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JP6096162B2 - スライドドア用レールカバー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、スライドドアを案内するスライドレールを覆うスライドドア用レールカバー構造に関する。
例えば、特許文献1には、スライドレール1の前側を覆うレールカバー2と、スライドレール1の他端部を覆うカバー部材3とを、それぞれ別体で分割した車体構造が開示されている(本願発明の図13参照)。
レールカバー2とカバー部材3とは、本願発明の図14に示されるように、スライドレール1の延在方向(水平方向)に対して略直角な方向(略鉛直方向)に延びる見切り線4によって、相互に隣接して設けられている。
特許第5412479号公報
ところで、特許文献1に示されるように、スライドレールを車外から覆うレールカバーを複数の部材に分割して構成する際、レールカバーのデザインによっては、見切り線がスライドレールの延在方向(水平方向)に対して傾斜する場合がある。この場合、一方の分割レールカバーは、スライドレールに沿って延びる下縁と見切り線となる側縁とが鋭角状に交差することとなる。
しかしながら、分割レールカバーのコーナー先端部分を鋭角に形成すると、分割レールカバーの搬送時にコーナー部分が損傷しやすくなるおそれがある。例えば、一般的なレールカバーの製法として用いられる鉄板のプレス成形を用いた場合、鋭角のコーナー部分をプレス成形することが困難である。
このような困難を克服するために、例えば、コーナー部分を緩やかなR部(曲線状)で形成することが考えられるが、この場合、コーナー部分の近傍部位で見切り線の隙間が広がってしまうため、見栄えが悪く商品の美観性(意匠性)が劣るという他の問題がある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、レールカバーを分割構成した場合であっても、意匠性を向上させることが可能なスライドドア用レールカバー構造を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、車両の外面に設けられてスライドドアを案内するスライドレールと、前記スライドレールの車外側を覆うレールカバーとを有し、前記レールカバーは、それぞれ別個に形成され、前記スライドレールの軸方向に沿った一端側を覆う第1カバーと、前記スライドレールの軸方向に沿った他端側を覆うと共に、前記第1カバーと見切り線を介して隣接する第2カバーとを備え、前記第1カバーの下縁及び前記第2カバーの下縁は、前記車両の外面との間で隙間を介して離間すると共に、前記スライドレールの延在方向に沿って直線状に設けられ、前記見切り線は、前記第1カバーの下縁との間で鋭角に交差し、前記第1カバーは、該第1カバーの下縁が前記見切り線よりも前記他端側に延びるように延出した延出部を有し、前記第2カバーは、前記延出部を車外側から覆うように設けられ、前記車両の外面にウインドウパネルが取り付けられ、前記ウインドウパネルは、前記第1カバーの上縁及び前記第2カバーの上縁に隣接して設けられると共に、前記第2カバーの上縁を車外側から覆うように設けられることを特徴とする。
さらに、本発明は、車両の外面に設けられてスライドドアを案内するスライドレールと、前記スライドレールの車外側を覆うレールカバーとを有し、前記レールカバーは、それぞれ別個に形成され、前記スライドレールの軸方向に沿った一端側を覆う第1カバーと、前記スライドレールの軸方向に沿った他端側を覆うと共に、前記第1カバーと見切り線を介して隣接する第2カバーとを備え、前記第1カバーの下縁及び前記第2カバーの下縁は、前記車両の外面との間で隙間を介して離間すると共に、前記スライドレールの延在方向に沿って直線状に設けられ、前記見切り線は、前記第1カバーの下縁との間で鋭角に交差し、前記第1カバーは、該第1カバーの下縁が前記見切り線よりも前記他端側に延びるように延出した延出部を有し、前記第2カバーは、前記延出部を車外側から覆うように設けられ、前記第1カバーには、前記見切り線に沿って車内側に向かって窪むビード部が形成され、前記延出部は、前記ビード部よりも前記他端側まで延びる他端部を有し、前記他端部には、取付部材を介して前記第2カバーを取り付ける取付座が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、第1カバーの下縁及び第2カバーの下縁は、車体の外面(アウタパネル)との間で隙間を介して離間しているため、車外側から視認し易く、また、車体の他の部材で覆うことが困難である。見切り線と下縁との交差角度が鋭角となる第1カバーに対して第2カバーによって覆われる延出部を設けることで、第1カバーの下縁を鋭角に曲げ加工することがなく、第1カバーと第2カバーとの見切り線を形成することが可能となり、意匠性を向上させることができる。
