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JP6147174B2 - 液体容器装着用ポンプ - Google Patents

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JP6147174B2
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Description

本発明は、液体容器装着用ポンプに関する。
この種の液体容器装着用ポンプとして、図6に示す如く、容器体の口頸部の上面へ載置可能な水平板状のフランジfを周壁部の上部に付設して容器体内へ垂下されるシリンダBと、このシリンダ内に下半部を上方へ付勢させた状態で上下動自在に挿入し、かつ上半部に吐出ヘッドE3を備えた作動部材Eとを具備するとともに、シリンダの上端部をフランジfの上方へ延長し、この延長壁部b1の内外に沿って内外2重のリング筒部c1、c2を頂板部裏面から垂下したリング部材Cを設け、このリング部材の外周面に吐出ヘッドE3を螺合することが可能に設けたものが知られている(特許文献1)。
特開2012−115748
特許文献1のものは、水平板状のフランジの上方へ延びる延長壁部fの内外両面に沿って2重のリング筒部を装着する構造であるから、ポンプの全高が相対的に大きくなっており、また、リング部材から吐出ヘッドを離脱させたときに、いわば首長の不体裁な外観となる傾向があった。さらに、リング部材をこじるように持ち上げたときに、リング部材のリング筒部が径方向に変形し易く、強度が弱い。
本発明の第1の目的は、シリンダにリング部材を低い位置で嵌合可能な嵌合凹部を設けることで全高を低くした液体容器装着用ポンプを提供することである。
本発明の第2の目的は、シリンダに対するリング部材の嵌合力を高めた液体容器装着用ポンプを提供することである。
第1の手段は、
容器体100の口頸部101外面へ装着可能な装着筒部10の上端からフランジ状頂壁部11を内方突出した装着キャップAと、
周壁部16の上部に鍔状に外向きフランジ状壁部18を付設し、この外向きフランジ状壁部18の外周部18cを上記フランジ状頂壁部11と口頸部101の上端部との間に挟むことで容器体100内に固定することができ、かつ上記周壁部16の上端部を、外向きフランジ状壁部18の内端より上方へ延びる第1起立筒部17としたシリンダBと、
このシリンダB内に下半部を上方へ付勢させた状態で上下動自在に挿入し、その下半部に上記周壁部16へ摺接する環状ピストンE3を、かつ上半部にノズル74付きの吐出ヘッドE4をそれぞれ有する作動部材Eと、
環状の頂板部30aの内外両縁から、上記第1起立筒部17の内外両面に沿って2重筒状の内リング筒部30c及び外リング筒部30bをそれぞれ垂設させたリング部材Cとからなり、
作動部材Eの上下動により、シリンダBの下部に形成した第1逆止弁V1を経由して、容器体内の液体がシリンダB内へ吸い上げられるとともに、作動部材Eの下部に形成した第2逆止弁V2を経由して、シリンダB内の液体がノズル74から吐出されるように構成された液体容器装着用ポンプにおいて、
上記リング部材Cの頂板部30aの上面から上方へ起立した被係止筒部31に対して、上記吐出ヘッドE4の裏面から垂下する係止筒部70を、作動部材Eを最も下降させた下限位置において相互に係止可能に設けるとともに、
上記外向きフランジ状壁部18は、周壁部16と連結した内周部18aの外縁から第2起立筒部18bを介して外周部18cを外方突出してなり、
第1起立壁部17及び第2起立筒部18bの間に形成した嵌合凹部19内に上記外リング筒部30bを嵌挿した。
本手段では、図1に示すように、シリンダBの外向きフランジ状壁部18を、内周部18aから第2起立筒部18bを介して外周部18cを突出するように形成し、外向きフランジ状部の内端より上方の周壁部分である第1起立筒部17と第2起立筒部18bとの間に形成する嵌合凹部19に、リング部材Cの外リング筒部30bを嵌挿しており、全体として、ポンプの全高が低くなるように形成している。これにより、ステムE1の長さを短くすることができ(図5参照)、材料として使用する樹脂の量を節約できる。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ上記外リング筒部30bを、嵌合凹部19の内周面s1及び外周面s2との間に挟持するように構成した。
