JP6033591B2 - Seismic reduction device - Google Patents
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Description
本発明は、天井吊下型として吊下げられる吊支対象物、例えば空調室内器や配管或いは軽天井などの落下防止対策或いは床面設置型として床置きされた床置対象物と天井部とを接続し、床置対象物を天井部から吊り支えてその転倒防止対策に用いられるようなものであって、大地震に見舞われた際でも有効な減震装置に関する。 The present invention relates to a suspended object to be suspended as a ceiling suspended mold, for example, an air-conditioning indoor unit, piping, or a light-ceiling preventive measure such as a floor-mounted object and a floor-mounted object and a ceiling part. The present invention relates to a seismic reduction device that is connected and suspended from a ceiling to be used as a measure for preventing its falling, and is effective even in the event of a major earthquake.
従来、減震構造として例えば建築構造物の天井部に打ち込まれた支持体(アンカー)と、これより吊り下げられた被支持体(吊支対象物)との間をコイルバネで伸縮自由に支持し、被支持体が振動を生ずるようなものである場合、被支持体から発生した振動が天井部に伝達しないようにこれを遮断する伸縮式の装置が利用されている(例えば特許文献1参照)。被支持体が軽天井のようなそれ自身振動を発生しないようなものである場合には、天井部から伝わってきた振動を遮断して軽天井に伝達されないようにしている。 Conventionally, as a seismic reduction structure, for example, a support between a support (anchor) driven into a ceiling portion of a building structure and a supported body (an object to be supported) suspended from the support are supported by a coil spring so as to freely expand and contract. When the supported body is such that vibration is generated, a telescopic device is used to block the vibration generated from the supported body so as not to be transmitted to the ceiling (see, for example, Patent Document 1). . In the case where the supported body does not generate vibration itself, such as a light ceiling, the vibration transmitted from the ceiling portion is blocked so that it is not transmitted to the light ceiling.
この伸縮式の装置の具体例として図10(特許文献1の代表図)に示すように、支持体50と被支持体60との間に配設され、支持体50に取り付けられた取付部51には先端にフック部1aを有した略U字型のハンガー1が取り付けられている。このハンガー1はコイルバネ4の支持体50側の端部からコイルバネ4の内側を通って先端のフック部1aがコイルバネ4の被支持体60側の端部に引っ掛けられている。
As a specific example of this telescopic device, as shown in FIG. 10 (representative diagram of Patent Document 1), an
又、被支持体60に取り付けられた取付部61には前記ハンガー1と同じ形状で先端にフック部2aを有した被支持体60側の被ハンガー2が取り付けられている。被ハンガー2はコイルバネ4の被支持体60側の端部からコイルバネ4の内側を通って先端のフック部2aがコイルバネ4の支持体50側の端部に引っ掛けられている。
Further, the supported
そして、被支持体60自体の振動や、逆に被支持体60に振動や地震等の外力が加わって、被支持体60が支持体50から離れる方向に変位しようとすると、被ハンガー2先端のフック部2aがコイルバネ4の支持体50側端部を被支持体60側に引っ張ることとなる。これにより、コイルバネ4は被ハンガー2先端のフック部2aとハンガー1先端のフック部1aとの間(支持体50と被支持体60との間)で押し縮められて圧縮され、前記振動や地震等の外力に合わせて伸縮を繰り返す。このコイルバネ4の伸縮動作により支持体50から被支持体60への或いは被支持体60から支持体50への振動の伝達を遮断又は緩和している。その結果、通常の被支持体60の稼動時や普通の地震発生時に入力した振動に対応してコイルバネ4の伸縮動作によって支持体50と被支持体60との相対的な位置関係を変化させることができるので、支持体50や吊り下げられる部分が破壊されることが無くなり、被支持体60を安定して支持し続けることができる。
Then, when the
被支持体60の通常の稼動時や地震が通常の大きさである場合は被支持体60の揺れはさほど大きくなく、通常の揺れによって支持体50は支障を来たすことはない。ところが、大地震が発生した場合は強大な衝撃エネルギーにより被支持体60が大きく且つ衝撃的に且つ繰り返して揺さ振られるため上述したような被支持体60の通常の稼動や地震が通常の大きさに対応するための1つのコイルバネ4を装備した装置では十分に対処できない。特に、被支持体60が重量物である場合は支持体50にかかる負荷が益々増大して対処できない。
When the supported
そこで本発明の主たる課題は、被支持体の通常の稼動時や地震が通常の大きさである場合は勿論、重量のある吊支対象物や床置対象物を支持している状態で大地震が発生しても、その大地震による外力を的確に遮断又は減衰させることができる安全性の高い減震装置を提供することを目的とする。 Therefore, the main problem of the present invention is that a large earthquake is supported in a state in which a heavy support object or a floor object is supported, as well as a normal operation of a supported body or an earthquake having a normal size. An object of the present invention is to provide a highly safe earthquake-reducing device capable of accurately interrupting or attenuating the external force caused by a large earthquake even if an earthquake occurs.
