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JP6150920B1 - 携帯端末、制御方法及び制御プログラム - Google Patents

携帯端末、制御方法及び制御プログラム Download PDF

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JP6150920B1 JP2016054131A JP2016054131A JP6150920B1 JP 6150920 B1 JP6150920 B1 JP 6150920B1 JP 2016054131 A JP2016054131 A JP 2016054131A JP 2016054131 A JP2016054131 A JP 2016054131A JP 6150920 B1 JP6150920 B1 JP 6150920B1
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Abstract

【課題】本発明は、基地局のサーチに係る時間又は消費電力の浪費を抑制することを可能とする携帯端末等を提供することを目的とする。【解決手段】本発明に係る携帯端末は、基地局との無線通信を介してネットワークと接続する携帯端末であって、基地局からの信号を受信する第1受信部と、第1の周波数帯域に渡って通信可能な基地局をサーチする通常サーチモードと、第1の周波数帯域より狭い第2の周波数帯域に渡って通信可能な基地局をサーチする特殊サーチモードとを有するサーチ部と、基地局に関する通信条件情報を、他の携帯端末から受信する第2受信部と、第2受信部が受信した通信条件情報に基づいて、サーチ部が特殊サーチモードで基地局をサーチするように制御する制御部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、携帯端末、制御方法及び制御プログラムに関する。
従来から、携帯端末は、基地局との無線通信を確立してネットワークと接続する際に、当該携帯端末の通信モジュールが無線通信を実行することができる周波数帯域に対応した基地局を順次サーチすることが知られている。携帯端末は、基地局のサーチを実行することにより、受信強度が最も強い信号を送信した基地局を選択し、選択された基地局との無線通信を確立させる。また、携帯端末は、基地局からの電波を受信できない場所(所謂「圏外」となる場所)に位置にする場合、携帯端末を所有するユーザが、基地局からの電波を受信できる場所(所謂「圏内」となる場所)に移動することにより、携帯端末と基地局との間の無線通信を確立させることができる。
例えば、特許文献1には、災害時において基地局をサーチする携帯端末について記載されている。この携帯端末は、災害の発生等で基地局が損壊した場合、基地局のサーチが長時間実行されることによる消費電力を抑制するために、節電モードで動作する。節電モードで動作する携帯端末は、基地局のサーチを所定時間繰り返し、所定時間内に基地局を見つけることができない場合、携帯端末のアンテナによって電波が感知されるまで基地局のサーチを実行しない。
特開2014−36233号公報
しかしながら、特許文献1に記載された携帯端末では、携帯端末のアンテナによって電波が感知された場合、携帯端末に対応する全ての周波数帯域に渡って基地局がサーチされていた。この携帯端末のサーチ対象には、災害等によって損壊し使用できない基地局も含まれるため、携帯端末の基地局のサーチに係る時間及び消費電力が浪費されていた。
本発明は、このような従来の課題を解決すべくなされたものであり、基地局のサーチに係る時間又は消費電力の浪費を抑制することを可能とする携帯端末、制御方法及び制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る携帯端末は、基地局との無線通信を介してネットワークと接続する携帯端末であって、基地局からの信号を受信する第1受信部と、第1の周波数帯域に渡って通信可能な基地局をサーチする通常サーチモードと、第1の周波数帯域より狭い第2の周波数帯域に渡って通信可能な基地局をサーチする特殊サーチモードとを有するサーチ部と、基地局に関する通信条件情報を、他の携帯端末から受信する第2受信部と、第2受信部が受信した通信条件情報に基づいて、サーチ部が特殊サーチモードで基地局をサーチするように制御する制御部と、を有する。
また、本発明に係る携帯端末において、通信条件情報は、他の携帯端末との無線通信が確立した第2基地局が実行可能な周波数の情報を含み、サーチ部は、特殊サーチモードにおいて、通信条件情報に含まれる周波数の情報を用いて基地局をサーチすることが好ましい。
また、本発明に係る携帯端末において、制御部は、第1受信部が所定の基地局との無線通信を確立した後に第1受信部が所定の基地局からの信号を受信できなくなった場合、外部のサーバ装置から災害情報を受信した場合、又は、ユーザによる特殊サーチモードの設定に関する操作入力があった場合、サーチ部が特殊サーチモードで基地局をサーチするように制御することが好ましい。
また、本発明に係る携帯端末において、携帯端末の電池残量を示す電池残量情報を記憶する記憶部を有し、通信条件情報は、他の携帯端末の電池残量情報を含み、サーチ部は、通信条件情報に含まれる他の携帯端末の電池残量情報より記憶部に記憶された電池残量情報が少なければ、通常サーチモードによるサーチを一定期間実行しないことが好ましい。
また、本発明に係る携帯端末において、通信条件情報は、第2基地局の周囲に配置された第3基地局の情報を更に含み、サーチ部は、特殊サーチモードにおいて、通信条件情報に含まれる第2基地局及び第3基地局の情報を用いて基地局をサーチすることが好ましい。
また、本発明に係る携帯端末において、第2受信部は、複数の他の携帯端末のそれぞれから通信条件情報を受信した場合、複数の他の携帯端末のそれぞれからの信号の強度を計測し、サーチ部は、特殊サーチモードにおいて、最も強い強度の信号を送信した他の携帯端末の通信条件情報に基づいて基地局をサーチすることが好ましい。
また、本発明に係る携帯端末において、通信条件情報は、他の携帯端末の移動状態に応じた頻度で送信されることが好ましい。
また、本発明に係る携帯端末において、特殊サーチモードによるサーチによって選択された基地局と携帯端末との無線通信が確立した場合、携帯端末との無線通信が確立した基地局に関する通信条件情報を、更に他の携帯端末に送信する送信部を有することが好ましい。
