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JP5935915B1 - 通信装置、光ネットワーク及び通信方法 - Google Patents

通信装置、光ネットワーク及び通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】OFDMを用いる光ネットワークにおいて、LO光の周波数の変更を不要として、周波数帯域の利用効率を向上させる。【解決手段】通信送装置は、それぞれ互いに異なる周波数帯域に生成され、それぞれ中心周波数が予め決定された値に固定されている、複数の光OFDMバンドを用いて通信を行う。隣り合う周波数帯域で送信される光OFDMバンドの中心周波数の周波数間隔は、光OFDMバンドが取り得る帯域幅の最大値よりも小さく設定される。隣り合う周波数帯域で送信される光OFDMバンドの帯域幅P及びQは、P/2+Q/2が周波数間隔となるように設定される。1つの光OFDMバンド、及びこの1つの光OFDMバンドと、通信量に正の相関のある光OFDMバンドを含む第1グループの光OFDMバンドと、第1グループの光OFDMバンド以外の光OFDMバンドを含む第2グループの光OFDMバンドとが、周波数軸上に交互に配置される。【選択図】図4

Description

この発明は、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を用いる光ネットワークにおける、通信装置、この通信装置を備える光ネットワーク、及び通信方法に関するものである。
光アクセスネットワークとして、受動型光加入者ネットワーク(PON:Passive Optical Network)が知られている。PONは、局内に設けられる1つの局舎端末(OLT:Optical Line Terminal)、及び、加入者宅にそれぞれ設けられる複数の加入者端末(ONU:Optical Network Unit)を備えて構成される。OLTとONUは、光スプリッタと呼ばれる光合分波器を介して、光ファイバで接続される。
PONでは、各ONUからOLTに送られる信号(以下、上り光信号と称することもある)は、光スプリッタで合波されてOLTに送信される。一方、OLTから各ONUに送られる信号(以下、下り光信号と称することもある)は、光スプリッタで分波されて各ONUに送信される。なお、上り光信号と下り光信号との干渉を防ぐために、上り光信号と下り光信号には、それぞれ異なる波長が割り当てられる。
PONでは、様々な多重技術が用いられる。PONで用いられる多重技術には、時間軸上の短い区間を各加入者に割り当てる時分割多重(TDM:Time Division Multiplex)技術、異なる波長を各加入者に割り当てる波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplex)技術、異なる符号を各加入者に割り当てる符号分割多重(CDM:Code Division Multiplex)技術などがある。これらの多重技術の中で、TDMを利用するTDM−PONが、現在最も広く用いられている。TDM−PONでは、TDMA(Time Division Multiple Access)が用いられている。TDMAは、OLTが、各ONUの送信タイミングを管理して、異なるONUからの上り光信号同士が衝突しないように制御する技術である。
PONの代表的なものとして、Gigabit(1×10bit/sec)Ethernet(登録商標)技術を使用した、GE−PONがある。
ところで、現在の光アクセスネットワークでは、モバイルトラフィックの増加や、動画コンテンツの利用拡大などによるネットワークの大容量化の要求に加えて、高効率なネットワークの構築が要求されている。
このようなネットワークを実現する技術として、無線通信において普及しているOFDM技術を光ファイバ伝送に適用させた、光OFDMが注目されている。
図1(A)〜(C)を参照して、光OFDMの特徴について説明する。図1(A)〜(C)は、光OFDMの特徴を説明するための模式図である。図1(A)〜(C)では、横軸に周波数を取って示している。
送信側では、OFDM変調部において、データとしてのビット列を変調することによって、複数のサブキャリアを含むベースバンド信号を生成する。ベースバンド信号に含まれるサブキャリアは、互いに直交関係にある。その後、光送信部において、ベースバンド信号の周波数を光周波数領域まで変換することによって、光OFDMバンドを生成する(図1(A))。この変換はアップコンバーションと呼ばれる。アップコンバーションは、光キャリアをベースバンド信号で変調することによって実現される。
1本の光ファイバを用いる通信において、光OFDMバンドは、宛先に応じてそれぞれ異なる周波数で複数生成される。これら周波数の異なる複数の光OFDMバンドを多重することによって、通信の効率を向上することができる(図1(B))。
