JP6156649B2 - 自動車のリヤサブフレーム構造 - Google Patents
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Description
このように構成された本発明においては、サイドメンバは、その長手方向に直交する断面の幅が、サイドメンバの前後端から取付部に向かって拡大するように形成されているので、取付部の近傍におけるサイドメンバの曲げ剛性やねじり剛性を向上させることができ、これにより、サスペンションリンクから取付部を介してサイドメンバに加えられる力に対するサイドメンバの剛性を向上させることができる。
また、追加の補強部材を設ける必要がなく、前クロスメンバや後クロスメンバとサイドメンバとの連結部の近傍に取付部を設ける必要もないので、補強による重量の増大やサスペンションリンクの取付位置の制限を招くことなく、サスペンションリンクから加えられる力に対するサイドメンバの剛性を向上させることができる。
このように構成された本発明においては、サイドメンバは、その長手方向に直交する断面の幅が、サイドメンバの前後端からトレーリングリンクの取付部に向かって拡大するように形成されているので、トレーリングリンクの取付部の近傍におけるサイドメンバの曲げ剛性やねじり剛性を向上させることができ、これにより、トレーリングリンクから取付部を介してサイドメンバに加えられる力に対するサイドメンバの剛性を向上させることができる。
このように構成された本発明においては、前クロスメンバとの連結位置の下方において、サイドメンバの長手方向に直交する平板状の補強部材が設けられているので、サスペンションリンクから取付部を介してサイドメンバに加えられる力に対するサイドメンバの剛性を向上させることに加えて、前クロスメンバからサイドメンバに加えられる力に対するサイドメンバの剛性を向上させることができ、ドライバの運転操作に対する応答性や剛性感を一層向上させることができる。
まず、図1により、本発明の実施形態による自動車のリヤサブフレーム構造を適用したリヤサスペンション装置について説明する。図1は、本発明の実施形態による自動車のリヤサブフレーム構造を適用したリヤサスペンション装置を車体前方の斜め左側から見た斜視図である。
この前クロスメンバ22は、その中央部と左右両端部との間において、左右のサイドメンバ20の前端部と後端部との間に連結されている。
すなわち、前クロスメンバ22と排気管32との干渉を避けつつ、補強による重量増を抑制しながらNVH性能を向上させることができる。
また、上述したように、車体のリヤサイドフレーム40とリヤサブフレーム2とを協働させることにより完成車の状態でリヤサブフレーム2に必要な剛性を得る際に、後アッパリンク16の取付部50よりも前方の位置まで車体のリヤサイドフレーム40を補強すればよいので、この補強による質量増を車両の中央側に集中させることができ、車両の回頭性を向上させることができる。
さらに、リヤサブフレーム2が車体のリヤサイドフレーム40に連結される前後クロスメンバ22、24の連結点と、リヤサブフレーム2に前後アッパリンク14、16が取り付けられる取付部48、50とは、それぞれ前後方向にオフセットして配置されているので、車体に対する前クロスメンバ22及び後クロスメンバ24の連結点を、前後アッパリンク14、16の取付部48、50と干渉することなく、車幅方向で最も車外側に配置された車体の強度部材である左右一対のリヤサイドフレーム40に設けることができる。これにより、車体がリヤサブフレーム2から荷重を受ける車幅方向の長さを大きくすることができ、車体がリヤサブフレーム2から荷重を受けた際のねじれ低減等に有利である。
また、マルチリンク式のリヤサスペンション装置1においては、上下に揺動するドライブシャフトやサスペンションダンパ18が前アッパリンク14と後アッパリンク16との間に配置されるが、車体に対する前クロスメンバ22の連結点が前アッパリンク14の車体側の取付部48より前方に配置されているので、この連結点とドライブシャフトやサスペンションダンパ18との干渉や組み付け作業性の悪化を防止することができる。
また、追加の補強部材を設ける必要がなく、前クロスメンバ22や後クロスメンバ24とサイドメンバ20との連結部の近傍に取付部42を設ける必要もないので、補強による重量の増大や前ロアリンク8の取付位置の制限を招くことなく、前ロアリンク8から加えられる力に対するサイドメンバ20の剛性を向上させることができる。
2 リヤサブフレーム
4 リヤサスペンション
6 車輪支持部材
8 前ロアリンク(トレーリングリンク)
10 中ロアリンク
12 後ロアリンク(トーコントロールリンク)
14 前アッパリンク(ラテラルリンク)
16 後アッパリンク(リーディングリンク)
18 サスペンションダンパ
20 サイドメンバ
22 前クロスメンバ
22a 屈曲部
24 後クロスメンバ
26 リヤデファレンシャルギヤ
28 リングギヤ
30 ギヤケース
32 排気管
34 車室フロア部
36 キックアップ部
38 リヤパネル部
40 リヤサイドフレーム
42、44、46、48、50 取付部
52 補強部材
54 スタビライザ台座
56 スタビライザブラケット
58 スタビライザ
60 リンク
62、64 補強部材
Claims (3)
- 車体のキックアップ部及びリヤフレームに取り付けられ、マルチリンク式のリヤサスペンション装置の一部となる自動車のリヤサブフレーム構造であって、
車幅方向左右両側においてそれぞれ車体前後方向に延び、その前端部が上記車体のキックアップ部の前部に連結される一対のサイドメンバと、
上記一対のサイドメンバを互いに連結するように車幅方向に延び、その左右両端部が上記サイドメンバよりも高い位置で上記車体のリヤフレームに連結される前クロスメンバと、
上記一対のサイドメンバの後端部においてこれらのサイドメンバを互いに連結するように車幅方向に延び、その左右両端部が上記車体のキックアップ部の後方において上記サイドメンバよりも高い位置で上記車体のリヤフレームに連結される後クロスメンバと、を備え、
上記マルチリンク式のリヤサスペンション装置が備えるサスペンションリンクの内、1組の左右一対のサスペンションリンクの車体側の端部が取り付けられる取付部は、上記一対のサイドメンバの前端部と上記前クロスメンバとの間において、上記一対のサイドメンバの上面に配置され、
上記一対のサイドメンバは、そのサイドメンバの長手方向に直交する断面の幅が、上記サイドメンバの前後端から上記取付部に向かって拡大するように形成されている、
ことを特徴とする自動車のリヤサブフレーム構造。 - 上記取付部には、上記マルチリンク式のリヤサスペンション装置が備えるサスペンションリンクの内、車体側から車輪側に向かって車体後方に後傾して延びる左右一対のトレーリングリンクの車体側の端部が取り付けられる、請求項1に記載の自動車のリヤサブフレーム構造。
- 上記一対のサイドメンバは、閉断面状に形成されており、これらのサイドメンバの内部には、上記前クロスメンバに対する連結位置の下方において、上記サイドメンバの長手方向に直交する平板状の補強部材が設けられている、請求項1又は2に記載の自動車のリヤサブフレーム構造。
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