JP5999363B2 - 車両用電気機器の支持構造 - Google Patents
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Description
このような複数の電気機器を収納する筐体は、支持部材を介して車両に搭載されている。そして、電池やDC−DCコンバータは、重量物であるので筐体と支持部材との接合部の強度が不足することは好ましいことではない。
しかしながら、このように筐体の四隅に支持部材を接合した構造としても、筐体と支持部材との接合強度が不足することがある。
また、請求項3の車両用電気機器の支持構造では、請求項1或いは2において、前記筐体の前記第1のフランジと前記支持部材の第2のフランジは、溶接されることを特徴とする。
また、請求項2の発明によれば、支持部材の接合部を側壁の曲面部に接合することで、曲面は平面に対して面強度が高いので、筐体と支持部材との接合強度を更に向上させることできる。
また、請求項4の発明によれば、接合部と第2のフランジは、一体で形成されるので、接合部にかかる力と第2のフランジにかかる力とを、それぞれに分散させることができ、筐体と支持部材の接合強度を更に向上させることができる。
図1は、本発明に係る車両用電気機器の支持構造が適用された高電圧部品パックの概略構成図である。そして、図2は、図1の矢視Aの拡大図であり、図3は、図1の矢視Bの拡大図である。また、図4は、フレームロアの斜視図である。図5は、本発明に係る車両用電気機器の支持構造が適用された高電圧部品パックの車載状態の一例を示す図であり、図6は、図5のC−C線における断面図である。なお、図2のハッチング部は、フレームアッパ131の一端部131aを示し、図3及び4のハッチング部は、フレームロア133の一端部133cを示す。また、図2及び3の黒塗り丸は、溶接位置を示す。そして、それぞれの図中の矢印「前」は高電圧部品パック100の車両搭載時における車体前方向を、矢印「横」は高電圧部品パック100の車両搭載時における車体幅方向を、矢印「上」は高電圧部品パック100の車両搭載時における車体上方向をそれぞれ示す。
フレームアッパ131は、図2に示すように、薄板で、フレームアッパ131の一端から所定距離範囲の一端部131aに対してトレー120と接触する側である他端部131bが高電圧部品パック100の車両搭載時において下方に位置するように屈曲して形成されている。なお、フレームアッパ131の形状は、フレームロア133の上面の形状に倣って形成される。そして、フレームアッパ131の一端部131aには、上面視で取付フレーム130を車体200に取り付けるボルト等の締結部材を挿入するための切欠き部131cが形成されている。
図3及び4に示すように、フレームロア133は、薄板で上方が開口し、凹み部133aとフランジ(本発明の第2のフランジに相当)133bとを有する断面ハット形状であって、高電圧部品パック100の車両搭載時における車体幅方向に延伸するように形成されている。そして、フレームロア133の一端から所定距離範囲の一端部133cにおける凹み部133aは、深さが維持されて形成される。即ち、フレームロア133の一端部133cは、断面形状が維持されて形成されている。そして、一端部133cには、取付フレーム130を車体200に取り付けるボルト等の締結部材を挿入する挿入孔133eが穿設されている。フレームロア133の一端部133cからフレームロア133の他端までの凹み部133aの深さは、フレームロア133の他端(本発明の支持部材が筐体と当接する側に相当)に向かうにつれて、深くなるように形成されている。また、フレームロア133のフランジ133bは、フレームアッパ131と同様に、一端部133cに対して、フレームロア133の他端が高電圧部品パック100の車両搭載時において下方に位置するように屈曲して形成されている。そして、フレームロア133の他端には、トレー120の曲面部124に接合される接合部133dが形成されている。
図2及び3に示すように、リンフォース132は、リンフォース132の挿入孔132aとフレームロア133の挿入孔133eとが高電圧部品パック100の車両搭載時における上方視にて連続するように、フレームロア133の一端部133cの凹み部133aにスポット溶接にて接合される。そして、フレームアッパ131は、フレームロア133のフランジ133bの上方にスポット溶接にて接合される。
そして、図5及び図6に示すように、高電圧部品パック100は、車体200のフロアパネル201に凹んで形成される収納部202に位置するように、取付フレーム130及び取付フレーム140が車体200のフロアパネル201を介して車体200のフロアパネル201の上方より、車体200の左右に車体前後方向に延伸するように設けられている一対のリアフロアサイドメンバ203の上方にボルト204とナット205の螺合によって取り付けられる。即ち、高電圧パック100は、車内に配設される。
また、取付フレーム130,140のフレームロア133、143の接合部133d,143dをトレー120の曲面部124に接合することで、曲面は平面に対して面強度が高いので、トレー120と取付フレーム130,140との接合強度を更に向上させることできる。
例えば、本実施例では、図5及び6のように、車体200のフロアパネル201に凹んで形成される収納部202に位置するように、取付フレーム130及び取付フレーム140を車体200のフロアパネル201を介して車体200のフロアパネル201の上方から、車体200の左右に設けられている一対のリアフロアサイドメンバ203の上方に締結部材の螺合によって取り付けるようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば図7のように、車体200のフロアパネル201’の下方に位置するように、車体200の下方より車体200の左右に設けられている一対のリアフロアサイドメンバ203に締結部材の螺合によって取り付けるようにしてもよい。即ち、高電圧部品パック100を車外に配設するようにしてもよい。
110 カバー(筐体)
120 トレー(筐体)
122,123 側壁
124 曲面部
125 フランジ(第1のフランジ)
130,140 取付フレーム(支持部材)
131,141 フレームアッパ
133,143 フレームロア
133b,143b フランジ(第2のフランジ)
133d,143d 接合部
200 車体
201 フロアパネル
203 リアフロアサイドメンバ
Claims (4)
- 電気機器を収容する筐体を車体に複数の支持部材を介して取り付ける車両用電気機器の支持構造であって、
前記筐体は、当該筐体の側壁より外側方向に突出する第1のフランジを有し、
前記支持部材は、前記筐体の外面に沿って当接するように当該支持部材の一端に形成された接合部と、前記第1のフランジを支持するように形成された第2のフランジとを有することを特徴とする車両用電気機器の支持構造。 - 前記筐体の前記側壁は、曲面部を有し、
前記支持部材の前記接合部は、前記側壁の前記曲面部に接合されることを特徴とする、請求項1に記載の車両用電気機器の支持構造。 - 前記筐体の前記第1のフランジと前記支持部材の前記第2のフランジは、溶接されることを特徴とする、請求項1或いは2に記載の車両用電気機器の支持構造。
- 前記接合部と前記第2のフランジは、一体で形成されることを特徴とする、請求項1から3の何れか一項に記載の車両用電気機器の支持構造。
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JP2013062310A JP5999363B2 (ja) | 2013-03-25 | 2013-03-25 | 車両用電気機器の支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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