受信側では、光受信部において、光OFDMバンドの周波数を、ベースバンド信号の周波数領域まで変換することによって、ベースバンド信号を生成する(図1(C))。この変換はダウンコンバーションと呼ばれる。ダウンコンバーションを実現する技術として、コヒーレント検波がある。コヒーレント検波では、光受信部において、光OFDMバンドと局部発振光源(LO:Local Oscillator)光とを干渉させ、それによって生じた干渉信号を検出する。LO光は、アップコンバーションで用いた光キャリアと同程度の周波数に設定される。その後、OFDM復調部において、ベースバンド信号を復調することによって、データとしてのビット列が生成される。
ここで、光OFDMバンドが占める周波数の帯域幅(バンド幅)を、通信量に応じて伸縮させるネットワークが提案されている(非特許文献1)。図2を参照して、非特許文献1に開示されたネットワークにおける通信方法について説明する。図2(A)及び(B)では、横軸に周波数を取って示している。ここでは、2つの異なる周波数で生成された光OFDMバンドを利用して通信を行う例について説明する。OLTは、各周波数の光OFDMバンドを用いて、それぞれ1個以上のONUと通信を行う。例えば、共通する一方の周波数が割り当てられたONUを第1ONU群のONU、共通する他方の周波数が割り当てられたONUを第2ONU群のONUとする。第1ONU群との通信に用いる第1光OFDMバンドは、周波数f1の光キャリアでアップコンバーションされ、中心周波数がf1に設定される。また、第2ONU群との通信に用いる第2光OFDMバンドは、周波数f2の光キャリアでアップコンバーションされ、中心周波数がf2に設定される。
第1ONU群の通信量が小さく、かつ第2ONU群の通信量が大きい時間帯では、第1光OFDMバンドのバンド幅が小さく、かつ第2光OFDMバンドのバンド幅が大きく設定される(図2(A))。また、第1ONU群の通信量が大きく、かつ第2ONU群の通信量が小さい時間帯では、第1光OFDMバンドのバンド幅が大きく、かつ第2光OFDMバンドのバンド幅が小さく設定される(図2(B))。非特許文献1に開示されたネットワークでは、このように各ONU群の通信量に応じてバンド幅を伸縮させ、低周波数側に光OFDMバンドを詰めて配置する。その結果、OLTと複数のONU群との間における通信において、周波数帯域の利用効率が向上する。
斉藤洋之他著「変調多値数最適化によるPONの帯域利用効率向上効果」電子情報通信学会総合大会(通信講演論文集2)B−8−65(2013)
しかしながら、非特許文献1のネットワークでは、各光OFDMバンドのバンド幅の伸縮に伴い、それぞれの中心周波数が変化する(図2(A)及び(B)参照)。上述したように、光OFDMバンドをダウンコンバーションする際には、用いるLO光を、アップコンバーションで用いた光キャリアと同程度の周波数に設定する必要がある。従って、非特許文献1のネットワークでは、光OFDMバンドを伸縮させる場合に、光OFDMバンドの中心周波数の変化に応じて、LO光の周波数を変更する必要がある。LO光の周波数の変更には一定の時間を要するため、その間通信が停止する。従って、通信効率が悪化する恐れがある。
この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、この発明の目的は、OFDMを用いる光ネットワークにおいて、LO光の周波数の変更を不要として、周波数帯域の利用効率を向上させることが可能な局舎端末等の通信装置、光ネットワーク及び通信方法を提供することである。
上述した目的を達成するために、この発明の、OFDMを用いる光ネットワークにおいて使用される通信装置は、以下の特徴を備えている。
この発明の通信装置は、それぞれ互いに異なる周波数帯域に生成され、それぞれ中心周波数が予め決定された値に固定されている、複数の光OFDMバンドを用いて通信を行う。例えば、この発明の通信装置は、光OFDMバンドをWDMして送受信を行う。隣り合う周波数帯域で送信される光OFDMバンドの中心周波数の周波数間隔は、光OFDMバンドが取り得るバンド幅の最大値よりも小さく設定される。隣り合う周波数帯域で送信される光OFDMバンドのバンド幅P及びQ(P及びQは正の実数)は、P/2+Q/2が周波数間隔となるように設定される。1つの光OFDMバンド、及びこの1つの光OFDMバンドと、通信量に正の相関のある光OFDMバンドを含む第1グループの光OFDMバンドと、第1グループの光OFDMバンド以外の光OFDMバンドを含む第2グループの光OFDMバンドとが、周波数軸上に交互に配置される。すなわち、ある特定の光OFDMバンドに対して、通信量が正の相関関係にある光OFDMバンドと、通信量が正の相関関係にない光OFDMバンドとは、互い違いに配置される。
また、この発明の光ネットワークは、以下の特徴を備えている。すなわち、この発明の光ネットワークは、上述した通信装置であるOLT、及びOLTと接続される複数のONUを含んで構成される。
また、この発明の、OFDMを用いる光ネットワークにおける通信方法は、以下の特徴を備えている。
