JP5991892B2 - 加湿器 - Google Patents
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Description
本発明にあっては、受水部は円形であって、複数の空気導入凹部と、通水溝とが受水部の周縁に等配されている。従って、加湿器が通水溝に沿った方向、又はその他の方向に傾斜しても空気導入凹部又は通水溝を通じて空気が給水口から給水タンク内に導入され、該空気と、給水タンク内の水とが置換される。
図1は、本実施の形態に係る加湿送風機の一構成例を示す斜視図、図2は加湿送風機の一構成例を示す側面図である。本実施の形態に係る加湿送風機は全体形状が楕円柱状であり、正帯電粒子及び負帯電粒子を含む加湿された空気を送風することによって、肌表面における水分量を増加させ、肌弾力を向上させることができる美容器具である。加湿送風機は、長径方向一端部を欠いた平面視楕円形をなす半楕円柱状の筐体1を備える。筐体1は、両側面と、天面の長径方向他端部とにそれぞれ空気の吸込口12a及び吹出口11aを有する。筐体1の前記長径方向一端部には、給水タンク3及び貯水槽2がそれぞれ上下に配され、筐体1、貯水槽2及び給水タンク3全体で楕円柱状をなしている。
以下、説明の便宜上、方向を以下のように定める。即ち、図示しない台に加湿送風機を設置した状態で、接地面側を下方、吹出口11a側を上方、前記長径方向一端側を後方、前記長径方向他端側を前方、加湿送風機の前面に向かって左側及び右側を左方向及び右方向と定める。なお、左右方向を横方向と言う。
筐体1は、加湿送風機の前側半分を構成する第1筐体部分11と、後側部分を構成する第2筐体部分12とで構成される。第1筐体部分11は、平面視が略半楕円状であり、第1筐体部分11の内部空間と、第2筐体部分12で構成される空間とを隔てる隔壁11bを有する。隔壁11bで隔てられた第1筐体部分11の内部空間には、帯電粒子の生成及び送風を行う電気系構成部品が収容されており、隔壁11bで隔てられた第2筐体部分12の内部空間には、加湿を行う非電気系構成部品が収容されている。
上部抑制板91aは、横長長方形状をなし、横方向正極針86寄りに位置している。より具体的には、上部抑制板91aの横幅は帯電粒子発生室11fの横幅の略半分であり、一短辺の横方向位置が分流板13の上端部の横方向位置と略一致するように配され、正極針86側の空気の流路を前後に隔てている。また、上部抑制板91aは下長辺の両端に矩形状の切り欠き部91cを有している。
下部抑制板91bは、横長長方形をなし、上辺が上部抑制板91aの下辺にほぼ接するように配されている。より具体的には、上部抑制板91aの横幅は帯電粒子発生室11fの横幅と略同一であり、下辺が分流板13の上端部に位置し、正極針86及び負極針87に対向している。また、下部抑制板91bの横方向略中央部の下部には、下向き凹形状の切り欠きが設けられている。該切り欠きの上端部の位置は、正極針86及び負極針87の上下位置と略同一であり、切り欠きの横幅は、正極針86及び負極針87の距離の略3分の1である。切り欠きは、正極針86及び負極針87間の略中央部の横方向位置にあり、横方向一端部は分流板13の上端部分に位置し、他端部は帯電粒子発生室11fの正極針86寄りに位置している。
図9は、貯水槽2の一構成例を示す斜視図、図10は、貯水槽2の一構成例を示す平面図、図11は、図10のXI−XI線断面図である。貯水槽2は、上部が開口しており、空気を加湿するための水を貯留している。貯水槽2は、図5及び図10に示すように筐体1の内部に取り込まれる平面視矩形状の前部と、筐体1から後方へ突出する平面視半円弧状の後部とで構成されている。貯水槽2は斯かる平面形状を有する底部21と、該底部21の周縁を囲む貯水壁22とを有する。
