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JP6020672B2 - 3次元造形装置及び造形物の製造方法 - Google Patents

3次元造形装置及び造形物の製造方法 Download PDF

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JP6020672B2 JP2015133723A JP2015133723A JP6020672B2 JP 6020672 B2 JP6020672 B2 JP 6020672B2 JP 2015133723 A JP2015133723 A JP 2015133723A JP 2015133723 A JP2015133723 A JP 2015133723A JP 6020672 B2 JP6020672 B2 JP 6020672B2
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Description

本発明は、光硬化性の材料により3次元の物体を形成する3次元造形装置、この方法により形成された造形物及び造形物の製造方法に関する。
従来から、3次元の造形物を形成する造形装置は、ラピッドプロトタイピングと呼ばれる装置として知られており、業務用として広く使われている。一般的には、3次元造形装置は、造形される対象物の所定の厚さごとの形状データ、つまり各層ごとの形状データに基づき、1層ずつ造形物を形成していく。
3次元造形装置の主な方式の1つとして、例えば光造形方式は、光硬化性樹脂にレーザ光を部分選択的に照射することにより、樹脂の所望の部分を硬化させて描画し、造形物を形成する方式である。
光造形方式の中には、例えば自由液面法及び規制液面法がある。自由液面法では、光硬化性樹脂の液面が空中に露出しており、レーザ光が空気と液面の界面にフォーカスされることで描画される。自由液面法では、樹脂の積層精度(1層ごとの厚さの精度や1層ごとの樹脂の表面状態の精度)が液面の表面精度によって変わるという問題がある。
そこで、規制液面法では、光硬化性樹脂の液面が例えば平坦なガラス面により規制され、そのガラスを介して、レーザ光が液面とガラス面との界面にフォーカスされることで描画される
特許文献1に記載された光造形装置は、規制液面法を採用している。この光造形装置は、ガラスの撓みを防止して、ガラスを平面に保つための位置規制機構を備えている(例えば、特許文献1の明細書段落[0077]等、図7〜10)。
特開2009−137048号公報
特許文献1のようにガラスを用いた規制液面法では、各層の造形終了後に、硬化された樹脂をガラスから引き剥がす必要がある。しかし、各層の造形面積が大きくなるほど、引き剥がしに必要な力が大きくなり、場合によっては造形物が崩れたり、造形物が台座(造形物が積層されていくステージ)から剥がれたりすることがある。
また、上記のように各層の造形面積が大きくなると、樹脂の硬化時の収縮力によってガラスが歪んだり、樹脂がある側にガラスが引っ張られ撓んだりする。これにより、造形物の各層の平面度が悪化する。この点、上記特許文献1では、ガラスの撓みしか考慮されておらず、その撓み方向の反対方向にガラスが引っ張られる現象については、何ら対策が施されていない。
さらに、光硬化性樹脂の粘性が高いほど、台座面やガラス面に樹脂が与える圧力が大きくなり、これによりガラス面が歪み、樹脂の各層の厚さを予め設定された厚さに制御できないという問題もある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、造形物を形成する材料の表面を規制する規制体から、材料の硬化層をきれいに引き剥がすことができ、各層の平面度を高め、または各層の厚さを高精度に制御することができる3次元造形装置を提供することにある。また、その目的は、その方法により形成された造形物及び造形物の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る3次元造形装置は、
ステージと、
表面を有し、前記表面の一部の領域が他の領域より前記ステージに近くなるように、前記ステージに対面して配置された規制体と、
前記ステージ側と前記表面の一部の領域との間の領域であるスリット領域に、エネルギー線を照射する照射ユニットと、
前記ステージと前記規制体を相対的に移動させる移動機構と
を具備する。
規制体の表面の一部の領域がステージに最も近くなるように規制体が配置されるので、その表面の一部の領域またはその近傍の領域で材料にエネルギー線が照射され硬化する。つまり実質的にステージ側と当該一部の領域との間のスリット領域で材料が硬化し、規制体の下流側では、規制体の表面がステージから離れていくように両者が移動機構によって相対的に移動していく。これにより、規制体から材料の硬化層をきれいに剥がすことができる。
また、広い平面状の領域ではなく、規制体の表面の一部の領域によりスリット領域が形成されている。したがって、上述のように材料が規制体から剥がれやすい。また、材料が硬化するときの収縮力が規制体に加えられても、規制体に歪みや変形が生じることもない。これにより、各硬化層の平面度を高め、その各硬化層の厚さを高精度に制御することができる。
当該一部の領域は、1次元でもよいし、2次元でもよい。2次元の場合、当該一部の領域は平面でもよいし、曲面であってもよい。当該一部の領域が実際には曲面である場合であっても、造形物の硬化層の表面が所望の平面精度を保つことができる程度の表面を有していれば問題ない。

以上、本発明によれば、材料の表面を規制する規制体から材料の硬化層(造形物)をきれいに引き剥がすことができ、各層の平面度を高め、または各層の厚さを高精度に制御することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る3次元造形装置を示す斜視図である。 図2は、この3次元造形装置をY軸方向で見た正面図である。 図3は、この3次元造形装置を示す模式的な側面図及びその制御システムの構成を示すブロック図である。 図4は、3次元造形装置の動作を順に示す図である。 図5は、3次元造形装置の動作を順に示す図である。 図6は、時のスリット領域及びその周辺の状態を拡大して示す図である。 図7は、図4(C)に示した、造形ステージ上の樹脂液及び硬化層を拡大して示した図である。 図8は、Z軸方向で見た、1層分の露光処理のパターンを示す図である。 図9は、本発明の第2の実施形態に係る3次元造形装置の主要部を示す側面図である。 図10(A)及び(B)は、本発明の第3の実施形態に係る3次元造形装置の主要部をそれぞれ示す側面図及び正面図である。 図11は、本発明の第4の実施形態に係る3次元造形装置の主要部を示す図である。 図11に示した3次元造形装置の動作を説明するための図である。 図13(A)〜(F)は、本発明の第5の実施形態に係る3次元造形装置の主要部を示す図である。 図14は、本発明の第6の実施形態を説明するための図である。 図15(A)〜(C)は、オーバーハング状部分を有する造形物の一例を示す図である。 図16は、本発明の第7の実施形態に係る3次元造形装置の主要部を示す図である。 図17は、図16に示した3次元造形装置で用いられる光学系及び電気構成ブロックの図である。 図18は、本発明の第7の実施形態に係る3次元造形装置の主要部を示す図である。 図19は、本発明の第9の実施形態に係る3次元造形装置の主要部を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
(3次元造形装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る3次元造形装置を示す斜視図である。図2は、この3次元造形装置をY軸方向で見た正面図である。
3次元造形装置100は、ベース1と、このベース1上の後方側に立設された2つの側壁2と、これら側壁2の間に配置された造形ステージ15と、この造形ステージ15に対面するように配置された規制体としてのドラム10とを備える。
図3は、3次元造形装置100を示す模式的な側面図及びその制御システムの構成を示すブロック図である。
規制体としてのドラム10は、後述するように供給ノズルから造形ステージ15上に供給された材料の表面の高さを規制する。ドラム10は、実質的に円筒形状に形成され、例えばガラスで形成されている。ドラム10はそのX軸方向に貫通穴が形成され、つまり管状に形成され、後述するように、照射ユニット30を支持するための梁材4がドラム10の貫通穴内(円筒の内部)を通るように設けられている。
ドラム10は、ガラスに代えて、アクリル、その他の透明樹脂で形成されていてもよい。ドラム10は、必ずしもこれらの材料に限られず、照射ユニット30から照射されるエネルギー線を透過する材料であれば何でもよい。
ドラム10の内径は、30〜70mm程度であり、その壁の厚さは2mm程度である。しかし、これらの範囲は適宜変更可能である。
造形ステージ15は、昇降機構14により昇降可能に支持されている。造形ステージ15及び昇降機構14は、移動ベース11上に搭載され、移動ベース11は、Y軸移動機構70(図3参照)によって移動可能とされている。Y軸移動機構70は、Y軸移動モータ72と、ベース1上に敷設され、移動ベース11の移動をガイドするガイドレール71とを有する。
図1及び2に示すように、側壁2の内側には、X軸方向に沿った軸の周りにドラム10を回転可能に支持する複数のガイドローラが設けられている。例えば、1つの側壁2に3つのガイドローラ5、6及び7が設けられている。ガイドローラ7は、ドラム10の内周面を下方に押さえ、2つのガイドローラ5及び6は、ドラム10の外周面(表面)10aを下方から支持している。すなわち、3つのガイドローラ5、6及び7がドラム10の壁を挟み込むことでドラム10が支持されている。このように、ガイドローラ5、6及び7によりドラム10が支持されることにより、ベアリングが不要になる。