また、本発明に係る携帯端末において、送信部は、他の携帯端末から受信した通信条件情報を、更に他の携帯端末に転送し、通信条件情報は、当該通信条件情報を転送した携帯端末の数に基づくホップ数を含み、サーチ部は、特殊サーチモードにおいて、ホップ数が所定数以下の通信条件情報を用いて基地局をサーチすることが好ましい。
本発明に係る制御方法は、第1受信部、第2受信部、サーチ部及び制御部を有し、基地局との無線通信を介してネットワークと接続する携帯端末の制御方法であって、第1受信部が、基地局からの信号を受信し、サーチ部が、第1の周波数帯域に渡って通信可能な基地局をサーチする通常サーチモードで基地局をサーチし、第2受信部が、基地局に関する通信条件情報を、他の携帯端末から受信し、制御部が、第2受信部が受信した通信条件情報に基づいて、サーチ部が第1の周波数帯域より狭い第2の周波数帯域に渡って通信可能な基地局をサーチする特殊サーチモードで基地局をサーチするように制御する、こと含む。
本発明に係る制御プログラムは、基地局からの信号を受信する第1受信部、他の携帯端末から情報を受信する第2受信部、基地局をサーチするサーチ部及び制御部を有し、基地局との無線通信を介してネットワークと接続する携帯端末の制御プログラムであって、サーチ部が、第1の周波数帯域に渡って通信可能な基地局をサーチする通常サーチモードで基地局をサーチし、制御部が、他の携帯端末から受信した基地局に関する通信条件情報に基づいて、サーチ部が第1の周波数帯域より狭い第2の周波数帯域に渡って通信可能な基地局をサーチする特殊サーチモードで基地局をサーチするように制御する、ことを実行させる。
本発明に係る携帯端末、制御方法及び制御プログラムによって、基地局のサーチに係る時間又は消費電力の浪費を抑制することが可能となる。
通信システム1の概略を説明するための模式図である。 通信システム1の概略構成の一例を示す図である。 携帯端末2の概略構成の一例を示す図である。 通信条件情報のデータ構造の一例を示す図である。 モード制御処理の一例を示すフローチャートである。 特殊サーチ処理の一例を示す図である。 通信条件情報のデータ構造の一例を示す図である。 (a)は、周辺セルIDに対応する基地局3の概略を説明するための模式図であり、(b)は、不通セルIDに対応する基地局3の概略を説明するための模式図である。 通信条件情報のデータ構造の一例を示す図である。 通信条件情報の受信処理及び送信処理の概略を説明するための模式図の一例を示す図である。 通信条件情報のデータ構造の一例を示す図である。 通信条件情報の受信処理及び送信処理の概略を説明するための模式図である。 通信条件情報のデータ構造の一例を示す図である。 通信条件情報の受信処理及び送信処理の概略を説明するための模式図である。 通信条件情報の受信処理の概略を説明するための模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
(第1の実施形態)
通信システム1は、基地局3との無線通信を介してネットワークと接続する複数の携帯端末2を有する。携帯端末2は、例えば、「スマートフォン」と呼ばれる多機能携帯電話機又はフィーチャーフォンと呼ばれる携帯電話機であるが、データ通信専用の機器であってもよく、当該データ通信専用の機器は、携帯型でも据え置き型でもよい。
携帯端末2は、一又は複数のバンドの周波数帯域に渡る信号に対応する。携帯端末2が対応する周波数帯域の二重化モードは、TDD(Time Division Duplex, 時分割複信)モードであっても、FDD(Frequency Division Duplex, 周波数分割複信)モードであってもよい。TDDは、一つの搬送波において同一の周波数帯域を用い、周波数帯域を時間軸で細かく分割して送信処理と受信処理とを高速に切り替えて通信する方式であり、TDDモードにおける上り周波数帯域及び下り周波数帯域は、同一の周波数帯域である。FDDは、通信に用いる周波数帯域を、送信用の周波数帯域及び受信用の周波数帯域の二つに分割して、全二重通信を行う方式であり、FDDモードにおける上り周波数帯域と下り周波数帯域とは、異なる周波数帯域である。なお、携帯端末2が対応する周波数帯域は、第1の周波数帯域の一例である。以降、図1を用いて、通信システム1の概略を説明する。
図1は、通信システム1の概略を説明するための模式図である。
(1)通常サーチモード
通常、携帯端末2aが起動された場合、携帯端末2aは、基地局3aから送信された信号を受信し、受信された信号に含まれる周波数帯域情報等を参照して、使用する通信帯域を決定する。そして、携帯端末2aは、基地局3aにより割り当てられる周波数チャネル情報に基づき、使用する信号の周波数を決定し、決定された周波数に基づいて、基地局3aとの無線通信を確立する。
また、携帯端末2aは、一又は複数の基地局3aからの信号の受信強度のそれぞれが所定レベル未満の場合、携帯端末2aが圏外であると判定し、基地局3aと再接続するために通常サーチモードによって基地局3aをサーチする。通常サーチモードによる基地局3aのサーチでは、まず、携帯端末2aは、これまでの接続履歴を参照し、例えば、圏外になる直前に通信していた周波数に対応する基地局3aをサーチする。次に、携帯端末2aは、基地局3aをサーチできなかった場合、当該携帯端末2aが対応するバンドの周波数帯域の全てに渡って、通信可能な基地局3(3b、3c、3d、・・・)をサーチする。そして、携帯端末2aは、基地局3をサーチできた場合、当該基地局3により割り当てられる周波数チャネル情報に基づき、使用する信号の周波数を決定し、決定された周波数に基づいて、基地局3との無線通信を確立する。
(2)災害の発生
所定の基地局3aの通信機能が、地震等の災害の発生によって損壊し、長時間にわたり使用できなくなった場合、携帯端末2aは、無線通信が確立していた所定の基地局3aからの信号を受信できなくなり、圏外の状態となる。この場合、携帯端末2aは、通常サーチモードによって基地局3をサーチせずに、特殊サーチモードによって基地局3をサーチする。
(3)特殊サーチモード
以下、特殊サーチモードによる基地局3のサーチについて説明する。携帯端末2aは、無線通信が確立していた所定の基地局3aからの信号を受信できなくなり、圏外の状態となった場合、携帯端末2aは特殊サーチモードに遷移する。
