JP6178147B2 - 窒素ガス濃縮システム - Google Patents
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Description
<窒素ガス濃縮システム>
以下、本発明の窒素ガス濃縮システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態の窒素ガス濃縮システムの概略図である。
貯留庫200は、ガス循環経路300を循環するガス(後述する原料ガスおよび製品ガスを含む)が貯留される貯留空間210を備える比較的大きな箱体である。貯留庫200には、貯留空間210内の酸素ガス濃度を測定するための酸素濃度計、圧力計、湿度計などの各種計測器が備えられていてもよい。貯留庫200には、貯留空間210の開口部(図示せず)を閉止する扉部材(図示せず)が設けられており、貯留庫200を後述する用途(たとえば青果物の貯蔵庫)に使用する場合において、貯留対象物(たとえば青果物)を搬入出することができる。
ガス循環経路300は、貯留空間210内のガスや、吸入される空気等のガスが循環する環状の経路である。ガス循環経路300の一端と他端とは、それぞれ貯留空間210と接続されており、貯留空間210に貯留されたガスが、ガス循環経路300を流通し、再度貯留空間210に供給されるよう構成されている。また、ガス循環経路300には、いずれかの位置に外気(大気)を経路内に吸入するための外気吸入口が設けられる。本実施形態では、貯留庫200の下流側であってブロワー400の上流側に、接続管路710を介して外気吸入口700が設けられている。このような外気吸入口からは、貯留庫200内が負圧にならないよう外気が吸入される。外気の吸入は、後述するブロワー400を駆動させて吸引力を発生させることにより行われる。また、上記した貯留庫200の貯留空間210内は、外気の侵入を防ぎ、かつ、加圧や真空にされることにより貯留庫200そのものが破壊されることがないように微加圧状態に調整されている。そのため、ブロワー400を駆動させて吸引力を発生させた場合には、微加圧状態の貯留空間210から押し出されるガスが主に循環経路300内を循環し、原料ガスとしての不足分が外気吸入口700から吸入される外気により補われる。なお、本実施形態では、説明の明瞭化のため、貯留庫200から後述する窒素分離装置500の吸着塔に至るまでのガス循環経路300を流通するガスを「原料ガス」といい、窒素分離装置500の吸着塔により窒素ガス濃度が高められ、貯留庫200に至るまでのガス循環経路300を流通するガスを「製品ガス」という。そのため、貯留庫200に供給された製品ガスが貯留庫200からガス循環経路300を流通して再度窒素分離装置500に向かう場合には、このような製品ガスは、原料ガスとして取り扱うこととする。
ブロワー400は、後述する窒素分離装置500の上流側に配置された送風設備であり、原料ガスを加圧して、窒素分離装置500に供給する。本実施形態では、ブロワー400は、窒素分離装置500に設けられた吸着塔内の圧力が0.05〜0.15MPaとなるように、原料ガスを窒素分離装置500に供給する。上記圧力の範囲は、省エネルギー化を図る観点から0.05〜0.15MPaであればよいが、さらなるエネルギー効率を考慮すると0.05〜0.13MPaであることが好ましく、0.05〜0.10MPaであることがより好ましい。また、配管の太さ等の装置設計も踏まえて考慮すると、0.08〜0.10MPaであることがさらに好ましい。ブロワー400は、吸着塔内の圧力が0.05〜0.15MPaという従来よりも低い圧力となるように原料ガスを供給することにより、酸素ガスの吸着後に均圧化された両吸着塔内の圧力が、略大気圧か負圧となる(後述する(ii)および(iv)の段階を参照)。その結果、均圧工程において吸着塔内に存在する製品ガスの残圧が低くなるため、続く脱着工程において排気される製品ガスの量を減らすことができる。したがって、大気ガスの吸込み量が減少し、原料ガス中の酸素濃度が低下するため、効率よく高濃度の窒素ガスを含む製品ガスを得ることができ、エネルギー効率が向上する。