また、本発明によれば、隣接する第1カバーと第2カバーとの間で形成される見切り線の間隙が車内側から延出部によって覆われるため、スライドレールが車外側から見えないようになり、スライドレールが車外側に露出する場合と比較して意匠性が向上する。
本発明によれば、見切り線と第1カバーの下縁との交差角度が鋭角となるため、第2カバーの上縁と見切り線との交差角度も鋭角となる。この場合、第2カバーの上縁が、ウインドウパネルによって車外側から覆われるため、第2カバーの上縁の鋭角状のコーナー部分を緩やかなR形状に形成しても、意匠性が低下することを抑制することができる。これにより、本発明では、第2カバーの成形を容易に行うことができる。
さらに、本発明は、前記第1カバーの上縁及び前記第2カバーの上縁には、車両内外方向に延びる第1上面及び第2上面が設けられ、前記第1上面及び前記第2上面は、クリアランスを介して前記ウインドウパネルの下面と対向するように設けられることを特徴とする。
本発明によれば、第1カバーの第1上面と第2カバーの第2上面との間に形成される見切り線を、ウインドウパネルの下縁によって覆うことができるので、意匠性(見栄え)が向上する。
さらにまた、本発明は、前記ウインドウパネルの下縁は、前記スライドレールに沿う方向に延びる第1縁と、前記第1縁と平行且つ下側に位置する第2縁と、前記第1縁と前記第2縁との間で前記第1縁と前記第2縁とを連結する傾斜縁とを有し、前記見切り線は、前記傾斜縁と略直線状に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、ウインドウパネルの傾斜縁と見切り線とが略直線状に設けられることで、車外から見て、ウインドウパネルと第2カバーとが一体化し両者の一体感を向上させることができる。
さらにまた、本発明は、前記第2カバーの上縁に、前記傾斜縁に沿って上方に延出される上方延出部が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、例えば、ウインドウパネルの成形性を確保するために、ウインドウパネルの傾斜縁と第2縁とのコーナー部分を緩やかなR形状とした場合、このR形状部分を上方延出部で裏側から覆うことができるので、R形状部分の車内側に位置する部材(第1カバーの上縁)が露出することを防止することができる。また、傾斜縁と見切り線とがより直線状に見えるため、車外側からみて連続性を有し、意匠性を向上させることができる。
さらにまた、本発明は、前記第1カバーに、前記見切り線に沿って車内側に向かって窪むビード部が形成され、前記延出部は、前記ビード部よりも前記他端側まで延びる他端部を有し、前記他端部には、取付部材を介して前記第2カバーを取り付ける取付座が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、第1カバーに見切り線に沿って延在し且つ車内側に向かって窪むビード部を設けることで、他端部に取付座を形成するときの応力が、第1カバーの見切り線を形成する部位に影響することを好適に回避することができる。この結果、見切り線の意匠性を向上させることができる。
また、本発明によれば、第1カバーにビード部を設けることで、第1カバーの剛性・強度が高くなり、これに付随して第2カバーに対する保持剛性を向上させることができる。換言すると、第1カバーの保持剛性を増大させて第2カバーの剛性・強度を補強(カバー)することができるため、仮に、第2カバーの剛性・強度を従来と比較して低下させた場合であっても、レールカバー全体で所定の剛性・強度を確保することができる。
さらにまた、本発明は、前記ビード部に対して前記第2カバーの縁部を接着する接着手段が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、第2カバーの見切り線を形成する縁部が、第1カバーの剛性の高いビード部に接着されるため、第1カバーと第2カバーとの間の広がり(見切り線の広がり)を防止して意匠性を向上させることができる。
また、本発明によれば、接着手段がシール機能を発揮することで、第1カバーと第2カバーとの間の見切り線から水や塵埃等が車内側に進入することを抑制することができる。
