JP6061906B2 - 車体後部構造 - Google Patents
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Description
上記の技術では、ベルトリトラクタをリアクォーター部の補強と兼ねているのみで、車体の捩じれについて特に言及はない。特に、オープンタイプの車体に特有のスカットルシェイクに関しての言及もない。
スカットルシェイクは、主にフロントピラー側及びリアピラー(ロールバー)側の固有振動が原因とされるが、車体前後にそれぞれ補強を加えると重量及びコストの面で影響が大きい。また、フロントピラー側の補強がレイアウト上困難な車両もある。
請求項2に記載した発明は、前記車体の左右にドア開口部(例えば実施形態のドア開口部15)を備え、前記サイドシルの後端部に、前記ドア開口部の後方かつ下方の湾曲形状(例えば実施形態の下後湾曲部15c)に対応したサイドシル湾曲部(例えば実施形態のサイドシル湾曲部21a)が形成されるとともに、前記サイドシル湾曲部の形状に対応した湾曲形状をもつ第二補強部材(例えば実施形態の第二補強部材36)を備え、前記第一補強部材と前記第二補強部材とは、ともに前記サイドシルの後端部に接合されることを特徴とする。
また、ビード形状部がリアピラーの延在方向に対応するように配置され、リアピラーを効果的に補強してスカットルシェイクを抑制することができる。
また、フロア部の後端部で車幅方向に亘って延在する隔壁が強度部材となって、車体後部の強度及び剛性を向上させるとともに、この隔壁に第一補強部材を接合することにより、リアピラーの基部だけでなくリアピラー間の車幅方向に亘って強度及び剛性を向上させ、リアピラーの振動をより効果的に抑制することができる。
請求項2に記載した発明によれば、ドア開口部の湾曲形状に対応したサイドシル湾曲部は強度及び剛性が不足し易いが、このサイドシル湾曲部に対応した第二補強部材を設けるとともに、この第二補強部材をリアピラー補強のための第一補強部材とともにサイドシルに接合することで、単にサイドシルに補強部材を接合する場合に比べて、両補強部材の相乗効果により強度及び剛性をさらに向上させ、サイドシルの後端部からリアピラーの接続部分にかけて補強を行うことができる。
車両1の乗員室2の後方にはエンジンルーム3が配置される。乗員室2とエンジンルーム3との間は、後部隔壁(リアバルクヘッド22、図2、図3参照)によって仕切られる。乗員室2の前方には補機室4が配置される。乗員室2と補機室4との間は、不図示の前部隔壁によって仕切られる。
具体的に、ドア開口部15の下部後端には、ドア開口部15の下端直線部15bの後部から後方かつ上方に立ち上がる傾斜部15aが形成される。この傾斜部15aからサイドシルインナ12及びサイドシルスティフナ13の後端部が後方かつ下方へ突出し、側面視三角形状の突出部17が形成される。
この構成によれば、特にオープンカーにおいてフロントピラー8とリアピラー9とがそれぞれ異なる振動を発生させるスカットルシェイクに対して、リアピラー9の基部に補強を行うことによって、まずリアピラー9側の振動を抑制し、それによってフロントピラー8側の逆位相の振動をも抑制可能となる。これにより、フロントピラー8側の補強がレイアウト上困難な車両であっても、リアピラー9側の補強により車体のスカットルシェイクを抑制することができる。
この構成によれば、ビード形状部32がリアピラー9の延在方向に対応するように配置され、リアピラー9を効果的に補強してスカットルシェイクを抑制することができる。
この構成によれば、フロア部10Aの後端部で車幅方向に亘って延在するリアバルクヘッド22が強度部材となって、車体後部の強度及び剛性を向上させるとともに、このリアバルクヘッド22に第一補強部材31を接合することにより、リアピラー9の基部だけでなくリアピラー9間の車幅方向に亘って強度及び剛性を向上させ、リアピラー9の振動をより効果的に抑制することができる。
この構成によれば、ドア開口部15の湾曲形状に対応したサイドシル湾曲部21aは強度及び剛性が不足し易いが、このサイドシル湾曲部21aに対応した第二補強部材36を設けるとともに、この第二補強部材36をリアピラー9補強のための第一補強部材31とともにサイドシル5に接合することで、単にサイドシル5に補強部材を接合する場合に比べて、両補強部材31,36の相乗効果により強度及び剛性をさらに向上させ、サイドシル5の後端部からリアピラー9の接続部分にかけて補強を行うことができる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1A 車体
5 サイドシル
8 フロントピラー
9 リアピラー
10A フロア部
15 ドア開口部
15c 下後湾曲部(湾曲形状)
21 徐変部(後端部)
21a サイドシル湾曲部
22 リアバルクヘッド(隔壁)
31 第一補強部材
32 ビード形状部
36 第二補強部材
Claims (2)
- 車体のフロア部の左右端部で車両前後方向に延在する左右のサイドシルと、
前記左右のサイドシルの前端部から上方に延出する左右のフロントピラーと、
前記左右のサイドシルの後端部から上方に延出する左右のリアピラーと、を備え、
前記フロントピラーの上端部と前記リアピラーの上端部との間が開放されたオープンタイプの車体後部構造において、
前記サイドシルにおける前記リアピラーの接続部分である後端部に、第一補強部材が接合され、
前記第一補強部材は、前記リアピラーの長手方向に沿うように上下方向に延在するビード形状部を備え、
前記フロア部の後端部で車幅方向に亘って延在し、前記フロア部と車体後部とを隔てる隔壁を備え、
前記第一補強部材は、前記ビード形状部が前記隔壁に沿い、前記第一補強部材における後縁と前記ビード形状部との間の後フランジ部は、前記サイドシルを介して前記隔壁に接合されることを特徴とする車体後部構造。 - 前記車体の左右にドア開口部を備え、
前記サイドシルの後端部に、前記ドア開口部の後方かつ下方の湾曲形状に対応したサイドシル湾曲部が形成されるとともに、
前記サイドシル湾曲部の形状に対応した湾曲形状をもつ第二補強部材を備え、
前記第一補強部材と前記第二補強部材とは、ともに前記サイドシルの後端部に接合されることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
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