Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP6159985B2 - 圧電素子、圧電アクチュエータおよびこれらの製造方法 - Google Patents

圧電素子、圧電アクチュエータおよびこれらの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6159985B2
JP6159985B2 JP2012273281A JP2012273281A JP6159985B2 JP 6159985 B2 JP6159985 B2 JP 6159985B2 JP 2012273281 A JP2012273281 A JP 2012273281A JP 2012273281 A JP2012273281 A JP 2012273281A JP 6159985 B2 JP6159985 B2 JP 6159985B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
piezoelectric element
central axis
stacked
piezoelectric actuator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012273281A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014120553A (ja
Inventor
阿隅 一将
一将 阿隅
友好 加藤
友好 加藤
江崎 徹
徹 江崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2012273281A priority Critical patent/JP6159985B2/ja
Publication of JP2014120553A publication Critical patent/JP2014120553A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6159985B2 publication Critical patent/JP6159985B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

本発明は、圧電体層と内部電極層とが積層された圧電素子、圧電アクチュエータおよびこれらの製造方法に関する。
従来、直方体の圧電素子を積み重ねて本体を形成した圧電アクチュエータが知られている。図6(a)〜(c)は、それぞれ従来の圧電アクチュエータ本体600の斜視図、圧電素子610の斜視図および圧電素子610の断面図である。圧電アクチュエータ本体600は、一体焼成された積層型の圧電素子610を積み重ねて形成されており、リード線620により各外部電極615の接続がとられている。圧電素子610は、圧電体層と内部電極とを積層して形成されており、電圧を印加したときには、電極間の圧電体層は活性領域として変形するが、その他の不活性領域は変形しない。そのため、これらの領域の境界付近で応力が発生しやすくなり、特に内部電極612の角部Cにおいては応力が集中し、破壊が生じやすくなる。
これに対して、圧電素子に圧電体層が不連続となるようにチタン酸鉛を主成分とする粉末からなる応力吸収層を設けて応力を緩和させた圧電アクチュエータが開発されている(例えば特許文献1参照)が、内部電極の角部に応力が発生しやすい形状であることには変わりない。一方、内部電極を積層面の全面に設け、側面の不活性領域を無くすことで応力の集中を防止した圧電素子も開発されている(例えば、特許文献2)。
特開2006−286774号公報 特開平05−003351号公報
しかしながら、特許文献2記載の圧電素子では、内部電極が一律に側面に露出するため、外部電極と接続すべきでない内部電極の露出部分には絶縁物を形成する必要があり、複雑な製造工程を必要とする。
これに対し、圧電素子を円板状にして活性領域と不活性領域との間に局所的な応力が集中するのを防止することも考えられる。この場合には内部電極に角部が存在しないことから応力の集中を防止できる。しかしながら、リード線で複数の圧電素子間の外部電極を接続できるように各圧電素子を配置し、多段に積むのは困難である。これを避けるために、圧電素子を円環状に形成し、孔にシャフトを通して位置合わせをし易くする方法も考えられるが、各圧電素子に外部電極を設けてこれらを接続するのは手間がかかる。