ここで、所定の基地局3aの通信機能が地震等の災害の発生によって損壊している一方、他の第2基地局3bの通信機能が使用可能である場合、第2基地局3bとの無線通信が確立している他の携帯端末2bが存在する。他の携帯端末2bは、特殊サーチモードにおいて、無線通信が確立している第2基地局3bに関する通信条件情報を携帯端末2aに直接送信する。なお、携帯端末2aと他の携帯端末2bとは、Wi−Fi(Wireless Fidelity, 登録商標)等の通信方式に従った無線通信又はBluetooth(登録商標)等の通信方式に従った近距離無線通信によって相互に直接無線通信、又は、Wi-Fi Aware(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等のビーコンによる通信条件のブロードキャストを行う。また、通信条件情報は、無線通信が確立している第2基地局3bのセルID(identification)及び周波数の情報等を含む。なお、周波数の情報は、他の携帯端末2bと第2基地局3bとの間の無線通信が実行可能な周波数の情報である。また、セルは、基地局3からの信号を携帯端末2等が受信できる範囲である。
携帯端末2aは、他の携帯端末2bからの通信条件情報を受信すると、受信された通信条件情報に基づく特殊サーチモードによって基地局3をサーチする。特殊サーチモードによる基地局3のサーチにおいて、例えば、携帯端末2aは、通信条件情報に含まれるセルID及び周波数の情報に対応する第2基地局3bをサーチする。携帯端末2aは、第2基地局3bをサーチできた場合、通信条件情報に含まれる周波数に基づいて、第2基地局3bとの無線通信を確立する。また、携帯端末2aは、第2基地局3bをサーチできなかった場合、一定期間サーチを実行しない。
上述のとおり、通信システム1では、携帯端末2aは、所定の基地局3aからの信号を受信できなくなった場合、他の携帯端末2bから受信した通信条件情報に基づいて、特殊サーチモードで第2基地局3bをサーチするように制御する。これによって、携帯端末2aの基地局3のサーチに係る時間又は消費電力の浪費を抑制することが可能となる。
なお、上述した図1の説明は、本発明の内容への理解を深めるための説明にすぎない。本発明は、具体的には、次に説明する各実施形態において実施され、且つ、本発明の原則を実質的に超えずに、さまざまな変形例によって実施されてもよい。このような変形例はすべて、本発明および本明細書の開示範囲に含まれる。
(通信システム1の概略構成)
図2は、通信システム1の概略構成の一例を示す図である。
通信システム1は、複数のユーザのそれぞれが所有する複数の携帯端末2(2a、2b、・・・)を有する。複数の携帯端末2のそれぞれは、例えば、基地局3(3a、3b、・・・)、移動体通信網4、ゲートウェイ5を介して、インターネット等のネットワーク6に接続される。また、複数の携帯端末2のそれぞれは、所定の無線規格を利用して、他の携帯端末2と相互に接続し、携帯端末2間で直接データの送受信を行うことができる。なお、所定の無線規格は、例えば、Wi−Fi(登録商標)、Wi-Fi Aware(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等である。
(携帯端末2の概略構成)
図3は、携帯端末2の概略構成の一例を示す図である。
携帯端末2は、ネットワーク6への接続、基地局3のサーチ、所定のアプリケーションプログラムの実行等を可能とする。そのために、携帯端末2は、第1無線通信部21と、第2無線通信部22と、端末記憶部23と、操作部24と、表示部25と、端末処理部26とを備える。
なお、携帯端末2としては多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)を想定するが、本発明はこれに限定されない。携帯端末2は、本発明が適用可能であればよく、例えば、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant, PDA)、携帯ゲーム機、携帯音楽プレイヤ、タブレット端末、タブレットPC、ノートPC等でもよい。
第1無線通信部21は、所定の周波数帯を感受帯域とするアンテナを含む、通信インターフェース回路を有し、携帯端末2をネットワーク6(図2)に接続する。第1無線通信部21は、基地局3により割り当てられるチャネルを介して、基地局3との間でCDMA(Code Division Multiple Access)方式等による無線信号回線を確立し、基地局3との間で通信を行う。なお、基地局3との間の通信方式は、CDMA方式に限定されず、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式、LTE(Long Term Evolution)方式等の他の通信方式でもよい。また、基地局3との間の通信方式は、PHS(Personal Handy-phone System)等の他の通信方式でもよい。そして、第1無線通信部21は、基地局3から受信したデータを端末処理部26に供給する。また、第1無線通信部21は、端末処理部26から供給されたデータを基地局3に送信する。なお、第1無線通信部21は、第1受信部の一例である。
第2無線通信部22は、Wi−Fi(登録商標)、Wi-Fi Aware(登録商標)等の通信方式に従った無線通信を行うためのインターフェース回路を有し、他の携帯端末2との間で端末間無線通信を確立させて、直接無線通信を行う。なお、第2無線通信部22が有するインターフェース回路は、Bluetooth(登録商標)や920MHz帯特定小電力無線を使った通信等の通信方式に従った近距離無線通信であってもよい。なお、第2無線通信部22は、第2受信部の一例である。