請求項1に記載した発明は「支持体100と被支持体200との間で伸縮を許容させる伸縮式の減震装置10であって、
伸縮方向に貫通された挿通空所121を有して前記支持体100寄りに設けられる座板120と、
前記座板120に対向し、前記挿通空所121の対面位置にて伸縮方向に貫通された被挿通空所221を有して前記被支持体200寄りに設けられる被座板220と、
前記座板120と被座板220との対向面間にて、挿通空所121及び被挿通空所221の周囲に接するように配設されたコイルバネ300と、
前記座板120と前記被座板220との上下の対向面間に配置され、前記コイルバネ300と略同長さを有する微振動吸収体400であって、前記コイルバネ300に内側から接触するように、又は前記コイルバネ300に外嵌するように配置された前記微振動吸収体400と、
前記コイルバネ300の伸縮方向に伸縮するものであって、コイルバネ300の外周を囲うように又は内周に沿うように配置され、前記コイルバネ300より短く設定して前記座板120と被座板220との対向面間に隙間Aを設けて介在され、外部から前記隙間Aを超える過荷重が入力された時に始めて圧縮が開始される過荷重減震用の減震ダンパー500と、
前記支持体100に取り付けられた係止部131と、該係止部131の両側から同一方向に伸び前記座板120の挿通空所121に挿通される少なくとも2本の腕部132と、該腕部132の先端部に形成されて前記被座板220の被挿通空所221を挿通し該被座板220の被支持体側端部224に係止されるフック部133とで構成されたハンガー130と、
前記被支持体200に取り付けられた被係止部231と、該被係止部231の両側から同一方向に伸び、前記被座板220の被挿通空所221に挿通される少なくとも2本の被腕部232と、該被腕部232の先端部に形成されて前記座板120の挿通空所121を挿通し該座板120の支持体側端部124に係止される被フック部233とで構成された被ハンガー230とを備えて構成した」ことを特徴とする減震装置10である。
The invention described in
A
A
A
A fine vibration absorber 400 disposed between upper and lower opposing surfaces of the
The
A
The to-be-latched
前記隙間Aとは、被支持体200の荷重により伸縮方向において圧縮されたコイルバネ300の上端位置と、過荷重により圧縮が開始される減震ダンパー500の上端位置との間隔であり、被支持体200が静止体の場合では、被支持体200の静荷重により変動しないが、被支持体200が稼動体であって被支持体200の稼動による振動や支持体100から伝わった通常の地震その他の外部振動を受けた場合には変動している。この隙間Aを設けるのは、被支持体200の通常の負荷に対応して先にコイルバネ300が圧縮対応して被支持体200の負荷を支えているのに対し、その後、隙間Aを超える大地震のような過荷重が発生した時に減震ダンパー500が始めて圧縮対応して過荷重を減震(振動の遮断或いは軽減)させるよう対処するものである。なお、コイルバネ300に接触した微振動吸収体400により、コイルバネ300に生じた周波数の高い外乱によるサージングを防止できる。
The gap A is an interval between the upper end position of the
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の減震装置10において、
「前記減震ダンパー500は、減震コイルバネ510であって、前記コイルバネ300のバネ定数と同じか、それより大きいバネ定数を有する」ことを特徴とする。
The invention described in
“The
コイルバネ300のバネ定数と減震コイルバネ510のバネ定数を設定する際、被支持体200を吊持した時の荷重に対してはコイルバネ300のみが対応して伸縮付勢にてこれを支持し、大地震による過荷重に対してはコイルバネ300に協働して減震コイルバネ510が対応して伸縮付勢にてこれを支持する。従って、大地震等の過荷重に対してはコイルバネ300と減震コイルバネ510との両バネ300,510のバネ反力が働いて過荷重に対処することができる。このため、減震コイルバネ510のバネ定数は少なくともコイルバネ300のバネ定数と同じか、それ以上に設定する。
When setting the spring constant of the
請求項3に記載した発明は、請求項1に記載の減震装置10において、
「前記減震ダンパー500は、バネ封入筒体540であって、バネ封入筒体540は前記コイルバネ300のバネ定数と同じか、それより大きいバネ定数を有する減震コイルバネ510を弾性エラストマ530で筒状にモールド成形されたものである」ことを特徴とする。
According to a third aspect of the present invention, in the
“The
バネ封入筒体540は、内部にバネ定数の大きい性質を有する減震コイルバネ510が存在し、その周囲をゴム材、低反発ゴム等の弾性エラストマ530で覆って一体に構成したものである。
The spring-sealed
請求項4に記載した発明は、請求項1に記載の減震装置10において、
「前記減震ダンパー500は、シリンダ570とピストン580とから構成されるものであって、
前記シリンダ570は内部に粘性体550を装填した内部空間560を有し、
前記ピストン580は前記座板120から伸びて前記シリンダ570の内部空間560の粘性体550内を進退自由に挿通されている」ことを特徴とする。
According to a fourth aspect of the present invention, in the