ガイドローラ5、6及び7は、ステージ側とドラム10の外周面10aとの間に、後述するスリット領域S(図6参照)を形成するように、Z軸方向における所定の高さ位置でドラム10を支持している。すなわち、造形ステージ15の表面と、ドラム10の外周面10aの最下の部分(ドラム10のうち最もステージに近い部分)である、X軸方向(第1の方向)に沿った直線状の領域A1とが対面することにより、スリット領域Sが形成される。この直線状の領域A1は、ドラム10の外周面10aの一部であって実質的に平面とみなせる領域である。
この直線状の領域A1の、Y軸方向(第2の方向)の幅は0.1〜1mmであるが、また、後述する照射ユニット30から照射されるレーザ光のスポット径は、1〜100μmである。しかし、直線状の領域A1の幅及びスポット径は、ドラムの大きさ、造形物の大きさ、造形精度などによって適宜変更可能であり、それらの範囲以外の値も取り得る。
図3に示すように、3つのガイドローラ5、6及び7のうち例えば1つのガイドローラ5が、ローラモータ8により駆動されようになっている。これにより、ドラム10がガイドローラによって回転させられる。なお、ガイドローラ5、6及び7のうち2つ以上がモータにより駆動される形態でもよい。
なお、これら3つのガイドローラ5、6及び7の配置は、図1のような形態に限られず、適宜変更可能である。
側壁2の間には、X軸に沿って長い形状を有し、光硬化性材料Rをドラム10に供給する供給ノズル26が設けられている。供給ノズル26は、例えばドラム10の下部であって、ドラム10の最下部である直線状の領域A1から離れた位置に配置されている。供給ノズル26として、その長手方向に沿って、光硬化性材料Rを吐出するための図示を省略した複数の穴を有するタイプのノズルが用いられる。あるいは、供給ノズル26として、その長手方向に沿って設けられたスリットを有するスリットコートタイプのノズルが用いられてもよい。これらの複数の穴またはスリットは、ドラム10が配置される側に向けて開口している。
なお、供給ノズル26には、例えばこの供給ノズル26に光硬化性材料Rを導入するための図示しないポンプ、配管、開閉バルブ等が接続されている。
図1に示すように、3次元造形装置100は、造形ステージ15を支持し造形ステージ15を移動ベース11に対して昇降させる昇降機構(移動機構の一部)14を有する。昇降機構14は、昇降モータ19により造形ステージ15を昇降させることにより、造形ステージ15とドラム10の直線状の領域A1との間の距離を制御する。昇降機構14による造形ステージ15の最上位置は、実質的にドラム10の直線状の領域A1が配置される位置となっている。造形ステージ15は、水平面内(X−Y平面内)で円形を有しているが、円形に限られず矩形またはその他の形状であってもよい。光硬化性材料Rとしては、典型的には紫外線硬化樹脂が用いられる。
図1に示すように、3次元造形装置100は、供給ノズル26から供給された光硬化性材料Rにエネルギー線としてレーザ光を照射する照射ユニット30を備えている。3次元造形装置100の後方側において、ベース1から2つの支柱3が立設され、これら2つの支柱3の間には梁材4が架け渡され、上記したように梁材4は、ドラム10の内部を通るようにして設けられている。照射ユニット30は、ドラム10の内部に配置され、この梁材4に設けられたX軸移動機構60によりX軸に移動可能となっている。X軸移動機構60は、X軸移動モータ63(図3参照)と、梁材4に固定されたガイドレール62aを有するレール板62と、レール板62に移動可能に取り付けられた可動板61とを有する。X軸移動機構60は、レーザ光をX軸方向にスキャンさせるスキャン機構として機能する。
照射ユニット30は、可動板61に固定されており、レーザ光源31と、レーザ光源31の直下に配置された対物レンズホルダ32と、対物レンズホルダ32に保持された対物レンズ34(図2、3等参照)と、レーザ光源31及び対物レンズホルダ32を支持し、これらを可動板61に固定する固定板33とを有する。
照射ユニット30は、レーザ光源31から出射されたレーザビームのスポット径を対物レンズ34を用いて絞り、ドラム10の壁を介してスリット領域S、または、スリット領域S及びその近傍の領域にある光硬化性材料Rに焦点を合わせる。すなわち、典型的には、対物レンズ34はレーザ光の焦点が少なくともスリット領域Sにある光硬化性材料Rに合致するような光軸上の位置に配置される。
図3に示した、昇降機構14、Y軸移動機構70及びX軸移動機構60は、例えばボールネジ駆動機構、ラックアンドピニオン駆動機構、ベルト駆動機構、または流体圧シリンダ駆動機構などにより実現することができる。
また、3次元造形装置100は、昇降モータ19の駆動を制御する昇降モータコントローラ51、ローラモータ8の駆動を制御するローラモータコントローラ54、Y軸移動モータ72の駆動を制御するY軸移動モータコントローラ53、X軸移動モータ63の駆動を制御するX軸移動モータコントローラ55を備える。また、3次元造形装置100は、レーザ光源31から出射されるレーザ光のパワーを制御するレーザパワーコントローラ52を備える。これらの各コントローラの動作は、ホストコンピュータ50により統括的に制御される。図示されていないが、3次元造形装置100は、供給ノズル26に接続されたポンプや開閉バルブを駆動するためのコントローラも備えている。
上記ホストコンピュータや各コントローラは、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えている。CPUの代わりに、DSP(Digital Signal Processor)、PLD(Programmable Logic Device)(例えばFPGA(Field Programmable Gate Array))、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等が用いられてもよい。典型的には、各コントローラは互いに有線により接続されるが、これらコントローラのうち少なくとも1つは無線により3次元造形装置100内の制御システムに接続されてもよい。各コントローラは、すべてハードウェアで構成されていてもよい。
(3次元造形装置の動作)
次に、以上のように構成された3次元造形装置100の動作を説明する。図4(A)〜(C)はその動作を順に示す図である。
図4(A)は、3次元造形装置100の静止状態を示し、移動ベース11が初期位置にある状態を示している。実際に造形を実行する前に、光硬化性材料Rである硬化層の1層分の厚さがホストコンピュータを介して設定される。そして、例えば昇降モータコントローラ51の制御に応じた昇降機構14の駆動により、造形ステージ15がドラム10の最も低い部分である直線状の領域A1に接触した時の造形ステージ15の高さ位置が、Z軸方向での原点として設定される。
なお、この原点の設定時における、造形ステージ15のY軸方向での位置は、適宜設定可能である。
原点が設定されると、予め設定された、光硬化性材料Rの1層の厚さ分、造形ステージ15が下降する。
造形ステージ15が下降した後、造形ステージ15はY軸移動機構70により、図4(B)に示すような所定の位置である造形開始位置に移動する。この造形開始位置とは、造形ステージ15とドラム10の直線状の領域A1との間のスリット領域Sが形成することができるような造形ステージ15のY軸に沿った方向での位置である。この造形開始位置は、スリット領域Sが形成できるような造形ステージ15の位置であれば、形成される造形物のY軸方向での大きさにより適宜設定が変更され得る。
造形ステージ15が造形開始位置に位置すると、供給ノズル26から光硬化性材料Rがドラム10の下面側に供給される。既に上で述べたように、光硬化性材料Rとして例えば紫外線硬化樹脂が用いられる。以下、これを便宜的に樹脂液Rという。
このようにしてドラム10に樹脂液Rが転写されると、ローラモータコントローラ54の制御に基づいてローラモータがガイドローラ5を駆動する。これにより、樹脂液Rが付着したドラム10の部分が、ドラム10の最下部に位置するような位置までドラム10が回転する。そしてドラム10の回転が停止する。この時のスリット領域S及びその周辺の状態を図6に拡大して示す。このように状態から、レーザ光の樹脂液Rへの照射、つまり露光が開始される。
樹脂液Rの種類によっては、樹脂液Rは自重によりドラム10を伝っていくことで、スリット領域Sを含む、ドラム10の下面と造形ステージ15の表面との間を満たす場合もある。樹脂液Rが自重によりドラム10の外周面10aを伝わる場合、ドラム10の回転は不要である。
そして照射ユニット30がレーザ光を照射する。レーザ光源31から発生したレーザ光が対物レンズ34を通り、ドラム10を介してスリット領域Sの樹脂液Rに入射する。照射ユニット30は、X軸移動モータコントローラ55の制御によりX軸に沿った方向で移動しながら、造形対象物の1層分の中のX軸方向の1列分のデータに基づき、レーザパワーコントローラ52の制御に応じて、樹脂液Rに対して選択的に露光していく。
具体的には、レーザパワーコントローラ52は、上記1列分のデータに応じてレーザパワーの変調信号を生成し、これをレーザ光源31に送ることで、1層分中のX軸方向の1列分の樹脂液Rが選択的に露光され、硬化される。少なくともスリット領域Sにある樹脂液Rが露光される。レーザ光の照射による露光中は、ドラム10は停止している。
レーザ光としては、紫外線の波長領域を有するものが用いられる。造形物の1層分の厚さは、1μ〜100μmであるが、この範囲に限られず適宜設定可能である。