さらにまた、本発明は、前記第1カバーが、車外側に露出する車外パネルと、車内側に位置する車内パネルとを有し、前記車外パネル及び前記車内パネルの縁部の一部は、ヘミング加工されたヘミング加工部であり、前記車外パネル及び前記車内パネルの縁部の残部は、前記ビード部の位置において、ヘミング加工されていない非ヘミング加工部であることを特徴とする。
本発明によれば、ヘミング加工することが困難なビード部の位置で、車内パネルが車外パネルから離間してクリアランスが形成される。これにより、第1カバーに対するヘミング加工の作業性を向上させることができる。また、ビード部に位置するクリアランスを介して、例えば、車外パネルと車内パネルとの間の空間部内に進入した水等を外部に排出することができる。
本発明では、レールカバーを分割構成した場合であっても、意匠性を向上させることが可能なスライドドア用レールカバー構造を得ることができる。
本発明の実施形態に係るレールカバー構造が適用された車両の後部の側面図である。 図1の部分拡大側面図である。 (a)は、図2のIII−III線に沿った縦断面図、(b)は、(a)の部分拡大断面図である。 図2のIV−IV線に沿った縦断面図である。 図2のV−V線に沿った横断面図である。 図2の状態から第2カバー及びウインドウパネルを外した状態を示す部分拡大側面図である。 (a)は、第1カバー及び第2カバーの正面図、(b)は、(a)の状態から第2カバーを取り除いた第1カバーの正面図である。 第1カバーの部分拡大斜視図である。 第1カバー及び第2カバーの上縁を車外から見た部分拡大斜視図である。 (a)は、第1カバーを車内パネル側から見た正面図、(b)は、第1カバーから車内パネルを外した車外パネルの正面図である。 図10(a)に示す第1カバーの部分拡大正面図である。 (a)は、第2カバーを車外側から見た正面図、(b)は、第2カバーを車内側から見た背面図である。 特許文献1に開示されたレールカバーの分割構造を示す車両後部の側面図である。 図13のレールカバーの分割構造において、車体後部からカバー部材を仮想的に取り外して見切り線を示す斜視図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るレールカバー構造が適用された車両の後部の側面図、図2は、図1の部分拡大側面図である。なお、図中において、「前後」、「上下」は、それぞれ車両前後方向、及び、車両上下方向(鉛直上下方向)を示し、「内外」は、車体内側方向及び車体外側方向を示している。
図1に示されるように、車両10は、車体12と、車体側部に設けられるリヤ乗降口14を開閉するスライドドア16と、車体後部の側面に取り付けられる略矩形状でガラス製のウインドウパネル18と、車体後部に設けられるテールゲート20及びテールライト22とを備えて構成されている。
車体12は、車体底部に設けられるリヤボディ24と、車体後部の外部側壁を形成するアウタパネル(サイドアウタパネル)26とを有する。
スライドドア16は、車体12の後部側面に沿うように前後方向にスライドするスライド開閉式ドアで構成されている。なお、本実施形態では、車両10の左側に位置するスライドドア16を例示しているが、車両10の右側に位置するスライドドアに適用してもよい。また、スライドドア16は、図示しない駆動機構によって自動的に開閉され、又は、操作者の手動操作によって開閉される場合のいずれであってもよい。
スライドドア16は、その前縁上端部及び前縁下端部が、それぞれ、図示しないアッパスライドレール及びロアスライドレールにスライド可能に支持されている。図示しないアッパスライドレール及びロアスライドレールは、車体側部開口(後記するリヤ乗降口14)の上縁部及び下縁部にそれぞれ配置され、前後方向に沿って延在するように設けられている。
また、スライドドア16は、図2に示されるように、センタスライドレール28にスライド可能に支持されている。このセンタスライドレール28は、「車体の外面に設けられてスライドドアを案内するスライドレール」として機能する。
センタスライドレール28は、リヤ乗降口14の後方に配置され、前後方向に沿って略水平に延在するように設けられる。センタスライドレール28の車外側は、車体12と別体で設けられたレールカバー30によって覆われている。このため、センタスライドレール28は、図2の破線で示されるように、車体外方から見えないようになっている。
図3(a)は、図2のIII−III線に沿った縦断面図、図3(b)は、図3(a)の部分拡大断面図、図4は、図2のIV−IV線に沿った縦断面図、図5は、図2のV−V線に沿った横断面図である。