“The
The
The
粘性体550は、ピストン580の動きに抵抗を与えるものであればよく、粘性の高い液体、シリコン材等を混入した液状媒体を用いる。
The
請求項1に記載の発明によれば、座板120と被座板220との対向面間にコイルバネ300を介在させることにより、このコイルバネ300が被支持体200の静荷重(被支持体200の重さ)をコイルバネ300が支えることができる。換言すれば、被支持体200は静止状態のものもあれば、それ自身が稼動して振動を生じることもあり、又、支持体100側に外部振動が伝わることもあるが、前述のようにコイルバネ300は被支持体200の静止荷重に応じて圧縮されて均衡し、その均衡位置で入力した振動に対応して伸縮し、支持体100への振動の伝達を遮断する。或いは、外部振動が支持体100に伝達した時、この外部振動に対応してコイルバネ300が伸縮し、被支持体200への振動の伝達を遮断する。この時点では隙間Aを越えてコイルバネ300が圧縮されることはない。
According to the first aspect of the present invention, the
これに対し、衝撃力等の大きな外力、例えば大地震のような過荷重を受けた時は、コイルバネ300が隙間Aを越えて圧縮されることになって、コイルバネ300と共に減震ダンパー500が圧縮される。この結果、減震ダンパー500が大地震のような過荷重に対し圧縮抵抗を与えてその強大な過荷重の被支持体200への伝達を軽減することになるので、被支持体200のダメージは大幅に軽減されることになる。換言すれば、減震ダンパー500が強大な過荷重に基づく破壊力の発生を消滅又は軽減させる過荷重回避機能が得られるので安全性の高い減震装置として利用することができる。よって、空調室内器、配管や軽天井などの吊支対象物の落下防止対策や、天井から吊られた床置対象物の転倒防止対策等の用途に有効に利用できる。
On the other hand, when a large external force such as an impact force, for example, an overload such as a large earthquake, is applied, the
請求項2に記載の発明によれば、コイルバネ300と、減震コイルバネ510とが概略同心円上で2重に環状配置され、両方のバネ300,510で対応することになる。即ち、通常の荷重が掛かっている場合ではバネ定数を例えば小さく(柔らかい)設定しているコイルバネ300の弾性作用によって荷重を支える。これに対し、隙間Aを越える衝撃力のような強大な過荷重(例えば、大地震)が加わったときは、コイルバネ300に加えてバネ定数を例えば大きく(硬い)設定している減震コイルバネ510の弾性作用が働いて過荷重が被支持体200に伝達されるのを遮断又は緩和減震させる。この時、両方のバネ反力が働くためバネ定数がコイルバネ300の2倍以上になり顕著な減震作用を得ることができる。特に、減震コイルバネ510をバネ定数の大きい硬いバネ性としているため過荷重の大きさに比例して圧縮時のバネ反力が増大する。このため、大地震になるほどバネ反力が増大し、支持体100に及ぼす強大な衝撃力を減殺させ、被支持体200の揺れを緩和減震させる安全性の高い減震ダンパー500を得ることができる。
According to the second aspect of the present invention, the
請求項3に記載の発明によれば、減震コイルバネ510を弾性エラストマ530で筒状にモールド成形して全体が弾力を有するように構成することによって、バネ封入筒体540を減震ダンパー500として用いることができる。前述同様、強大な過荷重を受けた際は、バネ封入筒体540に封入されている減震コイルバネ510が圧縮されることにより過荷重にバネ反力を与えて過荷重を減衰させることができ、この減震コイルバネ510の圧縮時におけるバネ反力の働きにより支持体100に対する的確な減震効果が得られる。さらに、バネ封入筒体540は弾性エラストマ530が減震コイルバネ510の伸縮に伴って伸縮し、入力して振動エネルギーを熱に変えて減震させる効果を発揮する。なお、この弾性エラストマ530は減震コイルバネ510に接した状態で備えられるため減震コイルバネ510に接して微振動を吸収する微振動吸収体400と同じ作用効果が得られる。このため、バネ封入筒体540を用いれば、微振動吸収体400を省略することができ、部品点数の削減及び取扱い性の容易化を図ることができる。
According to the third aspect of the present invention, the spring-encapsulated
請求項4に記載の発明によれば、粘性体550を封入したシリンダ570とその内部に進退自由に挿通されるピストン580とで伸縮式の減震ダンパー500を構成しているため、隙間Aを越えて強大な過荷重が入力される場合は、過荷重を受けた座板120と被座板220との間が圧縮されようとすることに基づき、ピストン580が粘性体550内を移動し、そのときに粘性抵抗を受けながら移動するため、その動きの中で強大な過荷重を熱に変え減震させることができる。このように、強大な過荷重を減震させる減震構造をシリンダ570とピストン580を用いて構成すれば、減震コイルバネ510に代えて減震装置を構築することができる。
According to the invention described in claim 4, since the expansion and contraction-type vibration-reducing
以下、本発明を図面に従って説明する。 The present invention will be described below with reference to the drawings.
