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JP6016021B2 - 給紙装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

給紙装置、及び、画像形成装置 Download PDF

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JP6016021B2
JP6016021B2 JP2012254413A JP2012254413A JP6016021B2 JP 6016021 B2 JP6016021 B2 JP 6016021B2 JP 2012254413 A JP2012254413 A JP 2012254413A JP 2012254413 A JP2012254413 A JP 2012254413A JP 6016021 B2 JP6016021 B2 JP 6016021B2
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Description

この発明は、転写紙等の用紙を給送する給紙装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機や印刷機等の画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機やプリンタや印刷機等の画像形成装置において、転写紙等の用紙が給送される給紙装置に、フィードローラとピックアップローラとリバースローラとを具備した給紙機構を設置する技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
詳しくは、特許文献1、2等における給紙装置の給紙機構には、フィードローラ(給紙ローラ)、ピックアップローラ、リバースローラ(分離ローラ、セパレーションローラ)が設置されている。
そして、載置部(給紙部、用紙トレイ)に載置された用紙の表面に当接した状態で回転するピックアップローラによって、載置部に載置された最上方の用紙が、給送方向先端側に設置されたフィードローラとリバースローラとのニップ部に向けて搬送される。そして、ニップ部の位置に達した用紙は、2枚の用紙が重なった状態であっても、用紙の給送方向に沿うように回転するフィードローラと、ニップ部において用紙を挟持した状態で用紙の給送方向に対して逆方向に沿うように回転するリバースローラと、によって、フィードローラの回転に沿ってニップ部から1枚の用紙のみが分離されて給送方向に給送されることになる。
従来の給紙装置は、ユーザーが載置部に用紙の束をセットするときに、フィードローラとリバースローラとのニップ部に複数枚の用紙が入り込むように用紙束を押し込んでセットしてしまうことがあった。特に、このような不具合は、ニップ部に過大な用紙の束が突入しないように規制する押え機構(例えば、押えフィラーと、用紙トレイ先端フェンス上端部における傾斜部と、を備えたもので、特許文献2等を参照できる。)が設置されていない装置などでは無視できないものになっていた。
そして、このようにニップ部に複数枚の用紙が入り込んだ状態で給紙機構が動作してしまうと、ニップ部から複数枚の用紙が連なって給送(重送)されてしまう不具合が生じてしまうことがあった。
また、このような問題は、ユーザーが載置部に用紙をセットするときに限らず、載置部における用紙の枚数に応じて用紙の載置面を自動で昇降させる給紙装置において、載置面の昇降時にも生じていた。すなわち、載置面の昇降時にニップ部に対する用紙の姿勢が変化して、ニップ部に複数枚の用紙が入り込んでしまうことがあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、載置部に用紙をセットする場合などにおいて、フィードローラとリバースローラとのニップ部に複数枚の用紙が入り込んでしまっても、ニップ部から複数枚の用紙が連なって給送されてしまう不具合が生じにくい、給紙装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる給紙装置は、用紙を給送する給紙装置であって、載置部に載置された用紙に対して給送方向先端側に設置されて、用紙の給送方向に沿うように回転して用紙を搬送するフィードローラと、前記載置部に載置された用紙の表面に当接した状態で回転して当該用紙を前記フィードローラの位置まで搬送するとともに、前記載置部に載置された用紙に対して当接しない退避位置に移動可能に形成されたピックアップローラと、前記フィードローラとの間にニップ部を形成するとともに、前記フィードローラの回転に沿って前記ニップ部から1枚の用紙が給送方向に給送されるように、前記ニップ部において用紙を挟持した状態で用紙の給送方向に対して逆方向に沿うように回転するリバースローラと、を備え、前記載置部に用紙が載置された後であって、前記フィードローラの回転が開始される前に、前記リバースローラが前記逆方向に沿うように所定時間だけ回転するものである。
