JP6110804B2 - Pcまくらぎ劣化判定システム、pcまくらぎ劣化判定方法およびプログラム - Google Patents
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Description
このような引張力によるひび割れに対する対策として、PC(Prestressed Concrete、プレストレストコンクリート)まくらぎが多く用いられている。PCまくらぎは、コンクリート中に鋼材(鋼線または鋼棒)が埋め込まれて構成されており、鋼材によってコンクリートに圧縮力が導入されている。
特に、バラスト軌道に敷設されたPCまくらぎの場合、列車通過時の動的な負荷によりPCまくらぎとバラスト粒子との間に相対運動が発生する。PCまくらぎに対するバラスト粒子のすべり、転がりおよび衝突作用により、PCまくらぎの底面が摩耗する。
なお、非特許文献1では、PCまくらぎの損傷状況の調査結果が示され、まくらぎの補修や機能向上についての検討が行われている。
さらに、バラストに埋まっていない上面のひび割れについても、粉塵による目詰まりや汚れ、また、荷重積載時にしかひび割れが開かないといった理由から、上面のひび割れを目視で確認することは容易でない。バラストをかき出した場合のPCまくらぎ底面の目視確認についても同様である。
前記固有振動数検出部は、前記振動の測定結果のフーリエスペクトルのうち、たわみ3次モードの固有振動数が励起される周波数帯域として予め定められている周波数帯のデータを切り出し、切り出したデータからたわみ3次モードの固有振動数を検出するようにしてもよい。
前記PCまくらぎの劣化判定結果を表示する表示部をさらに具備し、複数の前記閾値が設定されており、前記劣化判定部が、前記固有振動数検出部が検出した前記たわみ3次モードの固有振動数が、複数の前記閾値のいずれかよりも低周波であると判定した場合、前記表示部は、その閾値に応じたアラームを表示するようにしてもよい。
図1は、本発明の一実施形態におけるPCまくらぎ劣化判定システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、PCまくらぎ劣化判定システム1は、収録・診断器100と、振動測定部200とを具備する。収録・診断器100は、表示部110と、記憶部180と、制御部190とを具備する。制御部190は、固有振動数検出部191と、劣化判定部192とを具備する。振動測定部200は、インパルスハンマ210と、加速度センサ220とを具備する。
インパルスハンマ210は、PCまくらぎを加振する。さらに、インパルスハンマ210は、加速度センサを有し、加振力を収録・診断器100へ送信する。
加速度センサ220は、インパルスハンマ210によって加振されたPCまくらぎの振動を測定する。加速度センサ220は、例えば加速度センサを用いて構成され、加速度(加振力に対する加速度応答)の測定データを収録・診断器100へ送信する。また、後述するように、粘着性のある油脂を用いて、加速度センサ220を判定対象のPCまくらぎに設置することができる。
収録・診断器100は、例えばタブレットPC(Tablet Personal Computer)などのコンピュータを用いて構成される。特に、携帯型のコンピュータを用いて収録・診断器100を構成することで、線路の保守点検作業員が、現場で収録・診断器100を用いて容易にまくらぎの点検を行うことができる。
記憶部180は、収録・診断器100の有する記憶デバイスを用いて構成され、各種データを記憶する。特に、記憶部180は、振動測定部200によるPCまくらぎの振動測定データや、劣化判定の基準となる閾値を記憶する。
固有振動数検出部191は、振動測定部200による振動の測定結果からたわみ3次モードの固有振動数を検出する。
例えば、劣化判定部192は、複数のPCまくらぎのたわみ3次モードの固有振動数のうち、周波数が低い側から所定割合(例えば5パーセント(%))の固有振動数を閾値として判定を行う。劣化判定部192は、固有振動数検出部191が検出したたわみ3次モードの固有振動数が、当該閾値よりも低周波であると判定すると、判定対象のPCまくらぎが劣化していると判定する。
加速度センサ220は、PCまくらぎの振動データとして加速度の測定データを収録・診断器100へ送信する。
インパルスハンマ210は、加振力のデータとして加速度の測定データを収録・診断器100へ送信する。
なお、固有振動数検出部191がアクセレランスに変えて加速度のフーリエスペクトルからたわみ3次モードの固有振動数を検出するようにしてもよい。この場合、インパルスハンマ210は加振力を測定する必要がなく、したがって、加速度センサを有していなくてもよい。