積層素子には、内部電極を1層おきに接続する外部電極が必要である。外部電極を形成するためにはそのための位置をそろえて圧電素子を固定しなければならない。例えばスクリーン印刷により外部電極を印刷する場合、圧電素子のθ方向(中心軸回りの回転位置)をそろえ、印刷箇所がスクリーンマスクに当たるように圧電素子を固定する。また、圧電素子を積み重ね複数の圧電素子の外部電極同士を接続するときも外部電極の位置をそろえる必要がある。従来のサイコロ状の圧電素子の外部電極位置をそろえることは容易であったが、円環型の場合、そろえるのに手間がかかる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、局所的に応力が集中しにくく、圧電アクチュエータを作製するための作業を容易化できる圧電素子、圧電アクチュエータおよびこれらの製造方法を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するため、本発明の圧電素子の製造方法は、圧電体層と内部電極層とが積層された圧電素子の製造方法であって、積層方向に貫通した中心軸上の孔を有する矩形筒体の焼結体を作製する工程と、前記中心軸からの距離が小さい側面を未加工面として残し、前記焼結体を円筒加工する工程と、を含むことを特徴としている。
このようにして、未加工面を有する円環形状の圧電素子を製造することで円環形状の圧電素子を積み重ね、局所的に応力が集中せず、破壊が生じ難い圧電アクチュエータを作製できる。
また、未加工面を用いて圧電素子の中心軸回りの回転位置をそろえることができる。その結果、圧電素子の外部電極の印刷位置をそろえたり、圧電素子を積み重ねるときの外部電極位置をそろえたりすることができる。そして、圧電アクチュエータの作製作業を容易することができる。
(2)また、本発明の圧電素子の製造方法は、前記未加工面を用いて外部電極の印刷箇所を位置合わせする工程を更に含むことを特徴としている。これにより、印刷個所の位置合わせが容易になり、作業効率を向上できる。
(3)また、本発明の圧電アクチュエータの製造方法は、圧電素子を積層方向に積み重ねた圧電アクチュエータの製造方法であって、請求項1または請求項2記載の方法により得られた複数の圧電素子にシャフトを通し、前記積層方向に積み重ねる工程と、前記未加工面を用いて前記積み重ねられた圧電素子の外部電極の位置合わせをする工程と、を含むことを特徴としている。これにより、外部電極の接続が容易になり、圧電アクチュエータ製造の作業効率を向上できる。
(4)また、本発明の圧電素子は、圧電体層と内部電極層とが積層され、中心軸に平行な外側面を有する圧電素子であって、積層方向に貫通した中心軸上の孔と、前記中心軸からの距離が最も大きい外側面である加工面と、前記中心軸からの距離が前記加工面より小さい外側面である未加工面と、を備えることを特徴としている。
これにより、圧電素子間で未加工面を合わせることでそれらの回転位置を容易に合わせることができる。その結果、圧電素子を用いた圧電アクチュエータ製造の作業効率を向上できる。また、加工面が最外側面になることで寸法通りに収まりやすくなり、位置合わせが容易になる。未加工面を残すことで、圧電素子にクラックを生じ難くし、耐久性向上の効果も得られる。
(5)また、本発明の圧電アクチュエータは、圧電素子を積層方向に積み重ねた圧電アクチュエータであって、前記未加工面が共通の面上に位置合わせされ、請求項4記載の圧電素子が前記積層方向に連結されていることを特徴としている。このような圧電アクチュエータを作製する際には、圧電素子の積み重ねの際にその回転位置を容易に合わせられることから、製造が容易になる。
本発明によれば、局所的に応力が集中せず、破壊が生じ難い圧電アクチュエータを作製できる。また、未加工面を用いて圧電素子の中心軸回りの回転位置をそろえることができる。その結果、圧電アクチュエータの作製作業を容易することができる。
(a)、(b)第1の実施形態に係る圧電素子を示す平断面図および斜視断面図である。 本発明の圧電アクチュエータを示す断面図である。 圧電アクチュエータ本体を示す斜視図である。 (a)、b)第2の実施形態に係る圧電素子を示す平断面図および斜視断面図である。 (a)、(b)比較例の圧電素子を示す平断面図および斜視断面図である。 (a)〜(c)それぞれ従来の圧電アクチュエータ本体の斜視図、圧電素子の斜視図および圧電素子の断面図である。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
[第1の実施形態]
(圧電素子の構成)
図1(a)、(b)は、圧電素子110を示す平面図、斜視断面図である。図1(b)は、図1(a)に示す平面1bに沿った断面図であり、図1(a)は、図1(b)に示す平面1aに沿った断面図である(後述の図4(a)、(b)、図5(a)、(b)についても同様)。