[実施例1]
図1は本発明にかかる減震装置10の使用状態を示した図であり、図2はその減震装置10の構成部品を分解して示した図であり、図3は減震装置10に備えられる上下一対の座板120と被座板220を示した斜視図であり、図4は減震装置10の外力受圧時の圧縮状態を示す図である。ここでは減震装置10を天井吊支型に用いた例を示している。
[Example 1]
FIG. 1 is a view showing a use state of a
この減震装置10は、建築構造物の天井部11に備えられる上部の支持体100側に、取付具110と座板120とハンガー130が備えられ、下部の被支持体200側に、被取付具210と被座板220と被ハンガー230が備えられ、これらのハンガー130と被ハンガー230は上下逆向きとなる対称形に配置されている。そして、これらの中間部となる座板120と被座板220との上下の対向面間に、コイルバネ300と、微振動吸収体400と、減震ダンパー500の一例として備えられる減震コイルバネ510と、必要に応じて設けられる弾性筒体520とを組み込んで構成している。
The
上述の支持体100は、天井吊支型のアンカーとして建築構造物の天井部11にインサートされ、この天井部11より該支持体100の下部を吊支部101として下方に露出させている。この吊支部101に、吊支接続用として設けられたリング状の取付具110が吊支部101の枢支ピン111に枢支されて揺動自由に取り付けられている。勿論、これらを用いず、何らかの手段により直接支持体100に取り付けるようにしてもよい。
The
座板120は、図3の上側にも示すように、円板の中央部を平面視十字形に貫通して設けた挿通空所121を有する円板である。この挿通空所121は広幅で溝長さが長いハンガー挿通溝122と、狭幅で溝長さが短い被ハンガー挿通溝123を円板の中央部で十字形に交差させて開口したものである。そして、一方のハンガー挿通溝122には後述する線径が大径のハンガー130が挿通され、他方の被ハンガー挿通溝123には後述する線径が小径の被ハンガー230が挿通される。勿論、ハンガー挿通溝122、123は同じ幅、同じ長さに形成してもよい。
As shown also in the upper side of FIG. 3, the
又、座板120の上面は、後述する被ハンガー230の被フック部233を係止させる支持体側端部124となっている。これに対し、座板120の下面は、後述する弾性筒体520の上端周縁部521を嵌合させて取り付ける環状溝125が形成されている。コイルバネ300の外側に減震コイルバネ510が設けられる場合には、この環状溝125を境とする内径側の座板120の下面が、後述するコイルバネ300の上端面を受け止める上バネ座126となり、環状溝125を境とする外径側の座板120の下面が、後述する減震コイルバネ510の上端面を受け止める上バネ座127となっている。従って、コイルバネ300の内側に減震コイルバネ510が設けられる場合にはその逆となる。
Further, the upper surface of the
上述のハンガー130は、断面円形の金属線材を略U字形に曲げ加工し、その中央部付近の曲部は支持体100の取付部110に係止させて取り付けるための係止部131となっている。さらに、係止部131の両側には同一方向に平行して長く伸びる2本の腕部132を有しており、その先端部には外側に開いたフック部133が形成されている。又、ハンガー130の2本の腕部132は上述した座板120のハンガー挿通溝122の溝内両端部で上下方向に挿通ガイドされる。又、ハンガー130の金属線材の外径はハンガー挿通溝122の広幅に対応した外径寸法を有している。
The above-described
さらに、このハンガー130は上部側に配置される座板120のハンガー挿通溝122で挿通ガイドされるだけでなく下部側に配置される後述する被座板220のハンガー挿通溝222においても同様に上下方向に挿通ガイドされる。
Furthermore, the
被支持体200は、室内空調器、ダクト、配管、軽天井等の吊支対象物であり、減震装置10を介して上方の支持体100により吊支される。また、ビルの電源装置や変圧器のような床置対象物で天井部11(図示はしないがキュービクル内の天井部を含む)とを接続し、床置対象物を天井部11から吊り支えてその転倒防止対策に用いることもできる。従って、このような床置対象物も被支持体200に含まれる。この被支持体200の上部の被吊支部201に、吊支接続用として設けられたリング状の被取付具210が被吊支部201の枢支ピン211に枢支されて揺動自由に取り付けられている。勿論、これらを用いず、何らかの手段により直接被支持体200に取り付けるようにしてもよい。
The supported
被座板220は、上述した座板120と同形状を有して上下対称に組み込まれるものであって、図3の下側にも示すように、円板の中央部を平面視十字形に貫通して設けた被挿通空所221を有する円板である。この被挿通空所221は円板の中心部で広幅で溝長さが長いハンガー挿通溝222と、狭幅で溝長さが短い被ハンガー挿通溝223を十字形に交差させて開口している。勿論、被ハンガー挿通溝222,223は前述のハンガー挿通溝122、123と同様、同じ幅、同じ長さに形成してもよい。
The
そして、ハンガー挿通溝222には上述した線径が大径のハンガー130が挿通され、被ハンガー挿通溝223には後述する線径が小径の被ハンガー230が挿通される。なお、ハンガー130と被ハンガー230は座板120の挿通空所121と被座板220の被挿通空所221でそれぞれ十字形に交差して挿通されるが、これらの交差するハンガー130,230の各腕部132,232が干渉しない大・小のU字形の間隔に設定している。
The
又、被座板220の下面は、ハンガー130の後述するフック部133を係止させる被支持体側端部224となっている。これに対し、被座板220の上面は、後述する弾性筒体520の下端周縁部522を嵌合させて取り付ける環状溝225が形成されている。この環状溝225を境とする内径側の被座板220の上面が、後述するコイルバネ300の下端面を受け止める下バネ座226となり、環状溝225を境とする外径側の被座板220の上面が、後述する減震コイルバネ510の下端面を受け止める下バネ座227となっている。この場合も上述した座板120と同様、コイルバネ300の内側に減震コイルバネ510が設けられる場合にはその逆となる。
Further, the lower surface of the
上述の被ハンガー230は、上述したハンガー130と比較して、そのハンガー130のU字形内に収まる程度の狭幅で小径の金属線材を用いた点が異なり、他は同じ構造を有している。そして、上述したハンガー130とは上下対称に配置して組み込まれる。即ち、この被ハンガー230の場合も略U字形に曲げ加工し、その中央部付近の曲部は被支持体200の被取付具210に係止させて取り付けるための被係止部231となっている。さらに、被係止部231の両側には同一方向に平行して長く伸びる2本の腕部232を有しており、その先端部には外側に開いた被フック部233が形成されている。又、被ハンガー230の2本の腕部232は上述した被座板220の被ハンガー挿通溝223の溝内両端部で上下方向に挿通ガイドされる。また、被ハンガー230の金属線材の外径は被ハンガー挿通溝223の狭幅に対応した外径寸法を有している。
The above-described
なお、ハンガー130,230は上記の場合、異なる線径のものを使用している例が示すが、勿論、これに限られず、前述のハンガー挿通溝122,123や被ハンガー挿通溝222,223の幅や大きさが同じ場合、同じ大きさとしてもよい。 In addition, although the example which uses the thing of a different wire diameter in the above case shows the hanger 130,230, of course, it is not restricted to this, The above-mentioned hanger insertion groove 122,123 or the hanger insertion groove 222,223 is mentioned. If the width and size are the same, they may be the same size.