本手段では、図2に示すように、上記外リング筒部30bを、上記嵌合凹部19の内周面s1と外周面s2との間に挟持するようにした。これにより、リング部材Cの持ち上げ(こじり)に対して外リング筒部30bが径方向へ変形することが防止されるので、強度が向上する。
第3の手段は、第2の手段を有し、かつ上記外リング筒部30bは嵌合凹部19の底面に当接するまで垂下しており、当該当接状態で外リング筒部30bの上方抜け止め可能に相互に係合する第1横リブq1及び第2横リブq2を嵌合凹部19の内面及び外リング筒部30bの表面に形成した。
本手段では、図2に示すように外リング筒部30bを、上記嵌合凹部の底部に当接する長さに形成し、かつその当接状態で外リング筒部30bの上方抜け止めを阻止する第1横リブq1及び第2横リブq2を設けている。図示例では、それら横リブを、嵌合凹部の外周面s2及び外リング筒部30bの外面に設けられているが、嵌合凹部の内周面s1及び外リング筒部30bの内面に設けても構わない。
第1の手段に係る発明によれば、外向きフランジ状壁部18の内周部18aから第2起立筒部18bを介して外周部18cを突出し、その第2起立筒部18bとシリンダBの周壁部16の上端部である第1起立筒部17との間に形成する嵌合凹部19内に、リング部材Cの外リング筒部30bを嵌挿したから、容器体装着時のポンプ部分の全高を低くすることができ、かつ外観上のバランスも向上した。またこれに伴い、作動部材の成形に使用する樹脂量を少なくすることができる。
第2の手段に係る発明によれば、上記外リング筒部30bを、嵌合凹部19の内周面s1及び外周面s2との間に挟持するように構成したから、シリンダBに対するリング部材Cの嵌合力が向上し、特に持ち上げによる径方向外方への変形を阻止することでコジリに対する強度が増強された。
第3の手段に係る発明によれば、上記外リング筒部30bを嵌合凹部19の底面に当接するまで垂下し、当該当接状態で第1横リブq1及び第2横リブq2の係合により外リング筒部30bを上方へ抜け止めしたから、上記嵌合力がさらに向上した。
本発明の第1実施形態に係る液体容器装着用ポンプの通常時の半断面側面図である。 図1の液体容器装着用ポンプの要部拡大図である。 図1の液体容器装着用ポンプの一部品の縦断面図である。 図1の液体容器装着用ポンプの他の部品の縦断面図である。 図1の液体容器装着用ポンプの作動部材をリング部材に係止した状態での半断面側面図である。 従来の液体容器装着用ポンプの作動部材をリング部材に係止した状態での半断面側面図である。
以下、本発明の形態を、図面を参照して説明する。
図1乃至図5は本発明のポンプの第1実施例を示す。ポンプ1は、装着キャップAと、シリンダBと、リング部材Cと、逆止弁部材Dと、作動部材Eと、コイルスプリングFとを備えている。尚、説明の便宜上、図1の左方を前部、右方を後部、手前を右部、奥方を左部として説明する。
装着キャップAは、ポンプ1を容器体100に固定するためのもので、容器体100の口頸部101外周に嵌合させる装着筒部10の上端より内向きのフランジ状頂壁部11を延設している。
シリンダBは、周壁部16の外周上部より、口頸部101上にパッキンpを介して載置する外向きフランジ状壁部18を突設するとともに、周壁部16の下端縁より中央を開口した底壁部22を延設している。そして底壁部22の中央開口周縁より筒状の第1逆止弁座23を立設している。また、底壁部22下面中央部よりパイプ嵌合筒部25を一体に垂設し、パイプ嵌合筒部25に吸上用のパイプ26の上端を嵌着し、その下端を容器体100内下端部に垂下させている。
