JP6185109B2 - 有機エレクトロルミネッセンスパネル及びその製造方法 - Google Patents
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基板と、
前記基板の上に形成された透明電極と、
前記透明電極の上に形成された対向電極膜と、
前記透明電極及び前記対向電極膜の間に形成された有機層を含む機能積層体と、
前記基板及び前記透明電極との間に複数形成された補助電極と、
を備え、
前記透明電極は平滑主面とテーパ側面とを有し、
前記機能積層体は前記テーパ側面を被覆していることを特徴とする。
基板と、
前記基板の上に形成された透明電極と、
前記透明電極の上に形成された対向電極膜と、
前記透明電極及び前記対向電極膜の間に形成された有機層を含む機能積層体と、
前記基板及び前記透明電極との間に複数形成された補助電極と、
を備える発光装置の製造方法であって、
前記透明電極を形成するステップにおいて、前記透明電極が平滑主面とテーパ側面とを有するように、湿式塗布法により、前記透明電極を形成することを特徴とする。
基板1としては、石英やガラスの板、金属板や金属箔、曲げられる樹脂基板、プラスチックフィルムやシートなどが用いられる。特にガラス板や、ポリエステル、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリスルホンなどの合成樹脂の透明板が好ましい。合成樹脂基板を使用する場合にはガスバリア性に留意する必要がある。基板のガスバリア性が小さすぎると、基板を通過した外気により有機ELパネルが劣化することがあるので好ましくない。よって、合成樹脂基板の少なくとも片面に緻密なシリコン酸化膜などを設けてガスバリア性を確保する方法も好ましい方法の一つである。
発光層までの機能層に正孔を供給する陽極2は、通常、インジウム酸化物とスズ酸化物の複合酸化物(所謂、ITO)などにより構成される。ITOの他に、陽極2はZnO、ZnO−Al2O3(所謂、AZO)、In2O3−ZnO(所謂、IZO)、SnO2−Sb2O3(所謂、ATO)、RuO2などにより構成され得る。さらに、陽極2の透明導電性膜は、有機EL材料から得られる発光波長において少なくとも10%以上の透過率を持つ材料を選択することが好ましい。
[正孔注入層]
正孔注入層3は、電子受容性化合物を含有する層とすることが好ましい。
正孔輸送層4の材料としては、従来、正孔輸送層の構成材料として用いられている材料であればよく、例えば、前述の正孔注入層に使用される正孔輸送性化合物として例示したものが挙げられる。また、アリールアミン誘導体、フルオレン誘導体、スピロ誘導体、カルバゾール誘導体、ピリジン誘導体、ピラジン誘導体、ピリミジン誘導体、トリアジン誘導体、キノリン誘導体、フェナントロリン誘導体、フタロシアニン誘導体、ポルフィリン誘導体、シロール誘導体、オリゴチオフェン誘導体、縮合多環芳香族誘導体、金属錯体などが挙げられる。また、例えば、ポリビニルカルバゾール誘導体、ポリアリールアミン誘導体、ポリビニルトリフェニルアミン誘導体、ポリフルオレン誘導体、ポリアリーレン誘導体、テトラフェニルベンジジンを含有するポリアリーレンエーテルサルホン誘導体、ポリアリーレンビニレン誘導体、ポリシロキサン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリ(p−フェニレンビニレン)誘導体などが挙げられる。これらは、交互共重合体、ランダム重合体、ブロック重合体又はグラフト共重合体のいずれであってもよい。また、主鎖に枝分かれがあり末端部が3つ以上ある高分子や、所謂デンドリマーであってもよい。
赤緑混合発光層と青発光層の発光層は有機EL材料を含み、好ましくは、正孔輸送の性質を有する化合物(正孔輸送性化合物)、或いは、電子輸送の性質を有する化合物(電子輸送性化合物)を含有させることもできる。有機EL材料をドーパント材料として使用し、正孔輸送性化合物や電子輸送性化合物などをホスト材料として適宜使用してもよい。有機EL材料については特に限定はなく、所望の発光波長で発光し、発光効率が良好である物質を用いればよい。
電子輸送層7は、有機ELパネルの発光効率を更に向上させることを目的として設けられるもので、電界を与えられた電極間において陰極から注入された電子を効率よく発光層の方向に輸送することができる化合物より形成される。