さらに、この被ハンガー230は下部側に配置される被座板220の被ハンガー挿通溝223で挿通ガイドされるだけでなく上部側に配置される上述した座板120の被ハンガー挿通溝123においても同様に上下方向に挿通ガイドされる。
Further, the
ここで、同形状を有して上下一対に対設される座板120と被座板220によりハンガー130と被ハンガー230は上下方向に摺動自由にガイドされる。この際、各ハンガー130,230は平面視十字形に交差するが、広幅に設けられたハンガー130のU字形空間を狭幅に設けられた被ハンガー230の介在スペースに用いて構成している。このため、被ハンガー230が上下方向に摺動しても接触することはない。
Here, the
なお、ハンガー130と被ハンガー230を平面視十字形に交差させて組み込んだ際、その同一の図面上で双方を明瞭に表すために、図1及び図2では一方のハンガー130をそのまま表示し、他方の被ハンガー230をその形状が視認し易い向きに変えて表示している。
In addition, when the
コイルバネ300は、上述の垂直に支持されるハンガー130,230を上下方向に貫通させた状態に内挿させる大きさで上下方向に伸縮自由に設けられ、そのバネ定数は被支持体200の荷重及び想定される被支持体200の稼動時の振動、さらには予想される通常の地震の揺れに合わせて適宜設定される。
The
微振動吸収体400は、天然ゴム、低反発ゴム或いは各種ゴムや弾性を有する樹脂等のエラストマが用いられている。この微振動吸収体400をコイルバネ300に接触させることにより該コイルバネ300の振動を吸収する弾性部材であるため、微振動吸収体400の外径をコイルバネ300の内径よりやや大きくして内側から接触させて(又は、微振動吸収体400の内径をコイルバネ300の外径よりやや小さくして外嵌して)微振動吸収体400とコイルバネ300との接触性を高めている。又、微振動吸収体400の長さも伸長時(無負荷時の自由長)のコイルバネ300の長さと略同長さにしてコイルバネ300の伸縮にかかわらず終始接触させるようにしている。微振動吸収体400の取り付けに際しては、前述のように微振動吸収体400がコイルバネ300に弾性接触するようにコイルバネ300の内周面側、或いは外周面側のいずれに配置してもよい。
The
減震コイルバネ510は、過荷重減震用の減震ダンパー500の一例として構成されるものであって、この減震コイルバネ510はコイルバネ300よりも一回り大径に形成している。(勿論、コイルバネ300の内側に配置する場合には、コイルバネ300の内径より一回り小径に形成されることになる。)このため、コイルバネ300と減震コイルバネ510とを同心円状に組み込んだ際は2重に環状配置されることになる。
The
さらに、この減震コイルバネ510は、長さ方向においてコイルバネ300より短く設定している。このため、無負荷時、或いは被支持体200を取り付けて一定の負荷(静荷重)が掛かってコイルバネ300が圧縮された状態であっても、座板120と被座板220との対向面間にコイルバネ300と減震コイルバネ510との長さの差である隙間Aを生じさせた状態で減震コイルバネ510が介在される。そして、この隙間Aの範囲では座板120と被座板220との対向面間でコイルバネ300は単独で自由に伸縮できるようになっている。そして、外部から隙間Aを超える大地震のような過荷重が入力された時に始めて圧縮開始される。
Further, the vibration reducing
ここで隙間Aとは、換言すれば、伸縮方向(図の場合は垂直方向)において静荷重により圧縮されたコイルバネ300の上端位置と、過荷重により圧縮が開始される減震コイルバネ510の上端位置との間に形成される上下空間の長さである。
Here, the clearance A is, in other words, the upper end position of the
このように、静荷重(及び被支持体200の稼働による振動や、通常の地震)に対してはコイルバネ300のみが対応し、通常の地震を超える大地震のような過荷重に対してはコイルバネ300と共に減震コイルバネ510が対応する。従って、大地震等の過荷重に対してはコイルバネ300と減震コイルバネ510との両バネ300,510のバネ反力が働いて過荷重に対処することになる。このため、減震コイルバネ510のバネ定数は少なくともコイルバネ300のバネ定数と同じか、それ以上に設定されることになる。なお、減震コイルバネ510の下端は自重によりコイルバネ300とともに、被座板220の上面に受け止められている。
As described above, only the
必要に応じて設けられる弾性筒体520は、減震コイルバネ510がコイルバネ300に外嵌される場合、コイルバネ300より大径で減震コイルバネ510より小径の筒体であって、これらのバネ間を仕切る部材である。(従って、減震コイルバネ510がコイルバネ300に内嵌される配置構成の場合には、ここに用いられる弾性筒体520が減震コイルバネ510より大径でコイルバネ300より小径の筒体ということになる。)そして、この弾性筒体520の上端周縁部521が座板120の下面に形成されている環状溝125に嵌合され、下端周縁部522が被座板220の上面に形成されている環状溝225に嵌合されて取り付けられる(図1(B)参照)。この弾性筒体520は各バネ300,510の伸縮性を良好にするためフッ素ゴムやエラストマ等の滑り抵抗の少ない弾性材で形成している。なお、弾性筒体520を設けない場合には、減震コイルバネ510とコイルバネ300との間の仕切りがないため、減震コイルバネ510とコイルバネ300の巻き方向を違えて両者の絡まりを防ぐようにすることもできる。
The elastic
このように構成された天井吊支型で伸縮する減震装置10は、図1に示すように、天井部11に固定されている支持体100から減震装置10を介して被支持体200を吊支している。この場合、被支持体200の静荷重が被ハンガー230の被フック部233を介して座板120に掛かり、該座板120を被座板220側に押し下げるように静荷重の負荷が掛かる。そして、この座板120に掛かった下向きの負荷はコイルバネ300を圧縮するように掛かり、コイルバネ300の付勢力に抗して該コイルバネ300を圧縮させている。
As shown in FIG. 1, the