端末記憶部23は、例えば、半導体メモリを有する。端末記憶部23は、端末処理部26での処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、端末記憶部23は、ドライバプログラムとして、第1無線通信部21を制御する通信デバイスドライバプログラム、第2無線通信部22を制御する無線通信デバイスドライバプログラム、操作部24を制御する入力デバイスドライバプログラム、表示部25を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、端末記憶部23は、オペレーティングシステムプログラムとして、IEEE802.11規格の無線通信方式を実行する接続制御プログラム、携帯電話の接続制御プログラム等を記憶する。また、端末記憶部23は、アプリケーションプログラムとして、ウェブページの取得及び表示を行うウェブブラウザプログラム、電子メールの送信及び受信を行う電子メールプログラム等を記憶する。コンピュータプログラムは、例えばCD−ROM(compact disk read only memory)、DVD−ROM(digital versatile disk read only memory)等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて端末記憶部23にインストールされてもよい。また、端末記憶部23は、データとして、通常サーチモード及び特殊サーチモードの何れか一方が有効であることを示すサーチモード情報、他の携帯端末2から受信され及び/又は他の携帯端末2に送信される通信条件情報、及び、当該携帯端末2の電池残量を示す電池残量情報等を記憶する。
操作部24は、携帯端末2の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル式の入力装置、キーパッド等である。ユーザは、このデバイスを用いて、文字、数字等を入力することができる。操作部24は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。発生した信号は、ユーザの指示として、端末処理部26に入力される。
表示部25は、動画像、静止画像等の出力が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル式の表示装置、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等である。表示部25は、端末処理部26から供給される動画像データに応じた動画像、静止画像データに応じた静止画像等を表示する。
端末処理部26は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。端末処理部26は、携帯端末2の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。端末処理部26は、携帯端末2の各種処理が端末記憶部23に記憶されているプログラム及び操作部24の操作からの出力等に応じて適切な手順で実行されるように、第1無線通信部21、第2無線通信部22、表示部25等の動作を制御する。端末処理部26は、端末記憶部23に記憶されているプログラム(ドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、端末処理部26は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
端末処理部26は、制御部261と、サーチ部262とを有する。端末処理部26が有するこれらの各部は、端末処理部26が有するプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、端末処理部26が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとして携帯端末2に実装されてもよい。
(携帯端末2の機能)
携帯端末2aは、他の携帯端末2bからの通信条件情報を受信すると、受信された通信条件情報に基づく特殊サーチモードで基地局3をサーチする。以下、携帯端末2aの通信機能について説明する。
図4は、通信条件情報のデータ構造の一例を示す図である。図4に示される通信条件情報には、端末ID、確立セルID、上り周波数、下り周波数及びバンド等が含まれる。
端末IDは、通信条件情報を送信した携帯端末2bを識別するための端末識別情報である。確立セルIDは、携帯端末2bが無線通信を確立した第2基地局3bのセルIDである。上り周波数及び下り周波数は、第2基地局3bが携帯端末2bと無線通信を行う際に割り当てた、送信で使用する周波数及び受信で使用する周波数である。以降、上り周波数及び下り周波数を、確立周波数の情報と称する場合がある。バンドは、携帯端末2bが無線通信を確立した第2基地局3bが対応するバンドの情報である。
図5は、携帯端末2aが有する制御部261によるモード制御処理の一例を示すフローチャートである。モード制御処理は、通常サーチモードが有効であり且つ特殊サーチモードが無効であることを示すサーチモード情報が端末記憶部23に記憶されている場合に限り実行される。
最初に、制御部261は、第1無線通信部21を介して外部のサーバ装置から災害情報を受信したか否かを判定する(ステップS101)。災害情報は、災害の発生に応じて外部のサーバ装置から送信される、災害の発生を報知するための情報であり、例えば、緊急地震速報である。また、外部のサーバ装置は、気象庁のメールサーバ等の災害情報を送信するサーバ装置である。
制御部261は、外部のサーバ装置から災害情報を受信したと判定した場合(ステップS101−Yes)、携帯端末2aとの通信が確立している基地局3aに関する通信条件情報を、携帯端末2aの端末記憶部23に記憶する(ステップS104)。次に、制御部261は、ステップS104の処理の後に、後述するステップS105に処理を進める。なお、携帯端末2aとの通信が確立している基地局3aに関する通信条件情報は、携帯端末2aの端末ID、基地局3aの確立セルID、基地局3aによって割り当てられた上り周波数及び下り周波数、並びに、基地局3aが対応するバンド等を含む。
制御部261は、災害情報を受信していないと判定した場合(ステップS101−No)、第2無線通信部22を介して他の携帯端末2bから通信条件情報を受信したか否かを判定する(ステップS102)。
制御部261は、他の携帯端末2bから通信条件情報を受信したと判定した場合(ステップS102−Yes)、受信された通信条件情報を、携帯端末2aの端末記憶部23に記憶し(ステップS104)、後述するステップS105に処理を進める。なお、ステップS104において、携帯端末2aと基地局3aとの通信が確立している場合、携帯端末2aとの通信が確立している基地局3aに関する通信条件情報を、携帯端末2aの端末記憶部23に記憶する。携帯端末2aとの通信が確立している基地局3aに関する通信条件情報は、携帯端末2aの端末ID、基地局3aの確立セルID、基地局3aによって割り当てられた上り周波数及び下り周波数、並びに、基地局3aが対応するバンドを含む。