この発明の通信方法では、それぞれ互いに異なる周波数帯域に生成され、それぞれ中心周波数が予め決定された値に固定されている、複数の光OFDMバンドを用いて通信を行う。例えば、この発明の通信方法では、光OFDMバンドをWDMして送受信を行う。隣り合う周波数帯域で送信される光OFDMバンドの中心周波数の周波数間隔を、光OFDMバンドが取り得るバンド幅の最大値よりも小さく設定する。また、隣り合う周波数帯域で送信される光OFDMバンドのバンド幅P及びQ(P及びQは正の実数)を、P/2+Q/2が前記周波数間隔となるように設定する。また、1つの光OFDMバンド、及びこの1つの光OFDMバンドと、通信量に正の相関のある光OFDMバンドを含む第1グループの光OFDMバンドと、第1グループの光OFDMバンド以外の光OFDMバンドを含む第2グループの光OFDMバンドとを、周波数軸上に交互に配置する。すなわち、ある特定の光OFDMバンドに対して、通信量が正の相関関係にある光OFDMバンドと、通信量が正の相関関係にない光OFDMバンドとを、互い違いに配置する。
この発明の通信装置、光ネットワーク及び通信方法では、隣り合う光OFDMバンドの中心周波数の周波数間隔が、光OFDMバンドが取り得るバンド幅の最大値よりも小さく設定される。そのため、隣り合う光OFDMバンド間において、間隔を空けることなく、各光OFDMバンドのバンド幅を伸縮させることができる。従って、周波数帯域の利用効率を向上させることができる。
また、この発明の通信装置、光ネットワーク及び通信方法では、各光OFDMバンドの中心周波数の値が一定とされる。そのため、トラフィックに応じて各光OFDMバンドのバンド幅を伸縮させる場合であっても、ダウンコンバーションする際に用いるLO光の周波数を変更する必要がない。LO光の周波数変更に係る時間を要しないため、通信を停止する必要がない。従って、通信効率の悪化を抑制することができる。
(A)〜(C)は、光OFDMの特徴を説明するための模式図である。 (A)及び(B)は、光OFDMを用いる従来の通信方法を説明するための模式図である。 光アクセスネットワークを説明するための模式図である。 (A)及び(B)は、この発明による通信方法を説明するための模式図である。 (A)及び(B)は、参考例による通信方法を説明するための模式図である。 OSUの概略構成図である。 ONUの概略構成図である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各図は、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
(光アクセスネットワーク)
この実施の形態による通信装置は、例えば光アクセスネットワークにおいて局舎端末(OLT)として使用することができる。そこで、この実施の形態による通信装置を光アクセスネットワークにおけるOLTとして使用する場合について説明する。
図3を参照して、光アクセスネットワークについて説明する。図3は、光アクセスネットワークを説明するための模式図である。
PON10は、この実施の形態による通信装置である1つのOLT20と、光伝送路40を介して接続されているM(Mは1以上の整数)個の加入者端末(ONU)30−1〜Mとを備えて構成される。
光伝送路40は、例えば光ファイバ46及び光スプリッタ44を含んで、スタートポロジーを構成している。
OLT20は、スイッチング素子21、L(Lは1以上の整数)個の終端装置(OSU:Optical Subscriber Unit)23−1〜L、合分波器25及び管理部27を含んで構成される。OSU23−1〜Lは、互いに異なる周波数帯域の光OFDMバンドを用いて、対応する1個以上のONU30と通信を行う。管理部27は、OSU23−1〜Lから送られる通信量の情報に基づき、OSU23−1〜Lと対応するONU30−1〜Mとの通信で利用させる、光OFDMバンドのバンド幅を割り当てる。OSU23−1〜Lは、管理部27から指示されるバンド幅の光OFDMバンドを用いて、対応するONU30−1〜Mと通信を行う。
なお、以下の説明では、1つのOSU23が通信を行うONU30を1つのONU群として、ONU30−1〜MをONU群分けする。各ONU群には1個以上のONU30が含まれる。各OSU23−1〜Lは、互いに異なる周波数の光OFDMバンドを用いて、対応するONU群のONU30と通信を行う。
OLT20は、上位ネットワークから受信した下りデータを、スイッチング素子21において宛先に応じて振り分けて、OSU23−1〜Lに送る。OSU23−1〜Lは、下りデータに基づいて下り光OFDMバンドを生成して、合分波器25に送る。合分波器25は、OSU23−1〜Lから送られる、それぞれ周波数帯域の異なる下り光OFDMバンドを多重し、光伝送路40を介してONU30−1〜Mに送る。一方、ONU30−1〜Mは、ユーザ端末から受信した上りデータに基づき、上り光OFDMバンドを生成し、光伝送路40を介してOSU23に送信する。ONU30−1〜Mが生成する上り光OFDMバンドは、ONU群毎に異なる周波数帯域で生成される。ONU30−1〜Mが生成する上り光OFDMバンドの周波数帯域は、登録先のOSU23からの指示に基づいて設定される。
(通信方法)
図4を参照して、この実施の形態による通信方法について説明する。図4(A)及び(B)では、横軸に周波数を取って示している。この実施の形態による通信方法は、通信装置(ここではOLT)の例えば管理部によって制御される。