この吊支状態で、比較的小さい外力(小さい地震)を受けると、バネ定数の小さい内側のコイルバネ300の弾性伸縮作用によってその小さい外力を遮断又は緩和して被支持体200の揺れを抑制する。一方、この吊支状態で大地震による強大な衝撃力が減震装置10に伝達されると、図4に示すように、コイルバネ300が圧縮され始めるだけでなく、それまで圧縮されなかった減震コイルバネ510が圧縮され始める。この減震コイルバネ510は硬いバネ性を有しているため圧縮時にコイルバネ300と相まってバネ反力が倍増し、これらの両バネ300,510の相乗効果により強大な衝撃力を緩和減震させる。このうち、減震コイルバネ510は、外力の大きさに比例して圧縮抵抗が増大する性質を有しているため、大地震になるほど圧縮抵抗が増大し、支持体100に及ぼす強大な衝撃力を減殺させる。このため、被支持体200の揺れを遮断又は緩和して減震させる安全性の高い装置となる。
When a relatively small external force (small earthquake) is received in this suspended state, the small external force is blocked or relaxed by the elastic expansion and contraction action of the
さらに、この減震装置10にはコイルバネ300に接触させて該コイルバネ300の振動(被支持体200自体に稼動により発生した周波数の高い振動や、外部から天井部11に伝わってきた周波数の高い外乱)を吸収する微振動吸収体400を備えているため、周波数の高い振動がコイルバネ300に伝わっても、その振動を該微振動吸収体400が熱に変換して吸収する。これによって、コイルバネ300にサージング(共振現象)が生じようとしても確実に防ぐことができる。
Further, the
又、弾性筒体520は弾性を有しているためコイルバネ300や減震コイルバネ510の伸縮動作とともに伸縮し、さらに滑り抵抗の少ない弾性材(エラストマ)を使用しているため各バネ300,510の伸縮動作を円滑にしている。
In addition, since the
上述のように、大地震が発生して強大な過荷重(大きな衝撃力や大きな揺れ)が天井部11の支持体100に掛かったとしても、その大きな揺れをコイルバネ300と減震コイルバネ510が伸縮して被支持体200に伝達されるべき大きな衝撃力や大きな揺れを緩和して被支持体200の揺れや被支持体200に与えられる衝撃が小さくすることができる。なお、実施例1では吊支対象物の揺れ防止対策について説明したが、既に述べたように天井部11から本発明の減震装置10を吊るし、床置対象物に取り付けることで床置対象物の転倒防止対策としても利用できる。
As described above, even if a large earthquake occurs and a strong overload (a large impact force or a large vibration) is applied to the
さらに、上述した減震装置10を複数個組み合わせて用いることもできる。例えば、上述の減震装置10を2個用意し、これらの減震装置10を左右対称に併設してその中間部に位置する1つの被支持体200を左右両側から支持するようにした複合支持構造の一例を図5に示す。
Furthermore, it is possible to use a combination of a plurality of the above-described
まず、左側の減震装置10は、ハンガー130上部の係止部131を左側の斜め上方に設置された支持体100の係止具110に係止させ、被ハンガー230下部の被係止部231を、中央下部に位置する被支持体200の被係止具210に係止させて左側の減震装置10が左側上方より傾斜状態で被支持体200を支持している。
First, the
同様に右側の減震装置10は、ハンガー130上部の係止部131を右側の斜め上方に設置された支持体100の係止具110に係止させ、被ハンガー230下部の被係止部231を、中央下部に位置する被支持体200の被係止具210に係止させて右側の減震装置10が右側上方より傾斜状態で被支持体200を支持している。
Similarly, the
このように構成した場合は、被支持体200を左右両側から分散させて支持することができる。このため、減震装置10を単独に用いる場合に比べて、より安全性の高い支持構造が得られる。ことに、大地震のような強大で揺れる方向が異なる不規則な衝撃力を受けても揺れる方向に近い向きの減震装置10が対応して瞬時に減震させることができる。
When comprised in this way, the to-
[実施例2]
図6は減震装置10に組み込まれる減震ダンパー500の他の例を示し、図7はその減震装置10が減震作用する過荷重入力時の動作状態を示している。この実施例2の減震装置10は実施例1の減震装置10と比較して一部分が異なる略同一の構成であり、その異なる点は減震ダンパー500の構成である。このため、同一部分の構成の説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
[Example 2]
FIG. 6 shows another example of the
この減震ダンパー500は、前述同様、コイルバネ300よりも一回り大径で(或いは小さく)且つコイルバネ300のバネ定数より大きいバネ定数を有する減震コイルバネ510を伸縮可能に弾性エラストマ530で筒状にモールド成形したバネ封入筒体540により構成したものである。
As described above, the
このように減震コイルバネ510を弾性エラストマ530でモールドすることにより、バネ封入筒体540は全体が弾性筒状を有したまま圧縮可能となり、減震コイルバネ510の伸縮する動きを妨げないようにしている。このため、減震コイルバネ510は弾性材に包まれた状態で一体に伸縮される。
By molding the vibration reducing
さらに、バネ封入筒体540を前述同様、コイルバネ300の同心円上に環状配置するとともに、該バネ封入筒体540の内周面がコイルバネ300の外周面に接した状態で(或いは逆の状態で)該バネ封入筒体540を座板120と被座板220との対向面間に、且つ隙間Aを設けて組み込むものである。この場合、バネ封入筒体540の減震コイルバネ510の間に弾性エラストマ530が存在するため、仮にコイルバネ300と減震コイルバネ510の巻き方向が同じであったとしても絡まないため、両者をセパレートする弾性筒体520は不要となる。そして、バネ封入筒体540の外表面(又は内表面)の弾性エラストマ530がコイルバネ300に接しているため、上述した微振動吸収体400と同じ効果が得られる。
Further, the spring-enclosed