制御部261は、他の携帯端末2bから通信条件情報を受信していないと判定した場合(ステップS102−No)、一又は複数の基地局3からの信号の受信強度のそれぞれが所定レベル未満であるか否か(圏外であるか否か)を判定する(ステップS103)。すなわち、制御部261は、第1無線通信部21を介して基地局3からの信号を検知できた場合では、信号の受信強度が所定レベル未満であるか否かを判定する。また、制御部261は、第1無線通信部21を介して基地局3からの信号を検知できなかった場合では、信号の受信強度が所定レベル未満であると判定する。
制御部261は、いずれかの基地局3からの信号の受信強度が所定レベル以上である(圏内である)と判定した場合(ステップS103−No)、ステップS101に処理を戻す。
制御部261は、一又は複数の基地局3からの信号の受信強度のそれぞれが所定レベル未満である(圏外である)と判定した場合(ステップS103−Yes)、モード切替ボタンがユーザによって操作入力されたか否かを判定する(ステップS105)。モード切替ボタンは、携帯端末2aの表示部25に表示されるボタンであって、操作部24を介したユーザの操作入力に応じて、モード切替ボタンが選択された否かが判定される。このように、携帯端末2aがユーザに対してモード切替ボタンの操作入力の要否を問い合わせることにより、携帯端末2aを特殊サーチモードに設定することをユーザに確認することが可能となる。
制御部261は、モード切替ボタンがユーザによって操作入力されなかったと判定した場合(ステップS105−No)、ステップS101に処理を戻す。なお、ステップS104のモード切替ボタンに対するユーザの操作入力の判定に、所定の時間制限(例えば、1分以内)を設けてもよい。この場合、ステップS105において、モード切替ボタンに対するユーザの操作入力が所定の時間以内(例えば、1分以内)に行われなかった場合、自動的にステップS101に処理を戻す。
そして、制御部261は、モード切替ボタンがユーザによって操作入力されたと判定した場合(ステップS105−Yes)、携帯端末2aを特殊サーチモードに設定する(ステップS106)。すなわち、制御部261は、端末記憶部23に、通常サーチモードが無効であり且つ特殊サーチモードが有効であることを示すサーチモード情報を記憶することにより、携帯端末2aを特殊サーチモードに設定する。
上述の図5のモード制御処理の説明のとおり、携帯端末2aは、外部のサーバ装置から災害情報を受信した場合、他の携帯端末2bから通信条件情報を受信した場合、又は、携帯端末2aが圏外である場合において、携帯端末2aを特殊サーチモードに設定することが可能となる。なお、ステップS103において、制御部261が一又は複数の基地局3からの信号の信号強度のそれぞれが所定以上である(圏内である)と判定したとしても、ステップS105に処理を進めてもよい。これにより、携帯端末2aを所有するユーザの判断だけで、携帯端末2aは特殊サーチモードに遷移することが可能となる。
図6は、携帯端末2aが有するサーチ部262による特殊サーチ処理の一例を示す図である。特殊サーチ処理は、携帯端末2aが特殊サーチモードに設定された場合において携帯端末2aによって実行される基地局3のサーチ処理である。
最初に、サーチ部262は、通信条件情報が携帯端末2aの端末記憶部23に記憶されているか否かを判定する(ステップS201)。サーチ部262は、通信条件情報が端末記憶部23に記憶されていると判定した場合(ステップS201−Yes)、後述するステップS204に処理を進める。
サーチ部262は、通信条件情報が端末記憶部23に記憶されていないと判定した場合(ステップS201−No)、第2無線通信部22を介して他の携帯端末2bから通信条件情報を受信したか否かを判定する(ステップS202)。
サーチ部262は、他の携帯端末2bから通信条件情報を受信していないと判定した場合(ステップS202−No)、他の携帯端末2bから通信条件情報を受信するまで待機する。
サーチ部262は、他の携帯端末2bから通信条件情報を受信したと判定した場合(ステップS202−Yes)、受信された通信条件情報を携帯端末2aの端末記憶部23に記憶する(ステップS203)。
次に、サーチ部262は、端末記憶部23に記憶されている通信条件情報に含まれる確立セルID及び確立周波数の情報に基づいて、特殊サーチモードで第2基地局3bをサーチする(ステップS204)。端末記憶部23に記憶されている通信条件情報は、ステップS104(図5)及びステップS203において記憶された通信条件情報である。なお、特殊サーチモードにおいて用いられる確立周波数は、携帯端末2aが対応する周波数帯域(第1の周波数帯域)より狭い第2の周波数帯域の一例である。
次に、サーチ部262は、ステップS204の結果、第2基地局3bをサーチでき、通信条件情報に含まれる確立周波数に基づいて第2基地局3bとの無線通信を確立したか否かを判定する(ステップS205)。
サーチ部262は、第2基地局3bをサーチできず、第2基地局3bとの無線通信を確立しなかった場合(ステップS205−No)、一定期間待機し(ステップS206)、ステップS202に処理を戻す。
サーチ部262は、第2基地局3bをサーチでき、第2基地局3bとの無線通信を確立した場合(ステップS205−Yes)、無線通信を確立した第2基地局3bに関する通信条件情報を作成する(ステップS207)。すなわち、サーチ部262は、携帯端末2aの端末ID、第2基地局3bの確立セルID、第2基地局3bによって割り当てられた上り周波数及び下り周波数、並びに、第2基地局3bが対応するバンド等を含む通信条件情報を作成する。
そして、サーチ部262は、作成された通信条件情報を第2無線通信部22を介して、更に他の携帯端末(2c、2d、・・・)にブロードキャスト送信し(ステップS208)、一連のステップを終了する。
上述のとおり、携帯端末2aは、基地局3aからの信号を受信できなくなった場合、他の携帯端末2bから受信した通信条件情報に基づいて、特殊サーチモードで基地局3をサーチする。これによって、損壊しておらず通信可能な第2基地局3bのみをサーチすることができ、携帯端末2aの基地局3のサーチに係る時間又は消費電力の浪費を抑制することが可能となる。