図3(a)及び図4に示されるように、センタスライドレール28は、車体外側方向に向けて開口する断面略コ字状に形成されている。また、センタスライドレール28は、複数のウェルドボルト29aと、ウェルドボルト29aに対して車内側から締結されるナット29bとによってアウタパネル26に固定されている。
センタスライドレール28内には、その軸線方向に沿って移動自在な図示しないローラユニットが配設されている。第1カバー32及び第2カバー34の下端とアウタパネル26との間には、隙間70(後記する)が形成されている。図示しないローラユニットは、この隙間70によって車体外側方向に向かって延在するドア支持スライドアーム(図示せず)を介して、スライドドア16に連結されている。
図2に戻って、レールカバー30は、それぞれ別個に形成され、センタスライドレール28の軸方向に沿った一端側(車体前方側)を覆う第1カバー32と、センタスライドレール28の軸方向に沿った他端側(車体後方側)を覆う第2カバー34とによって構成されている。
第1カバー32と第2カバー34とは、見切り線36を介して隣接するように配置されている。この見切り線36は、車体前方から車体後方に向かって立ち下がる直線状の傾斜線からなる。
第1カバー32は、例えば、金属材料からなり、側面視して、第2カバー34よりも幅広な矩形と三角形とが組み合わされた複合形状を呈している。また、第1カバー32は、車外側に露出する車外パネル32aと、車内側に位置する車内パネル32bとによって構成されている(図3(a)及び図4参照)。車外パネル32aと車内パネル32bとの間には、略閉塞された空間部33が形成されている。
図6は、図2の状態から第2カバー及びウインドウパネルを外した状態を示す部分拡大側面図、図7(a)は、第1カバー及び第2カバーの正面図、図7(b)は、図7(a)の状態から第2カバーを取り除いた第1カバーの正面図である。
図6、図7(a)、図7(b)に示されるように、第1カバー32は、第2カバー34に覆われておらず外部に露出する露出部38と、第2カバー34で覆われて車外側から見えないようになっている延出部40とから構成され、露出部38と延出部40とが一体的に形成されている。延出部40は、第1カバー32の下縁42が見切り線36よりも他端側(車体後方側)に略水平方向に沿って延出するように設けられている。第1カバー32の下縁42と見切り線36とは、鋭角の角度θで交差している(図2、図7(a)参照)。
図8は、第1カバーの部分拡大斜視図である。
図8及び図7(b)に示されるように、第1カバー32の露出部38と延出部40との間には、見切り線36(図7(a)参照)に沿って略平行に延在するビード部44が形成されている。このビード部44は、車外側から車内側に向かって緩やかに傾斜する傾斜面によって形成されている(図3(a)及び図4参照)。
また、延出部40は、図7、図3(a)及び図4に示されるように、前後方向に沿って延在し、その上端から下端に向かって階段状に車外方向に向かって突出する第1〜第3段差部46a〜46cを有する。第1段差部46aは、延出部40の上端側に位置し、第3段差部46cは、延出部46の下端側に位置し、第2段差部46bは、第1段差部46aと第3段差部46cとの間に位置する。
図7(b)に示されるように、延出部40の第2段差部46bには、ビード部44よりもセンタスライドレール28の軸方向に沿った他端側まで延びる他端部48を有する。他端部48には、クリップ(取付部材)50(図5参照)を介して、第1カバー32に対して第2カバー34を取り付けるための複数の取付座52が設けられている。この取付座52には、車外側から車内側に向かって窪む略半円状の凹部54が形成されている。凹部54の平坦な底面には、クリップ50を装着するための矩形状の取付孔56が形成されている。
図5に示されるように、クリップ50は、略円柱状の頭部50aと、頭部50aの下面から互いに反対方向に向けて屈曲する断面略L状の一対の脚部50bとを有する。第2カバー34の車内側の側面には、平面視して略コ字状を呈し、クリップ50を係止するための複数の係止部51が一体的に設けられる。この係止部51の上面には、クリップ50を係止するための矩形状の係止溝53が形成されている(後記する図12参照)。
図9は、第1カバー及び第2カバーの上縁を車外から見た部分拡大斜視図である。
図9に示されるように、第1カバー32の上縁58及び第2カバー34の上縁60には、車両内外方向に延び平坦面からなる第1上面62及び第2上面64が設けられている。図3(a)及び図4に示されるように、第1上面62及び第2上面64は、クリアランス66を介してウインドウパネル18の下縁18aと対向するように設けられている。なお、図3(a)及び図4では、破断部位との関係で、第2カバー34の第2上面64とウインドウパネル18の下縁18aとの間のクリアランス66のみが図示されている。