このように構成された減震装置10を用いた場合も、減震ダンパー500として備えられるバネ封入筒体540は、通常の地震のような小さな荷重を受けてもコイルバネ300が対応するため、さほど圧縮されないが、大地震のような強大な過荷重を受けた際は、図7に示すように、バネ封入筒体540に封入されているバネ定数の大きい減震コイルバネ510の圧縮時のバネ反力により強大な過荷重に抵抗を与えてその過荷重の被支持体200への伝達を緩和させることができる。さらに、バネ封入筒体540は単体であって、実施例1と比較して減震コイルバネ510と微振動吸収体400と弾性筒体520との3部品を1つにまとめた構成を有しているため部品点数の削減及び取扱い性の容易化を図ることができる。
Even when the
[実施例3]
図8は減震装置10に組み込まれる減震ダンパー500の他の例を示し、図9はその減震装置10が減震作用する外力受圧時の動作状態を示している。この実施例3の減震装置10は実施例1の減震装置10と比較して一部分が異なる略同一の構成であり、その異なる点は減震ダンパー500の構成である。このため、同一部分の構成の説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
[Example 3]
FIG. 8 shows another example of the
この減震ダンパー500はシリンダ570とピストン580を用いて圧縮ストローク時の流動抵抗を得るものであり、この減震ダンパー500を座板120と被座板220との対向面間に、隙間Aを設けて介在させる構成としたものである。
The
上述のシリンダ570は、図8(A)に示すように、内部に液体や液状媒体などの流動抵抗の高い粘性体550を装填した内部空間560を有する筒体で構成されている。このシリンダ570は座板120と被座板220との対向面間に介在され、且つ図8(C)に示すように、周方向に複数個を等分して設置(図では4等分)したものである。
As shown in FIG. 8A, the above-described
さらに、シリンダ570に対しては補強支持体590として補強円板591を備えている。この補強円板591は周方向にシリンダ設置数と同数のシリンダ挿通孔592を等分して設けた中空円板であり、各シリンダ挿通孔592に各シリンダ570を挿通させて支持している。又、補強円板591の中空部593にはコイルバネ300が収納された状態となる。
Further, the
又、補強円板591はシリンダ570の上部と下部とその中間部を支持する三枚の補強円板591で強固に固定するように構成し、さらにこれらの補強円板591を連結片594で上下方向に連結して一体化している。このため、各シリンダ570は補強支持体590により強固に保持され、後述するピストン580の安定したストローク動作を確保している。又、上述の補強支持体590は、補強円板591や連結片594を組み合わせた構成に代えて単一の中空円柱体を用い、この中空円柱体の周方向に等分して複数のシリンダ挿通孔592を貫通させて設けることもできる。このほか、シリンダ570とピストン580自体を大型にして補強部材を省略することも可能である。
Further, the reinforcing
なお、シリンダ570は同心円上で複数個を環状に等分配置して構成するものに限らず、図示していないが、減震装置10の中心に1個配置して構成することもできる。又、シリンダ570の長さは、被支持体200の荷重が掛かっている状態で座板120と被座板220との両座板120,220の対向面間長さより短い長さに設定している。換言すれば、補強支持体590の下面と被座板220の上面との間に隙間Aを設け、通常の負荷ではコイルバネ300が対応するように両座板120,220の対向間隔を十分伸縮可能に設けている。
Note that the
上述のピストン580は、長尺軸(ピストンバー)581とその下端に設けられた円板状の抵抗板582とで形成されている。そして、長尺軸581の基端部(上端部)には図8(B)に示すように、長尺軸581より太径の保持軸部583が設けられており、この保持軸部583がシリンダ570の上端開口部570aに係合している。座板120の下方に垂下される保持軸部583及び長尺軸581はシリンダ570の上端開口部570aよりその内方の内部空間560へと伸びて収納されている。
The above-described
そして、ピストン580の先端に取り付けられた抵抗板582がシリンダ570内の粘性体550に常時浸った状態にあり、この状態で過大荷重(地震エネルギー)が入力されると、図9に示すように、隙間Aを超えてコイルバネ300が撓められ、被座板220が持ち上げられてシリンダ570と一体の補強支持体590の下面に接触し、これを持ち上げた時に粘性体550が抵抗板582と内部空間560との間の狭い隙間を通過する時の抵抗を受け、入力した過大地震エネルギーの一部を熱に変換して吸収し、被支持体200に伝達される揺れを大幅に緩和する。
Then, the
上述の実施例では天井吊支型の減震装置10の構成例を説明したが、これに限らず、床置設置型の減震装置10としても適用できる。天井吊支型では吊支対象物(被支持体200)の上部を吊支して下部を浮かした中吊り状態であるのに対し、床置設置型では床面に床置対象物を置いた状態で上部を減震装置10で支持して倒れないようにするものであるため、減震装置10の構造を変えることなくそのまま適用することができる。又、上述の減震装置10は被支持体200を垂直に支持する例を示したが、図5にも示したように、斜め方向など垂直方向以外の向きに支持して構成することもできる。
In the above-described embodiment, the configuration example of the ceiling-suspended-type
10…減震装置
100…支持体
120…座板
121…挿通空所
130…ハンガー
200…被支持体
220…被座板
221…被挿通空所
230…被ハンガー
300…コイルバネ
400…微振動吸収体
500…減震ダンパー
510…減震コイルバネ
520…弾性筒体
540…バネ封入筒体
550…粘性体
560…内部空間
570…シリンダ
580…ピストン
A…隙間
DESCRIPTION OF
Claims (4)
伸縮方向に貫通された挿通空所を有して前記支持体寄りに設けられる座板と、
前記座板に対向し、前記挿通空所の対面位置にて伸縮方向に貫通された被挿通空所を有して前記被支持体寄りに設けられる被座板と、
前記座板と被座板との対向面間にて、挿通空所及び被挿通空所の周囲に接するように配設されたコイルバネと、
前記座板と前記被座板との上下の対向面間に配置され、前記コイルバネと略同長さを有する微振動吸収体であって、前記コイルバネに内側から接触するように、又は前記コイルバネに外嵌するように配置された前記微振動吸収体と、
前記コイルバネ縮方向に伸縮するものであって、コイルバネの外周を囲うように又は内周に沿うように配置され、前記コイルバネより短く設定して前記座板と被座板との対向面間に隙間を設けて介在され、外部から前記隙間を超える過荷重が入力された時に始めて圧縮が開始される過荷重減震用の減震ダンパーと、