なお、携帯端末2bのサーチ部262は、上述のステップS204の特殊サーチモードによる基地局3のサーチにおいて、端末記憶部23に記憶されている通信条件情報に含まれる確立セルID及び確立周波数の情報に基づいて第2基地局3bをサーチした後に、通信条件情報に含まれる確立セルID及び確立周波数以外の、携帯端末2aが対応するバンドの周波数帯域に渡ってサーチを行ってもよい。この場合、上述のステップS205において、サーチ部262は、第2基地局3bをサーチできず、第2基地局3bとの無線通信を確立しなかった場合、サーチできなかった第2基地局3bのセルID及び周波数の情報を、通信条件情報に含めて端末記憶部23に記憶してもよい。このような通信条件情報を受信した携帯端末2aのサーチ部262は、特殊サーチモードにおいて、通信条件情報に含まれる確立セルID及び確立周波数に関する第2基地局3b以外の基地局3をサーチする場合、サーチできなかった第2基地局3bのセルID及び周波数以外の基地局3をサーチする。これにより、他の携帯端末2bがサーチできなかった第2基地局3bを除くサーチを実行することが可能となり、サーチに係る時間又は消費電力の浪費を抑制することが可能となる。
(第2の実施形態)
図7は、通信条件情報のデータ構造の他の一例を示す図である。図7に示される通信条件情報には、図4に示される通信条件情報に加えて、周辺セルID、不通セルID、不通上り周波数、不通下り周波数及び不通バンド等が含まれる。
周辺セルIDは、確立セルIDに示される第2基地局3bの周辺に位置する基地局3のセルIDである。また、不通セルIDは、所定の期間(例えば、災害発生時又は最初に特殊サーチモードを開始した時刻から現在時刻まで)においてサーチできなかった第2基地局3bのセルIDである。また、不通上り周波数、不通下り周波数及び不通バンド等は、所定の期間(例えば、災害発生時又は最初に特殊サーチモードを開始した時刻から現在時刻まで)においてサーチできなかった第2基地局3bの上り周波数、下り周波数及びバンドである。
図8(a)は、周辺セルIDに対応する基地局3を説明するための模式図である。
携帯端末2は、基地局3との無線通信を確立した場合、ハンドオーバー等で利用するため、当該基地局3に対応するセル800の周辺セル801をカバーする基地局3の周辺セルIDを基地局3から取得する。そして、携帯端末2は、取得された周辺セルIDを通信条件情報に含めて携帯端末2の端末記憶部23に記憶する。
他の携帯端末2bと無線通信が確立している第2基地局3bの周辺の基地局3も、携帯端末2と無線通信を確立させることができる可能性がある。したがって、携帯端末2のサーチ部262は、上述のステップS204の特殊サーチモードにおいて、周辺セルIDを含む通信条件情報に基づいて、確立セルIDとともに周辺セルIDに対応する基地局3をサーチする。これにより、携帯端末2は、第2基地局3b及び無線通信ができる可能性のある基地局3(第2基地局3bの周囲に配置された基地局3)もサーチ対象に含めることができ、サーチに係る時間又は消費電力の浪費を抑制することが可能となる。なお、周辺セルIDに対応する基地局3は、第3基地局の一例である。
図8(b)は、不通セルID、不通上り周波数、不通下り周波数及び不通バンドに対応する基地局3の概略を説明するための模式図である。
携帯端末2のサーチ部262は、通常サーチモード又は特殊サーチモードで基地局3をサーチした際に、無線通信が確立している第2基地局3bのセル810の確立セルID及び周辺セルIDのうち、サーチできずに無線通信を確立しなかった基地局3のセル811のセルIDを、不通セルIDとして通信条件情報に含めて端末記憶部23に記憶する。また、サーチ部262は、サーチできなかった第2基地局3bの上り周波数、下り周波数及びバンドを、不通上り周波数、不通下り周波数及び不通バンドとして通信条件情報に含めて端末記憶部23に記憶してもよい。
携帯端末2のサーチ部262は、上述のステップS204の特殊サーチモードにおいて、不通セルID、不通上り周波数、不通下り周波数及び不通バンドを含む通信条件情報に基づいて、不通セルID、不通上り周波数、不通下り周波数及び不通バンドに対応する基地局3を除く基地局3をサーチする。これにより、無線通信ができる可能性のない基地局3がサーチ対象から除かれ、サーチに係る時間又は消費電力の浪費を抑制することが可能となる。
なお、上述のステップS207の通信条件情報を作成する処理を実行するための条件は、第2基地局3bをサーチでき、第2基地局3bとの無線通信を確立した場合に限らない。例えば、第2基地局3bをサーチできず、第2基地局3bとの無線通信を確立しない場合であっても、サーチ部262は、確立セルID、確立周波数の情報、バンド及び周辺セルIDを含めず、第2基地局3bをサーチできなかったことを示す不通セルID、不通上り周波数、不通下り周波数及び不通バンド等を含む通信条件情報を作成してもよい。この場合、上述のステップS207の通信条件情報を作成する処理及びステップ208の通信条件情報を送信する処理を、定期的に実行してもよい。これにより、携帯端末2aの周囲にある更に他の携帯端末2(2c、2d、・・・)は、定期的に通信条件情報を受信することが可能となる。
(第3の実施形態)
図9は、通信条件情報のデータ構造の他の一例を示す図である。図9に示される通信条件情報には、図4に示される通信条件情報に加えて、電池残量を示す電池残量情報、サーチ状況、及び、通信状況が含まれる。
電池残量情報は、通信条件情報を送信した携帯端末2の電池残量を示す情報である。サーチ状況は、通信条件情報を送信した携帯端末2が、通信条件情報を送信した時に、サーチ実行中の状況か、サーチが完了している状況か、又は、サーチの実行待ちの状況かを示す情報である。通信状況は、通信条件情報を送信した携帯端末2が、通信条件情報を送信した時に、圏内であるか、又は、圏外であるかを示す情報である。
図10は、通信条件情報の受信処理及び送信処理の概略を説明するための模式図の一例を示す図である。
図10に示される携帯端末2a、2b及び2cにおいて、携帯端末2aの電池残量は、他の携帯端末2b及び2cよりも多い。この場合、携帯端末2b及び2cは、基地局3のサーチを一定期間、携帯端末2aに任せ、一定期間経過後に携帯端末2aから送信された通信条件情報を用いて、特殊サーチモードで基地局3をサーチする。
