び識別結果に基づき入金可能紙幣と判定された紙幣については一時保留部20に搬送して一時的に収納する。一方で現金自動取引装置1は、入金に適さない入金不可紙幣と判定された紙幣については紙幣入出金部16へ戻して、シャッタを開くことで利用者に返却する。
その後利用者により入金金額が確定されると、現金自動取引装置1は収納処理を実施する。すなわち現金自動取引装置1は、一時保留部20に収納している紙幣を鑑別部18に搬送して鑑別結果及び記番号の識別結果を得る。
ここで現金自動取引装置1は、鑑別部18の鑑別結果及び識別結果に基づき収納可能紙幣と判定された紙幣については、その金種に応じて各リサイクル庫26へ搬送して保管する。一方で現金自動取引装置1は、収納に適さない収納不可紙幣と判定された紙幣については、入金庫28へ搬送することにより、収納可能紙幣とは分別して保管する。
一方出金取引時、現金自動取引装置1は、利用者により操作表示部6を介して出金取引が選択され出金金額が入力されると、要求金額に応じて必要な金種毎の紙幣枚数を認識し、この金種毎の紙幣枚数に応じて各リサイクル庫26から紙幣を繰り出して、鑑別部18に搬送して鑑別結果及び記番号の識別結果を得る。
ここで現金自動取引装置1は、鑑別部18の鑑別結果及び識別結果に基づき出金可能紙幣と判定された紙幣については紙幣入出金部16に搬送する。一方で現金自動取引装置1は、出金に適さない出金不可紙幣と判定された紙幣については一時保留部20に搬送して一時的に収納する。
そして要求金額分の紙幣が紙幣入出金部16へ集積されると、現金自動取引装置1は、シャッタを開ける。これにより紙幣入出金部16内に集積されている紙幣の受け取りが可能な状態となり、利用者がこの紙幣を受け取る。
その後現金自動取引装置1は、一時保留部20に収納している出金不可紙幣を入金庫28へと搬送して保管する。
このように現金自動取引装置1は、紙幣の入金処理、収納処理及び出金処理を行うようになされている。
[1−3.入金処理]
次に、現金自動取引装置1による入金処理の具体的な処理手順について、図6及び図7に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
紙幣入出金機10の制御部12は、利用者が紙幣を入金する入金取引を行う前に、記憶部14から入金設定処理プログラムを読み出して実行することにより入金設定処理手順RT1を開始し、ステップSP1へ移る。
ステップSP1において制御部12は、操作表示部6を介して識別結果搬送先設定機能を有効にするか否かの選択を係員から受け付け、当該識別結果搬送先設定機能の有効又は無効を設定し、ステップSP2へ移る。
ステップSP2において制御部12は、識別結果搬送先設定機能が有効に設定されていた場合、操作表示部6を介して不定字数閾値Ctの入力を係員から受け付けて当該不定字数閾値Ctを設定し、ステップSP3へ移り入金設定処理手順RT1を終了する。
ここで不定字数閾値Ctは、記番号の全文字数(すなわち全桁数)に対する、鑑別部18において識別できなかった字数である不定字数Cuの閾値を示しており、例えば3字が設定される。この不定字数閾値Ctは、操作表示部6から主制御部9へ通知され、当該主制御部9から制御部12を介し鑑別部18へ通知される。
続いて紙幣入出金機10の制御部12は、利用者が入金取引を行う場合、記憶部14から入金処理プログラムを読み出して実行することにより図7に示す入金処理手順RT2を開始し、ステップSP4へ移る。
ステップSP4において制御部12は、入出金口5のシャッタを開いて紙幣入出金部16内へ紙幣を投入させ、当該紙幣を鑑別部18へ搬送することにより鑑別させて鑑別結果を取得し、ステップSP5へ移る。
ステップSP5において制御部12は、鑑別部18において紙幣の記番号を識別させて不定字数Cuを含む識別結果を取得し、ステップSP6へ移る。
ステップSP6において制御部12は、鑑別結果が正常であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは鑑別結果が正常であったため次の不定字数判定に進むことを表し、このとき制御部12はステップSP7へ移る。
ステップSP7において制御部12は、識別結果搬送先設定機能が有効に設定されているか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、識別結果搬送先設定機能が有効にされているため、このとき制御部12はステップSP8へ移る。
一方ステップSP7において否定結果が得られると、このことは識別結果搬送先設定機能が無効に設定されているため鑑別結果のみに基づいて紙幣が入金可能か否かを判定することを表し、このとき制御部12はステップSP9へ移る。
ステップSP8において制御部12は、不定字数Cuが不定字数閾値Ct未満であるか否かを判定する。
ステップSP8において肯定結果が得られると、このことは紙幣が入金可能紙幣であることを表し、このとき制御部12はステップSP9へ移る。
一方ステップSP6又はSP8において否定結果が得られると、このことは紙幣が入金不可紙幣であったことを表し、このとき制御部12はステップSP10へ移る。
ステップSP9において制御部12は、図12に示すようにセレクタ22をルートR1へ切り替え、紙幣を鑑別部18から一時保留部20へ搬送してステップSP11へ移り、入金処理手順RT2を終了する。なお図12、図13及び図14においては、紙幣入出金機10内部を簡略化して図示している。
一方ステップSP10において制御部12は、図12に示すようにセレクタ22をルートR2へ切り替え、紙幣を鑑別部18から紙幣入出金部16へ搬送してステップSP11へ移り、入金処理手順RT2を終了する。
このように紙幣入出金機10は、入金された紙幣の鑑別結果が正常であったとき、識別結果における不定字数Cuが不定字数閾値Ct未満であった場合は記番号が識別可能な紙幣とする一方、不定字数Cuが不定字数閾値Ct以上であった場合は記番号が識別不可な紙幣とする。
