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JP5979380B2 - 車両の吸気音伝達装置 - Google Patents

車両の吸気音伝達装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両の吸気音伝達装置に関し、特に車室内へ吸気音を伝達する導音ダクトと吸気音の音質を調整するためのチャンバ部とを備えた車両の吸気音伝達装置に関する。
従来より、車両の走行状態や走行状態の変化に応じて発生するエンジンの吸気音(エンジンサウンドともいう)を車室内に伝達する吸気音伝達装置が知られている。
特許文献1の吸気音伝達装置は、エンジンに吸気を導入する吸気ダクトと車室内とを連通する導音ダクトと、この導音ダクトの途中部に配設されたスピーカ装置と、このスピーカ装置をエンジン回転数に応じて駆動制御する制御装置とを備え、吸気ダクトと導音ダクトとの接続部分である導音ダクト接続部に通気性の多孔質部材からなる隔壁を設けている。
また、エンジンの吸気音を増幅して車室内に伝達する吸気音伝達装置も知られている。
特許文献2の吸気音伝達装置は、エンジンに吸気を導入する吸気ダクトと車室内とをカウルボックス又はダッシュパネルを介して連通する導音ダクトと、この導音ダクトの途中部に設けられた共鳴機構としての膜振動部とを備え、この膜振動部の内部が吸気脈動により膜振動して吸気音を増幅する振動膜で仕切られるように構成されている。
エンジンの重心を前輪の車軸よりも後方に位置させたフロントミッドシップ方式は、操縦安定性向上や駆動性能向上に有効なエンジン搭載方法であることが知られている。
このフロントミッドシップ方式の車両では、車体前部に配置されたクランク軸が車体前後方向に延びる縦置きエンジンと、このエンジンの後端に連結されたトランスミッションと、このトランスミッションから後方へ延びるプロペラシャフトとを備え、クランク軸とトランスミッション軸とを車両中心に一致させたFR車両が多く採用されている。
特開2006−276778号公報 特開2008−267219号公報
特許文献1,2の吸気音伝達装置では、走行状態に応じた所望の周波数帯域、例えば低周波数の吸気脈動を発生させた後、この吸気音を車室壁部(ダッシュパネル)に開口された導音ダクト終端の放出口を介して車室内へ伝達することができる。
しかし、特許文献1,2の吸気音伝達装置では、導音ダクトの終端の放出口の効果的な配置位置について考慮されていないため、発生した吸気音を車室内の乗員、特に運転者に対して十分に伝達できない虞がある。
即ち、ダシュパネルの運転席側部分に導音ダクトの終端の放出口を配設する場合、ダッシュパネルの運転席側にはブレーキブースタ等のブレーキ部材が装備されているため、導音ダクトやチャンバ部の配置場所が制約され、導音ダクトの配置スペースの確保が難しく、効果的な導音ダクトの経路長を確保できない虞がある。
また、ダッシュパネルの車幅方向中央部分に導音ダクトの終端の放出口を配設する場合、ダシュパネルの車幅方向中央部分には空調ユニットが装備されるため、放出口から放出された吸気音が空調ブロアや空調本体部に干渉し、吸気音が伝達途中で減衰される虞がある。フロントミッドシップ方式の車両では、パワートレインとダシュパネルの車幅方向中央部分との間のスペースが極端に狭く、これらパワートレインとダッシュパネルの車幅方向中央部分の間において、効果的な導音ダクトの経路長を確保することが困難である。
また、ダッシュパネルの運転席の反対側部分に導音ダクトの終端の放出口を配設する場合であっても、ダッシュパネルの後側部分には、見栄え向上のために空調ユニット等を車両後方から離間して覆うインストルメントパネルが設置されており、導音ダクトの放出口と乗員との直線的な最短伝達経路はインストルメントパネルによって遮断されている。
そこで、導音ダクトの終端の放出口を車室内に露出するように配設することも考えられるが、車室内での見栄えが低下し、商品性の観点から現実的な配設構造ではない。