携帯端末2のサーチ部262は、上述のステップS204の特殊サーチモードにおいて、通信条件情報に含まれる電池残量が、端末記憶部23に記憶されている電池残量情報によって示される当該携帯端末2の電池残量よりも多いか否かを判定する。
図10に示される携帯端末2aは、他の携帯端末2b及び2cよりも電池残量が多いため、携帯端末2aのサーチ部262は、通信条件情報に含まれる確立セルID及び確立周波数の情報に基づいて基地局3をサーチする。また、携帯端末2aのサーチ部262は、基地局3をサーチできなかった場合、通信条件情報に含まれる確立セルID及び確立周波数以外の、携帯端末2aが対応するバンドの周波数帯域に渡ってサーチを行う。なお、携帯端末2aのサーチ部262は、サーチの実行中において、サーチ実行中の状況を示すサーチ状況と通信状況とサーチの結果(確立セルID、確率周波数の情報、周辺セルID、不通セルID、不通上り周波数、不通下り周波数及び不通バンド等)とを含む通信条件情報を、周期的に携帯端末2b及び2cに送信する。そして、携帯端末2aは、サーチが全て完了すると、サーチを完了している状況を示すサーチ状況とサーチの結果(確立セルID、確率周波数の情報、周辺セルID、不通セルID、不通上り周波数、不通下り周波数及び不通バンド等)とを含む通信条件情報を、携帯端末2b及び2cに送信する。
図10に示される携帯端末2b及び2cは、携帯端末2aよりも電池残量が少ないため、携帯端末2b及び2cのサーチ部262は、上述のステップS204を一定期間実行しない。すなわち、携帯端末2b及び2cのサーチ部262は、携帯端末2aから、サーチを完了している状況を示すサーチ状況とサーチの結果(確立セルID、確率周波数の情報、周辺セルID、不通セルID、不通上り周波数、不通下り周波数及び不通バンド等)とを含む通信条件情報を受信するまでは、上述のステップS204を実行しない。そして、携帯端末2b及び2cのサーチ部262は、携帯端末2aから受信した通信条件情報に基づいて、特殊サーチモードで基地局3をサーチする。
なお、携帯端末2b及び2cのサーチ部262は、サーチ実行中に周期的に携帯端末2aから送信される通信条件情報に含まれる通信状況が圏外となった場合、上述のステップS204の実行を開始してもよい。これにより、携帯端末2aが、圏外となり、以降のサーチが不能になった場合に、携帯端末2b及び2cの基地局のサーチを実行させることが可能となる。
(第4の実施形態)
図11は、通信条件情報のデータ構造の他の一例を示す図である。図11に示される通信条件情報には、図4に示される通信条件情報に加えて、ホップ数を示すホップ数情報が含まれる。ホップ数情報は、他の携帯端末2から受信した通信条件情報を更に他の携帯端末2に転送する場合における通信条件情報の転送数に基づくホップ数を示す情報である。
図12は、通信条件情報の受信処理及び送信処理の概略を説明するための模式図である。図12に示される携帯端末2b−1、2b−2、2b−3、2b−4の端末処理部26は、それぞれ送信部263を有する。図12に示される携帯端末2b−1の送信部263は、他の携帯端末2b−2に通信条件情報を送信した場合、他の携帯端末2b−2の送信部263は、携帯端末2b−1から受信した通信条件情報を、更に他の携帯端末2b−3に転送する。この場合、送信部263は、通信条件情報に含まれるホップ数情報を、送信(転送)前に1ずつインクリメント(増加)してから、通信条件情報を更に次の携帯端末2に送信(転送)する。図12に示される携帯端末2aが、最初に送信した携帯端末2b−1の通信条件情報を受信した場合、当該通信条件情報に含まれるホップ数情報には、4が記憶される。
携帯端末2aのサーチ部262は、上述のステップS204の特殊サーチモードにおいて、通信条件情報に含まれるホップ数情報によって示されるホップ数が所定数以下である場合に限り、通信条件情報に基づいて基地局3をサーチする。これにより、転送数の多い通信条件情報に関する基地局3をサーチ対象から除くことができ、サーチに係る時間又は消費電力の浪費を抑制することが可能となる。
(第5の実施形態)
図13は、通信条件情報のデータ構造の他の一例を示す図である。図13に示される通信条件情報には、図4に示される通信条件情報に加えて、端末状況が含まれる。端末状況は、通信条件情報を送信した携帯端末2が移動中及び静止中のいずれか一方の移動状態を示す情報である。
図14は、通信条件情報の受信処理及び送信処理の概略を説明するための模式図である。携帯端末2aの制御部261は、端末状況が移動中である場合、更に他の携帯端末2cへの通信条件情報の送信頻度を所定頻度よりも高く設定する。これにより、携帯端末2aの移動に伴い、基地局3のセルの変更が行われた場合に、新しい基地局3の情報を的確に他の携帯端末2cに送信することが可能になる。
また、携帯端末2aの制御部261は、端末状況が静止中である場合、他の携帯端末2bからの通信条件情報の受信に応じて、更に他の携帯端末2cへの通信条件情報の送信頻度を変更する。例えば、携帯端末2aの制御部261は、端末状況が静止中であり且つ他の携帯端末2bから通信条件情報を受信している場合、更に他の携帯端末2cへの通信条件情報の送信頻度を所定頻度より低く設定する。また、携帯端末2aの制御部261は、端末状況が静止中であり且つ他の携帯端末2bから通信条件情報を受信していない場合、更に他の携帯端末2cへの通信条件情報の送信頻度を所定頻度より高く設定する。これにより、携帯端末2aの消費電力を抑えることが可能になる。
(第6の実施形態)
図15は、通信条件情報の受信処理の概略を説明するための模式図である。携帯端末2aは、複数の他の携帯端末2b及び2cが送信した通信条件情報のうち、他の携帯端末2b及び2cから受信した信号の強度の高い信号を送信した他の携帯端末2bの通信条件情報に基づいて、特殊サーチモードで基地局3をサーチする。
この場合、まず、携帯端末2aは、第2無線通信部22を介して、複数の他の携帯端末2b及び2cが送信した通信条件情報を受信する。次に、携帯端末2aが有する第2無線通信部22は、複数の他の携帯端末2b及び2cが送信した通信条件情報を受信した場合、通信条件情報の信号の強度を計測する。次に、携帯端末2aのサーチ部262は、計測された信号の強度のうち、最も強い強度の信号を判定し、当該判定された信号を送信した携帯端末2bを特定する。そして、サーチ部262は、特定された携帯端末2bが送信した通信条件情報に基づいて、基地局3をサーチする。