上記周壁部16の上端部は、外向きフランジ状壁部18の内端より上方に延びる第1起立筒部17に形成している。図示の第1起立筒部17は垂直筒状に形成している。外向きフランジ状壁部18より下方の周壁部分は、下端側の第1周壁部16aと、第1周壁部16a上端より段差を介して拡径した第2周壁部16bとで構成している。図示例では、上記第1起立筒部17の外面全長に亘ってローレット状の第1回り留め手段k1を形成している。
上記外向きフランジ状壁部18は、内周部18aから第2起立筒部18bを介して外周部18cを外方突設しており、この外周部18cの下面に上記パッキンpを付設している。また上記第2起立筒部18bの内面には、第1横リブq1を周設している。第2起立筒部18bと第1起立筒部17との間にはリング溝状の嵌合凹部19が形成される。なお、図示例では、第2周壁部16bの上端部外面から上記内周部18aの下面に亘って断面略三角形状の第1縦リブr1を縦設している。
リング部材Cは、シリンダBの上端部である第1起立筒部17に嵌着したものであり、装着基部30と被係止筒部31とで形成している。
上記装着基部30は、上記嵌合凹部19内へ上方への抜け出し防止が可能に嵌着させた外リング筒部30bと、第1起立筒部17の内周上端部に、回動を防止して嵌合させた内リング筒部30cとの各上端を、環状の頂板部30aで連結してなる。図示の外リング筒部30bは、内リング筒部30cよりも長く、嵌合凹部19の底面(上記内周部18aの上面)に達する長さに形成されている。これは、嵌合長さを十分にとることで嵌合力を大とするためである。外リング筒部30bの外周面下部には、少なくとも一本(図示例では複数本)の第2横リブq2が周方向に設けられており、外リング筒部30bを嵌合凹部19へ強制的に挿入するときに、外リング筒部30bの第2横リブq2が第1横リブq1を乗り越え、スナップ嵌合するようにしている。そして外リング筒部30bは、嵌合凹部19の内周面s1及び外周面s2の間に挟みこまれ、強固に固定される。外リング筒部30bの内面上部には、ローレット状の第2回り留め手段k2が形成されており、この第2回り留め手段k2と前述の第1回り留め手段k1とが相互にかみ合ってシリンダBに対するリング部材Cの回転を防止している。両回り留め手段の構造は適宜変更することができる。
上記被係止筒部31は、後述の係止筒部70に係合固定するためのもので、装着基部30の頂板部30a内周縁部分より起立している。図示の被係止筒部31は、外面にねじ構造を有する螺筒部に形成しているが、係止筒部70に対して係止可能ならばどのような構造でも構わない。被係止筒部31の内面と内リング筒部30cの内面とは、図示例ではほぼ面一であり、これら両面に亘って第2縦リブr2を縦設している。
さらに図示例では、上記第2起立筒部18bの内径と上記フランジ状頂壁部11のフランジ孔12の孔径とをほぼ同じとするとともに、外リング筒部30bの上側から、上記フランジ孔12の孔径よりやや大外径の環状凸部32を外方突出している。この図示の構造によれば、外リンク筒部30bが嵌合凹部19内へ挿入されることで、上記フランジ状頂壁部11の上面からリング部材Cの頂板部30aの上面までの高さが小さくなり、その結果、ポンプの全高が小となる(図5参照)。
逆止弁部材Dは、シリンダB内下端部に装着している。逆止弁部材Dは、シリンダBの周壁部16内周下端部に当該内周との間に液体通路を存して脚筒部33を嵌合させ、脚筒部33の上端よりフランジ部34を延設し、該フランジ部34を介して台座35を立設している。
この台座35は、後述のピストンガイドの支持台としての機能を有し、その機能を発揮すればどのような構造でもよい。図示例では、図5に示す如く、台座35は、平坦かつ水平な頂面35aを備えている。
上記脚筒部33は、第1逆止弁座23とシリンダBの周壁部16の内面との間に回動自在に挿入されている。好適な一実施例として、脚筒部33外面は、シリンダBの周壁部16内周に突設したアンダーカットに接触している。また、脚筒部33の上半部には、周方向複数の液体通路を開通するとよい。
また、脚筒部33の内周より周方向に一定間隔を存して複数の弾性片37を内方突設し、各弾性片37を介して、第1逆止弁座23上に圧接する第1逆止弁体38を支持している。この第1逆止弁体38と第1逆止弁座23とで第1逆止弁V1を形成している。