樹脂液RのX軸方向に沿った1列分の露光が終了すると、レーザ光の照射動作が停止し、Y軸移動機構70により造形ステージ15がY軸に沿った方向で後方側(図4(B)における右側)へ所定のピッチ移動する。そして、1層目内における次の1列分(最初の1列に隣接する1列)の選択的な露光が上記と同様に行われる。
3次元造形装置100は、以上のようなレーザ光のX軸方向に沿ったスキャン照射、及び、造形ステージ15のY軸方向に沿ったステップ送りを繰り返すことにより、図4(C)に示すように、1層分の樹脂液Rの選択的な硬化層、つまり1層分の造形物を形成する。このように、いわゆるラスタースキャンの要領によって、1層分の露光処理が行われる。造形ステージ15のこのようなY軸に沿った方向における間欠的な移動のピッチは、レーザビームのスポット径にもより、つまり、造形物を形成するときの分解能にもよるが、この移動のピッチは適宜設定可能である。
図7は、図4(C)に示した、造形ステージ15上の樹脂液R及び硬化層を拡大して示した図である。図7では、1層分の硬化層R1を黒塗りで表している。図7に示すように、スリット領域Sより下流側である右側で、ドラム10に硬化していない樹脂液Rが付着しており、また、形成された1層分の硬化層R1の上にも硬化していない樹脂液Rが付着しているが、これは問題ない。これについては後で説明する。
ここで、X軸方向に沿った1列分の露光が終了し、造形ステージ15(及び移動ベース11)がY軸移動機構70によりY軸に沿った方向で移動する時、ドラム10と造形ステージ15側との摩擦力によりドラム10が引きずられて図3及び7において反時計回りに回転する。あるいは、この時、ガイドローラ5のローラモータ8の駆動によりドラム10が回転してもよい。
樹脂液Rの1列分の露光が終了し、造形ステージ15が所定の1ピッチ分移動する時、スリット領域Sより下流側(図6において例えばスリット領域Sより右側)では、ドラム10がZ軸方向において造形ステージ15から離れていくように、造形ステージ15が移動する。これにより、形成された直後の硬化層R1(ドラム10の外周面10aに付着した硬化層)をドラム10からきれいに剥がすことができる。
また、従来の規制液面法では、フィルムやガラス面の歪みにより造形物の平面度が悪化していたことも問題の1つであった。これに対し本実施形態では、ドラム10の外周面10aの形状は曲面(円筒面)であり、直線状の領域A1で液面が規制される。したがって、樹脂液Rが硬化するときの収縮力がドラム10に加えられても、ドラム10に変形や歪みが発生しにくく、また、露光前における樹脂液Rの粘性によるドラム10の変形も防止できる。これにより、硬化層R1の平面度を高め、また、その厚さを高精度に制御することができる。
本発明者の実験によれば、曲面の表面(例えばドラム10の外周面10a)と、平面の表面(例えば造形ステージ15の表面)とを比べると、曲面の表面への硬化樹脂層の密着力の方が、平面の場合より弱く、したがって、平面の方に硬化樹脂層が残ることが確認されている。この実験では、それらの曲面と平面とが同じ材質でなる場合についてそのような結果が得られている。
その上、最初に、造形ステージ15上に1層分の硬化層が形成されれば、次の2層目からは樹脂材料は同じ材料であるその硬化層への密着力が、ドラム10の外周面10aへの密着力より強くなる。実験では、ガラスの規制体の曲率半径が1mの場合でも、硬化層が十分にきれいに剥がれることが確認されている。
したがって、本実施形態では硬化層をドラムから確実に剥がすことができる。
1層分の樹脂液Rへの露光が終了すると、造形ステージ15が、その硬化層R1の1層の厚さ分、下降する。そして、移動ベース11及び造形ステージ15は、図4(C)に示す位置から図4(B)に示す造形開始位置に再び戻る。この場合、造形ステージ15が下降している間に、移動ベース11及び造形ステージ15が造形開始位置に戻ってもよい。
また、1層分の樹脂液Rへの露光が終了し、造形ステージ15が下降すると、ガイドローラ5が駆動されることによりドラム10が図3、7等において反時計回りに所定の角度回転する。これにほり、樹脂液Rが付着していない新たなドラム10の外周面10aが、造形ステージ15側に対面する。ドラム10の外周面10aに付着した余剰の樹脂液Rは定期的に図示しない洗浄装置により除去される。
そして、2層目の造形処理(露光処理)では、最初の1層と同様の動作によってその1層目の硬化層R1の上に残った、硬化していない樹脂液Rが露光されることにより、2層目の硬化層R1が形成される。このようにしてZ軸方向に造形物が積層されていく間に、樹脂液Rが定期的に補充されるようにドラム10に供給される。
しかしもちろん、1層の造形処理ごと、あるいはそれより短い周期で、あるいは常時、樹脂液Rが補充されてもよい。
上記の説明では、1層の露光処理が終了した後、ドラム10を所定角度回転させていた。しかし、ユーザにより造形物の形状の精度が要求されない場合、1層分の樹脂液Rへの露光が終了し、ドラム10の外周面10aに余剰の樹脂液Rが付着していても、ドラム10を所定角度回転させずに複数層の造形を行うようにしてもよい。
以上のようにして任意の厚さ分積層された造形物が既に形成された状態において、図5(A)〜(C)に示すように、その造形物の上に、図4に示した動作と同様の動作によってさらに1層分の硬化層R1が形成される。
3次元造形装置100は、以下のようにアンカーパターンを形成してもよい。図8は、Z軸方向で見た、1層分の露光処理のパターンを示す図である。この例では、照射ユニット30のX軸方向に沿ったスキャンの始まり及び終わりに、造形物の一部としてアンカーパターンRbを形成するようにレーザ光を照射する。すなわち、この造形物(硬化層R1)は、本体Raと、この本体Raの周囲に形成されたアンカーパターンRbとを有する。
このようにアンカーパターンRbが形成されることによって、照射ユニット30のスキャンの立上りや立下りにおけるスキャン速度の変化による、造形精度への悪影響を抑制することができる。これにより、これらアンカーパターンRbの内側に形成される本体Raの、X軸方向におけるエッジ部Reの露光処理を、そのY軸方向で均一化することができる。これにより、本体Raのエッジ部Reを高精度に形成することができる。
図8に示した例のアンカーパターンRbは、Y軸方向に沿って例えば直線状になるように形成されている。しかし、アンカーパターンRbのY軸方向に沿った形状は、必ずしも直線状でなくてもよく、かっこ状(例えば<>)であったり、ジグザグ状であったり、あるいは、造形物の外形に応じた形状であってもよい。アンカーパターンRbのX軸方向の長さは適宜設定可能である。
以上のように、本実施形態では、造形物の各層ごとの厚さを、正確に一定となるように維持することができる。また、これにより、1層ごとの硬化層R1の平面の均一性を向上させることができる。
本実施形態では、上述したように、ドラム10がZ軸方向において造形ステージ15から離れていくように、造形ステージ15が移動するので、ドラム10から樹脂の硬化層R1をきれいに引き剥がすことができる。
本実施形態では、直線状の領域A1で樹脂液Rの液面が規制されるので、粘度の高い樹脂材料を用いても、正確な層厚で造形物を形成することができ、用いる材料の選択の幅が広がる。
従来の規制液面法では、フィルムやガラス面から造形物を引き剥がす工程に時間を要していた。しかし、本実施形態では、露光処理時において造形ステージ15のY軸に沿った方向でのステップ送り時にドラム10から造形物が引き剥がされていく。つまり1層分の露光処理と引き剥がし処理の時間帯が重複しているので、造形物の形成にかかる時間を短縮することができる。
本実施形態では、ドラム10の直線状の領域A1において、規制体であるドラム10の、造形ステージ15側からの引き剥がしが、微小量ずつ断続的に(Y軸方向に沿ったステップ送りごとに)起こる。したがって、引き剥がし力が弱く、硬化層R1に損傷が加えられることを防止できる。つまり、硬化層R1が規制体から剥がれやすい。また、そのように引き剥がし力が弱いので、硬化層R1が造形ステージ15から剥がれてしまうようなことも起こらない。
本実施形態では、ドラム10の外周面10aの最下部が直線状の領域A1となり、その領域A1と造形ステージ15側との間に露光領域となるスリット領域Sが形成される。すなわち、規制体であるドラム10が円筒形状に形成されることにより、単純な形状で規制体の機能を持たせることができる。
本実施形態では、照射ユニット30がドラム10内に配置されている。これにより、ドラム10が円筒形状に形成されることのメリットが高まる。また、ドラム10の外側に照射ユニット30が配置される場合に比べ、3次元造形装置100の小型化を実現することができる。
[第2の実施形態]
図9は、本発明の第2の実施形態に係る3次元造形装置の主要部を示す側面図である。これ以降の説明では、図1等に示した実施形態に係る3次元造形装置100が含む部材や機能等について同様のものは説明を簡略化または省略し、異なる点を中心に説明する。
図9に示した3次元造形装置200は、規制体として上述のドラムの代わりに、その表面が曲面に形成された板材20を備えている。板材20は、典型的には円筒体の一部である。板材20は、造形ステージ15側に対面する下面20aが例えば複数のガイドローラ45及び46に支持され、上面20bがガイドローラ47により押さえ付けられている。板材20の上面20b側に照射ユニット30が配置されている。
これらのガイドローラ45〜47のうち少なくとも1つが駆動されてもよいし、すべてのガイドローラが駆動されないものであってもよい。
このように設けられた板材20の、造形ステージ15側に対面する下面20aの最下部に、実質的に平面とみなせる直線状の領域A1と、造形ステージ15側(造形ステージ15上の硬化層R1)との間にスリット領域Sが形成される。