このとき紙幣入出金機10は、記番号の識別の可否に基づいて紙幣の搬送先を変更し、記番号が識別可能であった紙幣を入金可能紙幣として一時保留部20へ搬送する一方、記番号が識別不可であった紙幣を入金不可紙幣として紙幣入出金部16へ搬送して利用者へ返却する。
[1−4.収納処理]
次に、現金自動取引装置1による収納処理の具体的な処理手順について、図8及び図9に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
紙幣入出金機10の制御部12は、利用者により入金された紙幣を収納する収納処理を行う前に、記憶部14から収納設定処理プログラムを読み出して実行することにより収納設定処理手順RT3を開始し、ステップSP21へ移る。
ステップSP21において制御部12は、操作表示部6を介して識別結果搬送先設定機能を有効にするか否かの選択を係員から受け付け、当該識別結果搬送先設定機能の有効又は無効を設定し、ステップSP22へ移る。
ステップSP22において制御部12は、識別結果搬送先設定機能が有効に設定されていた場合、操作表示部6を介して不定字数閾値Ctの入力を係員から受け付けて当該不定字数閾値Ctを設定し、ステップSP23へ移り収納設定処理手順RT3を終了する。
続いて紙幣入出金機10の制御部12は、収納処理を行う場合、記憶部14から収納処理プログラムを読み出して実行することにより図9に示す収納処理手順RT4を開始し、ステップSP24へ移る。
ステップSP24において制御部12は、入金処理において一時保留部20に保持した紙幣を鑑別部18へ搬送することにより鑑別させて鑑別結果を取得し、ステップSP25へ移る。
ステップSP25において制御部12は、鑑別部18において紙幣の記番号を識別させて不定字数Cuを含む識別結果を取得し、ステップSP26へ移る。
ステップSP26において制御部12は、鑑別結果が正常であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは鑑別結果が正常であったため次の不定字数判定に進むことを表し、このとき制御部12はステップSP27へ移る。
ステップSP27において制御部12は、識別結果搬送先設定機能が有効に設定されているか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、識別結果搬送先設定機能が有効にされているため、このとき制御部12はステップSP28へ移る。
一方ステップSP27において否定結果が得られると、このことは識別結果搬送先設定機能が無効に設定されているため鑑別結果のみに基づいて紙幣が収納可能か否かを判定することを表し、このとき制御部12はステップSP29へ移る。
ステップSP28において制御部12は、不定字数Cuが不定字数閾値Ct未満であるか否かを判定する。
ステップSP28において肯定結果が得られると、このことは紙幣が収納可能紙幣であることを表し、このとき制御部12はステップSP29へ移る。
一方ステップSP26又はSP28において否定結果が得られると、このことは紙幣が収納不可紙幣であったことを表し、このとき制御部12はステップSP30へ移る。
ステップSP29において制御部12は、図13に示すようにセレクタ22をルートR3へ切り替え、紙幣を鑑別部18から各リサイクル庫26へ搬送してステップSP31へ移り、収納処理手順RT4を終了する。
一方ステップSP30において制御部12は、図13に示すようにセレクタ22をルートR4へ切り替え、紙幣を鑑別部18から入金庫28へ搬送してステップSP31へ移り、収納処理手順RT4を終了する。
このように紙幣入出金機10は、入金され一時保留部20に保持された紙幣の鑑別結果が正常であったとき、識別結果における不定字数Cuが不定字数閾値Ct未満であった場合は記番号が識別可能な紙幣とする一方、不定字数Cuが不定字数閾値Ct以上であった場合は記番号が識別不可な紙幣とする。
このとき紙幣入出金機10は、記番号の識別の可否に基づいて紙幣の搬送先を変更し、記番号が識別可能であった紙幣を収納可能紙幣としてリサイクル庫26へ搬送する一方、記番号が識別不可であった紙幣を収納不可紙幣として入金庫28へ搬送して収納可能紙幣とは分別して保管する。
[1−5.出金処理]
次に、現金自動取引装置1による出金処理の具体的な処理手順について、図10及び図11に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
紙幣入出金機10の制御部12は、利用者へ紙幣を出金する出金取引を行う前に、記憶部14から出金設定処理プログラムを読み出して実行することにより出金設定処理手順RT5を開始し、ステップSP41へ移る。
ステップSP41において制御部12は、操作表示部6を介して識別結果搬送先設定機能を有効にするか否かの選択を係員から受け付け、当該識別結果搬送先設定機能の有効又は無効を設定し、ステップSP42へ移る。
ステップSP42において制御部12は、識別結果搬送先設定機能が有効に設定されていた場合、操作表示部6を介して不定字数閾値Ctの入力を係員から受け付けて当該不定字数閾値Ctを設定し、ステップSP43へ移り出金設定処理手順RT5を終了する。
続いて紙幣入出金機10の制御部12は、利用者が出金取引を行う場合、記憶部14から出金処理プログラムを読み出して実行することにより図11に示す出金処理手順RT6を開始し、ステップSP44へ移る。
ステップSP44において制御部12は、リサイクル庫26から紙幣を鑑別部18へ搬送することにより鑑別させて鑑別結果を取得し、ステップSP45へ移る。
ステップSP45において制御部12は、鑑別部18において紙幣の記番号を識別させて不定字数Cuを含む識別結果を取得し、ステップSP46へ移る。