ここでは、OLTが、各々1個以上のONUが含まれる第1ONU群及び第2ONU群と通信を行う例について説明する。第1ONU群との下り通信に用いる第1下り光OFDMバンドは、周波数fd1の光キャリアでアップコンバーションされ、中心周波数がfd1に設定される。第2ONU群との下り通信に用いる第2下り光OFDMバンドは、周波数fd2の光キャリアでアップコンバーションされ、中心周波数がfd2に設定される。第1ONU群との上り通信に用いる第1上り光OFDMバンドは、周波数fu1の光キャリアでアップコンバーションされ、中心周波数がfu1に設定される。第2ONU群との上り通信に用いる第2上り光OFDMバンドは、周波数fu2の光キャリアでアップコンバーションされ、中心周波数がfu2に設定される。
この実施の形態による通信方法では、1つの光OFDMバンド、及びこの1つの光OFDMバンドと通信量に正の相関のある光OFDMバンドを含む第1グループの光OFDMバンドと、第1グループの光OFDMバンド以外の光OFDMバンドを含む第2グループの光OFDMバンドとを、周波数軸上に交互に配置する。すなわち、ある特定の光OFDMバンドに対して、通信量が正の相関関係にある光OFDMバンドと、通信量が正の相関関係にない光OFDMバンドとを、互い違いに配置する。なお、以下の説明においては、通信量に正の相関があることを、単に相関があるとも称する。
各ユーザの上り通信量と下り通信量との比率はほぼ一定である。従って、共通のONU群の下り光OFDMバンドと上り光OFDMバンドとの通信量の比率も一定とみなせる。そのため、共通のONU群の下り光OFDMバンド及び上り光OFDMバンドは、一方の増加に伴って増加すると考えられる。従って、共通のONU群の下り光OFDMバンド及び上り光OFDMバンドには、相関がある。
すなわち、ともに第1ONU群との通信に用いられる第1下り光OFDMバンドと第1上り光OFDMバンドとには、相関がある。また、ともに第2ONU群との通信に用いられる第2下り光OFDMバンドと第2上り光OFDMバンドとには、相関がある。そして、第1下り光OFDMバンド及び第1上り光OFDMバンドと、第2下り光OFDMバンド及び第2上り光OFDMバンドとには、通信量に相関がない。
従って、ここでは、第1下り光OFDMバンド及び第1上り光OFDMバンドを、相関のある光OFDMバンドとして第1グループとして設定する。また、第1グループの光OFDMバンド以外の光OFDMバンド、すなわち第2下り光OFDMバンド及び第2上り光OFDMバンドの光OFDMバンドを第2グループとして設定する。そして、第1グループの光OFDMバンドと、第2グループの光OFDMバンドとを、周波数軸上で、交互に配置する。図4(A)及び(B)では、低周波数側から、第1下り光OFDMバンド、第2下り光OFDMバンド、第1上り光OFDMバンド及び第2上り光OFDMバンドを、この順に配置した例を示している。
第1グループの通信量が小さく、かつ第2グループの通信量が大きい時間帯では、第1下り光OFDMバンド及び第1上り光OFDMバンドのバンド幅が小さく、かつ第2下り光OFDMバンド及び第2上り光OFDMバンドのバンド幅が大きく設定される(図4(A))。また、第1グループの通信量が大きく、かつ第2グループの通信量が小さい時間帯では、第1下り光OFDMバンド及び第1上り光OFDMバンドのバンド幅が大きく、かつ第2光下りOFDMバンド及び第2上り光OFDMバンドのバンド幅が小さく設定される(図4(B))。
また、各光OFDMバンドの中心周波数fd1、fd2、fu1及びfu2は、光OFDMバンドが取り得るバンド幅の最大値よりも小さい周波数間隔Δfに設定されている。また、第1光OFDMバンドの中心周波数f1及び第2光OFDMバンドの中心周波数f2は、各々予め決定された値に固定されている。従って、各中心周波数は、バンド幅の伸縮前後で変化しない(図4(A)及び(B)参照)。また、隣り合う周波数帯域で送信される光OFDMバンドのバンド幅P及びQ(P及びQは正の実数)は、P/2+Q/2が周波数間隔Δf、すなわちP/2+Q/2=Δfとなるように設定される。そのため、隣り合う光OFDMバンド間において、間隔を空けることなく、各光OFDMバンドのバンド幅を伸縮させることができる。従って、周波数帯域の利用効率を向上させることができる。
以上に説明したように、この実施の形態による通信方法では、隣り合う光OFDMバンドの中心周波数の間隔Δfが、光OFDMバンドが取り得るバンド幅の最大値よりも小さく設定されている。そのため、隣り合う光OFDMバンド間において、間隔を空けることなく、各光OFDMバンドのバンド幅を伸縮させることができる。従って、周波数帯域の利用効率を向上させることができる。
また、この実施の形態による通信方法では、各光OFDMバンドの中心周波数の値が、バンド幅の伸縮前後で変化しない。そのため、通信量に応じて各光OFDMバンドのバンド幅を伸縮させる場合であっても、ダウンコンバーションする際に用いるLO光の周波数を変更する必要がない。LO光の周波数変更に係る時間を要しないため、通信を停止する必要がない。従って、通信効率の悪化を抑制することができる。