上記第1の実施形態のように、円筒体であるドラム10が用いられる場合に、その円筒の直径を大きくすることにより、その外周面の曲率が小さくなり、平面とみなせる直線状の領域A1の面積を大きくすることができる。しかし、円筒の直径を大きくすると3次元造形装置も巨大化する。そこで、本実施形態のように規制体が板状に形成されることにより、3次元造形装置200の巨大化することを抑えつつ、平面とみなせる直線状の領域A1の領域の面積を大きくすることができる。
なお、板材は、円筒体の一部である形態に限られず、図9のように側面で見た形状が、楕円、双曲線等、2次曲線の一部に沿った形状に形成されていてもよい。
[第3の実施形態]
図10(A)及び(B)は、本発明の第3の実施形態に係る3次元造形装置の主要部をそれぞれ示す側面図及び正面図である。
本実施形態に係る3次元造形装置210の規制体は、円筒体の一部である半円筒体40である。すなわち、半円筒体40も、上記第2の実施形態に係る板材20も、円筒体の一部であり、その外周面の曲率が異なる以外、その作用効果は同じである。
本実施形態に係る3次元造形装置210の照射ユニット80は、レーザ光源31とコンデンサレンズ134とを備えている。コンデンサレンズ134はレーザ光を集光する機能を有する。照射ユニット80からのレーザ光は、ガルバノスキャン機構のガルバノミラー35により、樹脂液R上をX軸方向に沿ってスキャンされる。ガルバノミラーは、X軸方向のスキャンのために、図示しないモータやアクチュエータにより、Y軸方向に沿った回転軸の周りに所定の角度回転可能とされている。
このようなガルバノスキャン機構が用いられることにより、上記第1の実施形態に係る照射ユニット30のスキャン機構に比べ、X軸方向のスキャン速度を高めることができる。
また、本実施形態に係る3次元造形装置210は、次のような作用効果を奏する。規制体が円筒形状に形成されている場合、図1に示した3次元造形装置100のようにドラム10の内部に照射ユニット30が設けられ、この場合レーザ光の光路長の制約がある。しかし、本実施形態のように、円筒が欠けた形状の半円筒体40であれば、レーザ光の光路長の制約をなくすことができる。
照射ユニット80及びガルバノミラー35は、図9で示した3次元造形装置200に適用されてもよい。
ガルバノミラー35に代えて、回転するポリゴンミラーが設けられていてもよい。
図10(A)に示す例では、半円筒体40は、円筒体を斜めに切断したような姿勢で設けられているが、その切断面は実質的にX−Y平面に平行(水平)でもよいし、水平に限られずどのような角度でもよい。
規制体は、半円筒状に限られず、その切り欠かれる角度は問わない。
[第4の実施形態]
図11は、本発明の第4の実施形態に係る3次元造形装置の主要部を示す図である。
本実施形態に係る3次元造形装置300は、造形ステージ15を移動させる移動機構として、Y軸移動機構70及びZ軸移動機構17を備える。Y軸移動機構70は、造形ステージ15を鉛直方向に沿って移動させる。Z軸移動機構17は、Y軸移動機構70をドラム10に接近させ及び離間させる。すなわち、Z軸移動機構17は、Y軸移動機構70を水平に移動させることにより、造形ステージ15をドラム10に接近させ及び離間させる。この実施形態の説明では、鉛直方向をY軸方向とし、造形ステージ15のドラム10に対する離接方向(水平方向)をZ軸方向とする。
なお、Z軸移動機構としては、Y軸移動機構70を介して造形ステージ15をZ軸方向に移動させるのではなく、Z軸移動機構17は直接造形ステージ15をZ軸方向に移動させるような構成であってもよい。
Z軸移動機構17は、上記実施形態で説明した昇降機構と同様の構造を有していればよい。Y軸移動機構70も同様である。本実施形態に係る3次元造形装置300も、上記実施形態と同様な照射ユニット30及びX軸移動機構60(図1)参照を備えている。この場合、照射ユニット30は、ステージに向かって水平方向にレーザ光を出射する。
ドラム10の外周面10a側の所定の位置には、樹脂液を供給する供給ノズル26が設けられている。所定の位置とは、ドラム10の近傍であって、ドラム10の外周面10aの、造形ステージ15の表面との間の距離が最も近い位置における直線状の領域A1より、Y軸方向で上方側に設けられる。
ドラム10の近傍であって、直線状の領域A1より下方側には、洗浄ユニット27が配置されている。洗浄ユニット27は、造形ステージ15上に形成された造形物に洗浄液(洗浄材料)を供給する洗浄ノズル28と、例えばその造形物に向けてエアを噴出するエアブローノズル29とを有する。これら洗浄ノズル28及びエアブローノズル29は、X軸方向に沿って長い形状を有しており、これらはY軸方向に沿って並んで配置されている。洗浄ノズル28及びエアブローノズル29の上下位置は逆でもよい。
さらに、ドラム10の上部にも、上記洗浄ユニット27と同様の構造を持つ洗浄ユニット37が配置されている。洗浄ノズル38は、ドラム10の外周面10aに洗浄液を供給し、エアブローノズル39はドラム10の外周面に向けてエアを噴出する。
洗浄ノズル28及び38から吐出される洗浄液としては、例えばエタノールやメタノールが用いられる。エアブローノズル29及び39からは、エアに代えて不活性気体等の他の気体が噴出されてもよい。
ドラム10の下部には廃液タンク18が設けられ、廃液タンク18には余剰の材料(樹脂液)や洗浄液等が溜められるようになっている。
以上のように構成された3次元造形装置300の動作を説明する。以下は、造形物の1層分の動作の説明である。
供給ノズル26から樹脂液がドラム10の外周面10aに供給されると、ドラム10を支持する図示しないガイドローラが駆動し、例えば図11においてドラム10は時計回りに所定の角度回転する。ドラム10が回転すると、ドラム10に付着した樹脂液が、ドラム10の直線状の領域A1と、造形ステージ15側との間に形成されるスリット領域に移動する。あるいは、ドラム10に付着した樹脂液は自重により外周面10aを伝ってスリット領域に供給される場合もある。
樹脂液は自身の表面張力によってスリット領域に保持される。
そして、照射ユニット30がX軸方向に沿ってスキャンされながら、また、造形ステージ15がY軸方向に沿って、図11に示す状態から下方にステップ送りで移動しながら、スリット領域Sにある樹脂液にレーザ光が照射される。これにより硬化層R1が形成される。
図12に示すように、硬化層R1の全体がドラム10の直線状の領域A1より下方に位置するまで、造形ステージ15が下方まで移動する。そうすると、洗浄ユニット27から洗浄液及びエアが硬化層R1に供給され、例えば硬化層R1上の残った余剰の樹脂液が除去される。また、洗浄ユニット37から洗浄液及びエアがドラム10に供給され、ドラム10の外周面に付着した余剰の樹脂液も除去される。
このような造形物の1層分の処理が、所定回数繰り返されることにより、造形物が形成される。
本実施形態では、硬化層R1から、重力により余剰の材料を下方へ流して確実に除去することができ、硬化層R1の表面をきれいにすることができるので、高精度な造形が可能となる。
洗浄ユニット27及び37による洗浄のタイミングは、造形物の1層ごとであってもよいし、複数層ごとでもよいし、造形処理の間常時でもよく、任意である。洗浄液は下方に流れ落ちるため、この第4の実施形態では、エアブローノズルは必須ではない。
[第5の実施形態]
図13(A)〜(F)は、本発明の第5の実施形態に係る3次元造形装置の主要部を示す図である。
この3次元造形装置310は、上記第4の実施形態に係る3次元造形装置300の供給ノズル26に代えて、カラーノズルユニット48を備えている。それ以外は、3次元造形装置310は、3次元造形装置300と実質的に同じ構成を備えている。
カラーノズルユニット48は、赤に染色された樹脂液を供給するノズル48R、緑に染色された樹脂液を供給するノズル48G、青に染色された樹脂液を供給するノズル48Bを有する。すなわち、この3次元造形装置310は、フルカラーの造形物を形成することができる。これらノズル48R、48G及び48Bが並ぶ配置は、適宜変更可能である。
図13(A)に示すように、ノズル48Rから赤樹脂液がスリット領域に供給され、照射ユニット30(図11参照)がX軸方向へ移動しながら、スリット領域に供給された赤樹脂液にレーザ光を照射する。また、ステップ送りで造形ステージ15がY軸方向に移動することにより、1層分の赤の硬化層R1(R)が形成される。そして、図13(B)に示すように、洗浄ユニット27により余剰の赤樹脂液が除去される。
図13(A)及び(B)と同様に、図13(C)及び(D)では、赤樹脂液による硬化層R1(R)と同じ層に、緑樹脂液による硬化層R1(G)が形成される。また、同様にして、図13(E)及び(F)に示すように、それらと硬化層R1(R)及びR1(G)と同じ層に、青樹脂液による硬化層R1(B)が形成される。これにより1層分の硬化層が形成される。図13(A)〜(F)では、X軸方向にすべて同じ色の硬化層が存在しているわけではなく、X軸方向にも赤、緑及び青の硬化層が混在している。
照射ユニットによるレーザ光のスポット径は適宜設定することが可能であるため、そのレーザ光の照射の分解能に応じて、低精彩から高精彩に及ぶ、カラーに着色された造形物を形成することができる。例えばレーザ光のスポット径が10μm程度であれば、高精彩なカラー着色を行うことができる。
以上のように、本実施形態では、造形ステージ15が鉛直方向に動くことによって、余剰の材料の除去が容易になるので、1層ごとのこれらの余剰の材料の除去が容易になり、ひいては1層ごとに、異なるカラーを持つ造形物の形成が容易になる。
本実施形態によれば、造形物の内部までカラーで着色することができるので、例えばユーザが造形物を切断したときの断面もカラー着色されている。したがって、造形物の断面の構造を表現したい時にも本実施形態はメリットがある。
なお、本実施形態では、RGBの樹脂液に代えて、シアン、マゼンダ、イエロー(CMY)の樹脂液が用いられてもよい。