図2〜図4に示されるように、第1カバー32の下縁42及び第2カバー34の下縁68は、アウタパネル26の外面との間で隙間70を介して離間すると共に、センタスライドレール28の延在方向に沿って直線状に設けられている。
図10(a)は、第1カバーを車内パネル側から見た正面図、図10(b)は、第1カバーから車内パネルを外した車外パネルの正面図、図11は、図10(a)の部分拡大正面図である。
第1カバー32を構成する車外パネル32a及び車内パネル32bの縁部の一部は、周知のヘミング加工(ヘミング成形、ヘミング曲げ)が施されたヘミング加工部71aであり、縁部同士が折り曲げられて一体的に結合されている。また、車外パネル32a及び車内パネル32bの残部の縁部は、ヘミング加工が施されていない非ヘミング加工部71b(図10の太破線参照)となっている。この非ヘミング加工部71bは、ビード部44の位置で車内パネル32bの縁部73が車外パネル32aの縁部75から上方に離間してクリアランスが形成されている。
図12(a)は、第2カバーを車外側から見た正面図、図12(b)は、第2カバーを車内側から見た背面図である。
第2カバー34は、例えば、樹脂材料からなり、側面視して、第1カバー32よりも幅狭な矩形と三角形とが組み合わされた複合形状を呈している。第2カバー34は、第1カバー32の延出部40を車外側から覆うように設けられている。なお、第2カバー34は、樹脂材料に限定されるものではなく、例えば、アルミニウム等の金属材料によって形成されてもよい。
図9及び図12(a)、図12(b)に示されるように、第2カバー34の上縁60の前端には、ウインドウパネル18の後記する傾斜縁72に沿って上方に延出され、横方向から見て略三角形状の上方延出部74が設けられている。この上方延出部74は、第2上面64の先端よりも車体前方に向かって突出している。第1カバー32との間で見切り線36を形成する第2カバー34の傾斜縁部76は、第1カバー32のビード部44に接着手段78によって接着されている。この接着手段78としては、例えば、両面テープや接着材等が用いられるとよい。
図3(b)に示されるように、第1カバー32との間で見切り線36を形成する第2カバー34の傾斜縁部76は、第1カバー32の車外パネル32aの外面と略平行に対向する傾斜面77を有すると共に、角部が所定の曲率半径で面取りされたR部79で形成されている。
ウインドウパネル18は、第1カバー32の上縁58及び第2カバー34の上縁60に隣接して設けられると共に、第2カバー34の上縁60を車外側から覆うように設けられている。
図2に示されるように、ウインドウパネル18の下縁18a(図3(a)参照)は、センタスライドレール28に沿う方向に延びる第1縁80aと、第1縁80aと平行且つ下側に位置する第2縁80bと、第1縁80aと第2縁80bとの間で第1縁80aと第2縁80bとを連結する傾斜縁72とから構成されている。見切り線36は、ウインドウパネル18の傾斜縁72と略平行で、且つ、略直線状に近似するように設けられている。また、ウインドウパネル18の傾斜縁72と第2縁80bとのコーナー部分は、所定の曲率半径によって緩やかなR形状部82に形成されている(図2及び図9参照)。
本実施形態に係るレールカバー構造が適用された車両10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
本実施形態では、第1カバー32の下縁42及び第2カバー34の下縁68が、車体12のアウタパネル26の間で隙間70を介して離間しているため、車外側から視認し易く、また、車体12の他の部材で覆うことが困難である。見切り線36と下縁42との交差角度θが鋭角となる第1カバー32に対して第2カバー34によって覆われる延出部40を設けることで、第1カバー32の下縁42を鋭角に曲げ加工することがなく、第1カバー32と第2カバー34との見切り線36を形成することが可能となり、意匠性を向上させることができる。
また、本実施形態では、隣接する第1カバー32と第2カバー34との間で形成される見切り線36の間隙が車内側から延出部40によって覆われるため、センタスライドレール28が車外側から見えないようになり、センタスライドレール28が車外側に露出する場合と比較して意匠性が向上する。