本発明の目的は、吸気音伝達性能向上と見栄え向上とを両立可能な車両の吸気音伝達装置を提供することである。
請求項1の車両の吸気音伝達装置は、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルと、このダッシュパネルの上端部に接合され且つ後方へ張り出したカウルパネルと、前記車室の側壁を形成するサイドパネルとを備えた車両の吸気音伝達装置において、エンジンに吸気を導入する吸気ダクトから車室内へ吸気音を伝達する導音ダクトと、前記導音ダクトの途中部に設けられ吸気音の音質を調整するためのチャンバ部とを備え、前記導音ダクトの終端の放出口を前記ダッシュパネルとカウルパネルとサイドパネルとに近接した位置に設けると共に前記チャンバ部よりも車幅方向外側且つ前記ダッシュパネルに形成されたハーネス挿通用開口よりも上側に配設したことを特徴としている。
請求項1の車両の吸気音伝達装置では、エンジンに吸気を導入する吸気ダクトから車室内へ吸気音を伝達する導音ダクトと、前記導音ダクトの途中部に設けられ吸気音の音質を調整するためのチャンバ部とを備えているため、スピーカ装置等の大型機構を省略することができ、吸気音伝達装置のコンパクト化を図ることができる。
請求項の発明は、請求項1の発明において、前記車両が、前記ダッシュパネルの車幅方向中央後側部分に配設された空調装置を覆うインストルメントパネルと、前記ダッシュパネルの下端に連なるフロアパネルの車幅方向中央部分に上方へ膨出状に形成された前後方向に延びるトンネル部とを備え、前記トンネル部と前記ダッシュパネルとの連結部下方に少なくともパワートレインの一部を収容したことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、導音ダクトの終端の放出口を前記ダッシュパネルとカウルパネルとサイドパネルとに近接した位置に設けたため、インストルメントパネルによって導音ダクトの放出口を車室内に露出させることなく、車室内での見栄えを向上することができる。しかも、吸気音をカウルパネルやサイドパネルに反射させて車室内の乗員へ伝達するため、吸気音を空調ユニット等の電装機器やインストルメントパネルを迂回する伝達経路によって乗員へ伝達することができる。
また、導音ダクトの終端の放出口を車幅方向外側に配設して、放出口から放出された吸気音をサイドパネルによって確実に反射することができ、導音ダクトの終端の放出口をダッシュパネルのハーネス挿通用開口の上側に配設して、放出口から放出された吸気音をカウルパネルの下面によって確実に反射することができるため、拡散する吸気音を集約して乗員へ伝達することができる。
請求項の発明によれば、吸気音伝達性能向上とトンネルによる車体剛性向上やパワートレインの後方配置による重心の後方化といった操縦安定性向上とを両立したフロントミッドシップ方式の車両を得ることができる。
本発明の実施例1に係るボンネットを省略した車両の前部概略平面図である。 エンジンを省略したときの図1のII−II線断面図である。 車室内から車両斜め前方を視た図である。 ボンネットと吸気音伝達装置とPCMとの概略平面図である。 図4のV−V線断面図である。 吸気音伝達装置の組付け図である。 吸気音の伝達経路を示す図である。 実施例2に係る要部縦断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。尚、本実施例では、矢印F方向を前方向とし、矢印L方向を左方向として説明する。
以下、本発明の実施例1について図1〜図7に基づいて説明する。
本実施例では、縦置き式エンジン30と、このエンジン30の後端に接続された自動変速機(図示略)と、この自動変速機に接続されたプロペラシャフト(図示略)等を備えたフロントミッドシップ方式のFR車両Vの吸気音伝達装置40を例として説明する。
まず、主な車体構造について説明する。