RGBまたはCMYの他、透明の樹脂液も追加して用いることにより、透明物体の内部や外面に着色された部分を有する造形物を形成することも可能である。
RGBまたはCMYの他、白の樹脂液も追加して用いることにより、白色を造形物の下地色とすることができる。これにより、より鮮明にカラー着色された造形物を実現することができる。
RGBまたはCMYに代えて、白及び黒の樹脂液を用いて、グレースケールの造形物が形成されてもよい。
あるいは、カラーが異なる複数の材料が用いられる形態の他、物性が異なる複数の材料が形態もある。物性が異なるとは、硬度、密度、光吸収度、粘度、導電性、磁性(非磁性)等が異なる形態である。もちろん、これら複数の材料を用いる方法は、1層ごとに洗浄ユニット27により洗浄を行う形態に適用される場合に限られず、上記第1〜3の実施形態にも適用可能である。
[第6の実施形態]
図14は、本発明の第6の実施形態を説明するための図である。
本実施形態では、樹脂材料を供給する供給ノズルとしてスリットコートノズル26が用いられる。また、樹脂材料としてチクソ(チキソ)性材料が用いられる。規制体としては、直線状の領域A1を持つものであれば、上述のドラム10、板材20、半円筒体40等何でもよい。
スリットコートノズル26によりチクソ性樹脂液R2が供給され、図示するようにオーバーハング状の薄膜が形成される。
従来、オーバーハング状の部分を有する造形物を形成する方法として、例えば光吸収剤が添加された光硬化樹脂材料を用い、照射するレーザ光の強度を調整することにより、光硬化樹脂材料が硬化する深度を限定する方法があった。しかしながら、この方法では、硬化する深度を厳密に制御することができず、かつ、オーバーハング状部分の表面粗さも全く制御できなかった。
本実施形態では、チクソ性材料R2が用いられることにより、硬化深度によらない高精度なオーバーハング状部分R3を形成することが可能となる。また、本実施形態では、スリットコートタイプのノズル26が用いられることにより、オーバーハング状の薄膜を形成することができる。
特に、直線状の領域A1を持つ規制体が用いられることにより、上述のように規制体(ドラム10)からの造形物の引き剥がし力が非常に弱まるため、造形物に加えられる応力が非常に小さくなり、オーバーハング状で、かつ、薄い部分を形成することができるようになる。
オーバーハング状部分R3の膜厚は、ドラム10の壁の厚さより小さく設定されてもよい。
オーバーハング状部分R3以外の硬化層(下部の硬化層R1)を形成する時のレーザ光の強度より、オーバーハング状部分R3を形成する時のそれの方が強くなるように設定されてもよい。これにより、オーバーハング状部分R3の樹脂液を確実に硬化させることができる。
オーバーハング状部分R3以外の硬化層(下部の硬化層R1)の材料と、オーバーハング状部分R3の材料とが異なっていてもよい。この場合、それらの材料をそれぞれ供給する供給ノズルが設けられていればよく、例えば上記第4の実施形態や第5の実施形態が、この第6の実施形態に適用されてもよい。
チクソ性材料R2は、上記第1〜5の実施形態に適用されてもよい。
チクソ性材料R2の代わりに、フィルム状に形成されたゲル状の材料がドラム10の外周面10aに巻き付けられ、このゲル状材料が露光されることで、オーバーハング状部分R3が形成されてもよい。
図15(A)〜(C)は、オーバーハング状部分を有する造形物の一例を示す図である。この造形物は、例えばマイクロ流路に適用される。
図15(A)に示すように形成された、流路101を形成する硬化層102上に、図15(B)に示すように、オーバーハング状部分の薄膜として蓋部材103が形成される。そして図15(C)に示すように、その蓋部材103上に、流路104を形成する硬化層105がさらに形成される。このように、本実施形態では、立体的流路を有するマイクロ流路を造形物として形成することができる。このようなマイクロ流路では、メッキ液を流路に流し、流路をメッキすることにより、受動的な電気回路(キャパシタ、インダクタ、抵抗等)を構築することができる。また、同じくメッキにより、強度を上げることができる。
[第7の実施形態]
図16及び17は、本発明の第7の実施形態に係る3次元造形装置の主要部を示す図である。
本実施形態に係る3次元造形装置320は、ドラム位置制御機構を有する。ドラム位置制御機構は、レーザ光の光軸方向(Z軸方向)において、規制体としてのドラム10の位置を制御するものである。なお、図16で示した3次元造形装置320は、例えば図11等に示したように鉛直方向に造形ステージ15が移動するタイプの装置である。
照射ユニット130からのレーザ光は、ドラム10を介して図示しない造形ステージ上に照射される。したがって、レーザ光のフォーカス状態が維持されるためには、ドラム10のZ軸方向での位置が所定の位置に定められる必要がある。そこで、ドラム位置制御機構は、このドラム10の位置を制御することにより、レーザ光のフォーカス状態を維持するとともに、ドラム10の位置の制御によって樹脂材料の膜厚が高精度に制御される。
図16では、4つのガイドローラ56及び57(図16の紙面のX軸方向にもガイドローラ56及び57が配置されている。)によって、ドラム10が支持されている。
上記4つのガイドローラのうち2つのガイドローラ56には、そのガイドローラの位置をZ軸方向に沿って動かすことが可能なピエゾ等を用いたアクチュエータ65(図17参照)が接続されている。
照射ユニット130は、レーザ光源131、ミラー133、対物レンズ34、ビームサンプラ132、コンデンサレンズ135、光検出器136を有する。ビームサンプラ132は、レーザ光源131から出射されたレーザ光の一部をサンプリングする。コンデンサレンズ135は、ビームサンプラ132からの出射光を光検出器136に集める。
光検出器136は、得られた強度分布の状態を電気信号に変換し、その信号をフォーカスコントローラ64へ出力する。フォーカスコントローラ64は、入力された強度分布の信号に基づき、例えばレーザ光のフォーカス状態を維持するように、アクチュエータ65の駆動を制御する。この場合、ガイドローラ56、アクチュエータ65及びフォーカスコントローラ64は、制御機構として機能する。アクチュエータ65の駆動により、ガイドローラ56がZ軸方向に沿って移動し、これによってドラム10のZ軸方向における位置が制御される。
このようなドラム位置制御機構は、上記第1〜3及び6の実施形態のような、水平移動する造形ステージを持つ3次元造形装置にも適用可能である。
なお、フォーカスコントローラ64は、アクチュエータ65の駆動を制御するだけでなく、造形ステージ15をZ軸方向に移動させるZ軸移動機構17(図11等参照)の駆動を制御してもよい。
[第8の実施形態]
図18は、本発明の第7の実施形態に係る3次元造形装置の主要部を示す図である。
本実施形態に係る3次元造形装置330は、斜面59を備えている。この斜面59に沿って、上部側に設けられた第1のセット41及び下部側に設けられた第2のセット42が配置されている。第1のセット41及び第2のセット42は、両方ともドラム10、照射ユニット30、照射ユニット30をスキャンさせる図示しないX軸移動機構、供給ノズル26及び洗浄ユニット27をそれぞれ有する。洗浄ユニット27は、上述したように、洗浄ノズル28及びエアブローノズル29を備える。
第1のセット41及び第2のセット42で異なる点は、各供給ノズル26が供給する材料が異なる点である。その材料の違いは、上述したように、カラー及び物性のうち少なくとも一方の違いである。
3次元造形装置330は、造形ステージ15及びこの造形ステージ15を昇降させる昇降機構14を斜面59に沿って移動させる斜め移動機構58を備えている。斜面59の水平面に対する角度は、例えば30〜70度とされるが、この範囲に限られない。この場合、昇降機構14は、この斜面59に実質的に垂直な方向(造形の積層方向)に造形ステージ15を昇降させる。
このように構成された3次元造形装置330の動作を説明する。
まず、造形ステージ15は、図18に示すように上部側で待機している初期位置から、斜面59に沿って下降し、第1のセット41で露光及び洗浄処理が行われる。この露光処理及び洗浄処理は、図11及び12で説明した通りである。露光処理や洗浄処理で流れ落ちる余剰の樹脂液及び洗浄液は、斜面59に沿って配設された廃液路を介して図示しない廃液タンク等に廃棄される。
第1のセット41での露光及び洗浄処理が終了すると、造形ステージ15はさらに下降し、第2のセット42で露光及び洗浄処理が行われる。この第2のセットでは、第1のセット41で形成された硬化層と同じ高さ(昇降機構14での昇降方向での高さ)の層を形成するように、つまり第1のセット41と第2のセット42とで造形ステージ15の高さを変えずに、処理が行われる。
第2のセット42での露光及び洗浄処理が終了すると、造形ステージ15は、第1のセット41からの処理を繰り返す。
以上のように、本実施形態では、斜面59に沿って造形ステージ15が移動し、2つのセット41及び42でそれぞれ異なる材料で造形処理が行われる。ここで、第1のセット41での露光及び洗浄処理では、余剰の樹脂液及び洗浄液は重力により鉛直方向に流れ落ちるので、第2のセット42にまでその樹脂液や洗浄液が飛散して付着するようなことはない。これは斜面59を利用するメリットである。
これにより、1層ごとに洗浄ユニット27によりきれいにされながら2種類の材料で造形処理が行われる。その結果、図13に示した実施形態と同様に、2種類の材料を含む造形物を高精度に形成することができる。
図13に示した第5の実施形態と本実施形態とを比べると、第5の実施形態では、1種類の樹脂液の供給ごとに造形ステージ15が初期位置に戻る必要があったが、この本実施形態ではその必要がないことがメリットである。しかし、本実施形態に係る3次元造形装置330に比べ、第5の実施形態に係る3次元造形装置310は、装置のフットプリント等、装置の小型化を実現し、部品点数を少なくすることができるメリットを有する。