窒素分離装置500は、ガス循環経路300の経路内に配置された装置であり、原料ガスから酸素ガスを除去することにより窒素ガスを分離濃縮して、窒素ガス濃度が高められた製品ガスを製造するための装置である。窒素分離装置500は、2基の吸着塔(吸着塔510aおよび吸着塔510b)と、製品槽520と、酸素濃度計530と、流量計540とを備える。それぞれの構成要素間は、適宜分岐するガス循環経路300により接続されている。窒素分離装置500内のガス循環経路300には、経路を開閉するバルブV1〜V10が設置されている。バルブV1〜V10は、それぞれ独立に制御されるバルブ(たとえば電磁弁)である。具体的には、バルブV1およびV3は、それぞれ吸着塔510aおよび吸着塔510bに供給される原料ガスが通過するガス循環経路300を開閉する入口弁である。バルブV2およびV4は、それぞれ吸着塔510aおよび吸着塔510bから排気されるガスが通過するガス循環経路300を開閉する排気弁である。バルブV5およびV6は、それぞれ吸着塔510aおよび吸着塔510bから取り出される製品ガスが通過するガス循環経路300を開閉する出口弁である。バルブV7およびV8は、後述する均圧工程においてガスが通過するガス循環経路300を開閉する均圧弁である。バルブV9は、後述する外気(空気)を排気管310に供給するための供給配管320を開閉する外気供給弁である。バルブV10は、貯留空間210に供給される製品ガスの通過するガス循環経路300を開閉する調節弁である。これらバルブV1〜V10は、タイマー設定された制御装置(図示せず)により電気的に開閉を制御することができる。
(i)の段階は、吸着塔510aが吸着工程に付され、吸着塔510bが脱着工程に付される段階である。具体的には、(i)の段階では、バルブV2、バルブV3およびバルブV6〜V9が閉止され、バルブV1、バルブV4、バルブV5およびバルブV10が開放される。そのため、窒素分離装置500に供給される原料ガスは、吸着塔510aに供給される。吸着塔510aでは、供給された原料ガスのうち、酸素ガスが吸着され、分離された窒素ガスが製品槽520に送られる。製品槽520は、分離された窒素ガスを製品ガスとして適宜貯留する一次貯留空間521を有する箱体である。その後、製品ガスは、ガス循環経路300内を流通し、貯留空間210に供給される。この際、上記のとおり、吸着塔510a内における圧力は、0.05〜0.15MPaの範囲内となるように、ブロワー400または後述する原料ガス圧調整装置900が備えられている場合には原料ガス圧調整装置900の運転条件により調整される。一方、吸着塔510bに吸着された酸素ガスは、真空ポンプ600により吸引され、吸着塔510bから脱着して窒素分離装置500の外部(通常は大気中)に放出される。
(ii)の段階は、吸着塔510aが均圧工程(放出)に付され、吸着塔510bが均圧工程(回収)に付される段階である。具体的には、(ii)の段階では、バルブV1〜V6が閉止され、バルブV7〜V9およびバルブV10が開放される。そのため、吸着塔510aと吸着塔510bとは連通され、両吸着塔内は均圧化される。この際、直前に吸着工程が行われていた吸着塔510aは、吸着塔510bよりも高圧であるため、吸着塔510aのガスが吸着塔510bに流入する。
(iii)の段階は、吸着塔510aが脱着工程に付され、吸着塔510bが吸着工程に付される段階である。具体的には、(iii)の段階では、バルブV1、バルブV4、バルブV5およびバルブV7〜V9が閉止され、バルブV2、バルブV3、バルブV6およびバルブV10が開放される。そのため、窒素分離装置500に供給される原料ガスは、吸着塔510bに供給される。吸着塔510bでは、供給された原料ガスのうち、酸素ガスが吸着され、分離された窒素ガスが製品槽520に送られる。その後、製品ガスは、ガス循環経路300内を流通し、貯留空間210に供給される。