なお、インパルスハンマ210と収録・診断器100と、および/または、加速度センサ220と収録・診断器100とが、無線通信を行うようにしてもよい。
図3は、インパルスハンマ210による加振位置および加速度センサ220の設置位置を、PCまくらぎを上から見た図において示す説明図である。同図の例において、加速度センサ220は、レールより外側かつレールの近傍に設けられている。また、インパルスハンマ210は、加速度センサ220の設置位置と反対側のレールより外側かつレールの近傍にてPCまくらぎに加振する。
但し、インパルスハンマ210による加振位置や加速度センサ220の設置位置は、図3および図4に示す位置に限らない。特に、後述するように、加速度センサ220の設置位置は、PCまくらぎの中央付近とすることもできるし、PCまくらぎの端付近とすることもできる。
図5は、PCまくらぎの劣化による固有振動数の変化の例を示すグラフである。同図の横軸は曲げ剛性を示し、縦軸は固有振動数を示す。図5では、剛体としての上下、剛体としての回転、たわみ1次モード〜たわみ5次モードの各固有振動数の変動率が、曲げ剛性が1(基準値)の場合の固有振動数を1として示されている。
なお、弾性係数(ヤング率)をEとし、断面2次モーメントをIとして、曲げ剛性はEIで示される。
同図において、線L11は、たわみ3次モード固有振動の波形の例を示す説明図である。線L11にて示されるように、PCまくらぎのレール部(レールが敷設される位置)付近や中央付近は、たわみ3次モード固有振動における腹の位置となる。
領域A11は、レール部底面の領域であり、領域A12は、中央上面の領域である。レール上を鉄道車両が通過することで、レール部に負荷がかかる。これにより、領域A11が上向き(下に凸)にたわみ、正曲げ(下に凸の曲げ)によるひび割れが発生する可能性がある。
振動波形の腹付近にひび割れ等の変形が生じることで、当該振動の周波数が変化することが考えられる。この点において、3次モード固有振動数は、レールを鉄道車両が通過することによるPCまくらぎの劣化の検出に適していると考えられる。
また、領域A21は、バラスト道床および路盤によるPCまくらぎに対する支持力として通常想定される範囲を示す。
図9は、加速度センサ220の設置位置を示す説明図である。同図において、領域A31は、PCまくらぎの中央の領域である。領域A32は、レール直下の領域である。領域A33は、PCまくらぎの端(支持直上)の領域である。
以下、領域A31、A32、A33の各々について、シリコングリス、エポキシ系接着剤、エポキシ系接着剤+絶縁板、養生テープ+エポキシ系接着剤+絶縁板のそれぞれで加速度センサ220を設置した場合の測定状況を示す。
同図において、シリコングリス、エポキシ系接着剤、エポキシ系接着剤+絶縁板、養生テープ+エポキシ系接着剤+絶縁板のいずれを用いて加速度センサ220を設置した場合も、同様の波形となっている。特に、600ヘルツ(Hz)から1000ヘルツまでの範囲におけるピークの周波数は、いずれの場合も同じである。このピークの周波数は、たわみ3次モード固有振動数におけるピークである。従って、上記のいずれを用いて加速度センサ220を設置しても同様に、固有振動数検出部191は、たわみ3次モード固有振動数を検出し得る。
同図において、シリコングリス、エポキシ系接着剤、エポキシ系接着剤+絶縁板、養生テープ+エポキシ系接着剤+絶縁板のいずれを用いて加速度センサ220を設置した場合も、同様の波形となっている。特に、600ヘルツ(Hz)から1000ヘルツまでの範囲におけるピークの周波数は、いずれの場合も同じである。従って、図10の場合と同様、図11の場合においても、上記のいずれを用いて加速度センサ220を設置しても同様に、固有振動数検出部191は、たわみ3次モード固有振動数を検出し得る。
同図において、シリコングリス、エポキシ系接着剤、エポキシ系接着剤+絶縁板、養生テープ+エポキシ系接着剤+絶縁板のいずれを用いて加速度センサ220を設置した場合も、同様の波形となっている。特に、600ヘルツ(Hz)から1000ヘルツまでの範囲におけるピークの周波数は、いずれの場合も同じである。従って、図10の場合と同様、図12の場合においても、上記のいずれを用いて加速度センサ220を設置しても同様に、固有振動数検出部191は、たわみ3次モード固有振動数を検出し得る。
また、図10〜図12に示すように、加速度センサ220をPCまくらぎの中央、レール下、端部のいずれに設置しても、たわみ3次モード固有振動数を検出し得る。
図13は、PCまくらぎ劣化判定システム1が行う処理の手順の例を示すフローチャートである。図13の処理において、振動測定部200は、PCまくらぎを加振して振動を測定する(ステップS101)。具体的には、ユーザ(例えば、線路保守点検作業員)が、加速度センサ220をPCまくらぎに設置した状態で、インパルスハンマ210を用いてPCまくらぎを叩く。