ステップSP46において制御部12は、鑑別結果が正常であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは鑑別結果が正常であったため次の不定字数判定に進むことを表し、このとき制御部12はステップSP47へ移る。
ステップSP47において制御部12は、識別結果搬送先設定機能が有効に設定されているか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、識別結果搬送先設定機能が有効にされているため、このとき制御部12はステップSP48へ移る。
一方ステップSP47において否定結果が得られると、このことは識別結果搬送先設定機能が無効に設定されているため鑑別結果のみに基づいて紙幣が出金可能か否かを判定することを表し、このとき制御部12はステップSP49へ移る。
ステップSP48において制御部12は、不定字数Cuが不定字数閾値Ct未満であるか否かを判定する。
ステップSP48において肯定結果が得られると、このことは紙幣が出金可能紙幣であることを表し、このとき制御部12はステップSP49へ移る。
一方ステップSP46又はSP48において否定結果が得られると、このことは紙幣が出金不可紙幣であったことを表し、このとき制御部12はステップSP50へ移る。
ステップSP49において制御部12は、図14に示すようにセレクタ22をルートR5へ切り替え、紙幣を鑑別部18から紙幣入出金部16へ搬送してステップSP51へ移り、出金処理手順RT6を終了する。
一方ステップSP50において制御部12は、図14に示すようにセレクタ22をルートR6へ切り替え、紙幣を鑑別部18から一時保留部20へ搬送してステップSP51へ移り、出金処理手順RT6を終了する。
このように紙幣入出金機10は、リサイクル庫26に収納された紙幣の鑑別結果が正常であったとき、識別結果における不定字数Cuが不定字数閾値Ct未満であった場合は記番号が識別可能な紙幣とする一方、不定字数Cuが不定字数閾値Ct以上であった場合は記番号が識別不可な紙幣とする。
このとき紙幣入出金機10は、記番号の識別の可否に基づいて紙幣の搬送先を変更し、記番号が識別可能であった紙幣を出金可能紙幣として紙幣入出金部16へ搬送して利用者へ受け渡す一方、記番号が識別不可であった紙幣を出金不可紙幣として一時保留部20へ搬送する。
[1−6.効果]
以上の構成において、現金自動取引装置1は、記番号の識別の可否に基づいて紙幣の搬送先を変更し、不定字数Cuが不定字数閾値Ct未満であり記番号を識別できた識別可能紙幣と、不定字数Cuが不定字数閾値Ct以上であり記番号を識別できなかった識別不可紙幣とを分別するようにした。
従来の現金自動取引装置は、記番号において識別できない字が存在した場合、当該識別できない字は不定字(不定文字及び不定数字)であったとして記憶するだけに留めているだけであった。このため不定字が多い紙幣の場合、当該紙幣の記番号の識別精度が低下してしまうおそれがあった。
これに対し本実施の形態における現金自動取引装置1は、不定字数Cuが多い紙幣の場合、入金処理時においては、入金不可紙幣として利用者に返却することにより現金自動取引装置1内部には保管しないようにでき、収納処理時においては、収納不可紙幣として入金庫28に収納することによりその後の流通を防止でき、出金処理時においては、出金不可紙幣として入金庫28に収納することによりその後の流通を防止できる。
また現金自動取引装置1は、記番号の不定字数Cuが多い紙幣の場合、偽札の記番号との照合が困難であるとし、記番号の不定字数Cuが少ない紙幣と分別することにより、偽札の検出精度を向上すると共に証拠情報としての信用性を向上させて信頼性を向上できる。
また現金自動取引装置1は、予め鑑別部18に登録された記番号が付された紙幣を検出する際に検出精度を向上させ、検出すべき紙幣を正確に検出することができる。
また現金自動取引装置1は、不定字数Cuを適宜変更することにより、要求される記番号識別結果の信頼性に応じて搬送先を切り替えることできる。
さらに現金自動取引装置1は、係員の意思により不定字数閾値Ctを設定できるようにしたことにより、使い勝手を向上できる。
さらに現金自動取引装置1は、識別結果搬送先設定機能を有効とするか無効とするかを係員により設定できるようにした。
これにより現金自動取引装置1は、鑑別結果のみに基づいて紙幣の搬送先を変更したいと係員が望んでいる場合、識別結果搬送先設定機能を無効とすることができ、ファームウェアやソフトウェアを変更することなく、識別結果搬送先設定機能を有効とするか無効とするかを切り替えることができる。
以上の構成によれば、現金自動取引装置1は、収容された紙幣を搬送部24に繰り出すと共に当該搬送部24から搬送された紙幣を集積する紙幣入出金部16と、搬送部24上に設けられ、紙幣に付された識別字としての記番号を識別する鑑別部18と、鑑別部18における紙幣の記番号の識別の可否によって当該紙幣の搬送先を変更する制御部12とを設けるようにした。
これにより現金自動取引装置1は、記番号の識別の可否によって紙幣の搬送先を変更し、記番号を識別できなかった識別不可紙幣を、識別できた識別可能紙幣とは分別することにより、入金処理時においては識別不可紙幣を利用者へ返却して現金自動取引装置1内部へ取り込むことを防ぎ、収納処理時においては識別不可紙幣を識別可能紙幣とは分別して入金庫28へ収納して流通を防ぎ、出金処理時においては識別不可紙幣を利用者へ出金せずに流通を防ぐことができる。
[2.第2の実施の形態]
[2−1.現金自動取引装置の構成]
図1に示すように、第2の実施の形態による現金自動取引装置101は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1と比べて、紙幣入出金機110が紙幣入出金機10と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