この際、(i)の段階と同様に、吸着塔510b内における圧力が、0.05〜0.15MPaの範囲内となるように、ブロワー400または後述する原料ガス圧調整装置900が備えられている場合には原料ガス圧調整装置900の運転条件により調整される。一方、吸着塔510aに吸着された酸素ガスは、真空ポンプ600により吸引され、吸着塔510aから脱着して窒素分離装置500の外部(通常は大気中)に放出される。窒素ガス濃縮システム100では、(ii)の段階において均圧化された際に、吸着塔510b内は略大気圧か負圧となっており、従来のシステムのような大きな残圧は発生していない。そのため、(iii)の段階において吸着塔510aから排気される窒素ガスは、均圧工程時に大きな残圧を生じる従来のシステムと比較して少ない。
(iv)の段階は、吸着塔510aが均圧工程(回収)に付され、吸着塔510bは均圧工程(放出)に付される段階である。具体的には、(iv)の段階では、バルブV1〜V6が閉止され、バルブV7〜V9およびバルブV10が開放される。そのため、吸着塔510aと吸着塔510bとは連通され、両吸着塔内は均圧化される。この際、直前に吸着工程が行われていた吸着塔510bは、吸着塔510aよりも高圧であるため、吸着塔510bのガスが吸着塔510aに流入する。
真空ポンプ600は、吸着塔の分子篩炭素に吸着された酸素ガスの脱着を補助するための装置である。真空ポンプ600は、一端が窒素分離装置500内の吸着塔の上流側のガス循環経路300に接続され、他端が外部に解放された排気管310の途中に設けられている。排気管310のうち、真空ポンプ600の上流側には、外気(空気)を排気管310に供給するための供給配管320と、該配管内に設置されたバルブ(上記したバルブV9)とが設けられている。
本実施形態の窒素ガス濃縮システム100は、冷却装置800を備えることが好ましい。ブロワー400から窒素分離装置500に供給される原料ガスは、吸着塔における酸素ガスの吸着効率を向上させるため、たとえば20〜50℃程度に調温されていることが好ましい。そこで、窒素ガス濃縮システム100は、ブロワー400の下流側に冷却装置800を備えることが好ましい。冷却装置800によれば、ブロワー400により加圧された原料ガスを上記温度範囲内に調節することができるため、吸着塔において酸素ガスが吸着されやすく、窒素ガスの分離濃縮効率が上昇する。なお、冷却装置800としては特に限定されず、たとえば空冷方式、水冷方式等を採用した公知の冷却装置を使用することができる。
本実施形態の窒素ガス濃縮システム100は、原料ガス圧調整装置900を備えることが好ましい。
次に、本実施形態の窒素ガス濃縮システム100の用途について説明する。窒素ガス濃縮システム100は、貯留庫200の貯留空間210内に、高濃度の窒素ガスを含む製品ガスを貯留することができる。そのため、貯留庫200は、窒素ガス雰囲気とすることにより所望の効果が得られる用途に好適に使用することができる。
次に、本発明の窒素ガス濃縮システムの他の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図3は、本発明の一実施形態の窒素ガス濃縮システムの概略図である。
本実施形態の窒素ガス濃縮システム101には、貯留空間210内に酸素濃度計220が設置されている。酸素濃度計220は、有線または無線により後述する流量調節装置541と接続されており、貯留空間210内の酸素濃度の計測値を流量調節装置541にフィードバックする。
また、本実施形態の窒素分離装置501は、製品槽520の下流側に流量調節装置541を備える。流量調節装置541は、酸素濃度計220により計測された酸素濃度の計測値のフィードバックを受けて、貯留空間210に供給する製品ガスの流量を段階的に調節することができる。