さらに、この実施の形態による通信方法では、互いに相関のある第1グループの光OFDMバンドと、それ以外の第2グループの光OFDMバンドとを、交互に配置する。従って、隣り合う光OFDMバンドに係る通信量が、ともに増加する可能性が低い。そのため、隣り合う光OFDMバンドのバンド幅を、同じ時間帯にそれぞれ広げる機会が生じにくい。
また、この実施の形態による通信方法では、通信量に相関のある光OFDMバンドが隣り合わない。そのため、相関のある光OFDMバンドのバンド幅をそれぞれ拡大する場合に、互いにバンド幅の拡大を妨げ合うことがない。従って、相関のある光OFDMバンドをそれぞれ効率的に拡大することができる。
また、この実施の形態では、共通のONU群の下り光OFDMバンド及び上り光OFDMバンドを、相関のある光OFDMバンドとして、第1グループ及び第2グループを設定した。そのため、第1グループに含まれる光OFDMバンド同士に相関があるだけでなく、それ以外の第2グループの光OFDMバンド同士にも相関がある。その結果、光OFDMバンドは、一方のグループに係る通信量が減少する時間帯において、他方のグループの光OFDMバンドをそれぞれ効率的に拡大することができる。
なお、例えば隣り合う光OFDMバンドに係るONU群の通信量がともに大きい場合には、それぞれ通信に用いる光OFDMバンドのバンド幅を可能な限り大きく設定することができる。あるいは、遅延が許容されるONU群があれば、そのONU群の光OFDMバンドのバンド幅を小さく設定し、他のONU群の光OFDMバンドのバンド幅を大きく設定することもできる。
また、過去の通信量の計測結果や統計値等から、各ONU群の通信量の時間推移を把握することができる。この時間推移に基づき、通信量が大きくなる時間帯が重複しないONU群に対して、隣り合う周波数帯域を割り当てるのが好ましい。その場合には、隣り合う周波数帯域が割り当てられた各ONU群の通信量が、重複する時間帯に大きくなる可能性が低い。そのため、周波数帯域の利用効率を向上させることができる。
このような、隣り合う光OFDMバンドの通信量の時間推移が重複しない(すなわち第1グループと第2グループとの通信量の時間推移が重複しない)配置において、さらに、第1グループに含まれる光OFDMバンド同士に相関があり、かつ第2グループの光OFDMバンド同士に相関がある場合には、特に、一方のグループに係る通信量が減少する時間帯において、他方のグループの光OFDMバンドをそれぞれ効率的に拡大することができる。
また、この実施の形態において設定される各光OFDMバンドの中心周波数、及び隣り合う光OFDMバンドの中心周波数の周波数間隔Δfは、システムの運用開始時に予め決定しておくことができる。そして、長期的に観測される通信利用状況に応じて、例えば月毎又は年毎に、中心周波数及び周波数間隔Δfを変更してもよい。その場合には、OSU及びONUが備えるLO光の周波数を、中心周波数及び周波数間隔Δfに応じて変更する。
また、ここでは、通信量に相関のある光OFDMバンドが、共通のONU群の下り光OFDMバンド及び上り光OFDMバンドである例について説明した。しかし、通信量に相関のある光OFDMバンドの例は、これに限定されない。例えば、近隣の地域に設定されたONU群同士では、異なるONU群であっても、通信量の時間推移が類似することがある。このような場合には、共通のONU群の下り光OFDMバンド及び上り光OFDMバンドに加えて、通信量の時間推移が類似する異なるONU群の光OFDMバンドを、相関のある光OFDMバンドとして設定することができる。このように、異なるONU群の光OFDMバンドに対して、相関のある光OFDMバンドを設定することによって、OLTが3つ以上のONU群と通信を行う場合にも、この実施の形態による通信方法を適用することができる。
また、例えば、共通のONU群が送受信するデータであっても、データの種類に応じて、複数の異なる周波数帯域の光OFDMバンドが用いられる場合がある。そして、データの種類によっては、複数のデータ間に通信量の相関がある場合がある。このような場合には、光OFDMバンドに含まれるデータの種類に応じて、通信量に相関のある光OFDMバンドを決定することができる。従って、この実施の形態による通信装置は、光アクセスネットワークにおいて、複数のONU群との通信を行うOLTに限定されない。そして、この実施の形態による第1の通信方法は、スタートポロジーを構成する光アクセスネットワークへの適用に限定されない。この実施の形態の通信装置を、例えばメッシュトポロジーを構成するネットワークにおける、ノードとして用いることもできる。そして、1つのノードと1つのノード間における通信に対しても、この実施の形態の通信方法を適用することができる。
(参考例)
この実施の形態による通信方法との比較のため、参考例として、他の通信方法について説明する。図5を参照して、参考例による通信方法について説明する。参考例による通信方法は、上述したこの実施の形態による通信方法と光OFDMバンドの配置が異なる。その他の構成については、この実施の形態による通信方法と同様であるため、重複する説明を省略する。図5(A)及び(B)では、横軸に周波数を取って示している。図5(A)は、第1ONU群の通信量が小さく、かつ第2ONU群の通信量が大きい時間帯における、各光OFDMバンドを示している。図5(B)は、第1ONU群の通信量が大きく、かつ第2ONU群の通信量が小さい時間帯における、各光OFDMバンドを示している。