図3に示すように、紙幣入出金機110は紙幣入出金機10と比べて制御部112が制御部12と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
図5に示したように、文字部LETはアルファベットであればA〜Zの26種類であり、数字部NUMは0〜9の10種類であるため、識別すべき文字種は文字部LETの方が数字部NUMよりも多い。また文字部LETは数字との混在となる場合もあるため、文字部LETと数字部NUMとでは求められる識別精度が異なる場合がある。また、記番号から紙幣を特定する場合、求められる信頼性が文字部LETと数字部NUMとで異なる場合がある。
このため第2の実施の形態による現金自動取引装置101は、文字部LETと数字部NUMとで求められる識別精度が異なる場合に対応した入金処理、収納処理及び出金処理を行う。
鑑別部18は、記番号IDの全字数のうち識別できなかった字数である不定字数Cuと、文字部LETの字数(すなわち文字部LETの桁数)のうち識別できなかった字数である不定文字数Cluと、数字部NUMの字数(すなわち数字部NUMの桁数)のうち識別できなかった字数である不定数字数Cnuとを計数し、計数結果を識別結果として制御部112へ通知する。
[2−2.入金処理]
次に、現金自動取引装置101による入金処理の具体的な処理手順について、図15及び図16に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
紙幣入出金機110の制御部112は、利用者が紙幣を入金する入金取引を行う前に、記憶部14から入金設定処理プログラムを読み出して実行することにより入金設定処理手順RT7を開始し、ステップSP61へ移る。
ステップSP61において制御部112は、操作表示部6を介して不定字数閾値Ct、不定文字数閾値Clt及び不定数字数閾値Cntの入力を係員から受け付けて当該不定字数閾値Ct、不定文字数閾値Clt及び不定数字数閾値Cntを設定し、SP62へ移り入金設定処理手順RT7を終了する。
ここで不定文字数閾値Cltは、文字部LETのうち鑑別部18において識別できなかった字数である不定文字数Cluの閾値を示しており、例えば1字が設定される。
また不定数字数閾値Cntは、数字部NUMのうち鑑別部18において識別できなかった字数である不定数字数Cnuの閾値を示しており、例えば3字が設定される。
この不定字数閾値Ct、不定文字数閾値Clt及び不定数字数閾値Cntは、操作表示部6から主制御部9へ通知され、当該主制御部9から制御部112を介し鑑別部18へ通知される。
続いて紙幣入出金機110の制御部112は、利用者が入金取引を行う場合、記憶部14から入金処理プログラムを読み出して実行することにより図16に示す入金処理手順RT8を開始し、ステップSP63へ移る。
ステップSP63において制御部112は、入出金口5のシャッタを開いて紙幣入出金部16内へ紙幣を投入させ、当該紙幣を鑑別部18へ搬送することにより鑑別させて鑑別結果を取得し、ステップSP64へ移る。
ステップSP64において制御部112は、鑑別部18において紙幣の記番号を識別させて不定字数Cu、不定文字数Clu及び不定数字数Cnuを含む識別結果を取得し、ステップSP65へ移る。
ステップSP65において制御部112は、鑑別結果が正常であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは鑑別結果が正常であったため次の不定字数判定に進むことを表し、このとき制御部112はステップSP66へ移る。
ステップSP66において制御部112は、不定字数Cuが不定字数閾値Ct未満であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは不定字数判定が正常であったため次の不定文字数判定に進むことを表し、このとき制御部112はステップSP67へ移る。
ステップSP67において制御部112は、不定文字数Cluが不定文字数閾値Clt未満である否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは不定文字数判定が正常であったため次の不定数字数判定に進むことを表し、このとき制御部112はステップSP68へ移る。
ステップSP68において制御部112は、不定数字数Cnuが不定数字数閾値Cnt未満である否かを判定する。
ステップSP68において肯定結果が得られると、このことは紙幣が入金可能紙幣であることを表し、このとき制御部112はステップSP69へ移る。
一方ステップSP65、SP66、SP67又はSP68において否定結果が得られると、このことは紙幣が入金不可紙幣であったことを表し、このとき制御部112はステップSP70へ移る。
ステップSP69において制御部112は、図12に示すようにセレクタ22をルートR1へ切り替え、紙幣を鑑別部18から一時保留部20へ搬送してステップSP71へ移り、入金処理手順RT8を終了する。
一方ステップSP70において制御部112は、図12に示すようにセレクタ22をルートR2へ切り替え、紙幣を鑑別部18から紙幣入出金部16へ搬送してステップSP71へ移り、入金処理手順RT8を終了する。
このように紙幣入出金機110は、入金された紙幣の鑑別結果が正常であったとき、識別結果における不定字数Cuが不定字数閾値Ct未満であり、且つ不定文字数Cluが不定文字数閾値Clt未満であり、且つ不定数字数Cnuが不定数字数閾値Cnt未満であった場合は記番号が識別可能な紙幣とする。
一方紙幣入出金機110は、入金された紙幣の鑑別結果が正常であっても、識別結果における不定字数Cuが不定字数閾値Ct以上か、不定文字数Cluが不定文字数閾値Clt以上か、不定数字数Cnuが不定数字数閾値Cnt以上であった場合は記番号が識別不可な紙幣とする。