図1に示される窒素ガス濃縮システム100を使用し、貯留庫200に貯留されたガスと外部から吸入したガス(大気)との混合ガスを原料ガスとし、原料ガスから窒素ガスを分離濃縮し、時間の経過とともに97.8〜99.4体積%に変化していく窒素ガスを含む製品ガスを、貯留空間210に供給した。その際の両吸着塔における吸着および脱着のサイクル時間は126秒とした。内訳は、酸素ガスの吸着工程に60秒、均圧工程(放出)に3秒、脱着工程に60秒および均圧工程(回収)に3秒とした。吸着時の吸着塔の圧力が0.05MPaとなるようブロワー400により原料ガスを供給し、脱着時の吸着塔の圧力が−0.09MPaとなるまで真空ポンプ600により減圧した。均圧工程時の両吸着塔内の圧力は、−0.02MPaであった。貯留空間210の容積は350m3とした。製品ガスの供給量は45Nm3/hrとした。貯留空間210内の製品ガスの窒素ガス濃度が98体積%となるまで窒素ガス濃縮システム100を運転した。窒素ガス濃縮システム100の運転時における製品ガス中の窒素ガス濃度と、貯留空間210内の窒素ガス濃度について図4に示す。また、窒素ガス濃度が98体積%に到達するまでに要した時間(到達時間)と吸着時の圧力との関係を図5に示す。さらに、消費電力量と吸着時の圧力との関係を図6に示す。
吸着時の吸着塔の圧力を0.1MPaとした以外は、実施例1と同様の方法により窒素ガス濃縮システム100を運転した。均圧工程時の両吸着塔内の圧力は、0.01MPaであった。到達時間と吸着時の圧力との関係を図5に示す。また、消費電力量と吸着時の圧力との関係を図6に示す。
吸着時の吸着塔の圧力を0.15MPaとした以外は、実施例1と同様の方法により窒素ガス濃縮システム100を運転した。均圧工程時の両吸着塔内の圧力は、0.03MPaであった。到達時間と吸着時の圧力との関係を図5に示す。また、消費電力量と吸着時の圧力との関係を図6に示す。
吸着時の吸着塔の圧力を0.01MPaとした以外は、実施例1と同様の方法により窒素ガス濃縮システム100を運転した。均圧工程時の両吸着塔内の圧力は、−0.04MPaであった。到達時間と吸着時の圧力との関係を図5に示す。また、消費電力量と吸着時の圧力との関係を図6に示す。
吸着時の吸着塔の圧力を0.2MPaとした以外は、実施例1と同様の方法により窒素ガス濃縮システム100を運転した。均圧工程時の両吸着塔内の圧力は、0.06MPaであった。到達時間と吸着時の圧力との関係を図5に示す。また、消費電力量と吸着時の圧力との関係を図6に示す。
吸着時の吸着塔の圧力を0.25MPaとした以外は、実施例1と同様の方法により窒素ガス濃縮システム100を運転した。均圧工程時の両吸着塔内の圧力は、0.08MPaであった。到達時間と吸着時の圧力との関係を図5に示す。また、消費電力量と吸着時の圧力との関係を図6に示す。
図7に示される窒素ガス濃縮システム102を使用し、空気を原料ガスとして窒素ガスを分離濃縮し、窒素ガスを99体積%含む製品ガスを調製し、貯留空間210に供給した。この窒素ガス濃縮システム102では、空気圧縮装置401(コンプレッサ)より取り込まれた原料ガス(空気)を乾燥装置801(乾燥条件:大気圧露点−17℃以下)により乾燥し、以下の条件により窒素ガスを分離濃縮して、貯留空間210に供給した。貯留空間210には、バルブV11を備えた接続管路602により、貯留空間210内のガスを外部に排出する庫内圧力調整装置601を接続した。庫内圧力調整装置601により、供給される製品ガスと貯留空間210内に貯留されたガスとを随時交換しながら貯留空間210内の窒素ガス濃度を高めた。貯留空間210内の窒素ガス濃度が98体積%に到達するまでの時間が、実施例1の窒素ガス濃縮システム100と同程度となる、空気圧縮装置401や窒素分離装置502の機器構成により比較した。窒素分離装置502の吸着塔のサイクル時間は、126秒とした。内訳は、酸素ガスの吸着工程に60秒、均圧工程(放出)に3秒、脱着工程に60秒および均圧工程(回収)に3秒とした。吸着時の吸着塔の圧力は0.70MPaとなり、脱着時の吸着塔の圧力は0MPaとなった。均圧工程時の両吸着塔内の圧力は、0.30MPaであった。貯留空間210の容積は350m3とした。製品ガスの供給量は50Nm3/hrとした。貯留空間210内の製品ガスの窒素ガス濃度が98体積%となるまで窒素ガス濃縮システム102を運転した。到達時間と吸着時の圧力との関係を図5に示す。また、消費電力量と吸着時の圧力との関係を図6に示す。