そして、加速度センサ220は、PCまくらぎの振動を加速度にて測定し、測定データを収録・診断器100へ送信する。また、インパルスハンマ210は加振力を収録・診断器100へ送信する。収録・診断器100において記憶部180は、加速度センサ220からの加速度データとインパルスハンマ210からの加振力データとを記憶する。
図14は、固有振動数検出部191がたわみ3次固有振動数を検出する処理手順の例を示すフローチャートである。固有振動数検出部191は、図13のステップS102において、図14の処理を行う。
以下では、インパルスハンマ210が測定した加振力を単に「加振力」と称する。また、加速度センサ220が測定した加速度を「加速度応答」と称する。
さらに、固有振動数検出部191は、得られたアクセレランスのうち、PCまくらぎのたわみ3次モードの固有振動数が励起される周波数帯域を切り出す(ステップS204)。具体的には、固有振動数検出部191は、アクセレランスのうち600ヘルツから1000ヘルツまでの範囲のデータを切り出す。
そして、固有振動数検出部191は、アクセレランスが1(最大値)となる振動数(周波数)をたわみ3次モードの固有振動数として検出する(ステップS206)。
その後、図14の処理を終了して図13に戻る。
ステップS101およびS102の処理の所定回数繰り返しが完了していないと判定した場合(ステップS103:NO)、ステップS101へ戻って繰り返しを実行する。
そして、劣化判定部192は、得られた固有振動数に基づいてPCまくらぎの劣化判定を行う(ステップS105)。
図15の処理において、劣化判定部192は、固有振動数検出部191が算出した平均値が所定の閾値より小さいか否かを判定する(ステップS301)。
一方、平均値が閾値より小さいと判定した場合(ステップS301:YES)、表示部110は、重要監視アラームを表示する(ステップS302)。ここでいう重要監視アラームは、対象となるPCまくらぎが劣化している可能性があり監視が必要であることを示すアラームである。
ステップS302の後、図15の処理を終了し、図13の処理も終了する。
路線を対象とする場合、地盤や通過トン数や降雨などの環境的要因の影響を把握する。また、製造パッチを対象とする場合、製造時のコンクリートの材質の影響を把握する。そして、同様のPCまくらぎを重要監視対象とする。
これは、過去に異常が確認されたPCまくらぎと同様の箇所で同様の異常が発生する可能性が比較的高いとの経験則に基づく。
図16の処理において、劣化判定部192は、固有振動数検出部191が算出した平均値が所定の第1閾値より小さいか否かを判定する(ステップS401)。第1閾値は、例えば健全なPCまくらぎの固有振動数の85パーセントに設定する。
重大な劣化発生のアラームは、例えばひび割れが鉄筋に達する可能性があるなど、重大な劣化が発生している可能性を示すアラームである。
ステップS404の後、図16の処理を終了し、図13の処理も終了する。
一方、ステップS403において平均値が第2閾値以上であると判定した場合(ステップS403:NO)、図16の処理を終了し、図13の処理も終了する。
なお、軌道の定期徒歩巡回点検終了時に、当該巡回点検で記録した全てのPCまくらぎの固有振動数の平均値を降順にソートし、劣化状態のランキングとしてアウトプットするようにしてもよい。
これにより、PCまくらぎ劣化判定システム1では、目視点検に頼らずにPCまくらぎの劣化判定を行うことができ、この点において、PCまくらぎの劣化状況をより容易に把握することができる。
これにより、PCまくらぎ劣化判定システム1では、劣化しているPCまくらぎの割合に応じた閾値を用いて劣化判定を行うなど、PCまくらぎの保守点検における実績に応じた閾値を用いることができる。これにより、より正確にPCまくらぎの劣化判定を行うことができる。
これにより、PCまくらぎ劣化判定システム1では、ユーザは、健全なPCまくらぎを基準として比較的容易に閾値を設定することができる。
これにより、PCまくらぎ劣化判定システム1では、加速度センサ220の設置後速やかにPCまくらぎの劣化判定を行うことができる。また、加速度センサ220を速やかに撤去することができる。
図17は、プレテンションPCまくらぎのたわみ3次モード固有振動数の例を示すグラフである。同図の横軸は振動数(周波数)を示し、縦軸はアクセレランスをピーク値で除算して基準化した値を示す。同図に示すまくらぎAは、健全なまくらぎである。まくらぎBおよびCは、比較的浅いひび割れが入ったまくらぎである。まくらぎDおよびEは、比較的深いひび割れが入ったまくらぎである。まくらぎFは、試験済みのまくらぎである。