参考例による通信方法では、通信量に相関のある光OFDMバンドを、隣り合う周波数帯域に配置する。ここでは、ともに第1ONU群との通信に用いられる第1下り光OFDMバンドと第1上り光OFDMバンドとには、通信量に相関がある。また、ともに第2ONU群との通信に用いられる第2下り光OFDMバンドと第2上り光OFDMバンドとには、通信量に相関がある。従って、ここでは、第1ONU群との通信に用いる第1下り光OFDMバンドと第1上り光OFDMバンドとが隣り合うように、光OFDMバンドを配置する。また、第2ONU群との通信に用いる第2下り光OFDMバンドと第2上り光OFDMバンドとが隣り合うように、光OFDMバンドを配置する。図5(A)及び(B)では、低周波数側から、第1下り光OFDMバンド、第1上り光OFDMバンド、第2下り光OFDMバンド及び第2上り光OFDMバンドを、この順に配置した例を示している。
参考例による通信方法では、通信量に相関のある光OFDMバンドが隣り合って配置されるため、相関のある光OFDMバンドのバンド幅をそれぞれ広げる場合、互いにバンド幅の拡大が妨げられる。従って、相関のある光OFDMバンドをそれぞれ効率的に拡大することができない。しかし、光アクセスネットワークにおいて、下り光OFDMバンドと上り光OFDMバンドとは、伝送路等における伝播方向が逆である。従って、これら下り光OFDMバンドと上り光OFDMバンドとは、近接する周波数帯域に配置されても、互いに干渉する恐れが小さい。従って、参考例による通信方法では、下り光OFDMバンドと上り光OFDMバンドとを隣り合う周波数帯域に配置することによって、これら隣り合う光OFDMバンドが互いに干渉する恐れを低減することができる。
(周波数間隔)
この実施の形態の通信方法において、隣り合う光OFDMバンドの中心周波数の周波数間隔Δfは、上述したように光OFDMバンドが取り得るバンド幅の最大値よりも小さく設定される。以下、この周波数間隔Δfを決定する一例について説明する。周波数間隔Δfは、例えば光スペクトル効率A及びONUが含まれるONU群あたりの時間平均通信量(ビットレート)Bを用いて決定することができる。
光OFDMバンドのバンド幅の最大値をΔFMAX[Hz]、光スペクトル効率をA[bps/Hz]とすると、光OFDMバンドの1つあたりの最大通信量(ビットレート)BMAX[bps]は、下式(1)で表すことができる。
MAX=AΔFMAX ・・・(1)
また、時間平均通信量(ビットレート)B[bps]は、最大通信量(ビットレート)BMAX[bps]を用いて、下式(2)で表すことができる。なお係数αは0<α<1の実数である。
B=αBMAX ・・・(2)
上式(1)及び(2)から下式(3)が導かれる。
αΔFMAX=B/A ・・・(3)
上式(3)においてB/Aで与えられるαΔFMAXを、隣り合う光OFDMバンドの中心周波数の間隔Δfとして設定することができる。
光OFDMバンドのバンド幅の最大値ΔFMAX及び光スペクトル効率Aは、OFDM変調部や光送信部の性能に基づいて決定することができる。また、ONU群あたりの時間平均通信量Bは、過去のトラフィックの計測結果や統計値等から決定することができる。
(OSU)
図6を参照して、OLTが備えるOSUについて説明する。図6はOSUの概略構成図である。
OSU200は、下り信号送信部210、上り信号受信部250及び信号制御部280を備えて構成される。OSU200は、上位ネットワークから受け取った下りデータを下り信号送信部210を経てONUに送信し、ONUから受け取った上りデータを上り信号受信部250を経て上位ネットワークへ送る。また、信号制御部280は、下り制御信号を生成して、下り信号送信部210を経てONUに送信し、上り信号受信部250で抽出された上り制御信号を受け取る。
下り信号送信部210は、OFDM変調部220と光送信部230とを直列に備えている。
OFDM変調部220は、従来のOFDM変調器を用いることができる。一例として、例えば、直並列変換部(S/P)、シンボルマッパ、制御信号挿入部、逆高速フーリエ変換部(IFFT:Inverse Fast Fourier Transformer)、並直列変換部(P/S)及びディジタル−アナログ変換部(D/A)を直列に備える構成とすることができる。
OFDM変調部220は、入力された下りデータに基づき、信号制御部280から指示される変調フォーマットで、ベースバンド信号を生成する。ベースバンド信号に含まれるサブキャリアの1つには、信号制御部280から送られる下り制御信号が付加される。ベースバンド信号は、光送信部230に送られる。
光送信部230は、光キャリアをベースバンド信号で変調することによって、下り光OFDMバンドを生成する。光送信部230は、当業者により実現可能であり、ここでは、図示及び詳細な説明を省略する。光送信部230は、信号制御部280から指示されるバンド幅で、下り光OFDMバンドを生成する。