上記の説明では、2つのセット41及び42が設けられていたが、3つ以上のセットが設けられ、3種類以上の材料が供給されてもよい。
上記の説明では、2つのセット41及び42で異なる材料で同じ高さの硬化層が形成されたが、2つのセット41及び42で同じ材料で異なる高さの硬化層を形成してもよい。
本実施形態では、斜面59が設けられたが、水平面に沿って複数のドラム10等のセットが配置されてもよい。
照射ユニット30は、第1のセット41及び第2のセット42ごとに設けられなくてもよい。その場合、例えば規制体としてドラム10の代わりに、図9で示した板材20または図10で示した半円筒体40を用い、照射ユニット30をセット41及び42間で移動させる構成が設けられていればよい。
[第9の実施形態]
図19は、本発明の第9の実施形態に係る3次元造形装置の主要部を示す図である。
本実施形態に係る3次元造形装置340は、鉛直方向であるY軸方向に沿って造形ステージ15及びZ軸移動機構16を移動させるY軸移動機構36を備えている。また、第1のセット43及び第2のセット44がY軸方向に沿って配列されている。
第1のセット43は、ドラム10、照射ユニット30、供給ノズル26及び図示しないX軸移動機構を有する。第2のセット44は、第1のセット43が有する要素に加え、洗浄ユニット27を有する。2つのセット43及び44の各供給ノズル26は異なる種類の材料を供給する。
このように構成された3次元造形装置340の動作を説明する。
図に示すような造形ステージ15の所期位置から造形ステージ15が下降し、第1のセット43により露光処理が行われる。第1のセット43による露光処理が終了すると、造形ステージ15が下降する前に、あるいは下降している途中で、Z軸移動機構16によりZ軸方向に沿って所定距離退避する。第1のセット43で形成された硬化層R1が、第2のセット44に干渉しないようにするために、造形ステージ15がそのように所定距離退避する。
そして、形成された硬化層R1が洗浄ユニット27により洗浄可能な位置まで造形ステージ15が下降すると、洗浄ユニット27により硬化層R1の洗浄が行われ、余剰の樹脂液及び洗浄液が廃液タンク18に廃棄される。
洗浄ユニット27による洗浄処理が終了すると、第2のセット44による露光処理が可能な位置まで造形ステージ15が上昇する。そして造形ステージ15は、先にZ軸方向に沿って退避した距離だけ戻る。そして、第2のセット44では、第1のセット43により供給された樹脂液とは異なる種類の樹脂液が供給され、第1のセット43で処理された層と同じ層(積層方向での同じ高さの層)について露光処理が行われる。
第2のセット44における露光処理が終了すると、形成された硬化層R1が洗浄ユニット27により洗浄可能な位置まで造形ステージ15が下降する。そして、洗浄ユニット27により硬化層R1の洗浄が行われ、余剰の樹脂液及び洗浄液が廃液タンク18に廃棄される。
以上のような動作が硬化層の1層ごとに繰り返される。
以上のように本実施形態においても、複数の異なる材料を供給することができ、また、洗浄ユニットにより硬化層R1がきれいに洗浄されるため、複数の材料を有する造形物を高精度に形成することができる。
[その他の実施形態]
本発明に係る実施形態は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態が実現される。
上記各実施形態では、造形ステージ15は、Y及びZ軸の2軸に移動する構造であった。この2軸に加え、硬化層の積層方向(Z軸方向)の周りに、造形ステージ15を回転させる回転機構が設けられていてもよい。例えば、X軸方向のみ(一定方向)のレーザ光のスキャンの場合、造形処理の条件によっては、造形物を造形ステージ15から取り外した後に、造形物に変形(ヒケやソリ)が発生するおそれがある。しかし、上記回転機構により、所望の方向にレーザ光をスキャンすることができる。例えば、1層ごと、複数層ごと、またはランダムに、造形ステージが所定角度回転しながら、造形物が形成されることによって、そのような造形物の変形の発生を防止できる。所定角度とは、例えば30°、90°、180°等の角度、これらの組合せの角度、あるいはランダムな角度である。
上記各実施形態において、規制体の表面(例えばドラム10の外周面10a)に保護膜が設けられていてもよい。具体的には、規制体の表面に保護フィルムが巻き付けられる。これにより、規制体の表面を洗浄する代わりに、保護フィルムを定期的に取り外すことにより、規制体の表面をきれいにすることができる。あるいは、規制体の表面に、樹脂液等が残りにくいテフロン等の保護膜が予め形成されていてもよい。その場合、例えば簡単な洗浄またはガスブローにより表面をきれいにすることができる。
上記保護フィルムとしては、エネルギー線を透過する材料が用いられる。保護フィルムが光透過性の材料であれば、例えばポリカーボネート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等が用いられる。
上記各実施形態では、照射ユニットのレーザビームは1本であったが、複数のレーザビームが用いられてもよい。例えば、材料に対するエネルギービームの照射期間内に、複数のレーザビームのうち少なくとも2つのレーザビームが同時に照射される期間が含まれるように、その照射機構が制御ユニットにより制御される。典型的には、すべてのレーザビームが実質的に同時に照射される。これにより、材料上で一度に広い範囲の露光処理が可能となるため、造形処理に要する時間を短縮することができる。本例の場合、レーザ光源が複数設けられてもよいし、n個(nは1以上の整数)の光源を用い、レーザビームが複数に分割されてn+1以上のレーザビームが形成されてもよい。
上記の説明では、カラーで着色された造形物を形成する場合に、例えばカラーで着色された樹脂液が用いられた。この樹脂液に代えて、着色されたフィラーが樹脂液に混合された材料が用いられてもよい。例えば、造形物の最小積層厚さより小さい径を有する着色された微粒子を樹脂液中に混入した材料を用いることができる。微粒子として、ガラス、樹脂、金属粉、澱粉、石膏、塩、砂糖等が用いられる。
あるいは、フィラーとして、透明、白等のフィラーを用い、染料で着色することもできる。
造形物の積層厚さが十分薄ければ、1層につき1色でもフルカラーの造形物を形成することができる。
造形物の材料は、光硬化性材料に限られず、熱エネルギー、電子線、または超音波により硬化する材料が用いられてもよい。また、材料に応じて照射ユニットから照射されるエネルギー線も適宜変更可能である。エネルギー線としては、紫外線のほか、赤外線、可視光、電子線、熱線または超音波等が挙げられる。熱線は赤外線でもよく、その場合赤外線レーザによるスポット加熱により硬化処理が行われる。熱線や超音波等は、比較的造形精度が低い造形物を形成する場合に用いられればよい。
上記実施形態では、規制体(ドラム10、板材20、半円筒体40等)を回転可能に支持する機構としてガイドローラ5等を例に挙げた。しかし、ガイドローラに代えてベアリングが用いられてもよい。その場合、回転軸を持つ支持部材により規制体が支持され、その回転軸にベアリングが接続されればよい。
上記実施形態では、造形ステージ15がY軸方向に動く形態とされたが、規制体及び照射ユニットがY軸方向に動く形態であってもよい。
規制体としてドラム10が用いられる場合、高い造形の精度が要求されない場合、中実(ソリッドな)の構造の規制体が用いられてもよい。
図9に示したように、規制体として曲面を有する板材20に代えて、平面を有する板材が用いられ、その板材が自重で撓むように支持されてもよい。その支持機構としては、図9に示したようなガイドローラを用いることができる。
上記各実施形態に係る3次元造形装置において、硬化層の余剰の樹脂液を除去するために、ローラやスキージが設けられていてもよい。これは、洗浄ユニット27の代わりとして設けられていてもよい。
第1、第2の実施形態において、第4の実施形態(図11及び12参照)のように、余剰の樹脂液を除去するための洗浄ユニットが設けられていてもよい。その場合、洗浄ノズルは設けられず、エアブローノズルのみが設けられてもよい。
各実施形態の特徴部分のうち少なくとも2つが組み合わされてもよい。例えば、板材20または半円筒体40が、上記第4〜9の実施形態、あるいは[その他の実施形態]で説明した形態にそれぞれ適用されてもよい。その他、それらの特徴部分を適宜組み合わせることは当業者にとって自明の範囲である。
S…スリット領域
A1…直線状の領域
R…樹脂液(材料)
R1、102、105…硬化層
Rb…アンカーパターン
Ra…造形物の本体
R2…チクソ性材料
R3…オーバーハング状部分
5〜7、45〜47、56、57…ガイドローラ
10…ドラム
10a…外周面(表面)
14…昇降機構
15…造形ステージ
17、16…Z軸移動機構
20…板材
20a…下面
20b…上面
26…供給ノズル、スリットコートノズル
28、38…洗浄ノズル
30、80、130…照射ユニット
36、70…Y軸移動機構
40…半円筒体
41、43…第1のセット
42、44…セット
48…カラーノズルユニット
50…ホストコンピュータ
58…移動機構
60…X軸移動機構
64…フォーカスコントローラ
70…Y軸移動機構
100、200、210、300、310、320、330、340…3次元造形装置
本技術は、以下の構成の構成もとることができる。
(1)
ステージと、
第1の方向に沿う直線状の領域を含む表面を有し、前記表面のうち前記直線状の領域が前記ステージに最も近くなるように、前記ステージに対面して配置された規制体と、
エネルギー線のエネルギーで硬化する材料を、前記ステージ側と前記直線状の領域との間の領域であるスリット領域に供給する供給ノズルと、