これにより、携帯端末2aに最も近く位置する携帯端末2bからの通信条件情報を判定して、特殊サーチモードに用いることができ、基地局のサーチに係る時間又は消費電力の浪費を抑制することが可能となる。
なお、通信条件情報は、図4、7、9、11及び13のそれぞれに示される通信条件情報に含まれる各種情報の全て又は一部であってもよい。この場合、サーチ部262は、特殊サーチモードによる基地局3のサーチにおいて、使用する通信条件情報に含まれる各種情報に対応したサーチ処理を実行する。
当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換、及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
1 通信システム
2,2a,2b 携帯端末
21 第1無線通信部
22 第2無線通信部
23 端末記憶部
24 操作部
25 表示部
26 端末処理部
261 制御部
262 サーチ部
263 送信部
3,3a,3b 基地局
4 移動体通信網
5 ゲートウェイ
6 ネットワーク

Claims (11)

  1. 基地局との無線通信を介してネットワークと接続する携帯端末であって、
    基地局からの信号を受信する第1受信部と、
    第1の周波数帯域に渡って通信可能な基地局をサーチする通常サーチモードと、前記第1の周波数帯域より狭い第2の周波数帯域に渡って通信可能な基地局をサーチする特殊サーチモードとを有するサーチ部と、
    前記基地局に関する通信条件情報を、他の携帯端末から受信する第2受信部と、
    前記第2受信部が受信した通信条件情報に基づいて、前記サーチ部が前記特殊サーチモードで基地局をサーチするように制御する制御部と、
    を有する携帯端末。
  2. 前記通信条件情報は、前記他の携帯端末との無線通信が確立した第2基地局が実行可能な周波数の情報を含み、
    前記サーチ部は、前記特殊サーチモードにおいて、前記通信条件情報に含まれる前記周波数の情報を用いて基地局をサーチする、請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記制御部は、前記第1受信部が所定の基地局との無線通信を確立した後に前記第1受信部が前記所定の基地局からの信号を受信できなくなった場合、外部のサーバ装置から災害情報を受信した場合、又は、ユーザによる前記特殊サーチモードの設定に関する操作入力があった場合、前記サーチ部が前記特殊サーチモードで基地局をサーチするように制御する、請求項2に記載の携帯端末。
  4. 前記携帯端末の電池残量を示す電池残量情報を記憶する記憶部を有し、
    前記通信条件情報は、前記他の携帯端末の電池残量情報を含み、
    前記サーチ部は、前記通信条件情報に含まれる前記他の携帯端末の電池残量情報より前記記憶部に記憶された電池残量情報が少なければ、前記通常サーチモードによるサーチを一定期間実行しない、請求項3に記載の携帯端末。
  5. 前記通信条件情報は、前記第2基地局の周囲に配置された第3基地局の情報を更に含み、
    前記サーチ部は、前記特殊サーチモードにおいて、前記通信条件情報に含まれる前記第2基地局及び第3基地局の情報を用いて基地局をサーチする、請求項2〜4のいずれか一項に記載の携帯端末。
  6. 前記第2受信部は、複数の他の携帯端末のそれぞれから前記通信条件情報を受信した場合、複数の他の携帯端末のそれぞれからの信号の強度を計測し、
    前記サーチ部は、前記特殊サーチモードにおいて、最も強い強度の信号を送信した他の携帯端末の前記通信条件情報に基づいて基地局をサーチする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の携帯端末。
  7. 前記通信条件情報は、前記他の携帯端末の移動状態に応じた頻度で送信される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の携帯端末。
  8. 前記特殊サーチモードによるサーチによって選択された基地局と前記携帯端末との無線通信が確立した場合、前記携帯端末との無線通信が確立した基地局に関する通信条件情報を、更に他の携帯端末に送信する送信部を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の携帯端末。
  9. 前記送信部は、前記他の携帯端末から受信した通信条件情報を、更に他の携帯端末に転送し、
    前記通信条件情報は、当該通信条件情報を転送した携帯端末の数に基づくホップ数を含み、
    前記サーチ部は、前記特殊サーチモードにおいて、ホップ数が所定数以下の前記通信条件情報を用いて基地局をサーチする、請求項8に記載の携帯端末。
  10. 第1受信部、第2受信部、サーチ部及び制御部を有し、基地局との無線通信を介してネットワークと接続する携帯端末の制御方法であって、
    前記第1受信部が、基地局からの信号を受信し、
    前記サーチ部が、第1の周波数帯域に渡って通信可能な基地局をサーチする通常サーチモードで基地局をサーチし、
    前記第2受信部が、前記基地局に関する通信条件情報を、他の携帯端末から受信し、
    前記制御部が、前記第2受信部が受信した通信条件情報に基づいて、前記サーチ部が前記第1の周波数帯域より狭い第2の周波数帯域に渡って通信可能な基地局をサーチする特殊サーチモードで基地局をサーチするように制御する、
    こと含むことを特徴とする制御方法。
  11. 基地局からの信号を受信する第1受信部、他の携帯端末から情報を受信する第2受信部、基地局をサーチするサーチ部及び制御部を有し、前記基地局との無線通信を介してネットワークと接続する携帯端末の制御プログラムであって、
    前記サーチ部が、第1の周波数帯域に渡って通信可能な基地局をサーチする通常サーチモードで基地局をサーチし、
    前記制御部が、前記他の携帯端末から受信した前記基地局に関する通信条件情報に基づいて、前記サーチ部が前記第1の周波数帯域より狭い第2の周波数帯域に渡って通信可能な基地局をサーチする特殊サーチモードで基地局をサーチするように制御する、
    ことを実行させる制御プログラム。
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