上り信号受信部250は、光受信部260とOFDM復調部270とを直列に備えている。
光受信部260は、例えば、LO261を利用したコヒーレントレシーバを用いて構成することができる。そして、上述したコヒーレント検波によって上り光OFDMバンドを受信し、電気信号に変換する。その結果、上り光OFDMバンドから、ベースバンド信号を生成する。ベースバンド信号は、OFDM復調部270に送られる。
OFDM復調部270は、従来のOFDM復調器を用いることができる。一例として、例えば、アナログ−ディジタル変換部(A/D)、直並列変換部(S/P)、高速フーリエ変換部(FFT)、シンボルデマッパ、制御信号抽出部及び並直列変換部(P/S)を直列に備える構成とすることができる。
OFDM復調部270は、ベースバンド信号を復調することによって、上りデータを生成する。また、ベースバンド信号から、上り制御信号を抽出して信号制御部280に送る。
信号制御部280は、下り制御信号を生成する。下り制御信号には、例えば上り光OFDMバンドの送信タイミングやバンド幅を指示する情報が含まれる。
また、信号制御部280は、上り制御信号に含まれる情報を読み取る。上り制御信号には、例えばONUが要求するバンド幅(要求バンド幅)の情報が含まれる。信号制御部280は、要求バンド幅の情報に基づき、自身が通信を行うONU群のトラフィック状況を把握する。そして、このトラフィック状況の情報を管理部27(図3参照)に送る。また、信号制御部280は、管理部27から指示される、利用可能なバンド幅の情報を受け取る。
なお、この実施形態のOSU200が備える各構成要素は、OFDMを用いる従来のOSUと同様に構成できるので詳細な説明は省略している。
(ONU)
図7を参照してONUについて説明する。図7はONUの概略構成図である。
ONU300は、上り信号送信部310、下り信号受信部350及び信号制御部380を備えて構成される。ONU300は、ユーザ端末から受け取った上りデータを上り信号送信部310を経てOSUに送信し、OSUから受け取った下りデータを下り信号受信部350を経てユーザ端末へ送る。また、信号制御部380は、上り制御信号を生成して、上り信号送信部310を経てOSUに送信し、下り信号受信部350で抽出された下り制御信号を受け取る。
上り信号送信部310は、OFDM変調部320と光送信部330とを直列に備えている。下り信号受信部350は、LO361を具える光受信部360とOFDM復調部370とを直列に備えている。上り信号送信部310及び下り信号受信部350の各構成要素の機能については、それぞれOSUの下り信号送信部及び上り信号受信部と同様なので、重複する説明を省略する。
信号制御部380は、上り制御信号を生成する。上り制御信号には、例えば要求バンド幅の情報が含まれる。また、信号制御部380は、下り制御信号に含まれる情報を読み取る。
以上に説明したように、この実施の形態の通信装置、光ネットワーク及び通信方法によれば、各光OFDMバンドの中心周波数の値が一定であり、かつ隣り合う光OFDMバンドの周波数間隔Δfが、光OFDMバンドのバンド幅の最大値よりも小さく設定される。
そのため、各光OFDMバンドのバンド幅を伸縮させる場合であっても、LO光の周波数を変更する必要がない。従って、LO光の周波数変更に係る時間を要しないため、通信効率の悪化を抑制することができる。また、隣り合う光OFDMバンド間において、間隔を空けることなく、各光OFDMバンドのバンド幅を伸縮させることができる。従って、周波数帯域の利用効率を向上させることができる。
10:PON
20:局舎端末(OLT)
21、スイッチング素子
23、200:終端装置(OSU)
25:合分波器
27:管理部
30、300:加入者端末(ONU)
40:光伝送路
44:光スプリッタ
46:光ファイバ
210:下り信号送信部
220、320:OFDM変調部
230、330:光送信部
250:上り信号受信部
260、360:光受信部
261、361:局部発振光源(LO)
270、370:OFDM復調部
280、380:信号制御部
310:上り信号送信部
350:下り信号受信部

Claims (11)

  1. 直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を用いる光ネットワークにおいて使用される通信装置であって、
    それぞれ互いに異なる周波数帯域に生成され、それぞれ中心周波数が予め決定された値に固定されている、複数の光OFDMバンドを用いて通信を行い、
    隣り合う周波数帯域で送信される光OFDMバンドの中心周波数の周波数間隔は、光OFDMバンドが取り得る帯域幅の最大値よりも小さく設定され、
    隣り合う周波数帯域で送信される光OFDMバンドの帯域幅P及びQ(P及びQは正の実数)は、P/2+Q/2が前記周波数間隔となるように設定され、
    1つの光OFDMバンド、及び該1つの光OFDMバンドと、通信量に正の相関のある光OFDMバンドを含む第1グループの光OFDMバンドと、前記第1グループの光OFDMバンド以外の光OFDMバンドを含む第2グループの光OFDMバンドとが、周波数軸上に交互に配置される