このとき紙幣入出金機110は、記番号の識別の可否に基づいて紙幣の搬送先を変更し、記番号が識別可能であった紙幣を入金可能紙幣として一時保留部20へ搬送する一方、記番号が識別不可であった紙幣を入金不可紙幣として紙幣入出金部16へ搬送して利用者へ返却する。
[2−3.収納処理]
次に、現金自動取引装置101による収納処理の具体的な処理手順について、図17及び図18に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
紙幣入出金機110の制御部112は、利用者により入金された紙幣を収納する収納処理を行う前に、記憶部14から収納設定処理プログラムを読み出して実行することにより収納設定処理手順RT9を開始し、ステップSP81へ移る。
ステップSP81において制御部112は、操作表示部6を介して不定字数閾値Ct、不定文字数閾値Clt及び不定数字数閾値Cntの入力を係員から受け付けて当該不定字数閾値Ct、不定文字数閾値Clt及び不定数字数閾値Cntを設定し、SP82へ移り収納設定処理手順RT9を終了する。
続いて紙幣入出金機110の制御部112は、収納処理を行う場合、記憶部14から収納処理プログラムを読み出して実行することにより図18に示す収納処理手順RT10を開始し、ステップSP83へ移る。
ステップSP83において制御部112は、入金処理において一時保留部20に保持した紙幣を鑑別部18へ搬送することにより鑑別させて鑑別結果を取得し、ステップSP84へ移る。
ステップSP84において制御部112は、鑑別部18において紙幣の記番号を識別させて不定字数Cu、不定文字数Clu及び不定数字数Cnuを含む識別結果を取得し、ステップSP85へ移る。
ステップSP85において制御部112は、鑑別結果が正常であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは鑑別結果が正常であったため次の不定字数判定に進むことを表し、このとき制御部112はステップSP86へ移る。
ステップSP86において制御部112は、不定字数Cuが不定字数閾値Ct未満であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは不定字数判定が正常であったため次の不定文字数判定に進むことを表し、このとき制御部112はステップSP87へ移る。
ステップSP87において制御部112は、不定文字数Cluが不定文字数閾値Clt未満である否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは不定文字数判定が正常であったため次の不定数字数判定に進むことを表し、このとき制御部112はステップSP88へ移る。
ステップSP88において制御部112は、不定数字数Cnuが不定数字数閾値Cnt未満である否かを判定する。
ステップSP88において肯定結果が得られると、このことは紙幣が出金可能紙幣であることを表し、このとき制御部112はステップSP89へ移る。
一方ステップSP85、SP86、SP87又はSP88において否定結果が得られると、このことは紙幣が収納不可紙幣であったことを表し、このとき制御部112はステップSP90へ移る。
ステップSP89において制御部112は、図13に示すようにセレクタ22をルートR3へ切り替え、紙幣を鑑別部18から各リサイクル庫26へ搬送してステップSP91へ移り、収納処理手順RT10を終了する。
一方ステップSP90において制御部112は、図13に示すようにセレクタ22をルートR4へ切り替え、紙幣を鑑別部18から入金庫28へ搬送してステップSP91へ移り、収納処理手順RT10を終了する。
このように紙幣入出金機110は、入金され一時保留部20に保持された紙幣の鑑別結果が正常であったとき、識別結果における不定字数Cuが不定字数閾値Ct未満であり、且つ不定文字数Cluが不定文字数閾値Clt未満であり、且つ不定数字数Cnuが不定数字数閾値Cnt未満であった場合は記番号が識別可能な紙幣とする。
一方紙幣入出金機110は、入金され一時保留部20に保持された紙幣の鑑別結果が正常であっても、識別結果における不定字数Cuが不定字数閾値Ct以上か、不定文字数Cluが不定文字数閾値Clt以上か、不定数字数Cnuが不定数字数閾値Cnt以上であった場合は記番号が識別不可な紙幣とする。
このとき紙幣入出金機110は、記番号の識別の可否に基づいて紙幣の搬送先を変更し、記番号が識別可能であった紙幣を収納可能紙幣としてリサイクル庫26へ搬送する一方、記番号が識別不可であった紙幣を収納不可紙幣として入金庫28へ搬送して収納可能紙幣とは分別して保管する。
[2−4.出金処理]
次に、現金自動取引装置101による出金処理の具体的な処理手順について、図19及び図20に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
紙幣入出金機110の制御部112は、利用者へ紙幣を出金する出金取引を行う前に、記憶部14から出金設定処理プログラムを読み出して実行することにより出金設定処理手順RT11を開始し、ステップSP101へ移る。
ステップSP101において制御部112は、操作表示部6を介して不定字数閾値Ct、不定文字数閾値Clt及び不定数字数閾値Cntの入力を係員から受け付けて当該不定字数閾値Ct、不定文字数閾値Clt及び不定数字数閾値Cntを設定し、SP102へり出金設定処理手順RT11を終了する。
続いて紙幣入出金機110の制御部112は、出金処理を行う場合、記憶部14から出金処理プログラムを読み出して実行することにより図20に示す出金処理手順RT12を開始し、ステップSP103へ移る。
ステップSP103において制御部112は、リサイクル庫26から紙幣を鑑別部18へ搬送することにより鑑別させて鑑別結果を取得し、ステップSP104へ移る。
ステップSP104において制御部112は、鑑別部18において紙幣の記番号を識別させて不定字数Cu、不定文字数Clu及び不定数字数Cnuを含む識別結果を取得し、ステップSP105へ移る。