図1に示すように、この車両Vは、エンジンルーム1と車室2とを仕切るように設置されたダッシュパネル3と、このダッシュパネル3から前方へ延びる左右1対のフロントサイドフレーム4と、ダッシュパネル3の下端部に連続して車室の底面部を形成するフロアパネル5と、このフロアパネル5の車幅方向中央部を上方へ膨出させて前後方向に延びるトンネル部6等を備えている。
図1〜図3に示すように、ダッシュパネル3の車幅方向中央部には、後方へ膨出する膨出部3aが形成されている。この膨出部3a内にエンジン30の後部と自動変速機の一部分が収容され、トンネル部6内に自動変速機の後側残部とプロペラシャフト(図示略)とパワープラントフレーム(図示略)が収容されている。これにより、重量物であるパワートレイン(エンジン30及び自動変速機)をトンネル部6内を利用して車体後方へ配設するため、車両の重心を車体の前後方向中心部に近付けることができ、走行時に作用するヨー慣性モーメントを効果的に低減して操縦安定性と走行安定性を向上できる。
図1,図3,図7に示すように、ダッシュパネル3には、上端にボンネット7の後端に対応するように車幅方向外側程後方へ張り出した桶状のカウル部材8が接続され、右側の運転席10に対応してエンジンルーム側壁面にブレーキ部材23が装着されている。
ダッシュパネル3の左側上方部分には、ハーネス挿通用開口3bと、このハーネス挿通用開口3bの上側に形成された開口3cとがエンジンルーム1と車室2とを連通するように形成されている。ダッシュパネル3の後方には、カウル部材8の後端から後方へ膨出するように形成されたインストルメントパネル11が下方を開放した状態で車幅方向に延びるように配設されている。このインストルメントパネル11は、ハーネス挿通用開口3bや開口3cを車両後方側から離間して覆うように設けられ、ダッシュパネル3との間において車室2内へ送風可能な空調プロア12aと空調風の温度を調整する空調本体部12bとを収容している。
車室2の側壁を構成するサイドパネル9は、車室2側表面をトリム部材(図示略)によって被覆されている。
図2、図4、図5に示すように、ボンネット7は、ボンネットアウタパネル7aとボンネットインナパネル7bとが協働して閉断面を構成している。
ボンネットインナパネル7bには、ボンネット7の外周縁に沿って上方へ断面台形状に凹入した環状溝部7cと、ボンネット7の前後方向中間部部において車幅方向に延びると共に上方へ断面楔状に凹入した凹入部7dが形成されている。
環状溝部7cはボンネットアウタパネル7aとボンネットインナパネル7bとの板厚を薄くしつつボンネット7の剛性を増加し、凹入部7dは障害物に前面衝突したとき、凹入部7dを起点としてボンネット7を略へ字状に折曲げ制御しながらボンネット7の変形を促進している。この変形促進用凹入部7dによって、ボンネットヒンジを過剰に補強することなく、ボンネットの後退を防止している。
図1に示すように、左右1対のフロントサイドフレーム4は、側壁部の内側に形成された左右1対のエプロンレインフォースメント13から車幅方向内側へ離隔した位置において前方へ略直線状に延びるように夫々配設されている。これらフロントサイドフレーム4は、前端部同士がフロントクロスメンバ14を介して連結されている。
左右1対のフロントサイドフレーム4の中間部分と左右1対のエプロンレインフォースメント13との間には、左右1対のストラットタワー15が夫々形成されている。これら左右1対のストラットタワー15の頂部には、ダンパ装置(図示略)をストラットタワー15に支持させるための左右1対のタワーブラケット16が夫々が固定されている。左側のタワーブラケット16の後側部分には、後方に張り出した固定部16aが設けられている。
図1,図2,図4〜図6に示すように、左側のフロントサイドフレーム4の上部には、タワーブラケット16の近傍にパワーコントロールモジュール(Power Control Module:以下、PCMという)17がPCMブラケット19を介して配設され、このPCM17の前方にヒューズボックス18が配設されている。
PCM17は、複数のセンサ出力に基づいて、エンジンの点火機構、燃料噴射装置、吸排気系統、動弁機構、始動制御等を制御可能に構成されている。PCM17は、立方体状に形成され、上端には着脱自在な第1,第2コネクタ17a,17b等を備えている。