圧電素子110は、素子本体111および外部電極115、116により構成されている。素子本体111は、圧電体層112と内部電極層113とが積層されたものである。素子本体111は、積層方向に貫通した中心軸C1上の孔119を有し、円環状に形成されている。そのため、素子本体111は、局所的に応力が集中せず、破壊が生じ難い。
また、孔119で圧電素子110の移動を拘束し、中心軸C1に垂直な方向について圧電素子110を固定でき、正確かつ簡易にその位置合わせをすることができる。なお、本実施形態で、「円環状」とは、外側面の全体が断面円状に形成されたものではなく、外側面の一部のみが断面円弧状に形成されている形状を指している。圧電素子110は、圧電アクチュエータ用に伸縮方向(積層方向)に積み重ねられて用いられる。
素子本体111は、中心軸C1に平行な外側面を有する。すなわち、素子本体111は、円筒加工による断面円弧の加工面117と平面の未加工面118を有している。加工面117は、中心軸C1からの距離が最も大きい外側面である。加工面117が最外側面になることで寸法通りに収まりやすくなり、位置合わせが容易になる。
また、未加工面118は、中心軸C1からの距離が加工面117より小さい外側面である。圧電素子110間で未加工面118を合わせることでそれらの回転位置を容易に合わせることができる。その結果、圧電素子110を用いた圧電アクチュエータ100の製造の作業効率を向上できる。また、素子本体111に未加工面118を残すことで、圧電素子110にクラックを生じ難くし、耐久性が向上する。
外部電極115、116は、素子本体111の加工面117の所定位置に設けられている。図1、図2に示す例では、中心軸C1を通る平面1b(未加工面118に平行)に対して交わる位置に、外部電極115、116が設けられている。なお、未加工面118に外部電極を設けてもよいが、外部電極との接続を確実にするためには加工面117に設ける方が好ましい。
素子本体111は、圧電体層112および圧電体層112を介して交互に積層された内部電極113を有している。
(圧電素子の製造方法)
上記のように構成された圧電素子110の製造方法を説明する。まず、積層方向に貫通した中心軸上の孔を有する矩形筒体の積層型圧電素子を設計し、圧電体層と内部電極とが積層され一体焼成された焼結体を作製する。積層方向に垂直な断面が長方形となる長方筒体のものを作製することが好ましいが、後述のように正方筒体を作製してもよい。内部電極113の形状は、最終的な圧電素子の形状に応じて決めておく。圧電体層112と内部電極113とを積層し、両主面側の端部に内部電極113の無い層を設ける。
次に、圧電素子110の外形を加工する。例えば厚さは平面研削し、内孔はフライス加工する。そして、中心軸C1からの距離が小さい側面を未加工面118として残し、焼結体を円筒加工する。このようにして、容易に未加工面118を有する円環形状の圧電素子110を製造できる。これにより、印刷個所の位置合わせが容易になり、作業効率を向上できる。
そして、素子本体111の外側面の所定箇所に外部電極115、116を形成する。未加工面118を用いて外部電極115、116の印刷箇所を位置合わせし、スクリーン印刷で電極ペーストを塗布し、焼き付けて外部電極115、116を形成する。未加工面118を用いることで、圧電素子110を容易に作製することができる。また、圧電素子110を積み重ねても、局所的に応力が集中せず、破壊が生じ難い圧電アクチュエータを作製できる。
(圧電アクチュエータの構成)
図2は、圧電アクチュエータ100の一形態を示す断面図である。図3は、圧電アクチュエータ本体105を示す斜視図である。図2に示すように、圧電アクチュエータ100は、圧電アクチュエータ本体105、シャフト121、スペーサ122、123、突起124、リード線131、132、ハンダ135、136、固定部150および筺体180を備えている。
圧電アクチュエータ本体105は、複数の同一円環形状に形成された圧電素子110を略同一中心軸C1上に伸縮方向に積み重ねることで、円筒状に形成されている。複数の圧電素子110を積み重ねることにより、圧電アクチュエータ100を構成して大きな変位を得ることができる。
素子本体111の未加工面118が共通の面上に位置合わせされており、加工面上に設けられた各外部電極はリード線131、132とハンダ135、136により接続されている。素子本体111に未加工面118が存在することで、圧電素子110のスタック(積み重ね)の際にその回転位置を容易に合わせられ、圧電アクチュエータ100の製造が容易になる。
固定部150は、圧電アクチュエータ本体105の一端を固定している。また、固定部150は、シャフト121と結合し、シャフト121の位置を固定している。シャフト121は、積み重ねられた複数の圧電素子110の中央の孔119に挿入されており、アクチュエータ本体105の軸を固定している。スペーサ122、123は、圧電アクチュエータ本体105の両端のそれぞれに設けられている。シャフト121は、わずかに圧電アクチュエータ本体105より短く、圧電アクチュエータ本体105の伸縮を阻害しないように設計されている。