ステップSP105において制御部112は、鑑別結果が正常であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは鑑別結果が正常であったため次の不定字数判定に進むことを表し、このとき制御部112はステップSP106へ移る。
ステップSP106において制御部112は、不定字数Cuが不定字数閾値Ct未満であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは不定字数判定が正常であったため次の不定文字数判定に進むことを表し、このとき制御部112はステップSP107へ移る。
ステップSP107において制御部112は、不定文字数Cluが不定文字数閾値Clt未満である否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは不定文字数判定が正常であったため次の不定数字数判定に進むことを表し、このとき制御部112はステップSP108へ移る。
ステップSP108において制御部112は、不定数字数Cnuが不定数字数閾値Cnt未満である否かを判定する。
ステップSP108において肯定結果が得られると、このことは紙幣が出金可能紙幣であることを表し、このとき制御部112はステップSP109へ移る。
一方ステップSP105、SP106、SP107又はSP108において否定結果が得られると、このことは紙幣が出金不可紙幣であったことを表し、このとき制御部112はステップSP110へ移る。
ステップSP109において制御部112は、図14に示すようにセレクタ22をルートR5へ切り替え、紙幣を鑑別部18から紙幣入出金部16へ搬送してステップSP111へ移り、出金処理手順RT12を終了する。
一方ステップSP110において制御部112は、図14に示すようにセレクタ22をルートR6へ切り替え、紙幣を鑑別部18から一時保留部20へ搬送してステップSP111へ移り、出金処理手順RT12を終了する。
このように紙幣入出金機110は、リサイクル庫26に収納された紙幣の鑑別結果が正常であったとき、識別結果における不定字数Cuが不定字数閾値Ct未満であり、且つ不定文字数Cluが不定文字数閾値Clt未満であり、且つ不定数字数Cnuが不定数字数閾値Cnt未満であった場合は記番号が識別可能な紙幣とする。
一方紙幣入出金機110は、リサイクル庫26に収納された紙幣の鑑別結果が正常であっても、識別結果における不定字数Cuが不定字数閾値Ct以上か、不定文字数Cluが不定文字数閾値Clt以上か、不定数字数Cnuが不定数字数閾値Cnt以上であった場合は記番号が識別不可な紙幣とする。
このとき紙幣入出金機110は、記番号の識別の可否に基づいて紙幣の搬送先を変更し、記番号が識別可能であった紙幣を出金可能紙幣として紙幣入出金部16へ搬送して利用者へ受け渡す一方、記番号が識別不可であった紙幣を出金不可紙幣として一時保留部20へ搬送する。
[2−5.効果]
以上の構成において、現金自動取引装置101は、記番号の識別の可否に基づいて紙幣の搬送先を変更し、不定字数Cuが不定字数閾値Ct未満であり、且つ不定文字数Cluが不定文字数閾値Clt未満であり、且つ不定数字数Cnuが不定数字数閾値Cnt未満であったため記番号を識別できた識別可能紙幣と、不定字数Cuが不定字数閾値Ct以上か、又は不定文字数Cluが不定文字数閾値Clt以上か、又は不定数字数Cnuが不定数字数閾値Cnt以上であったため記番号を識別できなかった識別不可紙幣とを分別するようにした。
これにより現金自動取引装置101は、文字部LETと数字部NUMとの識別精度の違いや、文字部LETと数字部NUMのそれぞれで要求される記番号識別結果の信頼性に応じて搬送先を切り替えることができる。
[3.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、入金設定処理、収納設定処理及び出金設定処理のそれぞれにおいて、第1の実施の形態においては不定字数閾値Ctを、第2の実施の形態においては不定字数閾値Ct、不定文字数閾値Clt及び不定数字数閾値Cntを設定する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、第1の実施の形態においては入金設定処理において設定された不定字数閾値Ctを、第2の実施の形態においては入金設定処理において設定された不定字数閾値Ct、不定文字数閾値Clt及び不定数字数閾値Cntを、収納設定処理及び出金設定処理において使用しても良い。
また、例えば入金設定処理時における不定字数閾値Ctを収納設定処理時及び出金設定処理時よりも厳しくする、入金設定処理時及び出金設定処理時における不定字数閾値Ctを収納設定処理時よりも厳しくする、又は入金設定処理時における不定字数閾値Ctを出金設定処理時よりも厳しくする等、処理毎に応じて閾値の厳しさを設定しても良い。
また上述した第2の実施の形態においては、不定字数判定及び不定文字数判定の両方において正常と判定された場合のみ、識別可能紙幣として扱う場合について述べた。本発明はこれに限らず、不定字数判定又は不定文字数判定のいずれか一方において正常と判定された場合に識別可能紙幣として扱っても良い。
さらに上述した実施の形態においては、文字部LETがアルファベットにより構成される場合について述べたが、本発明はこれに限らず、地域毎の紙幣に応じた文字であって良い。
さらに上述した実施の形態においては、識別字としての記番号IDが、複数の文字からなる文字部LETと、複数の数字からなる数字部NUMとにより構成される場合について述べたが、本発明はこれに限らず、文字部LET又は数字部NUMのいずれか一方のみにより構成されても良い。
さらに上述した実施の形態においては、記番号において識別できなかった字数を計数する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、記番号の字の色が識別できなかった字数を計数しても良い。