第1コネクタ17aは、その前端部にはヒューズボックス18に電気的に接続するための第1ハーネス20aが連結されている。第1コネクタ17aは、後側上端部に後側程下方に移行する傾斜部17sと、前部に、その自由端である上端部が後側程下方に移動する様に設置されたロックレバー17m等を備えている。
ロックレバー17mを操作することで第1コネクタ17aのロック状態を解除でき、第1コネクタ17aを着脱することができる。
第2コネクタ17bは、その後端部にはエンジン30に電気的に接続するための第2ハーネス20bが連結されている。第2コネクタ17bは、前側上端部に後側程上方に移行する傾斜部17tと、この傾斜部17tの下側部位に略水平状に設置され、その自由端である前端部が後側程上方に揺動するロックレバー17n等を備えている。
ロックレバー17nを操作することで第2コネクタ17bのロック状態を解除でき、第2コネクタ17bを着脱することができる。
傾斜部17sと傾斜部17tとは前後方向に向かい合うように配置され、凹入部7dに対向した状態で下方へ凹入した谷部21を形成している。
図2,図6に示すように、PCMブラケット19は、車幅方向内側部分の下端がフロントサイドフレーム4の車幅方向内側縦壁部に締結され、車幅方向内側部分の上部がタワーブラケット16よりも上方へ延設され固定部19aを形成している。PCMブラケット19の車幅方向外側部分の上端は、上方に延びてタワーブラケット16に締結されている。
ヒューズボックス18には第1,第3ハーネス20a,20cが接続されている。
第1ハーネス20aは第1コネクタ17aに接続され、第3ハーネス20cはハーネス挿通用開口3bに挿通されて車室2内の各種制御機器や電装品に接続されている。
フロアパネル5には、下面に前後方向に延びる左右1対のフロアフレーム(図示略)が設けられ、左右両端部に前後方向に延びる左右1対のサイドシル(図示略)が夫々設けられている。トンネル部6は、前端部が膨出部3aの後端部に接合され、その上部に略M字状の前後に延びるトンネルレインフォースメント(図示略)を備えている。
次に、エンジン30について説明する。
図1,図2に示すように、エンジン30は、エンジンルーム1の車幅方向中央部にクランク軸(図示略)が前後方向へ延びるように縦置き配置された直列エンジンで構成され、その後端部分が膨出部3aに一部収容された状態で搭載されている。
エンジン30の後側左右両端部分は、エンジン30の支持剛性を高めるために、左右1対のタワーブラケット16に固定されたタワーバー22に夫々連結されている。これら1対のタワーバー22は、車幅方向内側程後方へ移行するように傾斜状に夫々配置されている。
図1,図2に示すように、エンジン30は、エンジン30の左側前部から右側前方へ延びる吸気ダクト31と、エンジン30の左側壁面に設置されたインテークマニホールド32と、エンジン30の右側壁面に設置されたエギゾーストマニホールド33と、吸気量を調節可能なスロットルボディ34と、ブローバイガスパイプ35と、ブローバイガスからオイルミストを分離するためのオイルセパレータ室(図示略)等を備えている。
吸気ダクト31の途中部には、上方へ延びる接続部36が一体的に形成されている。
エアクリーナ37を通過した吸気は吸気ダクト31を流れ、スロットルボディ34によって流量調整された後、インテークマニホールド32に供給される。各燃焼室から排出された排気は、エギゾーストマニホールド33によって集合されて車体後方へ排出される。
ブローバイガスパイプ35は、接続部36にブローバイガス吸入部36aを介して連結され、オイルセパレータ室を通過してオイル分離を終えたブローバイガスを吸気ダクト31内部へ還流している。
次に、吸気音伝達装置40について説明する。
図1〜図7に示すように、吸気音伝達装置40は、エンジン30の吸気音の音質を調整して車室2内部へ伝達可能に構成されている。