突起124は、変位を外部に伝える半球状の部材である。筺体180は、例えば金属製であり、圧電アクチュエータ本体105等を覆っている。リード線131、132は、それぞれハンダ135、136により各圧電素子110の外部電極115、116を接続し、外部との接続が取られている。
(圧電アクチュエータの製造方法)
このように構成された圧電アクチュエータ100の製造方法を説明する。上記のように製造された複数個の圧電素子110を用いる。圧電素子110は、中心軸C1からの距離が小さい側面を未加工面118として残すように、焼結体を円筒加工して作製されている。
この未加工面118を用いて、積み重ねられた圧電素子110の外部電極115、116の位置合わせをする。すなわち、圧電素子110をスタックするときの外部電極位置をそろえる。これにより、外部電極115、116の接続が容易になり、作業効率を向上できる。
次に、シャフト121を孔に通して圧電素子110の中心軸に垂直な面上の位置がずれないようにし、圧電アクチュエータ本体105の両端には、スペーサ122、123を配置する。さらに、固定部で一方を固定して、他方には突起124を接着し、筺体180を被せて圧電アクチュエータ100を作製できる。
[第2の実施形態]
上記の実施形態では、圧電素子110が2つの加工面117および2つの未加工面118を有しており、形状に配向性を有しているが、圧電素子の形状は4つの加工面および4つの未加工面を有する形状であってもよい。
図4(a)(b)は、それぞれ圧電素子210を示す平断面図および斜視断面図である。図4(a)(b)に示すように、圧電素子210の断面は、中心軸C2上に孔219を有する正方形の角を円弧にした形状に形成されている。このように偏りの無い形状であるため、正方筒体を一律に作製でき、作業効率を上げることができる。
圧電素子210は、圧電体層211と内部電極212とが交互に積層されており、4隅に円い加工面217を有する。4隅の加工面217のいずれもが中心軸C2から同一の距離に存在する。また、隣り合う加工面217同士の中間位置には、加工面217より中心軸C2に近い未加工面218が形成されている。このような形状は、正方筒体の圧電素子を円筒加工することで得られる。
なお、内部電極212の取り出し部分214は、隣合う2箇所の加工面217のいずれにも露出するように設けられていることが好ましい。これにより、圧電素子210の中心軸回りの回転位置が、本来の位置と90°異なっていても、接続を取ることができる。
また、円環状の圧電素子の積層方向の両端面に電極を設けて、圧電素子間の電気的接続を取ることも考えられるが、圧電アクチュエータ本体には積層方向の圧力がかかるため、端面上の電極の厚みを制御する必要が生じる。本発明では、そのような制御が不要である。
[実施例、比較例]
上記の第1の実施形態にかかる圧電素子110として、実施例1の圧電素子を作製した。また、同様に第2の実施形態にかかる圧電素子210として、実施例2の圧電素子を作製した。一方、比較例1として、図5に記載の圧電素子510を作製した。そして、各圧電素子を複数積み重ねて、圧電アクチュエータを作製した。
図5(a)、(b)は、比較例の圧電素子510を示す平断面図および斜視断面図である。圧電素子510は、中心軸上に孔519を有し、円環状に形成されている。外側面511は、全面が加工面であり断面円形となっている。内部には内部電極512を有し、取り出し部分514で、外部電極515、516に接続されている。
(実施例1)
はじめに外形5mm×7mm、内径2mm、厚さ3mmの一体焼成型の長方筒体の圧電素子の焼成体を作製した。1層あたり50μmを50層積層し、上下に内部電極のない層を0.25mmずつ設けた。これを平面研削により厚みを2.5mmに加工した。外径を円筒加工し、6mmまで加工したところで止め、5mm幅の小判状素子を作製した。
外形加工した面には、内部電極の取り出し部が露出するように予め設計しておき、5mm幅の部分を使って位置合わせを行いスクリーン印刷によって外部電極を形成した。このようにして作製された圧電素子を複数準備し、外部電極の焼き付け後、シャフトを通して積み上げた。そして、5mm幅の部分を使って位置を揃えて冶具により仮固定しリード線により外部電極同士を接続した。
(実施例2)
はじめに外形5mm×5mm、内径2mm、厚さ3mmの一体焼成型の正方筒体の圧電素子の焼成体を作製した。1層あたり50μmを50層積層し、上下に内部電極のない層を0.25mmずつ設けた。これを平面研削により厚みを2.5mmに加工した。外径を円筒加工し、6mmまで加工したところで止め、5mm角で角がφ6に丸められた素子を作製した。