また、貯水槽2の底面21aには、受水部21bと、フィルタ嵌合凹部21fとを連通し、受水部21bで受けた水をフィルタ嵌合凹部21fへ流す通水溝21eが形成されている。より具体的には、通水溝21eは前後方向に長い直線状であり、貯水槽2の横方向略中央部に形成されている。また、通水溝21eは、受水部21b側よりもフィルタ嵌合凹部21f側の方が深くなるように傾斜している。
更に、受水部21bの周縁には、給水時に給水口32から前記給水タンク3へ空気を導入するための空気導入凹部21dが複数設けられている。例えば、図10に示すように3つの空気導入凹部21dと、通水溝21eとが受水部21bの周縁に等配されている。つまり、通水溝21eは受水部21bの前側に位置し、3つの空気導入凹部21dは受水部21bの横方向両側と、後側とに位置している。また、空気導入凹部21dは、受水部21bの中心より径方向外側の方が浅くなるように形成された傾斜底を有している。受水部21bの周方向及び径方向における空気導入凹部21dの幅は、通水溝21e部と同程度である。空気導入凹部21dの寸法は、加湿送風機が傾いた際にも、空気を給水タンク3内へ導入することが可能であれば特に限定されない。ただし、加湿送風機の転倒時に貯水槽2から溢れる水の量を減らすために、空気導入凹部21dは、空気導入可能な最小寸法で構成するのが望ましい。
図12は、覆体4の一構成例を示した斜視図である。加湿送風機は、貯水槽2の開口を覆うと共に、加湿フィルタ6及び集塵フィルタ5を保持する覆体4を備える。覆体4は、貯水槽2の開口に倣って形成された覆板41を備える。具体的には、覆板41は、貯水槽2と同様、前部が平面視矩形状、後部が平面視半円弧状である。覆板41は周縁部から下方へ突出した周壁41aを備え、周壁41aが貯水槽2の上段底面部21gに支持されている。また、覆板41の周縁部には周壁41aよりも外側へ突出した鍔部41bが形成され、貯水槽2からの水の漏出を防止している。
図13は、集塵フィルタ5の一構成例を示した斜視図、図14は、集塵フィルタ5の一構成例を示した正面図である。覆板41の上面側には集塵フィルタ5が配されている。集塵フィルタ5は、空気中の塵埃を捕捉するフィルタ部材52と、フィルタ部材52を保持すると共に、加湿フィルタ6の両側面及び上面側を囲む枠体51とを備える。枠体51は、フィルタ保持壁45を横方向外側から覆う枠体側面部51aと、上板46の上側を覆う枠体天面部51bと、枠体側面部51a及び枠体天面部51bの後側縁部に連続的に設けられた格子枠51cとで構成されている。格子枠51cにはフィルタ部材52が設けられ、加湿フィルタ6の後面側がフィルタ部材52によって覆われる。枠体天面部51bの横方向略中央部にはフィルタ係止突起46aが嵌合する係止突起嵌合孔51dが形成されている。また、格子枠51cの下部、横方向略中央部には、フィルタ係止孔47に係止されるフィルタ係止爪51eが設けられている。フィルタ保持壁45及び上板46に集塵フィルタ5を被せて、上板46のフィルタ係止突起46aを係止突起嵌合孔51dに嵌合させ、フィルタ係止爪51eをフィルタ係止孔47に挿入して係止させることによって、集塵フィルタ5を覆板41上に設置することができる。覆板41に立設された集塵フィルタ5の枠体側面部51a及び枠体天面部51bは筐体後面壁12dに当接し、格子枠51cの下辺も覆板41に当接しているため、塵埃が加湿フィルタ6を通じて、筐体1内部に流入することを防ぐことができる。
図15は、帯電粒子発生ユニット8の回路図である。帯電粒子発生ユニット8は、図示しない制御回路基板に接続するための接続端81を有する。帯電粒子発生ユニット8の接続端81は、接続端81に入力される直流電圧を交流電圧に変換する直流交流変換回路82に接続されている。直流交流変換回路82の出力端には高圧トランス83の一次コイルが接続され、交流電圧が一次コイルに印加されるように構成されている。高圧トランス83の二次コイルの一端には整流ダイオード84が順接続され、整流ダイオード84のカソードに正極針86が接続されている。高圧トランス83の二次コイルの他端には整流ダイオード85が逆接続され、整流ダイオード85のカソードに負極針87が接続されている。また帯電粒子発生ユニット8は、回路基板に接続することで接地される接地板88を有する。接地板88は適宜長離隔して形成された孔を有し、各孔の中心に正極針86及び負極針87の先端が位置するように、接地板88並びに正極針86及び負極針87が位置決め固定されている。