吸気音伝達装置40は、吸気ダクト31から車室2内へ吸気音を伝達する導音ダクト41と、この導音ダクト41の途中部に設けられ吸気音の音質を調整するためのチャンバ部42等を備えている。
導音ダクト41は、チャンバ部42よりも上流側の導音導音ダクト上流部43と、チャンバ部42よりも下流側の導音ダクト下流部44等を備えている。
図1,図4〜図6に示すように、導音ダクト上流部43は、フロントサイドフレーム4及びブローバイガス吸入部36aよりも上方位置に配置され、吸気ダクト31の接続部36に接続された第1導音ダクト上流部43aと、この第1導音ダクト上流部43aの下流端に連なる第2導音ダクト上流部43bと、この第2導音ダクト上流部43bの下流端に連なると共にチャンバ部42に接続された第3導音ダクト上流部43cとを備えている。
第1導音ダクト上流部43aは、可撓性を有する蛇腹付きゴムホースからなり、平面視にて凹入部7dと少なくとも一部分が重合した状態で車幅方向外側へ略上り傾斜状に延びるように構成されている。第1導音ダクト上流部43aの上流側端部は、その中心がブローバイガス吸入部36aの中心よりも上方位置に形成された導音ダクト接続部36bに連結され、第1導音ダクト上流部43aの下流側端部は、平面視にてPCM17の車幅方向内側近傍位置に配置されている。
第2導音ダクト上流部43bは、ブローバイガス吸入部36aよりも上方位置に配設されている。この第2導音ダクト上流部43bは、第1導音ダクト上流部43aよりも高剛性で、走行振動による変形が小さい所定の剛性を有する合成樹脂製パイプからなり、平面視にて凹入部7dと谷部21とに重合した状態で車幅方向外側へ略直線状に延びるように構成されている。第2導音ダクト上流部43bの上流側部分は、PCMブラケット19の固定部19aにラバーマウントを介して固定されている。従い、走行振動を受けても、PCM17の第1、第2コネクタ17a、17bとの相対位置が変化しにくいことから、第2導音ダクト上流部43bと第1、第2コネクタ17a、17bを、干渉を防ぎながら上下方向に近接して配置している。また第2導音ダクト上流部43bの下流側端部は、平面視にて左側のタワーブラケット16とタワーバー22との連結部上方位置に配置されている。
第3導音ダクト上流部43cは、ブローバイガス吸入部36aよりも上方位置に配設されている。この第3導音ダクト上流部43cは、第1導音ダクト上流部43aよりも高剛性(弾性係数が大きい)で、走行振動による変形が小さい可撓性を有するゴムホースからなり、平面視にて車幅方向外側へ延びた後、後方へ湾曲してチャンバ部42に接続するように構成されている。
図2に示すように、チャンバ部42は、円筒状に形成され、左側のストラットタワー15の後部近傍位置に配置されると共に、平面視にて環状溝部7cに重合した状態でチャンバ部42と一体成型された取付けブラケット部45によって支持されている。取付けブラケット部45は、車幅方向外側端部がエプロンレイン13の上部に締結され、車幅方向内側端部がタワーブラケット16の固定部16aにラバーマウントを介して固定されている。なお、取付ブラケット部45は、チャンバ部と別体のブラケットとしても良い。
チャンバ部42は、吸気脈動を加振源として振動する振動体(図示略)と、所定周波数帯域の吸気音の音圧レベルを増幅する筒状の共鳴部42a等を備えている。
振動体は、チャンバ部42の内部に収容され、ベローズ部(図示略)と、その端部を閉塞する薄膜状の振動面部(図示略)等によって構成されている。
導音ダクト下流部44は、第1導音ダクト上流部43aよりも高剛性で、自重や走行振動による変形が小さい所定の剛性を有する合成樹脂製パイプからなり、チャンバ部42の共鳴部42aとダッシュパネル3に形成された開口3cとを連通している。
この導音ダクト下流部44は、上流側の始端が共鳴部42aに接続され、車室前面(ダッシュパネル3)に沿って車幅方向外側へ延びると共に下方へクランク状に屈曲し、下流側の終端の放出口44aが開口3cに接続されている。
共鳴部42aで増幅された吸気脈動(吸気音)は、導音ダクト下流部44内を伝達されて放出口44a(開口3c)から車室2内へ放出される。