本発明は、フィードローラの回転が開始される前にリバースローラを回転させているため、載置部に用紙をセットする場合などにおいて、フィードローラとリバースローラとのニップ部に複数枚の用紙が入り込んでしまっても、ニップ部から複数枚の用紙が連なって給送されてしまう不具合が生じにくい、給紙装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 給紙装置を示す概略図である。 給紙装置の動作を示す図である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機の装置本体(画像形成装置本体)、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像を用紙P(シート)に転写する転写部(画像形成部)、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部(自動原稿搬送装置)、12〜15は転写紙等の用紙Pが収納された給紙カセット(給紙装置)、16はユーザーが手差しでセットした用紙Pを給送する給紙装置(手差し給紙部)、17は転写部7に向けて用紙Pを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、20は用紙P上に担持されたトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、31は装置本体1から排紙された用紙Pが積載される排紙トレイ、42〜45は各給紙カセット12〜15において昇降可能に構成された載置板(載置面)、52は各給紙装置12〜16に設置された給紙機構、を示す。
図1を参照して、画像形成装置本体1における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送(給送)されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
一方、作像部4において、感光体ドラム5は図中の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、画像形成部としての転写部7で、レジストローラ17により搬送された用紙P上に転写される。
一方、転写部7(画像形成部)に搬送される用紙Pは、次のように動作する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙カセット12〜15のうち、1つの給紙カセットが自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙カセット12が選択されたものとする。)。そして、給紙カセット12に収納された用紙Pの最上方の1枚が、給紙機構52によって給送されて、搬送経路Kに向けて搬送される。その後、用紙Pは、複数の搬送ローラが配設された搬送経路Kを通過して、レジストローラ17の位置に達する。
なお、装置本体1の側方に設置された給紙装置16(手差し給紙部)が選択された場合には、ユーザーによって給紙装置16の載置部51(図2を参照できる。)に載置された用紙P(複数枚の用紙Pが積載された場合には、最上方の用紙P)が、給紙機構52(給送手段)によって搬送経路に向けて給送されて、レジストローラ17の位置に達することになる。
レジストローラ17の位置に達した用紙Pは、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写部7(画像形成部)に向けて搬送される。
そして、転写工程後の用紙Pは、転写部7の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達した用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによってトナー像が定着される(定着工程である)。トナー像が定着された定着工程後の用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(定着ニップである。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出されて、出力画像として排紙トレイ31上に積載されることになる。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2及び図3にて、本実施の形態において特徴的な給紙装置16について詳述する。
図2及び図3を参照して、給紙装置16には、用紙Pが載置される載置部51(ベース部)、載置部51に載置された用紙Pを給送するための給紙機構52、給紙機構52によって給送される用紙Pの先端(給送方向の先端である。)を検知する紙検知センサ60、載置部51に用紙Pが載置された状態を検知するセット検知センサ(不図示である。)、等が設置されている。
また、給紙機構52は、フィードローラ53、ピックアップローラ54、バックアップローラ54、駆動モータ71、電磁クラッチ72、移動機構73、等で構成されている
フィードローラ53は、載置部51に載置された用紙Pに対して給送方向先端側に設置されていて、用紙Pの上面に接触して用紙Pの給送方向に沿うように回転(図2の時計方向の回転である。)して用紙を搬送するものである。フィードローラ53は、その軸部が、電磁クラッチ72(フィードローラ53の駆動状態と駆動停止状態とを切り替える切替手段である。)を介して、駆動モータ71に接続されている。そして、フィードローラ53は、駆動ローラ71と電磁クラッチ72とがいずれもオンされた状態で、回転駆動されることになる。
ピックアップローラ54は、載置部51に載置された用紙Pの表面(上面)に当接した状態で回転して、その用紙Pをフィードローラ53の位置まで搬送するものである。ピックアップローラ54は、その軸部とフィードローラ53の軸部との間にタイミングベルト58が巻装されていて、フィードローラ53とともに図2の矢印方向に回転するように構成されている。