作動部材Eは、シリンダBに対して上方付勢状態で上下動可能に組み付けしたもので、図1に示すように、ステムE1と、ピストンガイドE2と、環状ピストンE3と、吐出ヘッドE4と、外気導入孔開閉部材E5とを備えている。
ステムE1は、上端に吐出ヘッドE4を嵌着して、下端部をシリンダB内に上方付勢状態で上下動可能に挿入し、下端部に相対的な上下動が可能に環状ピストンE3を装着した筒状をなし、シリンダB内の液を吐出ヘッドE4内に導入する導管の役割を果たす。
なお、本明細書において「相対的な上下動」とは、ステム及び環状ピストンがともに上昇するが、ステム及び環状ピストンの一方の上昇幅に対して他方の上昇幅が大きいために一方を基準として他方がより高い位置に移動すること、並びに、ステム及び環状ピストンがともに下降するが、ステム及び環状ピストンの一方の下降幅に対して他方の下降幅が大きいために一方を基準として他方がより低い位置に移動することをいうものとする。
第1実施例のステムE1は、図2に示す如く、筒状のステム本体部42から、外筒部41及び内筒部40で形成される2重筒状の下端部を下方へ突出している。
上記外筒部41は、ステム本体部42の下端から外向きのフランジ部43を介して垂下されている。上記外向きのフランジ部43は、ステム本体部42の下端部より外方へ傾斜下降する外向きのフランジ部43としている。
上記内筒部40は、ステム本体部42の下端から、内向きのフランジ部44を介して外筒部41の下端よりも下方へ垂設している。なお、その内向きのフランジ部44から内筒部40下方へ至る上下方向幅広の通液孔45を穿設している。また、内筒部40は円形であっても多角形であっても良い。上記内筒部40の上半部は、下端が内方へテーパ状に窄まるテーパ状部40aに、内筒部40の下半部は、垂直筒状部40bにそれぞれ形成している。内向きのフランジ部44からテーパ状部40aに至る縦長な通液孔45を、対向位置に一対穿設している。更に、内筒部40の内面には第1係止リブ48を付設している。尚、上記通液孔45は一対設ける場合に限らず、一箇所であっても三箇所以上であっても良い。
ピストンガイドE2は、上記ステムE1の内筒部40に取り付けられ、ステムE1の後述の環状ピストンE3が動く範囲を規制する部材である。ピストンガイドE2は、ステムE1に嵌着させるための連結基部50と第2逆止弁座51とを有する。ピストンガイドは、環状ピストンと別体であるため、ピストンに通常使用する材料より硬質の材料(合成樹脂)で形成することができる。
上記連結基部50は、図2に示す如く、嵌着筒部50aと、この嵌着筒部50aの下面を閉塞する底板50bと、この底板50bの中央部から起立する棒状突起50cとで形成している。図示例の棒状突起50cは中実であるが、例えば中空筒状に形成しても構わない。そして嵌着筒部50aと棒状突起50cとの間に形成される環状溝部g内に上記内筒部40を回動不能に嵌合させている。上記棒状突起50cの外面には、上記第1係止リブ48と係止する環状溝部gを付設し、これにより内筒部40を連結基部50に抜け止めする係止手段を構成している。もっとも係止手段の構造は適宜変更することができる。
上記第2逆止弁座51は、嵌着筒部50aの外周より外筒部41下方位置に至るように突設している。図示の第2逆止弁座51は、嵌着筒部50aの外周より一体に突設し、基端部が外方へ下り、水平な外周部の下面を環状平坦面55とし、外周縁部に起立壁を立設している。また、第1実施例では、第2逆止弁座51の下面周縁部より下方に案内筒部52を一体に垂設し、案内筒部52の外周に周方向複数の案内突起53を突設している。
環状ピストンE3は、図1に示すように、筒状の内部摺動部60と、筒状の外部摺動部61とを、それぞれの対向する上下中間部を連結部62で連結した断面H状をなす環状に形成されている。内部摺動部60は第2逆止弁座51とで第2逆止弁V2を構成するもので、ステムE1の内筒部40と離間位置を上下動するとともに、上端部を外筒部41内周に摺動可能に嵌合させている。また、外部摺動部61はシリンダB内周に摺動可能に嵌合させている。従って、環状ピストンE3は、内部摺動部60の下端部が第2逆止弁座51に圧接する位置から、連結部62の上面が外筒部41下面に当接する位置までの間を、ステムE1に対して相対的な上下動が可能に装着されている。