外形加工した面には、内部電極の取り出し部が露出するように予め設計しておき、5mm幅の部分を使って位置あわせを行いスクリーン印刷によって外部電極を形成した。このようにして作製された圧電素子を複数準備し、外部電極の焼き付け後、シャフトを通して積み上げた。そして、5mm幅の部分を使って位置を揃えて冶具により仮固定しリード線により外部電極同士を接続した。
(比較例1)
はじめに外形7mm×7mm、内径2mm、厚さ3mmの一体焼成型の正方筒体の圧電素子の焼成体を作製した。1層あたり50μmを50層積層し、上下に内部電極のない層を0.25mmずつ設けた。これを平面研削により厚みを2.5mmに加工した。また、外径を円筒加工し、6mmまで加工したところで止め、φ6の円環型素子を作製した。
外形加工した面には、内部電極の取り出し部が露出するように予め設計しておき、外周面に露出した電極を目視で確認して位置あわせを行いスクリーン印刷によって外部電極を形成した。外部電極の焼き付け後、シャフトを孔に通して積み上げた。そして、外部電極を目視で揃えて冶具により仮固定しリード線により外部電極同士を接続した。
外部電極の印刷において、冶具を作製することにより実施例では比較例の約100倍の処理が可能であった。また、比較例では、圧電素子のスタックのときは、目視で位置あわせ中に一旦そろえたものが他の位置をそろえるときに回転してずれてしまうなど、完全にそろえることができなかった。比較例では、おおよその位置あわせにも実施例の30倍の時間を要した。
100 圧電アクチュエータ
105 圧電アクチュエータ本体
110 圧電素子
111 素子本体
112 圧電体層
113 内部電極層(内部電極)
115、116 外部電極
117 加工面
118 未加工面
119 孔
121 シャフト
122、123 スペーサ
124 突起
131、132 リード線
135、136 ハンダ
150 固定部
180 筺体
210 圧電素子
211 圧電体層
212 内部電極
214 取り出し部分
217 加工面
218 未加工面
219 孔

Claims (5)

  1. 圧電層と内部電極層とが積層された圧電素子の製造方法であって、
    積層方向に貫通した中心軸上の孔を有する圧電層と内部電極層とが積層され一体焼成された矩形筒体の焼結体を作製する工程と、
    前記中心軸からの距離が小さい側面を未加工面として残し、前記焼結体を円筒加工する工程と、を含むことを特徴とする圧電素子の製造方法。
  2. 前記未加工面を用いて外部電極の印刷箇所を位置合わせする工程を更に含むことを特徴とする請求項1記載の圧電素子の製造方法。
  3. 圧電素子を積層方向に積み重ねた圧電アクチュエータの製造方法であって、
    請求項1または請求項2記載の方法により得られた複数の圧電素子にシャフトを通し、前記積層方向に積み重ねる工程と、
    前記未加工面を用いて前記積み重ねられた圧電素子の外部電極の位置合わせをする工程と、を含むことを特徴とする圧電アクチュエータの製造方法。
  4. 圧電層と内部電極層とが積層され、中心軸に平行な外側面を有する圧電素子であって、
    積層方向に貫通した中心軸上の孔と、
    前記中心軸からの距離が最も大きい外側面である加工面と、
    前記中心軸からの距離が前記加工面より小さい外側面である未加工面と、を備え
    前記加工面上に外部電極が配置されていることを特徴とする圧電素子。
  5. 圧電素子を積層方向に積み重ねた圧電アクチュエータであって、
    前記未加工面が共通の面上に位置合わせされ、請求項4記載の圧電素子が前記積層方向に連結されていることを特徴とする圧電アクチュエータ。
JP2012273281A 2012-12-14 2012-12-14 圧電素子、圧電アクチュエータおよびこれらの製造方法 Active JP6159985B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012273281A JP6159985B2 (ja) 2012-12-14 2012-12-14 圧電素子、圧電アクチュエータおよびこれらの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012273281A JP6159985B2 (ja) 2012-12-14 2012-12-14 圧電素子、圧電アクチュエータおよびこれらの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014120553A JP2014120553A (ja) 2014-06-30