図16は変形例1に係る貯水槽102を示す平面図である。変形例1に係る貯水槽102は、実施の形態と同様、底部21及び貯水壁22を備え、底面21aには受水部21bが形成されている。受水部21bには、2つの空気導入凹部21dが、通水溝21eと共に3等配されている。つまり、受水部21bの周縁に、通水溝21eと、2つの空気導入凹部21dとが120度の間隔を空けて設けられている。
図17は変形例2に係る貯水槽202を示す平面図である。
変形例2に係る貯水槽202は、実施の形態と同様、底部21及び貯水壁22を備え、底面21aには受水部21bが形成されている。受水部21bには、円弧状の空気導入凹部21dが、通水溝21eと対向するように設けられている。受水部21bの後側の周縁に、円弧状の空気導入凹部21dが設けられている。空気導入凹部21dは、受水部21bを中心にして左右方向にそれぞれ略60度、全体で120度の範囲に亘って形成されている。
2 貯水槽
3 給水タンク
4 覆体
5 集塵フィルタ
6 加湿フィルタ
7 送風機
8 帯電粒子発生ユニット
9 帯電粒子センサ
9a 正帯電粒子センサ部
10 通流路
11 第1筐体部分
11a 吹出口
11b 隔壁
11c 通流孔
11i 底板部
11j 貯水槽係止爪
12 第2筐体部分
12a 吸込口
13 分流板
21 底部
21a 底面
21b 受水部
21d 空気導入凹部
21e 通水溝
21f フィルタ嵌合凹部(貯水凹部)
21g 上段底面部
22 貯水壁
22d 対向壁
22e 傾斜壁部
22f 段状部分
22g 漏出凹部
31 タンク本体
32 給水口
41 覆板
42 給水口挿入孔
43 フィルタ挿入孔
44 リブ
51 枠体
52 フィルタ部材
86 正極針
87 負極針
91 抑制板
91a 上部抑制板
91b 下部抑制板
91c 切り欠き部
Claims (4)
- 空気の吸込口、通流路及び吹出口を有する筐体と、空気を前記通流路に通流させる送風機と、空気を加湿するための水を貯留する貯水槽と、該貯水槽の底部側へ突出した給水口を有し、該貯水槽に給水する給水タンクと、前記貯水槽に一部が浸水し、他の一部が前記通流路に位置するように配された加湿フィルタとを備える加湿器において、
前記貯水槽の底部は、
前記給水口よりも一回り大きく、該給水口の縁に倣って形成された凹状をなし、該給水口から供給された水を受ける円形の受水部と、
前記加湿フィルタの前記一部を浸す水が溜まる貯水凹部と、
前記受水部及び前記貯水凹部を連通し、前記受水部で受けた水を前記貯水凹部へ流す通水溝と、
前記受水部の周縁に設けられており、給水時に前記給水口から前記給水タンクへ空気を導入するための複数の空気導入凹部と
を備え、
前記複数の空気導入凹部と、前記通水溝とが前記受水部の周縁に等配されている
ことを特徴とする加湿器。 - 前記空気導入凹部及び前記通水溝の間に前記受水部が位置する
ことを特徴とする請求項1に記載の加湿器。 - 前記空気導入凹部は、
前記受水部の中心側より、前記受水部から離隔した部位の方が浅い傾斜底を有する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加湿器。 - 前記通流路の途中に配され、帯電粒子を発生させる帯電粒子発生部を備え、
該帯電粒子発生部が発生させた帯電粒子を含む空気を前記吹出口から吹き出すようにしてある
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の加湿器。
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