また、ピックアップローラ54は、載置部51に載置された用紙Pに対して当接しない退避位置に移動可能に形成されている。詳しくは、ピックアップローラ54は、移動機構73によって、フィードローラ53の軸部を回動中心にして図2の両矢印方向(上下方向)に用紙Pに対して接離可能に移動(回動)できるように構成されている。なお、本実施の形態において、移動機構73は、ピックアップローラ54が退避位置に移動するように付勢するスプリング(付勢部材)や、ピックアップローラ54をスプリングの付勢力に抗するように載置部51に載置された用紙Pに向けて押動するカム部材、等で構成されている。
リバースローラ55は、フィードローラ53との間にニップ部を形成するように設置されている。そして、リバースローラ55は、フィードローラ53の回転に沿ってニップ部から1枚の用紙Pが給送方向に給送されるように、ニップ部において用紙Pを挟持した状態で用紙Pの給送方向に対して逆方向に沿うように回転する(図2の時計方向の回転である)。
詳しくは、リバースローラ55は、その軸部が、不図示のギア列を介して駆動モータ71に接続されている。さらに、リバースローラ55の軸部にはトルクリミッタ(不図示である。)が設置されていて、リバースローラ55に所定値を超える回転負荷がかかるとリバースローラ55が空転するように構成されている。このような構成により、フィードローラ53とリバースローラ55とのニップ部から用紙Pが重送されることなく、1枚の用紙Pが給送方向(搬送方向)に送出されることになる。
なお、本実施の形態において、フィードローラ53とピックアップローラ54とリバースローラ55とは、それぞれ、軸部上にゴム材料(又は、樹脂材料)で形成されたローラ部(コロ部)が、軸方向に複数分割して形成されたものである。また、フィードローラ53とピックアップローラ54とリバースローラ55とは、それぞれ、軸部に対してローラ部が着脱可能(交換可能)に形成されていて、ローラ部のメンテナンスを容易にできるようになっている。
ここで、本実施の形態における給紙装置16(給紙機構52)は、フィードローラ53の回転が開始される前に、リバースローラ55が逆方向(給紙方向に対する逆方向である。)に沿って所定時間だけ回転するように制御される。
このような制御をおこなうことにより、ユーザーが載置部51に複数枚の用紙Pの束をセットするときに、フィードローラ53とリバースローラ55とのニップ部に複数枚の用紙Pが入り込むようにセットしてしまっても、給紙動作前に、フィードローラ53(及び、ピックアップローラ55)が回転停止した状態でリバースローラ55が図2の時計方向に回転してニップ部に入り込んだ用紙Pをニップ部から載置部351側に搬送するので、ニップ部から複数枚の用紙Pが連なって給送されてしまう不具合を軽減することができる。
詳しくは、載置部51に用紙Pが載置された後であって、フィードローラ53の回転が開始される前に、リバースローラ55が逆方向に沿うように所定時間だけ回転する。また、このようにリバースローラ55が逆方向に沿うように所定時間だけ回転しているとき、ピックアップローラ54は退避位置(用紙Pに当接しない上方の位置である。)に移動している。そして、リバースローラ55が逆方向に沿うように所定時間だけ回転した後に、ピックアップローラ54が退避位置から当接位置(載置部51に載置された用紙Pの表面に当接する位置である。)に移動して、その回転により用紙Pをフィードローラ53の位置まで搬送する。
特に、本実施の形態では、リバースローラ55が逆方向に沿うように所定時間だけ回転した後に、その回転が停止されることなく連続的にリバースローラ55が逆方向に沿うように回転するとともに、フィードローラ53の回転(給紙動作)が開始される。換言すると、フィードローラ53(及び、ピックアップローラ54)の回転が開始されるときよりも所定時間だけ前に、リバースローラ55を回転開始している。また、リバースローラ55の回転は、フィードローラ53(及び、ピックアップローラ54)の回転開始の前後において、回転停止することなく、連続的におこなわれる。
以下、図3にて、上述したように制御される給紙装置16の動作について説明する。
まず、図3(A)に示すように、ピックアップローラ54が退避位置に移動した状態の給紙装置16の載置部51に複数枚の用紙Pの束がセットされると、載置部51に設置されたセット検知センサ(不図示である。)によってその状態が検知される。なお、このとき、ユーザーによって、フィードローラ53とリバースローラ55とのニップ部に複数枚の用紙Pが入り込むようにセットされてしまったものとする。
その後、図3(B)に示すように、セット検知センサによって載置部51に用紙Pが載置された状態が検知されると、リバースローラ55が図の時計方向に回転開始する。このとき、フィードローラ53とピックアップローラ54(退避位置に移動した状態である。)とは、回転停止した状態である。具体的に、制御部70によって、電磁クラッチ72がオフされた状態(駆動モータ71による駆動力がフィードローラ53に伝達されるのが遮断された状態である。)で、駆動モータ71が稼働されて、リバースローラ55の回転が開始される。これにより、フィードローラ53とリバースローラ55とのニップ部に入り込んだ用紙Pが、ニップ部から図3(B)の白矢印方向に送出されることになる(載置部51の側に搬送されることになる)。