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記第2グループに含まれる光OFDMバンド同士に正の相関がある
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第1グループに含まれる光OFDMバンドの通信量の時間推移と、前記第2グループに含まれる光OFDMバンドの通信量の時間推移とが重複しない
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 光OFDMバンドの帯域幅の最大値をΔFMAXとして、αΔFMAX(αは0<α<1の実数)で定められる前記周波数間隔は、
    光スペクトル効率をA、及び時間平均通信量をBとして、αΔFMAX=B/Aで与えられるB/Aに設定される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の通信装置。
  5. 局舎端末、及び該局舎端末と接続される複数の加入者端末を含んで構成され、
    前記局舎端末が、請求項1〜4のいずれか一項に記載の通信装置である
    ことを特徴とする光ネットワーク。
  6. 直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を用いる光ネットワークにおいて
    それぞれ互いに異なる周波数帯域に生成され、それぞれ中心周波数が予め決定された値に固定されている、複数の光OFDMバンドを用いて通信を行い、
    隣り合う周波数帯域で送信される光OFDMバンドの中心周波数の周波数間隔を、光OFDMバンドが取り得る帯域幅の最大値よりも小さく設定し、
    隣り合う周波数帯域で送信される光OFDMバンドの帯域幅P及びQ(P及びQは正の実数)を、P/2+Q/2が前記周波数間隔となるように設定し、
    1つの光OFDMバンド、及び該1つの光OFDMバンドと、通信量に正の相関のある光OFDMバンドを含む第1グループの光OFDMバンドと、前記第1グループの光OFDMバンド以外の光OFDMバンドを含む第2グループの光OFDMバンドとを、周波数軸上に交互に配置する
    ことを特徴とする通信方法。
  7. 前記第2グループに含まれる光OFDMバンド同士に正の相関がある
    ことを特徴とする請求項6に記載の通信方法。
  8. 前記第1グループに含まれる光OFDMバンドの通信量の時間推移と、前記第2グループに含まれる光OFDMバンドの通信量の時間推移とが重複しない
    ことを特徴とする請求項7に記載の通信方法。
  9. 光OFDMバンドの帯域幅の最大値をΔFMAXとして、αΔFMAX(αは0<α<1の実数)で定められる前記周波数間隔を、
    光スペクトル効率をA、及び時間平均通信量をBとして、αΔFMAX=B/Aで与えられるB/Aに設定する
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の通信方法。
  10. 直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を用いる光ネットワークにおいて使用される通信装置であって、
    光OFDMバンドを、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplex)して送受信を行い、
    それぞれの光OFDMバンドの中心周波数は予め決定された値に固定され、
    ある特定の光OFDMバンドに対して、通信量が正の相関関係にある光OFDMバンドと、通信量が正の相関関係にない光OFDMバンドとが、互い違いに配置され、
    隣り合う周波数帯域で送信される光OFDMバンドの中心周波数の周波数間隔は、光OFDMバンドが取り得る帯域幅の最大値よりも小さく設定され、
    隣り合う周波数帯域で送信される光OFDMバンドの帯域幅P及びQ(P及びQは正の実数)は、P/2+Q/2が前記周波数間隔となるように設定される
    ことを特徴とする通信装置。
  11. 直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を用いる光ネットワークにおいて、
    光OFDMバンドを、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplex)して送受信を行い、
    それぞれの光OFDMバンドの中心周波数を予め決定された値に固定し、
    ある特定の光OFDMバンドに対して、通信量が正の相関関係にある光OFDMバンドと、通信量が正の相関関係にない光OFDMバンドとを、互い違いに配置し、
    隣り合う周波数帯域で送信される光OFDMバンドの中心周波数の周波数間隔を、光OFDMバンドが取り得る帯域幅の最大値よりも小さく設定し、
    隣り合う周波数帯域で送信される光OFDMバンドの帯域幅P及びQ(P及びQは正の実数)を、P/2+Q/2が前記周波数間隔となるように設定する
    ことを特徴とする通信方法。
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