図19は、図18に示される固有振動数を相対化した値を示すグラフである。具体的には、図19では、まくらぎA〜Fの各々の固有振動数を、健全なまくらぎであるまくらぎAの固有振動数で除算した値が示されている。また、図19では、第1閾値の例として、健全なPCまくらぎの85パーセントの値、および、第2閾値の例として、健全なPCまくらぎの95パーセントの値が示されている。
一方、劣化したまくらぎであるまくらぎB〜Eおよび試験済みのまくらぎであるまくらぎFは、固有振動数の相対値が第2閾値より小さくなっており、劣化している可能性があることが示されている。
図22は、図21に示される固有振動数を相対化した値を示すグラフである。具体的には、図22では、まくらぎA〜Gの各々の固有振動数を、健全なまくらぎであるまくらぎAの固有振動数で除算した値が示されている。また、図22では、第1閾値の例として、健全なPCまくらぎの85パーセントの値、および、第2閾値の例として、健全なPCまくらぎの95パーセントの値が示されている。
一方、劣化したまくらぎのうちまくらぎD〜Fおよび試験済みのまくらぎであるまくらぎGは、固有振動数の相対値が第2閾値より小さくなっており、劣化している可能性があることが示されている。
さらに、まくらぎFおよびGは、固有振動数の相対値が第1閾値より小さくなっており、重大な劣化が発生している可能性があることが示されている。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
100 収録・診断器
110 表示部
180 記憶部
190 制御部
191 固有振動数検出部
192 劣化判定部
200 振動測定部
210 インパルスハンマ
220 加速度センサ
Claims (8)
- 加振されたPCまくらぎの振動を測定する振動測定部と、
振動の測定結果からたわみ3次モードの固有振動数を選択的に検出する固有振動数検出部と、
前記固有振動数検出部が検出した前記たわみ3次モードの固有振動数が所定条件よりも低周波であると判定すると、前記PCまくらぎが劣化していると判定する劣化判定部と、
を具備するPCまくらぎ劣化判定システム。 - 前記固有振動数検出部は、前記振動の測定結果のフーリエスペクトルのうち、たわみ3次モードの固有振動数が励起される周波数帯域として予め定められている周波数帯のデータを切り出し、切り出したデータからたわみ3次モードの固有振動数を検出する、請求項1に記載のPCまくらぎ劣化判定システム。
- 前記劣化判定部は、複数のPCまくらぎのたわみ3次モードの固有振動数のうち、周波数が低い側から所定割合の固有振動数を閾値として、前記固有振動数検出部が検出した前記たわみ3次モードの固有振動数が、当該閾値よりも低周波であると判定すると、判定対象の前記PCまくらぎが劣化していると判定する、請求項1または請求項2に記載のPCまくらぎ劣化判定システム。
- 前記劣化判定部は、健全なPCまくらぎのたわみ3次モードの固有振動数に基づいて設定された閾値よりも、前記固有振動数検出部が検出した前記たわみ3次モードの固有振動数が低周波であると判定すると、判定対象の前記PCまくらぎが劣化していると判定する、請求項1または請求項2に記載のPCまくらぎ劣化判定システム。
- 前記PCまくらぎの劣化判定結果を表示する表示部をさらに具備し、
複数の前記閾値が設定されており、
前記劣化判定部が、前記固有振動数検出部が検出した前記たわみ3次モードの固有振動数が、複数の前記閾値のいずれかよりも低周波であると判定した場合、前記表示部は、その閾値に応じたアラームを表示する、請求項4に記載のPCまくらぎ劣化判定システム。 - 前記振動測定部の振動測定用センサは、粘着性のある油脂を用いて判定対象の前記PCまくらぎに設置される、請求項1から5のいずれか1項に記載のPCまくらぎ劣化判定システム。
- 加振されたPCまくらぎの振動を測定する振動測定ステップと、
振動の測定結果からたわみ3次モードの固有振動数を選択的に検出する固有振動数検出ステップと、
前記固有振動数検出ステップにて検出された前記たわみ3次モードの固有振動数が所定条件よりも低周波であると判定すると、前記PCまくらぎが劣化していると判定する劣化判定ステップと、
を有するPCまくらぎ劣化判定方法。 - PCまくらぎの劣化を判定するコンピュータに、
PCまくらぎの振動の測定結果からたわみ3次モードの固有振動数を選択的に検出する固有振動数検出ステップと、
前記固有振動数検出ステップにて検出された前記たわみ3次モードの固有振動数が所定条件よりも低周波であると判定すると、前記PCまくらぎが劣化していると判定する劣化判定ステップと、
を実行させるためのプログラム。
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