電子注入層8は、陰極から注入された電子を効率良く発光層へ注入する役割を果たす。電子注入を効率よく行うには、電子注入層を形成する材料は、仕事関数の低い金属が好ましい。例としては、ナトリウムやセシウムなどのアルカリ金属、バリウムやカルシウムなどのアルカリ土類金属、それらの化合物(CsF、Cs2CO3、Li2O、LiF)などが用いられ、その膜厚は通常0.1nm以上、5nm以下が好ましい。
先ず、例えば、図3に示すように、洗浄された厚さ0.7mmのガラス板からなる透明な基板1を用意する。基板1の主面上に、該主面から離れて配置された非密着若しくは密着のマスク(図示せず)を用いたスパッタリング法によってAlNd(アルミニウム−ネオジウム合金)の補助電極BLが形成される。マスクのパターン開口を介してAlNdターゲットの飛沫材料を基板の所定部分に付着させて、エッジにテーパが付いた所定パターンの補助電極が得られる。基板1のXY表面上においてX方向に平行に伸長する複数の帯状の補助電極BLが一定ピッチで形成される。なお、補助電極BLは次工程で成膜される陽極2への給電ラインであり、その幅がその並置されるピッチよりも小さくなるように形成される。
図4に示すように、基板1の主面から離れて配置されたマスクを用いたスパッタリング法によって、基板1の主面及び補助電極BL上にIZO(In2O3−ZnO)の透明陽極2が形成される。補助電極BLを含む基板1上にマスクのパターン開口を介してIZOターゲットの飛沫材料を付着させて、エッジにテーパが付いた所定パターンのIZO膜が陽極2(透明導電性膜)として得られる。該飛沫材料がマスク開口からマスク基板間に回り込むために、透明陽極2の主面の平滑主面2Aからその縁部2Bに向けて膜厚が漸次減少するテーパ側面2Cが形成される。
先ず、エキシマ光照射装置(図示せず)を用いて前処理として、陽極2上にUV/O3(紫外線/オゾン)が照射され、IZO表面を洗浄する。
赤緑混合発光層材料として、ホストとしてBalq(Bis-(2-methyl-8- quinolinolato)(p-phenylphenolato)aluminum)を、ドーパントとしてHex−Ir(phq)3(Tris[2-(4-n-hexylphenyl)quinoline)]iridium(III))を用いた固定分濃度6wt%の有機溶液を調製しておく。
真空蒸着装置を用いて、赤緑混合発光層5上に、ホストの9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン(所謂、ADN)と、濃度6wt%となるようにドーパントの4,4’−ビス(2、2’−ジフェニルビニル)ビフェニル(所謂、DPVBi)とが共に真空蒸着され、これにより青発光層6が例えば、15nmの厚さで形成される。
上記の実施例においては、陽極2は、マスクを用いたスパッタリング法にてパタニングされている。陽極2はスパッタリング法の他、スクリーン印刷、インクジェット法、スプレーコート法、ロールコート法、有版印刷など湿式塗布法により形成することもできる。
2 陽極
3 正孔注入層
4 正孔輸送層
5 赤緑混合発光層
6 青発光層
7 電子輸送層
8 電子注入層
9 陰極
BL 補助電極
Claims (6)
- 基板と、
前記基板の上に形成された透明電極と、
前記透明電極の上に形成された対向電極膜と、
前記透明電極及び前記対向電極膜の間に形成された有機層を含む機能積層体と、
前記基板及び前記透明電極との間に複数形成された補助電極と、
を備え、
前記透明電極は連続して前記複数の補助電極と接する平滑主面と、当該透明電極の端部にテーパ側面とを有し、
前記機能積層体は前記テーパ側面を被覆している発光装置。 - 前記透明電極は1μm以上5μm以下の膜厚で形成されている請求項1に記載の発光装置。
- 前記対向電極の端部は前記テーパ側面と前記機能積層体を介して重なる請求項1または2に記載の発光装置。
- 基板と、
前記基板の上に形成された透明電極と、
前記透明電極の上に形成された対向電極膜と、
前記透明電極及び前記対向電極膜の間に形成された有機層を含む機能積層体と、
前記基板及び前記透明電極との間に複数形成された補助電極と、
を備える発光装置の製造方法であって、
前記透明電極を形成するステップにおいて、前記透明電極が連続して前記複数の補助電極と接する平滑主面と、当該透明電極の端部にテーパ側面とを有するように、湿式塗布法により、前記透明電極を形成する発光装置の製造方法。 - 前記機能積層体は前記テーパ側面を被覆している請求項4に記載の発光装置の製造方法。
- 前記透明電極は1μm以上5μm以下の膜厚で形成されている請求項5に記載の発光装置の製造方法。
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