JP6159985B2 true JP6159985B2 (ja) 2017-07-12

Family

ID=51175160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012273281A Active JP6159985B2 (ja) 2012-12-14 2012-12-14 圧電素子、圧電アクチュエータおよびこれらの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6159985B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104218846B (zh) * 2014-09-23 2016-09-07 江苏釜鼎能源科技有限公司 一种步进式压电驱动器及其驱动实现方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61124183A (ja) * 1984-11-20 1986-06-11 Nippon Soken Inc 積層型圧電体
JPS62291080A (ja) * 1986-06-11 1987-12-17 Toyota Motor Corp 圧電素子及びその製造方法
JPS6355986A (ja) * 1986-08-26 1988-03-10 Nec Corp 電歪効果素子の製造方法
JPH02192186A (ja) * 1989-01-19 1990-07-27 Toto Ltd 圧電素子
JPH02192180A (ja) * 1989-01-19 1990-07-27 Toto Ltd 圧電素子
JP2913675B2 (ja) * 1989-07-14 1999-06-28 東陶機器株式会社 積層容易な圧電素子
JP4658280B2 (ja) * 1999-11-29 2011-03-23 太平洋セメント株式会社 積層型圧電アクチュエータ
JP5123491B2 (ja) * 2005-06-10 2013-01-23 日本碍子株式会社 積層型圧電/電歪素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014120553A (ja) 2014-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6004118B2 (ja) 積層セラミック構造体及びその製造方法並びに圧電アクチュエータの製造方法
US20070176520A1 (en) Piezoelectric/electrostrictive actuator
JP5929279B2 (ja) 積層コンデンサ
JP6159985B2 (ja) 圧電素子、圧電アクチュエータおよびこれらの製造方法
JP5251834B2 (ja) 積層コンデンサ
JP2013157439A (ja) 圧電素子および圧電アクチュエータ
JP5162272B2 (ja) 積層コンデンサ
JP5429140B2 (ja) 圧電アクチュエータ
WO2017199668A1 (ja) 圧電アクチュエータ
JP2008243924A (ja) 積層型圧電アクチュエータ素子及び積層型圧電アクチュエータ
JP6540934B2 (ja) 圧電素子および圧電アクチュエータ
JP2015012085A (ja) 圧電アクチュエータ
JP5561247B2 (ja) 圧電素子
JP4502130B2 (ja) 積層電子部品の製造方法
JP6047317B2 (ja) 圧電素子
JP5604250B2 (ja) 圧電素子
JP5635319B2 (ja) 圧電素子およびその製造方法
JP2011049490A (ja) 積層コンデンサ
JP5821303B2 (ja) 圧電素子及び圧電素子の製造方法
JP5859755B2 (ja) 圧電素子
JP2005536066A (ja) 圧電アクチュエータ
JP5604251B2 (ja) 圧電素子
JP2007266468A (ja) 積層型圧電素子
JP2017188628A (ja) 圧電素子、その製造方法および圧電アクチュエータ
JP2005026583A (ja) セラミック積層型電気機械変換素子

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20150327

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151113

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6159985

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250