さらに、本実施形態では、見切り線36と第1カバー32の下縁42との交差角度θが鋭角となるため、第2カバー34の上縁60と見切り線36との交差角度θも鋭角となる(図2参照)。この場合、第2カバー34の上縁60が、ウインドウパネル18の下縁18aによって車外側から覆われるため、第2カバー34の上縁60の鋭角状のコーナー部分を緩やかなR形状に形成しても、意匠性が低下することを抑制することができる。これにより、本実施形態では、第2カバー34を樹脂成形によって容易に製造することができる。
さらに、本実施形態では、第1カバー32の第1上面62と第2カバー34の第2上面64との間に形成される見切り線36a(図9参照)を、ウインドウパネル18の下縁18aによって上側から覆うことができるので、意匠性(見栄え)が向上する。
さらにまた、本実施形態では、ウインドウパネル18の傾斜縁72と見切り線36とが略直線状に近似した状態に設けられることで、車外から見て、ウインドウパネル18と第2カバー34とが一体化し両者の一体感を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、例えば、ウインドウパネル18の成形性を確保するために、ウインドウパネル18の傾斜縁72と第2縁80bとのコーナー部分を緩やかなR形状部82とした場合、このR形状部82を上方延出部74で裏側から覆うことができるので、R形状部82の車内側に位置する第1カバー32の上縁58が露出することを防止することができる。また、ウインドウパネル18の傾斜縁72と見切り線36とがより直線状に見えるため、車外側からみて連続性を有し、意匠性を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、第1カバー32に見切り線36に沿って延在し、且つ、車内側に向かって窪むビード部44を設けている。このビード部44によって、例えば、プレス成形等で他端部48に取付座52を加圧成形するときの応力が、第1カバー32の見切り線36を形成する部位に影響することを好適に回避することができる。この結果、見切り線36の意匠性を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、第1カバー32にビード部44を設けることで、第1カバー32の剛性・強度が高くなり、これに付随して第2カバー34に対する保持剛性を向上させることができる。換言すると、第1カバー32の保持剛性を増大させて第2カバー34の剛性・強度を補強(カバー)することができるため、第2カバー34を樹脂材料で成形することが可能となり、レールカバー30全体で所定の剛性・強度を確保することができる。
さらにまた、本実施形態では、第2カバー34の見切り線36を形成する傾斜縁部76が、接着手段78を介して第1カバー32の剛性の高いビード部44に接着される。このため、本実施形態では、第1カバー32と第2カバー34との間の広がり(見切り線36の広がり)を防止して意匠性を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、例えば、両面テープ等の接着手段78がシール機能を発揮することで、第1カバー32と第2カバー34との間の見切り線36から水や塵埃等が車内側に進入することを抑制することができる。
さらにまた、本実施形態では、ヘミング加工することが困難なビード部44の位置で、車内パネル32bが車外パネル32aから離間してクリアランスを有する非ヘミング加工部71bが形成される。これにより、第1カバー32に対するヘミング加工の作業性を向上させることができる。また、ビード部44に位置するクリアランスを介して、例えば、車外パネル32aと車内パネル32bとの間の空間部33内に進入した水等を外部に排出することができる。
10 車両
16 スライドドア
18 ウインドウパネル
18a (ウインドウパネルの)下縁
28 センタスライドレール(スライドレール)
30 レールカバー
32 第1カバー
32a 車外パネル
32b 車内パネル
34 第2カバー
36 見切り線
40 延出部
42 (第1カバーの)下縁
44 ビード部
48 他端部
50 クリップ(取付部材)
52 取付座
58 (第1カバーの)上縁
60 (第2カバーの)上縁
62 第1上面
64 第2上面
68 (第2カバーの)下縁
70 隙間
71a ヘミング加工部
71b 非ヘミング加工部
72 傾斜縁
74 上方延出部
76 傾斜縁部(第2カバーの縁部)
78 接着手段
80a 第1縁
80b 第2縁
82 R形状部

Claims (8)

  1. 車両の外面に設けられてスライドドアを案内するスライドレールと、前記スライドレールの車外側を覆うレールカバーとを有し、