また上述した実施の形態における収納処理時においては、鑑別部18において鑑別処理を行わず、入金処理時に鑑別した鑑別結果を流用しても良い。
さらに第2の実施の形態による現金自動取引装置101においても、第1の実施の形態による現金自動取引装置1と同様に、識別結果搬送先設定機能を有効にするか否かを設定するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、制御部12により入金設定処理手順RT1及びRT7、収納設定処理手順RT3及びRT9、並びに出金設定処理手順RT5及びRT11、入金処理手順RT2及びRT8、収納処理手順RT4及びRT10、並びに出金処理手順RT6及びRT12をそれぞれ実行する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば主制御部9により、或いは主制御部9と制御部12及び112との協働により、入金設定処理手順RT1及びRT7、収納設定処理手順RT3及びRT9、出金設定処理手順RT5及びRT11、入金処理手順RT2及びRT8、収納処理手順RT4及びRT10、並びに出金処理手順RT6及びRT12を実行しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、各種閾値を、操作表示部6から主制御部9へ通知し当該主制御部9から制御部12を介し鑑別部18へ通知したが、本発明はこれに限らず、主制御部9から直接鑑別部18へ通知しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、記憶部14に予め記憶させておいた入金設定処理プログラム、収納設定処理プログラム及び出金設定処理プログラム、入金処理プログラム、収納処理プログラム及び出金処理プログラムを読み出して実行する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースやIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3ab等のネットワーク、或いはCD−ROM(Compact
Disc-Read Only Memory)等の外部記憶媒体を介して、外部から入金設定処理プログラム、収納設定処理プログラム及び出金設定処理プログラム、入金処理プログラム、収納処理プログラム及び出金処理プログラムを取得して実行しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、現金を取引する現金自動取引装置1及び101において、媒体としての紙幣を内部で搬送し、鑑別部18により鑑別して所定の搬送先に搬送する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば商品券や金券、入場券等のような薄い紙状の媒体を搬送し、その当該媒体を鑑別部18により鑑別し所定の搬送先に搬送する種々の装置に適用しても良い。
また、例えば紙幣を入出する紙幣入出金機や紙幣を所定枚数毎に施封する施封小束支払機等、紙幣や硬貨の取引に関する種々の処理を行う複数種類の装置の組み合わせにより構成された現金処理装置に本発明を適用してもよい。
さらに上述した実施の形態においては、入金取引及び出金取引を行う現金自動取引装置に本発明を適用する場合について述べたが、入金取引のみを行う装置又は出金取引のみを行う装置に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、媒体収容部としての紙幣入出金部16と、鑑別部としての鑑別部18と、制御部としての制御部12又は112とによって、媒体処理装置としての紙幣入出金機10又は110を構成する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる媒体収容部と、鑑別部と、制御部とによって媒体処理装置を構成しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、接客部としての接客部3と、媒体収容部としての紙幣入出金部16と、鑑別部としての鑑別部18と、制御部としての制御部12又は112とによって、媒体取引装置としての現金自動取引装置1又は101を構成する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる接客部と、媒体収容部と、鑑別部と、制御部とによって媒体取引装置を構成しても良い。
本発明は、紙幣の記番号を判別し当該紙幣の搬送先を設定する種々の装置でも利用できる。
1、101……現金自動取引装置、2……筐体、3……接客部、4……カード入出口、5……入出金口、6……操作表示部、7……テンキー、8……レシート発行口、9……主制御部、10、110……紙幣入出金機、12、112……制御部、14……記憶部、16……紙幣入出金部、18……鑑別部、20……一時保留部、22……セレクタ、24……搬送部、26……リサイクル庫、28……入金庫、ID……記番号、LET……文字部、NUM……数字部、Cu……不定字数、Clu……不定文字数、Cnu……不定数字数、Ct……不定字数閾値、Clt……不定文字数閾値、Cnt……不定数字数閾値。

Claims (15)

  1. 収容された媒体を搬送部に繰り出すと共に、当該搬送部から搬送された上記媒体を集積する媒体収容部と、
    上記搬送部上に設けられ、上記媒体に付された識別字を識別し、複数の字から構成された上記識別字のうち、識別できなかった字数が所定の閾値以上であった場合、当該識別字を識別不可であると判別する鑑別部と、
    上記鑑別部において上記識別字が識別可能であると判別された媒体を、媒体を一時的に保持する一時保留部へ搬送する一方、上記鑑別部において上記識別字が識別不可であると判別された媒体を、上記媒体収容部へ搬送する制御部と