放出口44aから放出された吸気音は、第1〜第4の伝達経路R1〜R4によって運転席10側の乗員へ伝達される。
図1、7に示すように、第1の伝達経路R1は、放出口44aから放出された吸気音がインストルメントパネル11内で反響して乗員に直接的に伝達される。第2の伝達経路R2は、放出口44aから後側下方に放出された吸気音がフロアパネル5で反射されて乗員に伝達される。第3の伝達経路R3は、放出口44aから後側上方に放出された吸気音がカウル部材8の下面に反射され、その反射音がフロアパネル5で反射されて乗員に伝達される。第4の伝達経路R4は、放出口44aから車幅方向外側後方に放出された吸気音がサイドパネル9に反射され、その反射音が直接的に或いはフロアパネル5で反射して乗員に伝達される(図1参照)。
これにより、放出口44aから放出された吸気音は、伝達経路R1に加え、伝達経路R2〜R4によって、トンネル部6,空調ブロア12a、空調本体部12b、インストルメントパネル11等の障害物を迂回して運転席10側の乗員へ良好に伝達される。
次に、実施例1に係る車両Vの吸気音伝達装置40の作用・効果について説明する。
この車両Vの吸気音伝達装置40によれば、導音ダクト41の終端の放出口44aをダッシュパネル3とカウル部材8とサイドパネル9とに近接した位置に設けたため、インストルメントパネル11によって導音ダクト41の放出口44aを車室2内に露出させることなく、車室2内での見栄えを向上することができる。しかも、吸気音をカウル部材8やサイドパネル9に反射させて車室2内の乗員へ伝達するため、伝達経路R1に加え、吸気音を空調ブロア12a及び空調本体部12bやインストルメントパネル11を迂回する伝達経路R2〜R4によって障害物を避けて効果的に乗員へ伝達することができる。
導音ダクト41の放出口44aをチャンバ部42よりも車幅方向外側且つダッシュパネル3に形成されたハーネス挿通用開口3bよりも上側に配設している。
これにより、導音ダクト41の放出口44aを車幅方向外側に配設して、放出口44aから放出された吸気音をサイドパネル9によって確実に反射することができ、導音ダクト41の放出口44aをダッシュパネル3のハーネス挿通用開口3bの上に配設して、放出口44aから放出された吸気音をカウル部材8の下面によって確実に反射することができるため、拡散する吸気音を集約して乗員へ伝達することができる。
車両Vが、ダッシュパネル3の車幅方向中央後側部分に配設された電装ブロア12a及び空調本体部12bを覆うインストルメントパネル11と、ダッシュパネル3の下端に連なるフロアパネル5の車幅方向中央部分に上方へ膨出状に形成された前後方向に延びるトンネル部6とを備え、トンネル部6とダッシュパネル3との連結部下方に少なくともパワートレインの一部を収容している。これにより、吸気音伝達性能向上と操縦安定性向上とを両立したフロントミッドシップ方式の車両Vを得ることができる。
次に、実施例2に係る吸気音伝達装置40Aについて、図8に基づいて説明する。
尚、前記実施例1と異なる構成についてのみ説明し、実施例1と同一の部材には同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、ダッシュパネル3には、上端にボンネット7の後端に対応するように後方へ張り出した桶状のカウル部材8Aが設けられている。
カウル部材8Aは、前壁左側部分に挿通穴8aが形成され、後壁の左側部分に挿通穴8bが形成されている。正面視にて、挿通穴8bはダッシュパネル3とサイドパネル9に近接して設けられている。
吸気音伝達装置40Aは、吸気ダクト31から車室2内へ吸気音を伝達する導音ダクト41Aと、この導音ダクト41Aの途中部に設けられ吸気音の音質を調整するためのチャンバ部42A等を備えている。
導音ダクト41Aは、チャンバ部42Aよりも上流側の導音ダクト上流部43Aと、チャンバ部42Aよりも下流側の導音ダクト下流部44A等を備えている。
導音ダクト上流部43Aは、フロントサイドフレーム4及びブローバイガス吸入部36aよりも上方位置に配置されている。