図3に示される窒素ガス濃縮システム101を使用し、窒素ガス流量を50Nm3/hrから45Nm3/hrまで段階的に減少させた以外は、実施例2と同様の方法により窒素ガス濃縮システム101を運転した。具体的には、運転開始時から5.2hrは窒素ガス流量を50Nm3/hrとして運転した。貯留空間210内に設置された酸素濃度計により貯留空間210における酸素ガス濃度が10体積%となったことが確認された後、5.2〜10.3hrまでは窒素ガス流量を49Nm3/hrとして運転した。貯留空間210内に設置された酸素濃度計により貯留空間210における酸素ガス濃度が5体積%となったことが確認された後、10.3〜15.6hrまでは窒素ガス流量を48Nm3/hrとして運転した。貯留空間210内に設置された酸素濃度計により貯留空間210における酸素ガス濃度が2.5体積%となったことが確認された後、15.6hrから到達時間までは窒素ガス流量を45Nm3/hrとして運転した。到達時間と吸着時の圧力との関係を図5に示す。また、消費電力量と吸着時の圧力との関係を図6に示す。
200 貯留庫
210 貯留空間
220、530 酸素濃度計
300 ガス循環経路
310 排気管
320 供給配管
400 ブロワー
401 空気圧縮装置
500、501、502 窒素分離装置
510a、510b 吸着塔
520 製品槽
521 一次貯留空間
540 流量計
541 流量調節装置
600 真空ポンプ
601 庫内圧力調整装置
602 接続管路
700 外気吸入口
710 接続管路
800 冷却装置
801 乾燥装置
900 原料ガス圧調整装置
910 接続管路
V1〜V11 バルブ
Claims (6)
- 分子篩炭素が充填された2基以上の吸着塔間で、窒素ガスと酸素ガスとを含む原料ガスのうち、前記酸素ガスの吸着および脱着を交互に繰り返して前記窒素ガスを濃縮する窒素ガス濃縮システムであって、
濃縮された前記窒素ガスが貯留される貯留空間を備える貯留庫と、
前記貯留空間に一端と他端とが接続されたガス循環経路と、
前記ガス循環経路内に配置された前記2基以上の吸着塔を含む窒素分離装置と、
前記ガス循環経路のうち、前記窒素分離装置の上流側に配置され、前記原料ガスを吸引し、前記吸着塔内の圧力が0.05〜0.15MPaとなるように前記窒素分離装置に供給するブロワーと、
前記分子篩炭素に吸着された前記酸素ガスを脱着する真空ポンプと、
前記ガス循環経路のうち、前記貯留庫の下流側であって前記ブロワーの上流側に接続された第1の接続管路を介して設けられた外気吸入口と、
を備える窒素ガス濃縮システム。 - 前記貯留空間内の酸素ガス濃度を測定する酸素濃度計と、
前記2基以上の吸着塔の下流側であって前記貯留庫の上流側に配置され、前記酸素濃度計の検出値に応じて、前記貯留空間内に供給される濃縮された前記窒素ガスの流量を制御する流量調節装置とをさらに備える、請求項1記載の窒素ガス濃縮システム。 - 前記ブロワーの下流側に配置され、前記窒素分離装置に供給される前記原料ガスを冷却する冷却装置をさらに備える、請求項1または2記載の窒素ガス濃縮システム。
- 前記ブロワーの上流側と下流側とを接続する第2の接続管路と、
前記第2の接続管路内に配置され、前記ブロワーから排出された前記原料ガスを、前記ブロワーの上流側へ戻す原料ガス圧調整装置とをさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の窒素ガス濃縮システム。 - 前記貯留庫は、青果物を保存するための保管庫である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の窒素ガス濃縮システム。
- 前記貯留庫は、書物の薫蒸、煙草の薫蒸または文化財の殺虫処理を行うための処理庫である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の窒素ガス濃縮システム。
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