その後、リバースローラ55のみの回転が所定時間おこなわれた後に、図3(C)に示すように、ピックアップローラ54が当接位置に移動するとともに、リバースローラ55の回転に加えてフィードローラ53とピックアップローラ54との回転が開始される。具体的に、制御部70によって、電磁クラッチ72がオンされた状態(駆動モータ71による駆動力がフィードローラ53に伝達される状態である。)で、駆動モータ71が稼働されて、リバースローラ55の回転に加えてフィードローラ53とピックアップローラ54との回転が開始される。これにより、ピックアップローラ54によって載置部51に載置された用紙束のうち最上方の用紙Pが、フィードローラ53とリバースローラ55とのニップ部に向けて搬送されて、さらにそのニップ部から1枚の用紙Pが画像形成部に向けて分離され搬送されることになる。なお、このとき、紙検知センサ60によって、ニップ部から送出された用紙Pの先端が検知されて、その検知タイミングに基いて、その後の画像形成プロセスの制御がおこなわれることになる。
ここで、本実施の形態では、載置部51への用紙Pのセット後にリバースローラ55のみが回転する時間(所定時間)を任意に可変できるように構成している。
詳しくは、図2を参照して、装置本体1の外装部に設置された操作パネル77(操作手段)をユーザーが操作することにより、載置部51への用紙Pのセット後にリバースローラ55のみが回転する時間(所定時間)を任意に可変できる。すなわち、操作パネル77の操作によって、載置部51への用紙Pのセット後に、電磁クラッチ72がオフ状態からオン状態に切り替えられるタイミングを調整できる。
これにより、ユーザーが使用する用紙Pの種類が、重送が生じやすいもの(例えば、薄紙などである。)であるときにはリバースローラ55のみが回転する時間(所定時間)を長めに調整したり、重送が生じにくいもの(例えば、厚紙などである。)であるときにはリバースローラ55のみが回転する時間(所定時間)を短めに調整したりして、上述した本発明の効果が効率的に発揮されるようにすることができる。また、用紙Pのセット時においてニップ部に用紙Pを入り込ませてセットする傾向が特に強いユーザーに対応して、リバースローラ55のみが回転する時間(所定時間)を長めに調整するようなこともできる。
また、本実施の形態では、図2を参照して、載置部51に載置される用紙Pの種類に応じて、載置部51への用紙Pのセット後にリバースローラ55のみが回転する時間(所定時間)が可変されるように構成している。
詳しくは、図2を参照して、載置部51に設置された紙厚センサ78(用紙Pの厚さを光学的に検知するものであって、公知のものを用いることができる。)の検知結果に基いて、載置部51への用紙Pのセット後にリバースローラ55のみが回転する時間(所定時間)が制御部70によって自動的に調整される。具体的に、載置部51にセットされた用紙Pが、重送が生じやすい薄紙である場合にはリバースローラ55のみが回転する時間(所定時間)が長めに調整されて、重送が生じにくい厚紙である場合にはリバースローラ55のみが回転する時間(所定時間)が短めに調整される。これにより、上述した本発明の効果が効率的に発揮されることになる。
また、本実施の形態における給紙装置16において、フィードローラ53が用紙Pの給送方向に対して逆方向に沿って回転しないように規制する規制手段としてのワンウェイクラッチを設置することもできる。具体的に、フィードローラ53において電磁クラッチ72が設置された軸部にワンウェイクラッチ(規制手段)を設置する。
これにより、フィードローラ53は、図2の反時計方向に回転することなく、図2の時計方向にのみ回転することになる。そのため、フィードローラ53に逆方向に回転させるような負荷が生じるような場合であっても、フィードローラ53とリバースローラ55との回転によってニップ部から1枚の用紙Pのみを分離して搬送させる搬送機能が確実に発揮されるとともに、そのときの搬送負荷を低減することができる。
以上説明したように、本実施の形態においては、フィードローラ53の回転が開始される前にリバースローラ55を回転させているため、載置部51に用紙Pをセットする場合において、フィードローラ53とリバースローラ55とのニップ部に複数枚の用紙Pが入り込んでしまっても、ニップ部から複数枚の用紙Pが連なって給送されてしまう不具合を生じにくくすることができる。
なお、本実施の形態では、モノクロの画像形成装置1に設置される給紙装置16に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に設置される給紙装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置される給紙装置16に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷機などである。)に設置される給紙装置に対しても本発明を適用することができる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、画像形成装置1における給紙装置としての手差し給紙部16に対して本発明を適用したが、給紙装置としての給紙カセット12〜15に対しても当然に本発明を適用することができるし、給紙装置としての原稿搬送部10(自動原稿搬送装置)に対しても当然に本発明を適用することができる。特に、本実施の形態における給紙カセット12〜15は、載置部における用紙Pの枚数(残枚数)に応じて載置板42〜45(載置面)を自動で昇降させていて、その載置板42〜45(載置面)の昇降時にニップ部に対する用紙Pの姿勢が変化して、ニップ部に複数枚の用紙Pが入り込んでしまう不具合が生じてしまうことがあるため、これらの給紙カセット12〜15(給紙装置)に対して本発明を適用することが有用になる。すなわち、給紙カセット12〜15の給紙機構52において、載置板42〜45(載置面)の昇降がおこなわれた後であって、フィードローラ53の回転が開始される前に、本実施の形態と同様に、リバースローラ55を所定時間だけ回転させることで、ニップ部からの重送を確実に軽減することができる。