チャンバ部42Aは、挿通穴8aに固定され、導音ダクト下流部44Aは、車幅方向内側へ延びてから下方へ屈曲し、放出口44bが挿通穴8bに接続している。
それ故、導音ダクト下流部44Aの放出口44bから放出された吸気音は、フロアパネル5に対して後方程車幅方向内側に移行するように放出され、運転席10の乗員に対してエンジン30方向から吸気音が伝達される。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施例においては、各パネル部材に設ける吸音材の説明を省略したが、導音ダクトの放出口近傍の吸音機能をその他周辺部分の吸音機能よりも低減することで、吸気音伝達性能を更に増加することができる。
具体的には、導音ダクトの放出口近傍の車室内側吸音材のを、その周辺部分よりも削減し、車室全体での吸音性能の低下を抑えながら、吸気音の反射率を向上させることや、ダッシュパネル、カウルパネル、及びサイドパネルの放出口近傍における車室内側面から吸音材を省略して車室外側面に吸音材を設置または増強する、或いは放出口近傍部分の吸音材の表面を部分的に硬質パネル化したり、反射パネルを取り付けることで、各パネルの車室外側から侵入する騒音の吸音性能を落とすことなく吸気音の反射能率を向上することができ、単にダッシュパネルまたは車室全体の吸音材を削減して吸気音の伝達や反響を高める方法に比べて、騒音の侵入増大を抑えつつ調整された好適な吸気音の伝達量を増大し、結果的に乗員への吸気音伝達性能を高くすることができる。
2〕前記実施例においては、FR車両に適用した例を説明したが、FF車両に適用しても良い。また、横置きエンジン、ステアリングの左側配置、マニュアルミッション等の車両に適用しても良く、エンジン形式、エンジン配置構造等パワートレイン仕様に拘わらず、同様の効果を奏することができる。
3〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
本発明は、車室内へ吸気音を伝達する導音ダクトと吸気音の音質を調整するためのチャンバ部とを備えた車両の吸気音伝達装置において、吸気音伝達性能向上と見栄え向上とを両立する。
1 エンジンルーム
2 車室
3 ダッシュパネル
3b ハーネス挿通用開口
5 フロアパネル
6 トンネル部
8 カウルパネル
9 サイドパネル
11 インストルメントパネル
12a 空調ブロア
12b 空調本体部
30 エンジン
31 吸気ダクト
40,40A 吸気音伝達装置
41,41A 導音ダクト
42,42A チャンバ部
44,44A 導音ダクト下流部
44a,44b 放出口
V 車両

Claims (2)

  1. エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルと、このダッシュパネルの上端部に接合され且つ後方へ張り出したカウルパネルと、前記車室の側壁を形成するサイドパネルとを備えた車両の吸気音伝達装置において、
    エンジンに吸気を導入する吸気ダクトから車室内へ吸気音を伝達する導音ダクトと、
    前記導音ダクトの途中部に設けられ吸気音の音質を調整するためのチャンバ部とを備え、
    前記導音ダクトの終端の放出口を前記ダッシュパネルとカウルパネルとサイドパネルとに近接した位置に設けると共に前記チャンバ部よりも車幅方向外側且つ前記ダッシュパネルに形成されたハーネス挿通用開口よりも上側に配設したことを特徴とする車両の吸気音伝達装置。
  2. 前記車両が、前記ダッシュパネルの車幅方向中央後側部分に配設された空調装置を覆うインストルメントパネルと、前記ダッシュパネルの下端に連なるフロアパネルの車幅方向中央部分に上方へ膨出状に形成された前後方向に延びるトンネル部とを備え、
    前記トンネル部と前記ダッシュパネルとの連結部下方に少なくともパワートレインの一部を収容したことを特徴とする請求項1に記載の車両の吸気音伝達装置。
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