前記支持体に取り付けられた係止部と、該係止部の両側から同一方向に伸び前記座板の挿通空所に挿通される少なくとも2本の腕部と、該腕部の先端部に形成されて前記被座板の被挿通空所を挿通し該被座板の被支持体側端部に係止されるフック部とで構成されたハンガーと、
前記被支持体に取り付けられた被係止部と、該被係止部の両側から同一方向に伸び、前記被座板の被挿通空所に挿通される少なくとも2本の被腕部と、該被腕部の先端部に形成されて前記座板の挿通空所を挿通し該座板の支持体側端部に係止される被フック部とで構成された被ハンガーとを備えて構成したことを特徴とする減震装置。 A telescopic vibration reduction device that allows expansion and contraction between a support and a supported body,
A seat plate provided near the support body with an insertion space penetrating in the expansion and contraction direction;
A seated plate facing the seat plate and provided near the supported body, having a to-be-inserted space that is penetrated in a telescopic direction at a facing position of the insertion space,
Between the opposing surfaces of the seat plate and the seat plate, a coil spring disposed so as to contact the periphery of the insertion space and the insertion space;
A micro-vibration absorber disposed between upper and lower opposing surfaces of the seat plate and the seat plate and having substantially the same length as the coil spring, so as to contact the coil spring from the inside, or to the coil spring The micro-vibration absorber arranged to fit externally;
The coil spring expands and contracts, and is arranged so as to surround the outer periphery of the coil spring or along the inner periphery, and is set shorter than the coil spring so that there is a gap between the facing surfaces of the seat plate and the seat plate. And an anti-vibration damper for overload reduction that starts compression only when an overload exceeding the gap is input from the outside,
Formed at the locking portion attached to the support, at least two arm portions extending in the same direction from both sides of the locking portion and inserted into the insertion space of the seat plate, and at the distal end portion of the arm portion A hanger configured with a hook portion that is inserted through the insertion space of the seat plate and is locked to the support-side end of the seat plate,
A locked portion attached to the supported body, at least two armed portions that extend in the same direction from both sides of the locked portion, and are inserted into the inserted space of the seat plate, A hanger to be hung, which is formed at the tip of the armed portion and is inserted into the insertion space of the seat plate and is hooked to the support side end of the seat plate. An anti-seismic device characterized by
前記シリンダは内部に粘性体を装填した内部空間を有し、
前記ピストンは前記座板から伸びて前記シリンダの内部空間の粘性体内を進退自由に挿入されていることを特徴とする請求項1に記載の減震装置。
The vibration damping damper is composed of a cylinder and a piston,
The cylinder has an internal space filled with a viscous material,
The vibration reducing device according to claim 1, wherein the piston extends from the seat plate and is freely inserted into a viscous body in the internal space of the cylinder.
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