また、本実施の形態では、リバースローラ55の回転を、フィードローラ53(及び、ピックアップローラ54)の回転開始の前後において、回転停止することなく、連続的におこなっている。これに対して、用紙Pのセット後にリバースローラ55を所定時間だけ回転させた後に、フィードローラ53及びピックアップローラ55の回転開始まで、リバースローラ55の回転を一時的に停止させてから、フィードローラ53及びピックアップローラ55の回転開始とともにリバースローラ55の回転を再開させてもよい。
そして、その場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願において、「用紙」とは、転写紙の他にOHP等のシート状の記録媒体のすべてを含み、さらには給紙装置としての自動原稿搬送装置において給送される原稿をも含むものと定義する。
1 画像形成装置本体(装置本体)、
16 給紙装置、
51 載置部、
52 給紙機構、
53 フィードローラ、
54 ピックアップローラ、
55 リバースローラ、
60 紙検知センサ、
P 用紙。
特開2011−236054号公報 特開平7−315608号公報

Claims (9)

  1. 用紙を給送する給紙装置であって、
    載置部に載置された用紙に対して給送方向先端側に設置されて、用紙の給送方向に沿うように回転して用紙を搬送するフィードローラと、
    前記載置部に載置された用紙の表面に当接した状態で回転して当該用紙を前記フィードローラの位置まで搬送するとともに、前記載置部に載置された用紙に対して当接しない退避位置に移動可能に形成されたピックアップローラと、
    前記フィードローラとの間にニップ部を形成するとともに、前記フィードローラの回転に沿って前記ニップ部から1枚の用紙が給送方向に給送されるように、前記ニップ部において用紙を挟持した状態で用紙の給送方向に対して逆方向に沿うように回転するリバースローラと、
    を備え、
    前記載置部に用紙が載置された後であって、前記フィードローラの回転が開始される前に、前記リバースローラが前記逆方向に沿うように所定時間だけ回転することを特徴とする給紙装置。
  2. 前記リバースローラが前記逆方向に沿うように前記所定時間だけ回転した後に、前記ピックアップローラが前記退避位置から前記載置部に載置された用紙の表面に当接する位置に移動して当該用紙を前記フィードローラの位置まで搬送することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 用紙を給送する給紙装置であって、
    載置部に載置された用紙に対して給送方向先端側に設置されて、用紙の給送方向に沿うように回転して用紙を搬送するフィードローラと、
    前記載置部に載置された用紙の表面に当接した状態で回転して当該用紙を前記フィードローラの位置まで搬送するとともに、前記載置部に載置された用紙に対して当接しない退避位置に移動可能に形成されたピックアップローラと、
    前記フィードローラとの間にニップ部を形成するとともに、前記フィードローラの回転に沿って前記ニップ部から1枚の用紙が給送方向に給送されるように、前記ニップ部において用紙を挟持した状態で用紙の給送方向に対して逆方向に沿うように回転するリバースローラと、
    を備え、
    前記フィードローラの回転が開始される前に、前記リバースローラが前記逆方向に沿うように所定時間だけ回転し、
    前記リバースローラが前記逆方向に沿うように前記所定時間だけ回転した後に、前記ピックアップローラが前記退避位置から前記載置部に載置された用紙の表面に当接する位置に移動して当該用紙を前記フィードローラの位置まで搬送することを特徴とする給紙装置。
  4. 前記リバースローラが前記逆方向に沿うように前記所定時間だけ回転しているとき、前記ピックアップローラは前記退避位置に移動していることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の給紙装置。
  5. 前記リバースローラが前記逆方向に沿うように前記所定時間だけ回転した後に、その回転が停止されることなく連続的に前記リバースローラが前記逆方向に沿うように回転するとともに、前記フィードローラの回転が開始されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の給紙装置。
  6. 前記所定時間を任意に可変できるように構成したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の給紙装置。
  7. 前記載置部に載置される用紙の種類に応じて、前記所定時間が可変されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の給紙装置。
  8. 前記フィードローラが用紙の給送方向に対して逆方向に沿って回転しないように規制する規制手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の給紙装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の給紙装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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