    を有する媒体処理装置。
  2. 上記識別字は、複数の文字からなる文字部と、複数の数字とからなる数字部とにより構成され、
    上記鑑別部は、上記文字部の文字のうち、識別できなかった文字数が所定の閾値以上であった場合か、又は上記数字部の数字のうち、識別できなかった数字数が所定の閾値以上であった場合、当該識別字を識別不可であると判別する
    請求項に記載の媒体処理装置。
  3. 上記媒体を格納する収納庫と、
    流通させない上記媒体を上記収納庫とは分別して格納する入金庫と、
    をさらに有し、
    上記制御部は、上記鑑別部における識別結果により上記媒体が収納可能媒体と判別した場合、当該媒体を上記収納庫へ搬送する一方、上記媒体が収納不可媒体と判別した場合、当該媒体を上記入金庫へ搬送する
    請求項に記載の媒体処理装置。
  4. 上記制御部は、上記鑑別部における識別結果により上記媒体が出金不可媒体と判別した場合、当該媒体を上記媒体収容部へ搬送せずに上記媒体処理装置内に留める
    請求項に記載の媒体処理装置。
  5. 上記制御部は、上記出金不可媒体と判別した上記媒体を上記媒体収容部へ搬送せず、上記一時保留部へ搬送する
    請求項に記載の媒体処理装置。
  6. 上記制御部は、上記一時保留部へ搬送した上記媒体を入金庫へ搬送する
    請求項に記載の媒体処理装置。
  7. 上記鑑別部は、上記媒体処理装置へ上記媒体を入金する入金処理時及び上記媒体処理装置から上記媒体を出金する出金処理時における上記閾値を、上記媒体処理装置へ上記媒体を収納する収納処理時における上記閾値よりも低くする
    請求項に記載の媒体処理装置。
  8. 上記鑑別部は、上記媒体処理装置へ上記媒体を入金する入金処理時における上記閾値を、上記媒体処理装置から上記媒体を出金する出金処理時における上記閾値よりも低くする
    請求項に記載の媒体処理装置。
  9. 上記鑑別部は、上記媒体が正常であるか異常であるかを鑑別し、
    上記制御部は、上記鑑別部において正常と鑑別され且つ上記識別字が識別可能であった媒体と、上記鑑別部において異常と鑑別されたか又は上記識別字が識別不可であった媒体とを異なる搬送先へ搬送させる
    請求項に記載の媒体処理装置。
  10. 上記媒体の上記識別字の識別の可否によって当該媒体の搬送先を変更する機能を有効にするか否かの設定を受け付ける入力部
    をさらに有し、
    上記制御部は、上記入力部において上記機能を有効にすると設定されている場合、上記媒体の上記識別字の識別の可否によって当該媒体の搬送先を変更する
    請求項に記載の媒体処理装置。
  11. 上記閾値の入力を受け付ける入力部
    をさらに有し、
    上記鑑別部は、上記識別字のうち識別できなかった字数が、上記入力部を介し設定された上記閾値以上であった場合、当該識別字を識別不可であると判別する
    請求項に記載の媒体処理装置。
  12. 媒体に関する取引を受け付ける接客部と、
    収容された媒体を搬送部に繰り出すと共に、当該搬送部から搬送された上記媒体を集積する媒体収容部と、
    上記搬送部上に設けられ、上記媒体に付された識別字を識別し、複数の字から構成された上記識別字のうち、識別できなかった字数が所定の閾値以上であった場合、当該識別字を識別不可であると判別する鑑別部と、
    上記鑑別部において上記識別字が識別可能であると判別された媒体を、媒体を一時的に保持する一時保留部へ搬送する一方、上記鑑別部において上記識別字が識別不可であると判別された媒体を、上記媒体収容部へ搬送する制御部と
    を有する媒体取引装置。
  13. 収容された媒体を搬送部に繰り出すと共に、当該搬送部から搬送された上記媒体を集積する媒体収容部と、
    上記搬送部上に設けられ、上記媒体に付された複数の文字からなる文字部と複数の数字とからなる数字部とにより構成された識別字を識別し、上記文字部の文字のうち識別できなかった文字数が所定の閾値以上であった場合か、又は上記数字部の数字のうち識別できなかった数字数が所定の閾値以上であった場合、当該識別字を識別不可であると判別する鑑別部と、
    上記鑑別部における上記媒体の上記識別字の識別の可否によって当該媒体の搬送先を変更する制御部と
    を有する媒体処理装置。
  14. 収容された媒体を搬送部に繰り出すと共に、当該搬送部から搬送された上記媒体を集積する媒体収容部と、
    上記搬送部上に設けられ、上記媒体に付された識別字を識別し、複数の字から構成された上記識別字のうち、識別できなかった字数が所定の閾値以上であった場合、当該識別字を識別不可であると判別し、媒体処理装置へ上記媒体を入金する入金処理時及び上記媒体処理装置から上記媒体を出金する出金処理時における上記閾値を、上記媒体処理装置へ上記媒体を収納する収納処理時における上記閾値よりも低くする鑑別部と、
    上記鑑別部における上記媒体の上記識別字の識別の可否によって当該媒体の搬送先を変更する制御部と
    を有する媒体処理装置。
  15. 収容された媒体を搬送部に繰り出すと共に、当該搬送部から搬送された上記媒体を集積する媒体収容部と、
    上記搬送部上に設けられ、上記媒体に付された識別字を識別し、複数の字から構成された上記識別字のうち、識別できなかった字数が所定の閾値以上であった場合、当該識別字を識別不可であると判別し、媒体処理装置へ上記媒体を入金する入金処理時における上記閾値を、上記媒体処理装置から上記媒体を出金する出金処理時における上記閾値よりも低くする鑑別部と、
    上記鑑別部における上記媒体の上記識別字の識別の可否によって当該媒体の搬送先を変更する制御部と
    を有する媒体処理装置。
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