吐出ヘッドE4は、頂板71裏面の中央部から小径の連結筒部69と大径の係止筒部70とを2重筒状に垂下するとともに、頂板71の周縁部から外周壁部72を垂設し、かつ上記連結筒部69と連通するノズル74を前方へ突出し、ノズル74の先端に吐出口75を開口してなる。また、係止筒部70の内面には螺条を設けており、図3に示す如く、不使用時に作動部材Eを押し下げて係止筒部70をリング部材Cの被係止筒部31に螺合可能に構成しており、作動部材Eの押し下げ状態での係止を可能に構成している。
外気導入孔開閉部材E5は、ステムE1の外周上部に、ステムE1に対して相対的な上下動が可能に装着している。外気導入孔開閉部材E5は、ステムE1外周に上端部を、外気の導入が可能な程度の隙間をあけて摺動可能に嵌合させた基筒部80を備えており、ステムE1と基筒部80との隙間からの液の浸入を極力防止できる構造となっている。また、基筒部80の下端より、外気導入孔24を開閉する開閉筒部81を突設している。そして、使用時の作動部材Eが最上昇位置にある場合には、図1に示す如く、開閉筒部81が外気導入孔24上方位置にある。このとき外気導入孔24は環状ピストンE3により閉塞されている。また液の吐出のために作動部材Eを押し下げた際にも、開閉筒部81が外気導入孔24上方位置にある。図示していないが、液の吐出のための作動部材Eの押し下げ位置では、連結筒部69の上部の下向き段部76が基筒部80の上面を押圧しない。また、図5にある如く、作動部材Eの押し下げ係止時には開閉筒部81が外気導入孔24を閉塞する如く構成している。
コイルスプリングFは、上記第2逆止弁座51下面と逆止弁部材Dのフランジ部34との間に介装され、ステムE1を、ひいては作動部材Eを常時上方に付勢させている。
上記構成において、ポンプの非使用時(例えば製品としての出荷時)には、図5に示す如く、作動部材Eは、押し下げられて吐出ヘッドE4の係止筒部70をリング部材Cの被係止筒部31に係止されている。これにより、作動部材Eの下降状態で係止することができる。この際、外気導入孔開閉部材E5が押し下げられて、開閉筒部81が外気導入孔24を閉塞する。また、逆止弁部材Dの台座35が連結基部50の下面に当接する。本発明では、リング部材Cの外リング筒部30bを、シリンダBが有する嵌合凹部19内に嵌挿するように構成したから、図5の係止状態でもまた図1に示す通常の使用状態でも、そのように構成していないものに比べて、ポンプの全高が相対的に小さくなる。また嵌合凹部19の内周面s1及び外周面s2の間に外リング筒部30bが挟持されることで嵌合力が向上する。
次にポンプを使用するときには、吐出ヘッドE4を回転させて係止筒部70を被係止筒部31から螺脱させる。さらに図1の状態から、吐出ヘッドE4を押し下げるとシリンダB内の液が加圧され、液圧で押し上げられた環状ピストンE3がステムE1に対して相対的に上昇して第2逆止弁V2が開き、加圧液が第2逆止弁V2、通液孔45を介してステムE1内に導入され、次いでノズル74の吐出口75より外部に吐出される。
また吐出ヘッドE4の押圧を解除すると、コイルスプリングFの上方付勢力により作動部材Eが上昇し、その際シリンダB内の負圧化により環状ピストンE3がステムE1に対して相対的に下降して第2逆止弁V2が閉じ、また、第1逆止弁V1が開いて容器体100内の液が吸上げ用のパイプ26を介してシリンダB内に導入される。
1…ポンプ
A…装着キャップ
10…装着筒部 11…フランジ状頂壁部 12…フランジ孔
B…シリンダ
16…周壁部 16a…第1周壁部 16b…第2周壁部
17…第1起立筒部
18…外向きフランジ状壁部 18a…内周部 18b…第2起立筒部
18c…外周部 19…嵌合凹部
22…底壁部 23…第1逆止弁座
24…外気導入孔 25…パイプ嵌合筒部 26…吸上用のパイプ 27…補助リブ
C…リング部材
30…装着基部 30a…頂板部 30b…外リング筒部 30c…内リング筒部