前記供給ノズルにより前記スリット領域に供給された前記材料に、前記規制体を介して前記エネルギー線を照射する照射ユニットと、
1層分の前記材料の硬化層を形成するために、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って、前記規制体に相対的に前記ステージを移動させ、前記エネルギー線により前記材料の前記硬化層を積層するために、前記積層の方向に沿って前記規制体と前記ステージとを相対的に移動させる移動機構と
を具備する3次元造形装置。
(2)
(1)に記載の3次元造形装置であって、
前記規制体は円筒形状に形成され、
前記直線状の領域を含む前記表面は、前記円筒形状の前記規制体の外周面である
3次元造形装置。
(3)
(2)に記載の3次元造形装置であって、
前記照射ユニットは、前記規制体の前記円筒の内部に配置されている
3次元造形装置。
(4)
(2)または(3)に記載の3次元造形装置であって、
前記規制体を回転可能に支持する複数のガイドローラをさらに具備する3次元造形装置。
(5)
(4)に記載の3次元造形装置であって、
前記複数のガイドローラのうち少なくとも1つを駆動する駆動部をさらに具備する3次元造形装置。
(6)
(1)に記載の3次元造形装置であって、
前記規制体は、前記表面が曲面である板状に形成されている
3次元造形装置。
(7)
(1)から(6)のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
前記移動機構は、鉛直成分を含む方向に沿って、前記規制体と前記ステージとを相対的に移動させる
3次元造形装置。
(8)
(1)から(7)のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
前記ステージ上に形成される造形物に洗浄材料を供給する洗浄ノズルをさらに具備する3次元造形装置。
(9)
(1)から(8)のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
前記供給ノズルは複数設けられ、前記複数の供給ノズルは、異なる材料をそれぞれ吐出する
3次元造形装置。
(10)
(1)から(9)のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
前記供給ノズルは、スリットコートタイプのノズルである
3次元造形装置。
(11)
(1)から(10)のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
前記供給ノズルは、前記材料としてチクソ性を有する材料を供給する
3次元造形装置。
(12)
(1)から(11)のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
前記規制体及び前記供給ノズルは、前記規制体及び前記供給ノズルのセットを1つの組として、それぞれ複数設けられ、
前記複数の、前記規制体及び前記供給ノズルのセットは、前記移動機構による前記第2の方向に沿って配列されている
3次元造形装置。
(13)
(1)から(12)のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
前記照射ユニットは、造形物のうち造形対象となる本体と、前記本体の周囲のうちの少なくとも一部に配置されるアンカーパターンを形成するようにエネルギー線を照射する
3次元造形装置。
(14)
(1)から(13)のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
前記照射ユニットは、前記エネルギー線を発生する発生源と、前記発生源から発生した前記エネルギー線の強度分布を検出する検出器とを有し、
前記3次元造形装置は、前記検出器により検出された前記エネルギー線の強度分布に基づき、前記規制体と前記照射ユニットとの相対位置を制御する制御機構をさらに具備する3次元造形装置。
(15)
(1)から(14)のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
前記積層方向に沿った軸の周りに前記ステージを回転させる回転機構をさらに具備する3次元造形装置。
(16)
(1)から(15)のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
前記規制体の前記表面に設けられた保護膜をさらに具備する3次元造形装置。
(17)
(1)から(16)のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
前記エネルギー線として複数のエネルギービームを照射する照射機構をさらに具備し、
前記照射機構による前記材料に対するエネルギービームの照射期間内には、前記複数のエネルギービームを同時に照射する期間が含まれる
3次元造形装置。
(18)
ステージと、第1の方向に沿う直線状の領域を含む表面を有し、前記表面のうち前記直線状の領域が前記ステージに最も近くなるように、前記ステージに対面して配置された規制体とを備える3次元造形装置による、製造方法であって、
エネルギー線のエネルギーで硬化する材料を、前記ステージ側と前記直線状の領域との間の領域であるスリット領域に供給し、
前記供給ノズルにより前記スリット領域に供給された前記材料に、前記規制体を介して前記エネルギー線を照射し、
1層分の前記材料の硬化層を形成するために、前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って、前記規制体に相対的に前記ステージを移動させ、
前記エネルギー線により前記材料の前記硬化層を積層するために、前記積層の方向に沿って前記規制体と前記ステージとを相対的に移動させる
造形物の製造方法。
(19)
(18)に記載の造形物の製造方法であって、
前記規制体は円筒形状に形成され、
前記直線状の領域を含む前記表面は、前記円筒形状の前記規制体の外周面である
造形物の製造方法。
(20)
(19)に記載の造形物の製造方法であって、
前記エネルギー線を照射する工程では、前記規制体の前記円筒の内部からエネルギー線を照射する
造形物の製造方法。
(21)
(19)または(20)に記載の造形物の製造方法であって、
前記3次元造形装置は、前記規制体を回転可能に支持する複数のガイドローラを備える
造形物の製造方法。
(22)
(21)に記載の造形物の製造方法であって、
前記3次元造形装置は、前記複数のガイドローラのうち少なくとも1つを駆動する駆動部をさらに備える
造形物の製造方法。
(23)
(18)に記載の造形物の製造方法であって、
前記規制体は、前記表面が曲面である板状に形成されている
造形物の製造方法。
(24)
(18)から(23)のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
前記移動工程では、鉛直成分を含む方向に沿って、前記規制体と前記ステージとを相対的に移動させる
造形物の製造方法。
(25)
(18)から(24)のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
前記硬化物が1層または複数層形成されるごとに、前記硬化物に洗浄材料を供給する
造形物の製造方法。
(26)
(18)から(25)のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
前記供給ノズルは複数設けられ、前記複数の供給ノズルは、異なる材料をそれぞれ吐出する
造形物の製造方法。
(27)
(18)から(26)のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
前記供給ノズルは、スリットコートタイプのノズルである
造形物の製造方法。
(28)
(18)から(27)のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
前記供給ノズルは、前記材料としてチクソ性を有する材料を供給する
造形物の製造方法。
(29)
(18)から(28)のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
前記規制体及び前記供給ノズルは、前記規制体及び前記供給ノズルのセットを1つの組として、それぞれ複数設けられ、
前記複数の、前記規制体及び前記供給ノズルのセットは、前記第2の方向に沿って配列されている
造形物の製造方法。
(30)
(18)から(29)のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
前記照射工程では、造形物のうち造形対象となる本体と、前記本体の周囲のうちの少なくとも一部に配置されるアンカーパターンを形成するようにエネルギー線を照射する
造形物の製造方法。
(31)
(18)から(30)のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
前記エネルギー線の強度分布を検出し、
前記検出された前記エネルギー線の強度分布に基づき、前記規制体と前記照射ユニットとの相対位置を制御する
造形物の製造方法。
(32)
(18)から(31)のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
前記照射工程は、前記積層方向に沿った軸の周りに前記ステージが回転している間にエネルギー線を照射する工程を含む
造形物の製造方法。
(33)
(18)から(32)のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
前記規制体の前記表面に設けられた保護膜をさらに具備する
造形物の製造方法。
(34)
(18)から(33)のうちいずれか1項に造形物の製造方法であって、