    前記レールカバーは、それぞれ別個に形成され、前記スライドレールの軸方向に沿った一端側を覆う第1カバーと、前記スライドレールの軸方向に沿った他端側を覆うと共に、前記第1カバーと見切り線を介して隣接する第2カバーとを備え、
    前記第1カバーの下縁及び前記第2カバーの下縁は、前記車両の外面との間で隙間を介して離間すると共に、前記スライドレールの延在方向に沿って直線状に設けられ、
    前記見切り線は、前記第1カバーの下縁との間で鋭角に交差し、
    前記第1カバーは、該第1カバーの下縁が前記見切り線よりも前記他端側に延びるように延出した延出部を有し、
    前記第2カバーは、前記延出部を車外側から覆うように設けられ
    前記車両の外面にウインドウパネルが取り付けられ、
    前記ウインドウパネルは、前記第1カバーの上縁及び前記第2カバーの上縁に隣接して設けられると共に、前記第2カバーの上縁を車外側から覆うように設けられることを特徴とするスライドドア用レールカバー構造。
  2. 請求項記載のスライドドア用レールカバー構造において、
    前記第1カバーの上縁及び前記第2カバーの上縁には、車両内外方向に延びる第1上面及び第2上面が設けられ、
    前記第1上面及び前記第2上面は、クリアランスを介して前記ウインドウパネルの下面と対向するように設けられることを特徴とするスライドドア用レールカバー構造。
  3. 請求項又は請求項記載のスライドドア用レールカバー構造において、
    前記ウインドウパネルの下縁は、前記スライドレールに沿う方向に延びる第1縁と、前記第1縁と平行且つ下側に位置する第2縁と、前記第1縁と前記第2縁との間で前記第1縁と前記第2縁とを連結する傾斜縁とを有し、
    前記見切り線は、前記傾斜縁と略直線状に設けられることを特徴とするスライドドア用レールカバー構造。
  4. 請求項記載のスライドドア用レールカバー構造において、
    前記第2カバーの上縁には、前記傾斜縁に沿って上方に延出される上方延出部が設けられることを特徴とするスライドドア用レールカバー構造。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれか1項記載のスライドドア用レールカバー構造において、
    前記第1カバーには、前記見切り線に沿って車内側に向かって窪むビード部が形成され、
    前記延出部は、前記ビード部よりも前記他端側まで延びる他端部を有し、
    前記他端部には、取付部材を介して前記第2カバーを取り付ける取付座が設けられることを特徴とするスライドドア用レールカバー構造。
  6. 請求項記載のスライドドア用レールカバー構造において、
    前記ビード部に対して前記第2カバーの縁部を接着する接着手段が設けられることを特徴とするスライドドア用レールカバー構造。
  7. 請求項又は請求項記載のスライドドア用レールカバー構造において、
    前記第1カバーは、車外側に露出する車外パネルと、車内側に位置する車内パネルとを有し、
    前記車外パネル及び前記車内パネルの縁部の一部は、ヘミング加工されたヘミング加工部であり、
    前記車外パネル及び前記車内パネルの縁部の残部は、前記ビード部の位置において、ヘミング加工されていない非ヘミング加工部であることを特徴とするスライドドア用レールカバー構造。
  8. 車両の外面に設けられてスライドドアを案内するスライドレールと、前記スライドレールの車外側を覆うレールカバーとを有し、
    前記レールカバーは、それぞれ別個に形成され、前記スライドレールの軸方向に沿った一端側を覆う第1カバーと、前記スライドレールの軸方向に沿った他端側を覆うと共に、前記第1カバーと見切り線を介して隣接する第2カバーとを備え、
    前記第1カバーの下縁及び前記第2カバーの下縁は、前記車両の外面との間で隙間を介して離間すると共に、前記スライドレールの延在方向に沿って直線状に設けられ、
    前記見切り線は、前記第1カバーの下縁との間で鋭角に交差し、
    前記第1カバーは、該第1カバーの下縁が前記見切り線よりも前記他端側に延びるように延出した延出部を有し、
    前記第2カバーは、前記延出部を車外側から覆うように設けられ、
    前記第1カバーには、前記見切り線に沿って車内側に向かって窪むビード部が形成され、
    前記延出部は、前記ビード部よりも前記他端側まで延びる他端部を有し、
    前記他端部には、取付部材を介して前記第2カバーを取り付ける取付座が設けられることを特徴とするスライドドア用レールカバー構造。
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