31…被係止筒部 31a…縮径端部 32…環状凸部
D…逆止弁部材
33…脚筒部 34…フランジ部 35…台座 35a…頂面
35b…縦リブ 35c…補助壁部
37…弾性片 38…第1逆止弁体 39…係止部
E…作動部材
E1…ステム
40…内筒部 40a…テーパ状部 40b…垂直筒状部 41…外筒部、
42…ステム本体部 43…外向きのフランジ部 44…内向きのフランジ部、
45…通液孔 48…第1係止リブ
E2…ピストンガイド
50…連結基部 50a…嵌着筒部 50b…底板 50c…棒状突起、
51…第2逆止弁座 52…案内筒部 53…案内突起 55…環状平坦面
E3…環状ピストン
60…内部摺動部 61…外部摺動部 62…連結部
E4…吐出ヘッド
69…連結筒部 70…係止筒部 71…頂板 72…外周壁部、
74…ノズル 75…吐出口 76…下向き段部
E5…外気導入孔開閉部材
80…基筒部 81…開閉筒部
F…コイルスプリング
V1…第1逆止弁 V2…第2逆止弁
c1、c2…リング筒部 f…フランジ g…環状溝部
k1…第1回り留め手段 k2…第2回り留め手段 m…吸込み口
p…パッキン q1…第1横リブ q2…第2横リブ
r1…第1縦リブ r2…第2縦リブ s1…内周面 s2…外周面
100…容器体 101…口頸部

Claims (3)

  1. 容器体(100)の口頸部(101)外面へ装着可能な装着筒部(10)の上端からフランジ状頂壁部(11)を内方突出した装着キャップ(A)と、
    周壁部(16)の上部に鍔状に外向きフランジ状壁部(18)を付設し、この外向きフランジ状壁部(18)の外周部(18c)を上記フランジ状頂壁部(11)と口頸部(101)の上端部との間に挟むことで容器体(100)内に固定することができ、かつ上記周壁部(16)の上端部を、外向きフランジ状壁部(18)の内端より上方へ延びる第1起立筒部(17)としたシリンダ(B)と、
    このシリンダ(B)内に下半部を上方へ付勢させた状態で上下動自在に挿入し、その下半部に上記周壁部(16)へ摺接する環状ピストン(E3)を、かつ上半部にノズル(74)付きの吐出ヘッド(E4)をそれぞれ有する作動部材(E)と、
    環状の頂板部(30a)の内外両縁から、上記第1起立筒部(17)の内外両面に沿って2重筒状の内リング筒部(30c)及び外リング筒部(30b)をそれぞれ垂設させたリング部材(C)とからなり、
    作動部材(E)の上下動により、シリンダ(B)の下部に形成した第1逆止弁(V1)を経由して、容器体内の液体がシリンダ(B)内へ吸い上げられるとともに、作動部材(E)の下部に形成した第2逆止弁(V2)を経由して、シリンダ(B)内の液体がノズル(74)から吐出されるように構成された液体容器装着用ポンプにおいて、
    上記リング部材(C)の頂板部(30a)の上面から上方へ起立した被係止筒部(31)に対して、上記吐出ヘッド(E4)の裏面から垂下する係止筒部(70)を、作動部材(E)を最も下降させた下限位置において相互に係止可能に設けるとともに、
    上記外向きフランジ状壁部(18)は、周壁部(16)と連結した内周部(18a)の外縁から第2起立筒部(18b)を介して外周部(18c)を外方突出してなり、
    第1起立壁部(17)及び第2起立筒部(18b)の間に形成した嵌合凹部(19)内に上記外リング筒部(30b)を嵌挿したことを特徴とする、液体容器装着用ポンプ。
  2. 上記外リング筒部(30b)を、嵌合凹部(19)の内周面(s1)及び外周面(s2)との間に挟持するように構成したことを特徴とする、請求項1記載の液体容器装着用ポンプ。
  3. 上記外リング筒部(30b)は嵌合凹部(19)の底面に当接するまで垂下しており、当該当接状態で外リング筒部(30b)の上方抜け止め可能に相互に係合する第1横リブ(q1)及び第2横リブ(q2)を嵌合凹部(19)の内面及び外リング筒部(30b)の表面に形成したことを特徴とする、請求項2記載の液体容器装着用ポンプ。
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