前記3次元造形装置は、前記エネルギー線として複数のエネルギービームを照射する照射機構を備え、
前記照射機構による前記材料に対するエネルギービームの照射工程内には、前記複数のエネルギービームを同時に照射する期間が含まれる
造形物の製造方法。

Claims (32)

  1. ステージと、
    表面を有し、前記表面の一部の領域が他の領域より前記ステージに近くなるように、前記ステージに対面して配置された規制体と、
    前記ステージ側と前記表面の一部の領域との間の領域であるスリット領域に、エネルギー線を照射する照射ユニットと、
    前記エネルギー線のエネルギーで硬化する材料を、前記規制体を介して前記スリット領域に供給するノズルと、
    前記ステージと前記規制体を相対的に移動させる移動機構と
    を具備する3次元造形装置。
  2. 請求項1に記載の3次元造形装置であって、
    前記規制体は円筒形状に形成され、
    前記一部の領域を含む前記表面は、前記円筒形状の前記規制体の外周面である
    3次元造形装置。
  3. 請求項2に記載の3次元造形装置であって、
    前記照射ユニットは、前記規制体の前記円筒の内部に配置されている
    3次元造形装置。
  4. 請求項1から3のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
    前記規制体を回転可能に支持する複数のガイドローラをさらに具備する3次元造形装置。
  5. 請求項4に記載の3次元造形装置であって、
    前記複数のガイドローラのうち少なくとも1つを駆動する駆動部をさらに具備する3次元造形装置。
  6. 請求項1に記載の3次元造形装置であって、
    前記規制体は、前記表面が曲面である板状に形成されている
    3次元造形装置。
  7. 請求項1から6のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
    前記移動機構は、鉛直成分を含む方向に沿って、前記規制体と前記ステージとを相対的に移動させる
    3次元造形装置。
  8. 請求項1から7のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
    前記ステージ上に形成される造形物に洗浄材料を供給する洗浄ノズルをさらに具備する3次元造形装置。
  9. 請求項1から8のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
    前記照射ユニットは、造形物のうち造形対象となる本体と、前記本体の周囲のうちの少なくとも一部に配置されるアンカーパターンを形成するようにエネルギー線を照射する
    3次元造形装置。
  10. 請求項1から9のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
    前記照射ユニットは、前記エネルギー線を発生する発生源と、前記発生源から発生した前記エネルギー線の強度分布を検出する検出器とを有し、
    前記3次元造形装置は、前記検出器により検出された前記エネルギー線の強度分布に基づき、前記規制体と前記照射ユニットとの相対位置を制御する制御機構をさらに具備する3次元造形装置。
  11. 請求項1から10のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
    前記エネルギー線のエネルギーで硬化する材料の積層方向に沿った軸の周りに前記ステージを回転させる回転機構をさらに具備する3次元造形装置。
  12. 請求項1から11のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
    前記規制体の前記表面に設けられた保護膜をさらに具備する3次元造形装置。
  13. 請求項1から12のうちいずれか1項に記載の3次元造形装置であって、
    前記エネルギー線として複数のエネルギービームを照射する照射機構をさらに具備し、
    前記照射機構による、前記エネルギー線のエネルギーで硬化する材料に対するエネルギービームの照射期間内には、前記複数のエネルギービームを同時に照射する期間が含まれる
    3次元造形装置。
  14. 請求項1に記載の3次元造形装置であって、
    前記ノズルは、前記スリット領域から離れた位置に配置されている
    3次元造形装置。
  15. 請求項1に記載の3次元造形装置であって、
    前記ステージが水平面に対して斜めに配置されている
    3次元造形装置。
  16. ステージと、表面を有し前記表面の一部の領域が他の領域より前記ステージに近くなるように、前記ステージに対面して配置された規制体とを備える3次元造形装置による、製造方法であって、
    エネルギー線のエネルギーで硬化する材料を、前記ステージ側と前記表面の一部の領域との間の領域であるスリット領域に、前記規制体を介してノズルにより供給し、
    前記スリット領域に供給された前記材料に、前記規制体を介して前記エネルギー線を照射し、
    前記1層分の前記材料の供給時に、前記ステージと前記規制体を相対的に移動させる
    造形物の製造方法。
  17. 請求項16に記載の造形物の製造方法であって、
    前記規制体は円筒形状に形成され、
    前記一部の領域を含む前記表面は、前記円筒形状の前記規制体の外周面である
    造形物の製造方法。
  18. 請求項17に記載の造形物の製造方法であって、
    前記エネルギー線を照射する工程では、前記規制体の前記円筒の内部からエネルギー線を照射する
    造形物の製造方法。
  19. 請求項16から18のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
    前記3次元造形装置は、前記規制体を回転可能に支持する複数のガイドローラを備える
    造形物の製造方法。
  20. 請求項19に記載の造形物の製造方法であって、
    前記3次元造形装置は、前記複数のガイドローラのうち少なくとも1つを駆動する駆動部をさらに備える
    造形物の製造方法。
  21. 請求項16に記載の造形物の製造方法であって、
    前記規制体は、前記表面が曲面である板状に形成されている
    造形物の製造方法。
  22. 請求項16から21のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
    前記移動工程では、鉛直成分を含む方向に沿って、前記規制体と前記ステージとを相対的に移動させる
    造形物の製造方法。
  23. 請求項16から22のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
    前記硬化物が1層または複数層形成されるごとに、前記硬化物に洗浄材料を供給する
    造形物の製造方法。
  24. 請求項16から23のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
    前記材料を前記スリット領域に供給する工程では、
    任意の第1の層に第1の材料を供給し、前記第1の層とは異なる任意の第2の層に、前記第1の材料とは異なる第2の材料を供給する
    造形物の製造方法。
  25. 請求項16から24に記載の造形物の製造方法であって、
    前記材料を前記スリット領域に供給する工程では、前記材料としてチクソ性を有する材料を供給する
    造形物の製造方法。
  26. 請求項16から25のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
    前記照射工程では、造形物のうち造形対象となる本体と、前記本体の周囲のうちの少なくとも一部に配置されるアンカーパターンを形成するようにエネルギー線を照射する
    造形物の製造方法。
  27. 請求項16から26のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
    前記エネルギー線の強度分布を検出し、
    前記検出された前記エネルギー線の強度分布に基づき、前記規制体と、前記エネルギー線を照射する照射ユニットとの相対位置を制御する
    造形物の製造方法。
  28. 請求項16から27のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
    前記照射工程は、前記エネルギー線のエネルギーで硬化する材料の積層方向に沿った軸の周りに前記ステージが回転している間にエネルギー線を照射する工程を含む
    造形物の製造方法。
  29. 請求項16から28のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
    前記規制体の前記表面に設けられた保護膜をさらに具備する
    造形物の製造方法。
  30. 請求項16から29のうちいずれか1項に記載の造形物の製造方法であって、
    前記3次元造形装置は、前記エネルギー線として複数のエネルギービームを照射する照射機構を備え、
    前記照射機構による前記材料に対するエネルギービームの照射工程内には、前記複数のエネルギービームを同時に照射する期間が含まれる
    造形物の製造方法。
  31. 請求項16に記載の造形物の製造方法であって、
    前記ノズルは、前記スリット領域から離れた位置に配置されている
    造形物の製造方法。
  32. 請求項16に記載の造形物の製造方法であって、
    前記ステージが水平面に対して斜めに配置されている
    造形物の製造方法。
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